JP2005244279A - 監視システム、監視装置および監視方法 - Google Patents

監視システム、監視装置および監視方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 通信の信頼性を向上させて監視対象を確実に追尾できる監視システムを提供する。
【解決手段】 監視システム1は、アドホックネットワーク82を構成する複数の監視装置20を用いて監視対象を追尾する。各監視装置20は、監視範囲を監視すると共に、監視対象90が監視範囲の外に出たことを検知したときに、監視対象90の監視を引き継ぐための引継情報をアドホックネットワーク82に送出する。また、各監視装置20は、アドホックネットワーク82を介して他の監視装置20から送出された引継情報を受信し、その引継情報に基づいて監視を引き継ぐか否かを判断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の監視装置を用いて監視対象を追尾する監視システムに関するものである。
従来より、電話ボックスや電灯等に複数の監視カメラを設置して、移動する監視対象を追尾する監視システムが知られている。この監視システムでは、複数の監視カメラが監視サーバに接続されており、監視サーバにて、複数の監視カメラの中から監視対象を撮像する監視カメラを順次切り替えている。これにより、単独の監視カメラだけでは監視しきれない広い範囲で監視対象を監視できる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002−298261号公報(第3−4頁、第4図)
しかしながら、従来の監視システムでは、複数の監視カメラを監視サーバにて集中的に制御しており、監視サーバにて監視対象の移動に対応して監視を行う監視カメラを切り替える必要があった。したがって、監視サーバにて監視カメラの切替えを誤ると、監視対象を追尾し損ねる可能性があった。また、監視サーバから監視カメラに切替のための制御信号を送信し、監視カメラから監視サーバに監視映像を送信するために、すべての監視カメラを監視サーバに接続する必要があった。したがって、監視カメラの台数が多くなると監視サーバの負担が大きくなり、監視サーバと監視カメラとの間の通信に支障が生じ、監視対象を確実に追尾できない可能性があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたものであって、監視対象を確実に追尾できる監視システムを提供することを目的とする。
本発明の監視システムは、中継機能付き無線端末間ネットワークを構成する複数の監視装置を備え、移動する監視対象を追尾する監視システムであって、前記各監視装置は、監視範囲を監視する監視手段と、前記監視対象が前記監視手段の監視範囲の外に出たことを検知したときに、前記監視対象の監視を引き継ぐための引継情報を生成する引継情報生成手段と、前記引継情報を前記中継機能付き無線端末間ネットワークに送出する引継情報送出手段と、前記中継機能付き無線端末間ネットワーク経由で他の監視装置から送出された前記引継情報を受信する引継情報受信手段と、前記引継情報受信手段にて受信した前記引継情報に基づいて、前記引継情報生成手段を動作させる監視制御手段とを備えている。
この構成により、監視対象の監視を引き継ぐための引継情報が中継機能付き無線端末間ネットワーク経由で周囲の監視装置に送信されるので、監視を引き継ぐべき監視装置に簡易かつ速やかに引継情報が送信される。従って、引き継ぐべき監視装置の引継情報生成手段が順次動作し、複数の監視装置によって監視対象の追尾を行うことができる。また、複数の監視装置とそれらを制御する監視サーバとの間で通信を行う必要がなくなる。
また、本発明の監視システムでは、前記各監視装置が、前記監視範囲の監視情報を取得する監視情報取得手段と、前記監視情報を前記中継機能付き無線端末間ネットワークに送出する監視情報送出手段と、前記監視情報を他の監視装置から受信してさらに他の監視装置に転送する監視情報転送手段とを備え、前記監視装置から送出された前記監視情報を前記中継機能付き無線端末間ネットワーク経由で受信する監視情報受信手段と、前記監視情報受信手段にて受信した前記監視情報を出力する監視情報出力手段とを有する出力装置を備えている。
この構成により、中継機能付き無線端末間ネットワーク内で伝送された監視情報を出力装置で出力できる。
さらに、本発明の監視装置は、他の監視装置と共に中継機能付き無線端末間ネットワークを構成する監視装置であって、監視範囲を監視する監視手段と、監視対象が前記監視手段の監視範囲の外に出たことを検知したときに、前記監視対象の監視を引き継ぐための引継情報を生成する引継情報生成手段と、前記引継情報を前記中継機能付き無線端末間ネットワークに送出する引継情報送出手段と、前記中継機能付き無線端末間ネットワーク経由で他の監視装置から送出された前記引継情報を受信する引継情報受信手段と、前記引継情報受信手段にて受信した前記引継情報に基づいて、前記引継情報生成手段を動作させる監視制御手段とを備えている。
この構成により、監視対象を引き継ぐための引継情報が中継機能付き無線端末間ネットワーク経由で周囲の監視装置に送信されるので、監視を引き継ぐべき監視装置に簡易かつ速やかに引継情報が送信される。従って、引き継ぐべき監視装置の引継情報生成手段が順次動作し、複数の監視装置によって監視対象の追尾を行うことができる。また、監視装置を制御する監視サーバとの間で通信を行う必要がなくなる。
さらに、本発明の監視装置では、監視装置の監視範囲情報を記憶した監視範囲情報記憶手段を備え、前記引継情報生成手段は、前記監視対象の移動方向を示す移動情報と前記監視範囲情報記憶手段から読み出した監視範囲情報とを含む前記引継情報を生成し、前記監視制御手段は、他の監視装置から送信された前記引継情報に含まれる前記移動情報と前記監視範囲情報とに基づいて、監視の必要があると判断したときに前記引継情報生成手段を動作させる。
