JP2003186107A - 投射型表示装置とその駆動方法 - Google Patents

投射型表示装置とその駆動方法

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JP2003186107A JP2001383721A JP2001383721A JP2003186107A JP 2003186107 A JP2003186107 A JP 2003186107A JP 2001383721 A JP2001383721 A JP 2001383721A JP 2001383721 A JP2001383721 A JP 2001383721A JP 2003186107 A JP2003186107 A JP 2003186107A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランプの光出力強度を変化させることなく光
変調手段への入射光量を変化させることができ、映像表
現力や使用環境への順応性の面で優れた効果を発揮する
ことのできる投射型表示装置の提供。 【解決手段】光源2と、光源2から射出される光を複数
の色光に分離する色分離手段13、14と、色分離手段
13、14により分離された複数の色光を変調する光変
調手段22、23、24と、光変調手段22、23、2
4により変調された色光を合成する色合成手段25と、
色合成手段25により合成された光を投射する投射手段
26とを有する投射型液晶装置30であって、光変調手
段22、23、24と色分離手段13、14との間に第
1の調光手段22a、23a、24aが備えられ、外部
からの情報に基づいてこれら第1の調光手段を制御する
ことによってこれら第1の調光手段を透過する色光の光
量を調節可能な構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投射型表示装置と
その駆動方法に関し、特に映像表現力に優れ、使用環境
や使用者の好みに合った明るさの映像が得られる投射型
表示装置とその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器の発達はめざましく、解
像度が高く、低消費電力でかつ薄型の表示装置の要求が
高まり、研究開発が進められている。中でも液晶表示装
置は液晶分子の配列を電気的に制御して、光学的特性を
変化させることができ、上記のニーズに対応できる表示
装置として期待されている。このような液晶表示装置の
一形態として、液晶ライトバルブを用いた光学系から射
出される映像を投射レンズを通してスクリーンに拡大投
射する投射型液晶表示装置(液晶プロジェクタ)が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】投射型液晶表示装置は
光変調手段として液晶ライトバルブを用いたものである
が、投射型表示装置には、液晶ライトバルブの他、デジ
タルミラーデバイス(Digital Mirror Device,以下、D
MDと略記する)を光変調手段としたものも実用化され
ている。ところが、従来の投射型表示装置は以下のよう
な問題点を有している。
【0004】(1)光学系を構成する様々な光学要素で
生じる光漏れや迷光のため、充分なコントラストが得ら
れない。つまり、表示できる明るさの範囲(ダイナミッ
クレンジ)が狭く、陰極線管(Cathode Ray Tube, 以
下、CRTと略記する)を用いた既存の映像モニタと比
較すると、映像品質の点で劣ってしまう。
【0005】(2)各種の映像信号処理により映像の品
質向上を図ろうとしても、ダイナミックレンジが固定さ
れているために、充分な効果を発揮することができな
い。
【0006】このような投射型表示装置の問題点に対す
る解決策、つまりダイナミックレンジを拡大する方法と
しては、映像信号に応じて光変調手段(ライトバルブ)
に入射させる光量を変化させることが考えられる。それ
を実現するのに最も簡便な方法は、ランプの光出力強度
を変化させることである。投射型液晶表示装置におい
て、メタルハライドランプの出力光の制御を行う方法
が、特開平3−179886号公報に開示されている。
【0007】しかしながら、投射型液晶表示装置に用い
るランプとしては高圧水銀ランプが現在主流となってい
るが、高圧水銀ランプで光出力強度を制御するのは極め
て困難である。したがって、ランプの光出力強度自体は
変化させなくても、光変調手段の入射光量を映像信号に
応じて変化させることのできる方法が求められている。
【0008】さらに上記の問題点に加えて、現行の投射
型表示装置では光源の強度が固定されているため、例え
ば暗めの鑑賞環境においては画面が明るくなりすぎた
り、また、投射距離や投射レンズのズーミングにより投
射サイズを変化させた際に、それに応じて画面の明るさ
が変化したりしてしまうという問題点もあった。
【0009】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、ランプの光出力強度を変化させる
ことなく光変調手段への入射光強度を変化させることが
でき、映像表現力や使用環境への順応性の面で優れた効
果を発揮することのできる投射型表示装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明の投射型表示装置は、光源と、上記光
源から射出される光を複数の色光に分離する色分離手段
と、上記色分離手段により分離された複数の色光を変調
する複数の光変調手段と、上記複数の光変調手段により
変調された色光を合成する色合成手段と、上記色合成手
段により合成された光を投射する投射手段とを有する投
射型表示装置であって、分離された少なくとも1つの色
光の光路上において、上記光変調手段と、上記色分離手
段との間に、上記色光の光量を調節する第1の調光手段
を備え、外部からの情報に基づいて上記第1の調光手段
を制御することによって該第1の調光手段を透過する色
光の光量を調節可能な構成としたことを特徴とする。
【0011】本発明者は、光源の光出力強度を変化させ
ることなく、映像に応じて光変調手段に入射される光量
を調節するための手段として、光源からの射出光を上記
色分離手段により分離して得られる複数の色光のうち少
なくとも1つの色光の強度(光量)を外部からの情報に
基づいて調節可能な機能を付加すればよいことを見出し
た。上記の「外部からの情報」には、例えば、光変調手
段に供給される映像信号に基づく情報、投射拡大率に基
づく情報、使用環境下における明るさの状況に基づく情
報、使用者の好みに基づく情報などが挙げられる。
【0012】すなわち、第1の発明の投射型表示装置に
よれば、分離された少なくとも1つの色光の光路上にお
いて、上記光変調手段と、上記色分離手段との間に、光
量を調節する第1の調光手段を備えられ、この第1の調
光手段が上記外部からの情報に基づいて制御される構
成、言い換えれば、上記複数の光変調手段のうち少なく
とも1つの光変調手段と上記色分離手段との間に、上記
色分離手段により分離した複数の色光のうち少なくとも
1つの色光の光量を調節する第1の調光手段が備えら
れ、この第1の調光手段が上記外部からの情報に基づい
て制御される構成となっているため、例えば上記外部か
らの情報が映像信号に基づく情報である場合、その時の
映像シーンが色合いに偏りのある場面のとき、上記第1
の調光手段を制御することによってこの第1の調光手段
を透過する色光の透過率を調節し、この第1の調光手段
に対応する光変調手段に入射する光量を調節できる。こ
のようにして、光源の光出力強度が一定のままでも上記
複数の光変調手段のうち少なくとも1つの光変調手段に
おいて映像に応じた色光強度を得ることができ、投射型
表示装置のダイナミックレンジを拡大することができ
る。従って、上記第1の発明の投射型表示装置では、外
部からの情報に基づいて上記第1の調光手段を制御する
ことによって上記光源からの射出光を上記色分離手段で
分離して得られる複数の色光のうち少なくとも1つの色
光の光量が調節可能であるので、光源の光出力強度が一
定のままでも上記第1の調光手段に対応する光変調手段
において所望の強度の色光が得られるため、投射型表示
装置のダイナミックレンジを拡大することができ、映像
表現力や使用環境への順応性に優れた投射型表示装置を
実現することができる。
【0013】また、上記第1の発明の投射型表示装置に
おいては、上記光源と上記色分離手段との間に、上記光
源から射出された光の光量を調節する第2の調光手段を
備え、外部からの情報に基づいて上記第2の調光手段を
制御することによって該第2の調光手段を透過する上記
光源から射出された光の光量を調節可能とされた投射型
表示装置(第2の発明の投射型表示装置)であってもよ
い。このように上記光源と上記色分離手段との間に上記
のような第2の調光手段が設けられた構成としたものに
あっては、外部からの情報に基づいてこの第2の調光手
段で光源からの射出光について色分離前に光量を予め調
節でき、この後、色分離後の複数の色光のうち少なくと
も1つの色光の光量を第1の調光手段で調節できる。
【0014】また、上記第1の発明の投射型表示装置に
おいては、上記色分離手段により分離された複数の色光
が、赤色光、緑色光、青色光であり、上記複数の光変調
手段は上記赤色光を変調する赤色光用変調手段と上記緑
色光を変調する緑色光用変調手段と上記青色光を変調す
る青色光用変調手段であり、上記複数の光変調手段と上
記色分離手段との間にそれぞれ上記第1の調光手段が備
えられ、外部からの情報に基づいてこれら第1の調光手
段を制御することによって該第1の調光手段を透過する
光量を調節可能な構成とされていることが好ましい。
【0015】このような構成の投射型表示装置によれ
ば、上記複数の光変調手段と上記色分離手段との間にそ
れぞれ上記第1の調光手段が備えられ、言い換えれば、
分離された複数の色光の各光路上において上記光変調手
段と上記色分離手段との間に第1の調光手段が備えられ
ているので、光源からの射出光を色分離後に得られた赤
