JPH11148267A - 化粧枠 - Google Patents

化粧枠

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JPH11148267A
JPH11148267A JP31471897A JP31471897A JPH11148267A JP H11148267 A JPH11148267 A JP H11148267A JP 31471897 A JP31471897 A JP 31471897A JP 31471897 A JP31471897 A JP 31471897A JP H11148267 A JPH11148267 A JP H11148267A
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groove
sliding door
decorative frame
frame
adjusting member
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Jun Taniguchi
純 谷口
Kenji Ogawa
健治 小川
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧枠を、枠本体と戸車用の引戸用溝を有す
る調整部材とに分離し、枠本体を戸車の使用の有無に拘
わらず共通して使用することができて、現場施工におけ
る部材の保存や管理を容易にすることができる化粧枠を
提供する。 【解決手段】 建物躯体の開口部の開口面(11)を化粧す
るとともに引戸(50)を保持可能な化粧枠(10)であって、
この化粧枠(10)は、建物躯体の開口部の開口面(11)に固
定されるとともに引戸(50)をはめ込むために長手方向に
沿って溝状に凹んだ引戸用溝(40)を有する枠本体(20)
と、前記引戸用溝(40)の形状を調整するために引戸用溝
(40)の内部にはめ込まれる調整部材(30)とを備え、この
調整部材(30)は、引戸(50)の下端面に取り付けた戸車(5
1)が摺動可能なレール溝(41)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物躯体の開口
部の開口面を化粧するとともに引戸を案内可能な化粧枠
に関するものである。
【0002】
【先行技術】図15は、従来の化粧枠の縦断面図を示す
ものである この化粧枠110は、建物の内部の開口部190に配置された
二枚の引戸160を案内するものである。具体的には、こ
の化粧枠110は、建物内部の開口部190の上部の壁111の
下端面を覆って、引戸160の上部を案内する長尺状の木
質材からなる鴨居120と、建物内部の開口部190の下部に
位置して、引戸160の下部を案内する長尺状の木質材か
らなる敷居150とを備えているものである。この化粧枠1
10は、二つの和室、いわゆる続き間の間に形成されてい
るものであって、これらの床には、畳195が形成されて
いる。このように、この化粧枠110は、開口部190の上部
に位置する鴨居120と、開口部190の下部に位置する敷居
150とにより、二つの和室の間の引戸160を摺動可能に支
持しているものである。
【0003】前記壁111は、特に図示しないが、四角枠
及びその四角枠内を覆う面材からなる壁パネル140と、
この壁パネル140の両面の表面を覆う表面部材130とから
形成されている。前記鴨居120は、平板状の横材であっ
て、その下面には、二枚の引戸160を案内するための下
方に向かって凹状に開口する上案内溝170が形成されて
いる。そして、前記敷居150は、同様に平板状の横材で
あって、その上面には、二枚の引戸160を案内するため
の上方に向かって凹状に開口する下案内溝180が形成さ
れている。そして、この下案内溝180の深さは、上案内
溝170の深さよりも浅くなるように形成されている。こ
れは、引戸160の取り外しを容易なものにするととも
に、上案内溝170から引戸160の上端が外れるのを抑え
て、引戸160が倒れるのを防止するために設定されてい
るものである。
【0004】また、特に図示しないが、引戸160の下部
に戸車を形成するような場合は、下案内溝180の縦断面
形状をV溝状に形成して、戸車がV溝状の左右の斜面に
おいて確実に保持されて摺動可能となるように形成す
る。そして、引戸160の上部に金属からなり、上方に向
かって突出する突出片を形成するような場合は、上案内
溝170の溝幅をかかる突出片の厚みに適応させて狭く形
成し、引戸160の上部をがたつくことなく滑らかに案内
することができるように形成する。
【0005】一方、本願発明に関連のある技術として、
PCT JP94/00351号(国際公開番号;WO
94/20280号)に記載された「セルロース系微粉
粒、木質様成形品および木質様製品」の技術について簡
単に説明する。原料としてのセルロース材を粉砕して得
た粉砕粉を磨砕処理して嵩比重を高めた粉粒とし、この
粉粒の外周面に、該粉粒よりも小径でかつ硬い表面粒を
固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂及び顔料を混
合し、かつ溶融させ、その後または溶融と同時に押出成
形または射出成形により所望形状に成形する。すると、
天然の木の木目に極めて近い模様を表面に有し、しかも
手触り感等の風合いも天然の木に近い木質様製品の製造
方法及び木質様製品を提供することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の化粧枠110は、引戸160の下端に戸車を使用するような
場合は、下案内溝180の形状をV溝状の戸車用のものに
形成しなければならず、鴨居120用の上案内溝170と、敷
居150用の下案内溝180との形状がそれぞれ異なり、鴨居
120及び敷居150の本体となる部分の幅や、長手方向の長
さは同一にも拘わらず、共通部材として形成することが
できず、製造コストがかかる上に、現場施工における部
材の保存や管理が手間であるという第一の問題点があっ
た。
【0007】また、上記した従来の化粧枠110は、引戸1
60の上端と下端とで厚みが異なる場合や、上端のみに金
属からなり上端を案内するための突出片を形成したよう
な場合は、鴨居120及び敷居150の本体となる部分の幅
や、長手方向の長さは同一にも拘わらず、溝形状が異な
るため、共通部材として形成することができず、製造コ
ストがかかる上に、現場施工における部材の保存や管理
が手間であるという第二の問題点があった。
【0008】また、上記した従来の化粧枠110は、引戸1
60の端面をフラットに形成してフラットな溝の上を滑る
ようにした場合と、引戸160の端面に戸車を形成してV
字状の溝内を摺動可能とした場合とでは、下案内溝170
の形状もそれに合わせてフラットな形状や、V溝状の形
状に変更しなければならなかった。さらに、引戸160の
種類が異なり、引戸160全体の厚みが異なる場合や、引
戸160の端面に金属等からなり引戸160の端部を案内する
突出片を形成するような場合は、引戸160をがたつくこ
となく滑らかに摺動させるために化粧枠110の溝幅もそ
れに合わせたものを必要とした。
【0009】また、化粧枠(10)の上部と下部、いわゆる
鴨居と敷居とでは、引戸(50)の取り外し易さ等を考慮し
て、引戸用溝(40)の溝の深さを異なるものに設定しなけ
ればならなかった。すなわち、引戸160の種類や形状が
異なることにより、また、化粧枠(10)の取付位置によ
り、溝形状の変更を必要とし、化粧枠110も異なる溝形
状を有するものを別個に形成しなければならず化粧枠11
0の種類が多くなり、保存や管理に手間であるという第
三の問題点があった。
【0010】また、従来の化粧枠110において、化粧枠1
