JP2553527B2 - テ−プレコ−ダ - Google Patents

テ−プレコ−ダ

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JP2553527B2
JP2553527B2 JP61225280A JP22528086A JP2553527B2 JP 2553527 B2 JP2553527 B2 JP 2553527B2 JP 61225280 A JP61225280 A JP 61225280A JP 22528086 A JP22528086 A JP 22528086A JP 2553527 B2 JP2553527 B2 JP 2553527B2
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勝彦 越野
正徳 大西
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、モータの回転方向に対応して早送り・送戻
しを行なうテープレコーダに関するものである。
従来の技術 近年、テープレコーダの小型化が進む一方で、ソレノ
イドやモータの動力を使って操作感の軽いメカニズムも
多くなっている。小型化やコストダウンを考えると、ソ
レノイドやモータを少なくして動くようにしたいところ
である。そこで、メカニズムが停止状態で、モータの正
転又は反転に対応して、早送り又は巻もどしを行ない、
かつモータ停止で停止とすると、モータだけで3モード
が可能となる。これは、簡単な摩擦機構を早送り及び巻
もどし用のアイドラに入れることで可能であるが、一方
では再生状態から停止になる時、停止位置にもどっても
モータの慣性があるため一瞬早送り状態あるいは巻戻し
状態にアイドラが動き、モータが停止するまでリール台
が動いてしまう。
発明が解決しようとする問題点 以上のように、再生状態から停止状態に移る時に一瞬
早送り(あるいは巻戻し)になることは、最近多くなっ
た再生専用のヘッドホンステレオタイプのものではあま
り問題にならないであろうが、録音機能付や高級感のあ
るものにとって、テープの消去残こりや、曲の先頭を飛
ばしたり、二重録音や二重再生を行なうという現象をひ
きおこし、非常に問題であった。
本発明は、上記問題点に鑑み、簡単なロック機構を追
加するだけで、再生状態から停止状態に移る時リール台
が独走するという問題点を解消し、モータだけで3モー
ドが可能となるきわめて小型で低価格のテープレコーダ
を提供するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明のテープレコーダ
は、正転・反転駆動されるモータと、磁気テープを巻取
るリール台と、このリール台と上記モータとの間の減速
機構と、この減速機構中に設けられ早送りと巻戻しの選
択及び回転伝達を行うアイドラと、このアイドラを回転
自在に軸支するアイドラ板と、停止状態で上記モータの
回転方向に対応して上記アイドラ板が早送り又は巻戻し
位置に移動するように上記アイドラとアイドラ板との間
に摩擦力を作る摩擦機構と、再生動作で移動する再生部
材と、上記摩擦機構によってアイドラ板が早送りまたは
巻戻し位置に移動する動きに対して、再生部材の再生動
作への動き又はそれを動かす動力によりアイドラ板を早
送りでも巻戻しでもない中立位置に移動させ、その中立
位置に保持するよう上記アイドラ板の爪部と係合可能な
ロック部材と、係合方向に付勢し非係合位置ではアイド
ラの動きを邪魔しない位置までロック部材を付勢するロ
ックばねとを具備し、再生状態から停止状態へ戻っても
ロックばねの付勢力により中立位置が保持され、停止状
態ではアイドラが早送り位置,巻戻し位置にならないよ
うにし、早送り,巻戻し動作にいくときは、一旦モータ
の回転方向を再生方向とは反対に変えることにより上記
アイドラの摩擦力によって上記ロック部材とアイドラ板
の爪部が上記ロックばねにより離れてロックを解除し上
