JP2005266289A - 光学表示装置、光学表示装置制御プログラム及び光学表示装置制御方法 - Google Patents

光学表示装置、光学表示装置制御プログラム及び光学表示装置制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】第1光変調素子と第2光変調素子とを介して2段階で光源からの光を変調することで表示画像の輝度ダイナミックレンジ及び階調数を拡大するとともに、表示画像のモアレの発生を防ぐことにより画質を向上することが可能な光学表示装置、光学表示装置制御プログラム及び光学表示装置制御方法を提供する。
【解決手段】投射型表示装置100は、リレーレンズ16によって、輝度変調ライトバルブからの光学像の解像度を低下させて色変調ライトバルブに伝搬し、表示制御装置200において、解像度の低下した光学像による表示画像への影響を修正するために、2次元フィルタ処理によって解像度低下後の光の分布特性を考慮した修正用の透過率T1’を決定し、このT1’を用いて色変調ライトバルブの各画素の透過率T2を決定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の光変調素子を介して光源からの光を変調して画像を表示する装置に係り、特に、輝度ダイナミックレンジおよび階調数の拡大を実現するのに好適で、且つ、表示画像のモアレを防ぐのに好適な光学表示装置、光学表示装置制御プログラム及び光学表示装置制御方法に関する。
近年、LCD(Liquid Crystal Display)、EL、プラズマディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)、プロジェクタ等の光学表示装置における画質改善は目覚しく、解像度、色域については人間の視覚特性にほぼ匹敵する性能が実現されつつある。しかしながら、輝度ダイナミックレンジについてみると、その再現範囲は、たかだか1〜102[nit]程度にとどまり、また、階調数は、8ビットが一般的である。一方、人間の視覚は、一度に知覚し得る輝度ダイナミックレンジが10-2〜104[nit]程度であり、また、輝度弁別能力は、0.2[nit]程度で、これを階調数に換算すると、12ビット相当といわれている。このような視覚特性を通じて現在の光学表示装置の表示画像をみると、輝度ダイナミックレンジの狭さが目立ち、加えてシャドウ部やハイライト部の階調が不足しているため表示画像のリアリティさや迫力に対して物足りなさを感じることになる。
また、映画やゲーム等で使用されるコンピュータグラフィックス(以下、CGと略記する。)では、人間の視覚に近い輝度ダイナミックレンジや階調数を表示データ(以下、HDR(High Dynamic Range)表示データという。)に持たせて描写のリアリティを追求する動きが主流になりつつある。しかしながら、それを表示する光学表示装置の性能が不足しているため、CGコンテンツが本来有する表現力を充分に発揮することができないという課題がある。
さらに、次期OS(Operating System)においては、16ビット色空間の採用が予定されており、現在の8ビット色空間と比較して輝度ダイナミックレンジや階調数が飛躍的に増大する。そのため、16ビット色空間を生かすことができる光学表示装置の実現が望まれる。
光学表示装置のなかでも、液晶プロジェクタ、DLP(Digital Light Processing、TI社の商標)プロジェクタといった投射型表示装置は、大画面表示が可能であり、表示画像のリアリティさや迫力を再現する上で効果的な装置である。この分野では、上記の課題を解決するために、次のような提案がなされている。
高ダイナミックレンジの投射型表示装置としては、例えば、特許文献1、特許文献2及び非特許文献1に開示されている技術があり、光源と、光の波長領域のうちRGB3原色の各波長領域についてその波長領域の輝度を変調する第2光変調素子と、光の全波長領域の輝度を変調する第1光変調素子とを備え、光源からの光を第1光変調素子で変調して所望の輝度分布を形成し、その光学像を第2光変調素子の表示面に結像して色変調し、2次変調した光を投射するというものである。第1光変調素子および第2光変調素子の各画素は、HDR表示データから決定される第1制御値および第2制御値に基づいてそれぞれ別個に制御される。光変調素子としては、透過率が独立に制御可能な画素構造またはセグメント構造を有し、二次元的な透過率分布を制御し得る透過率変調素子が用いられる。その代表例としては、液晶ライトバルブが挙げられる。また、透過率変調素子の代わりに反射率変調素子を用いてもよく、その代表例としては、DMD(Digital Micromirror Device)が挙げられる。
いま、暗表示の透過率が0.2%、明表示の透過率が60%の光変調素子を使用する場合を考える。光変調素子単体では、輝度ダイナミックレンジは、60/0.2=300となる。上記従来の投射型表示装置は、輝度ダイナミックレンジが300の光変調素子を光学的に直列に配置することに相当するので、300×300=90000の輝度ダイナミックレンジを実現することができる。また、階調数についてもこれと同等の考えが成り立ち、8ビット階調の光変調素子を光学的に直列に配置することにより、8ビットを超える階調数を得ることができる。
また、特許文献2の表示装置においては、第1光変調素子及び第2光変調素子の2つの光変調素子を用いてHDR画像の表示を行う際に、第1光変調素子である照明の輝度分布が広いため第2光変調素子の特定の画素に対する照明輝度は、近接する第1光変調素子の複数画素の照明輝度を重畳したものとなる。このような場合に、表示画像にはモアレが発生する可能性がある。特許文献2の表示装置は、このような場合でもHDR画像を正しく表示できるように、第2光変調素子の画素単位に対応する第1光変調素子の輝度値ごとに補正テーブルを用意して、当該補正テーブルによって輝度値を補正して正しい表示を行うようにしている。
また、非特許文献1および特許文献2記載の発明とも、第2光変調素子としてLCDを、第1光変調素子としてLEDまたは蛍光灯等の変調可能な照明を用いている。
特開2001−100689号公報 特開2002−99250号公報 Helge Seetzen,Lorne A.Whitehead,Greg Ward,"A High Dynamic Range Display Using Low and High Resolution Modulators",SID Symposium 2003,pp.1450-1453(2003)
しかしながら、HDR表示データは、従来のsRGB等の画像フォーマットでは実現できない高い輝度ダイナミックレンジを実現することができる画像データであり、画素の輝度レベルを示す画素値を画像の全画素について格納している。HDR表示データにおける画素pの輝度レベルをRp、第1光変調素子の画素pに対応する画素の透過率をT1、第2光変調素子の画素pに対応する画素の透過率をT2とすると、下式(1),(2)が成立する。

Rp = Tp×Rs …(1)
Tp = T1×T2×G …(2)

