JP2004315515A - ゲル状組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、特定のNーアシルアミノ酸と油性基剤を含有するゲル状組成物に関する。本発明のゲル状組成物は、油性基剤がゲル化されることにより、形態を多様化するもので、特に化粧料、芳香剤などの香粧品用組成物等としての使用が容易となり、しかも官能面でも優れたものである。
従来、水に溶解しない油性基剤のゲル化剤としては、一般的にはポリアミド樹脂、12−ヒドロキシステアリン酸およびジベンジリデン−D−ソルビトールに代表される芳香族アルデヒドと多価アルコールとの縮合物などが知られている。しかし、これらのゲル化剤を用いた香粧品用ゲル状組成物は溶存状態が悪く、香粧品用ゲル状組成物が不均一になり、ゲル化した油性基剤が経時変化によりゲルの表面からにじみ出るいわゆる「発汗現象」が生じるといった問題があった。
また、他の油性基剤のゲル化剤としては、N−アシル−L−グルタミン酸ジブチルアミドが提案されている(特許文献1及び2参照)。これは、様々な油性基剤をゲル化することが知られているが、得られるゲル化油性基剤は、比較的固いゲルで、ゲル組成物を皮膚に塗布する化粧料として使用する場合、剤型がもろく、強度面で問題が生じ、その使用用途が制限されることもあった。また、一般的な油性基剤への溶解性が低く、ゲル化剤溶解時には比較的高温度を要するなどの問題点もあった。
さらに、12−ヒドロキシステアリン酸とN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジブチルアミドを含有する制汗剤ゲルスティックが提案されているが(特許文献3及び4参照)、得られるゲル化油性基剤は、比較的固いゲルで、剤型がもろく、強度面で問題が生じ、その使用用途が制限されることもあった。
また、脂肪酸デキストリンエステルをゲル化剤として、油性基剤をゲル化させることも提案されているが(特許文献5参照)、いずれの処方も、ゲル化剤の使用量が10wt%以上と多く、しかもゲル化剤自身が比較的分子量の大きい高分子化合物であるため、皮膚や毛髪に用いた際に、皮膜感が強く好ましくない。また脂肪酸デキストリンエステルではシリコーン油はゲル化できない等、ゲル化可能な油性基剤に制限があった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消して、半透明〜乳白濁のクリーム状乃至固形状で美観に優れ、使用時にベタツキ感や閉塞感がなく、しかも延展性にも優れた香粧品用組成物(すなわち、化粧料、芳香剤などの香粧品にその原材料として配合するのに優れた組成物)等として有用なゲル状組成物を提供することである。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意研究した結果、特定のN−アシルアミノ酸から選ばれる少なくとも1種と油性基剤から選ばれる少なくとも1種を含有するゲル状組成物が、半透明〜乳白濁のクリーム状乃至固形状で美観にも優れ、化粧料等に使用した際に、その感触にも優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、つぎのような構成をとることができる。
(1)少なくとも1種の下記一般式(1)で表されるN−アシルアミノ酸(A)と、少なくとも1種の油性基剤(B)を含有することを特徴とするゲル状組成物。
(式中、R1は炭素原子数1〜25の直鎖もしくは分岐鎖の飽和炭化水素基、または芳香環を含んでいても良い不飽和炭化水素基を表し、そしてXは脂肪族または芳香族のα−、β−またはγ−アミノ酸を表す。)
(2)該N−アシルアミノ酸(A)がN−アシル中性アミノ酸であることを特徴とする上記(1)に記載のゲル状組成物。
(3)該N−アシルアミノ酸(A)がN−アシル−L−アラニンであることを特徴とする上記(1)〜(2)のいずれかに記載のゲル状組成物。
(4)該N−アシルアミノ酸(A)がN−2−エチルヘキサノイル−L−アラニン、N−カプリロイル−L−アラニン、N−カプロイル−L−アラニン、N−ラウロイル−L−アラニン、N−ミリストイル−L−アラニン、N−パルミトイル−L−アラニンから選ばれたN−アシル−L−アラニンであることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のゲル状組成物。
(5)該N−アシルアミノ酸(A)が、N−ラウロイル−L−アラニンであることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のゲル状組成物。
(6)該油性基剤(B)が炭化水素油またはシリコーン油であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載のゲル状組成物。
(7)以下の工程よりなる上記(1)〜(6)のいずれかに記載のゲル状組成物の製造方法。
1)ゲル化剤、油性基剤、その他添加剤を均一に加熱溶解する工程
2)攪拌冷却する工程
(8)上記(1)〜(6)のいずれかに記載のゲル状組成物を含有することを特徴とする香粧品。
