JP2005273487A - 外気導入用エアダクトの補強構造 - Google Patents
外気導入用エアダクトの補強構造 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 逃げ変形を伴わない落ち込み変形による場合においても、ダクトの閉塞が発生せず、良好なダクト成形性を維持でき、車両搭載性の制約を受けないダクト閉塞防止構造を提供する。
【解決手段】 上記課題を解決するためになされた本発明のエアダクトの補強構造は、ダクト外周面に複数の係合部を配設し、硬質の環状補強部材が前記複数の係合部に係合していることを特徴とする。このような構成とすることにより、エアダクト断面の外形は複数個所で径内外方向へ位置固定される事となり、負圧作用時における前記逃げ変形を伴う落ち込み変形のみならず、単独の落ち込み変形に対して抑制力を有しエアダクトの閉塞を阻止することが可能になるのである。
【選択図】 図1
Description
上記のような構成とすることにより、ダクト本体の負圧による外形変化を抑制し、座屈により閉塞することを防止する。また、ダクト外周に平面部を有する場合においても、逃げ変形を伴わない平面部特有の落ち込み変形を抑制してダクト断面の閉塞を防止することができるのである。
図1は本発明の第一の実施形態にかかるエアダクト1の補強構造を示す斜視図であり、図2は図1の硬質の補強部材10に沿った断面図である。図1に示すように、略円筒状のエアダクト本体1はその両端に開口11を有し、少なくともその片側は他の吸気部材に接続するための締結部12を有している。また、ダクト本体の一部には蛇腹部13が配設されている。このダクト本体の一般部14には、硬質の補強部材10を嵌合するための被嵌合凸部15が、ダクト本体外周面の対向する位置に2箇所配設されている。この被嵌合凸部にはダクト外周に沿うように被嵌合穴16が穿設されており、補強部材10はこの被嵌合穴16に勘合して固定されている。このような構成とすることで、略円筒状のエアダクト1は径方向のうち、2つの被嵌合凸部15により決まる1方向寸法が固定されることになる。従って、負圧作用時に前記寸法固定方向Aにおける落ち込み変形を起こそうとすると、これに伴い前記寸法固定方向Aと直角方向にある部位が逃げ変形しようとする。しかし、前記寸法固定方向Aの落ち込み変形が抑制されることにより、前記寸法固定方向と直交する方向の逃げ変形も同時に抑制されダクトの閉塞が阻止される。また、前記寸法固定方向Aと直角方向にある部位が落ち込み変形しようとした場合も、同様に前記寸法固定方向Aの逃げ変形が抑制されることによりダクトの閉塞が阻止される。このように、略円形状の断面の1方向の寸法を固定することにより、落ち込み変形および逃げ変形を抑制することができるため、補強部材はダクト外周面に同径で沿わせる必要性はなくダクト外周面から浮き上がった状態であっても良い。従って、良好な吸気性能を確保しつつ形状的に自由な設定ができ、多品種のダクトに対して補強部材を共通使用することができるため経済性も向上する。なお、補強部材は寸法を拘束することができればよく、多種多様な材質を選定可能であり特に限定されることはない。
図7は本発明の第二の実施形態にかかるエアダクト6の、補強構造を示す補強部材60に沿った断面図である。図7は前記第一の実施形態と異なり、2箇所の平面部69a,69bを有する異形断面のエアダクト本体6の補強構造を示す。本実施形態のエアダクトはその両端に図示しない開口61を有し、少なくともその片側は他の吸気部材に接続するための図示しない締結部62を有している。また、ダクト本体の一部には前記第一実施形態と同様の蛇腹部63が配設されている。このダクト本体の一般部64には、硬質の補強部材60を嵌合するための被嵌合凸部65が、ダクト本体外周面に3箇所配設されている。この被嵌合凸部65にはダクト外周に沿うように被嵌合穴66aおよび被嵌合溝66bが穿設されており、補強部材60はこの被嵌合穴66aおよび66bに勘合して固定されている。ここで、被嵌合穴66aは図1、図2に示す被嵌合穴16と同仕様であり、被嵌合溝66bは図4に示す嵌合溝36と同仕様である。このような構成とすることで、異形断面のエアダクト6は径方向のうち、3つの被嵌合凸部65により外形形状が固定されることになる。従って、負圧作用時に前記平面部69a,69bのいずれか一方または両方が落ち込み変形を起こそうとしても、3箇所の被嵌合凸部65により形状が固定されているため、平面部69a,69bの変形が抑制されエアダクト6の閉塞が阻止される。このように、2箇所に平面部を有するエアダクトにおける異形断面の外形の3点を拘束することで外形形状を固定することにより、平面部の落ち込み変形抑制することができるため、補強部材はダクト外周面に同径で沿わせる必要性はなくダクト外周面から浮き上がった状態であっても良い。従って、良好な吸気性能を確保しつつ形状的に自由な設定ができ、多品種のダクトに対して補強部材を共通使用することができるため経済性も向上する。
