JP2005250198A - オルゴール - Google Patents
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Abstract
【課題】 振動弁を弾くための機構における不要な摩擦を軽減することにより適正なタイミングで曲目を演奏することができ、しかも、小型化したオルゴールを提供する。
【解決手段】 オルゴール1は、駆動源3により回転駆動される駆動軸9とともに回転可能な制御部材8および爪部73を有する爪車7と、各爪車7の爪部によって弾かれる振動弁6aを有する振動板6と、爪車7の回転を制御して振動弁6の弾き動作を制御するストッパ機構40とを備え、制御部材8と爪車7は駆動軸9を中心にして同軸に配置される。駆動軸9と爪車7が周方向に相対移動したとき駆動軸9と爪車7とを一体化させるクラッチ部材10は、駆動軸9と爪車7との間に設けられていて、制御部材8は駆動軸9と摩擦係合させられ、ストッパ機構40によって制御部材8の回転を阻止するように構成されている。制御部材8の回転阻止が解除されたとき、制御部材8が爪車7に対して相対回転することによりクラッチ部材10を介して駆動軸9と爪車7とが一体回転する。また、駆動軸9に配列された互いに隣接する制御部材8と爪車7との間には、隔壁板11が配設されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 オルゴール1は、駆動源3により回転駆動される駆動軸9とともに回転可能な制御部材8および爪部73を有する爪車7と、各爪車7の爪部によって弾かれる振動弁6aを有する振動板6と、爪車7の回転を制御して振動弁6の弾き動作を制御するストッパ機構40とを備え、制御部材8と爪車7は駆動軸9を中心にして同軸に配置される。駆動軸9と爪車7が周方向に相対移動したとき駆動軸9と爪車7とを一体化させるクラッチ部材10は、駆動軸9と爪車7との間に設けられていて、制御部材8は駆動軸9と摩擦係合させられ、ストッパ機構40によって制御部材8の回転を阻止するように構成されている。制御部材8の回転阻止が解除されたとき、制御部材8が爪車7に対して相対回転することによりクラッチ部材10を介して駆動軸9と爪車7とが一体回転する。また、駆動軸9に配列された互いに隣接する制御部材8と爪車7との間には、隔壁板11が配設されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電気信号によって制御され、機械的に振動弁を弾くことによって音を発する形式のオルゴールに関する。
従来広く知られているオルゴールは、回転駆動されるシリンダの表面に、曲目の音符に対応させて形成されたピンまたは突起で振動弁を弾いて音を発するものである。また、回転する円盤に、曲目の音符に対応させてピンまたは突起を形成しておき、これらのピンまたは突起で振動弁を弾いて音を発するものもある。
上記シリンダ式オルゴールによれば、演奏することができる曲目に制限があり、曲目を切り換えることができるとしてもせいぜい3曲である。また、上記円盤式オルゴールによれば、円盤を交換することによって曲目を切り換えることができるが、円盤の交換操作が面倒であるとともに、より多くの曲目を演奏できるようにするとすれば、多くの円盤を保存する必要があり、多くの保存スペースを必要とする難点がある。また、演奏時間にも制約がある。
そこで、機械的に振動弁を弾くことによって音を発するようにするとともに、振動弁を弾く動作を電気信号によって制御するように構成することにより、曲目の切り換えが容易で、しかも円盤などの保存も不要なオルゴールが特開2003−241746号公報(特許文献1)に記載されている
この特許文献1に記載のオルゴールは、図6に示すように、駆動源により回転駆動される駆動軸100に取り付けられ、駆動軸100とともに回転可能な制御部材101および重合された第1の爪車102a、第2の爪車102bからなる爪車102と、この爪車102の爪部によって弾かれる振動弁103と、爪車102の回転を制御して爪車102の爪部による振動弁103の弾き動作を制御するストッパ機構104とを備えている。上記制御部材101と爪車102は、駆動軸100を中心にして同軸に配置されていて、この駆動軸100と爪車102との間には、駆動軸100と爪車102が周方向に相対移動したときに駆動軸100と爪車102とを一体化させるクラッチ部材が設けられている。さらに、上記制御部材101は駆動軸100と摩擦係合させられ、ストッパ機構104によって制御部材101の回転を阻止することができるように構成されていて、ストッパ機構104による制御部材101の回転阻止が解除されたとき、制御部材101が爪車102に対して相対回転することによりクラッチ部材を介して駆動軸100と爪車102とが一体回転するように構成されている。
