JPH11504299A - 自動車用流体ブレーキ装置 - Google Patents

自動車用流体ブレーキ装置

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JPH11504299A
JPH11504299A JP8533343A JP53334396A JPH11504299A JP H11504299 A JPH11504299 A JP H11504299A JP 8533343 A JP8533343 A JP 8533343A JP 53334396 A JP53334396 A JP 53334396A JP H11504299 A JPH11504299 A JP H11504299A
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レオ エイ クーニー
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ジェニル ハイドロ カンパニー
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T11/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
    • B60T11/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting by fluid means, e.g. hydraulic
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    • B60T11/224Master control, e.g. master cylinders with pressure-varying means, e.g. with two stage operation provided by use of different piston diameters including continuous variation from one diameter to another
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60T11/16Master control, e.g. master cylinders
    • B60T11/18Connection thereof to initiating means

Abstract

(57)【要約】 マスター流体シリンダ組立体(26)に連結された枢動形ブレーキレバー(12)を有し、マスター流体シリンダ組立体(26)が更に、ブレーキラインを介して、流体的に作動可能な複数のキャリパ(40)に連結されている。マスターシリンダとキャリパとの間には、機械式のブレーキ圧力倍力装置(64)が直列に設けられている。ペダル移動量は、慣用的な真空アシスト形流体ブレーキ装置に設定された所定の工業標準規格に近似するように、本発明の式に従って制御される。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車用流体ブレーキ装置 この発明は、自動車用流体ブレーキ装置に関し、より詳しくは、ブレーキ装置 のマスターシリンダとブレーキキャリパとの間に直列に配置(またはマスターシ リンダおよびブレーキキャリパ内に包含)される機械式制動圧力倍力装置を備え た自動車用流体ブレーキ装置に関する。 発明の背景 自動車用ブレーキ装置に使用するための多段流体圧力ブースタは、当該技術分 野において比較的良く知られている。このような圧力ブースタすなわち倍力装置 は、真空動力アシスト式自動車ブレーキ装置のブレーキペダルフィーリングに匹 敵するフィーリングを与えるホイールシリンダ圧力の漸増ブーストを得るのに、 同心ピストンからなる装置を使用している。このような従来技術の圧力倍力装置 は、Jansson の米国特許第3,101,282 号および第3,010,238 号およびCooneyの米 国特許第3,425,222 号、第4,976,190 号並びに第5,048,397 号に開示されている 。これらの参考文献には、自動車のマスターシリンダとホイールキャリパとの間 に延びるブレーキ流体ラインに沿って(またはマスターシリンダハウジング内に )配置される内蔵式装置が開示されている。シリンダ内に摺動可能に配置され且 つ圧縮ばねによりシリンダの流体入口の方向に押圧されている2つの同心ピスト ンを、円筒状チャンバが包囲している。