JP2005293461A - 処理システム、プログラム及び電子ペン用帳票 - Google Patents

処理システム、プログラム及び電子ペン用帳票 Download PDF

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Abstract

【課題】電子ペン用帳票への記入によって特定の処理を指定し、当該帳票に記入された情報に対応する電子データに対して指定した処理を行うことができる処理システムを提供する。
【解決手段】サーバ5は、電子ペン10から取得した記入情報に基づいて座標テーブル504を参照し、切取ボックスにストロークが記入されたか否かを判定し、ストロークが記入されたと判定した場合、当該ストロークの直前に記入されたストロークを切取ストロークとし、当該切取ストロークに基づいて切取エリアを特定する。また、サーバ5は貼付ボックスにストロークが記入されたか否かを判定し、記入されたと判定した場合、当該ストロークの直前に記入されたストロークの座標に基づいて始点を設定する。サーバ5は、切取エリアに対応する情報を抽出し、当該情報を始点の位置に貼り付けるような編集を行う。
【選択図】 図9

Description

本発明は、電子ペン用帳票への記入に基づいて、所定の処理を行う技術に関する。
通常、講義を受講したり、会議に出席したりする場合、利用者は、複数の罫線から構成される大学ノートやルーズリーフに内容をメモすることが多い。このような紙媒体に記載された情報は、電子データと異なり、削除やソートを容易に行うことができない。そのため、当該紙媒体に記載された情報を電子データとしてサーバやパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と呼ぶ。)上で管理することができれば、削除やソートを容易に行うことができるため便利である。このように紙媒体に記載した情報を電子データとしてサーバやPC上で管理する場合、内容がメモされた大学ノートやルーズリーフを目視で認識した利用者がパンチ入力したり、スキャナで画像データとして取り込んだりする必要がある。
しかし、手書きの大学ノートやルーズリーフに基づいて電子データの入力を行うことは、時間と手間がかかり、利用者の負担が大きいという問題がある。さらに、目視に基づくパンチ入力は、手作業のため人為的ミスが発生する可能性も高い。
また、電子データのコピーや切り取りといった編集、所定の条件に基づく検索などを行うためには、利用者がサーバ等において複雑な操作を行い、当該電子データの編集や検索をする必要がある。即ち、サーバ等において複雑な操作を行うことなく、電子ペンを使用して大学ノート等へ記入を行うことにより、対応する電子データに対して特定の処理を行うことはできなかった。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、電子ペン用帳票への記入によって特定の処理を指定し、当該帳票に記入された情報に対応する電子データに対して指定した処理を行うことができる処理システムを提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用した処理システムにおいて、前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行うものであって、前記記入者が記入した記入情報の一部を切り取るための切取ボックスと、前記記入情報の一部を貼り付けるための貼付ボックスとが設定されており、前記処理システムは、前記切取ボックス及び前記貼付ボックスと、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得する座標情報取得手段と、前記記入情報を取得する記入情報取得手段と、前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記切取ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する切取判定手段と、前記切取判定手段が前記切取ボックスにストロークが記入されたと判定した場合に、当該ストロークの直前又は直後のうち予め決められたいずれか一方のタイミングで記入されたストロークを前記記入情報から切取ストロークとして抽出する切取ストローク抽出手段と、前記切取ストロークに基づいて、前記記入情報の一部である切取エリアを特定する切取エリア特定手段と、前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記貼付ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する貼付判定手段と、前記貼付判定手段が前記貼付ボックスに前記ストロークが記入されたと判定した場合に、当該ストロークの直前又は直後のうち予め決められたいずれか一方のタイミングで記入されたストロークの位置座標を始点として特定する始点特定手段と、前記切取エリアに対応する情報を削除し、当該情報を前記始点の位置に貼り付けるように前記記入情報を編集する編集手段と、前記編集手段が編集した記入情報を記憶する記憶手段と、を備える。
上記のように構成された処理システムにおいて、記入者は、まず、電子ペンを使用して電子ペン用帳票に所定の記入を行う。電子ペンは、移動に伴って帳票上のドットパターンを読み取り、記入者が記入したチェックマークや文字に関する記入情報を取得する。ここで、記入情報には、当該ドットパターン上の位置座標が含まれている。電子ペンが取得した記入情報は、処理システムにより取得される。処理システムは、記入情報に含まれるドットパターン上の位置座標に基づいて、座標情報を参照することにより、切取ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する。そして、切取ボックスにストロークが記入されたと判定した場合、処理システムは、当該ストロークの直前又は直後のうち予め決められたいずれか一方のタイミングで記入されたストロークを切取ストロークとする。さらに、処理システムは、切取ストロークに基づいて切取エリアを特定する。
また、処理システムは、記入情報に含まれるドットパターン上の位置座標に基づいて、座標情報を参照することにより、貼付ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する。そして、貼付ボックスにストロークが記入されたと判定した場合、処理システムは、当該ストロークの直前又は直後のうち予め決められたいずれか一方のタイミングで記入されたストロークの位置座標に基づいて始点を設定する。さらに、処理システムは、電子ペンから取得した記入情報から特定した切取エリアに対応する情報を抽出し、抽出した当該情報を始点の位置に貼り付けるような編集を行う。そして、処理システムは、編集後の記入情報を記憶する。
このように、記入者が電子ペンを使用して電子ペン用帳票に所定の記入を行うことにより、切り取りや貼り付けといった編集処理を指定することができる。つまり、電子ペン用帳票に記入した情報を電子データとして管理しているPCやサーバにおいて複雑な操作をすることなく、電子ペン用帳票への記入のみにより、当該電子データを容易に編集することができる。
本発明の別の観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用した処理システムにおいて、前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行うものであって、前記記入者が記入した記入情報の一部をコピーするためのコピーボックスと、前記記入情報の一部を貼り付けるための貼付ボックスとが設定されており、前記処理システムは、前記コピーボックス及び前記貼付ボックスと、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得する座標情報取得手段と、前記記入情報を取得する記入情報取得手段と、前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記コピーボックスにストロークが記入されたか否かを判定するコピー判定手段と、前記コピー判定手段が前記コピーボックスにストロークが記入されたと判定した場合に、当該ストロークの直前又は直後のうち予め決められたいずれか一方のタイミングで記入されたストロークを前記記入情報からコピーストロークとして抽出するコピーストローク抽出手段と、前記コピーストロークに基づいて、前記記入情報の一部であるコピーエリアを特定するコピーエリア特定手段と、前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記貼付ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する貼付判定手段と、前記貼付判定手段が前記貼付ボックスに前記ストロークが記入されたと判定した場合に、当該ストロークの直前又は直後のうち予め決められたいずれか一方のタイミングで記入されたストロークの位置座標を始点として特定する始点特定手段と、前記コピーエリアに対応する情報をコピーし、当該情報を前記始点の位置に貼り付けるように前記記入情報を編集する編集手段と、前記編集手段が編集した記入情報を記憶する記憶手段と、を備える。
上記のように構成された処理システムにおいて、記入者は、まず、電子ペンを使用して電子ペン用帳票に所定の記入を行う。電子ペンは、移動に伴って帳票上のドットパターンを読み取り、記入者が記入したチェックマークや文字に関する記入情報を取得する。ここで、記入情報には、当該ドットパターン上の位置座標が含まれている。電子ペンが取得した記入情報は、処理システムにより取得される。処理システムは、記入情報に含まれるドットパターン上の位置座標に基づいて、座標情報を参照することにより、コピーボックスにストロークが記入されたか否かを判定する。そして、コピーボックスにストロークが記入されたと判定した場合、処理システムは、当該ストロークの直前又は直後のうち予め決められたいずれか一方のタイミングで記入されたストロークをコピーストロークとする。さらに、処理システムは、コピーストロークに基づいてコピーエリアを特定する。
また、処理システムは、記入情報に含まれるドットパターン上の位置座標に基づいて、座標情報を参照することにより、貼付ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する。そして、貼付ボックスにストロークが記入されたと判定した場合、処理システムは、当該ストロークの直前又は直後のうち予め決められたいずれか一方のタイミングで記入されたストロークの位置座標に基づいて始点を設定する。さらに、処理システムは、電子ペンから取得した記入情報から特定したコピーエリアに対応する情報を抽出してコピーし、コピーした当該情報を始点の位置に貼り付けるような編集を行う。そして、処理システムは、編集後の記入情報を記憶する。
このように、記入者が電子ペンを使用して電子ペン用帳票に所定の記入を行うことにより、切り取りやコピーといった編集処理を指定することができる。つまり、電子ペン用帳票に記入した情報を電子データとして管理しているPCやサーバにおいて複雑な操作をすることなく、ノート3への記入のみにより、当該電子データを容易に編集することができる。
