JP2005243827A - Ptc素子の選別方法 - Google Patents

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吉高 長尾
Hiroshi Iharagi
洋 井原木
Yutaka Ikeda
豊 池田
Kazuto Miyagawa
和人 宮川
Yoshiaki Abe
吉晶 阿部
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Abstract

【課題】異種部品が混入した場合の選別を容易にかつ確実に行なうことができるPTC素子の選別方法を提供する。
【解決手段】異なる抵抗−温度特性を有するPTC素子A,Bの選別方法において、各PTC素子A,Bの温度及び抵抗値を上昇させ、所定の温度Tに達した時の上記各PTC素子A,Bの抵抗値R1,R2を測定し、この抵抗値R1,R2の相違によって特性を選別する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、異なる抵抗−温度特性を有するPTC素子を選別するための選別方法に関する。
一般に、正の抵抗温度特性を有するPTC素子は、キュリー温度(以下、適宜CPと略する)を超えると、抵抗値が急激に増加する特性を有しており、例えば電子回路の過電流保護素子として、あるいは温度検出素子として使用されている。
このようなPTC素子では、例えば製造過程で不純物の混入などによって特性不良が発生する場合があり、このため製造されたPTC素子の良否を判定するようにしている。このような良否の判定方法として、例えばPTC素子のインピーダンスを測定し、その抵抗成分の値により良否を評価する方法がある(例えば、特許文献1参照)。また他の判定方法として、通電時の突入電流値,定常電流値を設定し、この設定値を超えない突入電流及び定常電流を有するPTC素子を選定する方法がある(例えば、特許文献2参照)。
一方、現在では市場要求に応えるために、様々な抵抗温度特性を持ったPTC素子が市販されており、PTC素子自体の超小型化も進んでいる。最近では、例えば1.6×0.8mm、0.6×0.3mm程度の微小チップ部品も開発されている。
特開平7−294568号公報 特開平9−92504号公報
ところで、PTC素子の部品管理を行なう中で、管理中のPTC素子に何らかの原因で異種特性のPTC素子が誤って混入する場合が考えられる。このような場合には、混入した異種部品を選別する必要が生じるが、上記従来の何れの方法を採用しても、異なる抵抗温度特性を有するPTC素子を選別するのは困難であり、部品管理の効率を高めるうえでの改善が望まれている。
また現在、異種部品が混入するのを防ぐために、PTC素子に識別用のマーキングを施すことも行なわれているが、チップの小型化が進む中で、微小チップ部品にマーキングすることは困難であり、このため外観から抵抗温度特性の違いを判別することができない。また短時間で測定できる抵抗値や耐圧でもっても特性を判別することができないのが実情である。従って、混入したPTC素子を選別するには、全数チェックで各素子の抵抗温度特性を測定しなければならず、多大な時間と手間を要するという問題がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたもので、異種部品が混入した場合の選別を容易にかつ確実に行なうことができるPTC素子の選別方法を提供することを目的としている。
請求項1の発明は、異なる抵抗−温度特性を有するPTC素子を選別するための選別方法において、各PTC素子の温度及び抵抗値を上昇させ、所定の温度又は抵抗値になった時の抵抗値又は温度の相違によって各PTC素子を選別することを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1において、上記各PTC素子を外部から加熱することにより温度及び抵抗値を上昇させることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1において、上記各PTC素子に電圧を印加して自己発熱させることにより温度及び抵抗値を上昇させることを特徴としている。
