JP3479279B2 - 周波数発生回路 - Google Patents

周波数発生回路

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JP3479279B2
JP3479279B2 JP2000361133A JP2000361133A JP3479279B2 JP 3479279 B2 JP3479279 B2 JP 3479279B2 JP 2000361133 A JP2000361133 A JP 2000361133A JP 2000361133 A JP2000361133 A JP 2000361133A JP 3479279 B2 JP3479279 B2 JP 3479279B2
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久芳 臼井
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埼玉日本電気株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数発生回路に
関し、特に、携帯電話機に用いられる周波数発生回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の携帯電話機に用いられる
周波数発生回路の一構成例を示すブロック図である。
【0003】本従来例は図4に示すように、基準周波数
aを出力する基準発振器101と、基準発振器101か
ら出力された基準周波数aを1/Rに分周し、比較周波
数bとして出力する分周器102と、発振周波数cを出
力する電圧制御発振器106と、電圧制御発振器106
から出力された発振周波数cを1/Sに分周し、比較周
波数dとして出力する分周器208と、分周器102か
ら出力された比較周波数bと分周器208から出力され
た比較周波数dとの位相を比較し、両者の位相差に応じ
た位相信号を出力する位相比較器103と、位相比較器
103から出力された位相信号に基づく電圧を出力する
チャージポンプ104と、チャージポンプ104から出
力された電圧を、外部から入力される制御信号によって
制御される伝達関数に基づいて伝達するローパスフィル
タ205と、電圧制御発振器106から出力された発振
周波数cを1/Kに分周し、IF周波数eとして出力す
る分周器109と、電圧制御発振器106から出力され
た発振周波数cと分周器109から出力されたIF周波
数eとを合成して送信搬送波周波数信号TX−Loとな
る送信搬送波周波数fを出力するミキサ110とから構
成されており、ローパスフィルタ205から伝達された
電圧に基づいて、電圧制御発振器106から出力される
発振周波数cが制御され、この発振周波数cが受信局発
周波数信号RX−Loとして出力される。
【0004】上記のように構成された周波数発生回路に
おいては、受信局発周波数信号RX−Loと送信搬送波
周波数信号TX−Loとを時分割で発生させる。
【0005】受信局発周波数信号RX−Loにおいて
は、基準発振器101から出力される基準周波数aが固
定値であるとすると、受信局発周波数信号Rx−Loの
周波数となる電圧制御発振器106の発振周波数cは、
比較周波数bと比較周波数dとが同一周波数かつ同位相
となるように制御されることにより、c=b×S=(a
/R)×Sで表される。
【0006】したがって、受信局発周波数信号Rx−L
oは、分周器102における分周数Rと分周器208に
おける分周数Sとを指定することにより、任意の周波数
とすることができる。
【0007】また、送信搬送波周波数信号TX−Loに
おいては、送信搬送波周波数信号TX−Loの周波数と
なるミキサ110の送信搬送波周波数fは、f=c+e
=c+(c/K)=c×((K+1)/K)=(a/
R)×S×((K+1)/K)で表される。
【0008】したがって、送信搬送波周波数信号TX−
Loは、分周器102における分周数Rと分周器208
における分周数Sと分周器109における分周数Kとを
指定することにより、任意の周波数とすることができ
る。
【0009】ここで、上記のように構成された周波数発
生回路はPLL回路として動作するが、PLL回路とし
て安定した動作を得るためには、PLL回路全体の伝達
特性を受信局発周波数信号発生時と送信搬送波周波数信
号発生時とで切り替える必要がある。PLL回路全体の
伝達特性は、電圧制御発振器106から出力される発振
周波数cと、電圧制御発振器106の電圧感度と、分周
器208の分周数Sと、分周器102から出力される比
較周波数bと、チャージポンプ104の電流Iと、ロー
パスフィルタ205の伝達関数とにより決まる。
【0010】ところが、電圧制御発振器106から出力
される発振周波数cは、所定の周波数を得るのが目的で
あるため、任意に選択することができず、また、電圧制
御発振器106の電圧感度を受信局発周波数信号発生時
と送信搬送波周波数信号発生時とで切り替えることは技
術的に困難である。また、電圧制御発振器106から出
力される発振周波数cが選択できないことにより、分周
器102から出力される比較周波数bが決まるとそれに
伴って分周器208の分周数Sが決まってしまう。
【0011】そのため、PLL回路を安定して動作させ
るためには、分周器102から出力される比較周波数b
とチャージポンプ104の電流Iとローパスフィルタ2
05の伝達関数とのいずれかを受信局発周波数信号発生
時と送信搬送波周波数信号発生時とで切り替える必要が
あるが、ローパスフィルタ205においては、抵抗やコ
ンデンサ等の回路定数をスイッチにより切り替えること
でその伝達関数を切り替えることができるため、従来
は、ローパスフィルタ205の伝達関数を切り替えるこ
とによりPLL回路の伝達特性を受信局発周波数信号発
生時と送信搬送波周波数信号発生時とで切り替えてい
る。
【0012】また、携帯電話機においては、電圧制御発
振器106から出力される発振周波数cとミキサ110
から出力される送信搬送波周波数fが同一となった不具
合が生じるため、図4に示したように、電圧制御発振器
106から出力された発振周波数cを分周器109にて
1/Kに分周し、その後、ミキサ110にて、電圧制御
発振器106から出力された発振周波数cと分周器10
9にて分周された周波数とを合成することにより周波数
変換が行われている。
【0013】この場合、1チャンネル当たりの周波数間
隔をdFとすると、受信局発周波数信号RX−Loをd
F間隔で設定しなければならないため、電圧制御発振器
106から出力される発振周波数cをdF間隔で設定す
る必要がある。
