以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る情報提供システム100は、図1に示すように、登録を行った会員遊技者が遊技を行う遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられる遊技用装置(カードユニット20)と、該遊技用装置と通信可能な情報提供装置50と、からなり、前記会員遊技者を個々に特定可能な会員遊技者特定情報(会員ID)が記録された記録媒体(会員カード4)を受け付けた遊技用装置において各種の情報を表示して提供するものであり、特に提供情報(機種情報,イベント情報,及び広告情報)として、会員遊技者による遊技頻度が高い機種の機種属性情報に対応する情報,会員遊技者による交換頻度が高い景品の景品属性情報に対応する情報,及び会員遊技者が遊技を行っている遊技場7の遊技場属性情報に対応する情報を提供することにより、該会員遊技者の遊技嗜好,景品嗜好,遊技状況(どの遊技場7で遊技を行っているか)を反映した情報を提供することを特徴とするものである。
具体的には、図2のD1に示すように、会員カード4を受け付けているカードユニット20のディスプレイ27に表示されるモード選択画面において、該会員カード4を所有する会員遊技者が、「情報提供」ボタンを操作すると、カードユニット20から情報提供装置50に対して、前記受け付けている会員カード4から読み取った会員IDを含む情報提供要求が送信され、該情報提供装置50からD2に示す情報メニュー画面が送信されて、ディスプレイ27に表示される。
この情報メニュー画面では、前述の如く、会員遊技者の遊技嗜好等を反映した提供情報が表示・提供される。なお情報メニュー画面において、会員遊技者が、「その他」ボタンを操作すると、D2に示す以外の情報の選択が可能となり、該選択された情報が情報提供装置50から送信されて、ディスプレイ27に表示される。この情報メニュー画面において、会員遊技者が、いずれかの情報(ここでは「AAシリーズ イベント情報」)を選択すると、情報提供装置50からD3に示す情報内容画面が送信されて、ディスプレイ27に表示される。この情報内容画面では、前記D2で選択された情報の内容が表示・提供される。なお情報内容画面において、会員遊技者が、「詳細」ボタンを操作すると、該操作されたボタンに対応する情報の詳細な内容が情報提供装置50から送信されて、ディスプレイ27に表示される。
以下においては、まず情報提供システム100の構成について説明し、次に該情報提供システム100の作用(即ち情報提供方法)について説明し、最後に情報提供システム100の変形例について説明する。なお、以下においては、リーダ/ライタを「R/W」,データベースを「DB」と略記する。
[1.情報提供システム100の構成]
情報提供システム100は、図1に示すように、パチンコ機10に対応して設けられるカードユニット20と、該カードユニット20と通信可能な情報提供装置50と、からなる。ここでカードユニット20と情報提供装置50との間には遊技場管理装置40が介在されており、該遊技場管理装置40はPOS装置30と通信可能である。情報提供装置50は、後述する会員カード4の発行や管理を行うカード会社6に設けられており、インターネット5を介して、前記遊技場管理装置40と通信可能であると共に、遊技機メーカー8及び広告代理店9とも通信可能である。カードユニット20,POS装置30,及び遊技場管理装置40は、遊技場7に設けられている。なお図1では、遊技場7として遊技場A〜Cの3つを示しているが、該遊技場7の数は任意である。これら遊技場A〜Cは、遊技場7を特定するための遊技場特定情報である遊技場IDにより特定される。また各遊技場A〜C内の構成は同様であるため、以下においては、遊技場A内の構成について説明する。
この情報提供システム100では、紙幣1,硬貨2,封入カード3,及び会員カード4が使用される。紙幣1は貨幣の一例であって、ここでは図3(b)に示すように、1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣の4種類が使用される。硬貨2も貨幣の一例であって、ここでは500円硬貨,及び100円硬貨の2種類が使用される。ただしカードユニット20において会員カード4が受け付けられているとき(後述する入金処理が行われるとき)には、すべての金種の貨幣を使用できるが、カードユニット20において会員カード4が受け付けられていないとき(後述するビジタ玉貸処理が行われるとき)には、1000円紙幣,500円硬貨,及び100円硬貨のみを使用できる。
封入カード3は、後述する貨幣識別手段(紙幣識別機23,硬貨識別機24)により受け付けられて識別された貨幣の金額として入金残額が記録されるものである。この封入カード3は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、入金残額等が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。この封入カード3は、図3(b)に示すように、遊技者が指触不能な態様でカードユニット20(ここでは後述する封入カードR/W25)内部に封入されている。
会員カード4は記録媒体の一例であって、遊技場7について会員属性情報(ここでは後述する図12に示すパスワード,氏名,住所,性別,生年月日,及び電子メールアドレス)の登録(以下「会員登録」という。)を行った会員遊技者に対して発行され、該会員遊技者を個々に特定可能な会員遊技者特定情報である会員IDが記録されたものであり、ここでは遊技に使用できる遊技用有価価値の大きさとしてカード残額も記録されている。ここで会員IDは、前記会員登録を行った遊技場7を識別可能な記号(ここではA,B,又はCのアルファベット),及び4桁の数字からなる情報であり、従って会員カード4は、会員登録を行った遊技場7においてのみ使用可能な、いわゆるハウスカードである。この会員カード4は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、会員ID等が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路を搭載したICカードである。この会員カード4は、図3(c)に示すように、カードユニット20外部から挿入されて使用される。なお遊技場7において、前記会員登録が行われると、該登録された会員属性情報と、会員遊技者に対して発行される会員カード4に記録されている会員IDが、遊技場管理装置40から情報提供装置50に対して送信される。
遊技場7には、図1に示すように、複数のパチンコ機10が設置されている。また遊技場7は、後述する図18(a)に示すように、該遊技場7に関する広告情報(ここでは新景品情報や周辺情報等)を、前記提供情報として、カード会社6に提供するものである。なお提供された広告情報は、カード会社6の情報提供装置50において一旦記憶されて、後述する図11(b)に示す提供条件設定画面における表示内容に反映される。ここで新景品情報としては、当該遊技場7で新たに導入される各景品の広告期間及び広告詳細が提供される。また周辺情報としては、当該遊技場7の周辺に存在する各店舗等の広告詳細が提供される。
遊技機メーカー8は、パチンコ機10を製造する会社であり、後述する図14に示すように、該製造するパチンコ機10の機種に関する機種情報(ここでは各機種の大当り確率,大当り出玉,及びリーチデータ等)や、後述する図18(b)に示すように、該機種に関する広告情報を、前記提供情報として、カード会社6に提供するものである。なお提供された機種情報は、後述する図14に示す機種属性情報DBに記憶される。また提供された広告情報は、カード会社6の情報提供装置50において一旦記憶されて、後述する図11(b)に示す提供条件設定画面における表示内容に反映される。また遊技機メーカー8は、該機種の機種属性情報(ここでは各機種のシリーズ,メーカー,及びスペック等)も、カード会社6に対して提供するものである。なお提供された機種属性情報は、カード会社6の情報提供装置50において一旦記憶されて、後述する図7に示す機種属性情報設定画面における表示内容に反映される。
広告代理店9は、広告主が提供する広告情報(ここでは各広告の広告期間,広告概要,及び広告詳細)を、前記提供情報として、カード会社6に提供するものである。なお提供された広告情報は、カード会社6の情報提供装置50において一旦記憶され、後述する図11(b)に示す提供条件設定画面における表示内容に反映される。
パチンコ機10は遊技機の一例であって、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものである。このパチンコ機10は、遊技場7内に配置された遊技島(図示外)において該パチンコ機10の機種等に従って設置されており、台番号により該パチンコ機10を個々に特定可能とされている。このパチンコ機10は、図3(a)に示すように、その前面に遊技領域,上皿,下皿,及び発射ハンドル等を備えると共に、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及び会員カード返却ボタン16を備え、図1に示すように、その内部に遊技制御基板11,払出制御基板12,及び玉払出装置13等を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
遊技制御基板11は、パチンコ機10における遊技状態を制御するものである。払出制御基板12は、カードユニット20の後述する玉貸通信部21aと通信可能に接続され、パチンコ機10とカードユニット20との間における通信を司るものである。これにより、後述する玉貸処理が行われる場合に、パチンコ機10とカードユニット20との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りが行われる。また払出制御基板12は、玉払出装置13と接続され、該玉払出装置13を制御するものである。さらに払出制御基板12は、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及び会員カード返却ボタン16とも接続されている。玉払出装置13は、玉貸処理が行われて遊技者に貸し出されたパチンコ玉や、遊技の結果として遊技者に付与されるパチンコ玉(いわゆる賞球)を払い出すものである。
残度数表示器14は、封入カード3に記録されている入金残額に相当する度数,又は会員カード4に記録されているカード残額に相当する度数を、残度数として表示するための表示器である。ここで度数は、入金残額又はカード残額が所定の比率で変換されたもの(ここでは100円=1度数)である。玉貸ボタン15は、会員カード4に記録されているカード残額を使用した玉貸操作を受け付けるボタンであり、会員カード4が受け付けられている状態で玉貸ボタン15が操作されて玉貸操作が受け付けられることにより、カード残額を使用した「会員玉貸処理」が行われる。なお入金残額を使用した「ビジタ玉貸処理」は、玉貸操作の受付に依らずに行われる。会員カード返却ボタン16は、後述する会員遊技者特定情報読取手段(会員カードR/W26)により受け付けている会員カード4を会員遊技者に返却するための返却操作を受け付けるボタンである。