内側ピストンの内部には、ばね付勢され た弁が配置され、このばね付勢された弁は、シリンダ内の衝合部材との係合によ り開状態に保持される。 使用者がブレーキペダルを踏み込むと、流体がマスターシリンダから倍力装置 へと移動する。流体は、最初に倍力装置を直接通ってキャリパ内に流入し、ブレ ーキパッドを押圧して、このプレーキパッドを回転するディスクまたはロータ( ドラムブレーキの場合にはドラム)に係合させる。ひとたびブレーキパッドが係 合すると、更に移動することに対する抵抗が、装置全体の流体圧力を増大させ、 かつ、倍力装置の入口では、ばね力に抗してピストンを移動させるのに充分な圧 力に増大し、これにより弁を閉じ、流体が倍力装置を通って更に流れることを防 止する。倍力装置のピストンの入口側と出口側との間の比率は、マスターシリン ダにより倍力装置に加えられる圧力よりも大きい流体圧力をキャリパに供給でき 、これにより所望のブースト効果すなわち倍力効果が得られる比率である。 発明の概要および長所 本発明は、所定の制動圧力を得るのに必要なブレーキペダル移動量を制御すべ く、装置の種々のパラメータを所定限度内に制御する式を与えることにより上記 従来技術を改善できる自動車用流体ブレーキ装置である。 本発明によれば、ブレーキペダルが、一つの軸線を中心に弧状に枢動(Tp) できるように自動車の支持構造体に取り付けられている。ブレーキペダルは、前 記軸線からペダル距離dpの間隔を隔て且つ使用者の足により前記軸線の弧に沿 って変位する自由端を有する。リンクが、前記ペダル距離dpより小さい離隔距 離dlで前記軸線から隔たった位置でフットペダルに連結されており、前記自由 端とリンクとの間に正の離隔比dp/dlを定めている。 本発明のブレーキ装置は、流体的に作動可能な少なくとも1つのブレーキキャ リパを有し、該ブレーキキャリパは、これに隣接する自動車の回転可能な摩擦要 素と係合し且つ制動力を加える変位可能なブレーキパッドを備えている。キャリ パは、ブレーキパッドに隣接するピストンボアを有し、該ピストンボア内には、 ピストンが摺動可能に支持され、該ピストンとボアとの間に軸線方向空間が形成 され、該空間内には流体が導入されてピストンを変位させ且つブレーキパッドを 作動させる。キャリパ空間は、所定の制動力を得るため、ピストンを所定量だけ 変位させるのに必要な既知の体積容量Vcを有する。 本発明のブレーキ装置はまた、ブレーキペダルに隣接して支持構造体に取り付 けられたマスターシリンダを有し、該マスターシリンダはハウジングを備え、該 ハウジング内にはピストンボアが設けられている。ハウジングは、その一端に、 流体源に連通する流体入口を備えおよび他端に流体出口を備えている。マスター シリンダのボア内にはピストンが摺動可能に支持されており、該ピストンはリン クの反対側端部に連結されている。ピストンには、ブレーキペダルの変位に応答 して流体を出口を通してマスターシリンダから排出させるための、所定面積Am をもつ面が設けられている。 ブレーキ圧力倍力装置は流体シリンダを有し、該流体シリンダには、マスター シリンダから倍力装置内に排出される流体を受け入れるための、マスターシリン ダの出口と連通している流体入口と、加圧流体を倍力装置からブレーキキャリパ 空間に搬送するための、該ブレーキキャリパ空間に連通している流体出口とが設 けられている。倍力装置は、シリンダ内に摺動可能に支持された第1ピストンと 、該第1ピストン内に入れ子式に支持された第2ピストンとを有している。シリ ンダの入口と出口との間に開放した流体の連通を形成すべく、両ピストンを通っ て流路が軸線方向に延びている。流路は、シリンダ内に支持された隣接弁部材に 連通する弁座を有し、弁部材は、該弁部材と第2ピストンとの間で作用する弁ば ねにより押圧されて弁座と係合する。シリンダと第2ピストンとの間でピストン ばねが作用し、弁部材と、弁ばねとは反対側で隣接する衝合部材とを係合させ、 これにより、弁ばねのばね力に抗して弁部材を押圧し、弁座との係合を解除させ る。ブレーキペダルの変位に応答して、最初に流路を開き、マスターシリンダ装 置から排出された所定体積の流体が倍力装置を通ってキャリパの空間内に流入で きるようにし、ブレーキパッド要素の対応する変位を生じさせて回転摩擦要素と 係合させ、その後に、倍力装置の入口に、ピストンばねに打ち勝つのに充分な大 きさの流体圧力を発生させ、第2ピストンおよび弁部材を変位させて衝合部材と の係合を解除し、流路を閉じて、流体が流路を通って更に流れることを防止し且 つ所定の制動力を得るべく倍力装置によりキャリパ空間に供給すべき必要流体の 残余体積(r-emaining volume requirement of hydraulic fluid)VIを形成す る。