色光、緑色光、青色光のいずれの光量も調節可能であ
る。したがって、光源の光出力強度が一定のままでも各
第1の調光手段に対応する光変調手段において所望の光
量が得られるため、映像に応じた明るさが得られ、ま
た、映像の色合いに偏りがある場合であっても効果的に
調光でき、投射型表示装置のダイナミックレンジを拡大
することができ、映像表現力や使用環境への順応性に優
れた投射型表示装置の実現に有利である。
【0016】また、このように上記複数の光変調手段と
上記色分離手段との間にそれぞれ上記第1の調光手段が
備えられた場合は、各第1の調光手段を制御することに
より、複数の色光毎に光量調節できるので、各光変調手
段から射出された色光を合成した光のホワイトバランス
を調整できる。このように上記複数の光変調手段と上記
色分離手段との間にそれぞれ上記第1の調光手段が備え
られた場合は、これら上記第1の調光手段をそれぞれ制
御することで、各変調手段に射出される色光の強度が調
節できるので、色分離前に上記のような第2の調光手段
を設けなくても済む。
【0017】また、上記第2の発明の投射型表示装置に
おいて、上記色分離手段により分離された複数の色光
が、赤色光、緑色光、青色光であり、上記複数の光変調
手段は上記赤色光を変調する赤色光用変調手段と上記緑
色光を変調する緑色光用変調手段と上記青色光を変調す
る青色光用変調手段であり、緑色光路上において上記緑
色光用変調手段と上記色分離手段との間に上記第1の調
光手段が備えられ、外部からの情報に基づいて上記第1
の調光手段を制御することによって該第1の調光手段を
透過する緑色光の光量を調節可能な構成とされていても
よい。
【0018】この投射型表示装置によれば、外部からの
情報に基づいてこの第2の調光手段で光源からの射出光
について色分離前に光量を予め調節でき、この後、色分
離後の複数の色光のうち緑色光の光量を第1の調光手段
で調節できるので、例えば、夕景や青空の映像の場合、
第1の調光手段を制御して緑色光の光量を小さくするこ
とで緑色の表示階調をきめ細かくでき、緑色の階調表現
性が良くなる。緑色光は観察者から見たときに視感度が
良いため、赤色光や青色光が強くても緑色光が弱いと映
像が暗く感じる。夕景のような映像では赤色光は強く出
力する必要があり、調光装置(調光手段)が色分離以前
の段階に設置してある場合、映像が暗く見えるにもかか
わらず、あまり減光できない。その結果、緑色の階調再
現性が低くなってしまい良好な映像表示は得られない。
一方、上記の投射型表示装置では、色分離後の複数の色
光のうち緑色光の強度(光量)を第1の調光手段で調節
できるようにしているので、青空や夕景などのように映
像の色合いに偏りがある場合であっても、映像表現を良
好にすることができる。
【0019】また、上記第2の発明の投射型表示装置に
おいて、上記色分離手段により分離された複数の色光
が、赤色光、緑色光、青色光であり、上記複数の光変調
手段は上記赤色光を変調する赤色光用変調手段と上記緑
色光を変調する緑色光用変調手段と上記青色光を変調す
る青色光用変調手段であり、青色光路上において上記青
色光用変調手段と上記色分離手段との間に上記第1の調
光手段が備えられ、外部からの情報に基づいて上記第1
の調光手段を制御することによって該第1の調光手段を
透過する青色光の光量を調節可能な構成とされていても
よい。
【0020】この投射型表示装置によれば、外部からの
情報に基づいてこの第2の調光手段で光源からの射出光
について色分離前に光量を予め調節でき、この後、色分
離後の複数の色光のうち青色光の強度を第1の調光手段
で調節できるので、例えば、夕景の映像の場合、第1の
調光手段を制御して青色光の強度(光量)を小さくする
ことで、映像中の赤色光の割合を多くすることができ
る。従って、上記の投射型表示装置では、色分離後の複
数の色光のうち青色光の強度を第1の調光手段で調節で
きるようにしているので、夕景などのように色合いに偏
りがある映像であっても、表現を良好にすることができ
る。また、このように上記色分離手段と上記青色光用変
調手段との間に、青色光の強度を調節可能な第1の調光
手段が設けられていると、青色が少ない映像のときに青
色光用変調手段に入射する青色光の強度(光量)を小さ
くできるので、青色光用変調手段が後述の液晶装置から
構成されていても液晶装置が上記青色光により劣化する
のを改善でき、青色光用変調手段としての液晶装置の耐
光性を向上できる。
【0021】また、上記第2の発明の投射型表示装置に
おいて、上記色分離手段により分離された複数の色光
が、赤色光、緑色光、青色光であり、上記複数の光変調
手段は上記赤色光を変調する赤色光用変調手段と上記緑
色光を変調する緑色光用変調手段と上記青色光を変調す
る青色光用変調手段であり、緑色光路上で上記緑色光用
変調手段と上記色分離手段との間及び青色光路上で上記
青色光用変調手段と上記色分離手段との間にそれぞれ上
記第1の調光手段が備えられ、外部からの情報に基づい
てこれら第1の調光手段を制御することによって該第1
の調光手段を透過する青色光の光量と緑色光の光量をそ
れぞれ調節可能な構成とされていてもよい。このような
構成の投射型表示装置によれば、先に述べた青色光の光
量を調節可能な第1の調光手段が設けられたものや、緑
色光の強度を調節可能な第1の調光手段が設けられたも
のと同様の効果が得られる。
【0022】また、第3の発明の投射型表示装置は、光
源と、上記光源から射出された光を順次複数の色光に分
離する色分離手段と、上記色分離手段により分離された
各色光を変調する光変調手段と、上記光変調手段により
変調された各色光を順次投射する投射手段とを有する投
射型表示装置であって、上記色分離手段と上記光変調手
段との間に、上記色分離手段から各色光が射出されるタ
イミングに同期して各色毎の光量が調節可能な第1の調
光手段を備え、外部からの情報に基づいて上記第1の調
光手段を制御することによって該第1の調光手段を透過
する光量を調節可能としたことを特徴とする。
【0023】かかる構成の第3の発明の投射型表示装置
では、外部からの情報に基づいて上記第1の調光手段を
制御することによって、上記光源からの射出光を上記色
分離手段により分離した各色光について各色毎の光量が
調節可能であるので、光源の光出力強度が一定のままで
も光変調手段において各色所望の光量が得られるため、
投射型表示装置のダイナミックレンジを拡大することが
でき、映像表現力や使用環境への順応性に優れた投射型
表示装置を実現することができる。
【0024】また、第4の発明の投射型表示装置は、光
源と、上記光源から射出された光を順次複数の色光に分
離する色分離手段、上記色分離手段により分離された各
色光を変調する光変調手段と、上記光変調手段により変
調された各色光を順次投射する投射手段とを有する投射
型表示装置であって、上記光源と上記色分離手段との間
に、上記色分離手段から各色光が射出されるタイミング
に同期して上記光源から射出された光の光量が調節可能
な第2の調光手段を備え、外部からの情報に基づいて上
記第2の調光手段を制御することによって該第2の調光
手段を透過する光源から射出された光の光量を調節可能
な構成としたことを特徴とする。
【0025】かかる構成の投射型表示装置では、外部か
らの情報に基づいて上記第2の調光手段を制御すること
によって上記光源からの射出光について色分離前に光量
を調節され、このように光量が調節された光が色分離手
段を透過して得られる色光も色毎に光量が調節されるこ
ととなり、光源の光出力強度が一定のままでも光変調手
段において所望の光量が得られるため、投射型表示装置
のダイナミックレンジを拡大することができ、映像表現
力や使用環境への順応性に優れた投射型表示装置を実現
することができる。
【0026】また、第5の発明の投射型表示装置は、異
なる色光をそれぞれ射出することが可能な複数の光源
と、上記複数の光源に対応して設けられ各色光を変調す
る複数の光変調手段と、上記複数の光変調手段により変
調された色光を合成する色合成手段と、上記色合成手段
により合成された光を投射する投射手段とを有する投射
型表示装置であって、上記異なる色光のうち少なくとも
1つの色光の光路上において、上記光源と上記光変調手
段との間に、上記色光の光量を調節する第1の調光手段
を備え、外部からの情報に基づいて上記第1の調光手段
を制御することによって該第1の調光手段を透過する光
量を調節可能な構成としたことを特徴とする。
【0027】かかる構成の第5の発明の投射型表示装置
では、外部からの情報に基づいて上記第1の調光手段を
制御することによって上記複数の光源から射出された複
数の色光のうち少なくとも1つの色光の光量が調節可能
であり、上記第1の調光手段に対応する光変調手段にお
いて所望の光量が得られるため、投射型表示装置のダイ
ナミックレンジを拡大することができ、映像表現力や使
用環境への順応性に優れた投射型表示装置を実現するこ
とができる。
【0028】また、上記第5の発明の投射型表示装置に
おいては、上記異なる色光が、赤色光、緑色光、青色光
であり、上記複数の光変調手段は前記赤色光を変調する
赤色光用変調手段と上記緑色光を変調する緑色光用変調
手段と上記青色光を変調する青色光用変調手段であり、
上記複数の光源と複数の光変調手段との間にそれぞれ上
記第1の調光手段が備えられ、外部からの情報に基づい
てこれら第1の調光手段を制御することによって該第1
の調光手段を透過する色光の光量を調節可能な構成とさ
れていることが好ましい。
【0029】このような構成の投射型表示装置によれ
ば、上記複数の光源と上記複数の光変調手段との間にそ
れぞれ上記第1の調光手段が備えられ、言い換えれば、
複数の色光の各光路上において上記光源と上記光変調手
段との間に第1の調光手段が備えられているので、複数
の光源から射出される赤色光、緑色光、青色光のいずれ
の光量も調節可能である。各光源の光出力強度が一定の
ままでも各第1の調光手段に対応する光変調手段におい
て所望の強度(光量)の色光が得られるため、映像に応
じた明るさが得られ、また、映像の色合いに偏りがある
場合であっても効果的に調光でき、投射型表示装置のダ
