JP2004309860A - 消耗品及び消耗品の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウエブ状の媒体に係る多くの情報を搭載した消耗品を提供する。
【解決手段】ウエブ状の媒体1に関する情報を記憶しているデータ読み書き可能な無線タグ50を、当該媒体1の巻き始め部分に備える。これにより、無線タグ50には多くの情報を記憶させることができることから、銘板や捺印によって媒体1に関する情報を表示する場合に比べ、媒体1に係る多くの情報を消耗品である感熱紙ロールに保持させることができる。また、コアレスの消耗品であっても、ウエブ状の媒体1に係る多くの情報を消耗品に保持させることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】ウエブ状の媒体1に関する情報を記憶しているデータ読み書き可能な無線タグ50を、当該媒体1の巻き始め部分に備える。これにより、無線タグ50には多くの情報を記憶させることができることから、銘板や捺印によって媒体1に関する情報を表示する場合に比べ、媒体1に係る多くの情報を消耗品である感熱紙ロールに保持させることができる。また、コアレスの消耗品であっても、ウエブ状の媒体1に係る多くの情報を消耗品に保持させることができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウエブ状の媒体をロール状に巻回して構成され、電子機器における処理制御に伴って使用される消耗品及び消耗品の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、POS(Point of Sales:販売時点管理)端末等に接続して使用されるサーマルプリンタやラベルプリンタ等の電子機器における処理制御に伴って使用され、ウエブ状の媒体をロール状に巻回して構成される消耗品、例えば感熱紙ロールや転写リボンロール等においては、そのコア部分に銘板や捺印によってロット番号や製造番号等を表示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年においては、ロット番号や製造番号のみならず、使用期限や使用条件(例えば、特性情報)等の多くの情報を搭載したいという要望がある。
【0004】
また、近年においては、コア部分がないものも開発されており、そのようなコアレスの消耗品に対する対応も迫られている。
【0005】
本発明は、ウエブ状の媒体に係る多くの情報を搭載した消耗品を提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、ウエブ状の媒体に係る多くの情報を搭載した消耗品を製造する消耗品の製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の消耗品(例えば、感熱紙ロールや転写リボンロール等)は、前記媒体に関する情報を記憶しているデータ読み書き可能な無線タグを、当該媒体の端部に備えている。
【0008】
したがって、無線タグには多くの情報を記憶させることが可能であることから、銘板や捺印によって媒体に関する情報を表示する場合に比べ、媒体に係る多くの情報を消耗品に保持させることが可能になる。また、無線タグを媒体の端部に備えていることから、コアレスの消耗品(例えば、感熱紙ロールや転写リボンロール等)であっても、媒体に係る多くの情報を消耗品に保持させることが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図6に基づいて説明する。本実施の形態の消耗品は、POS(Point of Sales:販売時点管理)端末等に接続される電子機器であるサーマルプリンタにおける処理制御に伴って使用され、ウエブ状の媒体である感熱紙をロール状に巻回して構成される感熱紙ロールに適用されている。
【0010】
図1は、本実施の形態のロール紙製造装置100のロール紙巻き取り機構を概略的に示す側面図、図2はその斜視図である。図1及び図2に示すように、ロール紙製造装置100には、いわゆる原反であってウエブ状の媒体であるロール状の幅広の感熱紙1を回転自在に保持する原反保持部2から感熱紙1を長さ方向の先端からロール状に巻き上げる巻き取り部としてのロール紙巻き取り部3へ至る媒体案内経路である感熱紙搬送経路4が形成されている。
【0011】