このパチンコ機10においては、前記遊技領域に打ち込まれたパチンコ玉が始動入賞口に入賞すると、遊技領域に設けられた可変表示装置が変動を開始して所定時間の経過後に該変動が停止する。また該可変表示装置の表示結果が予め定められた態様になると、遊技者にとって有利な遊技状態である大当り状態が発生する。さらに大当り状態の終了後に所定の条件が満たされると、遊技者にとって有利な遊技状態である普通有利状態(例えば時短状態)が発生する。
ここでパチンコ機10は、前述の如く、該パチンコ機10に対応して設けられたカードユニット(図示外)との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りを行い、該パチンコ機10の内部から払い出されて貸し出されたパチンコ玉を使用して遊技を行うもの(いわゆるCR機)でも良く、また該パチンコ機10に対応して設けられたカードユニット(図示外)から払い出されて貸し出されたパチンコ玉を使用して遊技を行うもの(いわゆる現金機)でも良い。
なおパチンコ機10がCR機である場合には、前記可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の態様になると、大当り状態が発生する確率が通常よりも向上する確率変動状態が発生する。そしてCR機には、確率変動状態とならない大当り状態が終了したときに普通有利状態が発生するもの(いわゆるCRフルスペック機)や、確率変動状態中において発生した確率変動状態とならない大当り状態が終了したときに普通有利状態が発生するもの(いわゆるCRハーフスペック機)が含まれる。またCR機には、前記可変表示装置の可変表示回数が比較的少ない回数を経過した後に確率変動状態が終了するもの(いわゆるCR回数切り機)も含まれる。
カードユニット20は遊技用装置の一例であって、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられ、遊技場管理装置40を介して情報提供装置50と通信可能であり、該情報提供装置50から送信されてくる提供情報を表示して提供するものであり、ここでは後述する玉貸処理(ビジタ玉貸処理,会員玉貸処理)も行うものである。このカードユニット20は、ユニットIDにより該カードユニット20を個々に特定可能とされている。このカードユニット20は、縦長の箱型の形状を呈するものであり、図3(a)に示すように、その前面に紙幣挿入口23a,硬貨挿入口24a,タッチパネル式のディスプレイ27,硬貨返却ボタン24b,硬貨返却口24c,封入カード確認窓25a,及び会員カード挿入口26a等を備え、図3(b)(c)に示すように、その内部に紙幣識別機23,制御部21,玉貸通信部21a,通信部22,硬貨識別機24,封入カードR/W25,及び会員カードR/W26等を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
制御部21はCPU,RAM,ROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものであるが、その機能の詳細については後述する。なおROMには、前記ユニットIDが記憶されている。玉貸通信部21aは、前述の如くパチンコ機10の払出制御基板12と通信可能に接続されている。通信部22は、遊技場管理装置40の後述する場内通信部42aと通信可能に接続されており、カードユニット20と遊技場管理装置40との間における通信を司るものであるが、その機能の詳細については後述する。
紙幣識別機23は貨幣識別手段の一例であって、図3(b)に示すように、紙幣挿入口23aから挿入された貨幣(紙幣1)を受け付けて、該受け付けた貨幣の金額を識別するものである。なお紙幣識別機23により受け付けられて識別された紙幣1は、カードユニット20の後方に向けて搬送されてカードユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた紙幣搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。
硬貨識別機24も貨幣識別手段の一例であって、図3(b)に示すように、硬貨挿入口24aから挿入されて落下してきた貨幣(硬貨2)を受け付けて、該受け付けた貨幣の金額を識別するものである。なお硬貨識別機24により受け付けられて識別された硬貨2も、カードユニット20の後方に向けて落下されてカードユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた硬貨搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。硬貨返却ボタン24bは、硬貨識別機24において詰まった硬貨2の返却操作を受け付けるためのボタンであり、遊技者により硬貨返却ボタン24bが操作されると、該詰まった硬貨2がカードユニット20の前方に向けて落下されて硬貨返却口24cに返却される。
封入カードR/W25は、会員カードR/W26により会員カード4が受け付けられていない状態で紙幣識別機23又は硬貨識別機24により紙幣1又は硬貨2が受け付けられたときに、該受け付けられて識別された貨幣の金額を入金残額として封入カード3に記録する(書き込む)と共に、ビジタ玉貸処理が行われたことに基づいて、該ビジタ玉貸処理に使用された使用金額を減算した後の入金残額を封入カード3に記録する(書き込む)ものである。この封入カードR/W25は、前記ICカードである封入カード3に対応したICカードR/Wを備えている。なお封入カード3は、封入カードR/W25の内部に封入されており、封入カード確認窓25aを介して遊技者が視認可能であると共に指触不能である。
会員カードR/W26は会員遊技者特定情報読取手段の一例であって、会員カード4を受け付けて、該会員カード4の会員IDを読み取る処理を行うものであり、ここでは図3(c)に示すように、会員カード挿入口26aから挿入された会員カード4を受け付けて、該会員カード4の記録情報である会員ID及びカード残額を読み取ると共に、会員玉貸処理が行われたことに基づいて、該会員玉貸処理に使用された使用金額を減算した後のカード残額を会員カード4に記録する(書き込む)ものである。この会員カードR/W26は、前記ICカードである会員カード4に対応したICカードR/Wを備えている。
タッチパネル式のディスプレイ27は、表示画面が遊技者に向くようにカードユニット20の前面に設けられており、液晶ディスプレイ等の表示画面と、遊技者による押圧操作を検出するタッチパネルとを備えている。
このタッチパネル式のディスプレイ27は要求受付手段の一例であって、会員カードR/W26により読み取った会員ID(及びここでは制御部21のROMに記憶されているユニットID)を含み、情報の提供を要求する旨を示す情報提供要求を情報提供装置50に対して送信するための要求を会員遊技者から受け付けるものであり、具体的には、前述した図2のD1に示すように、会員カード4を受け付けているカードユニット20のディスプレイ27に表示されるモード選択画面において、該会員カード4を所有する会員遊技者が「情報提供」ボタンを操作することにより、情報提供要求が受け付けられる。なお該モード選択画面において、「遊技データ」ボタンが操作されると、当該カードユニット20に対応するパチンコ機10の遊技データ(例えばスタート回数,大当り回数等)がディスプレイ27に表示され、「TV」ボタンが操作されると、テレビ画像がディスプレイ27に表示される。
またディスプレイ27は表示手段の一例であって、後述する提供情報受信手段(通信部22)により受信した提供情報を視認可能な態様で表示するものであり、具体的には、前述した図2のD2,D3に示すように、会員遊技者の遊技嗜好等を反映した提供情報が表示・提供される。
ここで前記通信部22は会員遊技者特定情報送信手段の一例であって、会員カードR/W26により読み取った会員IDを当該カードユニット20外部の情報提供装置50に対して送信するものであり、ここでは会員カードR/W26により読み取った会員ID及びカード残額と、前記制御部21のROMに記憶されているユニットIDが、カードユニット20から遊技場管理装置40に対して送信され、該会員IDとユニットIDが、遊技場管理装置40からインターネット5を介して情報提供装置50に対して送信される。
ここで前記会員ID,カード残額,及びユニットIDを受信した遊技場管理装置40では、該受信した会員ID及びカード残額が、後述するハードディスク45のカード残額DBで記憶している会員ID及びカード残額と一致するか否かの照合が行われ、照合OKであれば、照合OKがカードユニット20に対して返信される。該照合OKを受信したカードユニット20では、前記図2のD1に示すモード選択画面がディスプレイ27に表示されると共に、後述する会員玉貸処理,及び入金処理が可能になる。また前記会員ID,及びユニットIDを受信した情報提供装置50(図24のSa15を参照)では、後述する遊技機種特定処理(同Sa16を参照),及び遊技機種情報記憶処理(同Sa17を参照)が行われる。
また前記通信部22は情報提供要求送信手段の一例であって、会員カードR/W26により読み取った会員ID(及びここでは制御部21のROMに記憶されているユニットID)を含み、情報の提供を要求する旨を示す情報提供要求を情報提供装置50に対して送信するものであり、ここでは前記要求受付手段(タッチパネル式のディスプレイ27)により要求を受け付けたことに基づいて、会員カードR/W26により読み取った会員IDと前記制御部21のROMに記憶されているユニットIDを含む情報提供要求が、カードユニット20から遊技場管理装置40及びインターネット5を介して情報提供装置50に対して送信される。
該情報提供要求を受信した情報提供装置50(図25のSb1を参照)では、後述する算出処理(同Sb3を参照),特定処理(同Sb4を参照),属性情報抽出処理(同Sb5を参照),及び提供情報抽出処理(同Sb6を参照)が行われ、該提供情報抽出処理で抽出された提供情報がカードユニット20に対して送信される。このように、会員遊技者から情報提供要求を受け付けたことに基づいて、遊技頻度が高い機種等を特定する特定処理を行うことから、すべての会員遊技者について該特定処理を行う必要がなくなるので、処理負担を軽減することができる。
さらに前記通信部22は提供情報受信手段の一例であって、後述する提供情報送信手段(通信部52)から送信された提供情報を受信するものである。該提供情報を受信したカードユニット20では、前記図2のD2に示す情報メニュー画面がディスプレイ27に表示される。
また前記制御部21は、前記入金残額を使用したビジタ玉貸処理を行うものである。具体的には、会員カードR/W26により会員カード4が受け付けられていない状態で紙幣識別機23又は硬貨識別機24により紙幣1又は硬貨2が受け付けられて、該受け付けられて識別された貨幣の金額が入金残額として封入カードR/W25により封入カード3に記録されたときに、パチンコ機10との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りを行って、該入金残額の全額に相当するパチンコ玉をパチンコ機10から払い出す処理を行う。これにより、会員カード4を所有しないビジタ遊技者であっても、パチンコ玉の貸出を受けてパチンコ機10による遊技をすることはできるが、該ビジタ遊技者は、前記図2のD1に示す各モードを選択することはできない。
