JP2005258267A - 携帯端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】 楽器を操作することができないユーザであっても、簡易な操作だけで合奏を楽しむことができ、ユーザが演奏を行う実感を味わうことのできる楽曲演奏システムおよび端末装置を提供する。
【解決手段】 通信部2はアンテナ1を介してパート楽曲情報を受信し、CPU4へ出力し、CPU4はこのパート楽曲情報を記憶部3に格納する。CPU4は、ユーザによるフレーズ開始の指示を受けたときに、パート楽曲情報中のフレーズ楽曲情報を記憶部3から読み出して演奏制御部8へ出力する。演奏制御部8はフレーズ楽曲情報に基づいて発音信号を生成してスピーカ9へ出力し、スピーカ9はこの発音信号に基づいた音を発生する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、複数のパート楽曲情報からなる楽曲情報を保持するサーバと、このサーバから取得したパート楽曲情報に基づいて楽曲のパートを演奏する複数の端末とを具備する楽曲演奏システムおよびこの楽曲演奏システムにおいて演奏を行う端末装置に関する。
従来、楽曲の合奏は、複数の演奏者が各自に割り当てられたパートを楽器を用いて同時に演奏することにより行われていた。これに対して近年、楽器を用いるのではなく、ユーザがある楽曲のパートに関するパート楽曲情報を通信回線を介して個別に自分の携帯用通信機器にダウンロードし、各携帯用通信機器が同時に各パートを演奏する演奏方法が考案されている。(例えば特許文献1参照)
特開2001−356764号公報
しかし、楽器の演奏操作には、ある程度の楽器の操作技術や経験が必要であったため、初心者が楽器を用いて演奏を行うのは難しかった。一方、上述した携帯用通信機器を用いた合奏方法においては、各ユーザはパート演奏の開始を指示するだけであり、演奏開始の指示以降、合奏が終了するまで何も操作を行わないため、自ら演奏を行ったという感覚を持ちづらかった。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであって、楽器を操作することができないユーザであっても、簡易な操作だけで合奏を楽しむことができる楽曲演奏システムおよび端末装置を提供することを第1の目的とする。また、ユーザが演奏を行う実感を味わうことのできる楽曲演奏システムおよび端末装置を提供することを第2の目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、複数パートからなる楽曲のパート楽曲情報を記憶し、前記パート楽曲情報をネットワークへ送信する配信サーバと、前記パート楽曲情報を受信し、前記パート楽曲情報を構成する複数のフレーズ楽曲情報を再生し、前記楽曲の演奏を行う複数の端末装置とを具備する楽曲演奏システムであって、前記端末装置は、前記ネットワークを介して前記パート楽曲情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記パート楽曲情報を記憶する記憶手段と、ユーザによってフレーズの開始が指示されたときに指示信号を出力するタイミング指示手段と、前記指示信号を受けるごとに、前記パート楽曲情報中の前記フレーズ楽曲情報を順次前記記憶手段から読み出し、前記フレーズ楽曲情報に基づいてフレーズを再生する再生手段とを具備することを特徴とする楽曲演奏システムである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の楽曲演奏システムにおいて、前記端末装置はさらに、前記ユーザに係るユーザ情報を前記配信サーバへ送信する送信手段を具備し、前記配信サーバはさらに、ユーザを唯一に特定可能な識別情報を記憶し、前記識別情報に含まれるユーザおよび前記端末装置によって送信された前記ユーザ情報に含まれるユーザが一致した場合に、前記パート楽曲情報を前記ネットワークへ送信することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の楽曲演奏システムにおいて、前記タイミング指示手段は、前記フレーズの再生が開始されるべき時間以後、さらに時間が経過した時点において前記ユーザによってフレーズの開始が指示されなかった場合に、前記指示信号を出力することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の楽曲演奏システムにおいて、前記タイミング指示手段は、前記フレーズの再生が開始されるべき時間以後、さらに一定の時間が経過した時点において前記ユーザによってフレーズの開始が指示されなかった場合に、前記指示信号を出力することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかの項に記載の楽曲演奏システムにおいて、前記パート楽曲情報は、同一の演奏位置に対して複数の前記フレーズ楽曲情報を具備し、前記端末装置は、前記ユーザによって同一の演奏位置に対する複数のフレーズ楽曲情報のうち一つが選択されたときに選択信号を出力する選択手段をさらに具備し、前記再生手段は、前記指示信号を受け、前記パート楽曲情報中の前記選択信号が示す前記フレーズ楽曲情報を前記記憶手段から読み出すことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかの項に記載の楽曲演奏システムにおいて、前記端末装置は、前記ユーザに対して演奏開始を指示する指示手段をさらに具備することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の楽曲演奏システムにおいて、前記記憶手段はさらに、演奏開始時刻を記憶し、前記指示手段は、現在の時刻と前記演奏開始時刻とが一致した場合に、前記ユーザに対して演奏開始を指示することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれかの項に記載の楽曲演奏システムにおいて、前記端末装置は、前記ユーザによるフレーズ開始の指示のタイミングを算出する算出手段および前記ユーザによるフレーズ開始の指示のタイミングを評価する評価手段をさらに具備し、前記記憶手段はさらに、前記ユーザによるフレーズ開始の指示があったタイミングを示すタイミング指示履歴を記憶し、前記算出手段は、前記記憶手段中のタイミング指示履歴が示すタイミングおよび各フレーズの再生開始の基準となる基準タイミングのずれを算出して算出結果を前記記憶手段に格納し、前記評価手段は、前記記憶手段から前記算出結果を読み出し、前記算出結果に応じて前記ユーザによるフレーズ開始指示のタイミングを評価することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、複数パートからなる楽曲のパート楽曲情報を記憶する記憶手段と、ユーザによってフレーズの開始が指示されたときに指示信号を出力するタイミング指示手段と、前記指示信号を受け、前記パート楽曲情報を構成するフレーズ楽曲情報を前記記憶手段から読み出し、前記フレーズ楽曲情報に基づいてフレーズを再生する再生手段とを具備することを特徴とする端末装置である。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の端末装置において、前記複数のパート楽曲情報を記憶する外部装置から前記パート楽曲情報を取得する取得手段をさらに具備することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、複数パートからなる楽曲のパート楽曲情報を記憶する配信サーバによって送信される前記パート楽曲情報をネットワークを介して受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記パート楽曲情報を記憶する記憶手段と、ユーザによってフレーズの開始が指示されたときに指示信号を出力するタイミング指示手段と、前記指示信号を受け、前記パート楽曲情報を構成するフレーズ楽曲情報を前記記憶手段から読み出し、前記フレーズ楽曲情報に基づいてフレーズを再生する再生手段とを具備することを特徴とする端末装置である。
請求項12に記載の発明は、請求項10〜請求項11のいずれかの項に記載の端末装置において、前記タイミング指示手段は、前記フレーズの再生が開始されるべき時間以後、さらに時間が経過した時点において前記ユーザによってフレーズの開始が指示されなかった場合に、前記指示信号を出力することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項10〜請求項11のいずれかの項に記載の端末装置において、前記タイミング指示手段は、前記フレーズの再生が開始されるべき時間以後、さらに一定の時間が経過した時点において前記ユーザによってフレーズの開始が指示されなかった場合に、前記指示信号を出力することを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項10〜請求項14のいずれかの項に記載の端末装置において、前記パート楽曲情報は、同一の演奏位置に対して複数の前記フレーズ楽曲情報を具備し、前記端末装置は、前記ユーザによって同一の演奏位置に対する複数のフレーズ楽曲情報のうち一つが選択されたときに選択信号を出力する選択手段をさらに具備し、前記再生手段は、前記指示信号を受け、前記パート楽曲情報中の前記選択信号が示す前記フレーズ楽曲情報を前記記憶手段から読み出すことを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項10〜請求項14のいずれかの項に記載の端末装置において、前記ユーザに対して演奏開始を指示する指示手段をさらに具備することを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の端末装置において、前記記憶手段はさらに、演奏開始時刻を記憶し、前記指示手段は、現在の時刻と前記演奏開始時刻とが一致した場合に、前記ユーザに対して演奏開始を指示することを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項10〜請求項16のいずれかの項に記載の端末装置において、前記ユーザによるフレーズ開始の指示のタイミングを算出する算出手段および前記ユーザによるフレーズ開始の指示のタイミングを評価する評価手段をさらに具備し、前記記憶手段はさらに、前記ユーザによるフレーズ開始の指示があったタイミングを示すタイミング指示履歴を記憶し、前記算出手段は、前記記憶手段中のタイミング指示履歴が示すタイミングおよび各フレーズの再生開始の基準となる基準タイミングのずれを算出して算出結果を前記記憶手段に格納し、前記評価手段は、前記記憶手段から前記算出結果を読み出し、前記算出結果に応じて前記ユーザによるフレーズ開始指示のタイミングを評価することを特徴とする。
この発明によれば、楽曲を構成するパートが簡単な操作によって再生されるので、楽器を操作することができないユーザであっても、合奏を楽しむことができるという効果が得られる。この発明は、老人あるいは障害を持つ人が演奏を行う場合において好適である。
また、各パートが複数のフレーズに分割され、フレーズ毎にユーザが再生開始指示を行うので、ユーザが演奏の開始から終了まで演奏を行う実感を味わうことができるという効果が得られる。
また、ユーザによってフレーズの再生開始指示がなされない場合は、フレーズがランダムあるいは一定時間遅れて再生されるので、ユーザに対してフレーズの再生開始指示を強制することができる。
さらに、各パートが同一の演奏位置に対して複数のアレンジされたフレーズから構成され、ユーザがフレーズの再生開始タイミングとともにフレーズの種類も指定することができるようにしたので、ユーザは様々にアレンジされた楽曲の演奏を楽しむことができる。
さらに、演奏終了後にユーザによるフレーズ再生開始のタイミングが評価されるので、ユーザは自分の再生タイミング指示の能力を知ることができ、向上心を持って演奏の練習を行うことができる。
以下、図面を参照し、この発明の一実施の形態について説明する。本実施形態による楽曲演奏システムは、楽曲を各端末に配信する配信サーバ、楽曲を演奏する端末、および配信サーバと端末とを接続するネットワークから構成されている。そして、配信サーバから取得した楽曲のデータが格納された端末を所持する複数のユーザが一同に会して合奏を行う。演奏される楽曲のデータは複数のパートからなり、各パートはさらに、特定の時間毎に分割されたフレーズ(音楽的にまとまりのある音群)から構成されている。各ユーザが端末を操作し、各フレーズの演奏開始を指示すると端末は各フレーズを再生する。