請求項4の発明は、異なる抵抗−温度特性を有するPTC素子を選別するための選別方法において、各PTC素子に電圧を印加して、該各PTC素子を自己発熱させ、もって温度及び抵抗値を上昇させるとともに、電圧印加後所定時間が経過した時の各PTC素子の温度を測定し、該温度の相違によって各PTC素子を選別することを特徴としている。
請求項5の発明は、異なる抵抗−温度特性を有するPTC素子を選別するための選別方法において、各PTC素子に電圧を印加して、該各PTC素子を自己発熱させ、もって温度及び抵抗値を上昇させるとともに、上記電圧印加量の増加による各PTC素子の温度の増加量を測定し、該温度の増加量が所定範囲内になったときの温度の相違によって各PTC素子を選別することを特徴としている。
請求項1の発明に係る選別方法では、各PTC素子の温度及び抵抗値を、例えば外部からの加熱により(請求項2)、あるいは電圧印加による自己発熱により(請求項3)上昇させ、各PTC素子が所定の温度又は抵抗値になったときの抵抗値又は温度の相違によって選別するようにしたので、各PTC素子のキュリー温度,抵抗温度特性等の違いを利用して混入した異種部品を容易にかつ確実に見分けることができ、部品管理の効率を高めることができる。
請求項4の発明では、各PTC素子に電圧を印加後、所定時間経過した時の各PTC素子の温度の相違によって選別するようにしたので、請求項1と同様に混入した異種部品を容易にかつ確実に見分けることができ、部品管理の効率を高めることができる。
請求項5の発明では、各PTC素子への電圧印加量の増加によるPTC素子の温度増加量が所定範囲内になった時の温度の相違によって選別するようにしたので、請求項1と同様に混入した異種部品を容易にかつ確実に見分けることができ、部品管理の効率を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態によるPTC素子の選別方法を説明するための抵抗温度特性図である。
本実施形態の選別方法は、各PTC素子A,Bをホットプレート等を使用して外部から加熱し、もって温度及び抵抗を上昇させ、あるいは各PTC素子A,Bに一定電圧を印加して各PTC素子A,Bを自己発熱させ、もって温度及び抵抗を上昇させる。そして所定の温度Tに達したときの各PTC素子A,Bの抵抗値R1,R2を測定し、この抵抗値R1,R2の相違によって選別する。即ち、各PTC素子A,Bが上記温度Tに達した時の抵抗値R1,R2はその素子が持つキュリー温度や抵抗温度特性等で異なることから、この特性の違いを利用して選別を行なうのである。
図2は、本発明の第2実施形態による選別方法を説明するための抵抗温度特性図である。
本実施形態の選別方法は、各PTC素子A,Bをホットプレート等を使用して外部から加熱し、もって温度及び抵抗を上昇させ、あるいは各PTC素子A,Bに一定電圧を印加して各PTC素子A,Bを自己発熱させ、もって温度及び抵抗値を上昇させる。そして所定の抵抗値Rに達したときの各PTC素子A,Bの温度T1,T2を測定し、この温度T1,T2の相違によって特性を選別する。
このように本第1,第2実施形態によれば、各PTC素子A,Bが所定温度又は所定抵抗値になったときの該各PTC素子A,Bの抵抗値又は温度の相違によって選別するようにしたので、各PTC素子A,Bが有するキュリー温度や抵抗温度特性の違いを利用して混入した異種部品を容易にかつ確実に見分けることができ、部品管理の効率を高めることができる。
なお、上記実施形態では、異種混入したPTC素子を選別するようにしたが、本発明の選別方法によって、PTC素子の良否の判定を行なうことも可能である。
図3,図4及び表1は、実施例1による選別方法を説明するための図であり、図3はPTC素子の斜視図、図4はPTC素子の抵抗温度特性図である。
本実施例1のPTC素子1は、図3に示すように、直方体状の半導体磁器1a内に内部電極(不図示)を埋設し、各内部電極を半導体磁器1aの両端部に形成された外部電極2,2に接続した構造のものであり、素子サイズはL×W×Tがそれぞれ1.6×0.8×0.8mmで、両外部電極幅が0.4mmからなるものである。