第2ピストンは前端面積Afおよび後端面積Arを有し、流路が閉じられたと きに、正の出力対入力圧力倍力比Af/Arを与え、所定の制動力を得るのに必要 なブレーキペダルのペダル移動量(Tp)は、下記式、 Tp=〔(Vc−VI)Af/Ar+VI〕dp/(dlm) により制御される。 上記式に従って設計される流体ブレーキ装置は、慣用的な真空アシスト形流体 ブレーキ装置に設定された許容できる工業標準規格内の近ペダル移動量を生じさ せる。 図面 本発明の他の長所は、添付図面に関連して述べる以下の詳細な説明を参照する ことにより、より容易に且つ良く理解されよう。 第1図は、本発明に従って構成された自動車用流体ブレーキ装置の一部を破断 した概略図であり、ブレーキキャリパが非作動位置にあるところを示すものであ る。 第2図は、ブレーキキャリパのうちの1つのブレーキキャリパの拡大部分断面 図であり、ブレーキパッドがロータと係合すべく移動される状態を示すものであ る。 第3図は、第2図と同様な図面であるが、ブレーキパッドが、完全作動位置へ とロータの方向に更に押圧され、所定の制動力を加える状態を示すものである。 詳細な説明 第1図には、ブレーキ装置の全体が参照番号10で示されており、該ブレーキ 装置10は、枢軸線14の回りで枢動できるように自動車の支持構造体16に枢 着されたブレーキペダル12を有している。ブレーキペダル12は、枢軸線14 から、フットパッドが設けられた自由端18まで延びている。自由端18は、枢 軸線14から所定のペダル距離dpだけ隔たっており、かつ、第1図に示す非作 動位置から経路Aに沿って、作動位置に向かって枢軸線14の回りで移動できる 。ブレーキペダル12と支持構造体16との間には、戻しばね20が引張り作用 を受ける状態で配置されており、該戻しばね20は、ブレーキペダル12を、支 持構造体16の固定ストッパ部材21と係合する非作動位置に向けて付勢する。 好ましくはプッシュロッド22の形態をなすリンクは、その一端が、参照番号 24で示す位置においてフットペダル12に枢着されている。位置24は、枢軸 線14に対して離隔距離dlを隔てた関係をなしており、離隔距離dlは、自由端 18よりは枢軸線14に相対的近く、自由端18に対するリンク22の変位に機 械的利益を与える、既知の方法で、自由端18とリンク22との間に正の離隔比 dp/dlを形成する。 ブレーキレバー12に隣接して、自動車の支持構造体16にはマスターシリン ダ組立体26が取り付けられている。このマスターシリンダ組立体26の上方に は流体Fのリザーバ28が設けられており、このリザーバ28は、マスターシリ ンダ装置26のシリンダ32の一端に設けられた入口30と連通している。シリ ンダ32内には、ピストン36が摺動可能に支持されており、ピストン36は、 出口34に向かってシリンダ32に沿って摺動するときに、シリンダ30から流 体Fを排出するための所定の接触面積Amを備えた面を有している。 プッシュロッドリンク22は、その反対側の端部が、参照番号37で示す箇所 でピストン36に連結されており、これにより、オペレータがブレーキペダル1 2を押圧すると、ピストン36がシリンダ32内で出口34に向かって移動され 、従って、流体が出口34を通ってシリンダ32から排出される。シリンダ32 内には戻しばね38が配置されており、該戻しばね38は、ピストン36に作用 して、該ピストン36を第1図に示す非作動位置に向けて押圧する。 マスターシリンダ装置26の出口34は、ブレーキライン42を介して、流体 的に作動可能な少なくとも1つ(好ましくは複数)のブレーキキャリパ40に流 体的に連結されている。第1図には4つのこのようなキャリパ40が示されてい るが、簡明化のため、これらのうちの1つのみを詳細に示してある。残りのキャ リパ40(ブロックの形態で示されている)も、以下に述べる構造および作動と 同じまたは均等であることを理解すべきである。 キャリパ40は、ドラムブレーキ装置またはディスクブレーキ装置等の良く知 られた形式の任意の個数のブレーキ装置で構成でき、各キャリパ40は、1対の ブレーキパッド要素46を支持する鋳造本体44を有している。