JP2005276277A - スタティック型メモリセルおよびsram装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタティック・ノイズマージンの劣化を抑えつつライトマージンの向上を図ることができるスタティック型メモリセルおよびSRAM装置を提供する。
【解決手段】トランジスタQp13をオンオフさせることにより、トランジスタQn15のしきい電圧による電圧降下をコントロールする。例えば読み出し時など、ワード線WLをハイレベルに設定しながらも記憶データの保持が必要な場合は、トランジスタQp13をオフし、トランジスタ対(Qn11,Qn12)の駆動能力を下げて、スタティック・ノイズマージンを向上させる。記憶データの書き換えを行う場合には、トランジスタQp13をオンし、トランジスタ対(Qn11,Qn12)の駆動能力を高めて、ライトマージンを向上させる。これにより、スタティック・ノイズマージンとライトマージンの両方の性能を向上させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明はメモリセルおよび半導体記憶装置に係り、特に、スタティック・ノイズマージンやライトマージン等の性能の改善を図ったスタティック型メモリセルおよびSRAM装置に関するものである。
図15は、一般的な1ポート型のSRAM(static random access memory)におけるメモリセルの構成の一例を示す図である。
図15に示すメモリセルは、6個のトランジスタ(n型MOSトランジスタQn1〜Qn4,p型MOSトランジスタQp1,Qp2)を有する。
これらのトランジスタのうち、p型MOSトランジスタQp1およびn型MOSトランジスタQn3はインバータ回路IV1を構成し、p型MOSトランジスタQp2およびn型MOSトランジスタQn4はインバータ回路IV2を構成する。
インバータ回路IV1およびIV2は、互いの入力と出力とがリング状に接続されており、接続ノードN0およびN1の信号レベルを相補的なレベルに保つ。すなわち、一方のノードをハイレベル、他方のノードをローレベルに保つ。この信号保持機能によって、インバータ回路IV1およびIV2は1ビットの情報を記憶する。
ノードN0は、n型MOSトランジスタQn1を介してビット線BLに接続される。ノードN1は、n型MOSトランジスタQn2を介してビット線XBLに接続される。
n型MOSトランジスタQn1およびQn2は、そのゲートがワード線WLに接続されており、ワード線WLがハイレベルのときオン、ローレベルのときオフする。
メモリセルの記憶データを保持する場合、ワード線WLはローレベルに設定される。これにより、ノードN0,N1とビット線BL,XBLとが分離された状態になり、各ノードNの信号レベルが保たれる。
一方、メモリセルにアクセスを行う場合、ワード線WLはハイレベルに設定される。これにより、ノードN0,N1とビット線BL,XBLとが接続され、これらのビット線を通じて、メモリセルに対するデータの読み出しや書き込みが行われる。
メモリセルにデータを書き込む場合、書き込むデータの値に応じた相補信号がビット線対(BL,XBL)に出力される。すなわち、ビット線BL,XBLの一方をハイレベル、他方をローレベルにする信号が出力される。この相補信号に応じて、ノードN0,N1のレベルが設定される。
また、メモリセルからデータを読み出す場合、ビット線BL,XBLをハイ・インピーダンスにした状態でワード線WLがハイレベルに設定される。これにより、ノードN0,N1の信号レベルがビット線BL,XBLに現れる。
このように、図15に示すメモリセルでは、共通のビット線対(BL,XBL)を介してデータの書き込みと読み出しが行われる。
これに対し、2ポート型のSRAMにおいては、読み出し用と書き込み用にそれぞれ独立したワード線とビット線が設けられている。そのため、アドレスの異なるメモリセルに対して書き込みと読み出しを並行に行うことが可能である。
図16は、一般的な2ポート型のSRAMにおけるメモリセルの構成の一例を示す図である。
図16に示すメモリセルは、図15と同じ6個のトランジスタを有するとともに、これに加えて、6個のトランジスタ(n型MOSトランジスタQn5〜Qn8、p型MOSトランジスタQp3,Qp4)を有する。
トランジスタQn1〜Qn4,Qp1,Qp2の接続関係と動作については、図15に示すメモリセルと同じである。
ただし、n型MOSトランジスタQn1のビット線側の端子は、n型MOSトランジスタQn5を介してグランドGに接続される。n型MOSトランジスタQn2のビット線側の端子は、n型MOSトランジスタQn6を介してグランドGに接続される。n型MOSトランジスタQn5のゲートには書き込み用ビット線WBLが接続され、n型MOSトランジスタQn6のゲートには書き込み用ビット線XWBLが接続される。
また、トランジスタQn1およびQn2のゲートは、書き込み用ワード線WWLに接続される。
一方、トランジスタQn7,Qn8,Qp3,Qp4は、読み出し用ビット線RBLに記憶データを出力するための回路である。
n型MOSトランジスタQn7およびp型MOSトランジスタQp3は、インバータ回路IV3を構成する。インバータ回路IV3は、ノードN1の信号を反転して読み出し用ビット線RBLに出力する。
このインバータ回路IV3とグランドGとの間には、n型MOSトランジスタQn8が挿入される。インバータ回路IV3と電源ラインVccとの間には、p型MOSトランジスタQp4が挿入される。n型MOSトランジスタQn8のゲートは読み出し用ワード線RWLに接続され、p型MOSトランジスタQp4のゲートは読み出し用ワード線XRWLに接続される。n型MOSトランジスタQn8およびp型MOSトランジスタQp4は、読み出し用ワード線対(RWL,XRWL)に入力される相補信号に応じて、両方ともオンするか、または両方ともオフする。
図16に示すメモリセルにデータを書き込む場合、書き込み用ワード線WWLをハイレベルに設定した状態で、書き込み用ビット線対(WBL,XWBL)に相補的な書き込み信号が供給される。この書き込み信号に応じて、n型MOSトランジスタQn5またはQn6の一方がオンすると、このオンしたトランジスタを介してノードN0またはN1がローレベルに引き下げられる。これにより、ノードN0およびN1が書き込み信号に応じたレベルに設定される。
一方、メモリセルからデータを読み出す場合、読み出し用ワード線RWLはハイレベル、読み出し用ワード線XRWLはローレベルに設定される。これにより、n型MOSトランジスタQn8およびp型MOSトランジスタQp4がともにオンしてインバータ回路IV3が動作し、ノードN1の論理反転信号が読み出し用ビット線RBLに出力される。
このようなメモリセルの設計において最も注意を要するのは、「書き込みのし易さ」と「記憶データの安定性」をともに確保することである。前者の性能はライトマージン(write margin:以降、WMと略記する)と称され、後者の性能はスタティック・ノイズマージン(static noise margin:以降、SNMと略記する)と称されている。これらの性能は、以下に述べるように、互いに相殺する関係を有しており、一方の性能を追求すると他方の性能が犠牲になるという問題がある。
図17は、図15に示すメモリセルにおいて記憶データが破壊される場合の動作を説明するための図である。
図17(A)は、ビット線BL,XBLがプリチャージされた状態でn型MOSトランジスタQn1およびQn2をオンさせる様子を示す。図17(B)は、そのときの各部の電圧波形を示す。
通常、データの読み出し時において、ビット線はハイレベルにプリチャージされる。また、データの書き込み時において非書き込み対象のメモリセルにつながるビット線も、ハイレベルにプリチャージされる。
このようにビット線がプリチャージされた状態でn型MOSトランジスタQn1およびQn2がオンすると、図17(A)に示すように、ビット線からローレベルのノードに電流が流れ込み、このノードの電圧が上昇する。
図17の例において読み出しが正常に行われる場合、ワード線WLの電圧(曲線C1)がハイレベルに変化してn型MOSトランジスタQn1およびQn2がオンすると、ローレベルに保持されているノードN1の電圧(曲線C4)は若干上昇するものの、レベルの反転を起こすまでには至らず、ノードN2の電圧(曲線C2)はハイレベルに保たれる。そのため、n型MOSトランジスタQn1およびQn2がオフに戻ったあとも、ノードN0はハイレベル、ノードN1はローレベルになる。
図17の例においてデータの破壊が起こる場合は、n型MOSトランジスタQn1およびQn2がオンすると、ノードN1の電圧(曲線C5)の上昇に伴ってインバータIV1の論理が反転し、ノードN2の電圧(曲線C3)が低下する。そのため、ワード線WLがローレベルに戻ったとき、ノードN0はローレベル、ノードN1はハイレベルになる。
このようなデータ破壊が起こり難くなるようにSNMを向上させためには、データの読み出しアクセス時間が要求仕様を満たす範囲においてn型MOSトランジスタQn1,Qn2の駆動能力をできるだけ低くし、ビット線から流れ込む電流を小さくすることが望ましい。
