JP3330262B2 - 円盤式オルゴール - Google Patents

円盤式オルゴール

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円盤に形成された
曲に対応する多数の孔で、複数の爪車を回転させて振動
弁を弾いて音を発する円盤式オルゴールに関する。
【0002】
【従来の技術】円盤に形成した曲に対応した多数の孔と
係合して回転させられる複数の爪車によって振動弁を弾
いて音を発する円盤式オルゴールは、既に知られてい
る。例えば、実開平6−23094号公報記載の円盤式
オルゴールでは、振動弁を弾く爪車を手動駆動源で駆動
される支持軸で支持し、この爪車に対向配置して押さえ
ローラを回転自在に支持するアーム軸を設けている。ア
ーム軸は基端側をオルゴールの基部に回動自在に支持さ
れていて、先端に設けた係合部を手動駆動源で駆動され
る駆動ホイールに設けた中心軸に係合させて、同ホイー
ルに装着される円盤を上方から押さえている。円盤に
は、駆動ホイールに設けた中心軸及び突起と係合する複
数の孔が形成されていて、この孔に中心軸及び突起を嵌
めて駆動ホイールに装着している。つまり、円盤はその
中心側で駆動されるセンタ駆動方式により回転駆動され
ている。係合部は、中心軸に係合する係止レバーを備え
ている。この係止レバーは、アーム軸に設けたチャック
の下面側に、中心軸に形成した溝に対して軸で係脱自在
に支持されており、この軸に巻装されるねじりバネによ
り係止方向に付勢されている。一方、円盤の駆動方式と
しては、上述したセンタ駆動方式の他に、円盤の周方向
に歯溝を形成し、この溝に歯車を噛合させて円盤を回転
駆動する歯車駆動方式、あるいは、押さえローラと対向
配置して駆動ローラを設け、この駆動ローラと押さえロ
ーラとで円盤を挟持して回転させるフリクション方式が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したフ
リクション方式の円盤式オルゴールの場合、押さえロー
ラと駆動ローラとが対向配置されているので、円盤の厚
さが変化すると円盤に対する押圧力が強くなり駆動系に
負荷がかかってしまう。また、両ローラが長期使用時に
おいて変形してしまいローラの耐久性に問題が発生して
しまう。歯車駆動方式の円盤式オルゴールであると、円
盤と歯車との位置合わせが難しく、また、円盤に形成し
た歯溝に歯車を係合させる時に歯車で円盤を引っ掻いて
しまい円盤が損傷して耐久性に問題が発生してしまう。
センタ駆動方式の円盤式オルゴールであると、円盤にか
かる駆動トルクが小さいので駆動源が大きくなり装置の
大型化を招いてしまう。円盤を駆動ホイールに装着させ
る際に、突起と孔とを嵌めるの面倒で、この突起により
円盤に傷が付き易いという問題点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明では、曲に対応した多数の孔を形成した円盤の中心
孔を、オルゴールの基部に固植した中心軸に挿通するこ
とで円盤を回転自在に支持し、この孔と円盤の下方側か
係合して回転させられる複数の爪車によって振動弁を
弾いて音を発する円盤式オルゴールに、円盤よりも下方
複数の爪車を回転自在に支持する支持軸と支持軸に
一体に設けられモータにより回転される駆動ローラと、
支持軸よりも上方に配置され、その基端がオルゴールの
基部に、その先端部を中心軸に係合させる方向とこれと
反対方向とに回動自在に支持され、中心軸と先端部が
合することにより支持軸と平行に対向するアーム軸と、
アーム軸に回転自在に支持した複数の円盤押さえローラ
とを設け、この複数の円盤押さえローラの内の1つの円
盤押さえローラと駆動ローラとを直接対向しないように
円盤の半径方向に位置をずらして近接配置した。請求項
2記載の発明では、モータによって回転される歯車を支
持軸と一体回転可能に設け、この歯車の軸部に環状溝を
形成し、この環状溝にOリングを嵌め込んで駆動ローラ
構成した。請求項3記載の発明では、駆動ローラを円
盤の外周側に配置した。
【0005】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て詳細に説明する。図1、図2、図3に符号1で示す円
