JP2005271974A - スティック型包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】紐、止め具、フックボードや遠心装置等と組み合わせることにより、携帯性が向上し、また、出入荷管理、計数管理、服薬管理等が容易であり、目の不自由な人や視力の低下した老人等においても開封が容易である経口用の固形の医薬品が封入されていることを特徴とするスティック型包装体の提供。
【解決手段】第1のシール部に貫通孔を有し、経口用の固形の医薬品が封入されていることを特徴とするスティック型包装体および該包装体と紐、鎖等、止め具、遠心装置、またはフックボードとのセットの提供。
【選択図】なし

Description

本発明は、医薬品分野におけるスティック型包装体に関する。より詳細には、頂部シール部に貫通孔を有し、携帯性を有し、服薬管理や計数管理が可能なスティック型包装体に関する。
現在、医薬品、サプリメント(健康食品)および食品分野では、取り扱いが容易である、内容物の排出性が良好である、包装容積の軽減が図れる、等の理由から、多くのスティック型包装体が用いられている。これらのスティック型包装体は、概して長尺状(短辺方向に対して長辺方向が長い形態)に形成されており、その形態は、ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミニウム箔、ポリエチレンフィルム、紙等から適宜選択される構成材料を順次積層させたラミネートフィルム、あるいは、単層のポリエチレンフィルム、ビニールフィルム等を用い、長辺方向に形成される短辺方向の両端部を融着した背貼り部を有して袋状に形成するとともに、長辺方向の両端に形成される端部を融着して接着されたシール部を形成し、内容物を袋部に充填して形成されたものが一般的である。
このようなスティック型包装体を有する製品の例として、医薬品が封入されたものとしては、リーバクト顆粒(味の素社製)、コレバインミニ83%(三菱ウェルファーマ社製)がある。リーバクト顆粒のスティック型包装体は、頂部および底部シール部の角部が弧状に形成されており、開封時に掌を傷つけたり、他の製品を破損させたりすることがなく、好適である。医薬品以外、例えば、健康食品や、食品が封入されたものとしては、スティックシュガーやうまみ調味料を封入したスティック包装など、多数のものが知られている。
医薬品の特性の一つとして、その服薬管理の重要性が挙げられる。患者の病状を医師が診察して、その症状を改善すべく医薬品を処方しても、患者が服薬しなければ症状の改善は見込めない。従って、医薬品は、いかにその飲み忘れを防止するかということが重要な課題の一つとして挙げられる。
また、医薬品の別の特性として、計数管理の重要性が挙げられる。特に、病院の窓口や薬局において患者に渡す際に数に誤りがあってはならない。従って、医療機関側、患者側双方にとって、受け渡しの際に計数しやすいものが望まれる。
また、医薬品の別の特性として、処方量、すなわち、内容量の全量を正しく服用することの重要性が挙げられる。従って、スティック包装の場合、切り捨て部に薬剤が残っていたり、開封時にこぼしたりすると、必要量が服用できなくなり、症状の改善に影響をおよぼす。健常者であれば、その表面の印刷等の指示により、さほどの困難性を伴わずに開封位置を知ることができ、また、切り捨て部への薬剤の残留を軽減するために服用前に包装体頂部を持って、包装体を振るなどの処置が可能である。しかしながら、視覚障害者や老人など、視力や筋力が低下した人々にとっては、かかる所作には困難性を伴うことが多い。従って、そのような人々にとっても、かかる状況を容易に回避しうるような形状または工夫を施したものが望まれる。
ところで、医薬品が封入されたスティック型包装体としては、上述の通り、リーバクト顆粒(味の素社製)およびコレバインミニ83%(三菱ウェルファーマ社製)が知られているが、これらは、いずれも、シール部に貫通孔を有していない。また、食品が封入されたアルミラミネート包装体で、シール部に貫通孔を有するものとして、例えば、カネボウフーズ社製:甘栗むいちゃいました(商品名)、フジッコ社製:カレーうどんの素(商品名)などがある。前者は、包装体頂部シール部の中央に商品展示のための貫通孔を有し、後者は、包装体頂部シール部の端部に箸をかけるための貫通孔を有している。しかしながら、いずれも包装体の大きさは、医薬品を封入するためのものと比べてかなり大きく、また、貫通孔の使用目的についても本発明で想定しているものとは異なる。
