JP2005259936A - 半導体受光素子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 応答速度が速く、短波長から長波長までの広い波長範囲にわたって十分な受光感度を有するフォトダイオードおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 第1導電型基板12と、所定の波長の光を透過する第1導電型の窓層15と、入射した光を吸収する第1導電型の光吸収層16と、前記窓層より厚い第1導電型のキャップ層17と、キャップ層17の中央部に形成され、光吸収層16の上部にまで達した第2導電型領域18と、基板12の主面と反対の面の中央部に形成され、窓層15の下端部にまで達した貫通孔21と、第2導電型領域18に形成された電極23と、基板12の主面と反対の面の外周部に形成された電極14とを有している。
貫通孔21側から窓層15を透過した光を光吸収層16で検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体受光素子に係わり、特に長波長の入射光と短波長の入射光が混在する光通信システムに用いられる半導体受光素子およびその製造方法に関する。
受光素子は光通信システムにおいて、光ファイバを通して伝播された光信号を感知して電気信号に変換するもので、この様な半導体受光素子としてフォトダイオードが多く使用されている。
従来、850nm帯の光ファイバ通信網と、1.3μm帯の光ファイバ通信網とが混在する光通信システム、例えば光ローカルエリアネットワーク(光LAN)や光ワイドエリアネットワーク(光WAN)に用いられる光受信器では、伝送距離が200〜500mまでの短距離用として850nm帯に受光感度を有するSiフォトダイオードを用い、2〜15kmまでの中距離用および15kmを超える長距離用として1〜1.67μmに受光感度を有するInP/InGaAs系のフォトダイオードを用いていた。
従来のInP/InGaAs系のフォトダイオードについて、図を用いて説明する。図8はフォトダイオードの構造を示す断面図である。
図8に示すように、フォトダイオード101はn−InP基板102の主面にn−InPバッファ層103、n−InGaAs光吸収層104、n−InP窓層105を有している。
更に、n−InP窓層105からn−InGaAs光吸収層104の上部にかけて形成されたキャリア濃度の高いp拡散領域106を有し、これにより、n−InGaAs光吸収層104の内部にpn接合を形成している。
また、p拡散領域106には入射光の反射を防止するための反射防止膜107が形成され、p拡散領域106を除いたn−InP窓層105の全面にパッシベーション膜108が形成され、p拡散領域106にp側電極109と、n−InP基板102の主面と反対の面にn側電極110がそれぞれ形成されている。
これにより、p拡散領域106を通過できる1.3μm帯の長波長光λlはn−InGaAs光吸収層104に吸収されてキャリアを発生させる。発生したキャリアは、p側電極109とn側電極110から光電流として外部に取り出される。
これに対して、同一基板の表面側に850nm帯の光吸収層と裏面側に1.3μm帯の光吸収層をそれぞれ形成して表面側から2つの波長を重ねた光信号を入射させることにより、2つの波長をそれぞれ独立して受光できる波長多重フォトダイオードが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に開示された波長多重フォトダイオードについて図を用いて説明する。図9は波長多重フォトダイオードの構造を示す断面図である。
図9に示すように、波長多重フォトダイオード201は、n−InP基板202の主面にn−InP短波長光吸収層203を有し、主面と反対の面にn−InPバッファ層204、n−InGaAs長波長光吸収層205、n−InPキャップ層206を有している。
更に、n−InP短波長光吸収層203の中央には、p拡散領域207がZn拡散により形成され、n−InPキャップ層206の中央には、n−InGaAs長波長光吸収層205の下部にまで達したp拡散領域208がZn拡散により形成されている。
