JP3331646B2 - テープ記録再生装置 - Google Patents

テープ記録再生装置

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JP3331646B2
JP3331646B2 JP34245192A JP34245192A JP3331646B2 JP 3331646 B2 JP3331646 B2 JP 3331646B2 JP 34245192 A JP34245192 A JP 34245192A JP 34245192 A JP34245192 A JP 34245192A JP 3331646 B2 JP3331646 B2 JP 3331646B2
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久訓 渡辺
高史 森沢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテープレコーダ等の
2個のメカデッキ部を備えたテープ記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】テープレコーダには2個のテープトラン
スポートを備えた、いわゆるダブルデッキ方式のものが
あり、個々のテープトランスポートは独立構成で、その
駆動源であるリール軸駆動モータ、キャプスタンモータ
及び、各モードを切換える機構の駆動源としてのモータ
又はソレノイドも個々のテープトランスポートに別個に
備えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、2個のテ
ープトランスポートを備えたダブルデッキ方式のテープ
レコーダには両テープトランスポートにキャプスタンモ
ータを共用する構成としたものはあるが、各モードを切
換える機構の駆動源としてモータ又はソレノイドの何れ
を用いたとしても別個のテープトランスポートにそれぞ
れ独立して備えているために、ダブルデッキのメカニズ
ムは単純に1個のテープトランスポートを備えたメカデ
ッキの倍のコストが必要であった。
【0004】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
制御系の簡単化とコストの低減化を可能としたダブルデ
ッキ方式の記録再生装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、テープに対して記録再生動作する一対のメ
カデッキ部を備えるテープ記録再生装置において、一対
のメカデッキ部はそれぞれ、供給側ハブ駆動軸と、巻取
り側ハブ駆動軸と、キャプスタンと、キャプスタンと共
にテープを挟持するピンチローラと、当該テープに対し
て情報を記録再生するヘッドとを有し、当該テープに対
して接離方向に方向に移動可能なヘッドベースと、テー
プの走行モードを切換える走行モード切換機構と、を有
し、一対のメカデッキ部の各々のキャプスタンを駆動す
る第1の駆動モータと、一対のメカデッキ部の各々の走
行モード切換機構を駆動する第2の駆動モータと、を備
える。
【0006】そしてこの構成において本発明は、第2の
駆動モータに対する駆動電圧の印加時間に応じて走行モ
ード切換機構が選択的に複数の走行モードを形成可能な
構成とする。
【0007】また、モータの駆動電圧を低電圧、高電圧
(定電圧)、逆方向低電圧の順で印加するようにする。
【0008】
【作用】本発明のテープ記録再生装置では、第2の駆動
モータの駆動を両メカデッキ部の走行モード切換機構に
伝達して各モードを切換える。
【0009】ここで本発明においては、第2の駆動モー
タに対する駆動電圧の印加時間に応じて走行モード切換
機構が選択的に複数の走行モードを形成するように構成
されているので、複雑な電気的制御が必要ない。
【0010】また、モータの駆動電圧を低電圧、高電圧
(定電圧)、逆方向低電圧の順で印加することにより、
モード切換動作時間を正確に設定することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を適用するダブルカセットデッ
キ方式のテープレコーダの一実施例を図面を参照して説
明する。
【0012】図において、1はシャーシを示し、このシ
