JP2005255156A - 改良型自動車用油圧ブレーキシステム及びその中で利用する油圧ブレーキ増大装置 - Google Patents

改良型自動車用油圧ブレーキシステム及びその中で利用する油圧ブレーキ増大装置 Download PDF

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Abstract

【課題】改良型油圧ブレーキシステム及びこのブレーキシステムで使用する油圧増大装置10を提供するものである。
【解決手段】油圧増大装置は、円筒チャンバー42を含んでおり、この円筒チャンバーは、入口端部44及び出口端部46を有している。チャンバー42は、入口端部44において第1端部壁116によって密閉されている。ピストンアセンブリー52がチャンバー42内でスライド可能に支持されている。ピストンアセンブリー52は、第1ピストン54を有し、この第1ピストンは第1外環壁100を有する。チャンバー42を通って軸方向に延びる付勢手段60が第1ピストン54を第1端部壁116に対して付勢している。第1ピストン54と第1端部壁116の一方が、チャンバー42の入口端部44からピストンアセンブリー52に流体が流入できるようにする開口部110を画定している。
【選択図】 図1

Description

対象となる発明は、油圧ブレーキシステムに関するものであり、より詳細には、車両のブレーキシステムのブレーキ圧増大装置に配置された改良型ピストンアセンブリーに関するものである。
車両のブレーキシステムで使用する多段油圧ブースターは、比較的よく知られた従来技術である。このような圧力ブースター、すなわちブレーキ圧力増大装置は、ホイールシリンダー内の圧力を徐々に上昇させるのに同軸のピストンからなるシステムを採用して、ブレーキペダルの感触を電動式車両用ブレーキシステムの感触と匹敵したものにしている。このような従来技術による圧力増大装置は、ジャンソンに付与された米国特許第3,010,282号、及びクーニーに付与された米国特許第3,425,222号、第4,976,190号、第5,048,397号及び第5,480,222号に例示されている。これらの参考文献には、車両のマスターシリンダーとホイールシリンダーとの間で伸びている油圧油管に沿って設置された自己完結型の装置が開示されている。流体シリンダーは、円筒チャンバーと、その円筒チャンバーにスライド可能に配置されたピストンアセンブリーとを含んでいる。ピストンアセンブリーは、第1ピストンと内部ピストンとを含んでおり、内部ピストンは、第1ピストン内で伸縮スライド移動をするように第1ピストンの中に同心に配置されている。内部ピストンは、内部ピストンの中を通して流体を流すための流路を画定している。ばね式逆止弁が内部ピストンの流路に配置されている。圧縮ばねがピストンアセンブリーをシリンダーの入口側端部に向けて付勢している。
ブレーキ圧増大装置は、マスターシリンダーから加えられる流体圧力で作動する。車両の運転手がブレーキペダルに力を加えると、マスターシリンダーからの流体圧力がブレーキ圧力増大装置の入口側端部に伝わって、圧力を全く増大させることなく、流体を内部ピストンの流路と逆止弁との両方に真っ直ぐ通過させてホイールシリンダーまで移動させる。マスターシリンダーから予め定められた大きさの圧力が作用すると、第1ピストン及び内部ピストンがばねの付勢圧に抗していっしょに動く、つまり「リフトオフ」し、逆止弁が閉じるのを許容する。第1ピストン及び内部ピストンの各入口端部がそれぞれの出口端部よりも大きいという事実から、この動作は流体の圧力を増大させる。シリンダーからチャンバーの内側へと伸びる環状の棚状突起によって第1ピストンが止められるまでは、マスターシリンダー内の圧力が増大するに従い、2つのピストンはいっしょに移動し続ける。しかしながら、内部ピストンはそのようには制約されておらず、シリンダー内で移動し続ける。
従来技術による増大装置の欠点の1つは、ピストンアセンブリーのリフトオフの前に、ピストンアセンブリーにかかっている圧縮ばねの付勢圧力が、流体シリンダーの入口側端部近くのチャンバーを密閉している第1端部壁に第1ピストンを強制的に接触させ、これにより流路を部分的にふさぎ、内部ピストンの流路への流体の流入を妨げるというものである。この結果、増大装置を通過した流体圧力が、ブレーキングの初期の間、つまり、リフトオフ前に、不安定で予測不能になることがある。これは、流体が、ピストンの小さな動きしだいで、間欠的に又は量を変化させながら流路にしみ出るからである。不安定で予測不可能な流体の圧力は、ブレーキの感触や性能に影響することがある。
従来技術によるブレーキシステムのもう一つの欠点は、増大装置が、一般に、ブレーキシステム全体の流体圧力を上げること、つまり、各車輪への流体圧力が上がるということである。この結果、後輪に対するブレーキ圧を減らし、ブレーキをかけている間に後輪がロックするのを防ぐべく、後輪へ行く流体管路に減圧弁が通常必要になる。この減圧弁は、ブレーキシステムの余分な費用増となる。
よって、増大装置じゅうで流体の流動特性をより円滑で制御されたものにし、流体シリンダーの入口側端部から増大装置じゅうで流体圧力をより均一にし、かつ、特にブレーキの初期の間、ブレーキの感触及び性能を改善するブレーキ圧力増大装置及びその増大装置を含むブレーキシステムを提供する好機である。
対象発明は、車両のブレーキシステムにおいて油圧を上げるタイプのブレーキ油圧増大装置を提供する。この装置は、入口端部と出口端部の間で軸方向に伸びる流体シリンダーを含んでいる。入口端部と出口端部の間で流体の流れを調節するために、ピストンアセンブリーが流体シリンダーの中に配置されている。ピストンアセンブリーは、第1ピストンを含んでおり、この第1ピストンは、入口端部近傍に第1前端部を有している。第1外環壁が第1ピストンの第1前端部から伸びている。この装置は、流体シリンダーと第1外環壁の一方が、流体シリンダーの入口端部からピストンアセンブリーの中へ流体が流入できるようにする開口部を画定していることを特徴とする。