5 第1実施例の平面部有りエアダクト
6 第2実施例のエアダクト
10 補強部材
11 開口
12 締結部
13 蛇腹部
14 一般部
15 被嵌合凸部
16 被嵌合穴
20 補強部材
25 被嵌合凸部
26 被嵌合穴
27 補強部材先端部
30 補強部材
35 被嵌合突部
36 被嵌合溝
37 先端折返し部
40 補強部材
45 被嵌合凸部
47 補強部材のPCV取付ボス側の先端部
48 PCV取付ボス
55 被嵌合凸部
56 被嵌合穴
59 平面部
5a,5b 接続部
60 補強部材
65 被嵌合凸部
66a 被嵌合穴
66b 被嵌合溝
69a,69b 平面部
100 従来のエアダクト
101 補強リブ
110 従来のエアダクト外周面
111 硬質環状部材
Claims (5)
- 空気導入用エアダクトにおいて、ダクト外周面に配設された複数の係合部を有し、硬質の補強部材が前記複数の係合部に係合していることを特徴とする外気導入用エアダクトの補強構造。
- ダクト外周面に配設された複数の係合部が、ダクト外周面から突出して配設された複数の被嵌合凸部であることを特徴とする請求項1に記載の外気導入用エアダクトの補強構造。
- ダクト外周面に複数配設された被嵌合凸部のうち、少なくとも一対は対向位置に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の外気導入用エアダクトの補強構造。
- ダクト外周面に複数配設された被嵌合凸部のうち、少なくとも一つの被嵌合凸部が耐負圧剛性の低い部位または耐負圧剛性の低い部位の近傍に配設されていることを特徴とする請求項2または3に記載の外気導入用エアダクトの補強構造。
- ダクト外周面に複数配設された被嵌合凸部が、ダクト外周に円周角度均等位置に配設されていることを特徴とする請求項2乃至4に記載の外気導入用エアダクトの補強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004085095A JP2005273487A (ja) | 2004-03-23 | 2004-03-23 | 外気導入用エアダクトの補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004085095A JP2005273487A (ja) | 2004-03-23 | 2004-03-23 | 外気導入用エアダクトの補強構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005273487A true JP2005273487A (ja) | 2005-10-06 |
Family
ID=35173439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004085095A Pending JP2005273487A (ja) | 2004-03-23 | 2004-03-23 | 外気導入用エアダクトの補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005273487A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10520225B2 (en) | 2013-01-03 | 2019-12-31 | L'air Liquide Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude | Refrigeration and/or liquefaction device using selective pre-cooling, and corresponding method |
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2004
- 2004-03-23 JP JP2004085095A patent/JP2005273487A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10520225B2 (en) | 2013-01-03 | 2019-12-31 | L'air Liquide Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude | Refrigeration and/or liquefaction device using selective pre-cooling, and corresponding method |
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