JP2005243615A - 電荷移動促進材料及びこれを組み込んだ電子デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】 電子活性材料内への電荷注入が向上されたデバイスを提供する。
【解決手段】 電荷移動促進材料(50)は、AM、An−n+及び{A−Rn−n+(式中、Aは2個から4個までの環を有する縮合環基、クラウンエーテル、クリプタンド、又は大環状ポリアミンであり、Mは金属であり、Rはアルコキシシラン、カルボン酸、チオール、アミン、ホスフィン、アミド、イミン、エステル、無水物、及びエポキシであり、且つAに共有結合されており、nは1、2、及び3からなる群から選択される整数である)からなる群から選択される式を有する材料から構成される。電子デバイス(10)は、このような電荷移動促進材料(50)を含み、電極(20、30)と電子活性材料(40)との間の電荷の注入又は輸送を向上させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電荷注入材料を有する電子デバイスに関する。詳細には、本発明は、電子活性材料内への電荷注入が向上したデバイスに関する。
電子デバイスの効率的な動作は、とりわけ、電極と隣接する媒体との間における効率的な電荷の輸送に依存する。光電子デバイスは、或る部類の電子デバイスを含んでおり、現在、光エネルギーと電気エネルギーとの変換原理を組み込んだ幾つかの用途に用いられている。このようなデバイスの一種であるエレクトロルミネセント(「EL」)デバイスは、有機デバイス又は無機デバイスに分類することができ、グラフィックディスプレイ及びイメージング技術においてよく知られている。ELデバイスは、多くの用途に対して種々の形状に製造されている。しかしながら、無機ELデバイスには、通常、高い活性化電圧が必要であり輝度が低いという問題がある。一方、最近開発された有機ELデバイス(「OELD」)は、製造が簡単であることに加えて活性化電圧がより低く輝度がより高いという利点があり、従って、より広範な用途が期待される。
OELDは、通常、ガラス又は透明なプラスチックなどの基板上に形成された薄膜構造体である。有機EL材料の発光層及び任意選択的な隣接する有機半導体層が、陰極と陽極との間に挟まれる。有機半導体層は、正孔(正電荷)注入層又は電子(負電荷)注入層のいずれかであってもよく、更に有機材料を含んでもよい。発光層用の材料は、異なる波長を有する光を放出する多くの有機EL材料から選択することができる。発光有機層自体は、各々が異なる有機EL材料を含む複数のサブ層からなることができる。最新の技術のEL材料は、可視スペクトル内で狭い波長範囲を有する電磁(「EM」)放射線を放出することができる。本明細書では、特に説明されない限り、用語「EM放射線」及び「光」は、紫外(「UV」)から中赤外(「mid−IR」)の範囲の波長、すなわち、約300nmから約10マイクロメートルの範囲の波長の放射線を一般的に意味するよう互換的に使用される。
有機EL層と電極との間への電荷注入に対する障壁を低減又は排除することは、デバイスの効率を向上させるのに大きく寄与する。電子注入を促進するために、アルカリ金属及びアルカリ土類金属などの低い仕事関数を有する金属が陰極材料内に用いられることが多い。しかしながら、これらの金属は、環境に曝露されると劣化を生じる。従って、これらの金属を陰極材料として用いるデバイスは、厳重なカプセル化を必要とする。更に、これらの金属は隣接する有機EL層内に急速に拡散する可能性があり、デバイス性能の低下につながる。
光起電力電池のような他の光電子デバイスもまた、活性層と隣接する陰極との間の界面を横断する電子輸送に対する障壁の低下の恩恵を受ける。
米国特許第5,998,803号 米国特許第6,023,371号 米国特許第4,769,292号 米国特許第5,294,870号
従って、電極と隣接する材料との間で電荷を効率的に移動させ、同時にデバイスの長期にわたる安定性を実質的に維持する材料を提供することが望ましい。
一般的に、本発明は、隣接する材料への電荷の供与、移動、又は移動を促進することのできる電荷供与材料、電荷移動材料、若しくは電荷移動促進材料(本明細書では集合的に「電荷移動促進材料」という)を提供する。
1つの実施形態では、この電荷移動促進材料は、金属又はメタルハライドと相互作用する有機化合物を含む。
別の実施形態では、この有機化合物は、分極性又はイオン性の部分である。このような部分は、非局在化電荷系を担持することができる。
更に別の実施形態では、電荷移動促進材料は、第1の材料から第2の材料への電荷の輸送を向上させる。
更に別の実施形態では、電荷移動促進材料は、AM、及びAMn+X−n(Aは2個から5個までの環を有する縮合環基、及びこれらの誘導体からなる群から選択される有機化合物であり、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、スカンジウム、イットリウム、並びにランタニド系列の金属からなる群から選択される少なくとも1つの金属であり、Xはハロゲン元素のうちの少なくとも1つであり、nは1、2、並びに3からなる群から選択される整数である)からなる群から選択される少なくとも1つの式を有する材料を含む。
更に別の実施形態では、Aは、クラウンエーテル、クリプタンド、及びこれらの誘導体からなる群から選択される。
更に別の実施形態では、Aは、大環状ポリアミン化合物及びその誘導体からなる群から選択される。
更に別の実施形態では、電荷移動促進材料は、第1の材料と第2の材料との間に配置され、第1の材料から第2の材料への電荷輸送の当該増強を達成する。
更に別の実施形態では、第1の材料は、電子デバイスの電極を含み、第2の材料は、電子活性材料である。
本発明の他の特徴及び利点は、以下の本発明の詳細な説明及び同じ数字は同じ要素を指す添付の図面を精読することにより明らかになるであろう。
本明細書に添付した図面は一律の縮尺に従わずに描かれていることを理解されたい。
一般的に、本発明は、1つの材料から隣接する材料への電荷の供与又は移動を向上させることのできる電荷移動促進材料を提供する。従って、本発明の電荷移動促進材料はまた、第1の媒体から第2の媒体への電荷の輸送又は注入を向上させることもできる。本発明の電荷移動促進材料は、金属と相互作用する有機化合物又はメタルハライドと相互作用する有機化合物を含む。例えば、この有機化合物は、金属の原子又はイオンと結合することによって相互に作用することができる。本明細書では、用語「相互作用する」又は「相互作用」とは、金属の原子若しくはイオンの捕獲、保持、所定位置での安定化、あるいは他の方法でこれらとの結合を形成することを意味する。1つの実施形態では、この有機化合物は、電子を前記金属イオンと共有し且つ該金属イオンを安定化することができる。1つの実施形態では、この有機化合物は、分極性又はイオン性部分である。別の実施形態では、この有機化合物は、金属と錯体を形成することができる。
1つの実施形態では、この部分は、非局在化電子などの非局在化電荷を担持する能力によって特徴付けることができる。
別の実施形態では、電荷移動促進材料は、電子デバイスの陰極から隣接する電子活性材料内への電子注入を向上させる電子移動促進材料である。
1つの実施形態では、この電子移動促進材料は、AM、及びAMn+ からなる群から選択される少なくとも1つの式を有する化合物を含む。式中、Aは2個から5個までの環を有する縮合環基、及びこれらの誘導体らなる群から選択される有機化合物又は有機部分であり;Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、スカンジウム、イットリウム、並びにランタニド系列の金属からなる群から選択される少なくとも1つの金属であり;Xはハロゲン元素のうちの少なくとも1つであり;nは1、2、並びに3からなる群から選択される整数である。例えば、Aは、2個から5個までの環を有する縮合芳香族環基とすることができる。本発明に適用可能な縮合芳香族環の非限定的な例は、ナフタリン、アントラセン、フェナントロリン、トリフェニレン、クリセン、ピレン、ジベンゾ{a,h}アントラセン、ペリレン、フルオレン、フルオレノン、及び2,9−ジメチル−4、7−ジフェニル−1、10−フェナントロリン(「BCP」)である。縮合環の他の例には、5員環が含まれる。1つの実施形態では、Mはアルカリ金属であり、好ましくはリチウム、ナトリウム、カリウム、又はセシウムであり、より好ましくはリチウム、ナトリウム、又はカリウムである。AMの式を有するこの部類の材料は、所望の数の芳香族環を有する縮合環芳香族化合物などの縮合環化合物をアルカリ金属などの金属と反応させることによって製造することができる。例えば、本発明の例示的な電荷移動促進材料であるナトリウムアントラセニドの製造を実施例1に記載する。