図1は、本発明の一実施の形態による楽曲演奏システムの構成を示している。図において、100は楽曲情報を記憶する配信サーバである。200は情報の伝送路となる大規模ネットワークである。300は基地局であり、大規模ネットワーク200から転送された情報を端末400へ送信し、端末400から送信された情報を大規模ネットワーク200へ転送する。端末400は基地局300と無線通信を行い、基地局300から情報を受信する。また、端末400は基地局300を介さずに、近距離の端末同士で無線通信を行う機能も有する。この端末400は、通信機能および楽音発生機能を備え、シーケンスデータを再生可能な携帯電話、PHS(登録商標)、PDA(Personal Digital Asistance)などの携帯端末である。
図2は端末400の構成を示すブロック図である。図において、1はアンテナであり、配信サーバ100から送信されるパート楽曲情報を受信する。2は通信部であり、アンテナ1を介して受信したパート楽曲情報を復調する。3はパート楽曲情報、同期演奏履歴およびアレンジ情報などを記憶する記憶部であり、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)などで構成されている。4はCPU(Central Processing Unit)であり、各部に制御指令を出力する。5は時間を計測するタイマである。6は表示制御部であり、CPU4から出力される表示用データに基づいて表示器7を駆動する。表示器7はこの表示用データに基づいて文字などの情報を表示する。8は演奏制御部であり、CPU4から出力される発音データに基づいて発音信号を生成し、スピーカ9へ出力する。スピーカ9はこの発音信号に基づいた音を発生する。10は操作部であり、操作器11から出力される信号に基づいて操作器11の状態を検出し、検出結果をCPU4に出力する。操作器11はユーザによって操作された結果を操作部10に出力する。
ここで、本実施形態における楽曲情報について説明する。図3は楽曲情報の構成を示す模式図である。図において、楽曲情報が縦軸方向に複数のパート楽曲情報から構成されていること、および各パート楽曲情報が横軸方向に特定の時間を単位として分割された複数のフレーズ楽曲情報から構成されていることが示されている。各端末の記憶部3はこれら複数のパート楽曲情報の中の一つまたは複数を記憶する。なお、図では各パートが同時にスタートするように記載されているが、実際の楽曲は各パートが別々の時刻にスタートする場合が多い。また、フレーズの長さも各パートで異なる場合が多い。この楽曲情報はMIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格に基づいており、デュレーション(時間情報)およびイベントから構成されるシーケンスデータである。ここで、デュレーションはイベントとイベントの時間間隔を示す。また、イベントは音高に関する情報および発音時間に関する情報などに加え、音色を設定するための情報などを有する。
図4は楽曲情報およびパート楽曲情報の構成を示す模式図である。図4(a)はパート毎に分割される前の楽曲情報の構成を示している。DおよびEはそれぞれデュレーションおよびイベントを示している。この楽曲はAおよびBの2つのパートからなり、イベント1およびイベント3(E3)はパートA、イベント2およびイベント4(E4)はパートBに関するイベントである。図4(b)は同図(a)における楽曲情報がパート別に分割されたパート楽曲情報の構成を示している。パートAに関するパート楽曲情報は、図4(a)における楽曲情報からパートAに関するイベント(イベント1およびイベント3)およびその直前のデュレーション(Duration1およびD3)が抽出され、それらがデータの先頭から順に並べられ、さらに各デュレーションの間で抜かれているデュレーション(Duration2)が足し込まれることにより生成される。パートBに関するパート楽曲情報についても同様である。実際には、各パート楽曲情報はさらに、ある時間毎に分割された複数のフレーズ楽曲情報からなっている。
次に、本実施の形態における端末400の動作を図5のフローチャートを用いて説明する。参加者は演奏開始前にパート楽曲情報を予め入手している。まず、参加者が演奏をスタートさせるため、各自の端末400を操作し、端末400の状態を待受け状態から楽曲の演奏モードへと変更すると、CPU4は記憶部3に記憶されているパート楽曲情報の読み出しを開始し、その情報のデュレーションとイベントとを解釈しつつ、下記に示すフレーズ再生指示を待つ(ステップS1)。演奏開始のタイミングについては、参加者が参加者同士の合図によって演奏を開始してもよいし、参加者間で予め決定された開始時刻に予め定められた端末が行う演奏開始の指示を合図に演奏を開始してもよい。そして、ユーザは操作器11を操作することにより(例えば、操作器11に設けられたフレーズ再生指示ボタンを押すことにより)、フレーズの再生開始を指示する。このとき、CPU4は操作部10から操作器11の状態についての検出結果を受け、ユーザによって操作器11からフレーズの再生開始が指示されたかどうかを判定する(ステップS2)。
ユーザによってフレーズの再生開始が指示された場合、操作部10はそれを検出し、CPU4へ検出結果を出力する。CPU4はこの検出結果に基づき、記憶部3からフレーズ楽曲情報を読み出す。続いてCPU4は読み出したフレーズ楽曲情報の先頭のデュレーションおよびイベントを参照し、このデュレーションが示す時間が経過したら、最初のイベントが示す音高および発音時間を含む発音データを演奏制御部8へ出力する。演奏制御部8は、この発音データに基づいた発音信号を生成してスピーカ9へ出力し、スピーカ9は、この発音信号に基づいた音を発生する。CPU4によってフレーズ楽曲情報中のデュレーションおよびイベントが順次参照され、上述した動作が繰り返されることにより、このフレーズの最後まで演奏が行われる(ステップS3)。