また前記制御部21は、前記カード残額を使用した会員玉貸処理を行うものである。具体的には、会員カードR/W26によりカード残額が零でない会員カード4が受け付けられている状態で、玉貸ボタン15が操作されて玉貸操作が受け付けられたときに、パチンコ機10との間でパチンコ玉の貸出に関する信号のやり取りを行って、該カード残額のうちの予め設定された金額(例えば500円)に相当するパチンコ玉をパチンコ機10から払い出す処理を行う。なお会員玉貸処理に使用された使用金額は、前記受け付けられている会員カード4の遊技場会員IDと共に、遊技場管理装置40に対して送信される。
さらに前記制御部21は、会員カード4に対する入金処理を行うものである。具体的には、会員カードR/W26によりカード残額が零である会員カード4が受け付けられている状態で紙幣識別機23又は硬貨識別機24により紙幣1又は硬貨2が受け付けられたときに、該受け付けられて識別された貨幣の金額をカード残額として会員カードR/W26により会員カード4に記録する処理を行う。なお入金処理に供された入金金額は、前記受け付けられている会員カード4の遊技場会員IDと共に、遊技場管理装置40に対して送信される。
POS装置30は景品交換装置の一例であって、遊技場7内の所定箇所(例えば景品カウンタ)に設けられ、景品交換を行う会員遊技者の会員IDと、該景品交換に供された景品の景品IDとを、遊技場管理装置40に対して送信するものである。このPOS装置30は、図4に示すように、会員カードR/W33,及びバーコードリーダ34が接続(いわゆる外付け)されていると共に、その外部にディスプレイ35等を備え、その内部に制御部31,及び通信部32等を備えるコンピュータである。これらPOS装置30に備えられる各機器は、図1に示すように接続されている。
制御部31はCPU,RAM,ROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、POS装置30に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。通信部32は、遊技場管理装置40の後述する場内通信部42aと通信可能に接続されており、POS装置30と遊技場管理装置40との間における通信を司るものである。
会員カードR/W33は、会員カード4を受け付けて、該会員カード4の会員IDを読み取る処理を行うものであり、ここでは図示しないが、会員カード挿入口33aから挿入された会員カード4を一部露出した状態で受け付けて、該会員カード4の記録情報である会員IDを読み取る。この会員カードR/W33は、前記ICカードである会員カード4に対応したICカードR/Wを備えている。
バーコードリーダ34は、会員遊技者がパチンコ機10での遊技の結果として獲得したパチンコ玉数(以下「獲得玉数」という。)を特定可能なバーコードが記録された計数レシートから該バーコードを読み取ると共に、景品交換に供される景品の景品ID(ここでは13桁の数字)を特定可能なバーコードが記録された景品から該バーコードを読み取るものである。
以上に説明したPOS装置30では、バーコードリーダ34により計数レシートのバーコードが読み取られると、該読み取ったバーコードから特定される獲得玉数の範囲内で景品交換が可能な状態となり、会員カードR/W33により会員IDが読み取られ、バーコードリーダ34により景品のバーコードが読み取られて、ディスプレイ35に表示された「景品交換」ボタンが操作されると、前記特定された獲得玉数と,前記読み取った会員ID(即ち景品交換を行う会員遊技者の会員ID)と、前記読み取った景品ID(即ち該景品交換に供された景品の景品ID)と、当該POS装置30を個々に特定可能なPOS装置IDが、通信部32から遊技場管理装置40に対して送信される。
遊技場管理装置40は、カードユニット20及び情報提供装置50と通信可能であり、遊技場7内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるものであり、図1に示すように接続される制御部41,場内通信部42a,場外通信部42b,ディスプレイ43,入力装置44,及びハードディスク45等を備えるコンピュータである。
制御部41はCPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク45に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、遊技場管理装置40に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。場内通信部42aは、前述の如くカードユニット20の通信部22,及びPOS装置30の通信部32と通信可能に接続されている。場外通信部42bは、インターネット5を介して情報提供装置50の後述する通信部52と通信可能に接続されており、遊技場管理装置40と情報提供装置50との間における通信を司るものである。
ディスプレイ43は各種の情報を表示するものであり、入力装置44は各種の入力を受け付けるもの(例えばキーボードやマウス)である。これらディスプレイ43及び入力装置44は、遊技場7に設置されるパチンコ機10の機種に関する設定を行うものである。具体的には、遊技場管理装置40において機種設定モードが実行されると、図5(a)に示す機種設定画面がディスプレイ43に表示される。この図5(a)に示す画面では、遊技場7に設置されるパチンコ機10の機種名,該機種のパチンコ機10を製造した遊技機メーカー8,該機種に属するパチンコ機10の台数,及び該機種に属するパチンコ機10の台番号を入力するための入力欄が表示される。ここで遊技場7の店員が、入力装置44により各入力欄に入力した後に「設定」ボタンを操作すると、該入力欄に入力された内容が設定される。この設定内容は、後述する図6(a)に示す機種DBの記憶内容に反映される。
またディスプレイ43及び入力装置44は、遊技場7で提供される景品に関する設定を行うものである。具体的には、遊技場管理装置40において景品設定モードが実行されると、図5(b)に示す景品設定画面がディスプレイ43に表示される。この図5(b)に示す画面では、遊技場7で提供される景品の景品ID,該景品の景品名,該景品の景品種類,該景品の景品詳細(メーカー,及び品目),該景品の交換に必要なパチンコ玉の数である交換玉数,及び該景品の交換に必要なメダルの数である交換メダル数を入力するための入力欄が表示される。ここで遊技場7の店員が、入力装置44により各入力欄に入力した後に「設定」ボタンを操作すると、該入力欄に入力された内容が設定される。この設定内容は、後述する図6(b)に示す景品DBの記憶内容に反映されると共に、新景品に関する広告情報として、前述の如くカード会社6に提供される。
さらにディスプレイ43及び入力装置44は、遊技場7で開催されるイベント(催事)に関する設定を行うものである。具体的には、遊技場管理装置40においてイベント設定モードが実行されると、図5(c)に示すイベント設定画面がディスプレイ43に表示される。この図5(c)に示す画面では、遊技場7で開催されるイベントの日付,該イベントのイベント概要(タイトル,及び機種に関するイベントであれば機種名),及び該イベントについてのコメントを入力するための入力欄が表示される。ここで遊技場7の店員が、入力装置44により各入力欄に入力した後に「設定」ボタンを操作すると、該入力欄に入力された内容が設定される。この設定内容は、後述する図6(c)に示すイベントDBの記憶内容に反映される。
記憶装置であるハードディスク45には、図示しないが、カード残額DBが記憶されている。このカード残額DBでは、会員IDと対応付けて、カード残額が記憶されている。またハードディスク45には、図6に示すように、機種DB,景品DB,及びイベントDBが記憶されている。
機種DBでは、図6(a)に示すように、各パチンコ機10の台番号と対応付けて、当該パチンコ機10に対応するカードユニット20のユニットIDが記憶されていると共に、遊技場7に設置されるパチンコ機10の機種に関し、台番号及びユニットIDと対応付けて、機種名,メーカー,及び台数が記憶されている。この機種DBの記憶内容は、前記図5(a)に示す機種設定が行われたときに、前記設定された台番号に対応する機種名,メーカー,及び台数が書き換えられて更新され、該更新が行われたときに、遊技場IDと共に設置機種情報として情報提供装置50に対して送信される。なお送信された設置機種情報は、情報提供装置50において後述する図13に示すハードディスク55の機種DBに記憶されると共に、後述する図7に示す機種属性情報設定画面における表示内容に反映される。
景品DBでは、図6(b)に示すように、遊技場7で提供される景品に関し、景品IDと対応付けて、景品名,景品種類,景品詳細(メーカー,及び品目),交換玉数,交換メダル数,及び当該景品が導入されてから所定期間内(例えば1週間以内)の新景品であるか否か(新景品期間)が記憶されている。この景品DBの記憶内容は、前記図5(b)に示す景品設定が行われたときに、前記設定された景品に関する景品ID,景品名,景品種類,景品詳細(メーカー,及び品目),交換玉数,交換メダル数,及び新景品期間が追加されて更新され、該更新が行われたときに、遊技場IDと共に提供景品情報として情報提供装置50に対して送信される。なお送信された提供景品情報は、情報提供装置50において一旦記憶されて、後述する図9に示す景品属性情報設定画面における表示内容に反映される。
イベントDBでは、図6(c)に示すように、遊技場7で開催されるイベントに関し、日付,イベント概要,及びコメントが記憶されている。このイベントDBの記憶内容は、前記図5(c)に示すイベント設定が行われたときに、前記設定されたイベントに関する日付,イベント概要,及びコメントが追加されて更新され、該更新が行われたときに、遊技場IDと共に開催イベント情報として情報提供装置50に対して送信される。なお送信された開催イベント情報は、情報提供装置50において一旦記憶されて、後述する図10(a)に示す提供条件設定画面における表示内容に反映される。
以上に説明した遊技場管理装置40では、POS装置30から獲得玉数と会員IDと景品IDとPOS装置IDを受信したときに、該受信した景品IDと対応付けて図6(b)に示す景品DBで記憶されている交換玉数が該受信した獲得玉数の範囲内であるか否か、即ち景品交換を許諾するか否かの判断が行われる。ここで交換玉数が獲得玉数の範囲内でない(交換玉数>獲得玉数)と判断された場合には、景品交換を許諾しない旨を示す信号が、前記受信したPOS装置IDから特定されるPOS装置30に対して返信される。一方、交換玉数が獲得玉数の範囲内である(交換玉数≦獲得玉数)と判断された場合には、景品交換を許諾する旨を示す信号が、前記受信したPOS装置IDから特定されるPOS装置30に対して返信されると共に、前記受信した会員ID(即ち景品交換を行った会員遊技者の会員ID)と、前記受信した景品IDと対応付けて図6(b)に示す景品DBで記憶されている景品種類,及び景品詳細(即ち会員遊技者が景品交換を行った景品の景品特定情報)とを含む景品交換情報が、情報提供装置50に対して送信される。
情報提供装置50は、カード会社6に設けられるものであり、図1に示すように接続される制御部51,通信部52,ディスプレイ53,入力装置54,及びハードディスク55等を備えるコンピュータである。
制御部51はCPU,RAM,ROM等を備え、ハードディスク45に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、情報提供装置50に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものであるが、その機能の詳細については後述する。