本実施例1では、上記PTC素子1と同じ構造のCP=100±5℃のPTC素子(図4の破線参照)Aと、CP=120±5℃のPTC素子(図4の実線参照)Bとの選別を行なった。
温度調整が可能なホットプレート上に各PTC素子A,Bを載置し、各PTC素子A,Bの温度上昇させ、該温度が120℃に達した時の抵抗値を測定した。その結果、120℃に達した時の抵抗値はPTC素子Aが4.7kΩ〜27kΩで、PTC素子Bが300Ω〜2kΩであった。
そして本実施例1では、上記PTC素子Bを10000個準備し、このなかにPTC素子Aを5個混入し、各PTC素子A,Bの選別を行なった。上記同様に各PTC素子A,Bを加熱し、各PTC素子A,Bの温度が120℃に達した時の抵抗値を全数測定し、測定した抵抗値が300Ω〜2kΩの範囲から外れる素子を選別した。
その結果、抵抗値が300Ω〜2kΩの範囲から外れた素子が5個存在した。表1から分かるように、試料番号1〜5の各素子は何れもCPが100±5℃内のPTC素子Aであった。本実施例1によれば、異種部品を容易にかつ確実に見分けることができる。
Figure 2005243827
図5は実施例2による選別方法を説明するための抵抗温度特性図である。
本実施例2では、上述のPTC素子A,BにCP=80±5℃のPTC素子Cを加え、各PTC素子A〜Cの選別を行なった。
温度調整が可能なホットプレート上に各PTC素子A〜Cを載置し、各PTC素子A〜Cの温度上昇させ、該温度が120℃に達した時の抵抗値を測定した。その結果、120℃に達した時の抵抗値はそれぞれPTC素子Aが4.7kΩ〜27kΩ、PTC素子Bが300Ω〜2kΩ、PTC素子Cが100kΩ〜400kΩであった。
そしてPTC素子Bを10000個準備し、このなかにPTC素子AとCをそれぞれ5個混入し、各PTC素子A〜Cの選別を行なった。上記同様に各PTC素子A〜Cを加熱し、各PTC素子A〜Cの温度が120℃に達した時の抵抗値を全数測定し、測定した抵抗値が300Ω〜2kΩの範囲から外れる素子を選別した。
その結果、抵抗値が300Ω〜2kΩの範囲から外れた素子が10個存在した。表2から分かるように、試料番号11〜20の各素子は何れもCPが100±5℃内のPTC素子AとCPが80±5℃内のPTC素子Cであった。本実施例2によれば、異種部品を容易にかつ確実に見分けることができる。
Figure 2005243827
図6〜図8は、実施例3による選別方法を説明するための図であり、図6(a),(b)はPTC素子の測定回路図、図7は電圧印加後のPTC素子の時間と抵抗値との関係を示す特性図、図8は電圧印加後のPTC素子の時間と温度との関係を示す特性図である。
本実施例3では図3に示すPTC素子1と同じ構造のCP=100±5℃のPTC素子Aと、CP=120±5℃のPTC素子Bとの選別を行なった。
各PTC素子A,BにDC電圧50Vを印加し、その時の各PTC素子A,Bに流れる電流値の時間変化をオシロスコープ3で測定し、この電流値を用いて各PTC素子A,Bの抵抗値を算出し、この抵抗値が4.7kΩに達した時の温度を非接触式の赤外線検出式温度計4で測定した。その結果、4.7kΩに達した時のPTC素子Bの温度は110〜120℃で、PTC素子Aは130〜140℃であった。
そして本実施例3では、上記PTC素子Aを10000個準備し、このなかにPTC素子Bを5個混入し、各PTC素子A,Bの選別を行なった。上記同様に各PTC素子A,BにDC電圧50Vを印加し、各PTC素子A,Bの抵抗値が4.7kΩになる温度を赤外線検出式温度計4で全数測定し、測定した温度が130〜140℃の範囲から外れる素子を選別した。
その結果、温度が130〜140℃の範囲から外れた素子が5個存在した。表3から分かるように、試料番号21〜25の各素子は何れもCPが120±5℃内のPTC素子Bであった。
このように本実施例3によれば、異種部品を1個当たり数十msの速さで容易にかつ確実に選別でき、選別作業を効率良く行なうことができる。
Figure 2005243827