対象発明は、車両用の改良型ブレーキシステムをも提供する。このシステムは、ブレーキ、マスターシリンダー、油圧油管、及びブレーキ圧増大装置を含んでいる。マスターシリンダーは、ブレーキ流体に圧力を掛け、ブレーキ流体をブレーキに供給する。油圧油管は、ブレーキ流体をブレーキに送るために、マスターシリンダーから伸びている。ブレーキ圧増大装置は、マスターシリンダーからブレーキへのブレーキ流体の圧力を指数関数的に増幅するために油圧油管に組み込まれている。ブレーキ圧増大装置は、流体シリンダーを含んでおり、この流体シリンダーは、入口端部と出口端部の間で軸方向に伸びている。入口端部と出口端部の間で流体の流動を調節するために、ピストンアセンブリーがシリンダーの中に配置されている。ピストンアセンブリーは、第1ピストンを含んでおり、この第1ピストンは第1前端部を有している。第1前端部からは第1外環壁が伸びている。このシステムは、流体シリンダーと第1外環壁の一方が、流体シリンダーの入口端部からピストンアセンブリーの中へ流体が流入できるようにする開口部を画定していることを特徴とする。
流体シリンダー又は第1外環壁の一方に開口部がある増大装置は、流体シリンダーの入口端部から流路じゅうの流体の流れをより滑らかで制御されたものにし、増大装置じゅうの流体圧力をより均一にし、かつ、特にピストンアセンブリーのリフトオフ前のブレーキ初期の間のブレーキの感触及び性能を改善することが分かった。
本発明の他の利点は、後述の詳細な説明を参照し、添付図面と共に考察することにより上記利点をよりよく理解するにつれ、容易に理解されるであろう。
同様の符号が同様又は対応する部分をいくつかの図にわたって示す図面を参照すると、対象発明による油圧ブレーキ圧力増大装置全体が符号10で示されている。車両用のブレーキシステムの概略図が図1に示されている。当業者は、増大装置10を、例えば図2に示すようなスプリットマスターシリンダー(split master cylinder)を含むブレーキシステム等、図1に示すのとは異なる種類のブレーキシステムで実施することができることを理解するであろう。ブレーキシステムは、ブレーキペダル12を含んでおり、このブレーキペダル12は、車両16の一部に、旋回軸14の回りに旋回可能に取り付けられている。ブレーキペダル12を不動の止め部材20の方へ動かすために、引張ばね18がブレーキペダル12と車両16のブラケット部分の間に伸びている。プッシュロッド22がブレーキペダル12に旋回可能に取り付けられており、かつ、車両16のファイヤーウォール部分24を貫通して伸びている。
図1に示す実施形態では、マスターシリンダー26が、ファイヤーウォール24の、ブレーキペダル12とは反対のエンジンルーム側の一定位置に取り付けられている。マスターシリンダーアセンブリー26は、液だめ28を含んでおり、この液だめ28は、マスターシリンダー30の上にマスターシリンダー30との間で流体流動可能に配置されている。マスターシリンダー30は流体に圧力をかけ、車両16の流体ブレーキ11,13に供給する。より具体的には、流体をマスターシリンダー30から押し出し、接続されている油圧油管34に入れるために、ピストン32がマスターシリンダー30の中にスライド可能に配置されている。油圧油管34は、流体をブレーキ11,13まで送るために、マスターシリンダー30から伸びている。ブレーキペダル12に接続されたプッシュロッド22は、運転手がブレーキペダル12に圧力を加えると、マスターシリンダー30内のピストン32が流体を油圧油管34に押し込むように、マスターシリンダーアセンブリー26のピストン32まで伸びている。ブレーキペダル12にかかる圧力が小さくなるにつれて、ピストン32をマスターシリンダー30内の非作動位置へ押し動かすために、戻りばね36がマスターシリンダー30の中に配置されている。油圧油の圧力が最低値以下に下がった場合に、車両16の運転手から見える警告灯又はゲージに信号を送って運転手に警告をするために、流体圧力センサー38がマスターシリンダーアセンブリー26の下流で油圧油管34につながっている。油圧油管34は、マスターシリンダーアセンブリー26から車両16の4つのホイールにあるブレーキ11,13、より具体的には、ブレーキアクチュエータのそれぞれまで伸びている。ブレーキ圧増大装置10は、マスターシリンダーアセンブリー26近傍で油圧油管34に接続されている。
別の実施形態では、図2に示すように、ブレーキシステムは、スプリットマスターシリンダーアセンブリー126を含んでいる。スプリットマスターシリンダーアセンブリー126は、油圧油だめ128と、油圧油だめ128に流体流動可能に接続されているスプリットマスターシリンダー130と、を含んでいる。油圧油だめ128は、スプリットマスターシリンダー130の上に配置されている。第1スプリットシリンダーピストン132及び第2スプリットシリンダーピストン138がスプリントマスターシリンダー130内部に配置されており、縦軸131に沿って並べられている。スプリットマスターシリンダーアセンブリー126は、第1チャンバー112をスプリットマスターシリンダー130の内部に、第1スプリットシリンダーピストン132の近くかつ第2スプリットシリンダーピストン138から離れたところに画定している。スプリットマスターシリンダーアセンブリー126は、さらに、第2チャンバー114をスプリットマスターシリンダー130内部に、第1スプリットシリンダーピストン132と第2スプリットシリンダーピストン138の間で画定している。ブレーキペダル12にかかる圧力が小さくなるにつれて、第1ピストン132及び第2ピストン138をそれぞれスプリントマスターシリンダー130内の非作動位置の方へ押し動かすために、第1圧縮ばね136が第1チャンバー112の中に配置されており、第2圧縮ばね137が第2チャンバー114の中に配置されている。油圧油管134及び第2油圧油管135は、それぞれ、第1チャンバー112及び第2チャンバー114と流体流動可能に接続されている。第1スプリットシリンダーピストン132及び第2スプリットシリンダーピストン138を動かしたときに、油圧油管134により多くの流体を流すように、第1チャンバー112が第2チャンバー114より大きくなっている。ブレーキペダル12に接続されているプッシュロッド22は、運転手がブレーキペダル12に圧力を加えたときに、力が第2スプリットシリンダーピストン138に伝わるように、第2スプリットシリンダーピストン138まで伸びている。第2スプリットシリンダーピストン138は、次に、力を第1スプリットシリンダーピストン132に油圧を介して伝える。第1スプリットシリンダービストン132及び第2スプリットシリンダーピストン138は、それぞれ、油圧油管134及び第2油圧油管135へ流体を流し込む。ブレーキペダル12にかかっている圧力が小さくなるにつれ、第1圧縮ばね136及び第2圧縮ばね137は伸び、これにより、第1スプリットシリンダーピストン132及び第2スプリットシリンダーピストン138をスプリットマスターシリンダー130における非作動位置へ動かす。