JPS622000Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、カーテンレールに関し、詳しくは天
井１に直接もしくは縦壁２にブラケツト３を介し
て取付けることができるカーテンレール４であつ
て、カーテンレール４の巾方向の内端縁に係合受
部５を形成し、化粧カバー６に被係合部７を形成
し、化粧カバー６の上端部に化粧カバー６の上端
部よりも上方に向けて突出させるための頂部飾り
８を取付けることができる凹溝９を穿設し、係合
受部５に被係合部７を係合させて化粧カバー６を
カーテンレール４の全長にわたつて係脱自在に取
付けて化粧カバー６取付けた状態においてカーテ
ンレール４の上端面と化粧カバー６の上端部とを
同一レベルとして成るカーテンレールに係るもの
である。

本考案の目的とするところは、カーテンレール
に化粧カバーを係脱自在に取付けることで、化粧
カバーを好みの色調のものと取り替えることがで
きてカーテンと調和させることができ、また直接
天井に取付ける場合には化粧カバーと天井との間
に隙間が生じることがなくて収まりがよくなり、
さらに縦壁に取付ける場合には化粧カバーに頂部
飾りを取付けることでカーテンレールの上面が見
えないように頂部飾りで隠すことができるととも
に化粧カバーの高さを増して装飾性を高めること
ができるカーテンレールを提供することにある。

以下本考案の実施例を図面に基いて詳述する。

４はカーテンレールであつて、硬質塩化ビニル
樹脂のような合成樹脂の押出成形品であり、長尺
なものを適宜長さに切断してある。カーテンレー
ル４の巾方向に略水平となる基板１０の一側端に
縦壁２に当接することができる壁当接部１１を全
長に形成してある。基板１０の巾方向中間部には
Ｌ型片１２を対向させたレール１３を全長にわた
つて２条垂設してある。２条のレール１３，１３
間で対向しているＬ形片１２，１２は接続片１４
にて連らねてあり、これらＬ形片１２，１２の変
形を互いに抑制させることができるようにしてあ
る。これらＬ形片１２の上方にＴ形片１５を夫々
立設してある。Ｔ形片１５の頂面と壁当接部１１
の頂面とを略同レベルにしてある。基板１０の他
側端部の下面にＬ形腕１６を外方に突出するよう
に延出してある。Ｌ形腕１６の先端に係合受部５
の一例としての略Ｊ字状の前面板１７を垂設して
ある。前面板１７の上端は基板１０よりも高い位
置に延出させてある。前面板１７の頂面をＴ形片
１５の頂面と略同レベルにしてある。６は化粧カ
バーであり、塩化ビニル樹脂のような合成樹脂の
押出成形品であり、カーテンレール４と同長にし
てある。化粧カバー６は略Ｊ字状の前面板１７の
外面にその長さ方向から挿込み嵌合させることが
できる形状にしてある。化粧カバー６の下端部は
化粧カバー６の材料厚さに比べて相当に厚い広巾
にしてあり、重厚さを出してある。又、化粧カバ
ー６の下端部は中空にしてあり、軽量化と前面板
１７に対して弾性嵌着できるようにしてある。１
８及び１９は弾性嵌着片である。又、化粧カバー
６の上端部の断面逆Ｕ字状の嵌着片２０にＬ形片
材２１を一連に形成して、化粧カバー６の上端部
に嵌着片２０とＬ形片材２１とで凹溝９を全長に
わたつて形成してある。凹溝９は化粧カバー６の
上端部よりも上方に向けて頂部飾り８を突出させ
て取り付けるために使用される。

しかして第２図に示すように、カーテンレール
４の前面板１７に化粧カバー６を長さ方向から挿
込み嵌着させ、そののち、壁当接部１１を縦壁２
に当接させ基板１０の天井取付部分２２，２２に
ビス２３をねじ込んでカーテンレール４を天井１
に直接取付けるのである。ここで、化粧カバー６
をカーテンレール４の全長にわたつて取付けた状
態ではカーテンレール４の上端面と化粧カバー６
の上端部とが同一レベルとなるようになつてお
り、基板１０を天井１に取付けた場合第２図に示
すように基板１０の天井取付部分２２，２２及び
化粧カバー６の上端部が天井１に押し当てられる
ものである。このような施工状態では化粧カバー
６によりレール１３、レール１３に走行自在に入
れ込んだランナー２４及びこれに吊下げられたカ
ーテン２５の上端部を隠すことができ、ボツクス
型カーテンのような施工ができるのである。