盤式オルゴールは、多数の孔2を形成した円盤3と、爪
車ユニット4、振動板5、アーム軸6、正逆回転可能な
駆動モータ7を備えた駆動ユニット8が基部としてのフ
レーム9Aに取付けられたオルゴールユニット9とから
主に構成されている。オルゴールユニット9は、図示し
ない筐体の基部10にねじ止めされている。フレーム9
Aは金属製で、振動板5の振動音の共鳴機能も有する。
フレーム9Aには、金属製の地板9Bが固定されてい
て、この地板9Bには、中心軸17が立設して固植され
ている。
【0006】円盤3には、その中心部に中心孔3aが形
成されており、この中心孔3aを中心軸17に挿通させ
ることで、オルゴールユニット9に回転自在に支持され
る。円盤3の孔2は、鳴奏する曲に対応するようにパン
チ加工やプレス加工等で円盤3に穿孔されており、駆動
ユニット8によって矢印aで示す鳴奏方向に回転駆動さ
れる。この円盤3には、硬い紙が用いられているが、可
撓性のフィルムやプラスチック等であっても良い。
【0007】爪車ユニット4は、円盤3の下方に円盤3
の半径方向に沿って配設されている。このユニット4
は、孔2に係合する複数の爪車11と、この複数の爪車
11を挿通した支持軸12とから構成されている。支持
軸12は、地板9Bの切り起こし部9Cと駆動ユニット
8が装着されるブラケット26によって回転自在に支持
されている。各爪車11は、図4に示すように、支持軸
12に一体的に形成されたスペーサ12aにより互いに
独立して回転可能に支持されている。各スペーサ12a
は、適度に爪車11の端面と摺接しており、各爪車11
に摩擦力を与えている。
【0008】爪車11は、図5に示すように、その周面
に爪部11aが複数(ここでは4つ)形成されている。
この爪部11aは、オルゴールの演奏状態にあるときに
回転する円盤3の孔2と係合するようになっていて、孔
2に係合されると所定角度だけ矢印b方向に回転駆動さ
れて、振動弁5aの先端5bを湾曲面11b側で弾くよ
うになっている。爪部11aのピッチ角θは、歯部11
aの直線部11cが振動弁5aの上面5cに当接する爪
車11の初期状態において円盤3に対して振動弁5aと
接触していない他の爪部11aが垂直状態とならない角
度に設定されている。
【0009】爪車ユニット4の側傍には、図1、図6に
示すように、各爪車11の爪部11aによって弾かれる
振動板5がフレーム9Aに固定されている。この振動板
5は、爪車11の数と等しい数の振動弁5aから構成さ
れていて、この振動弁5aの先端5bに爪部11aが係
合可能となるように配置されている。
【0010】支持軸12には、図1、図7に示すように
駆動歯車13が圧入されており、支持軸12と一体回転
可能となっている。この駆動歯車13は、円盤3外周側
に駆動ローラ14が設けられている。駆動ローラ14
は、駆動歯車13の軸部13aに環状溝15を形成し、
この環状溝15に弾性部材(ゴム)で成形されたOリン
グ16を挿嵌して構成されており、円盤3の外周下面3
bと当接し摩擦力で円盤3を回転駆動するようになって
いる。
【0011】円盤3の回転域から外れた位置のフレーム
9Aには、図2、図3に示すように支柱18が立設され
ていて、この支柱18には、アーム軸6の基端6aが回
動自在に装着される。アーム軸6は、支持軸12の上方
に対向配置されていて、複数の円盤押さえローラ19を
備えている。この円盤押さえローラ19は、アーム軸6
に回転自在に挿通された複数のカラー20にそれぞれ1
つずつ形成されていて、軸方向の移動を規制されつつ、
適宜の間隔をおいて回転自在に保持されている。 この
複数の円盤押さえローラ19は、爪車11の間に位置す
るように配置されていて、円盤3の非装着時にスペーサ
12aの外周面に当接可能となっていて、アーム軸6の
過度な倒れ込みを防止している。複数の円盤押さえロー
ラ19の内、円盤3の外周側に配置した円盤押さえロー
ラ19Aは、駆動ローラ14と直接対向しないように円
盤3の半径方向にずらして近接配置されている。この円
盤押さえローラ19Aは、スペーサ12aとは当接せず
に、駆動ローラ14と少なくともローラ幅の半分程度は
軸方向ずらして配置されて駆動ローラ14と当接してい
る。円盤押さえローラ19Aと駆動ローラ14の径は、