なお、上記実施例3では、非接触式の赤外線検出式温度計4でPTC素子A,Bの温度を測定したが、本発明では、図6(b)に示すように、接触式の熱電対5によりPTC素子の温度を測定してもよい。このようにした場合にも上記同様の効果が得られる。
図9及び図10は、実施例4による選別方法を説明するための図であり、図9は電圧印加後のPTC素子の時間と抵抗値との関係を示す特性図、図10は電圧印加後のPTC素子の時間と温度との関係を示す特性図である。
本実施例4では、上述のCP=100±5℃のPTC素子A及びCP=120±5℃のPTC素子BにCP=80±5℃のPTC素子Cを加え、異なる特性を有する3つのPTC素子A〜Cの選別を行なった。
各PTC素子A〜CにDC電圧50Vを印加し、その時の各PTC素子A〜Cに流れる電流値の時間変化をオシロスコープで測定し、この電流値を用いて各PTC素子A〜Cの抵抗値を算出し、この抵抗値が4.7kΩに達した時の温度を測定した。その結果、4.7kΩに達した時の温度はそれぞれPTC素子Aが110〜120℃、PTC素子Bが130〜140℃、PTC素子Cが90〜100℃であった。
そして本実施例4では、上記PTC素子Aを10000個準備し、このなかにPTC素子BとCをそれぞれ5個混入し、各PTC素子A〜Cの選別を行なった。上記同様に各PTC素子A〜CにDC電圧50Vを印加し、各PTC素子A〜Cの抵抗値が4.7kΩになる温度を全数測定し、測定した温度が110〜120℃の範囲から外れる素子を選別した。
その結果、温度が110〜120℃の範囲から外れた素子が10個存在した。表4から分かるように、試料番号31〜40の各素子は何れもCPが80±5℃内のPTC素子CとCPが120±5℃内のPTC素子Bであった。
このように本実施例4によれば、3つの異種部品を短時間で容易にかつ確実に見分けることができ、選別作業を効率良く行なうことができる。
Figure 2005243827
図11は、本発明の第3実施形態によるPTC素子の選別方法を説明するための定電圧印加時の素子温度の時間変化を示す特性図である。
本実施形態の選別方法は、各PTC素子A,Bに一定電圧を印加し、該各PTC素子A,Bの自己発熱によって温度を上昇させる。そして上記定電圧印加から所定の時間t1が経過した時点での各PTC素子A,Bの温度T1,T2を測定し、この各PTC素子A,Bの温度T1,T2の相違によって選別する。即ち、各PTC素子A,Bが上記所定時間t1に達した時の温度T1,T2はその素子が持つキュリー温度や抵抗温度特性等で異なることから、この特性の違いを利用して選別を行なうのである。
図12は、本発明の第4実施形態による選別方法を説明するための印加電圧により素子が安定する温度の変化を示す特性図である。
本実施形態の選別方法は、各PTC素子A,Bに印加する電圧を変化させ、該各PTC素子A,Bの自己発熱によって温度を上昇させる。そして印加電圧の増加による温度上昇量が所定範囲内となった時の各PTC素子A,Bの温度T1,T2を測定し、この各PTC素子A,Bの温度T1,T2の相違によって選別する。即ち、各PTC素子A,Bの自己発熱によって温度及び抵抗値は上昇するものの、一定時間が経過すると各PTC素子A,Bの温度(抵抗値)は安定する。この安定した時の温度T1,T2は各PTC素子A,Bのキュリー温度,抵抗温度特性等によって異なることから、この特性を利用して選別を行なうこととなる。
図13及び図14は、実施例5による選別方法を説明するための図であり、図13は電圧印加後のPTC素子の温度変化を示す特性図、図14はPTC素子の測定回路図である。
図14に示すように、各PTC素子A,BにDC電圧50Vを印加し、該電圧印加100ms後の各PTC素子A,Bの温度を非接触式の赤外線検出式温度計4で測定した。その結果、PTC素子Aの温度は110〜120℃で、PTC素子Bは130〜140℃であった。
そして本実施例5では、上記PTC素子Aを10000個準備し、このなかにPTC素子Bを5個混入し、各PTC素子A,Bの選別を行なった。上記同様に各PTC素子A,BにDC電圧50Vを印加し、電圧印加100s後の各素子温度を全数測定し、測定した温度が110〜120℃の範囲から外れる素子を選別した。