ただし、上式(1),(2)において、Rsは光源の輝度、Gはゲインであり、いずれも定数である。また、Tpは、光変調率である。
上式(1),(2)から、画素pについてT1およびT2の組み合わせが無数に存在することが分かる。しかしながら、T1およびT2を任意に決定してよいわけではない。決定の仕方によっては画質が劣化することがあるので、T1およびT2は、画質を考慮して適切に決定する必要がある。
非特許文献1記載の発明にあっては、2つの光変調素子を用いた場合に高い輝度ダイナミックレンジを実現できることを概念的に説明するにとどまり、HDR表示データに基づいて第1光変調素子および第2光変調素子の各画素の制御値(すなわち、T1およびT2)をどのように決定し、またその制御値を用いてどのように制御するかについてまでは開示されていない。したがって、T1およびT2の決定の仕方及び決定した制御値による制御の仕方によっては画質が劣化するという問題があった。
また、特許文献2記載の発明にあっては、輝度値を補正するために、第2光変調素子の各画素に対応する第1光変調素子の輝度値ごとに補正用の輝度値を用意する必要があり、第2光変調素子の画素数の増加、第1光変調素子の画素数の増加、第1光変調素子の輝度レベル数の増加、第1光変調素子の輝度分布範囲の拡大のいずれにおいても用意すべき補正用の輝度値が増加して補正テーブルのサイズが大きくなるため、当該補正用テーブルがメモリを圧迫する恐れがあると共に、補正テーブルを用意することから汎用性が低くなるという問題がある。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、第1光変調素子と第2光変調素子とを介して2段階で光源からの光を変調することで表示画像の輝度ダイナミックレンジ及び階調数を拡大するとともに、表示画像のモアレの発生を防ぐことにより画質を向上することが可能な光学表示装置、光学表示装置制御プログラム及び光学表示装置制御方法を提供することを目的としている。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の光学表示装置は、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有する第1光変調素子と、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有しかつ表示解像度を決定する第2光変調素子とを備え、前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子を介して光源からの光を変調して画像を表示する装置であって、
前記第1光変調素子から前記第2光変調素子に伝搬される光学像の解像度を光学的に低下させる解像度低下手段と、
表示画像データに基づき、前記第1光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定する第1光伝搬特性決定手段と、
前記第1光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性に基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応する光伝搬特性を決定する第2光伝搬特性決定手段と、
前記第2光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性に基づき前記第2光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定する第3光伝搬特性決定手段と、を備えることを特徴としている。
このような構成であれば、解像度低下手段によって、前記第1光変調素子から前記第2光変調素子に伝搬される光学像の解像度を光学的に低下させることが可能である。
また、第1光伝搬特性決定手段によって、表示画像データに基づき、前記第1光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定することが可能である。
また、第2光伝搬特性決定手段によって、前記第1光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性に基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応する光伝搬特性を決定することが可能である。
また、第3光伝搬特性決定手段によって、前記第2光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性に基づき前記第2光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定することが可能である。
従って、第1光変調素子からの光学像の解像度を低下させて第2光変調素子へと伝搬するようにし、且つ、解像度低下による表示画像への影響を修正するようにしたので、モアレの発生を防ぎ画質を向上することができるという効果が得られる。
また、第2光伝搬特性決定手段の処理をデータテーブル等使わずに演算によって行わせることにより、汎用性を高めることができるという効果が得られる。
また、第1光変調素子および第2光変調素子により光源からの光を2段階に変調するので、比較的高い輝度ダイナミックレンジおよび階調数を実現することができるという効果が得られる。
ここで、光伝搬特性とは、光の伝搬に影響を与える特性をいい、例えば、光の透過特性、反射特性、屈折特性その他の伝搬特性が含まれる。以下、発明11の光学表示装置、発明12及び21の光学表示装置制御プログラム、並びに発明22及び32の光学表示装置制御方法において同じである。
また、第1光変調素子及び第2光変調素子は、上記したように画素毎の透過率や反射率等の光伝搬特性を制御可能な液晶ライトバルブやDMD等の素子を含む。以下、発明11の光学表示装置、発明12及び21の光学表示装置制御プログラム、並びに発明22及び32の光学表示装置制御方法において同じである。
また、光学像の解像度を光学的に低下させるとあるが、これは、第1光変調素子の各画素を介して伝搬する光学像の焦点位置をずらしたり、第1光変調素子の各画素を介して伝搬する光学像を結像精度の低いレンズに透過させたり、第1光変調素子の各画素を介して伝搬する光学像を光学的ローパスフィルタを通したりすることなどを含む。なお、光学的ローパスフィルタとしては、例えば、水晶の復屈折の原理を応用したものなどがある。以下、発明11の光学表示装置、発明12及び21の光学表示装置制御プログラム、並びに発明22及び32の光学表示装置制御方法において同じである。
〔発明2〕 さらに、発明2の光学表示装置は、発明1の光学表示装置において、前記第1光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性に基づき前記第1光変調素子の各画素の制御値を決定する第1制御値決定手段と、
前記第3光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性に基づき前記第2光変調素子の各画素の制御値を決定する第2制御値決定手段と、
前記第1制御値決定手段によって決定された制御値に基づき前記第1光伝搬特性決定手段によって決定された光伝搬特性を補正する光伝搬特性補正手段と、を備え、
前記第2光伝搬特性決定手段は、前記光伝搬特性補正手段によって補正された光伝搬特性と前記解像度低下手段によって解像度の低下した光学像とに基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応する光伝搬特性を決定するようになっていることを特徴としている。
このような構成であれば、第1制御値決定手段によって、前記第1光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性に基づき前記第1光変調素子の各画素の制御値を決定することが可能であり、第2制御値決定手段によって、前記第3光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性に基づき前記第2光変調素子の各画素の制御値を決定することが可能である。
また、光伝搬特性補正手段によって、前記第1制御値決定手段によって決定された制御値に基づき前記第1光伝搬特性決定手段によって決定された光伝搬特性を補正することが可能である。
従って、例えば、第1光変調素子の各画素の制御値決定時の光伝搬特性が第1光伝搬特性決定手段によって決定された光伝搬特性と異なっていた場合に、第2光伝搬特性決定手段において、制御値決定時の光伝搬特性を用いて表示画像への影響を修正するための光伝搬特性の決定を行うことができるので、実際の制御値に応じた正確な光伝搬特性の決定を行うことができるという効果が得られる。
〔発明3〕 更に、発明3の光学表示装置は、発明1又は2の光学表示装置において、前記解像度低下手段は、前記光学像のフォーカスをずらすことによって当該光学像の解像度を低下させるようになっていることを特徴としている。
このような構成であれば、レンズ等により簡易に光学像の解像度を低下させることができ、簡単な光学構成でモアレの発生を防止できると共に画質を向上させることができるという効果が得られる。
〔発明4〕 更に、発明4の光学表示装置は、発明1乃至3のいずれか1の光学表示装置において、前記第2光伝搬特性決定手段は、2次元フィルタを用いて前記解像度の低下による前記第2光変調素子の各画素への不要な光照射による影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応した光伝搬特性を決定するようになっていることを特徴としている。
このような構成であれば、解像度の低下内容に合わせた適切な2次元フィルタを用いることで、処理を簡素化することが可能となり、処理の高速化ができるという効果が得られる。
ここで、フィルタを用いた画像処理はフィルタリングと呼ばれ、1次元の時間波形処理で行われているものの2次元波形(画像)への拡張である。音声信号などで周波数の高、低域をフィルタにより強調するのと同じように、画像データに対しても周波数帯域を変えることでハイパスフィルタ(高域通過)・バンドパスフィルタ(帯域通過)・ロウパスフィルタ(低域通過)等のさまざまなフィルタリングを行うことができる。ここで、画像の場合の周波数とは、濃淡情報の空間的な広がりに着目した空間周波数と呼ばれる概念である。
周波数領域(u,v)におけるフィルタリングは、空間領域(x,y)における画像データf(x,y)のフーリエ変換F(u,v)に対して、フィルタ関数H(u,v)との積をとることで実現できる。すなわち、フィルタリングを施した結果G(u,v)は、G(u,v)=F(u,v)・H(u,v)と表される。最終的な画像は、G(u,v)の逆フーリエ変換g(x,y)として得られる。
ぼけを含む画像の補正のためには、ぼけの点像分布関数のフーリエ変換の逆数をフィルタ関数として用いるインバースフィルタや、もとの画像と補正画像との2乗平均誤差が最小となるように定義されるウィナーフィルタが用いられる。
〔発明5〕 更に、発明5の光学表示装置は、発明4の光学表示装置において、前記2次元フィルタのフィルタ係数は、ガウス分布に近似した値を用いるようになっていることを特徴としている。
このような構成であれば、第1光変調素子の各画素を介して照射される解像度の低下した光がガウス分布のような照射特性(中央の輝度が高くまわりは輝度が低い)を有する場合に、2次元フィルタのフィルタ係数をガウス分布に近似した値にできるので、フィルタ係数を作成する処理を軽減することができるという効果が得られる。
〔発明6〕 更に、発明6の光学表示装置は、発明4又は5の光学表示装置において、前記2次元フィルタのフィルタ係数は、前記第1光変調素子の各画素毎に予めデータテーブルとして用意したことを特徴としている。
このような構成であれば、予め用意されたテーブルを用いるので表示処理を高速化できるという効果が得られる。
〔発明7〕 更に、発明7の光学表示装置は、発明3乃至発明6のいずれか1の光学表示装置において、前記第2光伝搬特性決定手段は、前記解像度の低下した光学像における前記第1光変調素子の各画素に対応した像部分の前記第2光変調素子の画素領域への照射範囲を含む円形又は略円形の領域毎に、一様なフィルタ係数を用いて前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応する光伝搬特性を決定するようになっていることを特徴としている。
このような構成であれば、解像度の低下した光学像の照射範囲を含む円形又は略円形の領域に対して設定された1種類のフィルタ係数を、全ての円形又は略円形の領域に対して用いるようにしたので、メモリの使用量を節約できると共に、表示処理を高速化できるという効果が得られる。
〔発明8〕 更に、発明8の光学表示装置は、発明3乃至発明6のいずれか1の光学表示装置において、前記第2光伝搬特性決定手段は、前記解像度の低下した光学像における前記第1光変調素子の各画素に対応した像部分の前記第2光変調素子の画素領域への照射範囲を含む矩形の領域毎に、一様なフィルタ係数を用いて前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応する光伝搬特性を決定するようになっていることを特徴としている。
このような構成であれば、解像度の低下した光学像の照射範囲を含む矩形の領域に対して設定された1種類のフィルタ係数を、全ての矩形領域に対して用いるようにしたので、メモリの使用量を節約できると共に、表示処理を高速化できるという効果が得られる。
〔発明9〕 更に、発明9の光学表示装置は、発明3乃至6のいずれか1の光学表示装置において、前記2次元フィルタのフィルタ係数は、前記解像度の低下した光学像における前記第1光変調素子の各画素に対応した像部分の前記第2光変調素子の画素領域への照射範囲の面積に基づき決定したものであることを特徴としている。
このような構成であれば、上記照射範囲の面積と第2光変調素子の画素面積との比によって簡易にフィルタ係数を求めることが可能となるので、フィルタ係数の作成処理を軽減することができるという効果が得られる。
〔発明10〕 さらに、発明10の光学表示装置は、発明1乃至発明9のいずれか1の光学表示装置において、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応した光伝搬特性を、前記第2光変調素子の画素数の倍以上となる細かさで決定するようになっていることを特徴としている。
このような構成であれば、表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応した光伝搬特性をより厳密に第2光変調素子の各画素に対応させることが可能となるので、表示画像の画質を向上することができるという効果が得られる。
〔発明11〕 一方、上記目的を達成するために、発明11の光学表示装置は、輝度を独立に調整可能な複数の光源を有する輝度調整光源と、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有しかつ表示解像度を決定する光変調素子とを備え、前記光変調素子を介して前記輝度調整光源からの光を変調して画像を表示する装置であって、
前記輝度調整光源から前記光変調素子に伝搬される光学像の解像度を光学的に低下させる解像度低下手段と、
表示画像データに基づき、前記輝度調整光源の各光源の輝度を決定する第1輝度決定手段と、
前記第1輝度決定手段によって決定した輝度に基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記輝度調整光源の各光源に対応する輝度を決定する第2輝度決定手段と、
前記第2輝度決定手段によって決定した輝度に基づき前記光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定する光伝搬特性決定手段と、を備えることを特徴としている。
このような構成であれば、解像度低下手段によって、前記輝度調整光源から前記光変調素子に伝搬される光学像の解像度を光学的に低下させることが可能である。
また、第1輝度決定手段によって、表示画像データに基づき、前記輝度調整光源の各光源の輝度を決定することが可能である。
また、第2輝度決定手段によって、前記第1輝度決定手段によって決定した輝度に基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記輝度調整光源の各光源に対応する輝度を決定することが可能である。
また、光伝搬特性決定手段によって、前記第2輝度決定手段によって決定した輝度に基づき前記光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定することが可能である。
従って、輝度調整光源からの光学像の解像度を低下させて光変調素子へと伝搬するようにし、且つ、解像度低下による表示画像への影響を修正するようにしたので、モアレの発生を防ぎ画質を向上することができるという効果が得られる。
また、第2光伝搬特性決定手段の処理をデータテーブル等使わずに演算によって行わせることにより、汎用性を高めることができるという効果が得られる。
また、輝度調整光源および光変調素子により光源の光を2段階に変調するので、比較的高い輝度ダイナミックレンジおよび階調数を実現することができるという効果が得られる。
ここで、輝度調整光源は、LED(Light Emitting Diode)、OLED (Organic Light Emitting Diode) 、蛍光灯などの輝度を調整可能な光源により構成されたものを含む。以下、発明21の光学表示装置制御プログラム及び発明32の光学表示装置制御方法において同じである。
