JP2005254398A - バリ取り機用カップブラシ - Google Patents

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JP2005254398A JP2004070048A JP2004070048A JP2005254398A JP 2005254398 A JP2005254398 A JP 2005254398A JP 2004070048 A JP2004070048 A JP 2004070048A JP 2004070048 A JP2004070048 A JP 2004070048A JP 2005254398 A JP2005254398 A JP 2005254398A
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Hirotoku Yamada
廣徳 山田
Cho Asai
超 浅井
Tetsuo Iwami
哲郎 岩見
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Toray Monofilament Co Ltd
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Toray Monofilament Co Ltd
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Abstract

【課題】研削面の毛先平坦性が良好で、金属類のバリやカエシの除去および角の面取りなどの研削作業を効率的に行うことができるバリ取り機用カップブラシを提供する。
【解決手段】バリ取り機に取り付けて金属類の研削加工を行うために使用するカップブラシ10であって、研磨材を含有するモノフィラント11を複数本束ねたブラシ束12の両側端面が平坦化されていると共に、このブラシ束の一端側端面に熱融着による固着部13が形成されており、このブラシ束の固着部を、接着剤14を介して金属カップ15中に配置固定してなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、バリ取り機に取り付けて金属類の研削加工を行うために使用するカップブラシの改良に関するものであり、さらに詳しくは、研削面の毛先平坦性が良好で、金属類のバリやカエシの除去および角の面取りなどの研削作業を効率的に行うことができるバリ取り機用カップブラシに関するものである。
金属類からなる部品を切削加工した場合に生ずるバリやカエシの除去および角の面取りなどの研削作業を行う機械としては、カップ型の回転ブラシ(カップブラシ)を使用したバリ取り研削機(例えば、特許文献1参照)が知られており、この種のバリ取り研削機に適用するカップブラシとしては、図2に示した構成からなるもの(例えば、特許文献2参照)が、従来から使用されてきた。
すなわち、図2に示した従来のカップブラシは、研磨材を含有するモノフィラント1を複数本束ねたブラシ束2の一端側端面を、接着剤3を介して金属カップ4中に配置固定してなるものである。そして、この従来のカップブラシは、まず複数本のモノフィラメント1を輪ゴムや紐で束状に固定したブラシ束2の一端側端面に接着剤3を含浸させ、この接着剤含浸部分を金属カップ4中に配置固定することにより製造されるが、接着剤3の含浸時に、接着剤3の粘度が高いことに起因してブラシ束2の形状維持が不安定となるため、ブラシ束2内のモノフィラメント1に不揃いが生じやすく、その結果ブラシ束2の非接着剤側端面のモノフィラメント1毛先の高低差が大きくなって、金属表面を均一に研削することが困難になるという問題があった。つまり、カップブラシの研削面における毛先の高低差が大きいと、過度な研削と軽度な研削を同時に生じることから、研削面の平坦度に不揃いを生じるため、さらにダイヤモンド砥石でドレス加工を行う工程を強いられることから、労力、工具および作業時間を多く必要とし、経済的に極めて非効率的であった。
実開昭60−178563号公報 実公平 3− 54847号公報
本発明は、上述した従来技術における問題点の解決を課題として検討した結果達成されたものである。
したがって本発明の目的は、研削面の毛先平坦性が良好で、金属類のバリやカエシの除去および角の面取りなどの研削作業を効率的に行うことができるバリ取り機用カップブラシを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明によれば、バリ取り機に取り付けて金属類の研削加工を行うために使用するカップブラシであって、研磨材を含有するモノフィラントを複数本束ねたブラシ束の両側端面が平坦化されていると共に、このブラシ束の一端側端面に熱融着による固着部が形成されており、このブラシ束の固着部を、接着剤を介して金属カップ中に配置固定してなることを特徴とするバリ取り機用カップブラシが提供される。
なお、本発明のカップブラシにおいては、
前記ブラシ束の非固着部側端面におけるモノフィラントの高低差が1mm以下であること、および
前記ブラシ束の非固着部側端面におけるモノフィラント毛先が面取りされていること
が、いずれも好ましい条件として挙げられる。
本発明によれば、以下に説明するとおり、研削面の毛先平坦性が良好で、金属類のバリやカエシの除去および角の面取りなどの研削作業を効率的に行うことができるバリ取り機用カップブラシがえられる。したがって、本発明のバリ取り機用カップブラシによれば、引き続いてダイヤモンド砥石でドレス加工を行う工程を削減することができ、労力と工具の解消と共に、時間と費用の節約を図ることができ、金属類のバリやカエシの除去および角の面取りなどの研削作業性を一層改善することができる。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって具体的に説明する。
