JP2005269878A - 電気自動車および自動車 - Google Patents

電気自動車および自動車 Download PDF

Info

Publication number
JP2005269878A
JP2005269878A JP2004126753A JP2004126753A JP2005269878A JP 2005269878 A JP2005269878 A JP 2005269878A JP 2004126753 A JP2004126753 A JP 2004126753A JP 2004126753 A JP2004126753 A JP 2004126753A JP 2005269878 A JP2005269878 A JP 2005269878A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
vehicle
power
route guidance
map information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004126753A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4400296B2 (ja
Inventor
Takahiro Ikeuchi
孝広 池内
Tomonari Taguchi
知成 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004126753A priority Critical patent/JP4400296B2/ja
Publication of JP2005269878A publication Critical patent/JP2005269878A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4400296B2 publication Critical patent/JP4400296B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Navigation (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 電気自動車に搭載された走行用のモータやインバータ,バッテリの温度上昇を抑制し、車両の走行性能を確保する。
【解決手段】 操作者により目的地が設定されて車両の現在位置から目的地までの最短経路の案内が行なわれているとき、モータやインバータ,バッテリの温度上昇が生じると共に次の走行区間が登坂路であるときには(S310〜S330)、その登坂路の走行を禁止して目的地まで走行できる迂回路を設定する(S340〜S370)。これにより、登坂路の走行に伴うモータの高負荷運転を回避でき、モータやインバータ,バッテリの温度上昇を抑制することができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、電気自動車および自動車に関し、詳しくは、電動機からの動力により走行可能な電気自動車および動力源からの動力により走行可能な自動車に関する。
従来、この種の電気自動車としては、ナビゲーションシステムを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電気自動車では、ナビゲーションシステムを用いて現在の車両の位置から目的地まで到達可能な走行路のうち車両のエネルギ効率が最も高くなる走行路を選択して経路案内を行なっている。
特開平9−93717号公報
電気自動車では、走行用のモータを高負荷運転させると、モータやモータを駆動するインバータ,モータと電力のやり取りを行なうバッテリなどの電気駆動系の温度上昇を招くため、これに対する対処が必要となる。出力制限を行なってモータを低負荷運転させれば電気駆動系の温度上昇を抑制することは可能であるが、坂路など走行路によってはドライバビリティを損なう場合が生じる。こうした問題は、動力源の一つとしてエンジンを備える自動車や、動力源からの動力を伝達して車軸に出力する動力伝達機構を備える自動車などにおいても同様に生じる。
本発明の電気自動車は、走行路に応じて電気駆動系の温度上昇の抑制を促すことを目的の一つとする。また、本発明の自動車は、動力源や動力伝達装置の温度上昇の抑制を促すことを目的の一つとする。さらに、本発明の電気自動車および自動車は、車両の走行性能を良好な状態に維持することを目的の一つとする。
本発明の電気自動車は、上述の目的の少なくとも一つを達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の電気自動車は、
電動機からの動力により走行可能な電気自動車であって、
道路に関する情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
現在の車両の位置を検出する位置検出手段と、
前記電動機を含む電気駆動系の温度を検出する温度検出手段と、
前記検出された電気駆動系の温度が第1所定温度以上のとき、該電気駆動系の温度上昇が抑制されるよう前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して経路案内を行なう経路案内手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の電気自動車では、走行用の電動機を含む電気駆動系の温度が第1所定温度以上のとき、電気駆動系の温度上昇が抑制されるよう地図情報と現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して経路案内を行なう。したがって、走行路の経路案内を行なうことで電気駆動系をより適切な温度範囲に維持することができ、車両の走行性能を確保することができる。ここで、「電気駆動系」には、電動機の他に、この電動機を駆動する駆動手段や電動機に電力を入出力する蓄電手段なども含まれる。
こうした本発明の第1の電気自動車において、現在の車両の走行方向を検出する走行方向検出手段と、前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置と前記検出された現在の車両の走行方向とに基づいて所定時間後および/または所定距離走行後の車両が走行している道路の状態を判定する道路状態判定手段と、を備え、前記経路案内手段は、目的地が設定されたとき、所定の条件で前記検出された現在の車両の位置から該目的地までの走行路を検索して経路案内を行ない、前記検出された電気駆動系の温度が前記第1所定温度以上のときに前記道路状態判定手段により道路の状態が所定状態と判定されたときには前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置とに基づいて少なくとも該所定状態と判定された道路を迂回する迂回路を検索して経路案内を行なう手段であるものとすることもできる。この態様の本発明の第1の電気自動車において、前記道路に関する情報は、道路勾配に関する情報を含み、前記道路状態判定手段は、前記道路の状態として道路の勾配を判定する勾配判定手段であり、前記経路案内手段は、前記検出された電気駆動系の温度が前記第1所定温度以上のときに前記勾配判定手段により道路の勾配が登り勾配として所定勾配以上と判定されたときには前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置とに基づいて少なくとも該所定勾配以上と判定された道路を迂回する迂回路を検索して経路案内を行なう手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動機が高負荷で駆動するおそれのある勾配以上の道路の走行を回避することが可能となり、電気駆動系の温度をより適切な温度範囲に維持することができる。
また、本発明の第1の電気自動車において、前記温度検出手段により検出された電気駆動系の温度が第2所定温度以上のとき、前記電動機から出力される動力を制限する動力制限手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、電気駆動系の異常な温度上昇を抑制できる。この態様の本発明の第1の電気自動車において、前記第1所定温度は、前記第2所定温度よりも低い温度または前記第2所定温度と同一の温度であるものとすることもできる。
また、本発明の第1の電気自動車において、内燃機関と、該内燃機関の出力軸と車軸に機械的に連結された駆動軸と第3の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力が入出力される3軸式動力入出力手段と、前記第3の回転軸に動力を入出力可能な回転軸用電動機と、を備え、前記電動機は、前記駆動軸に動力を入出力可能な駆動軸用電動機であるものとすることもできるし、あるいは、本発明の第1の電気自動車において、内燃機関と、該内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と車軸に機械的に連結された駆動軸に接続された第2の回転子とを有し電磁的な作用により該第1の回転子と該第2の回転子とを相対的に回転させる対回転子電動機と、を備え、前記電動機は、前記駆動軸に動力を入出力可能な駆動軸用電動機であるものとすることもできる。