ャーシ1にAカセットテープ用テープトランスポート
(以下、Aテープトランスポートという)2とBカセッ
トテープ用テープトランスポート(以下、Bテープトラ
ンスポートという)3とが分離して配されている。
【0013】このAテープトランスポート2とBテープ
トランスポート3とはほぼ同一に構成され、共通のキャ
プスタン駆動モータ(第1の駆動モータ)4の共通のモ
ード切換モータ(第2の駆動モータ)5により駆動及び
モード切換が行なわれる。
【0014】先ず、Aテープトランスポート2について
説明する。
【0015】11は供給側ハブ駆動軸、12は巻取り側
ハブ駆動軸で夫々ギヤー13,14が同軸で一体的に設
けられており、巻取り側ハブ駆動軸12にはフリクショ
ン機構(図示せず)を介して駆動ギヤー15が取付けら
れ、また一体ギヤー14には中間ギヤー16が噛み合わ
されている。また、巻取り側ハブ駆動軸12には巻取り
動作レバー17が回転可能に軸支され、このレバー17
には駆動ギヤー15に常時噛み合わされる連動ギヤー1
8が回転自在に軸着されている。
【0016】そして、供給側ハブ駆動軸11と巻取り側
ハブ駆動軸12との間に位置して、早送り・巻戻し切換
レバー(以下、単に切換レバーという)19が、一端部
の支点軸ピン20を回転中心として両ハブ駆動軸11と
12方向に回転可能に設置されており、この切換レバー
19には、軸21が表裏両面に貫通して軸支されてこの
軸21に表面側において伝達ギヤー22が軸着され、裏
面側においてプーリー23が軸着されている。この伝達
ギヤー22は供給側ハブ駆動軸11のギヤー13と中間
ギヤー16に対応して噛み合う大径ギヤー部22aと巻
取り動作レバー17側の連動ギヤー18に対応して噛み
合う小径ギヤー部22bとから形成されている。この伝
達ギヤー22の小径ギヤー部22bと連動ギヤー18と
は、大径ギヤー部22aがギヤー13と中間ギヤー16
から離隔した状態において噛み合わすようにするため
に、巻取り動作レバー17と切換レバー19とは所定の
回転位置において互いに係合するようにレバー17には
係合凹部24を、レバー19には係合凸部25を設けて
ある。また、巻取り動作レバー17は引張りばね(図示
せず)により、連動ギヤー18が伝達ギヤー22の小径
ギヤー部22bに噛み合う方向に回転偏倚され、また切
換レバー19は引張りばね26により、伝達ギヤー22
の大径ギヤー部22aが中間ギヤー16に噛み合う方向
に回転偏倚されている。
【0017】27はヘッドベースで、録再ヘッド28、
消去ヘッド29及びピンチローラ30が搭載されて、シ
ャーシ1の表面側に、ハブ駆動軸11,12に対して接
離方向に摺動可能に配され、引張りばね(図示せず)に
よりハブ駆動軸11,12に方向に摺動偏倚されてい
る。
【0018】このヘッドベース27の前端部には当接部
27aが摺動方向と直交する方向に折曲形成されて巻取
り動作レバー17の自由端部17aが後面側から突当て
られており、この突当て状態は引張りばねの弾力により
保持され、また、このヘッドベース27の後端部にはシ
ャーシ1の裏面側に突出される係合片27bが折曲形成
されている。
【0019】また、シャーシ1の裏面側には、ヘッドベ
ース27の前半部側に対応する位置に、横長板状のプレ
イ選択スライダー32が、ヘッドベース27の摺動方向
と直交する方向に摺動可能に配されており、このプレイ
選択スライダー32の後縁には、ヘッドベース27の係
合片27bの前端縁側に対応される係止突片32aが突
設され、また、前縁には係合押片32bが突設されて、
このプレイ選択スライダー32は引張りばね33により
一方向、即ち係合押片32bが後述する操作突子に突当
てられる方向に摺動偏倚されている。
【0020】34はシャーシ1に軸支され、ヘッドベー
ス27に搭載したピンチローラ30が転接されるキャプ
スタンでシャーシ1の裏面側においてフライホイール3
5が軸着され、このフライホイール35に一体的に設け
られたプーリー36と切換レバー19側のプーリー29
との間にベルト37が巻架されてフライホイール35の
回転を伝達ギヤー22に伝達するようになっている。ま
たフライホイール35には駆動モータ4としてのキャプ
スタンモータの回転駆動力がベルト38を介して伝達さ
