JP2005263287A - Ptpシート及びその製造方法 - Google Patents

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Yasuo Nakada
保夫 中田
Yasuyuki Shiraishi
白石保行
Tsuyoshi Konno
剛志 昆野
Koichi Ikeda
功一 池田
Mitsuru Tada
充 多田
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Abstract

【課題】240μm以下の薄い積層フィルムからなるものでありながらPTP成形によってつぶれが生じることなく防湿性・透明性に優れたPTPシートを得る。
【解決手段】脂環構造含有重合体からなる中間層の両面にPP樹脂層を積層してなる積層フィルムに複数の収容ポケットを成形してなるPTPシートにおいて、上記重合体は、23℃における曲げ弾性率が1900〜2200MPa、220℃における溶融粘度が1000Pa・s以下、110℃における100%引張応力が0.8〜3.0MPa、130℃における100%引張応力が0.1〜0.5MPaであり、PP樹脂の融点は130℃よりも高く、上記重合体のガラス転移温度はポケット成形時の加工温度よりも低く、中間層の層厚は100〜170μmであり、PP樹脂層厚はそれぞれ20〜60μmであり、積層フィルムの総厚は240μm以下であり、ポケット成形時の加工温度は110℃〜130℃であり、ポケット成形部分の積層フィルムの最薄部位の総厚が成形前の総厚の25%以上である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、錠剤やカプセル剤等の固形薬剤を包装するためのプレススルーパッケ−ジ(以下、「PTP」という。)用のPTPシートに関する。
医薬品包装の分野において、錠剤やカプセル剤等の固形薬剤包装用として広く用いられているPTP包装は、透明性、成形性、腰の強さ、コスト面から主に硬質ポリ塩化ビニルからなる樹脂フィルムに固形薬剤を収容するポケットを加熱雰囲気下で成形し、その中に固形薬剤を充填し、アルミ箔からなる蓋材で密封した包装体である。
内容物となる錠剤やカプセル剤等は水分の吸湿によって変質や変形を起こすものが大半であり、アルミ箔を含む複合フィルムによってピロー包装などの二次包装を施したり、あるいは硬質塩化ビニールシートに防湿性の優れたポリ塩化ビニリデン樹脂をコーティングするなどによって複合化したシートを用いることで対応してきたが、これらは高価なものとなりコスト面に問題があるとともに、近年、焼却時のダイオキシン発生の問題からポリ塩化ビニルが敬遠され、ポリプロピレン系樹脂からなるシートが、防湿性、低コスト性及び環境性に着目されてPTPシートとして使用されるようになっている。
一方、近年、防湿性を特に向上させるために、中間層に環状オレフィン系樹脂、外層にオレフィン系樹脂を使用した積層構成のシートまたはフィルムが特許文献1及び2に提案されている。
特開平6−255053号公報 特開平7−178884号公報
ところで、現在実用化され市販されているPTPシート用フィルムはいずれも250μm以上の総厚を有しており、250μmよりも薄肉の製品は存在していないが、PTP成形(ポケット成形)速度の向上やさらなる透明性の確保を求めて、一層の薄肉の製品が期待されている。
しかし、ポリプロピレン系樹脂からなるPTPシートは、比較的柔軟であるとともに、薄肉化するとシートがカールしてしまい、外観上問題があるのみならず、自動包装ラインの適合性にも問題があるため、シート総厚を250μmよりも薄くすることはできない。
また、環状オレフィン系樹脂を中間層とする上記積層シートの総厚を単純に250μmよりも薄肉化すると、PTP成形後のポケットに潰れ等の不具合が生じる問題があることが本願発明者らの試作によって判明している。すなわち、PTPシートの薄肉化のためには、室温(23℃)におけるプッシュスルー性が良好でかつ潰れが生じないものであり、フィルムの押出成形時の樹脂の粘性が薄肉フィルムの成形に適したものであり、なおかつ、PTP成形(ポケット成形)時に偏肉がなくポケットが良好な形状で成形されるような物性並びに加工性を兼ね備えたものである必要があり、さらに、PTPシートとしての防湿性、透明性をも兼ね備える必要がある。従来公報には200μm以下の薄肉のPTP用積層フィルムが実施可能範囲として記載されているものもあるが、現実に実施されている例は存在せず、本願発明者らが試作したところによれば従来公報に記載の技術によっては200μm程度にまで薄肉化した場合はポケットの潰れや防湿性の劣化等の不具合が生じ、PTPシートとして実用に耐えるものではなかった。
本発明は、防湿性が高く、シート表面の滑り性も良好でありながら、シート総厚を250μmよりも薄肉化した場合でもポケット部につぶれのない、形状並びにバリア性に優れた実用に耐えるPTPシートを提供することを目的とする。
本願発明者らは、上記目的を達成するために、数年に亘って鋭意研究を重ね、種々の樹脂材料の積層フィルムを試作してはPTP成形をし製品としての完成度を追求してきた結果、本願発明をなし得たものである。