本発明の第2の電気自動車は、
電動機からの動力により走行可能な電気自動車であって、
道路に関する情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
現在の車両の位置を検出する位置検出手段と、
前記電動機を含む電気駆動系の熱負荷を検出する熱負荷検出手段と、
前記検出された電気駆動系の熱負荷が第1所定熱負荷以上のとき、該電気駆動系の熱負荷の上昇が抑制されるよう前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して経路案内を行なう経路案内手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の電気自動車では、走行用の電動機を含む電気駆動系の熱負荷が第1所定熱負荷以上のとき、電気駆動系の熱負荷の上昇が抑制されるよう地図情報と現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して経路案内を行なう。したがって、走行路の経路案内を行なうことで電気駆動系をより適切な熱負荷に維持することができる。この結果、車両の走行性能を確保することができる。ここで、「電気駆動系の熱負荷」は、前述した「電気駆動系の温度」を含む概念である。したがって、前述した第1の電気自動車の各態様において、電気駆動系の温度を電気駆動系の熱負荷として考えることもできる。
本発明の第1の自動車は、
動力源からの動力により走行可能な自動車であって、
道路に関する地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
現在の車両の位置を検出する位置検出手段と、
前記動力源の温度を検出する温度検出手段と、
該検出された動力源の温度が第3所定温度以上のとき、該動力源の温度上昇が抑制されるよう前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して案内する経路案内手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の自動車では、動力源の温度が第3所定温度以上のとき、動力源の温度上昇が抑制されるよう地図情報と現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して案内する。したがって、走行路を案内することで動力源をより適切な温度範囲に維持することができ、車両の走行性能を確保することができる。ここで、「動力源」には、内燃機関や電動機などが含まれる(以下、同じ)。また、「自動車」には、電気自動車も含まれる(以下、同じ)。
本発明の第2の自動車は、
動力源と、該動力源からの動力を車軸に伝達可能な動力伝達手段とを備える自動車であって、
道路に関する地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
現在の車両の位置を検出する位置検出手段と、
前記動力伝達手段の温度を検出する温度検出手段と、
該検出された動力伝達手段の温度が第4所定温度以上のとき、該動力伝達手段の温度上昇が抑制されるよう前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して案内する経路案内手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の自動車では、動力伝達手段の温度が第4所定温度以上のとき、動力伝達手段の温度上昇が抑制されるよう地図情報と現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して案内する。したがって、走行路を案内することで動力伝達手段をより適切な温度範囲に維持することができ、車両の走行性能を確保することができる。ここで、「動力伝達手段」には、動力源から出力した動力を機械的な機構によって車軸に伝達するものが含まれる。
こうした本発明の第1または第2の自動車において、前記経路案内手段は、目的地が設定されたとき、所定の条件で前記地図情報に基づいて前記検出された現在の車両の位置から該目的地までの走行路を検索して経路案内を行ない、該経路案内を行なっている最中に前記検出された前記動力源の温度が前記第3所定温度以上となったとき又は前記検出された前記動力伝達手段の温度が前記第4所定温度以上となったときには前記地図情報のうち前記動力源または前記動力伝達手段の負荷に関係する負荷関係情報に基づいて前記目的地まで到達可能な走行路のうち前記動力源または前記動力伝達手段の温度上昇を抑制可能な走行路を検索して経路案内を行なう手段であるものとすることもできる。こうすれば、動力源や動力伝達手段の温度上昇を抑制しながら目的地に到達することができる。
この負荷関係情報に基づいて走行路を検索して経路案内を行なう態様の本発明の第1または第2の自動車において、前記負荷関係情報は、道路勾配を含む情報であるものとすることもできる。
この負荷関係情報が道路勾配情報を含む情報である態様の本発明の第1または第2の自動車において、前記経路案内手段は、前記経路案内を行なっている最中に前記検出された前記動力源の温度が前記第3所定温度以上となったとき又は前記検出された前記動力伝達手段の温度が前記第4所定温度以上となったときには、前記目的地まで到達可能な走行路のうち前記道路勾配を含む情報に基づいて推定される前記動力源または前記動力伝達手段の温度のピークが許容温度未満となる走行路を検索して経路案内を行なう手段であるものとすることもできる。こうすれば、動力源や動力伝達手段の温度のピークを許容温度未満に維持しながら目的地に到達することができる。
また、負荷関係情報が道路勾配情報を含む情報である態様の本発明の第1または第2の自動車において、前記経路案内手段は、前記経路案内を行なっている最中に前記検出された前記動力源の温度が前記第3所定温度以上となったとき又は前記検出された動力伝達手段の温度が前記第4所定温度以上となったときには、前記地図情報に基づいて前記目的地まで到達可能な複数の走行路を検索し、該検索した複数の走行路のうち前記道路勾配を含む情報に基づいて各々推定される前記動力源または前記動力伝達手段の温度のピークが最も小さい走行路を用いて経路案内を行なう手段であるものとすることもできる。こうすれば、動力源や動力伝達手段の温度の上昇を最小限に抑えながら目的地に到達することができる。
本発明の第3の自動車は、
動力源からの動力により走行可能な自動車であって、
道路に関する地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
現在の車両の位置を検出する位置検出手段と、
前記動力源の熱負荷を検出する熱負荷検出手段と、
該検出された動力源の熱負荷が第2所定熱負荷以上のとき、該動力源の熱負荷の上昇が抑制されるよう前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して案内する経路案内手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の第3の自動車では、動力源の熱負荷が第2所定熱負荷以上のとき、動力源の熱負荷の上昇が抑制されるよう地図情報と現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して案内する。したがって、走行路を案内することで動力源をより適切な熱負荷に維持することができる。この結果、車両の走行性能を確保することができる。ここで、「動力源の熱負荷」は、前述した「動力源の温度」を含む概念である。したがって、前述した第1の自動車の各態様において、動力源の温度を動力源の熱負荷として考えることもできる。
本発明の第4の自動車は、
動力源と、該動力源からの動力を車軸に伝達可能な動力伝達手段とを備える自動車であって、
道路に関する地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
現在の車両の位置を検出する位置検出手段と、
前記動力伝達手段の熱負荷を検出する熱負荷検出手段と、
該検出された動力伝達手段の熱負荷が第3所定熱負荷以上のとき、該動力伝達手段の熱負荷の上昇が抑制されるよう前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して案内する経路案内手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の第4の自動車では、動力伝達手段の熱負荷が第3所定熱負荷以上のとき、動力伝達手段の熱負荷の上昇が抑制されるよう地図情報と現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して案内する。したがって、走行路を案内することで動力伝達手段をより適切な熱負荷に維持することができる。この結果、車両の走行性能を確保することができる。ここで、「動力伝達手段の熱負荷」は、前述した「動力伝達手段の温度」を含む概念である。したがって、前述した第2の自動車の各態様において、動力伝達手段の温度を動力伝達手段の熱負荷として考えることもできる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての駆動装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。第1実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、現在位置から目的地までの経路を探索して経路案内を行なうナビゲーションシステム90と、自動車全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24には、エンジン22の運転状態を検出する各種センサからの信号、例えばエンジン22内を循環する冷却水の温度を検出する温度センサ23からの冷却水温などが入力されている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量SOCも演算している。