通信部52は、前述の如く、インターネット5を介して、遊技機メーカー8,広告代理店9,及び遊技場管理装置40の場外通信部42aと通信可能に接続されている。この通信部52は会員遊技者特定情報受信手段の一例であって、前記会員遊技者特定情報送信手段(通信部22)から送信された会員IDを受信するものであり、ここでは前述の如くカードユニット20から遊技場管理装置40及びインターネット5を介して送信されてくる会員ID及びユニットIDを受信する。また通信部52は景品交換情報受信手段の一例であって、景品交換を行った会員遊技者の会員IDと、該会員遊技者が景品交換を行った景品の景品特定情報とを含む景品交換情報を受信するものであり、ここでは前述の如く遊技場管理装置40からインターネット5を介して送信されてくる景品交換情報を受信する。
また通信部52は情報提供要求受信手段の一例であって、前記情報提供要求送信手段(通信部22)から送信された情報提供要求を受信するものであり、具体的には、前記図2のD1に示すように、カードユニット20から遊技場管理装置40及びインターネット5を介して送信されてくる情報提供要求を受信する。さらに通信部52は提供情報送信手段の一例であって、後述する提供情報抽出手段(制御部51)により抽出した提供情報を、前記情報提供要求受信手段より受信した情報提供要求の送信元であるカードユニット20に対して送信するものであり、具体的には、前記図2のD2,D3に示すように、会員遊技者の遊技嗜好等を反映した提供情報を、インターネット5及び遊技場管理装置40を介してカードユニット20に対して送信する。
ディスプレイ53は各種の情報を表示するものであり、入力装置54は各種の入力を受け付けるもの(例えばキーボードやマウス)である。これらディスプレイ53及び入力装置54は機種属性情報設定手段の一例であって、パチンコ機10の機種を特定可能な機種特定情報と、該機種特定情報から特定される機種の機種属性情報とを設定するものであり、ここでは各機種毎に、当該機種に関する複数の機種属性情報を設定できる。具体的には、カード会社6の社員の操作により、情報提供装置50において機種属性情報設定モードが実行されると、図7(a)に示す機種属性情報設定画面がディスプレイ53に表示される。この図7(a)に示す画面では、前述の如く各遊技場7の遊技場管理装置40から送信されてきて後述する図13に示すハードディスク55の機種DBで記憶されている設置機種情報に基づいて、遊技場A〜Cのいずれかに設置されているパチンコ機10の機種名を示すボタンが表示される。ここでカード会社6の社員が、入力装置54によりいずれかのボタン(ここでは「CR.AA.JX」ボタン)を操作すると、図7(b)に示す機種属性情報設定画面がディスプレイ53に表示される。
この図7(b)に示す画面では、前記機種特定情報として、当該機種の機種名を設定するための入力欄と、前記複数の機種属性情報として、当該機種のシリーズ,メーカー,スペック(前述したCRフルスペック機,CRハーフスペック機,CR回転切り機,又は現金機),及びモチーフ(ここでは3項目まで)を設定するための入力欄が表示される。ここで機種名の入力欄には、前記図7(a)に示す画面で操作されたボタンに対応する機種名が予め表示され、シリーズ,メーカー,及びスペックの入力欄には、前述の如く遊技機メーカー8から提供されて一旦記憶されている機種情報に基づいて、当該機種のシリーズ,メーカー,及びスペックが予め表示される。なおモチーフの入力欄には、当初は何も表示されていない。ここでカード会社6の社員が、入力装置54によりシリーズ,メーカー,及びスペックの入力欄に予め表示されている内容を必要に応じて変更し(ただし通常は変更の必要はない)、かつモチーフの入力欄に入力した後に「設定」ボタンを操作すると、該入力欄に入力された内容が設定される。この設定内容は、後述する図14に示す機種属性情報DBに記憶される。
またディスプレイ53及び入力装置54は遊技場属性情報設定手段の一例であって、遊技場7を特定するための遊技場特定情報(遊技場ID)と、該遊技場7の遊技場属性情報とを設定するものである。具体的には、カード会社6の社員の操作により、情報提供装置50において遊技場属性情報設定モードが実行されると、図8(a)に示す遊技場属性情報設定画面がディスプレイ53に表示される。この図8(a)に示す画面では、情報提供装置50と通信可能に接続されている遊技場の遊技場IDを示すボタンが表示される。ここでカード会社6の社員が、入力装置54によりいずれかのボタン(ここでは「遊技場A」ボタン)を操作すると、図8(b)に示す遊技場属性情報設定画面がディスプレイ53に表示される。
この図8(b)に示す画面では、前記遊技場特定情報として、遊技場IDを設定するための入力欄と、前記遊技場属性情報として、当該遊技場の遊技場名,及び当該遊技場が存在する地区を設定するための入力欄が表示される。ここで遊技場IDの入力欄には、前記図8(a)に示す画面で操作されたボタンに対応する遊技場IDが予め表示される。なお遊技場名,及び地区の入力欄には当初は何も表示されていない。ここでカード会社6の社員が、入力装置54により遊技場名,及び地区の入力欄に入力した後に「設定」ボタンを操作すると、該入力欄に入力された内容が設定される。この設定内容は、後述する図15に示す遊技場属性情報DBに記憶される。
さらにディスプレイ53及び入力装置54は景品属性情報設定手段の一例であって、景品の種類を少なくとも特定するための景品特定情報と、該景品特定情報から特定される景品の景品属性情報とを設定するものである。具体的には、カード会社6の社員の操作により、情報提供装置50において景品属性情報設定モードが実行されると、図9(a)に示す景品属性情報設定画面がディスプレイ53に表示される。この図9(a)に示す画面では、前述の如く各遊技場7の遊技場管理装置40から送信されて一旦記憶されている提供景品情報に基づいて、遊技場A〜Cのいずれかで提供されている景品の景品名を示すボタンが表示される。ここでカード会社6の社員が、入力装置54によりいずれかのボタンを操作すると、図9(b)に示す景品属性情報設定画面がディスプレイ53に表示される。
この図9(b)に示す画面では、前記一旦記憶されている景品提供情報に基づいて、前記図9(a)に示す画面で操作されたボタンに対応する景品名,当該景品名に対応する景品ID,及び当該景品が提供される提供遊技場が表示されると共に、前記景品特定情報及び前記景品属性情報(即ち景品特定情報と景品属性情報が共通)として、当該景品の景品種類,及び景品詳細(メーカー及び品目)を設定するための入力欄が表示される。ここで景品種類,及び景品詳細の入力欄には、前記一旦記憶されている景品提供情報に基づいて、当該景品の景品種類,及び景品詳細が予め表示される。ここでカード会社6の社員が、入力装置54により景品種類,及び景品詳細の入力欄に予め表示されている内容を必要に応じて変更した後に(ただし通常は変更の必要はない)「設定」ボタンを操作すると、該入力欄に入力された内容が設定される。この設定内容は、後述する図16に示す景品属性情報DBに記憶される。
さらにディスプレイ53及び入力装置54は提供情報設定手段の一例であって、会員遊技者に提供するための提供情報(機種情報,イベント情報,及び広告情報)と、当該提供情報の提供対象となる機種属性情報,遊技場属性情報,景品属性情報とを提供情報に応じて設定するものであり、ここでは各提供情報に対応付けて、提供対象となる複数の機種属性情報を設定できる。
具体的には、まずカード会社6の社員の操作により、情報提供装置50においてイベント情報に関する提供条件設定モードが実行されると、図10(a)に示す提供条件設定画面がディスプレイ53に表示される。この図10(a)に示す画面では、前述の如く遊技場管理装置40から送信されて一旦記憶されている開催イベント情報に基づき、各遊技場7で開催される各イベントについて、当該遊技場7の遊技場IDと対応付けて、当該イベントの日付,イベント概要(タイトル,及び機種に関するイベントであれば機種名),及びコメントが一覧表示される。ここでカード会社6の社員が、入力装置54により機種に関するイベントのいずれか(ここでは遊技場Aで2004年1月26日に開催される機種CR.AA.JXに関する甘釘イベント)を選択すると、図10(b)に示す提供条件設定画面がディスプレイ53に表示される。
この図10(b)に示す画面では、前記図10(a)に示す画面で選択されたイベントについて、当該イベントが開催される遊技場IDと当該イベントの日付,イベント概要(ここではタイトル及び機種名),及びコメントが表示されると共に、当該機種に関するイベント情報の提供対象となる機種属性情報として、機種のシリーズ,メーカー,スペック,及びモチーフを設定するための入力欄と、当該機種に関するイベント情報の提供対象となる遊技場属性情報として、遊技場名を設定するための入力欄が表示される。
このシリーズ,メーカー,スペック,及びモチーフの入力欄には、後述する図14に示す機種属性情報DBで記憶されているシリーズ,メーカー,スペック,及びモチーフがプルダウンメニューで表示され、該表示されるプルダウンメニューのうちのいずれかを入力可能であるが、ここでは後述する図14に示す機種属性情報DBで当該イベントが開催される機種の機種名と対応付けられているシリーズ,メーカー,スペック,及びモチーフが予め表示される。また遊技場名の入力欄には、後述する図15に示す遊技場属性情報DBで記憶されている遊技場名がプルダウンメニューで表示され、該表示されるプルダウンメニューのうちのいずれかを入力可能であるが、ここでは後述する図15に示す遊技場属性情報DBで当該イベントが開催される遊技場7の遊技場IDと対応付けられている遊技場名が予め表示される。ここでカード会社6の社員が、入力装置54により各入力欄に予め表示されている内容を必要に応じて変更した後に(ただし通常は変更の必要はない)「設定」ボタンを操作すると、該入力欄に入力された内容が設定される。この設定内容は、後述する図17に示すイベント情報DBに記憶される。
なお前記図10(a)に示す画面で、カード会社6の社員が、入力装置54により遊技場7に関するいずれかのイベント(ここでは遊技場Aで2004年1月26日に開催される大当り競争イベント)をクリックすると、図10(b’)に示す提供条件設定画面がディスプレイ53に表示される。
この図10(b’)に示す画面では、前記図10(b)と同様に、前記図10(a)に示す画面で選択されたイベントについての遊技場ID,日付,イベント概要(ここではタイトルのみ),及びコメントが表示されると共に、機種属性情報として、機種のシリーズ,メーカー,スペック,及びモチーフを設定するための入力欄と、遊技場属性情報として、遊技場名を設定するための入力欄が表示される。
ただし当該イベントは機種に関するイベントではないため、前記図10(b)とは異なり、機種属性情報の入力欄には、何も表示されない。一方、前記図10(b)と同様に、遊技場名の入力欄には、当該イベントが開催される遊技場7の遊技場名が予め表示される。ここでカード会社6の社員が、入力装置54により遊技場名の入力欄に予め表示されている内容を必要に応じて変更した後に(ただし通常は変更の必要はない)「設定」ボタンを操作すると、該入力欄に入力された内容が設定される。この設定内容も、後述する図17に示すイベント情報DBに記憶される。
