JP2609969B2 - 固形金属部片の外観を有するプラスチック成形部片 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 この出願は、1990年10月09日に出願した米国特許出願
番号第594,084号の一部継続出願であり、これは順に198
7年８月18日に出願した米国特許出願番号第086,978号の
一部継続出願である。これらの出願の開示は、参考とし
てここに取り込まれている。

産業上の利用分野 本発明は一般に言って実用性の物体または装飾性のあ
る物体、例えば金属性外観を有している、主としてポリ
エステル等のプラスチック材料から形成された床および
壁用のタイル、建築用の成形体、花瓶およびその他の三
次元要素の製造に関する。作成された物体は、純粋な金
属部片、例えばブロンズ物体の外観を有しており、そし
て純粋な物体のものを模倣する手触り、すなわち、完全
にプラスチック製である同一物体より著しく大きい重量
を有するように作成できる。物体が装飾性のあるタイ
ル、成形体等である場合、該物体は外側表面が物体が金
属から作成された外観を与える金属的な表面を有し、一
方物体の内側表面が粗面化されたセラミック表面、例え
ばセラミック成形体より構成されているセラミックタイ
ルが持つようなものを有しており、物体がセラミック製
である外観を与え、そしてその使用および導入特性に関
してセラミック製品と同様に作用する製品を与えるよう
に製造できる。

背景技術 金属性外観を物体に付与する一つの方法は、勿論その
物立を金属からキャストすることである。しかしなが
ら、三次元物体を金属、例えばブロンズまたは銅からキ
ャストするのは比較的に費用がかかり、その結果として
装飾性のある物体、例えば花瓶、タイル等が大量市場に
おいて通常の消費者に容易に提供できなくなる。

合金、例えばブロンズは、多くの物体を形成するため
に非常に早い時期において使用されており、従ってブロ
ンズは祖先の生活および芸術の記録を提供している。古
代エジプト人は、古代ギリシャ人およびローマ人がそう
したようにブロンズを用具、武具および塑像にキャスト
および圧延していた。これらの部片をしなしば磨いて現
代芸術市場において非常に高い価値を与える非常によく
反射し且つ美しい表面を提供していた。しかしながら、
ブロンズまたはその他の装飾性のある金属製の花瓶また
はその他の装飾性のある部片の製作費は比較的高価であ
り、そしてかゝる部片は、大量市場において一般消費者
に容易に提供できない。

従来、ブロンズ様の外観を装飾性または実用性のある
物体に付与する試みがなされてきた。しかしながら、こ
れらの物体は一般には、純粋なブロンズまたは金属体の
外観を有していない。米国特許第2,454,910号明細書に
は、ブロンズ粒子が樹脂ベースに分散されてブロンズ様
の層を成形体上に作成するブロンズ化液で成形物の表面
を被覆し、次いでフェノール樹脂等の成形可能なプラス
チック樹脂で満たす成形技術が開示されている。

セラミック物体、例えば床および壁用タイルは、金属
化エナメルの被覆により光沢が付与され、また真空蒸
着、スパッタリングまたはその他のメッキ技術によりプ
ラスチック体の面上に薄い金属化表面を作成することも
可能である。

米国特許第3,615,963号明細書には、離型剤で処理し
たステンレス鋼上に液状の樹脂バインダーと砂または金
属粉末と粒子との混合物を散布し、これらの粒子を沈澱
させてベースプレート近傍の領域で濃縮することによる
強化パネルを作成する技術が記載されている。

米国特許第2,773,278号明細書において、ガラス繊
維、砕石またはその他の非金属粒子をポリエステル樹脂
と混合し、そしてパイプ成形物に添加し、次いで回転さ
せて管状物の外側表面に移動させる強化プラスチック管
状物が開示されている。

本明細書を通して、用語「手触り（hand）」とは物体
を操作する個体の触感反応を言う。従って、ある個体が
その手でブロンズ部片を擦った場合、どのように感じた
かは冷たい金属である。また、重量感も感じる。純粋の
金属部片の代わりに個体がブロンズ−エナメル表面仕上
げを有するプラスチック製の同一要素が与えられた場合
には、どのように感じたかは比較的に温かいプラスチッ
ク材料であり、そしてより軽量である。

用語「外観」とは、部片により作られた視覚的な印象
を言う。同一の例を使用して、個体が純粋なブロンズに
何を見たかとは特有のブロンズ光沢である。しかしなが
ら、輝くブロンズ−エナメル表面仕上げを有する物体に
対面した際には、明らかな模倣であり真正なブロンズで
ないことを認める。

用語「手触り」と「外観」とは相互関連している。プ
ラスチックから構成されている物体が金属から構成さ
れ、プラスチック物体の計ろうした重さよりも著しく大
きい重さであるように見える場合、両方の印象を受けた
この物体の所有者は、金属物体を所有していると考え
る。殆どの個体は、通常重量における光沢の相違だけを
知覚する。個体の手の中の物体がプラスチック以上の重
さがあり、そして純粋な金属であるように見える場合、
その所有者は、この物体が純粋な金属よりも重くないに
しても金属製から構成されているという印象を受ける。

本発明をブロンズ粒子が導入されたプラスチック物体
に関連して記載するが、これがこの合金だけに限定され
ず、そして研磨した際に独特の装飾性のあるその他の金
属、例えばアルミニウム、真鍮、銅、ニッケル−銀（シ
ロメ）およびその他の金属にも適用可能であることを理
解すべきである。

発明の要約 本発明の目的は、主としてプラスチック材料からキャ
ストまたはその他の方法で作成され、なおも完全に金属
から作成された似たような物体に相当し、そして場合に
より金属から作成された物体に似た手触りを有するタイ
ル、建築用成形体および花瓶等の装飾性のあるまたは実
用性の部片を提供することである。

本発明の別の目的は、プラスチック材料、金属粒子お
よび浮遊性の粒子から構成されるこれらの部片の製造方
法を提供することである。

また、本発明の目的は、部片を床または壁用のタイル
の形態とした際にまたは別に建材に部片を使用する際
に、該要素が厳格な建築、構造および防火規則要求を満
足するように複合材料中に燃焼遅延剤またはその他の添
加物を導入した物体を提供することである。

本発明の更に別の目的は、これらの部片を作成するの
に比較的に低価格での大量生産に適する方法を提供する
ことである。

本発明の更に別の目的は、ポリマー性プラスチックお
よび金属粒子から構成され、また物体を形成するのに使
用するモノマーを硬化する際の不均一な収縮により物体
が歪むのを防ぐためにプラスチックに懸濁した構成要
素、例えばセラミックまたはガラス微細球体から構成さ
れた浮遊性の粒子を包含する部片を提供することであ
る。

