JP2005290597A - パルプ製品製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被処理物を効率的に乾燥させて、所定の形状のパルプ製品を効率的に製造することができるようにする。
【解決手段】ハウジング10と、ハウジング10内において被処理物Wを搬送するコンベア20と、パイプ状をなしコンベア20によって搬送される被処理物Wに対して熱風を噴射する複数の熱風噴射ノズル40とを有する。各熱風噴射ノズル40は、コンベア20に対応してコンベア20の上側及び/又は下側に配設されたチャンバ30に設けられ、各チャンバ30のコンベア20の側における断面の開口の面積に対する当該チャンバ30に設けられたすべての熱風噴射ノズル40の開口の面積の合計の割合である開口率が1.6〜3.2%であり、各熱風噴射ノズル40から噴射される熱風の温度が180〜250℃であり、各熱風噴射ノズル40から噴射される熱風の速度が20〜40m/sである。
【選択図】図1

Description

本発明は、パルプ製品製造装置に関するものである。
近年、合成樹脂による物品が廃棄される際の廃棄物の処理が問題となっている。すなわち、合成樹脂による包装容器や緩衝材等は、腐敗しない(又は腐敗しにくい)とともに、焼却されることによって有害物質が発生するおそれもあるため、使用された後における処理が問題となっている。
このため、パルプによる物品(パルプ製品)への代替が重要視されている。パルプ製品は、使用後に腐敗可能であるとともに、焼却されても有害物質が発生しないからである。また、パルプ製品は、再生パルプによっても製造され得るとともに、当該パルプ製品は再度パルプ製品に製造され得るからである。
そして、従来においては、パルプ製品は、次のような装置によって製造されている。
第1の従来のパルプ製品製造装置は、ハウジングを有し、ハウジングの内部には高温のほぼ静止状態の空気(雰囲気ともいわれる)が充填されている。
そして、そのハウジング内をコンベアによって被処理物(水分を有するパルプが成型されたもの)が搬送されつつ、その被処理物が高温の雰囲気によって乾燥され、パルプ製品が製造される。
第2の従来のパルプ製品製造装置は、ハウジングを有し、ハウジングの内部には、コンベアの幅方向に延びるスリット状の流出部がコンベアの進行方向に沿って複数配設されている。
そして、そのハウジング内をコンベアによって被処理物(水分を有するパルプが成型されたもの)が搬送されつつ、スリット状の流出部から噴射される熱風によってその被処理物が乾燥され、パルプ製品が製造される。
しかしながら、第1の従来のパルプ製品製造装置では、高温の雰囲気(ほぼ静止状態の空気であり、空気の流れがほとんどない)によって被処理物が乾燥されるものであるため、熱交換の効率が悪いとともに、湿気(水蒸気)の拡散の効率も悪い。このため、被処理物の乾燥の効率が悪く、被処理物が乾燥するまでに長時間を要する。
第2の従来のパルプ製品製造装置では、次のように、被処理物に対して十分に熱風が到達しない場合があり(被処理物に凹凸がある場合には特にそれがいえる)、それによって、第1の従来のパルプ製品製造装置と同様に、被処理物の乾燥の効率が悪い。
ここで、流出部から流出する熱風の到達距離は、その流出部の開口の最短寸法及び風速によって左右される。流出部の開口の最短寸法とは、例えば、矩形状(長方形状)の開口の場合は短辺が該当し、楕円形の開口の場合は短径が該当する。最短寸法が長いと熱風の到達距離が長くなり、風速が速いと熱風の到達距離が長くなる。逆に、最短寸法が短いと熱風の到達距離が短くなり、風速が速いと熱風の到達距離が短くなる。
第2の従来のパルプ製品製造装置のようにスリット状の流出部の場合は、その幅(コンベアの進行方向の長さ)が最短寸法となる。
そして、流出部から噴射される熱風の全風量(正確には、単位時間あたりの全風量)を所定のものに維持しつつ、風速も所定のものに維持する場合には、スリット状の流出部(正確にはその開口)の幅が短いものとならざるを得ず、熱風の到達距離が短くなるのである。また、熱風の全風量を所定のものに維持した状態で、そのスリット状の流出部の幅を長いものとすると、風速がその分遅くなり、熱風の到達距離は改善されないのである。
なお、熱風の風速を所定のものに維持した状態でスリット状の流出部の幅を長いものとすると、熱風の全風量を大きなものとせざるを得ず、そのパルプ製品製造装置は高出力のものとなり、コスト高となってしまう。