本発明の別の観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用した処理システムにおいて、前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行うものであって、前記記入者が記入した記入情報の処理を起動するための起動ボックスと、記入者のIDを記入するためのID項目と、パスワードを記入するためのパスワード項目とが設定されており、前記処理システムは、前記IDに対応付けて、起動するために必要なパスワードを記憶する記憶手段と、前記起動ボックス、前記ID項目及び前記パスワード項目と、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得する座標情報取得手段と、前記記入情報を取得する記入情報取得手段と、前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記起動ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する起動判定手段と、前記起動判定手段が前記起動ボックスにストロークが記入されたと判定した場合に、前記座標情報に基づいて、前記記入情報から前記ID項目に記入されたストロークをIDストロークとして抽出するID抽出手段と、前記IDストロークを文字認識することにより、記入者が記入したIDを特定するID特定手段と、特定した前記IDに基づいて、前記記憶手段から対応するパスワードを取得するパスワード取得手段と、前記座標情報に基づいて、前記記入情報から前記パスワード項目に記入されたストロークをパスワードストロークとして抽出するパスワード抽出手段と、前記パスワードストロークを文字認識することにより、記入者が記入したパスワードを特定するパスワード特定手段と、前記パスワード特定手段が特定したパスワードと、前記パスワード取得手段が取得したパスワードとが一致するか否かを判定するパスワード判定手段と、前記パスワード判定手段が一致した場合にのみ、前記記入情報に対する処理を起動する起動手段と、を備える。
上記のように構成された処理システムは、電子ペンが取得した記入情報を取得する。処理システムは、記入情報に含まれるドットパターン上の位置座標に基づいて、座標情報を参照することにより、起動ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する。そして、起動ボックスにストロークが記入されたと判定した場合、処理システムは、記入情報に基づいて座標情報を参照することにより、ID項目に記入されたストロークをIDストロークとして抽出する。さらに、処理システムは、抽出したIDストロークを文字認識することにより、記入者が記入したIDを特定する。そして、処理システムは、特定したIDをキーとして記憶手段から対応するパスワードを取得する。
次に、処理システムは、記入情報に基づいて座標情報を参照することにより、パスワード項目に記入されたストロークをパスワードストロークとして抽出する。さらに、処理システムは、抽出したパスワードストロークを文字認識することにより、記入者が記入したパスワードを特定する。そして、処理システムは、記憶手段から取得したパスワードと、特定したパスワードとを比較し、一致する場合にのみ電子ペン用帳票を起動させ、記入情報に対する所定の処理を行う。
このように、記入者が電子ペンを使用して電子ペン用帳票に予め決められたID及びパスワードを記入することにより、初めて電子ペン用帳票が起動し、記入情報に対する所定の処理を実行する。よって、処理システムは、ID及びパスワードによって電子ペン用帳票の起動を制限することで、不正な記入者による処理を排除することが可能となる。
本発明の別の観点では、前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行うものであって、前記記入者が記入した記入情報を検索するための検索ボックスと、前記検索の条件となるキーワードを記入するためのキーワード項目とが設定されており、前記処理システムは、前記記入情報を取得する記入情報取得手段と、前記記入情報を記憶する記憶手段と、前記検索ボックス及び前記キーワード項目と、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得する座標情報取得手段と、前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記検索ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する検索判定手段と、前記検索判定手段が前記検索ボックスにストロークが記入されたと判定した場合に、前記座標情報に基づいて、前記記入情報から前記キーワード項目に記入されたストロークをキーワードストロークとして抽出するキーワード抽出手段と、前記キーワードストロークを文字認識することにより、記入者が記入したキーワードを特定するキーワード特定手段と、特定した前記キーワードに基づいて前記記憶手段を検索し、当該キーワードを含む記入情報を抽出する記憶情報抽出手段と、を備える。
上記のように構成された処理システムは、電子ペンが取得した記入情報を取得する。処理システムは、記入情報に含まれるドットパターン上の位置座標に基づいて、座標情報を参照することにより検索ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する。そして、検索ボックスにストロークが記入されたと判定した場合、処理システムは、記入情報に基づいて座標情報を参照することにより、キーワード項目に記入されたストロークをキーワードストロークとして抽出する。さらに、処理システムは、抽出したキーワードストロークを文字認識することにより、記入者が記入したキーワードを特定する。そして、処理システムは、特定したキーワードに基づいて記憶手段から、当該キーワードを含む記入情報を抽出する。
このように、記入者が電子ペンを使用して電子ペン用帳票に検索条件としてキーワードを記入することにより、PCやサーバ上で複雑な操作を行うことなく容易に、条件に合致するデータを抽出することができる。
本発明の別の観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用した処理システムにおいて、前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行うものであって、前記記入者が記入した記入情報を検索するための検索ボックスと、前記検索の条件となる記入日を記入するための記入日項目とが設定されており、前記処理システムは、前記記入情報を取得する記入情報取得手段と、前記記入情報を記憶する記憶手段と、前記検索ボックス及び前記記入日項目と、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得する座標情報取得手段と、前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記検索ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する検索判定手段と、前記検索判定手段が前記検索ボックスにストロークが記入されたと判定した場合に、前記座標情報に基づいて、前記記入情報から前記記入日項目に記入されたストロークを記入日ストロークとして抽出する記入日抽出手段と、前記記入日ストロークを文字認識することにより、前記記入者が前記記入日項目に記入した記入日を特定する記入日特定手段と、特定した前記記入日に基づいて前記記憶手段を検索し、当該記入日に記入された記入情報を抽出する記入情報抽出手段と、を備える。
上記のように構成された処理システムは、電子ペンが取得した記入情報を取得する。処理システムは、記入情報に含まれるドットパターン上の位置座標に基づいて、座標情報を参照することにより検索ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する。そして、検索ボックスにストロークが記入されたと判定した場合、処理システムは、記入情報に基づいて座標情報を参照することにより、記入日項目に記入されたストロークを記入日ストロークとして抽出する。さらに、処理システムは、抽出した記入日ストロークを文字認識することにより、記入者が記入日項目に検索条件として記入した記入日を特定する。そして、処理システムは、特定した記入日に基づいて記憶手段から、当該記入日に記入された記入情報を抽出する。
このように、記入者が電子ペンを使用して電子ペン用帳票に検索条件としてキーワードを記入することにより、PCやサーバ上で複雑な操作を行うことなく容易に、条件に合致するデータを抽出することができる。
本発明の別の観点では、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用したコンピュータにより実行されるプログラムであって、前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行うものであって、前記記入者が記入した記入情報の一部を切り取るための切取ボックスと、前記記入情報の一部を貼り付けるための貼付ボックスとが設定されており、前記プログラムは、前記切取ボックス及び前記貼付ボックスと、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得する座標情報取得手段、前記記入情報を取得する記入情報取得手段、前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記切取ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する切取判定手段、前記切取判定手段が前記切取ボックスにストロークが記入されたと判定した場合に、当該ストロークの直前又は直後のうち予め決められたいずれか一方のタイミングで記入されたストロークを前記記入情報から切取ストロークとして抽出する切取ストローク抽出手段、前記切取ストロークに基づいて、前記記入情報の一部である切取エリアを特定する切取エリア特定手段、前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記貼付ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する貼付判定手段、前記貼付判定手段が前記貼付ボックスに前記ストロークが記入されたと判定した場合に、当該ストロークの直前又は直後のうち予め決められたいずれか一方のタイミングで記入されたストロークの位置座標を始点として特定する始点特定手段、前記切取エリアに対応する情報を削除し、当該情報を前記始点の位置に貼り付けるように前記記入情報を編集する編集手段、前記編集手段が編集した記入情報を記憶する記憶手段、として前記コンピュータを機能させる。
上記プログラムをコンピュータにより実行することにより、上述の処理システムを実現することができる。また、上述の処理システムの各態様も同様に実現することができる。
本発明の別の観点では、インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンにより記入情報が記入される電子ペン用帳票であって、前記記入情報の一部を切り取るための切取ボックスと、前記記入情報の一部を貼り付けるための貼付ボックスとが設けられている。