この構成により、監視範囲情報と移動情報とから監視対象の行き先を特定できるので、次に監視を引き継ぐべき監視装置を決定できる。
さらに、本発明の監視装置では、監視装置の監視範囲情報を記憶した監視範囲情報記憶手段を備え、前記引継情報生成手段は、前記監視対象の移動方向を示す移動情報と前記監視範囲情報記憶手段から読み出した監視範囲情報とに基づいて前記監視対象の位置を示す監視対象位置情報を含む前記引継情報を生成し、前記監視制御手段は、他の監視装置から送信された前記引継情報に含まれる前記監視対象位置情報に基づいて、監視の必要があると判断したときに前記引継情報生成手段を動作させる。
この構成により、監視対象位置情報に基づいて次に監視を引き継ぐべき監視装置を決定できる。
さらに、本発明の監視装置では、監視装置の監視範囲情報を記憶した監視範囲情報記憶手段を備え、前記引継情報生成手段は、前記監視対象の移動方向を示す移動情報と前記監視範囲情報記憶手段から読み出した監視範囲情報と周辺に設置された他の監視装置の監視範囲とに基づいて、監視を引き継ぐべき監視装置を指定する指定情報を含む前記引継情報を生成し、前記監視制御手段は、他の監視装置から送信された前記引継情報に含まれる前記指定情報にて指定されたときに前記引継情報生成手段を動作させる。
この構成により、指定された監視装置を次に監視を引き継ぐべき監視装置として決定できる。
さらに、本発明の監視装置は、前記監視範囲の監視情報を取得する監視情報取得手段と、前記監視情報を前記中継機能付き無線端末間ネットワークに送出する監視情報送出手段と、前記監視情報を他の監視装置から受信してさらに他の監視装置に転送する監視情報転送手段とを備えている。
この構成により、監視情報が中継機能付き無線端末間ネットワーク内で伝送されるので、監視情報を取り出して出力できる。
さらに、本発明の監視装置では、前記監視情報取得手段は、前記監視範囲を撮影して、前記監視情報として前記監視範囲の映像情報を生成する。
この構成により、監視対象の追尾しながらその映像を得られる。
さらに、本発明の監視装置では、前記監視情報取得手段が、前記映像情報の変化に応じて前記監視対象が撮影されるように撮影領域を変更する撮影領域変更手段を備えている。
この構成により、単独の監視装置で広い監視範囲での監視対象の映像情報が得られる。
さらに、本発明の監視装置では、前記監視情報取得手段は、前記監視対象を感知して、前記監視情報として前記監視対象の存在を示す検出信号を生成する。
この構成により、人感センサ等のセンサを用いて監視対象の存在を把握でき、中継機能付き無線端末間ネットワーク内で伝送される監視対象の情報の容量を小さくできる。
さらに、本発明の監視システムは、中継機能付き無線端末間ネットワークを構成する複数の監視装置と、監視対象にて携帯される携帯装置とを含み、移動する前記監視対象を追尾する監視システムであって、前記携帯装置は、現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記中継機能付き無線端末間ネットワーク経由で前記監視装置に前記位置情報を送信する送信手段とを備え、前記監視装置は、監視範囲を監視する監視手段と、前記中継機能付き無線端末間ネットワーク経由で前記携帯装置から前記位置情報を受信する受信手段と、前記受信手段にて受信した前記位置情報にて示される現在位置が前記監視範囲内にあるときに、前記監視手段を動作させる制御手段とを備えている。
この構成により、位置情報に基づいて監視を行う監視装置を決定できる。また、複数の監視装置とそれらを制御する監視サーバとの間で通信を行う必要がなくなる。
さらに、本発明の監視装置は、他の監視装置と共に中継機能付き無線端末間ネットワークを構成する監視装置であって、監視範囲を監視する監視手段と、前記中継機能付き無線端末間ネットワーク経由で、監視対象にて携帯される携帯装置から前記携帯装置の現在位置を示す位置情報を受信する受信手段と、前記受信手段にて受信した前記位置情報にて示される現在位置が前記監視範囲内にあるときに、前記監視手段を動作させる制御手段とを備えている。
この構成により、位置情報に基づいて監視を行う監視装置を決定できる。また、複数の監視装置とそれらを制御する監視サーバとの間で通信を行う必要がなくなる。
さらに、本発明の監視方法は、複数の監視装置を用いて、移動する監視対象を追尾する監視方法であって、第1の監視装置にて、第1の監視範囲を監視すると共に、前記監視対象が前記第1の監視範囲の外に出たことを検知したときに、前記監視対象の監視を引き継ぐための引継情報を前記中継機能付き無線端末間ネットワークに送出するステップと、前記第2の監視装置にて、前記中継機能付き無線端末間ネットワーク経由で前記第1の監視装置から送出された前記引継情報を受信し、前記引継情報に基づいて、第2の監視範囲を監視するステップとを含んでいる。
この構成により、監視対象を追尾するための引継情報が中継機能付き無線端末間ネットワーク経由で周囲の監視装置に送信されるので、監視を引き継ぐべき監視装置に簡易かつ速やかに引継情報が送信される。また、複数の監視装置とそれらを制御する監視サーバとの間で通信を行う必要がなくなる。
本発明は、中継機能付き無線端末間ネットワークを構成する各監視装置が、監視対象が監視範囲の外に出たことを検知したときに、監視を引き継ぐための引継情報を中継機能付き無線端末間ネットワークに送出するので、監視を引き継ぐべき監視装置に簡易かつ速やかに引継情報を送信できると共に、複数の監視装置を制御する監視サーバとの間で通信を行う必要がなくなり、監視の引継ぎのための通信の信頼性が向上し、監視対象をより確実に追尾できるという効果を有する監視システムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態の監視システムについて、図面を用いて説明する。本実施の形態では、中継機能付き無線端末間ネットワークとしてアドホックネットワークを利用した例について説明する。アドホックネットワークは、無線で接続できる端末で構成されたネットワークであり、多数の端末を相互に接続するマルチホップ通信の形態の中継機能を有するネットワークである。
