JP2005293628A - リール、サーボライタおよびワインダ - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明では、パンケーキの識別番号などの情報を各工程において確実に認識させることができるリール、サーボライタおよびワインダを提供することを目的とする。
【解決手段】 リール1は、磁気テープMTを巻回するためのハブ11を有している。そして、このハブ11には、非接触でデータのやり取りを行うためのRFIDタグ12が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、テープが巻回されるハブを有するリールや、リールが装着されるサーボライタおよびワインダに関する。
従来、磁気テープの製造工程においては、各工程の設備をLAN(Local Area Network)で繋ぎ、パンケーキ(長尺の磁気テープがリールに巻き取られた状態)の識別番号に対応した各種情報をサーバで管理することで、各パンケーキに対応した製造を各工程で行っている(特許文献1参照)。
具体的に、この技術では、サーボライタでサーボ信号を書き込む工程において、サーボ信号の欠落などによりパンケーキ全長のうちのある場所が欠陥部分となった場合、この欠陥部分の位置情報をパンケーキの識別番号に関連付けてサーバに記憶させている。そして、このようにサーバに記憶させた情報を、後工程であるワインダで磁気テープを製品長に裁断する工程において利用することで、このワインダによって磁気テープを欠陥部分と正常部分とに切り分けることが可能となっている。なお、パンケーキの識別番号は、パンケーキの端部(磁気テープの端部)やパンケーキを収容するためのケースに貼り付けられた識別コードラベルを、各工程において参照することで認識されている。
特開2002−288962号公報(段落0010〜0018、図1)
しかしながら、従来の技術では、識別コードラベルを磁気テープの端部やケースなどの外部に露出した部分に貼り付けているので、識別コードラベルが破損、または、剥がれてしまうことがあった。そして、この場合は、パンケーキの識別情報が認識不能となることから、そのパンケーキを使用することができなくなるといった問題があった。また、従来の技術では、識別コードラベルを貼り間違えた場合に、あるパンケーキを別のパンケーキとして誤認識してしまうため、このような間違えた情報で製造された磁気テープが不良品になる問題があった。
そこで、本発明では、パンケーキの識別番号などの情報を各工程において確実に認識させることができるリール、サーボライタおよびワインダを提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明のうち請求項1に記載の発明は、テープを巻回するためのハブと、ハブの両端に任意的に設けられるフランジとを有するリールであって、前記ハブまたは任意的に設けられた前記フランジに、非接触でデータの送受信を行うためのRFIDタグが設けられることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、例えばハブの周面にシール式のRFIDタグを貼り付けると、ハブにテープを巻回した後は、このテープによってRFIDタグが覆われるので、RFIDタグが外部からの影響を受けて破損または剥がれるといった問題が解消される。そのため、例えば、このRFIDタグにパンケーキの識別番号などの情報を書き込んでおけば、これらの情報を各工程において確実に認識させることができる。また、RFIDタグ内に例えばテープの欠陥情報などの生産管理情報を入れておけば、各工程における機械がリールに設けられたRFIDタグ内の生産管理情報を読むことができる。そのため、各工程における機械が、わざわざサーバに生産管理情報を読みに行く必要がなくなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のリールであって、前記RFIDタグは、前記ハブまたは任意的に設けられた前記フランジに埋め込まれることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、例えばハブにRFIDタグを埋め込むことによって、RFIDタグに加わる外部からの影響を確実に無くすことができるので、RFIDタグの破損や剥がれなどの問題を解消することができる。そのため、例えば、このRFIDタグにパンケーキの識別番号などの情報を書き込んでおけば、これらの情報を各工程において確実に認識させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のリールのハブに巻回された前記テープへサーボ信号を書き込むために、前記リールが送出リールとして装着される送出軸と、前記送出リールから引き出された前記テープを巻き取るために、前記リールが巻取リールとして装着される巻取軸と、前記テープにサーボ信号を書き込むためのサーボ信号書込ヘッドと、前記テープに書き込まれた前記サーボ信号を検査するためのベリファイ装置と、を備えたサーボライタであって、前記送出リールに設けられた前記RFIDタグからデータを読み取るための送出側読取手段と、前記巻取リールに設けられた前記RFIDタグにデータを書き込むための巻取側書込手段と、前記ベリファイ装置と前記送出側読取手段とから送られてくるデータに基づいて、前記巻取リールの前記RFIDタグに書き込むためのデータを作成し、このデータを前記巻取側書込手段に出力する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、例えば送出リールのRFIDタグにテープの全長を示す長さ情報が書き込まれている場合は、この長さ情報が送出側読取手段を介して制御手段に送られる。また、サーボライタを稼動させると、テープにサーボ信号が書き込まれるとともに、この書き込まれたサーボ信号がベリファイ装置で検査され、その結果が制御手段に送られる。
