JP2005248153A - 不飽和カルボン酸ヘミアセタールエステル、高分子化合物及びフォトレジスト用樹脂組成物 - Google Patents
不飽和カルボン酸ヘミアセタールエステル、高分子化合物及びフォトレジスト用樹脂組成物 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 下記式(1)
【化1】
(式中、Raは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のハロアルキル基を示し、Rbは1位に水素原子を有する炭化水素基を示し、Rcは水素原子又は炭化水素基を示し、Rdはラクトン骨格を含む有機基を示す)で表される不飽和カルボン酸ヘミアセタールエステルに対応する繰り返し単位を含む高分子化合物。この高分子化合物は、さらに、ラクトン骨格含有単量体、環状ケトン骨格含有単量体、酸無水物基含有単量体及びイミド基含有単量体から選択された少なくとも1種の単量体に対応する繰り返し単位[前記不飽和カルボン酸ヘミアセタールエステルに対応する繰り返し単位を除く]、及び/又はヒドロキシル基含有単量体等から選択された少なくとも1種の単量体に対応する繰り返し単位を含んでいてもよい。
【選択図】 なし
Description
で表される不飽和カルボン酸ヘミアセタールエステルを提供する。
で表される不飽和カルボン酸を、下記式(4)
で表されるビニルエーテル化合物と反応させて、下記式(5)
で表される不飽和カルボン酸ヘミアセタールエステルを得ることを特徴とする不飽和カルボン酸ヘミアセタールエステルの製造法を提供する。
で表される繰り返し単位を含む高分子化合物を提供する。
本発明の不飽和カルボン酸ヘミアセタールエステルは、前記式(1)で表される。式(1)中、Raは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数1〜6のハロアルキル基を示し、Rbは1位に水素原子を有する炭化水素基を示し、Rcは水素原子又は炭化水素基を示し、Rdはラクトン骨格を含む有機基を示す。
[1-1]1−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−4−オキサトリシクロ[4.3.1.13,8]ウンデカン−5−オン[Z1=式(6a)、A=単結合]
[1-2]2−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン[Z1=式(6b)、A=単結合]
[1-3]2−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−6−メチル−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン[Z1=式(6b)、A=単結合]
[1-4]2−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−6−トリフルオロメチル−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン[Z1=式(6b)、A=単結合]
[1-5]2−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−9−メチル−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン[Z1=式(6b)、A=単結合]
[1-6]6−フルオロ−2−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン[Z1=式(6b)、A=単結合]
[1-7]9−カルボキシ−2−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン[Z1=式(6b)、A=単結合]
[1-8]2−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−9−メトキシカルボニル−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン[Z1=式(6b)、A=単結合]
[1-9]9−エトキシカルボニル−2−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン[Z1=式(6b)、A=単結合]
[1-10]9−t−ブトキシカルボニル−2−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン[Z1=式(6b)、A=単結合]
[1-11]2−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−4,8−ジオキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン[Z1=式(6b)、A=単結合]
[1-12]4−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−6−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−7−オン[Z1=式(6b)、A=単結合]