ナビゲーションシステム90は、車両の現在位置を検出するためのGPSアンテナ91と、車両の進行方向を検出する方位センサ92と、操作者が画面に触れることにより目的
地の設定等の各種設定操作が可能であって現在位置から目的地までの経路等の各種情報を表示可能なタッチパネル式のディスプレイ93と、DVD−ROMやハードディスクなどの記憶媒体95から走行区間毎の勾配情報(例えば、平坦路や登坂路、降坂路)や距離情報を含む地図情報を読み込むDVD装置96とを備え、地図情報と現在位置と目的地とに基づいて目的地までの経路を探索するシステムとして構成されている。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、モータMG2に取り付けられた温度センサ46からのモータ温度tmやインバータ42に取り付けられた温度センサ47からのインバータ温度ti,イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、警告ランプ89への点灯信号などが出力ポートを介して出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,ナビゲーションシステム90と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,ナビゲーションシステム90と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された第1実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された第1実施例のハイブリッド自動車20の動作、特にナビゲーションシステム90による経路案内中のハイブリッド自動車20の動作やハイブリッド自動車20の走行制限に伴って経路案内中の経路を変更する際の動作について説明する。図2は、第1実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、8msec毎)に繰り返し実行される。
このルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダル83からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,温度センサ46からのモータ温度tm,温
度センサ47からのインバータ温度ti,バッテリ温度tb,バッテリ50の残容量SOCなど制御に必要なデータを入力する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、バッテリ温度tbは、温度センサ51により検出されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。バッテリ50の残容量SOCは、バッテリ50の充放電電流の積算値に基づいて演算されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22から出力すべき目標パワーPe*を設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図3に要求トルク設定用のマップの一例を示す。目標パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50の充放電要求量Pb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることにより求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速機35のギヤ比Gr(Nm2/Nr)で割ることによって求めたりすることができる。また、充放電要求量Pb*は、バッテリ50の残容量SOCやアクセル開度Accなどによって設定することができる。
続いて、設定した目標パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS120)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと目標パワーPe*とに基づいて行なわれる。エンジン22の動作ラインの一例を用いて目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図4に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
そして、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとに基づいてモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいてモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS130)。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図5に示す。図中、左のS軸はサンギヤ31の回転数を示し、C軸はキャリア34の回転数を示し、R軸はリングギヤ32の回転数Nrを示す。また、R軸上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2*が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。同図におけるサンギヤ31の回転数はモータMG1の回転数Nm1でありキャリア34の回転数はエンジン22の回転数Neであるから、モータMG1の目標回転数Nm1*は、リングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と目標回転数Ne*と動力分配統合機構30のギヤ比ρとに基づいて次式(1)により計算することができる。したがって、計算した目標回転数Nm1*で回転するようトルク指令Tm1*を設定してモータMG1を駆動制御することにより、エンジン22を目標回転数Ne*で回転させることができる。また、モータMG1のトルク指令Tm1*は、実施例では、目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とを用いてフィードバック制御における関係式(2)により設定するものとした。ここで、式(2)中の右辺第2項の「k1」は比例項のゲインを示し、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインを示す。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ−Nm2/(Gr・ρ) …(1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*−Nm1)+k2∫(Nm1*−Nm1)dt …(2)
次に、ナビゲーションシステム90により経路案内が行なわれているか否かを判定する(ステップS140)。この判定は、実施例では、目的地までの経路の探索が指示されたときに値1が設定されると共に車両が目的地に到着したときに値0が設定されるフラグをナビゲーションシステム90から入力すると共に入力したフラグの値を調べることにより行なうものとした。なお、経路案内は、実施例では、操作者により目的地が指定されたときに、指定された目的地と車両の現在位置と地図情報とに基づいてナビゲーションシステム90により目的地までの経路の中で最短となる経路を探索してこの結果をディスプレイ93に表示することにより行なう。
ナビゲーションシステム90により経路案内が行なわれていると判定されたときには、モータ温度tmが所定温度tmref未満か否か、インバータ温度tiが所定温度tiref未満か否か、バッテリ温度tbが所定温度tbref未満か否かを判定する(ステップS150〜S170)。ここで、所定温度tmrefや所定温度tiref,所定温度tbrefは、モータMG2やインバータ42,バッテリ50の温度上昇を抑制するための処理としてナビゲーションシステム90により案内中の最短経路を変更する必要があるか否かを判定するために用いられるものである。所定温度tmrefや所定温度tirefは、実施例では、モータMG2をそのときの回転数Nm2における最大トルクで駆動できる上限温度またはそれよりも若干低い温度として定められている。また、所定温度tbrefは、実施例では、バッテリ50を効率よく充放電できる上限温度またはそれよりも若干低い温度として定められている。モータ温度tmが所定温度tmref未満であり、インバータ温度tiが所定温度tiref未満であり、バッテリ温度tbが所定温度tbref未満であるときには、迂回路探索判定フラグFに値0を設定し(ステップS180)、モータ温度tmが所定温度tmref以上であるときや、インバータ温度tiが所定温度tiref以上であるとき、バッテリ温度tbが所定温度tbref以上であるときには、迂回路探索判定フラグFに値1を設定すると共に(ステップS190)、警告ランプ89を点灯する(ステップS195)。迂回路探索判定フラグFについては後述する。ステップS140でナビゲーションシステム90により経路案内が行なわれていないと判定されたときには、迂回路探索判定フラグFに値0を設定し(ステップS180)、次の処理へ進む。