医薬品が封入されているスティック包装で、シール部に貫通孔を有する先行技術は認められない。
本発明が解決すべき課題は、携帯性に優れ、服薬管理や計数管理が容易であり、視覚障害者や視力が低下した老人等においても開封容易なスティック型包装体を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を行ったところ、シール部に貫通孔を有するスティック型包装体、または、該スティック型包装体と、紐、鎖、止め具、フックボード等とのセットが上記課題を解決することを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は、下記(i)〜(ix)に記載のスティック型包装体、該スティック型包装体を構成要件の1つとするセット、およびそれを用いた方法を提供する。
(i)長辺と短辺からなる長尺状のスティック型包装体であって、
フィルムを長辺で貼り合わせた背貼り部と、
長辺の両端部にある密封された第1および第2のシール部と、
両シール部の間にある内容物を含むための袋部と、を有し、
第1のシール部に貫通孔が形成されており、
袋部に固形物で経口投与される医薬品が封入されていることを特徴とする、スティック型包装体。
(ii)前記貫通孔が、紐または鎖を通す位置、大きさおよび/または形状に形成された前記(i)記載のスティック型包装体。
(iii)前記貫通孔が、リング、ピンまたは棒を通す位置、大きさおよび/または形状に形成された前記(i)記載のスティック型包装体。
(iv)前記貫通孔が、フックを通す位置、大きさおよび/または形状に形成された前記(i)記載のスティック型包装体。
(v)前記貫通孔を介して(i)記載のスティック型包装体と、遠心装置の回転可能な軸とを直接的または間接的に結合し、該軸を回転させることで、前記袋部中の内容物に、遠心力をかける方法。
(vi)前記貫通孔の位置、大きさおよび/または形状が、スティック型包装体の切り口の位置、封入した医薬品の大きさ、用法または用量の情報を有し、
該貫通孔を触知して、前記(i)記載のスティック型包装体の切り口の位置、封入した医薬品の大きさ、用法または用量を認識する方法。
(vii)前記(i)または(ii)に記載のスティック型包装体と、
該スティック型包装体の貫通孔を介して該スティック型包装体を首から下げるのに好適な材質、長さおよび/または形状の紐または鎖と、のセット。
(viii)前記(i)または(iii)に記載のスティック型包装体と、
該スティック型包装体の貫通孔を介して該スティック型包装体を束ねるのに好適な材質、長さおよび/または形状の止め具と、のセット。
(ix)フックを具備するフックボードに、貫通孔を介して、前記(i)または(iv)に記載のスティック型包装体を懸架し、該スティック型包装体中の医薬品を服用した後に、貫通孔を有する第1のシール部をフックに残して医薬品の服用の有無を目視にて管理する服薬管理方法。
本発明のスティック型包装体、該スティック型包装体を構成要件の一つとするセットおよびそれを用いた方法は、携帯性に優れ、服薬管理や計数管理が容易であり、視覚障害者や視力が低下した老人等においても開封容易である。
本発明のスティック型包装体は、ラミネート状のフィルムを送給して、内容物、すなわち固形物で経口投与される医薬品、より詳細には、カプセル、丸剤、粒等の内容物を製造装置で充填しながら形成するスティック型包装体であって、第1のシール部に貫通孔を有する。
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明は、
長辺10と短辺11からなる長尺状のスティック型包装体1であって、
フィルムを長辺10で貼り合わせた背貼り部4と、
長辺10の両端部にある密封された第1および第2のシール部3と、
両シール部の間にある内容物を含むための袋部2と、を有し、
第1のシール部3aに貫通孔34が形成されており、
袋部2に固形物で経口投与される医薬品が封入されていることを特徴とする、スティック型包装体1、
に関する。