本発明の第1の実施の形態の監視システムを図1に示す。図1において、監視システム1は、アクセスポイント装置10と複数の監視装置20a〜20dとを有する。以下の説明では、監視装置20a〜20dを総称して監視装置20という。複数の監視装置20は、街路灯、信号機、踏切、木柱、コンクリート柱および樹木などに備え付けられる。各監視装置20は所定の監視範囲を監視する機能を有する。なお、監視範囲は、監視装置20により撮像される撮像範囲とは別に規定される。例えば、撮像範囲の一部に監視範囲が規定されたり、撮像範囲より広い監視範囲が規定される場合がある。撮像範囲より監視範囲の方が広い場合には、監視装置20は撮像方向を変更して撮像範囲を移動することにより、監視範囲をカバーする。また、監視装置20の監視範囲は隣同士で互いに重なり合っていてもよいし、重なっていなくてもよい。
これらの複数の監視装置20は無線通信機能を備え、アクセスポイント装置10と共にアドホックネットワーク82を形成している。複数の監視装置20のうちの少なくとも1つはアクセスポイント装置10から直接電波の届く範囲内に設置されている。アドホックネットワークは、中継機能を搭載した端末で構成されるネットワークである。本実施の形態の場合、監視装置20が監視対象90の監視機能に加えて、他の監視装置20へのデータの中継機能を備え、これによりアドホックネットワーク82が構成される。なお、図1では、4つの監視装置20が示されているが、監視装置20の数は4つより多くてもよい。
アクセスポイント装置10は、モニタ装置30と、インターネット等のネットワーク81を介して接続される。モニタ装置30は、監視者のいる監視センタに設置される。
図2は、監視装置20の構成を示すブロック図である。図2において、監視装置20は、監視範囲の映像を撮影する撮影部21と、GPSを用いて監視装置20の位置を検出して設置位置情報を生成する位置検出部22と、撮影可能な範囲を監視範囲として記憶している監視範囲記憶部23と、アドホックネットワーク82との通信のためのアドホック送受信部24と、これらを制御する制御部25とを備える。
制御部25は、アドホック送受信部24を制御して、他の監視装置20およびアクセスポイント装置10との通信を行う。制御部25において、監視対象検出部252は、撮影部21にて得られた映像から監視対象を検出する処理を行う。移動情報生成部253は、監視対象検出部252にて検出された監視対象の移動方向を求めて、移動情報を生成する処理を行う。この監視対象検出部252による監視対象の検出および移動情報生成部253による移動情報の生成のための処理を説明する。
図3は、映像部21の撮影で得られる映像の例を示す図であり、(a)は基準映像、(b)および(c)は監視対象90が監視範囲内にいるときの映像、(d)は監視対象が監視範囲の外に出たときの映像を示している。監視対象検出部252は、基準映像として、図3(a)に示されるように監視対象が存在しないときの監視範囲の静止画を記憶している。監視が開始されると、監視対象検出部251は、撮影部21から得られる監視範囲の映像と基準映像とを比較する。
そして、図3(b)に示されるように、監視範囲に監視対象90が現れると、撮影部21にて得られた映像と基準映像との差分を監視対象として検出する。したがって、監視対象検出部252は、監視対象90の存在だけでなく、監視対象90の撮影領域中での位置を検出する。移動情報生成部253は、監視対象検出部252にて監視対象が検出された後、基準映像との差分が生じる領域(監視対象90が映っている領域)を追跡することで監視対象の移動方向を検出する。すなわち、図3(b)では撮影領域の右上に差分が生じ、図3(c)では左下に差分が生じるので、監視対象が道に沿って撮影領域の右上から左下に移動したことを検出できる。
このように、いったん監視対象を検出してから、図3(d)に示されるように撮影部21にて得られる映像が基準映像に戻ると、監視対象検出部251は、監視対象が移動した結果、監視範囲の外に出たことを検知する処理を行う。そして、移動情報生成部253は、このときの監視対象の移動情報を生成する。制御部25は、アドホック送受信部24を制御して、この移動情報と、位置検出部22にて取得された設置位置情報を引継情報としてアドホックネットワーク82に送出する処理を行う。
図2に戻って、制御部25の撮影制御部251は、アドホック送受信部24にて受信した引継情報に含まれる他の監視装置20の設置位置情報および監視対象の移動情報に基づいて、自己の監視範囲における監視の必要性があるか、すなわち監視を引き継ぐかべきか否かを判断する処理を行う。具体的には、撮影制御部251は、引継情報に含まれる設置位置情報と移動情報とから、監視対象がどの位置からどちらの方向に移動したかを特定して監視対象の位置を求める。そして、監視対象の位置が監視範囲記憶部23に記憶された自己の監視範囲に含まれるか、もしくは監視範囲から所定の距離内あれば、撮影部21および制御部25を動作させて監視を開始する。
また、映像制御部251は、撮影部21にて撮影された映像を監視情報としてアドホック送受信部24からアドホックネットワーク82に送出する処理を行う。また、制御部25は、アドホック送受信部24にて他の監視装置から監視情報を受信したときにも、これをアドホック送受信部24からアドホックネットワーク82に送出する処理を行う。
図4は、アクセスポイント装置の構成を示すブロック図である。図4において、アクセスポイント装置10は、アドホックネットワーク82を介して通信するためのアドホック送受信部11と、ネットワーク81を介してモニタ装置30と通信するための送受信部12と、これらを制御する制御部13とを備える。制御部13において、映像転送部131は、監視対象の映像情報をアドホックネットワーク82経由で受信して、モニタ装置30に転送する処理を行う。