ブレーキパッド 要素46は、ドラムまたはロータ等の隣接する回転摩擦要素48と係合および解 放すべく、互いに近づく方向および離れる方向に変位して制動力を制御する。当 業者ならば、本発明が、ドラムブレーキ装置、自動ブレーキ装置(ABS)等に 等しく適用されることが容易に理解されよう。 各キャリパ本体44にはピストンボア50が形成されており、ピストンボア5 0は、ブレーキパッド要素46に隣接する開放端52と、この開放端52から間 隔を隔てた閉鎖端54とを有している。ボア50内にはピストン56が摺動可能 に支持されており、該ピストン56は、ブレーキパッド要素46に隣接する前面 58と、ボア50の閉鎖端54に隣接する後面60とを有し、この後面60と閉 鎖端54との間には軸線方向空間すなわち隙間62が形成される。空間62は、 ブレーキライン42に連結された流体入口開口64を有しており、この流体入口 開口64は加圧流体を受け入れ、ピストン56を、第1図に示す非作動位置(該 非作動位置では、ブレーキパッド46は回転要素48と係合しない間隔を隔てて いる)から、第3図に示す作動位置(該作動位置では、ブレーキパッド46は、 ピストン56により回転要素48と係合するように変位され、且つキャリパ40 の所定の制動力(例えば、1,000 PSI)を得るべく、ピストン56により回転要素 48に対して更に押圧されている)へと変位させる。 キャリパ40は、所定の制動力を発生させるのに必要であることが知られてい る、特徴的な空間の結合体積容量(characteristic combined volumetric capa- city of the spaces)Vcを有する。換言すれば、所望の制動力を得るべくピス トン56を移動させ、従ってブレーキパッド要素46を、第1図の非作動位置か ら第3図の完全作動位置に移動させるには、流体Fの或る結合体積Vをキャリパ 40の空間62内に導入しなければならない。 流体制動圧力倍力装置64は、マスターシリンダ組立体26とブレーキキャリ パ40との間に直列に配置するか、ユニットとしてマスターシリンダ内に組み込 むことができる。倍力装置64は、前述の米国特許第4,976,190 号および第5,04 8,397 号(これらは、本願に援用する)に開示された形式が好ましい。これらの 米国特許により詳細な開示がなされているため、倍力装置64については以下に 簡単に説明する。 倍力装置64は流体シリンダ66を有し、このシリンダ66の入口端には流体 入口68が設けられている。流体入口68は、マスターシリンダ28から倍力装 置64のシリンダ66内に排出される流体を受け入れるための、マスターシリン ダ26の出口34と倍力装置64の入口68との間に延びるブレーキラインのセ クション42aに連結されている。また、シリンダ66の反対側の出口端には出 口70が設けられており、この出口70は、加圧流体を各キャリパ40の空間6 2内に送るためのブレーキラインの第2セクション42bを介して各キャリパ空 間62と連通している。 上記の援用した特許においてより完全に説明されているように、倍力装置62 は、シリンダ66内に摺動可能に支持された第1外側ピストン72と、同じくシ リンダ66内に配置され且つ第1外側ピストン72内で入れ子式に摺動係合する ように配置された第2内側ピストン74とを有している。両ピストン74、76 を通って流路76が軸線方向に延びており、シリンダ66の入口68と出口70 との間に開放した流体の連通を形成している。第2ピストン74のポケット80 内で、流路76には、流路76の弁座82に隣接した関係で配置された弁部材7 8が設けられている。ポケット80内には弁ばね84が配置されており、この弁 ばね84は、第2ピストン74の弁部材78とばね座86との間で圧縮されてお り、弁部材78を、弁座82とシール係合する方向に所定の力で押圧し、これに より、弁部材78が弁座82に着座すると、流体が流路76を通って流れること が防止される。 ピン88の形態が好ましい衝合部材が、シリンダ66の入口端から流路76内 へと軸線方向に突出しており、衝合部材88の自由端は、弁ばね84とは反対側 の弁部材78の側に隣接している。シリンダ66内にはピストンばね90が配置 されており、このピストンばね90は、第2ピストン74とシリンダ66の出口 端との間で作用し、衝合部材88に対して弁部材78を押し付けるべく弁ばね8 4により加えられる力より大きい逆向きの力により、第2ピストン74および弁 部材78を一体としてシリンダ66の入口端に向けて押圧し、弁座82との係合 を解除して最初に流路76を開く。