JP2000145122A - 見切り縁 - Google Patents

見切り縁

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JP2000145122A
JP2000145122A JP10318246A JP31824698A JP2000145122A JP 2000145122 A JP2000145122 A JP 2000145122A JP 10318246 A JP10318246 A JP 10318246A JP 31824698 A JP31824698 A JP 31824698A JP 2000145122 A JP2000145122 A JP 2000145122A
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Japan
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parting edge
plate
curtain
indoor
front plate
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JP10318246A
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English (en)
Inventor
Yasushi Matsushita
康士 松下
Aiko Endo
愛子 遠藤
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口部の上部の外観をすっきりさせ、室内外
観を調和のとれた良好なものにすることができる見切り
縁を提供する。 【解決手段】 室内壁面(40)の表裏に開口する開口部(2
0)上方の見切り縁(10)において、この見切り縁(10)に
は、見切り縁(10)と建物躯体(30)との間に位置して、開
口部(20)に設けるカーテン(51)の上部を室内側から見え
ないように覆うカーテンボックス(50)が一体に形成さ
れ、前記室内壁面(40)に隣接する隣接室内壁面(41)は、
その表面上部に横方向に沿って延びる隣接見切り縁(11)
を備え、前記見切り縁(10)と、隣接見切り縁(11)とは、
同じ高さに配置され、それらの各端部は、室内壁面(40)
と隣接室内壁面(41)との間の角部(44)で互いに当接して
形成されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室内の壁面の窓
等の開口部の上部に位置する見切り縁に関するものであ
る。
【0002】
【先行技術】図18は、従来の見切り縁の外観斜視図を
示すものである。従来の室内の壁面の開口部の上部に位
置する見切り縁110は、室内壁面の室内化粧部材の上端
部や、開口部120である窓130及び室内出入口140等の上
端部を納めるために水平方向に渡された長尺状の部材で
ある。なお、図18に示す従来例においては、室内壁面
150は、開口部120として窓130を有する窓側壁面160と、
開口部120として室内出入口140を有する出入口側壁面17
0とを備えている。そして、窓側壁面160の窓130上部の
見切り縁110は、窓側壁面160の全体に渡って横方向に形
成されている。そして、この見切り縁110は、特に図示
しないが、室内壁面150の表面に釘等により固定される
木質からなる平板長尺状の受け材と、この受け材を覆う
ようにしてはめ込まれる縦断面形状が略コ字状の見切り
縁本体とから形成されている。そして、この見切り縁本
体は、縦断面形状が略コ字状の内部に注入された接着剤
等により受け材に接着固定されているものである。
【0003】また、特に図示していないが、カーテンレ
ールやカーテン上部のたるみを隠すため、窓等の開口部
の上方に設ける細長い箱状のカーテンボックスを取り付
ける場合がある。かかるカーテンボックスは、全体とし
て細長い箱状であって、下方側に開口する開口部を有
し、その内部にカーテンレールを設けているものであ
る。
【0004】一方、本願発明に関連のある技術として、
PCT JP94/00351号(国際公開番号;WO
94/20280号)に記載された「セルロース系微粉
粒、木質様成形品および木質様製品」の技術について簡
単に説明する。原料としてのセルロース材を粉砕して得
た粉砕粉を磨砕処理して嵩比重を高めた粉粒とし、この
粉粒の外周面に、該粉粒よりも小径でかつ硬い表面粒を
固定させて固定粒とし、この固定粒に樹脂及び顔料を混
合し、かつ溶融させ、その後または溶融と同時に押出成
形または射出成形により所望形状に成形する。すると、
天然の木の木目に極めて近い模様を表面に有し、しかも
手触り感等の風合いも天然の木に近い木質様製品の製造
方法及び木質様製品を提供することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の技術において、窓130にカーテンボックスを形成する
場合には、窓側壁面160の開口部120である窓130の上部
に見切り縁110と、カーテンボックスとの二つの長尺部
材が隣接して横方向に並ぶこととなり、外観上、すっき
りせず、室内外観を損ねてしまうという問題点があっ
た。
【0006】そこで、請求項1記載の発明は、上記した
従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、開口部の上部の外観をす
っきりさせ、室内外観を調和のとれた良好なものにする
ことができる見切り縁を提供しようとするものである。
これに加え、請求項2記載の発明は、カーテンの上部を
室内側から見えないように隠すことができて、室内外観
を良好に維持することができる見切り縁を提供しようと
するものである。
【0007】これに加え、請求項3記載の発明は、取付
具の上面に物を載置することができ、室内収納量を増加
させることができる見切り縁を提供しようとするもので
ある。請求項4記載の発明は、カーテンの上部を室内側
