JP2005253740A - 樹脂製透明浴室部材 - Google Patents

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道成 兼本
Akiyoshi Yamada
章義 山田
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Abstract

【課題】 意匠性に富み、これまでにない風合いを有し、商品価値の高い樹脂製透明浴室部材を提供することにある。
【解決手段】 透明性に優れた樹脂素材をプレス成形してなり、裏面及び/又は表面がJIS K7105に規定する60度鏡面光沢度0〜50%の艶消し処理した艶消し面を有するか、又はエンボス模様面の凹凸の深さが5〜70μmのエンボス模様を付したエンボス模様面を有することを特徴とする樹脂製透明浴室部材に関する。
【選択図】 なし

Description

本発明は意匠性に富む樹脂製透明浴室部材に関する。
従来、樹脂製浴室部材はシートモールディングコンパウンド(SMC)又はバルクモールディングコンパウンド(BMC)等の成形材料をプレス成形したり、表面にゲルコート層を設けた注型法、ハンドレイアップ法、スプレーアップ法等で成形されている(例えば特許文献1参照)。これらの方法による浴室部材は不透明であるため裏面の面状態が浴槽の意匠性に影響するものはなく、故に少なくとも意匠性を考慮して裏面を艶消し仕上げしたものはなかった。
この様に樹脂浴室部材は開発当初から光沢仕上げで、光沢が高いものが意匠的に優れたものとされてきた。
したがって、成形型も凹型、凸型共のその表面は光沢仕上げを施したものであった。
しかし、近年、ニーズの多様化に伴い、壁、床等の浴室内装材に限らず、インテリア部材においても光沢を抑えた製品が見受けられる様になってきたが、樹脂浴室部材において、製品表面を艶消し仕上げすることで意匠性を付与したものは少なく、透明素材で製品表面を艶消し仕上げしたものは未だ実用化されていない。
特開2001−214046号公報
本発明の目的は、意匠性に富み、これまでにない風合いを有する樹脂製透明浴室部材を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、裏面及び/又は表面を艶消し仕上げしてなることを特徴とする樹脂製透明浴室部材を提供するものである。
本発明の樹脂製透明浴室部材は、光沢仕上げ面と艶消し仕上げ面を併せ持ち、従来にない意匠性を有する商品価値の高いものである。また、本発明の成形型を用いると容易に光沢仕上げ面と艶消し仕上げ面を併せ持つ意匠性の高い樹脂製透明浴室部材を成形することができる。
次に本発明を詳細に説明する。
本発明の樹脂製透明浴室部材は、透明性に優れる樹脂素材を注型法、プレス成形法等で成形したものであり、これらの樹脂製浴室部材の裏面及び/又は表面を艶消し仕上げしたものである。
前記の透明性に優れる樹脂素材とは、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂、ジアクリルフタレート樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリアクリレートなどの熱可塑性樹脂が挙げられる。
前記樹脂製浴室部材としては、例えば浴槽、浴槽エプロン、洗面器置きカウンター、浴室洗い場パン、浴室壁材、浴室天井材等が挙げられる。
浴槽とは、一般的な従前の浴槽をいい、単体浴槽及び浴室の壁材の建て付け機能を有する壁受け一体浴槽を含むものである。浴槽エプロンとは、浴室の洗い場と浴槽との間の仕切板をいい、浴室洗い場側の浴槽側面に取り付けるカバーである。
また洗面器置きカウンターとは、浴室の洗い場に設置される給水給湯器具から水又はお湯を入浴用の洗面器に入れるときに洗面器を置くための棚をいう。浴室洗い場パンとは、浴室を構成する床部材を意味する。浴室壁材とは、浴室の側面を構成するパネル状の部材である。浴室天井材とは浴室の天井を構成するパネル状の部材である。