<スティック包装体の形状>
図1、図2に本発明のスティック型包装体の実施形態を例示した。図1(a)は正面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A線断面図であり、図2は図1(a)の背面図である。
また、図6から図11は、本発明のスティック型包装体の別の態様の1例の6面図である。図6から図11で示されるスティック型包装体は、第1および第2のシール部が同形を示していて、第1のシール部に貫通孔を有する。
図示の実施形態のスティック型包装体1は、図1に示すように、長尺状に形成され、内容物を充填する袋部2と、長辺方向に対して両端に形成されるシール部3(第1のシール部3a、第2のシール部3b)と、長辺方向に配置される背貼り部4(図2)とを有して形成されている。
<材質>
スティック型包装体1を袋状に形成するフィルムの材料は、ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミニウム箔、ポリエチレンフィルム、紙等を順次積層させた複数層のラミネートフィルムが一般的であるが、材質、厚さ、順序などは特に限定されない。単層のポリエチレンフィルム、ビニールフィルム等も包装体の材料として使用できる。
好ましくは、アルミニウム箔を主体とする複数層の複層体である。
<シール方法>
第1のシール部3aと第2のシール部3bのシール方法は、包装体が密封される限り特に限定されないが、熱融着によって接着されるのが好ましい。背貼り部4は短辺方向の両端部を長辺に沿ってシールされる。合掌状に貼り合せることも、封筒の背張り様に貼り合せることも可能であるが、合掌状に貼り合せるのが好ましい。背ばり部4のシール方法は、包装体が密封される限り特に限定されないが、熱融着によって接着されるのが好ましい。
<シール部幅>
第1のシール部3aと第2のシール部3bの長辺方向の幅は、包装体の密封性を確保する観点から3mm以上であることが好ましく、開封時の持ちやすさや携帯性の観点から30mm以下であることが好ましい。第1のシール部3aについては、貫通孔34を形成する観点から5mm以上であることが好ましい。
<シール部の形状>
第1のシール部3aおよび第2のシール部3bの外形は特に限定されないが、取り扱い時に指や掌等を包装体1の角部31で傷つけたり、製品同士が角部31により損傷して製品の密封性が損なわれたりしないような形状が好ましい。具体的には、両外側角部31・31が弧状、面取り状あるいは滑らかな曲線状などに形成した形状が挙げられる(図1では弧状に形成されているものを例示した)。シール部3と袋部2との境界線である元部33の形状についても特に限定されないが、直線状あるいは、長辺の外方に向かって凸状となる円弧状が好ましい。
<貫通孔>
第1のシール部3aに形成される貫通孔34は、皮膚を損傷したり、シール性を損なったりしない限り、その位置、大きさ、形状、数は問わないが、該貫通孔34の目的(用途)とするところにより、好ましい態様が異なる。該貫通孔34の目的(用途)毎の好ましい態様は以下の通りである。
紐または鎖等を通すために好適な貫通孔:
位置・・・任意
大きさ・・・3〜6mm
形状・・・円
数・・・1
リング、ピン、棒等を通すために好適な貫通孔:
位置・・・任意
大きさ・・・1〜5mm
形状・・・円
数・・・1
フック等にかけるために好適な貫通孔:
位置・・・任意
大きさ・・・3〜8mm
形状・・・円
数・・・1
前記貫通孔は、例えば、紐、鎖、リング、ピンおよび棒等と共に用いることにより、該スティック包装体の携帯性を向上させる点で好適である。すなわち、紐や鎖を通して首から下げたり、キーホルダーにつけたりすることにより持ち運びが容易になる。また、首から下げておけば、飲み忘れも減り、服薬管理の点からも好適である。目の不自由な人や視力の低下した老人等においては、首から下げておくことにより、服薬時間毎に薬を探さないで済むという点でも好適である。
また、前記貫通孔は、止め具と共に用いることにより、該スティック包装体の計数管理、出入荷管理、調剤管理、服薬管理、等が可能となり、好適である。該貫通孔のないスティック包装は、出荷時に適当数(例えば、1日3回服用の医薬品であれば7日分の21個、1日1回服用の医薬品であれば4週間分の28個、等)を袋に詰めたり、帯状のもので束ねたりして出荷単位とすることが多い。該袋詰めされたスティック包装体あるいは帯状のもので束ねられたスティック包装体においては、スティック包装体が整列状態になく、実際に予定数あるかどうか数えるのがきわめて煩雑である。
