JP2005264493A - 下枠フラットサッシ - Google Patents

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Abstract

【課題】合成樹脂製であってできるだけ平坦な部分の多い下枠フラットサッシを提供する。
【解決手段】合成樹脂製の枠体1に障子2、3を走行自在に納めた下枠フラットサッシにおいて、下框40は室内側及び室外側にそれぞれ下端から垂下される室内垂下部43及び室外垂下部44を備え、室内垂下部43及び室外垂下部44は下端部45、46を下框40の室内面41及び室外面42よりもそれぞれ内側に形成し、下枠10は障子2、3が走行する敷居面11を略平坦に形成すると共に、室内垂下部43及び室外垂下部44の下端部45、46をそれぞれ納める室内溝13、15と室外溝14、16を長手方向に有し、室内溝13、15の室内側面13a、15aは下框40の室内面41よりも室外側に位置し、室外溝14、16の室外側面14a、16aは下框40の室外面42よりも室内側に位置する。
【選択図】図1

Description

本発明は合成樹脂からなる上下枠及び左右の縦枠を枠組みした枠体に障子を走行自在に納めたサッシに関し、特に下枠の敷居面の凹凸を極力排除して平坦に形成してなる下枠フラットサッシに関する。
従来から、上下枠及び左右の縦枠を合成樹脂により構成し、それらを方形状に枠組みしてなる枠体に障子を走行自在に納めた樹脂サッシが知られている。ここで、障子を構成する上下框及び左右の縦框も合成樹脂により構成すれば、枠体と障子を全て合成樹脂にて構成したサッシとすることができる。このような樹脂サッシとしては、例えば特許文献1や特許文献2に挙げるようなものがある。
また、樹脂サッシにおいて、下枠の上面における凹凸を極力排除して、敷居面を略フラットになるように形成したものがある。例えば特許文献3に示すようなものである。この樹脂からなる下枠フラットサッシは、障子の下框を納める凹状の溝をレールの室内側と室外側にそれぞれ有し、室内側障子の下框を納める溝と室外側障子の下框を納める溝とを突部で隔て、レール及び突部の上端を室内側及び室外側の床面と略同じ高さとしてなっている。
特開平8−240076号公報 特開平11−13342号公報 特開平10−115152号公報
しかし、従来の合成樹脂製の下枠フラットサッシは、レールの上端や突部の上端が略同じ高さとされているものの、凹状の溝部幅が下枠の見込方向に大きな割合を占めるために、平坦な部分が少なく、室内外に通行する際の障害になりやすいと共に、サッシの強度を十分確保するのが困難である。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、合成樹脂製であってできるだけ平坦な部分の多い下枠フラットサッシを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る下枠フラットサッシは、合成樹脂製の上下枠及び左右の縦枠を方形状に枠組みして枠体を構成し、該枠体に上下框及び左右の縦框から構成される障子を走行自在に納めてなる下枠フラットサッシにおいて、
上記下框は室内側及び室外側にそれぞれ下端から垂下される室内垂下部及び室外垂下部を備え、該室内垂下部及び室外垂下部は下端部を上記下框の室内面及び室外面よりもそれぞれ内側に形成し、
上記下枠は障子が走行する敷居面を略平坦に形成すると共に、上記室内垂下部及び室外垂下部の下端部をそれぞれ納める室内溝と室外溝を長手方向に有してなり、上記室内溝の室内側面は上記下框の室内面よりも室外側に位置し、上記室外溝の室外側面は上記下框の室外面よりも室内側に位置することを特徴として構成されている。
また、本発明に係る下枠フラットサッシは、上記敷居面は下枠から突出する基部を室内側と室外側にそれぞれ備え、上記各基部にそれぞれ金属からなるレール部材を取付けて上記障子を案内するレールを形成し、室内側の上記レールに内障子を配置すると共に、室外側の上記レールに外障子を配置して引き違い障子を構成することを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係る下枠フラットサッシは、上記敷居面は上記内障子用の室内溝よりも室内側に室内フラット面を備え、上記内障子用の室外溝と上記外障子用の室内溝の間に中間フラット面を備えると共に、上記外障子用の室外溝よりも室外側に室外フラット面を備え、上記室内フラット面と中間フラット面と室外フラット面及び室内外のレールの上面が略同じ高さに形成されてなることを特徴として構成されている。