一方、図18は、図15に示すメモリセルにおいてデータの書き換えに失敗する場合の動作を説明するための図である。
図18(A)は、ビット線BL,XBLに書き込み信号が入力された状態でn型MOSトランジスタQn1およびQn2をオンさせる様子を示す。図18(B)は、そのときの各部の電圧波形を示す。
図18の例において書き込みが正常に行われる場合、n型MOSトランジスタQn1およびQn2がオンすると、ハイレベルに保持されているノードN0の電圧(曲線C7)は、ビット線BLのローレベル電圧によって引き下げられ、ローレベルに保持されているノードN1の電圧(曲線C9)は、ビット線XBLのハイレベル電圧によって引き上げられる。この電圧の変化によってレベルの反転が生じ、ノードN0がローレベル、ノードN1がハイレベルになる。
図18の例においてデータの書き込み不良が起こる場合は、ノードN0の電圧(曲線C8)の低下およびノードN1の電圧(曲線C10)の上昇が十分でないため、n型MOSトランジスタQn1およびQn2がオンの期間にレベル反転が起こらない。そのため、ノードN0およびN1の電圧は書き換え動作の前と同じになる。
このような書き込み不良が起こり難くなるようにWMを向上させるためには、n型MOSトランジスタQn1,Qn2の駆動能力をできるだけ高くして、ビット線からの電流を大きくすることが望ましい。
したがって、SNMを改善するためにn型MOSトランジスタQn1,Qn2の駆動能力を低下させるとWMが劣化し、逆にWMを改善するためにこれらのトランジスタの駆動能力を高めるとSNMが劣化する。
このように、SNMとWMは互いに相殺し合う関係を有するため、メモリを設計する際には、それぞれが同時に要求仕様を満たすようにn型MOSトランジスタQn1,Qn2やその他のトランジスタのサイズ等を調節する必要がある。
しかしながら、近年、電源電圧の低下や、トランジスタのしきい値の低下といったプロセス技術の進展に伴って、SNMとWMの相反する要求をトランジスタのサイズ調節等によって同時に満足させることが困難になりつつある。
一方、図16に示す2ポート型のメモリセルでは、データの読み出し用にインバータ回路IV3が用いられており、読み出し用ビット線と記憶ノード(N0,N1)とが直接接続されることはない。また、データ書き込み時(ワード線WWLがハイレベルの時)における非書き込み対象のメモリセルには、書き込み用ビット線WBLおよびXWBLにローレベルが設定される。そのため、n型MOSトランジスタQn5およびQn6がともにオフし、ノードN0およびN1に殆ど電流が流れ込まない。
したがって、SNMに関して比較すると、図16に示す2ポート型のメモリセルは図15に示す1ポート型のメモリセルに比べて優れている。
しかしながら、図16に示すメモリセルでは、書き込みを行う場合に片側のノードをローレベルに引き下げるのみであり、他方のノードはハイ・インピーダンスにされる。そのため、図15に示すメモリセルのようにノードN0およびN1の両方を駆動する方式に比べると、図16に示すメモリセルは書き込み能力が低く、WMの性能が劣る。
また、ノードN0,N1の電位をローレベルに引き下げるための電流が、2段の縦積みされたトランジスタ(Qn1とQn5、Qn2とQn6)を介してグランドGに流れるため、この点も、WMの性能を低下させる原因になる。特に、電源電圧やトランジスタしきい値が今後更に低くなった場合、この縦積みされたトランジスタのインピーダンスによる駆動能力の低下が深刻になる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、SNMの劣化を抑えつつWMの向上を図ることができるスタティック型メモリセルと、そのようなメモリセルを備えることにより信頼性の向上を図ることができるSRAM装置を提供することにある。
本発明の第1の発明は、記憶ノード対の信号レベルを相補的なレベルに保持し、入力される相補信号に応じて該記憶ノード対の信号レベルを反転させる記憶回路と、上記相補信号が伝送される第1のビット線対と上記記憶ノード対との間に接続され、入力される第1の制御信号に応じてオンまたはオフするトランジスタ対とを有するメモリセルであって、入力されるレベル制御信号に応じて、上記トランジスタ対に入力される上記第1の制御信号のレベルを、該トランジスタ対の駆動能力が低下するレベルに変化させるレベル変換回路を有する。
上記第1の発明によると、レベル制御信号に応じて、上記トランジスタ対に入力される上記第1の制御信号のレベルが変更され、該トランジスタ対の駆動能力が低下する。
そのため、上記トランジスタ対をオンに設定しながらも記憶データの保持が必要な場合(例えば、上記第1のビット線対を介してデータを読み出す場合や、メモリセルが書き込み対象でない状態で上記トランジスタ対がオンに設定される場合)と、上記トランジスタ対をオンに設定して記憶データの書き換えを行う場合とにおいて、上記トランジスタ対の駆動能力をそれぞれ適切に設定することが可能になる。
また、上記相補信号が上記記憶ノード対を駆動することによって上記記憶回路の記憶データが書き換えられるため、上記記憶ノード対の一方のみを駆動する場合に比べて、上記記憶回路の書き換え性能が高くなる。
好適には、上記レベル変換回路は、上記レベル制御信号に応じてオンまたはオフするスイッチ回路と、上記スイッチ回路に並列に接続され、該スイッチ回路がオフのとき、該スイッチ回路の一方の端子に入力される上記第1の制御信号のレベルを、所定のしきいレベルだけ変化させて、該スイッチ回路の他方の端子から出力するトランジスタ回路とを含む。
この場合、上記トランジスタ対は、第1導電型トランジスタを含んでも良く、上記スイッチ回路は、第2導電型トランジスタを含んでも良い。また、上記トランジスタ回路は、上記スイッチ回路の第2導電型トランジスタに並列に接続された、第1導電型トランジスタを含んでも良い。
本発明の第2の発明は、行列状に配列される複数のメモリセルと、それぞれ同一の行のメモリセルに接続される複数のワード線と、それぞれ同一の列のメモリセルに接続される複数のビット線対と、上記メモリセルにアクセスするための制御信号を上記第1のワード線に出力するとともに、上記メモリセルに入力される上記制御信号のレベルを制御するためのレベル制御信号を生成する制御回路とを有する。
上記メモリセルは、記憶ノード対の信号レベルを相補的なレベルに保持し、上記ビット線対を介して入力される相補信号に応じて該記憶ノード対の信号レベルを反転させる記憶回路と、上記ビット線対と上記記憶ノード対との間に接続され、上記ワード線を介して入力される上記制御信号のレベルに応じてオンまたはオフするトランジスタ対と、上記レベル制御信号に応じて、上記トランジスタ対に入力される上記制御信号のレベルを、該トランジスタ対の駆動能力が低下するレベルに変化させるレベル変換回路とを含む。
好適には、上記制御回路は、書き込み対象のメモリセルと同一の行に含まれる非書き込み対象のメモリセル、および/または、読み出し対象のメモリセルと同一の行に含まれる全てのメモリセルに入力される上記第1の制御信号に対して上記レベル変換が実行されるように、上記レベル制御信号を生成する。
上記第2の発明によると、例えば書き込み対象のメモリセルと同一の行に含まれる非書き込み対象のメモリセルや、読み出し対象のメモリセルと同一の行に含まれる全てのメモリセルにおいて、そのトランジスタ対に入力される上記第1の制御信号のレベルが上記レベル変換回路によって変更され、該トランジスタ対の駆動能力が低下する。
本発明の第3の発明は、行列状に配列される複数のメモリセルと、それぞれ同一の行のメモリセルに接続される複数の第1のワード線と、それぞれ同一の行のメモリセルに接続される複数の第2のワード線と、それぞれ同一の列のメモリセルに接続される複数の第1のビット線対と、それぞれ同一の列のメモリセルに接続される複数の第2のビット線と、上記メモリセルにデータを書き込むための第1の制御信号を上記第1のワード線に出力するとともに、同一のワード線に接続されるメモリセルの中から書き込み対象のメモリセルを選択する選択信号を生成する第1の制御回路と、上記メモリセルからデータを読み出すための第2の制御信号を上記第2のワード線に出力する第2の制御回路とを有する。
上記メモリセルは、記憶ノード対の信号レベルを相補的なレベルに保持し、上記第1のビット線対を介して入力される相補信号に応じて該記憶ノード対の信号レベルを反転させる記憶回路と、上記第1のビット線対と上記記憶ノード対との間に接続され、上記第1のワード線を介して入力される上記第1の制御信号のレベルに応じてオンまたはオフするトランジスタ対と、上記第2のワード線を介して入力される第2の制御信号に応じて、上記記憶ノード対の少なくとも一方のノードの信号に応じた読み出し信号を上記第2のビット線に出力する読み出し回路と、上記選択信号において書き込み対象として選択されていない場合、上記トランジスタ対に入力される第1の制御信号のレベルを、該トランジスタ対の駆動能力が低下するレベルに変化させるレベル変換回路とを含む。