記摩擦力によりアイドラが早送り,巻き戻し位置になる
ように構成したものである。
作用 本発明は、上記構成によって、再生部材の再生方向へ
の移動によりロック部材の付勢力に抗してアイドラ板を
ロック部材に係合保持するようにし、再生状態から停止
状態へ移行する際にアイドラが中立位置に保持されたま
まとなり、従ってその際におけるリール台の回転はおこ
らないで停止可能である。
実 施 例 以下に、本発明の一実施例について説明する。
第1図は、本発明の実施例におけるテープレコーダの
全体の概要を示す透視平面図であり、同図は全体の係合
関係がわかるように線を重ねて書いているが、厚み方向
の上下関係は矛盾のないようになっている。(以下の平
面図はすべて透視図である)図において1はテープカセ
ットで、全メカニズムは、その投影面内にほぼ入ってし
まうものである。2はモータで、中間プーリ3,メインプ
ーリ4,正転用フライホイル5,反転用フライホイル6へ
と、ベルト7で回転力が伝達される。5a,6aはそれぞれ
正転用,反転用のキャプスタンである。
第2図は、本実施例の回転系のみをぬき出したもので
あり、次にこの回転系について説明する。回転力はメイ
ンプーリ4の小ギア4aからメインギア8へ伝達される。
9は速送り・巻戻しを行なうアイドラギアで、上記メイ
ンギア8と常時かみ合っており、図示状態と中立位置を
含め3位置を取り得るが、図示の位置では、中継ギア10
を介して右リールギア11へ回転伝達され、早送り状態と
なる。一方中立位置を通り越して9′の位置では、中継
ギア12を介して左リールギア13へ回転伝達され、巻戻し
状態となる。ただし、この時モータ2は反転状態であ
り、それ以外(早送り及び再生状態)ではモータ2は正
転状態である(図示矢印参照)。
次に、再生系の回転伝達について説明する。上記メイ
ンギア8よりこれと同心でかつ摩擦機構(後述)を介し
て設けたメイン小ギア14へ伝達され、このメイン小ギア
14から、プレイギア15に伝達される。プレイギア15は常
時メイン小ギア14とかみ合っており、図示する中立位置
の状態と、上記中継ギア10とかみ合う位置と、中継ギア
16とかみ合う位置をとり、プレイギア15が中継ギア10と
かみ合う位置では右リールギア11へ伝達され、正転再生
巻取り状態となる。一方、プレイギア15が中継ギア16と
かみ合う位置では中継ギア12を介して左リールギア13へ
伝達され、反転再生巻取り状態となる。この再生状態で
は、いずれの位置でも、モータ2は正転状態(図示)で
ある。
17は減速ギアであり、上記メインギア8と常時かみ合
うギアと小ギアを有する2段形状となっており、欠歯を
もち再生動作の動力をとり出す(後述)間欠カムギア18
へと回転力を伝えるものである。
次に、回転系の断面図を示す第3図に基づき、前述の
摩擦機構等の上下関係について説明する。ベルト7から
メインプーリ4,小ギア4aからメインギア8へ、メイン小
ギア14からプレイギア15へ、更に中継ギア10又は12から
リール台ギア11又は13へ、そして同軸のリール台19に伝
達される。ここで、プレイギア15とアイドラギア9は、
それぞれプレイ板20及びアイドラ板21上の軸に軸支さ
れ、それ以外のギアとプーリは上基板22及び下基板23上
の軸に軸支されている。また、メインギア8の摩擦機構
については、この第3図に示すように、メイン小ギア14
に圧入されて一体に回転するプーリ24とメインギア8と
の間にフェルト25を設け、ばね26によりおさえつけるこ
とにより、摩擦力がメインギア8からメイン小ギア14へ
付勢されて回転力が伝達される。
そして、この機構でモータ2の一定の回転から、リー
ル台19の変化する回転数へ、一定のトルクで回転力が伝
達されることになる。又、アイドラギア9は、ばね27よ
りアイドラ板21との間で摩擦力を作り、メインギア8の
回転方向にアイドラ板21を移動させようとする。
次にレバー及びロッド類の関係を第4図イ,ロに従っ
