JP4759956B2 - 光学表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学表示装置、光学表示方法、及び光学表示装置の制御用データ構造に関するものである。
近年、LCD(Liquid Crystal Display)、EL、プラズマディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)、プロジェクタ等の光学表示装置における画質改善は目覚しく、解像度、色域については人間の視覚特性にほぼ匹敵する性能が実現されつつある。しかしながら、輝度ダイナミックレンジについてみると、その再現範囲は、たかだか1〜102[nit]程度にとどまり、また、階調数は、8ビットが一般的である。一方、人間の視覚は、一度に知覚し得る輝度ダイナミックレンジが10-2〜104[nit]程度であり、また、輝度弁別能力は、0.2[nit]程度で、これを階調数に換算すると、12ビット相当といわれている。このような視覚特性を通じて現在の光学表示装置の表示画像をみると、輝度ダイナミックレンジの狭さが目立ち、加えてシャドウ部やハイライト部の階調が不足しているため表示画像のリアリティさや迫力に対して物足りなさを感じることになる。
また、映画やゲーム等で使用されるコンピュータグラフィックス(以下、CGと略記する。)では、人間の視覚に近い輝度ダイナミックレンジや階調数を表示データ(以下、HDR(High Dynamic Range)表示データという。)に持たせて描写のリアリティを追求する動きが主流になりつつある。しかしながら、それを表示する光学表示装置の性能が不足しているため、CGコンテンツが本来有する表現力を充分に発揮することができないという課題がある。
さらに、次期OS(Operating System)においては、16ビット色空間の採用が予定されており、現在の8ビット色空間と比較して輝度ダイナミックレンジや階調数が飛躍的に増大する。そのため、16ビット色空間を生かすことができる光学表示装置の実現が望まれる。
光学表示装置のなかでも、液晶プロジェクタ、DLPプロジェクタといった投射型表示装置は、大画面表示が可能であり、表示画像のリアリティさや迫力を再現する上で効果的な装置である。この分野では、上記の課題を解決するために、次のような提案がなされている。
高ダイナミックレンジの投射型表示装置としては、例えば、特許文献1に開示されている技術があり、光源と、光の全波長領域の輝度を変調する第1光変調素子と、光の波長領域のうちRGB3原色の各波長領域についてその波長領域の輝度を変調する第2光変調素子とを備え、光源からの光を第1光変調素子で変調して所望の輝度分布を形成し、その光学像を第2光変調素子の画素面に結像して色変調し、2次変調した光を投射するというものがある。第1光変調素子および第2光変調素子の各画素は、HDR表示データから決定される第1制御値および第2制御値に基づいてそれぞれ別個に制御される。光変調素子としては、透過率が独立に制御可能な画素構造またはセグメント構造を有し、二次元的な透過率分布を制御し得る透過型変調素子が用いられる。その代表例としては、液晶ライトバルブが挙げられる。また、透過型変調素子の代わりに反射型変調素子を用いてもよく、その代表例としては、DMD素子が挙げられる。
いま、暗表示の透過率が0.2%、明表示の透過率が60%の光変調素子を使用する場合を考える。光変調素子単体では、輝度ダイナミックレンジは、60/0.2=300となる。上記従来の投射型表示装置は、輝度ダイナミックレンジが300の光変調素子を光学的に直列に配置することに相当するので、300×300=90000の輝度ダイナミックレンジを実現することができる。また、階調数についてもこれと同等の考えが成り立ち、8ビット階調の光変調素子を光学的に直列に配置することにより、8ビットを超える階調数を得ることができる。なお、第1及び第2光変調素子は、映像信号から作られた第1と第2の変調信号で各々別個に駆動される。
また、その他に、高い輝度ダイナミックレンジを実現する投射型表示装置としては、例えば、非特許文献1に開示されている投射型表示装置、および特許文献2に開示されている表示装置が知られている。
非特許文献1および特許文献2記載の発明とも、第1光変調素子としてLCDを、第2光変調素子としてLEDまたは蛍光灯等の変調可能な照明を用いている。
Helge Seetzen, Lorne A. Whitehead, Greg Ward, "A High Dynamic Range Display Using Low and High Resolution Modulators", SID Symposium 2003, pp.1450-1453 (2003) 特開2001−100689号公報 特開2002−99250号公報
HDR表示データは、従来のsRGB等の画像フォーマットでは実現できない高い輝度ダイナミックレンジを実現することができる画像データであり、画素の輝度レベルを示す画素値を画像の全画素について格納している。HDR表示データにおける画素pの輝度レベルをRp、第1光変調素子の画素pに対応する画素の透過率をT1、第2光変調素子の画素pに対応する画素の透過率をT2とすると、下式(1),(2)が成立する。
Rp = Tp×Rs …(1)
Tp = T1×T2×G …(2)
ただし、上式(1),(2)において、Rsは光源の輝度、Gはゲインであり、いずれも定数である。また、Tpは、光変調率である。
上式(1),(2)から、画素pについてT1およびT2の組み合わせが無数に存在することが分かる。しかしながら、T1およびT2を任意に決定してよいわけではない。決定の仕方によっては画質が劣化することがあるので、T1およびT2は、画質を考慮して適切に決定する必要がある。

非特許文献1記載の発明にあっては、2つの光変調素子を用いた場合に高い輝度ダイナミックレンジを実現できることを概念的に説明するにとどまり、HDR表示データに基づいて第1光変調素子および第2光変調素子の各画素の制御値をどのように決定するかについてまでは開示されていない。したがって、各画素の制御値における決定の仕方によっては画質が劣化するという問題があった。
一方、特許文献2記載の発明にあっては、バックライトの階調数に相当する数の階調テーブルを保持しているため、バックライトの階調数を増加させようとすると、それに伴って階調テーブルのサイズおよび階調テーブルの生成に要する時間が増大するという問題があった。
また、本発明者らは、上記文献における問題点を解決すべく、第1及び第2光変調素子の各々が4ビットの階調特性を有し、当該第1及び第2光変調素子を直列に配置することで、8ビットの階調特性が得られる表示装置を検討した。しかしながら、このような構成を有する表示装置においては、明表示における階調数が実質的に増加しないことが確認された。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、各々の変調素子の階調特性を最適に設定することで、輝度ダイナミックレンジおよび階調数の拡大し、画質の向上を実現できる光学表示装置、光学表示方法、及び光学表示装置の制御用データ構造を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記文献に記載された技術においては、暗表示における階調が集中してしまい、実質的に明表示における階調数が減少することに着目した。
具体的に図22を参照して説明すると、図22(a)に示すように第1及び第2光変調素子の各々の透過率が1以下であるため、その1以下の特性系列を掛け合わせた結果の特性系列、即ち、2変調系は、図22(b)に示すように元の特性系列よりも低い値が多く出現する系列となってしまう。従って、本発明者らは、2変調系による諧調数の増加が殆ど暗表示に集中してしまい、暗表示の階調数は多いが、明表示の階調数が減少することを見出した。
また、第1及び第2光変調素子の階調特性を増やすために、各々の階調数を8ビットに増やした場合では、2変調系としては16ビットとなり、あまり狭い範囲の階調数が増えても人間の知覚能力を超えてしまい、更に意味のない階調増加となりかねない。
そこで、本発明者らは、上記に基づいて以下の手段を有する本発明を想到した。
即ち、本発明の光学装置は、光源と、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有し、前記光源からの光の全波長領域の輝度を変調する輝度変調ライトバルブと、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有し、前記輝度変調ライトバルブから入射した光のうち各色光毎の輝度を変調する色変調ライトバルブと、を備え、前記輝度変調ライトバルブ及び前記色変調ライトバルブを介して前記光源からの光を変調して画像を表示する光学表示装置であって、表示データに基づいて前記輝度変調ライトバルブ及び前記色変調ライトバルブの制御値をそれぞれ決定し、決定した制御値に基づいて前記輝度変調ライトバルブ及び前記色変調ライトバルブを駆動する表示制御処理を行う表示制御装置を備え、前記輝度変調ライトバルブの解像度と前記色変調ライトバルブの解像度とが異なり、前記色変調ライトバルブの解像度が表示解像度であり、前記表示制御処理が、前記表示データの各画素の輝度レベルと前記光源の輝度とに基づいて、表示画像の各画素の光変調率を算出する第1ステップと、前記色変調ライトバルブの各画素の光伝搬率を仮決定する第2ステップと、前記第1ステップで算出した前記光変調率と前記第2ステップで仮決定した前記光伝搬率とに基づいて、前記色変調ライトバルブの画素単位で前記輝度変調ライトバルブの光伝搬率を算出する第3ステップと、前記第3ステップで算出した前記光伝搬率に基づいて、前記輝度変調ライトバルブの各画素の光伝搬率を算出する第4ステップと、前記第4ステップで算出した前記光伝搬率に基づいて、前記輝度変調ライトバルブの各画素の制御値を決定する第5ステップと、前記第4ステップで算出した前記光伝搬率と前記第1ステップで算出した前記光変調率とに基づいて、前記色変調ライトバルブの各画素の光伝搬率を算出する第6ステップと、前記第6ステップで算出した前記光伝搬率に基づいて、前記色変調ライトバルブの各画素の制御値を決定する第7ステップと、前記第5ステップで決定した前記制御値及び前記第7ステップで決定した前記制御値に基づいて、前記輝度変調ライトバルブ及び前記色変調ライトバルブを駆動する第8ステップと、を備え、前記輝度変調ライトバルブ及び前記色変調ライトバルブの少なくともいずれか一方のライトバルブの取り得る光伝搬率の平均値が、光伝搬率の最大値と最小値とによって決定される中間値以下になるように設定されていることを特徴としている。
また、前記第4ステップにおいて、前記輝度変調ライトバルブの各画素の光伝搬率を算出する際に、算出しようとする前記輝度変調ライトバルブの画素と重なり合う前記色変調ライトバルブの複数の画素に対応する前記第3ステップで算出した複数の前記光伝搬率の面積比による重み付け平均値を算出することが望ましい。
また、前記第6ステップにおいて、前記色変調ライトバルブの各画素の光伝搬率を算出する際に、算出しようとする前記色変調ライトバルブの画素と重なり合う前記輝度変調ライトバルブの複数の画素に対応する前記第4ステップで算出した複数の前記光伝搬率の面積比による重み付け平均値を算出することが望ましい。
ここで、光伝搬特性とは、輝度変調ライトバルブ又は色変調ライトバルブに光が入射した後に、透過又は反射する光学特性を意味している。また、光伝搬率とは入射光の光量に対する透過光の光量又は反射光の光量の割合を意味し、透過率又は反射率を意味している。
このように、光変調素子の取り得る光伝搬率の平均値が、光伝搬率の最大値と最小値とによって決定される中間値より大きくなるように設定されていることにより、第1光変調素子及び第2光変調素子の両者を通じた2変調系の光伝搬率が、光伝搬率の低い側に集中することがない。これにより、光伝搬率が低い側の階調数を減少させて、光伝搬率が高い側の階調数を増加させることができる。即ち、暗表示の階調が集中することなく、明表示の階調数を増加させることができる。
また、第1光変調素子と第2光変調素子の各々において、光伝搬率が低い側の階調数が、光伝搬率が高い側の階調数よりも多い場合では、両者の光伝搬率を掛け合わせた2変調系の光伝搬率は、1変調系の場合よりも低い値が多く出現してしまう。これに対して、本発明によれば、明表示の階調数が増加するので、2変調系による諧調数が暗表示に集中するのを抑制できる。
また、上記の光学表示装置においては、前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子の各々において、前記光変調素子の取り得る光伝搬率の平均値が、光伝搬率の最大値と最小値とによって決定される中間値より大きくなるように設定されていることを特徴としている。
このように、第1光変調素子及び第2光変調素子の各々において、光変調素子の取り得る光伝搬率の平均値が、光伝搬率の最大値と最小値とによって決定される中間値より大きくなるように設定されていることにより、第1光変調素子及び第2光変調素子の両者を通じた2変調系の光伝搬率が、光伝搬率の低い側に集中することがない。これにより、光伝搬率が低い側の階調数を減少させて、光伝搬率が高い側の階調数を増加させることができる。即ち、暗表示の階調が集中することなく、明表示の階調数を増加させることができる。
また、上記の光学表示装置においては、前記第1光変調素子又は前記第2光変調素子の光伝搬特性は、ガンマカーブによって規定され、当該ガンマカーブにおけるガンマ値が1以下になっていることを特徴としている。
このようなガンマカーブに基づいて、第1光変調素子又は第2光変調素子の光伝搬特性が規定されることにより、各光伝搬特性における光伝搬率を各々規定する必要がないので、容易に各光伝搬特性を規定して光伝搬率を設定することができる。また、ガンマ値が1以下では、暗表示の階調数が減少して明表示の階調を増加するので、換言すれば、光伝搬率の低い側の階調数が減少し、光伝搬率の高い側の階調数が増加するので、上記の光学表示装置と同様の効果が得られる。
また、上記の光学表示装置においては、前記第1光変調素子又は前記第2光変調素子のいずれか一方の光変調素子の取り得る光伝搬率の平均値が光伝搬率の最大値と最小値とによって決定される中間値より大きく、かつ、前記取り得る光伝搬率のうち一の光伝搬率が固定値として設定され、他方の光変調素子の取り得る光伝搬率の平均値が、光伝搬率の最大値と最小値とによって決定される中間値以下になるように設定されていることを特徴としている。
ここで、第1光変調素子及び第2光変調素子の両方において、光伝搬率の取り得る光伝搬率の平均値が、光伝搬率の最大値と最小値とによって決定される中間値より大きくなるように設定されることで、画像の種類によっては明表示における明るさの度合いが大きくなってしまい、表示特性が低下してしまう場合がある。また、この場合では、暗表示をしても、明るさが残る暗表示となってしまい、鮮やかな黒色を実現するのが困難となる。
そこで、本発明のように、一方の光変調素子の取り得る光伝搬率の平均値が光伝搬率の最大値と最小値とによって決定される中間値より大きく、かつ、前記取り得る光伝搬率のうち一の光伝搬率が固定値として設定され、他方の光変調素子の取り得る光伝搬率の平均値が、光伝搬率の最大値と最小値とによって決定される中間値以下になるように設定されていることで、明表示と暗表示のバランスの取れた表示を実現することができる。
また、上記の光学表示装置においては、前記第2光変調素子は、光の波長領域のうち異なる複数の特定波長領域について当該特定波長領域の輝度を変調する特定波長領域輝度変調素子であることを特徴としている。
ここで、特定波長領域輝度変調素子とは、具体的には、赤色、緑色及び青色の各々における色波長の輝度を変調するものである。
このようにすれば、赤色、緑色及び青色の各々の色波長において、2変調系の光伝搬率が、光伝搬率の低い側に集中することがない。これにより、各色波長を2変調系で表示した際に、光伝搬率が低い側の階調数を減少させて、光伝搬率が高い側の階調数を増加させることができる。換言すれば、各色波長の光学特性において、暗表示の階調が集中することなく、明表示の階調数を増加させることができる。
また、本発明の光学表示方法は、光源と、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有する第1光変調素子及び第2光変調素子とを備え、前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子を介して前記光源からの光を変調して画像を表示する光学表示方法であって、前記第1光変調素子の光伝搬特性における光伝搬率の階調毎に対応付けられた複数の第1制御値と、前記第2光変調素子の光伝搬特性における光伝搬率の階調毎に対応付けられた複数の第2制御値と、を記憶する記憶ステップと、複数の前記第1制御値のうちいずれかを決定してこれに対応した光伝搬率で前記第1光変調素子を駆動させる第1制御値決定ステップと、複数の前記第2制御値のうちいずれかを決定してこれに対応した光伝搬率で前記第2光変調素子を駆動させる第2制御値決定ステップとを含み、前記第1光変調素子又は前記第2光変調素子の少なくともいずれか一方における前記光変調素子の取り得る光伝搬率の平均値が、光伝搬率の最大値と最小値とによって決定される中間値より大きくなるように設定されていることを特徴としている。
このように、光変調素子の取り得る光伝搬率の平均値が、光伝搬率の最大値と最小値とによって決定される中間値より大きくなるように設定されていることにより、第1光変調素子及び第2光変調素子の両者を通じた2変調系の光伝搬率が、光伝搬率の低い側に集中することがない。これにより、光伝搬率が低い側の階調数を減少させて、光伝搬率が高い側の階調数を増加させることができる。即ち、暗表示の階調が集中することなく、明表示の階調数を増加させることができる。
また、第1光変調素子と第2光変調素子の各々において、光伝搬率が低い側の階調数が、光伝搬率が高い側の階調数よりも多い場合では、両者の光伝搬率を掛け合わせた2変調系の光伝搬率は、1変調系の場合よりも低い値が多く出現してしまう。これに対して、本発明によれば、明表示の階調数が増加するので、2変調系による諧調数が暗表示に集中するのを抑制できる。
また、本発明の光学表示装置の制御用データ構造は、光源と、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有する第1光変調素子及び第2光変調素子とを備え、前記第1光変調素子及び前記第2光変調素子を介して前記光源からの光を変調して画像を表示する光学表示装置の制御用データ構造であって、前記第1光変調素子の光伝搬特性における光伝搬率の階調毎に対応付けられた複数の第1制御値が登録された第1制御値登録テーブルと、前記第2光変調素子の光伝搬特性における光伝搬率の階調毎に対応付けられた複数の第2制御値が登録された第2制御値登録テーブルとを具備し、前記第1光変調素子又は前記第2光変調素子の少なくともいずれか一方における前記光変調素子の取り得る光伝搬率の平均値が、光伝搬率の最大値と最小値とによって決定される中間値より大きくなるように設定されていることを特徴としている。
このように、光変調素子の取り得る光伝搬率の平均値が、光伝搬率の最大値と最小値とによって決定される中間値より大きくなるように設定されていることにより、第1光変調素子及び第2光変調素子の両者を通じた2変調系の光伝搬率が、光伝搬率の低い側に集中することがない。これにより、光伝搬率が低い側の階調数を減少させて、光伝搬率が高い側の階調数を増加させることができる。即ち、暗表示の階調が集中することなく、明表示の階調数を増加させることができる。