れる。
【0021】次に、このように構成されるAテープトラ
ンスポート2に備えられるモード切換機構41について
説明する。
【0022】このモード切換機構41はカムギヤー42
とトリガーレバー43とトリガーギヤー44とから構成
されている。このうち、カムギヤー42はシャーシ1の
裏面側に軸45により軸支され、周縁にキャプスタン3
4に軸着したギヤー46と噛み合う歯部42aに所定の
間隔で第1と第2の欠歯部42bと42cが形成されて
いる。このカムギヤー42の一方の面には周縁部に第1
と第2の欠歯部42bと42cに対応して第1と第2の
傾斜カム47aと47bが形成され、中央部に大径部4
8aが欠歯部42bと42cの間に対応される板状カム
48が形成されており、また、他方の面には外側円弧状
カム49と内側円弧状カム50が形成されて、外側円弧
状カム49は両端部49aと49bが第2の欠歯部42
c方向に延長され、内側円弧状カム50は第2の欠歯部
42c方向に膨出されている。
【0023】また、トリガーレバー43はほぼコ字状に
形成されて一方の角部において軸51により、中間部が
カムギヤー42に重なるようにシャーシ1に軸支されて
おり、一端部に軸支部を中心とする円弧状の歯部43a
を形成し、この歯部43aの内側に位置して回転規制用
の窓孔43bを形成してあり、他端部に係合部43cを
折曲して形成してある。そして、このトリガーレバー4
3にはカムギヤー42に重なる部面に、カムギヤー42
の傾斜カム47a,47bと相対して係合するように突
部52を突設し、また、他方の角部には押圧ピン52が
植立されており、このトリガーレバー43は引張りばね
53により一方向に回転偏倚されている。
【0024】また、トリガーギヤー44は、トリガーレ
バー43の歯部43aと噛み合う小径ギヤー部44aと
トリガー動作の駆動源であるモード切換モータ5として
のDCモータのモータ軸5aに軸着した駆動ギヤー54
と噛み合う大径ギヤー部44bとから形成されてモータ
軸5aを回転中心として回転可能なトリガーアーム55
に軸支され、フリクション結合されている。
【0025】このように構成されるモード切換機構41
のカムギヤー42には、一方の面側において板状カム4
8にヘッドベース27の裏面側に突設された押しピン5
6が当接され、また、他方の面側において、円弧状カム
49,50に切換レバー19のほぼ中間部に突設した係
合ピン57が選択的に当接される。この切換レバー19
の自由端部19aはトリガーレバー43の他端部の係合
部43cに対向され、トリガーレバー43の他方の角部
に突設した押圧ピン58にプレイ選択スライダー32の
係合押片32bが係合当接される。
【0026】次に、Bテープトランスポート3について
説明するに、このBテープトランスポート3は前述した
Aテープトランスポート2とほぼ同一部材により構成さ
れるので、各部材にはこれと対応するAテープトランス
ポート2の部材を示す数符号に100を加えた数符号を
付してその詳細な説明を省略する。
【0027】このBテープトランスポート3においては
切換レバー119はAテープトランスポート2の切換レ
バー19より短寸に形成、即ち、カムギヤー142の円
弧状カム149,150に当接される係合ピン157を
突設できる長さに形成し、また、軸支部近傍の内側部に
は突片部119aを形成して押圧ピン159を植立して
ある。
【0028】また、トリガーレバー143はほぼL字状
に形成されて角部において軸151によりシャーシ1
に、Aテープトランスポート2のトリガーレバー43と
モード切換モータ5を挟んで対称的に軸支されている。
このトリガーレバー143は角部、即ち、軸支部の外周
縁には切換レバー119の突片部119aに植立した押
ピン157に係合する係合突片部143dが形成されて
おり、また、一端部に歯部143aがトリガーギヤー4
4の小径ギヤー部44aと噛み合うようになされ、他端
部にプレイ選択スライダー132の係合押片132bに
当接係合される押圧ピン158が植立されている。
【0029】以上の構成においてモード切換モータ5
は、電圧を印加する時間の幅で駆動時間が変化すること
によって、トリガーレバー43,143の回転動作時間
が変化し、切換レバー19,119やヘッドベース2