流路76の開状態では、使用者がフットペダ ル12の自由端を矢印A(第1図)の方向に押し下げ、マスターシリンダ26の ピストン32を変位させたときに、所定体積の流体Fが倍力装置64を通って流 れることができる。これにより、マスターシリンダ26から排出される流体Fが 倍力装置64を通ってキャリパ40の空間62内に導入され、キャリパピスト ン56およびブレーキパッド46が、第1図に示す最初の非作動位置から回転要 素48の方向に変位され、第2図に示すように回転要素48と初期係合する。 ひとたび回転要素48と係合すると、所定の制動力を得るべく、ブレーキパッ ド要素46を大きな強度で回転要素48に押し付けるには、必要流体の付加残余 体積(additional remaining volume requirement hydraulic fluid)VI(第3 図には強調して示されている)を供給しなければならない(この点は、第2図お よび第3図に比較して示されている)。回転要素48に対してブレーキパッド要 素46が更に押し付けられると、装置の全体に亘っておよび倍力装置64の入口 68において流体圧力が増大される。これにより、ピストン72、74の入口側 には、ピストンばね90の逆向きの力より大きい力が発生し、第2ピストン74 および弁部材78が一体となって、衝合部材88との係合が解除される方向に変 位される。その後、弁ばね84は、弁部材78を押圧して弁座82とシール係合 させ、これにより流路76が閉じられ、流体が流路76を通って更に流れること が防止される。かくして、弁部材82が着座して流路76を閉じると、キャリパ 40が係合状態になり(第2図の位置)、所定の制動力(第3図の位置)を得る には、付加既知残量の流体IVが必要になる。 前述の援用米国特許において完全に説明されているように、倍力装置64の目 的は、出口68から倍力装置64に流入する流体の比較的低い圧力に比べ、出口 70を通って倍力装置64を出る流体のライン圧力を制御可能にすなわち円滑に 増大すなわちブーストすることにある。また、倍力装置64は、入口側に、前端 面積Afをもつ前端面94を備え且つ出口側に、後端面積Arをもつ後端面98を 備えた内側の第2ピストン74を設けて、正の出力対入力圧力倍力比Af/Arを 与えることにより、圧力ブーストを発生させることができる。これにより、倍力 装置64により供給される出力圧力は、マスターシリンダ26から倍力装置64 への入力圧力に比べて大きくなる。 キャリパ40での所定の制動力を得るのに必要な、ペダル12の自由端18の 矢印A方向のペダル変位量Tpは、下記式、 Tp=〔(Vc−VI)Af/Ar+VI〕dp/(dlm) に従って制御され、Af/Arが1.5〜3.0の間にあり且つAmが0.196〜7.096の間 にあるときに最適化される。上記式に従って構成される流体ブレーキ装置は、機 械式流体制動圧力倍力装置を使用しない慣用的な流体ブレーキ装置に確立されて いる許容可能な標準工業規格に匹敵するペダル移動値Tpを生じる。 以上説明した実施例は、本発明の好ましい形態を示すものであるが、これは単 なる例示であり、本発明はこの実施例に限定されるものではない。本発明の範囲 は、請求の範囲の記載により定められる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.自動車用流体ブレーキ装置において、 一つの軸線(14)を中心に弧状に枢動(Tp)できるように自動車の支持 構造体(16)に取り付けられたブレーキペダル(12)を有し、該ブレーキペ ダル(12)は、前記軸線(14)からペダル距離(dp)の間隔を隔て且つ使 用者の足により前記軸線(14)の弧に沿って変位される自由端(18)と、前 記ペダル距離(dl)より小さい離隔距離(dl)で前記軸線(14)から隔たっ た位置で前記ブレーキペダル(12)に連結されたリンク(22)とを備え、前 記自由端(18)と前記リンク(22)との間には正の離隔比(dp/dl)が定 められ、 流体的に作動可能な少なくとも1つのブレーキキャリパ(40)を有し、該 ブレーキキャリパ(40)は、これに隣接関連する回転可能な自動車の摩擦要素 (48)と係合し且つ制動力を加える変位可能なブレーキパッド要素(46)を 備え、前記ブレーキキャリパ(40)は、ブレーキパッド要素(46)に隣接す るピストンボア(50)と、該ピストンボア(50)内に摺動可能に支持された 