JP2005254292A - タレットパンチ及びそのせん断粉トラブル防止方法 - Google Patents

タレットパンチ及びそのせん断粉トラブル防止方法 Download PDF

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知正 玉井
Mamoru Iizuka
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浩二 並木
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和之 金子
Tamotsu Iijima
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Abstract

【課題】 板状ワークの打ち抜き時に発生するせん断粉(ひげ屑等)の引き起こすトラブル(パンチの破損、カス上がりキズ等)を防止し得るタレットパンチ等を提供する。
【解決手段】 打ち抜き加工後において、パンチ本体103の切刃部105aにはせん断粉Dが付着している。この後、パンチ本体103が完全に退避してボディ101内のスペース101Sに収まると、切刃部105aに付着していたせん断粉は、切刃部105aの周囲に配置されたワイパー110でくるめるようにこそぎ取られる。そのため、切刃部105aにせん断粉Dがへばりついて切れ味が悪くなったり、せん断粉Dがパンチ組立体103の摺動部105とボディ101の小径内部101B間に入り込む等によってパンチ組立体110に破損が生じたりする可能性を低減できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、板状ワークの打ち抜き加工を行う際に使用されるタレットパンチ、及び、その打ち抜き加工時に発生するせん断粉(ひげ屑等)の引き起こすトラブルを防止する方法に関する。
図4〜図6を参照しつつ、背景技術を説明する。
図4は、典型的なタレットパンチの装置全体を示す斜視図である。
図5は、図4のタレットパンチにおけるタレット周辺の拡大側面図である。
図6は、図5のタレットに装着されたパンチ組立体の一例を拡大して示す断面図である。
図4に示すタレットパンチ1は、基台10を備えている。この基台10上には、手前側から順に、キャリッジ11、センターテーブル(XYテーブル)13、キャビネット15が搭載されている。基台10の奥側には、NC装置17が設置されている。
キャリッジ11は、被加工物となる板状ワークをセンターテーブル13上に運ぶためのものである。このキャリッジ11は、基台10上のレール10aに沿って手前側及び奥側に移動可能である。キャリッジ11の奥側(センターテーブル13側)には、板状ワークを運搬時に保持するためのワークホルダ11aが設けられている。さらに、キャリッジ11の側面には、センターテーブル13の位置を操作するための操作盤11bが設けられている。
センターテーブル13は、基台10上において手前側・奥側(X方向)及び左右両側(Y方向)に移動可能である。このセンターテーブル13には、ケーブルホース21を介してキャビネットボックス23からケーブルが繋がっている。このキャビネットボックス23は、基台10側部に配置されており、センターテーブル13を移動させるための駆動源(モータ等)が収容されている。センターテーブル13の端部には、該テーブルの移動位置限界点を設定するためのエンドロケータ13aが設けられている。
キャビネット15内には、タレット30が収容されている。図5に示すように、このタレット30は、アッパーブラケット31とロアブラケット32との間に設けられている。タレット30は、各々円盤状をした一対のアッパータレット35、ロアタレット36を備えている。これらタレット35、36間には、板状ワークWの導入部となるスペースSが設けられている。アッパータレット35は支軸35Aでアッパーブラケット31の下端に取り付けられており、ロアタレット36は支軸36Aでロアブラケット32の上端に取り付けられている。各支軸35A、36Aは、それぞれベアリングケース35B、36B内のベアリングを介して取り付けられており、各タレット35、36は水平に回転可能となっている。アッパータレット35の上面側、ロアタレット36の下面側には、それぞれスプロケット35S、36Sが固定されている。タレット30は、図示せぬ駆動機構によって回転駆動され、使用するパンチ組立体(図6参照)を選択する。