上記第3の発明によると、データ書き込み時において、上記メモリセルにデータを書き込むための第1の制御信号が上記第1のワード線に出力されるとともに、同一のワード線に接続されるメモリセルの中から書き込み対象のメモリセルを選択する選択信号が生成される。該選択信号において書き込み対象として選択されていないメモリセルでは、そのトランジスタ対に入力される上記第1の制御信号のレベルが変更され、該トランジスタ対の駆動能力が低下する。
本発明の第4の発明は、行列状に配列される複数のメモリセルと、それぞれ同一の行のメモリセルに接続される複数の第1のワード線と、それぞれ同一の行のメモリセルに接続される複数の第2のワード線と、それぞれ同一の列のメモリセルに接続される複数の第1のビット線対と、それぞれ同一の列のメモリセルに接続される複数の第2のビット線と、上記メモリセルにデータを書き込むための第1の制御信号を上記第1のワード線に出力するとともに、同一のワード線に接続されるメモリセルの中から書き込み対象のメモリセルを選択する選択信号を生成する第1の制御回路と、上記選択信号において書き込み対象となり得る複数のメモリセル群に対応する複数のレベル変換回路と、上記メモリセルからデータを読み出すための第2の制御信号を上記第2のワード線に出力する第2の制御回路とを有する。
上記メモリセルは、記憶ノード対の信号レベルを相補的なレベルに保持し、上記第1のビット線対を介して入力される相補信号に応じて該記憶ノード対の信号レベルを反転させる記憶回路と、上記第1のビット線対と上記記憶ノード対との間に接続され、上記第1のワード線を介して入力される上記第1の制御信号のレベルに応じてオンまたはオフするトランジスタ対と、上記第2のワード線を介して入力される第2の制御信号に応じて、上記記憶ノード対の少なくとも一方のノードの信号に応じた読み出し信号を上記第2のビット線に出力する読み出し回路とを含む。
上記レベル変換回路は、対応するメモリセル群が上記選択信号において書き込み対象として選択されていない場合、該メモリセル群のトランジスタ対に入力される第1の制御信号のレベルを、該トランジスタ対の駆動能力が低下するレベルに変化させる。
上記第4の発明によると、データ書き込み時において、上記メモリセルにデータを書き込むための第1の制御信号が上記第1のワード線に出力されるとともに、同一のワード線に接続されるメモリセルの中から書き込み対象のメモリセルを選択する選択信号が生成される。該選択信号において書き込み対象として選択されていないメモリセル群では、そのトランジスタ対に入力される上記第1の制御信号のレベルが変更され、該トランジスタ対の駆動能力が低下する。
本発明によれば、SNMの劣化を抑えつつWMの向上を図ることができ、これにより、信頼性の向上を図ることができる。
以下、本発明の3つの実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るSRAM装置の構成の一例を示す図である。
図1に示すSRAM装置は、メモリアレイ10と、制御回路20と、列選択回路30−1〜30−n(nは自然数を示す)と、入出力回路40−1〜40−nとを有する。
制御回路20は、本発明の制御回路の一実施形態である。
メモリアレイ10は、行列状に配列された複数のメモリセルを含む。この複数のメモリセルは、同一の行に並ぶメモリセル同士でそれぞれ共通のワード線WLに接続され、同一の列に並ぶメモリセル同士でそれぞれ共通のビット線対(BL,XBL)に接続される。
また、この複数のメモリセルにおいて同一の列に並ぶメモリセルは、それぞれ共通のレベル制御線LLに接続される。レベル制御線LLは、後述するレベル変換のための制御信号(レベル制御信号)を伝送する信号線である。
制御回路20は、メモリアレイ10の複数のワード線WLの中から、アドレス信号ADに応じて選択した1本のワード線WLを活性化する。また、後述する複数の列選択線MXの中から、アドレス信号ADに応じて選択した1本の列選択線MXを活性化する。そして、これらの活性化した信号線に対応してアクセス可能になるメモリセルにデータの読み出しや書き込みを行うための、種々の制御信号を生成する。
例えば、制御回路20は、データの書き込みを行う場合、活性化された列選択線MXに対応する書きこみ対象の列のレベル制御線LLを活性化し、その他の書きこみ対象でない列のレベル制御線LLを非活性化する。これにより、活性化されたワード線WLに接続される1行のメモリセルのうち、非書き込み対象のメモリセルにおいては、後述するレベル変換が行われる。
また、制御回路20は、データの読み出しを行う場合、全てのレベル制御線LLを非活性化する。これにより、活性化されたワード線WLに接続される1行の全てのメモリセルにおいて、後述するレベル変換が行われる。
列選択回路30−1〜30−nは、それぞれk列(kは自然数を示す)のメモリセルから1列をアクセス対象として選択するための回路である。
すなわち、列選択回路30−1〜30−nは、k本の共通の列選択線MXに接続されるとともに、それぞれk組のビット線対(BL,XBL)に接続される。k本の列選択線MXのうちの1本が制御回路20によって活性化されると、この活性化された列選択線MXに対応する1組のビット線対(BL,XBL)をk組の中から選択する。そして、データの書き込み時においては、入出力回路40−1〜40−nより入力される書き込み信号に増幅等の処理を行い、その結果を該選択したビット線対(BL,XBL)に出力する。また、データの読み出し時においては、該選択したビット線対(BL,XBL)の読み出し信号に増幅等の処理を行い、その結果を入出力回路40−1〜40−nに出力する。
入出力回路40−1〜40−nは、データの書き込み時において、外部端子から入力される書き込み信号を増幅して列選択回路30−1〜30−nに出力する。また、データの読み出し時において、列選択回路30−1〜30−nから出力される読み出し信号を増幅して外部端子に出力する。
次に、メモリアレイ10に含まれるメモリセルの詳細な構成について、図2を参照して説明する。
図2は、メモリアレイ10に含まれる、本実施形態に係るメモリセルの構成の一例を示す図である。
図2に示すメモリセルは、n型MOSトランジスタQn11〜Qn15と、p型MOSトランジスタQp11〜Qp13とを有する。
n型MOSトランジスタQn13,Qn14,n型MOSトランジスタQn11,Qp12を含む回路は、本発明の記憶回路の一実施形態である。
n型MOSトランジスタQn11およびQn12は、本発明のトランジスタ対の一実施形態である。
n型MOSトランジスタQn15およびp型MOSトランジスタQp13は、本発明のレベル変換回路の一実施形態である。
n型MOSトランジスタQn15は、本発明のトランジスタ回路の一実施形態である。
p型MOSトランジスタQp13は、本発明のスイッチ回路の一実施形態である。
n型MOSトランジスタQn13およびp型MOSトランジスタQp11は、インバータ回路IV11を構成する。すなわち、n型MOSトランジスタQn13はノードN10とグランドGとの間に接続され、p型MOSトランジスタQp11は電源ラインVccとノードN10との間に接続され、該2つのトランジスタのゲートはノードN11に共通接続される。
n型MOSトランジスタQn14およびp型MOSトランジスタQp12は、インバータ回路IV12を構成する。すなわち、n型MOSトランジスタQn14はノードN11とグランドGとの間に接続され、p型MOSトランジスタQp12は電源ラインVccとノードN11との間に接続され、該2つのトランジスタのゲートはノードN10に共通接続される。
この2つのインバータ回路(IV11,IV12)は、互いの入力と出力とがリング状に接続された記憶回路を構成しており、記憶ノード対(N10,N11)の信号レベルを相補的なレベルに保つ。
ノードN10は、n型MOSトランジスタQn11を介してビット線BLに接続される。ノードN11は、n型MOSトランジスタQn12を介してビット線XBLに接続される。n型MOSトランジスタQn11およびQn12のゲートは、次に述べるレベル変換回路LSを介して、ワード線WLに接続される。
n型MOSトランジスタQn15およびp型MOSトランジスタQp13は、レベル変換回路LSを構成する。n型MOSトランジスタQn15とp型MOSトランジスタQp13は、互いに並列に接続されており、n型MOSトランジスタQn15のゲートは電源ラインVccに接続され、p型MOSトランジスタQp13のゲートはレベル制御線LLに接続される。
ここで、上述した構成を有する本実施形態に係るSRAM装置の動作について、データ書き込み時とデータ読み出し時に分けて説明する。
[データ書き込み時]
データの書き込みを行う場合、制御回路20によって、アドレス信号ADに応じたワード線WLおよび列選択線MXがそれぞれ1本ずつ活性化される。また、この活性化された列選択線MXに対応する書き込み対象の列のレベル制御線LLが活性化され、非書き込み対象の列のレベル制御線LLが非活性化される。