イナミックレンジを拡大することができ、映像表現力や
使用環境への順応性に優れた投射型表示装置の実現に有
利である。
【0030】また、第6の発明の投射型表示装置は、異
なる色光を順次射出することが可能な光源と、上記各色
光を変調する光変調手段と、上記光変調手段により変調
された各色光を順次投射する投射手段とを有する投射型
表示装置であって、上記光源と上記光変調手段との間
に、上記光源から各色光が射出されるタイミングに同期
して各色毎の光量が調節可能な第1の調光手段を備え、
外部からの情報に基づいて上記第1の調光手段を制御す
ることによって該第1の調光手段を透過する光量を調節
可能としたことを特徴とする。かかる構成の第6の発明
の投射型表示装置では、外部からの情報に基づいて上記
第1の調光手段を制御することによって、上記光源から
射出された各色光について色毎の光量が調節可能である
ので、上記光源から射出される各色光の光出力強度が一
定のままでも光変調手段において各色光毎に所望の光量
が得られる。そのため、投射型表示装置のダイナミック
レンジを拡大することができ、映像表現力や使用環境へ
の順応性に優れた投射型表示装置を実現することができ
る。
【0031】上記のいずれかの構成の投射型表示装置に
おいて、上記第1の調光手段の少なくとも1つは、調光
用液晶素子であってもよい。このように第1の調光手段
が調光用液晶素子から構成されている場合、この調光用
液晶素子に電圧を印加する際、例えば、印加する電圧を
高くすることにより、この第1の調光手段を透過する色
光の透過率を低くし、印加する電圧を低くすることによ
り、この第1の調光手段を透過する色光の透過率を高く
することで、上記色光の強度を調節できる。
【0032】上記のいずれかの構成の投射型表示装置に
おいて、上記第1の調光手段の少なくとも1つは、ロー
ルスクリーン方式又は円盤回転方式のシャッタであって
もよい。このように第1の調光手段がロールスクリーン
方式又は円盤回転方式のシャッタから構成されている場
合、この第1の調光手段を透過する色光を一定期間遮蔽
でき、この遮蔽する期間を変更することで、この第1の
調光手段を透過する色光の光量を調節することができ
る。
【0033】上記のいずれかの構成の投射型表示装置に
おいて、上記第2の調光手段の少なくとも1つは、調光
用液晶素子であってもよい。このように第2の調光手段
が調光用液晶素子から構成されている場合、この調光用
液晶素子に電圧を印加する際、例えば、印加する電圧を
高くすることにより、この第2の調光手段の透過率を低
くし、印加する電圧を低くすることにより、この第2の
調光手段の透過率を高くすることで、光源からの射出光
について色分離前に強度を調節できる。
【0034】上記のいずれかの構成の投射型表示装置に
おいて、上記第2の調光手段の少なくとも1つは、ロー
ルスクリーン方式又は円盤回転方式のシャッタであって
もよい。このように第2の調光手段がロールスクリーン
方式又は円盤回転方式のシャッタから構成されている場
合、この第2の調光手段を透過する色光を一定期間遮蔽
でき、この遮蔽する期間を変更することで、この第2の
調光手段を透過する光量を調節することができる。
【0035】上記の第1の調光手段や第2の調光手段と
して用いられる調光用液晶素子の具体的な形態として
は、一対の光透過性基板間に液晶層が挟持され、これら
一対の光透過性基板の液晶層側の面にそれぞれ光透過性
電極が形成され、さらにこれら光透過性電極の液晶層側
の面に配向膜がそれぞれ形成されてなる液晶パネルが備
えられたものを好適に用いることができ、この液晶パネ
ルとしては、TN(Twisted Nematic)方式、STN(S
uper Twisted Nematic)方式、VA(Vertical Alignme
nt)、OCB(Optically Compensated Bend)方式、I
PS(In-Plane Switching)方式、FLC(強誘電性液
晶)方式、AFLC(反強誘電性液晶)方式等のものを
用いることができる。
【0036】また、上記のいずれかの構成の本発明の投
射型表示装置の駆動手段として、映像信号に基づいて上
記第1の調光手段及び/又は第2の調光手段を制御する
制御信号を決定する制御信号決定手段と、上記制御信号
に基づいて上記第1の調光手段及び/又は第2の調光手
段を制御する調光制御手段とを備えることが好ましい。
この構成によれば、まず制御信号決定手段において映像
信号の各色のヒストグラム等に基づいて上記第1の調光
手段及び/又は第2の調光手段を制御するための制御信
号が決定され、調光制御手段がこれら制御信号に基づい
て上記第1の調光手段及び/又は第2の調光手段を制御
することにより映像に応じて明るさが変化した光を光変
調手段に供給する。この動作によって、投射型表示装置
のダイナミックレンジを拡大することができ、映像表現
力や使用環境への順応性に優れた投射型表示装置を実現
することができる。
【0037】本発明の投射型表示装置の駆動方法は、上
記のいずれかの構成の投射型表示装置の駆動方法であっ
て、映像信号に基づいて上記第1の調光手段及び/又は
第2の調光手段を制御する制御信号を決定し、上記制御
信号に基づいて上記第1の調光手段及び/又は第2の調
光手段を制御することにより上記光変調手段に入射され
る光量を調節することを特徴とする。この構成によれ
ば、投射型表示装置のダイナミックレンジを拡大するこ
とができ、映像表現力の高い映像を得ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】[投射型表示装置の第1の実施形
態]以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明
する。最初に、本発明の投射型表示装置の一例である投
射型液晶表示装置について図1〜図6を用いて説明す
る。本実施の形態の投射型液晶表示装置は、R(赤)、
G(緑)、B(青)の異なる色毎に透過型液晶ライトバ
ルブを備えた3板式の投射型カラー液晶表示装置であ
る。図1は第1の実施形態の投射型液晶表示装置を示す
概略構成図であって、図中、符号1は照明装置、2は光
源、3,4はフライアイレンズ(均一照明手段)、5d
は偏光変換装置、13,14はダイクロイックミラー
(色分離手段)、15,16,17は反射ミラー、22
a,23a,24aは第1の調光用液晶素子(第1の調
光手段)、22,23,24は液晶ライトバルブ(光変
調手段)、25はクロスダイクロイックプリズム、26
は投射レンズ(投射手段)を示している。
【0039】本実施の形態における照明装置1は、光源
2とフライアイレンズ3,4と偏光変換装置5dから構
成されている。光源2は高圧水銀ランプ等のランプ7と
ランプ7の光を反射するリフレクタ8とから構成されて
いる。また、光源光の照度分布を被照明領域である液晶
ライトバルブ22,23,24において均一化させるた
めの均一照明手段として、光源2側から第1フライアイ
レンズ3、第2フライアイレンズ4が順次設置されてい
る。各フライアイレンズ3,4は、複数(本実施の形態
では例えば6×8個)のレンズ9,10から構成されて
おり、光源2から射出された光の照度分布を被照明領域
である液晶ライトバルブにおいて均一化させるための均
一照明手段として機能する。この光源2からの射出光は
均一照明手段から偏光変換装置5dに射出される。
【0040】偏光変換装置5dは、均一照明手段側に設
けられた偏光ビームスプリッタアレイ(PBSアレイ)
と、ダイクロイックミラー13側に設けられた1/2波
長板アレイとから構成されている。この偏光変換装置5
dは、上記均一照明手段とダイクロイックミラー13と
の間に設けられている。
【0041】照明装置1の後段の構成を以下、各構成要
素の作用とともに説明する。青色光・緑色光反射のダイ
クロイックミラー13は、光源2からの光束のうちの赤
色光LRを透過させるとともに、青色光LBと緑色光L
Gとを反射させるものである。ダイクロイックミラー1
3を透過した赤色光LRは反射ミラー17で反射され、
赤色光調光用液晶素子(第1の調光手段)22aに入射
し、ここで強度(光量)が調節された後、赤色光用液晶
ライトバルブ22に入射される。上記赤色光調光用液晶
素子22aは、ダイクロイックミラー13の側方に配置
された反射ミラー17と赤色光用液晶ライトバルブ22
の間に配置されている。
【0042】一方、ダイクロイックミラー13で反射し
た色光のうち、緑色光LGは緑色光反射用のダイクロイ
ックミラー14によって反射され、緑色光調光用液晶素
子(第1の調光手段)23aに入射し、ここで強度(光
量)が調節された後、緑色光用液晶ライトバルブ23に
入射される。上記緑色光調光用液晶素子23aは、ダイ
クロイックミラー13の側方に配置されたダイクロイッ
クミラー14と緑色光用液晶ライトバルブ23の間に配
置されている。一方、青色光LBはダイクロイックミラ
ー14も透過し、リレーレンズ18、反射ミラー15、
リレーレンズ19、反射ミラー16、リレーレンズ20
からなるリレー系21を経て、青色光調光用液晶素子
(第1の調光手段)24aに入射し、ここで強度(光
量)が調節された後、青色光用液晶ライトバルブ24に
入射される。上記青色光調光用液晶素子24aは、ダイ
クロイックミラー14の側方に配置されたリレーレンズ
20と青色光用液晶ライトバルブ24の間に配置されて
いる。
【0043】上記の各第1の調光手段を構成する調光用
液晶素子は、一対のガラス基板(光透過性基板)間に液
晶層が挟持され、これら一対のガラス基板の液晶層側の
面にそれぞれ光透過性電極が形成され、さらにこれら光
透過性電極の液晶層側の面に配向膜がそれぞれ形成され
てなる液晶パネルと、この液晶パネルの両側に積層され
た偏光板から概略構成されている。上記一対のガラス基
板に挟まれる液晶としては、上記のTN方式等が用いら
れている。上記液晶パネルの両側に積層された偏光板の
うち少なくとも光の射出側に設けられた偏光板は、耐光
性を有するものであることが好ましい。このような耐光
性を有する偏光板は、液晶層に入射する光の波長よりも