さらにまた、本発明に係る下枠フラットサッシは、上記上下框及び左右の縦框は合成樹脂からなると共に、それぞれ略同形状に形成され、上記縦框のうち上記内障子と外障子で互いに対向する召合せ框は、下框においては室内垂下部及び室外垂下部にあたる部分を被覆する側面構成部材を備え、該側面構成部材から召合せ面にかけて金属からなる煙返し部材を上記内障子と外障子にそれぞれ設け、上記各煙返し部材は互いに連係する連係部をそれぞれ備えたことを特徴として構成されている。
そして、本発明に係る下枠フラットサッシは、上記室内垂下部及び室外垂下部の下端部はそれぞれ水密材を保持し、該水密材が上記室内溝及び室外溝にそれぞれ当接することを特徴として構成されている。
本発明に係る下枠フラットサッシによれば、下框の室内垂下部及び室外垂下部の下端部を下框の室内面及び室外面よりもそれぞれ内側に形成して、下枠の室内溝の室内側面は下框の室内側面よりも室外側に位置し、室外溝の室外側面は下框の室外側面よりも室内側に位置することにより、下枠の室内溝及び室外溝を見込方向に小さく形成すると共に。下枠の各溝に納められる下框の下端部を見込方向に小さく形成しているので、合成樹脂製の下枠において、平坦な面を広く形成することができる。これによって室内外方向に通行しやすく、また強度も確保した合成樹脂製の下枠フラットサッシとすることができる。
また、本発明に係る下枠フラットサッシによれば、敷居面に形成された基部に金属からなるレール部材を取付けているので、障子の走行時における荷重を支える強度をレールに持たせることができる。
さらに、本発明に係る下枠フラットサッシによれば、レールの上面や室内フラット面及び室外フラット面と略同じ高さに形成される中間フラット面を備えているので、下枠の平坦な面をより広くすることができる。
さらにまた、本発明に係る下枠フラットサッシによれば、召合せ框は側面構成部材を備え、この側面構成部材から召合せ面にかけて金属からなる煙返し部材を設けていることにより、連係部の強度を確保し、強固な連係をさせることができ、サッシの気密性を高めることができる。
そして、本発明に係る下枠フラットサッシによれば、下框の下端部に水密材を設け、室内溝及び室外溝に当接することにより、雨水等の浸入を防ぐことができる。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1は本実施形態における下枠フラットサッシの縦断面図、図2は下枠フラットサッシの横断面図である。これら各図において、本実施形態における下枠フラットサッシは、建物開口部に装着された合成樹脂製の下枠10、上枠20、及び縦枠30、30からなる樹脂枠体1内に、合成樹脂製の下框40、上框50、及び縦框60、60を框組みしてガラス体74を納めてなる内障子2及び外障子3を引違い状に走行自在に納めると共に、外障子3の室外側に網戸4を納めてなるものである。
樹脂枠体1を構成する下枠10、上枠20、及び縦枠30はいずれも合成樹脂により中空状に形成されている。これらの各端部はそれぞれ傾斜状に形成されており、端部同士を突き合わせて溶着させることで、樹脂枠体1を方形状に枠組みする。
内障子2及び外障子3を構成する下框40、上框50、及び縦框60はいずれも合成樹脂により中空状に形成されている。また、下框40、上框50、及び縦框60のいずれも断面形状が略同形状となるように形成されている。下框40は内部に金属からなる補強材47を有すると共に、この補強材47に車輪72を取付けて内障子2及び外障子3を走行自在とする。また、上框50と縦框60も内部にそれぞれ金属からなる補強材51、65を有する。
補強材47、51、65を内部に有する各框は端部を傾斜状に形成されており、ガラス体74を保持するように端部同士を突き合わせて溶着させることで、内障子2及び外障子3を形成する。なお、各框を溶着するのではなく、ボルト固定により各框を連結して内障子2及び外障子3を形成するようにしてもよい。