上述した特許文献1に記載のオルゴールは、駆動軸100とともに回転可能な制御部材101および爪車102を組として、振動弁103の弁数と同じ組が駆動軸100上に互いに隣接して配列している。ところが、振動弁103における各弁のピッチが小さいことから、各組の制御部材101が隣接する爪車102に接触している。このために、隣接する組どうしの爪車102と制御部材101との間に摩擦力が発生する。これにより、振動弁103を弾こうとする爪車102が、制御部材101或いは駆動軸100との摩擦力によって回転するときに、隣接する組の爪車102と制御部材101が停止していることから、隣接する組の間の摩擦力が駆動軸100との摩擦力よりも大きい場合には、爪車102が回転しないために、振動弁103を弾くことができず、オルゴールを演奏できない問題がある。さらに、隣接する組の間の摩擦力により、クラッチ機能に異常が生じて誤動作が生じてしまう。いずれにしても、オルゴールとしての商品価値を著しく損なう重大な問題となる。特に、オルゴールの駆動軸100が垂直となるような姿勢に設置した場合には、複数組の制御部材101と爪車102の重力によって、上述した摩擦力がさらに大きくなるために、垂直姿勢での演奏ができない問題もある。
また、特許文献1に記載のオルゴールは、爪車102の回転を制御するストッパ機構104のストッパを爪車102の外周面に摺接させている。このため、ストッパと爪車102との間には摩擦力が発生する。この摩擦力が駆動軸100との摩擦力よりも大きい場合には、爪車102が正常な停止位置の手前で停止することから、振動弁103を弾くタイミングにずれが生じてしまい、本来の曲目の演奏ができない問題がある。
さらにまた、特許文献1に記載のオルゴールにおいては、ストッパ機構104を電磁ソレノイド等のアクチュエータによって駆動している、上述したように、ストッパ機構104は振動弁103における各弁に対応させた小さなピッチで配設されている。ところが、通常の場合、アクチュエータの構造上から幅寸法を小さくすることができないために、振動弁103のピッチでアクチュエータを配列することはできない。この結果、アクチュエータを横一列に並設することになるので、必然的にオルゴールが大型化する問題がある。また、アクチュエータからストッパ機構104に伝達するための複雑な機構が必要となって、さらに大型化すると共にコストが嵩む問題もある。
特開2003−241746号公報
本発明が解決しようとする課題は、振動弁を弾くための機構における不要な摩擦を軽減することにより適正なタイミングで曲目を演奏することができ、しかも、小型化したオルゴールを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、駆動源により回転駆動される駆動軸の軸方向に隣接して配列されて駆動軸とともに回転可能な複数個の制御部材および複数個の爪を有する爪車と、各爪車の爪部によって弾かれる複数の振動弁を有する振動板と、上記爪車の回転を制御して爪車の爪部による上記振動弁の弾き動作を制御する複数個のストッパ機構とを備え、上記制御部材と爪車が上記駆動軸を中心にして同軸に配置され、上記駆動軸と爪車が周方向に相対移動したとき上記駆動軸と爪車とを一体化させるクラッチ部材が上記駆動軸と爪車との間に設けられ、上記制御部材は上記駆動軸と摩擦係合させられ、上記ストッパ機構によって上記制御部材の回転を阻止することができるように構成され、上記ストッパ機構による上記制御部材の回転阻止が解除されたとき、上記制御部材が爪車に対して相対回転することにより上記クラッチ部材を介して上記駆動軸と爪車とが一体回転するように構成されたオルゴールであって、
上記駆動軸に配列された互いに隣接する上記制御部材と上記爪車との間に摺動可能な隔壁板を配設したことを要旨とする。
上記駆動軸に配列された互いに隣接する上記制御部材と上記爪車との間に摺動可能な隔壁板を配設したことを要旨とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1の発明において、上記隔壁板は円盤状に形成され、その外周面の半径を上記制御部材の外周面の半径よりも大きく形成し、上記ストッパ機構が上記制御部材の回転を阻止しているときは、上記ストッパ機構を上記制御部材の外周面に当接させたことを要旨とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1の発明において、上記ストッパ機構は、隣接する上記振動弁を弾くための爪車に対応させた第1および第2のストッパ組と、これら第1および第2のストッパ組の個々のストッパを駆動する複数個のアクチュエータを有し、上記第1ストッパ組は、一つおきの制御部材に形成された突起に係合させ、上記第2ストッパ組は、一つおきの上記制御部材の間の制御部材に形成された突起に係合させ、かつ上記第1ストッパ組を駆動する上記アクチュエータと上記第2ストッパ群を駆動する上記アクチュエータとを互いに上記駆動軸の軸方向に変位させて設けたことを要旨とする。