(1)少なくとも1種の下記一般式(1)で表されるN−アシルアミノ酸(A)と、少なくとも1種の油性基剤(B)を含有することを特徴とするゲル状組成物。
(2)該N−アシルアミノ酸(A)がN−アシル中性アミノ酸であることを特徴とする上記(1)に記載のゲル状組成物。
(3)該N−アシルアミノ酸(A)がN−アシル−L−アラニンであることを特徴とする上記(1)〜(2)のいずれかに記載のゲル状組成物。
(4)該N−アシルアミノ酸(A)がN−2−エチルヘキサノイル−L−アラニン、N−カプリロイル−L−アラニン、N−カプロイル−L−アラニン、N−ラウロイル−L−アラニン、N−ミリストイル−L−アラニン、N−パルミトイル−L−アラニンから選ばれたN−アシル−L−アラニンであることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のゲル状組成物。
(5)該N−アシルアミノ酸(A)が、N−ラウロイル−L−アラニンであることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のゲル状組成物。
(6)該油性基剤(B)が炭化水素油またはシリコーン油であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載のゲル状組成物。
(7)以下の工程よりなる上記(1)〜(6)のいずれかに記載のゲル状組成物の製造方法。
1)ゲル化剤、油性基剤、その他添加剤を均一に加熱溶解する工程
2)攪拌冷却する工程
(8)上記(1)〜(6)のいずれかに記載のゲル状組成物を含有することを特徴とする香粧品。
本発明によれば、半透明〜乳白濁のクリーム状乃至固形状で美観に優れたゲル状組成物を得ることができ、このゲル状組成物を化粧料等の香粧品用組成物として用いた場合には、得られる香粧品はベタツキ感や閉塞感がなく、しかも延展性にも優れたものとなる。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明では、ゲル状組成物を構成するゲル化剤成分として、少なくとも1種の下記一般式(1)で表されるN−アシルアミノ酸(A)を使用する。
本発明では、ゲル状組成物を構成するゲル化剤成分として、少なくとも1種の下記一般式(1)で表されるN−アシルアミノ酸(A)を使用する。
(式中、R1は炭素原子数1〜25の直鎖もしくは分岐鎖の飽和炭化水素基、または芳香環を含む不飽和炭化水素基を表し、そしてXは脂肪族または芳香族のα−、β−またはγ−アミノ酸を表す。)
このようなN−アシルアミノ酸(A)のアミノ酸部(一般式(1)中のX)としては、例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸、等の酸性アミノ酸;グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、システイン、シスチン、メチオニン、アスパラギン、グルタミン、メチルグリシン、β−アラニン、N−メチル−β−アラニン、γ−アミノ酪酸、タウリン、N−メチルタウリン、フェニルアラニン、チロシン、プロリン、トリプトファン、等のN−アシル中性アミノ酸;リジン、アルギニン、オルニチン、等の塩基性アミノ酸が挙げられる。この中の1種のみを使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用することもできる。その中でもアシル中性アミノ酸が好ましく、より好ましくはアラニンである。また、使用されるアミノ酸の光学活性については、特に限定せず、ラセミ体、L体、D体のいずれでも構わないが、高温安定性の高いゲルが得られるという観点から光学活性(L体或はD体)であるものが好ましい。
N−アシルアミノ酸のアシル基は、上記一般式(1)中のR1が炭素原子数1〜25の直鎖もしくは分岐鎖の飽和炭化水素基、または芳香環を含んでいても良い不飽和炭化水素基であるアシル基であり、好ましくはR1の炭素原子数が5〜21、より好ましくは7〜17のものが挙げられる。芳香環を含んでいても良い不飽和炭化水素基とは、不飽和結合の一部または全部が芳香環に由来していても良いことを意味する。好ましいアシル基としては、脂肪族アシル基、例えば、2−エチルヘキサノイル、オクタノイル、デカノイル、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイル基等が挙げられ、それらの中でも特に好ましいのはラウロイル基である。
本発明のN−アシルアミノ酸(A)は、常法によりアミノ酸をN−アシル化することにより製造することができ、例えば水酸化ナトリウム等の塩基性触媒下に脂肪酸ハライドとアミノ酸を反応させるショッテン・バウマン反応で得ることができる。