以上のように構成された監視システム1について、図5を用いてその動作を説明する。ある監視装置20bが自己の監視範囲の撮影を開始し(S51)、映像情報をアドホックネットワーク82に送出する(S52)。撮影を開始した監視装置20bから映像情報が送出されると、アドホックネットワーク82内の他の監視装置20a、20cは、この映像情報を転送する(S53)。この転送により、映像情報がアクセスポイント装置10に到達すると、ネットワーク81を介して映像情報がアクセスポイント装置10からモニタ装置30に転送され(S54)、モニタ装置30では受信した映像情報により映像が表示される(S55)。
撮影を開始した監視装置20bは、監視対象検出部252にて監視対象を検出し、その後監視対象が監視範囲の外に出たことを検知する(S56)、移動情報生成部253にて監視対象の移動方向を示す移動情報を生成する(S57)。そして、監視装置20bは、引継情報として、この移動情報と監視範囲記憶部23から読み出した監視範囲情報とをアドホックネットワーク82に送出する(S58)。
他の監視装置20a、20cは、撮影を開始した監視装置20bの監視範囲情報と移動情報を受信して、監視を引き継ぐか否かを判断する(S59)。監視の必要性があると判断した監視装置20cは、撮影部21による監視範囲の撮影を開始する(S60)。そして、撮影を開始した監視装置20cは撮影にて得られた映像情報をアドホックネットワーク82に送出し(S61)、他の監視装置20a、20bがこの映像情報を転送して(S62)、映像情報はアクセスポイント装置10に到達する。アクセスポイント装置10は映像情報をモニタ装置に転送し(S63)、モニタ装置30は、表示する映像情報をこの送信されてきた映像情報に切り替える(S64)。
一方、監視を引き継いで撮影を開始した監視装置20cは、監視対象検出部252にて監視対象を検出し、その後監視対象が監視範囲の外に出たことを検知すると(S65)、移動情報生成部253にて監視対象の移動方向を示す移動情報を生成し(S66)、この移動情報と設置位置情報とを引継情報としてアドホックネットワーク82に送出する(S67)。引継情報を受信した周辺の監視装置20bは、引継情報に基づいて監視の必要性の有無、すなわち監視を引き継ぐか否かを判断する(S68)。
このようにして、監視対象の移動に応じて撮影部21にて得られた映像情報を送出する監視装置20を切り替えていくことで、監視対象を追尾できる。なお、直接電波が届かないほど遠くに設置された監視装置20に監視を引き継ぐ必要はないので、上記の例では、発信元の監視装置20から直接電波が届く監視装置20のみが引継情報を受信する。
このような本発明の第1の実施の形態の監視システム1によれば、監視を引き継ぐための引継情報をアドホックネットワークで送受信することにより監視対象を追尾するので、複数の監視装置を監視サーバに接続して監視の引継ぎのために複数の監視装置と監視サーバとの間で通信を行う必要がなく、監視の引継ぎのための通信の信頼性が向上し、監視対象をより確実に追尾できる。
なお、上記実施の形態の監視システム1において、位置検出部22にて取得した情報に基づいて監視範囲情報を生成し、監視範囲記憶部23に記憶する構成とすれば、アドホックネットワーク内に新たに監視装置を追加する場合にも、監視範囲情報を手動で設定する必要がない。しかも、アドホックネットワークにて監視装置のネットワークが構成されるので、監視装置20をサーバ装置30に接続するように設定する必要はない。したがって、監視装置20を新たに追加する場合にも、監視装置20になんらの設定を行わなくても上記の監視システム1を構築できる。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
図6は、第2の実施の形態の監視システムが有する監視装置を示している。以下の説明において、上述の実施の形態と重複する事項の説明は省略する。
本実施の形態の監視システムは、図1に示される監視システム1と同様に構成される。すなわち、本実施の形態の監視システムは、アドホックネットワーク82内で互いに通信を行う複数の監視装置40と、複数の監視装置40と共にアドホックネットワーク82を構成するアクセスポイント装置10と、アクセスポイント装置と通信を行うモニタ装置30とを有している。
図6に示されるように、本実施の形態の監視装置40は、所定の監視範囲内の監視対象を検出する検出部41と、監視装置40の位置を示す設置位置情報を記憶する位置記憶部42と、監視対象を検出できる範囲を監視範囲として記憶している監視範囲記憶部43と、アドホックネットワーク82との通信のためのアドホック送受信部44と、これらを制御する制御部45とを備える。
検出部41は、所定の領域での人を検出して検出信号を出力する複数の人感センサ411を備えている。各人感センサ411の検出領域は互いに異なっており、複数の人感センサ411による複数の検出領域全体が検出部41の監視範囲となる。なお、図6では、3つの人感センサ411が示されているが、人感センサ411の数は3つより多くてもよい。
制御部45は、アドホック送受信部44を制御して、他の監視装置40およびアクセスポイント装置10との通信を行う。制御部44において、移動情報生成部452は、検出部41から出力される検出信号に基づいて移動情報を生成する処理を行う。すなわち、複数の人感センサ411による複数の検出領域が水平方向に連続している場合には、複数の人感センサ411による人の検出の順序によって人が水平方向の右側に移動して監視範囲の外に出たのか、左側に移動して監視範囲の外に出たのかを特定でき、いずれかの方向に移動したことを示す移動情報を生成する。
監視対象位置情報生成部455は、位置記憶部42に記憶された設置位置情報と移動情報生成部453にて生成された位置情報に基づいて、監視対象の位置を示す監視対象位置情報を生成する処理を行う。そして、アドホック送受信部44は、この監視対象位置情報を引継情報としてアドホックネットワーク82に送出する。また、アドホック送受信部44は、アドホックネットワーク82を介して他の監視装置40から送出された引継情報を受信する。