[実施例1]
ナトリウムアントラセニドの製造
0.2gの量のアントラセンをシュレンクチューブにおいて5mlのエチレングリコールジメチルエーテル(「DME」)中で0.05gのナトリウムと結合させた。この溶液に対して凍結/脱ガス/解凍のサイクルを3回実施し、次いで、周囲温度で真空下において内容物を攪拌した。ナトリウムアントラセニドを含有する藍色の溶液が得られた。
別の実施形態では、電荷移動促進材料は、アルコキシシラン、カルボン酸、チオール、アミン、ホスフィン、アミド、イミン、エステル、無水物、又はエポキシ基などの表面との結合の形成を促進する部分を有する。一般に、このような電荷移動促進化合物は、式{A−Rn−n+を有し、式中、Aは、縮合環基、クラウンエーテル、クリプタンド、又は1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(「サイクレン」としても知られている)、1,4,7−トリアザシクロノナン、1,4,8,11−テトラアザシクロテトラデカン(「サイクラム」としても知られている)、1−オキサ−4,7,10−トリアザシクロドデカンなどの大環状ポリアミン、あるいはこれらの誘導体のといった有機部分であり、Rはアルコキシシラン、カルボン酸、チオール、アミン、ホスフィン、アミド、イミン、エステル、無水物、又はAに共有結合しているエポキシ基であり、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、スカンジウム、イットリウム、及びランタニド系列の金属からなる群から選択される金属であり、nは1、2、及び3からなる群から選択される整数である。Rは、1個から5個までの炭素原子を含んだ直鎖状又は分枝状のアルキレン基によりAに共有結合することができる。
ヘテロ原子を有する部分を有機化合物又は有機部分に共有結合する方法は、当業界で公知である。例えば、カルボン酸、チオール、アミン、ホスフィン、アミド、イミン、エステル、無水物、又はエポキシ基を有機部分に結合する方法は、Jerry March、「Advanced Organic Chemistry」第4版、pp.1181−83、1196、1204−05、413、417、896−97、392−98、400−02、1227、974、387、John Wiley & Sons、ニューヨーク、ニューヨーク州(1992年)において開示されている。
1つの実施形態では、電子供与材料は、{A−R−Si−(ORn−n+の式を有し、式中、Aは2個から5個の環を有する縮合芳香族環基であり、Rは1個から5個までの炭素原子を含む直鎖状又は分枝状のアルキレン基であり、Rは1個から5個までの炭素原子を有する水素又は直鎖状若しくは分枝状のアルキル基であり、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、スカンジウム、イットリウム、及びランタニド系列の金属からなる群から選択される金属であり、nは1、2、及び3からなる群から選択される整数である。Aは、2個又は3個の芳香族環を有する縮合芳香族環基であるのが好ましい。Mは、アルカリ金属であるのが好ましく、リチウム、ナトリウム、カリウム、又はセシウムであるのがより好ましく、リチウム、ナトリウム、又はカリウムであるのが最も好ましい。この部類の材料は、遷移金属及び周期表の第IIIB族の金属のような典型的な陰極材料の表面原子と容易に共有結合を形成し、そこから効率的に電子を輸送する。本明細書において使用する周期表の族の名称は国際純正応用化学連合(「IUPAC」)により指定されたものであることを理解されたい。この部類の材料の例示的な化合物であるカリウムトリエトキシシリルナフタリンは、実施例2で説明するように2段階プロセスで合成された。
[実施例2]
カリウムトリエトキシシリルナフタリンの製造
第1の段階で、式1に従って、触媒量のKarstedtのプラチナ溶液存在下でトルエン中で2−ビニルナフタリンを1.2当量のトリエトキシシランと反応させ、トリエトキシシリルナフタリン(「NTES」)を得た。式1に示すように、GCMS(ガスクロマトグラフィ質量分析法)による反応生成物の分析は、該生成物が2つの異性体からなることを示した。NTES生成物は、6mmHg及び155〜160℃において減圧蒸留により精製した。
Figure 2005243615
出発材料(化合物I)は、−CH=CH置換基を有するように示されているが、2個〜5個の炭素原子を有する二重結合終端炭化水素基が好適な置換基である。同じ一般部類の化合物の他の開始材料は、A−Rで表すことができ、式中、Aが2個から5個までの環を有する縮合環基であり、Rが2個から5個までの炭素原子を有する二重結合終端炭化水素基である。
第2段階で、式2に示すように、エチレングリコールジメチルエーテル(「DME」)中でNTESを1当量のカリウムと反応させて、カリウムトリエトキシシリルナフタリン(「KNTES」)を含有する紺色の溶液を得た。
Figure 2005243615
(NTES)は、{A−R−Si−O−(ORn−n+で表すことができ、式中、Aはナフタリン基(2個の環を有する縮合芳香族環基)であり、Rは−CH−CH−基、又は−CH(CH)−基であり、RはC5−であり、Mはカリウムであり、nは1である。
同じ部類の他の化合物は、ナフタリンを縮合芳香族環を有する他の化合物と置換することにより製造することができる。
別の実施形態では、電子移動促進材料は、クラウンエーテル化合物又はその誘導体、例えば、式(IV)又は(V)を有する化合物をベースとする。
Figure 2005243615
Figure 2005243615
(式中、Xはハライドイオンであり、M及びnは上記で定義したものである。)化合物(IV)及び(V)は、クラウンエーテル部分、及び式MXを有するメタルハライドを含み、式中、金属イオンMn+がクラウンエーテル部分と密に結合している。例えば、(IV)及び(V)に示すクラウンエーテル部分は、それぞれ、18−クラウン−6(1,4,7,10,13,16−ヘキサオキサシクロオクタデカンのIUPAC名称によっても知られている)及び15−クラウン−5(1,4,7,13−ペントキサシクロペンタデカンのIUPAC名称によっても知られている)として広く知られている。クラウンエーテルは環式化合物であり、その構造は、−CH−CH−O−の反復単位を含む。
本発明の電荷移動促進材料として有用である置換15−クラウン−5化合物は、実施例3に詳述する方法で製造した。
[実施例3]
アルコキシシリル置換15−クラウン−5の製造
15−クラウン−5(VI)のヒドロキシメチルアナログをアリルエーテル(VII)に変換し、次いで、ヒドロシリル化を用いてアルコキシシリル置換15−クラウン−5(化合物VIII)を調製した。
Figure 2005243615
Figure 2005243615
VIIIの質量スペクトルは、412amuの分子イオンを明瞭に示した。VIIの質量スペクトルは291amuの予測分子イオンを示し、更に、それぞれ313amu及び329amuのナトリウム含有クラウンエーテル並びにカリウム含有クラウンエーテルの分子イオンを示した。
還流冷却器を備えたフラスコ内で、ヒドロキシメチル15−クラウン−5(VI)(1g、4mmol)をアリルブロミド(0.5g)トルエン(20ml)、45%水溶性KOH(20ml)及び臭化テトラブチルアンモニウム(0.1g)と混合した。この混合物を12時間攪拌及び加熱して還流した。冷却後、2つの層が得られ、上層を分液漏斗で分離した。下層(水溶性層)は、トルエン(20mL)で3回洗浄し、次いで全てのトルエン溶液を混合して、MgSOで乾燥させて、濾過し、その後真空中でトルエンを除去した。この手順により無色の油、VIIを得た。
化合物VII(0.5g、1.72mmol)を(CHO)SiH(0.25g)、5mLのトルエン及び5μLの5%Pt Karstdet Pt 触媒溶液と混合した。この混合物を約60℃で2時間加熱した。H NMR及びGC/MS(ガスクロマトグラフィ/質量分析)分析は、化合物VIIIに関する生成と一致していた。
別の実施形態では、ナフタレニド誘導体又はアントラセニド誘導体(式1及び式2のプロセスにより製造された生成物のような)を化合物IV並びに化合物Vの有機部分などのクラウンエーテルに付着させ、クラウンエーテルの酸素原子との相互作用、錯化、又はキレート化により、且つ縮合環部分との相互作用若しくは結合によりアルカリ金属イオンを強固に保持する電子移動促進材料を得ることができる。