〔発明12〕 一方、上記目的を達成するために、発明12の光学表示装置制御プログラムは、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有する第1光変調素子と、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有しかつ表示解像度を決定する第2光変調素子と、前記第1光変調素子を介して前記第2光変調素子に伝搬される光学像の解像度を光学的に低下させる解像度低下手段とを備え、前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子を介して光源からの光を変調して画像を表示する光学表示装置を制御するためのプログラムであって、
前記第2光変調素子の各画素の光伝搬特性を仮決定する光伝搬特性仮決定手段、
前記光伝搬特性仮決定手段によって決定した光伝搬特性と表示画像データとに基づき、前記第1光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定する第1光伝搬特性決定手段、
前記解像度低下手段によって解像度の低下した光学像と前記第1光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性とに基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応する光伝搬特性を決定する第2光伝搬特性決定手段及び、
前記第2光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性に基づき前記第2光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定する第3光伝搬特性決定手段として実現される処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明1の光学表示装置に適用可能なプログラムであり、これにより発明1の光変調装置と同等の効果が得られる。
〔発明13〕 さらに、発明13の光学表示装置制御プログラムは、発明12の光学表示装置制御プログラムにおいて、前記第1光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性に基づき前記第1光変調素子の各画素の制御値を決定する第1制御値決定手段、
前記第3光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性に基づき前記第2光変調素子の各画素の制御値を決定する第2制御値決定手段及び、
前記第1制御値決定手段によって決定された制御値に基づき前記第1光伝搬特性決定手段によって決定された光伝搬特性を補正する光伝搬特性補正手段として実現される処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを更に備え、
前記第2光伝搬特性決定手段は、前記光伝搬特性補正手段によって補正された光伝搬特性と前記解像度低下手段によって解像度の低下した光学像とに基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応する光伝搬特性を決定するようになっていることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明2の光学表示装置に適用可能なプログラムであり、これにより発明2の光変調装置と同等の効果が得られる。
〔発明14〕 さらに、発明14の光学表示装置制御プログラムは、発明12又は13の光学表示装置制御プログラムにおいて、前記第2光伝搬特性決定手段は、2次元フィルタを用いて前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応した光伝搬特性を決定するようになっていることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明4の光学表示装置に適用可能なプログラムであり、これにより発明4の光変調装置と同等の効果が得られる。
〔発明15〕 さらに、発明15の光学表示装置制御プログラムは、発明14の光学表示装置制御プログラムにおいて、前記2次元フィルタのフィルタ係数は、ガウス分布に近似した値を用いるようになっていることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明5の光学表示装置に適用可能なプログラムであり、これにより発明5の光変調装置と同等の効果が得られる。
〔発明16〕 さらに、発明16の光学表示装置制御プログラムは、発明14又は15の光学表示装置制御プログラムにおいて、前記2次元フィルタのフィルタ係数は、前記第1光変調素子の各画素毎に予めデータテーブルとして用意したことを特徴としている。
ここで、本発明は、発明6の光学表示装置に適用可能なプログラムであり、これにより発明6の光変調装置と同等の効果が得られる。
〔発明17〕 さらに、発明17の光学表示装置制御プログラムは、発明14乃至16の光学表示装置制御プログラムにおいて、前記第2光伝搬特性決定手段は、前記解像度の低下した光学像における前記第1光変調素子の各画素に対応した像部分の前記第2光変調素子の画素領域への照射範囲を含む円形又は略円形の領域毎に、一様なフィルタ係数を用いて前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応する光伝搬特性を決定するようになっていることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明7の光学表示装置に適用可能なプログラムであり、これにより発明7の光変調装置と同等の効果が得られる。
〔発明18〕 さらに、発明18の光学表示装置制御プログラムは、発明14乃至16の光学表示装置制御プログラムにおいて、前記第2光伝搬特性決定手段は、前記解像度の低下した光学像における前記第1光変調素子の各画素に対応した像部分の前記第2光変調素子の画素領域への照射範囲を含む矩形の領域毎に、一様なフィルタ係数を用いて前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応する光伝搬特性を決定するようになっていることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明8の光学表示装置に適用可能なプログラムであり、これにより発明8の光変調装置と同等の効果が得られる。
〔発明19〕 さらに、発明19の光学表示装置制御プログラムは、発明14又は15の光学表示装置制御プログラムにおいて、前記2次元フィルタのフィルタ係数は、前記解像度の低下した光学像における前記第1光変調素子の各画素に対応した像部分の前記第2光変調素子の画素領域への照射範囲の面積に基づき決定したものであることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明9の光学表示装置に適用可能なプログラムであり、これにより発明9の光変調装置と同等の効果が得られる。
〔発明20〕 さらに、発明20の光学表示装置制御プログラムは、発明12乃至19の光学表示装置制御プログラムにおいて、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応した光伝搬特性を、前記第2光変調素子の画素数の倍以上となる細かさで決定するようになっていることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明10の光学表示装置に適用可能なプログラムであり、これにより発明10の光変調装置と同等の効果が得られる。
〔発明21〕 一方、上記目的を達成するために、発明21の光変調制御プログラムは、輝度を独立に調整可能な複数の光源を有する輝度調整光源と、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有しかつ表示解像度を決定する光変調素子と、前記輝度調整光源から前記光変調素子に伝搬される光学像の解像度を光学的に低下させる解像度低下手段とを備え、前記光変調素子を介して前記輝度調整光源からの光を変調して画像を表示する光学表示装置を制御するためのプログラムであって、
前記光変調素子の各画素の光伝搬特性を仮決定する光伝搬特性仮決定手段、
前記光伝搬特性仮決定手段によって決定した光伝搬特性と表示画像データとに基づき、前記輝度調整光源の各光源の輝度を決定する第1輝度決定手段、
前記解像度低下手段によって解像度の低下した光学像と前記第1輝度決定手段によって決定した輝度とに基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記輝度調整光源の各光源に対応する輝度を決定する第2輝度決定手段及び、
前記第2輝度決定手段によって決定した輝度に基づき前記光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定する光伝搬特性決定手段として実現される処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであることを特徴としている。
ここで、本発明は、発明11の光学表示装置に適用可能なプログラムであり、これにより発明11の光変調装置と同等の効果が得られる。
〔発明22〕 一方、上記目的を達成するために、発明22の光変調制御方法は、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有する第1光変調素子と、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有しかつ表示解像度を決定する第2光変調素子とを備え、前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子を介して光源からの光を変調して画像を表示する光学表示装置を制御するための方法であって、
第1光変調ステップと、
前記第1光変調素子を介して前記第2光変調素子に伝搬される光学像の解像度を光学的に低下させる解像度低下ステップと、
第2光変調ステップとを含み、
前記第1光変調ステップにおいては、表示画像データに基づき、前記第1光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定し、
前記第2光変調ステップにおいては、前記第1光変調ステップにおいて決定した光伝搬特性に基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応した光伝搬特性を決定し、当該決定した光伝搬特性に基づき前記第2光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定することを特徴としている。
これにより、発明1の光学表示装置と同等の効果が得られる。
〔発明23〕 更に、発明23の光学表示装置制御方法は、発明22の光学表示装置制御方法において、前記第1光変調ステップにおいては、前記決定した第1光変調素子の各画素の光伝搬特性に基づき前記第1光変調素子の各画素の制御値を決定し、当該決定された制御値に基づき前記決定した前記第1光変調素子の各画素の光伝搬特性を補正し、
前記第2光変調ステップにおいては、前記決定した前記第2光変調素子の各画素の光伝搬特性に基づき前記第2光変調素子の各画素の制御値を決定し、前記補正された前記第1光変調素子の各画素の光伝搬特性に基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応する光伝搬特性を決定することを特徴としている。
これにより、発明2の光学表示装置と同等の効果が得られる。
〔発明24〕 更に、発明24の光学表示装置制御方法は、発明22又は23の光学表示装置制御方法において、前記解像度低下ステップにおいては、前記光学像のフォーカスをずらすことによって当該光学像の解像度を光学的に低下させることを特徴としている。
これにより、発明3の光学表示装置と同等の効果が得られる。
〔発明25〕 更に、発明25の光学表示装置制御方法は、発明22乃至24のいずれか1の光学表示装置制御方法において、前記第2光変調ステップにおいては、2次元フィルタを用いて前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応した光伝搬特性を決定することを特徴としている。
これにより、発明4の光学表示装置と同等の効果が得られる。
〔発明26〕 更に、発明26の光学表示装置制御方法は、発明25の光学表示装置制御方法において、前記2次元フィルタのフィルタ係数は、ガウス分布に近似した値を用いるとしている。
これにより、発明5の光学表示装置と同等の効果が得られる。
〔発明27〕 更に、発明27の光学表示装置制御方法は、発明25又は26の光学表示装置制御方法において、前記2次元フィルタのフィルタ係数は、前記第1光変調素子の各画素毎に予めデータテーブルとして用意したことを特徴としている。
これにより、発明6の光学表示装置と同等の効果が得られる。
〔発明28〕 更に、発明28の光学表示装置制御方法は、発明22乃至25のいずれか1の光学表示装置制御方法において、前記第2光変調ステップにおいては、前記解像度の低下した光学像における前記第1光変調素子の各画素に対応した像部分の前記第2光変調素子の画素領域への照射範囲を含む円形又は略円形の領域毎に、一様なフィルタ係数を用いて前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応する光伝搬特性を決定することを特徴としている。
これにより、発明7の光学表示装置と同等の効果が得られる。
〔発明29〕 更に、発明29の光学表示装置制御方法は、発明22乃至25のいずれか1の光学表示装置制御方法において、前記第2光変調ステップにおいては、前記解像度の低下した光学像における前記第1光変調素子の各画素に対応した像部分の前記第2光変調素子の画素領域への照射範囲を含む矩形の領域毎に、一様なフィルタ係数を用いて前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応する光伝搬特性を決定することを特徴としている。
これにより、発明8の光学表示装置と同等の効果が得られる。
〔発明30〕 更に、発明30の光学表示装置制御方法は、発明22乃至25のいずれか1の光学表示装置制御方法において、前記2次元フィルタのフィルタ係数は、前記解像度の低下した光学像における前記第1光変調素子の各画素に対応した像部分の前記第2光変調素子の画素領域への照射範囲の面積に基づき決定したものであることを特徴としている。
これにより、発明9の光学表示装置と同等の効果が得られる。
〔発明31〕 更に、発明31の光学表示装置制御方法は、発明22乃至30のいずれか1の光学表示装置制御方法において、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応した光伝搬特性を、対応する前記第2光変調素子の画素数の倍以上となる細かさで決定することを特徴としている。
これにより、発明10の光学表示装置と同等の効果が得られる。
〔発明32〕 一方、上記目的を達成するために発明32の光学表示装置制御方法は、輝度を独立に調整可能な複数の光源を有する輝度調整光源と、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有しかつ表示解像度を決定する光変調素子とを備え、前記光変調素子を介して前記輝度調整光源からの光を変調して画像を表示する光学表示装置を制御するための方法であって、
第1光変調ステップと、
前記輝度調整光源から前記第2光変調素子に伝搬される光学像の解像度を光学的に低下させる解像度低下ステップと、
第2光変調ステップとを含み、
前記第1光変調ステップにおいては、表示画像データに基づき、前記輝度調整光源の各光源の輝度を決定し、
前記第2光変調ステップにおいては、前記第1光変調ステップにおいて決定した輝度に基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記輝度調整光源の各光源に対応する輝度を決定し、当該決定した輝度に基づき前記光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定することを特徴としている。
これにより、発明11の光学表示装置と同等の効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1〜図13は、本発明に係る光学表示装置、光学表示装置制御プログラム及び光学表示装置制御方法の実施の形態を示す図である。
本実施の形態は、本発明に係る光学表示装置、光学表示装置制御プログラム及び光学表示装置制御方法を、図1に示すように、投射型表示装置100に適用したものである。
まず、投射型表示装置100の構成を図1に基づき説明する。
図1は、投射型表示装置100の主たる光学構成を示すブロック図である。
投射型表示装置100は、図1に示すように、光源10と、光源10からの光の輝度むらを分散し、照射面で一様な照度分布を得るための輝度分布均一化部12と、輝度分布均一化部12から入射した光の全波長領域の輝度を変調する輝度変調部14と、輝度変調部14から入射した光をリレーするリレーレンズ16と、リレーレンズ16から入射した光の波長領域のうちRGB3原色の輝度をそれぞれ変調する色変調部18と、色変調部18から入射した光をスクリーン(不図示)に投射する投射部20とを含んだ構成となっている。
光源10は、超高圧水銀ランプやキセノンランプ等のランプ10aと、光源からの光を集光するリフレクタとから構成されている。