また、熱風の全風量及び熱風の風速とも所定のものに維持し、スリット状の流出部の幅を長いものにしようとすると、スリット状の流出部の数を少なくせざるを得ない。すなわち、コンテナの進行方向における各スリット状の流出部の間隔(ピッチ)が長いものとならざるを得ない。その場合は、コンテナの進行方向に沿って、被処理物が熱風の噴射を受けない部分が大半で(その部分においては第1の従来のパルプ製品製造装置と同様に雰囲気による乾燥となる)、局所的に熱風の噴射を受けることとなる。これでは、乾燥の効率は向上しない。
本発明は、被処理物(水分を有するパルプが成型されたもの)を効率的に乾燥させて、所定の形状のパルプ製品を効率的に製造することができるパルプ製品製造装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、水分を有するパルプが成型されたものである被処理物を乾燥させて所定の形状のパルプ製品を製造するパルプ製品製造装置であって、ハウジングと、前記ハウジング内において前記被処理物を搬送するコンベアと、パイプ状をなし前記コンベアによって搬送される前記被処理物に対して熱風を噴射する複数の熱風噴射ノズルとを有する、パルプ製品製造装置である。
この発明のパルプ製品製造装置では、コンベアによって被処理物がハウジング内を搬送されつつ、パイプ状をなす複数の熱風噴射ノズルから被処理物に対して熱風が噴射されることによって、被処理物が乾燥され、所定の形状のパルプ製品が製造される。
その際、この発明のパルプ製品製造装置では、パイプ状をなす複数の熱風噴射ノズルから被処理物に対して熱風が噴射されることによって被処理物が乾燥されるものであるため、次の効果が得られる。
すなわち、コンベアにほぼ対応した開口部を有する流出部や複数のスリット状の流出部から熱風が噴射される場合と比較して、熱風が複数のパイプ状の熱風噴射ノズルに集中した状態でその熱風噴射ノズルから噴射されるため、その熱風の風速はその分大きなものとなる。また、各熱風噴射ノズルがパイプ状をしているため、スリット状をしている場合と比較して、その開口の最短寸法が長くなり得る。このため、熱風の到達距離は長いものとなる(熱風の到達距離は、流出部の開口の最短寸法及び風速によって左右される)。
こうして、この発明のパルプ製品製造装置では、被処理物に対して大きな風速の熱風が十分に到達し、被処理物が効率的に乾燥され、パルプ製品が効率的に製造され得る。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明のパルプ製品製造装置であって、前記各熱風噴射ノズルは、前記コンベアに対応して前記コンベアの上側及び/又は下側に配設されたチャンバに設けられ、前記各チャンバの前記コンベアの側における断面の開口の面積に対する当該チャンバに設けられたすべての前記熱風噴射ノズルの開口の面積の合計の割合である開口率が1.6〜3.2%であり、前記各熱風噴射ノズルから噴射される熱風の温度が180〜250℃であり、前記各熱風噴射ノズルから噴射される熱風の速度が20〜40m/sである、パルプ製品製造装置である。
ここで、「前記各チャンバの前記コンベアの側における断面の開口」とは、「各チャンバのコンベアの側の部分を仮想的に切断した際に形成される断面の開口」のことをいう。
この発明のパルプ製品製造装置では、請求項1に係る発明のパルプ製品製造装置の作用及び効果に加えて、次の作用及び効果が得られる。すなわち、本発明者の実験の結果、この範囲において最も適切にパルプ製品が製造されることが判明したのである。
前述したように、熱風は、熱風噴射ノズルに集中した状態でその熱風噴射ノズルから噴射されるのであってその分その風速が大きくなるのであるが、この発明では、具体的に次のようになる。
各熱風噴射ノズルから噴射される熱風の風速は、当該チャンバ(そのうちのコンベアの側の部分)の断面の開口の面積に対する当該チャンバに設けられたすべての熱風噴射ノズル(その先端部)の開口の面積の合計の割合(開口率)の逆数が当該チャンバ(そのうちのコンベアの側の部分)における風速に対して乗じられたものとなる。すなわち、この発明ではその開口率が1.6〜3.2%であるため、熱風噴射ノズルから噴射される熱風の風速は、チャンバ(そのうちのコンベアの側の部分)における風速に対して100/3.2〜100/1.6が乗じられたものとなる。
また、開口率が上述の範囲内であると、適切な開口を有するノズルが十分な密度で存在するとともに、ノズルから噴射される熱風の風速が十分なものに維持され、被処理物が円滑に乾燥されるのである。
また、熱風の温度が上述の範囲であると、被処理物が変形することなく、効率的に乾燥されるのである。
また、熱風の風速が上述の範囲であると、装置全体がコンパクトに形成され低コストが図られるとともに、被処理物が効率的に乾燥されるのである。