このフレーズの再生が終了した時点において、CPU4は次に再生すべきフレーズ楽曲情報があるかどうか(楽曲の演奏が終了したかどうか)を判定する(ステップS4)。次に再生すべきフレーズ楽曲情報がない場合、楽曲は終了であり、端末400は再生シーケンスを終了する。一方、まだ再生されるべきフレーズがある場合はステップS2へ戻り、上述した動作が継続される。また、ステップ2において、CPU4はタイマ5が計測する時間を参照し、操作部10からユーザによる操作器11の操作の検出通知を受ける前にフレーズの再生が本来開始されるべき時間が経過した場合は、その時点において、ユーザによってフレーズの再生開始が指示されなかったと判断する。
この時点以後、CPU4はフレーズ再生開始タイミングの自動調整を以下のように行う。ここで、記憶部3は複数の調整時間を予め記憶している。CPU4は記憶部3中のこれら複数の調整時間のうち、ランダムに選択した一つの調整時間を読み出す。続いてCPU4は、ユーザによってフレーズの再生開始が指示されなかったと判断した時点から、さらにこの調整時間が経過したかどうかを判定する(ステップS5)。調整時間が経過していない場合は、再びステップS2およびS5の動作を繰り返す。一方、調整時間が経過した場合は、ステップS3へと進みフレーズの再生が開始される。上述したように、ユーザによるフレーズの再生開始指示がなかった場合には、自動的にフレーズの再生開始が遅れてフレーズが再生される。
次に、上述した動作を実現するための、本実施形態におけるパート楽曲情報の取得方法、演奏の開始方法、フレーズの再生開始方法、およびフレーズの再生タイミング調整方法について以下で説明を行う。また、ユーザによるフレーズの再生タイミング指示の評価方法およびフレーズのアレンジについても述べる。
(パート楽曲情報の取得方法)
ユーザがパート楽曲情報を取得する方法には、大別してユーザが個別に取得する方法と、代表者が一括してパート楽曲情報を得てからそれらを各ユーザに配布する方法とがある。まず、各ユーザが個別にパート楽曲情報を取得する方法を説明する。この場合、合奏に参加するユーザは大規模ネットワーク200を介して個別に配信サーバ100にアクセスし、配信サーバ100から各自のパート楽曲情報をダウンロードする。このときの端末400の動作は以下のようになる。まず、ユーザによって操作器11が操作され、配信サーバ100への接続指示がなされる。操作部10は操作器11から出力された信号に基づいて操作器11の状態を検出し、この検出結果をCPU4へ出力する。CPU4はこの検出結果に基づいて配信サーバ100への接続指示を通信部2に対して行う。この指示を受けた通信部2はアンテナ1を介して制御信号を基地局300へ向けて送信し、また、基地局300からアンテナ1を介して制御信号を受信してCPU4へ出力する。CPU4がこの制御信号に基づいて通信部2の各種設定を行うことにより、配信サーバ100との間で回線が開通する。
続いて通信部2はダウンロード可能な楽曲の一覧に関する情報を配信サーバ100から受信してCPU4へ出力し、これを受けたCPU4はこの情報に基づいて表示用データを生成し、表示制御部6へ出力する。表示制御部6はこの表示用データに基づいて表示器7を駆動し、表示器7は表示用データに基づいてダウンロード可能な楽曲とそのパートの一覧を表示する。ユーザによってダウンロードを希望する楽曲のパートが操作器11により選択されると、操作器11は信号を操作部10へ出力する。以後、CPU4は前述した動作に従ってユーザによる選択結果を示す情報を受け取り、通信部2へ楽曲のダウンロードを指示する。指示を受けた通信部2はユーザによって選択された楽曲とパートの情報を配信サーバ100へ送信し、配信サーバ100はこの情報に基づいて、選択された楽曲のパート楽曲情報を端末400へ送信する。端末400の通信部2はこのパート楽曲情報をアンテナ1を介して受信する。このとき、通信部2が受信するパート楽曲情報は一つであっても、複数であってもよい。通信部2は受信したパート楽曲情報をCPU4へ出力し、CPU4はこれを記憶部3に格納する。
ユーザが個別にパート楽曲情報を取得する方法は以下のようであってもよい。一つ目の方法は、次のような方法である。まず、合奏に参加するユーザの代表者が配信サーバ100にアクセスし、配信サーバ100からIDの発給を受け、このIDを参加者へ通知する。そして、参加者が配信サーバ100にアクセスすると共にこのIDを配信サーバ100へ送信し、配信サーバ100から配信サーバ100上の特定のページへのアクセスが許可されれば、この特定のページからパート楽曲情報をダウンロードする。二つ目の方法は、各ユーザが予めパート楽曲情報が格納された記憶媒体を購入するという方法である。
一方、代表者が一括してパート楽曲情報を得てからそれらを各ユーザに配布する方法には以下の方法がある。一つ目の方法は、代表者が通信回線を介して配信サーバ100にアクセスし、配信サーバ100から参加者全員分のパート楽曲情報を代表者の端末400にダウンロードするという方法である。二つ目の方法は、代表者が予め各ユーザのパート楽曲情報が格納された記憶媒体を購入などにより取得するという方法である。これらの方法によりパート楽曲情報を取得した代表者は、無線通信ネットワークまたはPeer to Peerのネットワークを介して、あるいは記憶媒体を介して参加者にパート楽曲情報を配布する。なお、代表者は図4の(a)に示す楽曲情報を取得し、代表者の端末400にて各パート楽曲情報に分割した後、各参加者へ配布するようにしてもよい。
上述した記憶媒体としては、フレキシブルディスクなどの磁気ディスク、CDやDVDなどの光ディスク、MOなどの光磁気ディスク、スマートメディア(登録商標)やコンパクトフラッシュ(登録商標)などのメモリカード、メモリースティック(登録商標)に代表されるフラッシュメモリなど様々な記憶媒体が使用可能である。ユーザがこれらの記憶媒体から各自の端末へデータ転送を行うにはいくつかの選択肢がある。例えば、パート楽曲情報が記録されたメモリースティック(登録商標)などを直接端末に接続してデータ転送を行う方法がある。また、端末400がユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタを有しているならば、パート楽曲情報が記録された磁気ディスクなどからユーザのパーソナルコンピュータがパート楽曲情報を一旦取得し、USBケーブルなどを介してユーザの端末400へパート楽曲情報を転送するという方法もある。