次にカード会社6の社員の操作により、情報提供装置50において広告情報に関する提供条件設定モードが実行されると、図11(a)に示す提供条件設定画面がディスプレイ53に表示される。この図11(a)に示す画面では、提供条件を設定する広告情報の種類を選択するためのボタンとして、「遊技場」ボタン,「遊技機メーカー」ボタン,及び「広告代理店」ボタンが表示される。カード会社6の社員が、入力装置54により「遊技場」ボタンを操作すると、遊技場7が提供する広告情報に関する提供条件設定モードが実行されて、図11(b)に示す提供条件設定画面がディスプレイ53に表示される。
この図11(b)に示す画面では、前述の如く遊技場管理装置40から送信されて一旦記憶されている広告情報に基づき、各遊技場7で提供される各広告について、当該遊技場7の遊技場IDと対応付けて、当該広告の広告期間,広告概要,及び広告詳細が一覧表示される。ここでカード会社6の社員が、入力装置54により遊技場7に関する広告のいずれか(ここでは遊技場Aで提供されるゴルフ M社 ヘッドカバーに関する新景品情報)を選択すると、図11(c)に示す提供条件設定画面がディスプレイ53に表示される。
この図11(c)に示す画面では、前記図11(b)に示す画面で選択された広告について、当該広告が提供される遊技場7の遊技場IDと、当該広告の広告期間,広告概要,及び広告詳細が表示されると共に、当該遊技場7が提供する広告情報について、該広告情報の提供対象となる機種属性情報として、機種のモチーフを設定するための入力欄と、該広告情報の提供対象となる遊技場属性情報として、遊技場名を設定するための入力欄と、該広告情報の提供対象となる景品属性情報として、景品種類を設定するための入力欄が表示される。
このモチーフの入力欄には、後述する図14に示す機種属性情報DBで記憶されているモチーフがプルダウンメニューで表示され、該表示されるプルダウンメニューのうちのいずれかを入力可能である。また遊技場名の入力欄には、後述する図15に示す遊技場属性情報DBで記憶されている遊技場名がプルダウンメニューで表示され、該表示されるプルダウンメニューのうちのいずれかを入力可能であるが、ここでは後述する図15に示す遊技場属性情報DBで当該広告が提供される遊技場7の遊技場IDと対応付けられている遊技場名が予め表示される。さらに景品種類の入力欄には、後述する図16に示す景品属性情報DBで記憶されている景品種類がプルダウンメニューで表示され、該表示されるプルダウンメニューのうちのいずれかを入力可能である。ここでカード会社6の社員が、入力装置54によりモチーフ及び景品種類の入力欄に入力し、遊技場名の入力欄に予め表示されている内容を必要に応じて変更した後に(ただし通常は変更の必要はない)「設定」ボタンを操作すると、該入力欄に入力された内容が設定される。この設定内容は、後述する図18(a)に示す広告情報DBに記憶される。
なお図示しないが、図11(a)に示す画面で、カード会社6の社員が、入力装置54により「遊技機メーカー」ボタンを操作すると、遊技機メーカー8が提供する広告情報に関する提供条件設定モードが実行され、当該遊技機メーカー8が提供する広告情報について、前記図11(c)に示すのと同様にして、該広告情報の提供対象となる機種属性情報として、機種のメーカーとモチーフが設定可能となり、該広告情報の提供対象となる景品属性情報として、景品種類を設定可能となる。この設定内容は、後述する図18(b)に示す広告情報DBに記憶される。
また図示しないが、図11(a)に示す画面で、カード会社6の社員が、入力装置54により「広告代理店」ボタンを操作すると、広告代理店9が提供する広告情報に関する提供条件設定モードが実行され、当該広告代理店9が提供する広告情報について、前記図11(c)に示すのと同様にして、該広告情報の提供対象となる機種属性情報として、機種のモチーフが設定可能となり、該広告情報の提供対象となる遊技場属性情報として、地区が設定可能となり、該広告情報の提供対象となる景品属性情報として、景品種類を設定可能となる。この設定内容は、後述する図18(c)に示す広告情報DBに記憶される。
なお広告情報のうちの機種情報については、カード会社6の社員による設定操作を経ることなく、前述の如く遊技機メーカー8から送信されてきた機種情報と機種属性情報とが対応付けて自動的に設定され、後述する図14に示す機種属性情報DBに記憶される。
記憶装置であるハードディスク55には、図12〜図19に示すように、会員情報DB,機種DB,機種属性情報DB,遊技場属性情報DB,景品属性情報DB,イベント情報DB,広告情報DB,及び会員履歴DBが記憶されている。ここで機種属性情報DB,イベント情報DB,及び広告情報DBは提供情報記憶手段の一例であって、前記提供情報設定手段で設定された提供情報と当該提供情報の提供対象となる機種属性情報(複数の機種属性情報),遊技場属性情報,景品属性情報とを対応付けて、複数の提供情報を記憶するものである。
会員情報DBは会員遊技者特定情報記憶手段の一例であって、会員遊技者を個々に特定可能な会員遊技者特定情報を記憶するものである。この会員情報DBでは、図12に示すように、各遊技場7毎に、会員遊技者特定情報である会員IDと対応付けて、会員属性情報としてパスワード,氏名,住所,性別,生年月日,及び電子メールアドレスが記憶されている。この会員情報DBの記憶内容は、会員登録が行われることで前述の如く遊技場管理装置40から送信されてきた会員IDと会員属性情報に基づいて更新される。なお会員登録は各遊技場7毎に行われるため、仮に同一の人物であっても、各遊技場7毎に別個の会員遊技者として登録される。
機種DBは機種特定情報記憶手段の一例であって、カードユニット20を個々に特定可能なユニットIDと、該カードユニット20に対応するパチンコ機10の機種を特定可能な機種特定情報とを対応付けて記憶するものである。この機種DBでは、図13に示すように、遊技場7毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、台番号及びユニットIDと対応付けて、機種特定情報である機種名が記憶されている。この機種DBの記憶内容は、前述の如く遊技場管理装置40から送信されてきた設置機種情報(図6(a)を参照)に基づいて更新される。
機種属性情報DBは機種属性情報記憶手段の一例であって、前記機種属性情報設定手段で設定された各機種の機種特定情報と機種属性情報とを対応付けて記憶するものである。また機種属性情報DBは前記提供情報記憶手段の一例でもあって、ここでは提供情報である機種情報と当該機種情報の提供対象となる複数の機種属性情報とを対応付けて、複数の機種情報を記憶するものである。この機種属性情報DBでは、図14に示すように、各機種毎に、機種特定情報である機種名と対応付けて、機種情報として大当り確率,大当り出玉,及びリーチデータ等が記憶されていると共に、複数の機種属性情報としてシリーズ,メーカー,スペック,及びモチーフが記憶されており、さらに各遊技場7における設置状況(設置されている遊技場7に○印)も記憶されている。この機種属性情報DBの記憶内容は、前述の如く遊技機メーカー8から送信されてきた機種情報に基づいて更新されると共に、前記図7(b)に示す設定に基づいて更新される。
遊技場属性情報DBは遊技場属性情報記憶手段の一例であって、前記遊技場属性情報設定手段で設定された各遊技場7の遊技場特定情報と遊技場属性情報とを対応付けて記憶するものである。この遊技場属性情報DBでは、図15に示すように、各遊技場7毎に、遊技場特定情報である遊技場IDと対応付けて、遊技場属性情報として遊技場名,及び地区が記憶されている。この遊技場属性情報DBは、前記図8(b)に示す設定に基づいて更新される。
景品属性情報DBは景品属性情報記憶手段の一例であって、前記景品属性情報設定手段で設定された各景品の景品特定情報と景品属性情報とを対応付けて記憶するものである。この景品属性情報DBでは、図16に示すように、各景品毎に、景品IDと対応付けて、景品特定情報及び景品属性情報として景品種類,及び景品詳細(メーカー,及び品目)が記憶されていると共に、各遊技場7における提供状況(提供されている遊技場7に○印)も記憶されている。この景品属性情報DBの記憶内容は、前記図9(b)に示す設定に基づいて更新される。
イベント情報DBは前記提供情報記憶手段の一例であって、ここでは提供情報であるイベント情報と当該イベント情報の提供対象となる複数の機種属性情報,及び遊技場属性情報とを対応付けて、複数のイベント情報を記憶するものである。このイベント情報DBでは、図17に示すように、各イベント毎に、イベント情報として遊技場ID,日付,イベント概要(タイトル,及び機種に関するイベントであれば機種名),及びコメントが記憶されていると共に、当該各イベント情報と対応付けて、複数の機種属性情報としてシリーズ,メーカー,スペック,及びモチーフが記憶され、遊技場属性情報として遊技場名が記憶されている。このイベント情報DBの記憶内容は、前記図10(b)(b’)に示す設定に基づいて更新される。
広告情報DBも前記提供情報記憶手段の一例であって、ここでは提供情報である広告情報と当該広告情報の提供対象となる機種属性情報,遊技場属性情報,景品属性情報とを対応付けて、複数の広告情報を記憶するものであり、該広告情報の提供元に応じた3種類のDBが設けられている。この広告情報DBの記憶内容は、前記図11(c)に示す設定に基づいて更新される。
まず第1の広告情報DBは、図18(a)に示すように、遊技場7が提供する広告情報と当該広告情報の提供対象となる機種属性情報,遊技場属性情報,及び景品属性情報とを対応付けて、複数の広告情報を記憶するものである。具体的には、各広告毎に、広告情報として遊技場ID,広告期間,広告概要,及び広告詳細が記憶されていると共に、当該各広告情報と対応付けて、機種属性情報としてモチーフが記憶され、遊技場属性情報として遊技場名が記憶され、景品属性情報として景品種類が記憶されている。
また第2の広告情報DBは、図18(b)に示すように、遊技機メーカー8が提供する広告情報と当該広告情報の提供対象となる機種属性情報,及び景品属性情報とを対応付けて、複数の広告情報を記憶するものである。具体的には、各広告毎に、広告情報として遊技機メーカー8,広告期間,広告概要,及び広告詳細が記憶されていると共に、当該各広告情報と対応付けて、機種属性情報としてメーカー,及びモチーフが記憶され、景品属性情報として景品種類が記憶されている。
さらに第3の広告情報DBは、図18(c)に示すように、広告代理店9が提供する広告情報と当該広告情報の提供対象となる機種属性情報,遊技場属性情報,及び景品属性情報とを対応付けて、複数の広告情報を記憶するものである。具体的には、各広告毎に、広告情報として広告主,広告期間,広告概要,及び広告詳細が記憶されていると共に、当該各広告情報と対応付けて、機種属性情報としてモチーフが記憶され、遊技場属性情報として地区が記憶され、景品属性情報として景品種類が記憶されている。
会員履歴DBは遊技機種情報記憶手段の一例であって、後述する遊技機種特定手段(制御部51)により特定された会員IDに対応付けて該遊技機種特定手段により特定された機種特定情報(機種名)を記憶するものである。また会員履歴DBは景品交換情報記憶手段の一例であって、前記景品交換情報受信手段(通信部52)により受信した景品交換情報に含まれる会員IDを前記図12に示す会員情報DBの記憶内容から特定し、該特定した会員IDと対応付けて前記受信した景品交換情報に含まれる景品特定情報(景品種類及び景品詳細)を記憶するものである。
