JP2529103B2 - テ−プレコ−ダのモ−ド切換機構 - Google Patents

テ−プレコ−ダのモ−ド切換機構

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JP2529103B2
JP2529103B2 JP62003777A JP377787A JP2529103B2 JP 2529103 B2 JP2529103 B2 JP 2529103B2 JP 62003777 A JP62003777 A JP 62003777A JP 377787 A JP377787 A JP 377787A JP 2529103 B2 JP2529103 B2 JP 2529103B2
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栄伸 武石
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技研エンジニアリング株式会社
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【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、テープレコーダのモード切換機構に係り、
特に再生操作レバー上に回転中心移動型レバーを枢着す
ることにより、キャプスタン軸上に固定された駆動ピニ
オンにより駆動される欠歯ギヤ上に形成された第1、第
2及び第3ストッパにトリガレバーが選択的に係合する
ようにし、また再生操作レバーが往動位置にある場合に
のみ早送り操作レバー又は巻戻し操作レバーの往動操作
が回転中心移動型操作レバーを介してトリガレバーに影
響を及ぼして該トリガレバーのストッパ係合部が欠歯ギ
ヤの第3ストッパに係合してヘッドシャーシを一旦停止
モードに戻すことなく、再生モードままの状態で該ヘッ
ドシャーシが選曲モードに切り換えられるようにし、構
造が簡易でありながらヘッドシャーシの位置を高精度に
保つことができるようにしたテープレコーダのモード切
換機構に関する。
従来技術 従来、カセット式テープレコーダにおいては、各モー
ドへの切換動作を、キャプスタン軸に固定された駆動ピ
ニオンにより間欠的に駆動される欠歯ギヤに形成された
カムによってヘッドシャーシを移動させる動力操作によ
って行うようにしたものが主流となっており、この種の
ものにおいては各操作レバーの操作力が軽減されるばか
りでなく、ヘッドシャーシの各モードへの保持を欠歯ギ
ヤとトリガレバーとの機械的協働作用により確保するた
め、電磁ソレノイドを多用しなくて済み、消費電力が少
ない等の利点がある。
しかしこの種の従来例に係るテープレコーダのモード
切換機構においては、再生動作中に早送り操作レバー又
は巻戻し操作レバーを往動操作して、一時的に早送り操
作や自動選曲操作などをする場合には、再生操作レバー
は往動位置にロック状態でヘッドシャーシを再生動作位
置から所定の位置まで移動(後退)させる必要があるた
め、該操作時には間欠的に駆動される欠歯ギヤの回転を
阻止するトリガレバーを解放して、欠歯ギヤを再生動作
位置から停止モードの位置へ戻し、ヘッドシャーシには
欠歯ギヤ以外の別のストッパを設けて所定の位置にこれ
を保持するようにしている。この結果、トリガレバーと
欠歯ギヤのみでヘッドシャーシを再生動作中に選曲モー
ドに保持することはできず、構造が複雑で高価となる欠
点があった。
また他の従来例では、間欠的に駆動される欠歯ギヤを
複数使用し、該欠歯ギヤと連動するレバーによりヘッド
シャーシを強制的に動作させたり、また欠歯ギヤと電磁
ソレノイドとを使用してモード切換えをするようにした
りしていたが、該従来例では機構の制度が良好でなく、
また多くのスペースを必要とし、更に高価につくという
欠点があった。
目 的 本発明は、上記した従来技術の欠点を除くためになさ
れたものであって、その目的とするところは、再生操作
レバー上に回転中心移動型レバーを枢着し、該レバーを
介してトリガレバーが作動するようにして、再生操作レ
バーが再生動作位置に保持されている場合にのみ、早送