(演奏の開始方法)
次に、図5のフローチャートにおける再生シーケンススタート(ステップS1)を行う方法、つまり楽曲演奏の開始を各端末で同時に行う方法について説明する。一つ目の方法は、ユーザ同士が互いに合図を取り合いながら、できるだけ近いタイミングで端末を操作するという方法である。二つ目の方法は、通常の合奏において指揮者が演奏開始のタイミングを指示するように、ある端末400がマスター端末となり、このマスター端末が指揮者の代わりとなって各ユーザへ演奏開始を指示する方法である。三つ目の方法は、ユーザが個々の端末400に開始時刻を入力し、この開始時刻に端末400が自動で演奏開始をユーザに指示するという方法である。以下、二つ目の方法および三つ目の方法について詳述する。
まず、マスター端末が各ユーザへ演奏開始を指示する場合の端末400の動作を説明する。マスター端末の操作器11からユーザによって演奏開始の指示がなされると、操作部10はこれを検出し、CPU4へ出力する。この指示を受けたCPU4は指示に基づいて通信部2へ他の端末400に対する演奏開始指示を出力し、通信部2はアンテナ1を介してこの演奏開始指示を他の端末400へ向けて送信する。各ユーザの端末400においては、通信部2がアンテナ1を介してこの演奏開始指示を受信し、CPU4へ出力する。CPU4は演奏開始指示に基づいて演奏制御部8へ特定の音の発音指示を出力し、この発音指示を受けた演奏制御部8は発音信号を生成し、スピーカ9へ出力する。スピーカ9はこの発音信号に基づいて音を発生する。ユーザはこの音を合図として演奏の開始を通知される。あるいは、CPU4が演奏開始指示に基づいて表示制御部6へ表示用データを出力し、表示制御部6がこれに基づいて表示器7を駆動し、表示器7がこの表示用データに基づいて演奏開始を指示する表示を行ってもよい。なお、この方法においては、マスター端末が各端末400へ指示を送信する際の遅延を少なくするために、マスター端末と各端末400間においては近距離対象のネットワークが使用されることが望ましい。
次に、ユーザによって指定された開始時刻に、端末400がユーザに対して自動で演奏開始の指示を行う場合の端末400の動作を説明する。この場合においては、基地局300から各端末400に自動的に送信される時刻制御情報により、各端末400のCPU4は同一の時刻を示すよう調整されているものとする。また、開始時刻は参加者間で予め決定されているものとする。この開始時刻がユーザによって操作器11より入力されると、操作部10はこれを検出してCPU4へ出力し、CPU4は記憶部3にこの開始時刻を格納する。
続いてCPU4は記憶部3から開始時刻を読み出し、この開始時刻と現在の時刻とを比較する。比較の結果、両者が一致していれば、CPU4は演奏制御部8へ特定の音の発音指示を出力し、前述した動作によりスピーカ9はこの発音指示に基づいて音を発生する。ユーザはこの発音を合図として演奏の開始タイミングを通知される。あるいは、マスター端末が各ユーザへ演奏開始を通知する方法を説明した箇所と同様の動作によって、指定時刻に表示器7がユーザへ演奏開始を通知する表示を行ってもよい。なお、前述の演奏開始指示のための音や表示はユーザが演奏開始のタイミングが取りやすいような合図となるように、適宜なリズムを持っていることが望ましい。
(フレーズの再生開始方法)
次に、各フレーズの再生開始方法について説明する。図6はユーザによるフレーズ開始指示のタイミングおよび各フレーズの再生開始タイミングの例を示す模式図である。図において(a)は、パート楽曲情報が特定の時間毎に各フレーズに分割されていることを示している。図6(b)のように、矢印の位置(時間)においてユーザによりフレーズ開始指示がなされたとすると、同図(c)のように、これらの時間位置において各フレーズの再生が開始される。ここで、フレーズ2およびフレーズ4の先頭においてユーザによるフレーズ再生開始指示に遅延が発生している。
以下、フレーズの再生開始に係る端末400の動作を説明する。上述した演奏開始の通知が行われた後、ユーザによって操作器11に設けられたフレーズ再生指示ボタンが操作されると、操作部10はそれを検出し、CPU4へ検出結果を出力する。CPU4はこの検出結果に基づき、記憶部3からフレーズ楽曲情報を読み出して先頭のデュレーションおよびイベントを参照し、このデュレーションが示す時間が経過したら、最初のイベントが示す音高および発音時間を含む発音データを演奏制御部8へ出力する。演奏制御部8は、この発音データに基づいた発音信号を生成してスピーカ9へ出力し、スピーカ9は、この発音信号に基づいた音を発生する。CPU4によってフレーズ楽曲情報中のデュレーションおよびイベントが順次参照され、上述した動作が繰り返されることにより、このフレーズの最後まで演奏が行われる。これ以降、ユーザは各フレーズの開始指示(フレーズ再生開始指示)を操作器11の操作により行う。なお、本実施形態においては、CPU4がデュレーションとイベントとを参照して発音データを出力するとしたが、演奏制御部8が直接デュレーションとイベントとを参照するとしてもよい。この場合、CPU4はフレーズ再生指示の検出結果に基づき、演奏制御部8にフレーズの演奏を指示する。
なお、ユーザは表示器7に表示されるパターン等によりフレーズ再生開始のタイミングを知ることができる。例えば、演奏中に次のフレーズの開始タイミングが近づいたら、表示器7は開始タイミングまでの時間のカウントダウン表示を行う。あるいは表示器7は、右から左へ(または上から下へ)単調に移動するパターン図形と、基準位置を示す静止したパターン図形とを表示し、移動するパターン図形が静止したパターン図形に重なって一致したときがフレーズ再生開始のタイミングであるとすることもできる。これらのようにすれば、ユーザはゲームを行っているかのような感覚でフレーズの再生開始指示を行うことができ、より娯楽性が増す。しかし、童謡のようにテンポが遅く、誰もが知っている楽曲の演奏をする場合であって、楽曲の流れからフレーズの開始位置を容易に予想できるような場合、あるいは各フレーズの開始位置がユーザにとって既知の場合には、上述したフレーズの開始タイミングの通知は必要ない。この場合には、ユーザは楽曲の流れに合わせてフレーズの再生開始指示を行う。