タレットパンチ1のパンチ加工部3(図5の左側)は、アッパーブラケット31に取り付けられたピットマン33、ピットマン33の下方でアッパーブラケット31に設けられた上下動可能なストライカー25、ストライカー25の下方でロアブラケット32に取り付けられた受け台26を有している。さらに、図6に示すように、アッパータレット35にはパンチ組立体(上型)50が具備されており、ロアタレット36にはダイ(下型)60が具備されている。これらパンチ組立体50、ダイ60は、各タレット35、36の周方向に離れて複数具備されており、パンチ形状、大きさ等に応じて使い分けるように構成されている。
図6を参照しつつ、パンチ組立体50、ダイ60について説明する。
パンチ組立体50は、アッパータレット35に組み込まれた有底筒状のボディ51と、このボディ51内に摺動可能に配置されたパンチ本体53を備えている。パンチ本体53の上端にはストライカー当接部54が設けられており、下端には切刃部55が設けられている。パンチ本体50のストライカー当接部54とボディ51上端のフランジ52との間には、コイルバネ56が介装されている。
パンチ組立体50の側部(図6の右側)において、アッパータレット35にはリフター57が設けられている。このリフター57は、パンチ組立体50の上下位置(切刃部55のアッパータレット35下面側への突出量)を調節するためのものである。パンチ組立体50の下端附近(図6の左側)において、アッパータレット35の下面側外周縁にはタレットキー59が取り付けられている。このタレットキー59は、アッパータレット35にパンチ組立体50を組み付け固定するためのキーである。アッパータレット35のパンチ組立体を別種のものに組み替える場合は、このタレットキー59を取り外して組み替えを行う。
ダイ60は、ロアタレット36上面側のダイホルダ61に組み付けられている。このダイ60の上面には、板状ワークWの打ち抜き時にパンチ組立体50のパンチ本体53の切刃部55が係合する開口60aが形成されている。
次に、前述の図4〜図6に示すタレットパンチ1の問題点を、板状ワークWの加工工程(パンチ加工部3の動作)と併せて説明する。
図7(A)〜(F)は、図6のパンチ組立体で板状ワークを打ち抜き加工する際の各工程を説明するための断面図である。
図8(A)、(B)は、それぞれ打ち抜き加工後の板状ワークを示す平面図である。
まず、キャリッジ11で被加工物となる板状ワークWがセンターテーブル13上に運ばれ(図4参照)、センターテーブル13からパンチ組立体50とダイ60との間に板状ワークWが挿入される(図5、図6参照)。
パンチ組立体50とダイ60との間に板状ワークWが挿入されると、図7(A)に示すように、板状ワークWはダイ60上でパンチ組立体50の下方に位置する。この状態で、ストライカー25(図5、図6参照)が下側に動いてストライカー当接部54(図6参照)に当たると、図7(B)に示すように、パンチ本体53が押し下がって切刃部55がボディ51下端面の開口51aから下方に突出する。すると、図7(C)に示すように、ダイ60の上で切刃部55が板状ワークWに当たって一部を打ち抜く。このとき、切刃部55はダイ60の開口60aに係合するとともに、打ち抜かれた板状ワークWの抜きカス(スラグ)WSが落下する。
この後、ストライカー25(図5、図6参照)が上側に動くと、図7(D)に示すように、パンチ本体53はコイルバネ56(図6参照)の付勢力で上側に退避する。このときの切刃部55には、板状ワークWを打ち抜いた際に発生したせん断粉Dが付着している。そして、図7(E)に示すように、パンチ本体53が完全に退避してボディ51内に収まるとき、切刃部55に付着していたせん断粉Dの一部はボディ51の内側に入り込む(記号D′参照)。
そして、図7(F)に示すように、せん断粉D、D′が切刃部55やボディ51内部に付着したまま打ち抜き加工動作を繰り返すと、切刃部55にせん断粉がへばり付いて切れ味が悪くなり、加工精度が低下してしまう。さらに、せん断粉がへばり付くと、パンチ組立体50のタレットキー59(図6参照)が磨耗し易くなったり、ボディ51に芯ズレが生じ易くなったりし、パンチ組立体50の破損に繋がるおそれもある。そして、加工精度の低下やパンチ組立体50の破損を抑えるため、メンテナンス(切刃部55の研磨や交換等)を頻繁に行わなければならなくなり、稼働率の低下を引き起こすこととなる。