て説明する。前述のアイドラ板21は、下基板23上の軸28
と29でガイドされ、メインギア8の中心を中心として回
動するものであり、これにより前述のアイドラギア9の
摩擦によりメインギア8の回転方向に回動する。前述の
プレイ板20もメインギア8の中心を中心として回動する
ように構成され、このプレイ板20上のプレイギア15は、
前述の中継ギア10あるいは16にかみ合う。再生基板30
は、下基板23上の軸31及び32でガイドされ、もどしばね
33で後方(図中下方)へ付勢されている。また、再生基
板30上の軸34は、カムギア18の内カム(後述する)に係
合し、このカムギア18の回転角に応じて、再生基板30の
前進後退がなされる。35は正反ロッドで再生基板30上の
ガイド穴30a及び30bに対する係合片35d及び35eの嵌合で
再生基板30に対して左右方向に移動するが前後方向には
規制されるようになっている。36,37はそれぞれ正転,
反転用のピンチローラで、上記正反ロッド35の端部に形
成した係合片35a,35bにより、正反ロッド35の左右移動
に応じて選択的に係合される。つまり、正反ロッド35が
右に移動して再生基板30がカムギア18で前進すると右側
の正転用ピンチローラ36が、一方左に移動して再生基板
が前進すると左側の反転用ピンチローラ37が、それぞれ
選択され前進してキャプスタン5a,6aと圧接する。上記
再生基板30の一端に形成した係合片30cは、プレイ板20
の穴20aと係合し、再生基板30が停止位置に後退してい
る時は、その係合片30cが穴20aの傾斜端部に係合し、プ
レイ板20が中立位置に保持され、プレイギア15は、中継
ギア16,10とかみ合わない。38はソレノイドアーム、39
はソレノイド板であり、この両者は下基板23上の軸29を
同一の回動軸としている。そのソレノイドアーム38の一
端に設けた軸38aは、上記カムギア18のカム面と係合し
カムギア18の回転角度を決めている。40はソレノイド
で、可動片41と一対で動作するが、上記ソレノイドアー
ム38の他端の軸38bに可動片41が取付けられている。
又、ソレノイドアーム38とソレノイド板39は、ばね42で
連結されそのばね42の付勢力をストッパ38cで係止し
て、通常は一体で動き、ばね43でソレノイド40と反対方
向に付勢されている。ソレノイド板39の一端に形成した
係合片39aは、上記正反ロッド35に形成した穴35cと係合
し、ソレノイド板39の回動により正反ロッド35が左右に
移動する。ここで、ソレノイド40と可動片41の関係につ
いて説明すると、ソレノイド40は磁石にコイルが巻かれ
たもので、無通電状態ではその磁石と可動片41が吸着さ
れ、コイルに通電すると磁力を断ち、吸着しないという
ものである。ここで、コイルに通電した非吸着状態で
は、ばね43の付勢力が勝ってソレノイドアーム38が動く
ようになっている。44はディレクションメモリーロッド
(以下DMロッドと称す)であり、このDMロッド44は下基
板23畳の軸45とDMアーム46の係合部46aでガイドされ、
その一端に形成した折曲係合片44a,44b間にプレイ板20
に突出形成した係合片20bを係合するようにしている。
又、そのDMロッド44上には、スイッチ可動片係合部44c
を設け、電気スイッチSm(図示せず)の可動片と常時係
合し、DMロッド44の移動方向を電気的に検出できるよう
にしている。上記DMアーム46は、下基板23上の軸47を支
点に回動自在である。また、その軸47を回動軸とするロ
ックアーム48を有し、このロックアーム48はばね49で時
計方向に付勢されており、このロックアーム48の一端48
aは再生基板30の端部30dと係合可能に、又他端48bはア
イドラ板21の端部21bと係合可能になるような位置関係
にある。
以上のような構成で、以下全動作の説明をする。
まず早送り・巻戻しについて説明する。第5図は早送
り(FF)、第6図は巻戻し(REW)の状態で、第4図の