り操作レバー又は巻戻し操作レバーの往動操作がトリガ
レバーに影響を及ぼして、キャプスタン軸に固定された
駆動ピニオンにより駆動される欠歯ギヤに形成された第
1、第2及び第3ストッパのうちの第3ストッパに該ト
リガレバーのストッパ係合部が係合することで該欠歯ギ
ヤのヘッドシャーシ駆動用のカムが若干回転してヘッド
シャーシを選曲動作位置まで移動(後退)させるように
し、再生動作中に選曲モードに切り換える操作が単一の
欠歯ギヤと単一のトリガレバーによって行い得るように
することであり、またこれによって機構の動作精度を良
好にし、コンパクト化及びコストの低減を図ることであ
る。また他の目的は、再生操作レバーが復動位置にある
場合には早送り操作レバー又は巻戻し操作レバーが往動
操作されても、回転中心移動型レバーの回転中心が再生
操作レバーと共に復動位置に後退していて、トリガレバ
ーに影響を及ぼさず、通常の早送り又は巻戻しモードが
選択され、これらの操作には何ら支障を来たさないよう
にすることである。
構 成 要するに本発明は、外周の所定角度範囲に欠歯部が、
他の範囲には歯部が形成され一面の半径方向内側から順
に第1ストッパ、第2ストッパ及び第3ストッパが夫々
突出形成されると共に他の一面にヘッドシャーシ駆動用
のカムが形成された欠歯ギヤと、該欠歯ギヤをその駆動
方向に常時押圧付勢する弾性体と、該弾性体により前記
欠歯ギヤが駆動方向に初期回転させられた場合に該欠歯
ギヤの前記歯部に噛合してこれを駆動する駆動ピニオン
と、固定シャーシに対して往復動自在に再生操作レバー
と、早送り操作レバー及び巻戻し操作レバーと、これら
の操作レバーと直交する方向に往復動自在に構成されて
該操作バーを夫々の往動位置に保持すると共に前記再生
操作レバーが往動位置に保持された場合には前記早送り
操作レバー及び前記巻戻し操作レバーが往動位置に保持
されないようにした保持部材と、前記再生操作レバー上
に回動自在に枢着され先端に前記早送り操作レバー及び
前記巻戻し操作レバーの一部に夫々形成されたレバー押
圧部に係合し得る操作レバー係合部が形成されると共に
該操作レバー係合部と反対側かつ長手方向中間部に中間
係合部が形成された回転中心移動型レバー、前記固定シ
ャーシに回動自在に枢着され先端に前記欠歯ギヤの前記
第1ストッパ、第2ストッパ及び第3ストッパと選択的
に係合して該欠歯ギヤの回転を阻止するストッパ係合部
が形成され長手方向中間部に前記中間係合部に対向して
これに係合し得るレバー係合部が形成され弾性体により
前記回転中心移動型レバー方向に押圧付勢されたトリガ
レバーとを備え、停止モードにおいては該トリガレバー
の前記ストッパ係合部が前記第1ストッパに係合し、前
記再生操作レバーが往動位置に移動する再生モードにお
いては該ストッパ係合部が前記第2ストッパに係合し、
該再生モード中に前記早起繰り操作レバー又は前記巻戻
し操作レバーが往動位置に操作された場合にのみ前記回
転中心移動型レバーの操作レバー係合部が押圧された影
響が前記中間係合部を介して前記トリガレバーに及んで
前記ストッパ係合部が前記第3ストッパに係合して選曲
モードに切り換えられ、該早送り操作レバー又は巻戻し
操作レバーの復動によって前記ストッパ係合部が前記第
2ストッパに係合して再び再生モードに切り換えられる
ように構成したことを特徴とするものである。
以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明する。第
1図から第4図において、本発明に係るテープレコーダ
のモード切換機構1は、欠歯ギヤ2と、弾性体の一例た
る引張ばね3(第4図)と、駆動ピニオン4と、再生操
作レバー5と、早送り操作レバー6と、巻戻し操作レバ
ー8と、保持部材9と、回転中心移動型レバー10と、ト
リガレバー11とを備えている。
欠歯ギヤ2は、外周2aの所定角度範囲に欠歯部2bが、
他の範囲には、歯部2cが形成され、一面2dの半径方向内
側から順に第1ストッパS1第2ストッパS2及び第3スト
ッパS3が夫々突出形成されると共に、他の一面2eにはヘ
ッドシャーシ12(第4図)を駆動するためのカム2fが形
成されたものである。
次にストッパS1,S2,S3とカム2fとの相互関係について