感熱紙搬送経路4には、幅広の感熱紙1を所定の幅で切断するスリッター5と、ロール紙巻き取り部3で所定の長さだけ巻き上げた感熱紙1を切断する切断手段であるカッタ機構6とが設けられている。スリッター5には、感熱紙1を所定の幅に切断するスリット刃5aが感熱紙1の軸方向に沿って複数個設けられており、感熱紙1の軸方向に沿ってスライド自在である。本実施の形態のスリッター5は、各スリット刃5aにより幅広の感熱紙1を4等分して、ロール紙を4本取りする。各スリット刃5aの間隔を調整することによって、感熱紙1を所定の幅で切断することが可能になっている。カッタ機構6は、感熱紙搬送経路4を介して対峙する固定刃6aと可動刃6bとにより構成されている。可動刃6bは、上下動自在に設けられており、可動刃6bを下方へ移動させることで感熱紙1を所定の位置で切断する。
【0012】
また、感熱紙搬送経路4には、感熱紙1を搬送するためのローラ7aと、カッタ機構6付近を通過する感熱紙1を張るためのローラ7bとが設けられている。
【0013】
ロール紙巻き取り部3には、用紙搬送方向下流側に向けて、無線タグ取り付け手段10、一方向に回転自在なロール紙巻き取り軸8が順に設けられている。
【0014】
ロール紙巻き取り軸8は、スリッター5により所定の幅に切断された感熱紙1をロール状に巻き上げるためのものであり、原反保持部2から連続する感熱紙1の先端をロール紙巻き取り軸8にセットされた小巻コア11に糊等で固定した状態でロール紙巻き取り軸8を回転することで、スリッター5により所定の幅に切断された感熱紙1をロール状に巻き上げることが可能になる。
【0015】
原反保持部2には、ロール紙巻き取り部3でのロール紙巻き取り軸8の回転に応じて回転する原反保持軸9が設けられている。原反保持軸9は、ロール紙巻き取り軸8でのロール紙巻上げ量に応じて回転数が変動する。
【0016】
本実施の形態においては、スリッター5により所定の幅に切断されて4等分された各感熱紙1を小巻コア11に糊等で固定する際に、無線タグ取り付け手段10により無線タグ50(図2参照)をそれぞれ取り付ける。図3に、無線タグ取り付け手段10により無線タグ50が取り付けられた状態の感熱紙1を示す。この無線タグ50は、一般に、無線通信を利用した識別技術の一種であるRFID(Radio Frequency IDentification)といわれているものである。この無線タグ50は、特に図示しないが、データ読み書き可能なシリコンチップと、データを無線で送信できるアンテナとを主体に構成されている。なお、無線タグ50を用いた無線通信方式としては、静電結合方式、電磁結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式等、いずれの方式であってもよい。図3に示すように、この無線タグ50は、片面に接着剤が塗布されたラベル状の台紙51に実装されている。すなわち、台紙51の接着剤が塗布された側を無線タグ取り付け手段10により感熱紙1に向けて吹き付けることにより、感熱紙1に無線タグ50が取り付けられる。なお、感熱紙1を小巻コア11に糊等で固定せずに、感熱紙1を無線タグ50が実装された台紙51で小巻コア11に固定するようにしても良い。
【0017】
以上のようにして、ロール紙巻き取り軸8にセットされた小巻コア11に固定されるとともに無線タグ50が取り付けられた感熱紙1は、ロール紙巻き取り軸8を回転することで、スリッター5により所定の幅に切断され、ロール状に巻き上げられる。
【0018】
ここで、感熱紙1に取り付けられる無線タグ50には、各種の情報が記憶されている。図4は、無線タグ50に記憶される情報を例示的に示す説明図である。図4に示すように、無線タグ50に記憶されている各種の情報としては、当該感熱紙1の品名,製造メーカ、原反製造ロット番号,製造年月日、小巻にされた製品の製造ロット番号,製造年月日、特性値、寸法情報、消費期限、海賊版防止用の暗証番号、使用される機器の適合機種名、使用される機器のセット条件情報等がある。なお、このような各種の情報は、感熱紙1に取り付ける前に、無線タグ50に書き込まれる。大別すると、原反製造ロット番号,製造年月日、小巻にされた製品の製造ロット番号,製造年月日、消費期限等の情報は、感熱紙1の使用期限に関する情報であり、特性値、寸法情報、海賊版防止用の暗証番号、使用される機器の適合機種名、使用される機器のセット条件情報等の情報は、感熱紙1の使用条件に関する情報である。
【0019】
感熱紙1に無線タグ50を取り付けた後、ロール紙巻き取り軸8を回転することで、スリッター5により所定の幅に切断された感熱紙1がロール紙巻き取り軸8によりロール状に巻き上げられる。図5に、ロール紙巻き取り軸8によりロール状に巻き上げられた状態の感熱紙1を示す。
【0020】