から見えないように隠すことができる上に、構造が簡単
で取付が容易な見切り縁を提供しようとするものであ
る。
【0008】これに加え、請求項5記載の発明は、素材
感が木そのものであり、表面を手で触った際、良好な手
触り感が得られるとともに、均一性、耐水性に優れた見
切り縁を提供しようとするものである。これに加え、請
求項6記載の発明は、木質感を有し、木目模様を有し
て、外観が良好な上に成形性が優れた見切り縁を提供し
ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。請求項1記載の発明は、
室内壁面(40)の表裏に開口する開口部(20)上方の見切り
縁(10)において、この見切り縁(10)には、見切り縁(10)
と建物躯体(30)との間に位置して、開口部(20)に設ける
カーテン(51)の上部を室内側から見えないように覆うカ
ーテンボックス(50)が一体に形成され、前記室内壁面(4
0)に隣接する隣接室内壁面(41)は、その表面上部に横方
向に沿って延びる隣接見切り縁(11)を備え、前記見切り
縁(10)と、隣接見切り縁(11)とは、同じ高さに配置さ
れ、それらの各端部は、室内壁面(40)と隣接室内壁面(4
1)との間の角部(44)で互いに当接して形成されているこ
とを特徴とする。
【0010】なお、ここで、「開口部(20)上方の見切り
縁(10)」とは、室内壁面(40)の表面を化粧する板状部材
や、シート状部材等の内壁化粧部材(45)の上端部や、窓
(22)や室内出入口(23)等の縦方向に延びる部材の上端部
を納める縁となる水平方向に渡された長尺部材を含むも
のである。また、ここで、「室内壁面(40)の表裏に開口
する開口部(20)」とは、室内への採光や出入り等のため
に室内壁面(40)の表裏に開口するものであって、例え
ば、窓(22)や、室内出入口(23)等を含むものである。
【0011】本発明は、開口部(20)の上部の見切り縁(1
0)には、見切り縁(10)と建物躯体(30)との間に位置し
て、カーテン(51)の上部を室内側から見えないように覆
うカーテンボックス(50)が一体に形成されている。この
ため、カーテンボックス(50)を室内側から見えないよう
に隠すことができる。すなわち、カーテンボックス(50)
が室内側に向かって露出した状態で、見切り縁(10)と共
に、室内側から見て並んで見えることを避けることがで
きる。これにより、室内側から見ると、室内壁面(40)の
上部に水平方向に延びる一本のラインを形成することが
でき、室内壁面(40)の室内外観をすっきりとした良好な
ものにすることができる。
【0012】また、室内壁面(40)の開口部(20)上部の見
切り縁(10)と、隣接室内壁面(41)の隣接見切り縁(11)と
は、同じ高さに配置され、それらの各端部は、室内壁面
(40)及び隣接室内壁面(41)の角部(44)で互いに当接して
形成されている。このため、見切り縁(10)と隣接見切り
縁(11)とにより、室内側から見ると、室内周囲に連続し
て、水平方向に延びる一本のラインを形成することがで
きる。これにより、室内外観を調和のとれたものにする
ことができると共に、室内外観にアクセントを付けるこ
とができ、室内外観を良好なものにすることができる。
【0013】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の特徴点に加え、見切り縁(10)は、開口部(20)上方
の建物躯体(30)に固定される複数の取付具(60)と、この
取付具(60)の下面に渡されてカーテン(51)の上部が摺動
可能なカーテンレール(62)と、前記取付具(60)の前面側
に立設した状態で横方向に渡される前面板(61)とを備
え、この前面板(61)が、カーテン(51)の上部を室内側か
ら見えないように覆っていることを特徴とする。
【0014】本発明は、複数の取付具(60)が開口部(20)
の上方の建物躯体(30)に固定され、前面板(61)が、複数
の前記取付具(60)の前面側に立設させた状態で横方向に
渡してある。このため、前面板(61)により、取付具(60)
と、この取付具(60)の下面に渡したカーテンレール(62)
と、このカーテンレール(62)に沿って摺動するカーテン
(51)の上部とを室内側から見えないように隠すことがで
きる。これにより、カーテン(51)の上部を隠すカーテン
ボックス(50)としての機能を見切り縁(10)に付加するこ
とができ、別途、カーテンボックス(50)を設ける必要が
なく、室内外観を良好なものにすることができる。
【0015】請求項3記載の発明は、上記した請求項2
記載の特徴点に加え、取付具(60)の上面には、物を載置
可能な上面板(63)を渡したことを特徴とする。本発明
は、取付具(60)の上面には、物を載置可能な上面板(63)
を渡している。このため、上面板(63)の上に小物を収納
したり、飾り物等を置いて室内を飾ることができる。こ
れにより、室内収納量を増加させることができる。
【0016】請求項4記載の発明は、上記した請求項1
記載の特徴点に加え、見切り縁(10)は、開口部(20)の上
方の建物躯体(30)に固定されて、横方向に渡される平板
(70)と、平板(70)の下面に取り付けられるカーテンレー
ル(62)と、平板(70)の前面側に立設した状態で横方向に
渡される平板前面板(71)とを備え、この平板前面板(71)
が、カーテン(51)の上部を室内側から見えないように覆
っていることを特徴とする。
【0017】本発明は、平板(70)が、開口部(20)上方の
建物躯体(30)に固定されて、横方向に渡されている。そ
して、平板前面板(71)が、平板(70)の前面に立設した状
態で横方向に渡されている。このため、平板(70)と、こ
の平板(70)の下面に取り付けられるカーテンレール(62)
と、このカーテンレール(62)を摺動するカーテン(51)の
上部とを平板前面板(71)によって、室内側から見えない
ように隠すことができる。これにより、カーテン(51)の
上部を隠すカーテンボックス(50)としての機能を、見切