短い間隔でストライプ状に配列された複数のAl(アル
ミニウム)リブが入射側の面に設けられたワイヤーグリ
ッド偏光板などの構造複屈折型のものが好適である。こ
のような複数の光反射体が設けられた偏光板は、特定の
偏光のみを透過し、ある特定の偏光のみを反射すること
ができる。
【0044】赤色光調光用液晶素子22aは、後述する
調光素子ドライバ34からの駆動信号を受けて光透過性
電極に電圧を印加する際、印加する電圧の大きさを変更
すると、透過率が0%に近い値〜100%の範囲で透過
率を自由に変更することができる。このように透過率を
0%に近い値〜100%の範囲で変更することで、赤色
光調光用液晶素子22aから射出される赤色光LRの強
度(光量)を変更できるので、映像に応じて印加する電
圧を低くして、透過率が高くなるようにすることにより
赤色光LRの強度(光量)が大きくなるようにし、ある
いは印加する電圧を高くして、透過率が低くなるように
することにより赤色光LRの強度(光量)が小さくなる
ようにすることで、赤色光LRの強度(光量)がこの赤
色光調光用液晶素子22aで調節される。
【0045】緑色光調光用液晶素子23aは、後述する
調光素子ドライバからの駆動信号を受けて光透過性電極
に電圧を印加する際、印加する電圧の大きさを変更する
と、透過率が0%に近い値〜100%の範囲で透過率を
自由に変更することができる。このように透過率を0%
に近い値〜100%の範囲で変更することで、緑色光調
光用液晶素子23aから射出される緑色光LGの強度
(光量)を変更できるので緑色光LGの強度(光量)が
この緑色光調光用液晶素子23aで調節される。青色光
調光用液晶素子24aは、後述する調光素子ドライバか
らの駆動信号を受けて光透過性電極に電圧を印加する
際、印加する電圧の大きさを変更すると、透過率が0%
に近い値〜100%の範囲で透過率を自由に変更するこ
とができる。このように透過率を0%に近い値〜100
%の範囲で変更することで、青色光調光用液晶素子24
aから射出される青色光LBの強度(光量)を変更でき
るので青色光LBの強度(光量)がこの青色光調光用液
晶素子24aで調節される。
【0046】各液晶ライトバルブ22,23,24によ
って変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプ
リズム25に入射される。このプリズムは4つの直角プ
リズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘
電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状
に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つ
の色光が合成されてカラー画像を表す光が形成される。
合成された光は投射光学系である投射レンズ26により
スクリーン27上に投射され、拡大された画像が表示さ
れる。
【0047】次に、本実施形態の投射型液晶表示装置3
0の駆動方法について説明する。図2は本実施形態の投
射型液晶表示装置30の駆動回路の構成を示すブロック
図である。調光機能を持たない従来の投射型液晶表示装
置の場合、入力された映像信号は適当な補正処理を経
て、そのまま液晶パネルドライバに供給されるが、調光
機能を有し、かつそれを映像信号に基づいて各色光強度
を制御する本実施形態の場合、基本的な構成として、以
下に説明するようにデジタル信号処理ブロックであるD
SP(1)〜DSP(2)などの回路が必要となる。
【0048】本実施の形態では、図2に示すように、ア
ナログ信号として入力された映像信号がADコンバータ
31を経て第1のデジタル信号処理回路であるDSP
(1)32(制御信号決定手段)に入力される。DSP
(1)では、映像信号から赤色光LR、緑色光LG、青
色光LBの各色のヒストグラムを取り出すようになって
いる。図3は、映像を構成する任意の1フレームの映像
信号から得られた各色の階調毎の出現度数分布(ヒスト
グラム)の例を示す図であり、図3(a)は赤色の階調
毎の出現度数分布、図3(b)は緑色の階調毎の出現度
数分布、図3(c)は青色の階調毎の出現度数分布を示
す。
【0049】DSP(1)32では、赤色の映像信号の
ヒストグラムから赤色光調光用液晶素子22aに印加す
る電圧値、即ち、赤色光調光用液晶素子22aの透過率
を決める明るさ制御信号が決定される。DSP(2)3
3(調光制御手段)では、DSP(1)32で決定され
た明るさ制御信号に基づいて調光素子ドライバ34を制
御し、最終的には調光素子ドライバ34が赤色光調光用
液晶素子22aを実際に駆動する。ここで赤色光調光用
液晶素子22aを駆動する際、印加する電圧は上記の明
るさ制御信号に基づいて変更される。
【0050】一方、DSP(1)32に入力された映像
信号は、DAコンバータ37により再びアナログ信号に
変換された後、パネルドライバ38に入力され、パネル
ドライバ38から赤色光用液晶ライトバルブ22に供給
される。
【0051】また、緑色光調光用液晶素子23aについ
ては、DSP(1)で決められる明るさ制御信号が緑色
の映像信号のヒストグラムに基づくものである以外は、
上記赤色光調光用液晶素子22aと同様にして駆動され
る。緑色光用液晶ライトバルブ23については、上記赤
色光用液晶ライトバルブ22と同様にDSP(1)に入
力された映像信号をDAコンバータにより再びアナログ
信号に変換された後、緑色光用液晶ライトバルブ駆動用
のパネルドライバに入力され、このパネルドライバから
緑色光用液晶ライトバルブ22に供給される。
【0052】また、青色光調光用液晶素子24aについ
ては、DSP(1)で決められる明るさ制御信号が青色
の映像信号のヒストグラムに基づくものである以外は、
上記赤色光調光用液晶素子22aと同様にして駆動され
る。青色光用液晶ライトバルブ24については、上記赤
色光用液晶ライトバルブ22と同様にDSP(1)に入
力された映像信号をDAコンバータにより再びアナログ
信号に変換された後、青色光用液晶ライトバルブ駆動用
のパネルドライバに入力され、このパネルドライバから
青色光用液晶ライトバルブ24に供給される。上記の動
作によって上記各色の映像信号のヒストグラムに基づい
て赤色光調光用液晶素子22a,緑色光調光用液晶素子
23a、青色光調光用液晶素子24aを制御し、各調光
用液晶素子を透過する色光の強度(各調光用液晶素子を
透過する色光の光量)が調節されるため、映像のダイナ
ミックレンジを拡大しつつ、きめ細かな階調表現を実現
することができる。
【0053】ここで、照明装置1の制御方法に関して
は、[1]表示映像適応型の制御、の他に、[2]投射拡大
率による制御、[3]外部からの制御、などが考えられ
る。以下にそれぞれの方法について説明する。 [1]表示映像適応型の制御 まず、表示映像適応型の制御、すなわち明るいシーンで
は光量を多くし、暗いシーンでは光量を少なくするよう
な表示映像に適応した明るさ制御を行う場合について考
える。この場合、上記で説明したように、上記DSP
(1)で映像信号に基づいて明るさ制御信号が決定され
るが、その方法には例えば次の3通りが考えられる。
【0054】(a)注目しているフレームに含まれてい
る画素データのうち、明るさが最大の階調値を明るさ制
御信号とする方法。例えば0〜255の256ステップ
の階調数を含む映像信号を想定する。連続した映像を構
成する任意の1フレームに着目した場合、そのフレーム
に含まれるデータの階調毎の出現度数分布(ヒストグラ
ム)が、図4のようになったとする。この図の場合、ヒ
ストグラムに含まれる最も明るい階調値が190である
ので、この階調値190を明るさ制御信号とする。この
方法は、入力される映像信号に対し、最も忠実に明るさ
を表現できる方法である。
【0055】(b)注目しているフレームに含まれてい
る階調毎の出現度数分布(ヒストグラム)より、最大の
明るさから出現数について一定の割合(例えば10%)
となる階調値を明るさ制御信号とする方法。例えば映像
信号の出現度数分布が図5のようであった場合、ヒスト
グラムより明るい側から総画素数に対して10%の領域
をとる。10%に相当するところの階調値が230であ
ったとすると、この階調値230を明るさ制御信号とす
る。図5に示したヒストグラムのように、階調値255
の近傍に突発的なデータがあった場合、上記(a)の方
法を採用すれば、階調値255が明るさ制御信号とな
る。しかしながら、この突発的なデータ部分は画面全体
における情報としてはあまり意味をなしていない。これ
に対して、階調値230を明るさ制御信号とする本方法
は、画面全体の中で情報として意味を持つ領域によって
判定する方法と言うことができる。なお、上記の割合は
1〜50%程度の範囲で変化させてもよい。
【0056】(c)画面を複数のブロックに分割して、
ブロック毎、含まれている画素の階調値の平均値を求
め、最大のものを明るさ制御信号とする方法。例えば図
6に示すように、画面をm×n個のブロックに分割し、
それぞれのブロックA11,…,Amn毎の明るさ(階
調値)の平均値を算出し、そのうちで最大のものを明る
さ制御信号とする。なお、画面の分割数は6〜200程
度とすることが望ましい。この方法は、画面全体の雰囲
気を損なうことなく、明るさを制御できる方法である。
上記(a)〜(c)の方法について、明るさ制御信号の
判定を、表示領域全体に対して行う他に、例えば表示領
域の中央部分など、特定の部分だけに上記方法を適用す
ることもできる。この場合、視聴者が注目している部分
から明るさを決定するような制御の仕方が可能となる。
【0057】次に上記DSP(2)において、上記の方
法で決定した明るさ制御信号に基づいて調光素子ドライ
バ34を制御するが、この方法にも例えば次の2通りが
考えられる。
【0058】(a)出力された明るさ制御信号に応じて
リアルタイムで制御する方法。この場合は上記DSP
(1)から出力された明るさ制御信号をそのまま上記調
光素子ドライバに供給すればよいため、上記DSP