その結果、温度が110〜120℃の範囲から外れた素子が5個存在した。表5から分かるように、試料番号41〜45の各素子は何れもCPが120±5℃内のPTC素子Bであった。本実施例5によれば、異種部品を短時間で容易にかつ確実に見分けることができる。
Figure 2005243827
図15及び図16は、実施例6による選別方法を説明するための図であり、図15はPTC素子の抵抗温度特性図、図16は電圧印加後のPTC素子の抵抗値の変化を示す特性図である。
本実施例6では、上述のPTC素子A及びBにCP=80±5℃のPTC素子Cを加え、各PTC素子A〜Cの選別を行なった。
各PTC素子A〜CにDC電圧50Vを印加し、電圧印加100ms後の各PTC素子A〜Cの温度を測定した。その結果、100ms後の温度はそれぞれPTC素子Aが110〜120℃、PTC素子Bが130〜140℃、PTC素子Cが90〜100℃であった。
そして本実施例6では、PTC素子Aを10000個準備し、このなかにPTC素子B,Cをそれぞれ5個混入し、各PTC素子A〜Cの選別を行なった。上記同様に各PTC素子A〜CにDC電圧50Vを印加し、100ms後の各PTC素子A〜Cの温度を全数測定し、測定した温度が110〜120℃の範囲から外れる素子を選別した。
その結果、温度が110〜120℃の範囲から外れた素子が10個存在した。表6から分かるように、試料番号51〜60の各素子は何れもCPが80±5℃内のPTC素子CとCPが120±5℃内のPTC素子Bであった。このように本実施例6によれば、異種部品を短時間で容易にかつ確実に見分けることができる。
Figure 2005243827
本実施例7では、各PTC素子A,BにDC電圧10〜70Vを10V間隔で印加し、100ms後の各PTC素子A,Bの温度をそれぞれ電圧値で測定した。その結果、印加電圧を10Vから60Vにした時のPTC素子Aの温度の増加量は40〜50℃で、PTC素子Bの温度増加量は55〜60℃であった。
そしてPTC素子Aを10000個準備し、このなかにPTC素子Bを5個混入し、各PTC素子A,Bの選別を行なった。DC電圧10V,60Vを印加した時に、この印加電圧に対する素子温度の増加量を全数測定し、測定された温度の増加量が40〜50℃の範囲から外れる素子を選別した。
その結果、温度増加量が40〜50℃の範囲から外れた素子が5個存在した。表7から分かるように、試料番号61〜65の各素子は何れもCPが120±5℃内のPTC素子Bであった。このように実施例7によれば、異種部品を短時間で容易にかつ確実に見分けることができる。
Figure 2005243827
本実施例8では、上記PTC素子A,BにCP=80±5℃のPTC素子Cを加え、各PTC素子A〜Cの選別を行なった。各PTC素子A〜CにDC電圧10〜70Vを10V間隔で印加し、100ms後の各PTC素子A〜Cの温度をそれぞれ電圧値で測定した。その結果、印加電圧を10Vから60Vにした時の温度の増加量はそれぞれPTC素子Aが40〜50℃、PTC素子Bが55〜60℃、PTC素子Cが30〜35℃であった。
そしてPTC素子Aを10000個準備し、このなかにPTC素子B,Cをそれぞれ5個混入し、各PTC素子A〜Cの選別を行なった。各PTC素子A〜CにDC電圧10V,60Vを印加した時に、この印加電圧に対する素子温度の増加量を全数測定し、測定された温度の増加量が40〜50℃の範囲から外れる素子を選別した。
その結果、温度増加量が40〜50℃の範囲から外れた素子が10個存在した。表8から分かるように、試料番号71〜80の各素子は何れもCPが80±5℃内のPTC素子CとCPが120±5℃内のPTC素子Bであった。このように実施例8によれば、異種部品を短時間で容易にかつ確実に見分けることができる。
Figure 2005243827
ここで、上記各実施形態では、PTC素子自体のキュリー温度,抵抗温度特性等の特性を利用して選別を行なうようにしたが、本発明では、上述の特性を利用した選別方法に加えてPTC素子の静特性や動特性を利用した以下の選別方法を組み合わせることも可能である。