(フレーズの再生タイミング調整方法)
次に、ユーザによるフレーズの再生開始指示が行われない場合の、フレーズの再生タイミング調整方法について説明する。図7は、この再生タイミング調整の例を表した模式図である。図において(a)は、図6(a)と同様にパート楽曲情報が特定の時間毎に各フレーズに分割されていることを示している。図7(b)のように、矢印の位置(時間)においてのみユーザによる再生の開始指示が行われ、それ以降のフレーズの再生開始指示がなされなかった場合、同図(c)のような再生タイミングで各フレーズが再生される。ここでは、フレーズの再生タイミングがランダムに遅れるように変更される。その結果、図7(c)のように、各フレーズは理想的な再生タイミングよりも遅れて再生される。このように、フレーズの再生タイミングが変更されると、再生されるフレーズは周りの演奏音と調和しないため、ユーザがフレーズの再生タイミングが正しくないことをはっきりと認識することができ、ユーザに対するフレーズ開始指示の強制がより強いものとなる。なお、フレーズの再生タイミングの変更はランダムであってもよいし、一定時間遅らせるだけであってもよい。
上述した再生タイミング調整を端末400が行う場合の動作は以下の通りである。記憶部3は、演奏開始から各フレーズの再生開始までの基準時間を示す各フレーズの基準タイミングと、複数の調整時間とを予め記憶している。この基準時間および調整時間はパート楽曲情報の取得と同時に取得される。タイマ5は演奏開始時にCPU4から計測開始指示を受け、演奏開始時からの積算時間を計測する。CPU4はタイマ5からこの積算時間を取得すると共に、記憶部3中の基準タイミングを読み出す。CPU4は、積算時間および基準タイミングを比較し、ユーザによるフレーズ再生開始指示を検出する前に積算時間が基準タイミングを越えた場合、ユーザによるフレーズ再生開始指示が無かったと判断する。この時点において、CPU4は記憶部3中の複数の調整時間のうちのランダムに選択した一つの調整時間を読み出す。
続いてCPU4はタイマ5に対してこの調整時間を通知し、タイマ5は通知された調整時間の計測を開始する。タイマ5は通知された調整時間の計測を終了するとCPU4へ通知し、通知を受けたCPU4は記憶部3からフレーズ楽曲情報を読み出す。以後、前述した動作と同様にしてフレーズが再生される。なお、調整時間の計測終了前に再生開始指示があった場合は、計測が中止され、即座にフレーズが再生される。ユーザによる再生開始指示が行われなかった場合、上述した動作によりフレーズ再生開始のタイミングはランダムに変更され、このフレーズは自動的に再生される。なお、調整時間を一定時間とすることもでき、その場合、CPU4はユーザによるフレーズ開始指示が無かったと判断したときに、記憶部3から特定の調整時間を読み出し、この調整時間が示す一定時間の計測をタイマ5に指示する。なお、上記各フレーズの基準タイミングは、演奏開始後CPU4がパート楽曲情報を読み出す際にデュレーションを積算することで求めてもよい。この場合、基準タイミングを予め記憶しておく必要はない。
(フレーズの再生タイミング指示の評価方法)
次に、ユーザによって行われたフレーズの再生タイミング指示の評価方法について説明する。なお、端末400のうちの一つは、基準となる再生タイミングでフレーズの再生を行うマスター再生端末として予め指定されているものとする。このマスター再生端末は、演奏の開始方法の箇所で述べたマスター端末と同一の端末であってもよい。また、マスター再生端末は、ユーザからのフレーズ開始指示を受け付けずに、理想的な再生タイミングで自動的にフレーズの再生を行うことが望ましい。
続いて端末400の動作を説明する。通信部2は、マスター再生端末によるフレーズの自動再生後、マスター再生端末の再生タイミングを示すマスター情報をアンテナ1を介して受信し、CPU4へ出力する。CPU4はこのマスター情報を取得したときの時刻をマスタータイミングとして記憶部3に格納する。また、CPU4は操作部10からユーザによる再生指示の検出が出力されたときの時刻をユーザタイミングとして記憶部3に格納する。CPU4は、フレーズの再生中にマスタータイミングおよびユーザタイミングを記憶部3から読み出して比較し、両者の時間のずれを記憶部3に格納する。楽曲の演奏終了後、CPU4は記憶部3から各フレーズに関する再生タイミングのずれを読み出し、それらの平均・分散・標準偏差などを算出し、同期演奏履歴として記憶部3に格納する。
そして、この同期演奏履歴からCPU4は、ユーザによるフレーズの再生開始指示の正確さを評価する。例えば、記憶部3が予め同期演奏履歴が示す値に対応した評価ランク(A・B・C・・・など)を記憶しておき、演奏終了後、CPU4は同期演奏履歴を生成すると共に、記憶部3から同期演奏履歴に基づいた評価ランクを読み出し、ユーザの評価を決定する。続いてCPU4は、決定した評価に基づいて表示用データを生成し、表示器7はこの表示用データに基づいたメッセージを出力する。ユーザはこのメッセージから自分の演奏の良し悪しを知ることができる。あるいは、スピーカ9が評価に応じた楽音を発生するようにしてもよい。例えば、スピーカ9は、良い評価の場合には明るい曲調の、また悪い評価の場合には暗い曲調の楽音を発生する。記憶部3は過去の演奏に関する同期演奏履歴を記憶しているので、ユーザは過去の再生タイミングの評価を参照することができ、フレーズの再生開始指示の能力の向上を確認することができる。
なお、マスター再生端末から送信されるマスター情報を端末400が受信する際の遅延を考慮し、ユーザタイミングが示す時刻に一定の値を加算してもよい。また、CPU4は、フレーズの再生タイミング調整方法の箇所で説明した積算時間および基準タイミングから同期演奏履歴を生成してもよい。この場合、CPU4はユーザによってフレーズの再生開始指示が行われたときに、タイマ5から積算時間を取得すると共に記憶部3から基準タイミングを読み出し、この積算時間と基準タイミングとの時間のずれを算出する。CPU4はこの時間のずれを記憶部3に各フレーズを再生する毎に格納し、演奏終了後に記憶部3から各フレーズに関する再生タイミングのずれを読み出し、それらの平均・分散・標準偏差などを算出して同期演奏履歴として記憶部3に格納する。この場合、マスター再生端末は基準となるタイミングでフレーズの再生を行う必要はない。
