JP2005252881A - 閾値マトリクスの作成方法及びその閾値マトリクス - Google Patents

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Abstract

【課題】走査方向の画像のむらの目立ちにくいドットパターンを生成することを可能とする閾値マトリクスを提供する。
【解決手段】連続調画像を2値画像であるドットパターンに変換する閾値マトリクスにおいて、前記閾値マトリクスにより、各画素値が網パーセント50[%]に対応する値を有する連続調画像データを2値化して生成されるドットパターンを周波数領域に変換した際のグラフの、ドットパターンの少なくとも走査方向に対応する角度θの強度を弱めることで、ドットパターンの走査方向MSのドット周囲長を短くする。
【選択図】図4

Description

この発明は、連続階調画像を2値画像であるドットパターンに変換するFMスクリーンあるいはストキャスティック(stochastic)スクリーンと呼ばれるスクリーンを作成するための閾値マトリクスの作成方法及びその閾値マトリクスに関し、例えばフイルムセッタ、プレートセッタ、CTP(Computer to Plate)装置、CTC(Computer to Cylinder)装置、DDCP(Direct Digital Color Proof)システム等の印刷分野機器(出力システム)、その他インクジェットプリンタあるいは電子写真プリンタに適用して好適な閾値マトリクスの作成方法及びその閾値マトリクスに関する。
従来から、印刷分野では、線数、角度、ドット形状で特徴付けられる、いわゆるAM(振幅変調)スクリーンの他、FM(周波数変調)スクリーンが採用されている(特許文献1参照)。
このFMスクリーン用の閾値マトリクスを作成する技術が上記特許文献1に提案されている。
この特許文献1に係る技術では、既に決定された閾値の位置と新たに決定する閾値の位置との距離が最も離れるように閾値位置を決定することで閾値マトリクスを昇順あるいは降順に作成する。このようにして作成された閾値マトリクスを用いた2値画像のドットパターンでは、ドットが片寄ることがなく、また、閾値マトリクスの繰り返しを原因とする周期性が現れないという優れた特徴を有する。
なお、閾値マトリクスの作成に関し、以下に示す特許文献を上げることができる。
特許文献2に係る技術は、あるドットパターンが持つ低周波成分で、白画素(未黒化画素)中、低周波成分が最も弱い画素と、黒化画素中、低周波成分が最も強い画素を抽出し、抽出した白画素と黒化画素を入れ替えることでドットパターンの平滑化を図る技術である(特許文献2参照)。
特許文献3に係る技術は、閾値マトリクス中、閾値マトリクスが持つ低周波成分の最も弱い位置に次の黒化画素が配置されるように閾値位置を決定していく技術である(特許文献3参照)。
特許文献4に係る技術は、ある階調までの閾値マトリクス中の閾値配列が決定しているとき、次階調の閾値位置を決める際、低周波成分を強めない位置に黒化画素が配置されるように閾値位置を決める技術である(特許文献4参照)。
特許文献5に係る技術は、ある階調での理想的なドットパターンが与えられている場合に、このドットパターンに基づき、上記特許文献2〜4の技術を適用し、閾値マトリクスを作成する技術である(特許文献5参照)。
特開平8−265566号公報 特許第3400316号公報 特開2001−292317号公報 特開2002−368995号公報 特開2002−369005号公報
ところで、FMスクリーンをオフセット印刷で用いる場合、画像品質上でざらつきが目立つという不具合がある。またFMスクリーンでは、印刷時、あるいは印刷の中間工程であるフイルムの出力時、あるいはCTP装置による刷版の出力時に、ドットゲインが大きくなったり、画像再現が不安定になる等の不具合が発生する。
従来技術に係るFMスクリーンでは、1(1×1)画素FM、4(2×2)画素FMのように、ドットサイズが1画素からなるドットサイズ、あるいは4画素からなるドットサイズのようにドットサイズが決定されると、FMスクリーンを作成するアルゴリズムによって閾値マトリクスを構成する閾値の配列が決定されて出力品質が決定してしまい、ドットサイズのみが、FMスクリーンの品質を決めるパラメータになっている。例えば、ハイライト側で2×2画素FMのドットを安定して再現することができない出力システムに対して、ドットサイズを3×3画素FMに決定すると、中間調の解像度(パターン周波数あるいはパターン解像度という。)が低下し画像品質が低下する。
図19には、従来技術に係る2×2画素FMの網パーセントが5%のハイライトHL側でのドットパターン1と、網パーセントが50%の中間調でのドットパターン2を示すとともに、3×3画素FMの網パーセントが5%のハイライトHL側でのドットパターン3と、網パーセントが50%の中間調でのドットパターン4を示している。
また、図20は、図19の2×2画素FMのドットパターン2に対してFFT(高速フーリエ変換)をかけた場合のパワー図を示し、図21は、図19の3×3画素FMのドットパターン4に対してFFTをかけた場合のパワー図を示している。
図19中、中間調の50%において、2×2画素FMのドットパターン2は、3×3画素FMのドットパターン4に比較してざらつきは少ないが、網パーセントの印刷への再現性は悪い。その一方、中間調の50%において、3×3画素FMのドットパターン4のパターン周波数6は約13[c/mm]であり、2×2画素FMのドットパターン2のパターン周波数5である約20[c/mm]に比較して低くなる。ここで、ピーク値のパターン周波数6、5は、それぞれピーク空間周波数fpeakとも呼ぶ。
なお、イメージセッタ及びCTP(Computer to Plate)装置等の出力システムの出力解像度(以下、出力システムの解像度を出力解像度Rという。)は、例えば2540[画素/インチ]=100[画素/mm](や2400[画素/インチ]=94.488[画素/mm])のように設定されているが、この場合、1×1画素FMのドットサイズが10[μm]×10[μm](10.6[μm]×10.6[μm)となり、2×2画素FMのドットサイズが20[μm]×20[μm](21.2[μm]×21.2[μm])になる。この明細書において、出力解像度Rと図19、図20に示したドットパターン2、4のパターン周波数5、6とは異なる。
上述したFMスクリーンのドットパターン2、4におけるざらつきやドットゲインが大きいということは、AMスクリーンのドットパターンを構成するドットと比較して、FMスクリーンのドットが小さく、従って、同一の網パーセントであっても、ドットパターンを構成する単位面積当たりのドットの周囲長が長いことを原因としていると考えられる。
また、一般的な画像描画装置、例えばフイルムセッタ、プレートセッタ、CTP装置、CTC装置、DDCPシステム、インクジェットプリンタ、あるいは電子写真プリンタでは、高速な描画を行う主走査方向と、この主走査方向と略直交する副走査方向に低速に副走査することで、記録媒体上に2次元画像であるドットパターンを描画する。
また、主走査方向の高速描画を行うために、複数の画素を一度に描画する、いわゆるマルチ描画(レーザで描画する装置であれば、マルチビーム描画)を行う画像描画装置が増加している。
しかしながら、マルチ描画の際の各走査線の不均一さ(レーザビームであれば、ビーム径やビーム強度の不均一さ)が、画像むら等の画像品質上の不具合の原因となっている。この場合、マルチ描画単位(マルチビーム単位)のむらが視認され易い。しかもこのマルチ描画単位(マルチビーム単位)のむらは、画像描画装置から出力しようとするドットパターンが高精細になればなるほど視認し易くなり、特に高精細なドットパターンであるFMスクリーンでは問題になる場合が多い。
この発明は、上述した従来技術に係るFMスクリーン等の課題を考慮してなされたものであり、画像のむらの目立ちにくいドットパターンを生成することを可能とする閾値マトリクスの作成方法及びその閾値マトリクスを提供することを目的とする。
また、この発明は、走査方向の画像のむらの目立ちにくいドットパターンを生成することを可能とする閾値マトリクスの作成方法及びその閾値マトリクスを提供することを目的とする。
この発明の閾値マトリクスの作成方法は、連続調画像を2値画像であるドットパターンに変換する閾値マトリクスの作成方法において、中間調のうち、ある網パーセントでパターン周波数を決定する過程と、ホワイトノイズパターンに帯域フィルタをかけた後、2値化し、この2値パターンをドットを配置する候補位置にして、閾値の配列を決定する過程とを備え、前記帯域フィルタは、主たる周波数帯域通過特性を有する周波数が前記パターン周波数に略等しく、かつ前記周波数帯域通過特性の強度が角度に応じて変調されていることを特徴とする(請求項1記載の発明)。