式VIIIを有するアルカリトリエトキシシリルナフタリン又はアルコキシシリル置換クラウンエーテルなどの、本発明の電子(電荷)移動促進材料は、アルコキシシリル基と電極の任意の反応性表面基(酸化物など)との反応の結果として生じる共有結合により電極の表面に良好に付着させることができる。このような共有結合は、電極から隣接する媒体内への電子の注入及び輸送を効率的に支援する。
別の実施形態では、本発明の電荷移動促進材料の錯体形成配位子は、クリプタンドのうちの1つをベースとする。これらの化合物の構造は、大環状構造の窒素原子で終端するポリエーテルブリッジと結合された−CH−CH−O−の反復単位を含む。例えば、{1,1,1}−クリプタンド(IX)、{2,2,1}−クリプタンド(X)、及び{3,2,2}−クリプタンドを次に示す。
Figure 2005243615
Figure 2005243615
Figure 2005243615
本発明の電荷移動促進材料は、例えば、金属又はメタルハライドの金属イオンと錯化する、上記に示すクリプタンド(IX、X、又はXI)のうちの1つを含むことができる。このような金属は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、スカンジウム、イットリウム、及びランタニド系列の金属からなる群から選択される。
本発明の別の実施形態では、電荷移動促進材料は、例えば、金属又はメタルハライドの金属イオンと相互作用する大環状ポリアミン化合物を含むことができる。このような金属は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、スカンジウム、イットリウム、及びランタニド系列の金属からなる群から選択される。このような大環状ポリアミン化合物の非限定的な例は、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、1,4,7−トリアザシクロノナン、1,4,8,11−テトラアザシクロテトラデカン、1−オキサ−4,7,10−トリアザシクロドデカン、及びこれらの誘導体である。これらの大環状ポリアミン化合物の誘導体は、1つ又はそれ以上の窒素原子に付着された1つ又はそれ以上の置換基を有する化合物を含む。このような置換基は、1個から3個までの炭素原子を有するアルキル基、及びカルボン酸部分を含むことができる。
非置換又は置換クラウンエーテル(化合物VIIIIのような)、クリプタンド、若しくは大環状ポリアミンは、DME、THF(テトラヒドロフラン)、DEE(エチレングリコールジエチルエーテル)、あるいはキシレンなどの好適な溶媒中で金属又はメタルハライド(ハロゲン化アルカリ、例えばフッ化カリウムのような)を反応させることにより、金属(アルカリ金属、例えばカリウムのような)又は金属イオンと錯体若しくは化合物を形成することができる。
電荷移動促進材料を組み込んだ電子デバイス
1つの実施形態では、本発明の電子移動促進材料は、電極との双方向の電子輸送を向上させるために電子デバイス内に組み込まれる。例えば、有機エレクトロルミネセント(「EL」)デバイスは、上記に開示された材料のうちの1つのような本発明の電子供与材料の恩恵を受けることができ、該材料はデバイスの陰極と有機エレクトロルミネセント材料との間に配置される。図1に、本発明の電子移動促進材料を含むこのようなデバイスを概略的に示す。有機ELデバイス10は、(a)陽極20と、(b)陰極30と、(c)陽極20と陰極30との間に配置された有機EL材料40と、(d)陰極30と有機EL材料40との間に配置された電子移動促進材料50とを含む。有機EL材料40は、電圧源60からの電圧が電極20と30の両端に印加されると発光する。電子移動促進材料50は、有機EL材料と区別可能な界面、又は実質的に純粋な電子移動促進材料50から実質的に純粋な有機EL材料に変化する組成を有する、図2に示すような連続的遷移領域52を形成することができる。電子供与材料50は、スピンコート法、スプレーコート法、浸漬コート法、ローラコート法、又はインクジェット印刷法からなる群から選択される方法により、下にある材料の上に堆積させることができる。
有機ELデバイス10の陽極20は、例えば約4.4eVより大きい、約5eV〜約7eVなどの仕事関数が高い材料を含む。酸化インジウム・スズ(「ITO」)が、通常この目的で使用される。ITOは、光透過に対して実質的に透明であり、有機エレクトロルミネセント層40から放出される光は、大きく減衰することなくITO陽極層を容易に透過することができる。用語「実質的に透明」とは、可視波長域の光の少なくとも50パーセント、好ましくは少なくとも80パーセント、より好ましくは少なくとも90パーセントが10度又はそれより小さい入射角で厚さ約0.5マイクロメートルのフィルムを透過できることを意味する。陽極層として用いるのに好適な他の材料は、酸化スズ、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化インジウム亜鉛、酸化インジウム・スズ亜鉛、酸化アンチモン、及びこれらの混合物である。陽極層20は、物理蒸着法、化学蒸着法、又はスパッタリングによって、下にある素子の上に堆積させることができる。このような導電性酸化物を含む陽極の厚みは、約10nm〜約500nm、好ましくは約10nm〜約200nm、より好ましくは約50nm〜約200nmの範囲とすることができる。また、薄い実質的に透明な金属の層、例えば、厚みが約50nmよりも薄く、好ましくは約20nmよりも薄い層も好適である。陽極20用には、約4.4eVより大きい、例えば、銀、銅、タングステン、ニッケル、コバルト、鉄、セレン、ゲルマニウム、金、プラチナ、アルミニウム、又はこれらの混合物若しくは合金などの高い仕事関数の金属が好適である。1つの実施形態では、ガラス又はポリマー材料を含むものなどの実質的に透明な基板上に陽極20を配置するのが好ましいとすることができる。
有機EL層40に負電荷キャリア(電子)を注入する陰極30は、低い仕事関数(例えば約4eV未満)を有する材料で作製される。陰極として用いるのに好適な低い仕事関数の材料は、K、Li、Na、Mg、Ca、Sr、Ba、Al、Ag、In、Sn、Zn、Zr、Sc、Y、ランタニド系列の元素類、これらの合金、又はこれらの混合物である。陰極層30の製造に好適な合金材料は、Ag−Mg、Al−Li、In−Mg、及びAl−Ca合金である。また、Ca(厚さ約1nm〜約10nm)のような金属又はLiFのような非金属の薄層をアルミニウム又は銀のような他の金属のより厚い層で覆った層状非合金構造も可能である。電極30は、物理蒸着法、化学蒸着法、又はスパッタリングによって、下にある素子上に堆積させることができる。出願人は、上記に開示されたものの中から選択された電子供与材料が陰極材料の仕事関数を低下させ、その結果、意外にも有機EL材料40内への電子の注入及び/又は輸送に対する障壁が低くなることを発見した。
有機EL層40は、正孔及び電子の両方の輸送媒体として働く。この層内では、これらの励起電荷種は結合して低いエネルギーレベルに低下し、同時に可視域のEM放射線を放出する。有機EL材料は、所望の波長域のエレクトロルミネセンスを示すように選択される。有機EL層40の厚みは、好ましくは約100nm〜約300nmの範囲に保たれる。有機EL材料は、ポリマー、コポリマー、ポリマーの混合物、あるいは不飽和結合を有する低分子量の有機分子とすることができる。このような材料は、非局在化π電子系を有し、これがポリマー鎖又は有機分子に移動度の高い状態で正電荷キャリア及び負電荷キャリアを担持する能力を与える。好適なELポリマーは、ポリ(n−ビニルカルバゾール)(「PVK」、約380nm〜約500nmの波長の紫色〜青色までの光を放出する)及びその誘導体;ポリ(アルキルフルオレン)などのポリフルオレン及びその誘導体、(例えばポリ(9,9−ジヘキシルフルオレン)(410nm〜550nm)、ポリ(ジオクチルフルオレン)(EL発光ピーク波長が436nm)、又はポリ{9,9−ビス(3,6ジオキサヘプチル)−フルオレン−2,7−ジイル}(400nm〜550nm));ポリ(2−デシルオキシ−1,4−フェニレン)(400nm〜550nm)又はポリ(2,5−ジヘプチル1−1,4−フェニレン)などのポリ(パラフェニレン)(「PPP」)及びその誘導体;ジアルコキシ置換PPV並びにシアノ置換PPVなどのポリ(p−フェニレンビニレン)(「PPV」)及びその誘導体;ポリ(3−アルキルチオフェン)、ポリ(4,4’−ジアルキル−2,2’−ビオチオフェン)、ポリ(2,5−チエニレンビニレン)などのポリチオフェン及びその誘導体;ポリ(ピリジンビニレン)及びその誘導体;ポリキノキサリン及びその誘導体;並びにポリキノリン及びその誘導体である。1つ又はそれ以上のこれらのポリマー及び他のポリマーをベースとするポリマー又はコポリマーの混合物を、発光色を調整するために用いることができる。