続いて、モータ温度tmとインバータ温度tiとに基づいてモータMG2やインバータ42の温度上昇に対するモータMG2のトルクの制限としてのトルク制限Tmax1を設定する(ステップS200)。トルク制限Tmax1は、実施例では、モータ温度tmやインバータ温度tiが所定温度tmrefや所定温度tiref未満のときにはそのときのモータMG2の回転数Nm2における最大トルクを設定するものとし、モータ温度tmやインバータ温度tiが所定温度tmrefや所定温度tiref以上のときにはそのときのモータMG2の回転数Nm2における最大トルクの50%や60%などの値を設定するものとした。
そして、バッテリ温度tbとバッテリ50の残容量SOCとに基づいてバッテリ50の出力制限Woutを設定し(ステップS210)、設定した出力制限WoutとモータMG1のトルク指令Tm1*と現在のモータMG1の回転数Nm1とモータMG2の回転数Nm2とに基づいてバッテリ50の出力制限Woutに対するモータMG2のトルクの制限としてのトルク制限Tmax2を次式(3)により計算すると共に(ステップS220)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρとに基づいて要求トルクTr*をリングギヤ軸32aに出力するためにモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(4)により計算する(ステップS230)。
Tmax2=(Wout−Tm1*・Nm1)/Nm2 …(3)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr …(4)
トルク制限Tmax1とトルク制限Tmax2と仮モータトルクTm2tmpとを計算すると、トルク制限Tmax1とトルク制限Tmax2と仮モータトルクTm2tmpとを比較して最も小さい値をモータMG2のトルク指令Tm2*として設定する(ステップS240)。これにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*を、モータMG2の温度やインバータ42の温度,バッテリ50の出力制限Woutに基づいて制限したトルクとして設定することができる。
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とについてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS250)、本ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるよう燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
次に、ステップS180,S190で設定された迂回路探索判定フラグFに基づいてナビゲーションシステム90により行なわれる処理について説明する。図6は、ナビゲーションシステム90により実行される迂回路探索ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、100msec毎)に繰り返し実行される。
迂回路探索ルーチンが設定されると、ナビゲーションシステム90は、まず、ハイブリッド用電子制御ユニット70から通信により入力した迂回路探索判定フラグFの値を調べ(ステップS310)、迂回路探索判定フラグFが値0のときには、そのまま本ルーチンを終了する。
迂回路探索判定フラグFが値1のときには、車両の現在位置や,進行方向,目的地,走行区間毎の勾配情報(平坦路や登坂路,降坂路など)や距離情報を含む地図情報を入力し(ステップS320)、入力した地図情報と現在位置と進行方向とに基づいて次の走行区間が登坂路か否かを判定する(ステップS330)。次の走行区間が登坂路であるときには、その走行区間の走行を禁止して地図情報と現在位置と目的地とに基づいて目的地までの最短経路(迂回路)を探索し(ステップS340)、迂回路があるときには、探索した迂回路を目的地までの経路としてディスプレイ93に表示し(ステップS350〜S370)、本ルーチンを終了する。車両が登坂路を走行する際にはアクセルペダル83を比較的大きく踏み込む必要があり、駆動軸としてのリングギヤ軸32aには比較的大きなトルクが要求される。このため、モータMG2の負荷が大きくなり、モータMG2やインバータ42,バッテリ50の温度上昇を招きやすい。また、モータMG2やインバータ42,バッテリ50の温度上昇に伴ってモータMG2のトルクが制限(トルク制限Tmax1,Tmax2が設定)されている最中に登坂路を走行すると、登坂路を走行するのに必要なアクセルペダル83の踏み込みに対応できずにドライバビリティを損なう場合が生じる。モータMG2やインバータ42,バッテリ50の温度上昇が生じたときであって次の走行
区間が登坂路のときにその登坂路の走行を禁止して経路案内を行なえば、登坂路の走行に伴うモータMG2の高負荷運転を回避でき、モータMG2やインバータ42,バッテリ50の温度上昇を抑制することができる。ステップS330やステップS350で次の走行区間が登坂路でないと判定されたり、次の走行区間が登坂路のときでも迂回路がないと判定されたときには、経路の変更を行なうことなくそのまま本ルーチンを終了する。
図7は、ナビゲーションシステム90により経路案内が行なわれる際の様子を示す説明図である。図7(a)は、ナビゲーションシステム90により最短経路ABCDEの経路案内が行なわれている様子を示し、図7(b)は、最短経路ABCDEの案内中にナビゲーションシステム90により迂回路ABFGHDEが探索されて経路変更が行なわれる様子を示す。なお、図中、丸印は、操作者が設定した目的地を示し、バツ印は、車両の現在位置を示す。図7(a)に示すように、バツ印の地点でモータMG2やインバータ42,バッテリ50の温度が所定温度を超えたときに次の走行区間BCが登坂路であると判定されたときには、図7(b)に示すように、その登坂路の走行を禁止して走行路BCDを迂回した迂回路BFGHDを設定することにより経路変更が行なわれる。
以上説明した第1実施例のハイブリッド自動車20によれば、目的地までの最短経路の経路案内が行なわれている最中にモータMG2やインバータ42,バッテリ50の温度が所定温度以上であるときに次の走行区間が登坂路であると判定されたときには、その登坂路の走行を禁止した迂回路を設定して経路案内を行なうから、登坂路の走行に伴うモータMG2の高負荷運転を回避でき、モータMG2やインバータ42,バッテリ50の温度上昇を抑制することができる。この結果、車両の走行性能を確保することができる。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、次の走行区間が登坂路であると判定されたとき、その走行区間の走行のみを禁止して目的地まで走行できる迂回路を設定するものとしたが、次の走行路のみに限られず、例えば、登坂路と判定される全ての走行区間の走行を禁止して平坦路と降坂路のみで目的地まで走行できる迂回路を設定するものとしてもよい。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、目的地が設定されたときの目的地までの経路を迂回する処理として説明したが、目的地が設定されていないときでも適用可能である。この場合、例えば、ディスプレイ93に表示されている道路のうち車両の進行方向にある所定勾配以上の道路を他の道路と区別して表示(例えば、点滅表示)することにより行なうことができる。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、地図情報と現在位置と目的地とに基づいて目的地までの迂回路を設定するものとしたが、これらに加えて事故情報や渋滞情報なども考慮して迂回路を設定するものとしてもよい。
第1実施例のハイブリッド自動車20では、迂回路を探索するか否かを判定するためのモータMG2やインバータ42の閾値(所定温度tmref,tiref)とモータMG2のトルクを制限するか否かを判定するための閾値(所定温度tmref,tiref)とに同じ値を用いるものとしたが、異なる値を用いるものとしてもよい。例えば、迂回路を探索するか否かを判定するためのモータMG2やインバータ42の閾値にモータMG2のトルクを制限するか否かを判定するための閾値よりも小さい値を用いるものとしてもよい。
次に、第2実施例のハイブリッド自動車20Bについて説明する。第2実施例のハイブリッド自動車20Bは、ナビゲーションシステム90により図6の迂回路探索ルーチンに代えて図8の迂回路探索ルーチンを実行する点を除いて第1実施例のハイブリッド自動車20と同一の構成をしている。したがって、第2実施例のハイブリッド自動車20Bの構成のうち第1実施例のハイブリッド自動車20と同一の構成については、その図示および説明は省略する。