【0014】また、送信搬送波周波数信号TX−Loを
dF間隔で設定するためには、電圧制御発振器106か
ら出力される発振周波数cをdF/(K/(K+1))
の間隔で設定する必要がある。
【0015】よって、図4に示した従来例においては、
分周器102から出力される比較周波数bは、受信局発
周波数信号発生時はdFによって決定づけられ、また、
送信搬送波周波数信号発生時は、dF/(K/(K+
1))によって決定づけられることになる。
【0016】さらに、PLLのロック時間を短縮するた
めには、分周器102から出力される比較周波数bが高
い方が有利であることが知られており、そのための方法
として、分周器102から出力される比較周波数bをd
FあるいはdF/(K/(K+1))の倍数に設定する
方法がある。
【0017】図5は、従来の周波数発生回路の他の例を
示すブロック図である。
【0018】本従来例は図5に示すように、図4に示し
たものに対して、電圧制御発振器106から出力された
発振周波数cを分周するものとして、N/Mの分周率を
有する分数分周器108が分周器208の代わりに設け
られている点のみが異なる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
周波数発生回路においては、PLL回路の伝達特性を受
信局発周波数信号発生時と送信搬送波周波数信号発生時
とで切り替えるためにローパルフィルタの伝達関数を切
り替えているが、ローパスフィルタの伝達関数を切り替
える場合、抵抗やコンデンサ等の回路定数をスイッチに
より切り替えることになるため、部品点数が多くなり、
コストアップが生じてしまうという問題点がある。
【0020】本発明は、上述したような従来の技術が有
する問題点に鑑みてなされたものであって、部品点数を
削減しコストを低減させることができる周波数発生回路
を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、基準周波数を分周する第1の分周器と、電
圧制御発振器の出力を分周して位相比較器に出力する
2の分周器及び前記位相比較器から出力され位相信号
に基づく電圧を出力するチャージポンプを含むPLL回
と、前記電圧制御発振器からの出力を分周して出力す
る第3の分周器と、前記電圧制御発振器からの出力と前
記第3の分周器からの出力を合成して出力する合成手段
とを有してなる周波数発生回路であって前記電圧制御
発振器の出力を受信のための周波数とし、前記合成手段
の出力を送信のための周波数とし、前記受信のための周
波数出力時の前記チャージポンプの電流をI、前記第3
の分周器の分周数をKとすると、前記送信のための周波
数出力時には前記チャージポンプの電流Iaを、 Ia= I×(K+1)/Kとし、送信時と受信時で周波数を切りかえる ことを特徴
とする。
【0022】これにより、受信局発周波数信号発生時に
おいては、第1の比較周波数がチャネル間隔dFのX倍
になるように制御され、また、送信搬送波周波数信号発
生時においては、第1の比較周波数が、dF×X×(K
+1)/Kとなるように制御されるとともにチャージポ
ンプの電流が受信局発周波数信号発生時の(K+1)K
倍になるように制御されるので、ローパスフィルタの伝
達関数を変更することなく、PLL回路の安定した動作
が得られる。
【0023】また、基準周波数を分周する第1の分周器
と、電圧制御発振器の出力を分周して位相比較器に出力
する第2の分周器及び前記位相比較器から出力され
相信号に基づく電圧を出力するチャージポンプを含むP
LL回路と、前記電圧制御発振器からの出力を分周して
出力する第3の分周器と、前記電圧制御発振器からの出
力と前記第3の分周器からの出力を合成して出力する合
成手段とを有してなる周波数発生回路であって前記電
圧制御発振器の出力を受信のための周波数とし、前記合
成手段の出力を送信のための周波数とし、前記受信のた
めの周波数出力時の前記チャージポンプの電流をI、前
記第3の分周器の分周数をKとすると、前記送信のため
の周波数出力時には前記チャージポンプの電流Iaを、 Ia= I×(K−1)/Kとし、送信時と受信時で周波数を切りかえる ことを特徴
とする。
【0024】これにより、受信局発周波数信号発生時に
おいては、第1の比較周波数がチャネル間隔dFのX倍
になるように制御され、また、送信搬送波周波数信号発
生時においては、第1の比較周波数が、dF×X×(K
−1)/Kとなるように制御されるとともにチャージポ
ンプの電流が受信局発周波数信号発生時の(K−1)K
倍になるように制御されるので、ローパスフィルタの伝
達関数を変更することなく、PLL回路の安定した動作
が得られる。
【0025】また、基準周波数を分周する第1の分周器
と、電圧制御発振器の出力を分周して位相比較器に出力
する第2の分周器及び前記位相比較器から出力され
相信号に基づく電圧を出力するチャージポンプを含むP
LL回路と、前記電圧制御発振器からの出力を分周して
出力する第3の分周器と、前記電圧制御発振器からの出
力と前記第3の分周器からの出力を合成して出力する合
成手段とを有してなる周波数発生回路であって前記電
圧制御発振器の出力を受信のための周波数とし、前記合
成手段の出力を送信のための周波数とし、前記受信のた
めの周波数出力時の前記第2の分周器における分母を
X,前記第3の分周器の分周数をKとすると、前記送信
のための周波数出力時には前記第2の分周器の分周数の
分母Xaを、 Xa=X×(K+1)/K とし、送信時と受信時で周波数を切りかえる ことを特徴
とする。
【0026】これにより、受信局発周波数信号発生時に
おいては、第1の比較周波数がチャネル間隔dFのX倍
になるように制御され、また、送信搬送波周波数信号発
生時においては、第2の比較周波数が、分数分周器の分
母がX×(K+1)/Kとなることにより制御されるの
で、ローパスフィルタの伝達関数を変更することなく、
PLL回路の安定した動作が得られる。
【0027】また、基準周波数を分周する第1の分周器
と、電圧制御発振器の出力を分周して位相比較器に出力
する第2の分周器及び前記位相比較器から出力され
相信号に基づく電圧を出力するチャージポンプを含むP
LL回路と、前記電圧制御発振器からの出力を分周して
出力する第3の分周器と、前記電圧制御発振器からの出
力と前記第3の分周器からの出力を合成して出力する合
成手段とを有してなる周波数発生回路であって前記電
圧制御発振器の出力を受信のための周波数とし、前記合
成手段の出力を送信のための周波数とし、前記受信のた
めの周波数出力時の前記第2の分周器における分母を
X,前記第3の分周器の分周数をKとすると、前記送信