制御手段は、ベリファイ装置と送出側読取手段から送られてくる検査結果や長さ情報に基づいて、例えばテープのどの位置に欠陥部分があるかを示す欠陥位置情報を作成し、この欠陥位置情報を巻取側書込手段に出力する。そして、この巻取側書込手段によって、巻取リールのRFIDタグに欠陥位置情報が書き込まれることとなる。なお、この欠陥位置情報は、巻取リールを次工程のワインダにセットすることにより、このワインダにおいて利用されることとなる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のサーボライタであって、前記送出側読取手段が、前記送出軸の近傍に設けられるとともに、前記巻取側書込手段が、前記巻取軸の近傍に設けられることを特徴とする。
ここで、「送出軸の近傍」とは、送出軸の内部または表面や、送出軸の周辺(送出軸を回転自在に支持する基台)などを意味し、具体的には、送出軸にセットされたリールに設けられるRFIDタグと通信可能な位置を意味する。また、「巻取軸の近傍」や後記する「供給軸の近傍」も前記した内容と同じ意味を有する。
請求項4に記載の発明によれば、送出リールを送出軸にセットするとともに、巻取リールを巻取軸にセットするだけで、送出リールのRFIDタグからデータを読み取ることができるとともに、巻取リールのRFIDタグにデータを書き込むことができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載のサーボライタであって、前記送出リールに設けられた前記RFIDタグにデータを書き込むための送出側書込手段を設け、前記制御手段が、前記送出リールのテープの残長を常時算出し、そのデータを前記送出側書込手段に出力することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、サーボライタを稼動させると、制御手段は送出リールのテープの残長を例えば検尺ローラで検出した検出値に基づいて常時算出し、そのデータを送出側書込手段に出力する。また、この送出側書込手段は、制御手段から送られてくる前記データを、例えば常時送出リールのRFIDタグに書き込んでいく。そのため、仮にサーボライタが何らかの原因で全てのテープを巻取リールに巻き取る前に停止したとしても、送出リールのRFIDタグには現在巻かれているテープの残長を示すデータが書き込まれているので、サーボライタの稼動を再開したときに、サーボライタが前記したテープの残長を示すデータを参照することで、例えば前記した欠陥位置情報の算出などを最適に行うことができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のリールのハブに巻回された前記テープのうち欠陥部分を捨て、正常部分を巻き取るワインダであって、前記リールが供給リールとして装着される供給軸と、前記供給リールから引き出されたテープのうち欠陥部分を巻き取るための捨て巻きリールが装着される捨て巻き軸と、前記供給リールから引き出されたテープのうち正常部分を巻き取るための製品リールが装着される製品用軸と、前記供給リールから供給される前記テープを、前記欠陥部分と前記正常部分との境界で裁断する裁断装置と、前記裁断装置で裁断した前記欠陥部分を前記捨て巻きリールへ、または、前記正常部分を前記製品リールへと切り替えて供給する切替機構と、を備えるとともに、前記供給リールに設けられた前記RFIDタグのデータを読み取るための供給側読取手段と、前記供給側読取手段から送られてくるデータに基づいて、前記裁断装置の裁断のタイミングや前記切替機構の切り替えを制御する切替制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、例えば供給リールのRFIDタグに前記した長さ情報と欠陥位置情報が書き込まれている場合は、これらの情報が供給側読取手段を介して切替制御手段に送られる。そして、ワインダを稼動させると、切替制御手段が前記した長さ情報と欠陥位置情報に基づいて、裁断装置の裁断のタイミングや切替機構の切り替えを制御することで、テープの欠陥部分が捨て巻きリールに巻き取られ、テープの正常部分が製品リールに巻き取られることとなる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のワインダであって、前記供給側読取手段が、前記供給軸の近傍に設けられることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、供給リールを供給軸にセットするだけで、供給リールのRFIDタグからデータを読み取ることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項6または請求項7に記載のワインダであって、前記供給リールに設けられた前記RFIDタグにデータを書き込むための供給側書込手段を設け、前記切替制御手段が、前記供給リールのテープの残長を常時算出し、そのデータを前記供給側書込手段に出力することを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、ワインダを稼動させると、切替制御手段は供給リールのテープの残長を例えば検尺ローラで検出した検出値に基づいて常時算出し、そのデータを供給側書込手段に出力する。また、この供給側書込手段は、切替制御手段から送られてくる前記データを例えば常時供給リールのRFIDタグに書き込んでいく。