次に、カーテンレール４を縦壁２に施工する施
工形態を第３図に基いて説明する。

３はブラケツトであり、金属帯板を曲成して形
成してある。ブラケツト３の基端部には壁当部２
６を形成してある。壁当部２６の上端部は下方に
折返されていて、この折返し片２７及び壁当部２
６に取付孔を形成してある。壁当部２６の下端部
にはカーテンレール４の壁当接部１１の滑落を防
止する受部２８を形成してある。ブラケツト３の
先端部にはフツク部２９を形成してある。３０は
挟持片であり、ねじ孔を透設してある。しかして
第３図に示すように、ブラケツト３にてカーテン
レール４の壁側部と内側部を係止し、Ｔ形片１
５，１５間に挿入した挟持片３０をビス３１にて
ブラケツト３側に引寄せることで、カーテンレー
ル４をブラケツト３に落ちないように支持させる
のである。次に、ブラケツト３を縦壁２に取付ビ
ス３２にて取付けることで、カーテンレール４を
縦壁２に取付けるのである。

８は頂部飾りであり、塩化ビニル樹脂のような
合成樹脂の中空押出成型品である。頂部飾り８に
は挿込み係止片３３を全長に垂下させてあり、更
に頂部飾り８の前後端に挾持片部３４を垂設して
ある。しかして第３図に示すように、縦壁２に施
工したカーテンレール４の化粧カバー６の頂部に
形成した凹溝９に頂部飾り８を挿込み係止するこ
とで頂部飾り８を化粧カバー６の上端よりも上方
に突出させて取付けるものであり、このように頂
部飾り８を化粧カバー６の上端から上方に突出し
て取付けることにより、化粧カバー６の高さを高
くし、豪華さを出してある。

第４図は他の実施例を示し、前面板１７に係合
受部３５を形成し、化粧カバー６に係合部３６を
形成し、しかして前面板１７の外面に化粧カバー
６を上方よりスライドさせて、係合受部３５に係
合部３６を上下方向に係合させて化粧カバー６を
取付けるものである。更に頂部飾り８の係合部分
３７を化粧カバー６の係合受部分３８に上方より
スライドさせて係合させて取付けるものである。

なお、カーテンレール４、化粧カバー６及び頂
部飾り８の形状は種々変更可能であり、又、これ
らの係合連結形態も種々設計変更可能である。

以上要するに本考案は、天井に直接もしくは縦
壁にブラケツトを介して取付けることができるカ
ーテンレールであつて、カーテンレールの内端縁
に係合受部を形成し、化粧カバーに被係合部を形
成し、化粧カバーの上端部に化粧カバーの上端部
よりも上方に向けて突出させるための頂部飾りを
取付けることができる凹溝を穿設し、係合受部に
被係合部を係合させて化粧カバーをカーテンレー
ルの全長にわたつて係脱自在に取付けて化粧カバ
ー取付け状態においてカーテンレールの上端面と
化粧カバーの上端部とを同一レベルとしてあるの
で、化粧カバーを好みの色調のものと取り替える
ことができてカーテンと調和させることができ、
また直接天井に取付ける場合には化粧カバーと天
井との間に隙間が生じて化粧カバーと天井との間
においてブラケツトが露出することがなくて収ま
りがよくなり、さらに天井に取付ける場合に収ま
りをよくするためにカーテンレールの上端面と化
粧カバーの上端部とを同一レベルとしたにもかか
わらず、縦壁に取付ける場合には化粧カバーに頂
部飾りを取付けることで、化粧カバーの上端より
頂部飾りを上方に突出させて頂部飾りでカーテン
レールの上面が見えないように隠すことができる
とともに化粧カバーの高さを増して装飾性を高め
ることができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例のカーテンレールの
断面図、第２図は同上のものを天井に取付けた状
態の断面図、第３図は同上のものを縦壁に取付け
た状態の断面図、第４図は他の実施例の断面図で
あり、１は天井、２は縦壁、３はブラケツト、４
はカーテンレール、５は係合受部、６は化粧カバ
ー、７は被係合部、８は頂部飾り、９は凹溝であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天井に直接もしくは縦壁にブラケツトを介して
   取付けることができるカーテンレールであつて、
   カーテンレールの巾方向の内端縁に係合受部を形
   成し、化粧カバーに被係合部を形成し、化粧カバ
   ーの上端部に化粧カバーの上端部よりも上方に向
   けて突出させるための頂部飾りを取付けることが
   できる凹溝を穿設し、係合受部に被係合部を係合
   させて化粧カバーをカーテンレールの全長にわた
   つて係脱自在に取付けた化粧カバー取付け状態に
   おいてカーテンレールの上端面と化粧カバーの上
   端部とを同一レベルとして成るカーテンレール。