あるいは、パンチ本体55にせん断粉がついたまま次の打ち抜きを行うと、板状ワークWの上にせん断粉(あるいはその集合体)が脱落し易くなる。そして、せん断粉が脱落した板状ワークを次工程にスライドさせ、プレス加工するような場合には、図8(A)、(B)に×印で示すように、ワークW1、W2表面にキズ(カス上がりキズ)がつき、不良品が生じることもある。
なお、タレットパンチを用いる打ち抜き加工に関する背景技術は、例えば以下の特許文献1又は2等に開示されている。
特開平10−76325号公報(図1、図3) 特開平11−333791号公報
本発明は、前述の課題を解決するためになされたものであって、板状ワークの打ち抜き時に発生するせん断粉(ひげ屑等)の引き起こすトラブル(パンチの破損、カス上がりキズ等)を防止し得るタレットパンチ、及び、そのようなトラブルの防止方法を提供することを目的とする。
本発明のタレットパンチは、種々のパンチ組立体が装着されたタレットを備えるタレットパンチであって、 前記パンチ組立体が、 切刃部を有するパンチ本体と、 該パンチ本体をせん断方向に案内するパンチボディと、 前記パンチ本体の切刃部の周囲に当てられて、該切刃部に付着するせん断粉をこそぎ取るワイパーと、を具備することを特徴とする。
このタレットパンチによれば、パンチ本体の切刃部に付着したせん断粉をワイパーでこそぎ取ることができるので、切刃部にせん断粉がへばりついて切れ味が悪くなったり、パンチ組立体に破損が生じたりするのを防止できる。さらに、加工精度が低下した場合のメンテナンスの回数が少なくなるので、タレットパンチの稼働率が向上する。
本発明のタレットパンチにおいては、前記ワイパーが、前記パンチ本体の切刃部の周囲と、前記パンチボディの内孔との間に配置された、繊維状物質集積体又は多孔体であることが好ましい。
なお、ここでいう「パンチボディ」は、ストリッパー等のパンチ本体周囲に存在する部品も含むものとする。
この場合、パンチ本体の切刃部に付着したせん断粉を、繊維状物質集積体又は多孔体からなるワイパーでくるめるようにこそぎ取り、繊維状物質内の隙間又は多孔体の孔内に収容することができる。そのため、被加工物となるワーク上にせん断粉が脱落し難くなるので、打ち抜き加工後にワークをプレス加工するような場合に、ワーク表面にキズが生じる可能性を減らすことができる。
本発明のタレットパンチにおいては、前記繊維状物質集積体又は多孔体に油が含侵されていることが好ましい。
この場合、繊維状物質集積体又は多孔体がせん断粉を付着して保持する機能を向上することができる。さらに、含侵された油が切刃部付近の潤滑の役割も果たすので、パンチ本体の切刃部の切れ味が長持ちし易い。そして、切刃部の切れ味を維持できることで、せん断粉の発生を抑制でき、事態を一層改善できる。
本発明のタレットパンチのせん断粉トラブル防止方法は、種々のパンチ組立体が装着されたタレットを備えるタレットパンチのせん断粉トラブルを防止する方法であって、 前記パンチ組立体のパンチ本体の切刃部の周囲にワイパーを当てて、該切刃部に付着するせん断粉をこそぎ取ることを特徴とする。
本発明によれば、板状ワークの打ち抜き時に発生するせん断粉(ひげ屑等)の引き起こすトラブル(パンチの破損、カス上がりキズ等)を防止し得る。
発明を実施するための形態
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るタレットパンチのパンチ組立体を示す断面図である。
図2は、図1のパンチ組立体の切刃部周辺構造を示す図である。(A)は切刃部周辺構造の断面図であり、(B)はストリッパーの断面図であり、(C)はストリッパーの下面図であり、(D)はパンチ本体及びワイパーの側面図であり、(E)は(D)の下面図である。
なお、本実施例のパンチ組立体100が組み付けられるタレットパンチは、図4及び図5を用いて前述したタレットパンチ1と同様のものを用いることができる。
