JP3165603B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP3165603B2
JP3165603B2 JP30186694A JP30186694A JP3165603B2 JP 3165603 B2 JP3165603 B2 JP 3165603B2 JP 30186694 A JP30186694 A JP 30186694A JP 30186694 A JP30186694 A JP 30186694A JP 3165603 B2 JP3165603 B2 JP 3165603B2
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正信 古川
光伸 ▲吉▼田
浩二 山渕
明宏 大黒
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置に係
り、詳しくはその動力伝達機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、磁気記録再生装置として、い
わゆる、ノンスライド構造のものがある。この磁気記録
再生装置は、磁気テープカセット支持用のリール台と、
カムギアと、カムギアに形成したカム溝に従動して揺動
することでブレーキ機構、早送り機構、カセットロック
機構等を駆動する揺動レバーとを単一のシャーシに搭載
して構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された磁気記録再生装置には、次のような問題
があった。すなわち、単一のシャーシにカムギアとリー
ル台とを設けるため、カムギアはリール台の支軸と平面
的に重ならない位置に配置しなければならず、そのため
に、配置スペースが大きくなって装置が大型化するとい
う問題があった。
【0004】そのうえ、リール台の支軸より装置奥側に
はキャプスタンモータや回転ドラム等の比較的大型の部
品があるうえ、リール台の支軸より装置手前側にはスペ
ースに限りがあるという構造的な制約があり、そのため
に、カムギアの直径を揺動レバーを作動させるのに十分
なだけの大きさにすることが容易ではないという問題が
あった。
【0005】なお、カムギアの回転角度が360°以内
である場合には、カムギアに、リール台の支軸を逃がす
切欠を設けることで、カムギアをリール台に近接配置し
て小型化を図ることが考えられる。しかしながら、カム
ギアの強度を保持するためには、そのような切欠はカム
ギアの外周側に設けざるを得ず、それでは、小型化に十
分寄与できるほどカムギアをリール台に近接配置させる
ことができなかった。
【0006】さらには、構造上、切欠を設ける分、カム
ギアの直径を大きくしなければカム溝を形成することが
できず、それでは、カムギアの直径を揺動レバーを作動
させるのに十分な大きさにすることができないという上
記した問題を抜本的に解決する手段とはいえなかっ
た。。
【0007】したがって、本発明においては、小型化を
達成したうえで、カムギアを揺動レバーを操作するのに
十分な大きさにすることを目的している。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1の磁気記録再生装置は、シャーシ上
に、磁気テープカセット支持用のリール台と、動力伝達
用のカムギアと、前記カムギアに従動して揺動する揺動
レバーとを設けた磁気記録再生装置において、前記カム
ギアを、前記リール台と前記シャーシとの間に、リール
台と同軸に配置し、前記揺動レバーを前記カムギアと前
記シャーシとの間に設け、前記揺動レバーの揺動軸を、
前記カムギアと平面的に重なる位置に配置し、前記シャ
ーシに、前記カムギアに向かって揺動レバーの厚み以上
に突出してカムギアを支える凸部を設けたことを特徴と
している。
【0009】
【0010】また、請求項2の磁気記録再生装置は、シ
ャーシ上に、磁気テープカセット支持用のリール台と、
動力伝達用のカムギアと、前記カムギアに従動して揺動
する揺動レバーとを設けた磁気記録再生装置において、
前記カムギアを、前記リール台と前記シャーシとの間
に、リール台と同軸に配置し、前記揺動レバーを前記カ