この発明によれば、2値画像を形成するドットパターンが、前記パターン周波数を有し、かつドットパターン中、強度を弱くした角度方向のドット周囲長を短くすることができる。
なお、この発明において、ホワイトノイズパターンから2値パターンを作成する仕方は、第1に、ホワイトノイズパターンを周波数領域のパターンに変換し、さらにパターン周波数の帯域フィルタをかけ、再び空間領域に変換した後、2値化して2値パターンを作成する仕方と、第2に、ホワイトノイズパターンにパターン周波数を有する空間フィルタをかけた後、2値化して2値パターンを作成する仕方がある。また、パターン周波数の決定では、所定の強度、例えば最大強度の1/2以上の強度を有する周波数とし、パターン周波数に略等しくとは、図4A等に示す揺らぎ成分Δrを意味する。
この場合、前記パターン周波数の帯域フィルタを、前記ドットパターンの少なくとも主走査方向に対応する角度の強度を弱めることで、ドットパターンの主走査方向のドット周囲長を短くすることができる(請求項2記載の発明)。
また、前記パターン周波数の帯域フィルタを、前記ドットパターンの主走査方向及び副走査方向に対応する角度の強度を弱めることで、ドットパターンの主走査方向及び副走査方向のドット周囲長を短くすることができる(請求項3記載の発明)。
この発明の閾値マトリクスは、連続調画像を2値画像であるドットパターンに変換する閾値マトリクスにおいて、前記閾値マトリクスにより、各画素値が網パーセント50[%]に対応する値を有する連続調画像データを2値化して生成されるドットパターンを周波数領域に変換した際の周波数成分が前記パターン周波数に略等しく、かつ周波数成分の強度が角度に応じて変調されていることを特徴とする(請求項4記載の発明)。
この発明によれば、2値画像を形成するドットパターンが、特定のパターン周波数を有し、かつドットパターン中、強度を弱くした角度方向のドット周囲長を短かくすることができる。
この場合、周波数成分の強度は、前記ドットパターンの少なくとも主走査方向に対応する角度の強度を弱めることで、ドットパターンの主走査方向のドット周囲長を短くすることができる(請求項5記載の発明)。
また、周波数成分の強度は、前記ドットパターンの主走査方向及び副走査方向に対応する角度の強度を弱めることで、ドットパターンの主走査方向及び副走査方向のドット周囲長を均等に分布させることができる(請求項6記載の発明)。
さらに、この発明の閾値マトリクスは、連続調画像を2値画像であるドットパターンに変換する閾値マトリクスにおいて、前記閾値マトリクスにより、各画素値が網パーセント50[%]に対応する値を有する連続調画像データを2値化して生成されるドットパターンの副走査線に沿った方向の周囲長に対する主走査線に沿った方向の周囲長の比が、0.4以上0.8以下となることを特徴とする(請求項7記載の発明)。
このようにすれば、画像の主走査方向のむらを目立ちにくくすることができる。
この発明の閾値マトリクスは、連続調画像を2値画像であるドットパターンに変換する閾値マトリクスにおいて、前記閾値マトリクスを周波数領域に変換した際の周波数成分が前記ドットパターンのパターン周波数に略等しく、かつ周波数成分の強度が角度に応じて変調されていることを特徴とする(請求項8記載の発明)。この発明による閾値マトリクスにより作成したドットパターンは、所望の方向のむらを目立ちにくくすることができる(請求項8記載の発明)。
この場合、周波数成分の強度は、前記ドットパターンの少なくとも主走査方向に対応する角度の強度を弱めることで、ドットパターンの主走査方向のむらを目立ちにくくすることができる(請求項9記載の発明)。
また、周波数成分の強度は、前記ドットパターンの主走査方向及び副走査方向に対応する角度の強度を弱めることで、ドットパターンの主走査方向及び副走査方向のむらを目立ちにくくすることができる(請求項10記載の発明)。
この発明によれば、画像のむらの目立ちにくいドットパターンを生成することができる。
また、この発明によれば、所望の走査方向の画像むらが目立ちにくいドットパターンを生成することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施形態に係る閾値マトリクスの作成方法が適用された閾値マトリクス作成システム10の基本的な構成を示している。
図1例の閾値マトリクス作成システム10は、均一濃度のテストパターンを含む任意の画像データIを発生するとともに、この画像データIの2次元上のアドレス(x,y)を発生する画像データ発生器12と、アドレス(x,y)で読み出される閾値thを出力する複数の閾値マトリクスTMを格納する閾値マトリクス格納部14と、閾値thと画像データIとを比較して2値画像データHを出力する比較器16と、比較器16から出力される2値画像データHに対応するドットパターンデータHaを発生するドットパターン発生器18を含みドットパターンデータHaが表すドットパターンが所望のドットパターンとなるように閾値マトリクスTMの閾値配列(閾値位置)を決定する閾値マトリクス作成装置20と、ドットパターンデータHaに対応するドットパターンをフイルム、刷版PP、あるいは印刷物上に形成する出力システム22とから構成されている。
ここで、閾値マトリクス格納部14は、ハードディスク等の記録媒体であり、出力システム22を除く、画像データ発生器12、比較器16、ドットパターン発生器18及び閾値マトリクス作成装置20は、パーソナルコンピュータ(CPU、メモリ、キーボードマウス等の入力装置20a、ディスプレイ20b及びプリンタ20c等の出力装置を含む。)に格納されたプログラムを該コンピュータが実行することで達成される機能実現手段で構成することができる。また、閾値マトリクス作成装置20を構成する機能実現手段はハードウエアにより構成することも可能である。なお、閾値マトリクス作成装置20に含まれる機能実現手段の構成及び作用については後述する。
この実施形態において、出力システム22は、基本的には、露光ユニット26と印刷版材EMが巻かれたドラム27とを有するCTP装置の構成とされ、図示しない主走査モータにより高速で主走査方向MSに回転されるドラム27に巻かれた印刷版材EMに対して、ドットパターンデータHaに応じて画素毎にオンオフする複数のレーザビーム(記録ビーム)を出力する露光ユニット(マルチビーム露光ユニットともいう。)26を図示しない副走査モータによりドラム27の軸方向である副走査方向ASに移動させることで、印刷版材EM上に潜像としての2次元画像であるドットパターンを形成する。なお、レーザビームの数は、数百チャンネルにわたる場合もある。
ドットパターンの潜像が形成された印刷版材EM(通常、CMYK用のスクリーン角度が異なった4種の印刷版材)は、自動現像機28により現像処理されて、顕像化されたドットパターンが形成された刷版PPが作成される。作成された刷版PPが図示していない印刷機に装着され、装着された刷版PPに対してインキが付けられる。
なお、印刷版材EMが含む感光材料としては、特許第3461377号公報に開示されているような、アルカリ可溶性結着剤と、赤外光又は近赤外光を吸収し熱を発生する物質と、熱分解性でありかつ分解しない状態では前記結着剤の溶解性を実質的に低下させる物質を含むポジ型画像記録材料であることが好ましい。刷版PP用の印刷版材としては、アルミ板あるいはポリエステルフイルム等の支持体上に前記各物質を含む層が設けられた感光材料を含む画像記録材料であることが好ましい。
この場合、アルカリ可溶性結着剤としては、フェノール樹脂、アクリル樹脂、あるいはポリウレタン樹脂を含むものが用いられる。また、赤外光又は近赤外光を吸収し熱を発生する物質としては、染料、顔料、あるいはカーボンブラックが用いられる。さらに、熱分解性でありかつ分解しない状態では前記結着剤の溶解性を実質的に低下させる物質としては、オニウム塩、ジアゾニウム塩、あるいはキノンジアジド化合物を含む物質が用いられる。
刷版PPに付けられたインキが印画紙等の記録媒体である印刷用紙上に転移されることで、印刷用紙上に画像が形成された所望の印刷物を得ることができる。
また、後述するように、出力システムとしては、いわゆるレーザ光を用いた走査露光装置に限らず、面露光方式やインクジェット方式でフイルム、刷版あるいは印刷物を描画する装置、さらには、CTC印刷機等にも適用することができる。