本発明の別の観点では、インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンにより記入情報が記入される電子ペン用帳票であって、前記記入情報の一部をコピーするためのコピーボックスと、前記記入情報の一部を貼り付けるための貼付ボックスとが設けられている。
これによれば、記入者が電子ペンを使用して電子ペン用帳票に所定の記入を行うことにより、切り取りやコピー、貼り付けといった編集処理を指定することができる。つまり、電子ペン用帳票に記入した情報を電子データとして管理しているPCやサーバにおいて複雑な操作をすることなく、電子ペン用帳票への記入のみにより、当該電子データを容易に編集することができる。
本発明の別の観点では、インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンにより記入情報が記入される電子ペン用帳票であって、前記記入者が記入した記入情報の処理を起動するための起動ボックスと、記入者のIDを記入するためのID項目と、パスワード項目とが設けられている。これによれば、記入者が電子ペンを使用して電子ペン用帳票に予め決められたID及びパスワードを記入することにより、初めて電子ペン用帳票が起動し、記入情報に対する所定の処理を実行する。よって、処理システムは、ID及びパスワードによって電子ペン用帳票の起動を制限することで、不正な記入者による処理を排除することが可能となる。
本発明の別の観点では、インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンにより記入情報が記入される電子ペン用帳票であって、前記記入者が記入した記入情報を検索するための検索ボックスと、前記検索の条件となるキーワードを記入するためのキーワード項目とが設けられている。
本発明のさらに別の観点では、インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンにより記入情報が記入される電子ペン用帳票であって、前記記入者が記入した記入情報を検索するための検索ボックスと、前記検索の条件となる記入日を記入するための記入日項目とが設けられている。これによれば、記入者が電子ペンを使用して電子ペン用帳票に検索条件としてキーワードや記入日を記入することにより、PCやサーバ上で複雑な操作を行うことなく容易に、条件に合致するデータを抽出することができる。
本発明によれば、電子ペン用帳票への記入によって特定の処理を指定し、当該帳票に記入された情報に対応する電子データに対して指定した処理を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。まず、本発明のシステムにおいて入力デバイスとして使用される電子ペンの概要について説明する。
[電子ペン]
図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが印刷された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、データ通信ユニット13、バッテリー14、LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。LED15が専用ペーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に印刷されているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、LED15及びカメラ16を作動する。
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのX/Y座標を算出する。
プロセッサ11は、利用者の記述が行われる間に、筆圧の配列データ及びX/Y座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。そして、利用者が送信指示を行うと、データ通信ユニット13により、電子ペン10と所定距離内にある端末装置25へメモリ12内のデータが送信される。基本的には、一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全てのデータを端末装置25へ送信するため、メモリ12内はクリアされる。よって、送信後にもう一度同じ情報を端末装置25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行う必要がある。なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
電子ペン10自体は、送信ボタンなどの機能ボタンを備えておらず、送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスの位置座標には、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、データ通信ユニット13にメモリ12内のデータを供給し、端末装置25への送信を行わせる。なお、電子ペン10は、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末装置25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する機能は備えている。
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名称、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
なお、上記の例におけるデータ通信ユニット13では、Bluetooth(登録商標)の無線伝送、USBケーブルを使用した有線伝送、端子などの接触によるデータ伝送など、各種の方法によって電子ペン10から端末装置25へのデータ送信を行うことが考えられる。
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のX/Y座標データを取得する方法について説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、LED15による照明エリア及びカメラ16の撮影エリア(照明エリア内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパーを利用して各種申込書などの帳票を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組合せにより、専用ペーパー上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
次に、専用ペーパーについて説明する。専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターンと図案とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
図案34の例を図6に示す。図6は、ある申込書36の例であり、複数の記入欄38や送信ボックス39が印刷されている。図6には明確に図示されておらず、詳細は後述するが、実際にはドットパターンが申込書36の全面に印刷されており、その上に記入欄38や送信ボックス39が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、従来からある申込書と同様に、電子ペン10を使用して必要事項を申込書36の各記入欄38に記入すればよい。
専用ペーパー20上のエリアは大きく2種類のエリアに分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では複数の記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における送信ボックス39がこれに該当する。
送信ボックス39は前述したように電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はデータ通信ユニット13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
ドットパターンの割り当ては、通常、アプリケーション(用紙の種類)毎に行われる。即ち、ある申込書内のドットパターンは1枚の用紙の中で重複することはないが、同一の申込書には全て同じドットパターンが印刷されている。よって、利用者が電子ペン10で必要事項を入力すると、その入力事項がその申込書のどの項目に対するものであるかを、申込書上の座標データから特定することができる。
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した各種申込書が作成できる。利用者は電子ペン10を使用して通常の要領で必要事項を記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
上記の例では、ドットパターンは専用ペーパー上にカーボンを含むインキにより印刷されているが、プリンタ及びカーボンを含むインクを使用してドットパターンを通常の紙上にプリントすることも可能である。さらに、専用ペーパー上の図案も印刷ではなく、プリンタにより形成することも可能である。ドットパターンをプリンタにより紙上に形成する場合には、1枚1枚に異なるドットパターンを形成することが可能である。よって、形成されたドットパターンの違いにより、それらの用紙1枚1枚を識別し、区別することが可能となる。
なお、本明細書においては、「印刷」の語は、通常の印刷のみならず、プリンタによるプリントも含む概念とする。
次に、電子ペンにより取得したデータの送信処理について図2を参照して説明する。電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバがどこであるかの情報は含まれていない。その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上のドットパターンに含まれており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。よって、電子ペン10から記入データを受け取った端末装置25は、まず、問い合わせサーバ26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバ27へ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバの情報を有しており、端末装置25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行うサービスサーバ27の情報(URLなど)を端末装置25へ回答する。それから、端末装置25は、電子ペンから取得した記入データをそのサービスサーバ27へ送信することになる。
なお、上記の例では端末装置25、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27が別個に構成されているが、これらの幾つか又は全てを1つの装置として構成することも可能である。本実施形態において、後述するサーバは、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27を兼ねているものとする。
[第1実施形態]
(i)編集処理システム