のための周波数出力時には前記第2の分周器の分周数の
分母Xaを、 Xa=X×(K−1)/K とし、送信時と受信時で周波数を切りかえる ことを特徴
とする。
【0028】これにより、受信局発周波数信号発生時に
おいては、第1の比較周波数がチャネル間隔dFのX倍
になるように制御され、また、送信搬送波周波数信号発
生時においては、第2の比較周波数が、分数分周器の分
母がX×(K−1)/Kとなることにより制御されるの
で、ローパスフィルタの伝達関数を変更することなく、
PLL回路の安定した動作が得られる。
【0029】また、前記電圧制御発振器から出力された
発振周波数を前記第3の分周器における分周数と異なる
分周数で分周して出力する第4の分周器と、前記電圧制
御発振器から出力された発振周波数と前記第4の分周器
から出力される発振周波数とを合成して送信搬送波周波
数として出力する第2の合成手段とを有することを特徴
とする。
【0030】これにより、受信局発周波数信号発生時に
おいては、第1の比較周波数がチャネル間隔dFのX倍
になるように制御され、また、送信搬送波周波数信号発
生時においては、第2の比較周波数が、分数分周器の分
母がX×(K+1)/Kとなることにより制御されるの
で、ローパスフィルタの伝達関数を変更することなく、
PLL回路の安定した動作が得られる。
【0031】また、基準周波数を分周する第1の分周器
と、第1の電圧制御発振器と第2の電圧制御発振器を含
むPLL回路と、前記第1の電圧制御発振器の出力を分
周する第2の分周器と、前記第2の電圧制御発振器の出
力を分周する第3の分周器と、前記第1の電圧制御発振
器の出力と前記第2の分周器の出力を合成して出力する
第1の合成手段と、前記第2の電圧制御発振器の出力と
前記第3の分周器の出力を合成して出力する第2の合成
手段とを有してなる周波数発生回路であって、前記PL
L回路は、前記第1の電圧制御発振器の出力と前記第2
の電圧制御発振器の出力のいずれか一方を選択して出力
する切替手段と、前記第1の切替手段の出力を分周して
出力する第4の分周器と、前記第1の分周器の出力と前
記第4の分周器の出力の位相を比較し位相差に応じた位
相信号を出力する位相比較器とを有し、前記位相比較器
から出力される位相信号に基づいた電圧を前記第1の電
圧制御発振器又は前記第2の電圧制御発振器のいずれか
一方に選択して出力し、前記第1の電圧制御発振器の出
力を第1の受信のための周波数とし、前記第1の合成手
段の出力を第1の送信のための周波数とし、前記第2の
電圧制御発振器の出力を第2の受信のための周波数と
し、前記第2の合成手段の出力を第2の送信のための周
波数とし、前記切替手段において前記第1の電圧制御発
振器の出力が選択されている際の前記第4の分周器にお
ける分周数の分母をX1、前記第2の分周器の分周数を
Kとすると、前記第1の送信のための周波数出力時には
前記第4の分周器の分周数の分母X1aを、 X1a=X1× (K+1)/K とし、前記切替手段において前記第1の電圧制御発振器
の出力が選択されている際の前記第4の分周器における
分周数の分母をX2、前記第3の分周器の分周数をLと
すると、前記第2の送信のための周波数出力時には前記
第4の分周器の分周数の分母X2aを、 X2a=X2× (L+1)/L とすることを特徴とする。
【0032】これにより、受信局発周波数信号発生時に
おいては、第1の比較周波数がチャネル間隔dFのX倍
になるように制御され、また、送信搬送波周波数信号発
生時においては、第2の比較周波数が、分数分周器の分
母がX×(K+1)/Kとなることにより制御されるの
で、ローパスフィルタの伝達関数を変更することなく、
PLL回路の安定した動作が得られる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0034】(第1の実施の形態)図1は、本発明の周
波数発生回路の第1の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【0035】本形態は図1に示すように、基準周波数a
を出力する基準発振器1と、基準発振器1から出力され
た基準周波数aを1/Rに分周し、第1の比較周波数b
として出力する第1の分周器2と、発振周波数cを出力
する電圧制御発振器6と、電圧制御発振器6から出力さ
れた発振周波数cをN/Mに分周し、第2の比較周波数
dとして出力する分数分周器8と、分周器2から出力さ
れた比較周波数bと分数分周器8から出力された比較周
波数dとの位相を比較し、両者の位相差に応じた位相信
号を出力する位相比較器3と、位相比較器3から出力さ
れた位相信号に基づく電圧を出力するチャージポンプ4
と、チャージポンプ4から出力された電圧を所定の伝達
関数に基づいて伝達するローパスフィルタ5と、電圧制
御発振器6から出力された発振周波数cを1/Kに分周
し、IF周波数eとして出力する第2の分周器9と、電
圧制御発振器6から出力された発振周波数cと分周器9
から出力されたIF周波数eとを合成して送信搬送波周
波数信号TX−Loとなる送信搬送波周波数fを出力す
る合成手段であるミキサ10とから構成されており、ロ
ーパスフィルタ5から伝達された電圧に基づいて、電圧
制御発振器6から出力される発振周波数cが制御され、
この発振周波数cが受信局発周波数信号RX−Loとし
て出力される。
【0036】以下に、上記のように構成された周波数発
生回路の動作について説明する。
【0037】基準発振器1から基準周波数aが出力され
ると、基準周波数aは分周器2にて1/Rに分周され、
比較周波数bとして出力される。ここで、比較周波数b
は、b=a/Rで表される。
【0038】また、電圧制御発振器6から発振周波数c
が出力されると、発振周波数cは分数分周器8にてN/
Mに分周され、比較周波数dとして出力される。ここ
で、比較周波数dは、d=c・N/Mで表される。
【0039】分周器2から出力された比較周波数bと分
数分周器8から出力された比較周波数dとは位相比較器
3に入力され、位相比較器3において、分周器2から出
力された比較周波数bと分数分周器8から出力された比
較周波数dとの位相が比較され、両者の位相差に応じた
位相信号が出力される。
【0040】位相比較器3から出力された位相信号はチ
ャージポンプ4に入力され、チャージポンプ4におい
て、位相比較器3から出力された位相信号に基づく電圧
が出力される。
【0041】チャージポンプ4から出力された電圧は、
ローパスフィルタ5にて所定の伝達関数に基づいて伝達
され、電圧制御発振器6に印加される。
【0042】電圧制御発振器6においては、ローパスフ