ムギアと前記シャーシとの間に設け、前記揺動レバーの
揺動軌跡が前記カムギアの周面ギヤ部より外側に延出し
ているとともに、該揺動レバーのカムギア回転方向後方
側端面が、前記周面ギア部を構成する各ギア歯のカムギ
ア回転方向前方側歯面より、カムギア回転方向前方側に
向かって傾斜していることを特徴としている。
【0011】
【0012】
【0013】
【作用】請求項1の構成によれば、カムギアの設置スペ
ースとリール台の設置スペースとを重ね合わせることが
でき、その分、設置スペースを小さくできるうえ、カム
ギアの直径を、周囲の構造物に制約されることなく大き
くすることができるようになる。さらには、揺動レバー
の設置スペースを、カムギアの設置スペースおよびリー
ル台の設置スペースに重ね合わせることができ、その
分、さらに設置スペースを小さくすることができる。
らには、揺動レバーの揺動軸はシャーシとカムギアとに
よって挟まれて抜けなくなるので、揺動レバーをシャー
シ等に締結する部材が不要になる。さらには、揺動レバ
ーの厚み以上の高さを備えた凸部がある分、カムギアが
シャーシから持ち上げられるので、カムギアとシャーシ
との間には、揺動レバーを収納する隙間が確実に形成さ
れることになるうえ、カムギアの外周側が凸部より下側
に振れることはなくなる。
【0014】
【0015】請求項2の構成によれば、カムギアの設置
スペースとリール台の設置スペースとを重ね合わせるこ
とができ、その分、設置スペースを小さくできるうえ、
カムギアの直径を、周囲の構造物に制約されることなく
大きくすることができるようになる。さらには、揺動レ
バーの設置スペースを、カムギアの設置スペースおよび
リール台の設置スペースに重ね合わせることができ、そ
の分、さらに設置スペースを小さくすることができる。
さらには、カムギアが回転すると その周面ギア部は、
平面視、その歯元から歯先に向かって順に揺動レバーの
カムギア回転方向後方側端面と交差することになる。そ
のため、揺動レバーがカムギア側に屈曲変形したとして
も、そのカムギア回転方向後方側端面は、周面ギア部を
構成するギア歯に対してその歯元から歯先に向かって当
接したのち周面ギア部の外側に逃げていくことになっ
て、ギア回転方向後方側端面が周面ギア部にかみ合うこ
とはなくなる。
【0016】
【0017】
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。図1は本発明の一実施例の磁気記録再生
装置のローディング機構部分の平面図であり、図2は図
1の正面図であり、図3はローディング機構部分から回
転ドラムおよびリール台を取り除いた状態を示す平面図
であり、図4はシャーシだけの平面図であり、図5は図
5のA−A線断面図であり、図6はカムギアと揺動ギア
とだけを取り出して拡大した平面図であり、図7は図6
のB−B線断面図である。
【0019】この磁気記録再生装置は、一枚ものの平板
からなるシャーシ2を備えている。シャーシ2の装置手
前側(図中下側)には、一対のリール台軸2a,2bが
互いに並列状に立設されており、このリール台軸2a、
2bにはそれぞれ、リール台3A、3Bが枢支されてい
る。一方、シャーシ2の装置奥側(図中、上側)には、
リール台3A,3Bの駆動源となるモータユニット4
と、リール台3A,3B上に搭載された磁気テープカセ
ットCから引き出されたテープに当接して磁気情報の記
録再生を行う回転ドラム5と、キャプスタンの駆動源と
なるキャプスタンモータ6とが設けられている。
【0020】また、この磁気記録再生装置1は、モータ
ユニット4の回転駆動を受けて回転する一対のカムギア
7A,7Bと、カムギア7Aに従動して揺動するブレー
キ駆動レバー8およびギアレバー駆動レバー9と、カム
ギア7Bに従動して揺動するイジェクトレバー10とを
備えている。
【0021】カムギア7Aはリール台3Aとシャーシ2
との間にあって、リール台軸2aに枢支されている。カ
ムギア7Aは、その周面に周面ギア部11Aを備えてい
るとともに、カムギア7Aの両面には複数のカム溝12
A,12B,12Cが形成されている。
【0022】同様に、カムギア7Bは、リール台3Bと