7,127の位置を規制する役目を持ったプレイ選択ス
ライダー32,132の動作を制御してPLAY/FF
/REWの各モードの選択の補助を行う。
【0030】また、カムギヤー42,142は切換レバ
ー19,119及びヘッドベース27,127の動作を
決めるもので、トリガーレバー43,143やプレイ選
択スライダー32,132の動作によっては、ヘッドベ
ース27,127がPLAY状態となるか、またテープ
と離れた状態のままで保持されるか選択され、切換レバ
ー19,119もFF状態にする時には、巻取り側ハブ
駆動軸12,112のギヤー14,114と噛み合って
いる中間ギヤー16,116に切換レバー19,119
上の伝達ギヤー22,122の大径ギヤー部22a,1
22aを噛み合わせるように回動され、また、REW状
態にする時には、伝達ギヤー22,122の大径ギヤー
部22a,122aを供給側ハブ駆動軸11,111の
ギヤー13,113に噛み合わせるように回動される。
【0031】次に、以上のように構成されるAテープト
ランスポート2及びBテープトランスポート3の動作に
ついて説明する。
【0032】先ず、駆動モータ4を駆動させると、Aテ
ープトランスポート2及びBテープトランスポート3の
フライホイール35及び135がベルト38及び138
を介して回転駆動されてキャプスタン34及び134が
回転されると共に、フライホイール35及び135の回
転がベルト37及び137を介して切換レバー19及び
119側のプーリー23及び123に伝達され、このプ
ーリー23及び123と一体に伝達ギヤー22及び12
2が回転される。
【0033】この状態で、Aテープトランスポート2を
動作させるには、モード切換モータ5に正の電圧を印加
すると駆動ギヤー54がモータ軸5aを介して図におい
て時計方向に回転し、この回転によりトリガーギヤー4
4も大径ギヤー部44bを介して回転されてトリガーア
ーム55がフリクショントルクにより、時計方向(左
側)、即ち、Aテープトランスポート2側へ揺動する。
このトリガーアーム55の揺動によりトリガーギヤー4
4の小径ギヤー部44aがAテープトランスポート2の
トリガーレバー43の歯部43aに噛み合い、トリガー
レバー43が軸51を中心に時計方向に回転される。
【0034】このトリガーレバー43の回転により、突
部52がカムギヤー42の第1の傾斜カム47aに当接
係合して押すことになり、このため、カムギヤー42は
図において時計方向に回転して、キャプスタン34のギ
ヤー46に第1の欠歯部42bから歯部42aが対応し
て噛み合い、これによりカムギヤー42は回転される。
【0035】このようにして、回転されるカムギヤー4
2は第2の欠歯部42cがキャプスタン34のギヤー4
6に対応することにより停止する。このカムギヤー42
の回転動作により、図2に示すように板状カム48によ
るヘッドベース27の押しピン56の押圧が解除され、
このため、ヘッドベース27は引張りばねによりハブ駆
動軸11,12方向に摺動される。
【0036】このヘッドベース27の摺動により、前端
部の当接部27aによる巻取り動作レバー17の押圧が
解除され、巻取り動作レバー17は引張りばねにより回
動されて、連動ギヤー18が切換レバー19側の伝達ギ
ヤー22の小径ギヤー部22bに噛み合わされると共に
係合凹部24が切換レバー19の係合凸部25に係合さ
れる。このため切換レバー19は伝達ギヤー22が供給
側ハブ駆動軸11のギヤー13と中間ギヤー16から離
隔した状態で保持されることになり、この状態で巻取り
側ハブ駆動軸12は伝達ギヤー22の回転が連動ギヤー
18を介して駆動ギヤー15に伝達されて巻取り方向に
定速回転されることにより、PLAY状態となる。
【0037】また、トリガーレバー43の回転動作時間
を長くし、トリガーレバー43を前述のPLAY切換動
作の場合より大きく回転させることにより、図3に示す
ように押圧ピン58がプレイ選択スライダー32を、そ
の係合押圧片32bを介して押圧摺動させて、係止突片
32aをヘッドベース27の係合片27bの前端縁側に
対応させる。一方、カムギヤー142が回転されること
により、ヘッドベース127は板状カム48による押し
ピン56の押圧が解除されて前進される状態になり、こ