ワード線WLは活性化時にハイレベル、レベル変換線LLは活性化時にローレベルになるものとすると、書き込み対象のメモリセルでは、レベル制御線LLがローレベルになるため、p型MOSトランジスタQp13がオンする。そして、ワード線WLに印加されるハイレベルの電圧は、このオンしたp型MOSトランジスタQp13を介してn型MOSトランジスタQn11およびQn12のゲートに入力される。ハイレベルの電圧が電源電圧に等しいものとすると、n型MOSトランジスタQn11およびQn12のゲートもほぼ電源電圧に等しい電圧となる。これにより、n型MOSトランジスタQn11およびQn12がオンして、記憶ノード対(N10,N11)とビット線対(BL,XBL)とが接続される。
このとき、入出力回路40−1〜40−nより入力される書き込み信号は、列選択回路30−1〜30−nにおいて増幅されて相補信号に変換された後、活性化された列選択線MXに対応する列のビット線対(BL,XBL)に出力される。以上により、書き込み対象のメモリセルには、入力される書き込み信号に応じた記憶データが保持される。
一方、ワード線WLがハイレベル、レベル制御線LLがハイレベルに設定される非書き込み対象のメモリセルでは、p型MOSトランジスタQp13がオフになるため、ワード線WLに供給されるハイレベルの信号は、n型MOSトランジスタQn15を介してn型MOSトランジスタQn11およびQn12に入力される。n型MOSトランジスタQn15がオンするためには、少なくとものゲート−ソース間にトランジスタのしきい電圧より大きな電位差が必要なため、ワード線WLが電源電圧に近いハイレベルの電圧であっても、n型MOSトランジスタQn15のソース側の電圧は、それよりしきい電圧分だけ低い電圧になる。そのため、n型MOSトランジスタQn11およびQn12のゲート電圧は、上述した書き込み対象のメモリセルに比べて低くなり、その駆動能力が低下する。
このとき、非書き込み対象の列のビット線対(BL,XBL)は、制御回路20の制御に基づいてハイレベルにプリチャージされる。したがって、非書き込み対象のメモリセルの記憶ノード対(N10,N11)には、n型MOSトランジスタQn11およびQn12を通じてハイレベルの電圧が印加される。しかしながら、上述のように、n型MOSトランジスタQn11およびQn12の駆動能力が低くなると、ビット線対(BL,XBL)から記憶ノード対(N10,N11)に流れる電流が小さくなるため、記憶データの反転の危険性は低くなる。
[データ読み出し時]
データの読み出しを行う場合は、制御回路20によって、アドレス信号ADに応じたワード線WLおよび列選択線MXがそれぞれ1本ずつ活性化されるとともに、全ての列のレベル変換線LLが非活性化される。
そのため、この場合、ワード線WLがハイレベルになる全てのメモリセルは、上述した非書き込み対象のメモリセルと同様の状態になり、n型MOSトランジスタQn11およびQn12のゲートに入力される信号レベルが低くなって、その駆動能力が低下する。
データの読み出し時において、ビット線対(BL,XBL)はハイレベルにプリチャージされるが、上述のようにn型MOSトランジスタQn11およびQn12の駆動能力が低くなるため、記憶データの反転の危険性は低くなる。
以上説明したように、本実施形態に係るSRAM装置によれば、書き込み対象のメモリセルと同一の行に含まれる非書き込み対象のメモリセルや、読み出し対象のメモリセルと同一の行に含まれる全てのメモリセルにおいて、そのトランジスタ対(Qn11,Qn12)のゲートに入力される信号のレベルが、トランジスタのしきい値に相当する電圧だけ低くなるようにレベル変換され、トランジスタ対(Qn11,Qn12)の駆動能力が低下する。
そのため、トランジスタ対(Qn11,Qn12)をオンに設定しながらも記憶データの保持が必要な場合にはトランジスタ対(Qn11,Qn12)の駆動能力を下げてSNMを向上させ、記憶データの書き換えを行う場合にはトランジスタ対(Qn11,Qn12)の駆動能力を高めてWMを向上させることができる。これにより、従来は困難であったSNMとWMの両方の性能向上を果たすことが可能になり、装置の信頼性を向上させることができる。
また、ビット線対(BL,XBL)より伝送されるハイレベルとローレベルの相補信号がトランジスタ対(Qn11,QN12)を介して記憶ノード対(N10,N11)に入力されることにより記憶データの書き換えが行われるため、図16に示すメモリセルのように片側の記憶ノードのみを駆動する方式に比べて書き込み能力を高くなり、WMを向上させることができる。
また、ワード線WLとトランジスタ対(Qn11,QN12)のゲートとの間にレベル変換回路LSが挿入されるため、このレベル変換回路による抵抗成分によってワード線WLとトランジスタ対(Qn11,QN12)との間のアイソレーションが高まる。したがって、ワード線WLからのノイズの影響を受け難くなり、これに起因する誤動作の発生頻度を低くすることができる。
[シミュレーション結果1]
以下では、図2に示すメモリセルと図15に示すメモリセルのSNMおよびWMに関わる性能をシミュレーションによって解析した結果について述べる。
図3(A)は、図15に示す従来のメモリセルについて、そのSNMに関わる性能をシミュレーションするために用いた回路を示す図である。
図3(A)において、n型MOSトランジスタQna,Qnb、インバータ回路IVa,IVbは、それぞれ、図15におけるn型MOSトランジスタQn1,Qn2、インバータ回路IV1,IV2に対応する。
図3(A)に示す回路では、ビット線対(BL,XBL)およびワード線WLがハイレベルに固定される。また、初期状態において、インバータ回路IVaの出力がローレベル、インバータIVbの出力がハイレベルに設定される。そして、インバータIVaおよびn型MOSトランジスタQnaの接続ノードN3とインバータIVbの入力ノードN0との間に、ノードN0がノードN3より高電位になる極性の可変電圧Vが印加される。また、インバータIVbおよびn型MOSトランジスタQnbの接続ノードN4とインバータIVbの入力ノードN1との間にも、ノードN1がノードN4より高電位になる極性の可変電圧Vが印加される。
図3(C)の直線C23に示すように、この可変電圧Vをゼロから電源電圧までスイープさせると、ノードN4の電圧(曲線C21)がハイレベルから低下するとともに、ノードN0の電圧(曲線C22)がローレベルから上昇し、あるところで両者が一致する。この両者の一致する電圧が、SNMの性能に関わる電圧Vtrip_SNMとして取得される。
また、図3(B)は、図2に示す本実施形態に係るメモリセルについて、そのSNMに関わる性能をシミュレーションするために用いた回路を示す図である。
図3(B)において、n型MOSトランジスタQna,Qnb、Qnc、p型MOSトランジスタQpa、インバータ回路IVa,IVbは、それぞれ、図2におけるn型MOSトランジスタQn11,Qn12,Qn15、p型MOSトランジスタQp13、インバータ回路IV11,IV12に対応する。
図3(B)に示す回路では、n型MOSトランジスタQncおよびp型MOSトランジスタQpaのゲートにハイレベル電圧が印加される点を除き、図3(A)と同様の条件で、シミュレーションが行われる。これにより、図3(B)に示す回路でも、電圧Vtrip_SNMが取得される。
一方、図4(A)は、図15に示す従来のメモリセルについて、そのWMに関わる性能をシミュレーションするために用いた回路を示す図である。図3(A)と同一符号は同一内容を表す。
WMのシミュレーションでは、図4(A)に示すように、ビット線XBLおよびワード線WLがハイレベルに固定され、ビット線BLには可変電圧Vが印加される。また、初期状態において、インバータ回路IVaの出力がハイレベル、インバータIVbの出力がローレベルに設定される。
図3(C)の直線C26に示すように、この可変電圧Vを電源電圧からゼロまでスイープさせると、ノードN0の電圧(曲線C24)がハイレベルから低下するとともに、ノードN1の電圧(曲線C25)がローレベルから上昇し、あるところで両者が一致する。この両者の一致する電圧が、WMの性能に関わる電圧Vtrip_WMとして取得される。
図4(B)は、図2に示す本実施形態に係るメモリセルについて、そのWMに関わる性能をシミュレーションするために用いた回路を示す図である。図4(B)と同一符号は同一内容を表す。
図4(B)に示す回路では、n型MOSトランジスタQncおよびp型MOSトランジスタQpaのゲートにハイレベル電圧が印加される点を除き、図4(A)と同様の条件で、シミュレーションが行われる。これにより、図4(B)に示す回路でも、電圧Vtrip_WMが取得される。
こうした電圧Vtrip_SNM、Vtrip_WMのシミュレーショは、製造ロット単位やウェーハ単位などの広い範囲で行われるとともに、1つのメモリチップ内の狭い範囲でも行われる。
そして、この広い範囲のシミュレーションで得られる電圧の平均値AVgおよび標準偏差σgと、狭い範囲のシミュレーションで得られる電圧の標準偏差σcとを用いて、次式によりFOM(figure of merit)と称される性能値が算出される。
(SNMのFOM) = (AVg−3σg)/σc ・・・(1);