10の表面から内部に入り込んだ凹状やV溝状の溝を加工
により形成する溝加工は、特殊な工作機械を使用して熟
練した技術を必要とし、加工が容易ではないという第四
の問題点があった。さらに、引戸160により分割される
各部屋の色模様が異なる場合、特に一方側が和室で他方
側が洋室の場合、いずれか一方側の部屋の色模様に合わ
せると、そのままでは他方側の部屋の色模様に適応しな
いという第五の問題点があった。
【0011】そこで、請求項1記載の発明は、上記した
従来の技術の有する第一の問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、化粧枠を、枠本体と
戸車用の引戸用溝を有する調整部材とに分離し、枠本体
を戸車の使用の有無に拘わらず共通して使用することが
できて、現場施工における部材の保存や管理を容易にす
ることができる化粧枠を提供しようとするものである。
【0012】請求項2記載の発明は、上記した従来の技
術の有する第二の問題点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、化粧枠を、枠本体と引戸用溝
の幅を調整可能な調整部材とに分離し、枠本体を溝幅の
異なる箇所にも共通して使用することができて、現場施
工における部材の保存や管理を容易にすることができる
化粧枠を提供しようとするものである。
【0013】請求項3記載の発明は、上記した従来の技
術の有する第三の問題点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、化粧枠の取付位置の違いや、
引戸の種類や形状が異なることによる溝形状の変更にも
対応することができる化粧枠を提供しようとするもので
ある。これに加え、請求項4記載の発明は、端部部材と
中央部材の上面側の境界をレール溝内に設定したことに
より、両者の境目が化粧枠の表面に露出せず、化粧枠の
表面外観をスッキリとした一体感のある良好なものにす
ることができ、さらに、端部部材と中央部材とで外観色
や模様を変えても、引戸を閉じた状態では、各室内側か
らは手前側と異なる外観色や模様を隠すことができて、
室内外観を調和のある良好なものにすることができる化
粧枠を提供しようとするものである。
【0014】これに加え、請求項5記載の発明は、上記
した従来の技術の有する第四の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、特殊な工作機械
や熟練した技術が不要で加工が容易な化粧枠を提供しよ
うとするものである。これに加え、請求項6記載の発明
は、固定部材の室内側に表面部材を固定することによ
り、表面部材に高品位の材質のものを使用し、固定部材
に低品位の材質のものを使用して、材料原価を低減させ
ることができる化粧枠を提供しようとするものである。
【0015】これに加え、請求項7記載の発明は、上記
した従来の技術の有する第五の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、引戸により分割
される室内の色模様が異なる場合に表面部材の色模様を
各室内側に適応した色模様に対応させたことにより、室
内外観を調和のある良好なものにすることができる化粧
枠を提供しようとするものである。
【0016】これに加え、請求項8記載の発明は、素材
感が木そのものであり、表面を手で触った際、良好な手
触り感が得られるとともに、均一性、耐水性に優れた化
粧枠を提供しようとするものである。これに加え、請求
項9記載の発明は、木質感を有し、木目模様を有して、
外観が良好な上に成形性が優れた化粧枠を提供しようと
するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。請求項1記載の発明は、
建物躯体の開口部の開口面(11)を化粧するとともに引戸
(50)を保持可能な化粧枠(10)であって、この化粧枠(10)
は、建物躯体の開口部の開口面(11)に固定されるととも
に引戸(50)をはめ込むために長手方向に沿って溝状に凹
んだ引戸用溝(40)を有する枠本体(20)と、前記引戸用溝
(40)の形状を調整するために引戸用溝(40)の内部にはめ
込まれる調整部材(30)とを備え、この調整部材(30)は、
引戸(50)の下端面に取り付けた戸車(51)が摺動可能なレ
ール溝(41)を有する戸車用溝調整部材(31)を備えたこと
を特徴とする。
【0018】本発明は、化粧枠(10)が、引戸用溝(40)を
有する枠本体(20)と、前記引戸用溝(40)の形状を調整す
るための調整部材(30)とを備え、調整部材(30)には、戸
車(12)が摺動可能なレール溝(40)を有する戸車用溝調整
部材(31)を備えている。このため、引戸(50)の端部に戸
車(51)を形成する場合(例えば敷居)と、戸車(51)を形
成しない場合(例えば鴨居)とで、共通した枠本体(20)
を使用して、調整部材(30)の有無により対応することが
できる。これにより、戸車(51)の使用の有無に影響され
ることなく、枠本体(20)は共通して同一のものを使用す
ることができ、化粧枠(10)の種類を増やすことなく、化
粧枠(10)の保存や管理を容易にすることができる。
【0019】請求項2記載の発明は、建物躯体の開口部
の開口面(11)を化粧するとともに引戸(50)を保持可能な
化粧枠(10)であって、この化粧枠(10)は、建物躯体の開
口部の開口面(11)に固定されるとともに引戸(50)をはめ
込むために長手方向に沿って溝状に凹んだ引戸用溝(40)
を有する枠本体(20)と、前記引戸用溝(40)の形状を調整
するために引戸用溝(40)の内部にはめ込まれる調整部材
(30)とを備え、この調整部材(30)は、引戸(50)の厚みに
合わせて引戸用溝(40)の幅を調整するために引戸用溝(4
0)の幅方向に向かって形成した溝幅調整部材(32)を備え
たことを特徴とする。
【0020】なお、ここで、「引戸(50)の厚みに合わせ
て引戸用溝(40)の幅を調整するために」とあるのは、使
用する引戸(50)の種類が異なることにより、引戸(50)全
体の厚みが変更する場合や、引戸(50)の溝に入り込む部
分のみが異なる場合、例えば、引戸(50)の端部に金属か
らなり突出する突出片(52)が形成されるような場合等を
含むものである。
【0021】本発明は、化粧枠(10)が、引戸用溝(40)を
有する枠本体(20)と、前記引戸用溝(40)の形状を調整す
るための調整部材(30)とを備え、調整部材(30)には、引
戸用溝(40)の幅を調整するために引戸用溝(40)の幅方向
に向かって形成した溝幅調整部材(32)を備えている。す
なわち、溝幅調整部材(32)を引戸用溝(40)の幅方向に向
かって形成したことにより、引戸用溝(40)の幅が埋ま
り、引戸(50)が摺動するための溝幅が調整される。この
ため、引戸(50)の端部の幅が異なり、かかる幅に合わせ
た溝幅が必要な箇所にも、溝幅調整部材(32)により対応
することができる。これにより、溝幅の相違に影響され
ることなく、枠本体(20)は共通して同一のものを使用す
ることができ、化粧枠(10)の種類を増やすことなく、化
粧枠(10)の保存や管理を容易にすることができる。
【0022】請求項3記載の発明は、建物躯体の開口部
の開口面(11)を化粧するとともに引戸(50)を保持可能な
化粧枠(10)であって、この化粧枠(10)は、建物躯体の開
口部の開口面(11)に固定されるとともに引戸(50)をはめ
込むために長手方向に沿って溝状に凹んだ引戸用溝(40)
を有する枠本体(20)と、前記引戸用溝(40)の形状を調整
するために引戸用溝(40)の内部にはめ込まれる調整部材
(30)とを備え、この調整部材(30)は、引戸用溝(40)の幅