のため係合片127bがプレイ選択スライダー32の係
止突片32aに当接係合されて、ヘッドベース27とプ
レイ選択スライダー32は互いにその位置で係止され、
即ち、ヘッドベース27は前進が阻止されると共にプレ
イ選択スライダー32の復帰が阻止される。
【0038】このようにして、ヘッドベース27は前進
されず、これに搭載されたヘッド28,29はテープと
離れた状態で保持される。
【0039】この状態では、巻取り動作レバー17は回
動されず、このため切換レバー19は回転可能で、図4
に示すようにカムギヤー42が回転されて第2の欠歯部
42cの位置において停止されると、外側円弧状カム4
9の両端部49a,49b間の間隔部が係合ピン57に
対応され、これにより、切換レバー19は引張りばね2
6により反時計方向に回転付勢されて伝達ギヤー22の
大径ギヤー部22aが中間ギヤー16に噛み合わされ
て、伝達ギヤー22の回転が中間ギヤー16を介して巻
取り側ハブ駆動軸12のギヤー14に伝達され巻取り側
ハブ駆動軸12は高速で回転されることになり、FF状
態となる。
【0040】このFF状態は、カムギヤー42が、第2
の欠歯部42cがキャプスタン34のギヤー46に対応
して停止することにより持続され、トリガーレバー43
が再び回転動作されてカムギヤー42を回転させ、外側
円弧状カム49の小径部が切換レバー19の係合ピン5
7に摺接し、これを内方に押圧して切換レバー19を引
張りばね16の弾力に抗して回転させることにより解除
される。
【0041】また、前述したトリガーレバー43の回転
動作時間をさらに長くし、トリガーレバー43をさらに
大きく回転させることにより、前述した如く、カムギヤ
ー42を回転させると共に、他端部の係合部43cが切
換レバー19の端部に係合して押圧し、この切換レバー
19を引張りばね16の弾力に抗して時計方向に回転さ
せ、これにより切換レバー19の係合ピン57は図5に
示すようにカムギヤー42の内周側に位置されることに
なって、カムギヤー42の回転により内側円弧状カム5
0が外側から摺接して押圧する。
【0042】この動作により、切換レバー19は引張り
ばね16の弾力に抗して時計方向に回転されて伝達ギヤ
ー22の大径ギヤー部22aが供給側ハブ駆動軸11の
ギヤー13に噛み合わされてこの伝達ギヤー22の回転
により、供給側ハブ駆動軸11は高速でテープ巻戻し方
向に回転されてREW状態となる。このREW状態はカ
ムギヤー42が、第2の欠歯部42cがキャプスタン3
4のギヤー46に対応して停止することにより持続さ
れ、トリガーレバー43が再び回転動作されて、カムギ
ヤー42を回転させ、内側円弧状カム50を切換レバー
19の係合ピン57から離隔することにより解除され
る。
【0043】次に、Bテープトランスポート3を動作さ
せるには、モード切換モータ5に負の電圧を印加すると
駆動ギヤー54がモータ軸5aを介して図において反時
計方向に回転し、この回転によりトリガーギヤー44も
大径ギヤー部44bを介して回転されてトリガーアーム
55がフリクショントルクにより反時計方向(右側)、
即ち、Bテープトランスポート3側へ揺動する。このト
リガーアーム55の揺動により、トリガーギヤー44の
小径ギヤー部44aがトリガーレバー143の歯部14
3aに噛み合い、トリガーレバー143が軸151を中
心に反時計方向に回転される。
【0044】このトリガーレバー143の回転により、
カムギヤー142が時計方向に回転されて、キャプスタ
ン134のギヤー146に第1の欠歯部142bから歯
部142aが対応して噛み合い、これによりカムギヤー
142は回転される。
【0045】このカムギヤー142の回転により、図6
に示すようにヘッドベース127は板状カム148によ
る押圧が解除されて、前進摺動され、これに伴い巻取り
動作レバー117が回動されて切換レバー119に、係
合凹部124と係合凸部125を介して係合されると共
に、連動ギヤー118が伝達ギヤー122の小径ギヤー
部122bに噛み合わされ、伝達ギヤー122の回転が
連動ギヤー118を介して駆動ギヤー115に伝達され
て巻取り側ハブ駆動軸112は巻取り方向に定速回転さ
れることになり、PLAY状態となる。また、トリガー
レバー143をPLAY切換動作の場合より大きく回転