また、第1光変調素子と第2光変調素子の各々において、光伝搬率が低い側の階調数が、光伝搬率が高い側の階調数よりも多い場合では、両者の光伝搬率を掛け合わせた2変調系の光伝搬率は、1変調系の場合よりも低い値が多く出現してしまう。これに対して、本発明によれば、明表示の階調数が増加するので、2変調系による諧調数が暗表示に集中するのを抑制できる。
また、上記の光学表示装置の制御用データ構造においては、前記第2光変調素子は、光の波長領域のうち異なる複数の特定波長領域について当該特定波長領域の輝度を変調する特定波長領域輝度変調素子であり、前記第2制御値登録テーブルを前記特定波長領域毎に具備していることを特徴としている。
このようにすれば、赤色、緑色及び青色の色波長の光学特性において、光伝搬率の低い側の階調数が集中することがなく、光伝搬率の高い側の階調数を増加させることができる。換言すれば、赤色、緑色及び青色の色波長の光学特性における暗表示の階調が集中することなく、明表示の階調数を増加させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1ないし図12は、本発明に係る光学表示装置、光学表示方法、及び光学表示装置の制御用データ構造の実施形態を示す図である。
本実施形態は、本発明に係る光学表示装置、光学表示方法、及び光学表示装置の制御用データ構造を、図1に示すように、投射型表示装置100に適用したものである。
(投射型表示装置)
まず、投射型表示装置100の構成を図1を参照しながら説明する。
図1は、投射型表示装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
投射型表示装置100は、図1に示すように、光源10と、光源10から入射した光の全波長領域の輝度を変調する輝度変調部12と、輝度変調部12から入射した光の波長領域のうちRGB3原色の輝度をそれぞれ変調する色変調部14と、色変調部14から入射した光をスクリーン(不図示)に投射する投射部16とで構成されている。
輝度変調部12は、透過率を独立に制御可能な複数の画素をマトリクス状に配列した液晶ライトバルブ30と、2枚のフライアイレンズ32a,32bとで構成されている。そして、光源10からの光の全波長領域の輝度を液晶ライトバルブ30により変調し、変調した光をフライアイレンズ32a,32bを介して色変調部14に出射する。
色変調部14は、透過率を独立に制御可能な複数の画素をマトリクス状に配列しかつ液晶ライトバルブ30よりも高い解像度を有する3枚の液晶ライトバルブ40R,40G,40Bと、5枚のフィールドレンズ42R,42G,42B1〜42B3と、2枚のダイクロイックミラー44a,44bと、3枚のミラー46a,46b,46cと、ダイクロイックプリズム48とで構成されている。まず、輝度変調部12からの光をダイクロイックミラー44a,44bにより赤色、緑色および青色のRGB3原色に分光するとともに、フィールドレンズ42R,42G,42B1〜42B3およびミラー46a〜46cを介して液晶ライトバルブ40R〜40Bに入射する。そして、分光したRGB3原色の光の輝度を液晶ライトバルブ40R〜40Bによりそれぞれ変調し、変調したRGB3原色の光をダイクロイックプリズム48により集光して投射部16に出射する。
液晶ライトバルブ30,40R〜40Bは、画素電極およびこれを駆動するための薄膜トランジスタ素子や薄膜ダイオード等のスイッチング素子がマトリクス状に形成されたガラス基板と、全面にわたって共通電極が形成されたガラス基板との間にTN型液晶を挟み込むとともに、外面に偏光板を配置したアクティブマトリックス型の液晶表示素子である。液晶ライトバルブ30,40R〜40Bは、ノーマリーホワイトモードで動作する。すなわち、電圧非印加状態で白/明(透過)状態、電圧印加状態で黒/暗(非透過)状態となり、与えられた制御値に応じてその間の階調がアナログ制御される。
また、投射型表示装置100は、液晶ライトバルブ30および液晶ライトバルブ40R〜40Bを制御する表示制御装置200(不図示)を有している。ここで、液晶ライトバルブ40R〜40Bは、色変調ライトバルブ(第2光変調素子)として機能するものであり、液晶ライトバルブ30は、輝度変調ライトバルブ(第1光変調素子)として機能するものである。また、液晶ライトバルブ40R〜40Bは、光の波長のうち異なる複数の特性波長領域、即ちRGBの各々の波長について、その輝度を変調する特定波長領域輝度変調素子として機能するものである。
また、本実施形態では、色変調ライトバルブが表示解像度(投射型表示装置100の表示画像を観測者が見たときに観測者が知覚する解像度をいう。)を決定する。
次に、表示制御装置200の構成を図2ないし図6を参照しながら詳細に説明する。
図2は、表示制御装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。
表示制御装置200は、図2に示すように、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU70と、所定領域にあらかじめCPU70の制御プログラム等を格納しているROM72と、ROM72等から読み出したデータやCPU70の演算過程で必要な演算結果を格納するためのRAM74と、外部装置に対してデータの入出力を媒介するI/F78とで構成されており、これらは、データを転送するための信号線であるバス79で相互にかつデータ授受可能に接続されている。
I/F78には、外部装置として、輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブを駆動するライトバルブ駆動装置80と、データやテーブル等をファイルとして格納する記憶装置(記憶手段)82と、外部のネットワーク199に接続するための信号線とが接続されている。
記憶装置82は、HDR表示データを記憶している。
HDR表示データは、従来のsRGB等の画像フォーマットでは実現できない高い輝度ダイナミックレンジを実現することができる画像データであり、画素の輝度レベルを示す画素値を画像の全画素について格納している。現在は、特にCGの世界において、CGオブジェクトを実際の風景に合成するために用いられている。画像形式としては様々なものが存在するが、従来のsRGB等の画像フォーマットよりも高い輝度ダイナミックレンジを実現するために浮動小数点形式で画素値を格納する形式が多い。また、格納する値としては、人間の視覚特性を考慮しない物理的な放射輝度(Radiance=W/(sr・m2))や、人間の視覚特性を考慮した輝度(luminance=cd/m2)に関する値であるという点も特徴である。本実施形態では、HDR表示データとして、1つの画素についてRGB3原色毎に放射輝度レベルを示す画素値を浮動小数点値として格納した形式を用いる。例えば、1つの画素の画素値として(1.2,5.4,2.3)という値が格納されている。
HDR表示データは、高い輝度ダイナミックレンジのHDR画像を撮影し、撮影したHDR画像に基づいて生成する。しかしながら、現在のフィルムカメラおよびデジタルスチルカメラでは、自然界における高い輝度ダイナミックレンジのHDR画像を一度に撮影することはできない。そこで、何らかの方法で露出を変化させた複数の撮影画像から1枚のHDR画像を生成する。なお、HDR表示データの生成方法の詳細については、例えば、公知文献1「P.E.Debevec, J.Malik, "Recovering High Dynamic Range Radiance Maps from Photographs", Proceedings of ACM SIGGRAPH97 , pp.367-378 (1997)」に掲載されている。
また、記憶装置82は、輝度変調ライトバルブの制御値を登録した制御値登録テーブル(制御用データ構造、第1制御値登録テーブル)400と、色変調ライトバルブ毎にその色変調ライトバルブの制御値を登録した制御値登録テーブル(制御用データ構造、第2制御値登録テーブル)420R,420G,420Bを記憶している(記憶ステップ)。
(制御値登録テーブル)
図3は制御値登録テーブル400のデータ構造を示す図であり、図4は制御値登録テーブル420Rのデータ構造を示す図である。
なお、本実施形態においては、説明を簡単にするために、輝度変調ライトバルブ及び色変調ライトバルブの各々が4階調(2ビット階調)である場合を例に取り上げて説明する。また、このような4階調の変調素子を直列に配置することにより、2変調系としては、4×4=16階調(4ビット階調)が得られる。
以下に、輝度変調ライトバルブ及び色変調ライトバルブの各々を4階調で駆動させるための制御値登録テーブルについて説明する。
図3に示すように、制御値登録テーブル400には輝度変調ライトバルブの制御値毎に1つのレコードが登録されている。各レコードは、輝度変調ライトバルブの制御値を登録したフィールドと、輝度変調ライトバルブの透過率を登録したフィールドとを含んで構成されている。
図3の例では、第1段目のレコードには、制御値(第1制御値)として「0」が、透過率として「0.10」が登録されている。これは、輝度変調ライトバルブに対して制御値「0」を出力すると、輝度変調ライトバルブの透過率が10%となることを示している。
また、同様に、制御値(第1制御値)「1」〜「3」の各々に応じて、透過率「0.35」、「0.55」、「0.70」が登録されている。
また、図4に示すように、制御値登録テーブル420Rには液晶ライトバルブ40Rの制御値毎に1つのレコードが登録されている。各レコードは、液晶ライトバルブ40Rの制御値を登録したフィールドと、液晶ライトバルブ40Rの透過率を登録したフィールドとを含んで構成されている。
図4の例では、第1段目のレコードには、制御値(第2制御値)として「0」が、透過率として「0.10」が各々登録されている。これは、液晶ライトバルブ40Rに対して制御値「0」を出力すると、液晶ライトバルブ40Rの透過率が10%となることを示している。