ィルタ5から印加された電圧に基づいて、出力する発振
周波数cが制御され、この発振周波数cが受信局発周波
数信号RX−Loとして出力される。
【0043】また、電圧制御発振器6から出力された発
振周波数cは、分周器9にて1/Kに分周され、IF周
波数eとして出力される。ここで、IF周波数eは、e
=c/Kで表される。
【0044】分周器9から出力されたIF周波数eはミ
キサ10に入力され、ミキサ10において、分周器9か
ら出力されたIF周波数eと電圧制御発振器6から出力
された発振周波数cとが合成され、送信搬送波周波数信
号TX−Loとなる送信搬送波周波数fとして出力され
る。ここで、送信搬送波周波数fは、f=c+eで表さ
れる。
【0045】上述したような周波数発生回路において
は、受信局発周波数信号RX−Loと送信搬送波周波数
信号TX−Loとを時分割で発生させる。
【0046】受信局発周波数信号RX−Loにおいて
は、基準発振器1から出力される基準周波数aが固定値
であるとすると、受信局発周波数信号Rx−Loの周波
数となる電圧制御発振器6の発振周波数cは、比較周波
数bと比較周波数dとが同一周波数かつ同位相となるよ
うに制御されることにより、c=b×M/N=(a/
R)×(M/N)で表される。
【0047】したがって、受信局発周波数信号Rx−L
oは、分周器2における分周数Rと分数分周器8におけ
る分周数M/Nの分母N及び分子Mを指定することによ
り、任意の周波数とすることができる。
【0048】また、送信搬送波周波数信号TX−Loに
おいては、送信搬送波周波数信号TX−Loの周波数と
なるミキサ10の送信搬送波周波数fは、f=c+e=
c+(c/K)=c×((K+1)/K)=(a/R)
×(M/N)×((K+1)/K)で表される。
【0049】したがって、送信搬送波周波数信号TX−
Loは、分周器2における分周数Rと分数分周器8にお
ける分周数M/Nの分母N及び分子Mと分周器9におけ
る分周数Kとを指定することにより、任意の周波数とす
ることができる。
【0050】ここで、上述したような周波数発生回路は
PLL回路として動作するが、PLL回路として安定し
た動作を得るためには、PLL回路全体の伝達特性を受
信局発周波数信号発生時と送信搬送波周波数信号発生時
とで切り替える必要がある。PLL回路全体の伝達特性
は、電圧制御発振器6から出力される発振周波数cと、
電圧制御発振器6の電圧感度と、分数分周器8の分周数
M/Nと、分周器2から出力される比較周波数bと、チ
ャージポンプ4の電流Iと、ローパスフィルタ5の伝達
関数とにより決まる。
【0051】ところが、電圧制御発振器6から出力され
る発振周波数cは、所定の周波数を得るのが目的である
ため、任意に選択することができず、また、電圧制御発
振器6の電圧感度を受信局発周波数信号発生時と送信搬
送波周波数信号発生時とで切り替えることは技術的に困
難である(本形態においては50MHz/V一定)。ま
た、電圧制御発振器6から出力される発振周波数cが選
択できないことにより、分周器2から出力される比較周
波数bが決まるとそれに伴って分数分周器8の分周数M
/Nが決まってしまう。
【0052】そのため、PLL回路を安定して動作させ
るためには、分周器2から出力される比較周波数bとチ
ャージポンプ4の電流Iとローパスフィルタ5の伝達関
数とのいずれかを受信局発周波数信号発生時と送信搬送
波周波数信号発生時とで切り替える必要がある。
【0053】また、携帯電話機においては、電圧制御発
振器6から出力される発振周波数cとミキサ10から出
力される送信搬送波周波数fが同一となった不具合が生
じるため、図1に示したように、電圧制御発振器6から
出力された発振周波数cを分周器9にて1/Kに分周
し、その後、ミキサ10にて、電圧制御発振器6から出
力された発振周波数cと分周器9にて分周された周波数
とを合成することにより周波数変換が行われている。
【0054】この場合、1チャンネル当たりの周波数間
隔をdFとすると、受信局発周波数信号RX−Loをd
F間隔で設定しなければならないため、電圧制御発振器
6から出力される発振周波数cをdF間隔で設定する必
要がある。
【0055】また、送信搬送波周波数信号TX−Loを
dF間隔で設定するためには、電圧制御発振器6から出
力される発振周波数cをdF/(K/(K+1))の間
隔で設定する必要がある。
【0056】よって、図1に示した周波数発生回路にお
いては、分周器2から出力される比較周波数bは、受信
局発周波数信号発生時はdFによって決定づけられ、ま
た、送信搬送波周波数信号発生時は、dF/(K/(K
+1))によって決定づけられることになる。
【0057】さらに、PLLのロック時間を短縮するた
めには、分周器2から出力される比較周波数bが高い方
が有利であることが知られており、そのための方法とし
て、分周器2から出力される比較周波数bをdFあるい
はdF/(K/(K+1))の倍数に設定する方法があ
る。
【0058】本形態においては、ローパスフィルタ5の
伝達関数を固定し、基準発振器1から出力される基準周
波数aを14.4MHzとし、また、分周器9における
分周数をK=4とする。
【0059】よって、本形態においては、1チャンネル
当たりの周波数間隔dFが、dF=25kHzであるこ
とから、K=4とから、電圧制御発振器6から出力され
る発振周波数cを、dF/(K/(K+1))=25/
(4/5)=20kHz間隔で設定する必要がある。
【0060】また、受信局発周波数信号発生時において
は、分周器2における分周数RをR=36とすること
で、分周器2から出力される比較周波数bをb=a/R
=14.4MHz/36=400kHzとし、それによ
り、分周器2から出力される比較周波数bを1チャンネ
ル当たりの周波数間隔dFの16倍とする。また、チャ
ージポンプ4の電流をI=1mAとし、また、分数分周
器8における分周数M/Nの分母Nを、1チャンネル当
たりの周波数間隔dFに対する比較周波数bの倍率と等
しいN=16とする。
【0061】また、送信搬送波周波数信号発生時におい
ては、分周器2における分周数RをR=45とすること
で、分周器2から出力される比較周波数bをb=a/R
=14.4MHz/45=320kHzとし、それによ
り、分周器2から出力される比較周波数bを1チャンネ
ル当たりの周波数間隔dFの、(受信局発周波数信号発
生時における1チャンネル当たりの周波数間隔dFに対
する比較周波数bの倍率)×(K/(K+1))=(1
6×4/5)倍とする。また、チャージポンプ4の電流
を、I×((K+1)/K)=1mA×5/4=1.2
5mAとし、また、分数分周器8における分周数M/N