り縁(10)に付加することができ、別途、カーテンボック
ス(50)を設ける必要がなく、室内外観をすっきりとした
良好なものにすることができる。
【0018】請求項5記載の発明は、上記した請求項3
または請求項4記載の特徴点に加え、上面板(63)、前面
板(61)、平板(70)及び平板前面板(71)は、樹脂と微粒子
の木粉とを主材とする組成物よりなることを特徴とす
る。なお、ここで、「樹脂」とは、硬質樹脂、軟質樹脂
を含み、例えば塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹
脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポ
リスチレン樹脂等である。
【0019】また、「微粒子の木粉」とは天然木材のほ
か、おがくずや建築廃材等を粉砕により、微粉状の粒子
に形成しているものを含むものである。本発明は、上面
板(63)、前面板(61)、平板(70)及び平板前面板(71)に木
粉が含まれているため、上面板(63)、前面板(61)、平板
(70)及び平板前面板(71)の表面を手で触った感触が、木
質感のあるものとなり、樹脂や塩化ビニル等の表面のツ
ルッとした感触がなく、手にしっくりとなじむ木質特有
の暖かみのある良好な手触り感を得ることができる。
【0020】また、上面板(63)、前面板(61)、平板(70)
及び平板前面板(71)は、上述した材料から形成され、樹
脂を有しているため、木質材と比較して、吸水性が小さ
く、吸湿による収縮も発生しない。これにより、木質材
と比較して、反り難く、ねじれ難く、また、腐り難いと
いう材料としての均一性に優れたものにすることができ
る。
【0021】請求項6記載の発明は、上記した請求項
3、請求項4または請求項5記載の特徴点に加え、上面
板(63)、前面板(61)、平板(70)及び平板前面板(71)は、
セルロース系材料の微粉末の表面にこの微粉末よりも小
径で、かつ硬い微粉末を担持させて作成した粉体を混合
した樹脂を着色成形することによって木目模様を呈する
ように形成したことを特徴とする。
【0022】なお、ここで、「セルロース系材料」と
は、天然木材のほか、おがくず、稲藁、バガスなどを含
む。また、「微粉末よりも小径でかつ固い微粉末」と
は、酸化チタン、フェライト、アルミニウム、ニッケ
ル、銀、セラミック、炭酸カルシウム等の微粉末をいう
ものである。
【0023】また、「樹脂を着色」する材料とは、有色
顔料であり、例えば酸化鉄、カドミウムイエロー、カー
ボンブラック等の無機顔料である。また、「樹脂を着色
成形することによって木目模様を呈する」とは、上述し
た顔料を使用して、樹脂自体を着色しているため、表面
のみではなく、内部にまで木目模様を呈するように形成
しているものである。これにより、上面板(63)、前面板
(61)、平板(70)及び平板前面板(71)の表面が磨耗しても
表面の木目模様が消えることがなく、良好な木目模様の
外観を維持することができる。
【0024】本発明は、「セルロース系材料の微粉末の
表面にこの微粉末よりも小径で、かつ硬い微粉末を担持
させて作成した粉体を混合した樹脂」を形成している。
このため、セルロース系材料の微粉末をそのままの状態
で直接樹脂に混合して形成した場合に、セルロース系材
料の特徴でもある微粉末の柔らかさや流動性の悪さに起
因する作業性の低下や、押出時の焼き付けの発生や、成
形品がもろくなってしまうような悪影響を抑えることが
できる。これにより、流動性の向上を図れることがで
き、成形時の作業性を向上させることができる上面板(6
3)、前面板(61)、平板(70)及び平板前面板(71)が得られ
る。
【0025】さらに、セルロース系材料の微粉末と、樹
脂のみでは、両者の特性や機能のみで最終成形品の樹脂
の特性あるいは機能が決定されてしまうのに対して、成
形品の特性をセルロース系材料の微粉末の表面に担持さ
せた小径でかつ硬い微粉末の材料を選択することによっ
て変更させることができる。すなわち、かかる微粉末と
して、電気的特性、化学的特性、外観的特性あるいは耐
熱性等の各種特性を有するものを選択使用することによ
って、その成形品である上面板(63)、前面板(61)、平板
(70)及び平板前面板(71)に対して各種特性を与えること
ができ、その特性を変化させることができる。
【0026】また、本発明に係る上面板(63)、前面板(6
1)、平板(70)及び平板前面板(71)は、上述したような材
質からなるため、その表面に木目模様を出すことができ
る。また、木質材料では原料となる天然木材の違いや、
含有水分の違い等による品質のバラツキが発生するが上
述したような材質からなる上面板(63)、前面板(61)、平
板(70)及び平板前面板(71)ではそのようなことがなく、
製品のバラツキを抑えることができる。すなわち、上述
した材料を用いて成形した成形品は、複雑な断面形状を
なしていても木目模様を呈するので、室内の他の表面部
材に木質材、またはそれに変わる木質感のあるものを使
用した場合に、外観デザインを調和させる意味で、使用
するのに適している。換言すれば、天然の木材を切削加
工したのでは手間がかかるような断面形状の部材であっ
ても、木目模様を呈する成形品として提供することがで
きる。
【0027】そして、「粉体を混合した樹脂」からなる
ため、通常の木質材料よりも水分を吸収し難く、仮に水
分が付着しても水分を拭き取れば済み、メンテナンスを
容易にすることができるものである。すなわち、手垢等
の汚れがこの上面板(63)、前面板(61)、平板(70)及び平
板前面板(71)の表面に付着しても濡れ雑巾で掃除するこ
とができ、汚れを除去した後、水分をふき取れば良いも
のである。これにより、外観上は木目模様を呈すること
ができて木製品と同様の外観を形成することができる
が、耐水性に関しては木製品と比較してはるかに水に強
い上面板(63)、前面板(61)、平板(70)及び平板前面板(7