停止状態から、第5図又は第6図に示すようにモータ2
の回転方向によって切かわる。つまり、第5図ではメイ
ンギア8が右に回転すると、第3図で説明したアイドラ
ギア9の摩擦機構によりアイドラ板21が右に移動し、中
継ギア10を介して右のリール台ギア11へ伝達される。第
6図も同様にメインギア8が左に回転すると、アイドラ
板21が左に移動し、アイドラギア9を介して左のリール
台ギア13に回転が伝達される。
次に再生動作であるが、第7図は正転再生、第8図は
反転再生である。カムギア18の動作は後述するが、再生
基板30が、カムギア18のカムによって前進する時、正反
ロッド35が右に移動した状態で前進した再生状態が第7
図である。つまり、正反ロッド35の一端の係合片35aが
右ピンチローラ36のばね部材36aと係合し、この右ピン
チローラ36をキャプスタン5aと圧接して正転方向へテー
プを送る。又、正反ロッド35の前方左端35fはプレイ板2
0の係合部20cを押し上げ、プレイ板20を時計方向へ回動
させる。すると、前述のメインギア8とメイン小ギア14
との摩擦機構からプレイギア15,中継ギア10,右リールギ
ア11へ回転が伝達されてテープを巻きとる。一方、プレ
イ板20の係合片20bは、DMロッド44の係合片44bをけり上
げ、係合部44cによってスイッチSm(図示せず)を切換
えて正転状態として記憶する。この状態から第1図の停
止状態になっても、DMロッド44の係合片44aとプレイ板2
0bの遊び寸法の関係から、DMロッド44とスイッチSmは保
持されたまま(力が加わらない)で前の再生状態が正転
状態か、反転状態かを記憶する。つまり、次に反転指令
で反転にならない限りスイッチSmは正転を保持する。ロ
ックアーム48の用途についても後述のカム動作で詳細に
説明するが、このロックアーム48は一端48aが再生状態
では第7図のように再生基板30の端部30dと当接して回
動され、その他端48bでアイドラ板21の端部21bをロック
する。つまり、再生状態ではメインギア8も常に右に回
転するので、早送り動作で説明したように、アイドラ板
21も右に回動して早送りになろうとする。それを前記ロ
ックアーム48へ阻止するものである。
第8図の反転状態も同様で、正反ロッド35が左に移動
して再生基板30が前進すると、左ピンチローラ37が前進
し、正反ロッド35の前方右端35gでプレイ板20の係合部2
0dを押してプレイ板20を反時計方向に回動する。する
と、回転系は、メインギア8からプレイギア15,中継ギ
ア16及び12、左リール台ギア13へ伝達される。又、プレ
イ板20の係合片20bが係合片44aに当接することによりDM
ロッド44は下げられ、前記スイッチSmが反転状態を記憶
する。DMロッド44と連動するDMアーム46も同様に再生状
態を記憶するのでその先端46bにより、走行方向をメカ
ニズム的に表示することが可能となる。ロックアーム48
の状態も第7図と同様である。
上記カムギア18は、第9図に示すように、その一方の
面(A面とする)に第1のカム18aを形成し、他方の面
(B面とする)に第2のカム18b及び第3のカム18cを形
成しており、更にその外周のギア部に第1の欠歯部18d
と第2の欠歯部18eを形成しているもので、間欠動作す
るギアである。そして、第1のカム18aには、停止状態
を保持するための第1の係止部18a−1と、再生状態を
保持するための第2の係止部18a−2と、これらに対向
した傾斜面18a−3,18a−4と、傾斜面18a−5及び18a−
6と、カム面18a−7とを形成している。また、第2の
カム18bには、再生基板30の後退位置において軸34が係
合する係合部18b−1と、前進位置において係合する係
合部18b−2と、この両係合部18b−1と18b−2間にお
いて回転半径が次第に小さくなるカム面18b−3を形成
している。そして、外カムを形成する第3のカム18c
は、凹部18c−1と、大径カム面18c−2と、その大径カ