なお、閾値マトリクス格納部14に格納されている閾値マトリクスTMの閾値配列は、DVD、CDROM、CD−R、半導体メモリ等のパッケージメディアであって持ち運ぶことの可能な記録媒体に記録して可搬することが可能である。
次に、図1に示した閾値マトリクス作成システム10を使用した閾値マトリクスの作成方法について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。なお、図2のフローチャートに係るプログラムを実行する主体は、閾値マトリクス作成装置20である。
まず、ステップS1において、3つのパラメータを設定する。第1のパラメータは、閾値マトリクス格納部14に設定される閾値マトリクスTMのサイズであり、N×N個の画素に対応するN×N個の閾値が格納される閾値マトリクスTMのサイズN×Nを設定する。閾値マトリクスTMは、アドレス(x,y)で決定される各位置(要素)に、0〜thmaxをとる閾値thが配置される。最大閾値thmaxの値は、8ビットの階調を持つシステムでは「255」、16ビットの階調を持つシステムでは「65535」に設定される。なお、以下、正方の閾値マトリクスサイズN×Nについての例を説明するが、長方の閾値マトリクスサイズN×Mを用いることもできる。実際上、閾値マトリクスTMは、画像の大きさに対応して、同じ閾値配列を有する閾値マトリクスサイズN×Nの閾値マトリクスTMがタイル状に複数敷きつめられた構成(スーパー閾値マトリクスSTMと呼ぶ。)として使用に供される。閾値マトリクスTMを構成する閾値thは、スーパー閾値マトリクスSTM全体の閾値配列を考慮して決定される。
なお、この実施形態において、出力システム22により出力可能な画素の大きさは、10[μm]×10[μm]=1×1画素ドット=1画素であるものとする。10[μm]×10[μm]は、この実施形態では、印刷版材EMを露光記録する際の露光ユニット26で制御可能な最小単位である。
第2のパラメータは、出力システム22から安定して出力可能な、換言すれば、出力システム22から出力される刷版PP上に安定して形成可能な最小サイズのドットの構成画素数である。この場合、最小サイズのドットは、1画素ドット(最小サイズのドットの構成画素数が1画素)、2画素ドット、3画素ドット、2×2画素(最小サイズのドットの構成画素数が4画素)ドット、2×3画素(6画素)ドット、3×3画素(9画素)ドット等に設定することができる。この実施形態において、刷版PP(実際上は、印刷物)上に安定して形成可能な最小サイズのドットは、ドットサイズが2×2の4画素からなる2×2画素ドットであるものとする。
第3のパラメータは、網パーセント(濃度パーセントともいう。)が、10%〜50%の中間調の中、所定の網パーセントでのパターン周波数、すなわち中間調ドットパターンのパターン周波数rである。中間調ドットパターンのパターン周波数rは、中間調でドットパターンが持つピーク空間周波数fpeak[c/mm]を指定する。
このピーク空間周波数fpeakは、実際上、画像のディテールの再現に対応する他、ざらつき等の画像品質に影響する。この実施形態においては、視覚的に十分に細かい20[c/mm]、すなわち、508(20×25.4)[LPI:Line Per Inch]にパターン周波数rを設定する(fpeak=r=20[c/mm])。
なお、このパターン周波数rの決定では、所定の強度、例えば1/2以上の強度を有する周波数を対象とする。
次に、ステップS2において、中間調において、パターン周波数rを持つように、ハイライトHLのドット候補位置及びシャドーSDのドット候補位置を決定するか、パターン周波数rで網パーセント50%におけるドット配置位置を決定する。
この場合、第1に、図3に示すように、閾値マトリクスTMのサイズN×Nと同一サイズN×Nの網パーセント50%でのホワイトノイズパターンWHをホワイトノイズ発生器30により作成する。ホワイトノイズパターンWHは、1×1画素ドットが空間領域にランダムに配置された画像である。なお、ホワイトノイズパターンWHは、網パーセント10%〜90%の中間調内任意の値で発生させることができる。ここでは網パーセント50%のホワイトノイズWHを発生させている。
第2に、このホワイトノイズパターンWHに対してFFT器(高速フーリエ変換器)32でFFT(高速フーリエ変換)をかけて周波数領域のパターンに変換し、さらに、図4Aに示す、主たる周波数帯域通過特性を有する周波数がパターン周波数rに略等しく、周波数帯域通過特性の強度が角度θに応じて変調されているパターン周波数帯域フィルタ(パターン周波数BPF)34によりパターン周波数r(±Δ:揺らぎ成分)の帯域フィルタをかける。
この場合、パターン周波数帯域フィルタ34は、種々の特性に変更可能であるが、ここでは、図4Aに示すように、角度θに対し、半径がパターン周波数rで等方性を有し、かつ図4Bに示すように、ドットパターンの主走査方向MSに対応する角度の強度が弱められた矩形状の強度分布52を有する周波数領域データAFFT2aが得られる特性であるものとする。強度分布52は、この図4A、図4Bでは、θ=0゜±32.4゜,180゜±32.4の間でゼロ値(図4B中、「0.0」)、それ以外の角度で最大値(図4B中、「1.0」)に設定している。
第3に、半径がパターン周波数rの水平方向が一部切り欠かれたリング状の周波数領域データAFFTにIFFT器(高速逆フーリエ変換器)36によりIFFT(高速逆フーリエ変換)をかけ、図4Cに示す連続階調画像の空間領域データA2aに変換する。
図4C中、ドットパターンの副走査方向ASは、縦軸に直交する方向(横軸に平行な方向)であり、ドットパターンの主走査方向MSは、横軸に直交する方向(縦軸に平行な方向)である。図4Cのドットのパターンの主走査方向MSに対応する角度θは、図4A、図4Bでは、θ=0゜,180゜である。
第4に、空間領域データA2aの各画素の値に対して、中央階調値(例えば、最大階調が255であれば、127)を比較器38により比較し、図4Dに示す2値パターンとしての2値データA2a_binを作成する。
この2値データA2a_bin中、黒化されている部分(領域)がハイライトHLでのドット配置位置となり、白抜けとなっている部分(領域)がシャドーSDでのドットの配置位置となる。
なお、2値データA2a_binは、必ずしも、網パーセントが50%のパターンになる訳ではないが、この実施形態では、2値データA2a_binの網パーセントが50%のパターンになるようにした。
また、パターン周波数帯域フィルタ34としては、図4A、図4Bに示したももの以外に、図5Aに示すように、角度θに対し、半径がパターン周波数rで等方性を有し、かつ図5Bに示すように、ドットパターンの主走査方向MSに対応する角度の強度が図4Bに比較して広い角度範囲で弱められた矩形状の強度分布54を有する周波数領域データAFFT2bが得られる特性に変更することもできる。
この強度分布54は、この図5A、図5Bでは、θ=0゜±26.6゜,180゜±26.6゜の間でゼロ値(図5B中、「0.0」)、それ以外の角度で最大値(図5B中、「1.0」)に設定している。
このように得られた周波数領域データAFFT2bにIFFT器36によりIFFTをかけると、図5Cに示す連続階調画像の空間領域データA2bに変換される。さらに、空間領域データA2bの各画素の値に対して、中央階調値を比較器38により比較し、図5Dに示す2値データA2b_binが作成される。
この2値データA2b_bin中、黒化されている部分(領域)がハイライトHLでのドット配置位置となり、白抜けとなっている部分(領域)がシャドーSDでのドットの配置位置となる。
また、パターン周波数帯域フィルタ34としては、図4A、図4B、図5A、図5Bに示したもの以外に、図6Aに示すように、角度θに対し、半径がパターン周波数rで等方性を有し、かつ図6Bに示すように、角度θに対して強度が正弦波状に変調された特性の強度分布56を有するように変更して、周波数領域データAFFT2cが得られるようにしてもよい。
図6A、図6Bに示すパターン周波数帯域フィルタ34は、ドットパターンの主走査方向MS及び副走査方向ASに対応する角度の強度が弱められている。
このように得られた周波数領域データAFFT2cにIFFT器36によりIFFTをかけると、図6Cに示す連続階調画像の空間領域データA2cに変換される。さらに、空間領域データA2cの各画素の値に対して、中央階調値を比較器38により比較し、図6Dに示す2値データA2c_binが作成される。