かかる本発明は、脂環式構造含有重合体からなる中間層の両面に、ポリプロピレン系樹脂からなる外層を積層してなる積層フィルムに複数の収容ポケットを成形してなるPTPシートにおいて、前記脂環式構造含有重合体は、23℃における曲げ弾性率が1900〜2200MPa、220℃における溶融粘度が1000Pa・s以下、110℃における100%引張応力が0.8〜3.0MPa、130℃における100%引張応力が0.1〜0.5MPaであり、前記ポリプロピレン系樹脂の融点は130℃よりも高く、前記脂環式構造含有重合体のガラス転移温度は前記ポケット成形時の加工温度よりも低く、前記中間層の層厚は100〜170μmであり、前記外層の層厚は、それぞれ20〜60μmであり、前記積層フィルムの総厚は240μm以下であり、前記ポケット成形時の加工温度は110℃〜130℃であり、前記ポケット成形部分の積層フィルムの最薄部位の総厚が、ポケット成形前の積層フィルムの総厚の25%以上であることを特徴とするものである。
また、本発明は、脂環式構造含有重合体からなる中間層の両面に、ポリプロピレン系樹脂からなる外層を積層し、該積層フィルムに複数の収容ポケットを成形するPTPシートの製造方法において、前記脂環式構造含有重合体は、23℃における曲げ弾性率が1900〜2200MPa、220℃における溶融粘度が1000Pa・s以下、110℃における100%引張応力が0.8〜3.0MPa、130℃における100%引張応力が0.1〜0.5MPaであり、前記ポリプロピレン系樹脂の融点は130℃よりも高く、前記脂環式構造含有重合体のガラス転移温度は前記ポケット成形時の加工温度よりも低く、前記中間層の層厚は100〜170μmであり、前記外層の層厚は、それぞれ20〜60μmであり、前記積層フィルムの総厚は240μm以下であり、前記ポケット成形時の加工温度は110℃〜130℃の範囲内の所定温度であり、これにより前記ポケット成形部分の積層フィルムの最薄部位の総厚が、ポケット成形前の積層フィルムの総厚の25%以上となるようにすることを特徴とするものである。
上記本発明のPTPシート並びにその製造方法において、脂環式構造含有重合体の23℃における曲げ弾性率は、より好ましくは1950〜2150MPaとすることができる。
また、脂環式構造含有重合体は、220℃における溶融粘度が800Pa・s以下であるのが好ましい。
さらに、脂環式構造含有重合体は、より好ましくは、110℃における100%引張応力が1.0〜2.8MPa、130℃における100%引張応力が0.2〜0.4MPaであるのがよい。
本発明によれば、ポケット成形前の積層フィルム(原反)の総厚が240μm以下という薄いものでありながら、脂環式構造含有重合体からなる中間層の層厚を100〜170μm、ポリプロピレン系樹脂からなる外層の層厚を20〜60μm確保し、中間層を構成する脂環式構造含有重合体のPTP成形(ポケット成形)時の加工温度(110℃〜130℃)における高温100%引張応力を上記の所定範囲のものとすることにより、ポケット成形部分が均一に延ばされて偏肉が少なく、薄肉になりすぎる部分がなく、所期の形状に形成できる。高温100%引張応力に着眼した点は本発明の最も特徴とする点の一つであり、種々の原材料や製法によって得られた脂環式構造含有重合体からなるフィルム単体の上記高温100%引張応力を測定することで、本発明の積層PTPシートのPTP成形適応性を判断できる利点がある。また、脂環式構造含有重合体の室温(23℃)における曲げ弾性率を1900〜2200MPaとし、PTP成形前は100〜170μmである中間層をPTP成形することで、PTP成形後の層厚によっても、外層の機械的強度と相俟ってプレススルー性並びに形状安定性に優れた固形薬剤収容ポケットを形成できる。さらに、脂環式構造含有重合体の220℃における溶融粘度を1000Pa・s以下とすることで、100μm〜170μmの中間層を220℃付近の押出成形温度で成形することができ、230℃以上で成形した場合に生じ得る変色等のおそれもなく、透明性の高い薄い脂環式構造含有重合体層を形成できる。また、ポリプロピレン系樹脂の融点は130℃よりも高いので、PTP成形時にポリプロピレン系樹脂が溶融して成形用の金型等に付着等することが少なく、成形後のシート表面の平滑性、滑り性、透明性を確保できる。また、脂環式構造含有重合体のガラス転移温度をポケット成形時の加工温度よりも低くすることで、中間層がポケット成形部分で均一に延びて、ピンホールのない防湿性の高いPTPシートが得られるようになる。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
本発明のPTPシートは、脂環式構造含有重合体からなる中間層の両面にポリプロピレン系樹脂からなる外層を積層してなる積層フィルムをPTP成形(ポケット成形)することにより得られるものである。かかる本発明の積層フィルムは、製法によって特に限定されず、例えば、各層を溶融成形法や溶液流延法で形成した後、ウレタン系接着剤等を用いて貼り合わせることによっても得ることができるし、各層を構成する脂環式重合体もしくはプロピレン系樹脂を共押出成形することによっても得ることができる。溶液流延法の具体例として、バーコーター、Tダイ、バー付きTダイ、ドクターナイフ、メイア・バー、ロール・コート、ダイ・コートなどを用いて行う方法を挙げることができ、また、スプレー、ハケ、ロール、スピンコート、デッピングなどで塗布することにより行ってもよい。1回の塗布で所望の膜厚が得られない場合は、繰り返し塗布することができる。溶融成形法の具体例としては、Tダイを用いた方法やインフレーション法などの溶融押出法、カレンダ成形法、熱プレス法、射出成形法などがある。
複数の薬剤収容ポケットを成形するためのPTP成形法としては、加熱圧空成形、ドラム式真空成形、プラグ型成形、ピン成形、プレヒーター圧空成形、プレヒーター・プラグアシスト圧空成形など、適宜の方法を採用できる。かかるPTP成形時の加工温度は、後述する脂環式構造含有重合体やポリプロピレン系樹脂の高温特性に合わせて、110℃〜130℃とする。このPTP成形によって形成されるポケット形状は、円柱状、ドーム状、楕円ドーム状など、収容する固形薬剤の形状や大きさに合わせた適宜のものとすることができる。
本発明に使用可能な脂環式構造含有重合体は、主鎖及び/又は側鎖に脂環式構造を有するものであり、機械強度、耐熱性などの観点から、主鎖に脂環式構造を含有するものが好ましい。
脂環式構造としては、シクロアルカン構造、シクロアルケン構造などが挙げられるが、機械強度、耐熱性などの観点から、シクロアルカン構造が好ましい。
脂環式構造を構成する炭素原子数は、機械強度、耐熱性、成形加工性の観点から、通常4〜30個、好ましくは5〜20個、より好ましくは5〜15個の範囲である。
脂環式構造を有する繰り返し単位の範囲は、PTPシートの総厚や積層されるポリプロピレン系樹脂の物性や層厚等に応じて適宜選択されるが、通常50重量%以上、好ましくは70重量%以上、より好ましくは90重量%以上である。脂環式構造を有する繰り返し単位の割合がこの範囲にあることが透明性および耐熱性の観点から好ましい。
こうした脂環構造含有重合体の具体例としては、例えば、ノルボルネン系重合体、単環の環状オレフィン系重合体、環状共役ジエン系重合体、ビニル脂環式炭化水素系重合体、及び、これらの水素添加物などが挙げられる。これらの中でも、ノルボルネン系重合体、環状共役ジエン系重合体及びその水素添加物などが好ましく、ノルボルネン系重合体が耐熱性、機械強度の点からより好ましい。
ノルボルネン系重合体は、例えば、特開平3−14882号公報や、特開平3−122137号公報などに開示されている公知の重合体であり、具体的には、ノルボルネン系モノマーの開環重合体及びその水素添加物、ノルボルネン系モノマーの付加重合体、ノルボルネン系モノマーとビニル化合物の付加共重合体などが挙げられる。
ノルボルネン系モノマーとしては、例えば、ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン(慣用名:ノルボルネン)、5−メチル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5,5−ジメチル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−エチル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−ブチル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−ヘキシル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−オクチル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−オクタデシル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−エチリデン−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−メチリデン−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−ビニル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−プロペニル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−メトキシ−カルボニル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−シアノ−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−メチル−5−メトキシカルボニル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−メトキシカルボニル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−エトキシカルボニル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−メチル−5−エトキシカルボニル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−5−