また、p拡散領域207の中央部には入射光の反射を防止するための反射防止膜209が形成され、p拡散領域207を除いたn−InP短波長光吸収層203の全面にパッシベーション膜210が形成されている。そして、p拡散領域207の外周部にp側電極211と、n−InP基板202の主面の外周部にn側共通電極212がそれぞれ形成されている。
同様に、p拡散領域208を除いたn−InGaAs長波長光吸収層205の全面にパッシベーション膜213が形成されている。そして、p拡散領域208上にp側電極214と、パッシベーション膜213の外周部にチップボンディングパッド215がそれぞれ形成されている。
波長850nm帯の短波長光λsと波長1.55μm帯の長波長光λlとがp拡散領域207に照射されると、短波長光λsはn−InP短波長光吸収層203に吸収されてキャリアを発生させる。発生したキャリアは、p側電極211とn側共通電極212から光電流として外部に取り出される。
一方、長波長光λlはn−InP短波長光吸収層203を透過してn−InGaAs長波長光吸収層205に吸収されてキャリアを発生させる。発生したキャリアは、p側電極214とn側共通電極212から光電流として外部に取り出される。
近年、伝送速度が2.5Gb/s〜10Gb/sと高速化されるにつれて、上述した850nm帯に受光感度を有するSiフォトダイオードはInP/InGaAs系のフォトダイオードに比べてキャリアの移動度が遅いので、伝送速度の高速化に必ずしも対応できない状況が生じている。
また、伝送距離に応じて2種類の光受信器を使用することは、システムの保守管理が繁雑になり、コストの上昇を招く恐れがある。
そのため、応答速度が速く、短波長から長波長までの広い波長範囲にわたって受光感度を有するフォトダイオードが望まれている。
InGaAs自体はバンドギャップ波長1.67μmに比べて幾分かの受光感度の低下はあるものの、850nm帯の短波長光にも受光感度を有している。
しかしながら、上述した従来のInP/InGaAs系フォトダイオード101では、Zn拡散によりp拡散領域106を形成するために、n−InP窓層105の厚さは比較的厚く、通常1.5μm程度に設定している。そのため、厚いn−InP窓層105の吸収端である950nm以下の短波長の光は受光することができなかった。
言い換えれば、n−InP窓層105を薄膜化することにより、850nm帯にも受光感度を有するInP/InGaAs系フォトダイオードを得ることが可能であるが、以下のような問題があった。
即ち、n−InP窓層105を予め薄く形成した場合に、Znの拡散深さも浅くなる。浅い拡散深さを得るために拡散時間を短縮すると封管拡散炉の熱容量の影響を受け、n−InP基板102が設定温度に到達するまでの時間のばらつきが無視できなくなる。その結果、pn接合の位置がばらついてn−InGaAs光吸収層104の実効的な厚さが変動するので、受光感度のムラを招くことになる。
また、p拡散領域106を形成した後にn−InP窓層105をエッチングにより薄膜化した場合に、所定の面積の受光部に加えてp側電極109を形成する領域を受光部の外周部に確保する必要がある。その結果、接合面積が増大して接合容量が増加するので、応答速度が低下することになる。
また、特許文献1に開示された波長多重フォトダイオード201では、n−InP基板202の両面に光吸収層を形成するために結晶成長を2回おこなうので、製造工程数が増加し、製造工程が複雑になる問題がある。
特開平3−201571号公報(3頁、図1)
本発明は、応答速度が速く、短波長から長波長までの広い波長範囲にわたって十分な受光感度を有する半導体受光素子およびその製造方法を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の半導体受光素子では、第1導電型基板と、前記基板の主面に形成され、所定の波長の光を透過する第1導電型の窓層と、前記窓層上に形成され、入射した光を吸収する第1導電型の光吸収層と、前記光吸収層上に形成され、前記窓層より厚い第1導電型のキャップ層と、前記キャップ層の中央部に形成され、前記光吸収層の上部にまで達した第2導電型領域と、前記基板の主面と反対の面の中央部に形成され、前記窓層の下端部にまで達した貫通孔と、前記第2導電型領域に形成されたオーミック性電極と、前記基板の主面と反対の面の外周部に形成されたオーミック性電極とを具備し、前記貫通孔側から入射した光を検出することを特徴としている。