また、同様に、制御値(第2制御値)「1」〜「3」の各々に応じて、透過率「0.35」、「0.55」、「0.70」が登録されている。
ここで、このような制御値登録テーブル400、420Rに設定された4つの透過率「0.10」、「0.35」、「0.55」、「0.70」は、その平均値が、最大値「0.70」と最小値「0.10」とによって決定される中間値より大きくなるように設定された値となっている。具体的に説明すると、4つの透過率の平均値は、
(0.10+0.35+0.55+0.70)/4=0.425 …(A)
となる。また、最大値と最小値とによって決定される中間値は、
(0.70−0.10)/2+0.10=0.4 …(B)
となる。従って、制御値登録テーブル400、420Rに設定された透過率は、平均値(A)>中間値(B)の関係を満たすように設定された値となっている。
また、このような関係を満たす透過率を設定する際に、ガンマカーブを採用し、ガンマ値を1以下に設定してもよい。このようにガンマ値を1以下に設定した場合においても、上記のように平均値(A)>中間値(B)の関係を満たして、制御値登録テーブル400、420Rの透過率を設定することが可能となる。
なお、制御値登録テーブル420G,420Bのデータ構造については、特に図示しないが、制御値登録テーブル420Rと同様のデータ構造を有している。ただし、制御値登録テーブル420Rと異なるのは、同一の制御値に対応する透過率が異なる点である。
なお、本実施形態においては、図3及び図4に示すように、輝度変調ライトバルブ及び色変調ライトバルブの各々の階調数が2ビット(0〜3値)である場合の例を示したが、実際には各ライトバルブの階調数に相当するレコードが登録される。例えば、階調数が4ビットである場合は16個のレコードが登録され、階調数が8ビットである場合は256個のレコードが登録される。
次に、制御値登録テーブル400、420Rを利用した2変調系の透過率特性について説明する。
図5は、上記の制御値登録テーブル400、420Rを利用した2変調系の透過率特性(光伝搬特性)を示す図である。また、図6は、図5に示した本実施形態の透過率特性と比較するための比較図である。
図5に示す透過率特性は、制御値登録テーブル400における4階調の透過率と、制御値登録テーブル420Rにおける4階調の透過率とを掛け合わせることによって得られた階調数と透過率との関係を示している。ここで、制御値登録テーブル400、420Rの各々は、上記のように平均値(A)>中間値(B)の関係を満たしている値、即ち、
透過率 : 0.10 0.35 0.55 0.70 …(C)
であるので、この特性の2つの変調素子を直列に配置することにより、以下のような16の透過率が得られる。
0.01 0.035 0.035 0.055 0.055 0.07 0.07 0.1225
0.1925 0.1925 0.245 0.245 0.3025 0.385 0.385 0.49
ここで、同じ系列の掛け算となるため、実質的には以下の10の透過率値となる。
0.01 0.035 0.055 0.07 0.1225
0.1925 0.245 0.3025 0.385 0.49
従って、図5に示すような透過率特性が得られる。
一方、図6に示す透過率特性における、透過率は、
透過率 : 0.10 0.30 0.50 0.70 …(D)
となっている。ここで、4つの透過率「0.10」、「0.30」、「0.50」、「0.70」において、平均値は、
(0.10+0.30+0.50+0.70)/4=0.40 …(E)
となり、最大値と最小値とによって決定される中間値は、
(0.70−0.10)/2+0.10=0.4 …(F)
となる。従って、(D)に示した透過率は、平均値(E)=中間値(F)となっており、平均値(E)>中間値(F)の関係を満たしていない。
そして、透過率(D)によって設定された輝度変調ライトバルブと色変調ライトバルブによる2変調系の透過率特性を求めると、以下のような16の透過率が得られる。
0.01 0.03 0.03 0.05 0.05 0.07 0.07 0.09
0.15 0.15 0.21 0.21 0.25 0.35 0.35 0.49
ここで、同じ系列の掛け算となるため、実質的には以下の10の透過率値となる。
0.01 0.03 0.05 0.07 0.09
0.15 0.21 0.25 0.35 0.49
従って、図6に示すような透過率特性が得られる。
以上の図5及び図6を比較すると、図6は従来例の問題点で挙げたように暗部の階調が多く、明部の階調が少なくなっていることが分かる。これに対して、図5に示す本実施形態の透過率特性は、図6に示す比較対象の透過率特性よりも明部の階調における透過率が多くなっていることがわかる。具体的には、図5及び図6における階調「5」〜「9」における透過率が多くなっていることが分かる。
次に、制御値登録テーブル400、420Rにおいて、透過率(C)、(D)以外の透過率を有する場合について説明する。
また、例えば透過率が
透過率 : 0.10 0.25 0.50 0.70 …(G)
となっている場合においては、4つの透過率「0.10」、「0.25」、「0.50」、「0.70」の平均値は、
(0.10+0.25+0.50+0.70)/4=0.3875 …(H)
となり、最大値と最小値とによって決定される中間値は、
(0.70−0.10)/2+0.10=0.4 …(I)
となる。従って、(G)に示した透過率は、平均値(H)<中間値(I)となっており、平均値(H)>中間値(I)の関係を満たしていない。
このような透過率(G)に基づく2変調系の透過率特性は、図5と比較して暗部の階調が多く、明部の階調が少なってしまう。
また、例えば透過率が
透過率 : 0.20 0.50 0.60 0.67 …(J)
となっている場合においては、4つの透過率「0.20」、「0.50」、「0.60」、「0.67」の平均値は、
(0.20+0.50+0.60+0.67)/4=0.4925 …(K)
となり、最大値と最小値とによって決定される中間値は、
(0.67−0.20)/2+0.20=0.435 …(L)
となる。従って、(J)に示した透過率は、平均値(K)>中間値(L)の関係を満たしている。
このような透過率(J)に基づく2変調系の透過率特性は、図6と比較して明部の階調を多くし、暗部の階調を少なくすることができる。
次に、図7を参照し、投射型表示装置100におけるCPU70の構成およびCPU70で実行される処理を説明する。
CPU70は、マイクロプロセッシングユニット(MPU)等からなり、ROM72の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図7のフローチャートに示す表示制御処理を実行するようになっている。
(表示制御処理)
図7は、表示制御処理を示すフローチャートである。
表示制御処理は、HDR表示データに基づいて輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブの制御値をそれぞれ決定し、決定した制御値に基づいて輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブを駆動する処理であって、CPU70において実行されると、図7に示すように、まず、ステップS100に移行するようになっている。
ステップS100では、HDR表示データを記憶装置82から読み出す。
次いで、ステップS102に移行して、読み出したHDR表示データを解析し、画素値のヒストグラムや、輝度レベルの最大値、最小値および平均値等を算出する。この解析結果は、暗めのシーンを明るくしたり、明るすぎるシーンを暗くしたり、中間部コントラストを協調するなどの自動画像補正に使用したり、トーンマッピングに使用したりするためである。
次いで、ステップS104に移行して、ステップS102の解析結果に基づいて、HDR表示データの輝度レベルを投射型表示装置100の輝度ダイナミックレンジにトーンマッピングする。
図8は、トーンマッピング処理を説明するための図である。
HDR表示データを解析した結果、HDR表示データに含まれる輝度レベルの最小値がSminで、最大値がSmaxであるとする。また、投射型表示装置100の輝度ダイナミックレンジの最小値がDminで、最大値がDmaxであるとする。図8の例では、SminがDminよりも小さく、SmaxがDmaxよりも大きいので、このままでは、HDR表示データを適切に表示することができない。そこで、Smin〜SmaxのヒストグラムがDmin〜Dmaxのレンジに収まるように正規化する。
なお、トーンマッピングの詳細については、例えば、公知文献2「F.Drago, K.Myszkowski, T.Annen, N.Chiba, "Adaptive Logarithmic Mapping For Displaying High Contrast Scenes", Eurographics 2003, (2003)」に掲載されている。
次いで、ステップS106に移行して、色変調ライトバルブの解像度に合わせてHDR画像をリサイズ(拡大または縮小)する。このとき、HDR画像のアスペクト比を保持したままHDR画像をリサイズする。リサイズ方法としては、例えば、平均値法、中間値法、ニアレストネイバー法(最近傍法)が挙げられる。
次いで、ステップS108に移行して、リサイズ画像の各画素の輝度レベルRpおよび光源10の輝度Rsに基づいて、上式(1)により、リサイズ画像の画素毎に光変調率Tpを算出する。
次いで、ステップS110に移行して、色変調ライトバルブの各画素の透過率T2として初期値(例えば、0.2)を与え、色変調ライトバルブの各画素の透過率T2を仮決定する。