金属をその他の別個の表面に敷くことによって形成す
るのではなく、両方の層が単一の樹脂混合物から形成さ
れそして樹脂混合物によって互いに結合されるので金属
含有表面をその下の樹脂層と一体化する方法で形成され
る金属性外観を有する物体を製造するのが本発明の付加
的な目的である。

更にまた、物体が金属から構成された外側表面上の外
観を与える金属性外側表面を有し、製品がセラミックか
ら構成された内側表面からの印象を残すセラミック内側
表面を有している物体、例えばタイル、成形体および装
飾物を製造するのが本発明の目的である。

簡単に言うと、これらの諸目的は、ポリエステルプラ
スチック材料から主として作成され、外側表面上で純粋
な金属の外観をなおも有しており、それによってこの物
体に完全に金属から構成された同等の物体の手触りおよ
び外観を与える装飾性のあるまたは実用性の物体を形成
する方法で達成される。この技術において、液状のプラ
スチックモノマー、その硬化剤、液状のモノマーより粘
稠な金属粒子の分散物および液状のモノマーより粘稠で
ない浮遊性の粒子の分散物の混合物を物体を形成するた
めの型に注ぐ。金属粒子を型内で沈澱させて部片の領域
を少なくするかあるいは型を遠心として金属粒子を部片
の外側領域の方に移動させ、そしてモノマーを重合しそ
して硬化して金属粒子を結合させる前にこの領域で濃縮
する（集中させる）。浮遊性粒子は、モノマーが硬化す
る前に物体の上側または内側表面に上昇する。液状のモ
ノマーが硬化しそして収縮するに従って、物体の一方の
表面での金属性粒子および物体の対向する面での浮遊性
の粒子の存在により、モノマーが均一に収縮し、そして
物体の所望の形状を保持することが保証される。物体の
収縮は、該物体の対向する表面で釣合いがとれ、物体が
該物体の一方の表面上にしか金属粒子を含有しない場合
に生じうる対向する面の不均一な収縮による所望の形態
を失わない。例えば、タイル等の平面的な物体は、実質
的に平らであり、そして歪みがない。型から除去した
後、部片の外側面を研磨して金属粒子の表面から微細ポ
リマー表皮を除去し、露出した金属表面を磨く。固形金
属部片を模倣する得られた複合部片を、固形金属部片と
同様に用途、研磨および清掃に関して処理する。

浮遊性の粒子がセラミック材料、例えば中空セラミッ
ク球体から構成される場合、物体、例えばタイル、成形
体等の内側表面を、粗面化されたセラミック表面を提供
するように鑢かけしてもよい。得られた部片の内側表面
は、外観および加工性についてセラミック部片の特徴を
有している。

図面の簡単な説明 本発明をよりよく理解するために、以下の記載を添付
図面に基づいて行う。

図１は、本発明による床用タイルの製造方法の概略図
であり； 図２は、得られたタイルの断面図であり； 図３は、チェックボード面パターンを有する本発明に
よるタイルの斜視図であり； 図４は、抽象的面パターンを有する本発明によるタイ
ルの斜視図であり； 図５は本発明による建造用成形体の斜視図であり； 図６は本発明による花瓶の断面図であり；そして 図７はタイルの鑢かけされた内側表面を示す本発明に
よるタイルである。

発明の詳細な説明 図１において、本発明による床または壁用タイル等の
物体の製造の第１段階は、成形可能な混合物を樹脂混合
物の主要構成成分を供給する混合ドラム10またはその他
の混合装置内で製造するためのものである。

第１の構成成分は、樹脂の液状モノマーＡであり、第
２は、該モノマーを規定の速度で重合させそして硬化さ
せるための触媒または硬化剤Ｂであり、第３は、微細な
金属粒子Ｃであり、そして第４は微細な浮遊性の粒子Ｄ
である。一般に、硬化剤は、モノマーと金属および浮遊
性粒子とが十分に混じり合いそして型に入ろうとするま
で添加しない。さもなければ、硬化が混合ドラム中で速
く起こり過ぎてしまう。また、浮遊性の粒子の量は、対
向する側面の収縮を適当に釣り合わせるために重量であ
る必要はなく略等しい容量であるべきである。浮遊性の
粒子の容量は、浮遊性粒子の種類、使用する金属および
モノマーに依存して変化することができる。いずれの場
合も、使用する浮遊性の粒子の容量は、モノマーの釣合
いのとれた収縮を保証するのに十分な量であるべきであ
り、もって物体がその所望の形状を維持する。

構成成分の代表的な重量比は、モノマー100部当り30
ないし300部の金属粒子、２ないし６部の浮遊性の粒
子、１ないし２部の硬化剤および２ないし10部のその他
の成分または添加剤である。

本発明に使用できる金属は、装飾効果を提供するも
の、例えばブロンズ、シロメ、銅、真鍮またはアルミニ
ウムの粉末である。粒子径は、物体の外観が固形金属の
ものとなるほどに十分な少なく、そして金属粒子が液状
モノマー中で物体の一方の表面の方に沈むほどに十分多
くなお且つ十分な密度であるべきである。代表的には、
約100ないし約325Taylorメッシュ、好ましくは約200な
いし約300Taylorメッシュの範囲および最も好ましくは
約200Taylorメッシュの粒子で十分である。しかしなが
ら、より粗い粒子を使用して部片に異なる外観を付与し
てもよい。

種々のモノマー、特に不飽和ポリエステル、アクリレ
ート、メタクリレート、スチレン、メチルスチレン、エ
ポキシ、アリルおよびジアリルフタレートをこの方法に
使用できる。

好ましいプラスチックの代表例は、Polylite 32−358
（Reichhold Chemicals.Inc社製の不飽和ポリエステル
樹脂モノマーであって50％以上の不飽和ポリエステルお
よび50％未満のスチレンモノマーを含有する）;Aropol
8520−14（Ashland Chemical.Inc.社製の不飽和ポリエ
ステル樹脂であって65ないし70重量％の不飽和樹脂およ
び約30重量％のスチレンを含有する）;Envirez 5310（A
shland社製のその他の不飽和ポリエステル樹脂で50〜55
％ポリエステル樹脂、25〜30％エチレングリコールジメ
タクリレートおよび15〜20％ヒドロキシエチルメタクリ
レートを含有する）；およびHetron FR 992（Ashland社
製のエポキシ−アクリレート樹脂であって約36％のスチ
レンを含有する）である。

浮遊性の粒子は、実質的部分の浮遊性の粒子が液状モ
ノマー中で内側表面または金属粒子を含有する表面に対
向する物体の表面に移動するようにプラスチックモノマ
ーの密度より小さい密度を有する粉末、微細球体または
その他の粒子である。浮遊性の粒子が浮遊するというこ
とはまた、これらの粒子が物体の金属性の表面に移動せ
ずそして印をつけないということを保証している。表面
に移動する浮遊性の粒子の量は、対向する表面に移動す
る金属粒子の量と容量で略等しくなるべきである。浮遊
性の粒子は、粉末の形態、例えばポリエチレンまたはポ
リプロピレンまたは例えばセラミックまたはガラスから
構成される中空の微細球体の形態であってよい。