シャーシ2との間にあって、リール台軸2bに枢支され
ている。カムギア7Bはその周面に周面ギア部11Bを
備えているとともに、カムギア7Bの両面には複数のカ
ム溝13A,12Bが形成されている。
【0023】カムギア7Aは、モータユニット4によっ
て駆動されるようになっている。すなわち、モータユニ
ット4の出力ギア4aは、モードスイッチギア14を介
して、カムギア7Aに連結されており、これによってカ
ムギア7Aはモータユニット4の駆動を受けて回転する
ようになっている。
【0024】また、カムギア7Aとカムギア7Bとの間
には、アイドラギア15が設けられており、カムギア7
Bはアイドラギア15を介してカムギア7Aの回転駆動
が伝わって回転するようになっている。
【0025】ブレーキ駆動レバー8は、カムギア7Aと
シャーシ2との間に揺動自在に設けられている。すなわ
ち、ブレーキ駆動レバー8は、図6、図7に示すよう
に、その中央部に設けた揺動軸8aを、シャーシ2に設
けた取付孔2cに嵌合させて、シャーシ2に揺動自在に
取り付けられている。ブレーキ駆動レバー8の一端側に
設けたカムピン8bはカムギアAの下側表面に設けた
カム溝12Aに係合しており、ブレーキ駆動レバー8は
カムピン8bがカム溝12Aに沿って連動することで揺
動するようになっている。ブレーキ駆動レバー8の他端
側、すなわち揺動先端側はカムギア7Aの周面ギア部1
1Aから外側に突出しており、この揺動先端には、駆動
ピン8cが立設されている。駆動ピン8cはブレーキ駆
動レバー8の揺動軌跡範囲にわたってカムギア7Aの外
側に位置するようになっている。
【0026】ブレーキ駆動レバー8は、このように配置
されることで、揺動先端側だけをカムギア7Aから突出
させた状態でカムギア7Aとシャーシ2との間に介装さ
れている。このブレーキ駆動レバー8は、その揺動動作
によって駆動ピン8cを動かして、リール台2A、2B
を制動するブレーキ機構(図示省略)の動作を制御する
ようになっている。
【0027】ギアレバー駆動レバー9もカムギア7Aと
シャーシ2との間に揺動自在に設けられている。すなわ
ち、ギアレバー駆動レバー9は、その一端側に設けた揺
動軸9aを、シャーシ2に設けた取付孔(図示省略)に
嵌合させて、シャーシ2に揺動自在に取り付けられてい
る。ギアレバー駆動レバー9の中央部に設けたカムピン
9bはカムギア7Aの下側表面に設けたカム溝12Bと
係合しており、ギアレバー駆動レバー9は、カムピン9
bがカム溝12Bに沿って連動することで、揺動するよ
うになっている。ブレーキ駆動レバー8の他端側、すな
わち揺動先端側はカムギア7Aの周面ギア部11Aから
外側に突出しており、この揺動先端には駆動ピン9cが
立設されている。駆動ピン9cはギアレバー駆動レバー
9の揺動軌跡範囲にわたってカムギア7Aの外側に位置
するようになっている。
【0028】ギアレバー駆動レバー9は、このように配
置されることで、揺動先端側だけをカムギア7Aから突
出させた状態でカムギア7Aとシャーシ2との間に介装
されている。このギアレバー駆動レバー9は、その揺動
動作によって駆動ピン9cを動かして、早送り機構(図
示省略)の動作を制御するようになっている。
【0029】イジェクトレバー10はカムギア7Bとシ
ャーシ2との間に揺動自在に設けられている。すなわ
ち、イジェクトレバー10は、その中央部に設けた揺動
軸10aを、シャーシ2に設けた取付孔(図示省略)に
嵌合させて、シャーシ2に揺動自在に取り付けられてい
る。イジェクトレバー10の一端側に設けたカムピン1
0bはカムギア7Bの下側表面に設けたカム溝13Aと
係合しており、イジェクトレバー10は、カムピン10
bがカム溝13Aに沿って連動することで揺動するよう
になっている。ブレーキ駆動レバー8の他端側、すなわ
ち揺動先端側はカムギア7Bの周面ギア部11Bから外
側に突出しており、この揺動先端には、駆動立面部10
cが形成されている。駆動立面部10cはイジェクトレ
バー10の揺動軌跡範囲にわたってカムギア7Bの外側
に位置するようになっている。
【0030】イジェクトレバー10は、このように配置
されることで、揺動先端側だけをカムギア7Bから突出