次いで、ステップS112に移行して、算出した光変調率Tp、仮決定した透過率T2およびゲインGに基づいて、上式(2)により、色変調ライトバルブの画素単位で輝度変調ライトバルブの透過率T1’を算出する。ここで、色変調ライトバルブが3枚の液晶ライトバルブ40R〜40Bから構成されていることから、同一の画素についてRGB3原色毎に透過率T1’が算出される。これに対し、輝度変調ライトバルブが1枚の液晶ライトバルブ30から構成されていることから、それらの平均値等をその画素のT1’として算出する。
次いで、ステップS114に移行して、輝度変調ライトバルブの画素毎に、その画素と光路上で重なり合う色変調ライトバルブの画素について算出した透過率T1’の重み付け平均値をその画素の透過率T1として算出する。重み付けは、重なり合う画素の面積比により行う。
次いで、ステップS116(第1制御値決定手段)に移行して、輝度変調ライトバルブの画素毎に、その画素について算出した透過率T1に対応する制御値(第1制御値)を制御値登録テーブル400から読み出し、読み出した制御値をその画素の制御値として決定する。制御値の読出では、算出した透過率T1に最も近似する透過率を制御値登録テーブル400のなかから検索し、検索により索出した透過率に対応する制御値を読み出す。この検索は、例えば、2分探索法を用いて行うことにより高速な検索を実現する。
次いで、ステップS118に移行して、色変調ライトバルブの画素毎に、その画素と光路上で重なり合う輝度変調ライトバルブの画素について決定した透過率T1の重み付け平均値を算出し、算出した平均値、ステップS108で算出した光変調率TpおよびゲインGに基づいて、上式(2)により、その画素の透過率T2を算出する。重み付けは、重なり合う画素の面積比により行う。
次いで、ステップS120(第2制御値決定手段)に移行して、色変調ライトバルブの画素毎に、その画素について算出した透過率T2に対応する制御値(第2制御値)を制御値登録テーブル420R〜420Bから読み出し、読み出した制御値をその画素の制御値として決定する。制御値の読出では、算出した透過率T2に最も近似する透過率を制御値登録テーブル420R〜420Bのなかから検索し、検索により索出した透過率に対応する制御値を読み出す。この検索は、例えば、2分探索法を用いて行うことにより高速な検索を実現する。
次いで、ステップS122に移行して、ステップS116,S120で決定した制御値をライトバルブ駆動装置80に出力し、輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブをそれぞれ駆動して表示画像を投影し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、本実施形態の動作を図9ないし図12を参照しながら説明する。
以下では、色変調ライトバルブはいずれも、横18画素×縦12画素の解像度および4ビットの階調数を有し、輝度変調ライトバルブは、横15画素×縦10画素の解像度および4ビットの階調数を有する場合を例にとって説明を行う。
表示制御装置200では、ステップS100〜S104を経て、HDR表示データが読み出され、読み出されたHDR表示データが解析され、その解析結果に基づいて、HDR表示データの輝度レベルが投射型表示装置100の輝度ダイナミックレンジにトーンマッピングされる。次いで、ステップS106を経て、色変調ライトバルブの解像度に合わせてHDR画像がリサイズされる。
次いで、ステップS108を経て、リサイズ画像の画素毎に光変調率Tpが算出される。例えば、リサイズ画像における画素pの光変調率Tpは、画素pの輝度レベルRp(R,G,B)が(1.2,5.4,2.3)、光源10の輝度Rs(R,G,B)が(10000,10000,10000)であるとすると、(1.2,5.4,2.3)/(10000,10000,10000)=(0.00012,0.00054,0.00023)となる。
図9は、色変調ライトバルブの透過率T2を仮決定する場合を示す図である。
次いで、ステップS110を経て、色変調ライトバルブの各画素の透過率T2が仮決定される。色変調ライトバルブの左上4区画の画素をp21(左上)、p22(右上)、p23(左下)、p24(右下)とした場合、画素p21〜p24の透過率T2には、図9に示すように、初期値T20が与えられる。
図10は、色変調ライトバルブの画素単位で輝度変調ライトバルブの透過率T1’を算出する場合を示す図である。
次いで、ステップS112を経て、色変調ライトバルブの画素単位で輝度変調ライトバルブの透過率T1’が算出される。画素p21〜p24に着目した場合、これに対応する輝度変調ライトバルブの透過率T11〜T14は、図10に示すように、画素p21〜p24の光変調率をTp1〜Tp4、ゲインGを「1」とすると、下式(3)〜(6)により算出することができる。
実際に数値を用いて計算する。Tp1=0.00012、Tp2=0.05、Tp3=0.02、Tp4=0.01、T20=0.1である場合は、下式(3)〜(6)によりT11=0.0012、T12=0.5、T13=0.2、T14=0.1となる。
T11 = Tp1/T20 …(3)
T12 = Tp2/T20 …(4)
T13 = Tp3/T20 …(5)
T14 = Tp4/T20 …(6)
図11は、輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1を決定する場合を示す図である。
次いで、ステップS114を経て、輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1が決定される。輝度変調ライトバルブの左上4区画の画素をp11(左上)、p12(右上)、p13(左下)、p14(右下)とした場合、画素p11は、図11(a)に示すように、色変調ライトバルブと輝度変調ライトバルブの解像度が異なることから、画素p21〜画素p24と光路上で重なり合う。色変調ライトバルブの解像度が18×12で、輝度変調ライトバルブの解像度が15×10であるので、画素p11は、その最小公倍数から6×6の矩形領域に区分することができる。そして、画素p11と画素p21〜p24との重なり合う面積比は、図11(b)に示すように、25:5:5:1となる。したがって、画素p11の透過率T15は、図11(c)に示すように、下式(7)により算出することができる。
実際に数値を用いて計算する。T11=0.0012、T12=0.5、T13=0.2、T14=0.002である場合は、下式(7)によりT15=0.1008となる。
T15=(T11×25+T12×5+T13×5+T14×1)/36 …(7)
画素p12〜p14の透過率T16〜T18についても、画素p11と同様に、面積比による重み付け平均値を算出することにより求めることができる。
次いで、ステップS116を経て、輝度変調ライトバルブの画素毎に、その画素について算出された透過率T1に対応する制御値が制御値登録テーブル400から読み出され、読み出された制御値がその画素の制御値として決定される。例えば、T15=0.1008であるので、制御値登録テーブル400を参照すると、図3に示すように、0.10が最も近似した値となる。したがって、制御値登録テーブル400からは、画素p11の制御値として「0」が読み出される。
図12は、色変調ライトバルブの各画素の透過率T2を決定する場合を示す図である。
次いで、ステップS118を経て、色変調ライトバルブの各画素の透過率T2が決定される。画素p24は、図12(a)に示すように、色変調ライトバルブと輝度変調ライトバルブの解像度が異なることから、画素p11〜画素p14と光路上で重なり合う。色変調ライトバルブの解像度が18×12で、輝度変調ライトバルブの解像度が15×10であるので、画素p24は、その最小公倍数から5×5の矩形領域に区分することができる。そして、画素p24と画素p11〜p14との重なり合う面積比は、図12(b)に示すように、1:4:4:16となる。したがって、画素p24に着目した場合、これに対応する輝度変調ライトバルブの透過率T19は、下式(8)により算出することができる。そして、画素p24の透過率T24は、ゲインGを「1」とすると、図12(c)に示すように、下式(9)により算出することができる。
実際に数値を用いて計算する。T15=0.09、T16=0.33、T17=0.15、T18=0.06、Tp4=0.01である場合は、下式(8),(9)によりT19=0.1188、T24=0.0842となる。
T19=(T15×1+T16×4+T17×4+T18×16)/25 …(8)
T24=Tp4/T19 …(9)
画素p21〜p23の透過率T21〜T23についても、画素p24と同様に、面積比による重み付け平均値を算出することにより求めることができる。
次いで、ステップS120を経て、色変調ライトバルブの画素毎に、その画素について算出された透過率T2に対応する制御値が制御値登録テーブル420R〜420Bから読み出され、読み出された制御値がその画素の制御値として決定される。例えば、液晶ライトバルブ40Rの画素p24についてT24=0.0842である場合、制御値登録テーブル420Rを参照すると、図4に示すように、0.10が最も近似した値となる。したがって、制御値登録テーブル420Rからは、画素p24の制御値として「0」が読み出される。
そして、ステップS122を経て、決定された制御値がライトバルブ駆動装置80に出力される。これにより、輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブがそれぞれ駆動して表示画像が投影される。
このようにして、本実施形態では、色変調ライトバルブの各画素の透過率T2を仮決定し、仮決定した透過率T2およびHDR表示データに基づいて輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1を決定し、決定した透過率T1に基づいて輝度変調ライトバルブの各画素の制御値を決定し、決定した透過率T1およびHDR表示データに基づいて色変調ライトバルブの各画素の透過率T2を決定し、決定した透過率T2に基づいて色変調ライトバルブの各画素の制御値を決定するようになっている。