また、ロール紙巻き取り軸8によりロール状に巻き上げられた感熱紙1が所定の径になったところ(所定時間が経過した時点)で、カッタ機構6の可動刃6bを下方へ移動させることで感熱紙1を所定の位置で切断する。これにより、消耗品である感熱紙ロールが完成する。したがって、ここで完成した消耗品である感熱紙ロールは、ウエブ状の媒体である感熱紙1に関する情報を記憶しているデータ読み書き可能な無線タグ50を、感熱紙1の巻き始め部分に備えていることになる。
【0021】
特に図示しないが、無線タグ取り付け手段10、ロール紙巻き取り軸8、スリッター5およびカッタ機構6等の駆動は、マイコンによって駆動制御されている。マイコンは、各部を集中的に駆動制御するCPU(Central Processing Unit)に、プログラム等の固定的データを予め格納するROM(Read Only Memory)、ローラ巻き取り軸の回転数等、可変的なデータを書き換え自在に格納するRAM(Random Access Memory)を接続した構造をしている。
【0022】
このような消耗品である感熱紙ロールの無線タグ50に記憶されている各種の情報は、例えば、サーマルプリンタの用紙保持部にセットされた際に、用紙保持部に設けられている無線タグリーダライタにより読み取られることになる。
【0023】
なお、本実施の形態においては、スリッター5により所定の幅に切断されて4等分された各感熱紙1を小巻コア11に糊等で固定する際に、感熱紙1に対して無線タグ取り付け手段10により無線タグ50を取り付けるようにしたが、これに限るものではない。例えば、ロール紙巻き取り軸8によりロール状に巻き上げられた感熱紙1が所定の径になったところ(所定時間が経過した時点)で、カッタ機構6の可動刃6bを下方へ移動させる直前に、図6に示すように、感熱紙1に対して無線タグ取り付け手段10により無線タグ50が実装された台紙51を取り付けるようにしても良い。これにより、消耗品である感熱紙ロールが完成する。したがって、ここで完成した消耗品である感熱紙ロールは、ウエブ状の媒体である感熱紙1に関する情報を記憶しているデータ読み書き可能な無線タグ50を、感熱紙1の巻き終わり部分に備えていることになる。
【0024】
また、本実施の形態においては、小巻コア11を用いるようにしたが、これに限るものではない。本実施の形態においては、無線タグ50を感熱紙1の端部(巻き始め部分または巻き終わり部分)に備えるようにしたことから、コアレスとしても良い。
【0025】
ここに、無線タグ50には多くの情報を記憶させることが可能であることから、銘板や捺印によって媒体に関する情報を表示する場合に比べ、ウエブ状の媒体である感熱紙1に係る多くの情報を消耗品である感熱紙ロールに保持させることが可能になる。また、コアレスの消耗品である感熱紙ロールであっても、ウエブ状の媒体である感熱紙1に係る多くの情報を消耗品である感熱紙ロールに保持させることが可能になる。これにより、ウエブ状の媒体である感熱紙1に係る多くの情報を搭載した消耗品である感熱紙ロールが提供可能になるので、当該消耗品である感熱紙ロールを使用する電子機器であるサーマルプリンタにおいては、消耗品である感熱紙ロールの無線タグ50に記憶されている各種の情報を無線タグリーダライタにより読み取ることで、電子機器であるサーマルプリンタにおける消耗品に対する各種の処理条件の調整を容易に行うことが可能になる。
【0026】
なお、本実施の形態においては、無線タグ50が取り付けられたサーマルプリンタに用いられる感熱紙ロールを製造するロール紙製造装置100について説明したが、このロール紙製造装置100による製造手法は、ウエブ状の媒体をロール状に巻回して構成され、電子機器における処理制御に伴って使用される各種の消耗品に適用することができる。例えば、ラベルプリンタにおける処理制御に伴って使用され、ウエブ状の媒体である転写リボンをロール状に巻回して構成される消耗品である転写リボンロールに対して無線タグ50を取り付けるような場合にも、適用することができる。また、図7に示すように、転写リボンロールにおいては、ウエブ状の媒体である転写リボン60に付随して、転写リボン60の巻き始め部分または転写リボン60の巻き終わり部分に、補助フィルム61やリーダテープ62が設けられるが、この補助フィルム61やリーダテープ62に無線タグ63を実装するようにしても良い。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、ウエブ状の媒体に係る多くの情報を搭載した消耗品を提供することができるので、当該消耗品を使用する電子機器においては、消耗品の無線タグに記憶されている各種の情報を読み取ることで、電子機器であるにおける消耗品に対する各種の処理条件の調整を容易に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のロール紙製造装置のロール紙巻き取り機構を概略的に示す側面図である。