エニル−2−メチルプロピオネイト、ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−5−エニル−2−メチルオクタネイト、ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸無水物、5−ヒドロキシメチル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5,6−ジ(ヒドロキシメチル)−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシ−i−プロピル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5,6−ジカルボキシ−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸イミド、5−シクロペンチル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−シクロヘキシル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−シクロヘキセニル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−フェニル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、トリシクロ[4.3.0.12,5 ]−デカ−3,7−ジエン(慣用名ジシクロペンタジエン)、トリシクロ[4.3.0.12,5 ]−デカ−3−エン、トリシクロ[4.4.0.12,5 ]−ウンデカ−3,7−ジエン若しくはトリシクロ[4.4.0.12,5 ]−ウンデカ−3,8−ジエン、トリシクロ[4.4.0.12,5 ]−ウンデカ−3−エン、テトラシクロ[7.4.0.110,13 .02,7 ]−トリデカ−2,4,6−11−テトラエン(1,4−メタノ−1,4,4a,9a−テトラヒドロフルオレンともいう)、テトラシクロ[8.4.0.111,14 .03,8 ]−テトラデカ−3,5,7,12−11−テトラエン(1,4−メタノ−1,4,4a,5,10,10a−ヘキサヒドロアントラセンともいう)などのノルボルナン環を有しないノルボルネン系モノマー;テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン(単にテトラシクロドデセンともいう)、8−メチル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−エチル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−メチリデン−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−エチリデン−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−ビニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−プロペニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]−ドデカ−3−エン、8−メトキシカルボニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−メチル−8−メトキシカルボニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−ヒドロキシメチル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−カルボキシ−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−シクロペンチル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−シクロヘキシル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−シクロヘキセニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−フェニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、ペンタシクロ[6.5.1.13,6 .02,7 .09,13]−ペンタデカ−3,10−ジエン、ペンタシクロ[7.4.0.13,6 .110,13 .02,7 ]−ペンタデカ−4,11−ジエンなどのノルボルナン環を有するノルボルネン系モノマーが、それぞれ挙げられる。これらのノルボルネン系モノマーは、それぞれ単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明においては、上記ノルボルネン系モノマー以外に、共重合可能なモノマーを用いることができる。