上述したように、本実施形態の投射型表示装置100においては、輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブを介して光源10からの光を変調するので、比較的高い輝度ダイナミックレンジおよび階調数を実現することができる。
また、制御値登録テーブルにおける透過率の平均値が、透過率の最大値と最小値とによって決定される中間値より大きくなるように設定されていることにより、輝度変調素子及び色変調素子の両者を通じた2変調系の透過率が、透過率の低い側に集中することがない。これにより、透過率が低い側の階調数を減少させて、透過率が高い側の階調数を増加させることができる。即ち、暗表示の階調が集中することなく、明表示の階調数を増加させることができる。
また、輝度変調素子と色変調素子の各々において、透過率の平均値が、透過率の最大値と最小値とによって決定される中間値より大きくなるように設定されていない場合では、両者の透過率を掛け合わせた2変調系の透過率は、1変調系の場合よりも低い値が多く出現してしまう。これに対して、本実施形態においては、明表示の階調数が増加するので、2変調系による諧調数が暗表示に集中するのを抑制できる。
また、輝度変調素子及び色変調素子の両方の光変調素子において、制御値登録テーブルにおける透過率の平均値が、透過率の最大値と最小値とによって決定される中間値より大きくなるように設定されていることにより、2変調系の透過率が、透過率の低い側に集中することがない。これにより、透過率が低い側の階調数を減少させて、透過率が高い側の階調数を増加させることができる。即ち、暗表示の階調が集中することなく、明表示の階調数を増加させることができる。
また、ガンマカーブに基づいて、輝度変調素子又は色変調素子の透過率特性が規定されることにより、各透過率特性における透過率を各々規定する必要がないので、容易に各透過率特性を規定して透過率を設定することができる。また、ガンマ値が1以下では、暗表示の階調数が減少して明表示の階調を増加するので、換言すれば、透過率の低い側の階調数が減少し、透過率の高い側の階調数が増加するので、上記と同様の効果が得られる。
また、色変調素子は、赤色、緑色及び青色の各々の色波長において変調させるので、各色波長を2変調系で表示した際に、透過率が低い側の階調数を減少させて、透過率が高い側の階調数を増加させることができる。換言すれば、各色波長の光学特性において、暗表示の階調が集中することなく、明表示の階調数を増加させることができる。
また、表示解像度を決定する色変調ライトバルブの透過率T2の方を後に決定するので、誤差の影響を抑制することができ、従来に比して、画質が劣化する可能性を低減することができる。更に、階調数に相当する数の階調テーブルを保持しなくてもすむので、階調数を増加させても、従来に比して、階調テーブルのサイズおよび生成時間がさほど増大することがない。
また、本実施形態においては、制御値登録テーブル400、420Rを利用して、輝度変調ライトバルブと色変調ライトバルブによる2変調制御について説明したが、2変調制御を行わずに、輝度変調ライトバルブの全面の透過率を固定し、色変調ライトバルブの取り得る透過率の平均値が、透過率の最大値と最小値とによって決定される中間値以下になるように設定されてもよい。また、色変調ライトバルブの透過率の平均値は中間値以下であること、即ち、上記の(F)や(H)のように平均値が中間値以下であることが好ましい。また、一つの変調素子だけの階調特性を使用するため、2変調制御の場合とは異なり、一般のディスプレイと同様の階調特性を使用することが好ましい。このようにすれば、明表示と暗表示のバランスの取れた表示を実現することができる。
また、このように輝度変調ライトバルブの透過率を固定することにより、コンピュータ画面における表示画像を良好に表示することができる。このようなコンピュータの画面を表示する場合において、2変調素子による表示を行うと、解像度の差異によって1ラインの線などがきれいに表示できず、明部の階調を多くした階調特性では不自然な表示となる可能性があるが、輝度変調ライトバルブの透過率を固定することにより、明表示と暗表示のバランスの取れた表示を実現することができる。
また、2変調制御においては、画像の種類によって明表示における明るさの度合いが大きくなることで表示特性が低下し、暗表示をしても明るさが残る暗表示となってしまい、鮮やかな黒色を実現するのが困難となる場合があるが、上記のように輝度変調ライトバルブの透過率を固定することにより、明表示と暗表示のバランスの取れた表示を実現することができる。
更に、本実施形態では、仮決定した透過率T2およびHDR表示データに基づいて、色変調ライトバルブの画素単位で輝度変調ライトバルブの透過率T1’を算出し、算出した透過率T1’に基づいて輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1を算出するようになっている。
輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブがそれぞれ異なる解像度を有する場合は、仮決定された透過率T2に基づいて輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1を直接算出するよりも、一旦、仮決定された透過率T2に基づいて色変調ライトバルブの画素単位で輝度変調ライトバルブの透過率T1’を算出してから、輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1を算出した方が処理が簡単になる。したがって、輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブがそれぞれ異なる解像度を有する場合に、輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1を比較的簡単に算出することができる。
更に、本実施形態では、輝度変調ライトバルブの画素毎に、その画素と光路上で重なり合う色変調ライトバルブの画素について算出した透過率T1’に基づいて、その画素の透過率T1を算出するようになっている。
これにより、輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブがそれぞれ異なる解像度を有する場合に、輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1が、その画素と光路上で重なり合う色変調ライトバルブの画素の透過率T2に対して比較的適切な値となるので、画質が劣化する可能性を更に低減することができる。また、輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1を更に簡単に算出することができる。
更に、本実施形態では、輝度変調ライトバルブの画素毎に、その画素と光路上で重なり合う色変調ライトバルブの画素について算出した透過率T1’の重み付け平均値を、その画素の透過率T1として算出するようになっている。
これにより、輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブがそれぞれ異なる解像度を有する場合に、輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1が、その画素と光路上で重なり合う色変調ライトバルブの画素の透過率T2に対して更に適切な値となるので、画質が劣化する可能性を更に低減することができる。また、輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1を更に簡単に算出することができる。
更に、本実施形態では、色変調ライトバルブの画素毎に、その画素と光路上で重なり合う輝度変調ライトバルブの画素について決定した透過率T1に基づいて、その画素の透過率T2を算出するようになっている。
これにより、輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブがそれぞれ異なる解像度を有する場合に、色変調ライトバルブの各画素の透過率T2が、その画素と光路上で重なり合う輝度変調ライトバルブの画素の透過率T1に対して比較的適切な値となるので、画質が劣化する可能性を更に低減することができる。また、色変調ライトバルブの各画素の透過率T2を比較的簡単に算出することができる。
更に、本実施形態では、色変調ライトバルブの画素毎に、その画素と光路上で重なり合う輝度変調ライトバルブの画素について決定した透過率T1の重み付け平均値を算出し、その平均値に基づいてその画素の透過率T2を算出するようになっている。
これにより、輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブがそれぞれ異なる解像度を有する場合に、色変調ライトバルブの各画素の透過率T2が、その画素と光路上で重なり合う輝度変調ライトバルブの画素の透過率T1に対して更に適切な値となるので、画質が劣化する可能性を更に低減することができる。また、色変調ライトバルブの各画素の透過率T2を更に簡単に算出することができる。
更に、本実施形態では、1段目の光変調素子として輝度変調ライトバルブを、2段目の光変調素子として色変調ライトバルブをそれぞれ利用するようになっている。
これにより、従来の投射型表示装置に光変調素子を1つだけ追加すればよいので、投射型表示装置100を比較的容易に構成することができる。