作動ピストン(56)とを備え、該ピストン(56)とボア(50)との間に軸 線方向空間(62)が形成され、該空間(62)内には、ピストン(56)を変 位させ且つブレーキパッド要素(46)を作動させるべく流体が導入され、前記 空間(62)は、所定の制動力を得るためピストン(56)およびブレーキパッ ド要素(46)を所定量だけ変位させるのに必要な既知の体積容量Vcを有し、 前記ブレーキペダル(12)に隣接して支持構造体(16)に取り付けられ たマスターシリンダ装置(26)を有し、該マスターシリンダ装置(26)は流 体(F)のリザーバ(28)およびシリンダ(32)を備え、該シリンダ(32 )は、その一端に、リザーバ(28)に連結された流体入口(30)を備えおよ び他端に流体出口(34)を備え、マスターシリンダ装置(26)はピストン( 36)を備え、該ピストン(36)は前記シリンダ(32)内に摺動可能に支持 され且つ前記リンク(22)に連結されており、前記ピストン (36)は、ブレーキペダル(12)およびリンク(22)による前記ピストン (36)の変位に応答して流体(F)を前記シリンダ(32)から前記出口(3 4)を通して排出させるための、接触面積Amをもつ面を備え、 流体シリンダ(66)を備えたブレーキ圧力倍力装置(64)を有し、流体シ リンダ(66)には、マスターシリンダ装置(26)から倍力装置(64)内に 排出される流体(F)を受け入れるための、マスターシリンダ装置(26)の前 記出口(34)と連通している流体入口(68)と、加圧流体(F)を前記空間 (62)に搬送するための、前記ブレーキキャリパ空間(62)と連通している 流体出口(70)とが設けられ、前記倍力装置(64)は、前記シリンダ(66 )内に摺動可能に支持された第1ピストン(72)と、該第1ピストン(72) 内に入れ子式に配置された第2ピストン(74)と、前記シリンダ(66)の入 口(68)と出口(70)との間に開放流体連通を形成すべく第1ピストン(7 2)および第2ピストン(74)を通って軸線方向に延び且つ弁座(82)を備 えた流路(76)と、弁座(82)に隣接して前記シリンダ(66)内に支持さ れた弁部材(78)と、該弁部材(78)を弁座(82)の方向に押圧して該弁 座(82)と係合させるべく弁部材(78)と第2ピストン(74)との間で作 用する弁ばね(84)と、該弁ばね(84)とは反対側で弁部材(78)に隣接 する衝合部材(88)と、第2ピストン(74)を前記ばね力の方向に押圧する ピストンばね(90)とを有し、該ピストンばね(90)は、前記衝合部材(8 8)に対して弁部材(78)を押し付け、弁ばね(84)の力に抗して弁座(8 4)との係合を解除させ、ブレーキペダル(12)の変位に応答して最初に前記 流路(76)を開き、マスターシリンダ装置(26)から排出された所定体積の 流体(F)が倍力装置(64)を通ってキャリパ空間(62)内に流入できるよ うにして、ブレーキパッド要素(46)の対応する変位を生じさせ、回転摩擦要 素(48)と係合させ、その後に、倍力装置(64)の入口(68)に、前記ピ ストンばね(90)により発生される逆向きのばね力より大きい増大した流体圧 力を発生させ、第2ピストン(74)および弁部材(78)を変位させて衝合部 材(88)との係合を解除し、前記流路(76)を閉じて、流体が前記流路(7 6)を通って更に 流れることを防止し且つ所定の制動力を得るべく倍力装置(64)によりキャリ パ空間(62)に供給すべき必要流体の残余体積VIを形成し、前記第2ピスト ン(74)は前端面積(Af)および後端面積(Ar)を有し、流路(76)が閉 じられたときに、正の出力対入力圧力倍力比Af/Arを与え、前記所定の制動力 を得るのに必要なブレーキペダル(12)のペダル移動量(Tp)が、下記式、 Tp=〔(Vc−VI)Af/Ar+VI〕dp/(dlm) により制御されることを特徴とする自動車用流体ブレーキ装置。 2.前記出力対入力圧力倍力比Af/Arが、1.5〜3.0の間にあることを特徴とす る請求の範囲第1項に記載のブレーキ装置。 3.前記接触面積Amが、0.196〜7.096の間にあることを特徴とする請求の範囲 第1項または第2項に記載のブレーキ装置。
JP8533343A 1995-05-01 1996-04-22 自動車用流体ブレーキ装置 Pending JPH11504299A (ja)

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