を調整するために引戸(50)の幅に合わせて引戸用溝(40)
の幅方向に向かって形成した溝幅調整部材(32)と、引戸
用溝(40)の深さを調整するために引戸用溝(40)の高さ方
向に向かって形成した溝深さ調整部材(33)と、引戸(50)
の下端面に取り付けた戸車(51)が摺動可能なレール溝(4
1)を有する戸車用溝調整部材(31)とのいずれか一つを選
択可能に形成されていることを特徴とする。
【0023】本発明は、化粧枠(10)を枠本体(20)と調整
部材(30)とに分離し、溝幅調整部材(32)、溝深さ調整部
材(33)及び戸車用溝調整部材(31)のいずれか一つを選択
可能としている。このため、調整部材(30)として溝幅調
整部材(32)を選択すると、溝幅調整部材(32)が引戸用溝
(40)の幅方向に向かって形成され、引戸用溝(40)の幅を
調整することができる。これにより、溝幅の相違に影響
されることなく、枠本体(20)を共通して使用することが
できる。
【0024】また、調整部材(30)として溝深さ調整部材
(33)を選択すると、溝深さ調整部材(33)が引戸用溝(40)
の高さ方向に向かって形成され、引戸用溝(40)の溝深さ
を調整することができる。これにより、溝深さの相違に
影響されることなく、枠本体(20)を共通して使用するこ
とができる。また、調整部材(30)として戸車用溝調整部
材(31)を選択すると、戸車用溝調整部材(31)により戸車
(51)が摺動可能なレール溝(41)を形成することができ
る。これにより、戸車(51)の使用の有無に影響されるこ
となく、枠本体(20)を共通して使用することができる。
【0025】上述したように、枠本体(20)を共通に使用
して、複数の種類の機能を有する調整部材(30)を選択可
能としたことにより、引戸(50)の種類や形状が異なるこ
とによる溝形状の変更にも調整部材(30)の変更により容
易に対応することができ、化粧枠(10)の種類を増やすこ
となく、化粧枠(10)の保存や管理を容易にすることがで
きる。
【0026】請求項4記載の発明は、上記した請求項1
または請求項3記載の特徴点に加え、戸車用溝調整部材
(31)は、その長手方向に沿う両側端に位置する端部部材
(60)と、この端部部材(60)の間に位置する中央部材(61)
とを備え、端部部材(60)と中央部材(61)との上面側の境
界は戸車(51)が摺動するレール溝(41)内に設定している
ことを特徴とする。
【0027】なお、ここで、「境界」とは、端部部材(6
0)と中央部材(61)とが、それらの上面において互いに当
接することにより形成される境目を意味するものであ
る。本発明は、端部部材(60)と中央部材(61)との上面側
の境界をレール溝(41)内に設定していることにより、両
者の境界が化粧枠(10)の表面に露出せず、レール溝(41)
の内部に隠れる。これにより、化粧枠(10)の表面外観を
スッキリとした一体感のある良好なものにすることがで
きる。さらに、端部部材(60)と中央部材(61)との上面側
の境界をレール溝(41)内に設定したことにより、端部部
材(60)と中央部材(61)とで両者の外観色や模様を異なる
ものに設定しても、引戸(50)を閉じた状態では、各室内
側からは手前側と異なる外観色や模様を隠すことができ
る。これにより、端部部材(60)と中央部材(61)とを各室
内に適応した外観色や模様に設定することができ、室内
外観を調和のある良好なものにすることができる。
【0028】請求項5記載の発明は、上記した請求項4
記載の特徴点に加え、端部部材(60)は、レール溝(41)の
側端側の斜面を形成する端部側レール斜面(62)を備え、
中央部材(61)は、レール溝(41)の中央側の斜面を形成す
る中央側レール斜面(63)を備え、この中央側レール斜面
(63)及び端部側レール斜面(62)を組み合わせることによ
りレール溝(41)を形成していることを特徴とする。
【0029】本発明は、端部側レール斜面(62)と中央側
レール斜面(63)とを組み合わせることにより、レール溝
(41)を形成している。すなわち、各レール溝(41)は、V
溝状に切削加工することにより形成するのではなく、平
面状の斜面を組み合わせることにより、V溝状のレール
溝(41)を形成している。このため、V溝状に溝加工する
ために特殊な工作機械を使用することなく、また、熟練
した技術を必要とすることなく、斜面となる平面を形成
するだけの加工作業で済み、加工作業を容易に行うこと
ができる。
【0030】請求項6記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5記載
の特徴点に加え、枠本体(20)は、建物躯体の開口部の開
口面(11)に固定する固定部材(21)と、この固定部材(21)
の室内側に固定して化粧する表面部材(22)とを備えたこ
とを特徴とする。本発明は、枠本体(20)が、建物躯体に
固定される固定部材(81)と、この固定部材(81)の室内側
の表面に固定される表面部材(22)とから形成されてい
る。すなわち、固定部材(81)は、その室内側の表面が表
面部材(22)により覆われているため、固定部材(81)の表
面が室内側から見えない。これにより、表面部材(22)の
材質に表面外観が良好な高品位のものを使用し、一方、
固定部材(81)の材質には、高品位の材質のものより表面
外観はやや劣るが、材料の原価が高品位のものより安価
な低品位の材質のものを使用することができる。したが
って、表面の外観を良好に維持した状態で、材料原価を
安くすることができる。
【0031】請求項7記載の発明は、上記した請求項6
記載の特徴点に加え、引戸(50)により分割される各部屋
を構成する部材の色模様が部屋毎に異なる場合に、表面
部材(22)の色模様をそれらが各々面する部屋の色模様に
対応させて形成したことを特徴とする。なお、ここで、
「部材の色模様」とは、その部材の外観色や表面に形成
された模様を意味するものである。また、ここで「各部
屋を構成する部材の色模様が部屋毎に異なる」とは、各
部屋を構成する柱、フローリング、梁、天井及び壁部材
等の各種部材の外観色や表面の模様が部屋毎に異なるこ
とを意味し、例えば、一方の室内が和室で、木目を有
し、全体が白っぽい白木調で形成され、それに隣接する
洋室が木目を有し、全体が茶色の外観色を有するもので
統一されているようなものを含むものである。
【0032】本発明は、表面部材(22)の色模様を引戸(5
0)により分割される各部屋を構成する部材の外観色や模
様に対応させて形成している。このため、各室内の外観
色や模様に調和した表面部材(22)が配置されることとな
り、各室内の外観と調和した化粧枠(10)を形成すること
ができ、外観が良好な化粧枠(10)を得ることができる。
特に一方側が和室で、他方側が洋室のような場合におい
ても、各部屋の色模様や色調に適応した表面部材(22)を
形成することができ、良好な室内外観が得られる。
【0033】請求項8記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項
6または請求項7記載の特徴点に加え、化粧枠(10)は、
樹脂と微粒子の木粉とを主材とする組成物よりなること
を特徴とする。なお、ここで、「樹脂」とは、硬質樹
脂、軟質樹脂を含み、例えば塩化ビニル樹脂、発泡塩化
ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、A
BS樹脂、ポリスチレン樹脂等である。
【0034】また、「微粒子の木粉」とは天然木材のほ
か、おがくずや建築廃材等を粉砕により、微粉状の粒子
に形成しているものを含むものである。本発明は、化粧
枠(10)に木粉が含まれているため、化粧枠(10)の表面を
手で触った感触が、木質感のあるものとなり、樹脂や塩