【図2】その斜視図である。
【図3】無線タグが取り付けられた状態の感熱紙を示す平面図である。
【図4】無線タグに記憶される情報を例示的に示す説明図である。
【図5】ロール紙巻き取り軸によりロール状に巻き上げられた状態の感熱紙を示す斜視図である。
【図6】本実施の形態の変形例を示す斜視図である。
【図7】無線タグが取り付けられた状態の転写リボンを示す平面図である。
【符号の説明】
1,60…ウエブ状の媒体、2…原反保持部、3…巻き取り部、4…媒体案内経路、6…切断手段、10…無線タグ取り付け手段、50,63…無線タグ、100…消耗品の製造装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウエブ状の媒体をロール状に巻回して構成され、電子機器における処理制御に伴って使用される消耗品及び消耗品の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、POS(Point of Sales:販売時点管理)端末等に接続して使用されるサーマルプリンタやラベルプリンタ等の電子機器における処理制御に伴って使用され、ウエブ状の媒体をロール状に巻回して構成される消耗品、例えば感熱紙ロールや転写リボンロール等においては、そのコア部分に銘板や捺印によってロット番号や製造番号等を表示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年においては、ロット番号や製造番号のみならず、使用期限や使用条件(例えば、特性情報)等の多くの情報を搭載したいという要望がある。
【0004】
また、近年においては、コア部分がないものも開発されており、そのようなコアレスの消耗品に対する対応も迫られている。
【0005】
本発明は、ウエブ状の媒体に係る多くの情報を搭載した消耗品を提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、ウエブ状の媒体に係る多くの情報を搭載した消耗品を製造する消耗品の製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の消耗品(例えば、感熱紙ロールや転写リボンロール等)は、前記媒体に関する情報を記憶しているデータ読み書き可能な無線タグを、当該媒体の端部に備えている。
【0008】
したがって、無線タグには多くの情報を記憶させることが可能であることから、銘板や捺印によって媒体に関する情報を表示する場合に比べ、媒体に係る多くの情報を消耗品に保持させることが可能になる。また、無線タグを媒体の端部に備えていることから、コアレスの消耗品(例えば、感熱紙ロールや転写リボンロール等)であっても、媒体に係る多くの情報を消耗品に保持させることが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図6に基づいて説明する。本実施の形態の消耗品は、POS(Point of Sales:販売時点管理)端末等に接続される電子機器であるサーマルプリンタにおける処理制御に伴って使用され、ウエブ状の媒体である感熱紙をロール状に巻回して構成される感熱紙ロールに適用されている。
【0010】
図1は、本実施の形態のロール紙製造装置100のロール紙巻き取り機構を概略的に示す側面図、図2はその斜視図である。図1及び図2に示すように、ロール紙製造装置100には、いわゆる原反であってウエブ状の媒体であるロール状の幅広の感熱紙1を回転自在に保持する原反保持部2から感熱紙1を長さ方向の先端からロール状に巻き上げる巻き取り部としてのロール紙巻き取り部3へ至る媒体案内経路である感熱紙搬送経路4が形成されている。
【0011】
感熱紙搬送経路4には、幅広の感熱紙1を所定の幅で切断するスリッター5と、ロール紙巻き取り部3で所定の長さだけ巻き上げた感熱紙1を切断する切断手段であるカッタ機構6とが設けられている。スリッター5には、感熱紙1を所定の幅に切断するスリット刃5aが感熱紙1の軸方向に沿って複数個設けられており、感熱紙1の軸方向に沿ってスライド自在である。本実施の形態のスリッター5は、各スリット刃5aにより幅広の感熱紙1を4等分して、ロール紙を4本取りする。各スリット刃5aの間隔を調整することによって、感熱紙1を所定の幅で切断することが可能になっている。カッタ機構6は、感熱紙搬送経路4を介して対峙する固定刃6aと可動刃6bとにより構成されている。可動刃6bは、上下動自在に設けられており、可動刃6bを下方へ移動させることで感熱紙1を所定の位置で切断する。