好適なELポリマーの別の部類は、ポリシランである。ポリシランは、種々のアルキル及び/又はアリール側基で置換されたケイ素主鎖の直鎖状ポリマーである。これらはポリマー主鎖に沿って非局在化σ共役電子を有する擬1次元材料である。ポリシランの例としては、ポリ(ジ−n−ブチルシラン)、ポリ(ジ−n−ペンチルシラン)、ポリ(ジ−n−ヘキシルシラン)、ポリ(メチルペンチルシラン)及びポリ{ビス(p−ブチルフェニル)シラン}があり、これらはH.Suzuki他、「Near−Ultraviolet Electroluminescence From Polysilanes」331 Thin Solid Films 64−70(1998)に開示されている。これらのポリシランは、波長が約320nm〜約420nmの範囲の光を発光する。
また、多数の芳香族単位で作られた分子量が、例えば約5000未満の有機材料も使用できる。このような材料の例は、1,3,5−トリス{n−(4−ジフェニルアミノフェニル)フェニルアミノ}ベンゼンであり、380nm〜500nmの波長域で発光する。また、有機EL層は、フェニルアントラセン、テトラアリールエテン、クマリン、ルブレン、テトラフェニルブタジエン、アントラセン、ペリレン、コロネン、又はこれらの誘導体などの低分子量の有機分子から調製することもできる。これらの材料は、一般に最大約520nmの波長を有する光を発光する。更に別の好適な材料は、415nm〜457nmの波長域で発光する、アルミニウム−アセチルアセトネート、ガリウム−アセチルアセトネート、及びインジウム−アセチルアセトネート、420−433nmの波長域の光を各々放出する、アルミニウム−(ピコリメチルケトン)−ビス{2,6−ジ(t−ブチル)フェノキシド}、又はスカンジウム−(4−メトキシ−ピコリメチルケトン)−ビス(アセチルアセトネート)のような低分子量の有機金属錯体である。白色光用途に対しては、好ましい有機EL材料は、青色〜緑色の波長の光を発光するものである。
可視波長域で発光する他の好適な有機EL材料は、トリ(8−キノリノラト)アルミニウム及びその誘導体などの8−ヒドロキシキノリンの有機金属錯体である。有機EL材料の他の非限定的な例は、U.Mitschke及びP.Bauerle、「The Electroluminescence of Organic Materials」、J.Mater.Chem.、Vol.10、pp.1471−1507(2000)に開示されている。
1つよりも多い有機EL層を連続的に順に重ねて形成することができ、各層は、異なる波長域で発光する異なる有機EL材料を含む。このような構成は、発光デバイス10全体から放出される光の色を容易に調整することができる。
更に、1つ又はそれ以上の追加層を発光デバイス10内に含めて、その効率を更に向上させることができる。例えば、追加層は、有機EL層40への正電荷(正孔)の注入及び/又は輸送を改善する働きをすることができる。これらの層の各々の厚みは、500nmより薄く、好ましくは100nmより薄く維持される。これらの追加層に好適な材料は、低分子量から中間の分子量(例えば約2000より少ない)の有機分子、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(「PEDOT」)、及びポリアニリンである。これらは、デバイス10の製造中に、スプレーコート法、浸漬コート法、又は物理蒸着法若しくは化学蒸着法のような従来の方法によって塗布することができる。図3に示すように、本発明の1つの実施形態では、正孔注入増強層22が陽極層20と有機EL層40との間に形成されて、所定の順方向バイアスでのより多くの注入電流及び/又はデバイス破壊未満のより高い最大電流を与える。すなわち、正孔注入増強層は、陽極からの正孔の注入を促進する。正孔注入増強層に好適な材料は、米国特許第5,998,803号に開示されている、3,4,9,10−ペリレンテトラ−カルボン酸二無水化物又はビス(1,2,5−チアジアゾロ)−p−キノビス(1,3−ジチオール)などのアリレンをベースとする化合物である。
本発明の別の実施形態では、図4に示すように、発光デバイス10は、正孔注入増強層22と有機EL層40との間に配置された正孔輸送層24を更に含む。正孔輸送層24は、正孔を輸送し、電子の輸送を阻止する機能を有し、これにより正孔と電子とが有機EL層40内で最適に結合される。正孔輸送層に好適な材料は、米国特許第6,023,371号に開示されているトリアリールジアミン、テトラフェニルジアミン、芳香族第3アミン、ヒドラゾン誘導体、カルバゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、アミノ基を有するオキサジアゾール誘導体、及びポリチオフェンである。
本発明の更に別の実施形態では、図5に概略的に示すように、発光デバイス10は、電子供与材料50と有機EL層40との間に配置することのできる追加層54を含む。層54は、有機EL層40に対する電子の注入及び輸送(以下「電子注入輸送増強層」と呼ぶ)を更に向上させることができる。電子注入輸送増強層に好適な材料は、米国特許第6,023,371号に開示されているように、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム、オキサジアゾール誘導体、ペリレン誘導体、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、キノリン誘導体、キノキサリン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、及びニトロ置換フルオレン誘導体のような有機金属錯体である。
更に、発光デバイス10は、1つ又はそれ以上の光輝性(PL、フォトルミネセンス)層を含むことができる。このようなPL層は、有機EL層40によって放出された光の一部を吸収して、これを種々の波長の光に変換し、デバイス全体による発光の色を調整する能力を提供する。PL材料は、有機タイプのものであっても、無機タイプのものであってもよい。
有機PL材料は、一般に、剛直な分子構造を有しており、拡張π系である。これらは、一般に、ストークスシフトが小さく量子効率が高い。例えば、スペクトルの青色部分で吸収極大を示す有機PL材料は、スペクトルの緑色部分で発光を示す。同様に、スペクトルの緑色部分で吸収極大を示すものは、スペクトルの黄色部分又はオレンジ部分で発光を示す。このような小さいストークスシフトは、有機PL材料に高い量子効率をもたらす。
好適な部類の有機PL材料は、米国特許第4,769,292号において、Tang他によって開示されている、ペリレン及びベンゾピレン、クマリン色素、ポリメチン色素、キサンチン色素、オキソベンズアントラセン色素、並びにペリレンビス(ジカルボキシイミド)色素である。他の好適な有機PL材料は、米国特許第5,294,870号においてTang他によって開示されている、ピラン及びチオピランである。更に別の好適な有機PL材料は、P.F.Gordon及びP.Gregoryの「Organic Chemistry in Colour」、Springer−Verlag、ベルリン、pp.95−108(1983)に記載されているもののような、アゾ色素の部類に属する。好ましい有機PL材料は、発光素子によって放出された緑色光の一部を吸収して可視スペクトルの黄色〜赤色の波長で発光するものである。これらの有機PL材料からのこうした発光は、発光部材からの吸収されない光の部分と結合して、黒体放出軌跡に近い光を発生する。
有機PL材料は、物理蒸着法、スプレー法、スピンコート法、浸漬コート法、又はインクジェット印刷法などの印刷法によって発光デバイス10の陽極20上に堆積させることができる。これらはまた、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(「PET」)、シリコーン、エポキシ、又はこれらの誘導体といった実質的に透明なポリマー材料中に分散させてもよい。次いで、図6に示すように、この混合物がキャスティング法によってフィルム70に形成され、該フィルムがその後、発光デバイス10上に配置される。