(WMのFOM) = (AVg−3σg−0.1[V])/σc ・・・(2);
FOMは、SNMおよびWMの性能を数値化したものであり、数値が高いほど性能が優れていることを示す。
図5は、このようにして得られるSNMおよびWMのFOMを図15および図2のメモリセルについて複数の電源電圧で算出した結果を示しており、横軸は電源電圧、縦軸はFOMの値を示す。
曲線C31は、従来のメモリセル(図15)のSNMのFOMを示す。
曲線C32は、従来のメモリセル(図15)のWMのFOMを示す。
曲線C33は、本実施形態に係るメモリセル(図2)のSNMのFOMを示す

曲線C34は、本実施形態に係るメモリセル(図2)のWMのFOMを示す。
なお、図5のシミュレーションでは、インバータ回路IVa,IVbにおけるp型MOSトランジスタのチャネル幅,チャネル長を何れも0.2μmとし、n型MOSトランジスタのチャネル幅,チャネル長をそれぞれ0.37μm,0.12μmとしている。また、n型MOSトランジスタQna,Qnbについては、そのチャネル幅を0.2μm、チャネル長を0.14μmとしている。
図5から分かるように、SNMのFOMについては、従来のメモリセル(図15)が全電源電圧範囲において5〜10程度の値であるのに対して、本実施形態に係るメモリセル(図2)では10〜25程度の値になっており、劇的な性能の改善が見られる。
今までのメモリセルでは、SNMを改善させるとWMがひどく劣化し、逆にWMを改善させるとSNMが劣化するといった具合で、一方の性能を変えずに他方を改善することが非常に困難であった。本実施形態によれば、こうした従来の問題が改善されている。
一方、図6は、n型MOSトランジスタQnaおよびQnbのチャネル幅を0.2μmから0.37μmに広げて図5と同様なシミュレーションを行った場合の結果を示す図である。
曲線C33およびC34は、図5と同じ曲線である。
曲線C35およびC36は、n型MOSトランジスタQnaおよびQnbのチャネル幅を広げた場合におけるSNMおよびWMのFOMを示す。
図6から分かるように、n型MOSトランジスタQnaおよびQnbのチャネル幅を広げて駆動能力を高めた場合、WMの性能が向上するとともに、SNMの性能が若干低下する。しかしながら、次の図7に示すように、このSNMの性能低下を差し引いても、従来メモリセル(図15)と比較では、なお優れたSNMが維持されている。
図7は、図5の従来メモリセルのシミュレーション結果(曲線C31,C32)と、図6のチャネル幅変更後のシミュレーション結果(曲線C35,C36)とを同一グラフ上にプロットした図である。
この図から分かるように、本実施形態のメモリセルによれば、n型MOSトランジスタQnaおよびQnbのサイズを適切に調節することによって、SNMとWMとを同時に改善できる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態を述べる。
図8は、第2の実施形態に係るSRAM装置の構成の一例を示す図である。
図8に示すSRAM装置は、メモリアレイ11と、書き込み制御回路21と、読み出し制御回路22と、列選択回路31−1〜31−n,32−1〜32−nと、入力回路41−1〜41−nと、出力回路42−1〜42−nとを有する。
書き込み制御回路21は、本発明の第1の制御回路の一実施形態である。
読み出し制御回路22は、本発明の第2の制御回路の一実施形態である。
メモリアレイ11は、メモリアレイ10と同様に、行列状に配列された複数のメモリセルを含む。この複数のメモリセルは、同一の行に並ぶメモリセル同士でそれぞれ共通の書き込み用ワード線WWLおよび読み出し用ワード線対(RWL,XRWL)に接続されるとともに、同一の列に並ぶメモリセル同士でそれぞれ共通の書き込み用ビット線対(WBL,XWBL)および読み出し用ビット線RBLに接続される。
書き込み用制御回路21は、メモリアレイ11の複数の書き込み用ワード線WWLの中から、書き込みアドレス信号AD1に応じて選択した1本のワード線WWLを活性化する。また、後述する複数の列選択線MXaの中から、書き込みアドレス信号AD1に応じて選択した1本の列選択線MXaを活性化する。そして、これらの活性化した信号線に対応するメモリセルにデータの書き込みを行うための、種々の制御信号を生成する。
列選択回路31−1〜31−nは、それぞれk列のメモリセルから1列を書き込み対象として選択するための回路である。
すなわち、列選択回路31−1〜31−nは、k本の共通の列選択線MXaに接続されるとともに、それぞれk組の書き込み用ビット線対(WBL,XWBL)に接続される。k本の列選択線MXaのうちの1本が制御回路21によって活性化されると、この活性化された列選択線MXaに対応する1組の書き込み用ビット線対(WBL,XWBL)をk組の中から選択する。そして、入力回路41−1〜41−nより入力される書き込み信号に増幅等の処理を行い、その結果を該選択したビット線対(WBL,XWBL)に出力する。
入力回路41−1〜41−nは、外部端子から入力される書き込み信号を増幅して列選択回路31−1〜31−nに出力する。
読み出し用制御回路22は、メモリアレイ11の複数の読み出し用ワード線対(RWL,XRWL)の中から、読み出しアドレス信号AD2に応じて選択した1本のワード線対(RWL,XRWL)を活性化する。また、後述する複数の列選択線MXbの中から、読み出しアドレス信号AD2に応じて選択した1本の列選択線MXbを活性化する。そして、これらの活性化した信号線に対応するメモリセルからデータの読み出しを行うための種々の制御信号を生成する。
列選択回路32−1〜32−nは、それぞれk列のメモリセルから1列を読み出し対象として選択するための回路である。
すなわち、列選択回路31−1〜31−nは、k本の共通の列選択線MXbに接続されるとともに、それぞれk組の読み出し用ビット線RBLに接続される。k本の列選択線MXbのうちの1本が制御回路22によって活性化されると、この活性化された列選択線MXbに対応する1組の読み出し用ビット線RBLをk組の中から選択する。そして、該選択したビット線RBLの読み出し信号に増幅等の処理を行い、その結果を出力回路42−1〜42−nへ出力する。
出力回路42−1〜42−nは、列選択回路32−1〜32−nから出力される読み出し信号を増幅して外部端子に出力する。
次に、メモリアレイ11に含まれるメモリセルの詳細な構成について、図9を参照して説明する。
図9は、メモリアレイ11に含まれる、本実施形態に係るメモリセルの構成の一例を示す図である。
図9に示すメモリセルは、図2に示すメモリセルと同じ構成として、n型MOSトランジスタQn11〜Qn15と、p型MOSトランジスタQp11〜Qp13とを有するとともに、これに加えて、n型MOSトランジスタQn16,Qn17と、p型MOSトランジスタQp14,Qp15を有する。
n型MOSトランジスタQn16,Qn17、p型MOSトランジスタQp14,Qp15を含む回路は、本発明の読み出し回路の一実施形態である。
n型MOSトランジスタQn16およびp型MOSトランジスタQp14は、インバータ回路IV13を構成する。
n型MOSトランジスタQn16は、読み出し用ビット線RBLとグランドGとの間に接続され、p型MOSトランジスタQp14は、電源ラインVccと読み出し用ビット線RBLとの間に接続され、これらのトランジスタのゲートは、ノードN11に共通接続される。
インバータ回路IV13とグランドGとの間にはn型MOSトランジスタQn17が挿入され、インバータ回路IV13と電源ラインVccとの間にはp型MOSトランジスタQp15が挿入される。n型MOSトランジスタQn17のゲートは読み出し用ワード線RWLに接続され、p型MOSトランジスタQp15のゲートは読み出し用ワード線XRWLに接続される。このn型MOSトランジスタQn17およびp型MOSトランジスタQp15は、読み出し用ワード線対(RWL,XRWL)に入力される相補信号に応じて、両方ともオンするか、または両方ともオフする。
その他、n型MOSトランジスタQn11〜Qn15、p型MOSトランジスタQp11〜Qp13の接続関係については、図2に示すメモリセルと同じである。ただし、図2に示すメモリセルにおけるワード線WL、ビット線対(BL,XBL)、レベル制御線LLは、図9に示すメモリセルにおいて書き込み用ワード線WWL、書き込み用ビット線対(WBL,XWBL)、列選択線MXaにそれぞれ置き換えられる。
ここで、上述した構成を有する本実施形態に係るSRAM装置の動作を説明する。このSRAM装置は、データの書き込みと読み出しとを並行して行うことが可能な、いわゆる2ポート型のSRAM装置である。
[データ書き込み時]