次に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、このパルプ製品製造装置は、ハウジング10,コンベア20,チャンバ30(上側チャンバ30a,下側チャンバ30b),ノズル40(上側ノズル40a,下側ノズル40b)等を有している。
ハウジング10は、ほぼ閉じた空間を形成している。
図1に示すように、コンベア20は、エンドレス状をなし、ハウジング10の長さ方向に延びている。コンベア20は、ハウジング10の外部に位置する支持部16(上流側支持部16A,下流側支持部16B)によって、支持されている。コンベア20は、ハウジング10の幅方向に延びる多数のパイプがハウジング10の長さ方向に連ねられて形成されており、コンベア20を横断(貫通)して空気が流通可能である。エンドレス状のコンベア20のうちの上側部分が往動部21aであり、下側部分が復動部21bである。なお、図面中、コンベア20,支持部16等については模式的に簡略に示されている。
ハウジング10の上流側の壁部(符号省略)には、往路用入口部12A及び復路用出口部14Aが形成されており、ハウジング10の下流側の壁部には往路用出口部12B及び復路用入口部14Bが形成されている。
コンベア20の往動部21aは、往路用入口部12Aを通ってハウジング10の内部に流入し、往路用出口部12Bを通ってハウジング10の外部に流出する。復動部21bは、復路用入口部14Bを通ってハウジング10の内部に流入し、復路用出口部14Aを通ってハウジング10の外部に流出する。
こうして、図1及び図3に示すように、コンベア20の往動部21aに被処理物Wが載置された状態でコンベア20が循環することによって、コンベア20(その往動部21a)によって被処理物Wが移動される。すなわち、図1に示すように、被処理物Wは、往路用入口部12Aを通ってハウジング10内に入り、ハウジング10内を移動し、往路用出口部12Bを通ってハウジング10から出る。
図1及び図2に示すように、チャンバ30(上側チャンバ30a及び下側チャンバ30b)は、ハウジング10内に配設されている。上側チャンバ30a及び下側チャンバ30bは、上下に対状をなし、ハウジング10の長さ方向(被処理物Wの進行方向)に沿って複数組設けられている。
ハウジング10には、各組のチャンバ30に対応して、バーナ50及びダクト60が設けられている。ダクト60の上流端の開口部61及びバーナ50(その吹き出し口の先端部)は、いずれも、ハウジング10内における上側チャンバ30aよりも上方に位置している。
ダクト60は、途中で2股に分岐し、その各下流端部は上側チャンバ30a及び下側チャンバ30bに接続されている。
ダクト60の内部(例えば、開口部61の近傍)には、ファン62が設けられている。
このため、バーナ50によって高温にされたエアが、ファン62によって開口部61を通ってダクト60内に流入し、ダクト60内を流れ、上側チャンバ30a及び下側チャンバ30bに流入する。
各上側チャンバ30aは、コンベア20の往動部21aの上方に位置している。各下側チャンバ30bは、コンベア20の往動部21aの下方であってコンベア20の復動部21bの上方に位置している。
図1〜図4に示すように、各上側チャンバ30aは、ほぼ直方体状の容器状をしており、その下面には、多数のノズル40(上側ノズル40a)が設けられている。各上側ノズル40aは、円筒状のパイプ状をしており(テーパ状とされている形態を含む)、下方に(すなわち、コンベア20の往動部21aに向かう方向に)延びている。
同様に、各下側チャンバ30bは、ほぼ直方体状の容器状をしており、その上面には、多数のノズル40(下側ノズル40b)が設けられている。各下側ノズル40bも、円筒状のパイプ状をしており(テーパ状とされている形態を含む)、上方に(すなわち、コンベア20の往動部21aに向かう方向に)延びている。
上側ノズル40a及び下側ノズル40bが、本発明の熱風噴射ノズルに該当する。
このため、図1及び図2に示すように、上側チャンバ30a内の高温のエアは、上側ノズル40aから、下方に(すなわち、コンベア20の往動部21aに向かって)噴射される。
同様に、下側チャンバ30b内の高温のエアは、下側ノズル40bから上方に(すなわち、コンベア20の往動部21aに向かって)噴射される。
ここで、このパルプ製品製造装置では、上側ノズル40a及び下側ノズル40bはほぼ円筒状のパイプ状をしており(このことは前述)、その直径(正確には、その先端部における開口の直径)は20〜30mmである。