説明すると、第3図に示すように、トリガレバー11のス
トッパ係合部11aが第1ストッパS1に係合して欠歯ギヤ
2の回転を阻止した場合にはヘッドシャーシ12に植設さ
れたピン13の位置がカム2fのプロフィルの最小半径部2g
から若干リフトが上昇した位置に接するような関係とな
り、またストッパ係合部11aが第2ストッパS2に係合し
た場合にはピン13がカム2fのプロフィルの最大径部2hに
位置するようになり、またストッパ係合部11aが第3ス
トッパS3に係合した場合には、ピン13はカム2fのプロフ
ィルの中間径部に当接するような位置関係となるように
第1ストッパS1、第2ストッパS2及び第3ストッパS3
円周方向の位置がカム2fに対して定められている。また
第1ストッパS1においては、第2図にも示すように、一
面2dから図中上方に突出した縁部2iが円弧上に形成され
ており、該縁部は第1ストッパS1から第3図において反
時計方向に所定角度範囲離れた位置において段部2jの位
置で半径方向内側に屈曲し、小径の縁部2kが第1ストッ
パS1に接続されて一種のカムの形状に形成され、縁鵜2i
の外周面に沿ってストッパ係合部11aが摺動して、段部2
jにおいて小径の縁部2kに落ち込むように形成されてい
る。
そして、縁部2iの更に半径方向外側に第2ストッパS2
が形成されており、該第2ストッパS2の内周面2lは縁部
2iとその半径方向位置がほぼ一致し、外周面2mは第3ス
トッパS3の内周面2nとその半径方向位置が略一致してい
る。そして第2ストッパS2及び第3ストッパS3は夫々所
定の半径方向の幅を有している。
またストッパ係合部11aは段部2jと第2ストッパS2
の間及び該第2ストッパS2と第3ストッパS3との間を夫
々半径方向に移動し得るように構成されている。
またカム2fのプロフィルは、第3図に示すように、最
小径部2gから反時計方向に急激にリフトが増大して最大
径部2hに至り、該最大径部から緩やかにリフトが減少し
て最小径部2gに至る如き形状に形成されている。そして
回転中心穴2oは固定シャーシ15に植設された回転軸16に
回転自在に嵌挿され、止め輪18によって軸方向に拘束さ
れ、固定シャーシ15に対して回動自在に取り付けられて
いる。そして駆動ピニオン4が矢印A方向に回転した場
合、これが歯部2cに噛合していれば、欠歯ギヤ2は矢印
Bの方向に回転するように構成されている。
引張ばね3は、欠歯ギヤ2をその駆動方向(矢印A方
向)に常時押圧付勢すると共にヘッドシャーシ12を復動
方向に付勢するためのものであって、第4図に示すよう
に、固定シャーシ15からヘッドシャーシ12に植設された
ピン20に張架されており、該固定シャーシ15からヘッド
シャーシ12を第4図において矢印C方向に常時押圧付勢
し、この結果ピン13が欠歯ギヤ2のカム2fに対して当接
し、該欠歯ギヤをその駆動方向(矢印B方向)に常時押
圧付勢するようにしたものであって、再生操作レバー5
の往動操作によってトリガレバー11のストッパ係合部11
aが第1ストッパから外れた場合に該引張ばね3によっ
てピン13がカム2fを押圧し、欠歯ギヤをその歯部2cが駆
動ピニオン4に噛合するまでの間初期回転させるように
構成されている。
駆動ピニオン4は、引張ばね3により欠歯ギヤ2が駆
動方向に初期回転させられた場合に該欠歯ギヤの歯部2c
に噛合してこれを矢印B方向に駆動するようにしたもの
であって、駆動モータ(図示せず)によってベルト(図
示せず)を介して回転するキャプスタン軸21に固定さ
れ、駆動モータが回転している場合には常時矢印A方向
に回転するようになっている。
再生操作レバー5は固定シャーシ15に対して往復動自
在に構成されており、一端5aには折曲部5bが形成され、
該一端から長手方向内側に入った中間部分には保持部材
9に対する係合部5cが直下に立ち上がり形成されてい
る。また他の一端5fは固定シャーシ15との間に装着され
た圧縮ばね22によりその復動方向に常時押圧付勢されて
いる。
早送り操作レバー6は、同様に固定シャーシ15に対し
往復動自在に構成されており、再生操作レバー5と同様
に一端6aに折曲部6bが形成され、中間部に保持部材9と