この2値データA2c_bin中、黒化されている部分(領域)がハイライトHLでのドット配置位置となり、白抜けとなっている部分(領域)がシャドーSDでのドットの配置位置となる。
なお、ホワイトノイズパターンWHから2値パターンとしての2値データA2a_binを作成する仕方は、上述したように、ホワイトノイズパターンWHを周波数領域のパターンに変換し、さらにパターン周波数rの帯域フィルタ34をかけ、再び空間領域に変換した後、2値化して2値データA2aを作成する仕方がある。が、この仕方以外に、ホワイトノイズパターンWHに、空間領域においてパターン周波数を有する空間フィルタをかけた後、2値化して2値パターンを作成する仕方がある。この場合、空間フィルタは、フィルタ係数が配列されたマスクフィルタであり、このマスクフィルタをホワイトノイズパターンWH上で走査しながら、マスクフィルタ内の各フィルタ係数によりホワイトノイズパターンWHの各画素値(この例では、0又は1)を重み付け加算した値を出力する、いわゆるマスク処理を行うことで、図4C等に示す連続階調画像の空間領域データA2a等が得られるので、これを2値化することで2値データA2abin等を得ることができる。
実際上、マルチビーム露光ユニット26から印刷版材EMに照射されるレーザビームについて、ビーム径、ビーム強度等の走査線の径がマルチビームで変動する場合には、主走査方向の平均周囲長割合が小さい方が好ましい。しかし、レーザービームの立ち上がり、立下り等にバラツキが生じる場合には、副走査方向のエッジ(周囲長)も影響をうける。あるいは、印刷物作成工程において、一度2値化処理された画像が、面付け処理等で、90゜回転する処理が行われる場合がある。この場合、当初想定した主走査方向MSと副走査方向ASが入れ替わってしまう場合もあり得る。そのような場合に予め適合させる場合に、この図6A、図6Bのものが好ましい。その他、出力システム22の違い、あるいは絵柄等を考慮した所望の特性を有するパターン周波数帯域フィルタ34を利用することが可能である。すなわち、図4B、図5B、図6Bのグラフは、強度の最大と最小を「1.0」と「0.0」で設定しているが、最大値と最小値は任意の値をとることができ、例えば「最大値0.6と最小値0.0」、あるいは「最大値0.7と最小値0.2」等に設定することが可能である。また、矩形波状、正弦波状等以外の関数を用いて任意の強度分布を設定することが可能である。
なお、この実施形態では、主走査方向MSの画像のむらの目立ちにくいドットパターンを生成することができる閾値マトリクスTMを作成するため、図4Dに示した2値データA2a_binをドットの候補位置として使用する。
そこで、次に、ステップS3において、ドットパターンが定まった網パーセントに対して今回の網パーセントで新規に設定する最小サイズのドット数(新規の最小サイズのドット数あるいは最小サイズの新規ドット数ともいう。)Dnを決定する。各網パーセントP[%]で設定される最小サイズの新規ドット数Dnは、各網パーセントP[%]における累積ドット数(累積値)をDs(P)とすると、Dn(P)=Ds(P)−Ds(P−1)[個]で表すことができる。
すなわち、ステップS3では、網パーセントを増大させながら順次ドットの候補位置を決定するとき、既にドットパターンが定まっている1つ前の網パーセントP−1に対して今回の網パーセントPで新規に設定する最小サイズのドット数Dn(P)を決定する。
閾値マトリクスのサイズN×Nに対して、ドットパターンが網パーセントPを持つとき、閾値マトリクスTMのサイズN×Nに対応するドットパターン中での黒化総画素数は、N×N×P/100[個]と計算される。ドットパターンを構成する全てのドットが2×2(n=4)画素ドットの最小サイズのドットのみによる構成であれば、各網パーセントPで新規に設定する最小サイズのドットの数Ds(P)=(N×N×P/100)/nで表されるので、例えば、図7の実線の直線naに示すように、N×N×P/100/n(n=4)[個]となる。
このとき、今回の網パーセントPで新規に設定する最小サイズのドット数Dn(P)は、Dn(P)=Ds(P)−Ds(P−1)=(N×N/100/n)となる。
なお、図7の縦軸は、新規に設定する最小サイズのドット数Dnの計算上の累積値Dsである。実際には、網パーセントPが25[%]より大きくなってくると、隣接する最小サイズのドットが接してくるため、実際にドットパターンに形成されるドット数は、図7に示した新規ドット数Dnの累積値Dsより小さくなる。
直線で表される新規ドット数累積特性naの各網パーセントでの新規ドット数Dnを決定した場合には、従来技術に係るFMスクリーンとなり、印刷時、あるいは印刷の中間工程であるフイルムの出力時に、ドットゲインが大きくなったり、画像再現が不安定になる等の不具合が発生する。
そこで、この発明の一実施形態では、網パーセント10%未満のハイライトHL側では、パターン周波数が小さくなることを考慮し、全てのドットを最小サイズのドットで構成し、網パーセントが10%〜50%の中間調領域では、ドットを最小サイズのドットから太らせて、この実施形態では、画素数5(2×2+1)以上のドットを使用するようにして、各網パーセントでの新規に増加するドット数Dnの数が、例えば点線の曲線で表される新規ドット数累積特性ncに示すように、網パーセントが10%から25%程度までは、設定される最小サイズの新規ドット数Dnが徐々に少なくなるように設定され、網パーセントが25%から50%に向かっては新規ドット数Dnがゼロ値に設定される。あるいは、網パーセントが25%から50%に向かって新規ドット数Dnが再び徐々に増加するように設定される一点鎖線の曲線で表される新規ドット数累積特性nbが選択される。
この実施形態において、出力システム22の出力解像度Rは、100[画素/mm]←→10[μm/画素]であり、中間調ドットパターンのパターン周波数rをr=20[c/mm]としているので、N×N画素の1辺で考えると、100画素/mm(R画素/mm)当たり4画素からなる黒化されている最小サイズのドットが20ドット(1ドットは2×2画素でr[c/mm])[個]存在しなければならない。従って、N×N個の閾値マトリクスTMのサイズで考えると、中間調までの新規ドット数Dnの累積値Dsは、(N/(R/r))=N×N×(r/R)=N×N×(20/100)=N×N×0.04[個]になる。
このように設定すれば、網パーセント10%〜50%の中間調では、各網パーセントにおいて、閾値マトリクスTMにより作成されるドットパターンを構成する総画素数は従来技術に係るFMスクリーンの場合と同数となるが、すなわち網パーセントは同一であるが、ドット数が減ることになるので、ドットパターンを構成する全てのドットの周囲を合計した周囲長は、従来技術に係るFMスクリーンに比べて減少することになる。
ここで、周囲長とは、例として示す図8A、図8Bの同一面積のドットパターン100、104から分かるように、ドットパターン100には、1×1画素ドット102が16個含まれ、ドットパターン104には、2×2画素ドット106が4個含まれており、ドットパターン100を構成するドット102の面積の総和と、ドットパターン104を構成するドット106の面積の総和は同一である。すなわち、ドットパターン100とドットパターン104の網パーセントは同一であるが、単位面積当たりのドットパターンの白黒境界の長さの総和、すなわちドット周囲長は、ドットパターン100が16[個]×4=64、4[個]×8=32のドットパターン104に比べて2倍の長さを有することが分かる。
従って、網パーセントに対するドット数Dnの累積値Dsの関係を新規ドット数累積特性ncのように設定すれば、中間調でのドットゲインの増加が直線の新規ドット数累積特性naのように累積値Dsが設定されるFMスクリーンに比較して抑制できる。また、全ての網パーセント範囲において十分な解像度を持ち、従来のFMスクリーンと同等となる。ただし、中間調での新規ドット数Dnを新規ドット数累積特性ncで示すように増加しないようにすると(余り減らしすぎると)、1つ1つのドットが大きくなってざらつきが見えやすくなり画像品質が落ちるので、ドットパターンのパターン周波数が粗くなってしまう。
つまり、新規ドット数累積特性ncのように各網パーセントに対して新規ドット数Dnを設定しても、網パーセントが25%を超えると隣接するドットが接し始めるので、新規ドット数累積特性ncで設定したドット数Dnの累積値Dsにはならない。