共重合可能なモノマーとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、3−エチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなどの炭素数2〜20個を有するα−オレフィン;シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、3,4−ジメチルシクロペンテン、3−メチルシクロヘキセン、2−(2−メチルブチル)−1−シクロヘキセン、シクロオクテン、3a,5,6,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデンなどのシクロオレフィン;1,4−ヘキサジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエン、1,7−オクタジエンなどの非共役ジエン;などが挙げられる。
これらの共重合可能なモノマーは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
上記モノマーの開環重合体は、開環重合触媒として、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金などの金属のハロゲン化物、硝酸塩若しくはアセチルアセトン化合物と、還元剤とからなる触媒系、又は、チタン、バナジウム、ジルコニウム、タングステン、モリブデンなどの金属のハロゲン化物若しくはアセチルアセトン化合物と、有機アルミニウム化合物とからなる触媒系を用いて、溶媒中又は無溶媒で、通常、−50〜100℃の重合温度、0〜5MPaの重合圧力で開環重合させることにより得ることができる。
水素添加ノルボルネン系重合体は、常法に従って、開環(共)重合体を水素添加触媒の存在下に水素により水素化する方法により得ることができる。ノルボルネン系モノマーと上記共重合可能なモノマーとの付加共重合体は、例えば、モノマー成分を、溶媒中又は無溶媒で、チタン、ジルコニウム、またはパナジウム化合物と有機アルミニウム化合物とからなる触媒系の存在下で、通常、−50〜100℃の重合温度、0〜5MPaの重合圧力で共重合させる方法による得ることができる。
単環の環状オレフィン系重合体としては、例えば、特開昭64−66216号公報に開示されているシクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテンなどの単環の環状オレフィン系単量体の付加重合体などが挙げられる。
環状共役ジエン系重合体としては、例えば、特開平6−136057号公報や特開平7−258318号公報に開示されているシクロペンタジエン、シクロヘキサジエンなどの環状共役ジエン系単量体を1,2−又は1,4−付加重合した重合体及びその水素添加物などが挙げられる。
ビニル脂環式炭化水素系重合体としては、例えば、特開昭51−59989号公報に開示されているビニルシクロヘキセン、ビニルシクロヘキサンなどのビニル脂環式炭化水素系単量体の重合体及びその水素添加物、特開昭63−43910号公報、特開昭64−1706号公報などに開示されているスチレン、α−メチルスチレンなどのビニル芳香族系単量体の重合体の芳香環部分の水素添加物などが挙げられる。また、これらビニル脂環式炭化水素系重合体の立体配置については、アタクティック、アイソタクティック、シンジオタクティックの何れでもよく、例えば、ダイアッド表示によるシンジオタクティシティーで、0〜100%の何れのものも用いることができる。本発明で使用される脂環式構造含有重合体の分子中に不飽和結合が残留する場合、水素添加反応により飽和させるが、その場合、耐光劣化や耐候劣化性などの観点から、水素添加率を90%以上、好ましくは95%以上、更に好ましくは99%以上とすることができる。
脂環式構造含有重合体の分子量は、使用目的に応じて適宜選択されるが、シクロヘキサン溶液(重合体樹脂が溶解しない場合はトルエン溶液)のゲル・パーミエーション・クロマトグラフィーで測定したポリイソプレン換算の重量平均分子量で、5000〜500000、好ましくは8000〜200000、より好ましくは10000〜100000の範囲であるときに、フィルムの機械強度と柔軟性とに優れ、好適である。脂環式オレフィン重合体の分子量分布は、シクロヘキサン又はトルエンを溶媒とするGPCで測定される重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)で、通常5以下、好ましくは4以下、より好ましくは3以下である。上記の重量平均分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)の範囲及び測定法は、ノルボルネン系重合体に好適に適合するが、それに限定されるものではない。
本発明で使用される脂環構造含有重合体の、280℃、荷重2.16kgfにおけるJIS K6719により測定したメルトフローレート(MFR)は、通常30〜85g/10分、好ましくは35〜80g/10分の範囲が好適である。この範囲を外れるとフィルム成形に不具合が生じたり、PTP成型性に問題が生じる可能性がある。
また、本発明で使用可能な脂環式構造含有重合体のガラス転移温度(Tg)は、通常85〜120℃、好ましくは90〜115℃である。この温度の範囲外にあると、膨らまなかったり、PTP成形品に大きな偏肉が生じる可能性がある。