そのため、仮にワインダが何らかの原因で供給リールの全てのテープを完全に使用する前に停止したとしても、供給リールのRFIDタグには現在巻かれているテープの残長を示すデータが書き込まれているので、ワインダの稼動を再開したときに、ワインダが前記したテープの残長を示すデータを参照することで、例えば前記した切替機構の制御などを最適に行うことができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のワインダであって、前記切替制御手段が、前記製品リールに所定の長さのテープを巻き取ったときに、その製品リールの製造が完了したことを示すデータを、前記供給側書込手段を介して前記供給リールのRFIDタグに書き込むことを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、製品リールに所定の長さのテープが巻き取られると、切替制御手段は、その製品リールの製造が完了したことを示すデータを、前記供給側書込手段を介して供給リールのRFIDタグに書き込む。また、前記した動作を製品リールが取り替えられるたびに行うことによって、供給リールに巻回されたテープで製造される製品リールの個数や種類などを示す使用履歴が供給リールのRFIDタグに蓄積されることとなる。そして、使い終わった供給リールをワインダから取り外し、その供給リールのRFIDタグに蓄積された使用履歴を例えばリーダを介してパソコンに読み取らせることで、LANを構築することなく、どのような生産が行われたかを管理することができる。
請求項1に記載の発明によれば、例えばハブの周面にシール式のRFIDタグを貼り付けることによって、RFIDタグが外部からの影響を受けて破損または剥がれるといった問題が解消されるので、このRFIDタグに書き込んだ情報を各工程において確実に認識させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果に加え、例えばハブにRFIDタグを埋め込むことによって、RFIDタグに加わる外部からの影響を確実に無くすことができる。
請求項3に記載の発明によれば、サーボライタ内において、送出リールのRFIDタグに書き込まれたデータを参照し、このデータとベリファイ装置からのデータとに基づいて次工程で利用するデータを作成し、このデータを次工程へ供給する巻取リールのRFIDタグに書き込むことができるので、従来サーバを介して行っていた作業をサーボライタ内で行うことが可能となり、LANの構築に掛かるコストを削減することができる。
請求項4に記載の発明によれば、送出リールを送出軸にセットするとともに、巻取リールを巻取軸にセットするだけで、送出リールのRFIDタグからデータを読み取ることができるとともに、巻取リールのRFIDタグにデータを書き込むことができる。
請求項5に記載の発明によれば、仮にサーボライタが何らかの原因で全てのテープを巻取リールに巻き取る前に停止したとしても、次の起動時においてサーボライタが送出リールのRFIDタグに書き込まれているテープの残長を示すデータを参照することで、例えば前記した欠陥位置情報の算出などを最適に行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、ワインダにセットされる供給リールのRFIDタグからの情報に基づいて切替制御手段が裁断装置や切替機構を制御するので、従来サーバを介して行っていた作業をワインダ内で行うことが可能となり、LANの構築に掛かるコストを削減することができる。
請求項7に記載の発明によれば、供給リールを供給軸にセットするだけで、供給リールのRFIDタグからデータを読み取ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、仮にワインダが何らかの原因で供給リールのテープを全て使用する前に停止したとしても、次の起動時においてワインダが供給リールのRFIDタグに書き込まれているテープの残長を示すデータを参照することで、例えば前記した切替機構の制御などを最適に行うことができる。
請求項9に記載の発明によれば、製造される製品リールの個数や種類などを示す使用履歴が供給リールのRFIDタグに蓄積されるので、この使用履歴を例えばリーダを介してパソコンに読み取らせることで、LANを構築することなく、どのような生産が行われたかを管理することができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は本実施形態に係るリールを示す斜視図(a)と、図1(a)のRFIDタグに書き込まれる情報を示す図(b)であり、図2は本実施形態に係るサーボライタを示す正面図である。また、図3は、本実施形態に係るワインダを示す正面図である。
最初に、図1を参照して本実施形態に係るリール1について説明する。
図1(a)に示すように、リール1は、主に磁気テープMTを巻回するために円筒状に形成されるハブ11からなり、このハブ11には、非接触でデータの送受信を行うためのRFID(Radio Frequency Identification)タグ12が埋め込まれている。なお、RFIDタグ12としては、カード型やラベル型などの様々な形状のものを用いることができる。また、このハブ11には、幅広のウェブ原反から製品幅の複数のパンケーキに切り分けるスリット工程において磁気テープMTが巻回される。以下の説明では、スリット工程においてハブ11に巻回された所定の長さの磁気テープMT全体を、パンケーキPとも呼ぶこととする。
図1(b)に示すように、RFIDタグ12には、ハブ11が製造された段階において、〈1〉ハブID(ハブの識別番号)、〈2〉ハブ径データ、〈3〉ハブ径データ入力日、〈4〉ハブ製造日などのデータが書き込まれる。さらに、RFIDタグ12には、パンケーキPが製造された段階において、〈5〉パンケーキID(パンケーキの識別番号)、〈6〉テープ長さ(ハブ11にパンケーキPとして巻回された磁気テープMTの全長)、〈9〉テープ厚などのデータが書き込まれる。