このため、実際には、設定として、図7の一点鎖線の曲線で示す新規ドット数累積特性nbに示すように、網パーセントが25%を超えたときから50%に至るまで、新規のドット数Dnが再び略一定数増加するように最小サイズの新規のドット数Dnを設定する。この新規ドット数累積特性nbの設定により、網パーセント50%付近で集中してドットが接することが回避され、トーンジャンプの発生が抑制されるという効果が達成される。
なお、網パーセント50%を超え100%までの新規ドット数Dnの累積値Dsの設定は、網パーセント50%の垂直線に線対称な曲線に設定すればよい。なお、網パーセント50%〜100%では、100%側から50%側に向かって考えればよく、黒化画素の新規ドット数Dnではなく、白抜け画素(2×2白抜画素)の新規ドット数で考えることとなる。
次に、ステップS4のハイライトHL側とシャドーSD側とから閾値thを交互に順次昇順及び降順で決定する手順について、図9のフローチャートを参照して説明する。なお、以下、繁雑となるのを避けるために、ハイライトHI側で閾値thを順次決定する手順を主に説明するが、シャドーSD側でも同様である。
ここで、ハイライト側(0%〜50%)の閾値th_hl{0〜(thmax−1)/2}及びシャドー側(100%〜50%)の閾値th_sd{thmax〜(thmax−1)/2}の初期値は、それぞれ、ステップS11で、th_hl=0、th_sd=thmaxと決める。
この図9のフローチャートにおいて、閾値thの配置位置の決定順序は、閾値0→閾値thmax→閾値1→閾値thmax−1→…→閾値(thmax−1)/2の順で、網パーセントが50%までの全閾値thの配置位置(配列)が決定される。
ハイライト側の所定の閾値th_hlの配列(配置位置)を決める際、ステップS12において、ドット中心位置を設定する。このステップS12では、ステップS2で決定してある2値データA2_bin(図4D)中、黒化されている部分(領域)のハイライトHLでのドット候補位置のうち、網パーセントに対応するステップS3で決定した新規ドット数Dn分のドット中心位置を設定する。
ドットの中心位置は、特開平8−265566号公報(特許文献1)に記載されているように、既に閾値マトリクスTM中の閾値thの配置位置が決定している1階調前までの閾値th_hl−1により決定される現在存在する各ドットに対し、今回閾値マトリクスTM中の配置位置を決定しようとする閾値th_hlにより設定される(付けられる)各ドットが、最も離れる位置に設定されるように決められる。
理解の容易化のために、各閾値マトリクスTMの閾値数が25個の9個の閾値マトリクスTM1〜TM9が敷きつめられたスーパー閾値マトリクスSTMを模式的に示す図10を参照して説明すれば、閾値マトリクスTMのハイライトHL側から昇順に、あるいはシャドーSD側から降順に閾値の配置位置を決定する際、図10中、中央の閾値マトリクス(図10例では、5×5の閾値マトリクス)TM5の周囲(図10例では8近傍)に配置される同一閾値配置構成からなる他の閾値マトリクスTM1〜TM4、TM6〜TM9を含め、既に決定された閾値th(図10例では「1」)の配置位置と、新たに配置する閾値th_hl(図10例では「2」)の配置位置との間の距離が最も離れるように新たに配置する閾値th_hlの中心位置を決定する。
この図10例では、閾値マトリクスTM5中、太く囲った中央の閾値「2」は、その周囲にある太く囲った4つの閾値「1」を中心にそれぞれ円を同心的に同時に大きくしていったときに4つの円が接する点を含む配置位置あるいはこの配置位置に最も近い位置であって、かつ2値データA2_bin(図3D)中、黒化されている部分が配置位置とされる。
具体例で示せば、図11Aに示すように、現在まで決定している閾値thによるドット108からなるドットパターン110中、例えば、△印の位置112がドットの配置位置の中心位置に決定される。
次いで、ステップS13において、閾値配置位置の候補(閾値候補)th’_hlを設定する。この場合、ステップS12で決定したドット配置位置の中心位置を中心としてステップS1で決定した最小サイズのドットである2×2(n=4)画素ドットを設定し(配置し)、新しい閾値を配置する候補、すなわち閾値候補th’_hlとする。
具体例で示せば、図11Bに示すように、図11中の△印のドットの配置位置112に、2×2画素ドットの閾値候補th’_hlが設定されるドットパターン114とされる。
次に、ステップS14〜ステップS16において、現時点までの閾値thの配置が決定している閾値マトリクスTMにより作成されるドットパターンの総画素数が、現在の網パーセントに対応しているかどうかを判断して総画素数の修正処理を行う。なお、このドットパターンは、例えば、画像データ発生器12から網パーセントに対応するグレイパターン(画素値が同一)の連続調画像データ(平網を発生する画像データI)が発生され、閾値マトリクス格納部14に格納されている現時点までに閾値thが決定している閾値th−1までの閾値thが配列されている閾値マトリクスTMと比較器16により比較され、結果として得られる2値データHがドットパターン発生器18に供給されドットパターンデータHaが得られる。このドットパターンデータHaによるドットパターンがディスプレイ20b等に表示される。
次いで、ステップS14において、既に配置位置が決まっている閾値0〜th−1による総画素数と、新たな設定した閾値候補th’_hlによる総画素数とを加算した現在画素数th_hl_totalが、現在の網パーセントで必要とされる必要画素数th_hl_num=N×N×th/thmaxより少ないかどうかが比較される(th_hl_total<th_hl_num)。
もし、少ない場合には、必要画素数th_hl_numから現在画素数th_hl_totalを引いた(th_hl_num−th_hl_total)分の画素を増加する必要があるので、ステップS15において、この画素を付加するドットを、2値パターンA2a_binの中から新たな閾値候補th’として設定する。
一方、多い場合には、必要画素数th_hl_num−現在画素数th_hl_total分の画素を削除する必要があるので、ステップS16において、この画素を削除するドットを、新たな閾値候補th’_hlによるドットから選択して削除する。
なお、このステップS16において、ドットパターンを構成するドット中、数ドットについては、最小サイズのドットより小さいドットが発生する可能性がある。この実施形態では、最小サイズのドットを2×2画素ドットとしているため、最小サイズのドットによって作成されるドットパターンの総画素数は4の倍数になる。しかし、網パーセントを合わせるために総ドット数を調整する場合には、2×2画素ドットから1〜3個の画素を削除した3画素ドット、2画素ドット、あるいは1画素ドットが必要となる場合がある。
上記のステップS15の処理は、特開2001−292317号公報(特許文献3)により提案しているように、既に配置位置が決まっている閾値0〜th−1によるドットと新たな閾値候補th’_hlによるドットとからなる空間領域上のドットパターン(2値画像データ)に対してFFT器32によりFFTをかけて周波数領域に変換した後、LPF(低域通過フィルタ)40により高周波を遮断し、さらにIFFT器36によりIFFTをかけて空間領域にもどした後、低周波成分を抽出する処理を行う。そして、抽出した低周波成分が最も弱い位置を画素を付加すべき閾値候補th’に設定すればよい。ただし、ステップS2の処理において、50%のドットパターンが設定されている場合には、この50%のドットパターンの黒化画素中であって、かつ低周波成分が最も弱い位置を、画素を付加すべき閾値候補th’に設定すればよい。
低周波成分の最も弱い位置の抽出処理について、さらに詳しく説明すると、FFTをかけて周波数領域に変換したとき、閾値マトリクスTMの繰り返し周波数内に存在する周波数成分がノイズ成分(低周波成分)であるので、この低周波成分を抽出するために、LPF40をかける。
この場合、ノイズ成分は人間が知覚するものであるから、高周波成分をLPF40により除去する際に、例えば空間周波数0[c/mm]でゼロ値、空間周波数0.8[c/mm]近傍で最大感度(1とする。)、空間周波数2[c/mm]で約0.4、以下空間周波数6〜8[c/mm]で略ゼロ値になる特性を有する人間の視覚特性フィルタ42をLPF40としてLPFをかけて低周波成分を抽出する。なお、人間の視覚周波数特性のモデルについては、著者J.Sullivan, L.Ray,and R.Millerによる文献「Design of minimum visual modulation halftone patterns」IEEE Trans. Syst. Man Cybern., vol121,No.1,33-38(1991)に詳しく述べられている。