本実施例のパンチ組立体100は、筒状のボディ101を備えている。このボディ101の内部は、上端内側が大径内部101Aとなっており、下端内側が小径内部101Bとなっている。大径内部101Aと小径内部101Bとの間は、境界段部101Cとなっている。ボディ101の内部には、棒状のパンチ本体103が摺動可能に組み込まれている。このパンチ本体103は、下端側に形成された大径の摺動部105と、この摺動部105の下端から突出した切刃部105aを有している。摺動部105は、ボディ101の小径内部101Bに摺動可能に内嵌している。切刃部105aは小径であって、ボディ101の小径内部101Bとの間にはスペース101Sが存在する。
このスペース101S内において、パンチ本体103の切刃部105aの周囲にはリング状のワイパー110が配置されている(図2(D)、(E)参照)。このワイパー110は、例えばフェルト布等の繊維状物質集積体又は多孔体からなり、油が含侵されている。ワイパー110は、打ち抜き加工時にパンチ本体103の切刃部105aに付着したせん断粉(ひげ屑等)をくるめるようにこそぎ取り、せん断粉の大半は繊維状物質内の隙間又は多孔体の孔内に収める。ワイパー110に含侵された油は、ワイパー110のせん断粉付着・保持機能を向上する役割を果たすとともに、切刃部105a付近の潤滑の役割を果たす。
なお、ワイパー110のより詳しい作用については、図3を参照しつつ後述する。
図1に示すように、パンチ本体103の上端には、パンチホルダー104がボルト104Bで固定されている。このパンチホルダー104の下端には、外側に張り出した摺動部104aが形成されている。この摺動部104aは、ボディ101の大径内部101Aに摺動可能に内嵌している。パンチホルダー104の外側において、ボディ101の上端にはリング状のリテーナー102がボルト102Bで固定されている。このリテーナー102の内端は、パンチホルダー104の摺動部104a上端に当接可能となっている。リテーナー102は、パンチホルダー104及びパンチ本体103のボディ101上端側からの抜け止めの役割を果たす。
ボディ101の大径内部101Aにおいて、パンチ本体103にはコイルバネ106が外嵌している。このコイルバネ106は、パンチホルダー104下端面とボディ101の境界段部101Cとの間に介装されており、パンチホルダー104及びパンチ本体103をボディ101上端側に向けて付勢している。
ボディ101の下端には、キャップ状のストリッパー107がボルト107Bで固定されている。図2(B)、(C)にわかり易く示すように、このストリッパー107の下端面には、パンチ本体103の切刃部105aが挿通される開口107aが形成されている。図2(C)に示すように、ストリッパー107の下端面の外縁寄りには、前述のボルト107Bを通すボルト孔107bが4箇所に形成されている(なお、このボルト孔107bは、図2(A)、(B)では図示省略されている)。
ボディ101の下端寄りに形成された横穴101D内には、ピン117が配置されている(図1参照、図2(A)では図示省略)。このピン117は、パンチ本体103の摺動部105に形成された縦溝105Cに係合しており、パンチ本体103の回り止めの役割を果たす。さらに、ボディ101の側部(図1の右側)には、タレットキー113がボルト113Bで取り付けられている。このタレットキー113は、図4や図5を用いて前述したアッパータレット35にパンチ組立体100を組み付け固定するためのキーである。
次に、図3を参照しつつ、本実施例のパンチ組立体100の作用について説明する。
図3(A)〜(E)は、図1及び図2のパンチ組立体で板状ワークを打ち抜き加工する際の各工程を説明するための断面図である。
前述と同様に、キャリッジ11で被加工物となる板状ワークWがセンターテーブル13上に運ばれ(図4参照)、センターテーブル13からパンチ組立体100とダイ60との間に板状ワークWが挿入される。
パンチ組立体100とダイ60との間に板状ワークWが挿入されると、図3(A)に示すように、板状ワークWはダイ60上でパンチ組立体100の下方に位置する。この状態で、ストライカー25(図5、図6参照)が下側に動いてパンチホルダー104(図1参照)に当たると、図3(B)に示すように、パンチ本体103が押し下がって切刃部105aがストリッパー107面の開口107aから下方に突出する。すると、図3(C)に示すように、ダイ60上で切刃部105aが板状ワークWに当たって一部を打ち抜く。このとき、切刃部105aはダイ60の開口60aに係合するとともに、打ち抜かれたワークの抜きカスWSが落下する。なお、ワイパー110は、摺動部105で押されて収縮している。