次に、図2を参照して本実施形態に係るサーボライタ2について説明する。
図2に示すように、サーボライタ2は、送出軸21、巻取軸22、サーボ信号書込ヘッド23、ベリファイ装置24、リーダライタ25および制御装置(制御手段)26を主に備えている。ここで、本実施形態に係るリーダライタ25は、特許請求の範囲にいう「送出側読取手段」、「巻取側書込手段」、「送出側書込手段」に相当する。
送出軸21は、パンケーキPのリール1が送出リール1Aとして装着される軸であって、基台Bに回転自在に支持されている。なお、送出リール1Aから引き出される磁気テープMTは、複数のガイドローラRによって、テンション調整装置TR、サーボ信号書込ヘッド23、ベリファイ装置24、テンション調整装置TRなどへ案内されつつ、後記する巻取リール1Bに巻き取られるようになっている。ここで、テンション調整装置TRは、磁気テープMTのテンションを所定のテンションに調整するものである。
巻取軸22は、空のリール1が巻取リール1Bとして装着される軸であって、図示せぬ駆動装置によって基台Bに対して回転駆動するようになっている。なお、この巻取リール1Bに埋め込まれるRFIDタグ12Bには、磁気テープMTが巻かれていない状態、すなわち巻取リール1Bを巻取軸22にセットした段階では、図1(b)に示す〈1〉〜〈4〉の情報が書き込まれている。
サーボ信号書込ヘッド23は、磁気テープMTにサーボ信号を書き込むためのヘッドである。また、このサーボ信号書込ヘッド23の前後(上流側および下流側)には、磁気テープMTの幅方向の変動を抑えるためのテープガイドGが設けられている。
ベリファイ装置24は、サーボ信号書込ヘッド23で磁気テープMTに書き込んだサーボ信号を検査するための装置であって、サーボ信号を読み取るための検査ヘッド24aと、この検査ヘッド24aで読み取った信号が正常な状態であるか、すなわちサーボ信号が正常に書き込まれているか否かを検査する検査部24bとを主に備えている。そして、この検査部24bは、サーボ信号が正常に書き込まれている場合にはその部分が正常部分であることを示す正常データを制御装置26に出力し、サーボ信号が正常に書き込まれていない場合にはその部分が欠陥部分であることを示す欠陥データを制御装置26に出力している。
リーダライタ25は、各リール1に設けたRFIDタグ12,12Bからデータを読み取る機能や、RFIDタグ12,12Bにデータを書き込む機能を有している。また、リーダライタ25は、可撓性を有するコードCを介して制御装置26に接続されることで、送出リール1Aや巻取リール1Bの近傍まで、すなわち各RFIDタグ12,12Bと通信可能な範囲まで移動させることが可能となっている。
制御装置26は、ベリファイ装置24から送られてくるデータ(前記正常データおよび欠陥データ)と、リーダライタ25によって送出リール1AのRFIDタグ12から読み取ったデータ(図1(b)に示す前記テープ長さ)とに基づいて、巻取リール1BのRFIDタグ12Bに書き込むための欠陥位置情報を作成し、この欠陥位置情報をリーダライタ25を介してRFIDタグ12Bに出力する機能を有している。ここで、欠陥位置情報とは、磁気テープMT全体のうちのどの部分に欠陥部分が位置しているかを示す情報をいう。なお、欠陥位置情報は、10〜20m、110mというような長さで表わすことができる他、1ブロックを100mとして、「01001110000・・・」というように「0」をOK、「1」をNGのブロックとして示すこともできる。
また、制御装置26は、検尺ローラRSによって検出される信号(送出リール1Aからどれくらいの磁気テープMTが送り出されたかを示す信号)に基づいて送出リール1Aの磁気テープMTの残長を常時算出し、そのデータを常に上書きしながら記憶しておく機能を有している。なお、この磁気テープMTの残長を示すデータを制御装置26内で保存しておけば、例えばサーボライタ2が稼動中に何らかの原因で急停止した場合であっても、制御装置26は、次の稼動時に残長を示すデータを参照することによって、サーボ信号の書き込みを続行することが可能となる。また、例えばサーボライタ2が稼動中に故障して使えなくなった場合は、残長を示すデータを、リーダライタ25を介して送出リール1AのRFIDタグ12に書き込むようにした方がよい。これによれば、送出リール1AのRFIDタグ12に書き込んだ磁気テープMTの残長データを他のサーボライタで利用することが可能となる。
さらに、制御装置26は、送出リール1AのRFIDタグ12から読み取ったテープ厚を示す情報や、ある程度磁気テープMTを走行させることによって検出される送出軸21の回転回数(図示せぬ回転回数センサで検出される)および検尺ローラRSの検出値に基づいて、サーボライタ2内を走行する磁気テープMTの実際の厚さを示す情報(テープ厚実績)を算出している。そして、このテープ厚実績は、リーダライタ25を介して巻取リール1BのRFIDタグ12Bに出力されるようになっている。なお、サーボライタ2の稼動が終了した後(巻取リール1Bに送出リール1Aの磁気テープMTが全て巻かれた後)に、リーダライタ25をRFIDタグ12Bに当てることで、このRFIDタグ12Bに、送出側のRFIDタグ12に書き込まれていた各情報〈5〉、〈6〉、〈9〉の他、前記した〈7〉欠陥位置情報、〈10〉テープ厚実績、〈11〉書込長さ(正常部分の長さ)、〈12〉テープ残長(図1(b)参照)が書き込まれることとなる。
次に、図3を参照して本実施形態に係るワインダ3について説明する。
図3に示すように、ワインダ3は、磁気テープMTのうちの欠陥部分を捨て、正常部分を所定の長さだけ巻き取ることで、製品を製造するものであって、主に、供給軸31、捨て巻き軸32、製品用軸33、裁断装置34、切替機構35、リーダライタ36および切替制御装置(切替制御手段)37を備えている。ここで、本実施形態に係るリーダライタ36は、特許請求の範囲にいう「供給側読取手段」、「供給側書込手段」に相当する。