モノマーの粘度、製造時間およびその他の製造要求、
ゲル時間（硬化時間）および浮遊性の粒子の種類等の因
子は、物体の表面に移動する浮遊性の粒子の量に影響す
る。しかしながら、この方法を制御して硬化の際のモノ
マーの均一な収縮を保証しなければならない。これらの
同一因子は、物体の対向する表面に到達する金属粒子の
量に影響する。

浮遊性の粒子の特定の例は、ペンシルバニア州Valley
ForgeのPQ Corporation社から製造された以下の製品、
すなわち、Extendospheres SG（中空セラミック微細球
体）;Extendospheres SL（中空珪酸アルミニウム微細球
体）;Q−cell 300（アモルファス二酸化珪素を含有する
無機硼珪酸ナトリウム微細球体）;Extendospheres XOL
50または200 Bubblekup（有機珪素変性珪酸アルミニウ
ム微細球体）；およびアルミニウム、銅または亜鉛で被
覆したMetaliteセラミック微細球体である。しかしなが
ら、これは浮遊性の粒子として、特により巨大な物体、
例えばより大きい浮遊性の粒子を使用できるテーブルト
ップに使用できる材料の種類を限定するつもりではな
い。

硬化性の成分は、メチルエチルケトンエポキシド等の
硬化用モノマー用に使用されるいかなる好適なモノマー
であることもできる。

使用する添加剤について、促進剤は、室温における硬
化の促進を補助する。30分以上まで延長できる硬化時間
は、混合物に好適な少量のApropol Q 6919開始剤を添加
することによって調節される。硬化時間は、混合物に添
加した促進剤、触媒および開始剤の比率に依存する。燃
焼遅延剤、例えばアルミニウム三水和物（ATH）は任意
であり、そして花瓶または燃焼遅延が必要性質でないそ
の他の物体の場合、ATHは省くことができる。日光遮蔽
剤を利用して物体を紫外線の悪影響から保護する。着色
剤を添加して物体の最終的な色を変更することができ、
そして樹脂および封止用のワックス溶液を添加して硬化
の際にプラスチックを封止する。

ドラム中で十分に混合して金属粒子および浮遊性の粒
子を樹脂混合物中に均一に分散せしめた後、該樹脂混合
物11を、物体に好適な形態、この場合にはタイルに好適
な形態を有する型12に注ぎ込む。樹脂混合物中への金属
および浮遊性の粒子の均一な分散は、実質的に均一な厚
さを有する物体、特に平面的な物体を製造する。要求さ
れる金属表面の厚さ（表層の厚さ）は、最終製品の用途
および所望とする重量に依存する。例えば、金属粒子の
濃縮された塊から形成される（つまり金属粒子が集中し
た層からなる）ブロンズ金属表面層は、厚さ3.2mm（1/8
インチ）のタイルについては厚さ約0.30mmないし約1.0m
mであることができ、一方カウンターの上表面は、0.8な
いし2.0mm厚金属表面層を有してよい。混合物の硬化時
間は、比較的に重い粒子Ｃを重力により沈降せしめそし
て型の下部領域において濃縮し、そして比較的に軽い浮
遊性の粒子については型の上部領域に移動させるように
する。型12の振動は、金属および浮遊性の粒子の好適な
領域への移動を補助する。混合物が硬化する際に、タイ
ル13が製造されるが、これは図２に示す通りにプラスチ
ック材料14から形成された本体および金属粒子と一緒に
結合する作用をするプラスチックに埋め込まれた金属粒
子の稠密な塊により規定された外側面領域15および浮遊
性の粒子と一緒に結合するプラスチックに埋め込まれた
浮遊性の粒子の塊から構成された内側面領域26を有して
いる。外側面領域15、プラスチック材料の本体14および
内側面領域26は全て一緒に同一の硬化樹脂により一体化
されている。タイルまたはその他の平面物体の場合、成
形操作は、平面物体をその所望の形状を失わせる不均一
な収縮による歪のない実質的に片面の形態を保証する。
物体の一体化性質は、プラスチック物質が単に金属で被
覆された場合に生じる表面欠けを防ぐ補助をするので重
要である。

タイル13は、硬化が完了した後に、型12から除去され
る。この時点で、タイル13の外側面15は、金属粒子を被
覆する薄いプラスチック表皮を含む。金属の外観を物体
に付与するために、薄い表皮を鑢で磨くかあるいは研磨
して金属を露出させる。仕上げステーション16におい
て、タイルの外側面15を好適な研磨手段、例えばバフホ
イール17により研磨し、そして磨いてプラスチックバイ
ンダー表皮を除去しそして研磨作用に対する面で粒子を
露出させて研磨金属を製造する。

利用する代表的な磨きおよび研磨用化合物は、Waterb
uryのLea Manufacturing Companyより販売される微細、
中間およびヘビーカット用のConnecticutである。微細
カット（カラー）には、約５ないし15％クロム（III）
酸化物および70ないし80％酸化アルミニウムを含有する
研磨剤、脂肪酸およびグリセライドの混合物を使用でき
る。中間カット（カットおよびカラー）は、１ないし５
％エタノール2,2−イミノジ−および67ないし80％シリ
カダストを含有する研磨剤、脂肪酸、石油ワックス／オ
イルおよび石鹸の混合物を使用して得られる。ヘビーカ
ット（切断）は、10ないし35％シリカダストおよび38な
いし60％トリポリダストを含有する研磨剤、脂肪酸、グ
リセライドおよび石油ワックス／オイルの混合物の使用
の結果生じる。金属仕上げに利用される幅広い範囲のそ
の他の製品がある。

物体の面は、種々の方法、例えば塩水を適用して処理
してさびを付与してもよい。仕上げを保護するために、
薄くて透明な接着性のプラスチック被膜、例えばウレタ
ン、ワックスまたはその他の適合可能な被膜を塗布して
もよい。あおの代わりに、露出した面を天然金属の曇ま
たは天然のさびを獲得するように酸化雰囲気下に老化さ
せてもよい。

得られた複合タイルの重量は、完全に金属から構成さ
れたほどは重くないが金属粒子の量に依存して完全にプ
ラスチックから構成された同一のタイルより著しく重
い。従って、このタイルは、プラスチック材料から構成
されたものではなく一見したところ軽量金属から構成さ
れたような「手触り」を有している。