ム面18c−2に引き続く小径カム面18c−3とを形成して
いる。
次に、上記のように構成されたカムギア18と、このカ
ムギア18に関係する動作について説明する。
第10図に基づいて説明するが、A図からE図まで動作
順になっており、A〜Eにおいてそれぞれ説明のため左
右に同じ回転状態の図を示し、左側にカムギア18のA面
のカム18aと、ソレノイド40,ソレノイドアーム38,ソレ
ノイド板39,正反ロッド35の関係を示し、右側にカムギ
ア18のB面のカム18b及び18cと、ロックアーム48,再生
基板30,アイドラ板21の関係を示す。そして、第11図に
は、カムギア18のカム18a,18b,18cのカム線図を示し、
A面,B面の回転角に対する各係合軸38aと34及びアイド
ラ板21の移動量を示す。第11図のA〜Eは第10図のA図
〜E図に対応し、第10図の左側が第11図のA面図、第10
図右側がB面図に対応する。以下順次動作説明する。
第10図Aは停止状態で、左側のカムA面では、ソレノ
イドアーム38の一端に設けた軸38aがカム18aの次の係止
部18a−1と係合し、カムギア18と欠歯部18dが中継ギア
17と向きあい、ソレノイドアーム38の他端の軸38bの可
動片41は、ソレノイド40に吸着保持されている。又、ソ
レノイドアーム38と、バネ42によって一体に回動するソ
レノイド板39に一端39aは、正反ロッド35の穴35cと係合
しており、正反ロッド35は図中左側に位置している。一
方、A面右側のカムB面では、再生基板30上の軸34が第
2のカム18bと係合し、その外側の第3のカム18cにはア
イドラ板21の一端21aが当接している。このA図の状態
では、アイドラ板21上のアイドラギア9は自在に回動可
能で、モータ2の正転又は反転により前述の早送り又は
巻もどし状態が可能である。
A図の状態でソレノイド40に通電されるとB図の状態
になる。つまり、ソレノイドの吸着力がなくなり、ばね
43の力によってソレノイドアーム38とソレノイド板39が
反時計方向に回動する。すると軸38aが係止部18a−1か
ら外れて傾斜面18a−3に当接してカムギア18をB図の
状態まで回動させ、したがってカムギア18は中継ギア17
とかみ合いモータ2の回転力で時計方向に回り出す。一
方、右図に示すようにソレノイドアーム38の一端38dで
は、アイドラ板21を矢印方向へけり出し、早送り状態に
なるのを阻止する。
B図の状態からC図の状態の回転角までは、軸38aは
カム18aの傾斜面18a−5にそって移動し、ソレノイドア
ーム38は可動片41がソレノイド40の吸着可能位置までも
どされる(そのときはC図の吸着状態)。そしてこのC
図の位置で、さらにソレノイド40が通電されているかい
ないかで、ソレノイドアーム38は2つの位置をとる(C
図左側に示す状態)。それに連動して正反ロッド35も、
通電した状態で右側35′、通電しないそのままの吸着状
態で左側の2つの位置をとる(左側の図)。そしてこの
C図右側の図でわかるように、このC図の状態までは再
生基板30はほとんど前進せず、第3のカム18cの大径カ
ム面18c−2によってアイドラ板21が左へ回動し、B図
でソレノイドアーム38がしたアイドラ板21を回動させる
という役割りをこの第3のカム18cが引継ぐこととな
る。
このC図の状態からさらに回転角がすすみ、第2のカ
ム18bのカム面18b−3で軸34をカムギア18の中心方向に
移動させ、再生基板30を前進させることになる。ここ
で、前述の再生状態の説明で示したように、正反ロッド
35が右に寄って再生基板30が前進すると正転再生、左に
寄って再生基板30が前進すると反転再生となるので、C
図の回転位置の状態で通電すれば正転再生,通電しなけ
れば反転再生である。第11図下段にその通電パターンを
示す。
D図が再生状態であり、C図でソレノイド40に通電さ
れ可動片41が吸着位置からはなれても、C図からD図に