一方、該貫通孔を有する本発明のスティック包装体は、止め具、例えば、両端にネジを切った棒とナット、大型の安全ピン、開閉可能なリング等により該スティック包装体を纏めることにより、貫通孔を介して、スティック包装体が列状あるいは環状に整列するので、計数が容易である。よって、出入荷時や病院の窓口や薬局において患者に渡す際に、短時間での正確な計数が可能であり好適である。また、列状に整列したものは、出荷時の箱詰め等の際にも無駄なスペースがいらず好適な形態である。
また、貫通孔を介して止め具等により纏められた本発明のスティック型包装体は、貫通孔を切り口位置側に位置させるように統一的な構成とすれば、切り口位置についても整列した状態にあるので、調剤管理の観点からも好適である。例えば、薬局等において一包化製剤とするために複数のスティック包装を開封しなければならない時に、袋詰めされたスティック包装体あるいは帯状のもので束ねられたスティック包装体においては、一つずつ開封するか、いくつかの包装体を上下左右を確認して揃えた上で纏めて開封するということが必要となるが、貫通孔を介して止め具等により纏められた本発明のスティック型包装体は、かかる事前の作業を必要とすることなく複数個まとめて開封することができる点で好適である。また、切りしろが止め具に残るので、いくつ開封したかを確認する際にも好適である。
また、貫通孔を介して止め具等により纏められた本発明のスティック型包装体は、服薬管理の観点からも好適である。例えば1日3回服用するものであれば1日分を、1日1回服用するものであれば1週間分を止め具において纏めて管理することができる。また、止め具に切りしろを残すようにして開封し、服用すれば、何回分服用したかが一目瞭然である。
また、かかる貫通孔は、該貫通孔を用いて内容物を有するスティック型包装体を遠心装置に適切にセットすることができるので、内容物としての医薬品の全量を正しく服用するという観点から好適である。スティック包装の場合、切り捨て部に薬剤が残っていたり、開封時にこぼしたりすると、必要量が服用できなくなり、症状の改善に影響をおよぼす。健常者であれば、切り捨て部への薬剤の残留を軽減するために服用前に包装体頂部を持って、包装体を振るなどの処置が可能である。しかしながら、視覚障害者や老人など、視力や筋力が低下した人々にとっては、かかる所作には困難性を伴うことが多い。貫通孔を有する本発明のスティック型包装体は、貫通孔を介して軽く遠心処理することにより、そのような人々にとっても、かかる状況を容易に回避しうる点で好適である。
具体的には、該貫通孔の形状が楕円または長方形である本発明のスティック型包装体の該貫通孔に、該貫通孔と略同形の断面を有する棒状の軸を貫通させ、該軸を回転させることで、前記内容物に、遠心力をかけ、前述のように切りしろ部の内容物の残留を防止することができる。
また、該貫通孔の形状が円形である本発明のスティック型包装体の該貫通孔と、該貫通孔を貫通する回転軸とが、遊びを有して結合し、遠心装置の回転中心からわずかにずれた状態で回転軸を回転させ、本発明のスティック型包装体が遠心力を受けてもよい。
また、該貫通孔と回転可能な軸とを紐、鎖、リングまたはピンで結合し、該軸を回転させることで、袋部中の内容物に遠心力をかけてもよい。
また、かかる貫通孔は、後述するフックボードと共に用いることにより、該スティック包装体の服薬管理の観点から好適である。医薬品の特性の一つとして、その服薬管理の重要性が挙げられる。患者の病状を医師が診察して、その症状を改善すべく医薬品を処方しても、患者が服薬しなければ症状の改善は見込めない。貫通孔を有する本発明のスティック型包装体を、ベッドサイド等に設置したフックボードに貫通孔を介してかけておけば、フックボードのフックが有する情報、すなわち、月、火、水、木、金、土、日等の曜日や、日時等に応じて、服薬を管理することができ、飲み忘れの軽減が図れる。また、フックに切りしろを残すことにより、服用したか否かが容易に判別できる点でも好適である。