(2)での信号処理は不要となる。この方法は映像の明
るさに完全に追従する点で理想的ではあるが、映像の内
容により画面の明暗が短い周期で変化することもあり、
鑑賞時に余計なストレスを感じるなどの問題が発生する
恐れがある。
【0059】(b)出力された明るさ制御信号にLPF
(ローパスフィルター)をかけ、その出力で制御する方
法。例えばLPFによって1〜30秒以下の明るさ制御
信号の変化分をカットし、その出力によって制御する。
この方法によれば、細かい時間の変化分はカットされる
ため、上記のような短い周期での明暗の変化を避けるこ
とができる。
【0060】[2]投射拡大率による制御 投射レンズ26の拡大率に対応させて制御する。通常は
液晶ライトバルブにおける単位面積あたりの光量が一定
であるから、投影像を拡大したときは画面が暗くなり、
縮小したときは明るくなる傾向にある。したがって、こ
れを補正するように、拡大した場合には光量が増えるよ
うに、縮小した場合には光量が減るように調光用液晶素
子5を制御する。
【0061】[3]外部からの制御 使用者が好みに応じて調光用液晶素子22a、23a、
24aをそれぞれ制御できるようにする。例えば暗い鑑
賞環境においては光量が少なく、明るい鑑賞環境におい
ては光量が多くなるように調光用液晶素子22a、23
a、24aを制御する。この場合、使用者がコントロー
ラを用いて、もしくは調光用液晶素子22a、23a、
24aを直接操作するなどして調節する構成としてもよ
いし、明るさセンサなどを設けて自動的に制御される構
成としてもよい。ただし、これら[2]、[3]の制御を行
うためには、図2でDSP(1)32〜DSP(2)3
3のような回路は不要になるが、それ以外の回路構成は
必要である。
【0062】本実施形態の投射型表示装置30によれ
ば、外部からの情報に基づいて上記調光用液晶素子22
a、23a、24aに印加する電圧を変更することによ
って、光源2からの射出光を色分離後に得られる各色光
について各色毎に強度(光量)を調節可能であるので、
光源2の光出力強度が一定のままで液晶ライトバルブ2
2,23,24においてそれぞれ所望の強度が得られる
ため、投射型表示装置のダイナミックレンジを拡大する
ことができ、映像表現力や使用環境への順応性に優れた
投射型表示装置を実現することができる。また、ダイク
ロイックミラー14と青色光用液晶ライトバルブ24と
の間に、青色光の強度(光量)を調節可能な青色光調光
用液晶素子24aが設けられているので、青色が弱い映
像のときに青色光用液晶ライトバルブ24に入射する青
色光の強度(光量)を小さくすることができるので、青
色光用液晶ライトバルブ24を構成する液晶パネルが上
記青色光により劣化するのを改善でき、青色光用液晶ラ
イトバルブ24の耐光性を向上できる。
【0063】[投射型表示装置の第2の実施形態]図7
は第2の実施形態の投射型液晶表示装置を示す概略構成
図である。第2の実施形態の投射型液晶表示装置30a
が図1及び図2に示した第1の実施形態の投射型液晶表
示装置30と異なるところは、照明装置1とダイクロイ
ックミラー13との間に第2の調光用液晶素子(第2の
調光手段)5が設けられ、第1の調光用液晶素子として
は緑色光調光用液晶素子23aのみ設けられている点で
ある。第2の調光用液晶素子5は、上記の第1の調光用
液晶素子と同様の構成のものが用いられている。
【0064】この調光用液晶素子5は、後述する第2の
調光用液晶素子駆動用の調光素子ドライバからの駆動信
号を受けて光透過性電極に電圧を印加する際、例えば、
印加する電圧の大きさを変更すると、透過率が0%に近
い値〜100%の範囲で透過率を自由に変更することが
できる。また、このように透過率を0%に近い値〜10
0%の範囲で変更することで、調光用液晶素子5からの
射出光の強度(光量)を変更できるので、明るい場面で
あれば印加する電圧を低くして透過率が高くなるように
することにより光量が多くなるようにし、暗い場面であ
れば印加する電圧を高くして、透過率が低くなるように
することにより光量が少なくなるようにすることで、強
度(光量)を色分離前に予め調節できる。
【0065】ここでの調光用液晶素子5の制御方法につ
いて説明する。本実施形態ではアナログ信号として入力
された映像信号がADコンバータを経てデジタル信号処
理回路であるDSP(1)(制御信号決定手段)に入力
される。このDSP(1)では、映像信号から第2の調
光用液晶素子5に印加する電圧値、即ち、調光用液晶素
子の透過率を決める明るさ制御信号が決定される。上記
DSP(1)で決定された明るさ制御信号は、DSP
(2)(調光制御手段)に入力される。このDSP
(2)(調光制御手段)では、上記DSP(1)で決定
された明るさ制御信号に基づいて第2の調光用液晶素子
駆動用の調光素子ドライバを制御し、最終的にはこの調
光素子ドライバが調光用液晶素子5を実際に駆動する。
ここで第2の調光用液晶素子5を駆動する際、印加する
電圧は上記の明るさ制御信号に基づいて変更される。こ
のように本実施形態では、調光用液晶素子5を制御する
ことにより、照明装置1からの射出された光は色分離前
に強度(光量)が調節され、この後ダイクロイックミラ
ー13に入射する。
【0066】ダイクロイックミラー13に入射した照明
装置1からの射出光のうち赤色光LRはダイクロイック
ミラー13を透過し、反射ミラー17で反射され、赤色
光用液晶ライトバルブ22に入射される。一方、ダイク
ロイックミラー13に入射した照明装置1からの射出光
のうち緑色光LGはダイクロイックミラー13で反射
し、さらにこの緑色光LGは緑色光反射用のダイクロイ
ックミラー14によって反射され、緑色光調光用液晶素
子(第1の調光手段)23aに入射し、ここで第1の実
施形態と同様にして緑色の映像信号のヒストグラムに基
づいて強度(光量)が調節された後、緑色光用液晶ライ
トバルブ23に入射される。また、ダイクロイックミラ
ー13に入射した照明装置1からの射出光のうち青色光
LBはダイクロイックミラー13で反射し、ダイクロイ
ックミラー14を透過し、リレーレンズ18、反射ミラ
ー15、リレーレンズ19、反射ミラー16、リレーレ
ンズ20からなるリレー系21を経て、青色光用液晶ラ
イトバルブ24に入射される。
【0067】本実施形態の投射型表示装置30aによれ
ば、光源5から射出された光はこの第2の調光用液晶素
子5で外部からの情報に基づいて強度(光量)を色分離
前に予め調節され、この後、色分離後の複数の色光のう
ち緑色光LGの強度を緑色光調光用液晶素子(第1の調
光用液晶素子)23aで調節される。例えば、夕景や青
空の映像の場合、緑色光調光用液晶素子23aを制御し
て緑色光LGの強度を小さくすることで緑色の表示階調
範囲をきめ細かくでき、緑色の階調表現性が良くなる。
緑色光は観察者から見たときに視感度が良いため、赤色
光や青色光が強くても緑色光が弱いと映像が暗く感じ
る。夕景のような映像では赤色光は強く出力する必要が
あり、映像が暗く見えるにもかかわらず、調光装置が色
分離以前の段階に設置してある場合あまり減光できな
い。その結果、緑色の階調再現性が低くなってしまい良
好な映像表示は得られない。一方、本実施形態の投射型
表示装置30aでは、色分離後の複数の色光のうち緑色
光LGの光量を緑色光調光用液晶素子23aで調節でき
るようにしているので、青空や夕景などのように映像の
色に偏りがある場合であっても、映像表現力を良好にす
ることができる。
【0068】[投射型表示装置の第3の実施形態]図8
は第3の実施形態の投射型液晶表示装置を示す概略構成
図である。第3の実施形態の投射型液晶表示装置30b
が図1及び図2に示した第1の実施形態の投射型液晶表
示装置30と異なるところは、照明装置1とダイクロイ
ックミラー13との間に第2の調光用液晶素子(第2の
調光手段)5が設けられ、第1の調光用液晶素子として
は青色光調光用液晶素子24aのみ設けられている点で
ある。
【0069】第2の調光用液晶素子5は、上記の第1の
調光用液晶素子と同様の構成のものが用いられている。
この調光用液晶素子5の作用は上記第2の実施形態と同
様であり、光源2から射出された光の強度(光量)を色
分離前に予め調節できる。ここでの調光用液晶素子5の
制御方法も上記第2の実施形態と同様である。従って、
本実施形態でも、第2の実施形態と同様に第2の調光用
液晶素子5を制御することにより、照明装置1からの射
出光は色分離前に強度(光量)が調節され、この後ダイ
クロイックミラー13に入射する。
【0070】ダイクロイックミラー13に入射した照明
装置1からの射出光のうち赤色光LRはダイクロイック
ミラー13を透過し、反射ミラー17で反射され、赤色
光用液晶ライトバルブ22に入射される。一方、ダイク
ロイックミラー13に入射した照明装置1からの射出光
のうち緑色光LGはダイクロイックミラー13で反射
し、さらにこの緑色光LGは緑色光反射用のダイクロイ
ックミラー14によって反射され、緑色光用液晶ライト
バルブ23に入射される。また、ダイクロイックミラー
13に入射した照明装置1からの射出光のうち青色光L
Bはダイクロイックミラー13で反射し、ダイクロイッ
クミラー14を透過し、リレーレンズ18、反射ミラー
15、リレーレンズ19、反射ミラー16、リレーレン
ズ20からなるリレー系21を経て、青色光調光用液晶
素子(第1の調光手段)24aに入射し、ここで第1の
実施形態と同様にして青色の映像信号のヒストグラムに
基づいて光量が調節された後、青色光用液晶ライトバル
ブ24に入射される。
【0071】本実施形態の投射型表示装置30bによれ
ば、光源2からの射出光はこの第2の調光用液晶素子5
で外部からの情報に基づいて強度(光量)を色分離前に
予め調節され、この後、色分離後の複数の色光のうち青
色光LBの強度(光量)を青色光調光用液晶素子24a
で調節される。例えば、映像が夕景の場合、青色光調光
用液晶素子24aを制御して青色光LBの強度を小さく
することができる。従って、本実施形態の投射型表示装
置では、色分離後の複数の色光のうち青色光LBの強度
(光量)を青色光調光用液晶素子24aで調節できるよ