輝度分布均一化部12は、2枚のフライアイレンズ12a,12bと、偏光変換素子12cと、集光レンズ12dとから構成されている。
輝度変調部14は、輝度分布均一化部12からの光を液晶ライトバルブ30に効率よく入射するための第1レンズ14aと、透過率を独立に制御可能な複数の画素をマトリクス状に配列した液晶ライトバルブ30と、液晶ライトバルブ30において変調された光を後段のリレーレンズ16に効率よく伝達するための第2レンズ14bとから構成されている。つまり、第1レンズ14aを介して輝度分布均一化部12から入射した光の全波長領域の輝度を液晶ライトバルブ30により変調して第2レンズ14bを介してリレーレンズ16に出射する。
リレーレンズ16は、光の伝達性能は高いが結像性能の低いレンズから構成されており、液晶ライトバルブ30において全波長領域の輝度が変調された光(光学像)は、色変調部18において、分光された後に後述する液晶ライトバルブ40R〜40Gの各画素面に光学像がぼやけた状態で(解像度の低下した状態)で照射される。
色変調部18は、透過率を独立に制御可能な複数の画素をマトリクス状に配列した構成の3枚の液晶ライトバルブ40R,40G,40B(以下、液晶ライトバルブ40R〜40Bと略記する)と、5枚のフィールドレンズ42R,42G,42B1〜42B3と、2枚のダイクロイックミラー44a,44bと、3枚のミラー46a,46b,46cと、ダイクロイックプリズム45と、2枚のサブリレーレンズ50a,50bとから構成されている。
まず、リレーレンズ16を介して色変調部18に入射した光をダイクロイックミラー44a,44bにより赤色、緑色および青色のRGB3原色に分光するとともに、フィールドレンズ42R,42G,42B1〜42B3、ミラー46a〜46cおよびサブリレーレンズ50a,50bを介して液晶ライトバルブ40R〜40Bに入射する。そして、分光したRGB3原色の光の輝度を液晶ライトバルブ40R〜40Bによりそれぞれ変調し、変調したRGB3原色の光をダイクロイックプリズム45により集光して投射部16に出射する。
ここで、リレーレンズ16によって形成される液晶ライトバルブ30の光学像は、液晶ライトバルブ40R,40G上に倒立光学像として結像するが、液晶ライトバルブ40Bへの光路は、液晶ライトバルブ40R,40Gへの光路よりも光路長が大きいので、この光路では倒立光学像として点線位置に結像される。そこで、ダイクロイックミラー42bから液晶ライトバルブ40Bまでの光路においては、フィールドレンズ42B1、サブリレーレンズ50aを介して図1の点線位置に形成された液晶ライトバルブ30の倒立光学像をフィールドレンズ42B2上またはその近傍に正立光学像として結像し、さらに、サブリレーレンズ50bを介してその正立光学像を液晶ライトバルブ40Bの画素面に倒立光学像として結像する。
ここで、液晶ライトバルブ30,40R〜40Bは、画素電極およびこれを駆動するための薄膜トランジスタ素子や薄膜ダイオード等のスイッチング素子がマトリクス状に形成されたガラス基板と、全面にわたって共通電極が形成されたガラス基板との間にTN型液晶を挟み込むとともに、外面に偏光板を配置したアクティブマトリックス型の液晶表示素子である。制御値(印加電圧)に応じて透過率を変え、液晶ライトバルブを通過する光の強度を変調することができる。例えば、電圧印加状態で白/明(透過)状態、電圧非印加状態で黒/暗(非透過)状態となり、与えられた制御値に応じてその間の階調がアナログ的に制御される。液晶ライトバルブ30,40R〜40Bは、何れも透過光の強度を変調し、その変調度合いに応じた光学像を内包する点では同じであるが、前者の液晶ライトバルブ30は全波長域の光(白色光)を変調するのに対して、後者の液晶ライトバルブ40R〜40Bは分光された特定波長領域の光(R,G,Bなどの色光)を変調する点で両者は異なっている。従って、以下では液晶ライトバルブ40R〜40Bで行われる光強度変調を色変調、液晶ライトバルブ30で行われる光強度変調を輝度変調と便宜的に呼称して区別する。また、同様の観点から、液晶ライトバルブ40R〜40Bを色変調ライトバルブ、液晶ライトバルブ30を輝度変調ライトバルブと呼称して区別する。
投射型表示装置100は、輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブを制御する表示制御装置200(不図示)を有している。本実施の形態では、輝度変調ライトバルブと色変調ライトバルブとが同じ解像度を有し、色変調ライトバルブが表示解像度(投射型表示装置100の表示画像を観測者が見たときに観測者が知覚する解像度をいう。)を決定する。勿論、表示解像度の関係はこれに限定されず、輝度変調ライトバルブと色変調ライトバルブとが異なる解像度である場合や、輝度変調ライトバルブが表示解像度を決定する構成も可能である。また、本実施の形態では、輝度変調ライトバルブ及び色変調ライトバルブ共に、電圧印加状態で白/明(透過)状態、電圧非印加状態で黒/暗(非透過)状態となるノーマリーブラックモードの液晶ライトバルブを適用している。
次に、表示制御装置200の構成を図2に基づき説明する。
図2は、表示制御装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。
表示制御装置200は、図2に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU170と、所定領域にあらかじめCPU170の制御プログラム等を格納しているROM172と、ROM172等から読み出したデータやCPU170の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM174と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F178とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス179で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
I/F178には、外部装置として、輝度変調ライトバルブ(液晶ライトバルブ30)および色変調ライトバルブ(液晶ライトバルブ40R〜40B)を駆動するライトバルブ駆動装置180と、データやテーブル等をファイルとして格納する記憶装置182と、外部のネットワーク199に接続するための信号線とが接続されている。
記憶装置182は、輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブを駆動するためのHDR表示データを記憶している。
HDR表示データは、従来のsRGB等の画像フォーマットでは実現できない高い輝度ダイナミックレンジを実現することができる画像データであり、画素の輝度レベルを示す画素値を画像の全画素について格納している。本実施の形態では、HDR表示データとして、1つの画素についてRGB3原色ごとに放射輝度レベルを示す画素値を浮動小数点値として格納した形式を用いる。例えば、1つの画素の画素値として(R,G,B)=(1.2,5.4,2.3)という値が格納されている。
なお、HDR表示データの生成方法の詳細については、例えば、公知文献1「P.E.Debevec, J.Malik, "Recovering High Dynamic Range Radiance Maps from Photographs", Proceedings of ACM SIGGRAPH97 , pp.367-378 (1997)」に掲載されている。
また、記憶装置182は、色変調ライトバルブ及び輝度変調ライトバルブの制御値を登録した制御値登録テーブルを記憶している。
次に、CPU170の構成およびCPU170で実行される処理を説明する。
CPU170は、マイクロプロセッシングユニット(MPU)等からなり、ROM172の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図3のフローチャートに示す表示制御処理を実行するようになっている。
図3は、表示制御処理を示すフローチャートである。
表示制御処理は、HDR表示データに基づいて輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブの制御値をそれぞれ決定し、決定した制御値に基づいて輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブを駆動する処理であって、CPU170において実行されると、図3に示すように、まず、ステップS100に移行するようになっている。
ステップS100では、HDR表示データを記憶装置182から読み出しステップS102に移行する。
ステップS102では、上記読み出したHDR表示データを解析し、画素値のヒストグラムや、輝度レベルの最大値、最小値および平均値等を算出してステップS104に移行する。ここで、解析結果は、暗めのシーンを明るくしたり、明るすぎるシーンを暗くしたり、中間部コントラストを強調するなどの自動画像補正に使用したり、トーンマッピングに使用したりする。
ステップS104では、ステップS102の解析結果に基づいて、HDR表示データの輝度レベルを投射型表示装置1の輝度ダイナミックレンジにトーンマッピングしてステップS106に移行する。
ここで、図4は、トーンマッピング処理を説明するための図である。
HDR表示データを解析した結果、HDR表示データに含まれる輝度レベルの最小値がSminで、最大値がSmaxであるとする。また、投射型表示装置1の輝度ダイナミックレンジの最小値がDminで、最大値がDmaxであるとする。図4の例では、SminがDminよりも小さく、SmaxがDmaxよりも大きいので、このままでは、HDR表示データを適切に表示することができない。そこで、Smin〜SmaxのヒストグラムがDmin〜Dmaxのレンジに収まるように正規化する。
なお、トーンマッピングの詳細については、例えば、公知文献2「F.Drago, K.Myszkowski, T.Annen, N.Chiba, "Adaptive Logarithmic Mapping For Displaying High Contrast Scenes", Eurographics 2003, (2003)」に掲載されている。
ステップS106では、色変調ライトバルブの解像度に合わせてHDR画像をリサイズ(拡大または縮小)してステップS108に移行する。ここで、HDR画像のアスペクト比を保持したままHDR画像をリサイズする。また、リサイズ方法としては、例えば、平均値法、中間値法、ニアレストネイバー法(最近傍法)が挙げられる。
ステップS108では、リサイズ画像の各画素の輝度レベルRpおよび光源10の輝度Rsに基づいて、上式(1)により、リサイズ画像の各画素ごとに光変調率Tpを算出してステップS110に移行する。
ステップS110では、色変調ライトバルブの各画素の透過率T2として初期値(例えば、0.2)を与え、色変調ライトバルブの各画素の透過率T2を仮決定してステップS112に移行する。
ステップS112では、ステップS108で得られたTpとステップS108で仮決定した透過率T2とゲインG(例えば、1.0)とに基づいて、上式(2)により、輝度変調ライトバルブの画素単位で透過率T1を算出してステップS114に移行する。ここで、色変調ライトバルブが3枚の液晶ライトバルブ40R〜40Bから構成されていることから、同一の画素についてRGB3原色ごとに透過率T1が算出される。
ステップS114では、輝度変調ライトバルブの各画素ごとに、その画素について算出した透過率T1に対応する制御値を制御値登録テーブルから読み出し、読み出した制御値をその画素の制御値として決定しステップS116に移行する。
ステップS116では、ステップS114で決定した制御値に対応した透過率を、輝度変調ライトバルブの各画素の透過率に設定する補正処理を行いステップS118に移行する。
ステップS118では、リレーレンズ16によって解像度の低下された輝度変調ライトバルブの各画素に対応する光学像の、色変調ライトバルブへの照射範囲に対応するフィルタ係数によって、ステップS116で設定された輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1をフィルタ処理して解像度低下による表示画像への影響を修正するための透過率T1’を決定しステップS120に移行する。
ステップS120では、ステップS118で算出した透過率T1’に基づき、色変調ライトバルブの画素単位で透過率T1を決定してステップS122に移行する。
ステップS122では、リサイズ画像のRGBをRpとし、当該Rpと光源10の輝度RsとステップS120で決定したT1とから色変調ライトバルブの画素単位で透過率T2を算出してステップS124に移行する。
ステップS124では、色変調ライトバルブの各画素ごとに、その画素について算出した透過率T2に対応する制御値を制御値登録テーブルから読み出し、読み出した制御値をその画素の制御値として決定しステップS126に移行する。
ステップS126では、ステップS114,S124で決定した制御値をライトバルブ駆動装置180に出力し、色変調ライトバルブ及び輝度変調ライトバルブをそれぞれ駆動して表示画像を投影し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
更に、図5に基づき、図3のフローチャートにおけるステップS118の透過率T1’の決定処理の詳細な流れを説明する。図5は、透過率T1’決定処理を示すフローチャートである。
図5に示すように、まずステップS200に移行し、記憶装置182における修正用の透過率T1’のメモリ格納領域をクリアしてステップS202に移行する。
ステップS202では、修正用の透過率T1’に対応した輝度変調ライトバルブの注目画素の透過率T1を取得してステップS204に移行する。
ステップS204では、取得した透過率T1値に予め記憶装置182に用意されたフィルタ係数を掛けることにより、輝度変調ライトバルブの注目画素に対応する解像度の低下した光学像の照射範囲に対応する修正用の透過率T1’を算出し、この算出結果を輝度変調ライトバルブの画素位置に対応するT1’のメモリ格納領域に1つ前に格納されたT1’値に加算し、この加算結果をメモリに格納してステップS206に移行する。つまり、ここでは画像処理において一般的に用いられる2次元フィルタ処理を行っている。
ここで、図6は、解像度の低下した光学像の概念を示す図であり、図7は、2次元フィルタのフィルタ係数の一例を示す図である。
図6(a)に示すように、解像度を低下させなかった場合に色変調ライトバルブの画素面に照射される輝度変調ライトバルブからの光学像は、輝度変調ライトバルブの各画素からの光が色変調ライトバルブの各画素に対して1:1に照射される。しかし、本実施の形態においては、結像精度の低いリレーレンズ16を介して輝度変調ライトバルブからの光学像を色変調ライトバルブに照射するため、図6(b)に示すように、輝度変調ライトバルブの各画素からの光が色変調ライトバルブの複数画素(ここでは、9画素)に広がって照射される。つまり、輝度変調ライトバルブからの光学像は、解像度の低下した状態(ぼやけた状態)で色変調ライトバルブの画素面に結像される。
このように、解像度を低下させる理由としては、特に本実施の形態のように、輝度変調ライトバルブの解像度と色変調ライトバルブの解像度とが同一である場合に、同じ画素構造を持った2枚の液晶ライトバルブが光学的に直列な状態で光学像を透過することにより発生するモアレを防ぐためである。モアレは、画素構造を有する2枚の液晶ライトバルブのそれぞれの画素を1:1に対応させ、これら2枚の液晶ライトバルブを介して光学像を透過させた際に、両者の画素のわずかな位置ズレが起因で発生する現象である。モアレが発生すると表示画像の画質は著しく低下してしまう。
モアレの発生を防ぐためには、単純に輝度変調ライトバルブの解像度と色変調ライトバルブの解像度とを異ならせるという方法もあるが、本実施の形態においては、リレーレンズ16において意図的に光学像の解像度を低下させることで、輝度変調ライトバルブの解像度と色変調ライトバルブの解像度とを異ならせることなくモアレの発生を防ぐようにしているのが特徴である。意図的に解像度の低下をさせているため、色変調ライトバルブ側の透過率T2を調整することにより解像度の低下による影響を修正する必要がある。本実施の形態において、この修正は、図7に示すような、解像度の低下による光学像の照射範囲(ここでは、9画素)に対応したフィルタ係数によって算出される修正用の透過率T1’を用いて色変調ライトバルブの透過率T2を決定することによって行う。ここで、図7に示すフィルタ係数は、解像度の低下による各画素の光の分布(ぼやけ)をガウス分布によって近似したものであり、ぼやけにより広がる9画素の矩形領域に対して設定されたものである。本実施の形態においては、輝度変調ライトバルブの各画素に対して、図7に示す9画素の矩形領域に設定された1種類のフィルタ係数を用いる。ここで、リレーレンズ16によって、光学像の解像度を低下させても色変調ライトバルブへと伝達される光量は変わらないので、矩形領域のフィルタ係数の総和は1となるように各係数を設定している。
修正用の透過率T1’の算出は、図7に示すフィルタ係数を用いた場合に以下に示す式(3)〜(11)に従って行われる。ここで、k(0,0)〜k(2,2)は図7に示すフィルタ係数であり、T1(x1、y1)は、輝度変調ライトバルブの画素面における座標であり、T1’(x1、y1)は、フィルタ係数に対応した修正用の透過率T1’の輝度変調ライトバルブの画素面における座標である。なお、画素面における横軸をx1、縦軸をy1とする。

