JP2005281292A - アミド化合物 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、これらのうち、ジベンジリデンソルビトールはポリオール等高極性の油剤に対してのみゲル化能を持ち、そのためこのゲル化剤を用いて調製したゲル状組成物を化粧品等に使用した場合、塗布時に強いベタツキが感じられ好ましくない。また、これ以外の上記のゲル化剤を用いて調製したゲル状組成物は、溶存状態が悪く不均一になるため十分なゲル強度を有しておらず、皮膚に塗布するための化粧料としてゲル状組成物を調製した場合には、剤型がもろく強度面で問題が生じることがあった。また、これらゲル化剤と油性基材とを用いて得られるゲル状組成物の外観はいずれも白色であり、透明性に欠け美的観点からも好ましくない。
一方、高分子量のゲル化剤としては、ポリアミドが知られており、これを含む化粧料が知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、高分子量のゲル化剤を用いて調製したゲル状組成物を化粧品等に使用した場合、強度が劣るためスティック等の剤型への成形が困難で、また高粘度であるため塗布時の伸び等が悪く好ましくない。
すなわち、本発明は、
(1)一般式(1)
(2)上記(1)のアミド化合物を含むゲル化剤、
(3)油性基材と、上記(2)のゲル化剤を含むゲル状組成物、
(4)上記(1)のアミド化合物を含む外用剤組成物、
(5)上記(1)のアミド化合物を含む化粧料、及び
(6)上記(1)のアミド化合物を含む芳香剤組成物、
を提供する。
直鎖状飽和炭化水素基としては、例えばヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、イコシル、ドコシル、テトラコシル等の基が挙げられる。
分岐状飽和炭化水素基としては、分岐の位置は特に限定されず、例えばメチルペンチル、メチルヘキシル、エチルヘキシル、メチルノニル、ジメチルオクチル、テトラメチルオクチル、メチルドデシル、ジメチルウンデシル、トリメチルデシル、ヘキシルデシル、メチルペンタデシル、ジメチルテトラデシル、トリメチルトリデシル、テトラメチルドデシル、オクチルドデシル、デシルテトラデシル等の基が挙げられる。
直鎖状又は分岐状不飽和炭化水素基としては、不飽和結合の位置は特に限定されず、例えばヘキセニル、オクテニル、デセニル、ドデセニル、テトラデセニル、ヘキサデセニル、オクタデセニル、イコセニル、ドコセニル、テトラコセニル、メチルペンテニル、メチルヘキセニル、エチルヘキセニル、メチルノネニル、ジメチルオクテニル、テトラメチルオクテニル等の基が挙げられる。
水酸基を有する直鎖状又は分岐状不飽和炭化水素基としては、水酸基、不飽和結合の位置は特に限定されず、例えば、ヒドロキシヘキセニル、ヒドロキシオクテニル、ヒドロキシデセニル、ヒドロキシドデセニル、ヒドロキシテトラデセニル、ヒドロキシヘキサデセニル、ヒドロキシオクタデセニル、ヒドロキシイコセニル、ヒドロキシドコセニル、ヒドロキシテトラコセニル、ヒドロキシメチルペンテニル等の基が挙げられる。
アミド基を有する炭化水素基としては、N−オクタデシロイルアミノエチル、N−ドデシロイルアミノプロピル、N−オクタデセニロイルアミノプロピル、N−(2−エチルヘキサノイル)アミノエチル等の基が挙げられる。
エステル基を有する炭化水素基としては、2−ステアロイルオキシエチル基等が挙げられ、アミノ基を有する炭化水素基としては、N,N−ジオクチル−3−アミノプロピル基等が挙げられる。
これらのうち、R4、R5及びR6の各々としては、このアミド化合物により形成されるゲルの透明性及び強度の点から炭素数8〜24の飽和もしくは不飽和の直鎖状又は分岐状炭化水素基、及びエーテル基を有する上記炭化水素基が好ましく、さらに炭素数8〜22の飽和もしくは不飽和の直鎖状又は分岐鎖状炭化水素基が好ましく、このうち特にオクタデシロキシエチレン、オクタデシロキシプロピレンが好ましい。