させた状態でカムギア7Bとシャーシ2との間に介装さ
れている。このイジェクトレバー10は、その揺動動作
によって駆動立面部10cを動かして、カセットロック
機構(図示省略)の動作を制御するようになっている。
【0031】シャーシ2には、図5、図6に示すよう
に、リール台軸2a、2bを囲んで、カムギア7A、7
B側に突出する複数の凸部20が形成されている。これ
ら凸部20は、カムギア7A、7Bと平面的に重なり、
かつ、各レバー8,9,10の揺動軌跡とは重ならない
位置に設けられている。また、凸部20は、各レバー
8,9,10の厚み寸法より若干大きい高さ寸法hを備
えている。このような凸部20をシャーシ2が有するた
め、シャーシ2とカムギア7A,7Bとの間には各レバ
ー8,9,10の厚みより若干大きい隙間Sが形成さ
れ、この隙間S内に各レバー8,9,10が収納配置さ
れることになる。
【0032】このとき、各レバー8,9,10は、凸部
20が各レバー8,9,10の揺動軌跡とは重ならない
位置に設けられているために、これら凸部20が揺動動
作の邪魔になることはない。さらには、凸部20によっ
て隙間Sが確実に確保されているので、外部から力が作
用してカムギア7A、7Bが傾いたとしでも、カムギア
7A、7Bが各レバー8,9,10に当接することはな
く、各レバー8,9,10は円滑に動作することがでで
きる。
【0033】このように、磁気記録再生装置1では、リ
ール台3A、3Bとカムギア7A、7Bとを同軸配置し
ており、そのために、カムギア7A、7Bを設置するた
めだけのスペースをシャーシ2上に設ける必要がなくな
っている。そのため、装置の小型化を図れる構造となっ
ている。また、カムギア7A、7Bを、周囲の構造物
(回転ドラム5等)の位置にあまり拘ることなく設ける
ことができるので、大型化(大径化)が可能となってい
る。そのため、カム溝12A〜12C,13A,13B
の基礎円(カム溝12A,12B,12C,13A,1
3Bの最小径)を大きくすることができ、したがって、
カムギア7A,7Bの伝達角度を大きくできて各種レバ
ー8,9,10を円滑に操作することができるようにな
っている。
【0034】さらには、各レバー8,9,10をカムギ
ア7A、7Bやリール台3A、3Bと平面的に重ねて配
置しているので、これらレバー8,9,10の配置スペ
ースも小さくすることができ、その分、さらに小型化が
達成できるようになっている。
【0035】そのうえ、各レバー8,9,10の揺動軸
8a,9a,10aをカムギア7A,7Bと平面的に重
なる位置に設け、これら揺動軸8a、9a、10aをシ
ャーシ2とカムギア7A、7Bとによって挟み込むよう
にしたので、各レバー,9,10をシャーシ2に固定す
るEリング、カットワッシャ等の締結部材が必要なくな
り、その分、部品点数を減らしてコストダウンが図れる
ようになっている。
【0036】この磁気記録再生装置1は、各レバー8,
9,10の構造にも特徴を有しており、その特徴を図
を基にして説明する。ここでは、例としてブレーキ駆動
レバー8を取り上げて説明する。また、カムギア7A,
7Bはその構造上、時計方向,反時計方向、両方向に回
転するので、まず、反時計方向に回転する場合に基づい
て説明する。
【0037】カムギア7Aの回転方向(反時計方向)後
方側のブレーキ駆動レバー端面を端面8dとする一方、
この端面8dと接する周面ギア部11Aにおいて、ギア
部11Aを構成する各ギア歯21のカムギア7A回転方
向(反時計方向)前方側歯面を歯面21aとした場合、
端面8dが歯面21aに対して次のような関係になるよ
うに、ブレーキ駆動レバー8を形成している。すなわ
ち、端面8dが歯面21aより、カムギア回転方向(反
時計方向)前方側に向かって傾斜している。そして、こ
の関係が、ブレーキ駆動レバー8のいかなる揺動範囲に
あっても維持されるように、ブレーキ駆動レバー8は形
成されている。
【0038】したがって、カムギア7Aが反時計方向に
回転すると ギア歯21は、平面視、その歯元から歯先
に向かって順に端面8dと交差することになる。そのた
め、ブレーキ駆動レバー8がカムギア7A側に屈曲変形
していたとしても、端面8dは、ギア歯21に対してそ