検出制御部451は、他の監視装置40から受信した引継情報にて示される監視対象の位置と自己の監視範囲とを比較して、監視を引継ぐか否かを判断し、監視を引き継ぐと判断したときに検出部41および制御部45を動作させて監視を開始させる処理を行う。すなわち、検出制御部451は、監視対象の位置が監視範囲記憶部43に記憶された監視範囲内に含まれるかもしくは監視範囲から所定の距離内にあるときに、検出部41および制御部45による監視を開始する処理を行う。また、検出制御部451は、検出部41により検出された監視対象の検出信号をアクセスポイント装置10宛にアドホックネットワーク82を介して送信する処理を行う。このとき、検出制御部451は、監視装置40を特定する監視装置IDを検出信号に付する。
本実施の形態のモニタ装置30は、アクセスポイント装置10を介して監視装置IDが付された検出信号を受け取ると、監視者に監視装置IDに対応する監視装置40にて監視対象が検出されたことを示す出力を行う。
以上のように構成された監視システムについて、図7を用いてその動作を説明する。以下の説明では、監視装置40a〜40cを用いて説明する。ある監視装置40bが自己の監視範囲での監視対象の監視を開始し(S71)、いずれかの人感センサ411にて監視対象を検出すると(S72)、アドホックネットワーク82に監視装置IDが付された検出信号を送出する(S73)。
監視装置40bから検出信号が送出されると、アドホックネットワーク82内の他の監視装置40a、40cは、この検出信号を転送する(S74)。この転送により、検出信号がアクセスポイント装置10に到達すると、アクセスポイント装置10はネットワーク81を介して検出信号をモニタ装置30に転送する(S75)。モニタ装置30では、検出信号を受信すると、検出信号に付された監視装置IDに対応する監視装置40にて監視対象が検出されたことを示す出力を行う(S76)。
監視装置40bの検出部41にて監視対象を検出した後、いずれの人感センサ411でも監視対象が検出されなくなる、すなわち監視対象が監視範囲の外に出たことを検知すると(S77)、移動情報生成部453にて移動情報を生成し(S78)、監視対象位置情報生成部453は移動情報と位置記憶部42から読み出した位置情報に基づいて監視対象位置情報を生成する(S79)。そして、この監視装置40bは、引継情報として、監視対象位置情報をアドホックネットワーク82に送出する(S80)。
他の監視装置40a、40cは、監視対象位置情報を受信して、監視を引き継ぐか否かを判断する(S81)。監視を引き継ぐと判断した監視装置40cは、検出部41による監視を開始する(S82)。そして、いずれかの人感センサ411にて監視対象を検出すると(S83)、アドホックネットワーク82に監視装置IDが付された検出信号を送出し(S84)、他の監視装置40a,40bがこの検出信号を転送して(S85)、検出信号はアクセスポイント装置10に到達する。アクセスポイント装置10は検出信号をモニタ装置30に転送し(S86)、モニタ装置30は、出力をこの検出信号に付された監視装置IDに対応する監視装置40cに切り替える(S87)。
一方、監視を引き継いで監視を開始した監視装置40cは、人感センサ411にて監視対象を検出し、その後監視対象が監視範囲の外に出たことを検知する(S88)。そして、監視対象の移動方向を示す移動情報を生成し(S89)、この移動情報に基づいて監視対象位置情報を生成し(S90)、この監視対象位置情報を引継情報としてアドホックネットワーク82に送出する(S91)。引継情報を受信した周辺の監視装置40bは、引継情報に基づいて監視の必要性の有無、すなわち監視を引き継ぐか否かを判断する(S92)。
このようにして、監視対象の移動に応じて監視装置40を切り替えていくことで、監視対象を追尾できる。なお、本実施の形態でも直接電波が届かないほど遠くに設置された監視装置40に監視を引き継ぐ必要はないので、上記の例では、発信元の監視装置40から直接電波が届く監視装置40のみが引継情報を受信する。
このような本発明の第2の実施の形態の監視システムによれば、監視を引き継ぐための引継情報をアドホックネットワークで送受信することにより監視対象を追尾するので、複数の監視装置を監視サーバに接続して監視の引継ぎのために複数の監視装置と監視サーバとの間で通信を行う必要がなく、監視の引継ぎのための通信の信頼性が向上し、監視対象をより確実に追尾できる。
また、監視情報としてアドホックネットワーク82内で人感センサ411の検出信号を通信するので、容量が比較的小さい情報を通信することによってモニタ装置30による監視が可能となり、アドホックネットワーク82内の通信負担を軽減できる。また、監視対象の存在および監視対象が監視範囲の外に出たことを人感センサ411からの検出信号によって判断できるため、簡単な構成の監視装置で監視システムを構成できる。さらに、位置記憶部42に監視装置40の位置を記憶させておくので、監視装置40の位置を検出するためのGPS等の構成を備える必要がなく、この点でも監視装置40は簡単な構成となる。
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
図8は、第3の実施の形態の監視システムを示す図である。図8において、本実施の形態の監視システム3は、複数の監視装置50a〜50dを有する。以下の説明では、監視装置50a〜50dを総称して監視装置50という。第1および第2の実施の形態と異なり、監視システム3は、複数の監視装置50により構成されている。
図9は、本実施の形態の監視装置50の構成を示すブロック図である。図9において、第1の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。監視装置50は、第1の実施の形態と同様に、撮影部51、アドホック送受信部54および制御部55を備える。監視装置50は、さらに、撮影部51による撮影領域をパン・チルト動作により変更する撮影領域変更部56と、他の監視装置50の監視範囲を記憶した他監視範囲記憶部57と、撮影部51にて撮影された映像を記録媒体に録画する映像記録部58を備える。