なお、上記実施形態においては、輝度変調ライトバルブが1枚の液晶ライトバルブ30から構成されていることから、1つの制御値登録テーブル400を用意し、制御値登録テーブル400に基づいて輝度変調ライトバルブの各画素の制御値を決定するように構成したが、これに限らず、RGB3原色毎に制御値登録テーブル400R,400G,400Bを用意し、制御値登録テーブル400R〜400Bに基づいて輝度変調ライトバルブの各画素の制御値を決定するように構成することもできる。輝度変調ライトバルブは、光の全波長領域の輝度を変調するため、制御値登録テーブル400には、代表的な波長の光の透過率が登録されている。しかしながら、RGB3原色のそれぞれの波長については、必ずしも登録されている透過率とはならない。
そこで、輝度変調ライトバルブについては、厳密に、RGB3原色毎に制御値に対応する透過率を測定し、制御値登録テーブル400R〜400Bを構成する。次いで、輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T1をRGB3原色毎に決定し、Rについて算出した透過率T1に最も近似する透過率を制御値登録テーブル400Rのなかから検索し、検索により索出した透過率に対応する制御値を読み出す。同様に、Gについて算出した透過率T1およびBについて算出した透過率T1に基づいて制御値登録テーブル400G,400Bから該当の制御値を読み出す。そして、輝度変調ライトバルブの同一の画素について読み出した制御値の平均値等をその画素の制御値として算出する。
これにより、輝度変調ライトバルブの各画素の制御値が、その画素と光路上で重なり合う色変調ライトバルブの画素のRGB3原色毎の透過率に対して比較的適切な値となるので、画質が劣化する可能性を更に低減することができる。
また、上記実施形態においては、色変調ライトバルブを、表示解像度を決定する光変調素子として構成したが、これに限らず、輝度変調ライトバルブを、表示解像度を決定する光変調素子として構成することもできる。この場合、色変調ライトバルブの各画素の透過率T1(先に決定される光変調素子の透過率をT1とする。)を決定してから、輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T2(後に決定される光変調素子の透過率をT2とする。)を決定する。また、上記と同様に、RGB3原色毎に制御値登録テーブル400R〜400Bを用意し、制御値登録テーブル400R〜400Bに基づいて輝度変調ライトバルブの各画素の制御値を決定するように構成することもできる。
具体的には、輝度変調ライトバルブの各画素の透過率T2をRGB3原色毎に決定し、Rについて算出した透過率T2に最も近似する透過率を制御値登録テーブル400Rのなかから検索し、検索により索出した透過率に対応する制御値を読み出す。同様に、Gについて算出した透過率T2およびBについて算出した透過率T2に基づいて制御値登録テーブル400G,400Bから該当の制御値を読み出す。そして、輝度変調ライトバルブの同一の画素について読み出した制御値の平均値等をその画素の制御値として算出する。
これにより、輝度変調ライトバルブの各画素の制御値が、その画素と光路上で重なり合う色変調ライトバルブの画素のRGB3原色毎の透過率に対して比較的適切な値となるので、画質が劣化する可能性を更に低減することができる。
また、上記実施形態において、投射型表示装置100は、輝度変調ライトバルブを1枚の液晶ライトバルブ30から構成したが、これに限らず、図13に示すように、液晶ライトバルブ40R〜40Bの入射側にそれぞれ液晶ライトバルブ30R,30G,30Bを設けて構成することもできる。この場合、表示解像度を決定する光変調部は、液晶ライトバルブ30R〜30Bおよび液晶ライトバルブ40R〜40Bのいずれであってもよい。
図13は、RGBの3原色毎に輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブを設けて投射型表示装置100を構成した場合のハードウェア構成を示すブロック図である。
これにより、RGB3原色毎の輝度を独立に2段階で変調することができるので、画質が劣化する可能性を更に低減することができる。
また、上記実施形態において、投射型表示装置100は、輝度変調部12および色変調部14を光学的に直接接続して構成したが、これに限らず、図14に示すように、輝度変調部12および色変調部14の間にリレーレンズ50を設けて構成することもできる。
この場合、表示解像度を決定する光変調部は、輝度変調部12および色変調部14のいずれであってもよい。
図14は、輝度変調部12および色変調部14の間にリレーレンズ50を設けて投射型表示装置100を構成した場合のハードウェア構成を示すブロック図である。
これにより、輝度変調ライトバルブの画像を精度よく色変調ライトバルブに写像することができるので、結像精度を向上することができる。
また、上記実施形態において、投射型表示装置100は、輝度変調部12の出射側に色変調部14を設けて構成したが、これに限らず、図15に示すように、色変調部14の出射側に輝度変調部12を設けて構成することもできる。この場合、結像精度を向上させるため、色変調部14および輝度変調部12の間にリレーレンズ50を設けるのが好ましい。また、表示解像度を決定する光変調部は、色変調部14および輝度変調部12のいずれであってもよい。
図15は、色変調部14の出射側に輝度変調部12を設けて投射型表示装置100を構成した場合のハードウェア構成を示すブロック図である。
また、上記実施形態において、投射型表示装置100は、色変調部14を3板式(3つの液晶ライトバルブ40R〜40Bにより色変調を行う方式)として構成したが、これに限らず、図16に示すように、色変調部14を単板式(1つの液晶ライトバルブ40により色変調を行う方式)として構成することもできる。単板式の色変調ライトバルブは、例えば、液晶ライトバルブにカラーフィルターを設けることにより構成することができる。この場合、結像精度を向上させるため、輝度変調部12および色変調部14の間にリレーレンズ50を設けるのが好ましい。また、表示解像度を決定する光変調部は、輝度変調部12および色変調部14のいずれであってもよい。
図16は、単板式として投射型表示装置100を構成した場合のハードウェア構成を示すブロック図である。
また、上記実施形態において、投射型表示装置100は、輝度変調部12および色変調部14を内蔵して構成したが、これに限らず、図17に示すように、光の全波長領域の輝度を変調する単板式投射型表示装置310と、単板式投射型表示装置310からの投影光を受ける投光性のフレネルレンズ312と、フレネルレンズ312の出射側に設けかつRGB3原色毎に光の輝度を変調する色変調パネル314とからなる投射型表示システム300として構成することもできる。この場合、表示解像度を決定する光変調部は、単板式投射型表示装置310および色変調パネル314のいずれであってもよい。
図17は、投射型表示システム300のハードウェア構成を示すブロック図である。
また、上記実施形態において、投射型表示装置100は、輝度変調部12および色変調部14を内蔵して構成したが、これに限らず、図18に示すように、RGB3原色毎に光の輝度を変調する3板式投射型表示装置320と、3板式投射型表示装置320からの投影光を受ける投光性のフレネルレンズ312と、フレネルレンズ312の出射側に設けかつ光の全波長領域の輝度を変調する輝度変調パネル324とからなる投射型表示システム300として構成することもできる。この場合、表示解像度を決定する光変調部は、3板式投射型表示装置320および輝度変調パネル324のいずれであってもよい。
図18は、投射型表示システム300のハードウェア構成を示すブロック図である。
また、上記実施形態において、投射型表示装置100は、輝度変調部12および色変調部14を内蔵して構成したが、これに限らず、図19に示すように、バックライト410と、バックライト410の出射側に設けかつ光の全波長領域の輝度を変調する輝度変調パネル412と、輝度変調パネル412の出射側に設けかつRGB3原色毎に光の輝度を変調する色変調パネル414とからなるディスプレイ400として構成することもできる。この場合、表示解像度を決定する光変調部は、輝度変調パネル412および色変調パネル414のいずれであってもよい。
図19は、ディスプレイ400のハードウェア構成を示すブロック図である。
このように、第1光変調素子および第2光変調素子の構成としては様々なバリエーションが考えられる。図1、図13ないし図19の構成も含め、第1光変調素子および第2光変調素子の構成のバリエーションをまとめると次の通りである。なお、第2光変調素子が表示解像度を決定しかつ高解像度であるものとする。
また、上記実施形態においては、HDR表示データに基づいて輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブの制御値を決定するように構成したが、通常の各色8ビットRGB画像データを利用する場合、通常のRGB画像データの0〜255という値は、輝度の物理量ではなくあくまで相対的な0〜255という値である。そのため、通常のRGB画像データに基づいて本発明の表示装置の表示を行うためには、通常のRGB画像から、表示すべき物理的な輝度Rpまたは表示装置全体の透過率Tpを決めなければいけない。
図20は、入力値登録テーブル440のデータ構造を示す図である。
そのために、図20の入力値登録テーブル440を用いれば、通常のRGB画像の0〜255という入力値から物理的な透過率Tpへの変換を行うことができ、かつ、このテーブルの透過率Tpの設定の仕方によって簡単に通常のRGB画像に対する表示の見た目(階調特性)を変更することが可能となる。このテーブルにおける透過率Tpは、上式(2)におけるTpであるため、この値が決定されれば後は、上記実施形態と同様の処理を行うことにより、複数の光変調素子の透過率T1,T2が決定され表示が行える。
図21は、入力値登録テーブル460のデータ構造を示す図である。