このような構造を有するアミド化合物の製造方法については、当該構造を有するアミド化合物が得られる方法であればいずれも使用でき、特に制限はないが、例えば以下に示す方法により製造することができる。
すなわち、前記一般式(1)で表されるアミド化合物は、一般式(2)
で表されるアルカントリカルボン酸又はその反応性誘導体と、一般式(3−a)、(3−b)、(3−c)
で表されるアミン化合物とを反応させることにより、製造することができる。
前記一般式(3−a)、(3−b)及び(3−c)の各々で表される各アミン化合物は、たがいに同一であっても異なっていてもよいが、少なくとも一つは第一級アミンであることが好ましい。
また、前記一般式(2)で表されるアルカントリカルボン酸の反応性誘導体としては、該アルカントリカルボン酸におけるカルボン酸の少なくとも一部が、低級アルキルエステル化、酸ハロゲン化物化又は酸無水物化しているものを挙げることができるが、本発明においては、遊離のアルカントリカルボン酸を用いるのが有利である。
反応は、一般に120〜220℃の反応温度において行うことができる。反応時間は、反応温度及び原料のアルカントリカルボン酸やアミン化合物の種類などに左右され、一概に定めることはできないが、通常1〜20時間程度で十分である。
上記界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、又は両性界面活性剤のいずれを用いてもよい。アニオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸塩、アルキルポリアルキレンオキシド硫酸塩、アルキルリン酸塩エステル、脂肪酸塩、N−長鎖アシルアミノ酸塩、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、アルキルエーテルカルボン酸塩等を挙げることができる。
非イオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルポリアルキレンオキシド、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド、モノまたはポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリンアルキルエーテル、アルキルポリアルキレンオキシドグリセリンエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド等を挙げることができる。
両性界面活性剤としては、例えば、カルボキシベタインなどのベタイン型界面活性剤、アミノカルボン酸型界面活性剤、イミダゾリン型界面活性剤等を挙げることができる。
水ゲル化剤としては、架橋化ポリカルボン酸塩や疎水化多糖誘導体などが挙げられる。
これらの油性基材は単独でもまた組み合わせて用いることができる。
これら油性基材のうち、強度及び透明度の観点から、シリコーン油、エステル類、炭化水素化合物、油脂、水酸基を持たない上記香料、及びそれらの混合物が好ましい。
本発明のゲル状組成物の調製方法については特に制限はないが、例えば油性基材とゲル化剤の混合物を、均一な溶液を形成するまで攪拌しながら、50〜180℃程度に加熱し、その後冷却することにより調製することができる。
また、本発明の外用剤組成物、化粧料及び芳香剤組成物の形状は特に限定されず、固体状であることはもちろんのこと、本発明のゲル化剤を含む均一組成のクリーム状や、本発明のゲル状組成物を分散した溶液状又はクリーム状であってもよい。これらには、従来使用されている油剤、精製水、各種界面活性剤、湿潤剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、粉体、細胞間脂質(セラミド等)、紫外線吸収剤、薬効成分等の成分を適宜配合することもできる。
本発明のゲル状組成物を分散させる場合は、ゲル状組成物の配合量は0.1質量%以上が好ましい。機能性物質をゲル化することで安定に分散配合する場合においても、またゲル状組成物により使用感を改善する場合においても、この配合量が使用者による認知などの観点から好ましいからである。