化ビニル等の表面のツルッとした感触がなく、手にしっ
くりとなじむ木質特有の暖かみのある良好な手触り感を
得ることができる。
【0035】また、化粧枠(10)は、上述した材料から形
成され、樹脂を有しているため、木質材と比較して、吸
水性が小さく、吸湿による収縮も発生しない。これによ
り、木質材と比較して、反り難く、ねじれ難く、また、
腐り難いという材料としての均一性に優れたものにする
ことができる。請求項9記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項
6、請求項7または請求項8記載の特徴点に加え、化粧
枠(10)は、セルロース系材料の微粉末の表面にこの微粉
末よりも小径で、かつ硬い微粉末を担持させて作成した
粉体を混合した樹脂を着色成形することによって木目模
様を呈するように形成したことを特徴とする。
【0036】なお、ここで、「セルロース系材料」と
は、天然木材のほか、おがくず、稲藁、バガスなどを含
む。また、「微粉末よりも小径でかつ固い微粉末」と
は、酸化チタン、フェライト、アルミニウム、ニッケ
ル、銀、セラミック、炭酸カルシウム等の微粉末をいう
ものである。
【0037】また、「樹脂を着色」する材料とは、有色
顔料であり、例えば酸化鉄、カドミウムイエロー、カー
ボンブラック等の無機顔料である。また、「樹脂を着色
成形することによって木目模様を呈する」とは、上述し
た顔料を使用して、樹脂自体を着色しているため、表面
のみではなく、内部にまで木目模様を呈するように形成
しているものである。これにより、化粧枠(10)の表面が
磨耗しても表面の木目模様が消えることがなく、良好な
木目模様の外観を維持することができる。
【0038】本発明は、「セルロース系材料の微粉末の
表面にこの微粉末よりも小径で、かつ硬い微粉末を担持
させて作成した粉体を混合した樹脂」を形成している。
このため、セルロース系材料の微粉末をそのままの状態
で直接樹脂に混合して形成した場合に、微粉末の柔らか
さや流動性の悪さに起因する作業性の低下や、押出時の
焼き付けの発生や、成形品がもろくなってしまうような
悪影響を抑えることができる。これにより、流動性の向
上を図れることができ、成形時の作業性を向上させるこ
とができる化粧枠(10)が得られる。
【0039】さらに、セルロース系材料の微粉末と、樹
脂のみでは、両者の特性や機能のみで最終成形品の樹脂
の特性あるいは機能が決定されてしまうのに対して、成
形品の特性をセルロース系材料の微粉末の表面に担持さ
せた小径でかつ硬い微粉末の材料選択によって変更させ
ることができる。すなわち、微粉末として、電気的特
性、化学的特性、外観的特性あるいは耐熱性等の各種特
性を有するものを選択使用することによって、その成形
品である化粧枠(10)に対して各種特性を与えることがで
き、その特性を変化させることができる。
【0040】また、本発明に係る化粧枠(10)は、上述し
たような材質からなるため、その表面に木目模様を出す
ことができる。また、木質材料では原料となる天然木材
の違いや、含有水分の違い等による品質のバラツキが発
生するが上述したような材質からなる化粧枠(10)ではそ
のようなことがなく、製品のバラツキを抑えることがで
きる。すなわち、上述した材料を用いて成形した成形品
は、複雑な断面形状をなしていても木目模様を呈するの
で、室内の他の表面部材に木質材、またはそれに変わる
木質感のあるものを使用した場合に、外観デザインを調
和させる意味で、使用するのに適している。換言すれ
ば、天然の木材を切削加工したのでは手間がかかるよう
な断面形状の部材であっても、木目模様を呈する成形品
として提供することができる。
【0041】そして、「粉体を混合した樹脂」からなる
ため、通常の木質材料よりも水分を吸収し難く、仮に水
分が付着しても水分を拭き取れば済み、メンテナンスを
容易にすることができるものである。すなわち、手垢等
の汚れがこの化粧枠(10)の表面に付着しても濡れ雑巾で
掃除することができ、汚れを除去した後、水分をふき取
れば良いものである。これにより、外観上は木目模様を
呈することができて木製品と同様の外観を形成すること
ができるが、耐水性に関しては木製品と比較してはるか
に水に強い化粧枠(10)を提供できるものである。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて、更に詳しく説明する。図1乃至図10は、
本発明の第一の実施の形態を示すものであり、図1は化
粧枠の縦断面図、図2は化粧枠の鴨居の縦断面図、図3
は化粧枠の敷居の縦断面図、図4は固定部材の正面図、
図5は表面部材の正面図、図6は端部部材の正面図、図
7は中央部材の正面図、図8はスライド部材の正面図、
図9は延出調整部材の正面図、図10は筒状調整部材の
正面図をそれぞれ示す。
【0043】まず、本実施の形態の構成について説明す
る。本実施の形態に係る化粧枠10は、建物躯体の和室14
と洋室15との間の開口部16の開口面11を化粧するととも
に引戸50を保持可能なものである。そして、この化粧枠
10は、開口部16の上部に固定されて引戸50の上端を案内
する鴨居12と、開口部16の下部に固定されて引戸50の下
端を案内する敷居13とを備えている。なお、特に図示し
ないが、開口部16の上方には天井から下方に向かって垂
れ下がった垂れ壁17が形成されており、この垂れ壁17
は、四角枠状の枠材及びその枠を塞ぐ面材からなる壁パ
ネルと、この壁パネルの和室14及び洋室15側のそれぞれ
の表面側に貼付された壁用表面部材とから形成されてい
る。なお、床材は、和室14側には畳が形成され、洋室15
側には木質合板からなるフローリング材が形成されてい
る。そして、和室14側は室内全体の外観を木目を有する
白っぽい白木調に統一されて形成され、洋室15側は室内
全体の外観を木目を有する茶色系のもので統一されて形
成している。
【0044】前記化粧枠10は、建物躯体の室内間の開口
部16の開口面11に固定されるとともに二枚の引違いの引
戸50をはめ込むために長手方向に沿って溝状に凹んだ引
戸用溝40を有する枠本体20と、前記引戸用溝40の形状を
調整するために引戸用溝40の内部にはめ込まれる調整部
材30とを備えている。前記枠本体20は、建物躯体の開口
部の開口面11に固定する固定部材21と、この固定部材21
の各室内側に固定して化粧する二個の縦断面形状が略F
字状の表面部材22とを備えている。そして、鴨居12の枠
本体20の側縁には、枠本体20の側面を化粧するとともに
スライド可能なスライド部材84が固定されている。
【0045】前記調整部材30は、化粧枠10の敷居13に固
定されて、引戸50の下端面に取り付けた戸車51が摺動可
能なレール溝41を有する戸車用溝調整部材31と、化粧枠
10の鴨居12に固定されて、引戸用溝40の幅を調整するた
めに引戸50の幅に合わせて引戸用溝40の幅方向に向かっ
て形成した溝幅調整部材32とを備えている。すなわち、
鴨居12及び敷居13として使用されている化粧枠10のうち
で枠本体20は、鴨居12及び敷居13において共通して使用
している。そして、枠本体20の引戸用溝40の内部にはめ
込まれる調整部材30として溝幅調整部材32を選択するこ
とにより、鴨居12として使用され、戸車用溝調整部材31
を選択することにより、敷居13として使用されているも
のである。
【0046】具体的には、固定部材21は、全体形状が略
平板状のものであって、この固定部材21は、ねじ等の締
結部材44を介して建物躯体に固定するための締結固定部
97と、引戸用溝40を形成する方の裏面側に位置してフラ
ットな平面状のフラット面91と、前記表面部材22を係合
するために室内側に向かって突出する係合突出部85と、