の係合部6cが形成され、他の一端6fは固定シャーシ15と
の間に装着された圧縮ばね23により復動方向に常時押圧
付勢されている。また長手方向中央に更に近い部分には
回転中心移動型レバー10の一端に形成された操作レバー
係合部10aに当接してこれを押圧するためのレバー押圧
部6dが立ち上がり形成されている。
巻戻し操作レバー8は、早送り操作レバー6に対して
隣接して同様に構成されており、一端8aには折曲部8bが
形成され、また係合部8cが早送り操作レバー6の係合部
6cと同様に立ち上がり形成され、他の一端8fには圧縮ば
ね24が装着され固定シャーシ15から常時復動方向に押圧
付勢されている。また早送り操作レバー6と同様にその
レバー押圧部6dと並んでレバー押圧部8dが立ち上がり形
成されている。
保持部材9は、少なくとも上記再生操作レバー5、早
送り操作レバー6及び巻戻し操作レバー8と直交する方
向に往復動自在に構成され、これらの操作レバーを夫々
の往動位置に保持すると共に、再生操作レバー5が往動
位置に保持された場合には、早送り操作レバー6及び巻
戻し操作レバー8が往動位置に保持されないようにした
ものであって、第2図に示すように、その復動側に少な
くとも3つの保持部9a,9b,9cが突出形成されており、こ
れら保持部の斜面9dが係合部5c,6c,8cによって夫々押圧
された場合に保持部材9は矢印D方向に移動して各係合
部5c,6c,8cがクロック部9eに入り込んで保持部材9の矢
印E方向への引張ばね23による復元力によって各係合部
5c,6c,8cを往動位置に保持するように構成されている。
なお保持部材9は、図示を省略するがこれらの操作レバ
ー5,6,8のほかにも例えば録音操作レバーを所定の往動
位置に保持するための保持部(図示せず)が形成されて
いることは勿論である。
回転中心移動型レバー10は、再生操作レバー5上に回
動剤に枢着され、先端10bに早送り操作レバー6及び巻
戻し操作レバー8の一部に夫々形成されたレバー押圧部
6d,8dに係合し得る操作レバー係合部10aが形成されると
共に、該操作レバー係合部と反対側かつ長手方向中間部
には中間係合部10cが形成されている。回転中心移動型
レバー10の再生操作レバー5に対する枢着は、止めねじ
25を穴10dに挿通して再生操作レバー5の中間部に設け
られたねじ穴5eに螺着することによって行っており、回
転中心Oはこの穴5eの中心に一致し、該回転中心移動型
レバー10はその回転中心Oが再生操作レバー5の往動操
作及び復動操作によって移動するように構成したもので
ある。また中間係合部10cはトリガレバー11のレバー係
合部11cに対向しており、該レバー係合部を押圧し得る
ように構成されている。
トリガレバー11は、固定シャーシ15に回動自在に枢着
され、先端11bには欠歯ギヤ2の第1ストッパS1、第2
ストッパS2及び第3ストッパS3と選択的に係合して該欠
歯ギヤの回転を阻止するストッパ係合部11aが図中下向
きに形成されており、また長手方向中間部には中間係合
部10cに対向してこれに係合し得るレバー係合部11cが形
成され、弾性体の一例たるねじりばね26により回転中心
移動型レバー10方向(図中反時計方向)に押圧付勢され
ている。更に該トリガレバー11の往動方向には、テープ
レコーダの回路を選曲状態に切り換えるための選曲スイ
ッチ28の可動片28aを押圧するためのスイッチ操作部11d
が角状に形成されている。ストッパ係合部11aは断面円
形に形成され、その組立状態においては欠歯ギヤ2の第
1ストッパS1、第2ストッパS2第3ストッパS2に係合し
得るような長さに形成され、またレバー係合部11cはそ
の先端が円弧状に形成されている。またトリガレバー11
の固定シャーシ15に対する枢着は、ピン27を穴11iに挿
通して固定シャーシ15に植設して固定して行い、該ピン
29にねじりばね26を巻装して固定シャーシ15から該トリ
ガレバー11を図中反時計方向に押圧付勢するようになっ
ている。
第2図において、固定シャーシ15は、折曲部15dによ
って形成された複数の溝部15a,15b,15cを有し、また該
溝部の往動方向位置には圧縮ばね22,23,24を装着するた