本発明によれば、InGaAs光吸収層を薄いInP層と厚いInP層とで挟持して、厚いInP層側からZnを拡散してp拡散領域を形成し、薄いInP層側から光を受光するようにしたので、光吸収層の実効的な厚さを一定に維持することができ、且つ850nm帯の短波長の光をInGaAs光吸収層に入射させることができる。
これにより、均一な受光感度を維持しながら波長850nm帯の短波長の光に対しても十分な受光感度を得ることができる。
従って、応答速度が速く、短波長から長波長までの広い波長範囲にわたって十分な受光感度を有する半導体受光素子およびその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施例1に係るフォトダイオードを示す図で、図1(a)はその平面図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図である。
図1に示すように、本実施例のフォトダイオード11は、n−InP基板12に、例えばMOCVD法により順次形成されたn−InPバッファ層13と、n−InGaAsPエッチングストップ層14と、所定の波長の光を透過するn−InP窓層15と、入射した光を吸収するn−InGaAs光吸収層16と、n−InP窓層15より厚いn−InPキャップ層17とを有している。
n−InPキャップ層17の中央部には、Zn拡散によりn−InGaAs光吸収層16の上部にまで達したキャリア濃度の高いp拡散領域18が形成されている。
拡散領域18を除いたn−InPキャップ層17には、全面にSiN保護膜20が形成され、p拡散領域18にはp側電極23が形成されている。
ここでは、n−InPキャップ層17の厚さを1.5μmと厚く設定しているので、Znの拡散深さはほぼ一定になる。その結果、n−InGaAs光吸収層16内の所定の位置にpn接合が形成されて実効的な光吸収層の厚さdが一定になるので、均一な受光感度を得ることが可能である。
n−InP基板12の主面と反対の面の中央部には、n−InP窓層15の上端部にまで達した貫通孔21が形成され、貫通孔21はp拡散領域18と対向している。
貫通孔21の底部に露出したn−InP窓層15には入射光の反射を抑える反射防止膜22が形成され、n−InP基板12の主面と反対の面の外周部にはn側電極24が形成されている。
図2はn−InP窓層15の厚さと波長850nmにおけるInPの量子効率との関係を示したものである。量子効率とは、入射した光のエネルギーが電気エネルギーに変換される割合を示すもので、η=exp(−αXn)(1−exp(-αW))で表される。
ここで、ηは量子効率、αは光の吸収係数、Xnは空乏層内のn側に伸びる空乏層幅(この場合はInPの厚さ)、WはInP中に形成された空乏層の幅を示し、グラフはαが2E4/cm、XnはWに等しいとしてXnを変えて求めた結果である。
図2から明らかなように、n−InP窓層15の厚さを薄くするほどInPの量子効率が減少ので、InPに吸収されなかった光はn−InPを透過することができる。これから、波長850nmの光が約37%(1/e)透過する吸収長aは0.5μm程度であることがわかる。
ここでは、n−InP窓層15の厚さを波長850nmにおける吸収長以下の0.05μmに薄膜化しているので、90%以上の波長850nmの光が透過することができる。その結果、十分な短波長光λsをn−InGaAs光吸収層16に入射させることが可能である。
これにより、貫通孔21側からn−InP窓層15を透過した短波長光λs〜長波長光λlは、n−InGaAs光吸収層16に吸収されてキャリアを発生させる。発生したキャリアは、p側電極23とn側電極24から光電流として外部に取り出される。
以上説明したように、実施例1に係るフォトダイオード11では、n−InGaAs光吸収層16を薄いn−InP窓層15と厚いn−InPキャップ層17とで挟持して、厚いn−InPキャップ層17側からZnを拡散してp拡散領域18を形成し、薄いn−InP窓層15側から光を入射させるようにしたので、光吸収層の実効的な厚さdを一定に維持することができ、且つ850nm帯の短波長光λsをn−InGaAs光吸収層16に入射させることができる。
これにより、均一な受光感度を維持しながら波長850nm帯の短波長の光に対しても十分な受光感度を得ることができる。