本発明のゲル状組成物に用いられる油性基剤(B)としては、加熱により上記ゲル化剤を充分に溶解または均一に分散させ、室温に冷却したときにゲルを形成するものであれば特に制限はないが、具体例としては、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン共重合体及びポリ(オキシエチレン、オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体等のエーテル変性シリコーン、ステアロキシメチルポリシロキサン、ステアロキシトリメチルシラン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、シクロペンタシロキサン及びドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン、1,1,5,5−テトラフェニルトリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等のアミノ変性シリコーン、シラノール変性ポリシロキサン、アルコキシ変性ポリシロキサン、脂肪酸変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、エポキシ変性ポリシロキサン、アルコキシ変性ポリシロキサンパーフルオロポリエーテル、ポリ酢酸ビニルジメチルポリシロキサン等、及びそれらの混合物からなる群より選択されるシリコーン油;セチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール;ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類;流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素;ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ;ミンク油、カカオ油、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂;エチレン・α―オレフィン・コオリゴマー等が挙げられる。この中の1種のみを使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用することもできる。好ましい油性基剤としては、シリコーン油、エステル油、炭化水素油、油脂等が挙げられる。より好ましくはシリコーン油と炭化水素油であり、特に好ましくはシリコーン油である。
本発明で使用される(A)成分の配合量は、特に限定されないが、(A)成分と(B)成分の総量に対して好ましくは0.01〜30wt%で、より好ましくは0.1〜20wt%、特に好ましくは0.5〜10wt%である。N−アシルアミノ酸の配合量が0.01wt%未満では、十分なゲル強度を得ることができず、場合によっては油性基剤が一部離漿することもある。また、30wt%を超える場合には油性基剤に溶解または均一に分散させることが困難となり、場合によっては得られるゲル状組成物中に固形物として析出してしまうことがある。
本発明の(A)成分と(B)成分の総量は、組成物全体量((A)成分、(B)成分およびその他成分の総量)に対して、通常1〜99.99wt%で用いられる。油性基剤の配合量が1wt%よりも少ない場合、または99.99wt%よりも多い場合は、十分なゲル強度を得ることができなかったり、N−アシルアミノ酸が溶解しきれず、ゲル状組成物を化粧料等に用いた場合に感触が大きく損なわれる傾向にある。
ゲル化剤(A)および油性基剤(B)の2成分からなる本発明の好ましい態様としては、ゲル化剤(A)(すなわち、N−アシルアミノ酸(A))がN−アシル−L−アラニンで、油性基剤(B)がシリコーン油または炭化水素油であるものが挙げられる。また、最も好ましい態様としては、ゲル化剤(A)がN−アシル−L−アラニンで、油性基剤(B)がシリコーン油、特にメチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デメチルテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等から選ばれたシリコーン油、であるものである。
本発明のゲル状組成物に用いられる高級脂肪酸(C)は、ゲル状組成物中で部分的にN−アシルアミノ酸が結晶化することを抑え、しかもゲル状組成物を皮膚や毛髪に塗布した際にクリーミーで、官能面でも滑らかさの優れたものとする目的で使用するものであり、このような目的を達成できれば特に制限はないが、具体例としては、2−エチルヘキサン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ヤシ油脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、パーム油脂肪酸、硬化パーム油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、牛脂脂肪酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等が挙げられる。この中の1種のみを使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用することもできる。延展性等の感触に優れるという観点で、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ヤシ油脂肪酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸が好ましく、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸が特に好ましい。