めのボス部15e,15f,15gが夫々形成されている。そして
溝部15aには再生操作レバー5が、溝部15bには早送り操
作レバー6が、溝部15cには巻戻し操作レバー8が夫々
往復動自在に嵌合するように構成されている。
ヘッドシャーシ12は、第4図に示すように、固定シャ
ーシ15に植設されたピン29,30が係合し得る長穴12a,12b
が形成され、該長穴の長さの範囲内でピン29,30に対す
る相対的移動量が規制されるように構成され、常時引張
りばね3によって復動方向に付勢され、図示しない再生
ヘッド及び録音ヘッド等が固定されている。
そして停止モードにおいてはトリガレバー11のストッ
パ係合部11aが第1ストッパS1に係合し、、再生操作レ
バー5が往動位置に移動する再生モードにおいてはスト
ッパ係合部11aが第2ストッパS2に係合し、再生モード
中に早送り操作レバー6又は巻戻し操作レバー8が往動
位置に操作された場合にのみ回転中心移動型レバー10の
操作レバー係合部10aが押圧された影響が中間係合部10c
を介してトリガレバー11に及んでストッパ係合部11aが
第3ストッパS3に係合して選曲モードに切り換えられ、
早送り操作レバー6又は巻戻し操作レバーの復動によっ
てストッパ係合部11aが第2ストッパS2に係合して再び
再生モードに切り換えられるように構成したものであ
る。
作 用 本発明は、上記のように構成されており、以下その作
用について説明する。まず第1図から第4図により再生
操作レバー5が復動位置にあり、テープレコーダのモー
ド切換機構1が停止モードにある場合について説明す
る。再生操作レバー5は押圧されないで、完全な復動位
置にあるため、回転中心移動型レバー10の回転中心Oは
最も後退した位置にある。このため中間係合部10cとト
リガレバー11のレバー係合部11cとの間には大きな隙間
が存在している。このため早送り操作レバー6又は巻戻
し操作レバー8が往動位置に操作されてレバー押圧部6d
又は8dが回転中心移動型レバー10の操作レバー係合部10
aを押圧して該回転中心移動型レバー10が時計方向に回
転したとしても、中間係合部10cはトリガレバー11のレ
バー係合部11cを押圧することはない。従って早送り操
作レバー6又は巻戻し操作レバー8が停止モードにおい
て往動操作されても、その影響はトリガレバー11には及
ばない。従ってトリガレバー11のストッパ係合部11aは
欠歯ギヤ2の第1ストッパS1に係合したままとなってい
る。
次に第5図から第7図により再生操作レバー5が往動
操作されてテープレコーダのモード切換機構1が再生モ
ードに設定される場合について説明する。再生操作レバ
ー5が仮想線で示す復動位置から矢印Fの如く実線で示
す位置まで往動操作されると、これによって回転中心移
動型レバー10の回転中心Oは往動位置に移動するため、
中間係合部10cはトリガレバー11のレバー係合部11cに当
接する。そして完全な再生状態まで該再生操作レバー5
が往動操作されると、トリガレバー11が図中時計方向に
回転してストッパ係合11aが第1ストッパS1から外れ
る。このため欠歯ギヤ2は引張ばね3によってピン13を
介してカム2fに作用していたトルクによって矢印B方向
に初期回転させられ、この時ストッパ係合部11aは第1
ストッパS1の縁部2iの外周を摺動し、駆動ピニオン4に
欠歯ギヤ2の歯部2cが噛合して本格的な回転駆動がなさ
れ、約270度回転したところでストッパ係合部11aは第2
ストッパS2に係合する。換言すればストッパ係合部11a
は第2ストッパS2の運動経路に位置しているため、該第
2ストッパS2が欠歯ギヤ2の回転と共に矢印B方向に回
転して来ると、ストッパ係合部11aの存在によってそれ
以上回転することができなくなって欠歯ギヤ2は回転を
阻止されることになる。
この過程において欠歯ギヤ2の他の一面2eに形成され
たカム2fのリフトの上昇によってヘッドシャーシ12のピ
ン13が往動方向に押圧されて引張ばね3の付勢力に抗し
てヘッドシャーシ12は往動方向に移動し、該ヘッドシャ
ーシ上のヘッドは前進して再生モードの位置に停止す
る。そしてキャプスタン軸21の回転によってテープ(図