次いで、IFFT器36により、LPF40により抽出された低周波成分を逆フーリエ変換して空間領域上の低周波成分を得る。この低周波成分は、強弱をもっており、この低周波成分からなる画像と、閾値マトリクスTM中の閾値候補th’の位置とを空間領域上で比較し、低周波成分が最も弱い(最も値が小さい)位置を閾値候補th’_hlとして設定する。
なお、シャドウSD側の場合には、低周波成分が最も強い(最も値が大きい)位置を閾値候補th’_sdとして設定すればよい。
また、ステップS16において、画素を削除するドットは、同様に低周波成分を抽出し、新たな閾値候補th’_hl中、低周波成分の最も強い(最も値が大きい)位置にあるドットから画素を削除するようにすればよい。なお、シャドウSD側の場合には、低周波成分が最も弱い(最も値が小さい)位置にある新たな閾値th’_sdによるドットから画素を削除するようにすればよい。
図12Aは、このようにして作成したこの実施形態にかかる、最小サイズのドットが2×2画素ドットで、網パーセントが30%のドットパターン120を示している。図12Cは、従来技術に係る2×2画素ドットFMスクリーンのドットパターン122を示している。
ドットパターン120、122に視覚特性フィルタ42をLPF40としてかけたものの濃淡を強調したパターンを図12B、図12Dに濃淡パターン124、126として示す。結果として、この実施形態に係る図12Aのドットパターン120は、従来技術に係る図12Cのドットパターン122に比較して、濃淡のばらつきが抑制された、振幅の小さいパターンとなることが分かる。
なお、上記ステップS15あるいはステップS16において、閾値候補th’_hlを設定する際、特開2002−368995号公報(特許文献2)に示されているように、IFFT器36によりIFFTをかけて空間領域上の低周波成分が得られたとき、さらにFFT器32によりFFTをかけて、特定周波数成分抽出器44により周波数成分の強度の高い順に、特定周波数成分を抽出し、抽出した特定周波数成分を周波数成分の強度の高い順に、IFFTをかけて、空間領域上の画像とし、これら複数の画像を、いずれも強めない位置のうち、最も強度成分の弱い位置を閾値候補th’あるいは閾値候補th’_hlとして設定することもできる。
以上のステップS12〜S16の処理により、ドットパターン上、新たにドットが付けられた位置に対応する閾値マトリクスTM上に、所定数の閾値thを設定することができる。
次いで、ステップS17により、決定された閾値thにより作成されるドットパターンの最適化処理を行う。このドットパターンの最適化処理は、上記のステップS16までの処理により、高品質のドットパターンが作成されている場合には、不要な処理となる。
このドットパターンの最適化処理は、特許3400316号公報(特許文献2)に開示された技術及び特開2002−369005号公報(特許文献5)に開示された技術のいずれか一方あるいは両方の技術を用いることができる。
すなわち、特許340316号公報に開示された技術によれば、閾値th_hlにより作成されるドットパターンに対し、上述したように、低周波成分を抽出し、抽出した低周波成分中、強度の最も強い位置にある画素を白抜けとし、強度の最も弱い位置にある画素を黒化画素とするように交換することで、低周波成分の強度を低減する処理である。ここで、黒化画素は、ドットの周囲に付く画素(ドットの周囲に接する画素)でなければならず、その画素の閾値thは、そのドットの閾値thに等しい値とされる。
また、特開2002−369005号公報に開示された技術によれば、閾値thにより作成されるドットパターンに対し、前記した、特開2002−368995号公報(特許文献2)と同様に、閾値thにより作成されるドットパターンに対し、FFTをかけた後、視覚特性フィルタ42及びLPF40をかけ、さらにIFFTをかけて空間領域上の低周波成分が得られたとき、さらにまたFFTをかけて、周波数成分の強度の高い順に、特定周波数成分を抽出し、抽出した特定周波数成分を周波数成分の強度の高い順に、IFFTをかけて、空間領域上の画像とし、これら複数の画像を、いずれも強めない位置のうち、最も強度成分の弱い位置の画素と、最も強度成分の強い位置の画素を抽出して交換することで、低周波成分の強度を低減する処理である。この場合にも、抽出した画素は、ドットの周囲に付く画素でなければならず、その画素の閾値thは、そのドットの閾値thに等しい値とされる。
なお、ステップS14〜ステップS17における低周波成分抽出処理においては、特開2002−369005号公報(特許文献)に開示しているように、ドットパターンに対応する画像出力装置から出力されるドットパターンに対応する濃度画像を濃度画像シミュレーション部(予測部)46により予測計算し(シミュレーションし)、この濃度画像の低周波成分を抽出するようにしてもよい。この場合、濃度画像シミュレーション部46は、実際に、出力システム22からテストパターンを出力し、元のドットパターンの1ドットが、テストパターンの濃淡画像上でどのように出力されるのかを測定することで、実際の濃度像に近い濃度画像での網パーセントをドットパターンから計算することができる。
濃度画像は、出力システム22で使用されるレーザ光のビーム形状から露光量を積算計算し、印刷版材EMの感光材料のガンマ特性から濃度像を予測することができる。
計算により濃度像を予測することを詳しく説明すると、まず、フイルムF上等の記録媒体上に1×1画素ドット、2×2画素ドット、…を形成するためのレーザビームのコンピュータ計算用のシミュレーション形状を決めておく。レーザビームは、ガウス分布に近い形状を有しており、振幅値の最大値1/eで規定されるビーム径で略表現できる形状である。このレーザビームとドットパターンとから各ドット毎の露光量を算出する。
次いで、算出した1×1画素ドット、2×2画素ドット、…等、各ドット毎の露光量を、フイルム等の感光材料における露光特性、いわゆるガンマ特性を利用して、各ドットの濃度に変換する。このようにして求めた各ドットの濃度から、濃度画像(濃度シミュレーション画像)を得る。この濃度画像から上述したFFTを使用する手順により低周波成分を抽出することができる。実際上、ドットパターンより低周波成分を抽出するより、濃度画像より低周波成分を抽出した方が、ノイズ成分を除去するためにより効果的な低周波成分を抽出できる場合が多い。
このようにして閾値マトリクス中の閾値th_hlの位置が決定される。
次いで、ステップS18において、新たに設定される閾値th_hlが、次階調の閾値th_hl+1に設定される(th_hl=th_hl+1)。
同様にして、ステップS22〜ステップS28において、シャドウSD側の閾値th_sdを決定する。
そして、ステップS29において、ハイライトHL側から決定してきた閾値th_hlとシャドーSD側から決定してきた閾値th_sdの大きさを比較し、同一の値、すなわち網パーセント50%となるまで、閾値th_hlと閾値th_sdを決定し、同一の値となったときに閾値マトリクスの作成が終了する。
図13A〜図13Fは、このようにして作成された閾値マトリクスTMを対応する網パーセントを有するグレイパターンの連続調画像データと比較器16により比較することで最終的にドットパターン発生器18により発生された網パーセント10%、20%、30%、40%、50%、70%のドットパターンの一部分のドットパターン131〜135及び137を示している。
70%のドットパターン137は、30%のドットパターン133の白黒を逆転させたパターンとしてもよく、独立に作成したパターンとしてもよい。
この図13A〜図13Fは、図7のグラフ中、一点鎖線の曲線で表される新規ドット数累積特性nbを選択して作成されたものであって、網パーセント10%のドットパターン131までは、最小サイズのドットの2×2画素ドットのみでドットパターン131が作成されている網パーセント20%のドットパターン132では、最小サイズのドットの2×2画素ドットを設定する割合が減少し、既存のドット(2×2画素ドット)の周りに網パーセントに対応する分の画素が付けられている。網パーセント25%〜30%では、最小サイズのドットの新規の割当を行わず、既存のドットに画素を付けて黒化率を上げている。35%位から最小サイズのドットの新規割当を増やしているが、近接したドットを強制的に接続させる働きがあるので、ドット同士の接点を分散させることができる。このように設定することにより階調再現の滑らかなドットパターンを発生させることの可能な閾値マトリクスTMを作成できた。