この会員履歴DBには、図19に示すように、会員ID毎のデータテーブルが設けられており、各データテーブルでは、会員遊技者が遊技場7に来店した日付が記憶され、遊技機種情報として、当該日付に会員遊技者が遊技を行ったパチンコ機10の機種名が記憶され、景品交換情報として、当該日付に会員遊技者が交換を行った景品の景品種類と景品詳細(メーカー及び品目)が記憶されている。
この会員履歴DBの記憶内容のうち、日付については、前記会員ID及びユニットIDを当日の最初に受信したときに、該受信した会員IDのデータテーブルにおいて、当該日付が記憶される。また機種名については、前記会員ID及びユニットIDを受信したときに、該受信した会員IDのデータテーブルにおいて、後述する遊技機種特定手段(制御部51)により特定された機種名(即ち該受信したユニットIDと対応付けて前記図13に示す機種DBに記憶されている機種名)が記憶される。なお一日のうちに複数の機種で遊技が行われた場合には、当日の日付に対応付けて、該複数の機種名が記憶される。また景品種類及び景品詳細については、前記景品交換情報を受信したときに、該受信した景品交換情報に含まれる会員IDのデータテーブルにおいて、該受信した景品交換情報に含まれる景品種類及び景品詳細が記憶される。なお一日のうちに複数の景品について景品交換が行われた場合には、当日の日付に対応付けて、該複数の景品について景品種類及び景品詳細が記憶される。
ここで前記制御部51は遊技機種特定手段の一例であって、前記会員遊技者特定情報受信手段(通信部52)により受信した会員IDを会員遊技者特定情報記憶手段(図12に示す会員情報DB)の記憶内容から特定すると共に、該受信した会員IDの送信元であるカードユニット20のユニットID(即ち前記会員遊技者特定情報受信手段(通信部52)により受信したユニットID)と対応付けて前記機種特定情報記憶手段(図13に示す機種DB)に記憶されている機種名を特定するものである。
また前記制御部51は算出手段の一例であって、前記遊技機種情報記憶手段(図19に示す会員履歴DB)の記憶内容に基づいて、各会員ID毎に、機種特定情報(機種名)別の遊技頻度を算出する算出処理を行い、また前記景品交換情報記憶手段(図19に示す会員履歴DB)の記憶内容に基づいて、各会員ID毎に、景品特定情報(景品種類)別の交換頻度を算出する算出処理を行うものである。
ここで算出手段として機能する制御部51は、現在から予め定めた過去の所定期間(例えば1ヶ月間)について前記算出処理を行う。このように、現在から予め定めた過去の所定期間について遊技頻度,及び交換頻度を算出する算出処理を行うことから、現状の会員遊技者の嗜好を反映した情報を提供できるので、該提供される情報に対する会員遊技者の関心が薄れてしまうことをより防止できる。なお所定期間は、任意に設定変更可能である。
また前記制御部51は特定手段の一例であって、前記算出手段による算出結果に基づいて、前記情報提供要求受信手段(通信部52)により受信した情報提供要求に含まれる会員IDと対応付けて前記遊技機種情報記憶手段(図19に示す会員履歴DB)で記憶されている機種特定情報(機種名)のうちの、前記遊技頻度が高い機種特定情報を特定する特定処理を行い、また前記算出手段による算出結果に基づいて、前記情報提供要求受信手段(通信部52)により受信した情報提供要求に含まれる会員IDと対応付けて前記景品交換情報記憶手段(図19に示す会員履歴DB)で記憶されている景品特定情報(景品種類)のうちの、前記交換頻度が高い景品特定情報を特定する特定処理を行うものである。即ち特定手段として機能する制御部51は、情報提供要求を受信したことに基づいて、遊技頻度が高い機種や交換頻度が高い景品を特定する特定処理を行うことから、すべての会員遊技者について該特定処理を行う必要がなくなるので、処理負担を軽減することができる。
これら算出手段及び特定手段として機能する制御部51の作用(即ち算出処理及び特定処理)について、図20を参照して具体的に説明する。まず算出手段として機能する制御部51は、前記図2のD1に示すように、会員遊技者(例えば会員IDがA-0001である会員遊技者)による「情報提供」ボタンの操作(即ち要求の受付)に基づいてカードユニット20から送信されてくる情報提供要求を受信したことに基づいて、図19に示す会員履歴DBの記憶内容から、該受信した会員ID(ここではA-0001)に対応する日付,機種名,及び景品種類を、過去1ヶ月分抽出する。次に図20に示すように、前記抽出した機種名を機種名別にカウントすることにより、機種名別の遊技頻度(ここでは遊技回数)を算出すると共に、前記抽出した景品種類を景品種類別にカウントすることにより、景品種類別の交換頻度(ここでは交換回数)を算出する。
そして特定手段として機能する制御部51は、前記算出手段により算出された機種名別の遊技頻度に基づいて、遊技頻度が高い順に各機種名の順位付けを行い、最も遊技頻度が高い機種名(ここではCR.XX.JX)を特定すると共に、前記算出手段により算出された景品種類別の交換頻度に基づいて、交換頻度が高い順に各景品種類の順位付けを行い、最も交換頻度が高い景品種類(ここではゴルフ)を特定する。
また前記制御部51は属性情報抽出手段の一例であって、前記遊技場属性情報記憶手段(図15に示す遊技場属性情報DB)の記憶内容から前記情報提供要求受信手段(通信部52)により受信した情報提供要求に含まれる会員IDに対応する遊技場7(即ち遊技を行っている遊技場7)の遊技場特定情報(遊技場ID)と対応付けられている遊技場属性情報を抽出し、また前記機種属性情報記憶手段(図14に示す機種属性情報DB)の記憶内容から前記特定手段により特定した機種特定情報(機種名)と対応付けられている機種属性情報(複数の機種属性情報)を抽出し、さらに前記景品属性情報記憶手段(図16に示す景品属性情報DB)の記憶内容から前記特定手段により特定した景品特定情報(景品種類)と対応付けて記憶されている景品属性情報を抽出するものである。
さらに前記制御部51は提供情報抽出手段の一例であって、前記提供情報記憶手段(図17に示すイベント情報DB,及び図18に示す広告情報DB)で記憶されている複数の提供情報(イベント情報,及び広告情報)のうちの、前記属性情報抽出手段により抽出した遊技場属性情報と対応付けられている提供情報を抽出し、また前記提供情報記憶手段(図14に示す機種属性情報DB,図17に示すイベント情報DB,及び図18に示す広告情報DB)で記憶されている複数の提供情報(機種情報,イベント情報,及び広告情報)のうちの、前記属性情報抽出手段により抽出した機種属性情報(複数の機種属性情報)と対応付けられている提供情報を抽出し、さらに前記提供情報記憶手段(図18に示す広告情報DB)で記憶されている複数の提供情報(広告情報)のうちの、前記属性情報抽出手段により抽出した景品属性情報と対応付けられている提供情報を抽出するものである。
これら属性情報抽出手段及び提供情報抽出手段として機能する制御部51の作用(即ち属性情報抽出処理及び提供情報抽出処理)について、図21〜図23を参照して具体的に説明する。
まず、図21は、遊技を行っている遊技場7の遊技場特定情報(ここでは遊技場A)に基づいて行われる属性情報抽出処理及び提供情報抽出処理の一例を表す図である。例えばA-0001の会員IDを含む情報提供要求を受信したことに基づいて、遊技を行っている遊技場7の遊技場特定情報(遊技場ID)として遊技場Aが特定されると、属性情報抽出手段として機能する制御部51は、図21(a)に示すように、図15に示す遊技場属性情報DBの記憶内容から、前記特定された遊技場7の遊技場ID(遊技場A)と対応付けられている遊技場属性情報として、遊技場名(○○ホール),及び地区(渋谷)を抽出する。
次に提供情報抽出手段として機能する制御部51は、図21(b1)に示すように、図17に示すイベント情報DBで記憶されている複数のイベント情報のうちの、前記属性情報抽出手段により抽出した遊技場属性情報と対応付けられているイベント情報を抽出する。ここでは遊技場属性情報のうちの遊技場名(○○ホール)と対応付けられているイベント情報(即ち遊技場Aで開催されるイベントに関するイベント情報)が抽出される。ここで抽出されたイベント情報は、前記提供情報送信手段(通信部52)により、遊技場管理装置40及びインターネット5を介してカードユニット20に対して送信され、該カードユニット20において、前記図2のD2に示すように、「当遊技場 イベント情報」としてディスプレイ27に表示・提供される。
また提供情報抽出手段として機能する制御部51は、図21(b2)に示すように、図18(a)に示す広告情報DBで記憶されている遊技場7が提供する複数の広告情報のうちの、前記属性情報抽出手段により抽出した遊技場属性情報と対応付けられている広告情報を抽出する。ここでは該遊技場属性情報のうちの遊技場名(○○ホール)と対応付けられている広告情報(即ち遊技場Aが提供する広告情報)が抽出される。ここで抽出された広告情報は、前記提供情報送信手段(通信部52)により、遊技場管理装置40及びインターネット5を介してカードユニット20に対して送信され、該カードユニット20において、前記図2のD2に示すように、「当遊技場 新景品情報」,及び「当遊技場 周辺情報」としてディスプレイ27に表示・提供される。
さらに提供情報抽出手段として機能する制御部51は、図21(b2)に示すように、図18(c)に示す広告情報DBで記憶されている広告代理店9が提供する複数の広告情報のうちの、前記属性情報抽出手段により抽出した遊技場属性情報と対応付けられている広告情報を抽出する。ここでは該遊技場属性情報のうちの地区(渋谷)と対応付けられている広告情報が抽出される。ここで抽出された広告情報は、前記提供情報送信手段(通信部52)により、遊技場管理装置40及びインターネット5を介してカードユニット20に対して送信され、該カードユニット20において、前記図2のD2に示すように、「渋谷地区 バーゲン情報」としてディスプレイ27に表示・提供される。
以上に説明した図21に示すように、遊技を行っている遊技場7の遊技場属性情報に対応する提供情報を抽出し、該抽出した提供情報をカードユニット20において表示することができるので、当該情報提供サービスにて他店との差別化を図ることにより、集客効果を向上させることができる。
次に、図22は、遊技頻度が高い機種の機種特定情報(ここではCR.AA.JX)に基づいて行われる属性情報抽出処理及び提供情報抽出処理の一例を表す図である。前記図20に示すように、遊技頻度が高い機種の機種特定情報(機種名)としてCR.AA.JXが特定されると、属性情報抽出手段として機能する制御部51は、図22(a)に示すように、図14に示す機種属性情報DBの記憶内容から、前記特定された機種の機種名(CR.AA.JX)と対応付けられている機種属性情報として、シリーズ(AA),メーカー(X),スペック(CRフルスペック機),及びモチーフ(映画,及びアドベンチャー)を抽出する。