の分母Nを、受信局発周波数信号発生時における1チャ
ンネル当たりの周波数間隔dFに対する比較周波数bの
倍率に等しいN=16とする。
【0062】(第2の実施の形態)本形態においては、
図1に示したミキサ10が減算手段となって、電圧制御
発振器6から出力された発振周波数cから分周器9から
出力されたIF周波数eを減算して出力する。ここで、
ミキサ10から出力される送信搬送波周波数fは、f=
=c−eで表される。
【0063】受信局発周波数信号RX−Loにおいて
は、基準発振器1から出力される基準周波数aが固定値
であるとすると、受信局発周波数信号Rx−Loの周波
数となる電圧制御発振器6の発振周波数cは、比較周波
数bと比較周波数dとが同一周波数かつ同位相となるよ
うに制御されることにより、c=b×M/N=(a/
R)×(M/N)で表される。
【0064】したがって、受信局発周波数信号Rx−L
oは、分周器2における分周率Rと分数分周器8におけ
る分周数M/Nの分母N及び分子Mを指定することによ
り、任意の周波数とすることができる。
【0065】また、送信搬送波周波数信号TX−Loに
おいては、送信搬送波周波数信号TX−Loの周波数と
なるミキサ10の送信搬送波周波数fは、f=c−e=
c−(c/K)=c×((K−1)/K)=(a/R)
×(M/N)×((K−1)/K)で表される。
【0066】したがって、送信搬送波周波数信号TX−
Loは、分周器2における分周率Rと分数分周器8にお
ける分周数M/Nの分母N及び分子Mと分周器9におけ
る分周数Kとを指定することにより、任意の周波数とす
ることができる。
【0067】また、本形態においても、1チャンネル当
たりの周波数間隔をdFとすると、受信局発周波数信号
RX−LoをdF間隔で設定しなければならないため、
電圧制御発振器6から出力される発振周波数cをdF間
隔で設定する必要がある。
【0068】また、送信搬送波周波数信号TX−Loを
dF間隔で設定するためには、電圧制御発振器6から出
力される発振周波数cをdF/(K/(K−1))の間
隔で設定する必要がある。
【0069】本形態においては、ローパスフィルタ5の
伝達関数を固定し、基準発振器1から出力される基準周
波数aを14.4MHzとし、また、分周器9における
分周数をK=4とする。
【0070】よって、本形態においては、1チャンネル
当たりの周波数間隔dFが、dF=25kHzであるこ
とから、K=4とから、電圧制御発振器6から出力され
る発振周波数cを、dF/(K/(K−1))=25/
(4/3)=33.33kHz間隔で設定する必要があ
る。
【0071】また、受信局発周波数信号発生時において
は、分周器2における分周数RをR=36とすること
で、分周器2から出力される比較周波数bをb=a/R
=14.4MHz/36=400kHzとし、それによ
り、分周器2から出力される比較周波数bを1チャンネ
ル当たりの周波数間隔dFの16倍とする。また、チャ
ージポンプ4の電流をI=1mAとし、分数分周器8に
おける分周数M/Nの分母Nを、1チャンネル当たりの
周波数間隔dFに対する比較周波数bの倍率と等しいN
=16とする。
【0072】また、送信搬送波周波数信号発生時におい
ては、分周器2における分周数RをR=27とすること
で、分周器2から出力される比較周波数bをb=a/R
=14.4MHz/27=533.33kHzとし、そ
れにより、分周器2から出力される比較周波数bを1チ
ャンネル当たりの周波数間隔dFの、(受信局発周波数
信号発生時における1チャンネル当たりの周波数間隔d
Fに対する比較周波数bの倍率)×(K/(K−1))
=(16×4/3)倍とする。また、チャージポンプ4
の電流を、I×((K−1)/K)=1mA×3/4=
0.75mAとし、また、分数分周器8における分周数
M/Nの分母Nを、受信局発周波数信号発生時における
1チャンネル当たりの周波数間隔dFに対する比較周波
数bの倍率に等しいN=16とする。
【0073】(第3の実施の形態)本形態は第1の実施
の形態に示したものと同様に、受信局発周波数信号RX
−Loにおいては、基準発振器1から出力される基準周
波数aが固定値であるとすると、受信局発周波数信号R
x−Loの周波数となる電圧制御発振器6の発振周波数
cは、比較周波数bと比較周波数dとが同一周波数かつ
同位相となるように制御されることにより、c=b×M
/N=(a/R)×(M/N)で表される。
【0074】したがって、受信局発周波数信号Rx−L
oは、分周器2における分周数Rと分数分周器8におけ
る分周数M/Nの分母N及び分子Mを指定することによ
り、任意の周波数とすることができる。
【0075】また、送信搬送波周波数信号TX−Loに
おいては、送信搬送波周波数信号TX−Loの周波数と
なるミキサ10の送信搬送波周波数fは、f=c+e=
c+(c/K)=c×((K+1)/K)=(a/R)
×(M/N)×((K+1)/K)で表される。
【0076】したがって、送信搬送波周波数信号TX−
Loは、分周器2における分周数Rと分数分周器8にお
ける分周率M/Nの分母N及び分子Mと分周器9におけ
る分周数Kとを指定することにより、任意の周波数とす
ることができる。
【0077】また、本形態においても、1チャンネル当
たりの周波数間隔をdFとすると、受信局発周波数信号
RX−LoをdF間隔で設定しなければならないため、
電圧制御発振器6から出力される発振周波数cをdF間
隔で設定する必要がある。
【0078】また、送信搬送波周波数信号TX−Loを
dF間隔で設定するためには、電圧制御発振器6から出
力される発振周波数cをdF/(K/(K+1))の間
隔で設定する必要がある。
【0079】本形態においては、ローパスフィルタ5の
伝達関数を固定し、基準発振器1から出力される基準周
波数aを14.4MHzとし、また、分周器9における
分周数をK=4とする。
【0080】よって、本形態においては、1チャンネル
当たりの周波数間隔dFが、dF=25kHzであるこ
とから、K=4とから、電圧制御発振器6から出力され
る発振周波数cを、dF/(K/(K+1))=25/
(4/5)=20kHz間隔で設定する必要がある。
【0081】また、受信局発周波数信号発生時において
は、分周器2における分周数RをR=36とすること
で、分周器2から出力される比較周波数bをb=a/R
=14.4MHz/36=400kHzとし、それによ
り、分周器2から出力される比較周波数bを1チャンネ
ル当たりの周波数間隔dFの16倍とする。また、チャ
ージポンプ4の電流をI=1mAとし、また、分数分周
器8における分周数M/Nの分母Nを、1チャンネル当