本発明によれば、駆動軸に配列された互いに隣接する制御部材と爪車との間に、回転軸の回転に伴って回転する隔壁板を配設したことにより、隣接する組どうしの爪車と制御部材との間に発生する摩擦力による影響が解消され、隣接する組の爪車と制御部材が停止していても、振動弁を弾く爪車に影響を与えることなくオルゴールを演奏することが可能となり、オルゴールとしての商品価値を向上させることができる。特に、オルゴールの駆動軸が垂直となるような垂直姿勢に設置した場合であっても、複数組の制御部材と爪車の重力による摩擦力の影響が解消されるので、オルゴールの設置姿勢に関わりなく演奏させることが可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、隔壁板の半径を制御部材の外周面の半径よりも大きく形成して、ストッパ機構を制御部材の外周面に摺接させることにより、ストッパ機構のストッパと爪車との間には摩擦力が生じないので、爪車が正常な停止位置の手前で停止するなどの不具合が解消され、所定のタイミングで本来の曲目を演奏することが可能となる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、振動弁を弾くための爪車に各々対応させた第1および第2のストッパ組と、これら第1および第2のストッパ組を駆動するアクチュエータを互いに上記駆動軸の軸方向に変位させて設けることにより、振動弁の小さなピッチに対応させて第1および第2のストッパ組とアクチュエータを配列させることができるので、小型のオルゴールを提供することが可能となる。しかも、アクチュエータからストッパ機構に伝達するための複雑な機構が不要となるので、コストが嵩む問題を解消することが可能となる。
オルゴールは、駆動源により回転駆動される駆動軸の軸方向に隣接して配列されて駆動軸とともに回転可能な複数個の制御部材および複数個の爪を有する爪車と、各爪車の爪部によって弾かれる複数の振動弁を有する振動板と、上記爪車の回転を制御して爪車の爪部による上記振動弁の弾き動作を制御する複数個のストッパ機構とを備え、上記制御部材と爪車は上記駆動軸を中心にして同軸に配置されている。さらに、上記駆動軸と爪車が周方向に相対移動したとき上記駆動軸と爪車とを一体化させるクラッチ部材は、上記駆動軸と爪車との間に設けられていて、上記制御部材は上記駆動軸と摩擦係合させられ、上記ストッパ機構によって上記制御部材の回転を阻止することができるように構成されている。そして、上記ストッパ機構による上記制御部材の回転阻止が解除されたとき、上記制御部材が爪車に対して相対回転することにより上記クラッチ部材を介して上記駆動軸と爪車とが一体回転するように構成されている。このように構成されたオルゴールにおいて、上記駆動軸に配列された互いに隣接する上記制御部材と上記爪車との間には、隔壁板が配設されている。
図1および図2は、本発明にかかるオルゴール1を示している。フレーム2の一端にはモータからなる駆動源3が固定されている。この駆動源3の出力軸には、複数の歯車によって構成される輪列機構4を介して回転軸5が連結されている。回転軸5はフレーム2のほぼ長さ方向に設けられ、両端側を適宜の軸受で回転可能に支持されている。上記回転軸5は、横断面形状をD字形の異形状に形成されている。また、フレーム2には、振動板6が片持ち的に固定されている。振動板6には所定の音階を発生する複数の櫛歯状の振動弁6aが一体に突出形成されている。さらに、回転軸5にはその長さ方向に、後述するように、振動弁6aの弁数に対応させた多数のクラッチ機構30が配列されている。各クラッチ機構30は、所定の振動弁26を弾いて音を発するために、後述の爪車に回転力を伝達するように構成されている。フレーム2の一方側上面には、クラッチ機構30の動作を制御するストッパ機構40の一部を構成するアクチュエータ41が上記クラッチ機構30の数に対応して配置されている。