図8の迂回路探索ルーチンが実行されると、ナビゲーションシステム90は、図6の迂回路探索ルーチンのステップS310の処理と同様にハイブリッド用電子制御ユニット70から通信により入力した迂回路探索判定フラグFの値を調べ(ステップS400)、迂回路探索判定フラグFが値0のとき、即ちモータMG2とインバータ42とバッテリ50とが各所定温度tmref,tiref,tbref未満のときには、そのまま本ルーチンを終了する。
迂回路探索判定フラグFが値1のときには、経路を抽出する処理を実行する(ステップS410)。この処理は、迂回路探索判定フラグFに値1が設定されて初めて実行するときには現在案内中の経路をそのまま抽出する処理となる。続いて、抽出した経路上の各走行区間において車両の現在位置から目的地に向けて順番に次の走行区間の道路勾配θを入力し(ステップS420)、入力した道路勾配θに基づいてモータMG2の上昇温度Δtmを設定すると共に(ステップS430)、設定した上昇温度Δtmを積算して温度積算値tmaddを計算する(ステップS440)。ここで、上昇温度Δtmは、車両が道路勾配θの走行区間を走行するときに推定されるモータMG2の温度変化であり、モータMG2の温度特性や、モータMG2やインバータ42を冷却する冷却系の性能などに基づいて設定することができる。この上昇温度Δtmは、実施例では、道路勾配θと上昇温度Δtmとの関係を予め実験的に求めてマップとしてROM74に記憶しておき、道路勾配θが与えられるとマップから対応する上昇温度Δtmを導出して設定するものとした。このマップの一例を図9に示す。図示するように、車両が登坂路を走行する際にはモータMG2に作用する負荷が大きくなりその発熱量も増大するから、道路勾配θが大きいほど上昇温度Δtmが大きくなるようマップを作成した。また、温度積算値tmaddは、車両が対象の走行区間を走行中のモータMG2の温度に相当するものであり、その初期値には、迂回路探索判定フラグFに値1が設定されたときに温度センサ46により検出されるモータ温度tmを用いた。
そして、温度積算値tmaddを所定値tlimと比較する(ステップS450)。ここで、所定値tlimは、モータMG2の許容上限温度またはそれよりも若干低い温度として設定される。温度積算値tmaddが所定値tlim未満のときには、次の走行区間があるか否か、即ち抽出した経路において現在位置から目的地までのすべての走行区間について処理を終了したか否かを判定し(ステップS460)、次の走行区間があると判定されたときには、ステップS420に戻る。一方、次の走行区間がない、即ち温度積算値tmaddが一度も所定値tlim以上となることなくすべての走行区間について処理を終了したと判定されたときには、各走行区間の道路勾配θに基づいて推定されるモータMG2の温度のピークは所定値tlim未満であると判断し、ステップS410で抽出した経路を出力して(ステップS470)、本ルーチンを終了する。ステップS410で現在案内中の経路を抽出したときには、ステップS470の処理は、現在案内中の経路をそのまま維持する処理となる。
ステップS450で温度積算値tmaddが所定値tlim以上のときには、抽出した経路で目的地まで走行するとモータMG2の温度が所定値tlim以上となるおそれがあると判断し、現在位置から目的地に到達できる別の経路を探索し(ステップS480)、別の経路があるときには(ステップS490)、ステップS410に戻る。このようにして、モータMG2の温度のピークが所定値tlim未満となる経路が発見されるまで経路探索を繰り返し実行するのである。一方、ステップS480で別の経路を探索した結果、別の経路がないときには、経路の変更を行なうことなくそのまま本ルーチンを終了する。
図10は、車両の現在位置から目的地までの過程で各走行区間の道路勾配θに基づいて推定されるモータMG2の温度(温度積算値tmadd)の変化の様子を示す説明図である。図中、丸印は目的地を示す。ナビゲーションシステム90により目的地までの経路案内が行なわれている最中にモータMG2やインバータ42,バッテリ50の温度が所定温度を超えると、図8のステップS410〜S460で現在案内中の経路1を抽出すると共に抽出した経路における各走行区間について道路勾配θに基づいて上昇温度Δtmを設定してこれを現在位置から目的地まで順に積算することにより温度積算値tmaddを計算する。図10の例では、抽出した経路1の走行区間Xで温度積算値tmaddが所定値tlim以上となるから、ステップS450で否定的な判定がなされてステップS480で別の経路2を探索し、探索した経路2を抽出して同様に現在位置から目的地まで順に温度積算値tmaddを計算する。この経路2では現在位置から目的地までの過程で温度積算値tmaddが所定値tlim以上となることはないから、抽出した経路2をステップS470で出力して経路案内が行なわれることになる。
以上説明した第2実施例のハイブリッド自動車20Bによれば、ナビゲーションシステム90により経路案内が行なわれている最中にモータMG2やインバータ42,バッテリ50の温度が所定温度以上となったときには、現在位置から目的地までの各走行区間の道路勾配θに基づいて推定されるモータMG2の温度のピークが所定温度tlim未満となる経路を探索して経路案内を行なうから、モータMG2の過度の温度上昇を抑制しながら目的地に到達することができる。この結果、目的地までの車両の走行性能を確保することができる。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、車両の現在位置から目的地までの過程でモータMG2の温度のピークが所定値tlim未満となる経路を探索して案内するものとしたが、目的地まで到達できる複数の経路を探索してこれらの経路のうちモータMG2の温度のピークが最小となる経路を案内するものとしてもよい。この場合には、図8の迂回路探索ルーチンに代えて図11の迂回路探索ルーチンを実行すればよい。以下、図11のルーチンについて説明するが、図8と同一の処理についてはその詳細な説明は省略する。
図11の迂回路探索ルーチンでは、ステップS500で迂回路探索判定フラグFが値1と判定されると、インクリメントカウンタCに値1をセットして初期化し(ステップS510)、図8の迂回路探索ルーチンのステップS410〜S440と同様に、経路を抽出し(ステップS520)、抽出した経路を用いて車両の現在位置から目的地に向けて順番に次の走行区間の道路勾配θを入力し(ステップS530)、入力した道路勾配θに基づいてモータMG2の上昇温度Δtmを設定すると共に(ステップS540)、設定した上昇温度Δtmを積算して温度積算値tmaddを計算する(ステップS550)。
続いて、温度積算値tmaddをピーク温度tpeak(C)と比較し(ステップS560)、温度積算値tmaddがピーク温度tpeak(C)より大きいときにはピーク温度tpeak(C)を温度積算値tmaddに更新する(ステップS570)。ここで、ピーク温度tpeak(C)は、抽出した経路を車両が現在位置から目的地まで走行したと仮定したときの各走行区間毎に計算される温度積算値tmaddの最大値として設定されるものであり、初期値としては値0が設定されている。
そして、次の走行区間があるか否か、即ち抽出した経路における車両の現在位置から目的地までのすべての走行区間について処理を終了したか否かを判定し(ステップS580)、次の走行区間がある、即ちすべての走行区間について処理を終了していないと判定されたときには、ステップS530の処理へと戻る。一方、次の走行区間がない、即ちすべての走行区間について処理を終了したと判定されたときには、インクリメントカウンタCが値5より小さいか否かを判定する(ステップS590)。インクリメントカウンタCが値5より小さいときには、図8の迂回路探索ルーチンのステップS480と同様に車両の現在位置から目的地に到達できる別の経路を探索し(ステップS600)、別の経路があるときには(ステップS610)、インクリメントカウンタCの値を値1だけインクリメントし(ステップS620)、ステップS520に戻る。こうしてインクリメントカウンタCの値が値5となるまでステップS520〜S620の処理を繰り返し実行し、5通りの経路についてモータMG2の温度のピーク(ピーク温度tpeak(C))を導出するのである。ステップS590でインクリメントカウンタCが値5のときやステップS610で別の経路がないときには、これまでに抽出した経路のうちピーク温度tpeak(C)が最小となる経路を出力して(ステップS630)、本ルーチンを終了する。
図12は、車両の現在位置から目的地までの過程で各走行区間の道路勾配θに基づいて推定されるモータMG2の温度(温度積算値tmadd)の変化の様子を示す説明図である。図中、丸印は目的地を示し、△印は各経路におけるモータMG2の温度のピークを示す。ナビゲーションシステム90により経路案内が行なわれている最中にモータMG2やインバータ42,バッテリ50の温度が所定温度を超えると、図11のルーチンのステップS520〜S580で、目的地まで到達可能な経路1を抽出して、抽出した経路1における現在位置から目的地までの各走行区間の道路勾配θに基づいて走行区間毎のモータMG2の温度としての温度積算値tmaddを計算し、そのピークとしてのピーク温度tpeak(1)を導出する。この処理を抽出した経路の数が5となるまでステップS600で経路を替えて繰り返し実行し、抽出した経路1〜5のうち導出したピーク温度tpeak(C)が最も小さい経路を案内する経路としてステップS630で出力する。図12の例では、経路4のピーク温度tpeak(4)が最も小さいから、ステップS630で経路4が出力されて経路案内が行なわれることになる。