微細なブロンズ粒子の場合、ブロンズ粒子の重さは、
同一容量のポリエステル樹脂の負荷より３倍重い。容量
に関してプラスチックは主要構成成分であるが、重量に
関しては物体は、完全にプラスチックから構成された同
一の物体より少なくとも約50％重く、そして２倍まで重
くてよい。かゝる態様において、物体が、金属物体のも
のに接近する「手触り」を有している。

例１ 以下のものから樹脂混合物を形成した。

100gのポリエステル樹脂（Reichhold Polylite Polyest
er Resin 32−358）； 100gの金属粒子（ブロンズ粉末Ｂ−406,United States
Bronze Powders,Inc）； 1.0gの触媒（Whitco Hi−Point 90 MEKP,Argus−U.S.Pe
roxygen Products）； 2.5gの微細球体（Extendospheres SG Hollow Microsphe
res,PQ Corporation）；および 3.0gのワックススチレン溶液（封止剤）（Modifier C.A
ristech Chemical Corp.）。

この配合から形成された平面タイルは、歪みのない平
面である。金属の量は物体の所望の重量および金属相の
所望の厚さに依存して約30ないし100gあるいは500gまで
にも変更できる。浮遊性の粒子の量も同様にして容量に
より変更される。

例２ 樹脂混合物を以下のものから形成した。

80gのポリエステル（Envirez 5310,Ashland Chemical.I
nc.）； 60gの燃焼遅延剤、アルミナ３水和物（RSB 431 Hydrate
d Alumina,Salem Insudtries）； 40gの金属粒子（ブロンズ粉末Ｂ−406,United States B
ronze Powders.Inc）； 2.4gの促進剤（Envirez 59016 Accelerator Solution,A
shland Chemical,Corp.）； 1.6gの触媒（Whitco Hi−Point 90 MEKP,Argus−U.S.Pe
roxygen Products）； 2.0gの微細球体（Extendospheres SG Hollow Microsphe
res,PQ Corporation）；および 3.0gのワックススチレン溶液（封止剤）（Modifier C,A
ristech Chemical Corp.）。

この配合から形成されたタイルは平面でありそして歪
みがない。

比較例 樹脂混合物を以下の通りに形成した。

100gのポリエステル樹脂（Reichhold Polylite Polyest
er Resin 32−358）； 100gの金属粒子（ブロンズ粉末Ｂ−406,United States
Bronze Powders,Inc）； 1.0gの触媒（Whitco Hi−Point 90 MEKP,Argus−U.S.Pe
roxygen Products）；および 3.0gのワックススチレン溶液（封止剤）（Modifier C,A
ristech Chemical Corp.）。

この配合から作成されたタイルは、金属粒子を有して
いるおよび有していない表面の不均一な収縮により歪ん
だ。金属粒子を含有する表面は、樹脂の硬化の際に金属
粒子を含有していない表面ほどは収縮しなかった。この
結果は、タイルが曲がりそして平らでないということで
あった。タイルの使用は、タイルを平滑化するタイルへ
の裏打ちの添付またはタイルを平滑化する方法でタイル
を表面に留めることを必要とする。硬化した樹脂は柔軟
でない場合には、タイルは使用できなかった。

本発明の実施において、型の底壁の内側表面をエンボ
ス、エッチングまたはその他の変更をして得られた物体
の面に装飾パターンを創作してもよい。従って、図３に
おいて床用タイル18で示されるように、面19は、平滑な
突起した正方形と粗面の窪んだ正方形とを有するエンボ
スされたチャックボードパターンを有している。この表
面は、装飾性があるだけでなく、歩いた際に滑るのを防
ぐトレッドを提供している。あるいは、図４において床
用タイル20で示されるように、面21は、非常に装飾性の
ある抽象的に皺があるかまたは繊維状のトレッド表面を
有している。また、ロゴを型にエンボスしてその面にロ
ゴを有するタイルを提供することができる。

付加的に２か所（またはそれ以上）、すなわちブロン
ズ等の一方の金属を有する第１の部分および真鍮等の別
の金属を有する第２の部分に樹脂混合物を配合すること
によって、１種類以上の金属からキャストされた外観を
与える物体を作成することができる。例えば、タイルの
外側端部に沿ったパターンが真鍮に見えて、一方タイル
の内側断面におけるパターンがブロンズに見えるように
構成してもよい。

従来のセラミックを上回る本発明による金属様のタイ
ルの利点は、セラミックタイルがこれを脆くなくすため
に必然的により薄く、従って比較的に薄い金属タイルよ
りも重く、これがセラミックタイルを運搬および保管す
るのをより高価とするということである。また、金属様
タイルは、困難なく切断して空間要求に順応し、一方セ
ラミックタイルは切断するのが困難である。

タイル等の本発明により作成された物体が比較的に薄
く製造できるとしても、所望により裏打ちを物体に適用
してこれをより厚くあるい標準サイズに適合させること
ができる。例えば、図４に示すタイル20の底部にアルミ
ニウムハニカムシート28で被覆された薄い繊維ガラスシ
ート27の裏打ちを付し、次いで薄い繊維ガラス網状物29
で被覆してもよい。この方法において、工業規格に適合
させるために、1/8インチ厚のタイルを1/4インチ厚に作
成することができる。

図５は、プラスチック本体およびプラスチックバイン
ダーにより一緒に保持されたブロンズまたはその他の金
属粉末、例えば真鍮により形成された輪郭を付けた面領
域23を有するキャストされた建築用成形物22を説明し、
上記面は成形体がブロンズあるいはどのようなその他の
金属を使用したとしてもその金属から構成されたように
見えるように研磨されている。成形体が主としてプラス
チックから構成されているので、木材成形の方法で壁に
糊付けまたは別の方法で付着できる。固形のブロンズ
は、壁に容易に付着させるのには重すぎる。かゝる成形
体は、絵画用の額を作成するのにも使用できる。

図６に示した花瓶24において、金属面領域25が液状モ
ノマーおよび金属粒子の混合物を含有する型を回転させ
てより重い粒子を面領域に移動させる遠心力を与えるこ
とによって形成し、一方より軽い粒子は、モノマーを重
合しそして硬化させる前に内側表面上に層を形成する。

これらの部片は、本発明を使用して製造されたものだ
けである。内部またはアウトドアに使用する多くの種類
の製品を形成することも可能である。これだけではなく
また排他的リストとする意図はないが例として、本発明
を使用して彫刻された装飾品、頭板、ボックスおよび全
て金属部片を模倣する手触りおよび外観を有するその他
の部片を形成することができる。これは、装飾性の製
品、例えば壁および床用タイル、カウンタートップ表
面、デスクトップ、テーブルトップ、家具部片、ポンプ
止め具、装飾品（trim）、プランター、段階用のレー
ル、装飾用ブラケット、パネル、棚、絵画用の額および
照明器具に使用できる。アウトドアに使用する製品にお
いて、ドア、屋根用タイル、とい、芝生および庭用家
具、スイミングプール用タイルおよび装飾品、ビルの外
面、海浜用ハードウェアおよびアクセサリー、自動車本
体部品およびアクセサリー、道具、玩具および競技用装
置に利用できる。樹脂混合物の成分を変更することによ
って、作成された物体は、特定の用途に合致する。例え
ば、物体をアウトドア用途に使用するつもりの場合、樹
脂は、その目的に好適でなければならない。