この後、ストライカー25(図5、図6参照)が上側に動くと、図3(D)に示すように、パンチ本体103及びパンチホルダー104はコイルバネ106(図1参照)の付勢力で上側に退避する。このときの切刃部105aには、板状ワークWを打ち抜いた際に発生したせん断粉Dが付着している。そして、図3(E)に示すように、パンチ本体103が完全に退避してボディ101内のスペース101Sに収まる。このとき、切刃部105aに付着していたせん断粉は、切刃部105aの周囲に配置されたワイパー110でくるめるようにこそぎ取られ、こそぎ取られたせん断粉は、ワイパー110の繊維状物質内の隙間又は多孔体の孔内に収められる。ワイパー110内に収められたせん断粉は、ワイパー110に含侵された油によって保着されるので、板状ワークW上にはほとんど脱落しない。
このように、本実施例のパンチ組立体100は、打ち抜き加工時にパンチ本体103の切刃部105aに付着するせん断粉Dをワイパー110でこそぎ取ることができる。そのため、切刃部105aにせん断粉Dがへばりついて切れ味が悪くなったり、せん断粉Dがパンチ組立体103の摺動部105とボディ101の小径内部101B間に入り込む等によってパンチ組立体110に破損が生じたりする可能性を低減できる。さらに、切刃部105aの切れ味の低下に伴う加工精度の低下や、パンチ組立体103の破損を抑えるためのメンテナンスの回数が少なくて済むので、稼働率を向上して生産性を上げることができる。そして、ワイパー110に含侵された油により切刃部105aの切れ味を維持できるので、打ち抜き時のせん断粉の発生を抑制することができる。
なお、所見によれば、本実施例に係るワイパー110を備えないパンチ組立体(図6等)を用いて打ち抜き加工を行った場合、一週間に72350回の抜き加工を行うと相当量のせん断粉が付着し、メンテナンスの必要が生じていたが、本実施例のパンチ組立体100を用いて打ち抜き加工を行うと、一週間に88036回の抜き加工を行ってもパンチ組立体にはほとんどせん断粉が付着せず、良好な作動性が維持できていることが確認できた。
本発明の一実施例に係るタレットパンチのパンチ組立体を示す断面図である。 図1のパンチ組立体の切刃部周辺構造を示す図である。(A)は切刃部周辺構造の断面図であり、(B)はストリッパーの断面図であり、(C)はストリッパーの下面図であり、(D)はパンチ本体及びワイパーの側面図であり、(E)は(D)の下面図である。 図1及び図2のパンチ組立体で板状ワークを打ち抜き加工する際の各工程を説明するための断面図である。 典型的なタレットパンチの装置全体を示す斜視図である。 図4のタレットパンチにおけるタレット周辺の拡大側面図である。 図5のタレットに装着されたパンチ組立体の一例を拡大して示す断面図である。 図6のパンチ組立体で板状ワークを打ち抜き加工する際の各工程を説明するための断面図である。 打ち抜き加工後の板状ワークを示す平面図である。
符号の説明
100 パンチ組立体
101 ボディ 102 リテーナー
103 パンチ本体 104 パンチホルダー
105a 切刃部 106 コイルバネ
107 ストリッパー 110 ワイパー

Claims (4)

  1. 種々のパンチ組立体が装着されたタレットを備えるタレットパンチであって、
    前記パンチ組立体が、
    切刃部を有するパンチ本体と、
    該パンチ本体をせん断方向に案内するパンチボディと、
    前記パンチ本体の切刃部の周囲に当てられて、該切刃部に付着するせん断粉をこそぎ取るワイパーと、
    を具備することを特徴とするタレットパンチ。
  2. 前記ワイパーが、前記パンチ本体の切刃部の周囲と、前記パンチボディの内孔との間に配置された、繊維状物質集積体又は多孔体であることを特徴とする請求項1記載のタレットパンチ。
  3. 前記繊維状物質集積体又は多孔体に油が含侵されていることを特徴とする請求項2記載のタレットパンチ。
  4. 種々のパンチ組立体が装着されたタレットを備えるタレットパンチのせん断粉トラブルを防止する方法であって、
    前記パンチ組立体のパンチ本体の切刃部の周囲にワイパーを当てて、該切刃部に付着するせん断粉をこそぎ取ることを特徴とするタレットパンチのせん断粉トラブル防止方法。
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