の歯元から歯先に向かって当接したのち周面ギア部11
Aの外側に逃げていくことになって、端面8dが周面ギ
ア部11Aにかみ合うことはなくなる。したがって、こ
のようなかみ合いによってカムギア7Aが回転不能にな
って、装置全体の動作が停止するといった不都合は起き
ない。
【0039】この磁気記録再生装置1では、隙間Sとい
う非常に狭い部分に各レバー8,9,10を収納してい
るために、ブレーキ駆動レバー8は、少しでもカムギア
7A側に屈曲変形しても、カムギア7Aに当接するの
で、ブレーキ駆動レバー8が多少湾曲変形しても、カム
ギア7Aにかみ合わないのは非常に有効である。
【0040】このことは、カムギア7Aが時計方向に回
転する場合も当てはまる。すなわち、カムギア7Aの回
転方向(時計方向)後方側のブレーキ駆動レバー端面を
端面8eとする一方、この端面8eと接する周面ギア部
11Aにおいて、各ギア歯21のカムギア7A回転方向
(時計方向)前方側歯面を歯面21bとした場合、端面
8eが歯面21bに対して次のような関係になるよう
に、ブレーキ駆動レバー8を形成している。すなわち、
端面8eが歯面21bより、カムギア回転方向(時計方
向)前方側に向かって傾斜している。そして、この関係
が、ブレーキ駆動レバー8のいかなる揺動範囲にあって
も維持されるように、ブレーキ駆動レバー8は形成され
ている。
【0041】したがって、カムギアが時計方向に回転す
ると ギア歯21は、平面視、その歯元から歯先に向か
って順に端面8eと交差することになる。そのため、ブ
レーキ駆動レバー8がカムギア7A側に屈曲変形してい
たとても、その端面8eは、ギア歯21に対してその歯
元から歯先に向かって当接したのち周面ギア部11Aの
外側に逃げていくことになって、端面8eが周面ギア部
11Aにかみ合うことはなくなり、このようなかみ合い
によってカムギア7Aが回転不能になって、装置全体の
動作が停止するといった不都合は起きない。
【0042】以上説明した構成は、ブレーキ駆動レバー
8でけではなく、ギアレバー駆動レバー9やイジェクト
レバー10においても同様に採用されている。しかしな
がら、その説明は上記したのと同様であるので省略す
る。
【0043】
【発明の効果】請求項1には次のような効果がある。す
なわち、カムギアの設置スペースとリール台の設置スペ
ースとを重ね合わせることができ、その分、設置スペー
スを小さくできるうえ、カムギアの直径を、周囲の構造
物に制約されることなく大きくすることができるように
なった。そのため、小型化を達成したうえで、カムギア
の伝達角度を大きくして揺動レバーを円滑に操作するこ
とができる。さらには、揺動レバーの設置スペースを、
カムギアの設置スペースおよびリール台の設置スペース
に重ね合わせることができ、その分、さらに設置スペー
スの小さくして、小型化が図れる。さらには、揺動レバ
ーの揺動軸はシャーシとカムギアとによって挟まれて抜
けなくなるので、揺動レバーをシャーシ等に締結する部
材が不要になり、その分、部品点数が減少してコストダ
ウンを図れる。さらには、揺動レバーの厚み以上の高さ
を備えた凸部がある分、カムギアがシャーシから持ち上
げられるので、カムギアとシャーシとの間には、揺動レ
バーを収納する隙間が確実に形成されることになる。そ
のため、外部から力が作用してカムギアが傾いたとして
も、カムギアが揺動レバーに当接することはなく、した
がって、揺動レバーを円滑に動作させることができる。
【0044】
【0045】請求項1には次のような効果がある。すな
わち、カムギアの設置スペースとリール台の設置スペー
スとを重ね合わせることができ、その分、設置スペース
を小さくできるうえ、カムギアの直径を、周囲の構造物
に制約されることなく大きくすることができるようにな
った。そのため、小型化を達成したうえで、カムギアの
伝達角度を大きくして揺動レバーを円滑に操作すること
ができる。さらには、揺動レバーの設置スペースを、カ
ムギアの設置スペースおよびリール台の設置スペースに
重ね合わせることができ、その分、さらに設置スペース
の小さくして、小型化が図れる。さらには、揺動レバー
がカムギア側に屈曲変形していたとしても、そのカムギ