車両16の運転手から見える警告灯又はゲージに信号を送り、これにより油圧油の圧力が最低値以下に下がった場合に運転手に警告をするために、流体圧力センサー38がスプリットマスターシリンダーアセンブリー126の下流で油圧油管134及び第2油圧油管135につながっている。油圧油管134は、スプリットマスターシリンダー130の第1チャンバー112からブレーキ圧増大装置10まで伸びており、ブレーキ圧増大装置10から油圧油管134は車両16のフロントホイールにあるフロントブレーキ11、より具体的には、ブレーキアクチュエータまで伸びている。第2油圧油管135は、スプリットマスターシリンダーアセンブリー126の第2チャンバー114から車両16のリアホイールにあるリアブレーキ13、より具体的には、ブレーキアクチュエータまで伸びている。ブレーキ圧増大装置10は、油圧油管134に接続されている。よって、ブレーキペダル12に力がかかると、スプリットマスターシリンダーアセンブリー126が油圧油管134に第2油圧油管135よりも多くの流体を押し込み、これにより、第1油圧油管134により大きな圧力が生じる。
いずれのブレーキシステムの場合でも、油圧油管134の圧力、及び、スプリットマスターシリンダーアセンブリー126を含むブレーキシステムの場合は第2油圧油管135の圧力、がブレーキペダル12に力を加えるにつれて一次関数的に増大する。一次関数は、スプリットマスターシリンダーアセンブリー126に入力される力の大きさの油圧油管134及び第2油圧油管135の出口圧力に対する一定の比、つまり、一定傾斜の直線で定義される。図13に示すように、ブレーキ圧増大装置10は、入口圧力が予め定められた閾値に達すると、油圧油管134の圧力を指数関数的に増幅する。図14を参照すると、指数関数は、増加する、ブレーキ圧増大装置10の出口圧力に対するブレーキペダル12にかかる力の大きさの比、つまり、傾斜が常に増加する曲線で定義される。入口圧力が約300ポンドフォース(約1340N)の場合、結果として起こるフロントブレーキ11での圧力増大は、最大で増大装置10の入口圧力の5倍になる。一方、スプリットマスターシリンダーアセンブリー126を含むブレーキシステムの場合、ブレーキペダル12に加えた力の第2油圧油管135の出口圧力に対する比は一定のままである。
スプリットマスターシリンダーアセンブリー126を油圧油管134にあるブレーキ圧増大装置10と組み合わせることにより、増大装置10は、フロントホイール11に対して5:1の圧力増幅を達成できる。結果として、圧力増幅は、リアホイール13への圧力がスプリットマスターシリンダーアセンブリー126によって増幅されることなく、車両16を止めるのに十分な力がフロントホイールに与えられるようになる。よって、リアブレーキ13に対して流体圧力が増幅されないので、リアブレーキ13へ伸びる第2油圧油管135に減圧弁はもはや必要ない。きつくブレーキをかけている間、圧力が所定の閾値に達すると、減圧弁が、通常、第2油圧油管135の圧力を軽減することによりリアブレーキ13がロックすることを防ぐように作動しつつ、第1油圧油管134への圧力を車両16を急停止させるのに十分なだけ増大する。しかしながら、ブレーキ圧増大装置10をスプリットマスターシリンダーアセンブリー126と共に使用することにより、第2油圧油管135に対する圧力をリアブレーキ13をロックさせるほどに増大させることなく、油圧油管134に対する圧力が車両16を迅速に停止させるのに十分なだけ増大する。よって、第2油圧油管135に減圧弁の必要はない。減圧弁の必要をなくすことにより、対象発明のブレーキシステムのコストがさらに下がる。
ブレーキ圧増大装置10は、図3に最もよく示されており、鋳鉄製流体シリンダー40を含んでおり、この鋳鉄製流体シリンダー40は、入口端部44と出口端部46との間に延在する。円筒チャンバー42が流体シリンダー40の端から端まで縦方向に画定されている。流体シリンダー40は、チャンバー42の入口端部44の近くでチャンバー42を密閉する第1端部壁116と、出口端部46の近くでチャンバー42を密閉する第2端部壁118とを含んでいる。容易に製造できるように、円筒チャンバー42は、好ましくは完全に流体シリンダー40の端から端まで広がっており、液密に密閉して、これにより高圧でも流体シリンダー40からの流体の漏れを防ぐように、プラグ48及び第2プラグ50がそれぞれ入口端部44及び出口端部46の近くに配置されている。プラグ48及びプラグ50は、円筒チャンバー42と同軸であり、それぞれ、入口端部44及び出口端部46における円筒チャンバー42の直径より小さい直径を有している。これは、チャンバー42を入口端部44及び出口端部46で密閉するためである。
入口端部44と出口端部46の間の流体の流れを調節するために、図3において全体を52で示したピストンアセンブリーが円筒チャンバー42の軸に沿ってスライド可能に配置されている。ピストンアセンブリー52は、チャンバー42の入口端部44近傍の流体圧力に反応して、チャンバー42の出口端部46の圧力を徐々に、非線形に上げる。後で詳細に説明するように、ピストンアセンブリー52は、入口圧力を滑らかに変化させながら上げ、この高くなった圧力をホイールにあるブレーキアクチュエータにかける。より詳細には、車両16の運転手がブレーキペダル12に圧力をかけると、マスターシリンダー30,130の中のピストン32,132が動いて、油圧油管34,134の中に流体圧力を生じさせる。マスターシリンダーピストン32,132が作り出す流体圧力は、本質的に線形であり、油圧油管34,134で生じる圧力は、ブレーキペダル12にかけられた圧力の大きさに正比例する。従って、ブレーキペダル12に加えられる圧力が大きくなるに従い、油圧油管34,134の中の流体圧力は正比例して大きくなる。
図14を参照すると、増大装置10のピストンアセンブリー52は、増大装置10からの圧力を非線形な、すなわち比例しない比率で増幅し、このために、油圧油管34,134における流体圧力が増大するに従い、チャンバー42の出口端部46に生じる流体圧力は、チャンバー42の入口端部44における流体圧力を上回る非線形な仕方で徐々に増大する。この結果、車両16の運転手は、ブレーキペダルに加えた圧力に滑らかに結びついたブレーキ動作を体験する。軽い圧力をブレーキペダル12にかけることによりブレーキ11,13が急にかかることはなく、より大きな圧力をブレーキペダル12にかけると車両16は、迅速に制御されて止まる。従って、車両16の運転手は、より容易に車両16の横滑りやホイールのロックを調整でき、これにより、緊急事態中に車両16をより安全に操縦できる。加えて、ブレーキフェード減少は明らかになくなり、ペダルのストロークは、極端な位置までは増えていない。さらに、車両のブレーキシステムは、エンジンが動いていてもいなくても、同じように満足に作動する。