部片を形成するための混合物に包含される金属粒子の
相対量は、部片の所望の最終重量に依存し、そしていく
つかの場合ポリエステルの重量と等しいあるいは５倍ま
での重さの金属粒子の量を使用して比較的に重い部片を
製造しそして該部片が金属から構成されているという錯
覚を増すことができる。花瓶、テーブルランプ底部ある
いはその他の三次元物体の場合、重量を増すと部片の安
定性が得られる。

作用する「外観」因子の別の態様は、金属光沢を有す
る同様の物体と対照して本発明による物体により作成さ
れた印象である。光沢のある物体は、本来の真正な金属
であるとの視覚的認識に対して緩和する輝いた外観を有
しており、一方本発明による物体は、柔らかな金属光沢
を有しておりそして時間が立つと光沢のある物体に欠け
ている天然の錆を有する。

前述の通りの本発明が従来技術の改良であるが、互い
に別の面と結合させることをもくろまれた装飾性の外側
表面および機能的な内側表面を有する製品に特に非常に
好適である製品に作成できる更に別の改良がある。タイ
ル、成形体、装飾品等がこれらの種類の製品の例であ
る。

更に別の改良は、成形された内側表面を鑢かけして成
形段階で形成しそして浮遊性の粒子を覆う薄いプラスチ
ック表皮を除去することを包含する。鑢かけは、内側表
面上の浮遊性の粒子を破壊して浮遊性の粒子の内部およ
び外部の両方を露出させる。鑢かけは、物体の内側表面
をサンドブラスターまたは紙鑢かけする等の数多くの方
法で行われる。その結果内側表面は平滑となる代わりに
粗面化され若干不規則となる。この粗面化された内側表
面は接着剤、糊およびその他のマスティッスに対する改
良された結合性を提供する。

成形品におけるセラミック微細球体である浮遊性の粒
子を提供し、次いで製品の内側表面を鑢かけすることに
よって、内側表面は、機能的にそして美的にセラミック
製品の特性を取り入れる。タイル、成形体等をセラミッ
クタイルおよび成形体と同一の方法で使用できる。例え
ば、その工業における基準セラミックタイル厚に合致す
る1/4インチ厚のタイルを製造してもよい。1/4インチ厚
タイルは、付着裏打ちなしに製造でき、そして壁、床、
カウンタートップ等にセラミック工業に公知の接着剤で
結合できる。裏打ちの使用の排除はまた、労力、時間お
よび1/8インチタイル上への裏打ちの設備費を省く。

この方法に従って作成されたタイルを示す図７におい
て、タイル30は、内側表面31および外側表面32（図示せ
ず）を有している。

タイル30は、図１に関して記載した物体を作成するの
に使用したのと同様な方法で形成される。タイル30を製
造するに当たって、液状のプラスチック樹脂、粉末金
属、触媒（または硬化剤）および中空セラミックビーズ
を混合して樹脂混合物を形成する。その他の添加剤、例
えば燃焼遅延剤、UV吸収剤、促進剤および蒸気鎮静剤を
包含させて製品の物性を増加させそして混合物の物理的
操作を改良することができる。

液状のプラスチック樹脂の例は、R 0059（HK Researc
h Corporation社製のポリエステル樹脂）およびHetron
425 P（Ashland Chemicals.Inc.社製のポリエステル樹
脂）である。粉末金属、例えばＢ−406 bRONZEまたはＣ
−118 Copper（U.S.Bronze社製）を利用できる。触媒ま
たは硬化剤は、有機過酸化物触媒、例えばLeupersol DD
M（Lucidol Penwalt Corporation社製）またはHi−Poin
t 90（Witoco Corporation社より販売）であることがで
きる。中空セラミックビーズは、例えばPQ Corporation
のExtendospheres SGまたはExtendospheres SF−12であ
ることができる。促進剤、例えばMooney Chemicals,Inc
社製の６％Cobalt Nap−Allまたは12％Cobalt Polycure
A＋を使用してゲル、製品の離型および硬化時間を変更
することができる。

樹脂混合物は、混合ドラム内で混合装置、例えばペイ
ントスターラーを用いてあるいはより洗練された配量添
加および撹拌装置を用いてブレンドされる。

樹脂混合物中の金属粉末の含有量は、液状プラスチッ
ク樹脂の重量の約15ないし約400％であることができ、
そして中空セラミックビーズ含有量は、金属粉末の重量
の約３％ないし約15％の範囲であることができる。触媒
および使用する場合には促進剤の量を変えて長時間のま
たは短時間のゲル、離型および硬化時間を提供すること
ができる。中空セラミックビーズの代わりに、シリカに
基づく材料、例えばガラス微細球体または多孔質表面を
提供するその他の材料を使用できる。

樹脂混合物は、シリコーンゴムまたはウレタンエラス
トマーから作成された柔軟な型中でキャストすることが
できる。使用する触媒および促進剤の量に依存してゲル
時間は、約５ないし約60分間にわたることができそして
離型時間は、約10ないし約180分間にわたることができ
る。物体の室温硬化は一般には、約48ないし約72時間か
かる。硬化を促進するため、物体を低温オーブン中で例
えば２時間150゜Fでベーキングして完全な硬化を提供す
ることができる。

一度物体が完全に硬化されると、該物体は型から除去
されそしてセラミックビーズを含有する物体の内側を鑢
かけして成形の際に形成された薄いプラスチック表皮を
除去し、そして標準タイル用接着剤を使用して良好な機
械的結合を促進する粗い表面を創作する。粗面化された
表面は、54グリット酸化アルミニウム鑢を使用して２な
いし３秒間サンドブラスターかけすることによって得る
ことができる。同一の目的を達成する異なるグリットお
よびベース材料の種々のその他のサンドブラスター用媒
体がある。粗面化された表面は、薄いプラスチック表皮
の除去および物体の内側表面上の微細球体の破壊の結果
生じた多孔質テクスチャーを有している。

サンドブラスターは、物体の内側表面をロゴ、名称ま
たはその他のデザインで印を付けるのにも使用できるの
で特に良好な方法である。内側表面を所望の印の型板で
破壊し、次いで内側表面をサンドブラスターかけするこ
とによって、物体は、所望の印の刻印を包含する（図７
参照）。