本発明に係る下枠フラットサッシは、下枠10の敷居面11を略平坦となるように形成してなるものである。そこで、この下枠10と敷居面11を走行する下框40との構成についてより詳細に説明する。図3には図1の下枠10付近の拡大図を示している。
図3に示すように、敷居面11は下枠10の上面であって、フラット面として室内側から順に室内側フラット面11aと中間フラット面11b及び室外側フラット面11cを備えている。また、室内側フラット面11aと中間フラット面11bの間と、中間フラット面11bと室外側フラット面11cとの間に、それぞれ内障子2及び外障子3を走行自在とするレール部12、12が形成されている。
これらの室内側フラット面11aと中間フラット面11b、室外側フラット面11c及びレール部12、12の上面は略同じ高さとなるように形成されており、これにより敷居面11が略平坦とされている。
また、室内側のレール部12と室内側フラット面11aの間には内障子室内溝13が形成され、室内側のレール部12と中間フラット面11bの間には内障子室外溝14が形成される。さらに、室外側のレール部12と中間フラット面11bの間には外障子室内溝15が形成され、室外側のレール部12と室外側フラット面11cの間には外障子室外溝16が形成される。
これら内障子室内溝13、内障子室外溝14、外障子室内溝15、及び外障子室外溝16は、内障子2や外障子3が走行する際に、下框40の下端部を案内するものであると共に、底面に排水孔を備えており、下枠10に浸入する雨水を外部に排出させるものである。
レール部12は、下枠10において各溝の底面の高さから上方に向かって突出した基部12aにレール部材12bを取付けて構成される。基部12aは凹状に形成され、レール部材12bは基部12aに差込み自在に形成される。また、レール部材12bの上面には凸部12cが形成されており、この凸部12cに内障子2または外障子3の車輪72が戴置されて、走行自在とされる。
室内側フラット面11aは、室内側の床面と略同じ高さとなるように形成されると共に、その下部は中空状に形成されて室内中空部18aを構成している。室外側フラット面11cは、室外側に設けられるデッキ等の床面と略同じ高さとなるように形成されると共に、その下部は中空状に形成されて室外中空部18bを構成している。また、室外側フラット面11cには、網戸4を案内する溝部11dとレール部11eがいずれも長手方向略全長に渡って形成されている。
下枠10の室内側端部と室外側端部にそれぞれ室内中空部18a及び室外中空部18bが形成されているので、敷居面11のフラット部分を大きくすることができると共に、大きな力がかかりやすい下枠10の端部の強度を充分に確保することができる。特に、本発明に係るサッシは、合成樹脂により形成された樹脂サッシであることから強度を確保できることは大きなメリットとなる。
中間フラット面11bは、下枠10に対し着脱自在に取付けられる下枠カバー体70の上面によって構成されている。下枠10には、障子の召合せ部分を除く長手方向略全長に渡って、内障子室外溝14の室外側面14a及び外障子室内溝15の室内側面15aをそれぞれ構成する突出状の中間基部19が形成されており、下枠カバー体70は、この中間基部19に対して着脱自在とされる取付部70aを下部に備えている。下枠カバー体70は、障子の召合せ部分を除く長手方向略全長に渡って設けられており、その上面を略フラットに形成されて下枠10の中間フラット面11bを構成する。
内障子2と外障子3の召合せ部分には気密ブロック80が設けられる。図4には、内障子2と外障子3の召合せ部分における下枠10付近の縦断面図を示す。また、図5には気密ブロック80の斜視図を示す。これらの図に示すように、気密ブロック80は中間基部19を召合せ部分で切り欠いて形成された召合せ空間部19aに配置されるブロック状の部材であって、その上面は内障子2における下框40の室外側下端部46と外障子3における下框40の室内側下端部45に当接する。
また、気密ブロック80は樹脂材からなると共に、内障子2及び外障子3と当接する上面は軟質材からなるヒレ状部80aにより構成されている。気密ブロック80は、内障子2と外障子3を閉じた状態において、召合わされる框の下端部にヒレ状部80aが当接することで、召合せ部分における気密性及び水密性を確保することができる。