データの書き込みを行う場合、書き込み制御回路21によって、書き込みアドレス信号AD1に応じた書き込み用ワード線WWLおよび列選択線MXaがそれぞれ1本ずつ活性化される。書き込み用ワード線WWLは活性化時においてハイレベル、列選択線MXaは活性化時においてローレベルになるものとすると、書き込み対象のメモリセルでは、列選択線MXaがローレベルになるため、p型MOSトランジスタQp13がオンする。そして、書き込み用ワード線WWLに印加されるハイレベルの電圧は、このオンしたp型MOSトランジスタQp13を介してn型MOSトランジスタQn11およびQn12のゲートに入力される。ハイレベルの電圧が電源電圧に等しいものとすると、n型MOSトランジスタQn11およびQn12のゲートもほぼ電源電圧に等しい電圧となる。これにより、n型MOSトランジスタQn11およびQn12がオンして、記憶ノード対(N10,N11)と書き込み用ビット線対(WBL,XWBL)とが接続される。
このとき、入力回路41−1〜42−nより入力される書き込み信号は、列選択回路31−1〜31−nにおいて増幅されて相補信号に変換された後、活性化された列選択線MXaに対応する列の書き込み用ビット線対(WBL,XWBL)に出力される。以上により、書き込み対象のメモリセルには、入力される書き込み信号に応じた記憶データが保持される。
一方、書き込み用ワード線WWLがハイレベル、列選択線MXaがハイレベルに設定される非書き込み対象のメモリセルでは、p型MOSトランジスタQp13がオフになるため、書き込み用ワード線WWLに供給されるハイレベルの信号は、n型MOSトランジスタQn15を介してn型MOSトランジスタQn11およびQn12に入力される。そのため、n型MOSトランジスタQn11およびQn12のゲート電圧は、n型MOSトランジスタQn15のしきい電圧に相当する電圧だけ上述した書き込み対象のメモリセルに比べて低くなり、その駆動能力が低下する。
このとき、非書き込み対象の列の書き込み用ビット線対(WBL,XWBL)は、書き込み制御回路21の制御に基づいてハイレベルにプリチャージされる。したがって、非書き込み対象のメモリセルの記憶ノード対(N10,N11)には、n型MOSトランジスタQn11およびQn12を通じてハイレベルの電圧が印加される。しかしながら、上述のように、n型MOSトランジスタQn11およびQn12の駆動能力が低くなるため、ビット線対(WBL,XWBL)から記憶ノード対(N10,N11)に流れる電流が小さくなり、記憶データの反転の危険性は低くなる。
[データ読み出し時]
データの読み出しを行う場合、読み出し制御回路22によって、読み出しアドレス信号AD2に応じた読み出し用ワード線対(RWL,XRWL)および列選択線MXbがそれぞれ1本ずつ活性化される。読み出し用ワード線対(RWL,XRWL)の活性化時において読み出し用ワード線RWLがハイレベル、読み出し用ワード線XRWLがローレベルになるものとすると、読み出しワード線対(RWL,XRWL)が活性化したメモリセルでは、n型MOSトランジスタQn17およびp型MOSトランジスタQp15がともにオンし、インバータ回路IV13が動作状態となる。これにより、当該メモリセルのノードN11の論理反転信号が読み出し用ビット線RBLに出力される。
各読み出し用ビット線RBLから出力されるこれらの読み出し信号のうち、列選択線MXbに対応する列の読み出し信号が列選択回路32−1〜32−nにおいて選択されて増幅され、入力回路42−1〜42−nより外部端子に出力される。
以上説明したように、本実施形態に係るSRAM装置によると、書き込み対象のメモリセルと同一の行に含まれながら、上記選択信号において書き込み対象として選択されていない非書き込み対象のメモリセルにおいては、そのトランジスタ対(Qn11,Qn12)のゲートに入力される信号のレベルが、トランジスタのしきい値に相当する電圧だけ低くなるようにレベル変換され、トランジスタ対(Qn11,Qn12)の駆動能力が低下する。
そのため、トランジスタ対(Qn11,Qn12)をオンに設定しながらも記憶データの保持が必要な場合にはトランジスタ対(Qn11,Qn12)の駆動能力を下げてSNMを向上させ、記憶データの書き換えを行う場合にはトランジスタ対(Qn11,Qn12)の駆動能力を高めてWMを向上させることができる。これにより、SNMとWMの両方の性能向上を果たすことが可能になり、装置の信頼性を向上させることができる。
また、相補信号によって記憶ノード対(N10,N11)の両側を駆動することにより書き込み能力を高めることが可能な点や、ワード線WWLとトランジスタ対(Qn11,QN12)のゲートとの間にレベル変換回路LSが挿入されることによりノイズの影響を受け難くなる点については、第1の実施形態と同じであり、同様な効果を奏することが可能である。
[シミュレーション結果2]
以下では、図9に示すメモリセルと図16に示すメモリセルのWMに関わる性能をシミュレーションによって解析した結果について述べる。
図10は、図16に示す従来のメモリセルについて、そのWMに関わる性能をシミュレーションするために用いた回路を示す図である。
図10において、n型MOSトランジスタQna,Qnb,Qnd,Qne、インバータ回路IVa,IVbは、それぞれ、図16におけるn型MOSトランジスタQn1,Qn2,Qn5,Qn6、インバータ回路IV1,IV2に対応する。なお、図16における読み出し用の回路(Qn7,Qn8,Qp3,Qp4)については図示を省略している。
図10に示すように、初期状態において、インバータ回路IVaの出力がハイレベル、インバータIVbの出力がローレベルに設定される。また、n型MOSトランジスタQndのゲートには、ローレベルからハイレベルへ変化する電圧Vが印加され、n型MOSトランジスタQneのゲートには、ハイレベルからローレベルへ変化する電圧Vが印加される。
本回路においても、図4(B)に示す回路と同様に、この電圧Vを変化させながらノードN0,N1の電圧の一致点の探索を行うことにより、上述した電圧Vtrip_WMが取得される。
図9に示すメモリセルのシミュレーション用回路については、読み出し用回路(Qn16,Qn17,Qp14,Qp15に対応する回路)を有する点を除いて、図4(B)に示す回路と同じである。
図11は、WMのFOMを図16および図9のメモリセルについて複数の電源電圧で算出した結果を示しており、横軸は電源電圧、縦軸はFOMの値を示す。
曲線C37は、従来のメモリセル(図16)のWMのFOMを示す。
曲線C38は、本実施形態に係るメモリセル(図9)のWMのFOMを示す。
図11から分かるように、本実施形態に係るメモリセル(図9)は、従来のメモリセル(図16)に対して2〜5程度FOMの値が大きくなっている。そのため、従来よりもWMの性能が改善されている。
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について述べる。
図12は、第3の実施形態に係るSRAM装置の構成の一例を示す図である。
図12に示すSRAM装置は、図8に示すSRAM装置におけるメモリアレイ11を後述のメモリアレイ11Aに置き換えるとともに、メモリアレイ11Aと列選択回路(31−1〜31−n,32−1〜32−n)との間にチャンネル配線部51および52を設けたものである。
図13は、このメモリアレイ11Aに含まれるメモリセル(MC1,MC2,…)とレベル変換回路(LS1,LS2,…)の構成の一例を示す図である。
図13に示すように、メモリセル(MC1,MC2,…)は、図9に示すメモリセルにおいてレベル変換回路LSを除いた部分と同じ構成(すなわちQn11,Qn12,Qn17,Qp15,IV11〜IV13)を有する。
特に図示していないが、書き込みビット線対(WBL,XWBL)、読み出しワード線対(RWL,XRWL)および読み出しビット線RBLと、メモリセル(MC1,MC2,…)との接続については、上述したメモリアレイ11と同じである。
メモリアレイ11Aの複数の列は、隣接する4列ごとのグループに区分されている。この同一グループの列に含まれる同一行のメモリセル(例えばMC1〜MC4やMC5〜MC8)は、それぞれメモリセルのグループ(メモリセル群MG1,MG2,…)を形成している。これらの列のグループは、4本の書き込み用の列選択線(MXa1〜MXa4)の何れか1つ、ならびに、4本の読み出し用の列選択線(MXb1〜MXb4)の何れか1つとそれぞれ対応付けられている。
書き込み用の列選択回路(31−1〜31−4)は、書き込み用の列選択線(MXa1〜MXa4)の何れかが活性化されると、この活性化された列選択線に対応する列グループを書き込み対象として選択する。これにより、この選択した列グループに属するメモリセル群に対して入力回路41−1〜41−nからの入力データが書き込まれる。
また、読み出し用の列選択回路(32−1〜32−4)は、読み出し用の列選択線(MXb1〜MXb4)の何れかが活性化されると、この活性化された列選択線に対応する列グループを読み出し対象として選択する。これにより、この選択した列グループに属するメモリセル群から記憶データが読み出されて出力回路41−1〜42−nより出力される。
レベル変換回路(LS1,LS2,…)は、上述したメモリセル群(MG1,MG2,…)に対応して設けられており、それぞれ対応するメモリセル群と書き込み用ワード線WWLとの接続線上に挿入される。