内部セラミック表面を鑢かけした後、金属表面を磨い
て、輝いている金属性の外側表面を提供する。これは、
例えば二段階法で達成される。第一段階は、物体の外側
表面上の粒子を覆うプラスチックの外側層を除去し、従
って金属を露出させそして平滑な金属性表面を提供する
切断研磨を包含する。切断研磨は、種々の研磨スタイ
ル、ベース材料および研磨化合物を用いて行うことがで
きる。例えば、切断研磨は、Lea Manufacturing Co.,In
c.社からのLearock 857化合物を使用して1750rpmで12イ
ンチフラネルバイアスバフを用いて行うことができる。
第二段階は、高い光沢あるいは鏡面仕上げを物体の金属
性外側表面上に提供するいわゆるカラー研磨である。Le
a Manufacturing Co.,Inc.社からのLearock 349E バー化合物を使用して1750rpmでの12インチフラネル
バイアスバフはこの目的を達成する。

研磨が終了した後、研磨用化合物残留物を除去して透
明な保護被膜の引き続いての接着のためのきれいな表面
を提供し、そして物体の美的性質を改良および保護す
る。清掃は、圧力洗浄および超音波清掃を含む種々の方
法により達成される。清掃溶液は、酸性であってもアル
カリ性であってもよい。清掃操作の例として、超音波タ
ンクを20部の水と１部の洗浄剤、例えばMitchell−Broa
dford International Corp.社からのMi−Clean 310の溶
液で満たすことができる。物体を上記タンクに配置し、
そして残留物の量に依存して30秒ないし10分間清掃す
る。一度物体が清掃されると、清掃溶液残留物のないよ
うに濯がれる。地域的水供給源に通常存在するカルシウ
ムまたはマグネシウムを含有せず、従って表面に水滴跡
を残さないので脱イオン水を使用してもよい。脱イオン
水を濯ぎのために使用した場合仕上げ物体を風乾しても
よい。

清掃および乾燥物体は、次いで外側装飾性表面上で透
明な保護被膜で覆われる。この被膜は、金属表面を曇ら
せるのを防ぎ、そして融合および引っ掻きに対してこれ
を保護する。被膜として有効なのは、建築用被膜、粉末
被膜、エナメルおよびラッカーである。特定の被膜の例
として、Agate Lacquer Manufacturing Co.,Inc社製の2
02W Baking LacquerおよびHydrocoat Company社製のHyd
roshield Plusが挙げられる。被覆は、従来の噴霧技術
を使用して適用することができる。かゝる技術の一つ
は、Binks Manufacturing社製のModel 2001SSスプレー
ガンと組み合わせて圧縮空気を利用してベーキングラッ
カーで物体の外側装飾性表面を被覆する。噴霧した後、
被膜の硬化を促進するために物体をベークすることがで
きる。ベーキング温度および時間は、使用する被膜に依
存して約150゜Fないし約250゜Fおよび約５ないし約90分
の範囲である。202W Baking Lacquerで被覆された物体
は代表的には約175゜Fで約45分間ベークされる。

上記の改良を含む本発明の例を以下に挙げる。

例３ 樹脂混合物を以下のものから形成した。

100gの樹脂（Ashland Chemical Hetron 425P）； 25gの金属粒子（Bronze Powder B−406,United States
Bronze Powders,Inc.）； 1.50gの触媒（Witco Hi−Point 90,Witco Corp）； 1.75gの中空セラミック微細球体（Extendospheres SG,P
Q Corporation）； 0.50gの促進剤（６％Cobalt Nap−All,Mooney Chemical
s,Inc.）； 3.00gの蒸気鎮静剤（Modifier C,Aristech Chemical,In
c.）；および 5.00gの燃焼遅延剤（Nayacol APE1540,Nayacol Product
s,Inc.）。

この混合物から形成された1/4インチ平面タイルの内
側表面をサンドブラスターかけして粗面セラミックビー
ズを露出させた。このタイルは、タイルが金属から構成
されたという外観を与える輝いた装飾性の金属外側表面
を有していた。このタイルの内側表面は、セラミックタ
イル工業に公知の接着剤を使用して別の表面に結合でき
た点でセラミックタイルと同様に機能的に作用した。

例４ 樹脂混合物を以下のものから形成した。

100gの不飽和ポリエステル樹脂（Polylite 32−358,Rei
chhold Chemicals,Inc.）； 50gの金属粒子（Ｃ−112 Copper,United States Bronze
Powders,Inc.）； 2.0gの触媒（Lupersol DDM−9,Lucidol Penwalt Corpor
ation）； 2.5gの中空セラミック微細球体（Extendospheres SF−1
2,PQ Corporation）；および 1.00gの蒸気鎮静剤（BYKS740,BYK Chemie）。

この樹脂混合物を内側表面上でサンドブラスターかけ
して粗面セラミックビーズを露出させた。再び、このタ
イルの外側の装飾性表面は、輝きそして金属性であり、
一方1/4インチタイルの内側表面は、セラミックタイル
のように機能した。

好ましい態様を示しそして記載したが、多くの変化お
よび変更が本発明の基本的精神を逸脱することなしにな
されることが認識されるであろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０８Ｋ 3/08 ＫＡＢ Ｃ０８Ｋ 3/08 ＫＡＢ Ｃ０８Ｌ 33/04 ＬＨＵ Ｃ０８Ｌ 33/04 ＬＨＵ 63/00 ＮＫＵ 63/00 ＮＫＵ Ｅ０４Ｆ 13/18 8913−2Ｅ Ｅ０４Ｆ 13/18 Ａ // Ｂ２９Ｋ 105:16 Ｂ２９Ｌ 31:10 (72)発明者 エプシュタイン，マーチン アメリカ合衆国 01810−3301 マサチ ューセッツ州 アンドーバー キャンド ルウッド ドライブ 21 (56)参考文献 特開 昭61−35913（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−38212（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−230714（ＪＰ，Ａ) 特公 昭60−39005（ＪＰ，Ｂ２)