また、本発明の化粧料及び芳香剤組成物の各々に含まれる本発明のゲル化剤の含有量は、剤形の安定性及び外観の透明性の点から、本発明のアミド化合物として、0.05〜10質量%、更に0.1〜10質量%であることが好ましい。
2−エチルヘキシルアミン54.5g、ヘキサン−1,3,6−トリカルボン酸15.3gを脱水管のついた300mL4つ口丸底フラスコに入れ、窒素気流下150℃で、生成する水を除去しながら10時間攪拌した。常圧下、150℃で窒素の吹き込みを行い、更に150℃,6.7kPaで100gの蒸気を吹き込んで余剰のアミンを留去して、褐色のガラス状固体としてアミド化合物A(ヘキサン−1,3,6−トリカルボン酸トリ−(2‘−エチルヘキシル)アミド)16gを得た。収率は41%であった。得られた化合物のIRチャートを図1に、400MHz 1H−NMRチャートを図2に示す。なお、IRはKBr錠剤法により、400MHz 1H−NMRは溶媒:CD3OD/CDCl3、内部標準:TMS、温度:50℃の条件で測定した。以下、同様である。
ドデシルアミン42.1g、ヘキサン−1,3,6−トリカルボン酸15.0gを脱水管のついた300mL4つ口丸底フラスコに入れ、窒素気流下160℃で、生成する水を除去しながら7時間攪拌した。ドデシルアミン12.7gを追加して更に165℃で8時間熟成を行い、再びドデシルアミン12.7gを追加して165℃で9時間、175℃で熟成した。再びドデシルアミン12.7gを追加し175℃で8時間熟成した。IRにてカルボン酸(νC=O(カルボン酸) 1720cm−1)の消失を確認した後、エタノール2.5Lから再結晶、ろ過、乾燥を行い、白色の粉末固体としてアミド化合物B(ヘキサン−1,3,6−トリカルボン酸トリドデシルアミド)40.1gを得た。収率は81%であった。得られた化合物のIRチャートを図3に、400MHz1H−NMRチャートを図4に示す。
オクタデシルアミン111.1g、ヘキサン−1,3,6−トリカルボン酸1.5gを脱水管のついた300mL4つ口丸底フラスコに入れ、窒素気流下165℃で、生成する水を除去しながら1時間攪拌した。その後165℃、4.5時間の熟成中にヘキサン−1,3,6−トリカルボン酸13.5gを3回に分けて添加し、更に5時間165℃で熟成を行なった。IRにてカルボン酸の消失を確認した後、エタノール4L、ヘキサン0.6Lの混合溶媒から再結晶、ろ過、乾燥を行い、白色の粉末固体としてアミド化合物C(ヘキサン−1,3,6−トリカルボン酸トリオクタデシルアミド)57.1gを得た。収率は85%であった。得られた化合物のIRチャートを図5に、400MHz1H−NMRチャートを図6に示す。
3−オクタデシロキシプロピルアミン67.6gを脱水管のついた300mL4つ口丸底フラスコに入れ、窒素気流下、180℃のオイルバス中で攪拌昇温した。アミンの融解後、ヘキサン−1,3,6−トリカルボン酸10.0gを徐々に添加し、160℃で8時間攪拌した。IRにてカルボン酸の消失を確認後、エタノール1.5Lから再結晶、ろ過、乾燥を行ない、白色の粉末状固体としてアミド化合物D(ヘキサン−1,3,6−トリカルボン酸トリ−(3‘−オクタデシロキシプロピル)アミド)46.9gを得た。収率は89%であった。得られた化合物のIRチャートを図7に、400MHz 1H−NMRチャートを図8に示す。
オレイルアミン82.8gを脱水管のついた300mL4つ口丸底フラスコに入れ、窒素気流下、180℃のオイルバス中で攪拌昇温した。槽内が145℃に達したところでヘキサン−1,3,6−トリカルボン酸15.0gを添加し、150℃で7時間、更にオレイルアミン27.6gを加えて150℃で4時間攪拌した。IRにてカルボン酸の消失を確認後、メタノール1Lから再結晶、ろ過、乾燥を行ない、白色の粉末状固体としてアミド化合物E(ヘキサン−1,3,6−トリカルボン酸トリオレイルアミド)40.5gを得た。収率は61%であった。得られた化合物のIRチャートを図9に、400MHz 1H−NMRチャートを図10に示す。