上記クラッチ機構30は、図5に示すように、回転軸5を共通の軸として爪車7と制御部材8および駆動軸9とを有し、また、爪車7と制御部材8との間には、円柱状のコロからなる3個のクラッチ部材10が配設されている。そして、1個の爪車7と1個の制御部材8、駆動軸9、および、クラッチ部材10から構成される組を1組として、振動弁6aの弁数に対応した組数が回転軸5上に配列されている。上記駆動軸9は、中心孔9aがD字形の異形状に形成され、回転軸5に嵌合している。
爪車7は、中心孔71が駆動軸9に嵌合されている。この爪車7は、後述するストッパ機構40によって回転が阻止されたときに、駆動軸9との間で滑りながら回転するように構成されている。また、中心孔71の周囲には、3個の異形孔72が等角度に形成されている。これら異形孔72は、図3に示すように、回転方向Aの進行方向に至るに従って半径が小さくなる斜面が形成されている。
また、爪車7の外周からは、6個の爪73が一体に突出形成されている。これら爪73は、略台形状に形成され、回転方向の前端には当接部74が形成され、後端には振動弁を弾くための突起部75が形成されている。
一方、制御部材8の中心部には中心孔81が形成され、駆動軸9に嵌合すると共に、駆動軸9との間の摩擦係合により、駆動軸9とともに回転することができる。また、後述するストッパ機構40によって回転が阻止されたときは、駆動軸9との間を滑らせるように構成されている。また、制御部材8の外周には、上記爪車7の爪73と同じ間隔で6個の突起82が一体に突出形成されている。さらに、突起82の間に外周面の半径は、図3に示すように、上記爪車7の各爪73の間の外周面の半径よりやや大きく形成されていて、後述するストッパ機構40の前端部が制御部材8の外周に当接または摺動するようになっている。さらに、中心孔81からラジアル方向にのびる3本の長孔83が等角度に形成されている。これら長孔83内には、円柱状に形成されたクラッチ部材10が各々嵌合される。
このように、構成されたクラッチ機構30において、隣接する各組の制御部材9と爪車7との間には、円盤状に形成された隔壁板11が各々介在されている。この隔壁板11は金属または合成樹脂からなる素材によって形成されている。そして、隔壁板11の中心部には、中心孔11aがD字形の異形状に形成され、前述した回転軸5に嵌合される。これにより、隔壁板11は回転軸5と共に回転する。
次に、ストッパ機構40について説明する。ストッパ機構40は、図2に示すように、フレーム2の上側に上段となる第1のストッパ組としてのストッパ41とアクチュエータ42、下段となる第2のストッパ組としてのストッパ43とアクチュエータ44の2段に構成されている。そして、上記第1のストッパ組のストッパ41は、支点45を中心に回転可能に取り付けられ、先端部は鉤形の係止部46となっている。また、基端部は第1のアクチュエータ42の駆動部材42aに係合されている。このストッパ41は、アクチュエータ42によって駆動されないときには、図示しない弾性部材によって図示において時計方向に付勢されている。これにより、ストッパ41の係止部46の先端は、常時は制御部材8の外周に当接するように弾性付勢されている。
一方、下段の第2のストッパ組としてのストッパ43も上述したストッパ41と同様に、支点48を中心に回転可能に取り付けられ、先端部は鉤形の係止部47となっている。また、基端部は第2のアクチュエータ44の駆動部材44aに係合されている。このストッパ41は、アクチュエータ44によって駆動されないときには、図示しない弾性部材により、図示において時計方向に付勢されている。これにより、ストッパ43の係止部47の先端は、常時は制御部材8の外周に当接するように弾性付勢されている。
さらに、上段と下段の2段に構成されたストッパ機構40は、図1に示すように、例えば、図示左方端の振動弁6aに第2のストッパ組の左方端のストッパ43が対応し、左方端から次の振動弁6aには、上段組の左方端のストッパ41が対応するように、複数の振動弁に対して第1および第2のストッパ組の下段組のストッパ41、43が一つおきに交互に対応するように構成されている。そして、上段と下段のストッパ機構40は、互いに振動弁6aのピッチと同じピッチで回転軸5の軸方向に変位させている。上段と下段の上記アクチュエータ42、44は、例えばソレノイド、流体シリンダなどからなり、ストッパ41、43を駆動するために必要なトルクを得るには所定の幅寸法が必要となる。ところが、通常のアクチュエータの大きさは限界があることから、振動弁6aのピッチ以下の幅寸法を有するものは存在しない。しかし、上述したように、上段と下段の2段に構成し、そのピッチを振動弁6aのピッチ分だけ変位することによって、アクチュエータをほぼ2分の1のピッチで配列することができるので、振動弁6aのピッチに合わせることが可能となる。