次に、本発明の編集処理システムについて説明する。図7に編集処理システム100の概略構成を示す。図7に示す編集処理システム100は、利用者が電子ペン用帳票(以下、「ノート」と呼ぶ。)に所定の記入を行うことで特定の処理を指定することができ、当該ノートに記入した情報に対応する電子データに対して利用者が指定した処理を行うものである。
図7に示すように、編集処理システム100は、端末装置25及びサーバ5がネットワーク2を通じて接続されることにより構成される。ここで、ネットワーク2の1つの好適な例はインターネットである。また、端末装置25とは、利用者が使用するPCや携帯電話といったネットワーク2を介してデータの授受が可能な端末である。なお、サーバ5は、記入情報データベース(以下、「DB」と呼ぶ。)7に接続されている。
まず、本システムにおける記入情報の編集方法の概要を述べておく。ノート3は、上述の専用ペーパーとして作成されたものであり、図8に示すように、罫線が引かれている。また、記入情報の編集を行うために必要なコピーボックス50、切取ボックス51及び貼付ボックス52が設定されている。さらに、図6に示す送信ボックス39と同一の機能を有する送信ボックス53が設定されている。
利用者は、図8に示すように、電子ペン10を使用して所定の内容をノート3に記入する。そして、図8における3行目の文章「今月末までに検証作業を完了する予定。」を切り取り、7行目に貼り付けたいと考えた場合、利用者は電子ペン10を使用して、当該文章をストローク55で囲む。即ち、利用者は、切り取りたい文章をストロークで囲むことにより、切り取りたい文章のノート3上におけるエリアを指定する。ここで、ストロークとは、一筆で記入する線分や記号、文字等のことをいう。さらに、利用者は電子ペン10を使用して切取ボックス51にチェックマークを記入する。
次に、利用者は、ストローク55により指定した文章「今月末までに検証作業を完了する予定。」を貼り付けたい位置にストローク56を記入する。即ち、利用者は、当該文章を貼り付ける始点を、ストローク56を記入することにより指定する。電子ペン10は記入された内容に対応するストロークデータを取得し、電子ペン10内のメモリ12に一時的に記憶した後、当該ストロークデータを端末装置25へ送信する。端末装置25は、電子ペン10からストロークデータを受信し、ネットワーク2を通じてサーバ5へ送信する。サーバ5は、ストロークデータを、利用者がノート3に対して記入した内容を示す記入情報の電子データとして取得する。
サーバ5は、取得した記入情報に、ノート3のドットパターン上においてコピーボックス50、切取ボックス51又は貼付ボックス52といった編集ボックスが位置する座標を含むストロークがあれば抽出し、当該抽出したストロークに基づいて利用者が編集したいエリアや始点を特定する。そして、記入情報から編集したいエリアに対応する情報を抽出し、始点に基づいて当該情報を貼付する。
具体的に、サーバ5は、図8に示すような切取ボックス51に記入されたチェックマークを記入情報から抽出し、当該チェックマークの直前に記入されたストローク55に基づいて、破線で示す切取エリア59を特定する。また、貼付ボックス52に記入されたチェックマークを記入情報から抽出し、当該チェックマークの直前に記入されたストローク56に基づいて、切り取った文章を貼り付ける始点を特定する。そして、サーバ5は、破線で示す切取エリア59に対応する記入情報、具体的には文章「今月末までに検証作業を完了する予定。」を切り取り、始点56の位置に貼り付ける。
このように、利用者が電子ペン10を使用してノート3に所定の記入を行うことにより、切り取りやコピー、貼り付けといった編集処理を指定することができる。つまり、端末装置25やサーバ5において複雑な操作をすることなく、ノート3への記入のみにより、記入情報に対応する電子データを容易に編集することができる。
(ii)ノート
次に、ノート3について説明する。本発明のシステムでは、図8に示すようなノート3は、上述した専用ペーパーとして作成されている。即ち、図5に例示するように台紙30上に所定のドットパターン32が印刷されており、その上に所定の各ボックスや罫線などが印刷されている。先に述べたように、ドットパターン32は電子ペン10が認識することができるように、カーボンを含んだインキにより印刷されている。一方、各ボックスや罫線などの図案34は、通常の(カーボンを含まない)インキにより印刷されているため、電子ペン10がそれを認識することはない。
図8に示すように、ノート3には、利用者が文字を記入しやすいように罫線が引かれており、記入情報に対応する電子データを編集するためのコピーボックス50、切取ボックス51及び貼付ボックス52が設定されている。なお、コピーボックス50、切取ボックス51及び貼付ボックス52を総称して編集ボックスと呼ぶ。
また、ノート3には、電子ペン10及び端末装置25を介して記入情報をサーバ5へ送信するための送信ボックス53が設定されている。利用者は、電子ペン10を使用して編集ボックスにチェックマークを記入することにより、サーバ5に対して当該ボックスに対応付けられた処理を行うよう指示することができる。
(iii)サーバ
次に、サーバ5について詳しく説明する。図9は、編集処理システム100における、特にサーバ5の内部構成を示す。図示のように、サーバ5は、編集処理プログラム501、記入情報取得機能502、ボックス特定機能503、座標テーブル504、編集エリア特定機能505、始点特定機能506、編集機能507及び記憶機能508から構成されている。なお、各機能は、サーバ5が有するCPUが予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
編集処理プログラム501は、電子ペン10から取得した記入情報に基づいて座標テーブル504を参照することにより、利用者が指定する処理を特定し、当該記入情報に対して指定された処理を行うプログラムである。また、編集処理プログラム501は、編集後の記入情報を記入情報DB7に記憶し、一括管理するプログラムである。
記入情報取得機能502は、編集処理プログラム501を実行することにより、利用者が電子ペン10を使用してノート3に記入した記入情報を電子データとして取得する機能である。
ボックス特定機能503は、記入情報取得機能502が取得した記入情報に基づいて座標テーブル504を参照することにより、ノート3上のいずれかのボックスにチェックマークが記入されたことを特定する機能である。ここで、座標テーブル504について説明する。座標テーブル504は、図10に示すように、ボックス名に対応付けて座標データを記憶している。ボックス名は、ノート3上に設定されたコピーボックス50、切取ボックス51、貼付ボックス52及び送信ボックス53のいずれかを示す名称である。具体的に、図10に示すような、ボックス名「コピー」はコピーボックス50を、ボックス名「切取」は切取ボックス51を示しているものとする。また、座標データは、各ボックスのノート3上における配置を示す情報である。ボックス特定機能503は、記入情報取得機能502が取得した記入情報に基づいて、図10に示すような座標テーブル504を参照することにより、チェックマークが記入されたボックスを特定する。
編集エリア特定機能505は、ボックス特定機能503がコピーボックス50にチェックマークが記入されたと特定した場合に、当該チェックマークの直前のストロークをコピーストロークとし、当該コピーストロークに基づき、ノート3上において利用者がコピーしたい記入情報を示すコピーエリアを特定する機能である。また、編集エリア特定機能505は、ボックス特定機能503が切取ボックス51にチェックマークが記入されたと特定した場合に、当該チェックマークの直前のストロークを切取ストロークとし、当該切取ストロークに基づき、ノート3上において利用者が切り取りたい記入情報を示す切取エリアを特定する機能である。
ここで、具体的に切取ストロークに基づいて切取エリアを特定する方法について説明する。なお、コピーストロークに基づいてコピーエリアを特定する方法は同様であるため、便宜上説明は省略する。例えば図8に示すようなストローク55を切取ストロークであるとした場合、編集エリア特定機能505は、まず、ストローク55におけるX軸上の最小値及びY軸上の最小値から構成される座標60aと、ストローク55におけるX軸上の最大値及びY軸上の最大値から構成される座標60bを特定する。さらに、編集エリア特定機能505は、特定した座標60a及び60bに基づいて、破線で示す四角形を切取エリア59として設定する。この切取エリア59は、切取ストローク55に外接する四角形であり、ノート3上において利用者が切り取りたい記入情報を示すエリアである。このように、切取ストローク55に外接する四角形を切取エリアとして設定するのは、切取ストローク55のような自由曲線のみに基づいて、利用者が切り取りたい記入情報を示すエリアを特定することは困難だからである。
始点特定機能506は、ボックス特定機能503が貼付ボックス52にチェックマークが記入されたと特定した場合に、当該チェックマークの直前のストロークの位置座標を始点として特定する機能である。ここで、当該チェックマークの直前のストロークとは、図8に示すストローク56のような渦巻型でもよいが、本発明はこれに限定されるものではなく、1ストロークであれば丸(○)や三角(△)など任意の文字や記号とすることが可能である。
編集機能507は、編集エリア特定機能505が特定したコピーエリアに記入された情報に対応する電子データを、記入情報取得機能502が取得した記入情報から抽出してコピーし、始点特定機能506が特定した始点の位置に貼り付けるように電子データを編集する機能である。また、編集機能507は、編集エリア特定機能505が特定した切取エリアに記入された情報に対応する電子データを、記入情報取得機能502が取得した記入情報から抽出し、始点特定機能506が特定した始点の位置に貼り付けるように電子データを編集する機能である。
記憶機能508は、編集機能507により編集された記入情報を記入情報DB7に記憶し、一括管理する機能である。なお、記入情報は、テキストデータやイメージデータなど任意の形式で記憶することが可能である。
(iv)編集処理
次に、編集処理システム100により実行される編集処理について説明する。図11は、編集処理のフローチャートである。なお、本フローチャートでは、利用者が記入した情報の一部を切り取り、他の位置へ貼り付ける編集をしたいと考えた場合について説明する。
利用者は、まず、電子ペン10を使用し、ノート3の罫線に沿って所定の文字を記入する(ステップS1)。文字を記入した後、記入した情報の一部を切り取り、他の位置へ貼り付ける編集が必要であると判断した場合、利用者は、切り取りたい文章が記入されているエリアに対し、切取ストローク55を記入し(ステップS2)、切取ボックス51にチェックマークを記入する(ステップS3)。そして、利用者は、切り取った文章を貼り付けたい位置に始点となるストローク56を記入し(ステップS4)、貼付ボックス52にチェックマークを記入する(ステップS5)。ステップS2乃至S5による編集処理の指定が終了すると、利用者は、ノート3上の送信ボックス53にチェックマークを記入することにより、端末装置25を介して記入情報をサーバ5へ送信する(ステップS6)。