艶消し仕上げとは、光沢のある平滑な面に微細な凹凸状の傷を付けて、面の平滑性を無くすことである。本発明の艶消し仕上げには凹凸で模様を浮き彫りにしたいわゆるエンボス模様も含む。
艶消し仕上げの方法は、樹脂成形品の表面に微細な凹凸を付けるサンドブラスト法やサンドペーパーを用いて研磨する方法等がある。また樹脂成形品の表面に直接彫刻等でエンボス模様を設ける方法がある。
エンボス模様とは、図案等を凹凸状に浮き彫りにした模様で、織物や皮革製品の表面に現れる、でこぼこやしわ状の模様のことで、しぼ模様ともいう。
サンドブラスト法とは、ガラス、アルミナ、スチール、珪砂、マグネタイト等の微粉末を研磨材(これをブラスト材という)として用い、これを高圧水や圧縮空気等と一緒に対象物に高速状態で噴射し、その衝撃力で表面に凹凸の傷を付けて対象物の面状態を荒らす方法である。
本発明の樹脂製透明浴室部材の裏面及び/又は表面は、JIS K 7105に規定する60度鏡面光沢度が0〜50%であることが好ましい。また裏面及び/又は表面がエンボス模様面であるとき、エンボス模様面の凹凸深さは5〜70μmであることが好ましく、30〜50μmであることが特に好ましい。凹凸深さがかかる範囲であれば艶消し度合いが適切であり、意匠性が十分付与される。
裏面及び/又は表面の艶消し仕上げは、該部材の表面及び/又は裏面の全面に限るものではなく、例えば浴槽では、その上縁面部の裏面のみ、浴槽底面の裏面のみ等、部分的に施すこともできる。
また成形型の雄型表面及び/又は雌型表面を艶消し仕上げ、あるいはエンボス模様を施すことにより、その反転として樹脂成形品の表側及び/又は裏側に艶消し仕上げ、あるいはエンボス模様を設けることができる。
本発明の成形型は、SMC、BMC等の成形材料を加熱、加圧成形するためのプレス成形用金型、注型法、ハンドレイアップ法、スプレーアップ法等に用いるFRP(繊維強化樹脂)型、電鋳型等の樹脂成形品成形型を含むものである。
成形型を艶消し処理するには、金属ブロックを切削して所望の形状に加工した金型をサンドペーパー、砥石などの研磨材で金型の下地磨きをした後、サンドブラスト法で金型表面を艶消しし、次いで硬質クロムメッキ処理をする方法が挙げられる。この際、金型の材質やサンドブラスト法で用いる研磨材の粒径、吹き付ける圧力、距離、角度等で艶消しの度合いを調整することができる。
成形型へのエンボス模様の施工は、非金属型の場合はエッチング法(食刻法)でエンボス模様を設けた金属製のマスター型の反転として設けることができる。金属型の場合は、型面に直接エッチング法(食刻法)で設けることができる。
成形型についても所望の部位のみに艶消し仕上げを施すことができる。
本発明の樹脂製透明浴室部材は、前記の樹脂素材を用いて、注型法、射出成形法、プレス成形法などの公知の成形方法で簡単且つ安定的に得ることができる。これらのうち、大型の成形品の生産性に優れる点で、樹脂素材として熱硬化性樹脂を用い、プレス成形法で成形する方法が好ましい。
以下に、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1
EPICLON 850(エポキシ樹脂、大日本インキ化学工業(株)製品)100部、EPICLON B−5001(硬化剤、大日本インキ化学工業(株)製品)90部を撹拌機で充分に撹拌・混合した後、減圧脱泡を行い、注型成形用の樹脂コンパウンドを得た。次に、凸型面、凹型面共に光沢仕上げを施した浴槽成形型(幅1400mm、奥行き750mm、深さ550mmで、肉厚10mm)に前記の樹脂コンパウンドを注入した後、120℃で1時間加熱硬化して、表面側(凸型面)がJIS K7105に規定する60度鏡面光沢度98%、裏面側(凹型面)がJIS K7105に規定する60度鏡面光沢度86%の無色透明の浴槽成形品を得た。