円盤3が両者の間に介在しないときには僅かにローラ径
方向で重なるように設定されていて、円盤3が介在され
たときに円盤3を適度なパッド圧で挟持するようになっ
ている。
【0012】アーム軸6の先端部6bには、中心軸17
に係合する係止レバー21を支持するブラケット22が
固定されている。ブラケット22は断面L字状に形成さ
れていて、その短辺部22Aを先端部6bに装着固定し
ている。ブラケット22の長辺部22Bの上面22aに
は、図8、図9にも示すように、ピン23で回動自在に
支持された係止レバー21が設けられている。この係止
レバー21は、ブラケット22に設けた長孔22cと係
止レバー21に設けたバネ掛け21bとに両端24a,
24bが係止され、ピン23に巻装されたねじりコイル
バネ24により、中心軸17に形成した溝17aに係合
する向き(矢印c方向)の揺動習性を付与されている。
長辺部22Bには、中心軸17と遊嵌する孔22bが形
成されている。中心軸17の先端はテーパ状に面取りさ
れている。中心軸17は、円盤3を回転自在に支持する
と共に、孔22bを遊嵌する時にテーパ部により係止レ
バー21を軸の外側に揺動させる機能を有している。
【0013】溝17aは、係止レバー21との係止時に
おいて爪車11を支持する支持軸12とアーム軸6とを
略平行に保持する位置に設けられいる。アーム軸6は、
中心軸17に係止状態に置かれると、円盤押さえローラ
19と駆動ローラ14とにより円盤3を挟持して適度な
パッド圧を与えるようになっている。すなわち、円盤押
さえローラ19は、円盤3が回転してその孔2で爪車1
1を回転させるとき、比較的薄い紙板材からなる円盤3
が撓んでしまい、爪車11から逃げるのを回避するため
に円盤を押圧するものである。
【0014】駆動ユニット8は、図10に示すように、
駆動モータ7の軸7aに固定されたウォームギア25、
ウォームギア25と直交して噛合するウォームホイル2
7、ウォームホイル27と一体回転可能に設けられ、駆
動歯車13と噛合するピニオン歯車28から構成されて
いる。ウォームホイル27は、ねじ29,29でフレー
ム9Aに固定されたブラケット26に回転自在に支持さ
れている。このブラケット26には、駆動モータ7も固
定されている。駆動ユニット8は、これら各歯車によ
り、駆動モータ7の回転を減速して駆動歯車13に伝達
し、装着される円盤3に適度な回転トルクを与えてい
る。
【0015】駆動モータ7は、図示しないスイッチを介
して電源に接続している。このスイッチは、駆動モータ
7に対する電流の極性切り換えるを行なえるスイッチで
あり、駆動モータ7を正逆回転可能に駆動する。駆動モ
ータ7は、正回転時には、円盤3を鳴奏方向aに向かっ
て回転させる向きに支持軸12を回転駆動し、逆回転時
には、爪車11が初期位置となるように図5において矢
印d方向に回転するように支持軸12を駆動している。
なお、爪車11を初期位置にセットするスイッチ操作
は、円盤3装着前に予め行なっておく。
【0016】このような構成の円盤式オルゴール1の動
作について説明する。先ず、円盤3の中心孔3bを中心
軸17に挿通させたのちアーム軸6を図3に2点鎖線で
示す開状態から矢印e方向に回動させて、ブラケット2
2の孔22bを中心軸17に嵌合させる。すると、図8
に実線で示すように矢印c方向に揺動付勢されている係
止レバー17が2点鎖線で示す解除位置に向かって揺動
する。係止レバー21の先端が溝17aに係合すると、
矢印c方向に係止レバー21が揺動付勢されてアーム軸
6が保持され、円盤押さえローラ19で円盤3を上方か
ら押さえつつ、円盤押さえローラ19Aと駆動ローラ1
4とで円盤3を挟持する。この動作で円盤3の装着動作
が完了となる。
【0017】次ぎに、図示しないスイッチを操作して駆
動モータ7を正回転させる。するとこの回転が減速され
ながら駆動歯車13に伝達されて一体の駆動ローラ14
と支持軸12が回転駆動される。駆動ローラ14が回転
すると、円盤3が図1の矢印aで示す鳴奏方向に回転さ
れると共に、支持軸12のスペーサ12aとの摩擦力に
より、各爪車11に図5に矢印bで示す方向への回転ト
ルクが与えられる。しかし、爪車11の上方には円盤3
が位置しているので、ここでは円盤3の未穿孔部によっ
て爪車11の回転は抑えられる。