Claims (40)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】硬化樹脂と一体に形成されそして一緒に結
   合した金属粒子が集中された一方の表面を有しており、
   また硬化の際に均一の収縮を保持する浮遊性の粒子手段
   を含む硬化プラスチックによりこれと一体に成形されそ
   して一緒に結合した、前記浮遊性の粒子手段が集中され
   た他方の表面を有しており、両表面によって物体の形状
   が保持されている硬化プラスチック樹脂から作成された
   物体。
2. 【請求項２】該物体が平面状であり、金属粒子がブロン
   ズ、真鍮、アルミニウム、シロメまたは銅であり、そし
   て均一の収縮を保持する浮遊性の粒子手段が非金属粒子
   であり、なおかつ該物体の硬化の際の不均一な収縮によ
   る歪みを防ぐ手段からなる請求の範囲第１項記載の物
   体。
3. 【請求項３】硬化樹脂と一体に形成されそして一緒に結
   合した金属粒子が集中された一方の表面を有しており、
   また硬化の際に均一の収縮を保持する手段を含む硬化プ
   ラスチックと一体に成形されそして一緒に結合した他方
   の表面を有しており、両表面によって物体の形状が保持
   されている硬化プラスチック樹脂から作成された物体で
   あって、該物体が平面状であり、該金属粒子がブロン
   ズ、真鍮、アルミニウム、シロメまたは銅であり、そし
   て該均一の収縮を保持する手段が浮遊性の粒子であって
   そして該物体の硬化の際の不均一な収縮による歪みを防
   ぐ手段からなりかつ該浮遊性の粒子が前記他方の表面に
   集中されている、上記物品。
4. 【請求項４】該浮遊性の粒子が未硬化樹脂の密度より少
   ない密度を有する請求の範囲第３項記載の物体。
5. 【請求項５】浮遊性の粒子の容量が、物体中の金属粒子
   の容量と略等しい請求の範囲第３項又は第４項記載の物
   体。
6. 【請求項６】該浮遊性の粒子がセラミックまたはガラス
   の中空微細球体またはポリエチレンまたはポリプロピレ
   ンの粉末である請求の範囲第３項ないし第５項のいずれ
   かに記載の物体。
7. 【請求項７】金属粒子が集中された一方の表面を研磨し
   て金属性の外観を物体に付与した請求の範囲第３項ない
   し第６項のいずれかに記載の物体。
8. 【請求項８】未硬化樹脂が不飽和ポリエステル、アクリ
   レート、メタクリレート、スチレン、メチルスチレン、
   エポキシ、アリルおよびジアリルフタレートから成る群
   より選択されたモノマーである請求の範囲第３項ないし
   第７項のいずれかに記載の物体。
9. 【請求項９】物体が厚さ約0.3mmないし約1.0mmの表層で
   あって金属粒子が集中した層を有する実質的に平面状の
   タイルであり、該金属粒子が約200ないし約300Taylorメ
   ッシュのサイズである請求の範囲第３項ないし第８項の
   いずれかに記載の物体。
10. 【請求項１０】主として硬化プラスチック樹脂から作成
    され、そして未硬化樹脂よりも稠密でありかつ樹脂によ
    り互いに結合されている金属粒子が集中した層により形
    成された一方の表面を有しており、そして未硬化樹脂よ
    りも稠密でなくかつ樹脂により互いに結合されている浮
    遊性の粒子が集中した層により形成された他方の表面を
    有している物体であって、上記金属粒子が集中した層に
    よって形成された表面が研磨されて外側表面において硬
    化樹脂を除去し、そして金属粒子を露出させることによ
    って金属性外観が物体に付与された上記物体。
11. 【請求項１１】金属粒子が約100ないし325Taylorメッシ
    ュのサイズを有している請求の範囲第10項記載の物体。
12. 【請求項１２】金属粒子がブロンズ、真鍮、アルミニウ
    ム、シロメまたは銅であり、そして浮遊性の粒子がセラ
    ミックまたはガラス微細球体またはポリエチレンまたは
    ポリプロピレン粉末である請求の範囲第10項又は第11項
    記載の物体。
13. 【請求項１３】物体の、金属粒子が集中した層によって
    形成された一方の表面および浮遊性の粒子が集中した層
    によって形成された他方の表面の実質的に均一な収縮を
    保証することによって物体の歪みを実質的に避けるのに
    十分な量で浮遊性の粒子が存在する請求の範囲第10項な
    いし第12項のいずれかに記載の物体。
14. 【請求項１４】物体が平面状である請求の範囲第10項な
    いし第13項のいずれかに記載の物体。
15. 【請求項１５】未硬化形態の樹脂が不飽和ポリエステ
    ル、アクリレート、メタクリレート、スチレン、メチル
    スチレン、エポキシ、アリルおよびジアリルフタレート
    から成る群より選択された請求の範囲第10項ないし第14
    項のいずれかに記載の物体。
16. 【請求項１６】金属性の外観を持つ外側表面および他方
    の表面を有している形成された物体を作成する方法であ
    って、 （ａ）液状モノマー樹脂、硬化剤、金属粒子および硬化
    の際に外側表面および他方の表面の実質的に不均一な収
    縮を避ける手段の樹脂混合物を形成し、 （ｂ）該樹脂混合物を物体の形態を創作するのに適合す
    る型内に保持し、 （ｃ）樹脂混合物の硬化の前に金属粒子を外側表面に移
    動させることによって該外側表面上に金属粒子の集中さ
    れた層を形成し、 （ｄ）樹脂の硬化に先立って型内で樹脂混合物中に実質
    的に不均一な収縮を防ぐ手段を、前記他方の表面側に集
    中させ、そして （ｅ）樹脂混合物を硬化させて形成された物体を創作す
    る 段階を含んでなる、上記方法。
17. 【請求項１７】（ｆ）物体の外側表面を研磨して物体に
    金属性の外観を付与する付加的な段階を含んでなる請求
    の範囲第16項記載の方法。
18. 【請求項１８】金属性の外観を持つ外側表面および他方
    の表面を有している形成された物体を作成する方法であ
    って、 （ａ）液状モノマー樹脂、硬化剤、金属粒子および浮遊
    性の粒子の樹脂混合物であって、該金属粒子が液状モノ
    マー樹脂のものより大きい密度を有しておりそして該浮
    遊性の粒子が液状モノマー樹脂のものより小さい密度を
    有している樹脂混合物を形成し、 （ｂ）該樹脂混合物を物体の形態を創作するのに適合す
    る型内に注ぎ、 （ｃ）金属粒子が樹脂混合物が硬化する前に物体の外側
    表面側に集中するように樹脂混合物中の金属粒子を物体
    の外側表面に移動させ、 （ｄ）浮遊性の粒子が樹脂混合物が硬化する前に他方の
    表面側に集中するように樹脂混合物中の浮遊性の粒子を
    物体の他方の表面に移動させ、そして （ｅ）樹脂混合物を硬化させる 段階を含んでなる、上記方法。
19. 【請求項１９】（ｆ）物体の外側表面を研磨して物体に
    金属性の外観を付与する付加的な段階を含んでなる請求