増大装置10のピストンアセンブリー52は、第1ピストン54を含んでおり、この第1ピストン54は、チャンバー42の軸に沿ってスライド可能に配置されている。第1ピストン54は、チャンバー54の入口端部44近くに第1前端部54aを、また、チャンバー42の出口端部46近くに第1後端部54bを含んでいる。第1外環壁100が第1前端部54aにおいて第1ピストン54から伸びている。より具体的には、第1ピストン54は、円筒状外面120を画定しており、第1外環壁100は、第1前端部54aにおいて円筒状外面120から同軸に伸びている。
好ましくは、第1外環壁100は、1つの開口部110を、より好ましくは複数の開口部110を画定している。これは、流体がピストンアセンブリー52内へ流体シリンダー40の入口端部44から、より具体的にはチャンバー42から流入できるようにするためである。最も好ましい実施形態では、ピストンアセンブリー52に流体が均等に流入できるように、複数の開口部110が第1外環壁100に沿って等間隔に配置されている。当然ながら、流体が第1外環壁100の回りを流れ、チャンバー42の入口端部44からピストンアセンブリー52に流入できるように、流体シリンダー40が、より具体的には第1端部壁116が入口端部44の近くに開口部110を画定してもよい。使用時には、プラグ48も開口部110を画定してもよい。同様に、第1端部壁116及びプラグ48が、第1外環壁100の近くに複数の開口部110を画定してもよい。換言すれば、増大装置10が非作動位置にあるときには、第1ピストン54が、より具体的には第1外環壁100が第1端部壁116に対して付勢されている。開口部110は、プラグ48又は第1端部壁116に、第1外環壁100との接点近傍において画定されており、第1ピストン54が第1端部壁116と接触しているときに、流体が第1外環壁100の周りを流れることができるようにしている。開口部110は、増大装置10じゅうで流体の流動特性をより円滑で制御されたものにし、流体シリンダー40の入口端部44からの流体圧力を増大装置10じゅうでより均一なものにする。結果として、操縦者が体験するブレーキ感触及び性能は、特にブレーキをかける初期において向上する。
ピストンアセンブリー52は、内部ピストン56をさらに含んでおり、この内部ピストン56は、伸縮運動をするように第1ピストン54の内側に同心に配置されている。内部ピストン56は、チャンバー42の入口端部44の近くに第2前端部56aを含み、チャンバー42の出口端部46の近くに第2後端部56bを含んでいる。したがって、第1ピストン54及び内部ピストン56は、チャンバー42内で同心であり、チャンバー42内で自由にスライド運動するようになっている。第1ピストン54は、ほぼ筒状の部材、つまり壁部が薄い部材であり、後で検討する理由から、筒状外面120に一連の内側段部及び外側段部、すなわち直径の変化を有している。同様に、内部ピストン56は、後で検討する理由から、少なくとも1つの外側段部、すなわちリム58を含んでいる。
第1ピストン54の第1前端部54aは、環状の第1前端領域を与えており、この環状の第1前端領域は、結果として生じた力が第1ピストンだけにかかるようにチャンバー42内の流体圧力が作用しうる有効領域を構成している。第1ピストン54の第1後端部54bは、環状の第1後端領域を与えており、この環状の第1後端領域は、第1ピストン54をチャンバー42の入口端部44の方へ押し動かすようにチャンバー42の流体圧力が作用しうる有効環状領域を構成している。同様に、内部ピストン56には、第2前端部56aに完全な円形の第2前端領域があり、第2後端部56bにはこれも完全な円形の第2後端領域がある。
ピストンアセンブリー52をチャンバー42の入口端部44の方へ軸方向に押し動かすために、付勢手段60がチャンバー42内に配置されている。付勢手段60は、好ましくは圧縮バネからなり、この圧縮バネは、一端を第2プラグ50の凹部に取り付けられ、チャンバー42の中を通って軸方向に内部ピストン56まで伸びている。内部ピストン56は、凹部61を含んでおり、この凹部61は、圧縮付勢手段60の相当部分を入れ子式に収容し、動作中に付勢手段60を支持する。
流体シリンダー40の、より具体的にはチャンバー42の入口端部44と出口端部46の間で流体を流動させるために、流路62がピストンアセンブリー52を通って軸方向に延びている。流体が、チャンバー42の中を通って、入口端部44から出口端部46まで直接流れることができるように、流路62は、チャンバー42の軸に沿って内部ピストン56を貫通するように中央に配置されている。流路62は、後で検討する理由から、台座面64を含んでいる。
図3では、バルブ部材の全体を66で示している。チャンバー42の入口端部44近傍の予め定められた流体圧力に応じて、流路62を通る流体の流れを調節するために、バルブ部材66が流路62に配置されている。このような理由から、内部ピストン56の端部領域は、バルブ部材66が閉じているときは、完全に円形であると言われ、これに対して、第1ピストン54の端部領域は、バルブ部材66が開いているか閉じているかに拘わらず環状である。バルブ部材66は、ピン68を含んでおり、このピン68は、チャンバー42の軸に沿って伸びており、第1端部壁116に、より具体的にはプラグ48に、固定された端部を有している。ピン68は、バルブ66に係合するために、流路62の一部の中心を通って伸びている。バルブ用バネ71がバルブ部材66を流路62の台座面64の方へ押し動かす、すなわち、付勢している。しかし、第1ピストン54及び内部ピストン56が図6に示す位置にある場合は、ピン68が、バルブ部材66を流路62内の台座面64から間隔をおいた位置に保ち、流体が流路を通って流れることが可能であるようにする。
バルブ部材66は、円錐台密閉部72を有し、流路62の台座面64は、バルブ部材66の円錐台密閉部72とはまり合って係合して、高圧時に流路62を通る流体の流れを密閉し、流体の漏れを防止するように、はまり合うように形成された面を有している。