【0018】このように、円盤3を駆動ローラ14と円
盤押さえローラ19Aとの摩擦力で駆動すると、従来の
歯車駆動方式のように円盤3の周部に溝を設けたり、そ
の溝と駆動歯車の位置合わせ、あるいは、駆動歯車によ
る円盤3の破損のおそれがなくなる。
【0019】また、駆動ローラ14を円盤3の外周側に
配置しているので、従来のセンタ駆動方式のように、円
盤3を中心側で駆動するよりも少ない力で駆動でき、同
一出力の駆動モータ、同一駆動機構を採用した場合、円
盤3に大きな駆動トルクを与えることができる。一方、
円盤3に与える駆動トルクをセンタ駆動方式の場合と同
一とした場合、駆動モータ7の出力を小さくでき、駆動
ユニット8を構成する各歯車の強度を低下できると共に
駆動モータ7も小さくでき、駆動ユニット8の小型化を
図ることができる。
【0020】さらに、駆動ローラ14と円盤押さえロー
ラ19とを軸方向にずらして配置したので、従来の駆動
及び円盤押さえローラを対向配置した場合よりも駆動ロ
ーラ14の経時的変形を防止することができる。また、
両ローラがずれているので、円盤3の変形時などにおけ
る押圧力が従来の対向型の場合のように強くなりにく
く、駆動ユニット8への負荷が軽減し、スムーズに円盤
3を回転駆動することができる。
【0021】円盤3が回って爪車11の上部に孔2が位
置すると、それに対向する爪車11が次々に回転して各
爪車11の爪部11aが各孔2にそれぞれ飛込んで係合
する。孔2と係合状態なった爪車11は、円盤3の回転
と共に移動する孔2のエッジによってその爪部11aが
移動方向に押されて回転し、振動弁5aをその下方に位
置する爪部11aによって次々と弾き、曲を鳴奏する。
【0022】アーム軸6の押さえ位置を解除するには、
係止レバー21の一端21bを図8にて時計方向に揺動
させて溝17aからレバー先端を外したのちアーム6軸
を開方向に回動させれば良い。
【0023】爪車11を初期状態とするには、駆動モー
タ7への極性を反転させる。すると、支持軸12が逆回
転して各爪車11の間に配置された摩擦板12aの作用
により爪車11が一斉に図5に示すように矢印d方向に
回転し振動弁5aに上方から爪部11aが当接する。こ
の当接により、爪車11の回転が妨げられ、位置の異な
る状態に置かれた爪車11は、振動板5に当接した整列
状態となる。爪車11における爪部11aのピッチ角θ
は、初期状態において他の爪部11aが円盤3に対して
垂直状態とならない角度に設定されているので、円盤3
装着時に初期状態にすることで、爪部11aによる円盤
3の損傷を極めて少なくすることができ、円盤3の耐久
性が向上する。
【0024】また、係止レバー21をアーム軸6のブラ
ケット22の上面22a側にピン23で回動自在に支持
しているので、中心軸17の溝部17aと係止レバー2
1とが係止状態にあるときに、誤ってアーム軸6を開方
向に回動させた場合であってもアーム軸6でその時の過
負荷を受けることができ、係止レバー21に過負荷がか
からない。従来の係止レバー21の取り付け構造では、
係止レバー21がブラケット22の下面側に設けられて
いるので、係止状態からアーム軸6を開方向に開こうと
すると、係止レバー21に過負荷がかかり同レバーが変
形するおそれがあるが、本実施例のような構造とするこ
とで、係止レバー21に対する過負荷をブラケット22
全体で受けることができ、係止レバー21の耐久性が向
上する。
【0025】なお、図11に示すように、係止レバー2
1をカバー30で覆うようにしても良い。この場合、ブ
ラケット22の長辺部22Bにピン31を立設し、カバ
ー30に、ピン31と係合する挿入孔30aと円盤3の
内周側に位置する円盤押さえローラ19Bに係合する取
付け部30bとを形成し、この円盤押さえローラ19B
とピン31とにカバー30を係合させてブラケット22
に装着する。このようにカバー30を設けると、係止レ
バー21近傍の構造を隠すことができて見栄えが良くな
ると共に、操作者の衣服等のひっかかり等を防止でき
る。
【0026】
【発明の効果】請求項1,2記載の発明によれば、複数
の爪車を回転自在に支持する支持軸に一体に設けられモ
ータにより回転される駆動ローラと、アーム軸に回転自
在に支持した複数の円盤押さえローラの内の1つの円盤