示せず)が送られて再生モードにおける音楽等の再生が
行われる。
第5図から明らかなように、この再生モードにおいて
は、回転中心移動型レバー10の回転中心Oが往動位置に
あって、中間係合部10cがトリガレバー11のレバー係合
部11cに当接しているため、この状態でもし早送り操作
レバー6又は巻戻し操作レバー8が押圧されると、その
影響は直ちにトリガレバー11に及ぶ態勢となっている。
また第5図に示す再生モードからもし停止操作レバー
(図示せず)が往動操作されると、保持部材9が図中右
方向に移動して係合部5cのロック部9eによる保持を止め
ることになり、再生操作レバー5は解放されて圧縮ばね
22によって押圧されて復動位置に復帰する。このためト
リガレバー11のストッパ係合部11aは第2ストッパS2
内周面2lと第1ストッパS1の小径の縁部2kとの間に入
り、その場合において待機する。このため欠歯ギヤ2が
矢印方向に回転して来て第1ストッパS1がトリガレバー
11のストッパ係合部11aの位置に到達すると、該ストッ
パ係合部は第1ストッパS1に係合してテープレコーダの
モード切換機構1は第1図の停止モードの状態に復帰す
る。
次に第8図から第10図により選曲モードの場合につい
て説明する。選曲モードにおいては再生操作レバー5が
矢印Fの如く仮想線の位置から実線の位置まで押圧され
てまず再生モード設定される。この場合には第5図の状
態と同様に回転中心移動型レバー10の中間係合部10cが
トリガレバー11のレバー係合部11cを押圧して該トリガ
レバー11を図中時計方向に回転させてストッパ係合部11
aが第2ストッパS2の運動経路に到達して再生モードに
設定されている。そして再生操作レバー5の係合部5cは
保持部材9のロック部9eによって保持され、保持部材9
は引張ばね23に抗して図中右方向に移動した状態に拘束
されている。
そこで例えば巻戻し操作レバー8が矢印Fの如く仮想
線の位置から実線の位置まで往動操作された場合、その
係合部8cはたとえ移動しても保持部材9のロック部9eに
は何ら拘束されることがなく、従って保持部材9によっ
てロックされることはない。また巻戻し操作レバー8を
往動操作の状態に手動操作によって保持しておくと、レ
バー押圧部8dが回転中心移動型レバー10の操作レバー係
合部10aを押圧して該回転中心移動型レバー10が時計方
向に回転するので、その中間係合部10cによってトリガ
レバー11のレバー係合部11cが押圧されて、ねじりばね2
6に抗してトリガレバー11が更に図中時計方向に回転
し、ストッパ係合部11aは第3ストッパS3の運動経路に
到達する。
従って欠歯ギヤ2は駆動ピニオン4によって更に矢印
B方向に回転させられ、第3ストッパS3がストッパ係合
部11aに当接するまで回転して停止し、ヘッドシャーシ1
2はピン13を介してカム2fにより選曲位置まで若干後退
する。またこの場合トリガレバー11のスイッチ操作部11
dは選曲スイッチ28の可動片28aを押圧して該選曲スイッ
チ28を閉路させ、電気回路は選曲状態になる。そこでテ
ープは逆方向に送られて巻戻し方向の選曲が行われる。
またこのことは巻戻し操作レバー8でなく、早送り操
作レバー6が矢印Fの如く往動操作された場合も全く同
様であり、この場合にはレバー押圧部6dが回転中心移動
型レバー10の操作レバー係合部10aを押圧することによ
り全く同様な結果となり、再生モード中に早送り操作レ
バー6を往動操作し続けることによって早送り方向の選
曲モードが維持される。
また早送り操作レバー6又は巻戻し操作レバー8の往
動操作を停止した場合には、これらの操作レバーは保持
部材9によっては全く保持されないので圧縮ばね23又は
24によって復動位置に復帰する。従ってこの場合には回
転中心移動型レバー10が反時計方向に、またトリガレバ
ー11も同様に反時計方向に回転してストッパ係合部11a
が第3ストッパS3から外れるので、欠歯ギヤ2は再び回
転して第2ストッパS2がストッパ係合部11aに当接して
欠歯ギヤ2が停止し、テープレコーダのモード切換機構
1は再生状態に復帰する。このようにして再生モード中
に選曲モードを行わせることができ、これは単独のトリ
ガレバー11と欠歯ギヤ2との協働作用によって十分に高
い精度を以て各モードに切り換えを行わせることができ
るものである。
最後に第11図により早送りモード又は巻戻しモードに
ついて説明する。この場合には再生操作レバー5が復動
位置にあり、テープレコーダのモード切換機構1は停止
モードに設定されている。従って回転中心移動型レバー
10の回転中心Oは復動位置にあり、中間係合部10cとト
リガレバー11のレバー係合部11cとの間には大きな隙間
が存在している。このため、第11図に示すように、たと
え巻戻し操作レバー8が矢印Fの如く往動されてそのレ
バー押圧部8dによって回転中心移動型レバー10の操作レ
バー係合部10aが押圧されて該レバーが時計方向に回転
しても中間係合部10cがトリガバー11のレバー係合部11c
を押圧することはない。また保持部材9は引張ばね23に
よって図中左方に復帰しているので巻戻し操作レバー8
の往動操作によってまず係合部8cが保持部材9の斜面9d
を押圧することによって保持部材9は引張ばね23に抗し
て図中右方向に移動し、係合部8cがロック部9eに係合す
ると引張ばね23によって保持部材9は若干左方に復帰し
て巻戻し操作レバー8を巻戻しのための往動位置に保持
する。これによってレバー押圧部8dが回転中心移動型レ
バー10の操作レバー係合部10aを押圧して該レバーを時
計方向に回動させても、巻戻し操作レバー8の往動操作
の影響はトリガレバー11には全く及ばす、従ってトリガ
レバー11は静止したままであり、ストッパ係合部11aは
依然として第1ストッパS1に係合したままとなってお
り、巻戻し機構が作動してテープレコーダのモード切換
機構1は巻戻しモードに設定される。
また同様にして早送り操作レバー6が押圧された場合
には、単に早送りモードに設定され、トリガレバー11は
何らの影響も受けない。
このように回転中心移動型レバー10を再生操作レバー
上に設けてこの回転中心Oを再生操作レバー5と一体化
してあるため、該回転中心の位置によって早送り操作レ
バー6又は巻戻し操作レバー8の往動操作の影響がトリ
ガレバー11に及んだり及ばなかったりするようにするこ
とができ、単独の欠歯ギヤ2と単独のトリガレバー11の
組合せによって、再生モード中の選曲モードの設定や停
止モードからの早送り又は巻戻しモードを自由に選択す
ることができるようになったものである。
効 果 本発明は、上記のように再生操作レバー上に回転中心
移動型レバーを枢着し、該レバーを介してトリガレバー
が作動するようにして再生操作レバーが再生動作位置に
保持されている場合にのみ、早送り操作レバー又は巻戻
し操作レバーの往動操作がトリガレバーに影響を及ぼし
て、キャスタン軸に固定された駆動ピニオンにより駆動
される欠歯ギヤに形成された第1、第2及び第3ストッ
パのうちの第3ストッパに該トリガレバーのストッパ係
合部が係合することで該欠歯ギヤのヘッドシャーシ駆動
用のカムが若干回転してヘッドシャーシを選曲動作位置
まで移動(後退)させるようにしたので、再生動作中に
選曲モードを切り換える操作が単一の欠歯ギヤと単一の
トリガレバーによって行い得るという効果が得られ、ま
たこの結果機構の動作精度を良好にすることができ、ま
た機構をコンパクト化でき、更にはそのコストの低減を
図ることができる効果がある。また再生操作レバーが復
動位置にある場合には早送り操作レバー又は巻戻し操作
レバーが往動操作されても、回転中心移動型レバーの回
転中心が再生操作レバーと共に復動位置に後退してい
て、トリガレバーに影響を及ぼさず、通常の早送り又は
巻戻しモードが選択され、これらの操作には何ら支障を
来たさないので、上記のように単一の欠歯ギヤと単一の
トリガレバーとによって通常の早送り又は巻戻しモード
を選択し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例に係り、第1図は停止モードにお
けるテープレコーダのモード切換機構の要部平面図、第
2図は要部分解斜視図、第3図は欠歯ギヤとトリガレバ
ーのストッパ係合部及びヘッドシャーシに植設されたピ
ンとの相互関係を示す平面図、第4図は第1図に示すも
のの要部(第3図のIV−IV矢視)縦断面図、第5図は再
生モードにおけるテープレコーダのモード切換機構の要
部平面図、第6図は第3図と同様の欠歯ギヤの平面図、
第7図は第4図と同様の要部(第6図のVII−VII矢視)
縦断面図、第8図は選曲モードにおけるテープレコーダ
のモード切換機構の要部平面図、第9図は第3図と同様
の欠歯ギヤの平面図、第10図は第4図と同様の要部(第
9図のX−X矢視)縦断面図、第11図は巻戻しモードに
おけるテープレコーダのモード切換機構の要部平面図で
ある。 1はテープレコーダのモード切換機構、2は欠歯ギヤ、
2aは外周、2bは欠歯部、2cは歯部、2dは一面、2eは他の
一面、2fはヘッドシャーシ駆動用のカム、3は弾性体の
一例たる引張ばね、4は駆動ピニオン、5は再生操作レ
バー、6は早送り操作レバー、6dはレバー押圧部、8は
巻戻し操作レバー、8dはレバー押圧部、9は保持部材、
10は回転中心移動型レバー、10aは操作レバー係合部、1
0dは先端、10cは中間係合部、11はトリガレバー、11aは
ストッパ係合部、11bは先端、11cはレバー係合部、12は
ヘッドシャーシ、15は固定シャーシ、Oは回転中心移動
型レバーの回転中心、S1は第1ストッパ、S2は第2スト
ッパ、S3は第3ストッパである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周の所定角度範囲に欠歯部が、他の範囲
    には歯部が形成され一面の半径方向内側から順に第1ス
    トッパ、第2ストッパ及び第3ストッパが夫々突出形成
    されると共に他の一面にヘッドシャーシ駆動用のカムが
    形成された欠歯ギヤと、該欠歯ギヤをその駆動方向に常
    時押圧付勢する弾性体と、該弾性体により前記欠歯ギヤ
    が駆動方向に初期回転させられた場合に該欠歯ギヤの前
    記歯部に噛合してこれを駆動する駆動ピニオンと、固定
    シャーシに対して往復動自在な再生操作レバー、早送り
    操作レバー及び巻戻し操作レバーと、これらの操作レバ
    ーと直交する方向に往復動自在に構成されて該操作レバ
    ーを夫々の往動位置に保持すると共に前記再生操作レバ
    ーが往動位置に保持された場合には前記早送り操作レバ
    ー及び前記巻戻し操作レバーが往動位置に保持されない
    ようにした保持部材と、前記再生操作レバー上に回動自
    在に枢着され先端に前記早送り操作レバー及び前記巻戻
    し操作レバーの一部に夫々形成されたレバー押圧部に係
    合し得る操作レバー係合部が形成されると共に該操作レ
    バー係合部と反対側かつ長手方向中間部に中間係合部が
    形成された回転中心移動型レバーと、前記固定シャーシ
    に回動自在に枢着され先端に前記欠歯ギヤの前記第1ス
    トッパ、第2ストッパ及び第3ストッパと選択的に係合
    して該欠歯ギヤの回転を阻止するストッパ係合部が形成
    され長手方向中間部に前記中間係合部に対向してこれに
    係合し得るレバー係合部が形成され弾性体により前記回
    転中心移動型レバー方向に押圧付勢されたトリガレバー
    とを備え、停止モードにおいては該トリガレバーの前記
    ストッパ係合部が前記第1ストッパに係合し、前記再生
    操作レバーが往動位置に移動する再生モードにおいては
    該ストッパ係合部が前記第2ストッパに係合し、該再生
    モード中に前記早送り操作レバー又は前記巻戻し操作レ
    バーが往動位置に操作された場合にのみ前記回転中心移
    動型レバーの操作レバー係合部が押圧された影響が前記
    中間係合部を介して前記トリガレバーに及んで前記スト
    ッパ係合部が前記第3ストッパに係合して選曲モードに
    切り換えられ、該早送り操作レバー又は巻戻し操作レバ
    ーの復動によって前記ストッパ係合部が前記第2ストッ
    パに係合して再び再生モードに切り換えられるように構
    成したことを特徴とするテープレコーダのモード切換機
    構。
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