本発明で使用可能な脂環式構造含有重合体の曲げ弾性率は、23℃における曲げ弾性率において、1900MPa以上2200MPa以下、好ましくは1950MPa以上2150MPa以下であり、最低値につきより好ましくは2000MPa以上である。この曲げ弾性率が小さすぎるとPTPシートの特にポケット部の強度が劣り、つぶれ等の問題が生じる可能性が大きくなる。なお、上記曲げ弾性率は、ISO527に準拠して測定することができる。
また、本発明においてはPTPシートの総厚が240μm以下という従来にない薄いものであるため、脂環式構造含有重合体についてはポケット成形時の高温特性も重要となり、110℃における100%引張応力が0.8〜3.0MPa、130℃における100%引張応力が0.1MPa〜0.5MPaのものを採用することで、PTP成形加工性が良くポケット形状がつぶれを生じることなく成形できる。より好ましくは、110℃における100%引張応力は1.0〜2.8MPaであり、130℃における100%引張応力は0.2〜0.4MPaである。なお、100%引張応力は、例えば、幅20mm、長さ50mmの長方形状に切り出した脂環式構造含有重合体フィルムサンプルを、エー.アンド.ディ社製恒温槽付き引張試験機にて所定の温度下、間隙30mm、試験速度200cm/分でMD方向に引っ張り試験を行いつつ応力並びに伸張率を測定し、100%伸張時における応力を初期のサンプル断面積で割った値を用いた。
なお、MD方向とTD方向とで引張応力が異なる場合、それらの平均値が上記数値範囲内となるように脂環式構造含有重合体を選定してもよく、MD方向の引張応力とTD方向の引張応力の値の小さい方が上記数値範囲内となるようにしてもよく、大きい方が上記数値範囲内となるようにしてもよいが、好ましくは両方が上記数値範囲内となるように選定するのがよい。
また、脂環式構造含有重合体は、220℃における溶融粘度が1000Pa・s以下、より好ましくは800Pa・s以下である。なお、溶融粘度は、JIS K 7199に従い東洋精機社製キャピログラフ(キャピラリー径 1.0mm、キャピラリー長 10mm)を使用し、試験温度220℃で測定したせん断速度6.080E+02(1/S)における粘度の値を用いることができる。
本発明で使用されるポリプロピレン系樹脂は、具体的には、プロピレン単独共重合体、プロピレンとエチレン及び/又は炭素数4以上のα−オレフィンとをランダム共重合体を挙げることができる。炭素数4以上のα−オレフィンとしては、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−ヘプテン、4−メチル−ペンテン−1、4−メチル−ヘキセン−1、4,4−ジメチルペンテン−1等を挙げることができる。前記ランダム共重合体中におけるプロピレンから誘導される構成単位(プロピレン単位)の割合は、80重量%以上、特に好ましくは85重量%以上である。
本発明で使用可能なポリプロピレン系樹脂の融点は、通常135℃以上であり好ましくは145℃以上である。135℃以下では、PTP成形時金型に樹脂が付着したり、成形品の色調に問題となる可能性がある。
前記ポリプロピレン系樹脂のMFRは特に限定されないが、好ましくは0.1〜20g/10分、特に好ましくは0.5〜20g/10分である。ここでいうMFRは、JIS−K6758(230℃、2.16kg荷重)に準拠して測定した値である。メルトフローレートが上記範囲外の場合、押出性が不安定となり、成膜が問題となる可能性がある。
本発明で使用される脂環式構造含有重合体およびポリプロピレン系樹脂に対しては、必要に応じてその他のポリマーや各種配合剤を配合することができる。「その他のポリマー」としては、軟質重合体やその他の熱可塑性樹脂を用いることができる。
配合剤は、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、耐光安定剤などの安定剤;紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑剤、可塑剤等を配合することができる。特に透明性に優れる成型品を得るためには、酸化防止剤を配合するのが好ましい。酸化防止剤としては、例えば、フェノール系老化防止剤、リン系老化防止剤、イオウ系老化防止剤などが挙げられる。
フェノール系老化防止剤としては、従来公知のものが使用でき、例えば、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレート、2,4−ジ−t−アミルー6−(1−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル)フェニルアクリレートなどの特開昭63−179953号公報や特開平1−168643号公報に記載されるアクリレート系化合物;オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メチレン−6−t−ブチルフェノール)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス(メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニルプロピオネート)メタン〔すなわち、ペンタエリスリメチル−テトラキス(3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオネート))〕、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−[β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンなどのアルキル置換フェノール系化合物;6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−2,4−ビスオクチルチオ−1,3,5−トリアジン、4−ビスオクチルチオ−1,3,5−トリアジン、2−オクチルチオ−4,6−ビス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−オキシアニリノ)−1,3,5−トリアジンなどのトリアジン基含有フェノール系化合物;などが挙げられる。
リン系老化防止剤としては、例えば、トリフェニルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、10−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキサイドなどのモノホスファイト系化合物;4,4’−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリデシルホスファイト)、4,4’−イソプロピリデン−ビス(フェニル−ジ−アルキル(C12〜C15)ホスファイト)などのジホスファイト系化合物;などが挙げられる。これらの中でも、モノホスファイト系化合物が好ましく、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトなどが特に好ましい。
イオウ系老化防止剤としては、例えば、ジラウリル3,3’−チオジプロポイオネート、ジミリスチル3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル3,3’−チオジプロピオネート、ラウリルステアリル3,3’−チオジプロピオネート、ペンタエリスリトール−テトラキス−(β−ラウリル−チオ−プロピオネート、3,9−ビス(2−ドデシルチオエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンなどが挙げられる。
これらの中でも、フェノール系老化防止剤が好ましく、特に芳香環上の水酸基両側の炭素上の水素がアルキル置換されたフェノール系老化防止剤として定義されるアルキル置換フェノール系老化防止剤が、長期耐熱性を得る上でより好ましい。
これら老化防止剤はそれぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。組み合わせて使用する場合には、フェノール系老化防止剤とリン系老化防止剤との併用が、成形品の透明性に優れ好ましい。
本発明の積層フィルムの総厚は、通常190μm〜240μm、好ましくは195μm〜230μmの範囲である。本発明の積層フィルムにおいて、脂環式構造含有重合体からなる中間層の層厚は、通常100〜170μm、好ましくは110μm〜160μmである。この範囲より薄いとPTPシートの剛性が劣り、この範囲を超えると所望のシート総厚の達成が困難となる。ポリプロピレン系樹脂からなる外層の層厚は、通常20〜60μm、好ましくは25〜50μmであり、この範囲より薄いとPTP成形時に破れが生じるおそれが生じ、この値を超えると防湿性能が劣るおそれが生じる。
脂環式構造含有重合体として表1に示す性状の実施例並びに比較例1,2に係る開環重合物の水添物からなるポリマーを使用し、押出機を用いて135μmの単層フィルムを成形し、これを中間層とした。
上記中間層の両面に、外層となるポリプロピレン〔ホモタイプ、融点158℃、MFR4g/10分(230℃、2.16kgf荷重)〕からなる30μmのフィルムをウレタン系接着剤(武田薬品工業製 品名「タケラック」)を介して、温度70℃において接着させて積層フィルム(総厚200μm)を作成した。
この積層フィルムを用いて、表面温度130℃(赤外線温度計にて測定)において真空成形を行うことにより、該フィルムに錠剤を収容する為の円柱状の収容ポケット(直径9mm×高さ5mm)10個を正条配置(中心間隔15mm)で形成させた。次に、ポケット形状が付与された積層フィルムと、天板面(非突出側の面)にライナー層としてアルミニウム箔(膜厚20μm)を重ね(このアルミニウム箔には低温融着性樹脂コートが施されており、積載の際には該樹脂コート面を積層シート側に向ける)、両層を熱融着(温度210℃)してPTPシートを作成した。一昼夜放置後、成形したPTPシートを目視にて確認し、円柱状中央部がつぶれているか否かの確認を行った。また、これらのPTPシートの断面をカットし、ポケット端部に最薄部の厚さを測定し、成形前後での厚さ比を求めた。その結果を表2に示す。また、実施例1のPTP形状の拡大断面写真を図1に、比較例1のPTP形状の拡大断面写真を図2に示す。