たりの周波数間隔dFに対する比較周波数bの倍率と等
しいN=16とする。
【0082】また、送信搬送波周波数信号発生時におい
ては、分周器2における分周数RをR=36とすること
で、分周器2から出力される比較周波数bをb=a/R
=14.4MHz/36=400kHzとし、それによ
り、分周器2から出力される比較周波数bを1チャンネ
ル当たりの周波数間隔dFの16倍とする。また、チャ
ージポンプ4の電流をI=1mAとし、また、分数分周
器8における分周数M/Nの分母Nを、受信局発周波数
信号発生時における1チャンネル当たりの周波数間隔d
Fに対する比較周波数bの倍率の((K+1)/K)倍
となる16×5/4=20とする。
【0083】本形態においては、チャージポンプ4の電
流切り替えを必要としないため、チャージポンプ4の電
流切り替えのためのD/Aコンバータ回路が不要とな
り、第1の実施の形態に示したものと比べて、さらなる
コスト低減を図ることができる。
【0084】(第4の実施の形態)本形態においては、
第3の実施の形態にて示したものに対して、ミキサ10
が減算手段となって、電圧制御発振器6から出力された
発振周波数cから分周器9から出力されるIF周波数e
を減算して出力する。
【0085】本形態においては、送信搬送波周波数信号
発生時において、分周器2における分周数RをR=36
とすることで、分周器2から出力される比較周波数bを
b=a/R=14.4MHz/36=400kHzと
し、それにより、分周器2から出力される比較周波数b
を1チャンネル当たりの周波数間隔dFの16倍とす
る。また、チャージポンプ4の電流をI=1mAとし、
また、分数分周器8における分周数M/Nの分母Nを、
受信局発周波数信号発生時における1チャンネル当たり
の周波数間隔dFに対する比較周波数bの倍率の((K
−1)/K)倍となる16×3/4=12とする。
【0086】(第5の実施の形態)図2は、本発明の周
波数発生回路の第5の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【0087】本形態は図2に示すように、基準周波数a
を出力する基準発振器1と、基準発振器1から出力され
た基準周波数aを1/Rに分周し、第1の比較周波数b
として出力する第1の分周器2と、発振周波数cを出力
する電圧制御発振器6と、電圧制御発振器6から出力さ
れた発振周波数cをN/Mに分周し、第2の比較周波数
dとして出力する分数分周器8と、分周器2から出力さ
れた比較周波数bと分数分周器8から出力された比較周
波数dとの位相を比較し、両者の位相差に応じた位相信
号を出力する位相比較器3と、位相比較器3から出力さ
れた位相信号に基づく電圧を出力するチャージポンプ4
と、チャージポンプ4から出力された電圧を所定の伝達
関数に基づいて伝達するローパスフィルタ5と、電圧制
御発振器6から出力された発振周波数cを1/Kに分周
し、IF周波数eとして出力する第2の分周器9と、電
圧制御発振器6から出力された発振周波数cと分周器9
から出力されたIF周波数eとを合成して送信搬送波周
波数信号TX1−Loとなる送信搬送波周波数fを出力
する第1の合成手段であるミキサ10と、電圧制御発振
器6から出力された発振周波数cを1/Lに分周し、I
F周波数gとして出力する第3の分周器11と、電圧制
御発振器6から出力された発振周波数cと分周器11か
ら出力されたIF周波数gとを合成して送信搬送波周波
数信号TX2−Loとなる送信搬送波周波数hを出力す
る第2の合成手段であるミキサ12とから構成されてお
り、ローパスフィルタ5から伝達された電圧に基づい
て、電圧制御発振器6から出力される発振周波数cが制
御され、この発振周波数cが受信局発周波数信号RX1
−Lo,RX2−Loとして出力される。
【0088】上述したように本形態においては、第1の
帯域用として、第1の受信局発周波数信号RX1−Lo
及び第1の送信搬送波周波数信号TX1−Loが出力さ
れ、また、第2の帯域用として、第2の受信局発周波数
信号RX2−Lo及び第2の送信搬送波周波数信号TX
2−Loが出力される。
【0089】なお、ミキサ10から出力される送信搬送
波周波数fは、電圧制御発振器6から出力された発振周
波数cと分周器9から出力されたIF周波数eとによ
り、f=c+eで表される。
【0090】また、ミキサ12から出力される送信搬送
波周波数hは、電圧制御発振器6から出力された発振周
波数cと分周器11から出力されたIF周波数gとによ
り、h=c+gで表される。
【0091】本形態においては、ローパスフィルタ5の
伝達関数を固定し、基準発振器1から出力される基準周
波数aを14.4MHzとし、また、分周器9における
分周数をK=4、分周器11における分周数をL=8と
する。
【0092】よって、本形態においては、1チャンネル
当たりの周波数間隔dFが、dF=25kHzであるこ
とから、第1の帯域における受信局発周波数信号発生時
においては、分周器2における分周数RをR=36とす
ることで、分周器2から出力される比較周波数bをb=
a/R=14.4MHz/36=400kHzとし、そ
れにより、分周器2から出力される比較周波数bを1チ
ャンネル当たりの周波数間隔dFの16倍とする。ま
た、チャージポンプ4の電流をI=1mAとし、また、
分数分周器8における分周数M/Nの分母Nを、1チャ
ンネル当たりの周波数間隔dFに対する比較周波数bの
倍率と等しいN=16とする。
【0093】また、第1の帯域における送信搬送波周波
数信号発生時においては、分周器2における分周数Rを
R=36とすることで、分周器2から出力される比較周
波数bをb=a/R=14.4MHz/36=400k
Hzとし、それにより、分周器2から出力される比較周
波数bを1チャンネル当たりの周波数間隔dFの16倍
とする。また、チャージポンプ4の電流をI=1mAと
し、また、分数分周器8における分周数M/Nの分母N
を、受信局発周波数信号発生時における1チャンネル当
たりの周波数間隔dFに対する比較周波数bの倍率の
((K+1)/K)倍となる16×5/4=20とす
る。
【0094】また、第2の帯域における受信局発周波数
信号発生時においては、分周器2における分周数RをR
=36とすることで、分周器2から出力される比較周波
数bをb=a/R=14.4MHz/36=400kH
zとし、それにより、分周器2から出力される比較周波
数bを1チャンネル当たりの周波数間隔dFの16倍と
する。また、チャージポンプ4の電流をI=1mAと
し、また、分数分周器8における分周数M/Nの分母N
を、1チャンネル当たりの周波数間隔dFに対する比較