本発明の(C)成分の配合量は、(A)成分に対して0.01〜30wt%で用いられる。0.01wt%よりも少ない場合はN−アシルアミノ酸(A)の析出防止効果が不十分だったり、十分なクリーミーさと滑らかな感触が得られなくなったり、一方30wt%よりも多い場合は、十分なゲル強度を得ることができなくなる傾向にある。クリーミーで滑らかな特性を安定して保持させるという観点で、好ましくは0.1〜20wt%、より好ましくは1〜10wt%である。
本発明のゲル状組成物の製造方法としては特に限定はされないが、例えば、ゲル化剤(A)及び油性基剤(B)及び高級脂肪酸(C)の3成分からなるゲル状組成物を製造する場合は、これら3成分を、ゲル化剤(A)が溶解または溶融するまで撹拌しながら、例えば、約50℃以上に加熱し、その後攪拌ないしは静置冷却することにより目的のゲル状組成物を得ることができる。その際、N−アシル−L−アラニン等のゲル化剤(A)と油性基剤(B)と高級脂肪酸(C)を加熱溶融後、攪拌しながら冷却してゲル状組成物を製造した場合には、N−アシル−L−アラニン等のゲル化剤(A)の部分結晶が生成せず、ゲル状組成物の延展性が良好となり、また外観も見栄えのするものとなるので好ましい。ゲル化剤(A)と油性基剤(B)の2成分からなるゲル状組成物の製造は、前述の3成分からなるゲル状組成物の製造で、高級脂肪酸(C)を除いて操作することによりできる。
本発明のゲル状組成物は、そのままで、あるいは化粧料や芳香剤等に用いられる各種の成分をさらに配合することにより、各種の化粧料や芳香剤等の製品にすることができる。従って、上に説明した2成分または3成分を含有する本発明のゲル状組成物は、(A)成分および(B)成分の2成分またはこれに(C)成分の加わった3成分からなるもの(狭義)のみならず、狭義のゲル状組成物にその他の各種の成分が加えられたもの(広義)をも包含する。
本発明のゲル状組成物を香粧品用組成物として使用する際に、配合する各種成分としては、例えば組成物の変色や臭気の発生を抑制するために、各種キレート化剤などが挙げられる。キレート剤としては、特に制限はないが、好ましくはトリエチレンテトラミン、1,1,1−トリフルオロ−3,2’−テノイルアセトン、チオグリコール酸、酒石酸、コハク酸、8−キノリノール、ピリジン−2,6−ジカルボン酸、ピリジン、1,10−テナントロリン、乳酸、8−ヒドロキシキノリン−5−スルホン酸、グリシン、2,2’−ピリジルエチレンジアミン、オーリントリカルボン酸、キシレノールオレンジ、5−スルホサリチル酸、サリチル酸、ピロカテコール−3,5−ジスルホネート、4,5−ジヒドロキシベンゼン−1,3−ジスルホン酸、1,2−ジアミノシクロヘキサン−N,N,N’,N’−四酢酸、クエン酸、オキサレート、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン−N,N,N’,N’−四酢酸、アセチルアセトンとそれらの塩からなる群より選択されるキレート化剤及びそれらの混合物などが挙げられる。
また、さらなる他の配合成分としては、上記N−アシルアミノ酸(A)以外の油性基剤(B)のゲル化剤を併用することができる。例えば、N−アシル−L−グルタミン酸ジアルキルアミド、ポリアミド樹脂、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸ナトリウム、ジベンジリデン−D−ソルビトール、脂肪酸デキストリン等がある。
また、さらなる他の配合成分として、水を配合して、W/OまたはO/W乳化物の香粧品用組成物とすることもできる。
また、本発明の香粧品用組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲で、さらに他の配合成分として界面活性剤、各種添加剤、各種粉体等を適宜配合することができる。
界面活性剤としては、N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩やN−長鎖アシル中性アミノ酸塩などのN−長鎖アシルアミノ酸塩、N−長鎖脂肪酸アシル−N−メチルタウリン塩、アルキルサルフェートおよびそのアルキレンオキシド付加物、脂肪酸アミドエーテルサルフェート、脂肪酸の金属塩および弱塩基塩、スルホコハク酸系界面活性剤、アルキルフォスフェートおよびそのアルキレンオキシド付加物、アルキルエーテルカルボン酸、等のアニオン界面活性剤;グリセリンエーテルおよびそのアルキレンオキシド付加物などのエーテル型界面活性剤、グリセリンエステルおよびそのアルキレンオキシド付加物などのエステル型界面活性剤、ソルビタンエステルおよびそのアルキレンオキシド付加物などのエーテルエステル型界面活性剤、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、グリセリンエステル、脂肪酸ポリグリセリンエステル、ソルビタンエステル、ショ糖脂肪酸エステルなどのエステル型界面活性剤、アルキルグルコシド類、硬化ヒマシ油ピログルタミン酸ジエステルおよびそのエチレンオキシド付加物、ならびに脂肪酸アルカノールアミドなどの含窒素型の非イオン性界面活性剤、等の非イオン性界面活性剤;アルキルアンモニウムクロライド、ジアルキルアンモニウムクロライドなどの脂肪族アミン塩、それらの4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩などの芳香族4級アンモニウム塩、脂肪酸アシルアルギニンエステル、等のカチオン界面活性剤;並びにカルボキシベタインなどのベタイン型界面活性剤、アミノカルボン酸型界面活性剤、イミダゾリン型界面活性剤、等の両性界面活性剤等が挙げられる。