サーバ5は、記入情報を取得し、当該記入情報に基づいて座標テーブルを参照することにより、ノート3上の切取ボックス51にチェックマークが記入されたことを特定する(ステップS7)。そして、サーバ5は、切取ボックス51に記入されたチェックマークの直前に記入されたストロークを切取ストロークとし、当該切取ストロークに基づいて切取エリアを特定する(ステップS8)。また、サーバ5は、当該記入情報に基づいて座標テーブルを参照することにより、ノート3上の貼付ボックス52にチェックマークが記入されたことを特定する(ステップS9)。そして、サーバ5は、貼付ボックスに記入されたチェックマークの直前に記入されたストロークの位置座標に基づいて始点を特定する(ステップS10)。さらに、サーバ5は、当該記入情報から、切取エリア内に記入された情報に対応する電子データを抽出し、始点が示す位置に当該電子データを貼り付ける編集を行う(ステップS11)。そして、サーバ5は、編集後の記入情報を記入情報DB7に記憶する(ステップS12)。これにより、編集処理は完了する。
なお、本実施形態では、利用者が切取ストロークを記入した後に切取ボックス51へチェックマークを記入することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、切取ボックス51へチェックマークを記入した後に切取ストロークを記入することとしてもよい。同様に、本実施形態では、利用者が始点となる位置にストロークを記入した後に貼付ボックス52へチェックマークを記入することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、貼付ボックス52へチェックマークを記入した後に始点となるストロークを記入することとしてもよい。
また、本実施形態では、ノート3に記入された記入情報を編集した後、全て記入情報DB7に記憶することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、始点となるストロークはイメージとして描画せず、除くこととしても構わない。これによれば、編集のために必要であるが、利用者がノート3に記入しておきたい情報でないストロークを容易に除いて記憶することが可能である。
このように、本発明によれば、特定のエリアを指定し、ノート3上に設定された各種編集ボックスにチェックマークを記入することで、当該ノート3に記入された情報に対応する電子データに対して、利用者が指定した処理を行うことができる。つまり、利用者は、PCやサーバ上で複雑な操作を行わなくとも、電子ペン10による記入を行うだけで、ノート3に記入した情報に対応する電子データを容易に編集することができる。
[第2実施形態]
(i)起動・検索処理システム
次に、本発明の起動・検索処理システムについて説明する。起動・検索処理システムは、上述の第1実施形態における編集処理システムと同様に、端末装置25及びサーバ5がネットワーク2を通じて接続されることにより構成される。ここで、ネットワーク2の1つの好適な例はインターネットである。また、端末装置25とは、利用者が使用するPCや携帯電話といったネットワーク2を介してデータの授受が可能な端末である。なお、サーバ5は、記入情報データベースDB7に接続されている。
まず、本システムにおけるノート3の起動方法の概要を述べておく。ノート3は、上述の専用ペーパーとして作成されたものであり、図12上部に示すように、ノート3を起動するために必要なIDを記入するためのID項目70、パスワードを記入するためのパスワード項目71及び起動ボックス72が設定されている。さらに、図6に示す送信ボックス39と同一の機能を有する送信ボックス53が設定されている。なお、サーバ5は、予め利用者毎に設定されているIDと、利用者が任意に設定したパスワードとの対応を利用者情報テーブルに記憶し、保有しているものとする。
利用者は、図12に示すようなノート3のID項目70に、予め利用者毎に一意に設定されているIDを、電子ペン10を使用して記入する。また、ノート3のパスワード項目71に、予め利用者が任意に設定したパスワードを記入する。そして、利用者は、電子ペン10を使用して起動ボックス72にチェックマークを記入する。電子ペン10は、記入された内容に対応するストロークデータを取得し、電子ペン10内のメモリ12に一時的に記憶した後、当該ストロークデータを端末装置25へ送信する。端末装置25は、電子ペン10からストロークデータを受信し、ネットワーク2を通じてサーバ5へ送信する。サーバ5は、ストロークデータを、利用者がノート3に対して記入した内容を示す記入情報の電子データとして取得する。
サーバ5は、取得した記入情報に、ノート3のドットパターン上において起動ボックス72が位置する座標を含むストロークがあった場合に、ID項目70及びパスワード項目71に記入されたストロークを抽出する。さらに、サーバ5は、抽出したストロークを文字認識することにより、ID項目70に記入されたIDと、パスワード項目に記入されたパスワードを特定する。そして、サーバ5は、特定したIDとパスワードに基づいて利用者情報テーブルを参照することにより、利用者が正規か否かを判定する。ここで、正規と判定される場合とは、特定したIDに基づいて利用者情報テーブルから抽出したパスワードが、特定したパスワードと一致する場合である。この場合、サーバ5は、ノート3を起動させる。具体的には、利用者がノート3に記入した情報を記入情報として取得し、当該記入情報に対して所定の処理を行う。一方、利用者が不正と判定される場合とは、例えばIDのみ記入された場合やパスワードのみ記入された場合、利用者情報テーブルから抽出したパスワードが一致しない場合等である。この場合、サーバ5は、ノート3を起動させない。
このように、利用者が電子ペン10を使用してノート3に予め決められたID及びパスワードを記入することにより、初めてノート3が起動する。第1実施形態及び第2実施形態のサーバ5は、ノート3に記入された情報に対応する電子データに対して所定の処理を行うものであるため、ID及びパスワードによって起動を制限することで、不正な利用者による処理を排除することが可能となる。
次に、本システムにおける記入情報の検索方法の概要を述べておく。なお、ノート3に記入された記入情報は、記入日に対応付けたテキストデータとして記入情報DB7に記憶されているものとする。
ノート3は、図12下部に示すように、記入情報を検索するためのキーワード検索項目73、記入日検索A74、記入日検索B75及び検索ボックス76が設定されている。利用者は、図12に示すようなノート3のキーワード検索項目73に、記入情報DB7から抽出したいテキストデータの条件であるキーワードを記入する。また、利用者は、ノート3の記入日検索項目A74及び記入日検索項目B75に、記入情報DB7から抽出したいテキストデータの条件である記入日の範囲を記入する。そして、利用者は、電子ペン10を使用して検索ボックス76にチェックマークを記入する。電子ペン10は、記入された内容に対応するストロークデータを取得し、電子ペン10内のメモリ12に一時的に記憶した後、当該ストロークデータを端末装置25へ送信する。端末装置25は、電子ペン10からストロークデータを受信し、ネットワーク2を通じてサーバ5へ送信する。サーバ5は、ストロークデータを、利用者がノート3に対して記入した内容を示す記入情報の電子データとして取得する。
サーバ5は、取得した記入情報に、ノート3のドットパターン上において検索ボックス76が位置する座標を含むストロークがあった場合に、キーワード検索項目73、記入日検索項目A74及び記入日検索項目B75に記入されたストロークを抽出する。さらに、サーバ5は、抽出したストロークを文字認識することにより、キーワード検索項目73に記入されたキーワードと、記入日検索項目A74及び記入日検索項目B75に記入された日付の範囲を特定する。そして、サーバ5は、特定したキーワード及び日付の範囲を条件として、記入情報DB7を検索することにより条件に合致するデータを抽出する。
このように、利用者が電子ペン10を使用してノート3に検索条件を記入することにより、PCやサーバ上で複雑な操作を行うことなく容易に、記入情報DB7から条件に合致するデータを抽出することができる。
なお、上記の例では、キーワード検索項目73、記入日検索項目A74及び記入日検索項目B75の全て記入を行い、キーワード及び日付の範囲を検索条件としているが、本発明はこれに限定されるものではなく、キーワード又は日付のいずれか一方を検索条件とすることも可能である。この場合、利用者は条件として必要な項目にのみ電子ペン10により記入を行う。
(ii)ノート
次に、ノート3について説明する。本発明のシステムでは、図12に示すようなノート3は、上述した専用ペーパーとして作成されている。即ち、図5に例示するように台紙30上に所定のドットパターン32が印刷されており、その上に所定の各ボックスや項目などが印刷されている。先に述べたように、ドットパターン32は電子ペン10が認識することができるように、カーボンを含んだインキにより印刷されている。一方、各ボックスや項目などの図案34は、通常の(カーボンを含まない)インキにより印刷されているため、電子ペン10がそれを認識することはない。
図12に示すように、ノート3には、利用者がノート3を起動するために記入が必要なID項目70、パスワード項目71及び起動ボックス72が設定されている。ここで、パスワード項目は、CMY混色黒(カーボンを含まない黒)により塗りつぶしてある。よって、利用者が電子ペン10を使用してパスワード項目71にパスワードを記入しても、ノート3上では当該パスワードを目視で確認することはできない。このような手法は、パスワードの他、ノート3上には見せたくないが、ストロークデータとしてシステム上取得したい項目に対して適用することができる。なお、ノート3を起動させる場合、利用者は電子ペン10を使用してID及びパスワードを記入した後、起動ボックス72にチェックマークを記入する。
また、図12に示すように、ノート3には、記入情報DBに記憶されているテキストデータを所定の条件で検索するために記入するキーワード検索項目73、記入日検索項目A74、記入日検索項目B75及び検索ボックス76が設定されている。キーワード検索項目73は、所定のキーワードを含むテキストデータを抽出したい場合に、当該キーワードが記入される項目である。記入日検索項目A74及びB75は、記入日が所定の日付の範囲であるテキストデータを抽出したい場合に、当該日付の範囲が記入される項目である。なお、所定の条件に合致するテキストデータを抽出する場合、利用者は電子ペン10を使用してキーワード及び/又は日付の範囲を記入した後、検索ボックス76にチェックマークを記入する。
また、図12に示すように、電子ペン10及び端末装置25を介して記入情報をサーバ5へ送信するための送信ボックス53が設定されている。
(iii)サーバ
次に、サーバ5について詳しく説明する。図13は、起動・検索処理システムにおける、特にサーバ5の内部構成を示す。図示のように、サーバ5は、起動・検索処理プログラム521、記入情報取得機能522、座標テーブル523、利用者認証機能524、ノート起動機能528、キーワード特定機能529、記入日特定機能531及び検索機能532から構成されている。また、利用者認証機能524は、さらにID特定機能525、パスワード特定機能526及び利用者情報テーブル527から構成されている。なお、各機能は、サーバ5が有するCPUが予め容易されたプログラムを実行することにより実現される。