うにしているので、夕景などのように色合いに偏りがあ
る場合であっても、映像表現力を良好にすることができ
る。
【0072】また、本実施形態では、ダイクロイックミ
ラー14と青色光用液晶ライトバルブ24との間に、青
色光の強度を調節可能な青色光調光用液晶素子24aが
設けられており、青色が少ない映像のときに青色光用液
晶ライトバルブ24に入射する青色光の強度(光量)を
小さくできるので、青色光用液晶ライトバルブ24が青
色光により劣化するのを改善でき、青色光用変調手段と
しての青色光用液晶ライトバルブ24(液晶表示装置)
の耐光性を向上できる。
【0073】[投射型表示装置の第4の実施形態]図9
は、投射型表示装置の第4の実施形態として色順次単板
方式(フィールドシーケンシャルカラー方式)の投射型
液晶表示装置(液晶プロジェクタ)の一例を示す概略構
成図である。この第4の実施形態の投射型液晶表示装置
は、1つの光変調手段で各色に対応する画像を順次切り
換えて投射し、カラー表示を実現するものである。図
中、符号500は光源、501,502は集光レンズ、
503はカラーホイール(色分離手段)、504aは第
1の調光用液晶素子(第1の調光手段)、504は液晶
ライトバルブ(光変調手段)、505は投射レンズを示
す。
【0074】光源500は、メタルハライド等のランプ
506とランプ506の光を反射するリフレクタ507
とから構成されている。光源500からの白色光が第1
集光レンズ501を透過した後、高速回転するカラーホ
イール503を透過することにより、赤色光、青色光、
緑色光が例えば180分の1秒ごとに順次出射される。その
後、出射された各色光は第2集光レンズ502を透過す
る。第2集光レンズ502を透過した各色光は第1の調
光用液晶素子504aで光量が調節された後、液晶ライ
トバルブ504に入射され、ここで変調された後、投射
レンズ505によってスクリーン(図示略)上に投射さ
れ、画像が拡大されて表示される。
【0075】第1の調光用液晶素子504aは、カラー
ホイール503の側方に配置された第2集光レンズ50
2と、液晶ライトバルブ504との間に備えられてお
り、カラーホイール503から各色光が射出されるタイ
ミングに同期して各色光毎に透過率が調節可能であり、
また、外部からの情報に基づいてこの第1の調光用液晶
素子504aを制御することによって第1の調光用液晶
素子504aを透過する色光の光量が調節可能になって
いる。
【0076】次に、本実施形態の投射型液晶表示装置の
駆動方法について説明する。本実施の形態では、アナロ
グ信号として入力された映像信号がADコンバータを経
てデジタル信号処理回路であるDSP(1)(制御信号
決定手段)に入力される。DSP(1)では、映像信号
から赤、緑、青の各色光用のヒストグラムが取り出すよ
うになっている。DSP(1)では、映像信号から得ら
れた各色のヒストグラムに基づいて第1の調光用液晶素
子504aに印加する電圧(光の色に対応した透過率)
を決める明るさ制御信号が1フレーム中の各色毎に決定
される。この明るさ制御信号はDSP(2)(調光制御
手段)に入力される。図10は、第1の調光用液晶素子
(第1の調光素子)の透過率の例を示す図である。図1
0中、Rは赤色光、Gは緑色光、Bは青色光を表す。
【0077】一方、DSP(2)には、カラーホイール
503を駆動するタイミングを制御する駆動回路と接続
された同期信号発生手段からカラーホイール503から
各色光を出射させるタイミングと第1の調光用液晶素子
504aを駆動するタイミングとを同期させる同期信号
が入力される。そして、DSP(2)ではDSP(1)
で決定された明るさ制御信号と上記同期信号に基づいて
調光素子ドライバを制御し、最終的には調光素子ドライ
バが第1の調光用液晶素子504aを実際に駆動する。
【0078】一方、DSP(1)に入力された映像信号
は、DAコンバータにより再びアナログ信号に変換され
た後、パネルドライバに入力され、パネルドライバから
液晶ライトバルブ504(光変調手段)に供給される。
【0079】第4の実施形態の投射型表示装置では、外
部からの情報に基づいて第1の調光用液晶素子504a
を制御することによって、光源500からの射出光をカ
ラーホイール503により分離した各色光毎の強度(光
量)が調節可能であるので、光源500の光出力強度が
一定のままでも第1の調光用液晶素子504aにおいて
所望の強度(光量)の色光が得られるため、投射型表示
装置のダイナミックレンジを拡大することができ、映像
表現力や使用環境への順応性に優れた投射型表示装置を
実現することができる。
【0080】[投射型表示装置の第5の実施形態]図1
1は、投射型表示装置の第5の実施形態として色順次単
板方式の投射型液晶表示装置の他の例を示す概略構成図
である。この第5の実施形態の投射型液晶表示装置が、
図9に示した第4の実施形態の投射型液晶表示装置と異
なるところは、光源500の側方に配置された集光レン
ズ501とカラーホイール503との間に、第2の調光
用液晶素子(第2の調光手段)515が備えられている
点である。また、この第5の実施形態では、カラーホイ
ール503と液晶ライトバルブ504との間に第1の調
光用液晶素子は備えられていない。
【0081】この実施形態では、光源500からの白色
光が第1集光レンズ501を透過した後、第2の調光用
液晶素子515で強度が調節された後、高速回転するカ
ラーホイール503を透過することにより、赤色光、青
色光、緑色光が例えば180分の1秒ごとに順次出射され
る。その後、出射された各色光は第2集光レンズ502
を透過する。第2集光レンズ502を透過した各色光
は、液晶ライトバルブ504に入射され、ここで変調さ
れた後、投射レンズ505によってスクリーン(図示
略)上に投射され、画像が拡大されて表示される。第2
の調光用液晶素子515では、カラーホイール503で
各色光に分離されるタイミングに同期して光源500か
ら射出された光の強度(光量)が調節可能なものであ
り、また、外部からの情報に基づいてこの第2の調光用
液晶素子515を制御することによって第2の調光用液
晶素子515を透過する光源500から射出された光の
強度(光量)を調節可能とされている。
【0082】次に、本実施形態の投射型液晶表示装置の
駆動方法について説明する。本実施の形態では、アナロ
グ信号として入力された映像信号がADコンバータを経
てデジタル信号処理回路であるDSP(1)(制御信号
決定手段)に入力される。DSP(1)では、映像信号
から赤、緑、青の各色のヒストグラムを取り出すように
なっている。DSP(1)では、映像信号から得られた
各色のヒストグラムに基づいて第2の調光用液晶素子5
15に印加する電圧を決める明るさ制御信号が決定され
る。この明るさ制御信号はDSP(2)(調光制御手
段)に入力される。
【0083】一方、DSP(2)には、カラーホイール
503を駆動するタイミングを制御する駆動回路と接続
された同期信号発生手段からカラーホイール503を各
色光に分離されるタイミングと第2の調光用液晶素子5
15を駆動するタイミングとを同期させる同期信号が入
力される。そして、DSP(2)ではDSP(1)で決
定された明るさ制御信号と上記同期信号に基づいて調光
素子ドライバを制御し、最終的には調光素子ドライバが
第2の調光用液晶素子515を実際に駆動する。
【0084】一方、DSP(1)に入力された映像信号
は、DAコンバータにより再びアナログ信号に変換され
た後、パネルドライバに入力され、パネルドライバから
液晶ライトバルブ504(光変調手段)に供給される。
【0085】第5の実施形態の投射型表示装置では、外
部からの情報に基づいて第2の調光用液晶素子515を
制御することによって光源500から射出された光の強
度(光量)を色分離前に調節可能であり、そしてカラー
ホイール503を透過して得られる色光が色毎に強度
(光量)を調節されることとなり、光源500の光出力
強度が一定のままでも液晶ライトバルブ504において
所望の強度(光量)の色光が得られる。そのため、投射
型表示装置のダイナミックレンジを拡大することがで
き、映像表現力や使用環境への順応性に優れた投射型表
示装置を実現することができる。
【0086】[投射型表示装置の第6の実施形態]図1
2は、第6の実施形態の投射型液晶表示装置を示す概略
構成図である。第6の実施形態の投射型液晶表示装置3
0cが図1及び図2に示した第1の実施形態の投射型液
晶表示装置30と異なるところは、第1の実施形態では
照明装置1と該照明装置1から射出された光を複数の色
光に分離するダイクロイックミラー(色分離手段)1
3, 14とリレーレンズ17とリレー系21が備えられ
ていたのに対して、第6の実施形態では異なる色光をそ
れぞれ射出することが可能な光源2R,2G,2Bが設
けられている点である。
【0087】光源2Rは、赤色光LRを射出するランプ
7Rと、ランプ7Rの光を反射するリフレクタ8とから
構成されている。光源2Gは、緑色光LGを射出するラ
ンプ7Gと、ランプ7Gの光を反射するリフレクタ8と
から構成されている。光源2Bは、青色光LBを射出す
るランプ7Bと、ランプ7Bの光を反射するリフレクタ
8とから構成されている。ランプ7R,7G,7Bは、
発光ダイオード(LED)や、有機エレクトロルミネッ
センス素子(有機EL素子)や、無機エレクトロルミネ
ッセンス素子(無機EL素子)等から構成されている。
【0088】光源2R,2G,2Bは、液晶ライトバル
ブ(光変調手段)22,23,24に対応して設けられ
ており、光源2Rと赤色光用液晶ライトバルブ22との
間に赤色光調光用液晶素子(第1の調光手段)22aが
配置され、光源2Gと緑色光用液晶ライトバルブ23と
の間に緑色光調光用液晶素子(第1の調光手段)23a
が配置され、光源2Bと青色光用液晶ライトバルブ24
との間に青色光調光用液晶素子(第1の調光手段)24
aが配置されている。
【0089】光源2Rから射出された赤色光LRは赤色
光調光用液晶素子22aに入射し、ここで第1の実施形
態と同様にして赤色の映像信号のヒストグラムに基づい