また、各上側チャンバ30aにおいて、上側チャンバ30aのうちの下側(コンベア20の往動部21aの側)の部分における断面の面積に対して、その上側チャンバ30aに設けられたすべての上側ノズル40a(その先端部)の開口の面積の合計が占める割合(開口率ということとする)が、1.6〜3.2%とされている。
同様に、各下側チャンバ30bにおいても、下側チャンバ30bのうちの上側(コンベア20の往動部21aの側)の部分における断面の開口の面積に対して、その下側チャンバ30bに設けられたすべての下側ノズル40b(その先端部)の開口の面積の合計が占める割合(開口率)が、1.6〜3.2%とされている。
また、各上側ノズル40a,各下側ノズル40bから噴射される熱風の温度は180〜250℃であり、その熱風の速度(風速)は20〜40m/sである。そのようになるように、バーナ50の出力,ファン62の出力が設定されている。
また、被処理物Wが最も上流側の上側ノズル40a及び下側ノズル40b(正確にいえば、最も上流側のチャンバ30a,30bのうちの最も上流側のノズル40a,40b)に対応する位置から最も下流側の上側ノズル40a及び下側ノズル40b(正確にいえば、最も下流側のチャンバ30a,30bのうちの最も下流側のノズル40a,40b)に対応する位置まで移動する時間は、2分〜2分30秒である。そのように、コンベア20の搬送速度が設定されている。
次に、このパルプ製品製造装置の作用及び効果について説明する。
このパルプ製品製造装置によって製造(処理)される被処理物Wは、水分を有するパルプが所定の形状に成型されたものである。例えば、古紙等に液体が混入され溶融状態とされたものが、鶏卵パック(複数個の鶏卵を収容するパック)等の包装容器や緩衝材の形状に成型されたものである。
そして、図1及び図3に示すように、被処理物Wがコンベア20によってハウジング10内を搬送されつつ、各上側ノズル40a及び各下側ノズル40bから噴射される熱風を受けて乾燥され、パルプ製品が製造される。すなわち、例えば、鶏卵パック等の包装容器や緩衝材等が製造される。
このパルプ製品製造装置では、被処理物Wを乾燥させるものが高温の雰囲気(ほぼ静止した空気)ではなく、熱風(空気の流れ)であるため、熱効率が高いとともに、湿気(水蒸気)の拡散の効率が高く、効率良く被処理物Wが乾燥され、効率良くパルプ製品が製造される。
また、このパルプ製品製造装置では、熱風を噴射する流出部(ノズル40)が円筒状のパイプ状をしているため、流出部がスリット状をしている場合と比較しても、効率良く被処理物Wが乾燥され、効率良くパルプ製品が製造される。
すなわち、前述したように、流出部から流出する熱風の到達距離は、その流出部の最短寸法及び風速によって左右される。
円筒状(開口が円形)の場合は、すべての形状のうち、その開口面積あたりの最短寸法(円形の場合は直径が該当する)は最大となる。また、風速は、全風量(単位時間あたりの全風量)を所定のものとした場合において、流出部(その開口)の合計の面積に反比例する。すなわち、流出部の開口が円形の場合は、最短寸法が同一のもののうちで流出部の合計の面積が最も小さくなり、風速は最大となる。そして、このパルプ製品製造装置では、円筒状のパイプ状のノズル40(流出部)を有していることから、熱風の到達距離が十分なものとなり、被処理物Wを適切に乾燥させることができるのである。
また、このパルプ製品製造装置では、前述したように、熱風を噴射する流出部(ノズル40)が直径が20〜30mmのほぼ円筒状のパイプ状をしており、各チャンバ30(30a,30b)におけるの開口率が1.6〜3.2%であり、各ノズル40(40a,40b)から噴射される熱風の温度は180〜250℃であり、その熱風の速度(風速)が20〜40m/sである。コンベア20の搬送速度は、被処理物Wが最も上流側のノズル40a,40bに対応する位置から最も下流側のノズル40a,40bに対応する位置まで移動する時間が2分〜2分30秒となるように設定されている。
本発明者の実験の結果、この数値範囲が最も適切であることが判明したのである。
すなわち、ノズル40の直径が上述の範囲よりも小さいと、同一の効果を得るためにはノズル40の数を多くする必要があり、その分、製造及び保守が煩雑となる。一方、ノズル40の直径が上述の範囲よりも大きいと、開口率との関係からノズル40の数が少なくなり(すなわち、ノズル40がまばらに存在することになる)、被処理物Wが円滑に乾燥されない。
そして、ノズル40の直径が上述の範囲内であると、このパルプ製品製造装置の製造及び保守の能率が高いとともに、ノズル40が十分な密度で存在することによって、被処理物Wが円滑に乾燥されるのである。