各種添加剤としては、例えば、グリシン、L−アラニン、DL−アラニン、セリン、スレオニン、アルギニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、ロイシン、バリンなどのアミノ酸類;グリセリン、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコールなどの多価アルコール;ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸を含むポリアミノ酸およびその塩、ポリエチレングリコール、アラビアゴム類、アルギン酸塩、キサンタンガム、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸塩、キチン、キトサン、水溶性キチン、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウム、ポリビニルピロリドン誘導体四級アンモニウム、カチオン化プロテイン、コラーゲン分解物およびその誘導体、アシル化タンパク、ポリグリセリン、などの水溶性高分子;マンニトールなどの糖アルコールおよびそのアルキレンオキシド付加物;エタノール、プロパノールなどの低級アルコール等の他、動植物抽出物、核酸、ビタミン、酵素、抗炎症剤、殺菌剤、防腐剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、キレート剤、制汗剤、顔料、色素、酸化染料、有機及び無機粉体、pH調整剤、パール化剤、湿潤剤等を挙げることができる。
各種粉体としては、例えば、ナイロンビーズ、シリコーンビーズ等の樹脂粉体、ナイロンパウダー、金属脂肪酸石鹸、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、酸化コバルト、カーボンブラック、群青、紺青、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化セリウム、雲母チタン、窒化ホウ素、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭化珪素、色素、レーキ、セリサイト、マイカ、タルク、カオリン、板状硫酸バリウム、バタフライ状硫酸バリウム、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、アシルリジン、アシルグルタミン酸、アシルアルギニン、アシルグリシン等のアシルアミノ酸等が挙げられ、更にシリコーン処理、フッ素化合物処理、シランカップリング剤処理、シラン処理有機チタネート処理、アシル化リジン処理、脂肪酸処理、金属石鹸処理、油剤処理、アミノ酸処理等の表面処理が施してあっても構わない。
(A)成分および(B)成分の2成分よりなるゲル状組成物、またはこれらに加えての(C)成分の3成分よりなるゲル状組成物に前述の各種の成分を配合したゲル状組成物(広義)を製造するには特別の困難はなく、例えば全ての成分を合してゲル化剤(A)が溶解または溶融するまで攪拌しながら加熱し、その後攪拌乃至静置冷却することになることのできることは、先に説明したところと同様である。
本発明のゲル状組成物は、例えば化粧料や芳香剤等の香粧品にその原材料の一部として用いることができる。香粧品の形態は特に限定されないが、化粧料とする場合には、粉末状、クリーム状、練り状、固形状が好ましく、具体的には、ファンデーション、白粉、頬紅、アイシャドー等のメイクアップ化粧料、ボディーパウダー等のボディー化粧料、化粧水、乳液、美容液、スキンクリーム、サンケア製品等の基礎化粧料、メイク落とし、洗顔フォーム等の洗浄剤、リンス、トリートメント、スタイリング剤、制汗剤、浴剤、染毛剤等の毛髪化粧料等、または固形状、クリーム状、液体状等の芳香性化粧料等が挙げられる。芳香剤とする場合には、クリーム状、またはゲル状が好ましく、具体的には自動車用芳香剤や家庭用芳香剤等が挙げられる。
また、本発明のゲル状組成物は、その良好なゲル化特性を利用して、塗料、絵具、固形塗料、固形絵具、油性インク等の文具・塗料類;カイロ、アイスパック、塗料クリーナー、カーワックス等の雑貨・トイレタリー類;ポリオレフィン樹脂等の改質剤;ハップ剤、ゲル状農薬、固形殺虫剤等の医薬・農薬類;防錆油、グリース、潤滑油、切削油等の機械油類;その他アスファルトの改質剤、写真用乳剤等としても用いることができる。