また、ユーザはより難易度の高い演奏に挑戦することもできる。これは、長さの異なるフレーズを複数用意することにより可能となる。演奏時により短いフレーズを用いて演奏を行うほど、演奏中にユーザが行うフレーズ再生開始指示の回数は増加し、指示がより難しくなる。これを可能とするために、ユーザがパート楽曲情報を取得する際に、フレーズ長が異なる複数のパート楽曲情報を取得することができるようにしてもよい。ユーザは演奏前に各自のフレーズ再生開始指示の能力に応じてフレーズの長さを選択する。また、ユーザは能力が上がる毎にさらに短いフレーズを使用してフレーズ再生開始指示の能力を上げる練習を行うことができる。
(フレーズのアレンジ)
本発明におけるパート楽曲情報は、同一の演奏位置に対して異なる複数のフレーズを備える構成となっていてもよい。ユーザはこれらの複数のフレーズの中から好みのフレーズを選択して再生することで、楽曲のアレンジを楽しむことができる。図8にアレンジされた複数のフレーズを含むパート楽曲情報の構成例を示す。図において、2番目のフレーズにはフレーズ2a〜フレーズ2dの4種類のフレーズがあることが示されている。ここでは、アレンジはタイプa〜タイプdの4通りに行われており、フレーズ2aはタイプaに、・・・、フレーズ2dはタイプdに対応するフレーズである。ユーザはこれら4つのアレンジのタイプから好みのタイプを選択することができる。
以下、ユーザがアレンジされたフレーズの再生開始指示を行う場合の端末400の動作を説明する。なお、操作器11にはそれぞれのアレンジのタイプに対応した4つのアレンジ用ボタンが予め設けられている。また、記憶部3は同一の演奏位置に対する複数のフレーズ楽曲情報を記憶すると共に、これらの演奏位置および記憶部3中の格納位置をアレンジ情報として予め記憶している。図8のフレーズ2a〜フレーズ2dの演奏位置において、ユーザがフレーズ開始のタイミングに合わせて4つのアレンジ用ボタンのうちの一つを押すと、フレーズの再生開始指示およびフレーズの選択指示が同時になされる。例えば、ユーザによってタイプaに対応するアレンジ用ボタンが押されたとすると、操作部10はそれを検出し、CPU4へ検出結果を出力する。
続いて、CPU4はこの検出結果からタイプaのフレーズ楽曲情報が選択されたことを認識し、記憶部3からアレンジ情報を読み出して参照する。CPU4はアレンジ情報の参照により、該当するフレーズ楽曲情報が存在するかどうか確認し、該当するフレーズ楽曲情報が存在する場合には、さらにこのフレーズ楽曲情報の先頭のアドレスを参照する。CPU4は記憶部3中のこのアドレスにアクセスし、この演奏位置に対するタイプaのフレーズ楽曲情報(フレーズ2a)を読み出す。以下、前述した動作によってこのフレーズが再生される。図8のフレーズ3の演奏位置でユーザがタイプaのアレンジ用ボタンを押した場合には、CPU4はアレンジ情報を参照するが、該当するタイプaのフレーズ楽曲情報が存在しないと判断する。この場合、CPU4はアレンジされていないフレーズ楽曲情報(フレーズ3)を読み出す。
なお、このようなアレンジは、楽曲全体に対して行われていてもよいし、図8のように一部のフレーズ位置に対してのみ行われていてもよい。また、ユーザによるアレンジを可能とし、演奏前に取得したフレーズ楽曲情報を元に、ユーザの操作によって新たなフレーズ楽曲情報が生成されてもよい。
本発明の一実施の形態による楽曲演奏システムの構成を示すブロック図である。 同実施の形態による端末400の構成を示すブロック図である。 同実施の形態における楽曲情報の構成を示す模式図である。 同実施の形態における楽曲情報およびパート楽曲情報の構成を示す模式図である。 同実施の形態における端末400の動作を示すフローチャートである。 同実施の形態におけるユーザによるフレーズの再生開始指示を説明するための模式図である。 同実施の形態におけるフレーズの再生調整を説明するための模式図である。 同実施の形態におけるアレンジされたフレーズ楽曲情報を説明するための模式図である。
符号の説明
1・・・アンテナ、2・・・通信部、3・・・記憶部、4・・・CPU、5・・・タイマ、6・・・表示制御部、7・・・表示器、8・・・演奏制御部、9・・・スピーカ、10・・・操作部、11・・・操作器、100・・・配信サーバ、200・・・大規模ネットワーク、300・・・基地局、400・・・端末

Claims (17)

  1. 複数パートからなる楽曲のパート楽曲情報を記憶し、前記パート楽曲情報をネットワークへ送信する配信サーバと、前記パート楽曲情報を受信し、前記パート楽曲情報を構成する複数のフレーズ楽曲情報を再生し、前記楽曲の演奏を行う複数の端末装置とを具備する楽曲演奏システムであって、
    前記端末装置は、
    前記ネットワークを介して前記パート楽曲情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された前記パート楽曲情報を記憶する記憶手段と、
    ユーザによってフレーズの開始が指示されたときに指示信号を出力するタイミング指示手段と、
    前記指示信号を受けるごとに、前記パート楽曲情報中の前記フレーズ楽曲情報を順次前記記憶手段から読み出し、前記フレーズ楽曲情報に基づいてフレーズを再生する再生手段と、
    を具備することを特徴とする楽曲演奏システム。
  2. 前記端末装置はさらに、前記ユーザに係るユーザ情報を前記配信サーバへ送信する送信手段を具備し、
    前記配信サーバはさらに、ユーザを唯一に特定可能な識別情報を記憶し、前記識別情報に含まれるユーザおよび前記端末装置によって送信された前記ユーザ情報に含まれるユーザが一致した場合に、前記パート楽曲情報を前記ネットワークへ送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の楽曲演奏システム。