T1’(x1−1,y1−1)=T1(x1,y1)×k(0,0)+T1’(x1−1,y1−1)…(3)
T1’(x1,y1−1)=T1(x1,y1)×k(1,0)+T1’(x1,y1−1)…(4)
T1’(x1+1,y1−1)=T1(x1,y1)×k(2,0)+T1’(x1+1,y1−1)…(5)
T1’(x1−1,y1)=T1(x1,y1)×k(0,1)+T1’(x1−1,y1)…(6)
T1’(x1,y1)=T1(x1,y1)×k(1,1)+T1’(x1,y1)…(7)
T1’(x1+1,y1)=T1(x1,y1)×k(2,1)+T1’(x1+1,y1)…(8)
T1’(x1−1,y1+1)=T1(x1,y1)×k(0,2)+T1’(x1−1,y1+1)…(9)
T1’(x1,y1+1)=T1(x1,y1)×k(1,2)+T1’(x1,y1+1)…(10)
T1’(x1+1,y1+1)=T1(x1,y1)×k(2,2)+T1’(x1+1,y1+1)…(11)

但し、最外周にある画素については、フィルタ係数の範囲を超えてしまう部分が出てくるのでその部分については計算を行わないように予め設定する。
ステップS206では、輝度変調ライトバルブの全画素に対応する修正用の透過率T1’を算出したか否かを判定し、算出したと判定された場合(Yes)は処理を終了し、そうでない場合(No)はステップS202に移行する。
次に、本実施の形態の動作を図8〜図11に基づき説明する。
表示制御装置200では、ステップS100〜S104を経て、HDR表示データが読み出され、読み出されたHDR表示データが解析され、その解析結果に基づいて、HDR表示データの輝度レベルが投射型表示装置100の輝度ダイナミックレンジにトーンマッピングされる。次いで、ステップS106を経て、色変調ライトバルブの解像度に合わせてHDR画像がリサイズされる。
次いで、ステップS108を経て、リサイズ画像の各画素ごとに光変調率Tpが算出される。例えば、リサイズ画像における画素pの光変調率Tpは、画素pの輝度レベルRp(R,G,B)が(12,5.4,8.3)、光源10の輝度Rs(R,G,B)が(10000,10000,10000)であるとすると、(12,5.4,8.3)/(10000,10000,10000)=(0.0012,0.00054,0.00083)となる。
次いで、ステップS110を経て、色変調ライトバルブの各画素の透過率T2が仮決定される。例えば、透過率T2として「0.2」が仮決定される。
次いで、ステップS112を経て、輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1が決定される。例えば、ステップS108で得られたTp(R,G,B)=(0.0012,0.00054,0.00083)と、ステップS110で仮決定した透過率T2(ここでは液晶ライトバルブ40R〜40Bに対して全て0.2とする)と、ゲインG=1とから上式(2)に従い、輝度変調ライトバルブ(液晶ライトバルブ30)の上記画素pに対応した各画素の透過率T1(T1(R)〜T1(B))は、下式(12)〜(14)より求めることができる。