従って、応答速度が速く、短波長から長波長までの広い波長範囲にわたって十分な受光感度を有するフォトダイオードを提供することができる。
図3は本発明の実施例2に係るフォトダイオードを示す図で、図3(a)はその平面図、図3(b)は図3(a)のB−B線に沿って切断し、矢印方向に眺めた断面図である。本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には、同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
本実施例が実施例1と異なる点は、p拡散領域18側からも光をn−InGaAs光吸収層16に入射できるようにしたことにある。
即ち、図3に示すように、本実施例のフォトダイオード31は、p拡散領域18に入射する光の反射を抑える反射防止膜32と、p拡散領域18の外周部にリング状のオーミック性電極33を有している。
拡散領域18側からp拡散領域18の中央部を透過した長波長光λlは、n−InGaAs光吸収層16に吸収されてキャリアを発生させる。発生したキャリアは、p側電極33とn側電極24から光電流として外部に取り出される。
以上説明したように、実施例2に係るフォトダイオード31では、p拡散領域18に反射防止膜32とp側電極33を設けたので、p拡散領域18側から長波長光λlを検出することができる。
従って、貫通孔21側から短波長光λs〜長波長光λlを検出し、p拡散領域18側から長波長光λlを検出することができるので、例えば、短波長光λsを伝播する光ファイバと長波長光λlを伝播する光ファイバを有する2系統の光ファイバ網からの入射光を時分割方式により並列処理することが可能である。
図4乃至図6は、上述の実施例2に係るフォトダイオード31の製造方法を工程順に示す図である。各図は、図3のp拡散領域18および貫通孔21を形成する部分を示している。
図4は能動層40を形成した化合物半導体基板を示す断面図、図5はp拡散領域18を形成する工程を示す図、図6は貫通孔21を形成する工程を示す図である。
始めに、能動層40を形成する。即ち、図4に示すように、化合物半導体基板、例えばn−InP基板12の主面に、例えばMOCVD法により下地となるn−InPバッファ層13を、例えばキャリア濃度1〜2E17/cm3、厚さ2μm程度形成する。
続けて、n−InGaAsPエッチングストップ層14を、例えばキャリア濃度1〜5E16/cm3、厚さ0.05μm程度、n−InP窓層15を、例えばキャリア濃度1〜2E17/cm3、厚さ0.05μm程度、入射光を吸収するn−InGaAs光吸収層16を、例えばキャリア濃度1〜2E15/cm3、厚さ1〜3μm程度に順次形成する。
最後に、n−InGaAs光吸収層16を保護するn−InPキャップ層17を、例えばキャリア濃度2〜6E15/cm3、厚さ1.5μm程度形成してMOCVD法によるエピタキシャル成長を終了する。これにより、能動層40が形成される。
次に、p拡散領域18を形成する。即ち、図5(a)に示すように、n−InPキャップ層17に絶縁膜、例えばシリコン窒化膜41をプラズマCVD法により厚さ0.2μm程度形成した後、シリコン窒化膜41上に形成したシリコン酸化膜(図示せず)をマスクとして、フォトリソグラフィ法により直径50μm程度のシリコン窒化膜開口パターン42を形成する。
次に、図5(b)に示すように、シリコン窒化膜41をマスクとして、p型不純物、例えばZnを、n−InGaAs光吸収層16の上部に達したZnの拡散深さXjが0.1〜0.3μm程度、キャリア濃度が1〜10E19/cm3程度になるように熱拡散させる。これにより、n−InGaAs光吸収層16にpn接合が形成され、空乏層領域が得られる。
次に、図5(c)に示すように、p拡散領域18に入射光の反射を防止する反射防止膜43、例えばシリコン窒化膜をプラズマCVD法により形成する。そして、p拡散領域18の外周部の反射防止膜43にリング状のコンタクトホールを形成し、例えばTi/Pt/Auを順次蒸着してp側電極44を形成する。
次に、貫通孔21を形成する。即ち、図6(a)に示すように、ます、n−InP基板12の主面と反対の面をケミカルエッチングおよびポリッシングにより鏡面加工する。