また、各チャンバ30における開口率が上述の範囲よりも小さいと、ノズル40の直径との関係からノズル40の数が少なくなり(すなわち、ノズル40がまばらに存在することになる)、被処理物Wが円滑に乾燥されない。一方、各チャンバ30における全ノズル40の開口率が上述の範囲よりも大きいと、ノズル40から噴射される熱風の風速が小さくなり、被処理物Wが十分に乾燥されない。
そして、各チャンバ30における開口率が上述の範囲内であると、ノズル40が十分な密度で存在するとともに、ノズル40から噴射される熱風の風速が十分なものに維持され、被処理物Wが円滑に乾燥されるのである。
また、各ノズル40から噴射される熱風の温度が上述の範囲よりも低いと、被処理物Wが乾燥される効率が低くなる。一方、熱風の温度が上述の範囲よりも高いと、被処理物Wが変形する等の弊害がある。
そして、熱風の温度が上述の範囲であると、被処理物Wが変形することなく、効率的に乾燥されるのである。
また、各ノズル40から噴射される熱風の風速が上述の範囲よりも低いと被処理物Wが円滑に乾燥されない。一方、熱風の風速が上述の範囲よりも高いと、バーナ50等の出力が大きなものになり、装置全体が大型化するとともにコスト高となる。
そして、熱風の風速が上述の範囲であると、装置全体がコンパクトに形成され低コストが図られるとともに、被処理物Wが効率的に乾燥されるのである。
そして、上述の条件の下、被処理物Wが最も上流側のノズル40a,40bに対応する位置から最も下流側のノズル40a,40bに対応する位置まで移動する時間が2分〜2分30秒の範囲であることによって、被処理物Wが十分に乾燥されるのである。すなわち、すなわち、このパルプ製品製造装置では、上述の条件の下において、このような短時間でパルプ製品が製造され得るのである。
なお、上記のものはあくまで本発明の一実施形態にすぎず、当業者の知識に基づいて種々の変更を加えた態様で本発明を実施できることはもちろんである。
例えば、コンベア20は、上述のものに限らず、複数(多数)の孔を有する板又は枠によって囲繞された網がその進行方向に複数(多数)連ねられた態様のものでもよい。
その場合、支持部16(上流側支持部16A,下流側支持部16B)は、コンベア20が往動部21aと復動部21bとの間を切り変わる際に、上述の板又は網が上下に反転しない構造とされてもよい。その場合は、復動部21bに対してもチャンバ30及びノズル40が設けられて、被処理物Wがコンベア20の復動部21b上に位置する際にも乾燥処理がされるようにされてもよい。
また、チャンバ30は、コンベア20(その往動部21a、又は、往動部21a及び復動部21b)の上側及び下側の両方に必ずしも設けられる必要はなく、上側のみ又は下側のみに設けられてもよい。
本発明の一実施形態のパルプ製品製造装置の縦断面図である。被処理物の進行方向の仮想線で切断した際の縦断面図である。 本発明の一実施形態のパルプ製品製造装置の縦断面図である。被処理物の進行方向と直角の方向の仮想線で切断した際の縦断面図である。 本発明の一実施形態のパルプ製品製造装置の要部の縦断面図である。図1の部分拡大図である。 本発明の一実施形態のパルプ製品製造装置のうちの上側チャンバを取り出して示す図である。斜め下方から見た斜視図である。
符号の説明
10 ハウジング
20 コンベア
30 チャンバ
30a 上側チャンバ
30b 下側チャンバ
40 ノズル
40a 上側ノズル(熱風噴射ノズル)
40b 下側ノズル(熱風噴射ノズル)
W 被処理物

Claims (2)

  1. 水分を有するパルプが成型されたものである被処理物を乾燥させて所定の形状のパルプ製品を製造するパルプ製品製造装置であって、
    ハウジングと、
    前記ハウジング内において前記被処理物を搬送するコンベアと、
    パイプ状をなし前記コンベアによって搬送される前記被処理物に対して熱風を噴射する複数の熱風噴射ノズルと
    を有する、パルプ製品製造装置。
  2. 請求項1に記載のパルプ製品製造装置であって、
    前記各熱風噴射ノズルは、前記コンベアに対応して前記コンベアの上側及び/又は下側に配設されたチャンバに設けられ、
    前記各チャンバの前記コンベアの側における断面の開口の面積に対する当該チャンバに設けられたすべての前記熱風噴射ノズルの開口の面積の合計の割合である開口率が1.6〜3.2%であり、
    前記各熱風噴射ノズルから噴射される熱風の温度が180〜250℃であり、
    前記各熱風噴射ノズルから噴射される熱風の速度が20〜40m/sである、
    パルプ製品製造装置。
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