3−オクタデシロキシプロピルアミン152.2g、オクタデシルアミン124.7g、ヘキサン−1,3,6−トリカルボン酸50gを脱水管のついた500mL4つ口丸底フラスコに入れ、窒素気流下、150℃で精製する水を除去しながら9時間攪拌昇温した。IRにてカルボン酸の消失を確認後、エタノール11kgから再結晶、ろ過、乾燥を行ない、再度エタノール6kgから再結晶、ろ過、乾燥を繰り返して白色の粉末状固体としてアミド化合物F(ヘキサン−1,3,6−トリカルボン酸アルキルアミド)186.9gを得た。400MHz 1H−NMR測定より、3−オクタデシロキシプロピル鎖の導入量は平均1.5本、オクタデシル鎖は平均1.5本であった。ニンヒドリン試験は陰性であり、収率は76%であった。得られた化合物のIRチャートを図11に、400MHz 1H−NMRチャートを図12に示す。
オクタデシルアミン127.6g、ブタン−1,2,4−トリカルボン酸5.0gを脱水管のついた300mL4つ口丸底フラスコに入れ、窒素気流下120℃で、生成する水を除去しながら7時間攪拌した。その後150℃で15時間、180℃で26時間熟成を行なった。エタノール1050g、クロロホルム450gの混合溶媒から再結晶を2回行い、乾燥して、白色の粉末固体としてアミド化合物G(ブタン−1,2,4−トリカルボン酸トリオクタデシルアミド)9.5gを得た。ニンヒドリン試験は陰性であり、収率は38%であった。得られた化合物のIRチャートを図13に、400MHz1H−NMRチャートを図14に示す。
実施例1〜7の各々で製造したアミド化合物A〜Gそれぞれ0.5gを、表1に示す種類の油性基材9.5gに入れ、140℃のオイルバスで加熱溶解し、室温まで冷却してゲル状組成物を得た。得られたゲル状組成物のゲル強度を圧縮試験機(カトーテック株式会社「KES−G5」)で測定した。アダプターは円柱タイプ(3mmφ)を用い、試料台速度は0.01cm/sとした。また得られたゲル状組成物の透明度を目視で判断した。これらの結果を表1に示す。
アミド化合物として、12−ヒドロキシステアリン酸(比較例1)又はN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミド(比較例2)をそれぞれ0.5g、油性基材として表1に示す種類のものを9.5g用い、実施例8〜15と同様にしてゲル状組成物を得、そのゲル強度を測定すると共に、透明度を目視で判断した。結果を表1に示す。なお、表1における%は質量%を示す。
実施例3で得られたアミド化合物C(比較例3ではアミド化合物Cに代えてステアリルアルコール)を用い、下記方法で表2に示す組成のスティック型外用剤組成物を調製した。得られた外用剤組成物について、専門パネラー6人により下記方法で性能を評価した。6人の評価の結果を平均値で表2に示す。
磁気攪拌子入りの10mLのスクリュー管瓶に、表2に示すようにアミド化合物C(比較例3ではアミド化合物Cに代えてステアリルアルコール)、分岐炭化水素油、環状ジメチコーン、制汗塩を加え、攪拌しながら130℃(比較例3では80℃)まで昇温し、ゲル化剤の溶解を行った。その後、直径10mm、深さ45mmの円柱状に穴を穿ったアルミニウム製の金型に流し込み、金型を20℃の水浴中で冷却した。十分に冷却した後、金型から取り出して、スティック状の外用剤組成物を得た。
(1) 硬さ
得られた外用剤組成物を手の甲に塗布して、以下の基準に従い評価した。
2点・・・スティック型外用剤として十分硬く、塗布時にスティック型外用剤の塗布面以外に変形などの変化が見られない。
1点・・・やや柔らかく、塗布時の圧力でスティック型外用剤の塗布面以外に変形などが見られる
0点・・・柔らかく保形しない
(2) 塗布しやすさ
得られた外用剤組成物を手の甲に塗布し、塗布しやすさを以下の基準に基づき官能評価した。
2点・・・軽く伸び、塗りやすい。
1点・・・伸びが悪く、やや塗り難い
0点・・・伸びず、塗り難い
得られた外用剤組成物を手の甲に塗布し、塗布後のベタツキを以下の基準に基づき官能評価した。