次に提供情報抽出手段として機能する制御部51は、図22(b1)に示すように、図14に示す機種属性情報DBで記憶されている複数の機種情報のうちの、前記属性情報抽出手段により抽出した機種属性情報と対応付けられている機種情報を抽出する。ここで該機種属性情報のうちのいずれか一つの機種属性情報と対応付けられている機種情報を抽出すると、該抽出される機種情報の数が多数となって会員遊技者の遊技嗜好が確実に反映されないので、ここでは該機種属性情報のうちの複数の機種属性情報と対応付けられている機種情報(即ちAAシリーズに関する機種情報)が抽出される。このように、複数の機種属性情報に対応する提供情報を抽出して提供することから、会員遊技者の遊技嗜好をより確実に反映した情報を提供できるので、該提供される情報に対する会員遊技者の関心が薄れてしまうことを防止でき、さらに集客効果を向上させることができる。ここで抽出された機種情報は、前記提供情報送信手段(通信部52)により、遊技場管理装置40及びインターネット5を介してカードユニット20に対して送信され、該カードユニット20において、前記図2のD2に示すように、「AAシリーズ 機種情報」としてディスプレイ27に表示・提供される。
また提供情報抽出手段として機能する制御部51は、図22(b2)に示すように、図17に示すイベント情報DBで記憶されている複数のイベント情報のうちの、前記属性情報抽出手段により抽出した機種属性情報と対応付けられているイベント情報を抽出する。ここでは前記図22(b1)と同様に、該機種属性情報のうちの複数の機種属性情報と対応付けられているイベント情報(即ちAAシリーズに関するイベント情報)が抽出される。なおAAシリーズに関するイベントは、会員遊技者が遊技を行っている遊技場A以外の遊技場B,Cでも開催されているが、該遊技場B,C(即ち他店)で開催されているイベントに関するイベント情報は抽出されず、会員遊技者が遊技を行っている遊技場A(即ち当店)で開催されるイベントに関するイベント情報のみが抽出される。ここで抽出されたイベント情報は、前記提供情報送信手段(通信部52)により、遊技場管理装置40及びインターネット5を介してカードユニット20に対して送信され、該カードユニット20において、前記図2のD2に示すように、「AAシリーズ イベント情報」としてディスプレイ27に表示・提供される。このように、会員遊技者による遊技頻度が高い機種の機種属性情報に対応するイベント情報を抽出し、該抽出したイベント情報を遊技用装置において表示することから、該会員遊技者の遊技嗜好を反映したイベント情報を提供できるので、より集客効果を向上させることができる。
また提供情報抽出手段として機能する制御部51は、図22(b3)に示すように、図18(a)に示す広告情報DBで記憶されている遊技場7が提供する複数の広告情報のうちの、前記属性情報抽出手段により抽出した機種属性情報と対応付けられている広告情報を抽出する。ここでは機種属性情報のうちのモチーフ(映画)と対応付けられている広告情報が抽出される。ただし該抽出された広告情報は、前記図21(b2)で抽出された広告情報と重複するので、カードユニット20に対しては送信されない。
また提供情報抽出手段として機能する制御部51は、図22(b3)に示すように、図18(b)に示す広告情報DBで記憶されている遊技機メーカー8が提供する複数の広告情報のうちの、前記属性情報抽出手段により抽出した機種属性情報と対応付けられている広告情報を抽出する。ここでは機種属性情報のうちのメーカー(X)と対応付けられている広告情報が抽出される。ここで抽出された広告情報は、前記提供情報送信手段(通信部52)により、遊技場管理装置40及びインターネット5を介してカードユニット20に対して送信され、該カードユニット20において、前記図2のD2に示すように、「X社 新機種情報」としてディスプレイ27に表示・提供される。
さらに提供情報抽出手段として機能する制御部51は、図22(b3)に示すように、図18(c)に示す広告情報DBで記憶されている広告代理店9が提供する複数の広告情報のうちの、前記属性情報抽出手段により抽出した機種属性情報と対応付けられているイベント情報を抽出する。ここでは該機種属性情報のうちのモチーフ(映画,及びアドベンチャー)と対応付けられている広告情報が抽出される。ここで抽出された広告情報は、前記提供情報送信手段(通信部52)により、遊技場管理装置40及びインターネット5を介してカードユニット20に対して送信され、該カードユニット20において、前記図2のD2に示すように、「新作映画情報」としてディスプレイ27に表示・提供される。
以上に説明した図22に示すように、会員遊技者による遊技頻度が高い機種の機種属性情報に対応する提供情報を抽出し、該抽出した提供情報をカードユニット20において表示することから、該会員遊技者の遊技嗜好を反映した情報を提供できるので、該提供される情報に対する会員遊技者の関心が薄れてしまうことを防止でき、当該情報提供サービスにて他店との差別化を図ることにより、集客効果を向上させることができる。
最後に、図23は、交換頻度が高い景品の景品特定情報(ここではゴルフ)に基づいて行われる属性情報抽出処理及び提供情報抽出処理の一例を表す図である。前記図20に示すように、交換頻度が高い景品の景品特定情報(景品種類)としてゴルフが特定されると、属性情報抽出手段として機能する制御部51は、図23(a)に示すように、図16に示す景品属性情報DBの記憶内容から、前記特定された景品の景品種類(ゴルフ)と対応付けられている景品属性情報として、当該景品種類(ゴルフ)を抽出する。
次に提供情報抽出手段として機能する制御部51は、図23(b)に示すように、図18(a)に示す広告情報DBで記憶されている遊技場7が提供する複数の広告情報のうちの、前記属性情報抽出手段により抽出した景品属性情報と対応付けられている広告情報を抽出する。ここでは該景品属性情報である景品種類(ゴルフ)と対応付けられている広告情報が抽出される。ただし該抽出された広告情報は、前記図21(b2)で抽出された広告情報と重複するので、カードユニット20に対しては送信されない。
また提供情報抽出手段として機能する制御部51は、図18(b)に示す広告情報DBで記憶されている遊技機メーカー8が提供する複数の広告情報のうちの、前記属性情報抽出手段により抽出した景品属性情報と対応付けられている広告情報を抽出するが、ここでは該機種属性情報と対応付けられている広告情報は無いので、該広告情報は抽出されない。
さらに提供情報抽出手段として機能する制御部51は、図23(b)に示すように、図18(c)に示す広告情報DBで記憶されている広告代理店9が提供する複数の広告情報のうちの、前記属性情報抽出手段により抽出した景品属性情報と対応付けられている広告情報を抽出する。ここでは該景品属性情報である景品種類(ゴルフ)と対応付けられている広告情報が抽出される。ここで抽出された広告情報は、前記提供情報送信手段(通信部52)により、遊技場管理装置40及びインターネット5を介してカードユニット20に対して送信され、該カードユニット20において、前記図2のD2に示すように、「S社 新製品情報」としてディスプレイ27に表示・提供される。
以上に説明した図23に示すように、会員遊技者による交換頻度が高い景品の景品属性情報に対応する提供情報を抽出し、該抽出した提供情報をカードユニット20において表示することから、該会員遊技者の景品嗜好を反映した情報を提供できるので、該提供される情報に対する会員遊技者の関心が薄れてしまうことを防止でき、当該情報提供サービスにて他店との差別化を図ることにより、集客効果を向上させることができる。また会員遊技者による交換頻度が高い景品の景品属性情報に対応する広告情報を抽出し、該抽出した広告情報をカードユニット20において表示することから、該会員遊技者の景品嗜好を反映した広告情報を提供できるので、より広告の宣伝効果を向上させることができる。
[2.情報提供システム100の作用=情報提供方法]
次に図24及び図25を参照して、情報提供装置50の作用を説明することにより、情報提供システム100の作用(即ち情報提供方法)について説明する。まず図24は、情報提供方法における設定・記憶段階の一例を表すフローチャートである。情報提供装置50においては、ステップSa(以下単に「Sa」という。)1〜19により、設定・記憶段階の処理が行われる。
まずSa1の会員遊技者特定情報記憶ステップでは、遊技場管理装置40から受信した会員属性情報と会員IDが図12に示す会員情報DBに記憶され、次にSa2の機種特定情報記憶ステップでは、遊技場管理装置40から受信した設置機種情報に基づいてユニットIDと機種特定情報(機種名)が図13に示す機種DBに記憶されて、Sa3に進む。
Sa3では、カード会社6の社員により図7(b)に示す機種属性情報設定が行われたか否かの判定が行われる。このSa3で機種属性情報設定が行われた(YES)と判定された場合には、Sa4の機種属性情報設定ステップで、機種特定情報と、該機種特定情報から特定される機種の機種属性情報とが設定され、Sa5の機種属性情報記憶ステップで、前記Sa4で設定された各機種の機種特定情報と機種属性情報とが対応付けられて図14に示す機種属性情報DBに記憶されて、Sa1に戻る。一方、Sa3で機種属性情報設定が行われていない(NO)と判定された場合には、Sa6に進む。
Sa6では、カード会社6の社員により図8(b)に示す遊技場属性情報設定が行われたか否かの判定が行われる。このSa6で遊技場属性情報設定が行われた(YES)と判定された場合には、Sa7の遊技場属性情報設定ステップで、遊技場特定情報と、遊技場7の遊技場属性情報とが設定され、Sa8の遊技場属性情報記憶ステップで、前記Sa7で設定された各遊技場7の遊技場特定情報と遊技場属性情報とが対応付けられて図15に示す遊技場属性情報DBに記憶されて、Sa1に戻る。一方、Sa6で遊技場属性情報設定が行われていない(NO)と判定された場合には、Sa9に進む。
Sa9では、カード会社6の社員により図9(b)に示す景品属性情報設定が行われたか否かの判定が行われる。このSa9で景品属性情報設定が行われた(YES)と判定された場合には、Sa10の景品属性情報設定ステップで、景品特定情報と、該景品特定情報から特定される景品の景品属性情報とが設定され、Sa11の景品属性情報記憶ステップで、前記Sa10で設定された各景品の景品特定情報と景品属性情報とが対応付けられて図16に示す景品属性情報DBに記憶されて、Sa1に戻る。一方、Sa9で景品属性情報設定が行われていない(NO)と判定された場合には、Sa12に進む。
Sa12では、カード会社6の社員により図10(b),図10(b’),又は図11(c)に示す提供条件設定が行われたか否かの判定が行われる。このSa12で提供条件設定が行われた(YES)と判定された場合には、Sa13の提供情報設定ステップで、提供情報(機種情報,イベント情報,又は広告情報)と、当該提供情報の提供対象となる属性情報(機種属性情報,遊技場属性情報,景品属性情報)とが設定され、Sa14の提供情報記憶ステップで、前記Sa13で設定された提供情報と当該提供情報の提供対象となる属性情報とが対応付けられて図14に示す機種属性情報DB,図17に示すイベント情報DB,又は図18に示す広告情報DBに記憶されて、Sa1に戻る。一方、Sa12で提供条件設定が行われていない(NO)と判定された場合には、Sa15に進む。
Sa15の会員遊技者特定情報受信ステップでは、遊技場管理装置40から会員IDとユニットIDの受信が有るか否かの判定が行われる。このSa16で会員IDとユニットIDの受信が有る(YES)と判定された場合には、Sa16の遊技機種特定ステップで、前記Sa15で受信した会員IDが図12に示す会員情報DBの記憶内容から特定されると共に、前記Sa15で受信したユニットIDと対応付けて図13に示す機種DBに記憶されている機種特定情報(即ち遊技機種の機種名)が特定され、Sa17の遊技機種情報記憶ステップで、前記Sa16で特定された会員IDに対応付けて該特定された機種特定情報(即ち遊技機種の機種名)が図19に示す会員履歴DBに記憶されて、Sa1に戻る。一方、Sa15で会員IDとユニットIDの受信が無い(NO)と判定された場合には、Sa18に進む。