[1-13]8−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−4−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−5−オン[Z1=式(6c)、A=単結合]
[1-14]9−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−4−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−5−オン[Z1=式(6c)、A=単結合]
[1-15]α−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−γ,γ−ジメチル−γ−ブチロラクトン[Z1=式(6g)、A=単結合]
[1-16]3−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−2−オキソ−1−オキサスピロ[4.5]デカン[Z1=式(6g)、A=単結合]
[1-17]α−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−γ−ブチロラクトン[Z1=式(6g)、A=単結合]
[1-18]α−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−α,γ,γ−トリメチル−γ−ブチロラクトン[Z1=式(6g)、A=単結合]
[1-19]α−[1−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ]−β,β−ジメチル−γ−ブチロラクトン[Z1=式(6g)、A=単結合]
[1-20]下記式(7)で表される化合物[Z1=式(6g)、A=単結合]
本発明の高分子化合物は、上記不飽和カルボン酸ヘミアセタールエステルに対応する繰り返し単位(モノマー単位)、すなわち式(I)で表される単位を含んでいる。該繰り返し単位は1種であってもよく2種以上であってもよい。このような高分子化合物は、上記不飽和カルボン酸ヘミアセタールエステルを重合に付すことにより得ることができる。
[2-1]1−(メタ)アクリロイルオキシ−4−オキソアダマンタン(R=H又はCH3、R1=R2=R3=H、V1=−CO−、V2=V3=−CH2−)
[2-2]1−(メタ)アクリロイルオキシ−4−オキサトリシクロ[4.3.1.13,8]ウンデカン−5−オン(R=H又はCH3、R1=R2=R3=H、V2=−CO−O−(左側がR2の結合している炭素原子側)、V1=V3=−CH2−)
[2-3]1−(メタ)アクリロイルオキシ−4,7−ジオキサトリシクロ[4.4.1.13,9]ドデカン−5,8−ジオン(R=H又はCH3、R1=R2=R3=H、V1=−CO−O−(左側がR1の結合している炭素原子側)、V2=−CO−O−(左側がR2の結合している炭素原子側)、V3=−CH2−)
[2-4]1−(メタ)アクリロイルオキシ−4,8−ジオキサトリシクロ[4.4.1.13,9]ドデカン−5,7−ジオン(R=H又はCH3、R1=R2=R3=H、V1=−O−CO−(左側がR1の結合している炭素原子側)、V2=−CO−O−(左側がR2の結合している炭素原子側)、V3=−CH2−)
[2-5]1−(メタ)アクリロイルオキシ−5,7−ジオキサトリシクロ[4.4.1.13,9]ドデカン−4,8−ジオン(R=H又はCH3、R1=R2=R3=H、V1=−CO−O−(左側がR1の結合している炭素原子側)、V2=−O−CO−(左側がR2の結合している炭素原子側)、V3=−CH2−)
[2-6]2−(メタ)アクリロイルオキシ−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン(=5−(メタ)アクリロイルオキシ−2,6−ノルボルナンカルボラクトン)(R=H又はCH3、R4=R5=R6=H、X=メチレン基)
[2-7]2−(メタ)アクリロイルオキシ−2−メチル−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン(R=H又はCH3、R4=CH3、R5=R6=H、X=メチレン基)
[2-8]2−(メタ)アクリロイルオキシ−6−メチル−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン(R=H又はCH3、R5=CH3、R4=R6=H、X=メチレン基)
[2-9]2−(メタ)アクリロイルオキシ−9−メチル−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン(R=H又はCH3、R6=CH3、R4=R5=H、X=メチレン基)
[2-10]2−(メタ)アクリロイルオキシ−9−カルボキシ−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン(R=H又はCH3、R4=R5=H、R6=COOH、X=メチレン基)
[2-11]2−(メタ)アクリロイルオキシ−9−メトキシカルボニル−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン(R=H又はCH3、R4=R5=H、R6=メトキシカルボニル基、X=メチレン基)
[2-12]2−(メタ)アクリロイルオキシ−9−エトキシカルボニル−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン(R=H又はCH3、R4=R5=H、R6=エトキシカルボニル基、X=メチレン基)
[2-13]2−(メタ)アクリロイルオキシ−9−t−ブトキシカルボニル−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン(R=H又はCH3、R4=R5=H、R6=t−ブトキシカルボニル基、X=メチレン基)
[2-14]8−(メタ)アクリロイルオキシ−4−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−5−オン(R=H又はCH3)
[2-15]9−(メタ)アクリロイルオキシ−4−オキサトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−5−オン(R=H又はCH3)
[2-16]4−(メタ)アクリロイルオキシ−6−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−7−オン(R=H又はCH3、R9=R10=R11=R12=R13=R14=R15=R16=R17=H)
[2-17]4−(メタ)アクリロイルオキシ−4−メチル−6−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−7−オン(R=H又はCH3、R10=R11=R12=R13=R14=R15=R16=R17=H、R9=CH3)
[2-18]4−(メタ)アクリロイルオキシ−5−メチル−6−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−7−オン(R=H又はCH3、R9=R11=R12=R13=R14=R15=R16=R17=H、R10=CH3)
[2-19]4−(メタ)アクリロイルオキシ−4,5−ジメチル−6−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−7−オン(R=H又はCH3、R11=R12=R13=R14=R15=R16=R17=H、R9=R10=CH3)
[2-20]6−(メタ)アクリロイルオキシ−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタン−3−オン(R=H又はCH3、R18=R19=R20=R21=R22=R23=R24=R25=R26=H)
[2-21]6−(メタ)アクリロイルオキシ−6−メチル−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタン−3−オン(R=H又はCH3、R18=R20=R21=R22=R23=R24=R25=R26=H、R19=CH3)
[2-22]6−(メタ)アクリロイルオキシ−1−メチル−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタン−3−オン(R=H又はCH3、R19=R20=R21=R22=R23=R24=R25=R26=H、R18=CH3)
[2-23]6−(メタ)アクリロイルオキシ−1,6−ジメチル−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタン−3−オン(R=H又はCH3、R20=R21=R22=R23=R24=R25=R26=H、R18=R19=CH3)
[2-24]β−(メタ)アクリロイルオキシ−γ−ブチロラクトン(R=H又はCH3、R27=R28=R29=R30=R31=H)
[2-25]β−(メタ)アクリロイルオキシ−α,α−ジメチル−γ−ブチロラクトン(R=H又はCH3、R27=R28=CH3、R29=R30=R31=H)
[2-26]β−(メタ)アクリロイルオキシ−γ,γ−ジメチル−γ−ブチロラクトン(R=H又はCH3、R30=R31=CH3、R27=R28=R29=H)
[2-27]β−(メタ)アクリロイルオキシ−α,α,β−トリメチル−γ−ブチロラクトン(R=H又はCH3、R27=R28=R29=CH3、R30=R31=H)
[2-28]β−(メタ)アクリロイルオキシ−β,γ,γ−トリメチル−γ−ブチロラクトン(R=H又はCH3、R29=R30=R31=CH3、R27=R28=H)
[2-29]β−(メタ)アクリロイルオキシ−α,α,β,γ,γ−ペンタメチル−γ−ブチロラクトン(R=H又はCH3、R27=R28=R29=R30=R31=CH3)
[2-30]α−(メタ)アクリロイルオキシ−γ−ブチロラクトン(R=H又はCH3、R32=R33=R34=R35=R36=H)
[2-31]α−(メタ)アクリロイルオキシ−α−メチル−γ−ブチロラクトン(R=H又はCH3、R32=CH3、R33=R34=R35=R36=H)
[2-32]α−(メタ)アクリロイルオキシ−β,β−ジメチル−γ−ブチロラクトン(R=H又はCH3、R33=R34=CH3、R32=R35=R36=H)
[2-33]α−(メタ)アクリロイルオキシ−α,β,β−トリメチル−γ−ブチロラクトン(R=H又はCH3、R32=R33=R34=CH3、R35=R36=H)
[2-34]α−(メタ)アクリロイルオキシ−γ,γ−ジメチル−γ−ブチロラクトン(R=H又はCH3、R35=R36=CH3、R32=R33=R34=H)
[2-35]α−(メタ)アクリロイルオキシ−α,γ,γ−トリメチル−γ−ブチロラクトン(R=H又はCH3、R32=R35=R36=CH3、R33=R34=H)
[2-36]α−(メタ)アクリロイルオキシ−β,β,γ,γ−テトラメチル−γ−ブチロラクトン(R=H又はCH3、R33=R34=R35=R36=CH3、R32=H)
[2-37]α−(メタ)アクリロイルオキシ−α,β,β,γ,γ−ペンタメチル−γ−ブチロラクトン(R=H又はCH3、R32=R33=R34=R35=R36=CH3)
[3-1]1−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシアダマンタン(R=H又はCH3、R37=OH、n=1、Z2=アダマンタン環)
[3-2]1,3−ジヒドロキシ−5−(メタ)アクリロイルオキシアダマンタン(R=H又はCH3、R37=OH、n=2、Z2=アダマンタン環)
[3-3]1−カルボキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシアダマンタン(R=H又はCH3、R37=COOH、n=1、Z2=アダマンタン環)
[3-4]1,3−ジカルボキシ−5−(メタ)アクリロイルオキシアダマンタン(R=H又はCH3、R37=COOH、n=2、Z2=アダマンタン環)
[3-5]1−カルボキシ−3−ヒドロキシ−5−(メタ)アクリロイルオキシアダマンタン(R=H又はCH3、R37=OH,COOH、n=2、Z2=アダマンタン環)
[3-6]1−t−ブトキシカルボニル−3−(メタ)アクリロイルオキシアダマンタン(R=H又はCH3、R37=t−ブトキシカルボニル基、n=1、Z2=アダマンタン環)
[3-7]1,3−ビス(t−ブトキシカルボニル)−5−(メタ)アクリロイルオキシアダマンタン[R=H又はCH3、R37=t−ブトキシカルボニル基、n=2、Z2=アダマンタン環]
[3-8]1−t−ブトキシカルボニル−3−ヒドロキシ−5−(メタ)アクリロイルオキシアダマンタン(R=H又はCH3、R37=OH,t−ブトキシカルボニル基、n=2、Z2=アダマンタン環)
[3-9]1−(2−テトラヒドロピラニルオキシカルボニル)−3−(メタ)アクリロイルオキシアダマンタン(R=H又はCH3、R37=2−テトラヒドロピラニルオキシカルボニル基、n=1、Z2=アダマンタン環)
[3-10]1,3−ビス(2−テトラヒドロピラニルオキシカルボニル)−5−(メタ)アクリロイルオキシアダマンタン(R=H又はCH3、R37=2−テトラヒドロピラニルオキシカルボニル基、n=2、Z2=アダマンタン環)
[3-11]1−ヒドロキシ−3−(2−テトラヒドロピラニルオキシカルボニル)−5−(メタ)アクリロイルオキシアダマンタン(R=H又はCH3、R37=OH,2−テトラヒドロピラニルオキシカルボニル基、n=2、Z2=アダマンタン環)
下記式(10)で表される2−ビニルオキシ−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン21.3g(0.118mol)、メタクリル酸50.8g(0.59mol)、リン酸120mg(12mmol)、4−メトキシフェノール15mg(0.12mmol)、トルエン210mlの混合物を4つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、20℃で6時間撹拌した。反応終了後、反応液を10重量%炭酸ナトリウム水溶液200mlで2回、10重量%食塩水200mlで1回洗浄し、有機層を減圧濃縮した。濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、下記式(12)で表される2−(1−メタクリロイルオキシエトキシ)−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オン25.5g(96mmol、収率81%)を得た。この物質は2つの異性体の混合物で、存在比は約1:1であった。なお、式(10)で表される2−ビニルオキシ−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オンは、下記式(11)表される2−ヒドロキシ−4−オキサトリシクロ[4.2.1.03,7]ノナン−5−オンとプロピオン酸ビニルから、特開2003−73321号公報に記載の方法を用いて合成し、蒸留精製したものを用いた。
1H−NMR(CDCl3) δ:1.40-1.44(m, 3H), 1.56-1.63(m, 2H), 1.95(s, 3H), 1.97-2.08(m, 2H), 3.13-3.16(m, 1H), 3.59(m, 0.5H), 3.67(m, 0.5H), 4.49(d, 0.5H), 4.57(d, 0.5H), 5.62(m, 1H), 6.05(m, 1H), 6.14(m, 1H)
Dean-Stark装置、温度計を備えた反応容器に、下記式(13)で表される3−ヒドロキシ−1−オキサスピロ[4.5]デカン−2−オン85g(500mmol)、炭酸ナトリウム31.8g(300mmol)、トルエン600mlを入れ、窒素雰囲気下、撹拌しつつ100℃に加熱した。反応容器にIr2Cl2(C8H12)2[ジ−μ−クロロビス(1,5−シクロオクタジエン)二イリジウム(I)]3.36g(5mmol)を入れ、さらにプロピオン酸ビニル100g(1mol)を2時間かけて滴下しつつ、加熱還流させることで、共沸脱水しながら反応させた。滴下終了後、さらに3時間反応を続けた。反応終了後、反応液を放冷し、700mlの水で洗浄し、減圧濃縮した。濃縮残渣を蒸留精製し、下記式(14)で表される3−ビニロキシ−1−オキサスピロ[4.5]デカン−2−オンの無色透明液体22.5g(114mmol、23%)を得た。なお、式(13)で表される3−ヒドロキシ−1−オキサスピロ[4.5]デカン−2−オンは、シクロヘキサノールとアクリル酸メチルから、文献[Chem. Commun., 7, 613-614(2000)]に記載の方法により合成し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製したものを用いた。
1H−NMR(CDCl3) δ:1.35-1.89(m, 10H), 2.04(dd, 1H), 2.50(dd, 1H), 4.20(dd, 1H), 4.42(dd, 1H), 4.65(t, 1H), 6.48(q, 1H)
異性体A
1H−NMR(CDCl3) δ:1.34-1.84(m, 13H), 1.92-1.97(m, 4H), 2.40(dd, 1H), 4.76(t, 1H), 5.64(m, 1H), 6.16(m, 1H), 6.28(q, 1H)
異性体B
1H−NMR(CDCl3) δ:1.35-1.86(m, 13H), 1.94-1.99(m, 4H), 2.53(dd, 1H), 4.63(t, 1H), 5.64(m, 1H), 6.09(q, 1H), 6.21(m, 1H)
下記構造の樹脂の合成
下記構造の樹脂の合成
下記構造の樹脂の合成
下記構造の樹脂の合成
下記構造の樹脂の合成
下記構造の樹脂の合成
下記構造の樹脂の合成
上記実施例及び比較例で得られた各ポリマーについて、該ポリマー100重量部とトリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート10重量部とを溶媒であるプロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)と混合して、ポリマー濃度17重量%のフォトレジスト用樹脂組成物を調製した。この組成物をシリオンウエハー上にスピンコーティング法により塗布し、厚み1.0μmの感光層を形成した。ホットプレートにより温度100℃で150秒間プリベークした後、波長247nmのKrFエキシマレーザーを用い、マスクを介して、照射量30mJ/cm2で露光した後、温度100℃で60秒間ポストベークした。次いで、0.3Mのテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液により60秒間現像し、純水でリンスした。その結果、実施例のポリマーを用いた場合は何れも、0.20μmのライン・アンド・スペースパターンが鮮明に精度よく得られたが、比較例のポリマーを用いた場合には、該パターンの精度は悪く鮮明さに欠けていた。
Claims (7)
- さらに、ラクトン骨格含有単量体、環状ケトン骨格含有単量体、酸無水物基含有単量体及びイミド基含有単量体から選択された少なくとも1種の単量体に対応する繰り返し単位[式(I)で表される繰り返し単位を除く]を含む請求項3記載の高分子化合物。
- さらに、ヒドロキシル基含有単量体、メルカプト基含有単量体及びカルボキシル基含有単量体から選択された少なくとも1種の単量体に対応する繰り返し単位を含む請求項3又は4記載の高分子化合物。
- 請求項3〜5の何れかの項に記載の高分子化合物と光酸発生剤とを少なくとも含むフォトレジスト用樹脂組成物。
- 請求項6記載のフォトレジスト用樹脂組成物を基材又は基板上に塗布してレジスト塗膜を形成し、露光及び現像を経てパターンを形成する工程を含む半導体の製造方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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