供給軸31は、サーボ信号が書き込まれた磁気テープMTが巻回された状態のリール1(図2に示す巻取リール1B)が供給リール1Cとして装着される軸であって、基台Bに回転自在に支持されている。なお、供給リール1Cから引き出される磁気テープMTは、複数のガイドローラRによって、クリーニング機構CM、裁断装置34、切替機構35などへ案内されつつ、後記する捨て巻きリール4または製品リール5に巻き取られるようになっている。ここで、クリーニング機構CMとは、磁気テープMTに付着する塵埃を除去するための機構である。
捨て巻き軸32は、供給リール1Cから引き出された磁気テープMTのうちの欠陥部分を巻き取るための捨て巻きリール4が装着される軸である。なお、この捨て巻きリール4には、ワインダ3を作動させる前の段階では、図示せぬ所定長のリーダテープのみが巻回された状態となっている。
製品用軸33は、供給リール1Cから引き出された磁気テープMTのうちの正常部分を巻き取るための製品リール5が装着される軸である。また、製品リール5は所定長の磁気テープMTが巻回されるたびに他の製品リールに交換されるようになっている。すなわち、大径巻きの供給リール1Cから小径巻きの複数の製品リール5が製造されるようになっている。
裁断装置34は、供給リール1Cから供給される磁気テープMTを、前記欠陥部分と前記正常部分との境界で裁断する周知の装置であり、図示せぬ刃や、この刃を駆動させる機構などを備えている。
切替機構35は、捨て巻きリール4に巻回されている前記リーダテープ(リーダテープの使用後はリーダテープに接合された磁気テープMT)を引き出し、そのテープと裁断装置34で裁断した前記欠陥部分とを接合することで、前記欠陥部分を捨て巻きリール4へ供給する機能や、磁気テープMTのうちの正常部分を製品リール5へ送り出す機能を有する周知の機構である。すなわち、この切替機構35は、裁断装置34で裁断した前記欠陥部分を捨て巻きリール4へ、または、前記正常部分を製品リール5へと切り替えて供給している。また、本実施形態では、切替機構35は、主に接着テープATや、図示せぬバキュームなどを備えており、このバキュームで例えば捨て巻きリール4のリーダテープを引き出してきて、このリーダテープと裁断装置34で裁断した欠陥部分とを接着テープATで接合させている。
リーダライタ36は、供給リール1Cに設けられたRFIDタグ12Bのデータを読み取る機能や、RFIDタグ12Bにデータを書き込む機能を有している。また、リーダライタ36は、可撓性を有するコードCを介して切替制御装置37に接続されることで、供給リール1Cの近傍まで、すなわちRFIDタグ12Bと通信可能な範囲まで移動させることが可能となっている。
切替制御装置37は、リーダライタ36で読み取ったデータ(テープ長さ、欠陥位置情報、書込長さ、テープ残長)に基づいて、裁断装置34の裁断のタイミングや切替機構35の切り替えを制御している。
また、切替制御装置37は、検尺ローラRSによって検出される信号(供給リール1Cからどれくらいの磁気テープMTが送り出されたかを示す信号)に基づいて供給リール1Cの磁気テープMTの残長を常時算出し、そのデータを常に上書きしながら記憶しておく機能を有している。なお、この磁気テープMTの残長を示すデータを切替制御装置37内で保存しておけば、例えばワインダ3が稼動中に何らかの原因で急停止した場合であっても、切替制御装置37は、次の稼動時に残長を示すデータを参照することで、作業を続行することが可能となる。また、例えばワインダ3が稼動中に故障して使えなくなった場合は、残長を示すデータを、リーダライタ36を介して供給リール1CのRFIDタグ12Bに書き込むようにした方がよい。これによれば、供給リール1CのRFIDタグ12Bに書き込んだ磁気テープMTの残長データを他のワインダで利用することが可能となる。
さらに、切替制御装置37は、製品リール5に所定の長さの磁気テープMTを巻き取ったときに、その製品リール5の製造が完了したことを示す完了データを作成し、その完了データを記憶しておく機能を有している。つまり、種類の異なる製品リール5を製造する場合にあっては、どのような種類(長さ)の製品リール5を何個製造したかを示すデータが完了データとして記憶されることとなる。なお、所定の長さの磁気テープMTを巻き取ったと判断するには、例えば前記検尺ローラRSによって検出される信号に基づいて製品リール5に巻き取った磁気テープMTの長さを算出すればよい。
なお、ワインダ3の稼動が終了した後(供給リール1Cの磁気テープMTをほぼ使い終わった後)に、リーダライタ36をRFIDタグ12Bに当てることで、このRFIDタグ12Bに、前工程におけるサーボライタ2の稼動終了後において書き込まれていた各情報〈1〉〜〈7〉、〈9〉、〈10〉、〈11〉の他(図1(b)参照)、完了データが〈8〉テープ使用履歴として書き込まれ、また、前記した磁気テープMTの残長が〈12〉テープ残長の欄に書き込まれることとなる。
次に、図2〜4を参照して前記したサーボライタ2およびワインダ3を用いた磁気テープMTの製造方法について説明する。参照する図面において、図4は、データの推移を示す図であり、送出リールのRFIDタグ内のデータを示す図(a)と、巻取リールのRFIDタグ内のデータを示す図(b)と、ワインダによる生産計画を示す図(c)と、残芯処理工程へ送られる供給リールのRFIDタグ内のデータを示す図(d)である。また、図5は、残芯処理工程の設備を示す正面図である。