させることによりAテープトランスポート2の場合と同
様に、図7に示すように押圧ピン158がプレイ選択ス
ライダー132を、その係合押圧片132bを介して押
圧摺動させて、係止突片132aをヘッドベース127
の係合片127bの前端縁側に対応させ、一方、カムギ
ヤー142が回転されることにより、押圧が解除されて
前進される状態になるヘッドベース127は係合片12
7bがプレイ選択スライダー132の係止突片132a
に当接係合されて前進が阻止されると共にプレイ選択ス
ライダー132は復帰が阻止される。
【0046】この状態でカムギヤー142が回転されて
図8に示すように第2の欠歯部42cの位置において、
停止されると、内側円弧状カム150の両端間が切換レ
バー119の係合ピン157に対応され、これにより切
換レバー119は引張りばね126により回転付勢され
て伝達ギヤー122の大径ギヤー部122aが中間ギヤ
116に噛み合わされて、伝達ギヤー122の回転が中
間ギヤー116を介して巻取り側ハブ駆動軸112は高
速で回転されることになりFF状態になる。
【0047】また、トリガーレバー143の回転動作時
間をさらに長くし、トリガーレバー143をさらに大き
く回転させることにより、この軸支部の外周縁に形成し
た係合突片部143dが切換レバー119の突片部11
9aに植立した押ピン157に係合して、これを押圧
し、このため切換レバー119は回転されて図9に示す
ように係合ピン157がカムギヤ142の回転によりそ
の外側円弧状カム149に摺接してさらに回転されて伝
達ギヤー122の大径歯部122aが供給側ハブ駆動軸
111のギヤー113に噛み合わされ、この伝達ギヤー
122の回転により、供給側ハブ駆動軸111は高速で
テープ巻取り方向に回転されてREW状態となる。
【0048】このREW動作状態においてもトリガーレ
バー143の回転動作により、その他端の押圧ピン15
8がプレイ選択スライダー132を、その係合押片13
2bを介して押圧摺動させ、このプレイ選択スライダー
132の摺動により係止突片132aが前述の如くヘッ
ドベース127の係合片127bの前端縁側に係合さ
れ、このためヘッドベース127は前進されず、これに
搭載されたヘッド128,129はテープと離れ、ま
た、巻取り動作レバー117は回動されず、連動ギヤー
118は伝達ギヤー122と離隔された状態で保持され
る。
【0049】以上のようにしてAテープトランスポート
2及びBテープトランスポート3において、PLAY動
作、FF動作及びREW動作が行なわれる。
【0050】次に、以上の両テープトランスポートA,
Bの各モード切換駆動源としてのモード切換モータ5の
動作について説明する。
【0051】このモード切換モータ5はDCモータであ
って、その両側には前述した如く、Aテープトランスポ
ート2とBテープトランスポート3のトリガーレバー4
3と143が対称的に配置されており、図11に示すよ
うに例えば、モード切換モータ5に正方向の低電圧が印
加されるとトリガーアーム55が時計方向に回転し、ト
リガーギヤー44の小径ギヤー部44aとAテープトラ
ンスポート2側のトリガーレバー43の歯部43aとが
噛み合い、トリガーアーム55の回転が規制される。次
に、高電圧(定電圧)が印加されるとモード切換モータ
5の回転がトリガーギヤー44を介してトリガーレバー
43を回転させる。
【0052】このトリガーレバー43が一定角度回転す
るとAテープトランスポート2のトリガーがかかり、モ
ードが切り替わる。即ち、前述の如く、トリガーをかけ
ている時間の長さの違いによって、PLAY/FF/R
EWのモードが選択される。さらに、この所定の高電圧
を印加後、逆方向の低電圧が印加されるとモード切換モ
ータ5が逆方向に回転し、トリガーレバー43が戻る。
【0053】同様に、モード切換モータ5に負方向の電
圧が印加されると、Bテープトランスポート3側にトリ
ガーがかかりモードが切り替わる。
【0054】以上の制御動作において、トリガーレバー
43の初期位置は不定であるが、高電圧の前に低電圧を
印加してトリガーレバー43を移動させておく事によっ
てトリガータイミングが安定する効果が得られる。ま
た、低電圧で逆転させることによって、反対側のトリガ