静特性による選別方法には、(1) 各PTC素子に所定の電圧を印加し、略熱平衡状態に達した時の各PTC素子の電流値の相違によって特性を選別する。(2)各PTC素子に所定の電流を流し、略熱平衡状態に達した時の各PTC素子の電圧値の相違によって特性を選別する。(3)各PTC素子に所定の異なる値の電圧を印加し、略熱平衡状態に達した時の各PTC素子のそれぞれの電流値の相違によって特性を選別する。(4)各PTC素子に所定の異なる値の電流を流し、略熱平衡状態に達した時の各PTC素子のそれぞれの電流値の相違によって特性を選別する、等の方法が採用できる。
また、動特性による選別方法には、(1)各PTC素子に電流が十分減衰する所定の電圧を印加し、上記各PTC素子が所定の電流値に至る時間の相違によって各PTC素子の特性を選別する。(2)各PTC素子に電流が十分減衰する所定の電圧を印加し、所定の時間を経過した時の電流値の相違によって上記各PTC素子の特性を選別する。(3)各PTC素子が複数の所定の電流値に至るそれぞれの時間の相違によって上記各PTC素子の特性を選別する。(4)各PTC素子に電流が十分に減衰する所定の電圧を印加し、複数の所定の時間を経過した後のそれぞれの電流値の相違によって上記各PTC素子の特性を選別する。(5)各PTC素子に電流が十分に減衰する複数の所定の電圧を印加し、上記各PTC素子が所定の電流値に至るそれぞれの時間の相違によって各PTC素子の特性を選別する。(6)各PTC素子に電流が十分に減衰する複数の所定の電圧を印加し、所定の時間を経過した時のそれぞれの電流値の相違によって上記各PTC素子の特性を選別する、等の方法が採用できる。
本発明の第1実施形態によるPTC素子の選別方法を説明するための抵抗温度特性図である。 本発明の第2実施形態による選別方法を説明するための抵抗温度特性図である。 PTC素子の斜視図である。 PTC素子の抵抗温度特性図である。 PTC素子の抵抗温度特性図である。 PTC素子の測定回路図である。 PTC素子の時間と抵抗値の関係を示す特性図である。 PTC素子の時間と温度との関係を示す特性図である。 PTC素子の時間と抵抗値との関係を示す特性図である。 PTC素子の時間との温度との関係を示す特性図である。 本発明の第3実施形態による選別方法を説明するための素子温度の時間変化を示す特性図である。 本発明の第4実施形態による選別方法を説明するための特性図である。 電圧印加後のPTC素子の温度変化を示す特性図である。 PTC素子の測定回路図である。 PTC素子の抵抗温度特性図である。 電圧印加後のPTC素子の抵抗値変化を示す特性図である。
符号の説明
1 PTC素子
A CP100±5℃のPTC素子
B CP120±5℃のPTC素子
C CP80±5℃のPTC素子

Claims (5)

  1. 異なる抵抗−温度特性を有するPTC素子を選別するための選別方法において、各PTC素子の温度及び抵抗値を上昇させ、所定の温度又は抵抗値になった時の抵抗値又は温度の相違によって各PTC素子を選別することを特徴とするPTC素子の選別方法。
  2. 請求項1において、上記各PTC素子を外部から加熱することにより温度及び抵抗値を上昇させることを特徴とするPTC素子の選別方法。
  3. 請求項1において、上記各PTC素子に電圧を印加して自己発熱させることにより温度及び抵抗値を上昇させることを特徴とするPTC素子の選別方法。
  4. 異なる抵抗−温度特性を有するPTC素子を選別するための選別方法において、各PTC素子に電圧を印加して、該各PTC素子を自己発熱させ、もって温度及び抵抗値を上昇させるとともに、電圧印加後所定時間が経過した時の各PTC素子の温度を測定し、該温度の相違によって各PTC素子を選別することを特徴とするPTC素子の選別方法。
  5. 異なる抵抗−温度特性を有するPTC素子を選別するための選別方法において、各PTC素子に電圧を印加して、該各PTC素子を自己発熱させ、もって温度及び抵抗値を上昇させるとともに、上記電圧印加量の増加による各PTC素子の温度の増加量を測定し、該温度の増加量が所定範囲内になったときの温度の相違によって各PTC素子を選別することを特徴とするPTC素子の選別方法。
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