1)を提供できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて、更に詳しく説明する。図1乃至図8は、本
発明の第一の実施の形態であって、図1は見切り縁を配
置した室内の外観斜視図、図2は見切り縁の縦断面図、
図3は見切り縁の分解斜視図、図4は取付具を室内に取
り付けた状態の外観斜視図、図5は取付具に前面板をは
め込む状態の縦断面図、図6は取付具に前面板を配置し
た状態の外観斜視図、図7は取付具に上面板を配置した
状態の外観斜視図、図8は取付具にカーテンレールを取
り付ける状態の外観斜視図をそれぞれ示す。
【0029】まず、本実施の形態の構成について説明す
る。本実施の形態に係る見切り縁10は、室内壁面40の表
裏に開口する開口部20の上方に形成されているものであ
る。前記開口部20は、その内部にアルミサッシ枠やガラ
ス窓等を取り付けることにより、開閉可能な窓22として
使用するものである。
【0030】前記見切り縁10は、この窓22の周囲部材の
うち縦方向の部材の上端面を納めて見切るために形成さ
れている。そして、この見切り縁10には、見切り縁10と
建物躯体30との間に位置して、開口部20である窓22に設
けるカーテン51の上部を室内側から見えないように覆う
カーテンボックス50が一体に形成されている。また、前
記室内壁面40の右側に隣接する隣接室内壁面41には、そ
の表裏に開口する隣接開口部21が形成されている。この
隣接開口部21は、具体的には、室内への出入りをするた
めに隣接室内壁面41に開口する室内出入口23である。そ
して、この室内出入口23の表面上部には横方向に沿って
延びる隣接見切り縁11が形成されている。この隣接見切
り縁11は、室内出入口23の縦方向の部材の上端面を納め
て見切るために形成されているものである。そして、前
記見切り縁10と、隣接見切り縁11とは、同じ高さに配置
され、それらの各端部は、室内壁面40と隣接室内壁面41
との間の角部44で互いに当接して形成されている。な
お、前記建物躯体30は、四角枠状の枠材と、この枠内の
両側枠内を塞ぐ面材とから形成された壁パネル31からな
るものである。そして、この壁パネル31の室内側の表面
には、耐火材46が固定されてあり、この耐火材46の室内
側の表面には、シート状の内壁化粧部材45が貼付されて
いる。
【0031】前記見切り縁10は、開口部20である窓22の
上方の建物躯体30に固定される複数の金属からなる取付
具60と、この取付具60の下面に渡されてカーテン51の上
部が摺動可能な二本のカーテンレール62と、前記取付具
60の前面側に立設した状態で横方向に渡される前面板61
とを備えている。前記取付具60は、水平方向に室内壁面
40に沿って渡された平板状の取付具本体部85と、この取
付具本体部85の室内壁面40側の端部から上方に向かって
延びて釘等の取付具固定部材66を介して室内壁面40に固
定される壁側固定部86と、前記取付具本体部85の室内側
の端部から下方に向かって延びる下方延設部81と、取付
具本体部85の室内側の端部から上方に向かって延びる上
方延設部82とを備えている。なお、下方延設部81は、取
付具本体部85の室内側の端部の左右両側において二つ形
成されてあり、上方延設部82は、かかる下方延設部81の
間の中央から一つ形成されている。また、下方延設部81
の下端には、室内壁面40側に向かって僅かに折り返され
た折曲部83が形成されている。また、上方延設部82の上
端も、前面板61を前面板締結部材67を介して固定するた
めに室内壁面40側に折り返されている。
【0032】前記カーテンレール62は、取付具本体部85
の下面に下方からねじ込まれた固定ねじ68を介して固定
されている。そして、カーテンレール62は、その縦断面
形状が略コ字状であって、その内部には、カーテン51を
フック等を介してつり下げることができるとともにカー
テンレール62内部を自由に摺動可能な摺動吊具65が形成
されている。
【0033】前記前面板61は、その縦断面形状が略コ字
状であって、そのコ字状の内部に下方延設部81と上方延
設部82とがはまりこむように形成されている。具体的に
は、前面板61の室内壁面40側のコ字状内部の下部には、
下方延設部81の先端の折曲部83を引っかけて収納するた
めの凹溝状の先端収納部84が形成されている。そして、
前面板61のコ字状の上部は、上方延設部82の折り返され
た部分に覆い被さり、上方からねじ等の前面板締結部材
67により上方延設部82に固定されている。そして、この
前面板61が、カーテン51の上部を室内側から見えないよ
うに覆っているものである。
【0034】そして、取付具60の上面には、物を載置可
能な縦断面形状が略L字状の上面板63が渡されている。
すなわち、この上面板63、前面板61及び室内壁面40によ
り、縦断面形状が略コ字状のボックス状の空間を形成し
て、その内部のカーテンレール62や、そのカーテンレー
ル62につり下げるカーテン51の上部が室内側から見えな
いように隠すためのカーテンボックス50を形成してい
る。
【0035】本実施の形態に係る上面板63及び前面板61
は、樹脂と微粒子の木粉とを主材とする組成物よりなる
ものである。具体的には、上面板63及び前面板61は、セ
ルロース系材料の微粉末の表面にこの微粉末よりも小径
で、かつ硬い微粉末を担持させて作成した粉体を混合し
た樹脂を着色成形することによって木目模様を呈するよ
うに形成したことを特徴とするものである。もちろん、
この上面板63及び前面板61は、上記材料に限定されるも
のではなく、木粉等を含まない、樹脂のみからなるもの
でもよく、また、本実施の形態の上面板63や前面板61と
外側寸法形状が同一の木質のみからなるものでも良いも
のである。
【0036】次に、本実施の形態に係る見切り縁10の組
み立て手順について説明する。先ず、最初に、図4に示
すように、開口部20上部の室内壁面40に取付具60を固定
する。具体的には、取付具60の壁側固定部86を取付具固
定部材66により室内壁面40に固定する。なお、取付具60