て強度が調節された後、赤色光用液晶ライトバルブ22
に入射し、ここで変調される。光源2Gから射出された
緑色光LGは緑色光調光用液晶素子23aに入射し、こ
こで第1の実施形態と同様にして緑色の映像信号のヒス
トグラムに基づいて強度が調節された後、緑色光用液晶
ライトバルブ23に入射し、ここで変調される。光源2
Bから射出された青色光LBは青色光調光用液晶素子2
4aに入射し、ここで第1の実施形態と同様にして青色
の映像信号のヒストグラムに基づいて強度(光量)が調
節された後、青色光用液晶ライトバルブ24に入射し、
ここで変調される。
【0090】各液晶ライトバルブ22,23,24によ
って変調された3つの色光は、クロスダイクロイックプ
リズム25に入射され、ここで3つの色光が合成されて
カラー画像を表す光が形成される。合成された光は投射
光学系である投射レンズ26によりスクリーン27上に
投射され、拡大された画像が表示される。
【0091】第6の実施形態の投射型液晶表示装置によ
れば、光源2R,2G、2Bとこれに対応して設けられ
た液晶ライトバルブ22,23,24との間にそれぞれ
調光用液晶素子が備えられ、言い換えれば、赤色光L
R、緑色光LG、青色光LBの各光路上において光源と
液晶ライトバルブとの間に調光用液晶素子が備えられて
いるので、光源2R,2G、2Bから射出された赤色光
LR、緑色光LG、青色光LBのいずれの強度(光量)
も調節可能である。したがって、各光源の光出力強度が
一定のままでも各調光用液晶素子に対応する液晶ライト
バルブにおいて所望の強度(光量)の色光が得られるた
め、映像に応じた明るさが得られ、また、映像の色合い
に偏りがある場合であっても効果的に調光でき、投射型
表示装置のダイナミックレンジを拡大することができ、
映像表現力や使用環境への順応性に優れた投射型表示装
置の実現に有利である。
【0092】[投射型表示装置の第7の実施形態]図1
3は、第7の実施形態の投射型液晶表示装置(液晶プロ
ジェクタ)を示す概略構成図である。この第7の実施形
態の投射型液晶表示装置は、1つの液晶ライトバルブ
(光変調手段)で各色に対応する画像を順次切り換えて
投射し、カラー表示を実現するものである。図中、符号
500aは光源、504aは第1の調光用液晶素子(第
1の調光手段)、504は液晶ライトバルブ(光変調手
段)、505は投射レンズを示す。光源500aは、赤
色光を射出するランプ506Rと、緑色光を射出するラ
ンプ506Gと、青色光を射出するランプ506Bと、
ランプからの光を反射するリフレクタ507とから構成
されており、赤色光、緑色光、青色光を180分の1秒
ごとに順次射出することができるようになっている。ラ
ンプ506R,506G,506Bは、発光ダイオード
(LED)や、有機エレクトロルミネッセンス素子(有
機EL素子)や、無機エレクトロルミネッセンス素子
(無機EL素子)等から構成されている。
【0093】その後、出射された各色光は第1の調光用
液晶素子504aで強度が調節された後、液晶ライトバ
ルブ504に入射され、ここで変調された後、投射レン
ズ505によってスクリーン(図示略)上に投射され、
画像が拡大されて表示される。第1の調光用液晶素子5
04aは、光源500aと液晶ライトバルブ504との
間に備えられており、光源500aから各色光が射出さ
れるタイミングに同期して各色光毎の強度(光量)が調
節可能であり、また、外部からの情報に基づいてこの第
1の調光用液晶素子504aを制御することによって第
1の調光用液晶素子504aを透過する強度(光量)が
調節可能になっている。
【0094】次に、本実施形態の投射型液晶表示装置の
駆動方法について説明する。本実施の形態では、アナロ
グ信号として入力された映像信号がADコンバータを経
てデジタル信号処理回路であるDSP(1)(制御信号
決定手段)に入力される。DSP(1)では、映像信号
から赤、緑、青の各色光用のヒストグラムが取り出すよ
うになっている。DSP(1)では、映像信号から得ら
れた各色のヒストグラムに基づいて第1の調光用液晶素
子504aに印加する電圧(光の色に対応した透過率)
を決める明るさ制御信号が1フレーム中の各色光毎に決
定される。この明るさ制御信号はDSP(2)(調光制
御手段)に入力される。
【0095】一方、DSP(2)には、光源500aか
ら各色光を出射させるタイミングと第1の調光用液晶素
子504aを駆動するタイミングとを同期させる同期信
号が入力される。そして、DSP(2)ではDSP
(1)で決定された明るさ制御信号と上記同期信号に基
づいて調光素子ドライバを制御し、最終的には調光素子
ドライバが第1の調光用液晶素子504aを実際に駆動
する。
【0096】一方、DSP(1)に入力された映像信号
は、DAコンバータにより再びアナログ信号に変換され
た後、パネルドライバに入力され、パネルドライバから
液晶ライトバルブ504(光変調手段)に供給される。
【0097】第7の実施形態の投射型表示装置では、外
部からの情報に基づいて第1の調光用液晶素子504a
を制御することによって、光源500aから射出された
色光について色毎に強度(光量)が調節可能であるの
で、上記光源の光出力強度が一定のままでも液晶ライト
バルブ504においてそれぞれの色に対し所望の強度
(光量)が得られる。そのため、投射型表示装置のダイ
ナミックレンジを拡大することができ、映像表現力や使
用環境への順応性に優れた投射型表示装置を実現するこ
とができる。
【0098】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば均一照明手段に関しては上記実施の形態のようなフ
ライアイレンズ3、4に限ることなく、適宜変更が可能
で、ロッドレンズ等のロッド状導光体を用いることもで
きる。また、上記実施の形態では第1及び第2の光変調
手段として液晶ライトバルブ装置を用いた投射型液晶表
示装置の例を挙げたが、第1及び/又は第2の光変調手
段としてロールスクリーン方式又は円盤回転方式のシャ
ッタを用いた投射型表示装置に本発明を適用することも
可能である。さらに、光変調素子として透過型液晶ライ
トバルブを用いた例を挙げたが、反射型液晶ライトバル
ブやDMDを用いた表示装置に適用することも可能であ
る。また、上記実施の形態では、上記液晶ライトバルブ
(光変調手段)の被照明領域全面を照明する光量を調節
する場合について主に説明したが、上記液晶ライトバル
ブを複数エリアに分割したとき各エリアをそれぞれ照明
する光量を調節することも可能である。
【0099】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の投
射型表示装置によれば、分離された少なくとも1つの色
光の光路上において、上記光変調手段と上記色分離手段
との間に、上記色光の光量を調節する第1の調光手段が
備えられ、この第1の調光手段が上記外部からの情報に
基づいて制御される構成となっているので、光源の光出
力強度が一定のままでも上記第1の調光手段に対応する
光変調手段において所望の光量が得られるため、投射型
表示装置のダイナミックレンジを拡大することができ、
映像表現力や使用環境への順応性に優れた投射型表示装
置を実現することができる。また、本発明の投射型表示
装置において、上記光源と上記色分離手段との間に上記
のような第2の調光手段を設けた構成としたものにあっ
ては、外部からの情報に基づいてこの第2の調光手段で
光源からの射出された光量を色分離前に予め調節でき、
この後、色分離後の複数の色光のうち少なくとも1つの
光量を第1の調光手段で調節できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の投射型液晶表示装
置の概略構成を示す図である。
【図2】 同、投射型液晶表示装置の駆動回路の構成を
示すブロック図である。
【図3】 映像を構成する任意の1フレームの映像信号
から得られた各色の階調毎の出現度数分布(ヒストグラ
ム)の例を示す図である。
【図4】 同、投射型液晶表示装置において、映像信号
から明るさ制御信号を決定する第1の方法を説明するた
めの図である。
【図5】 同、第2の方法を説明するための図である。
【図6】 同、第3の方法を説明するための図である。
【図7】 本発明の第2の実施形態の投射型液晶表示装
置の概略構成を示す図である。
【図8】 本発明の第3の実施形態の投射型液晶表示装
置の概略構成を示す図である。
【図9】 本発明の第4の実施形態の色順次単板方式の
投射型液晶表示装置の概略構成を示す図である。
【図10】 本発明の第4の実施形態において、第1の
液晶調光用液晶素子(第1の調光手段)の透過率制御の
例を示す図である。
【図11】 本発明の第5の実施形態の色順次単板方式
の投射型液晶表示装置の概略構成を示す図である。
【図12】 本発明の第6の実施形態の投射型液晶表示
装置の概略構成を示す図である。
【図13】 本発明の第7の実施形態の投射型液晶表示
装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 照明装置 2、2R、2G、2B 光源 3 第1フライアイレンズ(均一照明手段) 4 第2フライアイレンズ(均一照明手段) 5 第2の調光用液晶素子(第2の調光手段) 5d 偏光変換装置 22,23,24 液晶ライトバルブ(光変調手段) 22a,23a,24a 第1の調光用液晶素子(第1
の調光手段) 26 投射レンズ(投射手段) 30,30a,30b,30c 投射型液晶表示装置
(投射型表示装置) 32 DSP(1)(制御信号決定手段) 33 DSP(2)(調光制御手段) 500、500a 光源 503 カラーホイール(色分離手段) 504 液晶ライトバルブ(光変調手段) 504a 第1の液晶調光素子(第1の調光手段) 505 投射レンズ 515 第2の液晶調光素子(第2の調光手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/31 H04N 9/31 C Fターム(参考) 2H088 EA14 EA15 EA16 HA13 HA24 HA28 MA05 MA06 2H091 FA05Z FA10Z FA14Z FA26X FA41Z LA12 LA15 MA07 2H093 NC43 ND01 ND04 ND17 5C060 BC01 GB06 HC15 HC21 HC25 JA17 JB06