このように変形例の図11の迂回路探索ルーチンでは、ナビゲーションシステム90により経路案内が行なわれている最中にモータMG2やインバータ42,バッテリ50の温度が所定温度以上となったときには、目的地まで到達可能な複数の経路のうちモータMG2の温度のピークが最小となる経路を選択して経路案内を行なうから、モータMG2の温度上昇を最小限に抑制しながら目的地まで到達することができる。この結果、目的地までの車両の走行性能を確保することができる。この変形例では、5通りの経路を探索してこの5通りの経路のうちモータMG2の温度のピークが最小となる経路を案内するものとしたが、探索する経路の数は5通りに限られるものではなく、2〜4通りまたは6通り以上であってもよい。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bやその変形例では、現在位置から目的地までの各走行区間の道路勾配θに基づいてモータMG2の温度を推定するものとしたが、道路勾配θに限られず、負荷に関係する情報であれば如何なる情報に基づいて推定するものとしてもよい。例えば、道路勾配θに加えて走行区間の距離や渋滞情報なども考慮するものとしてもよい。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bやその変形例では、現在位置から目的地までの過程におけるモータMG2の温度を用いて経路を案内するものとしたが、モータMG2の温度に代えてエンジン22の温度や動力分配統合機構30の温度などを用いるものとしてもよい。また、これらを組み合わせて用いるものとしてもよい。
各実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、ナビゲーションシステム90により迂回路を案内すべきタイミング(迂回路探索判定フラグFに値1を設定するタイミング)としてはモータ温度tmやインバータ温度tiを用いて判断するものとしたが、モータ温度tmやインバータ温度tiに相当するものであれば、モータMG2やインバータ42の冷却水の温度を用いて判断するものとしてもよいし、モータMG2の潤滑油の温度を用いて判断するものとしてもよい。
各実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、モータ温度tmとインバータ温度tiとバッテリ温度tbとに基づいて迂回路探索判定フラグFの値を設定するものとしたが、これらのうちのいずれか一つもしくは二つに基づいて設定するものとしてもよい。また、これらに代えてあるいはこれらと共にエンジン22の温度(例えば、エンジン22を冷却する冷却水の温度やエンジン22を潤滑する潤滑油の温度)や動力分配統合機構30の温度(例えば、動力分配統合機構30を潤滑する潤滑油の温度)などを用いるものとしてもよい。
各実施例のハイブリッド自動車20,20Bやその変形例では、ナビゲーションシステム90により迂回路を案内すべきタイミング(迂回路探索判定フラグFを値1に設定するタイミング)としてはモータMG2やインバータ42,バッテリ50,エンジン22,動力分配統合機構30などの温度を用いて判断したが、熱負荷に関係するものであれば、この温度に代えてまたは温度と併せて他の要素、例えば、モータMG2から出力されるトルクやインバータ42を流れる電流,バッテリ50を流れる電流,エンジン22から出力されるトルクなどを用いるものとしてもよい。
各実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図13の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図13における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
各実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図14の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
各実施例では、内燃機関からの動力と電動機からの動力とを駆動軸に出力可能なハイブリッド自動車に適用したが、こうしたハイブリッド自動車に限定されるものではなく、内燃機関からの動力だけで走行する自動車に適用することもできるし、電動機からの動力だけで走行する通常の電気自動車に適用することもできる。また、動力源としての内燃機関や電動機の他に動力源からの動力を車軸に伝達可能な動力伝達機構としての自動変速機を備える自動車に適用することもできる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素の回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図である。 実施例のナビゲーションシステム90により実行される迂回路探索ルーチンの一例を示すフローチャートである。 ナビゲーションシステム90により経路案内が行なわれる際の様子を示す説明図である。 第2実施例のナビゲーションシステム90により実行される迂回路探索ルーチンの一例を示すフローチャートである。 道路勾配θとモータMG2の上昇温度Δtmとの関係を示す説明図である。 現在位置から目的地までの過程で各走行区間の道路勾配θに基づいて推定されるモータMG2の温度の変化の様子を示す説明図である。 変形例のナビゲーションシステム90により実行される迂回路探索ルーチンの一例を示すフローチャートである。 現在位置から目的地までの過程で各走行区間の道路勾配θに基づいて推定されるモータMG2の温度の変化の様子を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,20B,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23 温度センサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35,減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b,64a,64b 駆動輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 ナビゲーションシステム、91 GPSアンテナ、93 ディスプレイ、95 記憶媒体、96 DVD装置、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (16)

  1. 電動機からの動力により走行可能な電気自動車であって、
    道路に関する情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
    現在の車両の位置を検出する位置検出手段と、
    前記電動機を含む電気駆動系の温度を検出する温度検出手段と、
    前記検出された電気駆動系の温度が第1所定温度以上のとき、該電気駆動系の温度上昇が抑制されるよう前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して経路案内を行なう経路案内手段と
    を備える電気自動車。
  2. 請求項1記載の電気自動車であって、
    現在の車両の走行方向を検出する走行方向検出手段と、
    前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置と前記検出された現在の車両の走行方向とに基づいて所定時間後および/または所定距離走行後の車両が走行している道路の状態を判定する道路状態判定手段と、
    を備え、
    前記経路案内手段は、目的地が設定されたとき、所定の条件で前記検出された現在の車両の位置から該目的地までの走行路を検索して経路案内を行ない、前記検出された電気駆動系の温度が前記第1所定温度以上のときに前記道路状態判定手段により道路の状態が所定状態と判定されたときには前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置とに基づいて少なくとも該所定状態と判定された道路を迂回する迂回路を検索して経路案内を行なう手段である
    電気自動車。
  3. 請求項2記載の電気自動車であって、
    前記道路に関する情報は、道路勾配に関する情報を含み、
    前記道路状態判定手段は、前記道路の状態として道路の勾配を判定する勾配判定手段であり、
    前記経路案内手段は、前記検出された電気駆動系の温度が前記第1所定温度以上のときに前記勾配判定手段により道路の勾配が登り勾配として所定勾配以上と判定されたときには前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置とに基づいて少なくとも該所定勾配以上と判定された道路を迂回する迂回路を検索して経路案内を行なう手段である