次に、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<製造例1;N−ラウロイル−L−アラニンの製造>
L−アラニン110gに水290g、t−BuOH230g、さらに27%水酸化ナトリウム水溶液を入れて溶解させ、pHを11とする。それを10℃まで冷却し、ラウロイルクロライド269gと27%水酸化ナトリウム水溶液をpH11に保持したまま同時滴下した。反応終了後、アシル化反応液を75%硫酸で中和し、pHを2に調整し、60℃で油状分離して水層を除去した。得られた油層に水757gを注入し、攪拌後、油状分離し、その油層に適量のIPA(イソプロピルアルコール)を入れて、冷却し、白色結晶物質320gを得た。さらにそれをIPA溶媒で再結晶後、得られた白色結晶物質を減圧下50℃で乾燥して、N−ラウロイル−L−アラニンを得た。
L−アラニン110gに水290g、t−BuOH230g、さらに27%水酸化ナトリウム水溶液を入れて溶解させ、pHを11とする。それを10℃まで冷却し、ラウロイルクロライド269gと27%水酸化ナトリウム水溶液をpH11に保持したまま同時滴下した。反応終了後、アシル化反応液を75%硫酸で中和し、pHを2に調整し、60℃で油状分離して水層を除去した。得られた油層に水757gを注入し、攪拌後、油状分離し、その油層に適量のIPA(イソプロピルアルコール)を入れて、冷却し、白色結晶物質320gを得た。さらにそれをIPA溶媒で再結晶後、得られた白色結晶物質を減圧下50℃で乾燥して、N−ラウロイル−L−アラニンを得た。
<製造例2>
L−アラニン33.23gに水185.85g、さらに27%水酸化ナトリウム水溶液54.1gを入れて溶解させ、pHを11とする。それを35℃まで昇温し、ラウロイルクロライド81.6gと27%水酸化ナトリウム水溶液をpH11に保持したまま同時滴下した。反応終了後、アシル化反応液を75%硫酸で中和し、pHを2に調整し、70℃で油状分離して水層を除去した。得られた油層に水203gを注入し、攪拌後、油状分離し、その油層を減圧乾燥(50℃・減圧)し、白色結晶物質(N−ラウロイル−L−アラニン)94.32gを得た。
L−アラニン33.23gに水185.85g、さらに27%水酸化ナトリウム水溶液54.1gを入れて溶解させ、pHを11とする。それを35℃まで昇温し、ラウロイルクロライド81.6gと27%水酸化ナトリウム水溶液をpH11に保持したまま同時滴下した。反応終了後、アシル化反応液を75%硫酸で中和し、pHを2に調整し、70℃で油状分離して水層を除去した。得られた油層に水203gを注入し、攪拌後、油状分離し、その油層を減圧乾燥(50℃・減圧)し、白色結晶物質(N−ラウロイル−L−アラニン)94.32gを得た。
<実施例1>
N−アシルアミノ酸を所定量測り取り、50mlのバイアル瓶に入れ、その後油剤を添加した。混合物を攪拌しながら100℃まで加温して、N−アシルアミノ酸を完全溶解させた後、室温まで放冷し、得られたゲル状組成物の様態(含む感触)を確認した。結果を表1に示す。
N−アシルアミノ酸を所定量測り取り、50mlのバイアル瓶に入れ、その後油剤を添加した。混合物を攪拌しながら100℃まで加温して、N−アシルアミノ酸を完全溶解させた後、室温まで放冷し、得られたゲル状組成物の様態(含む感触)を確認した。結果を表1に示す。
<実施例2>
N−アシルアミノ酸を所定量(目的のゲル状組成物におけるN−アシルアミノ酸濃度が5%になるように)測り取り、30mlのバイアル瓶に入れ、その後油剤を添加した。混合物を攪拌しながら90〜100℃まで加温して、N−アシルアミノ酸を完全溶解させた後、室温まで放冷し、得られるゲル状組成物の様態(含む感触)を確認した。結果を表2に示す。
N−ラウロイル−L−アラニンのみが50℃、1週間という保存条件で唯一安定であった。
N−アシルアミノ酸を所定量(目的のゲル状組成物におけるN−アシルアミノ酸濃度が5%になるように)測り取り、30mlのバイアル瓶に入れ、その後油剤を添加した。混合物を攪拌しながら90〜100℃まで加温して、N−アシルアミノ酸を完全溶解させた後、室温まで放冷し、得られるゲル状組成物の様態(含む感触)を確認した。結果を表2に示す。
<実施例3>
N−アシルアミノ酸を所定量(目的のゲル状組成物におけるN−アシルアミノ酸濃度が3%になるように)測り取り、30mlのバイアル瓶に入れ、その後油剤を添加した。混合物を攪拌しながら90〜100℃まで加温して、N−アシルアミノ酸を完全溶解させた後、室温まで強攪拌または無攪拌で放冷し、得られるゲル状組成物の様態(含む感触)を確認した。結果を表3に示す。
N−アシルアミノ酸を所定量(目的のゲル状組成物におけるN−アシルアミノ酸濃度が3%になるように)測り取り、30mlのバイアル瓶に入れ、その後油剤を添加した。混合物を攪拌しながら90〜100℃まで加温して、N−アシルアミノ酸を完全溶解させた後、室温まで強攪拌または無攪拌で放冷し、得られるゲル状組成物の様態(含む感触)を確認した。結果を表3に示す。
<実施例4>