前記貫通孔は、包装体の頂部、すなわち、切り口のある側を触知により認識できる点で、目の不自由な人や視力の低下した老人等には好適な形態である。また、背貼り部を有するスティック型包装体は、本来の切り口とは逆の方向から開封しようとすると、背貼り部の部分で引っかかってしまい、上手く切れないという性質を有する。従って、上記貫通孔を有し、さらに該貫通孔の位置を第1のシール部の長辺側に配置することにより、目の不自由な人や視力の低下した老人等が、包装体の左右、すなわち切り口の開封側を触知により認識することができる点で好適である。また、封入した医薬品の用法、用量等と貫通孔の形状や数を対応させておけば、目の不自由な人や視力の低下した老人等が触知によりかかる情報を知ることができる点で好適である。
つまり、本発明において、前記貫通孔の位置、大きさおよび/または形状が、スティック型包装体の切り口の位置、封入した医薬品の大きさ、用法または用量の情報を有すれば、該貫通孔を触知して、前記スティック型包装体の切り口の位置、封入した医薬品の大きさ、用法または用量を認識することができる。
このような触知により切り口の位置や封入した医薬品の大きさ、用法または用量等を認識するのに好適な貫通孔は、第1のシール部の切り口の開封側の任意の位置に、2〜6mmの大きさで、任意の形状で、1〜3個形成されたものである。
<切り口線>
切り口線5は、第1のシール部3aの元部33の下部、袋部の任意の位置に、短辺に平行に設けられる。切りしろ部が長いと切りしろ部への内容物の残留性が高まるので、元部33の下部1〜10mmの範囲に位置するように形成するのが好ましい。なお、切り口線の代わりに、第1のシール部3aを部分的に袋部側に拡大し、該拡大部分(拡大シール部)と長辺とが接する部分にノッチを設けてもよい。
<切り口線加工法>
切り口線5は、包材の構成材料の一部をミシン目加工することにより形成される。また、切り口線は、開封方向を示す矢印6(図1)、「切り口」等の標記7(図1)、明瞭な点線等により、その位置および方向が示されていることが好ましい。
<包装体の大きさ>
包装体1の大きさは、携帯性や操作性の観点から、長辺は60mm〜150mmが好ましく、70mm〜120mmがさらに好ましく、短辺は5mm〜30mmが好ましく、15mm〜25mmがさらに好ましい。
<製造方法>
本発明のスティック型包装体の製造方法および内容物の充填方法としては、一般的な方法を用いることができる。すなわち、巻取り包装材料から製袋、内容物充填、封岱、切断、排出する形式の機械で、その工程が上から下へ進行する縦型製袋充填機等により製造することが可能である。
例えば、次のような方法で製造することができるが、この方法に限定されない。
(1)融着可能な合成樹脂を内面にした複数層構造フィルムを長辺で貼り合わせて背貼り部とし、長辺の下端部を適当な幅で密封して第2のシール部とし、(2)内容物をフィルム包装体に入れ、(3)適当な幅の長辺の上端部をヒートシールにより密封し、第1のシール部とし、(4)次いで袋部に切り口線を設け、(5)上部長辺の端部の上方を、その角部が弧状等となるように切断するのと同時に第1のシール部に貫通孔を形成して、前記工程(1)〜(5)を連続的に行なうことにより製造することができる。
<ガスの充填>
内容物の酸化防止、易放出性等の観点から、窒素、不活性ガスおよび空気等を充填することができる。
<内容物の形状、剤形>
本発明のスティック型包装体で包装される内容物は、固形物で経口投与される医薬品である限り特に限定されない。該内容物の平均粒径は0.001〜10mmが好ましく、0.1〜7mmがさらに好ましい。該内容物の形状としては、特に限定されないが、略球形が好ましい。「略球形」としては、球状、円柱状、ペレット状、カプセル状、粒状、楕円球状などが例示され、球状のものが好ましい。さらに好ましくは、直径1〜5mmの球状物である。
内容物の剤形は特に限定されないが、散剤、顆粒剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、丸剤等が例示され、軟カプセル剤が好ましい。好適な具体例として、医薬品として市販されているエパデールS300またはエパデールS600(いずれも持田製薬(株)製)の軟カプセル剤(外径4mmの球状)、ソルミラン(森下仁丹(株)製)の微粒状軟カプセル剤(外径1.2mmの球状)、およびこれらに類似した形状、剤形のものが挙げられる。