図7に示す本発明の別の実施形態では、発光デバイス10は更に、有機PL層70に隣接して配置された少なくとも1つの無機PL材料(又は蛍光体)からなる層80を含む。図7では有機PL層70が陽極20と無機PL層80との間にあるように示しているが、層80も同様に、陽極20と有機PL層70との間に配置することができる。粒度、及び粒子の表面とポリマー媒体との相互作用は、どのように粒子が良好にポリマー材料内に分散してフィルム又は層60を形成するかを決定付ける。ジルコニア、イットリウム、及び希土類ガーネット、並びにハロリン酸塩などの酸化物材料の多くのマイクロメートルサイズの粒子は、単純な攪拌によって、ポリ(ジメチルシロキサン)のような標準的なシリコーンポリマー内に良好に分散する。必要に応じて、他の分散性材料(界面活性剤又はポリ(ビニルアルコール)のようなポリマー材料など)を、多くの標準的な蛍光体を溶液内で懸濁するために使用するなどのために添加してもよい。蛍光体粒子は、ジルコニア強化ボールを用いるボールミル又はジェットミルなどの任意の摩砕法若しくは微粉砕法によって、大きな部材の蛍光材料から調製することができる。これらはまた、溶液からの結晶成長によっても調製することができ、これらの大きさは、適切な時点で結晶成長を終了させることによって制御することができる。好ましい蛍光材料は、有機EL材料によって放出されたEM放射線を効率的に吸収し、別のスペクトル領域の光を再放出する。有機EL材料と蛍光体とをこのように組み合わせることにより、発光デバイス10によって放出される光の色の調整を柔軟に行うことが可能になる。具体的な蛍光材料又は蛍光体混合物は、有機EL材料によって放出される色及び有機PL材料によって放出される色を補色するような所望の色若しくはある範囲の色を放射するように選択することができる。例示的な蛍光体は、セリウムドープのイットリウムアルミニウム酸化物YAl12ガーネット(「YAG:Ce」)である。他の好適な蛍光体は、(Y1−x−yGdCeAl12(「YAG:Gd,Ce」)、(Y1−xCe(Al1-yGa)O12(「YAG:Ga,Ce」)、(Y1−x−yGdCe)(Al5−zGa)O12(「YAG:Gd,Ga,Ce」)、及び(Gd1−xCe)ScAl12(「GSAG」)のようなYAGベースで1つより多い種類の希土類イオンがドープされたものであり、ここで、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦5、且つx+y≦1である。例えば、YAG:Gd,Ce蛍光体は、約390nm〜約530nmの波長域(すなわち青色〜緑色のスペクトル領域)の光の吸収と、約490nm〜約700nmの波長域(すなわち緑色〜赤色のスペクトル領域)の光の放出とを示す。関連する蛍光体には、LuAl12及びTbAl12が含まれ、両方ともセリウムがドープされている。更に、これらのセリウムがドープされたガーネット蛍光体は、付加的に少量(例えば約0.1モルパーセント〜約2モルパーセント)のPrがドープされ、付加的に赤色の発光を向上させてもよい。以下は、ポリシラン及びその誘導体によって300nm〜約500nmの波長域で放出されるEM放射線によって効率的に励起される蛍光体の実施例である。
緑色発光蛍光体の非限定的な例は、CaMg(SiOCl:Eu2+,Mn2+、GdBO:Ce3+, Tb3+、CeMgAl1119:Tb3+、YSiO:Ce3+,Tb3+、及びBaMgAl1627:Eu2+,Mn2+である。
赤色発光蛍光体の非限定的な例は、Y:Bi3+,Eu3+、Sr:Eu2+,Mn2+、SrMgP:Eu2+,Mn2+、(Y,Gd)(V,B)O:Eu3+、及び3.5MgO.0.5MgF.GeO:Mn4+(マグネシウムフルオロゲルマネート)である。
青色発光蛍光体の非限定的な例は、BaMgAl1627:Eu2+、Sr(PO10Cl:Eu2+、及び(Ba,Ca,Sr)(PO10(Cl,F):Eu2+,(Ca,Ba,Sr)(Al,Ga):Eu2+である。
黄色発光蛍光体の非限定的な例は、(Ba,Ca,Sr)(PO10(Cl,F):Eu2+,Mn2+である。
更に、エネルギー活用を増大させる方法として、他のイオンを蛍光体中に組み入れて、有機材料から放出された光からのエネルギーを蛍光体ホスト格子の他の活性剤イオンに伝達することができる。例えば、Sb3+及びMn2+イオンが同じ蛍光体格子に存在する場合、Sb3+は、Mn2+ではあまり効率的に吸収されない青色領域の光を効率的に吸収して、そのエネルギーをMn2+イオンに伝達する。従って、有機EL材料による大きな発光総量が両方のイオンによって吸収され、デバイス全体のより高い量子効率をもたらす。
蛍光体粒子は、ポリアクリレート、実質的に透明なシリコーン又はエポキシなどのフィルム形成ポリマー材料内に分散される。ポリマー材料と蛍光体との混合物の約30容量パーセントより少ない、好ましくは約10容量パーセントより少ない蛍光体組成物が使用される。フィルム形成材料の粘度を所望のレベルに調整するために、混合物に溶媒を添加することができる。フィルム形成材料と蛍光体粒子との混合物は、スプレーコート法、浸漬コート法、印刷法、又はキャスト法によって基板上に層形成される。その後、フィルムは、基板から取り除かれて発光デバイス10上に配置される。フィルム又は層70及び80の厚みは、好ましくは1mm未満、より好ましくは500μm未満である。フィルム形成ポリマー材料は、層70及び80が上に配置されている層の材料に近接した屈折率を有するのが好ましい。
[実施例4]
ナトリウムアントラセニドを有するアルミニウム電極の仕事関数の低減の実証
実施例1で開示したように製造されたナトリウムアントラセニドをアルミニウム上にスピンコートした。被膜の厚みを、偏光解析法によって測定されるように、約1nmと約10nmの間であると推定した。ナトリウムアントラセニドで被覆された表面及びアルミニウムの被覆のない表面の基準表面に対する接触電位差(「CPD」)を、ケルビンプローブを用いて測定した。サンプル表面の仕事関数φは、式7によって推定することができる。
φ(eV単位)=4.4−CPD(V単位) (式7)
剥き出しのアルミニウム及びナトリウムアントラセニドが被覆されたアルミニウムの仕事関数は、それぞれ3.15eV及び2.71eVと算出された。従って、ナトリウムアントラセニドはアルミニウムの仕事関数を低下させるので、ナトリウムアントラセニド被覆のアルミニウムのほうがより優れた陰極材料である。
ナトリウムアントラセニド被覆のアルミニウム電極からの電子注入の増強を実証するためのデバイスを作製した。アルミニウム、ナトリウムアントラセニド、有機EL材料、及びアルミニウムの各層をガラス基板上に連続的に堆積させた。2つのアルミニウム層の両端にバイアス電圧を印加した。図8に示すように、ナトリウムアントラセニド層に隣接するアルミニウムの層を陰極とした場合に、より低いバイアス電圧で電流が上昇し始めた。従って、電子は、ナトリウムアントラセニドが塗布されたアルミニウムからの方がより容易に注入された。
[実施例5]
KNTESを有するアルミニウム電極の仕事関数の低減の実証
例2に開示したように製造されたKNTESを、例4の被覆と同様にしてアルミニウム上にスピンコートした。KNTESが被覆された表面並びにアルミニウムの剥き出しの表面の基準表面に対する各CPDを、ケルビンプローブを用いて測定した。剥き出しのアルミニウムの仕事関数及びKNTESが被覆されたアルミニウムの仕事関数を算出すると、それぞれ3.2eV及び2.6eVであった。従って、KNTESはアルミニウムの仕事関数を低下させているので、KNTESが被覆されたアルミニウムのほうがより優れた陰極材料である。
KNTES被覆のアルミニウム電極による電子注入の増強を実証するためのデバイスを作製した。アルミニウム、ナトリウムアントラセニド、ポリフルオレンベースの青色発光有機EL材料、及びアルミニウムの各層をガラス基板上に連続的に堆積させた。2つのアルミニウム層の両端にバイアス電圧を印加した。図9に示すように、ナトリウムアントラセニド層に隣接するアルミニウムの層を陰極とした場合に、電流はより低いバイアス電圧で上昇を始めた。従って、電子は、KNTESが被覆されたアルミニウムからの方がより容易に注入された。図10には、アルミニウム陰極とKNTESが被覆されたアルミニウム陰極とで作製されたデバイスの輝度を示している。KNTESが被覆されたアルミニウムで作製された陰極を有するデバイスは、同一のバイアス電圧でより高い輝度を示し、有機EL材料への電子注入がより効率的であることを示していた。