N−アシルアミノ酸及び脂肪酸を所定量測り取り、50mlのバイアル瓶に入れ、その後油剤を添加した。混合物を90〜100℃まで加温して、N−アシルアミノ酸を完全溶解させた後、室温まで強攪拌または無攪拌で放冷し、得られるゲル状組成物の外観および皮膚塗布時の滑らかさを専門パネラーにて評価した。評価は下記項目に従って、その平均点が2.6以上を◎、2.2〜2.6を○、1.8〜2.2を○、1.8以下を×とした。結果を表4に示す。
評価項目
[外観の好ましさ]
3:均一で滑らかなクリーミー状
2:ほぼ均一なクリーム状であるが、一部固形物の析出が見られる
1:固形物の析出が見られる
[皮膚塗布時の延展性]
3:非常に滑らか
2:滑らかだが、多少ザラザラ感あり
1:明らかにザラザラ感あり
専門パネラー5名にて評価した結果、実施例4−2で得られるクリーム状ゲルは、実施例4−1で得られるクリーム状ゲルよりも外観がよりクリーミーで、かつ皮膚塗布時の滑らかさに優れていることが判明した。
N−アシルアミノ酸及び脂肪酸を所定量測り取り、50mlのバイアル瓶に入れ、その後油剤を添加した。混合物を90〜100℃まで加温して、N−アシルアミノ酸を完全溶解させた後、室温まで強攪拌または無攪拌で放冷し、得られるゲル状組成物の外観および皮膚塗布時の滑らかさを専門パネラーにて評価した。評価は下記項目に従って、その平均点が2.6以上を◎、2.2〜2.6を○、1.8〜2.2を○、1.8以下を×とした。結果を表4に示す。
評価項目
[外観の好ましさ]
3:均一で滑らかなクリーミー状
2:ほぼ均一なクリーム状であるが、一部固形物の析出が見られる
1:固形物の析出が見られる
[皮膚塗布時の延展性]
3:非常に滑らか
2:滑らかだが、多少ザラザラ感あり
1:明らかにザラザラ感あり
<実施例5;従来ゲル化剤との比較実験>
製造例1で得られたN−ラウロイル−L−アラニン(5wt%)と流動パラフィン(95wt%、スモイルP55/松村油脂製)によるゲル1と、従来ゲル化剤であるラウロイルグルタミン酸ジブチルアミド(GP−1)(1.5wt%)と流動パラフィン(98.5wt%)によるゲル2とを比較した。ゲル1の方は、延展性の良いペースト状を呈するので、クリームへの適用が可能である一方で、ゲル2の方は全体固形状の蝋様を呈するので、口紅等への適用が可能である等、顕著な違いを示した。
製造例1で得られたN−ラウロイル−L−アラニン(5wt%)と流動パラフィン(95wt%、スモイルP55/松村油脂製)によるゲル1と、従来ゲル化剤であるラウロイルグルタミン酸ジブチルアミド(GP−1)(1.5wt%)と流動パラフィン(98.5wt%)によるゲル2とを比較した。ゲル1の方は、延展性の良いペースト状を呈するので、クリームへの適用が可能である一方で、ゲル2の方は全体固形状の蝋様を呈するので、口紅等への適用が可能である等、顕著な違いを示した。
<実施例6;香粧品用ゲル状組成物の製造>
製造例1で得られたN−ラウロイル−L−アラニン0.25gと流動パラフィン(「モレコスP55」松村油脂製)4.75gを50mlのバイアル瓶に入れ、それを90℃まで攪拌しながら加熱し、溶解させた。それを静置状態で室温まで冷却し、全体がゲル化するのを確認した。
得られたゲル状組成物は、半透明なゲル状組成物で、皮膚に塗布するとベタツキ感や閉塞感がなく、しかも延展性に優れたものであり、化粧料用ゲル状組成物として優れていることがわかる。
製造例1で得られたN−ラウロイル−L−アラニン0.25gと流動パラフィン(「モレコスP55」松村油脂製)4.75gを50mlのバイアル瓶に入れ、それを90℃まで攪拌しながら加熱し、溶解させた。それを静置状態で室温まで冷却し、全体がゲル化するのを確認した。
得られたゲル状組成物は、半透明なゲル状組成物で、皮膚に塗布するとベタツキ感や閉塞感がなく、しかも延展性に優れたものであり、化粧料用ゲル状組成物として優れていることがわかる。
<実施例7;香粧品用ゲル状組成物の製造>
製造例1で得られたN−ラウロイル−L−アラニン0.2325gとラウリン酸0.0175gとジメチコーン(「SH200C」東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)4.75gを50mlのバイアル瓶に入れ、それを90℃まで攪拌しながら加熱し、溶解させた。それを手で強攪拌しながら室温まで冷却し、全体がゲル化するのを確認した。
得られたゲル状組成物は、白濁〜半透明なクリーム状の組成物で、皮膚に塗布するとベタツキ感や閉塞感がなく、しかも延展性に優れたものであり、化粧料用ゲル状組成物として優れていることがわかる。
製造例1で得られたN−ラウロイル−L−アラニン0.2325gとラウリン酸0.0175gとジメチコーン(「SH200C」東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)4.75gを50mlのバイアル瓶に入れ、それを90℃まで攪拌しながら加熱し、溶解させた。それを手で強攪拌しながら室温まで冷却し、全体がゲル化するのを確認した。
得られたゲル状組成物は、白濁〜半透明なクリーム状の組成物で、皮膚に塗布するとベタツキ感や閉塞感がなく、しかも延展性に優れたものであり、化粧料用ゲル状組成物として優れていることがわかる。
<処方例1;ハンドクリーム>
流動パラフィン(*1) 30wt%
ジメチコーン(*2) 65wt%