図2に示すように、パンケーキPを送出リール1Aとして送出軸21にセットした後、この送出リール1AのRFIDタグ12にリーダライタ25を当てることで、RFIDタグ12に書き込まれている各種データ(図1(b)に示す〈1〉〜〈6〉、〈9〉のデータを、制御装置26内に取り込む。ここで、送出リール1AのRFIDタグ12内には、例えば図4(a)に示すようなデータが書き込まれている。すなわち、送出リール1AのRFIDタグ12内には、ハブIDを示す〈1〉の欄に「1000512」、ハブ径データを示す〈2〉の欄に「114.30(mm)」、ハブ径データ入力日を示す〈3〉の欄に「04/01/20」、ハブ製造日を示す〈4〉の欄に「03/01/30」、パンケーキIDである〈5〉の欄に「5000239」、テープ長さを示す〈6〉の欄に「9821(m)」、テープ厚を示す〈9〉の欄に「9(μm)」が書き込まれている。
そして、サーボライタ2を稼動させると、サーボ信号書込ヘッド23によって磁気テープMTにサーボ信号が書き込まれるとともに、そのサーボ信号が下流側の検査ヘッド24aで読み取られる。検査ヘッド24aで読み取られた信号は、検査部24bで検査され、その検査結果を示すデータ(前記正常データ、前記欠陥データ)が制御装置26に出力される。
制御装置26は、ベリファイ装置24から送られてくる前記正常データおよび欠陥データと、リーダライタ25で読み取ったテープ長さを示すデータとに基づいて、欠陥位置情報を作成する。また、この制御装置26では、送出リール1Aの磁気テープMTの残長が常時算出されるとともに、ある程度磁気テープMTを走行させることによって得られる前記テープ厚実績が算出される。
そして、このように制御装置26で生成されたデータのうち欠陥位置情報とテープ厚実績は、巻取リール1Bに磁気テープMTが全て巻回された後に、巻取リール1BのRFIDタグ12Bにリーダライタ25を当てることで、このRFIDタグ12B内の〈7〉、〈10〉の欄(図1(b)参照)に書き込まれる。具体例を示すと、図4(b)に示すように、サーボライタ2の稼動前におけるRFIDタグ12B内には、巻取リール1Bに関連した情報、すなわち、〈1〉の欄に「1000892」、〈2〉の欄に「114.30(mm)」、〈3〉の欄に「04/01/20」、〈4〉の欄に「03/05/10」が書き込まれている。そして、サーボライタ2の稼動終了後に、RFIDタグ12B内の〈5〉、〈6〉、〈9〉の欄に、送出リール1AのRFIDタグ12に書かれたデータ「5000239」、「9821(m)」、「9(μm)」がそのまま書き込まれるとともに、〈7〉の欄に欠陥位置情報として「9301,8818,6556,・・・(m)」が書き込まれ、〈10〉の欄にテープ厚実績として「9.02(μm)」が書き込まれることとなる。
また、制御装置26で生成された磁気テープMTの残長を示すデータは、サーボライタ2が正常に稼動しているときは制御装置26内で常時更新されながら保存されるとともに、例えば途中まで使用した送出リール1Aを他のサーボライタで使用するときは、リーダライタ25を介して送出側のRFIDタグ12に書き込まれる。なお、磁気テープMTの残長を示すデータは、図4(a)に示す〈12〉テープ残長の欄に書き込まれる。
そして、サーボライタ2が正常に稼動を終了した後(巻取リール1Bに全ての磁気テープMTが巻回された後)は、前記したように巻取側のRFIDタグ12Bに各データをリーダライタ25で書き込んでから、巻取リール1Bを取り外し、この巻取リール1Bを図3に示す供給リール1Cとしてワインダ3にセットする。このように供給リール1Cをセットした後は、この供給リール1CのRFIDタグ12Bにリーダライタ36を当てることで、RFIDタグ12Bから各種データ(図4(b)に示す〈1〉〜〈7〉、〈9〉〜〈12〉のデータ)を、切替制御装置37内に取り込む。
そして、ワインダ3を稼動させると、切替制御装置37が前記テープ長さや欠陥位置情報に基づいて裁断装置34および切替機構35を適宜制御することで、磁気テープMTの欠陥部分が捨て巻きリール4に巻き取られるとともに、正常部分が製品リール5に巻き取られることとなる。具体的に、ワインダ3では、図4(b)に示す欠陥位置情報〈7〉に基づいて、図4(c)に示すような生産計画が立てられている。すなわち、欠陥部分が9301mの場所(テープ先端である9821mから520mの位置)に位置することに基づいて、磁気テープMTが500mとなる製品を一つ製造した後、30mの磁気テープMTを捨てるといった計画を立てる(この段階で使用された磁気テープMTの合計は、530m)。また、同様に、欠陥部分が8818mの場所に位置することに基づいて、400mの製品を製造した後、80mの磁気テープMTを捨てるといった計画(この段階で使用された磁気テープMTの合計は、1010m)や、欠陥部分が6556mの場所に位置することに基づいて、500mの製品を二つ、400mの製品を三つ製造した後、70mの磁気テープMTを捨てるといった計画(この段階で使用された磁気テープMTの合計は、3280m)などを順次立てていく。
また、前記のように所定長(500m、400m)の磁気テープMTが製品リール5に巻回された場合は、その製品リール5をワインダ3から取り外すとともに、新たな製品リールをワインダ3にセットする。このとき、切替制御装置37が、検出ローラRSで検出した検出値に基づいて、所定長の磁気テープMTが巻かれた製品リール5を一つ製造したことを示す完了データF1,F2を作成することとなる。そして、このような動作を繰り返すことで、一つの供給リール1Cから製造される製品リール5の種類や個数が、切替制御装置37内に蓄積されることとなる。ここで、完了データF1は、500mの製品を一つ製造したことを示すデータであり、完了データF2は、400mの製品を一つ製造したことを示すデータである。