制御部54において、撮影制御部551は、移動情報生成部553にて生成された移動情報に基づいて、監視対象が撮影部51にて撮影されるように撮影領域変更部56を制御して撮影部51をパンまたはチルトさせる処理を行う。本実施の形態では、撮影部51のパン・チルトで撮影領域を変えることにより撮影可能な最大の範囲が監視装置50の監視範囲となる。そして、監視対象検出部552は、監視対象の移動によって撮影部51のパン・チルト動作によっても監視対象を撮影できなくなったときに、監視対象が監視範囲の外に出たことを検出する処理を行う。
制御部55において、指定情報生成部556は、予め記憶された自己の監視範囲と監視対象が監視範囲の外に出たときの移動情報と他監視範囲記憶部57に記憶された他の監視装置の監視範囲とに基づいて、次に監視を引き継ぐべき監視装置を指定する指定情報を生成してアドホックネットワーク82に送出する処理を行う。
以上のように構成された監視システム3について、図10を用いてその動作を説明する。ある監視装置50bが自己の監視範囲の撮影および録画を開始し(S101)、監視対象検出部552にて監視対象を検出して、その後監視対象が監視範囲の外に出たことを検出すると(S102)、移動情報生成部553にて監視対象の移動方向を示す移動情報を生成する(S103)。そして、この移動情報に基づいて指定情報生成部556にて指定情報を生成し(S104)、引継情報として、この指定情報をアドホックネットワーク82に送出する(S105)。
他の監視装置50a,50cは、指定情報を受信して、自己が指定されたか否かを判断する(S106)。指定された監視装置50cは、撮影部51による監視範囲の撮影および映像の録画を開始する(S107)。そして、監視対象検出部552にて監視対象を検出し、その後監視対象が監視範囲の外に出たことを検出する(S108)と、移動情報生成部553にて移動情報を生成し(S109)、さらに、指定情報生成部544にて指定情報を生成して(S110)、この指定情報を引継情報としてアドホックネットワーク82に送出する(S111)。引継情報を受信した周辺の監視装置50bは、引継情報に基づいて自己が指定されたか否かを判断する(S112)。
このような本発明の第3の実施の形態の監視システム3によれば、監視を引き継ぐための引継情報をアドホックネットワークで送受信することにより監視対象を追尾するので、複数の監視装置を監視サーバに接続して監視の引継ぎのために複数の監視装置と監視サーバとの間で通信を行う必要がなく、監視の引継ぎのための情報通信の信頼性が向上し、監視対象をより確実に追尾できる。
また、複数の監視装置50がアドホックネットワーク82を構成し、アドホックネットワーク内で監視の引継ぎのための通信を行ない、撮影した映像を各監視装置が各々録画するので、アクセスポイント装置やモニタ装置を含まずに、簡単な構成で監視システムを構築できる。なお、各監視装置50から映像が記録された記録媒体を回収することで、監視対象を追尾した映像が得られる。
さらに、監視装置50が撮影領域変更部56を備えており、監視対象の移動に対応して撮影部51による撮影領域を変更するので、単独の監視装置50で広い範囲での監視対象の映像を得られる。
なお、以上の説明では、第1の実施の形態では撮影部21を用いて、また、第3の実施の形態では撮影部51を用いて、基準映像と撮影映像との差分に基づいて撮影映像から監視対象を検出したが、撮影映像から監視対象を検出する方法はこれに限られない。例えば監視対象検出部が予め監視対象の特徴を示す特徴画像として記憶しておき、撮影部にて得られる監視範囲の画像の中からこの特徴画像を探す画像処理によって特定の監視対象を検出してもよい。この方法によれば、監視範囲に移動する物体が複数存在していても、いずれの物体が監視対象であるかを判断でき、より正確に監視対象を検出できる。
また、以上の説明において、第2の実施の形態では監視装置40が設置位置情報と移動情報に基づいて監視対象の位置を特定したが、設置位置情報が固定的であるときは移動情報と監視対象位置情報との対応関係を予め記憶しておき、その対応関係を用いて移動情報から監視対象位置情報を求めてもよい。同様に、第3の実施の形態にて、各監視装置50の位置が固定的であるときは各監視装置50にて移動情報と指定情報との対応関係を予め記憶しておき、その対応関係を用いて移動情報から指定情報を求めてもよい。
なお、第1および第3の実施の形態では撮影部と制御部にて監視手段を構成し、第2の実施の形態では検出部と制御部にて監視手段を構成したが、これらの監視手段の構成は相互に互換可能である。すなわち、第1または第3の実施の形態の監視装置において検出部と制御部にて監視手段を構成してもよいし、第2の実施の形態の検出部を撮影部に置き換えてもよい。
また、監視装置の設置位置の情報を取得するために、第1の実施の形態では位置検出部を設け、第2の実施の形態では位置情報記憶部を設けたが、これらの位置情報を取得するための手段も相互に互換可能である。なお、第3の実施の形態の場合には、他の監視装置の監視範囲を示す情報を記憶した他監視範囲記憶部を備え、次に監視を引き継ぐべき監視装置を指定する指定情報を生成するので、各監視装置は自己の位置を取得する必要がない。
さらに、第1および第2の実施形態では、アドホックネットワーク82内にアクセスポイント装置10を設け、アクセスポイント装置10からモニタ装置30に監視情報を送信し、モニタ装置30にて監視情報の出力を得る構成とし、第3の実施の形態では各監視装置にて撮影映像を記憶し、監視情報の通信を行わない構成としたが、これらの監視システムの全体構成も第1および第2の実施の形態と第3の実施の形態との間で互換可能である。すなわち、第1および第2の実施の形態の監視装置に監視情報を記録媒体に記録するための手段を設け、アクセスポイント装置10およびモニタ装置30を含まないシステムとしてもよいし、第3の実施の形態の監視装置が映像記録部58を備えない代わりに監視システムにアクセスポイント装置10およびモニタ装置30を追加してもよい。