【0012】
また、感熱紙搬送経路4には、感熱紙1を搬送するためのローラ7aと、カッタ機構6付近を通過する感熱紙1を張るためのローラ7bとが設けられている。
【0013】
ロール紙巻き取り部3には、用紙搬送方向下流側に向けて、無線タグ取り付け手段10、一方向に回転自在なロール紙巻き取り軸8が順に設けられている。
【0014】
ロール紙巻き取り軸8は、スリッター5により所定の幅に切断された感熱紙1をロール状に巻き上げるためのものであり、原反保持部2から連続する感熱紙1の先端をロール紙巻き取り軸8にセットされた小巻コア11に糊等で固定した状態でロール紙巻き取り軸8を回転することで、スリッター5により所定の幅に切断された感熱紙1をロール状に巻き上げることが可能になる。
【0015】
原反保持部2には、ロール紙巻き取り部3でのロール紙巻き取り軸8の回転に応じて回転する原反保持軸9が設けられている。原反保持軸9は、ロール紙巻き取り軸8でのロール紙巻上げ量に応じて回転数が変動する。
【0016】
本実施の形態においては、スリッター5により所定の幅に切断されて4等分された各感熱紙1を小巻コア11に糊等で固定する際に、無線タグ取り付け手段10により無線タグ50(図2参照)をそれぞれ取り付ける。図3に、無線タグ取り付け手段10により無線タグ50が取り付けられた状態の感熱紙1を示す。この無線タグ50は、一般に、無線通信を利用した識別技術の一種であるRFID(Radio Frequency IDentification)といわれているものである。この無線タグ50は、特に図示しないが、データ読み書き可能なシリコンチップと、データを無線で送信できるアンテナとを主体に構成されている。なお、無線タグ50を用いた無線通信方式としては、静電結合方式、電磁結合方式、電磁誘導方式、マイクロ波方式等、いずれの方式であってもよい。図3に示すように、この無線タグ50は、片面に接着剤が塗布されたラベル状の台紙51に実装されている。すなわち、台紙51の接着剤が塗布された側を無線タグ取り付け手段10により感熱紙1に向けて吹き付けることにより、感熱紙1に無線タグ50が取り付けられる。なお、感熱紙1を小巻コア11に糊等で固定せずに、感熱紙1を無線タグ50が実装された台紙51で小巻コア11に固定するようにしても良い。
【0017】
以上のようにして、ロール紙巻き取り軸8にセットされた小巻コア11に固定されるとともに無線タグ50が取り付けられた感熱紙1は、ロール紙巻き取り軸8を回転することで、スリッター5により所定の幅に切断され、ロール状に巻き上げられる。
【0018】
ここで、感熱紙1に取り付けられる無線タグ50には、各種の情報が記憶されている。図4は、無線タグ50に記憶される情報を例示的に示す説明図である。図4に示すように、無線タグ50に記憶されている各種の情報としては、当該感熱紙1の品名,製造メーカ、原反製造ロット番号,製造年月日、小巻にされた製品の製造ロット番号,製造年月日、特性値、寸法情報、消費期限、海賊版防止用の暗証番号、使用される機器の適合機種名、使用される機器のセット条件情報等がある。なお、このような各種の情報は、感熱紙1に取り付ける前に、無線タグ50に書き込まれる。大別すると、原反製造ロット番号,製造年月日、小巻にされた製品の製造ロット番号,製造年月日、消費期限等の情報は、感熱紙1の使用期限に関する情報であり、特性値、寸法情報、海賊版防止用の暗証番号、使用される機器の適合機種名、使用される機器のセット条件情報等の情報は、感熱紙1の使用条件に関する情報である。
【0019】
感熱紙1に無線タグ50を取り付けた後、ロール紙巻き取り軸8を回転することで、スリッター5により所定の幅に切断された感熱紙1がロール紙巻き取り軸8によりロール状に巻き上げられる。図5に、ロール紙巻き取り軸8によりロール状に巻き上げられた状態の感熱紙1を示す。
【0020】
また、ロール紙巻き取り軸8によりロール状に巻き上げられた感熱紙1が所定の径になったところ(所定時間が経過した時点)で、カッタ機構6の可動刃6bを下方へ移動させることで感熱紙1を所定の位置で切断する。これにより、消耗品である感熱紙ロールが完成する。したがって、ここで完成した消耗品である感熱紙ロールは、ウエブ状の媒体である感熱紙1に関する情報を記憶しているデータ読み書き可能な無線タグ50を、感熱紙1の巻き始め部分に備えていることになる。
【0021】
特に図示しないが、無線タグ取り付け手段10、ロール紙巻き取り軸8、スリッター5およびカッタ機構6等の駆動は、マイコンによって駆動制御されている。マイコンは、各部を集中的に駆動制御するCPU(Central Processing Unit)に、プログラム等の固定的データを予め格納するROM(Read Only Memory)、ローラ巻き取り軸の回転数等、可変的なデータを書き換え自在に格納するRAM(Random Access Memory)を接続した構造をしている。