<紐、鎖等>
本発明において、図3に例示した、前記スティック型包装体1と、該スティック型包装体の貫通孔を介して該スティック型包装体を首から下げるのに好適な材質、長さおよび/または形状の紐8または鎖とのセットが、好ましい態様の1つである。
本発明で用いられる紐8または鎖としては、貫通孔を介して、本発明のスティック型包装体を首から下げたり、結わえたりすることが可能な限り、材質、長さ等は問わない。また、目的を達成できれば、紐8または鎖に限定されない。伸ばした時の全長が10cm〜1mのものが好ましく、50〜80cmのものが特に好ましい。
<止め具>
本発明において、図4に例示した、前記スティック型包装体と、該スティック型包装体の貫通孔を介して該スティック型包装体を束ねるのに好適な材質、長さおよび/または形状の止め具とのセットが、好ましい態様の1つである。図4では止め具として、リング9を用いた場合を例示している。
本発明に用いられる止め具としては、貫通孔を介して、本発明のスティック型包装体1を纏められるものであれば、形状、大きさ、材質等は問わない。具体的には、事務用品として汎用されている開閉可能な円形のリング9、両端にネジを切った棒とナット、安全ピン、開閉可能な針金ハンガー等が挙げられる。止め具の材質としては特に限定されないが、例えば金属、プラスチックなどが挙げられる。
また、図4に例示したように、本発明のスティック型包装体中の医薬品を服用した後に、貫通孔を有する第1のシール部3aを止め具に残すと、医薬品の服用の有無を目視にて管理することができ、好ましい。
<遠心力をかける方法>
本発明において、前記貫通孔を介して本発明のスティック型包装体と、遠心装置の回転可能な軸とを直接的または間接的に結合し、該軸を回転させることで、前記袋部中の内容物に、遠心力をかけ、前述のように切りしろ部の内容物の残留を防止すること等ができる。
ここで直接的な結合とは、該貫通孔の形状が楕円または長方形である本発明のスティック型包装体の該貫通孔に、該貫通孔と略同形の断面を有する棒状の軸を貫通させる結合、または、該貫通孔と、該貫通孔を貫通する回転軸とが、遊びを有している結合をいう。
また、間接的な結合とは、該貫通孔と回転可能な軸との、紐、鎖、リングまたはピンを介した結合をいう。
<遠心装置>
本発明に用いられる遠心装置としては、貫通孔に回転軸を通して、切りしろ部に内容物が残留しない程度の遠心処理が施せるものであれば形状、駆動方法等は問わない。
また、本発明のスティック型包装体の該貫通孔に、該貫通孔と略同形の断面を有する棒状の軸を貫通させ、該軸を回転させて遠心力をかける場合に好適な貫通孔は、第1のシール部の任意の位置に1つ、3〜8mmの大きさで、楕円または長方形の形状で形成されたものである。
また、本発明のスティック型包装体の該貫通孔と、該貫通孔を貫通する回転軸とが、遊びを有して結合し、遠心装置の回転中心からわずかにずれた状態で回転軸を回転させ遠心力をかける場合に好適な貫通孔は、第1のシール部の任意の位置に1つ、3〜8mmの大きさで、円または楕円の形状で形成されたものである。
また、本発明のスティック型包装体の該貫通孔と、回転可能な軸とを紐、鎖、リングまたはピンで結合し、該軸を回転させることで、遠心力をかける場合に好適な貫通孔は、第1のシール部の任意の位置に1つ、3〜8mmの大きさで、任意の形状で形成されたものである。
<服薬管理方法>
本発明において、前述のように、図5に例示した、フックを具備するフックボード10に、貫通孔を介して、本発明のスティック型包装体1を懸架し、該スティック型包装体中の医薬品を服用した後に、貫通孔を有する第1のシール部3aをフックに残して医薬品の服用の有無を目視にて管理することができる。
<フックボード>
本発明に用いられるフックボード10としては、貫通孔を介して本発明のスティック型包装体を懸架することが可能な、複数個のフックを有する任意の材質のボードであって、服薬管理が可能なように、各フックに対応して日付や曜日などが付されたものであればよい。医療機関等において、患者管理に用いる場合には、ボードに患者名その他、必要事項が記入できるような形態となっているものが好ましい。