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。
図11は、本発明の第4の実施の形態の監視システムを示す図である。図4において、監視システム4は、第1の実施の形態と同様の構成の他に、監視対象90にて携帯される携帯装置70を含む。
図12は、本実施の形態の携帯装置70の構成を示すブロック図である。図12において、携帯装置70は、携帯装置70の位置を検出して監視対象の位置を示す監視対象位置情報を生成する位置検出部71と、位置検出部71にて生成された監視対象位置情報を送信する送信部72と、これらを制御する制御部73とを有する。位置検出部71の構成は、第1の実施の形態の位置検出部22と同様である。また、送信部72は、特に特定の監視装置60を送信先として指定することなく、マルチキャストで監視対象位置情報を送信する。
図13は、本実施の形態の監視装置60の構成を示すブロック図である。図13において、監視装置60は、監視範囲の映像を撮影する撮影部61と、撮影可能な範囲を監視範囲として記憶している監視範囲記憶部63と、アドホックネットワーク82による通信のためのアドホック送受信部64と、携帯装置70から位置情報を受信する受信部69と、これらを制御する制御部65を備える。
撮影部61の構成は第1の実施の形態と同様である。制御部65において撮影制御部651は、受信部69にて携帯装置70から位置情報を受信するとこの位置情報に基づいて撮影部61による撮影を開始するか否かを判断する処理を行う。監視装置60にはこの処理のために、監視装置60の監視範囲が記憶されている。撮影制御部651は、携帯装置70から受信した位置情報にて示される位置が監視範囲内または監視範囲から所定の距離内にあるときに、撮影部61を動作させて監視を開始する処理を行う。
以上のように構成された監視装置60について、図14を用いてその動作を説明する。監視装置60が携帯装置70から監視対象位置情報を受信すると(S141)、撮影制御部651は、その監視対象位置情報から監視対象が自己の監視範囲内または監視範囲から所定の距離内にいるかを判断する(S142)。そして、監視対象が監視範囲内および監視版から所定の距離内にいないときは(S142にてNO)、処理を終了し、監視範囲内および監視範囲から所定の距離内にいるときは(S142にてYES)、撮影部61にて監視範囲を撮影し、映像情報をアドホックネットワーク82に送出する(S143)。そして、S142に戻り、監視対象が監視装置60の監視範囲から所定の距離以上離れるまで、映像を撮影し送出し続ける。
このような本発明の第4の実施の形態の監視システム4によっても、監視情報をアドホックネットワークで送受信するので、複数の監視装置を監視サーバに接続監視サーバとの間で通信を行う必要がなく、簡単な構成で監視システムを構築できると共に、監視の引継ぎのための通信の信頼性が向上し、監視対象をより確実に把握できる。
以上のように、本発明にかかる監視システムは、アドホックネットワークを構成する各監視装置が、監視対象が監視範囲の外に出たことを検知したときに、監視を引き継ぐための引継情報をアドホックネットワークに送出するので、複数の監視装置を監視サーバに接続して監視の引継ぎのために監視サーバとの間で通信を行う必要がなくなり、通信の信頼性が向上し、監視対象をより確実に追尾できるという効果を有し、不審人物等を追尾するための防犯システム等として有用である。
本発明の第1の実施の形態における監視システムを示す図 本発明の第1の実施の形態における監視装置のブロック図 本発明の第1の実施の形態における撮影部にて撮影される映像例を示す図 本発明の第1の実施の形態におけるアクセスポイント装置のブロック図 本発明の第1の実施の形態における監視システムの動作説明のためのフロー図 本発明の第2の実施の形態における監視装置のブロック図 本発明の第2の実施の形態における監視システムの動作説明のためのフロー図 本発明の第3の実施の形態における監視システムを示す図 本発明の第3の実施の形態の監視装置のブロック図 本発明の第3の実施の形態における監視システムの動作説明のためのフロー図 本発明の第4の実施の形態における監視システムを示す図 本発明の第4の実施の形態における携帯装置のブロック図 本発明の第4の実施の形態における監視装置のブロック図 本発明の第4の実施の形態における監視装置の動作説明のためのフロー図
符号の説明
1、2、3、4 監視システム
10 アクセスポイント装置
20、40、50、60 監視装置
21、51、61 撮影部
24、44、54、64 アドホック送受信部
30 モニタ装置
70 携帯装置
253、453、553 移動情報生成部
455 監視対象位置情報生成部
556 指定情報生成部

Claims (13)

  1. 中継機能付き無線端末間ネットワークを構成する複数の監視装置を備え、移動する監視対象を追尾する監視システムであって、前記各監視装置は、
    監視範囲を監視する監視手段と、
    前記監視対象が前記監視手段の監視範囲の外に出たことを検知したときに、前記監視対象の監視を引き継ぐための引継情報を生成する引継情報生成手段と、
    前記引継情報を前記中継機能付き無線端末間ネットワークに送出する引継情報送出手段と、
    前記中継機能付き無線端末間ネットワーク経由で他の監視装置から送出された前記引継情報を受信する引継情報受信手段と、
    前記引継情報受信手段にて受信した前記引継情報に基づいて、前記引継情報生成手段を動作させる監視制御手段と、
    を備えたことを特徴とする監視システム。
  2. 前記各監視装置は、前記監視範囲の監視情報を取得する監視情報取得手段と、前記監視情報を前記中継機能付き無線端末間ネットワークに送出する監視情報送出手段と、前記監視情報を他の監視装置から受信してさらに他の監視装置に転送する監視情報転送手段とを備え、