図4及び5に最もよく示されているように、バルブ部材66は、円錐台密閉部72から軸方向に伸びているキー型案内部74を含んでいる。案内部74のキーの稜部は、内部ピストン56の内壁76に係合する。このために、案内部74のキーは、流路62内でバルブ部材66の動きを軸方向に案内しつつ、流体が隣り合うキーの間を流れることを許容する。このような案内された直線運動は、流路62内でバルブ部材66がひっくり返る、又は傾くことを防止する。したがって、案内部74は、円錐台密閉部72及び流路62の円錐台台座面64の位置を合わせて、動作中の完璧に噛み合った位置合わせを保証し、それにより最適な密閉特性を維持する手段として機能する。円筒状凹部78が、円錐台密閉部72とは反対側のバルブ部材66の一端を通って軸方向に伸びている。バルブ用バネ71は、バルブ部材66の凹部78の中に配置されており、内部ピストン56の板状壁82まで伸びている。バルブ用バネ71は、流路62の台座面64の方へバルブ部材66を押し動かす。
バルブ部材66の円錐台密閉部72及び流路62の円錐台台座面64は、面と面とが完全に接触して優れた密閉機能を発揮するように、同じ円錐角(conical angle)に配置されている。密閉機能をさらに向上させるために、Oリング84を流路62の円錐台台座面64にその最小直径部近傍において配置することが好ましい。同様に、Oリング86をバルブ部材66の円錐台密閉部74にその最大直径部近傍において配置することが好ましい。もっとも、当然のことながら、流路62での流体漏れを防止するのに必要なのは、Oリング84、86の一方のみである。図4に最もよく図示されているように、バルブ部材66のOリング86の外周の高さは、キー型案内部74の歯底径よりもわずかに小さい。これにより流体が制限を受けずに最大限にバルブ部材66を通過して流れることができる。Oリング86の一部のみが、円錐台密閉部72を越えて、すなわち円錐台密閉部72から外方へ伸びている。同様に、Oリング84の一部のみが円錐台台座面64を越えて伸びている。好ましい実施形態では、バルブ部材66が流路62の台座面64と係合、つまりはまり合うと、2つのOリング84,86は、互いには接触せず、むしろ他方の部材の対応する円錐台面と係合する。それぞれの面64,72を越えて伸びるOリング84,86の部分は、2つの面64,72が油圧をかけられて押し合わされたときに平坦化される。Oリング84,86の平坦化現象は、台座64の円錐台面が密閉部72の円錐台面と係合する場合にのみ生じる。このために、二重のOリングによる密閉を行うと共に、円錐台密閉部72と台座面64との間を面対面で接触させて、流体の密閉が確実に確立され、それによって極めて高い圧力でも漏れが防止できるようにすることが好ましい。
バルブ部材66が流路62を閉じると、第1ピストン54及び内部ピストン56は、チャンバー42内で同時に、つまり、一斉に動くことができる。第1ピストン54及び内部ピストン56は、一斉に動く場合には、第1ピストン54の第1前端部54aの完全円形領域を含む、複合前端領域を有する。換言すれば、複合前端領域は、環状の第1前端領域及び同心円形第2前端領域の算術和に等しい。同様に、第1ピストン54及び内部ピストン56は、いっしょに動く場合には、複合後端領域を作り、この複合後端領域は、第1後端部54bの完全円形領域から構成される。あるいは、換言すれば、複合後端領域は、環状の第1後端領域及び第1前端領域の算術和に等しい。
図3に戻って、2つの空気抜きニップル88が示されており、これら空気抜きニップル88は、流体シリンダー40にねじ込まれ、それぞれチャンバー42の入口端部44及び出口端部46とつながっている。従来の方法では、閉じ込められた空気は、車両用ブレーキシステム、特に増大装置10からニップル88を介して排気される。
ある実施形態では、流体シリンダー40が円筒チャンバー42の上に配置された流体チャンバー90をも含んでいる。円筒チャンバー42と流体チャンバー90の間に、その間に流体を流動させるために、小流路92が延びている。カバー94がチャンバー90の上を覆うように配置されており、ネジで流体シリンダー40に固定されている。ロックアウトネジ96がカバー94にねじ込まれて貫通しており、チャンバー90内の流路92の方へ延びている。ロックアウトネジ96はノーズ部分98を含んでおり、このノーズ部分98は、流路92を密閉し、これによりピストンアセンブリー52を非作動位置(図6)に油圧でロックするバルブとして作用するようになっている。流体移送管99は、チャンバー90と、マスターシリンダーアセンブリー26の液だめ28との間で流体を流動させる。したがって、流体チャンバー90内で流体が徐々に超過すると、移送管99が流体の超過分をマスターシリンダーアセンブリー26,126に送り戻す。他の実施形態では、流体移送管99が流路92に直接取り付けられており、流体の超過分は、円筒チャンバー42からマスターシリンダーアセンブリー26,126に移し戻される。
図6から9を参照して、増大装置10の好ましい実施形態の動作についてこれから検討する。図6では、非作動位置、すなわち低圧力位置にある増大装置10のチャンバー42及びピストンアセンブリー52の拡大断面図が図示されている。ブレーキペダルを動かしていないとき、又は、チャンバー42の入口端部44で1平方インチ当たり約200ポンド(約1380kPa)までの圧力が生じるようにブレーキペダル12をほんのわずかだけ動かしている場合はいつも、第1ピストン54及び内部ピストン56がこの非作動位置に配置される。ピストンアセンブリー52がこの位置にある状態では、チャンバー42の入口端部44から出口端部46へ流れる流体の通り道を形成するために、ピン68がバルブ部材66を流路62の台座面64から引き離した状態、すなわち間隔をおいて配置した状態へと押圧する。ピストンアセンブリー52は、油圧管34内に十分な圧力が確立されるまでこの非作動状態を維持する。ピストンアセンブリー52がこの非作動状態から動かされるまでは、いかなる圧力のブースト、すなわち圧力倍増も行われないように、流体は装置10を通ってホイールシリンダーアクチュエータへと自由に流れる。