2点・・・全くべとつかない
1点・・・ややべとつく
0点・・・強くべたつく
(4) 乾燥後の白残りのなさ
得られた外用剤組成物を手の甲に塗布し、室温で5分放置した後に塗布箇所を目視で観察し、以下の基準で評価した。
2点・・・白残りは見られない。
1点・・・ややしろ残りが見られる。
0点・・・はっきりとしろ残りが見られる
実施例4で得られたアミド化合物D(比較例4ではアミド化合物Dに代えてパラフィンワックス)を用い、下記方法で表3に示す組成のスティック型化粧料を調製した。得られた化粧料ついて、専門パネラー5人により下記方法で性能を評価した。5人の評価の結果を平均値で表3に示す。
<スティック状化粧料の調製方法>
磁気攪拌子入りの10mLのスクリュー管瓶に、表3に示すようにアミド化合物D(比較例4ではアミド化合物Dに代えてパラフィンワックス)、分岐炭化水素油、エステル油、ラノリン、顔料を加え、攪拌しながら100℃まで昇温し、ゲル化剤の溶解を行った。その後、直径10mm、深さ45mmの円柱状に穴を穿ったアルミニウム製の金型に流し込み、金型を20℃の水浴中で冷却した。十分に冷却した後、金型から取り出して、スティック状化粧料を得た。
(1)硬さ、(2)塗布しやすさ、(3)塗布後のベタツキの各性能については、実施例16の評価基準に準じて評価した。
(4)ツヤ
口紅の外観について目視で観察し、以下の基準で評価した。
2点・・・ツヤがよい。
1点・・・ややツヤが悪い。
0点・・・ツヤが悪い
実施例3で得られたアミド化合物C(アミド化合物Cに代えて比較例5ではN−ラウロイルグルタミン酸−α,γ−ジブチルアミド、比較例6では12−ヒドロキシステアリン酸)を用い、下記方法で表4に示す組成の固形芳香剤組成物を調製した。得られた芳香剤組成物について、専門パネラー3人により下記方法で性能を評価した。3人の評価の結果を平均値で表4に示す。
<固形芳香剤組成物の調製方法>
磁気攪拌子入りの10mLのスクリュー管瓶に、表4に示すようにアミド化合物C(アミド化合物Cに代えて、比較例5ではN−ラウロイルグルタミン酸−α,γ−ジブチルアミド、比較例6では12−ヒドロキシステアリン酸)、分岐炭化水素油、環状ジメチコーン、香料を加え、攪拌しながら140℃まで昇温し(比較例6の12−ヒドロキシステアリン酸の場合は80℃)、ゲル化剤の溶解を行った。その後、直径30mm、深さ20mmのシャーレに移し室温で冷却して固形芳香剤組成物を得た。
(1)徐放性
得られた芳香剤組成物を24℃、湿度78%で放置し、3人のパネラーにより匂いの強度を、表4の対照処方の調製時の匂いの強さを5とし、無臭を0とする5段階相対評価で経時で評価し(対照処方;5点、無臭;0点)、その平均を表4に示した。
(2)徐放性
得られた芳香剤組成物を24℃、湿度78%で放置し、その質量減率を経時で測定した。[質量減率=1−(経時質量/初期質量)]
(3)外観
得られた芳香剤組成物を24℃、湿度78%で放置し、その外観を目視で評価した。
Claims (9)
- 一般式(1)において、m,n及びpがいずれも互いに異なる請求項1に記載のアミド化合物。
- 一般式(1)において、mが2、nが0であり、かつpが3である請求項1に記載のアミド化合物。
- 一般式(1)において、mが1、nが0であり、かつpが2である請求項1に記載のアミド化合物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のアミド化合物を含むゲル化剤。
- 油性基材と、請求項5記載のゲル化剤とを含むゲル状組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のアミド化合物を含む外用剤組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載のアミド化合物を含む化粧料。
- 香料と、請求項1〜4のいずれか1項に記載のアミド化合物とを含む芳香剤組成物。
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