    電気自動車。
  4. 前記温度検出手段により検出された電気駆動系の温度が第2所定温度以上のとき、前記電動機から出力される動力を制限する動力制限手段を備える請求項1ないし3いずれか記載の電気自動車。
  5. 前記第1所定温度は、前記第2所定温度よりも低い温度または前記第2所定温度と略同一の温度である請求項4記載の電気自動車。
  6. 請求項1ないし5いずれか記載の電気自動車であって、
    内燃機関と、
    該内燃機関の出力軸と車軸に機械的に連結された駆動軸と第3の回転軸との3軸に接続され、該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の1軸に動力が入出力される3軸式動力入出力手段と、
    前記第3の回転軸に動力を入出力可能な回転軸用電動機と、
    を備え、
    前記電動機は、前記駆動軸に動力を入出力可能な駆動軸用電動機である
    電気自動車。
  7. 請求項1ないし5いずれか記載の電気自動車であって、
    内燃機関と、
    該内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と車軸に機械的に連結された駆動軸に接続された第2の回転子とを有し、電磁的な作用により該第1の回転子と該第2の回転子とを相対的に回転させる対回転子電動機と、
    を備え、
    前記電動機は、前記駆動軸に動力を入出力可能な駆動軸用電動機である
    電気自動車。
  8. 電動機からの動力により走行可能な電気自動車であって、
    道路に関する情報を含む地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
    現在の車両の位置を検出する位置検出手段と、
    前記電動機を含む電気駆動系の熱負荷を検出する熱負荷検出手段と、
    前記検出された電気駆動系の熱負荷が第1所定熱負荷以上のとき、該電気駆動系の熱負荷の上昇が抑制されるよう前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して経路案内を行なう経路案内手段と
    を備える電気自動車。
  9. 動力源からの動力により走行可能な自動車であって、
    道路に関する地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
    現在の車両の位置を検出する位置検出手段と、
    前記動力源の温度を検出する温度検出手段と、
    該検出された動力源の温度が第3所定温度以上のとき、該動力源の温度上昇が抑制されるよう前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して案内する経路案内手段と
    を備える自動車。
  10. 動力源と、該動力源からの動力を車軸に伝達可能な動力伝達手段とを備える自動車であって、
    道路に関する地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
    現在の車両の位置を検出する位置検出手段と、
    前記動力伝達手段の温度を検出する温度検出手段と、
    該検出された動力伝達手段の温度が第4所定温度以上のとき、該動力伝達手段の温度上昇が抑制されるよう前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して案内する経路案内手段と
    を備える自動車。
  11. 前記経路案内手段は、目的地が設定されたとき、所定の条件で前記地図情報に基づいて前記検出された現在の車両の位置から該目的地までの走行路を検索して経路案内を行ない、該経路案内を行なっている最中に前記検出された前記動力源の温度が前記第3所定温度以上となったとき又は前記検出された前記動力伝達手段の温度が前記第4所定温度以上となったときには前記地図情報のうち前記動力源または前記動力伝達手段の負荷に関係する負荷関係情報に基づいて前記目的地まで到達可能な走行路のうち前記動力源または前記動力伝達手段の温度上昇を抑制可能な走行路を検索して経路案内を行なう手段である請求項9または10記載の自動車。
  12. 前記負荷関係情報は、道路勾配を含む情報である請求項11記載の自動車。
  13. 前記経路案内手段は、前記経路案内を行なっている最中に前記検出された前記動力源の温度が前記第3所定温度以上となったとき又は前記検出された前記動力伝達手段の温度が前記第4所定温度以上となったときには、前記目的地まで到達可能な走行路のうち前記道路勾配を含む情報に基づいて推定される前記動力源または前記動力伝達手段の温度のピークが許容温度未満となる走行路を検索して経路案内を行なう手段である請求項12記載の自動車。
  14. 前記経路案内手段は、前記経路案内を行なっている最中に前記検出された前記動力源の温度が前記第3所定温度以上となったとき又は前記検出された動力伝達手段の温度が前記第4所定温度以上となったときには、前記地図情報に基づいて前記目的地まで到達可能な複数の走行路を検索し、該検索した複数の走行路のうち前記道路勾配を含む情報に基づいて各々推定される前記動力源または前記動力伝達手段の温度のピークが最も小さい走行路を用いて経路案内を行なう手段である請求項12記載の自動車。
  15. 動力源からの動力により走行可能な自動車であって、
    道路に関する地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
    現在の車両の位置を検出する位置検出手段と、
    前記動力源の熱負荷を検出する熱負荷検出手段と、
    該検出された動力源の熱負荷が第2所定熱負荷以上のとき、該動力源の熱負荷の上昇が抑制されるよう前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して案内する経路案内手段と
    を備える自動車。
  16. 動力源と、該動力源からの動力を車軸に伝達可能な動力伝達手段とを備える自動車であって、
    道路に関する地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
    現在の車両の位置を検出する位置検出手段と、
    前記動力伝達手段の熱負荷を検出する熱負荷検出手段と、
    該検出された動力伝達手段の熱負荷が第3所定熱負荷以上のとき、該動力伝達手段の熱負荷の上昇が抑制されるよう前記記憶された地図情報と前記検出された現在の車両の位置とに基づいて走行路を検索して案内する経路案内手段と
    を備える自動車。
JP2004126753A 2004-02-19 2004-04-22 電気自動車および自動車 Expired - Fee Related JP4400296B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004126753A JP4400296B2 (ja) 2004-02-19 2004-04-22 電気自動車および自動車

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004043010 2004-02-19
JP2004126753A JP4400296B2 (ja) 2004-02-19 2004-04-22 電気自動車および自動車

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005269878A true JP2005269878A (ja) 2005-09-29
JP4400296B2 JP4400296B2 (ja) 2010-01-20

Family

ID=35093821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004126753A Expired - Fee Related JP4400296B2 (ja) 2004-02-19 2004-04-22 電気自動車および自動車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4400296B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007183205A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Toyota Motor Corp 温度上昇予測装置およびこれを備える経路案内システム並びにこれを搭載する車両、温度上昇予測方法、経路案内方法、熱負荷予測装置
JP2007288902A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Toyota Motor Corp 車両およびその制御方法
JP2008199738A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Toyota Motor Corp 駆動装置の制御装置および駆動装置の制御方法
JP2008228510A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Toyota Motor Corp インバータ過熱警告装置付電動車両