を固定する前に、室内壁面40に隣接する隣接室内壁面41
の表面に隣接見切り縁11を受けるための平板状の受け材
24のみを、予め固定する。そして、室内壁面40に取付具
60を固定する際、隣接室内壁面41に固定した受け材24の
上端面と、室内壁面40に固定する取付具60の上方延設部
82の上面とが面一となるように、取付具60の縦方向の固
定位置を調整する。これにより、取付具60の縦方向の取
付位置を容易に決めることができ、取付作業を容易にす
ることができると共に、見切り縁10と隣接見切り縁11と
が角部44においてずれないように確実に設定することが
できる。
【0037】次に、図5に示すように、取付具60の前面
側に立設した状態で前面板61を形成する。具体的には、
取付具60の下方から前面板61を近づけ、前面板61のコ字
状内部の下端の先端収納部84に下方延設部81の折曲部83
を引っかける。そして、前面板61の上部を、下方延設部
81の折曲部83に係止される先端収納部84を回転中心とし
て室内壁面40側に押し込み、前面板61の上部を取付具60
の上方延設部82に覆い被せる。
【0038】次に、図6に示すように、取付具60の下方
延設部81及び上方延設部82に覆い被さった前面板61の上
方から前面板締結部材67をねじ込んで、前面板61を取付
具60に固定する。次に、図7に示すように、取付具60の
取付具本体部85の上面に上面板63を載置する。
【0039】次に、図8に示すように、取付具本体部85
の下方からカーテンレール62を固定ねじ68を介して取付
具本体部85に固定する。なお、その際、下方からねじ込
む固定ねじ68は、特に図示しないが、取付具本体部85の
上面に載置された上面板63も同時にねじ込んで、カーテ
ンレール62、取付具本体部85及び上面板63を同時に固定
する。これにより、窓22の上部にカーテンボックス50を
備えた見切り縁10を形成することができる。
【0040】次に、特に図示しないが、室内壁面40に隣
接する隣接室内壁面41の室内出入口23上部に固定されて
いる受け材24の室内側の表面に前面板61をはめ込んで接
着剤等により固定し、隣接見切り縁11を形成する。な
お、この隣接見切り縁11と見切り縁10とは同じ高さに配
置し、それらの各端部は、室内壁面40と隣接室内壁面41
との間の角部44で互いに当接するように形成する。これ
により、図2に示すように、室内壁面40及び隣接室内壁
面41の横方向に連続するラインを形成することができ
る。
【0041】次に、上記した実施の形態の作用及び効果
について説明する。本実施の形態によれば、窓22の上部
の見切り縁10には、見切り縁10と建物躯体30との間に位
置して、カーテン51の上部を室内側から見えないように
覆うカーテンボックス50が一体に形成されている。この
ため、カーテンボックス50を室内側から見えないように
隠すことができる。具体的には、複数の取付具60が開口
部20の上方の建物躯体30に固定され、前面板61が、複数
の前記取付具60の前面側に立設させた状態で横方向に渡
してある。このため、前面板61により、取付具60と、こ
の取付具60の下面に渡したカーテンレール62と、このカ
ーテンレール62に沿って摺動するカーテン51の上部とを
室内側から見えないように隠すことができる。これによ
り、カーテン51の上部を隠すカーテンボックス50として
の機能を見切り縁10に付加することができ、別途、カー
テンボックス50を設ける必要がなく、室内外観を良好な
ものにすることができる。すなわち、カーテンボックス
50が室内側に向かって露出した状態で、見切り縁10と共
に、並んで配置されるようなことを避けることができ
る。これにより、室内側から見ると、室内壁面40の上部
に水平方向に延びる一本のラインを形成することがで
き、室内壁面40の室内外観をすっきりとした良好なもの
にすることができる。
【0042】また、室内壁面40の窓22の上部の見切り縁
10と、隣接室内壁面41の室内出入口23の上部の隣接見切
り縁11とは、同じ高さに配置され、それらの各端部は、
室内壁面40及び隣接室内壁面41の角部44で互いに当接し
て形成されている。このため、見切り縁10と隣接見切り
縁11とにより、室内側から見ると、室内周囲に連続し
て、水平方向に延びる一本のラインを形成することがで
きる。これにより、室内外観を調和のとれたものにする
ことができると共に、室内外観に水平方向のアクセント
を付けることができ、室内外観を良好なものにすること
ができる。なお、ここで、室内壁面40と隣接室内壁面41
に互いに当接する見切り縁10及び隣接見切り縁11を連続
して形成しているが、この見切り縁10及び隣接見切り縁
11を形成するのは、この二つの壁面に限定されるもので
はなく、室内の全ての壁面周囲に同様に形成しても良い
ものである。これにより、室内の周囲に一本の水平方向
のラインを形成することができ、室内全体を調和のある
統一したものにすることができる。
【0043】本実施の形態は、取付具60の上面には、物
を載置可能な上面板63を渡している。このため、上面板
63の上に小物を収納したり、飾り物等を置いて室内を飾
ることができる。これにより、室内収納量を増加させる
ことができる。本実施の形態は、上面板63及び前面板61
に木粉が含まれているため、上面板63及び前面板61の表
面を手で触った感触が、木質感のあるものとなり、樹脂
や塩化ビニル等の表面のツルッとした感触がなく、手に
しっくりとなじむ木質特有の暖かみのある良好な手触り
感を得ることができる。
【0044】また、上面板63及び前面板61は、上述した
材料から形成され、樹脂を有しているため、木質材と比
較して、吸水性が小さく、吸湿による収縮も発生しな
い。これにより、木質材と比較して、反り難く、ねじれ
難く、また、腐り難いという材料としての均一性に優れ
たものにすることができる。また、本実施の形態に係る
上面板63及び前面板61は、上述したような材質からなる
ため、その表面に木目模様を出すことができる。また、
木質材料では原料となる天然木材の違いや、含有水分の