ア回転方向後方側端面は、周面ギア部を構成するギア歯
に対してその歯元から歯先に向かって当接したのち周面
ギア部の外側に逃げていくことになって、ギア回転方向
後方側端面が周面ギア部にかみ合うことはなくなり、こ
のようなかみ合いによってカムギアが回転不能になっ
て、装置全体の動作が停止するといった不都合は起きな
い。この発明では、カムギアとシャーシとの間の非常に
狭い部分に揺動レバーを収納するようにしているので、
揺動レバーは、少しでもカムギア側に屈曲変形するとカ
ムギアに当接するので、揺動レバーが多少湾曲変形して
も、カムギアにかみ合わないのは非常に有効である。
【0046】
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の磁気記録再生装置のローデ
ィング機構部分の平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】ローディング機構部分から回転ドラムおよびリ
ール台を取り除いた状態を示す平面図である。
【図4】実施例のシャーシだけの平面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】カムギアと、揺動ギアだけを取り出して拡大し
た平面図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【符号の説明】
2 シャーシ 3A,3B リール台 7A,7B カムギア 8 ブレーキ駆動レバー 8a ブレーキ駆動レバーの揺動軸 8d,8e ブレーキ駆動レバーの端面 9 ギアレバー駆動レバー 9a ギアレバー駆動レバーの揺動軸 10 イジェクトレバー 10a イジェクトレバーの揺動軸 11A,11B 周面ギア部 20 凸部 21a,21b 歯面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大黒 明宏 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−32246(JP,A) 実開 平3−10327(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/26 G11B 15/30 G11B 15/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシ上に、磁気テープカセット支持
    用のリール台と、動力伝達用のカムギアと、前記カムギ
    アに従動して揺動する揺動レバーとを設けた磁気記録再
    生装置において、 前記カムギアを、前記リール台と前記シャーシとの間
    に、リール台と同軸に配置し 前記揺動レバーを前記カムギアと前記シャーシとの間に
    設け、 前記揺動レバーの揺動軸を、前記カムギアと平面的に重
    なる位置に配置し、 前記シャーシに、前記カムギアに向かって揺動レバーの
    厚み以上に突出してカムギアを支える凸部を設け たこと
    を特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 シャーシ上に、磁気テープカセット支持
    用のリール台と、動力伝達用のカムギアと、前記カムギ
    アに従動して揺動する揺動レバーとを設けた磁気記録再
    生装置において、 前記カムギアを、前記リール台と前記シャーシとの間
    に、リール台と同軸に配置し、 前記揺動レバーを前記カムギアと前記シャーシとの間に
    設け、 前記揺動レバーの揺動軌跡が前記カムギアの周面ギヤ部
    より外側に延出しているとともに、該揺動レバーのカム
    ギア回転方向後方側端面が、前記周面ギア部を構成する
    各ギア歯のカムギア回転方向前方側歯面より、カムギア
    回転方向前方側に向かって傾斜していることを特徴とす
    る磁気記録再生装置。
JP30186694A 1994-12-06 1994-12-06 磁気記録再生装置 Expired - Fee Related JP3165603B2 (ja)

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