T1(R)=Tp(R)/T2 …(12)
T1(G)=Tp(G)/T2 …(13)
T1(B)=Tp(B)/T2 …(14)

上式(12)〜(14)より、T1(R)=0.006、T1(G)=0.0027、T1(B)=0.00415が求まる。
次いで、ステップS114を経て、ステップS112で決定した透過率T1から輝度変調ライトバルブの各画素の制御値が決定される。本実施の形態においては、記憶装置182に記憶された制御値登録テーブルから制御値が選択される。また、輝度変調ライトバルブは1枚であるので、T1(R)〜T1(B)の平均値(上記数値例では0.00428)を輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1とする。制御値の選択においては、算出した透過率T1に最も近似する透過率を制御値登録テーブルのなかから検索し、検索により索出した透過率に対応する制御値を読み出す。この検索は、例えば、2分探索法を用いて行うことにより高速な検索を実現する。ここで、図8は、輝度変調ライトバルブ(液晶ライトバルブ30)に対する制御値登録テーブルの一例を示す図である。上記数値例を用いると、制御値登録テーブル700より、透過率T1=0.00428に最も近い0.004が索出され、これに対応する制御値0が輝度変調ライトバルブの制御値として読み出される。
次いで、ステップS116を経て、輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1が、制御値登録テーブル700から索出された近似値に設定される。つまり、これ以降の処理においては、制御値登録テーブルより読み出される制御値に対応した最も近似した透過率を、T1として用いる。例えば、上記数値例においては、T1=0.004と設定される。
次いで、ステップS118を経て、ステップS116で設定された輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1がフィルタ処理され解像度低下による表示画像への影響を修正するための透過率T1’が決定される。
具体的な処理内容としては、まずステップS200を経て、修正用の透過率T1’のメモリ格納領域の内容がクリアされる。
次いで、ステップS202〜S204を経て、T1’の注目画素に対応する輝度変調ライトバルブの透過率T1が取得される。
次いで、ステップS204を経て、図7に示すフィルタ係数を用いた2次元フィルタ処理により、ステップS202で取得した輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1に対する修正用の透過率T1’が算出され、1つ前に算出されたT1’に加算されてメモリに格納される。
以下、図10に基づき、2次元フィルタ処理による修正用の透過率T1’の決定処理について具体的に説明する。ここで、図10(a)は、2次元フィルタ処理前の輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1を示す図であり、(b)は、2次元フィルタ処理後の輝度変調ライトバルブの各画素に対応する修正用の透過率T1’を示す図である。
図10に示すように、輝度変調ライトバルブの解像度は、横4画素×縦4画素となっている。また、T1’を決定する際の2次元フィルタ処理は、図10(a)における左上の画素から右下の画素へと流れる通常のラスタースキャンで行う。また、説明の便宜上、図10(a)に示すように、輝度変調ライトバルブにおける透過率T1の大部分を「0.0」とした。つまり、輝度変調ライトバルブにおける座標(1,1)及び(2,1)の2画素の透過率T1のみが「0.0」以外の数値を有する。
ラスタースキャンにより、上記式(3)〜(11)を用いて2次元フィルタ処理を行うと、座標(0,0)〜(0,1)までは、修正用の透過率T1’は解像度の低下による光学像の照射範囲である9画素に対応したフィルタ係数の全てに対して「0.0」が算出される。
次に、座標(1,1)に対応した透過率(ここでは、T1=0.1)に対して、上記式(3)〜(11)に従い2次元フィルタ処理を行う。解像度の低下による光学像の照射範囲である9画素に対応する図7に示すフィルタ係数を用いた算出過程及び算出結果を以下に示す。

T1’(0,0)=0.1×0.05+0.0=0.005
T1’(1,0)=0.1×0.1+0.0=0.01
T1’(2,0)=0.1×0.05+0.0=0.005
T1’(0,1)=0.1×0.1+0.0=0.01
T1’(1,1)=0.1×0.4+0.0=0.04
T1’(2,1)=0.1×0.1+0.0=0.01
T1’(0,2)=0.1×0.05+0.0=0.005
T1’(1,2)=0.1×0.1+0.0=0.01
T1’(2,2)=0.1×0.05+0.0=0.005

上記算出過程において、最後に加算している「0.0」は、修正用のT1’格納用メモリ領域の各T1’に対応する領域に格納された1つ前に算出されたT1’値である。ここでは、座標(1,1)の画素までの透過率T1が全て「0.0」であるために格納されているT1’が全て「0.0」になっている。
次に、輝度変調ライトバルブの座標(2,1)の画素に対する透過率(ここでは、T1=0.5)に対しても上記同様に上記式(3)〜(11)に従って、解像度の低下による光学像の照射範囲である9画素に対応する図7に示すフィルタ係数を用いて修正用の透過率T1’を算出する。座標(2,1)の画素の透過率T1に対する算出過程及び算出結果を以下に示す。

T1’(1,0)=0.5×0.05+0.01=0.035
T1’(2,0)=0.5×0.1+0.005=0.055
T1’(3,0)=0.5×0.05+0.0=0.025
T1’(1,1)=0.5×0.1+0.04=0.09
T1’(2,1)=0.5×0.4+0.01=0.21
T1’(3,1)=0.5×0.1+0.0=0.05
T1’(1,2)=0.5×0.05+0.01=0.035
T1’(2,2)=0.5×0.1+0.005=0.055
T1’(3,2)=0.5×0.05+0.0=0.025