違い等による品質のバラツキが発生するが上述したよう
な材質からなる上面板63及び前面板61ではそのようなこ
とがなく、製品のバラツキを抑えることができる。すな
わち、上述した材料を用いて成形した成形品は、複雑な
断面形状をなしていても木目模様を呈するので、室内の
他の表面部材に木質材、またはそれに変わる木質感のあ
るものを使用した場合に、外観デザインを調和させる意
味で、使用するのに適している。換言すれば、天然の木
材を切削加工したのでは手間がかかるような断面形状の
部材であっても、木目模様を呈する成形品として提供す
ることができる。
【0045】そして、「粉体を混合した樹脂」からなる
ため、通常の木質材料よりも水分を吸収し難く、仮に水
分が付着しても水分を拭き取れば済み、メンテナンスを
容易にすることができるものである。すなわち、手垢等
の汚れがこの上面板63及び前面板61の表面に付着しても
濡れ雑巾で掃除することができ、汚れを除去した後、水
分をふき取れば良いものである。これにより、外観上は
木目模様を呈することができて木製品と同様の外観を形
成することができるが、耐水性に関しては木製品と比較
してはるかに水に強い上面板63及び前面板61を提供でき
る。
【0046】次に、第二の実施の形態について説明す
る。図9乃至図11は、本発明の第二の実施の形態であ
って、図9は見切り縁の縦断面図、図10は取付具に前
面板をはめ込む状態の縦断面図、図11は見切り縁の分
解斜視図をそれぞれ示す。本実施の形態は、見切り縁10
の幅が、第一の実施の形態よりも狭い場合のものであ
る。すなわち、本実施の形態に係る見切り縁10は、取付
具60の下方延設部81の長さにはめ込み可能な幅を有する
ものである。かかる見切り縁10を固定するための取付具
60は、その取付具本体部85の室内側の端部から下方に向
かって延びる下方延設部81のみ形成されている。そし
て、前面板61の上端部は、取付具本体部85と下方延設部
81との間の角に覆い被さるように形成されているもので
ある。その他の構成は、第一の実施の形態と同様であっ
て、同一の構成には同一の部品番号を付与して説明を省
略する。
【0047】本実施の形態においても、第一の実施の形
態で述べたものと同様の作用及び同様の効果を奏するこ
とができる。なお、本実施の形態に係る前面板61を取付
具60に固定する手順は、図10に示すように、先ず、最
初に、前面板61を下方延設部81の下方から近づけ、前面
板61の先端収納部84に、下方延設部81の折曲部83を収納
する。次に、先端収納部84を回転中心として前面板61の
上部を室内壁面40側に向かって押し込み、前面板61の上
部を取付具本体部85及び下方延設部81の角に被せる。次
に、上方から前面板締結部材67を前面板61及び取付具本
体部85にねじ込むことにより、前面板61を取付具60に固
定することができる。
【0048】次に、第三の実施の形態について説明す
る。図12乃至図17は、本発明の第三の実施の形態で
あって、図12は見切り縁の縦断面図、図13は見切り
縁の分解斜視図、図14は分割ボックスを室内に取り付
けた状態の外観斜視図、図15は分割ボックスを室内に
配置している状態の外観斜視図、図16は前面側受け材
を取り付けている状態の外観斜視図、図17は平板前面
板を取り付けている状態の外観斜視図をそれぞれ示す。
【0049】本実施の形態に係る見切り縁10は、開口部
20である窓22の上方の建物躯体30に固定されて、横方向
に渡される平板70と、平板70の下面に取り付けられる二
本のカーテンレール62と、平板70の前面側に立設した状
態で横方向に渡される平板状の前面側受け材64と、この
前面側受け材64の室内側の表面を覆う縦断面形状が略コ
字状の平板前面板71と、平板70の裏面側に立設した状態
で横方向に渡される耐火機能を有する耐火裏面板76と、
見切り縁10の両端及び長手方向の途中に位置して室内壁
面40に対して直角方向に立設する縦部材72とを備えてい
るものである。
【0050】前記平板70及び前面側受け材64の間の角部
と、平板70及び耐火裏面板76の間の角部とには、両者の
結合を補強するための縦断面形状が略三角形状の長尺材
である補強三角板78が形成されている。そして、前面側
受け材64は、補強三角板78及び縦部材72の端面に室内側
からねじ込まれた受け材固定ねじ73を介して固定されて
いる。
【0051】前記カーテンレール62は、その内部に長手
方向に沿って摺動可能であると共に、カーテン51の上部
をフック等により引っかけ可能な摺動吊具65を備えてい
る。前記耐火裏面板76は、壁パネル31の室内側の表面に
配置され、裏面材固定ねじ77により壁パネル31に固定さ
れている。本実施の形態に係るボックス状の見切り縁10
は、耐火裏面板76と、平板70と、この平板70の両端に位
置する縦部材72とからなる分割ボックス79を備えてい
る。そして、この分割ボックス79を長手方向に複数個、
連結することにより、長尺状のものを形成している。そ
して、互いに連結した複数個の分割ボックス79の室内側
に長尺状の平板前面板71を固定することにより、長尺状
の見切り縁10を形成しているものである。具体的には、
分割ボックス79の両端に位置する縦部材72の外側の側表
面には、水平方向に短尺状の連結片74が形成されてい
る。そして、この連結片74の上面には、隣接する分割ボ
ックス79の平板70の端部が載置され、この平板70及び連
結片74は連結固定ねじ75を介して固定されている。
【0052】前記平板前面板71が、カーテンレール62、
摺動吊具65及びカーテン51の上部を室内側から見えない
ように覆っている。すなわち、縦部材72、耐火裏面板7
6、平板70、前面側受け材64及び平板前面板71により下
方に開口するボックス状の空間を形成し、それら全体と
してカーテンボックス50を形成しているものである。本
実施の形態に係る平板70及び平板前面板71は、樹脂と微
粒子の木粉とを主材とする組成物よりなるものである。
具体的には、平板70及び平板前面板71は、セルロース系