周波数bの倍率と等しいN=16とする。
【0095】また、第2の帯域における送信搬送波周波
数信号発生時においては、分周器2における分周数Rを
R=36とすることで、分周器2から出力される比較周
波数bをb=a/R=14.4MHz/36=400k
Hzとし、それにより、分周器2から出力される比較周
波数bを1チャンネル当たりの周波数間隔dFの16倍
とする。また、チャージポンプ4の電流をI=1mAと
し、分数分周器8における分周数M/Nの分母Nを、受
信局発周波数信号発生時における1チャンネル当たりの
周波数間隔dFに対する比較周波数bの倍率の((L+
1)/L)倍となる16×9/8=18とする。
【0096】本形態においては、第1の帯域における周
波数を発生する場合には、電圧制御発振器6の電圧感度
を50MHz/Vとする。また、第2の帯域における周
波数を発生する場合には、ローパスフィルタ5が同一の
伝達関数となるように、電圧制御発振器6の電圧感度
を、計算式より、70MHz/Vに設定する。
【0097】なお、この場合でも、第2の帯域における
周波数発生時の電圧制御発振器6の電圧感度が所定値に
設定できない場合、例えば、35MHz/Vとなってし
まった場合には、チャージポンプ4の電流を2mAとす
ればよい。
【0098】(第6の実施の形態)図3は、本発明の周
波数発生回路の第6の実施の形態を示すブロック図であ
る。
【0099】本形態は図3に示すように、基準周波数a
を出力する基準発振器1と、基準発振器1から出力され
た基準周波数aを1/Rに分周し、第1の比較周波数b
として出力する第1の分周器2と、第1の発振周波数j
を出力する第1の電圧制御発振器17と、第2の発振周
波数iを出力する第2の電圧制御発振器16と、電圧制
御発振器16から出力された発振周波数iと電圧制御発
振器17から出力された発振周波数jとのいずれか一方
を選択し、発振周波数cとして出力する第1の切替手段
であるスイッチ18と、スイッチ18から出力された発
振周波数cをN/Mに分周し、第2の比較周波数dとし
て出力する分数分周器8と、分周器2から出力された比
較周波数bと分数分周器8から出力された比較周波数d
との位相を比較し、両者の位相差に応じた位相信号を出
力する位相比較器3と、位相比較器3から出力された位
相信号に基づく電圧を出力するチャージポンプ4と、チ
ャージポンプ4から出力された電圧をそれぞれ所定の伝
達関数に基づいて伝達する第1のローパスフィルタ15
及び第2のローパスフィルタ14と、チャージポンプ4
から出力された電圧をローパスフィルタ14,15のい
ずれか一方に出力する第2の切替手段であるスイッチ1
3と、電圧制御発振器6から出力された発振周波数cを
1/Kに分周し、IF周波数eとして出力する第2の分
周器9と、電圧制御発振器6から出力された発振周波数
cと分周器9から出力されたIF周波数eとを合成して
送信搬送波周波数信号TX1−Loとなる送信搬送波周
波数fを出力する第1の合成手段であるミキサ10と、
電圧制御発振器6から出力された発振周波数cを1/L
に分周し、IF周波数gとして出力する第3の分周器1
1と、電圧制御発振器6から出力された発振周波数cと
分周器11から出力されたIF周波数gとを合成して送
信搬送波周波数信号TX2−Loとなる送信搬送波周波
数hを出力する第2の合成手段であるミキサ12とから
構成されており、ローパスフィルタ14から伝達された
電圧に基づいて、電圧制御発振器16から出力される発
振周波数iが制御され、この発振周波数iが受信局発周
波数信号RX2−Loとして出力され、また、ローパス
フィルタ15から伝達された電圧に基づいて、電圧制御
発振器17から出力される発振周波数jが制御され、こ
の発振周波数jが受信局発周波数信号RX1−Loとし
て出力される。
【0100】上記のように構成された周波数発生回路に
おいては、第5の実施の形態にて示した電圧制御発振器
6とローパスフィルタ5の素子のばらつきが大きな場合
にPLL回路が安定動作しないことを避けるために、ス
イッチ18にて電圧制御発振器16,17を切り替え、
さらにスイッチ13にて、ローパスフィルタ14,15
を切り替え、それにより、ローパスフィルタ14,15
の伝達関数が、電圧制御発振器16,17の電圧感度に
最適なものとして選択される。
【0101】なお、第1の帯域においては、電圧制御発
振器17とローパスフィルタ15が選択され、第2の帯
域においては、電圧制御発振器16とローパスフィルタ
14が選択される。
【0102】また、2つの全く異なる周波数帯域の周波
数を発生させる場合は、上述した第5及び第6の実施の
形態に示したような構成を用いることが考えられるが、
第1〜第4の実施の形態にて示したものを組み合わせる
ことによっても行うことは可能である。
【0103】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、PLL回路におけるローパスフィルタの伝
達関数を変更することなく異なる周波数間隔の2つの周
波数帯域における周波数信号を発生することができる。
【0104】それにより、異なる周波数間隔の2つの周
波数帯域における周波数信号を発生する周波数発生回路
において、部品点数を削減しコストを低減させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の周波数発生回路の第1の実施の形態を
示すブロック図である。
【図2】本発明の周波数発生回路の第5の実施の形態を
示すブロック図である。
【図3】本発明の周波数発生回路の第6の実施の形態を
示すブロック図である。
【図4】従来の携帯電話機に用いられる周波数発生回路
の一構成例を示すブロック図である。
【図5】従来の周波数発生回路の他の例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 基準発振器 2,9,11 分周器 3 位相比較器 4 チャージポンプ 5,14,15 ローパスフィルタ 6,16,17 電圧制御発振器 8 分数分周器 10,12 ミキサ 13,18 スイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 1/00 - 7/26 H04B 1/38 - 1/54

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準周波数を分周する第1の分周器と、
    電圧制御発振器の出力を分周して位相比較器に出力する
    第2の分周器及び前記位相比較器から出力され位相信
    号に基づく電圧を出力するチャージポンプを含むPLL