なお、上記試験において、ガラス転移温度は示差走査熱量計(DSC)を用い、10℃/分の昇温速度にてJIS K 7121に準拠して測定した。また、曲げ弾性率はISO527に準拠して測定した。メルトフローレートは、JIS K 7210に準拠して、2.16kgfの荷重下、温度280℃の条件で測定したものである。
上記試験結果に示すように、本発明の実施例において、200μmという従来にない薄いシートとしながらも、PTP成形後につぶれが生じず、かつ、脂環構造含有重合体からなる中間層とPP樹脂外層とにより防湿性・透明性に優れた実用性の高いPTPシートが得られた。
かかる本発明のPTPシートを度重なるテストを経ることなく量産するにあたっては、まず、脂環式構造含有重合体の物性試験を行い、本願の請求の範囲に記載した物性条件を満たしているか否かを確認する工程を経ることが好ましい。これにより、その他の各種成形条件を最適に調整・設定することで、240μm以下の総厚のPTPシートを成形でき、かかる成形ライン全体の調整・設定を効率よく行うことが可能となる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、適宜設計変更することができる。例えば、脂環式構造含有重合体からなる中間層と、ポリプロピレン系樹脂からなる外層からなる二種三層シートとして実施できるのみならず、中間層と外層との間に一又は複数の別の層が存在していてもよく、また、外層の外面にさらに別の層を積層してもよい。
本発明の実施例に係るPTPシートの成形後の拡大断面写真である。 本発明の比較例1に係るPTPシートの成形後の拡大断面写真である。

Claims (8)

  1. 脂環式構造含有重合体からなる中間層の両面に、ポリプロピレン系樹脂からなる外層を積層してなる積層フィルムに複数の収容ポケットを成形してなるPTPシートにおいて、
    前記脂環式構造含有重合体は、23℃における曲げ弾性率が1900〜2200MPa、220℃における溶融粘度が1000Pa・s以下、110℃における100%引張応力が0.8〜3.0MPa、130℃における100%引張応力が0.1〜0.5MPaであり、
    前記ポリプロピレン系樹脂の融点は130℃よりも高く、前記脂環式構造含有重合体のガラス転移温度は前記ポケット成形時の加工温度よりも低く、
    前記中間層の層厚は100〜170μmであり、前記外層の層厚は、それぞれ20〜60μmであり、前記積層フィルムの総厚は240μm以下であり、
    前記ポケット成形時の加工温度は110℃〜130℃であり、前記ポケット成形部分の積層フィルムの最薄部位の総厚が、ポケット成形前の積層フィルムの総厚の25%以上であることを特徴とするPTPシート。
  2. 請求項1に記載のPTPシートにおいて、脂環式構造含有重合体の23℃における曲げ弾性率が1950〜2150MPaであることを特徴とするPTPシート。
  3. 請求項1又は2に記載のPTPシートにおいて、脂環式構造含有重合体は、220℃における溶融粘度が800Pa・s以下であることを特徴とするPTPシート。
  4. 請求項1,2又は3に記載のPTPシートにおいて、脂環式構造含有重合体は、110℃における100%引張応力が1.0〜2.8MPa、130℃における100%引張応力が0.2〜0.4MPaであることを特徴とするPTPシート。
  5. 脂環式構造含有重合体からなる中間層の両面に、ポリプロピレン系樹脂からなる外層を積層し、該積層フィルムに複数の収容ポケットを成形するPTPシートの製造方法において、
    前記脂環式構造含有重合体は、23℃における曲げ弾性率が1900〜2200MPa、220℃における溶融粘度が1000Pa・s以下、110℃における100%引張応力が0.8〜3.0MPa、130℃における100%引張応力が0.1〜0.5MPaであり、
    前記ポリプロピレン系樹脂の融点は130℃よりも高く、前記脂環式構造含有重合体のガラス転移温度は前記ポケット成形時の加工温度よりも低く、
    前記中間層の層厚は100〜170μmであり、前記外層の層厚は、それぞれ20〜60μmであり、前記積層フィルムの総厚は240μm以下であり、
    前記ポケット成形時の加工温度は110℃〜130℃であり、
    これにより前記ポケット成形部分の積層フィルムの最薄部位の総厚が、ポケット成形前の積層フィルムの総厚の25%以上となるようにすることを特徴とするPTPシートの製造方法。
  6. 請求項5に記載のPTPシートの製造方法において、脂環式構造含有重合体の23℃における曲げ弾性率が1950〜2150MPaであることを特徴とするPTPシートの製造方法。
  7. 請求項5又は6に記載のPTPシートの製造方法において、脂環式構造含有重合体は、220℃における溶融粘度が800Pa・s以下であることを特徴とするPTPシートの製造方法。
  8. 請求項5,6又は7に記載のPTPシートの製造方法において、脂環式構造含有重合体は、110℃における100%引張応力が1.0〜2.8MPa、130℃における100%引張応力が0.2〜0.4MPaであることを特徴とするPTPシートの製造方法。
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