前記スライド部材84を化粧枠10の側面に固定するための
側面係合部87とを備えている。
【0047】前記締結固定部97は、図4に示すように、
固定部材21から室内側に向かって突出する二本の独立凸
部83と、この独立凸部83の間に室内側に向かって切りか
かれるとともにねじ等の締結部材44をねじ込み可能な溝
状の締結用溝82とを備えている。そして、前記独立凸部
83の反締結用溝82側の側面表面と、前記係合突出部85の
外側側面と、前記側面係合部87の室内側の表面とには、
縦断面形状が鋸歯状の凹凸部88が形成されている。ま
た、締結固定部97の両側付近には、固定部材21を長手方
向に沿って折取って使用する場合に、折り取り作業を容
易にするための縦断面形状がV字状のV溝89が長手方向
に沿って形成されている。また、このV溝89は、締結部
材をこのV溝89の位置にねじ込む場合には、締結部材の
先端の位置決めをすることができるように設定されてい
るものである。
【0048】前記表面部材22は、図5に示すように、固
定部材21の係合突出部85が係合可能な係合溝92と、スラ
イド部材84を係合するための側面係合部87とを備えてい
る。そして、係合溝92の内面と、側面係合部87の表面と
には、縦断面形状が鋸歯状の凹凸部88が形成されてい
る。また、本実施の形態においては、引戸50により分割
される和室14及び洋室15を構成する部材の色模様が和室
14と洋室15とで異なるように形成されているが、前記表
面部材22は、その色模様をそれらが面する部屋の色模様
に対応させて形成している。すなわち、和室14側の表面
部材22は、表面の外観色や模様が、白木調の全体が白っ
ぽい木目調のものにより形成されてあり、洋室15側の表
面部材22は、表面の外観色や模様が、洋室15側の周囲部
材と同様の木目を有する茶色のものにより形成されてい
る。
【0049】前記スライド部材84は、図1、図2及び図
8に示すように、固定部材21及び表面部材22の側面係合
部87に固定されて、固定部材21のフラット面91と建物躯
体の垂れ壁17の下端面とが当接する部分を覆うととも
に、垂れ壁17の板厚方向にスライド可能に形成されてい
るものである。なお、側面係合部87は、固定部材21及び
表面部材22により形成されるものであって、化粧枠10の
側縁に垂れ壁17の板厚方向に向かって開口し、その内面
には、縦断面形状が鋸歯状の凹凸を有する凹凸部88が形
成されているものである。前記スライド部材84は、側面
係合部87にはめ込み可能に突出するスライド突出部93
と、垂れ壁17の表面に当接するため垂れ壁17に向かって
延設された縦断面形状が略L字状のスライド当接部94と
を備えている。そして、スライド突出部93の表面には、
側面係合部87の内面と同様に、縦断面形状が鋸歯状に凹
凸を有する凹凸部88が形成されている。
【0050】そして、スライド部材84は、スライド部材
84の側面と、スライド部材84の下端面とからなる側面部
材側角部95を有し、枠本体20は、表面部材22の垂直端面
と、表面部材22の水平端面とからなる本体側角部96を有
している。そして、化粧枠10には、かかる側面部材側角
部95と、本体側角部96とを段差状に配置することにより
化粧枠10の角部外観が良好な段差状角部97が形成されて
いる。
【0051】なお、特に図示しないが、敷居13の和室14
側には、枠本体20の側面係合部87に固定される部材であ
る畳寄せが形成され、この畳寄せと畳が当接するように
形成されている。また、敷居13の洋室15側には、直接、
フローリングの床材が当接するように形成されている。
前記戸車用溝調整部材31は、引戸用溝40の長手方向に沿
う両側端に位置する二個の端部部材60と、この端部部材
60の間に位置する中央部材61とを備えている。そして、
端部部材60と中央部材61との上面側の境界は戸車51が摺
動するレール溝41内に設定している。前記端部部材60
は、レール溝41の側端側の斜面を形成する端部側レール
斜面62と、中央部材61にはめ込むために中央部材61側に
向かって突出するはめ込み突出部64とを備えている。前
記中央部材61は、レール溝41の中央側の斜面を形成する
中央側レール斜面63と、端部部材60をはめ込むために端
部部材60側に向かって開口するはめ込み溝部65と、枠本
体20の固定部材21の締結固定部97に固定するために固定
部材21の締結固定部97側に向かって開口する中央係合溝
98とを備えている。前記中央側レール斜面63及び端部側
レール斜面62を組み合わせることによりレール溝41を形
成している。そして、はめ込み突出部64の外側面と、は
め込み溝部65の内側面とには、両者をはめ込んだ際に摩
擦抵抗を高めるために縦断面形状が鋸歯状の凹凸部88が
形成されている。そして、はめ込み突出部64をはめ込み
溝部65の内部にはめ込むことにより端部部材60と中央部
材61とが固定されている。また、中央係合溝98の内側面
の一部には、係合突出部85の外側面に形成された凹凸部
88に噛み込んで摩擦抵抗力を高めて容易に外れることを
抑えるための凹凸部88が形成されている。そして、中央
係合溝98の内部に締結固定部97がはめ込まれることによ
り、固定部材21と中央部材61とが固定されるように形成
されている。
【0052】また、端部部材60の端部側レール斜面62の
下端には、垂直に立設する立設面66が形成され、その立
設面66の下端からは水平方向に延びて中央部材61の中央
側レール斜面63を形成する部分が載置される水平面67が
形成されている。また、中央部材61の中央側レール斜面
63の下端にも、同様の垂直に立設する立設面66が形成さ
れている。これは、端部部材60と固定部材21とを組み合
わせて、端部側レール斜面62と中央側レール斜面63とか
らレール溝41を形成した際に、その下端同士が互いに接
触せずに、埃溜め68として使用可能な空間を形成するこ
とができるように設定されているものである。
【0053】前記溝幅調整部材32は、鴨居12として使用
されている化粧枠10の引戸用溝40の中央に長手方向に沿
って固定されている延出調整部材35と、引戸用溝40の両
側端に固定されている二本の四角筒状の筒状調整部材34
とを備えている。溝幅調整部材32は、延出調整部材35と
筒状調整部材34との間の隙間に引戸50の上面に固定され
た金属からなるL字状の突出片52が差し込まれ、長手方
向に沿ってがたつくことなく滑らかに摺動することがで
きるように形成されているものである。前記延出調整部
材35は、図9に示すように、固定部材21の締結固定部97
に固定するための縦断面形状が略コ字状のコ字状本体部
39と、このコ字状本体部39の両側端から横方向に延びる
縦断面形状が略L字状の延出部38とを備えている。そし
て、前記コ字状本体部39の固定部材21側には、固定部材
21の締結固定部97を固定するために開口する溝状の中央
係合溝37が形成されている。この中央係合溝37の内側面
の一部には、締結固定部97の外側面に形成された凹凸部
88と噛み合うためにそれと略同様の縦断面形状が鋸歯状
の凹凸部88が形成されている。
【0054】本実施の形態に係る化粧枠10は、主として
樹脂を押出成形することにより得られる長尺状の押出成
形品であって、その表面には木目模様を形成している。
具体的には、化粧枠10は、樹脂と微粒子の木粉とを主材
とする組成物よりなるものである。更に具体的には、こ
の化粧枠10は、セルロース系材料の微粉末の表面にこの
微粉末よりも小径で、かつ硬い微粉末を担持させて作成
した粉体を混合した樹脂を着色成形することによって木
目模様を呈するように形成したものである。なお、製造
方法は、押出成形に限定されるものではなく、例えば射
出成形等の他の製法でも良いものである。そして、化粧
枠10の材質も、樹脂や木粉を混合したものに限定される