そして、全面に絶縁膜、例えばシリコン窒化膜45をプラズマCVD法により厚さ0.2μm程度形成した後、シリコン窒化膜45上に形成したシリコン酸化膜(図示せず)をマスクとして、フォトリソグラフィ法により直径50μm程度のシリコン窒化膜開口パターン46を形成する。
次に、図6(b)に示すように、塩酸系のエッチャントを用いてn−InP基板12およびn−InPバッファ層13を選択的にエッチング除去し、n−InGaAsPエッチングストップ層14を露出させる。ここでは、BCl3とCl3をエッチングガスとしたRIE(Reactive Ion Etching)法を用いて選択的にエッチング除去しても構わない。
次に、図6(c)に示すように、硝酸系のエッチャントを用いてn−InGaAsPエッチングストップ層14を選択的にエッチング除去し、n−InP窓層15を露出させる。これにより、n−InP基板12の主面と反対の面からn−InP窓層15の下端部にまで達した貫通孔21が形成される。
次に、図6(d)に示すように、露出したn−InP窓層15に入射光の反射を防止する反射防止膜48、例えばシリコン窒化膜をプラズマCVD法により形成した後、n−InP基板12の厚さが、例えば200〜220μmになるように主面と反対の面を鏡面研磨する。
そして、n−InP基板12の主面と反対の面の外周部にn側電極49を形成した後、350℃で熱処理をおこなう。これにより、p側電極44およびn側電極49が合金化され、オーミック性接触が得られる。
最後に、n−InP基板12をチッブに分割することにより、図3に示したフォトダイオード31を製造した。
図7は、フォトダイオード31を外囲器に収納した半導体受光装置の構成を示す断面図である。図7に示すように、半導体受光装置61は、2のリ−ドピン62a、62bが植設された金属製のステム63にフォトダイオード31が固定されている。
リ−ドピン62aはステム63と電気的絶縁され、リ−ドピン62bはステム63と電気的導通している。
ステム63の底部には、光を入射させるためのウィンドウガラス64が設けられ、フォトダイオード31はウィンドウガラス64を跨ぐように、導電性ペースト等によりステム63にマウントされている。
フォトダイオード31のp側電極44はワイヤ65によりリードピン62aと電気的接続され、n側電極49は導電性ペースト(図示せず)によりリードピン62aと電気的接続されている。
また、金属性のキャップ66がフォトダイオード31を内包してステム63に封着されている。このキャップ66の頂部には、光を入射させるためのウィンドウガラス67が設けられている。
ウィンドウガラス64を通して入射した短波長光λs〜長波長光λlは、フォトダイオード31の貫通孔21を通り、n−InP窓層15を透過してn−InGaAs光吸収層16に入射し、n−InGaAs光吸収層16に吸収される。
ウィンドウガラス67を通して入射した長波長光λlは、フォトダイオード31のp拡散領域18を透過してn−InGaAs光吸収層16に入射し、n−InGaAs光吸収層16に吸収される。
以上説明したように、実施例3に係るフォトダイオードの製造方法によれば、貫通孔21側およびp拡散領域18側からn−InGaAs光吸収層16に光を入射させることができる。
これにより、応答速度が速く、短波長から長波長までの広い波長範囲にわたって十分な受光感度を有するフォトダイオードが得られる。
上述した実施例においては、光吸収層がInGaAsの場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、光吸収層がInGaAsPであっても構わない。
本発明の実施例1に係るフォトダイオードの構造を示す断面図。 本発明の実施例1に係るInP窓層の厚さと850nmのInPの量子効率との関係を示す図。 本発明の実施例2に係るフォトダイオードの構造を示す断面図。 本発明の実施例3に係るフォトダイオードの製造工程を示す図。 本発明の実施例3に係るフォトダイオードの製造工程を示す図。 本発明の実施例3に係るフォトダイオードの製造工程を示す図。 本発明の実施例3に係るフォトダイオードを収納した半導体受光装置の構成を示す断面図。 従来のフォトダイオードの構造を示す断面図。 従来の他のフォトダイオードの構造を示す断面図。
符号の説明
11、31 フォトダイオード
12 n−InP基板
13 n−InPバッファ層