また、切替制御装置37では、供給リール1Cの磁気テープMTの残長が常時算出されている。そして、この磁気テープMTの残長を示すデータは、ワインダ3が正常に稼動しているときは切替制御装置37内で常時更新されながら保存されるとともに、例えば途中まで使用した供給リール1Cを他のワインダで使用するときは、リーダライタ36を介して供給リール1CのRFIDタグ12Bに書き込まれる。具体的には、前記のように500mの磁気テープMTが製品リール5に巻かれた段階では、図4(b)に示す元のテープ長さを示す9821(m)のデータから500mを引いた値である9321(m)というデータが〈12〉テープ残長に書き込まれ、その後30mの磁気テープMTが捨てられた段階では、9291(m)に更新されたデータが〈12〉に書き込まれることになる。
そして、ワインダ3が正常に稼動を終了した後(供給リール1Cの磁気テープMTをほぼ使い終わった後)は、リーダライタ36によって供給リール1CのRFIDタグ12Bに前記した完了データF1,F2が〈8〉テープ使用履歴(図4(d)参照)として他のデータとともに書き込まれる。ここで、前記した磁気テープMTの残長を示すデータ(例えば、250m)は、〈12〉の欄に書き込まれることとなる。その後は、ワインダ3から取り外した供給リール1Cを、図5に示すような残芯処理工程へ持っていき、パソコンPCに接続したリーダライタRWでRFIDタグ12B内の〈8〉テープ使用履歴や〈12〉テープ残長を読み取ることで、このパソコンPC内に製品リール5の生産情報を蓄積して管理することができる。
以上によれば、本実施形態において、次のような効果を得ることができる。
ハブ11にRFIDタグ12,12Bを埋め込むことによって、RFIDタグ12,12Bに加わる外部からの影響を確実に無くすことができるので、RFIDタグ12,12Bに書き込んだ情報を各工程において確実に認識させることができる。
サーボライタ2内において、送出リール1AのRFIDタグ12に書き込まれたデータを参照し、このデータとベリファイ装置24からのデータとに基づいて次工程(ワインダ3)で利用するデータを作成し、このデータを巻取リール1BのRFIDタグ12Bに書き込むことができるので、従来サーバを介して行っていた作業をサーボライタ2内で行うことが可能となり、LANの構築に掛かるコストを削減することができる。また、LANによる通信トラブルなどの問題も解消されることとなる。
仮にサーボライタ2が何らかの原因で全ての磁気テープMTを巻取リール1Bに巻き取る前に停止したとしても、次の起動時においてサーボライタ2が制御装置26で記憶している磁気テープMTの残長を示すデータを参照することで、前記した欠陥位置情報の算出などを最適に行うことができる。
ワインダ3にセットされる供給リール1CのRFIDタグ12Bからの情報に基づいて切替制御装置37が裁断装置34や切替機構35を制御するので、従来サーバを介して行っていた作業をワインダ3内で行うことが可能となり、LANの構築に掛かるコストを削減することができる。
仮にワインダ3が何らかの原因で供給リール1Cの磁気テープMTを全て使用する前に停止したとしても、次の起動時においてワインダ3が切替制御装置37で記憶している磁気テープMTの残長を示すデータを参照することで、前記した切替機構35の制御などを最適に行うことができる。
製造される製品リール5の個数や種類などを示すテープ使用履歴が供給リール1CのRFIDタグ12Bに蓄積されるので、このテープ使用履歴を残芯処理工程におけるリーダライタRWを介してパソコンPCに読み取らせることで、LANを構築することなく、どのような生産が行われたかを管理することができる。
従来は、幅広の原反を複数の製品幅のパンケーキに切り分けるスリット工程後に機械で自動的に貼られた識別コードラベルが剥がれた場合に、サーボ工程において人が手作業で新たな識別コードラベルをパンケーキに貼る際に貼り間違えると、実際のテープ長さとサーバで管理している長さ情報が異なり、各工程における制御が良好に行われない場合があるが、本実施形態では、RFIDタグ12へ識別番号と長さ情報を一緒に記録することができるので、前記した貼り間違いによる不具合を解消することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されることなく、様々な形態で実施される。
本実施形態では、ハブ11にRFIDタグ12を埋め込んだが、本発明はこれに限定されず、例えばハブ11の周面や端面にシール式のRFIDタグを貼着したり、ハブ11の周面や端面に係合爪を有する凹部を形成し、この凹部にRFIDタグを嵌着させたりしてもよい。また、リール1がフランジを有する場合は、例えばフランジの内面にシール式のRFIDタグを貼着してもよい。
本実施形態では、裁断装置34や切替機構35の制御をサーボ信号の欠陥位置を示す欠陥位置情報に基づいて制御したが、本発明はこれに限定されず、例えば磁性層の塗布むらなどの欠陥位置を示すデータを他の検査装置でRFIDタグ12に記録させておけば、塗布むらによる欠陥部分もワインダ3にて切り分けることができる。
本実施形態では、磁気テープMTを採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば光テープなどを採用してもよい。
本実施形態では、リール1がサーボライタ2やワインダ3にセットされた状態において、リール1にリーダライタ25,36を近づけてデータのやり取りを行ったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、リール1をサーボライタ2やワインダ3にセットする前または外した後に、リール1自体をリーダライタ25,36に近づけてデータのやり取りを行うようにしてもよい。