ことなく、通常の化粧部材として使用できるようなもの
であれば、良いものであって、例えば、樹脂のみからな
るものでも良く、また、木質材のみからなるものでも良
いものである。
【0055】次に、上記した実施の形態の作用及び効果
について説明する。本実施の形態は、化粧枠10が、引戸
用溝40を有する枠本体20と、前記引戸用溝40の形状を調
整するための調整部材30とを備え、調整部材30には、戸
車12が摺動可能なレール溝40を有する戸車用溝調整部材
31を備えている。このため、引戸50の端部に戸車51を形
成して敷居13として使用する場合と、戸車51を形成せず
に鴨居12として使用する場合とで、調整部材30の有無に
より対応することができる。これにより、戸車51の使用
の有無に影響されることなく、鴨居12と敷居13とで枠本
体20は共通して同一のものを使用することができ、化粧
枠10の種類を増やすことなく、化粧枠10の保存や管理を
容易にすることができる。
【0056】また、本実施の形態において、調整部材30
には、引戸用溝40の幅を調整するために引戸用溝40の幅
方向に向かって形成した溝幅調整部材32を備えている。
すなわち、溝幅調整部材32を引戸用溝40の幅方向に向か
って形成したことにより、引戸用溝40の幅が埋まり、引
戸50が摺動するための溝幅が調整される。このため、引
戸50の端部の幅が異なり、かかる幅に合わせた溝幅が必
要な箇所にも、溝幅調整部材32により対応することがで
きる。すなわち、本実施の形態のように、引戸50の上端
に突出片52を形成しても、溝幅の相違に影響されること
なく、枠本体20は共通して同一のものを使用することが
でき、化粧枠10の種類を増やすことなく、化粧枠10の保
存や管理を容易にすることができる。
【0057】また、本実施の形態において、端部部材60
と中央部材61との上面側の境界をレール溝41内に設定し
ていることにより、両者の境界が化粧枠10の表面に露出
せず、レール溝41の内部に隠れる。これにより、化粧枠
10の表面外観をスッキリとした一体感のある良好なもの
にすることができる。したがって、引戸50を閉じた状態
では、各室内側からは手前側と異なる外観色や模様を隠
すことができる。これにより、室内外観を調和のある良
好なものにすることができる。
【0058】そして、本実施の形態は、端部側レール斜
面62と中央側レール斜面63とを組み合わせることによ
り、レール溝41を形成している。すなわち、各レール溝
41は、V溝状に切削加工することにより形成するのでは
なく、平面状の斜面を組み合わせることにより、V溝状
のレール溝41を形成している。このため、V溝状に溝加
工するために特殊な工作機械を使用することなく、ま
た、熟練した技術を必要とすることなく、斜面となる平
面を形成するだけの加工作業で済み、加工作業を容易に
行うことができる。
【0059】そして、本実施の形態は、枠本体20が、建
物躯体に固定される固定部材81と、この固定部材81の室
内側の表面に固定される表面部材22とから形成されてい
る。すなわち、固定部材81は、その室内側の表面が表面
部材22により覆われているため、固定部材81の表面が室
内側から見えない。これにより、表面部材22の材質に表
面外観が良好な高品位のものを使用し、一方、固定部材
81の材質には、高品位の材質のものより表面外観はやや
劣るが、材料の原価が高品位のものより安価な低品位の
リサイクル材を使用することができる。したがって、表
面の外観を良好に維持した状態で、材料原価を安くする
ことができる。
【0060】そして、本実施の形態は、表面部材22の色
模様を引戸50により分割される各部屋を構成する部材の
外観色や模様に対応させて形成している。このため、各
室内の外観色や模様に調和した表面部材22が配置される
こととなり、各室内の外観と調和した化粧枠10を形成す
ることができ、外観が良好な化粧枠10を得ることができ
る。
【0061】そして、本実施の形態は、化粧枠10に木粉
が含まれているため、化粧枠10の表面を手で触った感触
が、木質感のあるものとなり、樹脂や塩化ビニル等の表
面のツルッとした感触がなく、手にしっくりとなじむ木
質特有の暖かみのある良好な手触り感を得ることができ
る。また、化粧枠10は、上述した材料から形成され、樹
脂を有しているため、木質材と比較して、吸水性が小さ
く、吸湿による収縮も発生しない。これにより、木質材
と比較して、反り難く、ねじれ難く、また、腐り難いと
いう材料としての均一性に優れたものにすることができ
る。
【0062】また、本実施の形態に係る化粧枠10は、
「セルロース系材料の微粉末の表面にこの微粉末よりも
小径で、かつ硬い微粉末を担持させて作成した粉体を混
合した樹脂」を形成している。このため、セルロース系
材料の微粉末をそのままの状態で直接樹脂に混合して形
成した場合に、微粉末の柔らかさや流動性の悪さに起因
して、作業性の低下や、押出時の焼き付けの発生や、成
形品がもろくなってしまうような悪影響を抑えることが
できる。これにより、流動性の向上を図れることがで
き、成形時の作業性を向上させることができる化粧枠10
が得られる。
【0063】さらに、セルロース系材料の微粉末と、樹
脂のみでは、両者の特性や機能のみで最終成形品の樹脂
の特性あるいは機能が決定されてしまうのに対して、成
形品の特性をセルロース系材料の微粉末の表面に担持さ
せた小径でかつ硬い微粉末の材料選択によって変更させ
ることができる。すなわち、微粉末として、電気的特
性、化学的特性、外観的特性あるいは耐熱性等の各種特
性を有するものを選択使用することによって、その成形
品である化粧枠10に対して各種特性を与えることがで
き、その特性を変化させることができる。
【0064】また、本実施の形態に係る化粧枠10は、上
述したような材質からなるため、その表面に木目模様を
出すことができる。また、木質材料では原料となる天然
木材の違いや、含有水分の違い等による品質のバラツキ
が発生するが上述したような材質からなる化粧枠10では
そのようなことがなく、製品のバラツキを抑えることが
できる。すなわち、上述した材料を用いて成形した成形
品は、複雑な断面形状をなしていても木目模様を呈する
ので、室内の他の表面部材に木質材、またはそれに変わ
る木質感のあるものを使用した場合に、外観デザインを
調和させる意味で、使用するのに適している。換言すれ
ば、天然の木材を切削加工したのでは手間がかかるよう
な断面形状の部材であっても、木目模様を呈する成形品
として提供することができる。
【0065】そして、「粉体を混合した樹脂」からなる
ため、通常の木質材料よりも水分を吸収し難く、仮に水
分が付着しても水分を拭き取れば済み、メンテナンスを
容易にすることができるものである。すなわち、手垢等
の汚れがこの化粧枠10の表面に付着しても濡れ雑巾で掃
除することができ、汚れを除去した後、水分をふき取れ
ば良いものである。これにより、外観上は木目模様を呈
することができて木製品と同様の外観を形成することが
できるが、耐水性に関しては木製品と比較してはるかに
水に強い化粧枠10を提供できるものである。
【0066】次に、本発明の第二の実施の形態について
説明する。図11乃至13は、本発明の第二の実施の形
態であって、図11は化粧枠の縦断面図、図12は溝深
さ調整部材の正面図、図13は溝幅調整部材の正面図を
それぞれ示すものである。本実施の形態は、敷居13とし
て使用している化粧枠10の引戸用溝40の内部の調整部材
30に、引戸用溝40の深さを調整するための引戸用溝40の
高さ方向に向かって形成した溝深さ調整部材33を使用し
ている。また、鴨居12として使用している化粧枠10の引
戸用溝40の内部の調整部材30には、引戸用溝40の幅を調
整するために引戸50の幅に合わせて引戸用溝40の幅方向