  3. 前記タイミング指示手段は、前記フレーズの再生が開始されるべき時間以後、さらに時間が経過した時点において前記ユーザによってフレーズの開始が指示されなかった場合に、前記指示信号を出力することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の楽曲演奏システム。
  4. 前記タイミング指示手段は、前記フレーズの再生が開始されるべき時間以後、さらに一定の時間が経過した時点において前記ユーザによってフレーズの開始が指示されなかった場合に、前記指示信号を出力することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の楽曲演奏システム。
  5. 前記パート楽曲情報は、同一の演奏位置に対して複数の前記フレーズ楽曲情報を具備し、
    前記端末装置は、前記ユーザによって同一の演奏位置に対する複数のフレーズ楽曲情報のうち一つが選択されたときに選択信号を出力する選択手段をさらに具備し、
    前記再生手段は、前記指示信号を受け、前記パート楽曲情報中の前記選択信号が示す前記フレーズ楽曲情報を前記記憶手段から読み出す
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかの項に記載の楽曲演奏システム。
  6. 前記端末装置は、前記ユーザに対して演奏開始を指示する指示手段をさらに具備することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかの項に記載の楽曲演奏システム。
  7. 前記記憶手段はさらに、演奏開始時刻を記憶し、前記指示手段は、現在の時刻と前記演奏開始時刻とが一致した場合に、前記ユーザに対して演奏開始を指示することを特徴とする請求項6に記載の楽曲演奏システム。
  8. 前記端末装置は、前記ユーザによるフレーズ開始の指示のタイミングを算出する算出手段および前記ユーザによるフレーズ開始の指示のタイミングを評価する評価手段をさらに具備し、
    前記記憶手段はさらに、前記ユーザによるフレーズ開始の指示があったタイミングを示すタイミング指示履歴を記憶し、
    前記算出手段は、前記記憶手段中のタイミング指示履歴が示すタイミングおよび各フレーズの再生開始の基準となる基準タイミングのずれを算出して算出結果を前記記憶手段に格納し、
    前記評価手段は、前記記憶手段から前記算出結果を読み出し、前記算出結果に応じて前記ユーザによるフレーズ開始指示のタイミングを評価する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかの項に記載の楽曲演奏システム。
  9. 複数パートからなる楽曲のパート楽曲情報を記憶する記憶手段と、
    ユーザによってフレーズの開始が指示されたときに指示信号を出力するタイミング指示手段と、
    前記指示信号を受け、前記パート楽曲情報を構成するフレーズ楽曲情報を前記記憶手段から読み出し、前記フレーズ楽曲情報に基づいてフレーズを再生する再生手段と、
    を具備することを特徴とする端末装置。
  10. 前記複数のパート楽曲情報を記憶する外部装置から前記パート楽曲情報を取得する取得手段をさらに具備することを特徴とする請求項9に記載の端末装置。
  11. 複数パートからなる楽曲のパート楽曲情報を記憶する配信サーバによって送信される前記パート楽曲情報をネットワークを介して受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された前記パート楽曲情報を記憶する記憶手段と、
    ユーザによってフレーズの開始が指示されたときに指示信号を出力するタイミング指示手段と、
    前記指示信号を受け、前記パート楽曲情報を構成するフレーズ楽曲情報を前記記憶手段から読み出し、前記フレーズ楽曲情報に基づいてフレーズを再生する再生手段と、
    を具備することを特徴とする端末装置。
  12. 前記タイミング指示手段は、前記フレーズの再生が開始されるべき時間以後、さらに時間が経過した時点において前記ユーザによってフレーズの開始が指示されなかった場合に、前記指示信号を出力することを特徴とする請求項10〜請求項11のいずれかの項に記載の端末装置。
  13. 前記タイミング指示手段は、前記フレーズの再生が開始されるべき時間以後、さらに一定の時間が経過した時点において前記ユーザによってフレーズの開始が指示されなかった場合に、前記指示信号を出力することを特徴とする請求項10〜請求項11のいずれかの項に記載の端末装置。
  14. 前記パート楽曲情報は、同一の演奏位置に対して複数の前記フレーズ楽曲情報を具備し、
    前記端末装置は、前記ユーザによって同一の演奏位置に対する複数のフレーズ楽曲情報のうち一つが選択されたときに選択信号を出力する選択手段をさらに具備し、
    前記再生手段は、前記指示信号を受け、前記パート楽曲情報中の前記選択信号が示す前記フレーズ楽曲情報を前記記憶手段から読み出す
    ことを特徴とする請求項10〜請求項13のいずれかの項に記載の端末装置。
  15. 前記ユーザに対して演奏開始を指示する指示手段をさらに具備することを特徴とする請求項10〜請求項14のいずれかの項に記載の端末装置。
  16. 前記記憶手段はさらに、演奏開始時刻を記憶し、前記指示手段は、現在の時刻と前記演奏開始時刻とが一致した場合に、前記ユーザに対して演奏開始を指示することを特徴とする請求項15に記載の端末装置。
  17. 前記ユーザによるフレーズ開始の指示のタイミングを算出する算出手段および前記ユーザによるフレーズ開始の指示のタイミングを評価する評価手段をさらに具備し、
    前記記憶手段はさらに、前記ユーザによるフレーズ開始の指示があったタイミングを示すタイミング指示履歴を記憶し、
    前記算出手段は、前記記憶手段中のタイミング指示履歴が示すタイミングおよび各フレーズの再生開始の基準となる基準タイミングのずれを算出して算出結果を前記記憶手段に格納し、
    前記評価手段は、前記記憶手段から前記算出結果を読み出し、前記算出結果に応じて前記ユーザによるフレーズ開始指示のタイミングを評価する
    ことを特徴とする請求項10〜請求項16のいずれかの項に記載の端末装置。

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