マスターシリンダーアセンブリー26で生成された油圧油管34内の流体圧力が予め定められた値、例えば1平方インチ当たり200から300ポンド(1380から2070kPa)を越えた場合には、第1ピストン54及び内部ピストン56に作用している流体圧力が付勢手段60のバイアス圧力に打ち勝ち始め、これにより、第1ピストン54及び内部ピストン56を一斉にチャンバー42の出口端部46に向けて軸方向に押し動かし始める。図7に示すように、第1ピストン54及び内部ピストン56がチャンバー42内で十分な距離移動すると、ピン68がバルブ部材66から離れ、バルブ部材66の円錐台密閉部74が流路62の台座面(設置面)64に収まることができるようにする。このようになると、マスターシリンダーアセンブリー26,126とチャンバー42の入口端部44の間の油圧油管34,134内の流体が、出口端部46から車両16のホイールにあるブレーキ11,13まで延びている油圧油管34,134の流体から隔離される、若しくは切り離される。バルブ部材66がチャンバー42の入口端部44と出口端部46の間で流体を隔離すると直ちに、圧力増大現象、すなわちブースティング現象が得られる。
より詳細には、第1ピストン54の第1後端領域が第1ピストン54の第1前端領域よりも小さい。流体圧力は、力が作用する断面積に反比例するので、圧力増幅又は増大は、第1ピストン54がチャンバー42内で動くにつれて入口端部44と出口端部46の間で起こる。
第1ピストン54の第1外環壁100は、環状棚状突起101を有しており、この環状棚状突起101は、チャンバー42から径方向内側に延びている、対応する環状棚状突起102と係合するようになっている。図8に示すように、第1ピストン54のチャンバー42の出口端部46の方への移動により、第1棚状突起101と円筒状棚状突起102とを接触させることができる。もちろん、このことは、第1ピストン54がチャンバー42の出口端部46の方へさらに軸方向に移動することを妨げる。しかし、内部ピストン56は、第1ピストン54内で出口端部46の方へ引き続き自由に移動できる。それでも、ブレーキペダル12に圧力を加えている運転者が一定の圧力をかけない場合があり、増大装置10の入口端部44と出口端部46の間の圧力変動が、従来技術の図12の乱れ領域に示したような、不安定な圧力増幅を引き起こす可能性がある。この圧力変動の影響を打ち消すために、第1ピストン54は、チャンバー42内で自由に動く状態を維持し、図13に示すような滑らかな圧力増幅曲線となるように、圧力変動に基づいた調整を行う。
図9に示すように、チャンバー42の入口端部44で圧力が増大し続けると、内部ピストン56がチャンバー42内で軸方向に第1ピストン54に対して相対的に押し動かされる。これにより、圧力はさらに上がる。なぜならば、内部ピストン56の第2後端領域が第2前端領域よりも小さいからである。当然のことながら、第1ピストン54と内部ピストン56とがチャンバー42内で移動するにつれ、第1ピストン54と内部ピストン56が互いに相対的にスライドするようになる。すなわち、第1ピストン54及び内部ピストン56は、交替でステップ状に移動して、滑らか、かつ、徐々に圧力を増大させる。
内部ピストン56の外側リム58の軸方向の移動は、第1ピストン54の第2内側棚状突起104によって制限されている。第1ピストン54と内部ピストン56の間の空間並びにリム58と第2棚状突起104の間での流体固着現象を防止するために、少なくとも1つの穴106が第1ピストン54の壁部を貫通するように設けられ、流体がチャンバー90に出入りできるようになっている。したがって、第1ピストン54及び内部ピストン56がチャンバー42と相対的に、かつ、互いに相対的に動くに従い、流体が連続的にチャンバー90へ出入りする。
第1前端領域と第1後端領域の比、第2前端領域と第2後端領域の比、及び、前端領域合わせたものと後端領域を合わせたものの比が特定の好ましい範囲に維持されると、類のない、ゆるやかな圧力増幅が得られることが分かった。具体的には、第1前端領域と第1後端領域の間の比が前端領域を合わせたものと後端領域を合わせたものとの間の比の60から70パーセントであることが好ましいことが確認されている。同様に、前端領域を合わせたものと後端領域を合わせたものとの間の比は、第2前端領域と第2後端領域の比の80から90パーセントであることが好ましい。
例えば、優れた圧力増幅特性を獲得するためには、その前端領域と後端領域の間の比が1:1.5である第1ピストン54を選択することができる。つまり、環状の第1前端領域は、環状の第1後端領域よりも1.5倍大きくなる。したがって、第1ピストン54に対するこの比を上記に明示した好ましい範囲に適用すると、ピストンを合わせたもの、つまり、一体に移動する第1ピストン54と内部ピストン56、の比は、1:2.5(60%)と1:2.1(70%)の間であることが好ましい。さらに、内部ピストン56の各端部領域間の比は1:3.1(1:2.5の場合の80%)と1:2.3(1:2.1の場合の90%)の間であることが好ましい。
種々のピストン比が前述した重要な範囲に従って決められると、滑らかな圧力増大が実現される。ここで図12を参照すると、典型的な従来技術による圧力増大装置であって、2つの入れ子式に組まれたピストンを利用しているが2つのピストンの比が対象発明の好ましい範囲外であるものをグラフで示している。バルブ部材66が閉じる位置、好ましくはチャンバー42の入口端部44で約150psi(1030kPa)である位置、からそれよりかなり高圧の位置、通常は約300〜400psi(2070〜2760kPa)の位置、まで乱れ領域が存在していることが分かる。この乱れ領域の間は、チャンバー42の出口端部46で不均一で不規則な圧力増大値が生じる。このことは、予測不可能な圧力がブレーキホイールシンリンダーかかり、もしかするとアンダーブレーキ又はオーバーブレーキを起こすことを意味する。
しかし、上述した好ましい範囲内のピストン比を選択することにより、図13に示すように、図3に説明した実施形態については滑らかで予測可能な圧力増幅が得られる。対象である好ましい範囲が乱れ領域現象を完全になくし、オーバーブレーキング又はアンダーブレーキング状態を起こす傾向のない規則的な圧力増幅を与えることが図13のグラフから明らかである。したがって、対象となる好ましい範囲は、より安全な増大装置10をもたらす。特に、図14は、図3に説明した実施形態の場合に、入口44の圧力を増大させている状態での入口44の圧力と出口46の圧力の間の圧力比を図示している。