レベル変換回路(LS1,LS2,…)は、図9に示すレベル変換回路LSと同様に、並列接続されたn型MOSトランジスタとp型MOSトランジスタとを有する。n型MOSトランジスタのゲートは電源ラインVccに接続され、p型MOSトランジスタのゲートは列選択線(MXa1〜MXa4)に接続される。このp型MOSトランジスタのゲートに接続される列選択線は、対応するメモリセル群が書き込み対象として選択された場合に活性化される列選択線である。
図14は、チャンネル配線部51の一部分(51−1)を例示した図である。
上述したように、書き込み用の列選択線(MXa1〜MXa4)や読み出し用の列選択線(MXb1〜MXb4)の何れかが活性化されると、この活性化された列選択線に対応する列グループ(4つの隣接した列)が同時にアクセス対象になる。
一方、同時にアクセス対象になる列のビット線(もしくはビット線対)は、それぞれ別の列選択回路に接続される必要がある。なぜなら、1つの列選択回路においては同時に1つの列しか選択できないからである。
したがって、隣接した4列のビット線(もしくはビット線対)を、それぞれ異なる列選択回路に接続しなくてはならなくなり、ビット線の配線に交錯部分が生じる。
図14は、メモリアレイ11Aと列選択回路(41−1〜41−4)との間でこのような配線を行った例を示している。
チャネル配線部51は、メモリアレイ11Aと列選択回路31−1〜31−nとの間で図14に示すように書き込み用ビット線対(WBL,XWBL)を交錯させた配線部分である。
また、チャネル配線部52は、メモリアレイ11Aと列選択回路32−1〜32−nとの間で同図のように読み出し用ビット線RBLを交錯させた配線部分である。
ここで、上述した構成を有する図12に示すSRAM装置の書き込み動作を説明する。なお、読み出し動作については、図8に示すSRAM装置と同じであるため、説明を割愛する。
[データ書き込み時]
書き込み制御回路21によって、書き込みアドレス信号AD1に応じた書き込み用ワード線WLおよび列選択線MXaがそれぞれ1本ずつ活性化されると、この活性化された列選択線MXaに対応する列グループに属し、かつ、活性化された書き込み用ワード線WLに接続される行に属する複数のメモリセル群が、書き込み対象として選択される。また、この複数のメモリセル群にそれぞれ対応するレベル変換回路(LS1,LS2,…)では、そのp型MOSトランジスタに接続される列選択線MXaが活性化される。書き込み用ワード線WWLが活性化時においてハイレベル、列選択線MXaが活性化時においてローレベルになるものとすると、該p型MOSトランジスタがオンするため、書き込み用ワード線WWLのハイレベルの電圧は、レベル変換回路(LS1,LS2,…)による電圧降下を生じない状態で、書き込み対象のメモリセル群に入力される。
一方、書き込み用ワード線WWLがハイレベル、列選択線MXaがハイレベルになる非書き込み対象のメモリセル群の場合、これに対応するレベル変換回路(LS1,LS2,…)のp型MOSトランジスタがオフする。そのため、書き込み用ワード線WWLのハイレベルの電圧は、レベル変換回路(LS1,LS2,…)による電圧降下を生じた状態で、非書き込み対象のメモリセル群に入力される。
したがって、本実施形態に係るSRAM装置においても、トランジスタ対(Qn11,Qn12)をオンに設定しつつ記憶データの保持が必要な場合(非書き込み対象時)にはトランジスタ対(Qn11,Qn12)の駆動能力を下げてSNMを向上させ、データの書き込み時にはトランジスタ対(Qn11,Qn12)の駆動能力を高めてWMを向上させることができる。これにより、SNMとWMの両方の性能向上を果たすことが可能になり、装置の信頼性を向上させることができる。
また、本実施形態に係るSRAM装置よれば、4メモリセルに対して1つの割合でレベル変換回路を設ければ良いので、図8に示すSRAM装置に比べて回路規模を削減することができる。
ここまで、本発明な3つの実施形態について述べたが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
上述した実施形態において示した回路構成は一例であり、同等な機能を有する他の回路に任意に変更可能である。
例えば、レベル変換回路としてn型MOSトランジスタとp型MOSトランジスタとの並列回路を例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、1個のn型MOSトランジスタを直列接続された複数のn型MOSトランジスタに置き換えても良い。これにより、p型MOSトランジスタがオフ時の電圧降下を大きくすることができる。また、n型MOSトランジスタのしきい電圧を、トランジスタ対(Qn11,Qn12)に対して異なるしきい電圧に設定しても良い。これにより、p型MOSトランジスタがオフ時の電圧降下を細かく調節することが可能になり、トランジスタ対(Qn11,Qn12)の駆動能力をより適切に制御することが可能になる。また、p型MOSトランジスタのみ、n型MOSトランジスタのみを用いてレベル変換回路を構成し、ゲート電圧を制御することで、所定の電位差を得る構成としてもよい。
また、上述した実施形態ではn型MOSトランジスタおよびp型MOSトランジスタを用いているが、これに限らず、例えばバイポーラトランジスタ等の他の素子を用いても良い。
また、上述した実施形態において示した個数等は一例であり、本発明はこれに限定されない。例えば、図13に示すメモリアレイ11Aは4メモリセルに1つの割合でレベル変換回路を設けているが、これに限らず、他の任意の割合でレベル変換回路を設けても良い。
第1の実施形態に係るSRAM装置の構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るメモリセルの構成の一例を示す図である。 図2に示すメモリセルのスタティック・ノイズマージン(SNM)に関わる性能をシミュレーションするために用いた回路を示す図である。 図2に示すメモリセルのライトマージン(WM)に関わる性能をシミュレーションするために用いた回路を示す図である。 図2に示すメモリセルのSNMおよびWMに関わる性能のシミュレーション結果を示す第1の図である。 図2に示すメモリセルのSNMおよびWMに関わる性能のシミュレーション結果を示す第2の図である。 図2に示すメモリセルのSNMおよびWMに関わる性能のシミュレーション結果を示す第3の図である。 第2の実施形態に係るSRAM装置の構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係るメモリセルの構成の一例を示す図である。 図9に示すメモリセルのWMに関わる性能をシミュレーションするために用いた回路を示す図である。 図9に示すメモリセルのWMに関わる性能のシミュレーション結果を示す図である。 第3の実施形態に係るSRAM装置の構成の一例を示す図である。 第3の実施形態に係るメモリセルとレベル変換回路の構成の一例を示す図である。 チャンネル配線部における配線の一例を示す図である。 1ポート型SRAMにおけるメモリセルの構成の一例を示す図である。 2ポート型SRAMにおけるメモリセルの構成の一例を示す図である。 図15に示すメモリセルにおいて記憶データが破壊される場合の動作を説明するための図である。 図15に示すメモリセルにおいてデータの書き換えに失敗する場合の動作を説明するための図である。
符号の説明
10,11,11A…メモリアレイ、20…制御回路、21…書き込み制御回路、22…読み出し制御回路、30−1〜30−n、31−1〜31−n、32―1〜32−n…列選択回路、40−1〜40−n…入出力回路、41−1〜42−n…入力回路、42−1〜42−n…出力回路、51,52…チャンネル配線部、Qn1〜Qn17…n型MOSトランジスタ、Qp1〜Qp15…p型MOSトランジスタ

Claims (20)

  1. 記憶ノード対の信号レベルを相補的なレベルに保持し、入力される相補信号に応じて該記憶ノード対の信号レベルを反転させる記憶回路と、上記相補信号が伝送される第1のビット線対と上記記憶ノード対との間に接続され、入力される第1の制御信号に応じてオンまたはオフするトランジスタ対とを有するスタティック型メモリセルであって、
    入力されるレベル制御信号に応じて、上記トランジスタ対に入力される上記第1の制御信号のレベルを、該トランジスタ対の駆動能力が低下するレベルに変化させるレベル変換回路を有する、
    スタティック型メモリセル。
  2. 上記レベル変換回路は、
    上記レベル制御信号に応じてオンまたはオフするスイッチ回路と、
    上記スイッチ回路に並列に接続され、該スイッチ回路がオフのとき、該スイッチ回路の一方の端子に入力される上記第1の制御信号のレベルを、所定のしきいレベルだけ変化させて、該スイッチ回路の他方の端子から出力するトランジスタ回路と、を含む、
    請求項1に記載のスタティック型メモリセル。
  3. 上記トランジスタ対は、第1導電型トランジスタを含み、
    上記スイッチ回路は、第2導電型トランジスタを含み、
    上記トランジスタ回路は、上記スイッチ回路の第2導電型トランジスタに並列に接続された、第1導電型トランジスタを含む、
    請求項2に記載のスタティック型メモリセル。
  4. 上記トランジスタ回路の第1導電型トランジスタは、上記トランジスタ対の第1導電型トランジスタと異なるしきいレベルを有する、
    請求項3に記載のスタティック型メモリセル。
  5. 上記トランジスタ回路は、直列に接続された複数の第1導電型トランジスタを含む、
    請求項3または4に記載のスタティック型メモリセル。
  6. 入力される第2の制御信号に応じて、上記記憶ノード対の少なくとも一方のノードに保持される信号に応じた読み出し信号を第2のビット線に出力する読み出し回路を有する、
    請求項1乃至5の何れか一に記載のスタティック型メモリセル。
  7. 行列状に配列される複数のメモリセルと、
    それぞれ同一の行のメモリセルに接続される複数のワード線と、
    それぞれ同一の列のメモリセルに接続される複数のビット線対と、
    上記メモリセルにアクセスするための制御信号を上記ワード線に出力するとともに、上記メモリセルに入力される上記制御信号のレベルを制御するためのレベル制御信号を生成する制御回路と、を有し、
    上記メモリセルは、
    記憶ノード対の信号レベルを相補的なレベルに保持し、上記ビット線対を介して入力される相補信号に応じて該記憶ノード対の信号レベルを反転させる記憶回路と、
    上記ビット線対と上記記憶ノード対との間に接続され、上記ワード線を介して入力される上記制御信号のレベルに応じてオンまたはオフするトランジスタ対と、
    上記レベル制御信号に応じて、上記トランジスタ対に入力される上記制御信号のレベルを、該トランジスタ対の駆動能力が低下するレベルに変化させるレベル変換回路と、を含む、
    SRAM装置。
  8. 上記制御回路は、書き込み対象のメモリセルと同一の行に含まれる非書き込み対象のメモリセル、および/または、読み出し対象のメモリセルと同一の行に含まれる全てのメモリセルに入力される上記制御信号に対して上記レベル変換が実行されるように、上記レベル制御信号を生成する、
    請求項7に記載のSRAM装置。
  9. 上記レベル変換回路は、
    上記レベル制御信号に応じてオンまたはオフするスイッチ回路と、
    上記スイッチ回路に並列に接続され、該スイッチ回路がオフのとき、該スイッチ回路の一方の端子に入力される上記制御信号のレベルを、所定のしきいレベルだけ変化させて、該スイッチ回路の他方の端子から出力するトランジスタ回路と、を含む、
    請求項7または8に記載のSRAM装置。
  10. 行列状に配列される複数のメモリセルと、
    それぞれ同一の行のメモリセルに接続される複数の第1のワード線と、
    それぞれ同一の行のメモリセルに接続される複数の第2のワード線と、
    それぞれ同一の列のメモリセルに接続される複数の第1のビット線対と、
    それぞれ同一の列のメモリセルに接続される複数の第2のビット線と、
    上記メモリセルにデータを書き込むための第1の制御信号を上記第1のワード線に出力するとともに、同一のワード線に接続されるメモリセルの中から書き込み対象のメモリセルを選択する選択信号を生成する第1の制御回路と、
    上記メモリセルからデータを読み出すための第2の制御信号を上記第2のワード線に出力する第2の制御回路と、を有し、
    上記メモリセルは、
    記憶ノード対の信号レベルを相補的なレベルに保持し、上記第1のビット線対を介して入力される相補信号に応じて該記憶ノード対の信号レベルを反転させる記憶回路と、
    上記第1のビット線対と上記記憶ノード対との間に接続され、上記第1のワード線を介して入力される上記第1の制御信号のレベルに応じてオンまたはオフするトランジスタ対と、
    上記第2のワード線を介して入力される第2の制御信号に応じて、上記記憶ノード対の少なくとも一方のノードの信号に応じた読み出し信号を上記第2のビット線に出力する読み出し回路と、
    上記選択信号において書き込み対象として選択されていない場合、上記トランジスタ対に入力される第1の制御信号のレベルを、該トランジスタ対の駆動能力が低下するレベルに変化させるレベル変換回路と、を含む、
    SRAM装置。
  11. 行列状に配列される複数のメモリセルと、
    それぞれ同一の行のメモリセルに接続される複数の第1のワード線と、
    それぞれ同一の行のメモリセルに接続される複数の第2のワード線と、
    それぞれ同一の列のメモリセルに接続される複数の第1のビット線対と、
    それぞれ同一の列のメモリセルに接続される複数の第2のビット線と、
    上記メモリセルにデータを書き込むための第1の制御信号を上記第1のワード線に出力するとともに、同一のワード線に接続されるメモリセルの中から書き込み対象のメモリセルを選択する選択信号を生成する第1の制御回路と、
    上記選択信号において書き込み対象となり得る複数のメモリセル群に対応する複数のレベル変換回路と、
    上記メモリセルからデータを読み出すための第2の制御信号を上記第2のワード線に出力する第2の制御回路と、を有し、
    上記メモリセルは、
    記憶ノード対の信号レベルを相補的なレベルに保持し、上記第1のビット線対を介して入力される相補信号に応じて該記憶ノード対の信号レベルを反転させる記憶回路と、
    上記第1のビット線対と上記記憶ノード対との間に接続され、上記第1のワード線を介して入力される上記第1の制御信号のレベルに応じてオンまたはオフするトランジスタ対と、
    上記第2のワード線を介して入力される第2の制御信号に応じて、上記記憶ノード対の少なくとも一方のノードの信号に応じた読み出し信号を上記第2のビット線に出力する読み出し回路と、を含み、
    上記レベル変換回路は、対応するメモリセル群が上記選択信号において書き込み対象として選択されていない場合、該メモリセル群のトランジスタ対に入力される第1の制御信号のレベルを、該トランジスタ対の駆動能力が低下するレベルに変化させる、
    SRAM装置。
  12. 上記レベル変換回路は、
    上記選択信号に応じてオンまたはオフするスイッチ回路と、
    上記スイッチ回路に並列に接続され、該スイッチ回路がオフのとき、該スイッチ回路の一方の端子に入力される上記第1の制御信号のレベルを、所定のしきいレベルだけ変化させて、該スイッチ回路の他方の端子から出力するトランジスタ回路と、を含む、
    請求項10または11に記載のSRAM装置。
  13. 第1のノードと、
    第2のノードと、
    上記第1のノードと上記第2のノードとの間に接続され、上記第1のノードと上記第2のノードに相補的な信号を保持するためのメモリ素子と、
    ビット線と上記第1のノードとの間に接続される第1のスイッチング素子と、
    ビット補線と上記第2のノードとの間に接続される第2のスイッチング素子と、
    ワード線と上記第1のスイッチング素子の制御端子および上記第2のスイッチング素子の制御端子との間に接続され、入力される選択信号に応じて上記ワード線に供給される信号に対応した信号を供給する電圧供給回路と、
    を有し、
    上記選択信号が活性化される場合の上記第1および第2のスイッチング素子の駆動能力が上記選択信号が活性化されない場合の上記第1および第2のスイッチング素子の駆動能力よりも大きい
    SRAM装置。
  14. 読み出し用ビット線と上記第2のノードとの間に接続され、読み出し用ワード線の信号に応じて制御される読み出し回路を有する
    請求項13に記載のSRAM装置。
  15. 上記メモリ素子が、
    入力端が上記第2のノードに接続され、出力端が上記第1のノードに接続された第1のインバータ素子と、
    入力端が上記第1のノードに接続され、出力端が上記第2のノードに接続された第2のインバータ素子とを有する
    請求項13または14に記載のSRAM装置。
  16. 上記第1および第2のスイッチング素子がMOSトランジスタで構成される
    請求項15に記載のSRAM装置。
  17. 上記電圧供給回路が、上記選択信号がゲート端子に印加されるMOSトランジスタを有する
    請求項16に記載のSRAM装置。
  18. 上記電圧供給回路が、
    上記ワード線と上記第1および第2のスイッチング素子のゲート端子との間に接続されたnMOSトランジスタとpMOSトランジスタとを有し、上記pMOSトランジスタのゲート端子に上記選択信号が供給される
    請求項16に記載のSRAM装置。
  19. 上記読み出し回路が、上記第2のノードと上記読み出し用ビット線との間に接続されたインバータ素子を有する
    請求項14、16、17または18に記載のSRAM装置。
  20. 上記選択信号が、上記ビット線と上記ビット補線とで構成されるビット線対を選択するための列選択信号に応じて供給される
    請求項13、14、15、16、17、18または19に記載のSRAM装置。
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