【0022】
このような消耗品である感熱紙ロールの無線タグ50に記憶されている各種の情報は、例えば、サーマルプリンタの用紙保持部にセットされた際に、用紙保持部に設けられている無線タグリーダライタにより読み取られることになる。
【0023】
なお、本実施の形態においては、スリッター5により所定の幅に切断されて4等分された各感熱紙1を小巻コア11に糊等で固定する際に、感熱紙1に対して無線タグ取り付け手段10により無線タグ50を取り付けるようにしたが、これに限るものではない。例えば、ロール紙巻き取り軸8によりロール状に巻き上げられた感熱紙1が所定の径になったところ(所定時間が経過した時点)で、カッタ機構6の可動刃6bを下方へ移動させる直前に、図6に示すように、感熱紙1に対して無線タグ取り付け手段10により無線タグ50が実装された台紙51を取り付けるようにしても良い。これにより、消耗品である感熱紙ロールが完成する。したがって、ここで完成した消耗品である感熱紙ロールは、ウエブ状の媒体である感熱紙1に関する情報を記憶しているデータ読み書き可能な無線タグ50を、感熱紙1の巻き終わり部分に備えていることになる。
【0024】
また、本実施の形態においては、小巻コア11を用いるようにしたが、これに限るものではない。本実施の形態においては、無線タグ50を感熱紙1の端部(巻き始め部分または巻き終わり部分)に備えるようにしたことから、コアレスとしても良い。
【0025】
ここに、無線タグ50には多くの情報を記憶させることが可能であることから、銘板や捺印によって媒体に関する情報を表示する場合に比べ、ウエブ状の媒体である感熱紙1に係る多くの情報を消耗品である感熱紙ロールに保持させることが可能になる。また、コアレスの消耗品である感熱紙ロールであっても、ウエブ状の媒体である感熱紙1に係る多くの情報を消耗品である感熱紙ロールに保持させることが可能になる。これにより、ウエブ状の媒体である感熱紙1に係る多くの情報を搭載した消耗品である感熱紙ロールが提供可能になるので、当該消耗品である感熱紙ロールを使用する電子機器であるサーマルプリンタにおいては、消耗品である感熱紙ロールの無線タグ50に記憶されている各種の情報を無線タグリーダライタにより読み取ることで、電子機器であるサーマルプリンタにおける消耗品に対する各種の処理条件の調整を容易に行うことが可能になる。
【0026】
なお、本実施の形態においては、無線タグ50が取り付けられたサーマルプリンタに用いられる感熱紙ロールを製造するロール紙製造装置100について説明したが、このロール紙製造装置100による製造手法は、ウエブ状の媒体をロール状に巻回して構成され、電子機器における処理制御に伴って使用される各種の消耗品に適用することができる。例えば、ラベルプリンタにおける処理制御に伴って使用され、ウエブ状の媒体である転写リボンをロール状に巻回して構成される消耗品である転写リボンロールに対して無線タグ50を取り付けるような場合にも、適用することができる。また、図7に示すように、転写リボンロールにおいては、ウエブ状の媒体である転写リボン60に付随して、転写リボン60の巻き始め部分または転写リボン60の巻き終わり部分に、補助フィルム61やリーダテープ62が設けられるが、この補助フィルム61やリーダテープ62に無線タグ63を実装するようにしても良い。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、ウエブ状の媒体に係る多くの情報を搭載した消耗品を提供することができるので、当該消耗品を使用する電子機器においては、消耗品の無線タグに記憶されている各種の情報を読み取ることで、電子機器であるにおける消耗品に対する各種の処理条件の調整を容易に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のロール紙製造装置のロール紙巻き取り機構を概略的に示す側面図である。
【図2】その斜視図である。
【図3】無線タグが取り付けられた状態の感熱紙を示す平面図である。
【図4】無線タグに記憶される情報を例示的に示す説明図である。
【図5】ロール紙巻き取り軸によりロール状に巻き上げられた状態の感熱紙を示す斜視図である。
【図6】本実施の形態の変形例を示す斜視図である。
【図7】無線タグが取り付けられた状態の転写リボンを示す平面図である。
【符号の説明】