    の範囲第18項記載の方法。
20. 【請求項２０】樹脂混合物中の浮遊性の粒子の量が物体
    の所望の形状を保持させるために硬化の際に物体の外側
    表面および他方の表面の実質的にバランスのとれた収縮
    を保証するのに十分な量である請求の範囲第18項又は第
    19項記載の方法。
21. 【請求項２１】樹脂混合物中の浮遊性の粒子の容量が樹
    脂混合物中の金属粒子の容量と略等しく、そして浮遊性
    の粒子の密度が未硬化樹脂の密度より小さい請求の範囲
    第18項ないし第20項のいずれかに記載の方法。
22. 【請求項２２】金属粒子がブロンズ、銅、アルミニウ
    ム、シロメまたは真鍮であり、そして浮遊性の粒子がセ
    ラミックまたはガラス微細球体またはポリエチレンまた
    はポリプロピレン粉末であり、液状モノマーが不飽和ポ
    リエステル、アクリレート、メタクリレート、スチレ
    ン、メチルスチレン、エポキシ、アリルまたはジアリル
    フタレートである請求の範囲第18項ないし第21項のいず
    れかに記載の方法。
23. 【請求項２３】硬化プラスチック樹脂から作成され、硬
    化プラスチック樹脂を形成する未硬化樹脂より稠密な金
    属粒子が集中した層より形成されそして硬化プラスチッ
    ク樹脂と一体に形成されそして互いに結合している装飾
    性のある外側表面を有しており、そして未硬化樹脂より
    稠密でない浮遊性の粒子が集中した層より形成され、そ
    して硬化プラスチック樹脂と一体に形成されそして互い
    に結合している機能性内側表面を有している物体であっ
    て、該装飾性のある表面が金属粒子に露出された表面を
    有しており、それによって金属性の外観が物体に付与さ
    れており、そして該内側の機能性表面が浮遊性の粒子が
    露出された研磨された表面であり、それによって別の物
    体に結合するのに適合した表面が作成されている上記物
    体。
24. 【請求項２４】浮遊性の粒子がセラミックまたはガラス
    である請求の範囲第23項記載の物体。
25. 【請求項２５】浮遊性の粒子が中空のセラミック微細球
    体である請求の範囲第24項記載の物体。
26. 【請求項２６】内側の機能性表面が、破壊された浮遊性
    の粒子が研磨露出され、それによって内側の機能性の表
    面が粗面化されかつ多孔性のテクスチャーを有している
    研磨された表面である請求の範囲第23項記載の物体。
27. 【請求項２７】浮遊性の粒子がガラスまたはセラミック
    微細球体であり、そして金属粒子がブロンズ、真鍮、ア
    ルミニウム、シロメまたは銅である請求の範囲第26項記
    載の物体。
28. 【請求項２８】物体が実質的に平面状のタイルまたは成
    形体であり、硬化プラスチック樹脂が不飽和ポリエステ
    ル、アクリレート、メタクリレート、スチレン、メチル
    スチレン、エポキシ、アリルおよびジアリルフタレート
    から成る群より選択された未硬化樹脂より形成され、金
    属粒子が未硬化樹脂の約15％ないし約400％の量で存在
    し、そして浮遊性の粒子が金属粒子の重量の約３％ない
    し約15％の量で存在する請求の範囲第26項記載の物体。
29. 【請求項２９】浮遊性の粒子がセラミック微細球体であ
    り、そして金属粒子がブロンズ、真鍮、アルミニウム、
    シロメまたは銅である請求の範囲第28項記載の物体。
30. 【請求項３０】外側装飾性表面上の金属粒子が集中した
    層が約0.3mmないし1.0mmの厚さであり、そして金属粒子
    が約200ないし約300Taylorメッシュのサイズである請求
    の範囲第29項記載の物体。
31. 【請求項３１】別の表面に結合させるのに適した外側の
    装飾性表面および内側の機能性表面を有している形成さ
    れた物体を作成する方法であって、 （ａ）液状プラスチック樹脂、硬化剤、金属粒子および
    浮遊性の粒子の樹脂混合物であって、該金属粒子が液状
    プラスチック樹脂のものより大きい密度を有しておりそ
    して該浮遊性の粒子が液状プラスチック樹脂のものより
    小さい密度を有している樹脂混合物を形成し、 （ｂ）該樹脂混合物を物体の形態を創作するのに適合す
    る型内に注ぎ、 （ｃ）金属粒子が樹脂混合物が硬化する前に物体の外側
    の装飾性表面側に集中するように樹脂混合物中の金属粒
    子を物体の外側の装飾性表面に移動させ、 （ｄ）浮遊性の粒子樹脂が混合物が硬化する前に内側の
    機能性表面側に集中するように樹脂混合物中の浮遊性の
    粒子を物体の内側の機能性表面に移動させ、 （ｅ）樹脂混合物を硬化させ、そして （ｆ）内側の機能性表面を研磨して内側の機能性表面に
    おいて浮遊性の粒子を露出させる 段階を含んでなる、上記方法。
32. 【請求項３２】（ｇ）物体の外側表面を磨いて外側の装
    飾性表面で金属粒子を露出させ、そして金属性の外観を
    物体に付与する付加的な段階を含んでなる請求の範囲第
    31項記載の方法。
33. 【請求項３３】樹脂混合物中の浮遊性の粒子の量が物体
    の所望の形状を保持させるために硬化の際に物体の外側
    の装飾性表面および内側の機能性表面の実質的にバラン
    スのとれた収縮を保証するのに十分な量である請求の範
    囲第31項又は第32項記載の方法。
34. 【請求項３４】金属粒子がブロンズ、銅、アルミニウ
    ム、シロメまたは銅であり、そして浮遊性の粒子がセラ
    ミックまたはガラス微細球体であり、そして液状のプラ
    スチック樹脂が不飽和ポリエステル、アクリレート、メ
    タクリレート、スチレン、メチルスチレン、エポキシ、
    アリルまたはジアリルテレフタレートである請求の範囲
    第31項ないし第33項のいずれかに記載の方法。
35. 【請求項３５】内側の機能性表面を研磨して内側の機能
    性表面で浮遊性の粒子を破壊し、粗面化されそして多孔
    質のテクスチャーを有する表面を創造する請求の範囲第
    31項記載の方法。
36. 【請求項３６】浮遊性の粒子がセラミック微細球体であ
    る請求の範囲第35項記載の方法。
37. 【請求項３７】形成された物体がタイルまたは成形体で
    ある請求の範囲第31項ないし第36項のいずれかに記載の
    方法。
38. 【請求項３８】浮遊性の粒子が未硬化樹脂の密度より低
    い密度を有しており、そして金属粒子が未硬化樹脂の密
    度より高い密度を有している請求の範囲第２項記載の物
    体。
39. 【請求項３９】浮遊性の粒子の容量が該物体中の金属粒
    子の容量と略等しい請求の範囲第38項記載の物体。
40. 【請求項４０】浮遊性の粒子がセラミックの中空微細球
    体またはポリエチレンまたはポリプロピレンの粉末であ
    る請求の範囲第38項記載の物体。