起動・検索処理プログラム521は、電子ペン10から取得した記入情報に基づいて座標テーブル523を参照することにより利用者が記入したID及びパスワードを特定し、利用者情報テーブルと照らし合わせて当該利用者が正規であると判定された場合に、ノート3を起動するプログラムである。また、起動・検索処理プログラム521は、電子ペン10から取得した記入情報に基づいて座標テーブル523を参照することにより利用者が記入した条件であるキーワード及び/又は記入日を特定し、当該条件に基づいて記入情報DB7から該当するデータを抽出するプログラムである。
記入情報取得機能522は、起動・検索処理プログラム521を実行することにより、利用者が電子ペン10を使用してノート3に記入した記入情報を電子データとして取得する機能である。
利用者認証機能524は、後述するID特定機能525が特定したIDと、パスワード特定機能526が特定したパスワードとに基づいて、後述する利用者情報テーブル527を参照することにより利用者が正規か否かを認証する機能である。ここで、座標テーブル523について説明する。座標テーブル523は、図14に示すように、項目名に対応付けて番号及び座標デーを記憶している。項目名は、ノート3上に設定されたID項目、パスワード項目、キーワード検索項目、記入日検索項目、起動ボックス、検索ボックス及び送信ボックスのいずれかを示す名称である。また、番号は、複数の記入欄から構成されるID項目、パスワード項目、キーワード検索項目及び記入日検索項目において、左から何番目の記入欄であるかを示す情報である。また、座標データは、各項目を構成する記入欄のノート3上における配置を示す情報である。なお、起動ボックス、検索ボックス及び送信ボックスは、1つの記入欄から構成されているため番号の部分は斜線となっている。
ID特定機能525は、記入情報取得機能522が取得した記入情報に基づいて、図14に示すような座標テーブル523を参照することにより、当該記入情報からID項目に記入されたストロークを抽出し、文字認識により利用者が記入したIDを特定する機能である。
パスワード特定機能526は、記入情報取得機能522が取得した記入情報に基づいて、図14に示すような座標テーブル523を参照することにより、当該記入情報からパスワード項目に記入されたストロークを抽出し、文字認識により利用者が記入したパスワードを特定する機能である。
利用者情報テーブル527は、予め各利用者に設定されたIDと、利用者が任意で設定したパスワードとを対応付けて記憶している。利用者認証機能524は、ID特定機能525が特定したIDに基づいて利用者情報テーブル527からパスワードを抽出し、パスワード特定機能526が特定したパスワードと比較することにより、利用者が正規であるか否かを認証する。具体的に、利用者認証機能524は、抽出したパスワードと、特定したパスワードとが一致する場合に利用者を正規であると認証し、一致しない場合に利用者を不正であると判断する。
ノート起動機能528は、利用者認証機能524が利用者を正規であると認証した場合に、ノート3を起動する機能である。
キーワード特定機能529は、記入情報取得機能522が取得した記入情報に基づいて、図14に示すような座標テーブル523を参照することにより、当該記入情報からキーワード検索項目に記入されたストロークを抽出し、文字認識により利用者が記入したキーワードを特定する機能である。
記入日特定機能531は、記入情報取得機能522が取得した記入情報に基づいて、図14に示すような座標テーブル523を参照することにより、当該記入情報から記入日検索項目に記入されたストロークを抽出し、文字認識により利用者が記入した記入日を特定する機能である。このように記入日を特定することにより、検索の条件である日付の範囲を把握することができる。
検索機能532は、キーワード特定機能529が特定したキーワード及び記入日特定機能531が特定した記入日に基づいて記入情報DB7を検索し、条件に合致するテキストデータを抽出する機能である。
(iv)起動処理
次に、起動・検索処理システムにより実行される起動処理について説明する。図15は、起動処理のフローチャートである。
利用者は、まず、電子ペン10を使用し、図12に示すようなノート3上のID項目70に所定のIDを記入する(ステップS21)。次に、利用者は、パスワード項目71に所定のパスワードを記入する(ステップS22)。そして、利用者は、ノート3上の起動ボックス72にチェックマークを記入し(ステップS23)、端末装置25を介して記入情報をサーバ5へ送信するため送信ボックス53にチェックマークを記入する(ステップS24)。
サーバ5は、記入情報を取得し、当該記入情報に基づいて座標テーブルを参照することにより、ノート3上の起動ボックス72にチェックマークが記入されたことを特定する(ステップS25)。そして、サーバ5は、記入情報に基づいて座標テーブルを参照することにより、ID項目70に記入されたストロークを抽出し、文字認識によりIDを特定する(ステップS26)。また、サーバ5は、記入情報に基づいて座標テーブルを参照することにより、パスワード項目71に記入されたストロークを抽出し、文字認識によりパスワードを特定する(ステップS27)。そして、サーバ5は、特定したIDに基づいてユーザ情報テーブルからパスワードを抽出し、特定したパスワードと比較することで、利用者が正規であるか否かを認証する(ステップS28)。利用者が正規であると認証された場合(ステップS29;Yes)、サーバ5は、ノート3を起動させ(ステップ300)、起動処理を完了させる。一方、利用者が正規であると認証されなかった場合(ステップS29;No)、サーバ5は、ノート3を起動せず、起動処理を完了させる。
これによれば、利用者が電子ペン10を使用してノート3に予め決められたID及びパスワードを記入することにより、初めてノート3が起動する。よって、サーバ5は、ID及びパスワードに基づいてノートの起動を制限することができ、不正な利用者による処理を排除することが可能となる。
(v)検索処理
次に、起動・検索処理システムにより実行される検索処理について説明する。図16は検索処理のフローチャートである。
利用者は、まず、電子ペン10を使用し、図12に示すようなノート3上のキーワード検索項目73に、検索の条件としたい所定のキーワードを記入する(ステップS41)。次に、利用者は、記入日項目A74及びB75に、検索の条件としたい所定の記入日を記入する(ステップS42)。そして、利用者は、ノート3上の検索ボックス76にチェックマークを記入し(ステップS43)、端末装置25を介して記入情報をサーバ5へ送信するため送信ボックス53にチェックマークを記入する(ステップS44)。
サーバ5は、記入情報を取得し、当該記入情報に基づいて座標テーブルを参照することにより、ノート3上の検索ボックス76にチェックマークが記入されたことを特定する(ステップS45)。そして、サーバ5は、記入情報に基づいて座標テーブルを参照することにより、キーワード検索項目73にストロークが記入されているか否かを判定する(ステップS46)。キーワード検索項目73にストロークが記入されていないと判定した場合(ステップS46;No)、サーバ5はステップS49へ進む。一方、キーワード検索項目73にストロークが記入されていると判定した場合(ステップS46;Yes)、サーバ5は、当該ストロークを文字認識することによりキーワードを特定する(ステップS47)。
次に、サーバ5は、記入情報に基づいて座標テーブルを参照することにより、記入日検索項目A74及びB75にストロークが記入されているか否かを判定する(ステップS49)。記入日検索項目A74及びB75にストロークが記入されていないと判定した場合(ステップS49;No)、サーバ5はステップS51へ進む。一方、記入日検索項目A74及びB75にストロークが記入されていると判定した場合(ステップS49;Yes)、サーバ5は、当該ストロークを文字認識することにより記入日を特定する(ステップS50)。
そして、サーバ5は、ステップS47で特定したキーワード及びステップS50で特定した記入日を条件として記入情報DB7を検索し、当該条件に合致するテキストデータを抽出する(ステップS51)。さらに、サーバ5は、検索結果として抽出したテキストデータを端末装置25へ送信し、利用者に提示する(ステップS52)。これにより、検索処理は完了する。
これによれば、利用者が電子ペン10を使用してノート3に検索条件を記入することにより、PCやサーバ上で複雑な操作を行うことなく容易に、記入情報DB7から条件に合致するデータを抽出することができる。
なお、本実施形態では、切取ボックス51に記入されたチェックマークの直前に記入されたストロークに基づいて切取エリアを特定し、貼付ボックス52に記入されたチェックマークの直前に記入されたストロークに基づいて切り取った文章を貼り付ける始点を特定している。また、コピーボックス50に記入されたチェックマークの直前のストロークに基づいてコピーエリアを特定し、貼付ボックス52に記入されたチェックマークの直前に記入されたストロークに基づいてコピーした文章を貼り付ける始点を特定している。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、各ボックスに記入されたチェックマークの直後に記入されたストロークに基づいて、切取エリアの特定、コピーエリアの特定及び始点の特定を行うこととしてもよい。この場合、各ボックスに記入されたチェックマークの直前に記入されたストロークと、直後に記入されたストロークのどちらを基準とするかについては予め設定されているものとする。
[変形例]
上記第1及び第2実施形態では、サーバ5が、電子ペン10により記入された記入情報に対応する電子データを取得し、編集処理、起動処理及び検索処理を行うこととしている。これによれば、サーバ5は、編集処理、起動処理及び検索処理を適用しながら、複数の利用者の記入情報を一括管理することができる。また、サーバ5が各処理を行うため、端末装置25の負荷を軽減することが可能である。
しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、図9に示すような、サーバ5が保有する編集処理プログラム501と、各機能502乃至508とを端末装置25が保有し、端末装置25が編集処理を行うこととしてもよい。また、図13に示すような、サーバ5が保有する起動・検索プログラム521と、各機能522乃至532とを端末装置25が保有し、端末装置25が起動・検索処理を行うこととしてもよい。これによれば、記入情報に対応する電子データは、ネットワーク2を介してサーバ5へ送信されることなく、電子ペン10から直接端末装置25により取得される。よって、利用者は、自身が使用するPC上において、編集処理、起動処理及び検索処理を適用しながら、自身の記入した記入情報を管理することができる。
この処理システムによって、電子ペン用帳票への記入によって特定の処理を指定し、当該帳票に記入された情報に対応する電子データに対して指定した処理を行うことができる。