この場合は、修正用のT1’格納用メモリ領域には、上記した輝度変調ライトバルブの座標(1,1)の画素に対して算出した結果(「0.0」以外)が格納されているため、対応するT1’の値は、フィルタ係数を掛けた後に格納された1つ前の値を加算した結果となっている。また、本実施の形態においては、座標(2,1)の画素以降も、各画素のT1が「0.0」となっているので、図10(b)に示すように、最終的に上記座標(2,1)の画素までの透過率T1に対する2次元フィルタ処理結果が修正用の透過率T1’の算出結果になる。
次いで、ステップS120を経て、ステップS118で決定した修正用の透過率T1’から色変調ライトバルブの画素毎の透過率T1が決定される。
ここで、本実施の形態においては、修正用の透過率T1’の設定された領域(各領域毎に1つのT1’値を有する)と色変調ライトバルブの各画素とが1:1に対応しているので対応する領域のT1’がそのまま色変調ライトバルブのT1として決定される。一方、修正用の透過率T1’の設定された複数領域と色変調ライトバルブの1画素とが対応しているような場合は、色変調ライトバルブの各画素の透過率T1は、対応する複数領域のT1’の平均値や加重平均値を求めて決定する必要がある。特に、修正用の透過率T1’の設定された複数領域のうちいくつかの領域において、各領域の一部分のみが色変調ライトバルブの1画素に対応しているような(正確に対応していない)場合は、面積比等を用いて加重平均を算出することになる。なお、加重平均を求める場合の詳細な説明は後述する。
例えば、輝度変調ライトバルブの座標(1,1)の画素に対応する色変調ライトバルブの座標(1,1)の画素のT1は、図10(b)より、T1=0.09となる。
次いで、ステップS122を経て、色変調ライトバルブの画素毎の透過率T2が決定される。例えば、上記色変調ライトバルブの座標(1,1)の画素のT1=0.09と、ステップS108で得られたTp(R,G,B)=(0.0012,0.00054,0.00083)を用いると上記式(2)より、色変調ライトバルブの座標(1,1)の画素のT2は、T2(R,G,B)=(0.0133,0.00600,0.0092)となる。
次いで、ステップS124を経て、ステップS122で決定した透過率T2から色変調ライトバルブの各画素の制御値が決定される。本実施の形態においては、記憶装置182に記憶された制御値登録テーブルから制御値が選択される。制御値の選択においては、算出した透過率T2に最も近似する透過率を制御値登録テーブルのなかから検索し、検索により索出した透過率に対応する制御値を読み出す。この検索は、例えば、2分探索法を用いて行うことにより高速な検索を実現する。ここで、図9は、色変調ライトバルブ(液晶ライトバルブ40R)に対する制御値登録テーブルの一例を示す図である。つまり、制御値登録テーブル800Rより、透過率T2(R)=0.0133に最も近い値「0.012」が索出され、これに対応する制御値3が液晶ライトバルブ40Rの座標(1,1)の画素における制御値として読み出される。なお、説明の便宜上、ここでは液晶ライトバルブ40Rについてのみ説明したが、表示制御装置200は、液晶ライトバルブ40G,40Bについても同様の制御値登録テーブルを有しており、上記同様に、制御値登録テーブルから透過率T2(G)=0.00600,T2(B)=0.0092にそれぞれ対応した制御値を読み出す。
そして、ステップS126を経て、ステップS114及びステップS124で決定された制御値がライトバルブ駆動装置180に入力される。これにより、色変調ライトバルブ及び輝度変調ライトバルブがそれぞれ駆動して表示画像が投影される。
更に、図11に基づき、修正用の透過率T1’の設定された複数領域と色変調ライトバルブの1画素とが正確に対応していない場合の加重平均による色変調ライトバルブの各画素の透過率T1値の求め方を説明する。
ここで、図11(a)は、修正用の透過率T1’の設定された複数領域と色変調ライトバルブの画素との対応関係を示す図であり、(b)は、色変調ライトバルブの画素P24におけるT1’の加重平均を求める一例を示す図であり、(c)は、色変調ライトバルブの画素P21〜P24におけるT1’の加重平均を求めた結果を示す図である。
色変調ライトバルブの左上4区画の画素をP21(左上)、P22(右上)、P23(左下)、P24(右下)とした場合、画素P24は、図11(a)に示すように、図中点線で示すT1’の設定された4つの領域と重なり合う。ここでは、色変調ライトバルブの解像度が18×12となっており、T1’の設定領域の解像度が15×10となっている。なお、図中点線の4領域に対応するT1’値は、図11(a)に示すように、T’11〜T’14とする。画素P24は、その最小公倍数から6×6の矩形領域に区分することができる。そして、画素P24と図中点線の4画素との重なり合う面積比は、図11(b)に示すように、1:4:4:16となる。したがって、画素P24のT1値であるT14は、下式(15)により算出することができる。

14=(T’11×1+T’12×4+T’13×4+T’14×16)/25…(15)

画素P21〜P23のT11〜T13についても、画素P24と同様に、面積比による加重平均値を算出することにより求めることができる。
以上のような構成の投射型表示装置100に依れば次のような効果を奏する。輝度変調ライトバルブからの光学像をリレーレンズ16を介することによって、その解像度を低下させて色変調ライトバルブへと伝搬するようにしたので、モアレの発生を防止することが可能である。
また、輝度変調ライトバルブの各画素に対応した解像度の低下した光の色変調ライトバルブへの照射領域における修正用の透過率T1’を、ガウス分布により近似したフィルタ係数を用いた2次元フィルタ処理によって決定し、このT1’を用いて色変調ライトバルブの各画素の透過率T2を決定するようにしたので、光学像の解像度低下による表示画像への影響を修正することが可能である。
また、輝度変調ライトバルブの各画素に対応する2次元フィルタ処理を、解像度低下による光の照射領域を含む矩形領域に予め設定された1種類のフィルタ係数により行うようにしたので、2次元フィルタ処理に必要なフィルタ係数は矩形領域の1種類のみとなりメモリの使用量を節約できると共に、リアルタイムにフィルタ係数を求める必要がないので処理を高速化することが可能となる。
また、上記実施の形態においては、解像度の低下した光学像の輝度変調ライトバルブの各画素に対応する光(ぼやけて広がった光)に対して、図7に示す矩形領域に設定されたフィルタ係数を用いて修正用のT1’を求めるようにしているが、これに限らず、解像度の低下した光学像の輝度変調ライトバルブの各画素に対応する光に対して、図12に示すように、略円形となる領域に設定されたフィルタ係数(図中k1〜k37)を用いるようにしても良い。これにより、光のぼやけ具合が円形に広がっているようなときに、より正確な修正用のT1’を求めることが可能となる。
ここで、図12は、略円形の領域に設定されたフィルタ係数の一例を示す図である。
また、上記実施の形態においては、矩形領域のフィルタ係数の各領域及びT1’の設定された各領域を輝度変調ライトバルブ及び色変調ライトバルブの各画素と1:1で対応するようにしたが、これに限らず、フィルタ係数を設定する領域(T1’を設定する領域)の解像度をもっと細かくし、色変調ライトバルブの対応する画素領域よりも高い(例えば倍以上の)解像度となるように設定しても良い。
具体的に説明すると、まず、図13(a)に示すように、修正用の透過率T1’の設定された矩形領域の解像度よりも色変調ライトバルブの対応する画素領域の解像度が高い場合を考える。この場合には、色変調ライトバルブの画素である図13(a)中の斜線部分の画素の透過率T1を決定するときに、斜線部の画素とは関係のない別の画素に照射される解像度低下後の光の修正要素が加わったT1’を用いることとなり、斜線部の画素に対する正確なT1を決定することができないといった問題が生じる。そこで、図13(b)に示すように、修正用の透過率T1’を設定する領域の解像度を色変調ライトバルブの対応する画素領域の解像度の倍にすることにより、色変調ライトバルブにおける斜線部の画素の透過率T1を決定するときに、図13(a)にあるような斜線部の画素とは関係のない別の画素に照射された解像度低下後の光の影響を取り除くことができるので、図13(b)中の斜線部の画素に対して正確な透過率T1を決定することが可能となる。
ここで、図13(a)は、T1’の設定領域の解像度よりも色変調ライトバルブの解像度の方が高い場合の一例を示す図であり、(b)は、色変調ライトバルブの解像度よりもT1’の設定領域の解像度の方が高い場合の一例を示す図である。
また、上記実施の形態においては、解像度低下後のぼやけた光の分布を、ガウス分布によって近似してフィルタ係数を決定するようにしたが、これに限らず、実際に解像度低下によるぼやけた光の分布をカメラなどを用いて光学的に撮影して決めるようにしても良い。このようにすることで、解像度低下による画像の表示輝度の影響をより正確に修正することが可能なフィルタ係数を決定することが可能となる。
また、上記実施の形態においては、解像度低下後のぼやけた光の分布を、ガウス分布によって近似して、フィルタ係数を決定するようにしたが、これに限らず、解像度低下後の光の分布領域の面積比によって決定するようにしても良い。具体的には、例えば、「フィルタ係数=1/解像度低下後の光の分布領域の面積」とする。これにより、フィルタ係数の決定をより高速に行うことが可能となる。
上記実施の形態において、輝度変調ライトバルブ(液晶ライトバルブ30)は、発明1、2、4、5、6、7、8、9、10、12、13、14、16、17、18、19、20、22、23、25、27、28、29、30及び31のいずれか1の第1光変調素子に対応する。
また、上記実施の形態において、色変調ライトバルブ(液晶ライトバルブ40R〜40B)は、発明1、2、4、7、8、9、10、12、13、17、18、19、20、22、23、28、29、30及び31のいずれか1の第2光変調素子に対応する。
また、上記実施の形態において、表示制御装置200による輝度変調ライトバルブの各画素の仮の透過率T2を決定する処理は、発明1、11、12及び21のいずれか1の光伝搬特性仮決定手段に対応する。
また、上記実施の形態において、表示制御装置200による輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1を決定する処理は、発明1、2、12及び13のいずれか1の第1光伝搬特性決定手段に対応する。
また、上記実施の形態において、表示制御装置200による輝度変調ライトバルブの各画素の制御値を決定する処理は、発明2又は13の第1制御値決定手段に対応する。
また、上記実施の形態において、表示制御装置200による輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1を制御値により補正する処理は、発明2又は13の光伝搬特性補正手段に対応する。
また、上記実施の形態において、表示制御装置200による2次元フィルタ処理による修正用の透過率T1’を決定する処理は、発明1、2、4、7、8、11、12、13、14、17及び18のいずれか1の第2光伝搬特性決定手段に対応する。
また、上記実施の形態において、表示制御装置200による色変調ライトバルブの各画素の透過率T2を決定する処理は、発明1、2、12及び13のいずれか1の第3光伝搬特性決定手段に対応する。
また、上記実施の形態において、表示制御装置200による色変調ライトバルブの各画素の制御値を決定する処理は、発明2又は13の第2制御値決定手段に対応する。
また、上記実施の形態において、ステップS110〜S114は、発明22又は23の第1光変調ステップに対応する。
また、上記実施の形態において、ステップS116〜S124は、発明22、23、25、28及び29のいずれか1の第2光変調ステップに対応する。
なお、上記実施の形態においては、液晶ライトバルブ30,40B,40G,40Rとしてアクティブマトリックス型の液晶表示素子を用いて構成したが、これに限らず、液晶ライトバルブ30,40B,40G,40Rとしてパッシブマトリックス型の液晶表示素子およびセグメント型の液晶表示素子を用いて構成することもできる。アクティブマトリックス型の液晶表示は、精密な階調表示ができるという利点があり、パッシブマトリックス型の液晶表示素子およびセグメント型の液晶表示素子は、安価に製造できるという利点を有する。
また、上記実施の形態において、投射型表示装置100は、透過型の光変調素子を設けて構成したが、これに限らず、輝度変調ライトバルブまたは色変調ライトバルブをDMD(Digital Micromirror Device)等の反射型の光変調素子で構成することもできる。
また、上記実施の形態において、輝度変調ライトバルブとして透過型の液晶素子を用いているが、これに限らず、輝度自体を変調可能な光源型の変調素子(例えば、LED、OLED、レーザ等)を用いても良い。
また、上記実施の形態において、図3及び図5のフローチャートに示す処理を実行するにあたっては、ROM172にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM174に読み込んで実行するようにしてもよい。
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
本発明に係る投射型表示装置100の主たる光学構成を示す図である。 表示制御装置200の主たる光学構成を示すブロック図である。 表示制御処理を示すフローチャートである。 トーンマッピング処理を説明するための図である。 透過率T1’決定処理を示すフローチャートである。 解像度の低下した光学像の概念を示す図である。 図7は、2次元フィルタのフィルタ係数の一例を示す図である。 輝度変調ライトバルブ(液晶ライトバルブ30)に対する制御値登録テーブルの一例を示す図である。 色変調ライトバルブ(液晶ライトバルブ40R)に対する制御値登録テーブルの一例を示す図である。 (a)は、2次元フィルタ処理前の輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1を示す図であり、(b)は、2次元フィルタ処理後の輝度変調ライトバルブの各画素に対応する修正用の透過率T1’を示す図である。 (a)は、修正用の透過率T1’の設定された複数領域と色変調ライトバルブの画素との対応関係を示す図であり、(b)は、色変調ライトバルブの画素P24におけるT1’の加重平均を求める一例を示す図であり、(c)は、色変調ライトバルブの画素P21〜P24におけるT1’の加重平均を求めた結果を示す図である。 略円形の領域に設定されたフィルタ係数の一例を示す図である。 (a)は、T1’の設定領域の解像度よりも色変調ライトバルブの解像度の方が高い場合の一例を示す図であり、(b)は、色変調ライトバルブの解像度よりもT1’の設定領域の解像度の方が高い場合の一例を示す図である。
符号の説明
100…投射型表示装置, 10…光源, 10a…ランプ, 10b…リフレクタ, 12…輝度分布均一化部, 12a,12b…フライアイレンズ, 14…輝度変調部, 14a…第1レンズ, 14b…第2レンズ,16…リレーレンズ, 20…投射部, 30…液晶ライトバルブ, 18…色変調部, 40,40R〜40B…液晶ライトバルブ, 42R,42G,42B1〜42B3…フィールドレンズ, 44a,44b…ダイクロイックミラー, 45…ダイクロイックプリズム, 46a〜46c…ミラー,50a,50b…サブリレーレンズ, 170…CPU, 172…ROM, 174…RAM, 178…I/F, 179…バス, 180…ライトバルブ駆動装置, 182…記憶装置, 199…ネットワーク, 700,800R…制御値登録テーブル