至る間にカム18aのカム面18a−7によってさらに吸着位
着までもどされ、可動片41がソレノイド40に吸着保持さ
れる。このとき軸38aはカム18aの係止部18a−2に係止
された状態で、この位置ではカムギア18の第2の欠歯部
18eが中継ギア17と対向し、モータ2の回転力のカムギ
ア18への伝達が断たれる。また、ロックアーム48は再生
基板30の前進によってその先端30dで回動され、その他
端48bがアイドラ板21の一端21bより手前に位置した状態
で、アイドラ板21の一端21aがカム18cのカ面18c−2か
ら18c−3に変わったとき、アイドラ板21はわずかに回
動し、一端21bはロックアーム48の他端48bにロックされ
る。この状態から再生基板30が後退しても、ばね49によ
ってロックは保持される。つまり、D図の再生状態から
停止のE図の状態になっても、E図右側に示すようにな
る。これは、停止状態が早送り状態と同一なので、再生
状態から停止状態に移る時、モータ2が止まるまでリー
ル台が早送り状態となる問題を解消するもので、一度再
生状態を経由するとE図に示す停止状態になり、アイド
ラ板21がロックされ、再生状態から停止状態に移る時で
も早送り状態にならない。
D図の状態でソレノイド40に通電する(停止指令す
る)とカムギア18の第1のカム18aの係止部18a−2によ
る軸38aのロックがはずれ、軸38aが傾斜面18a−4に当
接してカムギア18をわずかに回転させ欠歯部18eから再
び中継ギア17とカムギア18が連結されて回転される。そ
して、カムB面で再生基板30が後退して、カムA面でソ
レノイドアーム38が傾斜面18a−bによって吸着位置に
もどされ、E図の状態となる。このE図の停止状態から
Aの停止状態、つまり早送り・巻もどし可能な状態にも
どるには、モータ2を一瞬反転させると、アイドラ板21
が、一旦左(反時計方向)へ動き、一端21bのロックア
ーム48他端48bによるロックはばね49の付勢力ではずれ
る。
対耐撃性については、ソレノイド40の磁力で可動片41
が吸着しているだけであるから、ある程度の限界があ
る。D図の再生状態では正反ロッド35は穴35cでソレノ
イド板39の係合片39aとの係合が解かれるので、ソレノ
イドアーム38とソレノイド板39のバランスは、ほぼ均等
の方向性で耐衝撃性をもっている。ところが停止状態あ
るいは早送り巻もどし状態(すなわちA,E図)では、正
反ロッド35とソレノイド板39とが穴35cと係合片39aで係
合しているので、正反ロッド35の重量がアンバランスと
なってくる。そこでE図左側のように、ソレノイドアー
ム38とソレノイド板39とを別体で構成した2重構造とし
てばね42で連結されているので、正反ロッド35がメカニ
ズム全体にかかる衝撃等で可動片41の吸着力をはずすよ
うに図中35→35′へと右側に移動しても、ばね42で吸収
され、ソレノイド板39が39′の位置まで回動するのみ
で、ソレノイドアーム38にはばね42の付勢力だけがかか
り、この付勢力は可動片41の吸着力に比べ小さいため、
可動片41ははずれない。
万一吸着がはずれると、次の動作モードに入るだけだ
が、問題となるのは、巻もどし状態でモータ2が反転し
ている時に吸着がはずれた場合で、カムギア18は欠歯部
18dから中継ギア17にかみこもうとするが、この中継ギ
ア17が反転しているため、かみ合わず、ガリガリという
動作音が続くことになる。そこで、第10図Fの右図で説
明するが、ソレノイド板39の一端39bが、アイドラ板21
の一端21cと係合可能の関係にあり、アイドラ板21が巻
もどしのため左側へ寄せられる時、ソレノイド40の吸着
がはずれる力でソレノイド板39の一端39bがアイドラ板2
1を右側へ少し寄せ、アイドラギア9と中継ギア12の連
結がはずれる。つまり、リール台が回転しなくなるの
で、テープ終端と同様で、モータ2が停止する。よっ
て、ガリガリ音は、続かず数秒で停止する。
さらに、この可動片41の吸着がはずれた状態で、巻も