このように上述した実施形態によれば、連続調画像を2値画像であるドットパターンに変換する閾値マトリクスの作成方法において、中間調のうち、ある網パーセントでパターン周波数rを決定する過程(ステップS1)と、ホワイトノイズパターンWHを周波数領域のパターンに変換し、さらにパターン周波数rの帯域フィルタ34をかけ、再び空間領域に変換した後、2値化し、この2値パターン(A2a_bin又はA2b_bin又はA2c_bin)をドットを配置する候補位置にして、閾値の配列を決定する過程(ステップS2〜S4)とを備え、パターン周波数rの帯域フィルタ34によって作成される周波数領域のグラフは、角度に対して等方性を有し、かつ角度に対して強度が変調されている周波数領域データAFFT2cとされる。このようにすれば、2値画像を形成するドットパターンが、パターン周波数rを有し、かつドットパターン中、強度を弱くした角度方向に直交する方向のドット周囲長を短くすることができる。
この場合、パターン周波数rの帯域フィルタ34を、ドットパターンの少なくとも主走査方向に対応する角度の強度が弱められているようにする周波数領域データAFFT2a又はAFFT2bとすることで、ドットパターンの主走査方向のドット周囲長を短くすることができる。
また、パターン周波数rの帯域フィルタ34を、ドットパターンの主走査方向及び副走査方向に対応する角度の強度が弱められている周波数領域データAFFT2cとすることで、ドットパターンの主走査方向MS及び副走査方向ASのドット周囲長を均等に分布させることができる。
図14の表は、図4D及び図5Dに示したドットを配置する候補位置としての2値パターンA2a_bin及びA2b_binについての主走査方向平均周囲長割合(主走査線に沿った方向の平均周囲長割合)Lm、副走査方向平均周囲長割合(副走査線に沿った方向の平均周囲長割合)La、及び副走査方向平均周囲長割合Laに対する主走査方向平均周囲長割合Lmの比Lm/Laをそれぞれ示している。
なお、ここで、図15の模式図を参照して、主走査方向平均周囲長割合Lm、副走査方向平均周囲長割合La、及び副走査方向平均周囲長割合Laに対する主走査方向平均周囲長割合Lmの比Lm/Laの値を説明する。図15は、5本の主走査方向MSの走査線(主走査線という。)MSLと、5本の副走査方向ASの走査線(副走査線という。)ASLからなるドットパターン152を示しており、ドットパターン152は、黒化されている6画素のドット154と5画素のドット156とから構成されている。
主走査線MSL1〜5に対する、太線で描いた周囲長は(1,1,1,1,3)となり、主走査方向平均周囲長割合Lmは、Lm=(1/5(分母は画素数)+1/5+1/5+1/5+3/5)/5(分母は主走査線数)=0.28となる。
副走査線ASL1〜5に対する、太線で描いた周囲長は(2,2,4,3,3)となり、副走査方向平均周囲長割合Laは、La=(2/5(分母は画素数)+2/5+4/5+3/5+3/5)/5(分母は主走査線数)=0.56となる。
従って、Lm/La=0.5となる。
そこで、図14の表について説明すれば、2値パターンA2a_bin(図4D参照)、及び2値パターンA2b_bin(図5D参照)は、主走査方向MSに対応する周波数成分を消去して作成しているので、主走査方向MSのパターンとなり、副走査方向平均周囲長割合Laが主走査方向平均周囲長割合Lmより大きくなっている。
主走査方向平均周囲長割合Lmが小さいことで、主走査方向MSのむらに対して変動の少ないドットパターンを作成することができる。
副走査方向平均周囲長割合Laに対する主走査方向平均周囲長割合Lmの比Lm/Laが増加すると副走査方向ASにむらが発生する場合がある。
そこで、連続調画像を2値画像であるドットパターンに変換する閾値マトリクスTMにおいて、閾値マトリクスTMにより、各画素値が網パーセント50[%]に対応する値を有する連続調画像データを2値化して生成されるドットパターンの副走査方向平均周囲長割合Laに対する主走査方向平均周囲長割合Lmの比Lm/La(副走査線に沿った方向の周囲長に対する主走査線に沿った方向の周囲長の比)が、0.4以上0.8以下とすることが好ましい。特に、主走査方向MSのむらが副走査方向ASのむらより発生する可能性が高い場合には、比Lm/Laを05以上0.7以下とすることが好ましい。
図16は、上述のようにして作成された、すなわち閾値0〜255の閾値配列が決定された閾値マトリクスTMに対して、FFT器32により、周波数領域へ展開した周波数領域データ162のグラフを示している。この図16では、周波数領域データ162をFFTパワー成分の0を白、最大値を黒として各周波数のFFTパワー強度の分布を2次元で表示したものである。図17は、この周波数領域データ162の角度θに対するFFTパワーを示している。なお、図16においては、0周波数のプロットは省略している。図16及び図17から、この周波数領域データ162は、角度θに対して等方性を有し、かつ角度θに対して強度が変調されている特定のパターン周波数のグラフとなることが分かる。この場合、周波数領域データ162のグラフから、ドットパターンの少なくとも主走査方向MSに対応する角度の強度が弱められていることが分かる。
上記の説明では、1版について説明しているが、カラー画像を再現する場合には、分版されたCMYK色にRGB色を加えた7色印刷や、CMYK色+G色+オレンジ色の6色印刷等が行われている。この場合、m(m>4)色に対して、m個の閾値マトリクスサイズの異なる閾値マトリクスを作成してもよいが、補色に対しては、網パーセントが共に大きくなることはほとんどないので、補色間の干渉は小さい。このため、補色に対しては同じ閾値マトリクスを使用することができる。例えば、CMYK色+RGB色のインクを用いるとき、M版とG版、C版とR版、Y版とB版はそれぞれ同一の閾値マトリクスを使用することができる。同様に、CMYK色+G色+オレンジ色を用いるときには、M版とG版、C版とオレンジ版は同一の閾値マトリクスを使用することができる。
上記のようにして作成された閾値マトリクスは、例えば、以下に示すよう使用に供される。
図18は、閾値マトリクス作成システム10(図1参照)を構成する閾値マトリクス作成装置20により作成された閾値マトリクスTMが使用される例としての印刷・製版システム200を示している。
この印刷・製版システム200では、撮像装置としてのデジタルカメラ202により取り込まれたRGB画像データあるいはスキャナ(画像読取装置)としての製版入力機204により取り込まれたRGB画像データ(又はCMYK画像データ)が、RIP(ラスタイメージプロセッサ)206に供給され、RGB画像データは、一旦CMYK画像データに変換される。
この場合、RIP206には、閾値マトリクス作成装置20により作成された閾値マトリクスTMのデータ(閾値マトリクスデータ)がCD−R等の記録媒体としての光ディスク208を通じて、あるいは通信により、RIP206のハードディスクに予め格納されている。
RIP206は、CMYK各画像データと、対応するCMYK各閾値マトリクスデータを比較して、CMYK各ドットパターンデータ(CMYK各画像データ)に変換する。
CMYK各ドットパターンデータは、いわゆるDDCP(実網プルーファともいう。)210に送られて、紙上に印刷プルーフPRaが作成される。このDDCP210により、印刷機220にかける前に、ノイズ成分の混入の有無、印刷品質が確認される。この場合には、紙として印刷用紙自体が使用される場合がある。
また、RIP206からカラーインクジェットプリンタ20c1あるいはカラー電子写真プリンタ20c2にCMYKドットパターンデータが送られて、簡易的に紙上に印刷プルーフPRb、PRcを作成することができる。
さらにCMYK各ドットパターンデータは、CTC装置等の出力システム22を構成する、フイルムセッターあるいはプレートセッターである露光ユニット26に送られる。露光ユニット26がフイルムセッターである場合には、自動現像機28を介してフイルムFが作成され、このフイルムFが刷版用の印刷版材と重ねられ、図示しない面露光装置で露光されることで刷版PPが作成される。また、露光ユニット26が図1に示したようにプレートセッターである場合には、自動現像機28を通じて刷版PPが直接出力される。なお、露光ユニット26に対して感光材料(印刷版材含む)のマガジン212から印刷版材EM等が供給される。