[実施例6]
クラウンエーテル及びアルカリフッ化物を有するアルミニウム電極の仕事関数の低減の実証
以下のように、THF溶媒中で18−クラウン−6をフッ化カリウムと反応させた。乾燥THF中に0.2gの18−クラウン−6を溶解させ、続いて0.02gのKFを添加した。ガラス上に堆積されたアルミニウムの上に該溶液をスピンコートした。CPD値を測定し、スピンコート直後は2.5Vであり、一晩空気に曝した後は2.05Vであった。
同様に、ジベンゾ21−クラウン−7をフッ化セシウムと反応させ、ガラス上に堆積されたアルミニウムの上に該溶液をスピンコートした。CPD値を測定し、スピンコート直後は2.35Vであり、一晩空気に曝した後は1.91Vであった。
従って、クラウンエーテルとアルカリフッ化物との相互作用又は反応の生成物は、アルミニウム電極の仕事関数を有意に低減した。このような仕事関数の低減は、周囲雰囲気に曝された被覆電極に対しても極めて安定であった。
[実施例7]
ITO電極の仕事関数の低減の実証
実施例1で開示されたように製造されたナトリウムアントラセニドを、ITO上にスピンコートした。剥き出しのITOの仕事関数及びナトリウムアントラセニド被覆のITOの仕事関数を測定し、それぞれ4.66eVと3.18eVであった(ケルビンプローブ測定によって得られた接触電位差による)。従って、ナトリウムアントラセニドはまた、ITOの仕事関数を低下させた。
実施例2に開示したように製造されたKNTESをITO上にスピンコートした。剥き出しのITOの仕事関数及びKNTES被覆のITOの仕事関数を測定し、それぞれ4.7eVと3.4eVであった(ケルビンプローブ測定によって得られた接触電位差による)。従って、KNTESはまた、ITOの仕事関数を低下させた。
[実施例8]
ナトリウムアントラセニドがドープされた有機EL層
また、本発明の電子移動促進材料を有機EL層内にドープして、有機ELデバイスの電子注入を向上させることができる。この実施例では、実施例1で開示した方法によって製造されたナトリウムアントラセニドを、ポリフルオレンベースの発光ポリマーにポリマー1モル当たりに0.05モル及び0.5モルのレベルでドープした。非ドープのポリマーとナトリウムアントラセニドがドープされたポリマーによりELデバイスを作製した。各デバイスが、ITO陽極、PEDOT(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン))正孔輸送層、ELポリマー、及びアルミニウム陰極層を有していた。図11に、このデバイスに関する電流対電界曲線を示す。有機層の各々は、スピンコーティング法によって下にある層の上に堆積させた。同一の電界においては、ELポリマー内のナトリウムアントラセニド濃度の高いデバイスのほうがより大きな電流を示し、電子注入がより容易であることを示していた。
他の電子デバイス
電極と隣接する光電子活性材料との間の界面にわたる効率的な電子輸送の恩恵を受けることのできる別の種類の光電子デバイスは、光起電力(「PV」)電池である。本発明の電荷移動促進材料は、このようなPV電池内に好都合に組み込むことができる。図12に、一対の電極220及び230並びにそれらの間に配置された光吸収性PV材料240を含むPV電池210を概略的に示す。PV240に光を照射すると、PV材料240内の原子に拘束されていた電子が光エネルギーによって開放されて自由に移動するようになる。このようにして、自由電子と正孔とが生成される。自由電子と正孔は、電気エネルギーが継続的に取り出されるように、効率的に分離されている。自由電子は、半導体PV材料240を通過して、電極のうちの1つ、例えば電極230を貫通して流れる。1つの実施形態では、上記に開示された電荷移動促進材料の層250は、電極230と半導体PV材料240との間に配置される。電気負荷260が電極220及び230に接続され、電気回路が完成する。
多くの種類のPV材料240を本発明の実施形態に用いることができる。例えば、PV材料240は、シリコン半導体材料、光子吸収有機色素(又は発色団)により増感されたTiOのような半導体材料、又は互いに隣接して配置されてp−n接合を形成する電子供与体材料及び電子受容体材料を含む一対の有機半導体材料とすることができる。1つの実施形態では、電荷移動促進材料は、電子供与体材料にドープされる。半導体材料の非限定的な実施例は、同一譲受人により2003年6月23日に出願された名称が「Tandem Photovoltaic Cell Stacks」である米国特許出願第10/424,276号(米国公開番号20040211458)において開示されている。
電極220は、発光デバイス10と関連して上記に開示された電極20の材料からなる群から選択される材料を含む。電極230は、発光デバイス10と関連して上記に開示された電極30の材料からなる群から選択される材料を含む。層250は、発光デバイス10の層50と関連して上記に開示されたものから選択される電荷移動促進材料を含む。
代替的に、図13に示すように、実質的に透明な電極220及び230の両方を光が透過できることが望ましい場合がある。このような場合には、電極230及び層250の両方を、約1nm〜約40nm、好ましくは20nm未満の厚みを有するように極めて薄いものとすることができる。
電子デバイスを作製する方法をここで説明する。本方法は、(a)第1の導電性材料を含む第1の電極準備をする段階と、(b)第1の導電性材料上に電荷移動促進材料を配置する段階と、(c)電荷移動促進材料上に電子活性材料を配置する段階と、(d)電子活性材料上に第2の電極準備をする段階とを含む。
本発明の方法の1つの実施形態では、電荷移動促進材料は、AM、AMn+ ,{A−Rn−n+、及び{A−R−Si−O−(ORn−n+からなる群から選択される少なくとも1つの式を有する材料から構成され、Aは2個から5個までの環を有する縮合環基、及びこれらの誘導体からなる群から選択される有機化合物であり、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、スカンジウム、イットリウム、並びにランタニド系列の金属からなる群から選択される金属であり、Xはハロゲン元素のうちの少なくとも1つであり、Rは2個から5個までの炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキレン基であり、Rは水素若しくは1個から5個までの炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキル基であり、Rはアルコキシシラン、カルボン酸、チオール、アミン、ホスフィン、アミド、イミン、エステル、無水物、及びAに共有結合したエポキシ基からなる群から選択され、nは1、2、及び3からなる群から選択される整数である。Aは、2個又は3個の芳香族環を有する縮合芳香族環基であるのが好ましい。Mは、アルカリ金属であるのが好ましく、リチウム、ナトリウム、カリウム、又はセシウムであるのがより好ましく、リチウム、ナトリウム、又はカリウムであるのが最も好ましい。
別の実施形態では、電荷移動促進材料は、AM、AMn+ 、及び{A−Rn−n+からなる群から選択される少なくとも1つの式を有する材料から構成され、Aは上記に開示された式IV、V、VIII、IX、X、XIを有する化合物などの、クラウンエーテル、クリプタンド、大環状ポリアミン化合物、及びこれらの誘導体からなる群から選択され、M及びRは直前の段落で定義されている。大環状ポリアミン化合物の非限定的な例は、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、1,4,7−トリアザシクロノナン、1,4,8,11−テトラアザシクロテトラデカン、1−オキサ−4,7,10−トリアザシクロドデカン、及びこれらの誘導体である。
別の実施形態では、第1の導電性材料は、K、Li、Na、Mg、Ca、Sr、Ba、Al、Ag、In、Sn、Zn、Zr、Sc、Y、ランタニド系列の元素、これらの合金、又はこれらの混合物からなる群から選択される材料から構成される。
第1の電極層又は第2の電極層のような無機層若しくは金属層の形成は、物理蒸着法、化学蒸着法、あるいはスパッタリングなどの方法によって行うことができる。
有機発光材料層、有機PV材料層、又は電荷移動促進材料層などの有機層の形成は、スピンコート法、スプレーコート法、浸漬コート法、ローラコート法、インクジェット印刷法、物理蒸着法、又は化学蒸着法などの方法によって行うことができる。