本発明のスティック型包装体は、第1のシール部に貫通孔を有しているので、例えば紐、止め具、フックボードおよび遠心装置等と組み合わせることにより、携帯性が向上し、また、出入荷管理、計数管理、服薬管理等が容易である。また、貫通孔は触知可能であり、目の不自由な人や視力の低下した老人等においても開封が容易である。
図1(a)は、本発明の1態様を示すスティック型包装体の表を示す平面図である。図1(b)は図1(a)のA−A線断面図である。 図2は、図1における本発明の1態様を示すスティック型包装体の裏を示す平面図である。 図3は、本発明の1態様である、スティック型包装体と、スティック型包装体の貫通孔を介して該スティック型包装体を首から下げるのに好適な紐とのセットを示す図である。 図4は、本発明の1態様である、スティック型包装体と、スティック型包装体の貫通孔を介して該スティック型包装体を束ねるのに好適な止め具とのセットを示す図である。 図5は、本発明の1態様である、フックボードに貫通孔を介してスティック型包装体を懸架し、医薬品を服用した後のスティック型包装体の第1のシール部をフックに残したフックボードを示す図である。 図6は、本発明の別の態様を示すスティック型包装体の正面図である。 図7は、本発明の別の態様を示すスティック型包装体の背面図である。 図8は、本発明の別の態様を示すスティック型包装体の平面図である。図8(b)は図8(a)のB−B線断面図である。 図9は、本発明の別の態様を示すスティック型包装体の底面図である。 図10は、本発明の別の態様を示すスティック型包装体の左側面図である。 図11は、本発明の別の態様を示すスティック型包装体の右側面図である。
符号の説明
1:スティック型包装体
10:長辺
11:短辺
2:袋部
3:シール部
3a:第1のシール部
3b:第2のシール部
31:角部
33:元部
34:貫通孔
4:背貼り部
5:切り口線(点線の表示)
6:開封の方向を示す矢印
7:「切り口」の標記
8:紐
9:リング
10:フックボード

Claims (9)

  1. 長辺と短辺からなる長尺状のスティック型包装体であって、
    フィルムを長辺で貼り合わせた背貼り部と、
    長辺の両端部にある密封された第1および第2のシール部と、
    両シール部の間にある内容物を含むための袋部と、を有し、
    第1のシール部に貫通孔が形成されており、
    袋部に固形物で経口投与される医薬品が封入されていることを特徴とする、スティック型包装体。
  2. 前記貫通孔が、紐または鎖を通す位置、大きさおよび/または形状に形成された請求項1記載のスティック型包装体。
  3. 前記貫通孔が、リング、ピンまたは棒を通す位置、大きさおよび/または形状に形成された請求項1記載のスティック型包装体。
  4. 前記貫通孔が、フックを通す位置、大きさおよび/または形状に形成された請求項1記載のスティック型包装体。
  5. 前記貫通孔を介して請求項1記載のスティック型包装体と、遠心装置の回転可能な軸とを直接的または間接的に結合し、該軸を回転させることで、前記袋部中の内容物に、遠心力をかける方法。
  6. 前記貫通孔の位置、大きさおよび/または形状が、スティック型包装体の切り口の位置、封入した医薬品の大きさ、用法または用量の情報を有し、
    該貫通孔を触知して、請求項1記載のスティック型包装体の切り口の位置、封入した医薬品の大きさ、用法または用量を認識する方法。
  7. 請求項1または2に記載のスティック型包装体と、
    該スティック型包装体の貫通孔を介して該スティック型包装体を首から下げるのに好適な材質、長さおよび/または形状の紐または鎖と、のセット。
  8. 請求項1または3に記載のスティック型包装体と、
    該スティック型包装体の貫通孔を介して該スティック型包装体を束ねるのに好適な材質、長さおよび/または形状の止め具と、のセット。
  9. フックを具備するフックボードに、貫通孔を介して、請求項1または4に記載のスティック型包装体を懸架し、該スティック型包装体中の医薬品を服用した後に、貫通孔を有する第1のシール部をフックに残して医薬品の服用の有無を目視にて管理する服薬管理方法。
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