    前記監視装置から送出された前記監視情報を前記中継機能付き無線端末間ネットワーク経由で受信する監視情報受信手段と、前記監視情報受信手段にて受信した前記監視情報を出力する監視情報出力手段とを有する出力装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載の監視システム。
  3. 他の監視装置と共に中継機能付き無線端末間ネットワークを構成する監視装置であって、
    監視範囲を監視する監視手段と、
    監視対象が前記監視手段の監視範囲の外に出たことを検知したときに、前記監視対象の監視を引き継ぐための引継情報を生成する引継情報生成手段と、
    前記引継情報を前記中継機能付き無線端末間ネットワークに送出する引継情報送出手段と、
    前記中継機能付き無線端末間ネットワーク経由で他の監視装置から送出された前記引継情報を受信する引継情報受信手段と、
    前記引継情報受信手段にて受信した前記引継情報に基づいて、前記引継情報生成手段を動作させる監視制御手段と、
    を備えたことを特徴とする監視装置。
  4. 監視装置の監視範囲情報を記憶した監視範囲情報記憶手段を備え、
    前記引継情報生成手段は、前記監視対象の移動方向を示す移動情報と前記監視範囲情報記憶手段から読み出した監視範囲情報とを含む前記引継情報を生成し、
    前記監視制御手段は、他の監視装置から送信された前記引継情報に含まれる前記移動情報と前記監視範囲情報とに基づいて、監視の必要があると判断したときに前記引継情報生成手段を動作させることを特徴とする請求項3に記載の監視装置。
  5. 監視装置の監視範囲情報を記憶した監視範囲情報記憶手段を備え、
    前記引継情報生成手段は、前記監視対象の移動方向を示す移動情報と前記監視範囲情報記憶手段から読み出した監視範囲情報とに基づいて前記監視対象の位置を示す監視対象位置情報を含む前記引継情報を生成し、
    前記監視制御手段は、他の監視装置から送信された前記引継情報に含まれる前記監視対象位置情報に基づいて、監視の必要があると判断したときに前記引継情報生成手段を動作させることを特徴とする請求項3に記載の監視装置。
  6. 監視装置の監視範囲情報を記憶した監視範囲情報記憶手段を備え、
    前記引継情報生成手段は、前記監視対象の移動方向を示す移動情報と前記監視範囲情報記憶手段から読み出した監視範囲情報と周辺に設置された他の監視装置の監視範囲とに基づいて、監視を引き継ぐべき監視装置を指定する指定情報を含む前記引継情報を生成し、
    前記監視制御手段は、他の監視装置から送信された前記引継情報に含まれる前記指定情報にて指定されたときに前記引継情報生成手段を動作させることを特徴とする請求項3に記載の監視装置。
  7. 前記監視範囲の監視情報を取得する監視情報取得手段と、
    前記監視情報を前記中継機能付き無線端末間ネットワークに送出する監視情報送出手段と、
    前記監視情報を他の監視装置から受信してさらに他の監視装置に転送する監視情報転送手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の監視装置。
  8. 前記監視情報取得手段は、前記監視範囲を撮影して、前記監視情報として前記監視範囲の映像情報を生成することを特徴とする請求項7に記載の監視装置。
  9. 前記監視情報取得手段は、前記映像情報の変化に応じて前記監視対象が撮影されるように撮影領域を変更する撮影領域変更手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載の監視装置。
  10. 前記監視情報取得手段は、前記監視対象を感知して、前記監視情報として前記監視対象の存在を示す検出信号を生成することを特徴とする請求項7に記載の監視装置。
  11. 中継機能付き無線端末間ネットワークを構成する複数の監視装置と、監視対象にて携帯される携帯装置とを含み、移動する前記監視対象を追尾する監視システムであって、
    前記携帯装置は、現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記中継機能付き無線端末間ネットワーク経由で前記監視装置に前記位置情報を送信する送信手段とを備え、
    前記監視装置は、監視範囲を監視する監視手段と、前記中継機能付き無線端末間ネットワーク経由で前記携帯装置から前記位置情報を受信する受信手段と、前記受信手段にて受信した前記位置情報にて示される現在位置が前記監視範囲内にあるときに、前記監視手段を動作させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする監視システム。
  12. 他の監視装置と共に中継機能付き無線端末間ネットワークを構成する監視装置であって、
    監視範囲を監視する監視手段と、
    前記中継機能付き無線端末間ネットワーク経由で、監視対象にて携帯される携帯装置から前記携帯装置の現在位置を示す位置情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段にて受信した前記位置情報にて示される現在位置が前記監視範囲内にあるときに、前記監視手段を動作させる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする監視装置。
  13. 複数の監視装置を用いて、移動する監視対象を追尾する監視方法であって、
    第1の監視装置にて、第1の監視範囲を監視すると共に、前記監視対象が前記第1の監視範囲の外に出たことを検知したときに、前記監視対象の監視を引き継ぐための引継情報を前記中継機能付き無線端末間ネットワークに送出するステップと、
    前記第2の監視装置にて、前記中継機能付き無線端末間ネットワーク経由で前記第1の監視装置から送出された前記引継情報を受信し、前記引継情報に基づいて、第2の監視範囲を監視するステップと、
    を含むことを特徴とする監視方法。

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