下枠カバー体70は、気密ブロック80の両側端部から下枠10の長手方向端部近傍に渡って設けられる。これによって、室内外のレール部12、12間には長手方向中央部に配置される気密ブロック80を介して2つの下枠カバー体70、70をそれぞれ内障子2と外障子3に対応して設けることになる。
下枠カバー体70は、下枠10の中間基部19に対して係合状に取付けられるので、容易に着脱することができる。下枠フラットサッシで平坦な面を極力広くすると、障子を案内する各溝の見込方向幅が小さくなって清掃作業が困難になるのに対し、本実施形態の下枠フラットサッシでは、下枠カバー体70及び気密ブロック80を下枠10に対して着脱自在に取付けることにより中間フラット面11bを取り外すことができるので、清掃作業を容易にすることができる。
また、下枠カバー体70は、上面の見込方向幅を大きくするために、下枠10の中間基部19よりも室内方向及び室外方向に突出する突出部70b、70bを有しており、室内方向に突出する部分の上面は内障子2における室外垂下部44の下面44aと対向し、一方で室外方向に突出する部分の上面は外障子3における室内垂下部43の下面43aと対向する。
次に、敷居面11を走行自在とされる下框40について詳細に説明する。図3に示すように、内障子2と外障子3のいずれも下框40の室内側の下端から垂下する室内垂下部43を備えると共に、下框40の室外側の下端から垂下する室外垂下部44を備えている。
室内垂下部43は、その下端に下框40の室内面41よりも室外側に配置される室内側下端部45を有しており、室外垂下部44は、その下端に下框40の室外面42よりも室内側に配置される室外側下端部46を有している。すなわち、室内垂下部43及び室外垂下部44は、いずれもその下端部が下框40の室内外面よりも内側に形成されている。
内障子2の室内側下端部45と室外側下端部46は、それぞれ内障子室内溝13及び内障子室外溝14内に配置されて、内障子2の走行時に案内される。また、外障子3の室内側下端部45と室外側下端部46は、それぞれ外障子室内溝15及び外障子室外溝16内に配置されて、外障子3の走行時に案内される。
また、内障子2及び外障子3とも室内側下端部45と室外側下端部46には、レール部12と対向する面にそれぞれ水密材73、73が設けられており、室外側からの雨水の浸入を防いでいる。
ここで、下枠10の内障子室内溝13の室内側面13aは、下框40の室内面41よりも室外側に配置され、下枠10の内障子室外溝14の室外側面14aは、下框40の室外面42よりも室内側に配置されている。また、下枠10の外障子室内溝15の室内側面15aは、下框40の室内面41よりも室外側に配置され、下枠10の外障子室外溝16の室外側面16aは、下框40の室外面42よりも室内側に配置されている。したがって、下框40は下枠10の各溝に以下のように納まる。
内障子2における下框40の室内垂下部43は、下面43aが下枠10の室内側フラット面11aと対峙すると共に、下面43aよりも室外側、すなわち下框40の内側においてさらに垂下された室内側下端部45が内障子室内溝13に納められる。また、内障子2における下框40の室外垂下部44は、下面44aが下枠10の中間フラット面11bと対峙すると共に、下面44aよりも室内側、すなわち下框40の内側においてさらに垂下された室外側下端部46が内障子室外溝14内に納められる。
さらに、外障子3における下框40の室内垂下部43は、下面43aが下枠10の中間フラット面11bと対峙すると共に、下面43aよりも室外側、すなわち下框40の内側においてさらに垂下された室内側下端部45が外障子室内溝15に納められる。そして、外障子3における下框40の室外垂下部44は、下面44aが下枠10の室外側フラット面11cと対峙すると共に、下面44aよりも室内側、すなわち下框40の内側においてさらに垂下された室外側下端部46が外障子室外溝16内に納められる。
このように、下框40の下端部の見込方向幅について、水密材73を保持できる程度に小さく形成することで、敷居面11の各フラット面を下框40の室内外面よりも内側まで設けることができて、敷居面11の平坦な面を見込方向により広く形成することができる。
