JP2005280304A - 金属装飾物の製造方法 - Google Patents

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進 川越
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Abstract

【課題】 被装飾品を高温で加熱することなく、被装飾品形状に合致する三次元的な装飾物を作製することが可能な金属装飾物の作製方法を提供する。
【解決手段】 被装飾品の被装飾領域と略同一形状を有する加工型上に、銀ペーストを用いて所定の造形を行った後、焼成することにより、所期の形状を有する銀装飾を得る。銀ペーストだけによる造形に代えて、粘土で下造形を行った後、その上に銀ペーストを塗布して造形物を作製してもよい。更に、加工型上に、粗い模様の和紙、布地、木の葉等を置き、その上に銀ペーストを塗布することにより造形物としてもよい。
【選択図】 図4

Description

本発明は、被装飾品の表面に固定される金属装飾物を作製する方法に関する。
近年、指輪やブローチ等の金属装飾品や物品の表面を飾る金属装飾物を作製する材料として金属粘土、特に銀粘土(又は銀ペースト)がよく用いられている。金属粘土は、微粉末状の金属と水と結合材(バインダー)とを混練して成る粘土状(又はペースト状)の組成物であり、これを所定の形状に造形後、650〜800℃程度で焼成すると、水と結合材が消失し、所期の形状を有する金属装飾品等を得ることができる(非特許文献1)。
従来、金属粘土を用いて被装飾品の表面を飾るための金属装飾物を作製する場合、被装飾品上に直接、金属粘土の造形を施し、被装飾品ごと炉に収容して加熱することにより焼成を行っていた。
しかし、このような方法は熱に弱い物品に対して用いることができない。そこで、型を用いる方法が考えられている。非特許文献1には、中子粘土を台型として用いた銀粘土の焼成方法が示されている。この方法では、中子粘土は焼成されると焼失し、銀粘土装飾物だけが残る。
「アートクレイシルバーで作る純銀製のアクセサリー基礎ブック」、株式会社日本ヴォーグ社、2001年12月20日発行、22頁
上記のように、中子粘土は焼成工程において焼失してしまうため、同一形状の金属装飾物を多数得るためには中子粘土型を多数作成しなければならず、手間と費用が掛かるという問題がある。
そこで本発明が解決しようとする課題は、被装飾品の形状に合致する金属装飾物を、被装飾品自体を加熱することなく、しかも効率的に作製する方法を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明に係る金属装飾物の製造方法は、所定の温度に加熱することにより金属以外の成分が消失する金属ペーストを用いて、被装飾品の被装飾領域と略同一形状を有する加工型上に所定の造形を行った後、前記所定温度でこの造形物を焼成することにより、所期の形状を有する金属装飾物を得ることを特徴とする。
なお、市販品では、その流動性によって「粘土」と「ペースト」を区別している場合もあるが、ここで言う「金属ペースト」は、流動性の如何に関わらず、それら双方を含む広い概念のものを指す。
金属ペーストの最も典型的なものは銀ペーストであるが、本発明ではその他に、金ペースト、銅ペースト或いは合金ペースト等の、ペーストとすることが可能なあらゆる金属ペーストを使用することができる。
造形物は、加工型と一緒に焼成してもよいし、加工型から外して、それのみ単独で焼成するようにしてもよい。
加工型を一緒に焼成する場合、加工型としては繰り返し使用できる金属製又は陶器・磁器製のものを使用する。加工型を一緒に焼成しない場合は、竹製、木製等でも構わない。
発明の実施の形態及び効果
本発明で用いられる加工型は、被装飾品の被装飾領域と略同一形状を有する。この加工型上で金属ペーストによる造形を行うことにより、被装飾品の被装飾領域が複雑な形状を有する場合であっても、この形状に合致する装飾物を作製することができる。焼成後は、焼成により焼結された金属装飾物を被装飾品の被装飾領域に取り付け、固定する。固定には接着剤等を用いてもよいが、そのまま取り付けるだけでよい場合もある。
本発明に係る方法では、被装飾品は高温にさらされることはないため、被装飾品の熱による劣化、変形、消失等を避けることが可能である。
なお、前記金属ペーストによる造形に代えて、粘土で下造形を行った後、その上に該金属ペーストを塗布して造形物を完成するようにしてもよい。これにより、高価な金属ペーストの使用量を削減することができる。
また、加工型上に、前記所定温度で消失する素材から成り、凹凸模様を有する模様付与シート材を置き、その上に前記造形を作成するようにしてもよい。このようなシート材としては、比較的粗い模様を有する紙や織物、或いは木の葉等を挙げることができる。これにより、興趣に富んだ金属装飾模様を得ることができる。