1,60…ウエブ状の媒体、2…原反保持部、3…巻き取り部、4…媒体案内経路、6…切断手段、10…無線タグ取り付け手段、50,63…無線タグ、100…消耗品の製造装置
Claims (7)
- ウエブ状の媒体をロール状に巻回して構成され、電子機器における処理制御に伴って使用される消耗品において、
前記媒体に関する情報を記憶しているデータ読み書き可能な無線タグを、当該媒体の端部に備えていることを特徴とする消耗品。 - 前記媒体に関する情報を記憶しているデータ読み書き可能な無線タグを、当該媒体の巻き始め部分に備えていることを特徴とする請求項1記載の消耗品。
- 前記媒体に関する情報を記憶しているデータ読み書き可能な無線タグを、当該媒体の巻き終わり部分に備えていることを特徴とする請求項1記載の消耗品。
- 前記無線タグに記憶される前記媒体に関する情報には、少なくとも当該媒体の使用期限に関する情報を含むことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一記載の消耗品。
- 前記無線タグに記憶される前記媒体に関する情報には、少なくとも当該媒体の使用条件に関する情報を含むことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一記載の消耗品。
- 電子機器における処理制御に伴って使用されてウエブ状の媒体をロール状に巻回して構成される消耗品を製造する消耗品の製造装置において、
前記媒体の原反を引き出し自在に保持する原反保持部と、
前記媒体を長さ方向の一端部側からロール状に巻き上げる巻き取り部と、
前記原反保持部から前記巻き取り部まで前記媒体を案内する媒体案内経路と、前記媒体案内経路中に設けられ、前記巻き取り部によりロール状に巻き上げられた前記媒体が所定の径になったところで前記媒体案内経路を案内される前記媒体を切断する切断手段と、
前記媒体案内経路中であって前記巻き取り部の前段に設けられ、前記媒体案内経路を案内される前記媒体に対して当該媒体に関する情報を記憶しているデータ読み書き可能な無線タグを取り付ける無線タグ取り付け手段と、
を備え、
前記媒体を前記巻き取り部によりロール状に巻き上げる前に、前記無線タグ取り付け手段により前記媒体に対して前記無線タグを取り付けるようにした、
ことを特徴とする消耗品の製造装置。 - 電子機器における処理制御に伴って使用されてウエブ状の媒体をロール状に巻回して構成される消耗品を製造する消耗品の製造装置において、
前記媒体の原反を引き出し自在に保持する原反保持部と、
前記媒体を長さ方向の一端部側からロール状に巻き上げる巻き取り部と、
前記原反保持部から前記巻き取り部まで前記媒体を案内する媒体案内経路と、前記媒体案内経路中に設けられ、前記巻き取り部によりロール状に巻き上げられた前記媒体が所定の径になったところで前記媒体案内経路を案内される前記媒体を切断する切断手段と、
前記媒体案内経路中であって前記切断手段の後段に設けられ、前記媒体案内経路を案内される前記媒体に対して当該媒体に関する情報を記憶しているデータ読み書き可能な無線タグを取り付ける無線タグ取り付け手段と、
を備え、
前記媒体を前記切断手段により切断する直前に、前記無線タグ取り付け手段により前記媒体に対して前記無線タグを取り付けるようにした、
ことを特徴とする消耗品の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003104230A JP2004309860A (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | 消耗品及び消耗品の製造装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003104230A JP2004309860A (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | 消耗品及び消耗品の製造装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2021053333A1 (en) * | 2019-09-16 | 2021-03-25 | Payper Technologies Limited | Printing substrate, method of manufacture, method of use, and computer system |
-
2003
- 2003-04-08 JP JP2003104230A patent/JP2004309860A/ja active Pending
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