本実施形態では、リーダライタ25,26を移動自在な構造としたが、本発明はこれに限定されず、例えばサーボライタ2においては、二つのリーダライタ25を送出軸21および巻取軸22の近傍の基台Bに固定させてもよく、また、ワインダ3においては、リーダライタ36を供給軸31の近傍の基台Bに固定させてもよい。これによれば、リール1を送出軸21、巻取軸22または供給軸31にセットするだけで、データのやり取りを行うことが可能となる。なお、リーダライタ25,36は、前記した基台B上でなく、回転する軸の内部や表面に設けてもよいが、非回転となる基台B上に設ける方が構造の簡易化の観点から望ましい。
本実施形態に係るリールを示す斜視図(a)と、図1(a)のRFIDタグに書き込まれる情報を示す図(b)である。 本実施形態に係るサーボライタを示す正面図である。 本実施形態に係るワインダを示す正面図である。 データの推移を示す図であり、送出リールのRFIDタグ内のデータを示す図(a)と、巻取リールのRFIDタグ内のデータを示す図(b)と、ワインダによる生産計画を示す図(c)と、残芯処理工程へ送られる供給リールのRFIDタグ内のデータを示す図(d)である。 残芯処理工程の設備を示す正面図である。
符号の説明
1 リール
11 ハブ
12,12B RFIDタグ
1A 送出リール
1B 巻取リール
1C 供給リール
2 サーボライタ
21 送出軸
22 巻取軸
23 サーボ信号書込ヘッド
24 ベリファイ装置
24a 検査ヘッド
24b 検査部
25 リーダライタ
26 制御装置
3 ワインダ
31 供給軸
32 捨て巻き軸
33 製品用軸
34 裁断装置
35 切替機構
36 リーダライタ
37 切替制御装置
4 捨て巻きリール
5 製品リール
AT 接着テープ
B 基台
C コード
MT 磁気テープ
P パンケーキ

Claims (9)

  1. テープを巻回するためのハブと、ハブの両端に任意的に設けられるフランジとを有するリールであって、
    前記ハブまたは任意的に設けられた前記フランジに、非接触でデータの送受信を行うためのRFIDタグが設けられることを特徴とするリール。
  2. 請求項1に記載のリールであって、
    前記RFIDタグは、前記ハブまたは任意的に設けられた前記フランジに埋め込まれることを特徴とするリール。
  3. 請求項1または請求項2に記載のリールのハブに巻回された前記テープへサーボ信号を書き込むために、
    前記リールが送出リールとして装着される送出軸と、
    前記送出リールから引き出された前記テープを巻き取るために、前記リールが巻取リールとして装着される巻取軸と、
    前記テープにサーボ信号を書き込むためのサーボ信号書込ヘッドと、
    前記テープに書き込まれた前記サーボ信号を検査するためのベリファイ装置と、を備えたサーボライタであって、
    前記送出リールに設けられた前記RFIDタグからデータを読み取るための送出側読取手段と、
    前記巻取リールに設けられた前記RFIDタグにデータを書き込むための巻取側書込手段と、
    前記ベリファイ装置と前記送出側読取手段とから送られてくるデータに基づいて、前記巻取リールの前記RFIDタグに書き込むためのデータを作成し、このデータを前記巻取側書込手段に出力する制御手段と、を備えたことを特徴とするサーボライタ。
  4. 請求項3に記載のサーボライタであって、
    前記送出側読取手段が、前記送出軸の近傍に設けられるとともに、
    前記巻取側書込手段が、前記巻取軸の近傍に設けられることを特徴とするサーボライタ。
  5. 請求項3または請求項4に記載のサーボライタであって、
    前記送出リールに設けられた前記RFIDタグにデータを書き込むための送出側書込手段を設け、
    前記制御手段が、前記送出リールのテープの残長を常時算出し、そのデータを前記送出側書込手段に出力することを特徴とするサーボライタ。
  6. 請求項1または請求項2に記載のリールのハブに巻回された前記テープのうち欠陥部分を捨て、正常部分を巻き取るワインダであって、
    前記リールが供給リールとして装着される供給軸と、
    前記供給リールから引き出されたテープのうち欠陥部分を巻き取るための捨て巻きリールが装着される捨て巻き軸と、
    前記供給リールから引き出されたテープのうち正常部分を巻き取るための製品リールが装着される製品用軸と、
    前記供給リールから供給される前記テープを、前記欠陥部分と前記正常部分との境界で裁断する裁断装置と、
    前記裁断装置で裁断した前記欠陥部分を前記捨て巻きリールへ、または、前記正常部分を前記製品リールへと切り替えて供給する切替機構と、を備えるとともに、
    前記供給リールに設けられた前記RFIDタグのデータを読み取るための供給側読取手段と、
    前記供給側読取手段から送られてくるデータに基づいて、前記裁断装置の裁断のタイミングや前記切替機構の切り替えを制御する切替制御手段と、を備えることを特徴とするワインダ。
  7. 請求項6に記載のワインダであって、
    前記供給側読取手段が、前記供給軸の近傍に設けられることを特徴とするワインダ。
  8. 請求項6または請求項7に記載のワインダであって、
    前記供給リールに設けられた前記RFIDタグにデータを書き込むための供給側書込手段を設け、
    前記切替制御手段が、前記供給リールのテープの残長を常時算出し、そのデータを前記供給側書込手段に出力することを特徴とするワインダ。
  9. 請求項8に記載のワインダであって、
    前記切替制御手段が、前記製品リールに所定の長さのテープを巻き取ったときに、その製品リールの製造が完了したことを示すデータを、前記供給側書込手段を介して前記供給リールのRFIDタグに書き込むことを特徴とするワインダ。
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