材料の微粉末の表面にこの微粉末よりも小径で、かつ硬
い微粉末を担持させて作成した粉体を混合した樹脂を着
色成形することによって木目模様を呈するように形成し
たことを特徴とするものである。もちろん、この平板70
及び平板前面板71は、上記材料に限定されるものではな
く、木粉等を含まない、樹脂のみからなるものでもよ
く、また、本実施の形態の上面板63や前面板61と外側寸
法形状が同一で中空部を含まない木質のみからなるもの
でも良いものである。
【0053】その他の構成は、第一の実施の形態と同様
であって、同一の構成には同一の部品番号を付与して説
明を省略する。次に、本実施の形態に係る見切り縁10の
取付手順について説明する。先ず、最初に、耐火裏面板
76と、平板70と、この平板70の両端に位置する縦部材72
とを予め一体に組み立てて分割ボックス79を形成する。
そして、この分割ボックス79の平板70の下面にカーテン
レール62を固定した後、この分割ボックス79を、図14
に示すように、窓22となる開口部20の上部の室内壁面40
に固定する。具体的には、分割ボックス79の耐火裏面板
76を裏面材固定ねじ77により壁パネル31の表面に固定す
ることにより行うものである。その際、縦部材72の側表
面には、水平方向に沿って連結片74を固定しておく。も
ちろん、取付手順は、上述したように、これらの部材を
予め一体に組み立てた分割ボックス79を形成して、壁パ
ネル31に固定することに限定されることはなく、各部材
毎、個々に室内壁面40に取り付けても良いものである。
【0054】次に、図15に示すように、他の予め一体
に組み立てた分割ボックス79を長手方向の途中で切断
し、その左右二つに分割した分割ボックス79を、開口部
20の上部に固定した分割ボックス79の左右に、裏面材固
定ねじ77を介して、それぞれ固定する。その際、縦部材
72の側表面に固定した連結片74の上面に、切断した分割
ボックス79の平板70の端部の下面が載置されるように配
置する。なお、開口部20の上部に固定した分割ボックス
79と、二つに切断した分割ボックス79との長手方向の長
さの合計が、室内壁面40の横方向の長さに略等しくなる
ように設定しておく。これにより、室内壁面40の表面の
水平方向に分割ボックス79が隙間なく形成されることと
なる。
【0055】次に、図16に示すように、前面側受け材
64を室内壁面40に固定された分割ボックス79の前面側に
受け材固定ねじ73を介して固定する。次に、図17に示
すように、平板前面板71を前面側受け材64の室内側の表
面に接着剤を用いて固定する。これにより、カーテンボ
ックス50を内部に有する見切り縁10を室内壁面40の水平
方向に形成することができる。
【0056】次に、特に図示しないが、室内壁面40に隣
接する隣接室内壁面41に、カーテンボックス50を内部に
有しない隣接見切り縁11を形成する。この隣接見切り縁
11は、見切り縁10と同じ高さに配置し、それらの各端部
は、室内壁面40と隣接室内壁面41との間の角部44で互い
に当接するように形成する。具体的には、特に図示しな
いが、隣接見切り縁11は、隣接室内壁面41の表面に釘等
により固定される前面側受け材64と、この前面側受け材
64の室内側の表面に接着剤により固定される平板前面板
71とを備えているものである。
【0057】次に、上記した実施の形態の作用及び効果
について説明する。本実施の形態は、平板70が、開口部
20上方の建物躯体30に固定されて、横方向に渡されてい
る。そして、平板前面板71が、平板70の前面に立設した
状態で横方向に渡されている。このため、平板70と、こ
の平板70の下面に取り付けられるカーテンレール62と、
このカーテンレール62を摺動するカーテン51の上部とを
平板前面板71によって、室内側から見えないように隠す
ことができる。これにより、カーテン51の上部を隠すカ
ーテンボックス50としての機能を、見切り縁10に付加す
ることができ、別途、カーテンボックス50を設ける必要
がなく、室内外観をすっきりとした良好なものにするこ
とができる。
【0058】また、本実施の形態によれば、予め平板70
の下面にカーテンレール62を取り付けた状態で一体化し
た分割ボックス79を室内壁面40に固定しているため、個
々に平板70やカーテンレール62等の部材を室内壁面40に
取り付ける場合と比較して、現場施工における取付作業
を容易にすることができる。また、分割ボックス79の組
み立ては、予め製造工場において、専用組立ライン等を
用いて熟練組立工により、効率良く、組み立てることも
可能となるため、建物における工場組立の割合を増して
現場施工の工期を短縮させることができる。
【0059】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、開口部の上部の外観をすっきりさ
せ、室内外観を調和のとれた良好なものにすることがで
きる見切り縁を提供することができる。
【0060】請求項2記載の発明によれば、カーテンの
上部を室内側から見えないように隠すことができて、室
内外観を良好に維持することができる見切り縁を提供す
ることができる。請求項3記載の発明によれば、取付具
の上面に物を載置することができ、室内収納量を増加さ
せることができる見切り縁を提供することができる。
【0061】請求項4記載の発明によれば、カーテンの
上部を室内側から見えないように隠すことができる上
に、構造が簡単で取付が容易な見切り縁を提供すること
ができる。請求項5記載の発明によれば、素材感が木そ
のものであり、表面を手で触った際、良好な手触り感が
得られるとともに、均一性、耐水性に優れた見切り縁を
提供することができる。
【0062】請求項6記載の発明によれば、木質感を有
し、木目模様を有して、外観が良好な上に成形性が優れ
た見切り縁を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態であって、見切り縁