電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。 電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。 専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。 ドットパターン及びそれに対応する情報の例である。 専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。 電子ペン用帳票の例を示す。 本発明における編集処理システムの概略構成を示す図である。 編集処理におけるノートの例を示す。 図7に示す編集処理システムに含まれるサーバの機能ブロック図である。 編集処理システムにおける座標テーブルのデータ構造を模式的に示す図である。 第1実施形態における編集処理のフローチャートである。 起動・検索処理におけるノートの例を示す。 起動・検索処理システムに含まれるサーバの機能ブロック図である。 起動・検索処理システムにおける座標テーブルのデータ構造を模式的に示す図である。 第2実施形態における起動処理のフローチャートである。 第2実施形態における検索処理のフローチャートである。
符号の説明
2…ネットワーク
3…ノート
5…サーバ
7…記入情報DB
10…電子ペン
11…プロセッサ
12…メモリ
13…データ通信ユニット
14…バッテリー
25…端末装置
26…問い合わせサーバ
27…サービスサーバ
100…編集処理システム

Claims (15)

  1. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用した処理システムにおいて、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行うものであって、前記記入者が記入した記入情報の一部を切り取るための切取ボックスと、前記記入情報の一部を貼り付けるための貼付ボックスとが設定されており、
    前記処理システムは、
    前記切取ボックス及び前記貼付ボックスと、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得する座標情報取得手段と、
    前記記入情報を取得する記入情報取得手段と、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記切取ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する切取判定手段と、
    前記切取判定手段が前記切取ボックスにストロークが記入されたと判定した場合に、当該ストロークの直前又は直後のうち予め決められたいずれか一方のタイミングで記入されたストロークを前記記入情報から切取ストロークとして抽出する切取ストローク抽出手段と、
    前記切取ストロークに基づいて、前記記入情報の一部である切取エリアを特定する切取エリア特定手段と、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記貼付ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する貼付判定手段と、
    前記貼付判定手段が前記貼付ボックスに前記ストロークが記入されたと判定した場合に、当該ストロークの直前又は直後のうち予め決められたいずれか一方のタイミングで記入されたストロークの位置座標を始点として特定する始点特定手段と、
    前記切取エリアに対応する情報を削除し、当該情報を前記始点の位置に貼り付けるように前記記入情報を編集する編集手段と、
    前記編集手段が編集した記入情報を記憶する記憶手段と、を備えることを特徴とする処理システム。
  2. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用した処理システムにおいて、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行うものであって、前記記入者が記入した記入情報の一部をコピーするためのコピーボックスと、前記記入情報の一部を貼り付けるための貼付ボックスとが設定されており、
    前記処理システムは、
    前記コピーボックス及び前記貼付ボックスと、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得する座標情報取得手段と、
    前記記入情報を取得する記入情報取得手段と、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記コピーボックスにストロークが記入されたか否かを判定するコピー判定手段と、
    前記コピー判定手段が前記コピーボックスにストロークが記入されたと判定した場合に、当該ストロークの直前又は直後のうち予め決められたいずれか一方のタイミングで記入されたストロークを前記記入情報からコピーストロークとして抽出するコピーストローク抽出手段と、
    前記コピーストロークに基づいて、前記記入情報の一部であるコピーエリアを特定するコピーエリア特定手段と、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記貼付ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する貼付判定手段と、
    前記貼付判定手段が前記貼付ボックスに前記ストロークが記入されたと判定した場合に、当該ストロークの直前又は直後のうち予め決められたいずれか一方のタイミングで記入されたストロークの位置座標を始点として特定する始点特定手段と、
    前記コピーエリアに対応する情報をコピーし、当該情報を前記始点の位置に貼り付けるように前記記入情報を編集する編集手段と、
    前記編集手段が編集した記入情報を記憶する記憶手段と、を備えることを特徴とする処理システム。
  3. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用した処理システムにおいて、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行うものであって、前記記入者が記入した記入情報の処理を起動するための起動ボックスと、記入者のIDを記入するためのID項目と、パスワードを記入するためのパスワード項目とが設定されており、
    前記処理システムは、
    前記IDに対応付けて、起動するために必要なパスワードを記憶する記憶手段と、
    前記起動ボックス、前記ID項目及び前記パスワード項目と、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得する座標情報取得手段と、
    前記記入情報を取得する記入情報取得手段と、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記起動ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する起動判定手段と、
    前記起動判定手段が前記起動ボックスにストロークが記入されたと判定した場合に、前記座標情報に基づいて、前記記入情報から前記ID項目に記入されたストロークをIDストロークとして抽出するID抽出手段と、
    前記IDストロークを文字認識することにより、記入者が記入したIDを特定するID特定手段と、
    特定した前記IDに基づいて、前記記憶手段から対応するパスワードを取得するパスワード取得手段と、
    前記座標情報に基づいて、前記記入情報から前記パスワード項目に記入されたストロークをパスワードストロークとして抽出するパスワード抽出手段と、
    前記パスワードストロークを文字認識することにより、記入者が記入したパスワードを特定するパスワード特定手段と、
    前記パスワード特定手段が特定したパスワードと、前記パスワード取得手段が取得したパスワードとが一致するか否かを判定するパスワード判定手段と、
    前記パスワード判定手段が一致した場合にのみ、前記記入情報に対する処理を起動する起動手段と、を備えることを特徴とする処理システム。
  4. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用した処理システムにおいて、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行うものであって、前記記入者が記入した記入情報を検索するための検索ボックスと、前記検索の条件となるキーワードを記入するためのキーワード項目とが設定されており、
    前記処理システムは、
    前記記入情報を取得する記入情報取得手段と、
    前記記入情報を記憶する記憶手段と、
    前記検索ボックス及び前記キーワード項目と、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得する座標情報取得手段と、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記検索ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する検索判定手段と、
    前記検索判定手段が前記検索ボックスにストロークが記入されたと判定した場合に、前記座標情報に基づいて、前記記入情報から前記キーワード項目に記入されたストロークをキーワードストロークとして抽出するキーワード抽出手段と、
    前記キーワードストロークを文字認識することにより、記入者が記入したキーワードを特定するキーワード特定手段と、
    特定した前記キーワードに基づいて前記記憶手段を検索し、当該キーワードを含む記入情報を抽出する記憶情報抽出手段と、を備えることを特徴とする処理システム。
  5. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用した処理システムにおいて、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行うものであって、前記記入者が記入した記入情報を検索するための検索ボックスと、前記検索の条件となる記入日を記入するための記入日項目とが設定されており、
    前記処理システムは、
    前記記入情報を取得する記入情報取得手段と、
    前記記入情報を記憶する記憶手段と、
    前記検索ボックス及び前記記入日項目と、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得する座標情報取得手段と、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記検索ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する検索判定手段と、
    前記検索判定手段が前記検索ボックスにストロークが記入されたと判定した場合に、前記座標情報に基づいて、前記記入情報から前記記入日項目に記入されたストロークを記入日ストロークとして抽出する記入日抽出手段と、
    前記記入日ストロークを文字認識することにより、前記記入者が前記記入日項目に記入した記入日を特定する記入日特定手段と、
    特定した前記記入日に基づいて前記記憶手段を検索し、当該記入日に記入された記入情報を抽出する記入情報抽出手段と、を備えることを特徴とする処理システム。
  6. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用したコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行うものであって、前記記入者が記入した記入情報の一部を切り取るための切取ボックスと、前記記入情報の一部を貼り付けるための貼付ボックスとが設定されており、
    前記プログラムは、
    前記切取ボックス及び前記貼付ボックスと、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得する座標情報取得手段、
    前記記入情報を取得する記入情報取得手段、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記切取ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する切取判定手段、
    前記切取判定手段が前記切取ボックスにストロークが記入されたと判定した場合に、当該ストロークの直前に記入されたストロークを前記記入情報から切取ストロークとして抽出する切取ストローク抽出手段、
    前記切取ストロークに基づいて、前記記入情報の一部である切取エリアを特定する切取エリア特定手段、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記貼付ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する貼付判定手段、
    前記貼付判定手段が前記貼付ボックスに前記ストロークが記入されたと判定した場合に、当該ストロークの直前に記入されたストロークの位置座標を始点として特定する始点特定手段、
    前記切取エリアに対応する情報を削除し、当該情報を前記始点の位置に貼り付けるように前記記入情報を編集する編集手段、
    前記編集手段が編集した記入情報を記憶する記憶手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  7. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用したコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行うものであって、前記記入者が記入した記入情報の一部をコピーするためのコピーボックスと、前記記入情報の一部を貼り付けるための貼付ボックスとが設定されており、
    前記プログラムは、
    前記コピーボックス及び前記貼付ボックスと、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得する座標情報取得手段、
    前記記入情報を取得する記入情報取得手段、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記コピーボックスにストロークが記入されたか否かを判定するコピー判定手段、
    前記コピー判定手段が前記コピーボックスにストロークが記入されたと判定した場合に、当該ストロークの直前に記入されたストロークを前記記入情報からコピーストロークとして抽出するコピーストローク抽出手段、
    前記コピーストロークに基づいて、前記記入情報の一部であるコピーエリアを特定するコピーエリア特定手段、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記貼付ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する貼付判定手段、
    前記貼付判定手段が前記貼付ボックスに前記ストロークが記入されたと判定した場合に、当該ストロークの直前に記入されたストロークの位置座標を始点として特定する始点特定手段、
    前記コピーエリアに対応する情報をコピーし、当該情報を前記始点の位置に貼り付けるように前記記入情報を編集する編集手段、
    前記編集手段が編集した記入情報を記憶する記憶手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  8. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用したコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行うものであって、前記記入者が記入した記入情報の処理を起動するための起動ボックスと、記入者のIDを記入するためのID項目と、パスワード項目とが設定されており、
    前記プログラムは、
    前記IDに対応付けて、起動するために必要なパスワードを記憶する記憶手段、
    前記起動ボックス、前記ID項目及び前記パスワード項目と、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得する座標情報取得手段、
    前記記入情報を取得する記入情報取得手段、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記起動ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する起動判定手段、
    前記起動判定手段が前記起動ボックスにストロークが記入されたと判定した場合に、前記座標情報に基づいて、前記記入情報から前記ID項目に記入されたストロークをIDストロークとして抽出するID抽出手段、
    前記IDストロークを文字認識することにより、記入者が記入したIDを特定するID特定手段、
    特定した前記IDに基づいて、前記記憶手段から対応するパスワードを取得するパスワード取得手段、
    前記座標情報に基づいて、前記記入情報から前記パスワード項目に記入されたストロークをパスワードストロークとして抽出するパスワード抽出手段、
    前記パスワードストロークを文字認識することにより、記入者が記入したパスワードを特定するパスワード特定手段、
    前記パスワード特定手段が特定したパスワードと、前記パスワード取得手段が取得したパスワードとが一致するか否かを判定するパスワード判定手段、
    前記パスワード判定手段が一致した場合にのみ、前記記入情報の処理を起動する起動手段として前記コンピュータを実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用したコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行うものであって、前記記入者が記入した記入情報を検索するための検索ボックスと、前記検索の条件となるキーワードを記入するためのキーワード項目とが設定されており、
    前記プログラムは、
    前記記入情報を取得する記入情報取得手段、
    前記記入情報を記憶する記憶手段、
    前記検索ボックス及び前記キーワード項目と、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得する座標情報取得手段、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記検索ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する検索判定手段、
    前記検索判定手段が前記検索ボックスにストロークが記入されたと判定した場合に、前記座標情報に基づいて、前記記入情報から前記キーワード項目に記入されたストロークをキーワードストロークとして抽出するキーワード抽出手段、
    前記キーワードストロークを文字認識することにより、記入者が記入したキーワードを特定するキーワード特定手段、
    特定した前記キーワードに基づいて前記記憶手段を検索し、当該キーワードを含む記入情報を抽出する記憶情報抽出手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  10. 電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を使用したコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    前記電子ペン用帳票は、記入者が前記電子ペンにより記入を行うものであって、前記記入者が記入した記入情報を検索するための検索ボックスと、前記検索の条件となる記入日を記入するための記入日項目とが設定されており、
    前記プログラムは、
    前記記入情報を取得する記入情報取得手段、
    前記記入情報を記憶する記憶手段、
    前記検索ボックス及び前記記入日項目と、前記ドットパターン上のそれぞれの位置座標とが対応付けされた座標情報を取得する座標情報取得手段、
    前記記入情報に基づいて前記座標情報を参照することにより、前記検索ボックスにストロークが記入されたか否かを判定する検索判定手段、
    前記検索判定手段が前記検索ボックスにストロークが記入されたと判定した場合に、前記座標情報に基づいて、前記記入情報から前記記入日項目に記入されたストロークを記入日ストロークとして抽出する記入日抽出手段、
    前記記入日ストロークを文字認識することにより、前記記入者が前記記入日項目に記入した記入日を特定する記入日特定手段、
    特定した前記記入日に基づいて前記記憶手段を検索し、当該記入日に記入された記入情報を抽出する記入情報抽出手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  11. インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンにより記入情報が記入される電子ペン用帳票であって、
    前記記入情報の一部を切り取るための切取ボックスと、前記記入情報の一部を貼り付けるための貼付ボックスとが設けられていることを特徴とする電子ペン用帳票。
  12. インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンにより記入情報が記入される電子ペン用帳票であって、
    前記記入情報の一部をコピーするためのコピーボックスと、前記記入情報の一部を貼り付けるための貼付ボックスとが設けられていることを特徴とする電子ペン用帳票。
  13. インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンにより記入情報が記入される電子ペン用帳票であって、
    前記記入者が記入した記入情報の処理を起動するための起動ボックスと、記入者のIDを記入するためのID項目と、パスワード項目とが設けられていることを特徴とする電子ペン用帳票。
  14. インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンにより記入情報が記入される電子ペン用帳票であって、
    前記記入者が記入した記入情報を検索するための検索ボックスと、前記検索の条件となるキーワードを記入するためのキーワード項目とが設けられていることを特徴とする電子ペン用帳票。
  15. インクペンユニット及び光学的にドットパターンを読み取る読取ユニットを備える電子ペンにより記入情報が記入される電子ペン用帳票であって、
    前記記入者が記入した記入情報を検索するための検索ボックスと、前記検索の条件となる記入日を記入するための記入日項目とが設けられていることを特徴とする電子ペン用帳票。
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