14 n−InGaAsPエッチングストップ層
15 n−InP窓層
16 n−InGaAs光吸収層
17 n−InPキャップ層
18 p拡散領域
20 パッシベーション膜
21 貫通孔
22、32、43、48 反射防止膜
23、33、44 p側電極
24、49 n側電極
40 能動層
41、45 シリコン窒化膜
42、46 開口パターン
61 半導体受光装置
62a、62b リードピン
63 ステム
64、67 ウィンドウガラス
65 ワイヤ
66 キャップ

Claims (5)

  1. 第1導電型基板と、
    前記基板の主面に形成され、所定の波長の光を透過する第1導電型の窓層と、
    前記窓層上に形成され、入射した光を吸収する第1導電型の光吸収層と、
    前記光吸収層上に形成され、前記窓層より厚い第1導電型のキャップ層と、
    前記キャップ層の中央部に形成され、前記光吸収層の上部にまで達した第2導電型領域と、
    前記基板の主面と反対の面の中央部に形成され、前記窓層の下端部にまで達した貫通孔と、
    前記第2導電型領域に形成されたオーミック性電極と、
    前記基板の主面と反対の面の外周部に形成されたオーミック性電極と、
    を具備し、
    前記貫通孔側から入射した光を検出することを特徴とする半導体受光素子。
  2. 第1導電型基板と、
    前記基板の主面に形成され、所定の波長の光を透過する第1導電型の窓層と、
    前記窓層上に形成され、入射した光を吸収する第1導電型の光吸収層と、
    前記光吸収層上に形成され、前記窓層より厚い第1導電型のキャップ層と、
    前記キャップ層の中央部に形成され、前記光吸収層の上部にまで達した第2導電型領域と、
    前記基板の主面と反対の面の中央部に形成され、前記窓層の下端部にまで達した貫通孔と、
    前記第2導電型領域の外周部に形成されたオーミック性電極と、
    前記基板の主面と反対の面の外周部に形成されたオーミック性電極と、
    を具備し、
    前記貫通孔側から入射した光、または前記第2導電型領域側から入射した光を検出することを特徴とする半導体受光素子。
  3. 前記窓層および前記キャップ層がInPであり、前記光吸収層がInGaAsまたはInGaAsPであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体受光素子。
  4. 前記窓層の厚さが、入射波長における吸収波長以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の半導体受光素子。
  5. 第1導電型基板の主面に、前記基板のエッチング剤に対して耐性を有するエッチングストップ層、所定の波長の光を透過する窓層、入射した光を吸収する光吸収層、および前記窓層より厚いキャップ層を順次形成する工程と、
    前記キャップ層の中央部に開口パターンを有する第1絶縁膜を形成し、前記第1絶縁膜をマスクとして前記キャップ層にZnを拡散させ、前記光吸収層の上部にまで達した第2導電型領域を形成する工程と、
    前記基板の主面と反対の面の中央部に、開口パターンを有する第2絶縁膜を形成し、前記第2絶縁膜をマスクとして前記基板および前記エッチングストップ層を順次選択的にエッチングして前記窓層の下端部にまで達した貫通孔を形成する工程と、
    前記第2導電型領域および前記基板の主面と反対の面の外周部にオーミック性電極をそれぞれ形成する工程と、
    を有することを特徴とする半導体受光素子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109671795A (zh) * 2018-12-25 2019-04-23 深圳市芯思杰智慧传感技术有限公司 背入射式阵列光电芯片及其制备方法
CN109801984A (zh) * 2018-12-25 2019-05-24 深圳市芯思杰智慧传感技术有限公司 背入射式光电芯片、制备方法和安装方法
CN109671795B (zh) * 2018-12-25 2024-05-24 芯思杰技术(深圳)股份有限公司 背入射式阵列光电芯片及其制备方法

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