次に、以上のように構成した本発明によるオルゴールの動作を説明する。オルゴールを鳴奏させるときは、駆動源3の駆動により回転軸5を回転させる。これにより、回転軸5と共に駆動軸9および隔壁板11が、図3に示す回転方向Aの方向に回転駆動される。この状態では、制御部材8が駆動軸9との摩擦係合或いは隔壁板11の回転によって回転方向Aの方向に回転しようとするが、図4(A)に示すように、ストッパ41、43の係止部46、47の先端を制御部材8の外周面に当接させると共に突起82に当接させているので制御部材8の回転が阻止される。このとき、爪車7の当接部74にもストッパ41、43の係止部46、47の先端が当接しているので爪車7も回転が阻止される。制御部材8は駆動軸9に対して摩擦係合しているため、このとき、制御部材6は駆動軸9或いは隔壁板11に対して滑っている。また、クラッチ機構30は図4(A)に示すようにクラッチを解除している。
その後、必要な音階を発生するために、所定の振動弁6aを弾こうとするときは、その振動弁6aに対応した上段に配設されたアクチュエータ42にパルス信号からなる電気信号を通電してアクチュエータ42を駆動する。アクチュエータ42は駆動部材42aを図示左方に吸引し、第1のストッパ組としてのストッパ41を回転方向Bの方向に回転させ、係止部46と制御部材8の突起82との係合を解除させる。制御部材8は爪車7と摩擦係合しているため、係止部46と突起82との係合が解除されることにより、図4(B)に示すように駆動軸9とともに制御部材68が回転方向Aの方向に回転し、制御部材8はさらに回転を続けようとする。この制御部材8の回転によってクラッチ部材10の位置が爪車7に対して周方向に相対移動し、図4(B)に示すように、クラッチ部材10が爪車7の異形孔72に形成された斜面により小さな半径の位置に移動する。これによって、爪車7と制御部材8が一体化されてクラッチ機構30がつながり、駆動軸9および制御部材8とともに爪車7も回転方向Aの方向に回転し、爪車7の突起部75が振動弁6aを弾くことによって、所定の音階が奏でられる。
このように振動弁6aを弾いた後は、ストッパ41の係止部46が、後方から到来する制御部材8の突起82に当接するので制御部材8の回転が阻止され、クラッチ部材10が元の位置に移動すると、クラッチ機構30が外れ、さらに、爪車7の当接部74にもストッパ41の係止部46の先端が当接して爪車7も回転が阻止され、図4(A)に示す状態に復帰して待機状態となる。
次に、他の音階を弾くために、他の振動弁6aに対応した下段に配設されたアクチュエータ44にパルス信号からなる電気信号を通電してアクチュエータ44を駆動する。アクチュエータ44は駆動部材44aを図示左方に吸引し、第2のストッパ組としてのストッパ43を回転方向Bの方向に回転させ、係止部47と他の振動弁6aに対応する制御部材8の突起82との係合を解除させる。制御部材8は爪車7と摩擦係合しているため、係止部46と突起82との係合が解除されることにより、図4(B)に示すように駆動軸9とともに制御部材68が回転方向Aの方向に回転し、制御部材8はさらに回転を続けようとする。この制御部材8の回転によってクラッチ部材10の位置が爪車7に対して周方向に相対移動し、図4(B)に示すようにクラッチ部材10が、爪車7の異形孔72に形成された斜面により小さな半径の位置に移動する。これによって、爪車7と制御部材8が一体化されてクラッチ機構30がつながり、駆動軸9および制御部材8とともに爪車7も回転方向Aの方向に回転し、爪車7の突起部75が振動弁6aを弾くことによって、所定の音階が奏でられる。
このように振動弁6aを弾いた後は、ストッパ43の係止部47が、後方から到来する制御部材8の突起82に当接するので制御部材8の回転が阻止され、爪車7の当接部74にもストッパ43の係止部47の先端が当接して爪車7も回転が阻止され、図4(A)に示す状態に復帰して待機状態となる。
以上のように、演奏しようとする所望の曲目に応じて、上段のアクチュエータ42或いは下段のアクチュエータ44のいずれかに予めプログラムされたパルス信号からなる電気信号を通電することにより、所望の曲目が演奏される。
前述した実施例において、オルゴールの形状は一例を示すもので、例えば、爪車の形状は適宜に変更しても良い。また、ストッパの形状もアクチュエータや制御部材、或いは爪車の構成に合わせて適宜に変更しても良く、前述した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲で変形可能である。
本発明は、電気信号に応じて振動弁を機械的に弾くことにより音を発する形式のオルゴールに適用可能である。
1 オルゴール
2 フレーム
3 駆動源
5 回転軸
6 振動板
6a 振動弁
7 爪車
71 中心孔
72 異形孔
73 爪
74 当接部
75 突起部
8 制御部材
81 中心孔
82 突起
83 長孔
9 駆動軸
10 クラッチ部材
11 隔壁板
40 ストッパ機構
41、43 ストッパ
42、44 アクチュエータ
2 フレーム
3 駆動源
5 回転軸
6 振動板
6a 振動弁
7 爪車
71 中心孔
72 異形孔
73 爪
74 当接部
75 突起部
8 制御部材
81 中心孔
82 突起
83 長孔
9 駆動軸
10 クラッチ部材
11 隔壁板
40 ストッパ機構
41、43 ストッパ
42、44 アクチュエータ
Claims (3)
- 駆動源により回転駆動される駆動軸の軸方向に隣接して配列されて駆動軸とともに回転可能な複数個の制御部材および複数個の爪を有する爪車と、各爪車の爪部によって弾かれる複数の振動弁を有する振動板と、上記爪車の回転を制御して爪車の爪部による上記振動弁の弾き動作を制御する複数個のストッパ機構とを備え、上記制御部材と爪車が上記駆動軸を中心にして同軸に配置され、上記駆動軸と爪車が周方向に相対移動したとき上記駆動軸と爪車とを一体化させるクラッチ部材が上記駆動軸と爪車との間に設けられ、上記制御部材は上記駆動軸と摩擦係合させられ、上記ストッパ機構によって上記制御部材の回転を阻止することができるように構成され、上記ストッパ機構による上記制御部材の回転阻止が解除されたとき、上記制御部材が爪車に対して相対回転することにより上記クラッチ部材を介して上記駆動軸と爪車とが一体回転するように構成されたオルゴールであって、
上記駆動軸に配列された互いに隣接する上記制御部材と上記爪車との間に摺動可能な隔壁板を配設したことを特徴とするオルゴール。 - 上記隔壁板は円盤状に形成され、その外周面の半径を上記制御部材の外周面の半径よりも大きく形成し、上記ストッパ機構が上記制御部材の回転を阻止しているときは、上記ストッパ機構を上記制御部材の外周面に当接させた請求項1に記載のオルゴール。
- 上記ストッパ機構は、隣接する上記振動弁を弾くための爪車に対応させた第1および第2のストッパ組と、これら第1および第2のストッパ組の個々のストッパを駆動する複数個のアクチュエータを有し、上記第1ストッパ組は、一つおきの制御部材に形成された突起に係合させ、上記第2ストッパ組は、一つおきの上記制御部材の間の制御部材に形成された突起に係合させ、かつ上記第1ストッパ組を駆動する上記アクチュエータと上記第2ストッパ組を駆動する上記アクチュエータとを互いに上記駆動軸の軸方向に変位させて設けた請求項1に記載のオルゴール。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011128348A (ja) * | 2009-12-17 | 2011-06-30 | Sric Corp | オルゴール装置 |
JP2014142414A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Brother Ind Ltd | オルゴール |
JP2014142415A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Brother Ind Ltd | オルゴール |
JP2014142420A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Brother Ind Ltd | オルゴール |
CN108701446A (zh) * | 2016-11-03 | 2018-10-23 | 韩圭乐 | 八音盒装置 |
-
2004
- 2004-03-05 JP JP2004061707A patent/JP2005250198A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011128348A (ja) * | 2009-12-17 | 2011-06-30 | Sric Corp | オルゴール装置 |
JP2014142414A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Brother Ind Ltd | オルゴール |
JP2014142415A (ja) * | 2013-01-22 | 2014-08-07 | Brother Ind Ltd | オルゴール |
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