図3に示すように、増大装置10の好ましい実施形態は、効果的に配置された複数の滑り環108を含んでいる。滑り環108は、第1ピストン54とチャンバー42の間、及び第1ピストン54と内部ピストン56の間に配置されている。滑り環108は、自己潤滑Oリング型シールであり、テフロン(登録商標)材から作られている。テフロン(登録商標)が好ましいのは、流体が接触するとテフロン(登録商標)が膨脹して耐圧密閉を完全なものにしつつ、同時に、対応する移動中のピストンの表面に流体の薄い膜を張って、潤滑するからである。さらに、テフロン(登録商標)が好ましいのは、その摩耗に強いという特徴によるものでもある。また、高圧での流体の漏れを防止するために、第1ピストン54と内部ピストン56の間に安定化シール107が配置されている。安定化シール107は、滑り環108に隣接する、第1ピストン54の内径の内側に収容されている。
ブレーキペダル12にかける圧力を緩める、すなわち弱くすると、第1ピストン54及び内部ピストン56が上述した順の逆に動いて図6に示した最初の非作動位置に戻る。
チャンバー42の出口端部46における圧力が、チャンバー42の入口端部44における圧力よりずっと大きく、5倍にまで達するので、流路62の台座面64とともによく密閉を行うように円錐台密閉部72をバルブ部材66に設けている。これらの要素のこの特定の形状は、最大圧力で動作している段階の間に流路62を通って流体が漏れることを防ぎ、最大の出力圧を達成できるようにする。
増大装置10の最適動作は、いくつかの要因に依存している。第1の要因は前述したものであり、流体シリンダー40、特に第1端部壁116と、第1ピストン54の一方が、ピストンアセンブリー52への流体の流入を可能にする開口部110を画定するというものである。第2の要因は、圧力増大を滑らかかつ徐々に変化させるために、第1ピストン54と内部ピストン56の相対的な比を前述した好ましい範囲にしたがって決めることである。第3の要因には、バルブ部材66が流路62での流れを止めるときの圧力を正確に決めるようにピン68の長さを慎重に計算することがある。第4の要因は第3の要因に関係しており、ピストンアセンブリー52に最適な抵抗を作用させるよう計算されたバネ定数の付勢手段を選択するというものである。第5の要因は、第1ピストン54及び内部ピストン56がチャンバー42内を移動するときに必要とする液量を供給するのに十分な大きさの液だめ28,128をマスターシリンダーアセンブリー26,126に設けることである。増大装置10においてこれらの要因のそれぞれを適切に考慮して実行すると、すばらしい結果が得られる。
本発明を例示的に説明したが、使用した用語は、限定ではなく説明の言葉という性質であることが意図されていることは理解されるべきである。
上記に教示したことを考慮して本発明について多くの改良、変形が可能であることは明らかである。したがって、添付した特許請求の範囲内において、本発明は具体的に記載したのとは別の方法で実施しうることは理解されるべきである。添付の特許請求の範囲において、参照符号は単に便宜のためのものであり、いかなる方法においても限定するものではない。
図1は、車両ブレーキシステムの概略図であり、マスターシリンダーの近くで油圧油管に接続された、対象発明の油圧ブレーキ圧力増大装置の断面図を含んでいる。 図2は、スプリットマスターシリンダーアセンブリーから延びている油圧油管に接続された対象発明の油圧ブレーキ圧力増大装置を含む車両ブレーキシステムの概略図である。 図3は、対象発明の油圧ブレーキ圧力増大装置の断面図である。 図4は、油圧ブレーキ圧力増大装置のバルブ部材の側面図である。 図5は、図3のバルブ部材の端面図である。 図6は、動作の第1の段階にある対象のブレーキ圧力増大装置の一部の断面図である。 図7は、動作が第2の進行段階にある対象のブレーキ圧力増大装置の一部の断面図である。 図8は、動作が第3の進行段階にある対象のブレーキ圧力増大装置の一部の断面図である。 図9は、動作が第4の進行段階にある対象のブレーキ圧力増大装置の一部の断面図である。 図10は、動作の第1の進行段階で流体シリンダーの第1端部壁に当接している第1ピストンの側面図である。 図11は、第1ピストン及び内部ピストンを含んでいるピストンアセンブリーの斜視図である。 図12は、類似の従来装置による不安定な圧力増大を示すグラフである。 図13は、図1の実施形態の場合に対象発明によってもたらされる滑らかな圧力増大を示すグラフである。 図14は、図1の実施形態におけるある範囲の入口圧力にわたっての入口圧力対出口圧力の比を示すグラフである。

Claims (26)

  1. 入口端部(44)と出口端部(46)との間で軸方向に延びる流体シリンダー(40)と、
    前記入口端部(44)と前記出口端部(46)の間で流体の流れを調節するために前記流体シリンダー(40)の中に配置されたピストンアセンブリー(52)であって、第1ピストン(54)を含み、前記第1ピストンが、前記入口端部(44)近傍の第1前端部(54a)と、前記第1前端部(54a)から延びる第1外環壁(100)と、を有するピストンアセンブリー(52)と、
    を備え、
    前記流体シリンダー(40)と前記第1外環壁(100)の一方が、前記流体シリンダー(40)の前記入口端部(44)から前記ピストンアセンブリー(52)に流体が流入できるようにする開口部(110)を画定していることを特徴とする油圧ブレーキ圧力増大装置(10)。
  2. 前記第1外環壁(100)が複数の開口部(110)を画定している、請求項1に記載の油圧ブレーキ増大装置(10)。
  3. 前記複数の開口部(110)は、前記第1外環壁(100)に沿って等間隔で配置されている、請求項2に記載の油圧ブレーキ増大装置(10)。
  4. 前記流体シリンダー(40)は、前記流体シリンダーの端から端まで延びる円筒チャンバー(42)を画定しており、前記ピストンアセンブリー(52)が前記円筒チャンバー(42)の中にスライド可能に配置されている、請求項1に記載の油圧ブレーキ増大装置(10)。
  5. 前記流体シリンダー(40)は、前記チャンバー(42)を密閉する第1端部壁(116)を前記入口端部(44)近くに有し、前記チャンバー(42)を密閉する第2端部壁(118)を前記出口端部(46)近くに有する、請求項4に記載の油圧ブレーキ増大装置(10)。
  6. 流体が前記第1外環壁(100)の周囲を流れて前記ピストンアセンブリー(52)に流入できるように、前記第1端部壁(116)が前記開口部(110)を前記第1外環壁(100)の近傍に画定している、請求項1に記載の油圧ブレーキ増大装置(10)。
  7. 前記第1端部壁(116)は、複数の開口(110)を前記第1外環壁(100)の近傍に画定している、請求項6に記載の油圧ブレーキ増大装置(10)。