本発明に係る金属装飾物の製造方法を、扇の親骨の表面に取り付けられる銀装飾を作製するために実施した例を示す。図1は実施例の銀装飾を作製するために用いた加工型11の概略構成図であって、(a)が斜視図、(b)が正面図である。加工型11は、扇の親骨と略同一の形状を有する加工部12、加工部12と連結した支柱13、支柱13と連結した台座14から成る。
まず、図2のように、親骨の形状に合わせて裁断された和紙15で、加工部12の表面121、側面122及び裏面123を覆う。この際、和紙15を水で湿らせると、加工部12に沿わせやすい。
次に、加工部裏面123、支柱13、台座14によって囲まれた凹部と略同一形状を有する図3の押え具16をこの凹部に嵌め込み、加工部裏面123から和紙15を引っ張ることにより、和紙15が加工部12に十分沿うようにする。図4は、押え具16を凹部に嵌め込んだ際の様子を表した図である。
次に、下地粘土により加工部12の表面121から側面122におよぶ植物文様造形物を形成し、下地粘土の表面に銀ペーストを塗布する。使用した銀ペーストは、相田化学工業株式会社製のアートクレイシルバーである。
その後、これを放置することにより下地粘土及び銀ペーストを乾燥させる。乾燥後、押え具16を取り付けたまま加工型11を炉に入れ、650℃で約30分加熱して焼成する。この温度及び時間は今回使用した銀ペーストについて推奨されている値であるが、これらは各メーカーにより異なるため、使用する銀ペーストについて推奨されている条件で行えばよい。
焼成が終了した後、ゆっくりと炉の温度を下げ、銀装飾を徐冷する。十分に冷却した後、加工型11を炉から取り出し、その表面に形成されている銀装飾を外す。こうして作製された銀装飾を、目的とする扇の親骨21に取り付け、接着剤等で固定する(図5)。
なお、このように和紙15を一緒に焼成する場合は、和紙15の燃焼により発生するススが銀装飾の表面に付着しないように、炉内をできるだけ酸化性雰囲気とするか、或いは炉内から十分にガスを吸引するようにしておくことが望ましい。
上記実施例では、加工型11(及び押え具16)を銀装飾用造形物と一緒に炉に入れることとしたが、銀装飾用造形物が十分な厚みを有する場合は、乾燥した銀造形物を加工型11から取り外してそれだけを炉に入れて焼成するようにしてもよい。また、和紙15も使用せず、加工型11の上に直接銀ペースト(又は粘土+銀ペースト)で造形を行い、加工型11と一緒に、又は加工型11から取り外して炉内で焼成してもよい。
更に、和紙15に粗い模様のものを使用したり、或いは粗い模様の布地、更には、木の葉等の凹凸模様を有するものを加工型11の上に置き、その上から銀ペーストで覆うことにより、興趣のある模様を持つ銀装飾品を作製することができる。
本発明に係る方法の別の実施例を図6により説明する。図6は、透明なガラスコップ31の外周に取り付ける銀装飾を作製する例を示したものであるが、この場合には、ガラスコップ31とほぼ同形の加工型を使用し、造形の際は、コップ31の内側から見たときに粘土部分が見えないように、下地粘土を用いることなく、銀ペーストのみで造形を行う。或いは、加工型にまず銀ペーストを塗り、その上に粘土で造形を行った後、更に銀ペーストで上塗りを行うようにしてもよい。
本発明に係る方法は、上記以外にも、印鑑や眼鏡のフレーム、団扇の柄、万年筆、傘の柄等の種々の物品に対する金属装飾物を作製するために用いることができる。
(a)扇の親骨の銀装飾を作製するための加工型の斜視図、及び(b)正面図。 扇の親骨の形状に合わせて裁断された和紙の平面図。 図1の加工型に用いる押え具の斜視図。 加工型に押え具を用いた状態の正面図。 本発明に係る方法を用いて作製した銀装飾を付した扇の親骨の斜視図。 本発明に係る方法を用いて作製した銀装飾を付したガラスコップの断面図。
符号の説明
10…銀装飾
11…加工型
12…加工部
121…加工部表面
122…加工部側面
123…加工部裏面
13…支柱
14…台座
15…和紙
16…押え具
20…銀装飾付き扇
21…扇の親骨
30…金属装飾付きガラスコップ
31…ガラスコップ
32…銀装飾

Claims (4)

  1. 所定の温度に加熱することにより金属以外の成分が消失する金属ペーストを用いて、被装飾品の被装飾領域と略同一形状を有する加工型上に所定の造形を行った後、前記所定温度でこの造形物を焼成することにより、所期の形状を有する金属装飾物を得ることを特徴とする金属装飾物の製造方法。
  2. 前記金属ペーストによる造形に代えて、粘土で下造形を行った後、その上に該金属ペーストを塗布して造形物を完成することを特徴とする請求項1に記載の金属装飾物の製造方法。
  3. 加工型上に、前記所定温度で消失する素材から成り、凹凸模様を有する模様付与シート材を置き、その上に前記造形物を作製することを特徴とする請求項1又は2に記載の金属装飾物の製造方法。
  4. 被装飾品が扇の親骨であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の金属装飾物の製造方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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