図1は本発明のカップブラシの一例を示す断面図である。
図1に示したように、本発明のカップブラシ10は、研磨材を含有するモノフィラント11を複数本束ねたブラシ束12の両側端面を平坦化すると共に、このブラシ束の一端側端面に熱融着による固着部13を形成し、このブラシ束12の固着部13を、接着剤14を介して金属カップ15中に配置固定してなることを特徴とする。
本発明のカップブラシを構成するモノフィラメントの素材としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィンフィン、フッ素樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられ、またこのモノフィラメントが含有する研磨材としては、酸化アルミナ、炭化ケイ素および人工ダイヤモンドなどが挙げられる。研磨材の含有量は、通常は5〜40重量%程度の範囲が好ましい。
本発明のカップブラシ10を製造するには、まず、研磨材を含有するモノフィラント11を規定の長さより0.5から1.5mm長めに切断し、これらを複数本束ねて金属カップ15の直径に合わせた太さとなるように隙間なく均一に引き揃え、輪ゴムなどで仮止めすることによりブラシ束12を作成する。次に、仮止めしたブラシ束12の一方の端面を定盤の面でたたき、モノフィラント11の先端に毛先不揃いを生じないように均一に整えて揃える。さらに、ブラシ束12の他方の端面を、モノフィラント11の溶融温度以上に加熱した金属盤に接触させることにより、モノフィラント11の端部同士を熱融着させた後、水で急冷することにより固着部13を形成する。
この時点では、すでに固着部13が形成されていることによって、ブラシ束12の形状が安定に維持されるため、ブラシ束12の一方の端面においては、各モノフィラント11の毛先の高低差がほぼ均等になっているが、さらに必要に応じて刃物、はさみおよびサンドペーパーなどを使用することにより、毛先の高低差が高1mm以下となるように調整することも可能である。
また、ブラシ束12の一方の端面における各モノフィラント11の毛先にバリや割れなどを生じている場合には、同様に刃物、はさみおよびサンドペーパーなどを使用することにより、バリ取りや先丸加工などの面取りを施すことが望ましい。
次いで、エポキシ系、ウレタン系、酢酸ビニル系およびアクリル系などの接着剤14を注入した金属カップ15内に、上記ブラシ束12の固着部13を浸漬し、接着剤14を固化させて、ブラシ束12の固着部13を接着剤14を介して金属カップ15中に配置固定することにより、本発明のカップブラシ10が完成する。
かかる構成からなる本発明のカップブラシ10においては、ブラシ束12の研削面におけるモノフィラント毛先が、高低差1mm以下に均一に植毛されているために、本カップブラシ10で研削後さらにダイヤモンド砥石でドレス加工を行う工程を省略することができ、労力と工具の削減および作業時間と費用の節約が図ることができ、金属類のバリやカエシの除去および角の面取りなどの研削作業を一層効率的に行うことができる。
また、ブラシ束12のモノフィラメント毛先を面取りしたものを使用することにより、研削面の細かいひっかき傷が抑えられて鏡面に近い綺麗な仕上げ面が得られ、仕上げ品位の向上を図ることができる。
本発明のカップブラシは、研削面の毛先平坦性が良好で、金属類のバリやカエシの除去および角の面取りなどの研削作業を効率的に行うことができるため、金属類のバリやカエシの除去および角の面取りなどの研削作業にとって有効であり、金属類の研削加工業界などへの貢献度が大きい。
本発明のカップブラシの一例を示す断面図 従来のカップブラシの一例を示す断面図
符号の説明
10 カップブラシ
11 研磨材含有モノフィラント
12 ブラシ束
13 固着部
14 接着剤
15 金属カップ

Claims (3)

  1. バリ取り機に取り付けて金属類の研削加工を行うために使用するカップブラシであって、研磨材を含有するモノフィラントを複数本束ねたブラシ束の両側端面が平坦化されていると共に、このブラシ束の一端側端面に熱融着による固着部が形成されており、このブラシ束の固着部を、接着剤を介して金属カップ中に配置固定してなることを特徴とするバリ取り機用カップブラシ。
  2. 前記ブラシ束の非固着部側端面におけるモノフィラントの高低差が1mm以下であることを特徴とする請求項1に記載のバリ取り機用カップブラシ。
  3. 前記ブラシ束の非固着部側端面におけるモノフィラント毛先が面取りされていることを特徴とする請求項1または2記載のバリ取り機用カップブラシ。
JP2004070048A 2004-03-12 2004-03-12 バリ取り機用カップブラシ Pending JP2005254398A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015062989A (ja) * 2013-08-29 2015-04-09 株式会社コーワ セグメントブラシ
WO2016067346A1 (ja) * 2014-10-27 2016-05-06 大明化学工業株式会社 研磨ブラシ

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