ーレバー143を回転させる事無く、トリガーレバー4
3を戻す事が可能となっている。
【0055】このように動作されるモード切換モータ5
は図11に示す如き一例の電源回路により動作される。
【0056】即ち、図11に示す電源回路101におい
て、モード切換モータ5はトランジスタQ1 とQ4 をO
Nすると、時計方向に回転し、トランジスタQ2 とQ3
をONすると反時計方向に回転する。そして、トランジ
スタQ6 をONにするとトランジスタQ5 のベース電圧
が抵抗R1 と抵抗R2 で決まる電圧に降下し、モード切
換モータ5の印加電圧も降下する。
【0057】以上のように本例装置は、Aテープトラン
スポート2とBテープトランスポート3における各動作
モードを切換える機構の駆動源としてのモード切換モー
タ5はA,Bの両テープトランスポート2,3に共用さ
れ、このモード切換モータ5を正逆方向に回転駆動する
ことにより、両トランスポート2,3は夫々、各動作モ
ードに切換えることができるように構成したので、Aテ
ープトランスポートとBテープトランスポートを有する
従来のダブルデッキタイプのテープレコーダに比し、制
御系が簡単化されると共に構成部材が削減されてコスト
低減化が可能になる等の効果を有する。
【0058】以上、本発明の一実施例を説明したが、本
発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0059】例えば、テープトランスポートの各部材の
形態としては前述した動作と同様に動作するものであれ
ば任意に変更できるものであり、また、両テープトラン
スポートには独立してキャプスタン駆動モータを備える
こともできる。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明では、第2の駆動モ
ータに対する駆動電圧の印加時間のみで走行モード切換
機構が移動制御されて複数の走行モードが形成されるよ
うに構成されているので、複雑な電気的制御を必要とす
ることなく安定的に走行モードを切換えることができ、
その結果制御系が簡単化されてコストの低減が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による記録再生装置の一実施例の要部の
平面図である。
【図2】Aテープトランスポート側のプレイ状態を示す
平面図である。
【図3】同、プレイ状態から各モードに切換える状態を
示す平面図である。
【図4】同、早送り状態を示す裏面図である。
【図5】同、巻戻し状態を示す裏面図である。
【図6】Bテープトランスポート側のプレイ状態を示す
平面図である。
【図7】同、プレイ状態から各モードに切換える状態を
示す平面図である。
【図8】同、早送り状態を示す裏面図である。
【図9】同、巻戻し状態を示す裏面図である。
【図10】各モード切換動作を説明する波形図である。
【図11】モード切換モータの電源回路図である。
【符号の説明】
1 シャーシ 2 Aテープトランスポート 3 Bテープトランスポート 5 モード切換モータ 11,111 供給側ハブ駆動軸 12,112 巻取り側ハブ駆動軸 27,127 ヘッドベース 32,132 プレイ選択スライダー 34,134 キャプスタン 41 モード切換機構 42,142 カムギヤー 43,143 トリガーレバー 44 トリガーギヤー 55 トリガーアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 山澤 宏 (56)参考文献 特開 平1−112557(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/10 G11B 15/26

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープに対して記録再生動作する一対の
    メカデッキ部を備えるテープ記録再生装置において、 上記一対のメカデッキ部はそれぞれ、 供給側ハブ駆動軸と、 巻取り側ハブ駆動軸と、 キャプスタンと、 上記キャプスタンと共に上記テープを挟持するピンチロ
    ーラと、当該テープに対して情報を記録再生するヘッド
    とを有し、当該テープに対して接離方向に方向に移動可