JP2010115053A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Toyota Motor Corp 車両の駆動制御装置
JP2010111135A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Mazda Motor Corp ハイブリッド車両の制御方法およびその装置
JP2011010391A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Toyota Motor Corp 車載原動機の温度制御装置
JP2011179956A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Hitachi Information & Control Solutions Ltd ルート検索装置、ルート検索システム及びルート検索装置の制御プログラム
JP2013244797A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Mazda Motor Corp ハイブリッドシステム
JP2019088070A (ja) * 2017-11-06 2019-06-06 株式会社デンソー 制御装置
JP2019090790A (ja) * 2017-10-13 2019-06-13 トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド ハイブリッドビークルについての環境制御負荷の軽減
JP2019154132A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 株式会社デンソー 走行制御装置
JP2022544376A (ja) * 2019-08-13 2022-10-18 ズークス インコーポレイテッド 軌道のためのビークルダイナミクスに対する制限の修正
US11914368B2 (en) 2019-08-13 2024-02-27 Zoox, Inc. Modifying limits on vehicle dynamics for trajectories

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107873006B (zh) * 2015-06-05 2021-02-02 睿能创意公司 一种车辆及一种判定一电动车辆的一特定型式的负载的方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007183205A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Toyota Motor Corp 温度上昇予測装置およびこれを備える経路案内システム並びにこれを搭載する車両、温度上昇予測方法、経路案内方法、熱負荷予測装置
JP2007288902A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Toyota Motor Corp 車両およびその制御方法
JP4640240B2 (ja) * 2006-04-14 2011-03-02 トヨタ自動車株式会社 車両およびその制御方法
JP2008199738A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Toyota Motor Corp 駆動装置の制御装置および駆動装置の制御方法
JP2008228510A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Toyota Motor Corp インバータ過熱警告装置付電動車両
JP2010111135A (ja) * 2008-11-04 2010-05-20 Mazda Motor Corp ハイブリッド車両の制御方法およびその装置
JP2010115053A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Toyota Motor Corp 車両の駆動制御装置
JP2011010391A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Toyota Motor Corp 車載原動機の温度制御装置
JP2011179956A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Hitachi Information & Control Solutions Ltd ルート検索装置、ルート検索システム及びルート検索装置の制御プログラム
JP2013244797A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Mazda Motor Corp ハイブリッドシステム
JP2019090790A (ja) * 2017-10-13 2019-06-13 トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド ハイブリッドビークルについての環境制御負荷の軽減
JP2019088070A (ja) * 2017-11-06 2019-06-06 株式会社デンソー 制御装置
JP2019154132A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 株式会社デンソー 走行制御装置
JP7056235B2 (ja) 2018-03-02 2022-04-19 株式会社デンソー 走行制御装置
JP2022544376A (ja) * 2019-08-13 2022-10-18 ズークス インコーポレイテッド 軌道のためのビークルダイナミクスに対する制限の修正
US11914368B2 (en) 2019-08-13 2024-02-27 Zoox, Inc. Modifying limits on vehicle dynamics for trajectories

Also Published As

Publication number Publication date
JP4400296B2 (ja) 2010-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4172523B1 (ja) 車両およびその制御方法
JP4277849B2 (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP4321530B2 (ja) 車両およびその制御方法
JP4321648B2 (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP4172524B1 (ja) 車両およびその制御方法
JP5198147B2 (ja) 車両およびその制御方法並びに駆動装置
JP4499170B2 (ja) 車両およびその制御方法並びに駆動装置
JP4400296B2 (ja) 電気自動車および自動車
JP4324186B2 (ja) 自動車およびその制御方法
JP4086042B2 (ja) 自動車およびその制御方法
JP2009298232A (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP4297108B2 (ja) 車両およびその制御方法
JP2006094626A (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP2009137401A (ja) ハイブリッド車およびその制御方法
JP4151664B2 (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに自動車
JP6332173B2 (ja) ハイブリッド自動車
JP2008163867A (ja) 車両の制御装置
JP2007112291A (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する車両並びに動力出力装置の制御方法
JP4311379B2 (ja) 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御方法
JP2005210841A (ja) 自動車およびその制御方法
JP2016132263A (ja) ハイブリッド自動車
JP2009001097A (ja) 車両およびその制御方法
JP2010137783A (ja) 動力出力装置および車両並びに異常判定方法
JP2009149154A (ja) 車両およびその制御方法
JP4613803B2 (ja) 動力出力装置およびその制御方法並びに車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091006

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091019

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131106

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees