JP2005247794A - 染毛料 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、優れた着色力を有し、汗、水および擦れによる二次付着が少なく、しかも染毛後の毛髪のごわつきのない染毛料を提供する。
【解決手段】(A)両イオン性樹脂と、(B)アミンオキシド基含有樹脂と、(C)芳香族アルコールおよび炭酸プロピレンから選ばれる一種以上と、(D)直接染料とを含有し、(A):(B)=2:1〜1:8であることを特徴とする染毛料。
【選択図】なし

Description

本発明は、染毛料に関するものであり、より詳しくは、優れた着色力を有し、汗、水および擦れによる二次付着が少なく、かつ洗髪後も着色が持続する染毛料に関する。
ヘアマスカラ、カラースティック、カラージェル、カラースプレー、カラーリンス等の一時染毛料は、使用法が簡単であることから、毛髪を明るい髪色にしたり、白髪を一時的に目立たなくさせたりするなど、部分染めやおしゃれ染め等に用いられている。このような一時染毛料に用いられる染料は、一般にカーボンブラックや顔料、酸性染料である。カーボンブラックや顔料を用いた一時染毛剤においては、被接触物である衣服やタオルに染料が付着したり、汗や水で染料が流れ落ちて皮膚や衣服を汚染する二次付着が欠点であり、また、比重が大きいことから、染毛料中で染料の沈殿や凝集が起こり、製品安定性が低下したり、着色がムラになったりすることがあった。また、酸性染料等の直接染料を用いた一時染毛料は、カーボンブラックや顔料に比べて毛髪への浸透性が高く、毛髪中のキューティクルやその内部のコルテクッスにも浸透して毛髪内部を染着することができ、半永久染毛料(数回のシャンプーで色落ちする染毛料)としても用いられている。しかしながら、これら直接染料を用いた一時染毛料或いは半永久染毛料においても、汗や水などにより染料が流れ落ち、衣服を汚す二次付着という欠点を有している。
これらの問題を解決するために、現在まで種々の試みが為されてきており、例えば、ベタイン部を有する両性高分子樹脂と、酸性染料を特定の割合で配合した頭髪を一時的に着色するための組成物(例えば、特許文献1参照。)が開示されている。これは、両性高分子樹脂のカチオン部分と酸性染料の酸性基が錯体を形成し、この複合体を配合することによって、二次付着性や分散安定性を改善しようとするものであったが、二次付着性において十分と言えるものではなく、特に、洗髪後に着色が落ちその持続性は皆無であった。また、更に改良されたものとして、特定の両性高分子化合物と酸性染料を特定の比で組み合わせた整髪兼着色用毛髪化粧料(例えば、特許文献2参照。)が開示されている。これは特定構造のベタイン型の両性高分子樹脂を用いることにより、二次付着性を改善したものであるが、芳香族アルコール等を配合して、染料を毛髪内部に浸透させようとした場合、ポリマーの凝集が起こり、また着色に限界があり、十分満足できるものではなかった。
特開昭54−67039号公報 特開平9−87158号公報
したがって、本発明の目的は、優れた着色力を有し、汗、水および擦れによる二次付着が少なく、かつ洗髪後も着色力が持続する染毛料を提供ることにある。
本発明者は、本発明の目的達成するために鋭意研究した結果、両イオン性樹脂とアミンオキシド基含有樹脂を特定の比で組合せることによって、芳香族アルコール等の浸透促進剤と直接染料を含有しても、ポリマーの凝集がなく、優れた着色力が発揮され、二次付着もなく、洗髪後もその着色力が持続することを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明1は、(A)両イオン性樹脂と、(B)アミンオキシド基含有樹脂と、(C)芳香族アルコールおよび炭酸プロピレンから選ばれる一種以上と、(D)直接染料を含有し、(A):(B)=2:1〜1:8であることを特徴とする染毛料である。更に本発明2は、更に、染毛料のpHが2〜6であることを特徴とする本発明1または本発明2記載の染毛料である。
本発明は、優れた着色力を有し、汗、水および擦れによる二次付着が少なく、かつ洗髪後も着色力が持続する染毛料を提供することができる。
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明における(A)成分である両イオン性樹脂としては、カルボキシベタイン基、スルフォベタイン基、若しくはフォスホベタイン基等のベタイン構造基を含有する不飽和単量体を必須成分とする重合体、又は、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基等のアニオン基を含有する不飽和単量体、及び第四級アンモニウム塩を有する基、若しくは第三級アミノ基を含有する不飽和単量体の両者を必須成分とする重合体であり、ベタイン構造基を含有する不飽和単量体を必須成分とする重合体の具体例としては、ユカフォーマー 204、205、SM、AMPHOSET、301、R102、R402、510、201、W(以上、三菱化学社製)等のジメチルアミノエチルメタクリレート/メタクリル酸アルキルエステル共重合体のモノハロ酢酸塩変性物であるメタクリル系カルボキシベタイン重合体が挙げられる。
また、ベタイン構造基を含有する不飽和単量体をならびにビニルピロリドン基を必須成分とする重合体の具体例としては、APポリマー560、ナチュレジン(以上大阪有機社製)等のアクリル酸/メタクリル酸/ジメチルアミノエチルメタクリレート/メタクリル酸アルキルエステル/ジアセトンアクリルアミド/ビニルピロリドンの共重合体;カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基等のアニオン基を含有する不飽和単量体、及び第四級アンモニウム塩を有する基、又は第三級アミノ基を含有する不飽和単量体の両者を必須成分とする重合体の具体例としては、アンフォーマー28−4910、LV−71、LV−47(以上、ナショナルスターチ社製)等のアクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体であるカルボキシル基を含有する不飽和単量体、及び第三級アミノ基を含有する不飽和単量体の両者を必須成分とする重合体;マーコート 295(カルゴン社製)等の塩化ジアリルジメチルアンモニウム/アクリル酸共重合体、マーコートプラス 3330(カルゴン社製)等の塩化ジアリルジメチルアンモニウム/アクリル酸/アクリルアミド共重合体である、カルボキシル基を含有する不飽和単量体、及び第四級アンモニウム塩を含有する不飽和単量体の両者を必須成分とする重合体等を挙げることが出来る。
本発明の染毛剤においては、使用後の染着性やアミンオキシド基含有樹脂との相溶性、毛髪の良好な感触を得る上で、上記の両イオン性樹脂のうち好ましくは、ジメチルアミノエチルメタクリレート/メタクリル酸アルキルエステル共重合体のモノハロ酢酸塩変性物であるメタクリル系カルボキシベタイン重合体であり、ユカフォーマー 205S、SM、AMPHOSET、301、R102、R402、510、201、W等である。また、メタクリル系カルボキシベタイン重合体の中でも、長鎖アルキルエステル基を有するユカフォーマー SMが更に好ましい。
本発明においては、上記両イオン性樹脂はそれぞれ単独で、または2種類以上を混合して用いることができ、その配合量は、アミンオキシド基含有樹脂の配合比により適宜選定
されるが、通常、染毛料の総量を基準として0.05〜5質量%(以下、%と記する)が好ましく、さらに0.1〜2%がより好ましい。0.05%未満では二次染着に劣る場合があり、また、5%を超えると使用時のごわつきが激しくなる場合があり好ましくない。
本発明における(B)成分のアミンオキシド基含有樹脂は、長鎖脂肪酸アクリルエステルとメタクリル酸エチルアミンオキシドとアクリル酸及び/またはメタクリル酸を構成成分に有する共重合体であり、構造単位としてアミンオキシド基を含有したものである。具体的には、Acrylates/LaurylAcrylate/StearylAcrylate/Ethlamine Oxide Methacrylate copolymer、Acrylates/StearylAcrylate/Ethlamine
Oxide Methacrylate copolymer、Acrylates/LaurylAcrylate/Ethlamine Oxide Methacrylate copolymer等が挙げられ、これらの中でも、Acrylates/StearylAcrylate/Ethlamine Oxide Methacrylate copolymerが特に好適に使用される。これらのアミンオキシド基含有樹脂は、「The Cosmetic Toiletry and Fragrance Association発行のInternational Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook」に記載されており、また、これらのアミンオキシド基含有樹脂は市販されている。例えば、Diaformer Z711、Diaformer Z712、Diaformer Z731、Diaformer Z751(以上、クラリアント社製)、ダイヤフォーマーZ711、ダイヤフォーマーZ712、ダイヤフォーマーZ631、ダイヤフォーマーZ732、ダイヤフォーマーZ651、ダイヤフォーマーZ731、ダイヤフォーマーZ751(以上、三菱化学社製)等が挙げられる。
本発明における上記アミンオキシド基含有樹脂は、それぞれ単独で、または2種類以上を混合して用いることができ、その配合量としては、染毛料の全量に対して0.1〜10%が好ましく、更に好ましくは0.2〜5%である。0.1%未満では二次付着を防ぐことができない場合があり、また10%を超えるとごわついて使用感が悪くなる場合があり、本発明の目的を達成できないときがある。
本発明における(A)両イオン性樹脂と(B)アミンオキシド基含有樹脂は、(A):(B)=2:1〜1:8の範囲で配合され、更に好ましくは、(A):(B)=1:1〜1:7である。この範囲を超えると、両イオン樹脂とアミンオキシド基含有樹脂の凝集が起こり、染着性、二次付着性等の本発明の目的を達成できない。
本発明における(C)成分は、芳香族アルコールおよび炭酸プロピレンから選ばれる一種以上である。芳香族アルコールおよび炭酸プロピレンは、染料の毛髪への染色性を高める作用を示すもので、毛髪への浸透性を高め、染着力を高め、染色堅牢度を向上させ、更には、染料が皮膚や頭皮に汚染するのを防ぐという複数の作用を有しているものである。芳香族アルコールの具体例としては、ベンジルアルコール、ベンジルアルコールのエチレンオキサイド及び又はプロピレンオキサイドの1〜5モル付加物であり、例えば、2−ベンジルオキシエタノール、ポリオキシエチレン/及び又はポリオキシプロピレンベンジルエーテルが挙げられる。ポリオキシエチレン/及び又はポリオキシプロピレンベンジルエーテルのポリオキシエチレン/及び又はポリオキシプロピレンの付加モル数は、好ましくはn=1〜5、より好ましくはn=1〜3である。この場合、n=0のベンジルアルコールを含んでいても差し支えなく、かつ、ベンジルアルコール単独でも、本発明に好適に使用できる。エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドは各々単独でも複合付加物でも良いが、複合付加物の場合、その合計量が上記の付加モル数の範囲であれば良い。
本発明における上記芳香族アルコールおよび炭酸プロピレンは、それぞれ単独で、または2種類以上を混合して用いることができ、その配合量としては、染毛料の全量に対して0.1〜20%が好ましく、更に好ましくは1〜10%である。0.1%未満では毛髪中への染料の浸透性に劣る場合があり、また20%を超えると染毛料の分離等が起こったり、容器包剤への影響がある場合があり好ましくない。
本発明における(D)成分である直接染料としては、皮膚に対する染着性の観点から、塩基性染料、ニトロ系染料及び分散染料が好ましい。これらの塩基性染料、ニトロ系染料及び分散染料は、Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook(The Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association、第9巻、2002年)に記載された公知の染料である。
例えばニトロ系染料としては、HC BLUE NO.2、HC BLUE NO.4、HC BLUE NO.5、HC BLUE NO.6、HC BLUE NO.8、HC BLUE NO.9、HC BLUE NO.10、HC BLUE NO.11、HC BLUE NO.12、HC BLUE NO.13、HC BLUE NO.14、HC BROWN NO.1、HC BROWN NO.2、HC GREEN NO.1、HC ORANGE NO.1、HC ORANGE NO.2、HC ORANGE NO.3、HC ORANGE NO.5、HC RED NO.1、HC RED NO.3、HC RED NO.7、HC RED NO.8、HC RED NO.9、HC RED NO.10、HC RED NO.11、HC RED NO.13、HC RED NO.14、HC VIOLET NO.1、HC VIOLET NO.2、HC YELLOW NO.4、HC YELLOW NO.5、HC YELLOW NO.6、HC YELLOW NO.7、HC YELLOW NO.8、HC YELLOW NO.9、HC YELLOW NO.10、HC YELLOW NO.11、HC YELLOW NO.12、HC YELLOW NO.13、HC YELLOW NO.14、HC YELLOW NO.15等が挙げられる。
アントラキノン染料としては、1−アミノ−4−メチルアミノアントラキノン、1,4−ジアミノアントラキノン等が挙げられる。
酸性染料としては、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、赤色201号、赤色227号、赤色230号、赤色232号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、橙色205号、橙206号、橙色207号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色402号、黄色403号、黄色406号、黄色407号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、青色1号、青色2号、青色202号、青色205号、紫色401号、黒色401号、アシッドブルー1、アシッドブルー3、アシッドブルー62、アシッドブラック52、アシッドブラウン13、アシッドグリーン50、アシッドオレンジ6、アシッドレッド14、アシッドレッド35、アシッドレッド73、アシッドレッド184、ブリリアントブラック1等が挙げられる。
油溶性染料としては、赤色215号、赤色218号、赤色225号、橙色201号、橙色206号、黄色201号、黄色204号、緑色202号、紫色201号、赤色501号、赤色505号、橙色403号、黄色404号、黄色405号、青色403号等が挙げられる。
塩基性染料としては、赤色213号、赤色214号、BASIC BLUE 3、BASIC BLUE 6、BASIC BLUE 7、BASIC BLUE 9、BAS
IC BLUE 26、BASIC BLUE 41、BASIC BLUE 99、BASIC BROWN 4、BASIC BROWN 16、BASIC BROWN 17、BASIC GREEN 1、BASIC GREEN 4、BASIC ORANGE 1、BASIC ORANGE 2、BASIC RED 1、BASIC RED 2、BASIC RED 22、BASIC RED 46、BASIC RED
76、BASIC RED 118、BASIC VIOLET 1、BASIC VIOLET 3、BASIC VIOLET 4、BASIC VIOLET 10、BASIC VIOLET 11:1、BASIC VIOLET 14、BASIC VIOLET 16、BASIC YELLOW 11、BASIC YELLOW 28、BASIC YELLOW 57等が挙げられる。
分散染料としては、Disperse Black 9、Disperse Blue
1、Disperse Blue 3、Disperse Violet 1、Disperse Violet 4等が挙げられる。
これら直接染料の中でも、酸性染料、塩基性染料が好ましく、特に酸性染料としては、黄色4号、黄色403号、橙色205号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、赤色2号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色227号、青色1号、青色205号、紫色401号、黒色401号が好ましく、塩基性染料としては、ベーシックブルー−6、ベーシックブルー−7、ベーシックブルー−9、ベーシックブルー−26、ベーシックブルー−41、ベーシックブルー−99、ベーシックブラウン−4、ベーシックブラウン−16、ベーシックブラウン−17、ベーシックグリーン−1、ベーシックレッド−2、ベーシックレッド−12、ベーシックレッド−22、ベーシックレッド−51、ベーシックレッド−76、ベーシックバイオレット−1、ベーシックバイオレット−3、ベーシックバイオレット−10、ベーシックバイオレット−14、ベーシックバイオレット−57、ベーシックイエロー−57、ベーシックイエロ−87、ベーシックオレンジ−31が好ましい。
上記直接染料は、1種または2種以上を組み合わせて使用することができ、その配合量としては、染毛料の全量に対して0.01〜5%、特に0.1〜1%が好ましい。0.01未満の場合は、毛髪への着色性が悪い場合があり、また5%を超えると染料が溶解せず析出したり、二次付着を防止することができない場合があり本発明の目的を達成できないときがある。
更に本発明における染毛料のpHは、毛髪を酸性にすることによって染料の毛髪への染着性を高めることを目的としており、即ち、酸性側にすることによって、毛髪タンパク質中のアミノ酸残基であるカルボキシル基を解離させ、染料と結合しやすい状態を作り出す。好ましいpHは2〜6であり、3〜5であることが更に好ましい。pHがこの範囲を超えると染着性が劣り、また染毛状態の持続性も劣り、簡単にシャンプー等で洗い落ちてしまう状態となり好ましくない。
また、pHを上記範囲に設定するために、通常、有機酸、無機酸およびそれらの塩が使用される。具体的には、クエン酸、リンゴ酸、酢酸、乳酸、シュウ酸、酒石酸、ぎ酸、レブリン酸、マロン酸等の有機酸およびそれらの塩(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、有機塩基塩があげられる。)、リン酸、硫酸、塩酸およびそれらの塩があげられる。これらのpH調整剤は、染毛料の安定性や染毛効果を損なわない範囲で適宜選択され、これらの中でも乳酸または乳酸塩が染毛効果等の観点から好ましい。また、これらpH調整剤の配合量は、通常0.01〜10%が好ましく、0.1〜5%が更に好ましい。
本発明の染毛料には、上記必須成分の他に、必要により、一般に化粧料に用いられてい
る成分、例えば、他の界面活性剤、高分子化合物、油脂類、粉体、シリコーン類、保湿剤、紫外線吸収剤、紫外線分散剤、色素、液状アルコール、植物エキス、殺菌剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、薬剤、香料等を、本発明の効果を損なわない範囲で用いることができる。
本発明の染毛料の剤型は、特に限定されることはなく、通常染毛料として使用される液状、乳液状、クリーム状、油状、ゲル状、エアゾール、固形製剤、スティック製剤の剤型とすることができ、具体的には、ヘアローション、ヘアリキッド、ヘアトニック、ヘアクリーム、ヘアオイル、ヘアジェル、ヘアミスト、カラークレオン、シャンプー、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアーフォーム、ヘアスプレー、ワックスなどがあげられる。
次に、本発明を実施例を以って詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
実施例に記載の染着性、二次付着性、皮膜堅牢度、ごわつきに関する試験法について以下に示す。また、以下の表に示す染毛料の組成物の配合量は、それぞれ質量%で示す。
(1)染着性
長さ10cm、重さ1gの白髪人毛を束ねた毛束に、実施例および比較例で示した染毛料0.5gを均等に塗布し、ドライヤーを用いて10分間乾燥させた。乾燥後、専門検査員10名にて染着性(白髪の隠蔽力)を評価した。尚、評価基準は以下の通りである。
◎:非常に良好〔良いと答えた被験者が8名以上〕
○:良好〔良いと答えた被験者が6名以上8名未満〕
△:やや悪い〔良いと答えた被験者が4名以上6名未満〕
×:悪い〔良いと答えた被験者が4名未満〕
(2)二次付着性
上記(1)で作成した毛束をJIS染色堅牢度試験用白布(JIS L0803準拠)の上に置き、精製水2mLを毛束に塗布し、10分間放置後、白布への二次付着の程度について専門検査員10名を用いて評価した。尚、評価基準は以下の通りである。
◎:非常に良好〔良いと答えた被験者が8名以上〕
○:良好〔良いと答えた被験者が6名以上8名未満〕
△:やや悪い〔良いと答えた被験者が4名以上6名未満〕
×:悪い〔良いと答えた被験者が4名未満〕
(3)皮膜堅牢度
上記(1)で作成した毛束をJIS染色堅牢度試験用白布(JIS L0803準拠)で挟み込み、一定の圧力をかけながら、10回擦る動作を繰り返し、白布の汚れ具合の程度について専門検査員10名を用いて評価した。尚、評価基準は以下の通りである。
◎:非常に良好〔良いと答えた被験者が8名以上〕
○:良好〔良いと答えた被験者が6名以上8名未満〕
△:やや悪い〔良いと答えた被験者が4名以上6名未満〕
×:悪い〔良いと答えた被験者が4名未満〕
(4)着色持続性
上記(1)で作成した毛束を5%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液を用いて、1分間揉み洗いを行い、水洗後、ドライヤーにて乾燥を行った。乾燥後に染着した毛束の色の残り具合について専門検査員10名を用いて評価した。尚、評価基準は以下の通りである。
◎:非常に良好〔良いと答えた被験者が8名以上〕
○:良好〔良いと答えた被験者が6名以上8名未満〕
△:やや悪い〔良いと答えた被験者が4名以上6名未満〕
×:悪い〔良いと答えた被験者が4名未満〕
実施例1〜11及び比較例1〜6
表1に記載の配合組成よりなる染毛料を常法により調製し、前記各試験実施した。また、その結果を表1に併せて示す。
Figure 2005247794
表1より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例1〜11はいずれも優れた性能
を示していた。一方、比較例1〜6は染着性、二次付着性、皮膜堅牢度、着色持続性のいずれかの点で劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
以下、本発明の染毛料のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例についても、上記の染着性、二次付着性、皮膜堅牢度、着色持続性に関する試験を検討したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。
実施例12(ヘアフォーム)
配合量(%)
(1)黄色4号 0.05
(2)緑色3号 0.1
(3)赤色106号 0.2
(4)両イオン性樹脂 1.5
(商品名:ユカフォーマーSM、三菱化学社製)
(5)アミンオキシド基含有樹脂 3.0
(商品名:ダイヤフォーマーZ732、三菱化学社製)
(6)ベンジルアルコール 5.0
(7)カーボンブラック 0.1
(8)ジメチルポリシロキサン(10cs) 1.0
(9)エタノール 30.0
(10)ポリオキシエチレン(15E.O.)セチルエーテル 0.5
(11)POE(60E.O.)硬化ヒマシ油 2.0
(12)乳酸 2.0
(13)乳酸ナトリウム 0.25
(14)香料 0.1
(15)精製水 残 部
(16)液化石油ガス(0.4mPa) 8.0
(製法)(1)〜(3)を(15)に溶解し、この中に(5)〜(14)を均一に溶解したものを加えて原液とした。この原液をエアゾール耐圧容器に充填し、(16)を加えてフォーム製剤とした。
実施例13(ミストスプレー)
配合量(%)
(1)黒色401号 0.01
(2)だいだい色205号 0.02
(3)緑色3号 0.06
(4)紫色401号 0.08
(5)両イオン性樹脂 1.0
(商品名:ユカフォーマーSM、三菱化学社製)
(6)アミンオキシド基含有樹脂 1.0
(商品名:ダイヤフォーマーZ732、三菱化学社製)
(7)ベンジルアルコール 1.0
(8)カーボンブラック 0.1
(9)ポリオキシエチレン(2E.O.)ベンジルエーテル 0.5
(10)エタノール 30.0
(11)乳酸 3.0
(12)乳酸ナトリウム 0.38
(13)メトキシケイ皮酸オクチル 0.1
(14)香料 0.02
(15)精製水 残 部
(製法)(15)に(1)〜(4)を加えて溶解したものに、(5)〜(14)を混合した溶液を加え、ポンプミスト用容器に充填してミストスプレーを得た。
実施例14(エアゾール型ミストスプレー)
配合量(%)
(1)ベーシックブルー−99 0.2
(2)ベーシックブラウン16 0.1
(3)ベーシックブラウン17 0.12
(4)両イオン性樹脂 2.0
(商品名:ユカフォーマーSM、三菱化学社製)
(5)アミンオキシド基含有樹脂 2.0
(商品名:ダイヤフォーマーZ732、三菱化学社製)
(6)ベンジルアルコール 3.0
(7)エタノール 50.0
(8)アモジメチコンエマルジョン 0.5
(商品名:BY22−009、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)
(9)アミノメチルプロパノール 0.3
(10)ポリオキシエチレン(1E.O.)ベンジルエーテル 5.0
(11)乳酸 2.0
(12)乳酸ナトリウム 0.25
(13)液化石油ガス 5.0
(14)ジメチルエーテル 15.0
(15)精製水 残 部
(製法)(1)〜(3)および(15)を均一に混合し、(4)〜(12)を混合したものを加えて原液とした。原液をエアゾール耐圧容器に充填し、(13)および(14)の噴射剤を入れてエアゾール型ミストスプレーを得た。
尚、上記各処方にて用いた香料は下記のものである。
Figure 2005247794
本発明により、優れた着色力を有し、汗、水および擦れによる二次付着が少なく、しかも染毛後の毛髪のごわつきのない染毛料を提供することができる。

Claims (2)

  1. (A)両イオン性樹脂と、(B)アミンオキシド基含有樹脂と、(C)芳香族アルコールおよび炭酸プロピレンから選ばれる一種以上と、(D)直接染料とを含有し、(A):(B)=2:1〜1:8であることを特徴とする染毛料。
  2. 更に、染毛料のpHが2〜6であることを特徴とする請求項1記載の染毛料。
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