代替的に、電子デバイスを作製する方法は、(a)第1の基板を準備する段階と、(b)第1の基板上に、第1の導電性材料を含む第1の層を形成する段階と、(c)第1の層上に、電荷移動促進材料を含む第2の層を形成する段階と、(d)第2の層上に、電子活性材料を含む第3の層を形成する段階と、(e)第3の層上に、第2の導電性材料を含む第4の層を形成する段階とを含む。
1つの実施形態では、第1の導電性材料は、K、Li、Na、Mg、Ca、Sr、Ba、Al、Ag、In、Sn、Zn、Zr、Sc、Y、ランタニド系列の元素、これらの合金、又はこれらの混合物からなる群から選択される。
本発明のこの方法の別の実施形態では、電荷移動促進材料は、AM、AMn+ ,{A−Rn−n+、及び{A−R−Si−O−(ORn−n+からなる群から選択される少なくとも1つの式を有する材料から構成され、Aは2個から5個までの環を有する縮合環基、及びこれらの誘導体からなる群から選択される錯体形成配位子であり、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、スカンジウム、イットリウム、及びランタニド系列の金属からなる群から選択される金属であり、Xはハロゲン元素のうちの少なくとも1つであり、Rは2個から5個までの炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキレン基であり、Rは水素若しくは1個から5個までの炭素原子を有する直鎖状又は分枝状のアルキル基であり、Rは上に定義したものであり、nは1、2、及び3からなる群から選択される整数である。Aは、2個又は3個の芳香族環を有する縮合芳香族環基であるのが好ましい。Mは、アルカリ金属であるのが好ましく、リチウム、ナトリウム、カリウム、又はセシウムであるのがより好ましく、リチウム、ナトリウム、又はカリウムであるのが最も好ましい。
別の実施形態では、電荷移動促進材料は、AM、及びAMn+ からなる群から選択される少なくとも1つの式を有する材料から構成され、Aは上記に開示された式IV、V、VIII、IX、X、XIを有する化合物などの、クラウンエーテル、クリプタンド、大環状ポリアミン化合物、及びこれらの誘導体からなる群から選択される。大環状ポリアミン化合物の非限定的な例は、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン、1,4,7−トリアザシクロノナン、1,4,8,11−テトラアザシクロテトラデカン、1−オキサ−4,7,10−トリアザシクロドデカン、及びこれらの誘導体である。
別の実施形態では、第4の層の実質的に透明な導電性材料は、ITO、酸化スズ、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化インジウム亜鉛、酸化インジウム・スズ亜鉛・スズ、酸化アンチモン、及びそれらの混合物からなる群から選択される実質的に透明な導電性金属酸化物を含む。
本発明の更に別の実施形態では、電子デバイスを作製する方法は、(a)(1)第1の基板を準備するプロセスと、(2)第1の基板上に、第1の導電性材料を含む第1の層を形成するプロセスと、(3)第1の層上に、電荷移動促進材料を含む第2の層を形成するプロセスと、(4)第2の層上に、電子活性材料を含む第3の層を形成するプロセスとを含む第1の物品を形成する段階と、(b)(1)第2の基板を準備するプロセスと、(2)第2の基板上に、第2の導電性材料を含む第4の層を形成するプロセスとを含む第2の物品を形成する段階と、(c)第4の層が第3の層に隣接して配置されるように第1の物品と第2の物品とを共に積層する段階とを含む。
本発明の更に別の実施形態では、電子デバイスを作製する方法は、(a)(1)第1の基板を準備するプロセスと、(2)第1の基板上に、第1の導電性材料を含む第1の層を形成するプロセスと、(3)第1の層上に、電荷移動促進材料を含む第2の層を形成するプロセスとを含む第1の物品を形成する段階と、(b)(1)第2の基板を準備するプロセスと、(2)第2の基板上に、第2の導電性材料を含む第4の層を形成するプロセスと、(3)第4の層上に、電子活性材料を含む第3の層を形成するプロセスとを含む、第2の物品を形成する段階と、(c)第2の層が第3の層に隣接して配置されるように第1の物品と第2の物品とを共に積層する段階とを含む。
更に別の実施形態では、第1の物品と第2の物品とを共に積層する段階は、これらの物品を1つに合わせた後で熱又は圧力を加えることによって実行することができる。
本発明の別の実施形態では、光電子デバイスのような電子デバイスを作製する方法は、(a)(1)第1の基板を準備するプロセスと、(2)第1の基板上に、導電性材料を含む第1の層を形成するプロセスと、(3)第1の層上に、電荷移動促進材料を含む第2の層を形成するプロセスと、(4)第2の層上に、第2の層を露出させるために除去することのできる材料を含む保護層を形成するプロセスとを含む、第1の物品を形成する段階と、(b)保護層を除去して第2の層を露出させる段階と、(c)第2の層上に光電子活性材料のような電子活性材料を含む第3の層を形成する段階と、(d)第3の層上に第2の導電性材料を含む第4の層を形成する段階とを含む。
更に別の実施形態では、保護層を除去する段階は、第1と第2の層を含む材料に対しての環境中に存在する反応性の化学種による侵食を防止するための清浄な環境を提供するエンクロージャ内で実行される。
更に別の実施形態では、保護層は有機ポリマーとすることができる、保護層を除去する段階は、加熱又はレーザアブレーションなどの方法によって実行される。
更に別の実施形態では、電子デバイスを作製する方法は、(a)第1の導電性材料の第1の層を準備する段階と、(b)第1の層上に、電荷移動促進材料をドープした電子活性材料を含む第2の層を形成する段階と、(c)第2の層上に、第2の導電性材料を含む第3の層を配置する段階とを含む。
更に別の実施形態では、本方法は、少なくとも1つの追加層を、電極のうちの1つと電子活性材料の層との間に配置する段階を更に含む。前記少なくとも1つの追加層は、少なくとも1つの電荷種の隣接する層への輸送又は注入を向上させることのできる材料を含む。
本明細書では種々の実施形態を記載しているが、本明細書から、各要素の様々な組み合わせ、変形形態、均等物、又はこれらの改善物を当業者であれば作製することができ、且つ依然として特許請求の範囲に定義される本発明の範囲内にあることが理解されよう。
電荷移動促進材料を組み込んだ電子デバイスを概略的に示す図。 電荷移動促進材料が電子活性材料と遷移領域を形成する電子デバイスを概略的に示す図。 電荷移動促進材料及び正孔注入増強層を含む電子デバイスを概略的に示す図。 電荷移動促進材料、正孔注入増強層、及び正孔輸送層を含む電子デバイスを概略的に示す図。 電荷移動促進材料及び電子注入輸送増強層を含む電子デバイスを概略的に示す図。 有機フォトルミネセント材料を含む有機ELデバイスを概略的に示す図。 有機フォトルミネセント材料及び無機フォトルミネセント材料を含む有機ELデバイスを概略的に示す図。 陰極に隣接するナトリウムアントラセニドの層を有する有機電子デバイスに注入されたより高い電流を示す図。 陰極に隣接するカリウムトリエトキシリルナフタレート(「KNTES」)の層を有する有機電子デバイスに注入されたより高い電流を示す図。 陰極に隣接するKNTESの層を有する有機ELデバイスのより高い輝度を示す図。 有機ELデバイスの有機EL層内にドープされたナトリウムアントラセニドの種々の負荷の影響を示す図。 本発明の電荷移動促進材料を組み込んだPV電池を示す図。 両方の表面から光を吸収することのできる本発明の電荷移動促進材料を組み込んだPV電池を示す図。
符号の説明
10 発光デバイス
20 陽極層
30 陰極層
40 電子活性材料の層
50 電荷移動促進材料の層
60 電圧源

Claims (12)

  1. AM、AMn+ 、及び{A−Rn−n+からなる群から選択される少なくとも1つの式を有する材料から構成される電荷移動促進材料(50)であり、式中、Aは2個から5個までの環を有する縮合環基とこれらの誘導体とからなる群から選択される有機部分であり、R3はアルコキシシラン、カルボン酸、チオール、アミン、ホスフィン、アミド、イミン、エステル、無水物、及びエポキシからなる群から選択され、且つAに共有結合されており、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、スカンジウム、イットリウム、並びにランタニド系列の金属からなる群から選択される金属であり、Xはハロゲン元素であり、nは1、2、及び3からなる群から選択される整数である。