次に、上述の成形品の裏面側全面をアルミナパウダー(JIS R6001に規定するF120)を用いてサンドブラスト法で艶消し仕上げを行い、表面側が高光沢面(JIS K7105に規定する60度鏡面光沢度98%)、裏面側が艶消し仕上げ面(JIS K7105に規定する60度鏡面光沢度2%)の浴槽成形品を得た。
得られた成形品は、白色がかった透明なもので、ガラス工芸品風の重厚且つ上品な意匠で非常に商品価値の高いものであった。
実施例2
浴槽裏面側を成形する型(凹型)面に#150でサンドブラスト処理を施し、浴槽表面を成形する型(凸型)面に光沢仕上げを施したプレス成形用金型(成形品の長さ1600mm、奥行き750、深さ600mm、肉厚10mm)を製作した。
この金型を用いてプレス成形用の青色透明成形材料(ビニルエステル樹脂系バルクモールディングコンパウンドGP−1001、新ディック化工(株)製品)をプレス成形し表面側(凸型面)がJIS K7105に規定する60度鏡面光沢度98%、裏面側(凹型面)がJIS K7105に規定する60度鏡面光沢度6%の青色透明の浴槽成形品を得た。プレス成形条件は上型(凸型面)120℃、下型(凹型面)100℃、成形圧力20MPa、加圧時間10分間とした。
得られた成形品は、外観意匠性に優れており非常に商品価値の高いものであり、本金型は目的の高意匠浴槽が成形できるものであった。
実施例3
従前のSMCを用いて、長さ1600mm、奥行き750、深さ600mm、肉厚4.5mmで表面側(凸型面)、裏面側(凹型面)共に光沢仕上げを施した金型を用いてプレス成形し、表面側(凸型面)がJIS K7105に規定する60度鏡面光沢度98%、裏面側(凹型面)がJIS K7105に規定する60度鏡面光沢度85%の浴槽成形品を得た。
次に、上述の成形品表面の上縁面部分のみをアルミナパウダー(JIS R6001に規定するF120)を用いてサンドブラスト法で艶消し仕上げを行った。艶消し仕上げ部分のJIS K7105に規定する60度鏡面光沢度が2%、サンドブラストを施さなかった部分のJIS K7105に規定する60度鏡面光沢度が98%浴槽を得た。
得られた製品は、光沢仕上げ部分と艶消し仕上げ部分のコントラストを有し、意匠性に優れたものであった。
比較例1
プレス成形用の青色透明成形材料(ビニルエステル樹脂系バルクモールディングコンパウンドGP−1001、新ディック化工(株)製品)を長さ1600mm、奥行き750、深さ600mm、肉厚10mmで表面側(凸型面)、裏面側(凹型面)共に光沢仕上げを施した金型を用いて、プレス成形し表面側(凸型面)がJIS K7105に規定する60度鏡面光沢度98%、裏面側(凹型面)がJIS K7105に規定する60度鏡面光沢度85%の青色透明の浴槽成形品を得た。プレス成形条件は、上型(凸型面)120℃、下型(凹型面)100℃、成形圧力20MPa、加圧時間10分間とした。
得られた成形品は、安っぽいプラスチック製品の感が否めず、商品価値の低いものであった。

Claims (4)

  1. 裏面及び/又は表面を艶消し仕上げしてなることを特徴とする樹脂製透明浴室部材。
  2. 艶消し仕上げ面が、JIS K7105に規定する60度鏡面光沢度0〜50%である請求項1記載の樹脂製透明浴室部材。
  3. 艶消し仕上げ面が、エンボス模様面であり、前記エンボス模様面の凹凸の深さが5〜70μmである請求項1記載の樹脂製透明浴室部材。
  4. 前記浴室部材が、プレス成形されてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の樹脂製透明浴室部材。
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