    能なヘッドベースと、 上記テープの走行モードを切換える走行モード切換機構
    と、 を有し、 上記一対のメカデッキ部の各々の上記キャプスタンを駆
    動する第1の駆動モータと、 上記一対のメカデッキ部の各々の走行モード切換機構を
    駆動する第2の駆動モータと、 を備え、 上記第2の駆動モータに対する駆動電圧の印加時間に応
    じて上記走行モード切換機構が選択的に複数の走行モー
    ドを形成可能であることを特徴とするテープ記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のテープ記録再生装置に
    おいて、 上記第2の駆動モータの駆動電圧を低電圧、高電圧、逆
    方向低電圧の順で印加するようにしたことを特徴とする
    テープ記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のテープ記録再生装置に
    おいて、 上記一対のメカデッキ部はそれぞれ、 回転自在に設けられ一端に歯部を有するトリガーレバー
    と、 上記トリガーレバーの回転に伴い回転されるカムギヤ
    と、 上記供給側ハブ駆動軸及び上記巻取り側ハブ駆動軸のう
    ちいずれか一方を選択的に駆動すると共に、上記カムギ
    ヤの回転に伴い上記ヘッドベースが上記テープに対して
    接近する方向に移動されることにより上記供給側ハブ駆
    動軸及び上記巻取り側ハブ駆動軸の各ギヤから離間した
    位置に保持される切換レバーと、 上記カムギヤの回転に伴い摺動され、上記ヘッドベース
    の上記テープに対して接近する方向への移動を阻止する
    スライダと、 を有し、 更に、 上記一対のメカデッキ部の各々の上記トリガーレバーの
    歯部に選択的に噛み合うトリガーギヤ有するトリガーア
    ームを備え、 上記第1の駆動モータは、上記一対のメカデッキ部の各
    々の上記切換レバーを駆動し、 上記第2の駆動モータは、上記トリガーアームを正転或
    いは逆転方向に駆動することにより、上記トリガーギヤ
    を上記一対のメカデッキ部の各々の上記トリガーレバー
    の歯部に選択的に噛み合わせ、 上記トリガーレバーが第1の時間回転されることによ
    り、上記ヘッドベースが上記テープに対して接近する方
    向に移動すると共に上記第1の駆動モータが上記キャプ
    スタンを駆動することによりプレイモードを形成し、 上記トリガーレバーが上記第1の時間よりも長い第2の
    時間回転されることにより、上記ヘッドベースの上記テ
    ープに対して接近する方向への移動が規制されると共
    に、上記切換レバーが上記供給側ハブ駆動軸及び巻取り
    側ハブ駆動軸のうちの一方のハブ駆動軸に噛み合うと共
    に当該一方のハブ駆動軸が回転され一の方向への高速回
    転モードを形成し、 上記トリガーレバーが上記第2の時間よりも長い第3の
    時間回転されることにより、上記ヘッドベースの上記テ
    ープに対して接近する方向への移動が規制されると共
    に、上記切換レバーが他方のハブ駆動軸に噛み合うと共
    に当該他方のハブ駆動軸が回転され他の方向への高速回
    転モードを形成することを特徴とするテープ記録再生装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のテープ記録再生装置に
    おいて、 上記第2の駆動モータに一の方向の低電圧が印加される
    ことにより上記トリガーアームが一方に回転され上記ト
    リガーギヤと上記一対のメカデッキ部のいずれかの上記
    トリガーレバーの歯部とが噛み合うことにより上記トリ
    ガーアームの回転が規制され、 更に、高電圧が上記第2の駆動モータに印加されること
    により上記トリガーレバーが回転されることにより上記
    複数の走行モードが形成され、 更なる他の方向の低電圧が印加されることにより上記ト
    リガーアームが他方に回転され元の状態に戻されること
    を特徴とするテープ記録再生装置。
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