Claims (15)

  1. 光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有する第1光変調素子と、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有しかつ表示解像度を決定する第2光変調素子とを備え、前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子を介して光源からの光を変調して画像を表示する装置であって、
    前記第1光変調素子から前記第2光変調素子に伝搬される光学像の解像度を光学的に低下させる解像度低下手段と、
    表示画像データに基づき、前記第1光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定する第1光伝搬特性決定手段と、
    前記第1光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性に基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応する光伝搬特性を決定する第2光伝搬特性決定手段と、
    前記第2光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性に基づき前記第2光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定する第3光伝搬特性決定手段と、を備えることを特徴とする光学表示装置。
  2. 前記第1光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性に基づき前記第1光変調素子の各画素の制御値を決定する第1制御値決定手段と、
    前記第3光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性に基づき前記第2光変調素子の各画素の制御値を決定する第2制御値決定手段と、
    前記第1制御値決定手段によって決定された制御値に基づき前記第1光伝搬特性決定手段によって決定された光伝搬特性を補正する光伝搬特性補正手段と、を備え、
    前記第2光伝搬特性決定手段は、前記光伝搬特性補正手段によって補正された光伝搬特性と前記解像度低下手段によって解像度の低下した光学像とに基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応する光伝搬特性を決定するようになっていることを特徴とする請求項1記載の光学表示装置。
  3. 前記解像度低下手段は、前記光学像のフォーカスをずらすことによって当該光学像の解像度を低下させるようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光学表示装置。
  4. 前記第2光伝搬特性決定手段は、2次元フィルタを用いて前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応した光伝搬特性を決定するようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の光学表示装置。
  5. 前記2次元フィルタのフィルタ係数は、ガウス分布に近似した値を用いるようになっていることを特徴とする請求項4記載の光学表示装置。
  6. 前記2次元フィルタのフィルタ係数は、前記第1光変調素子の各画素毎に予めデータテーブルとして用意したことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の光学表示装置。
  7. 前記第2光伝搬特性決定手段は、前記解像度の低下した光学像における前記第1光変調素子の各画素に対応した像部分の前記第2光変調素子の画素領域への照射範囲を含む円形又は略円形の領域毎に、一様なフィルタ係数を用いて前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応する光伝搬特性を決定するようになっていることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の光学表示装置。
  8. 前記第2光伝搬特性決定手段は、前記解像度の低下した光学像における前記第1光変調素子の各画素に対応した像部分の前記第2光変調素子の画素領域への照射範囲を含む矩形の領域毎に、一様なフィルタ係数を用いて前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応する光伝搬特性を決定するようになっていることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の光学表示装置。
  9. 前記2次元フィルタのフィルタ係数は、前記解像度の低下した光学像における前記第1光変調素子の各画素に対応した像部分の前記第2光変調素子の画素領域への照射範囲の面積に基づき決定したものであることを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか1項に記載の光学表示装置。
  10. 前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応した光伝搬特性を、前記第2光変調素子の画素数の倍以上となる細かさで決定するようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の光学表示装置。
  11. 輝度を独立に調整可能な複数の光源を有する輝度調整光源と、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有しかつ表示解像度を決定する光変調素子とを備え、前記光変調素子を介して前記輝度調整光源からの光を変調して画像を表示する装置であって、
    前記輝度調整光源から前記光変調素子に伝搬される光学像の解像度を光学的に低下させる解像度低下手段と、
    表示画像データに基づき、前記輝度調整光源の各光源の輝度を決定する第1輝度決定手段と、
    前記第1輝度決定手段によって決定した輝度に基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記輝度調整光源の各光源に対応する輝度を決定する第2輝度決定手段と、
    前記第2輝度決定手段によって決定した輝度に基づき前記光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定する光伝搬特性決定手段と、を備えることを特徴とする光学表示装置。
  12. 光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有する第1光変調素子と、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有しかつ表示解像度を決定する第2光変調素子と、前記第1光変調素子を介して前記第2光変調素子に伝搬される光学像の解像度を光学的に低下させる解像度低下手段とを備え、前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子を介して光源からの光を変調して画像を表示する光学表示装置を制御するためのプログラムであって、
    前記第2光変調素子の各画素の光伝搬特性を仮決定する光伝搬特性仮決定手段、
    前記光伝搬特性仮決定手段によって決定した光伝搬特性と表示画像データとに基づき、前記第1光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定する第1光伝搬特性決定手段、
    前記解像度低下手段によって解像度の低下した光学像と前記第1光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性とに基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応する光伝搬特性を決定する第2光伝搬特性決定手段及び、
    前記第2光伝搬特性決定手段によって決定した光伝搬特性に基づき前記第2光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定する第3光伝搬特性決定手段として実現される処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであることを特徴とする光学表示装置制御プログラム。
  13. 輝度を独立に調整可能な複数の光源を有する輝度調整光源と、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有しかつ表示解像度を決定する光変調素子と、前記輝度調整光源から前記光変調素子に伝搬される光学像の解像度を光学的に低下させる解像度低下手段とを備え、前記光変調素子を介して前記輝度調整光源からの光を変調して画像を表示する光学表示装置を制御するためのプログラムであって、
    前記光変調素子の各画素の光伝搬特性を仮決定する光伝搬特性仮決定手段、
    前記光伝搬特性仮決定手段によって決定した光伝搬特性と表示画像データとに基づき、前記輝度調整光源の各光源の輝度を決定する第1輝度決定手段、
    前記解像度低下手段によって解像度の低下した光学像と前記第1輝度決定手段によって決定した輝度とに基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記輝度調整光源の各光源に対応する輝度を決定する第2輝度決定手段及び、
    前記第2輝度決定手段によって決定した輝度に基づき前記光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定する光伝搬特性決定手段として実現される処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであることを特徴とする光学表示装置制御プログラム。
  14. 光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有する第1光変調素子と、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有しかつ表示解像度を決定する第2光変調素子とを備え、前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子を介して光源からの光を変調して画像を表示する光学表示装置を制御するための方法であって、
    第1光変調ステップと、
    前記第1光変調素子を介して前記第2光変調素子に伝搬される光学像の解像度を光学的に低下させる解像度低下ステップと、
    第2光変調ステップとを含み、
    前記第1光変調ステップにおいては、表示画像データに基づき、前記第1光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定し、
    前記第2光変調ステップにおいては、前記第1光変調ステップにおいて決定した光伝搬特性に基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記第1光変調素子の各画素に対応した光伝搬特性を決定し、当該決定した光伝搬特性に基づき前記第2光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定することを特徴とする光学表示装置制御方法。
  15. 輝度を独立に調整可能な複数の光源を有する輝度調整光源と、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有しかつ表示解像度を決定する光変調素子とを備え、前記光変調素子を介して前記輝度調整光源からの光を変調して画像を表示する光学表示装置を制御するための方法であって、
    第1光変調ステップと、
    前記輝度調整光源から前記第2光変調素子に伝搬される光学像の解像度を光学的に低下させる解像度低下ステップと、
    第2光変調ステップとを含み、
    前記第1光変調ステップにおいては、表示画像データに基づき、前記輝度調整光源の各光源の輝度を決定し、
    前記第2光変調ステップにおいては、前記第1光変調ステップにおいて決定した輝度に基づき、前記解像度の低下による表示画像への影響を修正するための前記輝度調整光源の各光源に対応する輝度を決定し、当該決定した輝度に基づき前記光変調素子の各画素の光伝搬特性を決定することを特徴とする光学表示装置制御方法。
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