JP2005292491A - パターン加工方法及び表示パネルの製造方法 - Google Patents

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竜也 大久保
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Abstract

【課題】 ドライフィルムを用いた例えばプラズマディスプレイパネル等の表示パネル、プリント基板の製造におけるパターン加工に適用して、ドライフィルムのパターン精度を向上させることができるパターン加工方法を提案する。
【解決手段】 ガラス基板10に積層されたリブ材料層11及びドライフィルムレジスト12を露光する際に用いられるガラスマスク14が、露光照射光を透過するパターンライン15の長手方向に遮光部15aを形成されていることから、リブ材料層11をパターニングした後にこのリブ材料層11のドライフィルムパターン30の剥離時間を短縮できると共に、ドライフィルムパターン30自体の寸法精度を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドライフィルムを用いてパターンの加工を行うパターン加工方法に関する。
また、本発明は、プラズマディスプレイパネル等の表示パネルの製造方法に関し、特にサンドブラスト法における電極・リブ等の形成寸法を高精度化するとともに、当該形成工程におけるドライフィルムの剥離時間を短縮する表示パネルの製造方法に関する。
従来、プラズマディスプレイパネルのリブ形成方法に関する背景技術としては、特開平10−208627号公報(第1の背景技術)、特開2003−86088号公報(第2の背景技術)に開示されるものがあり、この第1の背景技術を図11及び図12に示す。
前記図11及び図12において第1の背景技術に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法は、基板111に形成されたリブ材料層151に感光性のドライフィルム152aを積層し、露光用マスク153を用いて露光した後、現像することにより、感光性のドライフィルム152aを複数の細長のパターンに形成すると共に、形成した各パターンの長手方向に交差して複数の微細なスリット155を設け、次いでその感光性のドライフィルム152aを介して切削材(研磨材)を吹き付けてリブ材料層151を部分的に切削除去することにより基板111上にリブ(隔壁)を形成するものである。
このように第1の背景技術によれば、現像時の膨潤に起因する伸張によってマスクパターンに用いられる感光性のドライフィルム152aが蛇行や剥離することを防止することができる。これにより、現像の余裕度を広げることができ、幅の細いドライフィルム152aの解像が可能となる。そして、このマスクパターン用のドライフィルム152aを用いてプラズマディスプレイパネルのリブを形成した場合には、細いパターンのリブを形成することができるので、プラズマディスプレイパネルの放電空間及び開口率を上げることができ、輝度を上昇させることができる。
また、第2の背景技術に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法は、加工材質面(リブ材料層)上にドライフィルムレジストを形成し、このドライフィルムレジスト上に所定のパターンを有するガラスマスクを配設して露光し、前記ドライフィルムレジストの所定パターンを形成して前記加工材質面の加工を行うに際し、前記ガラスマスクとして、透過率の異なる部分のあるガラスマスクを用いるものである。
このような第2の背景技術によれば、透過率の異なる部分のあるガラスマスクが、その開口部に異なる透過率をもつガラスマスクを使用することもでき、また、ガラスマスクの開口部はドライフィルムレジストの剥離しにくい箇所の透過率を小さくすることもでき、さらに、加工材質がリブ材又はガラス基板であることができる。
このドライフィルムレジストの剥離は、研磨材をかけるサンドブラスト加工によりリブ材料層の不用部分が切削除去されてリブを形成した後に、剥離液のスプレー又は浸漬等によりこのリブ部分から除去されることとなる。
特開平10−208627号公報 特開2003−86088号公報
第1の背景技術は以上のように構成されていたことから、ドライフィルム152aにおける細長パターンの長手方向に交差して設けられたスリット155により、サンドブラスト時にリブ材料層151も長手方向に交差して除去されることとなり、このリブ材料層151にて形成されるリブが長手方向に不均一な高さの壁体を形成するという課題を有する。この不均一な高さの壁体からなるリブは、発光時に隣接セルの誤放電を発生させて混色又は誤発光を生じる問題点がある。
特に、この第1の背景技術は、リブの壁体における高さが不均一になると共に、幅が不均一となることから、リブ形成の寸法精度が悪化するという課題を有する。
第2の背景技術は以上のように構成されていたことから、ドライフィルムレジストの剥離されにくい部分を透過率の異なるガラスマスクとしてこの部分の剥離性を改善できるものの、ガラスマスクに透過率の異なる部分を形成しなければならず、ガラスマスクが極めて高価なものとなり、製造コストを引き上げるという課題を有する。
さらに、放電空間を放電セル毎に仕切る格子状のリブを形成する場合、パネル化時に横方向のリブ線幅の寸法ばらつきが大きいために、パネル点灯時にムラが見えて、画質が悪くなるという課題を有している。
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、ドライフィルムを用いた例えばプラズマディスプレイパネル等の表示パネル、プリント基板の製造におけるパターン加工に適用して、ドライフィルムのパターン精度を向上させることができるパターン加工方法を提案することを目的とする。
また、本発明は、ドライフィルムレジストの剥離時間を短縮し、製作する電極、リブ等の寸法精度を向上させることができるパネルの製造方法を提案することを目的とする。
本発明に係るパターン加工方法は、被加工材面上にドライフィルムレジストをラミネートし、このドライフィルムレジスト上に所定パターンからなる透過部を有するガラスマスクを配設して露光し、前記ドライフィルムレジストに所定パターンを形成して前記被加工材面のパターン加工を行うパターン加工方法において、前記ガラスマスクが、パターンの透過部におけるライン幅の中に長手方向に露光光を遮断する遮光部が設けられるものである。このように本発明においては、ドライフィルムレジストパターンのライン線幅精度を向上させることができ、また被加工材面の加工後にこのドライフィルムパターンの剥離時間を短縮することができ、かつ、被加工材面の加工精度も向上させることができる。
本発明に係る表示パネルの製造方法は、被加工材質が、表示パネルの透明電極(ITO)であるものである。このように本発明においては、、ドライフィルムレジストパターンのライン線幅精度を向上させることができ、またITOエッチング後のドライフィルムパターンの剥離時間を短縮することができ、かつ、ITOパターン形成精度も向上させることができる。
本発明に係る表示パネルの製造方法は、被加工材が、表示パネルのリブ材であるものである。このように本発明においては、ドライフィルムレジストパターンのライン線幅精度を向上させることができ、またサンドブラスト後のドライフィルムパターンの剥離時間を短縮することができ、かつ、リブ形成精度も向上させることができる。
本発明に係る表示パネルの製造方法は、ガラスマスクの所定パターンが、格子パターンからなり、当該格子パターンにおける横ラインパターン中に前記遮光部を設けられるものである。このように本発明においては、ドライフィルムレジストパターンの横方向の線幅精度を向上させることができ、またサンドブラスト後のドライフィルムパターンの剥離時間を短縮することができ、かつ、リブ形成精度も向上させることができる。
本発明に係る表示パネルの製造方法は、ガラスマスクの所定パターンが、格子パターンからなると共に、当該格子パターンの最外周におけるコーナ部が円弧状に形成され、当該円弧状のコーナ部のパターン中に前記遮光部を設けられるものである。このように本発明においては、サンドブラスト後において、幅広く形成されたドライフィルムパターンの剥離を確実に行えることができる。
本発明に係る表示パネルの製造方法は、ガラスマスクの所定パターンが、前記遮光部における短辺方向の幅を10μmないし80μmとするものである。このように本発明においては、ガラスマスクのパターンのライン幅中に形成される遮光部の幅を10μmないし80μmとしていることから、サンドラブラスト処理においてリブ材料層が切削されるのを防止した状態でドライフィルムパターンの剥離時間を極力短縮できる。
本発明に係る表示パネルの製造方法は、ガラスマスクの所定パターンが、前記透過部におけるライン幅を少なくとも50μm以上とするものである。このように本発明においては、ガラスマスクのライン幅中に遮光部が形成されるパターンのライン幅を50μmとしていることから、ドライフィルムのパターン形成をより確実に実行し、かつ、リブパターン形成を確実に実行することができる。
本発明に係る表示パネルの製造方法は、遮光部に対向するドライフィルムレジストの部分が、他の露光部分の膜厚よりも5μm以上薄く形成され、且つ1μm以上残って形成されるものである。このように本発明においては、ガラスマスクの遮光部に対向するドライフィルムレジストの部分がドライフィルムパターンとして他の露光部分の膜厚より5μm以上薄く形成され、1μm以上残存して形成されることから、リブ材料層をサンドブラスト処理で切削されることなく且つドライフィルムパターンの剥離時間を極めて短縮できる。
本発明に係る表示パネルの製造方法は、ガラスマスクがドライフィルムレジストの表面から100μmないし200μmの距離で配設されるものである。このように本発明においては、ガラスマスクをドライフィルムレジストの表面から100μmないし200μmの距離で配設されることから、ガラスマスクのスリットエッジ部分で生じる回折光により遮光部に対向するドライフィルムレジストの露光量を制御できることとなり、ドライフィルムパターンのほぼ中央部分を半露光状態とすることができる。
本発明に係る表示パネルの製造方法は、表示パネルの放電空間セルを形成するリブが、略中央部分に凹溝状の穴が形成され、この穴に対応するパターンにドライフィルムレジストを露光するものである。このように本発明においては、横方向のリブ形成精度が向上されて、パネル点灯時に視覚的にムラなく映像を映し出すことが出来て、プラズマディスプレイの画質を向上させることができる。
本発明に係る表示パネルの製造方法は、被加工材面に形成されるバス電極配線がリブ略中央部分に形成される凹溝状の穴に対向する位置に配設されるものである。このように本発明においては、表示パネルを組立てた時に、横方向のリブ略中央部分に形成される穴がバス電極によって隠れることとなり、パネル点灯時に視覚的にムラなく映像を映し出すことができて、表示パネルの画質を向上させることができる。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る表示パネルの製造方法をプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法を例に挙げて図1ないし図4を用いて説明する。なお、プラズマディスプレイパネル以外の、プリント基板等で、ドライフィルムを用いてパターン加工する加工対象に対しても、本発明が有効であるが、その代表として、プラズマディスプレイパネルのパターン加工を例にして説明する。
図1は、本発明の最良の形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法の動作説明図である。図2は、図1におけるガラスマスクパターン平面図である。図3は、図1におけるドライフィルムレジストの剥離メカニズム説明図である。図4は、図1におけるドライフィルムレジストの膨潤作用説明図である。
前記各図において本実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法は、ガラス基板10上にガラスペーストからなるリブ材料層11を形成し、このリブ材料層11の上面に感光性のドライフィルムレジスト12をラミネートし、このドライフィルムレジスト12に対して露光照射光を透過する透過部15及びこの透過する透過部15内で且つ透過部15の長手方向に形成される遮光部15aのマスクパターン13が形成されるガラスマスク14を前記ドライフィルムレジスト12に対向配設し、このガラスマスク14を介してドライフィルムレジスト12を露光し、このガラスマスク14の透過部分15に対応する部位にドライフィルムレジスト12が架橋部21として形成され、この架橋部21により細長いドライフィルムパターン30として形成されると共に、この細長いドライフィルムパターン30の中央長手方向に前記ガラスマスク14の遮光部15aにより露光量の少ない半露光部分23を細長く形成し、この細長い露光量の少ない半露光部分23によるV字状の凹溝からなるV字架橋部30aが中央長手方向に形成された細長いパターンの露光部分のドライフィルムパターン30を介して切削材Kを吹き付けてガラスペーストからなるリブ材料層11を部分的に除去してガラス基板10上にパターニングされたリブ材31を形成する構成である。
前記ガラスマスク14のマスクパターン13は、図2(a)に示す本実施形態のストライプパターンにおいて中央長手方向に遮光部15aが形成されるのに対して同図(b)に示す従来のガラスマスクのストライプパターンには遮光部が存在しない構成である。また、マスクパターン13が格子パターンにおいても、図2(c)に示す本実施形態の格子パターン中に遮光部15aが形成されているのに対して同図(d)に示す従来のガラスマスクの格子パターンには遮光部が存在しない構成である。
前記リブ材料層11は、スクリーン印刷法やブレードコーティング法などにより、ガラス粉末等の無機物の粉末と有機物のバインダ(接合剤)を混合したペーストを所定厚みに積層塗布し、乾燥させることにより形成することができる。
次に、前記構成に基づく本実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法によるリブ形成動作について説明する。まず、前記透過部分15の長手方向に遮光部15aが形成されたガラスマスク14を、図1(a)に示すようにガラス基板10上に積層形成されたドライフィルムレジスト12の表面から所定距離Tだけ離間させて配置する。この配置状態において露光照射光を照射し、前記ガラスマスク14の透過部分15を通してドライフィルムレジスト12を部分的に露光する。このとき遮光部15aに対応するドライフィルムレジスト12の部分に対する露光量は減少される。
なお、この透過部分15のエッジ部分で露光照射光が回折するため、遮光部15aに対応するドライフィルムレジスト12部分も回折光により一部露光される。この回折光による一部露光部分は、露光照射光の光強度より回折光の光強度が弱いため露光量が少なくなり、図1(a)に示すようにV字状に架橋されて半露光部分23を形成することとなる。また、前記透過部分15のエッジ部分での回折は両側端エッジ部分でも発生し、回折角δで両側方向に拡散して透過幅W1より大きな露光幅W2(W2>W1)で半露光部分24を形成する。
このV字状の半露光部分23が形成されたドライフィルムレジスト12を現像処理して半露光部分23を除去して、図1(b)に示すようにV字架橋部30aを有するドライフィルムパターン30が形成される。このドライフィルムパターン30で被われたリブ材料層11に対し、切削材Kとしての研磨材を吹き付け、図1(c)に示すようにドライフィルムパターン30で被覆されていないリブ材料層11を切削し除去することにより所定パターンにパターニングする。
このパターニングされたリブ材料層11からなるリブ材31上に貼着されたドライフィルムパターン30の剥離処理は、剥離液をスプレーし、又は剥離液に浸漬することにより、ドライフィルムパターン30に剥離液を浸透させることにより実行される。この剥離後におけるパターニングされたリブ材31が形成されたガラス基板10の状態を図1(d)に示す。
この剥離液は、図3(a)、(b)に示すように、ドライフィルムパターン30の両側端面からの浸透に加え、ドライフィルムパターン30の略中央部分に形成されたV字架橋部30aからも浸透してパターニングされたリブ材31に対する貼着から迅速且つ確実に剥離することになる。この剥離作用は同図(c)、(d)に示す両側端面に対してのみ剥離液を浸透する従来のドライフィルムパターン30とは大きく異なることが解る。
このV字架橋部30aは、パターニングされたリブ材31との貼着面に対する剥離作用の他に、図4(a)に示すように中央にV字状の凹溝部分が形成されることから、ドライフィルムレジスト12の現像・水洗工程において膨潤して体積が増大した場合においても、この凹溝部分で体積増大によるドライフィルムパターン30自体の変形応力を吸収できることとなり、ドライフィルムパターン30の寸法の精度を向上させることができる。因みに同図(b)に示す凹溝のない従来のガラスマスクのドライフィルムパターンにおいては、内部の体積増大による変形応力を吸収できず、寸法精度を悪化させる。
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法を図5〜7に基づいて説明する。この図5は本実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法のリブ形状平面図、図6は本実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法をプラズマディスプレイに適用した場合の平面図、図7は図6のC−C線断面図を示す。
前記各図において本実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法は、PDPの放電空間セルを区画形成する横リブ32が、略中央部分に凹溝状の穴部32aが形成され、この穴部32aに対応するパターンにドライフィルムレジスト12を露光する構成である。また、この横リブ32が形成されるPDPの背面ガラス基板10aには、前記横リブ32の略中央部分に形成される穴部32aに対向する位置にバス電極配線40が配設される構成である。
また、前記PDPの背面ガラス基板10aのリブを形成する際に用いられるガラスマスク14は、前記図5に示すリブ形状を反転した同一形状で形成される。即ち、このガラスマスク14は、横リブ32の穴部32aに対応する部分が透過部15の略中央に位置する矩形状の遮光部15aとして形成されることとなる。
前記ガラスマスク14における透過部15の略中央部分に形成された矩形状の遮光部15aにより、背面ガラス基板10aのリブ材料層11上に積層形成されるドライフィルムパターン30が、その中央部分を半露光状態とすることができる。
このように背面ガラス基板10a上に形成されるドライフィルムパターン30の中央部分を未露光状態とすることができることから、前記実施形態1と同様にドライフィルムパターン30の未露光部22端面から剥離液を急速に浸透させることができることとなり、リブ材料層11からドライフィルムパターン30を迅速且つ確実に剥離できることとなる。
また、ドライフィルムパターン30の未露光部22からなる矩形状の穴部32aの存在により、ドライフィルムレジスト12を現像・水洗工程において膨潤して体積が増大した場合においても、この矩形状の穴部32aで体積増大によるドライフィルムパターン30の変形応力を吸収できることとなり、ドライフィルムパターン30の寸法の精度を向上させることができる。
(本発明の第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法を図8及び図9に基づいて説明する。この図8は本実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法におけるガラスマスクパターン平面図及び部分拡大図、図9は図8におけるD−D線部分断面図を示す。
前記各図において本実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法は、前記第1及び第2の実施形態と同様にガラスマスク14の透過部15内に遮光部15aを長手方向に形成してドライフィルムレジスト12を露光する構成とし、この構成に加え、前記ガラスマスク14のマスクパターン13における外周辺部及びコーナ部のスリット幅W4を内側のスリット幅W3より大きく形成し、この外周辺部及びコーナ部のスリット中に2本の遮光部15b、15cを形成し、このガラスマスク14を介して前記ドライフィルムレジスト12を露光する構成である。
前記スリットパターンの外周辺部におけるリブ幅を大きく形成すると共に、コーナ部を円弧状に形成することにより、リブ形成工程におけるサンドブラスト処理後のリブ焼成処理で生じる焼成収縮を未然に抑制し、リブ自体の反り等をなくしてこの反りによる異音等の発生を防止できる。この作用効果に加えて、リブ幅W4を大きく形成することは、ドライフィルムの剥離が困難になるため、このリブ幅W4を太く形成した部分に対応するガラスマスク14に、2本の遮光部15b、15cを形成することにより、剥離時間を中央部分のリブ幅W3を細く形成した部分と同じように短縮できることとなる。
(本発明の他の実施形態)
本実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法は、図10に示す遮光部の幅に対する剥離時間及びサンドブラスト形成深さ特性により、前記各実施形態におけるガラスマスク14の透過部15内に形成される遮光部15a(又は15b、15c)の幅を10μmないし80μmとすることもできる。同図(a)において遮光部15aの幅が10μmより大きくなると剥離時間が大幅に短縮され、また同図(b)においては遮光部15aの幅が80μmより大きくなるとサンドブラスト工程においてリブ材料層11を大きく切削してサンドブラスト形成の深さが急激に増大することが解る。
よって、このように遮光部15aの幅を10μmないし80μmに特定することにより、リブ材31からドライフィルムパターン30が迅速に剥離できると共にリブ材料層11へのサンドブラスト工程におけるダメージを極力抑制できることとなる。
また、本実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法は、前記各実施形態におけるガラスマスク14の透過部15の幅50μm以上とするものである。この透過部15内に形成される遮光部15aの幅をSとし、ドライフィルムパターン30の幅をWとして関係式を求めると、(W-S)/2≧20で表される。即ち、ドライフィルムパターン30を遮光部15aで分割して残除の片側露光照射領域の幅は少なくとも20μm以上必要であることが解る。この20μmより狭く形成した場合には、ドライフィルムパターン30自体が形成されなくなる。この条件式において残除片側露光照射領域の幅を20μmとし、遮光部15aの幅Sを10≦S≦80とすると、ドライフィルムパターン30の幅Wは50μmとなる。
また、本実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法は、遮光部15aに対向するドライフィルムレジスト12の部分が、他の露光部分の膜厚よりも5μm以上薄く形成され、且つ1μm以上残って形成されるものである。このように、ガラスマスク14の遮光部15aに対向するドライフィルムレジスト12の部分がドライフィルムパターン30として他の露光部分の膜厚より5μm以上薄く形成され、1μm以上残存して形成されることから、リブ材料層11をサンドブラスト処理で切削されることなく且つドライフィルムパターンの剥離時間を極めて短縮できる。
また、本実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法は、ガラスマスク14がドライフィルムレジスト12の表面から100μmないし200μmの距離で配設されるものである。このように、ガラスマスク14をドライフィルムレジスト12の表面から100μmないし200μmの距離で配設されることから、ガラスマスク14のスリットエッジ部分で生じる回折光により遮光部15aに対向するドライフィルムレジスト12の露光量を制御できることとなり、ドライフィルムパターン30の略中央部分を半露光状態とすることができる。
また、本実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法は、格子状のリブにおける横リブの略中央部分に凹溝状の穴を形成する場合に、この穴に対応するパターンにドライフィルムレジスト12を露光するものである。このように、リブの略中央部分に凹溝状の穴を形成するパターンとなるようにガラスマスク14でドライフィルムレジスト12を露光するようにしているので、ドライフィルムパターン30の中央部分を未露光状態とすることができることとなり、この未露光部22端部からも剥離液を急速に浸透させて剥離処理を迅速且つ確実に実行できる。
本発明の第1の実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法における動作説明図である。 図1におけるプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法のガラスマスクパターン平面図である。 プラズマディスプレイパネルのリブ形成方法のドライフィルムレジストの剥離メカニズム説明図である。 プラズマディスプレイパネルのリブ形成方法のドライフィルムレジストの膨潤作用説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法におけるリブ形状平面図である。 プラズマディスプレイパネルのリブ形成方法をプラズマディスプレイに適用した場合の平面図である。 図6のC−C線断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法におけるガラスマスクパターン部分拡大図である。 図8におけるD−D線部分断面図を示す 本発明の他の実施形態に係るプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法における遮光部幅に対する剥離時間及びサンドブラスト形成の深さ特性特性図を示す。 従来のプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法である。 従来のプラズマディスプレイパネルのリブ形成方法である。
符号の説明
10 ガラス基板
10a 背面ガラス基板
11 リブ材料層
12 ドライフィルムレジスト
13 マスクパターン
14 ガラスマスク
15 透過部
15a、15b、15c 遮光部
21 架橋部
22 未露光部
23、24 半露光部分
30 ドライフィルムパターン
30a V字架橋部
31 リブ材
32 横リブ
32a 穴部
40 バス電極配線

Claims (9)

  1. 被加工材面上にドライフィルムレジストをラミネートし、このドライフィルムレジスト上に所定パターンからなる透過部を有するガラスマスクを配設して露光し、前記ドライフィルムレジストに所定パターンを形成して前記被加工材面のパターン加工を行うパターン加工方法において、
    前記ガラスマスクが、パターンの透過部におけるライン幅の中に長手方向に露光光を遮断する遮光部が設けられてなることを
    特徴するパターン加工方法。
  2. 前記請求項1に記載のパターン加工方法を用いた表示パネルの製造方法において、
    前記被加工材が、表示パネルのリブ材であることを
    特徴とする表示パネルの製造方法。
  3. 前記請求項1に記載のパターン加工方法を用いた表示パネルの製造方法において、
    前記ガラスマスクの所定パターンが、格子パターンからなり、当該格子パターンにおける横ラインパターン中に前記遮光部を設けられていることを
    特徴する表示パネルの製造方法。
  4. 前記請求項1に記載のパターン加工方法を用いた表示パネルの製造方法において、
    前記ガラスマスクの所定パターンが、格子パターンからなると共に、当該格子パターンの最外周におけるコーナ部が円弧状に形成され、当該円弧状のコーナ部のパターン中に前記遮光部を設けていることを
    特徴とする表示パネルの製造方法。
  5. 前記請求項1に記載のパターン加工方法を用いた表示パネルの製造方法において、
    前記ガラスマスクの所定パターンが、前記遮光部における短辺方向の幅を10μmないし80μmとすることを
    特徴とする表示パネルの製造方法。
  6. 前記請求項1に記載のパターン加工方法を用いた表示パネルの製造方法において、
    前記ガラスマスクの所定パターンが、前記透過部におけるライン幅を少なくとも50μm以上とすることを
    特徴とする表示パネルの製造方法。
  7. 前記請求項1に記載のパターン加工方法を用いた表示パネルの製造方法において、
    前記遮光部に対向するドライフィルムレジストの部分が、他の露光部分の膜厚よりも5μm以上薄く形成され、且つ1μm以上残って形成されることを
    特徴とする表示パネルの製造方法。
  8. 前記請求項1に記載のパターン加工方法を用いた表示パネルの製造方法において、
    前記ガラスマスクがドライフィルムレジストの表面から100μmないし200μmの距離で配設されることを
    特徴とする表示パネルの製造方法。
  9. 前記請求項1に記載のパターン加工方法を用いた表示パネルの製造方法において、
    格子状リブにおける横リブの略中央部分に凹溝状の穴が形成する際に、この穴に対応するパターンにドライフィルムレジストを露光することを
    特徴とする表示パネルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008033317A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Samsung Electronics Co Ltd 表示基板、その製造方法、及びその表示基板を製造するためのマスク

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