ラウロイル−L−アラニン 5wt%
(*1:「モレコスP55」松村油脂製)
(*2:「SH200C」東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)
上記のような処方で常法によりハンドクリームを作成したところ、白濁〜半透明のクリーム状を呈し、ベタツキ感や閉塞感のない、延展性に優れた性質を示した。
流動パラフィン(*1) 30wt%
ジメチコーン(*2) 65wt%
ラウロイル−L−アラニン 5wt%
(*1:「モレコスP55」松村油脂製)
(*2:「SH200C」東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)
上記のような処方で常法によりハンドクリームを作成したところ、白濁〜半透明のクリーム状を呈し、ベタツキ感や閉塞感のない、延展性に優れた性質を示した。
<処方例2;ハンドクリーム>
流動パラフィン 30wt%
ジメチコーン 65wt%
ラウロイル−L−アラニン 4.65wt%
ラウリン酸 0.35wt%
(*1:「モレコスP55」松村油脂製)
(*2:「SH200C」東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)
上記のような処方でハンドクリームを作成したところ、白濁〜半透明のよりきめ細かいクリーミーさを呈し、ベタツキ感や閉塞感のない、手触りの滑らかな性質を示した。
流動パラフィン 30wt%
ジメチコーン 65wt%
ラウロイル−L−アラニン 4.65wt%
ラウリン酸 0.35wt%
(*1:「モレコスP55」松村油脂製)
(*2:「SH200C」東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)
上記のような処方でハンドクリームを作成したところ、白濁〜半透明のよりきめ細かいクリーミーさを呈し、ベタツキ感や閉塞感のない、手触りの滑らかな性質を示した。
Claims (8)
- 該N−アシルアミノ酸(A)がN−アシル中性アミノ酸であることを特徴とする請求項1に記載のゲル状組成物。
- 該N−アシルアミノ酸(A)がN−アシル−L−アラニンであることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のゲル状組成物。
- 該N−アシルアミノ酸(A)がN−2−エチルヘキサノイル−L−アラニン、N−カプリロイル−L−アラニン、N−カプロイル−L−アラニン、N−ラウロイル−L−アラニン、N−ミリストイル−L−アラニン、N−パルミトイル−L−アラニンから選ばれたN−アシル−L−アラニンであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のゲル状組成物。
- 該N−アシルアミノ酸(A)が、N−ラウロイル−L−アラニンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のゲル状組成物。
- 該油性基剤(B)が炭化水素油またはシリコーン油であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のゲル状組成物。
- 以下の工程よりなる請求項1〜6のいずれかに記載のゲル状組成物の製造方法。
1)ゲル化剤、油性基剤、その他添加剤を均一に加熱溶解する工程
2)攪拌冷却する工程 - 請求項1〜6のいずれかに記載のゲル状組成物を含有することを特徴とする香粧品。
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JP2004100826A JP2004315515A (ja) | 2003-04-01 | 2004-03-30 | ゲル状組成物 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008222577A (ja) * | 2007-03-09 | 2008-09-25 | Ajinomoto Co Inc | 増粘剤 |
WO2018079568A3 (ja) * | 2016-10-24 | 2018-06-14 | 味の素株式会社 | ゲル状組成物 |
JP2021527117A (ja) * | 2018-06-04 | 2021-10-11 | ▲蘇▼州欧▲麗▼特生物医▲薬▼有限公司 | アミノ酸自己組織化超分子ポリマーおよびその製造と使用 |
-
2004
- 2004-03-30 JP JP2004100826A patent/JP2004315515A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018079568A3 (ja) * | 2016-10-24 | 2018-06-14 | 味の素株式会社 | ゲル状組成物 |
US11446224B2 (en) | 2016-10-24 | 2022-09-20 | Ajinomoto Co., Inc. | Gel composition |
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