を配置した室内を示す外観斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態であって、見切り縁
を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態であって、見切り縁
を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態であって、取付具を
室内に取り付けた状態を示す外観斜視図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態であって、取付具に
前面板をはめ込む状態を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第一の実施の形態であって、取付具に
前面板を配置した状態を示す外観斜視図である。
【図7】本発明の第一の実施の形態であって、取付具に
上面板を配置した状態を示す外観斜視図である。
【図8】本発明の第一の実施の形態であって、取付具に
カーテンレールを取り付ける状態を示す外観斜視図であ
る。
【図9】本発明の第二の実施の形態であって、見切り縁
を示す縦断面図である。
【図10】本発明の第二の実施の形態であって、取付具
に前面板をはめ込む状態を示す縦断面図である。
【図11】本発明の第二の実施の形態であって、見切り
縁を示す分解斜視図である。
【図12】本発明の第三の実施の形態であって、見切り
縁を示す縦断面図である。
【図13】本発明の第三の実施の形態であって、見切り
縁を示す分解斜視図である。
【図14】本発明の第三の実施の形態であって、分割ボ
ックスを室内に取り付けた状態を示す外観斜視図であ
る。
【図15】本発明の第三の実施の形態であって、分割ボ
ックスを室内に配置している状態を示す外観斜視図であ
る。
【図16】本発明の第三の実施の形態であって、前面側
受け材を取り付けている状態を示す外観斜視図である。
【図17】本発明の第三の実施の形態であって、平板前
面板を取り付けている状態を示す外観斜視図である。
【図18】従来の見切り縁を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
10 見切り縁 11 隣接見切り
縁 20 開口部 21 隣接開口部 22 窓 23 室内出入口 30 建物躯体 31 壁パネル 40 室内壁面 41 隣接室内壁
面 42 窓側壁面 44 角部 45 内壁化粧部材 46 耐火材 50 カーテンボックス 51 カーテン 60 取付具 61 前面板 62 カーテンレール 63 上面板 64 前面側受け材 65 摺動吊具 66 取付具固定部材 67 前面板締結
部材 68 固定ねじ 70 平板 71 平板前面板 72 縦部材 73 受け材固定ねじ 74 連結片 75 連結固定ねじ 76 耐火裏面板 77 裏面材固定ねじ 78 補強三角板 79 分割ボックス 81 下方延設部 82 上方延設部 83 折曲部 84 先端収納部 85 取付具本体
部 86 壁側固定部 110 見切り縁 120 開口部 130 窓 140 室内出入口 150 室内壁面 160 窓側壁面 170 出入口側壁面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内壁面の表裏に開口する開口部上方の
    見切り縁において、 この見切り縁には、見切り縁と建物躯体との間に位置し
    て、開口部に設けるカーテンの上部を室内側から見えな
    いように覆うカーテンボックスが一体に形成され、 前記室内壁面に隣接する隣接室内壁面は、その表面上部
    に横方向に沿って延びる隣接見切り縁を備え、 前記見切り縁と、隣接見切り縁とは、同じ高さに配置さ
    れ、 それらの各端部は、室内壁面と隣接室内壁面との間の角
    部で互いに当接して形成されていることを特徴とする見
    切り縁。
  2. 【請求項2】 見切り縁は、開口部上方の建物躯体に固
    定される複数の取付具と、 この取付具の下面に渡されてカーテンの上部が摺動可能
    なカーテンレールと、 前記取付具の前面側に立設した状態で横方向に渡される
    前面板とを備え、 この前面板が、カーテンの上部を室内側から見えないよ
    うに覆っていることを特徴とする請求項1記載の見切り
    縁。
  3. 【請求項3】 取付具の上面には、物を載置可能な上面
    板を渡したことを特徴とする請求項2記載の見切り縁。
  4. 【請求項4】 見切り縁は、開口部の上方の建物躯体に
    固定されて、横方向に渡される平板と、 平板の下面に取り付けられるカーテンレールと、 平板の前面側に立設した状態で横方向に渡される平板前
    面板とを備え、 この平板前面板が、カーテンの上部を室内側から見えな
    いように覆っていることを特徴とする請求項1記載の見
    切り縁。
  5. 【請求項5】 上面板、前面板、平板及び平板前面板
    は、樹脂と微粒子の木粉とを主材とする組成物よりなる
    ことを特徴とする請求項3または請求項4記載の見切り
    縁。
  6. 【請求項6】 上面板、前面板、平板及び平板前面板
    は、セルロース系材料の微粉末の表面にこの微粉末より
    も小径で、かつ硬い微粉末を担持させて作成した粉体を
    混合した樹脂を着色成形することによって木目模様を呈
    するように形成したことを特徴とする請求項3、請求項
    4または請求項5記載の見切り縁。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007309041A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Wood One:Kk 引き戸の取付構造
JP2013151839A (ja) * 2012-01-26 2013-08-08 Misawa Homes Co Ltd カーテンボックス

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