に向かって形成した溝幅調整部材32が形成されている。
この溝幅調整部材32は、横方向に延び出すような延出部
38を有してなく、コ字状本体部39のみからなり、第一の
実施の形態における延出調整部材35よりも狭い幅を有す
る狭幅調整部材36から形成されている。このように、調
整部材30として、溝深さ調整部材33及び狭幅調整部材36
を使用している点に特徴を有するものであり、その他の
構成は、第一の実施の形態と略同様であって、同様の部
分には、同一の部品番号を付与して説明を省略する。
【0067】具体的には、溝深さ調整部材33の枠本体20
側には、枠本体20の締結固定部97にはめ込み可能な中央
係合溝42が形成され、この中央係合溝42の内面側の一部
には、締結固定部97の凹凸部88と噛み合うために、それ
と同様の形状の縦断面形状が鋸歯状の凹凸部88が形成さ
れている。そして、溝深さ調整部材33の室内側には、引
戸用溝40の内部を長手方向に沿って仕切るために、引戸
用溝40の内部の長手方向に沿って突出する仕切り部43が
形成されている。そして、溝深さ調整部材33は、締結固
定部97の締結部材44の操作頭部を隠すために締結固定部
97の室内側表面を覆って、枠本体20の引戸用溝40の内部
にはめ込まれている。
【0068】次に、上記した実施の形態の作用及び効果
について説明する。本実施の形態は、溝幅調整部材32と
して延出部38を有しない狭幅調整部材36を使用してい
る。これにより、鴨居12の引戸用溝40の引戸50を摺動さ
せる領域を延出調整部材35を使用する場合よりも広く使
用することができる。すなわち、引戸50の上端に突出片
52等を形成して、この突出片52が摺動するようなレール
溝41を形成する必要がなく、引戸50の上端面を引戸用溝
40の内部に直接、挿入して摺動させることができる。
【0069】また、本実施の形態は、溝深さ調整部材33
を使用して、敷居13の引戸用溝40の深さを浅い状態にす
ることができる。これにより、引戸用溝40の溝の深さを
調整することができる。すなわち、敷居13側の溝深さを
浅くし、鴨居12側の溝深さを深くすることができて、引
戸50の取り外しが容易な上に、引戸50の上部が容易に外
れることがなく、引戸50が倒れることを抑えることがで
きる引戸用溝40を形成することができる。そして、本実
施の形態では、溝深さ調整部材33及び狭幅調整部材36を
使用することにより、引戸50に突出片52や戸車51を使用
せずに引戸50の端面を直接、引戸用溝40の内部に挿入し
て滑らせて摺動するような化粧枠10を形成することがで
きる。
【0070】また、調整部材30として、狭幅調整部材36
と溝深さ調整部材33とを選択して使用することが可能な
ため、調整部材30として狭幅調整部材36を使用すると鴨
居12に使用することができ、調整部材30として溝深さ調
整部材33を使用すると敷居13に使用することができる。
これにより、同一形状の枠本体20を調整部材30の選択に
より、鴨居12と敷居13とのいずれにも使用することがで
き、使用する部材の共通化を図ることができ、製造コス
トの低減を図ることができる。また、共通した部材を使
用することができるため、現場施工における部材の保存
や、管理を容易なものにすることができる。
【0071】次に、第三の実施の形態について説明す
る。図14は、本発明の第三の実施の形態であって、化
粧枠の縦断面図を示すものである。本実施の形態は、鴨
居12として使用している化粧枠10の調整部材30に、延出
調整部材35のみを使用したものである。すなわち、第一
の実施の形態のように、鴨居12の調整部材30に延出調整
部材35と狭幅調整部材36との両方を使用せずに、延出調
整部材35のみを使用することにより、鴨居12の引戸用溝
40の幅を第一の実施の形態よりも広く、且つ第二の実施
の形態よりも狭く設定したものである。その他の構成
は、第一または第二の実施の形態と略同様であって、同
様の部分には、同一の部品番号を付与して説明を省略す
る。
【0072】本実施の形態は、溝幅調整部材32として、
延出調整部材35のみを使用したことにより、鴨居12の引
戸用溝40の溝の幅を第一の実施の形態より広く、かつ第
二の実施の形態より狭く設定することができる。すなわ
ち、溝幅調整部材32の部材を選択することにより、異な
る溝幅の化粧枠10を別個に形成することなく、溝幅調整
部材32以外は共通した部材を使用して溝幅の変化に対応
することができ、化粧枠10の種類を増やさず、部材の保
存や管理を容易にすることができる。
【0073】上述した第一、第二及び第三の実施の形態
で説明したように、第一乃至第三の実施の形態は、化粧
枠10を枠本体20と調整部材30とに分離し、この調整部材
30を溝幅調整部材32、溝深さ調整部材33及び戸車用溝調
整部材31のいずれか一つを選択可能としている。このた
め、調整部材30として、溝幅調整部材32を選択すると、
引戸用溝40の幅を調整することができ、溝深さ調整部材
33を選択すると、引戸用溝40の溝深さを調整することが
でき、戸車用溝調整部材31を選択すると、戸車51が摺動
可能なレール溝41を形成することができる。これによ
り、引戸用溝40の溝幅や、溝深さや、戸車51の使用の有
無に影響されることなく、枠本体20は共通して使用する
ことができる。すなわち、引戸50の種類や形状が異なる
ことによる溝形状の変更にも調整部材30の変更により容
易に対応することができ、化粧枠10の種類を増やすこと
なく、化粧枠10の保存や管理を容易にすることができ
る。
【0074】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、化粧枠を、枠本体と戸車用の引戸
用溝を有する調整部材とに分離し、枠本体を戸車の使用
の有無に拘わらず共通して使用することができて、現場
施工における部材の保存や管理を容易にすることができ
る化粧枠を提供することができる。
【0075】請求項2記載の発明によれば、化粧枠を、
枠本体と引戸用溝の幅を調整可能な調整部材とに分離
し、枠本体を溝幅の異なる箇所にも共通して使用するこ
とができて、現場施工における部材の保存や管理を容易
にすることができる化粧枠を提供することができる。請
求項3記載の発明によれば、化粧枠の取付位置の違い
や、引戸の種類や形状が異なることによる溝形状の変更
にも対応することができる化粧枠を提供することができ
る。
【0076】請求項4記載の発明によれば、端部部材と
中央部材の上面側の境界をレール溝内に設定したことに
より、両者の境目が化粧枠の表面に露出せず、化粧枠の
表面外観をスッキリとした一体感のある良好なものにす
ることができ、さらに、端部部材と中央部材とで外観色
や模様を変えても、引戸を閉じた状態では、各室内側か
らは手前側と異なる外観色や模様を隠すことができて、
室内外観を調和のある良好なものにすることができる化
粧枠を提供することができる。
【0077】請求項5記載の発明によれば、特殊な工作
機械や熟練した技術が不要で加工が容易な化粧枠を提供
することができる。請求項6記載の発明によれば、固定
部材の室内側に表面部材を固定することにより、表面部
材に高品位の材質のものを使用し、固定部材に低品位の
材質のものを使用して、材料原価を低減させることがで
きる化粧枠を提供することができる。
【0078】請求項7記載の発明によれば、引戸により
分割される室内の色模様が異なる場合に表面部材の色模
様を各室内側に適応した色模様に対応させたことによ
り、室内外観を調和のある良好なものにすることができ
る化粧枠を提供することができる。請求項8記載の発明
によれば、素材感が木そのものであり、表面を手で触っ
た際、良好な手触り感が得られるとともに、均一性、耐
水性に優れた化粧枠を提供することができる。