各框は断面形状が略同形状となるように形成されているので、図2に示すように縦框60にも下框40の室内垂下部43や室外垂下部44に相当する部分が形成されている。召合せ框となる縦框60はその側面が室内側に露出するので、このままではサッシの意匠性を損ねることになり、また側面に設けられるクレセント62も取付けることが困難である。そこで、縦框60における下框40の室内垂下部43や室外垂下部44に相当する側面には、それを覆うように側面構成部材61を設けている。
側面構成部材61は、召合せ框となる縦框60の側面を長手方向略全長に渡って略覆うと共に、クレセント62が取付けられる側面を平面状に形成し、縦框60に対しては、係止状に取付けられる。なお、側面構成部材61は、内障子2及び外障子3のいずれにも取付けられる。
また、側面構成部材61から縦框60の互いに対向する召合せ面にかけては、金属からなる煙返し部材63を設けている。煙返し部材63は、ねじ止めにより縦框60に対して固定される。また、内障子2と外障子3にそれぞれ設けられる各煙返し部材63、63は、互いに連係する連係部63aをそれぞれ備えている。連係部63aは、内障子2と外障子3を閉じた状態において、互いに重合状とされて連係される。煙返し部材63が合成樹脂からなる場合には、強度的な問題から強固な連係をさせることはできないが、金属からなる煙返し部材63を設けることで、連係部63aの強度を確保し、強固な連係をさせることができる。すなわち、気密性を高めることができる。
次に、本実施形態における下枠フラットサッシの排水構造について説明する。排水構造としては、下枠10の各溝がそれぞれ排水孔を有し、浸入した水がこの排水孔を介して中空部17に導かれ、中空部17からさらに外部排水孔を介して外部に排出されるようにされている。図6には、排水構造について示した下枠付近の縦断面図を、図7には、障子を取り外した状態の下枠10の平面図を示す。
図6に示すように、内障子室内溝13には室内側のレール部12を内障子室外溝14まで貫通する排水孔13bが形成されている。したがって、内障子室内溝13に浸入した水は、排水孔13bを介して内障子室外溝14に導かれる。また、内障子室外溝14にはその底面に下枠10の中空部17と連通する排水孔14bが形成されている。外障子室内溝15にはその底面に下枠10の中空部17と連通する排水孔15bが形成され、さらに外障子室外溝16にはその底面に下枠10の中空部17と連通する排水孔16bが形成されている。
下枠10の中空部17は図6に示すように複数の領域に分かれ、排水孔14b及び排水孔15bを介して中空部17の室内側の領域に導かれた水は、連通孔17aを介して室外側の領域に導かれ、さらに連通孔17bを介して下枠10を補強する下枠補強材71の中空部71aに導かれる。下枠補強材71は外部と連通する外部排水孔71bを備え、中空部71aに導かれた水は外部排水孔71bを介して外部に排出される。
ここで、下枠補強材71は、図6に示すように下枠10の下方に配置され、下枠10とねじ止め及び係合によって固定されている。下枠補強材71は中空状に形成されたアルミの押出型材からなり、大きな荷重がかかる下枠10を補強する機能を有すると共に、上述の外部排水孔71bを備えることにより、中空部71aを介してサッシに侵入した雨水を外部に排出することができる。
このように中空部71a及び外部排水孔71bを備えた下枠補強材71が下枠10の下方に配置、固定されていることにより、外部排水孔71bから敷居面11に形成された各溝の底面までの高さを大きくすることができて、サッシに対して大量の水の浸入があった場合であっても、水位が敷居面11の各溝まで達しにくい水密性の高いサッシとすることができる。
また、排水孔16bを介して中空部17の最も室外側の領域に導かれた水は、外部排水孔17cを介して外部に排出される。このように外部排水孔を複数設けて排水を分散させることにより、サッシに侵入した水を効率よく排水させることができる。
図7に示すように、内障子室内溝13の長手方向端部には戸当りストッパ81が設けられており、この戸当りストッパ81の下方に排水孔13bが形成されている。また、内障子室外溝14には長手方向端部近傍及び召合せ部分近傍にそれぞれ排水孔14bが形成されている。ここで、室内側に露出する外障子3側の排水孔14bには、水の逆流を防ぐ逆止弁が取付けられている。