    回路と、前記電圧制御発振器からの出力を分周して出力
    する第3の分周器と、前記電圧制御発振器からの出力と
    前記第3の分周器からの出力を合成して出力する合成手
    とを有してなる周波数発生回路であって前記電圧制御発振器の出力を受信のための周波数とし、 前記合成手段の出力を送信のための周波数とし、 前記受信のための周波数出力時の前記チャージポンプの
    電流をI、前記第3の分周器の分周数をKとすると、 前記送信のための周波数出力時には前記チャージポンプ
    の電流Iaを、 Ia= I×(K+1)/Kとし、送信時と受信時で周波数を切りかえる ことを特徴
    とする周波数発生回路。
  2. 【請求項2】 基準周波数を分周する第1の分周器と、
    電圧制御発振器の出力を分周して位相比較器に出力する
    第2の分周器及び前記位相比較器から出力され位相信
    号に基づく電圧を出力するチャージポンプを含むPLL
    回路と、前記電圧制御発振器からの出力を分周して出力
    する第3の分周器と、前記電圧制御発振器からの出力と
    前記第3の分周器からの出力を合成して出力する合成手
    とを有してなる周波数発生回路であって前記電圧制御発振器の出力を受信のための周波数とし、 前記合成手段の出力を送信のための周波数とし、 前記受信のための周波数出力時の前記チャージポンプの
    電流をI、前記第3の分周器の分周数をKとすると、 前記送信のための周波数出力時には前記チャージポンプ
    の電流Iaを、 Ia= I×(K−1)/Kとし、送信時と受信時で周波数を切りかえる ことを特徴
    とする周波数発生回路。
  3. 【請求項3】 基準周波数を分周する第1の分周器と、
    電圧制御発振器の出力を分周して位相比較器に出力する
    第2の分周器及び前記位相比較器から出力され位相信
    号に基づく電圧を出力するチャージポンプを含むPLL
    回路と、前記電圧制御発振器からの出力を分周して出力
    する第3の分周器と、前記電圧制御発振器からの出力と
    前記第3の分周器からの出力を合成して出力する合成手
    とを有してなる周波数発生回路であって前記電圧制御発振器の出力を受信のための周波数とし、 前記合成手段の出力を送信のための周波数とし、 前記受信のための周波数出力時の前記第2の分周器にお
    ける分母をX,前記第3の分周器の分周数をKとする
    と、 前記送信のための周波数出力時には前記第2の分周器の
    分周数の分母Xaを、 Xa=X×(K+1)/K とし、送信時と受信時で周波数を切りかえる ことを特徴
    とする周波数発生回路。
  4. 【請求項4】 基準周波数を分周する第1の分周器と、
    電圧制御発振器の出力を分周して位相比較器に出力する
    第2の分周器及び前記位相比較器から出力され位相信
    号に基づく電圧を出力するチャージポンプを含むPLL
    回路と、前記電圧制御発振器からの出力を分周して出力
    する第3の分周器と、前記電圧制御発振器からの出力と
    前記第3の分周器からの出力を合成して出力する合成手
    とを有してなる周波数発生回路であって前記電圧制御発振器の出力を受信のための周波数とし、 前記合成手段の出力を送信のための周波数とし、 前記受信のための周波数出力時の前記第2の分周器にお
    ける分母をX,前記第3の分周器の分周数をKとする
    と、 前記送信のための周波数出力時には前記第2の分周器の
    分周数の分母Xaを、 Xa=X×(K−1)/K とし、送信時と受信時で周波数を切りかえる ことを特徴
    とする周波数発生回路。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    周波数発生回路において、 前記電圧制御発振器から出力された発振周波数を前記第
    3の分周器における分周数と異なる分周数で分周して出
    力する第4の分周器と、 前記電圧制御発振器から出力された発振周波数と前記第
    4の分周器から出力さ れる発振周波数とを合成して送信
    搬送波周波数として出力する第2の合成手段とを有する
    ことを特徴とする周波数発生回路。
  6. 【請求項6】 基準周波数を分周する第1の分周器と、
    第1の電圧制御発振器と第2の電圧制御発振器を含むP
    LL回路と、前記第1の電圧制御発振器の出力を分周す
    第2の分周器と、前記第2の電圧制御発振器の出力を
    分周する第3の分周器と、前記第1の電圧制御発振器の
    出力と前記第2の分周器の出力を合成して出力する第1
    の合成手段と、前記第2の電圧制御発振器の出力と前記
    第3の分周器の出力を合成して出力する第2の合成手段
    とを有してなる周波数発生回路であって、前記PLL回路は、 前記第1の電圧制御発振器の出力と前記第2の電圧制御
    発振器の出力のいずれか一方を選択して出力する切替手
    段と、 前記第1の切替手段の出力を分周して出力する第4の分
    周器と、 前記第1の分周器の出力と前記第4の分周器の出力の位
    相を比較し位相差に応じた位相信号を出力する位相比較
    器とを有し、 前記位相比較器から出力される位相信号に基づいた電圧
    を前記第1の電圧制御発振器又は前記第2の電圧制御発
    振器のいずれか一方に選択して出力し、 前記第1の電圧制御発振器の出力を第1の受信のための
    周波数とし、前記第1の合成手段の出力を第1の送信の
    ための周波数とし、 前記第2の電圧制御発振器の出力を第2の受信のための
    周波数とし、前記第2の合成手段の出力を第2の送信の
    ための周波数とし、 前記切替手段において前記第1の電圧制御発振器の出力
    が選択されている際の前記第4の分周器における分周数
    の分母をX1、前記第2の分周器の分周数をKとする
    と、前記第1の送信のための周波数出力時には前記第4
    の分周器の分周数の分母X1aを、 X1a=X1× (K+1)/K とし、前記切替手段において前記第1の電圧制御発振器の出力
    が選択されている際の前記第4の分周器における分周数
    の分母をX2、前記第3の分周器の分周数をL とする
    と、前記第2の送信のための周波数出力時には前記第4
    の分周器の分周数の分母X2aを、 X2a=X2× (L+1)/L とすることを特徴とする周波数発生回路。
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