【0079】請求項9記載の発明によれば、木質感を有
し、木目模様を有して、外観が良好な上に成形性が優れ
た化粧枠を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態であって、化粧枠を
示す縦断面図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態であって、化粧枠の
鴨居を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態であって、化粧枠の
敷居を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態であって、固定部材
を示す正面図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態であって、表面部材
を示す正面図である。
【図6】本発明の第一の実施の形態であって、端部部材
を示す正面図である。
【図7】本発明の第一の実施の形態であって、中央部材
を示す正面図である。
【図8】本発明の第一の実施の形態であって、スライド
部材を示す正面図である。
【図9】本発明の第一の実施の形態であって、延出調整
部材を示す正面図である。
【図10】本発明の第一の実施の形態であって、筒状調
整部材を示す正面図である。
【図11】本発明の第二の実施の形態であって、化粧枠
を示す縦断面図である。
【図12】本発明の第二の実施の形態であって、溝深さ
調整部材を示す正面図である。
【図13】本発明の第二の実施の形態であって、溝幅調
整部材を示す正面図である。
【図14】本発明の第三の実施の形態であって、化粧枠
を示す縦断面図である。
【図15】従来の化粧枠を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 化粧枠 11 開口面 12 鴨居 13 敷居 14 和室 15 洋室 16 開口部 17 垂れ壁 20 枠本体 21 固定部材 22 表面部材 30 調整部材 31 戸車用溝調整部材 32 溝幅調整部材 33 溝深さ調整部材 34 筒状調整部材 35 延出調整部材 36 狭幅調整部材 37 中央係合溝 38 延出部 39 コ字状本体部 40 引戸用溝 41 レール溝 42 中央係合溝 43 仕切り部 44 締結部材 50 引戸 51 戸車 52 突出片 60 端部部材 61 中央部材 62 端部側レール
斜面 63 中央側レール斜面 64 はめ込み突出
部 65 はめ込み溝部 66 立設面 67 水平面 68 埃溜め 82 締結用溝 83 独立凸部 84 スライド部材 85 係合突出部 87 側面係合部 88 凹凸部 89 V溝 91 フラット面 92 係合溝 93 スライド突出
部 94 スライド当接部 95 側面部材側角
部 96 本体側角部 97 締結固定部 98 中央係合溝 110 化粧枠 111 壁 120 鴨居 130 表面部材 140 壁パネル 150 敷居 160 引戸 170 上案内溝 180 下案内溝 190 開口部 195 畳

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物躯体の開口部の開口面を化粧すると
    ともに引戸を保持可能な化粧枠であって、 この化粧枠は、建物躯体の開口部の開口面に固定される
    とともに引戸をはめ込むために長手方向に沿って溝状に
    凹んだ引戸用溝を有する枠本体と、 前記引戸用溝の形状を調整するために引戸用溝の内部に
    はめ込まれる調整部材とを備え、 この調整部材は、引戸の下端面に取り付けた戸車が摺動
    可能なレール溝を有する戸車用溝調整部材を備えたこと
    を特徴とする化粧枠。
  2. 【請求項2】 建物躯体の開口部の開口面を化粧すると
    ともに引戸を保持可能な化粧枠であって、 この化粧枠は、建物躯体の開口部の開口面に固定される
    とともに引戸をはめ込むために長手方向に沿って溝状に
    凹んだ引戸用溝を有する枠本体と、 前記引戸用溝の形状を調整するために引戸用溝の内部に
    はめ込まれる調整部材とを備え、 この調整部材は、引戸の厚みに合わせて引戸用溝の幅を
    調整するために引戸用溝の幅方向に向かって形成した溝
    幅調整部材を備えたことを特徴とする化粧枠。
  3. 【請求項3】 建物躯体の開口部の開口面を化粧すると
    ともに引戸を保持可能な化粧枠であって、 この化粧枠は、建物躯体の開口部の開口面に固定される
    とともに引戸をはめ込むために長手方向に沿って溝状に
    凹んだ引戸用溝を有する枠本体と、 前記引戸用溝の形状を調整するために引戸用溝の内部に
    はめ込まれる調整部材とを備え、 この調整部材は、引戸用溝の幅を調整するために引戸の
    幅に合わせて引戸用溝の幅方向に向かって形成した溝幅
    調整部材と、 引戸用溝の深さを調整するために引戸用溝の高さ方向に
    向かって形成した溝深さ調整部材と、 引戸の下端面に取り付けた戸車が摺動可能なレール溝を
    有する戸車用溝調整部材とのいずれか一つを選択可能に
    形成されていることを特徴とする化粧枠。
  4. 【請求項4】 戸車用溝調整部材は、その長手方向に沿
    う両側端に位置する端部部材と、この端部部材の間に位
    置する中央部材とを備え、 端部部材と中央部材との上面側の境界は戸車が摺動する
    レール溝内に設定していることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項3記載の化粧枠。
  5. 【請求項5】 端部部材は、レール溝の側端側の斜面を
    形成する端部側レール斜面を備え、 中央部材は、レール溝の中央側の斜面を形成する中央側
    レール斜面を備え、 この中央側レール斜面及び端部側レール斜面を組み合わ
    せることによりレール溝を形成していることを特徴とす
    る請求項4記載の化粧枠。
  6. 【請求項6】 枠本体は、建物躯体の開口部の開口面に
    固定する固定部材と、この固定部材の室内側に固定して
    化粧する表面部材とを備えたことを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5記載
    の化粧枠。
  7. 【請求項7】 引戸により分割される各部屋を構成する
    部材の色模様が部屋毎に異なる場合に、表面部材の色模
    様をそれらが各々面する部屋の色模様に対応させて形成
    したことを特徴とする請求項6記載の化粧枠。
  8. 【請求項8】 化粧枠は、樹脂と微粒子の木粉とを主材
    とする組成物よりなることを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6または
    請求項7記載の化粧枠。
  9. 【請求項9】 化粧枠は、セルロース系材料の微粉末の
    表面にこの微粉末よりも小径で、かつ硬い微粉末を担持
    させて作成した粉体を混合した樹脂を着色成形すること
    によって木目模様を呈するように形成したことを特徴と
    する請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項
    5、請求項6、請求項7または請求項8記載の化粧枠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005264493A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Shin Nikkei Co Ltd 下枠フラットサッシ

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