Sa18の景品交換情報受信ステップでは、遊技場管理装置40から会員IDと景品特定情報とを含む景品交換情報の受信が有るか否かの判定が行われる。このSa18で景品交換情報の受信が有る(YES)と判定された場合には、Sa19の景品交換情報記憶ステップで、前記Sa18で受信した景品交換情報に含まれる会員IDが図12に示す会員情報DBの記憶内容から特定され、該特定された会員IDと対応付けて前記受信した景品交換情報に含まれる景品特定情報が図19に示す会員履歴DBに記憶されて、Sa1に戻る。一方、Sa18で景品交換情報の受信が無い(NO)と判定された場合には、リターンする。
次に図25は、情報提供方法における算出・特定・抽出・送信段階の一例を表すフローチャートである。情報提供装置50においては、ステップSb(以下単に「Sb」という。)1〜7により、算出・特定・抽出・送信段階の処理が行われる。
まずSb1の情報提供要求受信ステップでは、カードユニット20から会員IDとユニットIDを含む情報提供要求の受信が待機される。このSb1で情報提供要求の受信が有る(YES)と判定された場合には、Sb2で、前記Sb1で受信した会員IDに対応する遊技者特定情報が特定されると共に、図19に示す会員履歴DBの記憶内容から該受信した会員IDに対応する会員履歴(遊技機種情報,及び景品交換情報)が抽出されて、Sb3に進む。
Sb3の算出ステップ,及びSb4の特定ステップでは、前記図20に示す算出処理,及び特定処理が行われ、Sb5の属性情報抽出ステップ,及びSb6の提供情報抽出ステップでは、前記図21〜図23に示す処理が行われ、Sb7の提供情報送信ステップで、前記Sb7に示す提供情報抽出ステップで抽出された提供情報が、前記Sb1に示す情報提供要求受信ステップで受信したユニットIDから特定されるカードユニット20に対して送信されて、リターンする。
以上に説明した情報提供方法によれば、会員遊技者による遊技頻度が高い機種の機種属性情報に対応する提供情報を抽出し、該抽出した提供情報をカードユニット20において表示することから、該会員遊技者の遊技嗜好を反映した情報を提供できるので、該提供される情報に対する会員遊技者の関心が薄れてしまうことを防止でき、当該情報提供サービスにて他店との差別化を図ることにより、集客効果を向上させることができる。
[4.本発明の変形例]
最後に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態では、図1に示すように、情報提供装置50がカード会社6に設けられている例について説明したが、これに限らず、該情報提供装置50は、カード会社6以外の会社や機関に設けられるものであっても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、情報提供装置50と遊技場7,遊技機メーカー8,及び広告代理店9との間がインターネット5を介して接続されている例について説明したが、これに限らず、それらの間は専用線や公衆回線網を介して接続されるものであっても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、情報提供装置50と遊技場管理装置40が別体である例について説明したが、これに限らず、両者の機能を備える一体の情報提供装置50としても良い。また遊技場管理装置40を設けずに、遊技用装置(カードユニット20)と情報提供装置50とが直接通信を行うものであっても良い。
上記の実施形態では、記録媒体(会員カード4)が非接触式のICカードである例について説明したが、これに限らず、該記録媒体は、接触式の集積回路,磁気,二次元コード(例えばバーコード),三次元コード,又は光干渉(例えばホログラム)等により情報を記録するものでも良い。また記録媒体の形状はカード型には限られず、コイン型であっても良い。
上記の実施形態では、会員遊技者特定情報が会員IDである例について説明したが、これに限らず、該会員遊技者特定情報は、記録媒体(カード会社4)を個々に識別可能なカードIDであっても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技機がパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシン,遊技媒体としてパチンコ玉を使用するスロットマシンであるパチロット,遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,パチンコ玉やメダルを用いることなく得点データを使用して遊技可能なパチンコ機やスロットマシン,遊技領域やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技用装置がカードユニット20である例について説明したが、これに限らず、該遊技用装置は、遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられ、遊技場7の店員を呼び出す機能を備える呼出ランプ装置であっても良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技用装置であるカードユニット20が玉貸機能を備える例について説明したが、これに限らず、該遊技用装置は、玉貸機能を備えないものであっても良い。
上記の実施形態では、図2のD1に示すように、会員遊技者により「情報提供」ボタンが操作されたとき、即ち要求受付手段(ディスプレイ27)により要求を受け付けたことに基づいて、情報提供要求送信手段(通信部21)から情報提供装置50に対して情報提供要求が送信される例について説明したが、これに限らず、会員遊技者特定情報読取手段(会員カードR/W26)により記録媒体(会員カード4)の会員遊技者特定情報(会員ID)が読み取られたときに、情報提供要求送信手段から情報提供装置50に対して情報提供要求が送信されるようにしても良い。
上記の実施形態では、遊技用装置特定情報(ユニットID)が、遊技用装置(カードユニット20)から送信される例について説明したが、これに限らず、例えば遊技用装置と遊技場管理装置40との間に台端末装置が介在される場合には、前記遊技用装置特定情報が、該台端末装置から送信されるようにしても良い。
上記の実施形態では、提供される提供情報が機種情報,イベント情報,及び広告情報である例について説明したが、これに限らず、該提供情報は、例えばニュース等であっても良く、特に限定されない。また提供情報の提供先は、遊技場7,遊技機メーカー8,及び広告代理店9には限られず、例えば放送局,新聞社,又は一般店舗等であっても良く、特に限定されない。さらに提供情報は、静止画には限られず、動画(例えばリーチ画像)や音楽(例えばリーチ音楽)等であっても良い。
上記の実施形態では、図10(b),図10(b’),及び図11(c)に示すように、提供条件設定がカード会社6の社員により行われる例について説明したが、これに限らず、カード会社6のウェブサイトにアクセスすると、該ウェブサイトで図10(b),図10(b’),又は図11(c)に示す提供条件設定画面が表示され、該ウェブサイトで表示される提供条件設定画面において、提供情報の提供元が各種の入力を行うことにより、提供条件設定が行われるようにしても良い。
上記の実施形態では、図10(b),図10(b’),及び図11(c)に示すように、提供対象となる機種属性情報については複数の情報を設定できる例について説明したが、これに限らず、提供対象となる遊技場属性情報や景品属性情報についても複数の情報を設定できるようにしても良く、これによれば、複数の遊技場属性情報や景品属性情報に対応する提供情報を抽出して提供することから、会員遊技者の遊技嗜好をより確実に反映した情報を提供できるので、該提供される情報に対する会員遊技者の関心が薄れてしまうことを防止でき、さらに集客効果を向上させることができる。
上記の実施形態では、図14に示すように、遊技機メーカー8からカード会社6に対して、機種属性情報として各機種のシリーズ,メーカー,及びスペックが提供される例について説明したが、これに限らず、機種属性情報としてモチーフも提供されるようにしても良く、この場合には、該提供されたモチーフが、カード会社6の情報提供装置50において一旦記憶され、図7(b)に示す機種属性情報設定画面において、モチーフの入力欄に、該提供されたモチーフが予め表示される。
上記の実施形態では、図20に示すように、遊技頻度が遊技回数であり、交換頻度が交換回数である例について説明したが、これに限らず、例えば遊技頻度は、全遊技回数に占める当該機種の遊技回数を示す遊技割合であっても良く、また交換頻度は、全交換回数に占める当該景品の交換回数を示す交換割合であっても良い。
上記の実施形態では、図20に示す算出処理及び特定処理が、情報提供要求を受信したことに基づいて行われる例について説明したが、これに限らず、提供要求を受け付ける前に該算出処理及び特定処理を予め行っておくようにしても良い。即ち、算出処理及び特定処理を行うタイミングは、特に限定されない。
上記の実施形態では、図20に示す算出処理において、各会員遊技者特定情報(会員ID)毎に遊技頻度や交換頻度を算出するにあたり、該会員遊技者特定情報と対応付けて記憶されている(即ち当該会員遊技者が登録を行った単一の遊技場7についての)遊技機種情報や景品交換情報に基づいて遊技頻度や交換頻度が算出される例について説明したが、これに限らず、会員遊技者が複数の遊技場7について登録を行っている場合には、該登録を行っているすべての遊技場7についての遊技機種情報や景品交換情報に基づいて遊技頻度や交換頻度が算出されるようにしても良い。この場合には、まず前記図2のD1に示すように、会員遊技者(例えば会員IDがA-0001である会員遊技者)による「情報提供」ボタンの操作(即ち要求の受付)に基づいてカードユニット20から送信されてくる情報提供要求を受信したことに基づいて、図12に示す会員情報DBの記憶内容から該受信した会員IDに対応する会員属性情報を抽出し、図12に示す会員情報DBの記憶内容から該抽出した会員属性情報の全部が合致する会員IDをすべて特定することにより、当該会員遊技者が登録を行っているすべての遊技場7(例えば遊技場Aと遊技場B)を特定する。なお抽出した会員属性情報の全部が合致する会員IDを特定するのではなく、抽出した会員属性情報の一部(例えば生年月日と電子メールアドレス)が合致する会員IDを特定するようにしても良い。次に前記図19に示す会員履歴DBの記憶内容から、前記特定したすべての会員IDに対応する遊技機種情報(機種名)と景品交換情報(景品種類)を、過去1ヶ月分抽出する。そして前記図20に示すように、前記抽出した機種名を機種名別にカウントすることにより、登録を行っているすべての遊技場7についての機種名別の遊技頻度を算出すると共に、前記抽出した景品種類を景品種類別にカウントすることにより、登録を行っているすべての遊技場7についての景品種類別の交換頻度を算出する。
上記の実施形態では、情報提供装置50が遊技場外のカード会社6に設けられている例について説明したが、これに限らず、図20に示すように、会員遊技者が登録を行った単一の遊技場7についての遊技機種情報や景品交換情報に基づいて遊技頻度や交換頻度を算出するのであれば、該情報提供装置50を遊技場内に設けるようにしても良く、該情報提供装置50と遊技場管理装置40とを一体に構成しても良い。