図21の入力値登録テーブル460は、透過率Tpの代わりに輝度Rpを用いたものである。このテーブルにおける輝度Rpは、上式(1)におけるRpであるため、この値が決定されれば後は、上記実施形態と同様の処理を行うことにより、複数の光変調素子の透過率T1,T2が決定され表示が行える。
また、上記実施形態においては、色変調ライトバルブの画素毎に、その画素と光路上で重なり合う輝度変調ライトバルブの画素について決定した透過率T1の重み付け平均値を算出し、その平均値に基づいてその画素の透過率T2を算出するように構成したが、これに限らず、色変調ライトバルブの画素毎に、その画素と光路上で重なり合う輝度変調ライトバルブの画素について決定した制御値をもとに、その制御値に対応する透過率T1tableを制御値登録テーブル400から読み出し、読み出した透過率T1tableの重み付け平均値を算出し、その平均値に基づいてその画素の透過率T2を算出するように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、同一の画素についてRGB3原色毎に算出した透過率T1’の平均値等をその画素のT1’として算出するように構成したが、これに限らず、透過率T1’はそのままRGB3原色毎に算出し、ステップS114において、同一の画素についてRGB3原色毎に算出した透過率T1の平均値等をその画素のT1として算出するように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、色変調ライトバルブの画素毎に、その画素と光路上で重なり合う輝度変調ライトバルブの画素について決定した透過率T1の重み付け平均値を算出し、その平均値に基づいてその画素の透過率T2を算出するように構成したが、これに限らず、色変調ライトバルブの画素毎に、その画素と光路上で重なり合う輝度変調ライトバルブの画素について決定した透過率T1の最大値、最小値または平均値を算出し、その算出値に基づいてその画素の透過率T2を算出するように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、輝度変調ライトバルブおよび色変調ライトバルブを用いて光の輝度を2段階に変調するように構成したが、これに限らず、輝度変調ライトバルブを2セット用いて光の輝度を2段階に変調するように構成することもできる。
また、上記実施形態においては、液晶ライトバルブ30,40R〜40Bとしてアクティブマトリックス型の液晶表示素子を用いて構成したが、これに限らず、液晶ライトバルブ30,40R〜40Bとしてパッシブマトリックス型の液晶表示素子およびセグメント型の液晶表示素子を用いて構成することもできる。アクティブマトリックス型の液晶表示は、精密な階調表示ができるという利点があり、パッシブマトリックス型の液晶表示素子およびセグメント型の液晶表示素子は、安価に製造できるという利点を有する。
また、上記実施形態において、投射型表示装置100は、透過型の光変調素子を設けて構成したが、これに限らず、輝度変調ライトバルブまたは色変調ライトバルブをDMD(Dynamic Mirror Device)等の反射型の光変調素子で構成することもできる。この場合、HDR表示データに基づいて反射率を決定する。
また、上記実施形態においては、説明を簡単にするため、画素数および階調数が小さい光変調素子を用いているが、画素数および階調数が大きい光変調素子を用いる場合においても上記実施形態と同様に処理することができる。
また、上記実施形態においては、説明を簡単にするため、ゲインG=1.0と設定したが、ハードウェア構成によっては、ゲインG=1.0ではなくなる。また、実際の計算コストを考えたときには、ゲインGの影響を含んだかたちで制御値および透過率を制御値登録テーブルに登録しておく方とよい。
また、上記実施形態において、図7のフローチャートに示す処理を実行するにあたっては、ROM72にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する場合について説明したが、これに限らず、これらの手順を示したプログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRAM74に読み込んで実行するようにしてもよい。
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
また、上記実施形態においては、本発明に係る光伝搬特性制御装置、光学表示装置、光伝搬特性制御プログラムおよび光学表示装置制御プログラム、並びに光伝搬特性制御方法および光学表示装置制御方法を、図1に示すように、投射型表示装置100に適用したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能である。
投射型表示装置100のハードウェア構成を示すブロック図。 表示制御装置200のハードウェア構成を示すブロック図。 制御値登録テーブル400のデータ構造を示す図。 制御値登録テーブル420Rのデータ構造を示す図。 本実施形態の透過率特性を示す図。 比較対象の透過率特性を示す図。 表示制御処理を示すフローチャート図。 トーンマッピング処理を説明するための図。 色変調ライトバルブの透過率を仮決定する場合を示す図。 輝度変調ライトバルブの透過率を算出する場合を示す図。 輝度変調ライトバルブの各画素の透過率を決定する場合を示す図。 色変調ライトバルブの各画素の透過率を決定する場合を示す図。 RGBの3原色毎に光変調素子を設けた構成を示すブロック図。 輝度変調部と色変調部の間にリレーレンズを備えた構成を示すブロック図。 色変調部の出射側に輝度変調部を設けた構成を示すブロック図。 単板式の投射型表示装置のハードウェア構成を示すブロック図。 投射型表示システムのハードウェア構成を示すブロック図。 投射型表示システムのハードウェア構成を示すブロック図。 ディスプレイのハードウェア構成を示すブロック図。 入力値登録テーブルのデータ構造を示す図。 入力値登録テーブルのデータ構造を示す図。 従来技術を説明するための図。
符号の説明
10 光源、30 液晶ライトバルブ(輝度変調ライトバルブ、第1光変調素子)、40R〜40B 液晶ライトバルブ(色変調ライトバルブ、第2光変調素子、特定波長領域輝度変調素子)、82 記憶装置(記憶手段)、100 投射型表示装置(光学表示装置)、400 制御値登録テーブル(制御用データ構造、第1制御値登録テーブル)、420R 制御値登録テーブル(第制御用データ構造、2制御値登録テーブル)


Claims (3)

  1. 光源と、
    光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有し、前記光源からの光の全波長領域の輝度を変調する輝度変調ライトバルブと、光伝搬特性を独立に制御可能な複数の画素を有し、前記輝度変調ライトバルブから入射した光のうち各色光毎の輝度を変調する色変調ライトバルブと、を備え、前記輝度変調ライトバルブ及び前記色変調ライトバルブを介して前記光源からの光を変調して画像を表示する光学表示装置であって、
    表示データに基づいて前記輝度変調ライトバルブ及び前記色変調ライトバルブの制御値をそれぞれ決定し、決定した制御値に基づいて前記輝度変調ライトバルブ及び前記色変調ライトバルブを駆動する表示制御処理を行う表示制御装置を備え、
    前記輝度変調ライトバルブの解像度と前記色変調ライトバルブの解像度とが異なり、前記色変調ライトバルブの解像度が表示解像度であり、
    前記表示制御処理が、
    前記表示データの各画素の輝度レベルと前記光源の輝度とに基づいて、表示画像の各画素の光変調率を算出する第1ステップと、
    前記色変調ライトバルブの各画素の光伝搬率を仮決定する第2ステップと、
    前記第1ステップで算出した前記光変調率と前記第2ステップで仮決定した前記光伝搬率とに基づいて、前記色変調ライトバルブの画素単位で前記輝度変調ライトバルブの光伝搬率を算出する第3ステップと、
    前記第3ステップで算出した前記光伝搬率に基づいて、前記輝度変調ライトバルブの各画素の光伝搬率を算出する第4ステップと、
    前記第4ステップで算出した前記光伝搬率に基づいて、前記輝度変調ライトバルブの各画素の制御値を決定する第5ステップと、
    前記第4ステップで算出した前記光伝搬率と前記第1ステップで算出した前記光変調率とに基づいて、前記色変調ライトバルブの各画素の光伝搬率を算出する第6ステップと、
    前記第6ステップで算出した前記光伝搬率に基づいて、前記色変調ライトバルブの各画素の制御値を決定する第7ステップと、
    前記第5ステップで決定した前記制御値と前記第7ステップで決定した前記制御値とに基づいて、前記輝度変調ライトバルブ及び前記色変調ライトバルブを駆動する第8ステップと、を備え、
    前記輝度変調ライトバルブ及び前記色変調ライトバルブの少なくともいずれか一方のライトバルブの取り得る光伝搬率の平均値が、光伝搬率の最大値と最小値とによって決定される中間値以下になるように設定されていることを特徴とする光学表示装置。
  2. 前記第4ステップにおいて、前記輝度変調ライトバルブの各画素の光伝搬率を算出する際に、算出しようとする前記輝度変調ライトバルブの画素と重なり合う前記色変調ライトバルブの複数の画素に対応する前記第3ステップで算出した複数の前記光伝搬率の面積比による重み付け平均値を算出することを特徴とする請求項1に記載の光学表示装置。
  3. 前記第6ステップにおいて、前記色変調ライトバルブの各画素の光伝搬率を算出する際に、算出しようとする前記色変調ライトバルブの画素と重なり合う前記輝度変調ライトバルブの複数の画素に対応する前記第4ステップで算出した複数の前記光伝搬率の面積比による重み付け平均値を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の光学表示装置。
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