どし指令をくり返すと、ガリガリ音が数秒づつ続くこと
になるので、巻もどし指令が最初に入った時は、モータ
2を正転に回して、カムギア18を一回転させた後、モー
タ2を反転させる動作順序にすることによって、この問
題は解消される。
すなわち、早送り及び巻もどしを整理すると、早送り
指令の時は一瞬モータ2を反転の巻もどしをしてから早
送りとし、巻もどし指令の時はモータ2を正転で再生径
油してストップ状態として巻もどしとなる。
発明の効果 以上のように本発明テープレコーダは、停止状態でモ
ータの正転・反転に対応して早送りと巻戻しの選択及び
回転伝達を行なうアイドラを軸支したアイドラ板を有
し、このアイドラ板を再生動作時に中立位置に係合保持
可能なロック部材を具備して、再生動作時にアイドラ板
をロック部材によって中立位置に係合保持するようにし
たので、アイドラが中立位置に保持されたままとなるの
で、再生状態から停止状態に移行する際にリール台が一
瞬、早送り又は巻戻し状態に動作されるという問題点が
解消されるものであり、動作特性の非常に良いものであ
る。また、その構成はロック部材を追加するのみで可能
になり、簡単な構成で安価で小型のテープレコーダを提
供できるものであり、極めて有効なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明テープレコーダの全体の概略を示す透視
平面図、第2図は回転系の概略を示す透視平面図、第3
図は同回転系の断面図、第4図イは同レバー及びロッド
類の全体を示す透視平面図、同図ロは同一部の平面図、
第5図は同早送り状態の回転系の透視平面図、第6図は
巻戻し状態の同透視平面図、第7図は同正転再生状態の
透視平面図、第8図は同反転再生状態の透視平面図、第
9図は同カムギアの説明図、第10図A〜Fはカムギア回
転体の動作分解図、第11図はカム線図である。 2……モータ、9……アイドラギア、11,12……リール
台ギア、21……アイドラ板、27……ばね、30……再生基
板、48……ロックアーム、49……ばね。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正転・反転駆動されるモータと、磁気テー
    プを巻取るリール台と、このリール台と上記モータとの
    間の減速機構と、この減速機構中に設けられ早送りと巻
    戻しの選択及び回転伝達を行うアイドラと、このアイド
    ラを回転自在に軸支するアイドラ板と、停止状態で上記
    モータの回転方向に対応して上記アイドラ板が早送り又
    は巻戻し位置に移動するように上記アイドラとアイドラ
    板との間に摩擦力を作る摩擦機構と、再生動作で移動す
    る再生部材と、 上記摩擦機構によってアイドラ板が早送りまたは巻戻し
    位置に移動する動きに対して、再生部材の再生動作への
    動き又はそれを動かす動力によりアイドラ板を早送りで
    も巻戻しでもない中立位置に移動させ、その中立位置に
    保持するよう上記アイドラ板の爪部と係合可能なロック
    部材と、 係合方向に付勢し非係合位置ではアイドラの動きを邪魔
    しない位置までロック部材を付勢するロックばねとを具
    備し、 再生状態から停止状態へ戻ってもロックばねの付勢力に
    より中立位置が保持され、停止状態ではアイドラが早送
    り位置,巻戻し位置にならないようにし、早送り,巻戻
    し動作にいくときは、一旦モータの回転方向を再生方向
    とは反対に変えることにより上記アイドラの摩擦力によ
    って上記ロック部材とアイドラ板の爪部が上記ロックば
    ねにより離れてロックを解除し上記摩擦力によりアイド
    ラが早送り,巻き戻し位置になるように構成したことを
    特徴とするテープレコーダ。
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