  2. AM、AMn+ 、及び{A−Rn−n+からなる群から選択される少なくとも1つの式を有する材料から構成される電荷移動促進材料(50)であり、式中、Aはクラウンエーテル、クリプタンド、大環状ポリアミン、及びこれらの誘導体からなる群から選択される有機部分であり、R3はアルコキシシラン、カルボン酸、チオール、アミン、ホスフィン、アミド、イミン、エステル、無水物、及びエポキシからなる群から選択され、且つAに共有結合されており、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、スカンジウム、イットリウム、及びランタニド系列の金属からなる群から選択される金属であり、Xはハロゲン元素であり、nは1、2、及び3からなる群から選択される整数である。
  3. Aは2個から3個までの環を有する縮合芳香族環基、及びその誘導体であることを特徴とする請求項1に記載の電荷移動促進材料(50)。
  4. Mはアルカリ金属であることを特徴とする請求項1に記載の電荷移動促進材料(50)。
  5. Aはクラウンエーテルであることを特徴とする請求項2に記載の電荷移動促進材料(50)。
  6. Mはアルカリ金属であることを特徴とする請求項2に記載の電荷移動促進材料(50)。
  7. 電子デバイス(10)であって、
    (a)第1の電極(30)と、
    (b)前記第1の電極(30)上に配置された、AM、AMn+ 、及び{A−Rn−n+(式中、Aは2個から5個までの環を有する縮合環基とこれらの誘導体とからなる群から選択される有機部分であり、R3はアルコキシシラン、カルボン酸、チオール、アミン、ホスフィン、アミド、イミン、エステル、無水物、及びエポキシからなる群から選択され、且つAに共有結合されており、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、スカンジウム、イットリウム、並びにランタニド系列の金属からなる群から選択される金属であり、Xはハロゲン元素であり、nは1、2、及び3からなる群から選択される整数である)からなる群から選択される少なくとも1つの式を有する材料から構成される電荷移動促進材料(50)と、
    (c)前記電荷移動促進材料(50)に隣接して配置された少なくとも1つの電子活性材料(40)と、
    (d)前記電子活性材料(40)に隣接して配置された第2の電極(20)と、
    を含む電子デバイス(10)
  8. 電子デバイス(10)であって、
    (a)第1の電極(30)と、
    (b)第2の電極(20)と、
    (c)前記第1の電極(30)と前記第2の電極(20)との間に配置された、AM、AMn+ 、及び{A−Rn−n+(式中、Aは2個から5個までの環を有する縮合環基とこれらの誘導体とからなる群から選択される有機部分であり、R3はアルコキシシラン、カルボン酸、チオール、アミン、ホスフィン、アミド、イミン、エステル、無水物、及びエポキシからなる群から選択され、且つAに共有結合されており、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、スカンジウム、イットリウム、並びにランタニド系列の金属からなる群から選択される金属であり、Xはハロゲン元素であり、nは1、2、及び3からなる群から選択される整数である)からなる群から選択される少なくとも1つの式を有する材料から構成される電荷移動促進材料(50)がドープされた少なくとも1つの電子活性材料(40)と、
    を含む電子デバイス(10)。
  9. 電子デバイス(10)であって、
    (a)第1の電極(30)と、
    (b)前記第1の電極(30)上に配置された、AM、AMn+ 、及び{A−Rn−n+(式中、Aはクラウンエーテル、クリプタンド、大環状ポリアミン、及びこれらの誘導体からなる群から選択される有機部分であり、R3はアルコキシシラン、カルボン酸、チオール、アミン、ホスフィン、アミド、イミン、エステル、無水物、及びエポキシからなる群から選択され、且つAに共有結合されており、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、スカンジウム、イットリウム、及びランタニド系列の金属からなる群から選択される金属であり、Xはハロゲン元素であり、nは1、2、及び3からなる群から選択される整数である)からなる群から選択される少なくとも1つの式を有する材料から構成される電荷移動促進材料(50)と、
    (c)前記電荷移動促進材料(50)に隣接して配置された少なくとも1つの電子活性材料(40)と、
    (d)前記電子活性材料(40)に隣接して配置された第2の電極(20)と、
    を含む電子デバイス(10)。
  10. 電子デバイス(10)であって、
    (a)第1の電極(30)と、
    (b)第2の電極(20)と、
    (c)前記第1の電極(30)と前記第2の電極(20)との間に配置された、AM、AMn+ 、及び{A−Rn−n+(式中、Aはクラウンエーテル、クリプタンド、大環状ポリアミン、及びこれらの誘導体からなる群から選択される有機部分であり、R3はアルコキシシラン、カルボン酸、チオール、アミン、ホスフィン、アミド、イミン、エステル、無水物、及びエポキシからなる群から選択され、且つAに共有結合されており、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、スカンジウム、イットリウム、及びランタニド系列の金属からなる群から選択される金属であり、Xはハロゲン元素であり、nは1、2、及び3からなる群から選択される整数である)からなる群から選択される少なくとも1つの式を有する材料から構成される電荷移動促進材料(50)がドープされた少なくとも1つの電子活性材料(40)と、
    を含む電子デバイス(10)。
  11. 電子デバイス(10)を作製する方法であって、
    (a)第1の導電性材料を含む第1の電極(30)を準備する段階と、
    (b)前記第1の導電性材料上に電荷移動促進材料(50)を配置する段階と、
    (c)前記電荷移動促進材料(50)上に電子活性材料(40)を配置する段階と、
    (d)前記電子活性材料(40)上に第2の電極(20)準備をする段階と、
    を含み、
    前記電荷移動促進材料(50)は、AM、AMn+ 、及び{A−Rn−n+(式中、Aは2個から5個までの環を有する縮合環基とこれらの誘導体とからなる群から選択される有機部分であり、R3はアルコキシシラン、カルボン酸、チオール、アミン、ホスフィン、アミド、イミン、エステル、無水物、及びエポキシからなる群から選択され、且つAに共有結合されており、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、スカンジウム、イットリウム、並びにランタニド系列の金属からなる群から選択される金属であり、Xはハロゲン元素であり、nは1、2、及び3からなる群から選択される整数である)からなる群から選択される少なくとも1つの式を有する材料から構成される方法。
  12. 電子デバイス(10)を作製する方法であって、
    (a)第1の導電性材料を含む第1の電極(30)を準備する段階と、
    (b)前記第1の導電性材料上に電荷移動促進材料(50)を配置する段階と、
    (c)前記電荷移動促進材料(50)上に電子活性材料(40)を配置する段階と、
    (d)前記電子活性材料(40)上に第2の電極(20)準備をする段階と、
    を含み、
    前記電荷移動促進材料(50)は、AM、AMn+ 、及び{A−Rn−n+(式中、Aはクラウンエーテル、クリプタンド、大環状ポリアミン、及びこれらの誘導体からなる群から選択される有機部分であり、R3はアルコキシシラン、カルボン酸、チオール、アミン、ホスフィン、アミド、イミン、エステル、無水物、及びエポキシからなる群から選択され、且つAに共有結合されており、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、スカンジウム、イットリウム、及びランタニド系列の金属からなる群から選択される金属であり、Xはハロゲン元素であり、nは1、2、及び3からなる群から選択される整数である)からなる群から選択される少なくとも1つの式を有する材料から構成される方法。
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