CMYKの各刷版PPは、印刷機220を構成するC版印刷部214C、M版印刷部214M、Y版印刷部214Y、K版印刷部214Kの図示していない版胴に装着される。印刷用紙供給部216から供給される印刷用紙に対して、C版印刷部214C、M版印刷部214M、Y版印刷部214Y、K版印刷部214Kで重ね刷りされることで、カラー画像が再現された印刷物PMが得られる。なお、印刷機220が、CTC装置構成である場合には、RIP206からCMYK各ドットパターンデータが直接通信により供給され、版胴に巻かれている印刷版材が露光記録・現像され、直接、刷版PPとされる。
この発明の一実施形態に係る閾値マトリクスの作成方法が適用された閾値マトリクス作成システムの基本的な構成図である。 図1例のシステムによる閾値マトリクスの作成方法の説明に供される全体フローチャートである。 1×1画素ドットにより作成された網パーセント50%でのホワイトノイズパターンの説明図である。 図4Aは、パターン周波数帯域フィルタの周波数領域の説明図である。 図4Bは、図4Aの角度に対する強度の説明図である。 図4Cは、連続階調画像の空間領域データの説明図である。 図4Dは、連続階調画像の空間領域データを2値化して2値データの説明図である。 図5Aは、他の例のパターン周波数帯域フィルタの周波数領域の説明図である。 図5Bは、図5Aの角度に対する強度の説明図である。 図5Cは、連続階調画像の空間領域データの説明図である。 図5Dは、連続階調画像の空間領域データを2値化して2値データの説明図である。 図6Aは、さらに他の例のパターン周波数帯域フィルタの周波数領域の説明図である。 図6Bは、図6Aの角度に対する強度の説明図である。 図6Cは、連続階調画像の空間領域データの説明図である。 図6Dは、連続階調画像の空間領域データを2値化して2値データの説明図である。 網パーセントに対するドット数の説明図である。 図8Aは、小ドットの周囲長の説明に供される説明図である。 図8Bは、図8Aと同一網パーセントの大ドットの周囲長の説明に供される説明図である。 図2に示す全体フローチャート中、ステップS4の閾値の配置位置決定の説明に供される詳細フローチャートである。 次階調の閾値位置決定処理の説明図である。 図11Aは、閾値候補位置の説明図である。 図11Bは、閾値候補位置に最小サイズのドットを配置した説明図である。 図12Aは、最小サイズのドットが2×2画素ドットで、網パーセントが30%のドットパターンを示している。 図12Bは、図12Aのドットパターンに視覚特性フィルタをかけ、さらにLPFをかけたものの濃淡を強調したパターン図である。 図12Cは、従来技術に係る2×2画素ドットFMスクリーンのドットパターンを示している。 図12Dは、図12Cのドットパターンに視覚特性フィルタをかけ、さらにLPFをかけたものの濃淡を強調したパターン図である。 図13Aは、この実施形態にかかる閾値マトリクスにより生成された網パーセント10%のドットパターンを示す図である。 図13Bは、この実施形態にかかる閾値マトリクスにより生成された網パーセント20%のドットパターンを示す図である。 図13Cは、この実施形態にかかる閾値マトリクスにより生成された網パーセント30%のドットパターンを示す図である。 図13Dは、この実施形態にかかる閾値マトリクスにより生成された網パーセント40%のドットパターンを示す図である。 図13Eは、この実施形態にかかる閾値マトリクスにより生成された網パーセント50%のドットパターンを示す図である。 図13Fは、この実施形態にかかる閾値マトリクスにより生成された網パーセント70%のドットパターンを示す図である。 図4D、図5Dに示したドットを配置する候補位置としての2値パターンについての主走査方向平均周囲長割合、副走査方向平均周囲長割合、及び副走査方向平均周囲長割合に対する主走査方向平均周囲長割合の比をそれぞれ示す表を示す図である。 平均周囲長割合の説明に供される模式図である。 閾値マトリクスを周波数領域データに変換し、各周波数におけるパワー値をその強度に応じた濃淡で表した図である。 図16例の閾値マトリクスの周波数領域データの角度に対する強度を示すパワー図である。 閾値マトリクス作成装置により作成された閾値マトリクスが適用される例としての印刷・製版システムを示すブロック図である。 従来技術に係る、2×2画素FMの網パーセントが5%、50%のドットパターンと、3×3画素FMの網パーセントが50%のドットパターンを示す説明図である。 2×2画素FMの網パーセントが50%のドットパターンに対してFFTをかけたときのパワー図である。 3×3画素FMの網パーセントが50%のドットパターンに対してFFTをかけたときのパワー図である。
符号の説明
10…閾値マトリクス作成システム 12…画像データ発生器
14…閾値マトリクス格納部 16、38…比較器
18…ドットパターン発生器 20…閾値マトリクス作成装置
22…出力システム 26…露光ユニット
28…自動現像機 30…ホワイトノイズ発生器
32…FFT器 34…パターン周波数帯域フィルタ
36…IFFT器 40…LPF
42…視覚特性フィルタ 200…印刷・製版システム

Claims (10)

  1. 連続調画像を2値画像であるドットパターンに変換する閾値マトリクスの作成方法において、
    中間調のうち、ある網パーセントでパターン周波数を決定する過程と、
    ホワイトノイズパターンに帯域フィルタをかけた後、2値化し、この2値パターンをドットを配置する候補位置にして、閾値の配列を決定する過程とを備え、
    前記帯域フィルタは、主たる周波数帯域通過特性を有する周波数が前記パターン周波数に略等しく、かつ前記周波数帯域通過特性の強度が角度に応じて変調されている
    ことを特徴とする閾値マトリクスの作成方法。
  2. 請求項1記載の閾値マトリクスの作成方法において、
    前記パターン周波数の帯域フィルタは、前記ドットパターンの少なくとも主走査方向に対応する角度の強度が弱められている
    ことを特徴とする閾値マトリクスの作成方法。
  3. 請求項1記載の閾値マトリクスの作成方法において、
    前記パターン周波数の帯域フィルタは、前記ドットパターンの主走査方向及び副走査方向に対応する角度の強度が弱められている
    ことを特徴とする閾値マトリクスの作成方法。
  4. 連続調画像を2値画像であるドットパターンに変換する閾値マトリクスにおいて、
    前記閾値マトリクスにより、各画素値が網パーセント50[%]に対応する値を有する連続調画像データを2値化して生成されるドットパターンを周波数領域に変換した際の周波数成分が前記ドットパターンのパターン周波数に略等しく、かつ周波数成分の強度が角度に応じて変調されている
    ことを特徴とする閾値マトリクス。
  5. 請求項4記載の閾値マトリクスにおいて、
    前記周波数成分の強度は、前記ドットパターンの少なくとも主走査方向に対応する角度の強度が弱められている
    ことを特徴とする閾値マトリクス。
  6. 請求項4記載の閾値マトリクスにおいて、
    前記周波数成分の強度は、前記ドットパターンの主走査方向及び副走査方向に対応する角度の強度が弱められている
    ことを特徴とする閾値マトリクス。
  7. 連続調画像を2値画像であるドットパターンに変換する閾値マトリクスにおいて、
    前記閾値マトリクスにより、各画素値が網パーセント50[%]に対応する値を有する連続調画像データを2値化して生成されるドットパターンの副走査線に沿った方向の周囲長に対する主走査線に沿った方向の周囲長の比が、0.4以上0.8以下となる
    ことを特徴とする閾値マトリクス。
  8. 連続調画像を2値画像であるドットパターンに変換する閾値マトリクスにおいて、
    前記閾値マトリクスを周波数領域に変換した際の周波数成分が前記ドットパターンのパターン周波数に略等しく、かつ周波数成分の強度が角度に応じて変調されている
    ことを特徴とする閾値マトリクス。
  9. 請求項8記載の閾値マトリクスにおいて、
    前記周波数成分の強度は、前記ドットパターンの少なくとも主走査方向に対応する角度の強度が弱められている
    ことを特徴とする閾値マトリクス。
  10. 請求項8記載の閾値マトリクスにおいて、
    前記周波数成分の強度は、前記ドットパターンの主走査方向及び副走査方向に対応する角度の強度が弱められている
    ことを特徴とする閾値マトリクス。

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