押さえローラとを、直接対向しないように位置をずらし
て近接配置したフリクション方式としたので、駆動ロー
ラへの過度な負荷や変形を防止できると共に、経時的変
形をも防止できる。従って、駆動ローラと円盤押さえロ
ーラとが対向配置された従来のフリクション方式に比べ
て、円盤を安定して回転駆動できると共に、駆動ローラ
の耐久性を向上することができる。加えて、歯車駆動方
式を採用していないので、円盤装着時における位置決め
等を行なう必要がなく、かつ、歯車による円盤の損傷を
防止できて円盤の耐久性が向上する。
【0027】請求項2記載の発明によれば、支持軸に設
けた歯車の軸部に形成した環状溝にOリングを嵌めて駆
動ローラを構成したので、請求項l記載の発明の効果に
加えて、駆動ローラを容易に設けることができる。
【0028】請求項3記載の発明によれば、駆動ローラ
を円盤の外周側に配置したので、円盤にかかる駆動トル
クがセンター駆動方式に比べて同一駆動源であると大き
くなるので、効率的に駆動力を伝達でき、装置の大型化
を抑えるることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す円盤式オルゴールの概
略構成平面図である。
【図2】円盤式オルゴールの構成を示す正面図である。
【図3】円盤式オルゴールの構成とアームの動作状態を
示す背面図である。
【図4】爪車の取付け状態を示す一部破断拡大図であ
る。
【図5】爪車の動作と振動弁の関係を示す正面図であ
る。
【図6】円盤式オルゴールの断面図である。
【図7】駆動歯車と駆動ローラの構成を示す一部破断側
面図である。
【図8】係止レバーの構成を示す平面図である。
【図9】係止レバーのロック状態を示す断面図である。
【図10】円盤式オルゴールの駆動機構の構成を示す平
面図である。
【図11】係止レバーにカバーを設けた構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 円盤式オルゴール 2 孔 3 円盤 3b 円盤の外周側 5 振動板 6 アーム軸 7 モータ 9A 基部 11 複数の爪車 12 支持軸 13 歯車 13a 軸部 14 駆動ローラ 15 環状溝 16 Oリング 17 中心軸 19 円盤押さえローラ 19A 1つの円盤押さえローラ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10F 1/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】曲に対応した多数の孔を形成した円盤の中
    心孔を、オルゴールの基部に固植した中心軸に挿通する
    ことで上記円盤を回転自在に支持し、上記孔と上記円盤
    の下方側から係合して回転させられる複数の爪車によっ
    て振動弁を弾いて音を発する円盤式オルゴールにおい
    て、上記円盤よりも下方で 上記複数の爪車を回転自在に支持
    する支持軸と、 上記支持軸に一体に設けられモータにより回転される駆
    動ローラと、上記支持軸よりも上方に配置され、その基端が 上記オル
    ゴールの基部に、その先端部を上記中心軸に係合させる
    方向とこれと反対方向とに回動自在に支持され、上記
    心軸と上記先端部が係合することにより上記支持軸と平
    行に対向するアーム軸と、 上記アーム軸に回転自在に支持した複数の円盤押さえロ
    ーラとを備え、 上記駆動ローラを、上記複数の円盤押さえローラの内の
    1つの円盤押さえローラと直接対向しないように上記円
    盤の半径方向に位置をずらして近接配置したことを特徴
    とする円盤式オルゴール。
  2. 【請求項2】上記モータによって回転される歯車を上記
    支持軸と一体回転可能に設け、この歯車の軸部に環状溝
    を形成し、この環状溝にOリングを嵌め込んで上記駆動
    ローラを構成した請求項1記載の円盤式オルゴール。
  3. 【請求項3】上記駆動ローラを上記円盤の外周側に配置
    したことを特徴とする請求項1または2記載の円盤式オ
    ルゴール。
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