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、前記光源から射出される光を複
    数の色光に分離する色分離手段と、前記色分離手段によ
    り分離された複数の色光を変調する複数の光変調手段
    と、前記複数の光変調手段により変調された色光を合成
    する色合成手段と、前記色合成手段により合成された光
    を投射する投射手段とを有する投射型表示装置であっ
    て、 分離された少なくとも1つの色光の光路上において、前
    記光変調手段と前記色分離手段との間に、前記色光の光
    量を調節する第1の調光手段を備え、外部からの情報に
    基づいて前記第1の調光手段を制御することによって該
    第1の調光手段を透過する色光の光量を調節可能な構成
    としたことを特徴とする投射型表示装置。
  2. 【請求項2】 前記光源と前記色分離手段との間に、前
    記光源から射出された光の光量を調節する第2の調光手
    段を備え、外部からの情報に基づいて前記第2の調光手
    段を制御することによって該第2の調光手段を透過する
    前記光源から射出された光について光量を調節可能とし
    たことを特徴とする請求項1記載の投射型表示装置。
  3. 【請求項3】 前記色分離手段により分離された複数の
    色光が、赤色光、緑色光、青色光であり、前記複数の光
    変調手段は前記赤色光を変調する赤色光用変調手段と前
    記緑色光を変調する緑色光用変調手段と前記青色光を変
    調する青色光用変調手段であり、 前記複数の光変調手段と前記色分離手段との間にそれぞ
    れ前記第1の調光手段が備えられ、外部からの情報に基
    づいてこれら第1の調光手段を制御することによって該
    第1の調光手段を透過する光量を調節可能な構成とした
    ことを特徴とする請求項1記載の投射型表示装置。
  4. 【請求項4】 前記色分離手段により分離された複数の
    色光が、赤色光、緑色光、青色光であり、前記複数の光
    変調手段は前記赤色光を変調する赤色光用変調手段と前
    記緑色光を変調する緑色光用変調手段と前記青色光を変
    調する青色光用変調手段であり、 緑色光路上において前記緑色光用変調手段と前記色分離
    手段との間に前記第1の調光手段が備えられ、外部から
    の情報に基づいて前記第1の調光手段を制御することに
    よって該第1の調光手段を透過する緑色光の光量を調節
    可能な構成としたことを特徴とする請求項2記載の投射
    型表示装置。
  5. 【請求項5】 前記色分離手段により分離された複数の
    色光が、赤色光、緑色光、青色光であり、前記複数の光
    変調手段は前記赤色光を変調する赤色光用変調手段と前
    記緑色光を変調する緑色光用変調手段と前記青色光を変
    調する青色光用変調手段であり、 青色光路上において前記青色光用変調手段と前記色分離
    手段との間に前記第1の調光手段が備えられ、外部から
    の情報に基づいて前記第1の調光手段を制御することに
    よって該第1の調光手段を透過する青色光の光量を調節
    可能な構成としたことを特徴とする請求項2記載の投射
    型表示装置。
  6. 【請求項6】 前記色分離手段により分離された複数の
    色光が、赤色光、緑色光、青色光であり、前記複数の光
    変調手段は前記赤色光を変調する赤色光用変調手段と前
    記緑色光を変調する緑色光用変調手段と前記青色光を変
    調する青色光用変調手段であり、 緑色光路上の前記緑色光用変調手段と前記色分離手段と
    の間及び青色光路上の前記青色光用変調手段と前記色分
    離手段との間にそれぞれ前記第1の調光手段が備えら
    れ、外部からの情報に基づいてこれら第1の調光手段を
    制御することによって該第1の調光手段を透過する青色
    光の光量と緑色光の光量をそれぞれ調節可能な構成とし
    たことを特徴とする請求項2記載の投射型表示装置。
  7. 【請求項7】 光源と、前記光源から射出された光を順
    次複数の色光に分離する色分離手段と、前記色分離手段
    により分離された各色光を変調する光変調手段と、前記
    光変調手段により変調された各色光を順次投射する投射
    手段とを有する投射型表示装置であって、 前記色分離手段と前記光変調手段との間に、前記色分離
    手段から各色光が射出されるタイミングに同期して各色
    毎の光量が調節可能な第1の調光手段を備え、外部から
    の情報に基づいて前記第1の調光手段を制御することに
    よって該第1の調光手段を透過する光量を調節可能とし
    たことを特徴とする投射型表示装置。
  8. 【請求項8】 光源と、前記光源から射出された光を順
    次複数の色光に分離する色分離手段と、前記色分離手段
    により分離された各色光を変調する光変調手段と、前記
    光変調手段により変調された各色光を順次投射する投射
    手段とを有する投射型表示装置であって、 前記光源と前記色分離手段との間に、前記色分離手段か
    ら各色光が射出されるタイミングに同期して前記光源か
    ら射出された光の光量が調節可能な第2の調光手段を備
    え、外部からの情報に基づいて前記第2の調光手段を制
    御することによって該第2の調光手段を透過する光源か
    ら射出された光の光量を調節可能としたことを特徴とす
    る投射型表示装置。
  9. 【請求項9】 異なる色光をそれぞれ射出することが可
    能な複数の光源と、前記複数の光源に対応して設けられ
    各色光を変調する複数の光変調手段と、前記複数の光変
    調手段により変調された色光を合成する色合成手段と、
    前記色合成手段により合成された光を投射する投射手段
    とを有する投射型表示装置であって、 前記異なる色光のうち少なくとも1つの色光の光路上に
    おいて、前記光源と前記光変調手段との間に、前記色光
    の強度を調節する第1の調光手段を備え、外部からの情
    報に基づいて前記第1の調光手段を制御することによっ
    て該第1の調光手段を透過する光量を調節可能な構成と
    したことを特徴とする投射型表示装置。
  10. 【請求項10】 前記異なる色光が、赤色光、緑色光、
    青色光であり、前記複数の光変調手段は前記赤色光を変
    調する赤色光用変調手段と前記緑色光を変調する緑色光
    用変調手段と前記青色光を変調する青色光用変調手段で
    あり、 前記複数の光源と複数の光変調手段との間にそれぞれ前
    記第1の調光手段が備えられ、外部からの情報に基づい
    てこれら第1の調光手段を制御することによって該第1
    の調光手段を透過する光量を調節可能な構成としたこと
    を特徴とする請求項9記載の投射型表示装置。
  11. 【請求項11】 異なる色光を順次射出することが可能
    な光源と、前記各色光を変調する光変調手段と、前記光
    変調手段により変調された各色光を順次投射する投射手
    段とを有する投射型表示装置であって、 前記光源と前記光変調手段との間に、前記光源から各色
    光が射出されるタイミングに同期して各色毎の光量が調
    節可能な第1の調光手段を備え、外部からの情報に基づ
    いて前記第1の調光手段を制御することによって該第1
    の調光手段を透過する光量を調節可能としたことを特徴
    とする投射型表示装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の調光手段の少なくとも1つ
    は、調光用液晶素子であることを特徴とする請求項1乃
    至7、9乃至11のいずれか一項に記載の投射型表示装
    置。
  13. 【請求項13】 前記第1の調光手段の少なくとも1つ
    は、ロールスクリーン方式又は円盤回転方式のシャッタ
    であることを特徴とする請求項1乃至7、9乃至11の
    いずれか一項に記載の投射型表示装置。
  14. 【請求項14】 前記第2の調光手段の少なくとも1つ
    は、調光用液晶素子であることを特徴とする請求項2、
    4、5、6、8のいずれか一項に記載の投射型表示装
    置。
  15. 【請求項15】 前記第2の調光手段の少なくとも1つ
    は、ロールスクリーン方式又は円盤回転方式のシャッタ
    であることを特徴とする請求項2、4、5、6、8のい
    ずれか一項に記載の投射型表示装置。
  16. 【請求項16】 映像信号に基づいて前記第1の調光手
    段及び/又は第2の調光手段を制御する制御信号を決定
    する制御信号決定手段と、前記制御信号に基づいて前記
    第1の調光手段及び/又は第2調光手段を制御する調光
    制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至15
    のいずれか一項に記載の投射型表示装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至16のいずれか一項に記
    載の投射型表示装置の駆動方法であって、 映像信号に基づいて前記第1の調光手段及び/又は第2
    の調光手段を制御する制御信号を決定し、前記制御信号
    に基づいて前記第1の調光手段及び/又は第2の調光手
    段を制御することにより前記光変調手段に入射される光
    量を調節することを特徴とする投射型表示装置の駆動方
    法。
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