また、外障子室内溝15及び外障子室外溝16にもそれぞれ長手方向端部近傍及び召合せ部分近傍にそれぞれ排水孔15b、16bが形成されている。さらに、外部排水孔17c、71bはそれぞれ下枠10側面の長手方向端部近傍にそれぞれ設けられている。これら外部排水孔17c、71bについても、外部から水が逆流しないように逆止弁が設けられている。
これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用はこの実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。
本実施形態における下枠フラットサッシの縦断面図である。 本実施形態における下枠フラットサッシの横断面図である。 下枠付近の縦断面図である。 召合せ部分における下枠付近の縦断面図である。 下枠カバーと気密ブロックの斜視図である。 排水構造について示した下枠付近の縦断面図である。 図2において障子を取り外した状態の図である。
符号の説明
1 樹脂枠体
2 内障子
3 外障子
10 下枠
11 敷居面
11a 室内側フラット面
11b 中間フラット面
11c 室外側フラット面
12 レール部
12a 基部
12b レール部材
13 内障子室内溝
14 内障子室外溝
15 外障子室内溝
16 外障子室外溝
20 上枠
30 縦枠
40 下框
43 室内垂下部
44 室外垂下部
45 室内側下端部
46 室外側下端部
50 上框
60 縦框
61 側面構成部材
63 煙返し部材
63a 連係部
70 下枠カバー体
73 水密材
80 気密ブロック

Claims (5)

  1. 合成樹脂製の上下枠及び左右の縦枠を方形状に枠組みして枠体を構成し、該枠体に上下框及び左右の縦框から構成される障子を走行自在に納めてなる下枠フラットサッシにおいて、
    上記下框は室内側及び室外側にそれぞれ下端から垂下される室内垂下部及び室外垂下部を備え、該室内垂下部及び室外垂下部は下端部を上記下框の室内面及び室外面よりもそれぞれ内側に形成し、
    上記下枠は障子が走行する敷居面を略平坦に形成すると共に、上記室内垂下部及び室外垂下部の下端部をそれぞれ納める室内溝と室外溝を長手方向に有してなり、上記室内溝の室内側面は上記下框の室内面よりも室外側に位置し、上記室外溝の室外側面は上記下框の室外面よりも室内側に位置することを特徴とする下枠フラットサッシ。
  2. 上記敷居面は下枠から突出する基部を室内側と室外側にそれぞれ備え、上記各基部にそれぞれ金属からなるレール部材を取付けて上記障子を案内するレールを形成し、室内側の上記レールに内障子を配置すると共に、室外側の上記レールに外障子を配置して引き違い障子を構成することを特徴とする請求項1記載の下枠フラットサッシ。
  3. 上記敷居面は上記内障子用の室内溝よりも室内側に室内フラット面を備え、上記内障子用の室外溝と上記外障子用の室内溝の間に中間フラット面を備えると共に、上記外障子用の室外溝よりも室外側に室外フラット面を備え、上記室内フラット面と中間フラット面と室外フラット面及び室内外のレールの上面が略同じ高さに形成されてなることを特徴とする請求項2記載の下枠フラットサッシ。
  4. 上記上下框及び左右の縦框は合成樹脂からなると共に、それぞれ略同形状に形成され、上記縦框のうち上記内障子と外障子で互いに対向する召合せ框は、下框においては室内垂下部及び室外垂下部にあたる部分を被覆する側面構成部材を備え、該側面構成部材から召合せ面にかけて金属からなる煙返し部材を上記内障子と外障子にそれぞれ設け、上記各煙返し部材は互いに連係する連係部をそれぞれ備えたことを特徴とする請求項2または3記載の下枠フラットサッシ。
  5. 上記室内垂下部及び室外垂下部の下端部はそれぞれ水密材を保持し、該水密材が上記室内溝及び室外溝にそれぞれ当接することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の下枠フラットサッシ。
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