  8. 前記第1端部壁(116)は、前記第1ピストン(54)と同軸であって、前記入口端部(44)において前記チャンバー(42)を密閉するために前記入口端部(44)における前記円筒チャンバー(42)の直径よりも小さい直径を有するプラグ(48)を備えている、請求項5に記載の油圧ブレーキ増大装置(10)。
  9. 流体が前記第1外環壁(100)の周囲を流れて前記ピストンアセンブリー(52)に流入できるように、前記プラグ(48)が前記開口部(110)を前記第1外環壁(100)の近傍に画定している、請求項8に記載の油圧ブレーキ増大装置(10)。
  10. 前記プラグ(48)は、複数の開口部(110)を前記第1外環壁(100)近傍に画定している、請求項9に記載の油圧ブレーキ増大装置(10)。
  11. 前記第1ピストン(54)は、円筒状外面(120)を画定しており、前記第1外環壁(100)は、前記第1前端部(54a)において前記円筒状外面(120)から同軸に延びている、請求項1に記載の油圧ブレーキ増大装置(10)。
  12. 前記ピストンアセンブリー(52)は、さらに内部ピストン(56)を含んでおり、前記内部ピストンは、前記第1ピストン(54)内で入れ子式にスライド運動をするように同心に配置されている、請求項1に記載の油圧ブレーキ増大装置(10)。
  13. 前記ピストンアセンブリー(52)は、前記第1ピストン(54)と前記内部ピストン(56)の間からの流体の漏れを防止するために前記第1ピストンと前記内部ピストンの間に配置された安定化シール(107)をさらに含んでいる、請求項12に記載の油圧ブレーキ増大装置(10)。
  14. 前記ピストンアセンブリー(52)は、前記第1ピストン(54)と前記内部ピストン(56)の間からの流体の漏れをさらに防止するために前記第1ピストンと前記内部ピストンの間に配置された滑り環(108)をさらに含んでいる、請求項13に記載の油圧ブレーキ増大装置(10)。
  15. 前記ピストンアセンブリー(52)は、前記第1ピストン(54)と前記流体シリンダー(40)の間からの流体の漏れを防止するために前記第1ピストンと前記流体シリンダーの間に配置された滑り環(108)をさらに含んでいる、請求項1に記載の油圧ブレーキ増大装置(10)。
  16. 前記内部ピストン(56)は、前記流体シリンダー(40)の前記入口端部(44)と前記出口端部(46)の間で流体を流動させるための流路(62)を画定している、請求項12に記載の油圧ブレーキ増大装置(10)。
  17. 前記流路(62)を通過する流体の流れを調節するために前記流路(62)に配置されたバルブ部材(66)をさらに備える、請求項16に記載の油圧ブレーキ増大装置(10)。
  18. (a)ブレーキ(11,13)と、
    (b)流体に圧力を加えてその流体を前記ブレーキ(11,13)に供給するマスターシリンダー(30,130)と、
    (c)流体を前記ブレーキ(11,13)に送るために前記マスターシリンダー(30,130)から延びている油圧油管(34,134)と、
    (d)前記マスターシリンダー(30,130)から前記ブレーキ(11,13)への流体の圧力を指数関数的に増幅するために前記油圧油管(34,134)に組み込まれたブレーキ圧力増大装置(10)であって、
    (i)入口端部(44)と出口端部(46)の間で軸方向に延びる流体シリンダー(40)と、
    (ii)前記入口端部(44)と前記出口端部(46)の間で流体の流れを調節するために前記流体シリンダー(40)の中に配置されたピストンアセンブリー(52)であって、第1ピストン(54)を含み、前記第1ピストンが、第1前端部(54a)と、前記第1前端部(54a)から延びる第1外環壁(100)と、を有するピストンアセンブリー(52)と、
    を備えたブレーキ圧力増大装置と、
    を備え、
    (iii)前記流体シリンダー(40)と前記第1外環壁(100)の一方が、前記流体シリンダー(40)の前記入口端部(44)から前記ピストンアセンブリー(52)に流体が流入できるようにする開口部(110)を画定していることを特徴とする車両用の改良型ブレーキシステム。
  19. 前記複数の開口部(110)は、前記第1外環壁(100)に沿って等間隔で配置されている、請求項18に記載の改良型ブレーキシステム。
  20. 流体が前記第1外環壁(100)の周囲を流れて、前記ピストンアセンブリー(52)に流入できるように、前記流体シリンダー(40)が前記開口部(110)を前記第1外環壁(100)の近傍に画定している、請求項18に記載の改良型ブレーキシステム。
  21. 前記流体シリンダー(40)は、複数の開口部(110)を前記第1外環壁(100)の近傍に画定している、請求項18に記載の改良型ブレーキシステム。
  22. 前記マスターシリンダー(30,130)は、さらに、第1チャンバー(112)及び第2チャンバー(114)を有するスプリットマスターシリンダー(130)として形成されている、請求項18に記載の改良型ブレーキシステム。
  23. 前記第1チャンバー(112)内の流体を圧縮し、前記第1ピストン(54)の動きに応じて第1の線形増加関数で前記油圧油管(134)に油圧をかけるために、前記スプリットマスターシリンダー(130)内に配置された第1スプリットシリンダーピストン(132)をさらに備える、請求項22に記載の改良型ブレーキシステム。
  24. 前記ブレーキ(11,13)は、さらにフロントブレーキ(11)として形成されており、前記油圧油管(134)は、流体を前記フロント(11)ブレーキに送る、請求項23に記載の改良型ブレーキシステム。
  25. リアブレーキ(13)及び第2油圧油管(135)をさらに備えており、前記第2油圧油管(135)は、前記スプリットマスターシリンダー(130)の前記第2チャンバー(114)から延び、流体を前記リアブレーキ(13)に送る、請求項24に記載の改良型ブレーキシステム。
  26. 前記スプリットマスターシリンダー(130)に配置された第2スプリットシリンダーピストン(138)をさらに備えており、前記第2スプリットシリンダーピストンは、前記第2チャンバー(114)内の流体を圧縮し、前記第2スプリットシリンダーピストン(138)の動きに応じて第2の線形増加関数で前記第2油圧油管(135)に油圧をかける、請求項25に記載の改良型ブレーキシステム。
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