JP2005240651A - 弁開閉時期制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 弁開閉時期制御装置において、摺動部材の摺動面が油膜切れを起こすことなく作動油を安定的に供給し、ベーンの進角時または遅角時において作動油を摺動面に確実に供給し、停止時において作動油に混入した異物を排出することを容易にし、摺動面における作動油の潤滑状態のバラツキを防止すること。
【解決手段】 駆動側回転部材(外部ロータ)2と従動側回転部材(内部ロータ)1とによって回転軸に垂直な摺動面が形成され、摺動面に対して開口し且つ作動油のドレインに連通するオイル溜め部60が、従動側回転部材1に設けてある弁開閉時期制御装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両等に搭載される内燃機関の弁開閉時期制御装置に関する。より詳細には、本発明は、内燃機関の駆動条件に応じて吸気弁または排気弁の開閉時期を最適に制御する弁開閉時期制御装置に関する。
従来から、内燃機関の駆動条件に応じて弁の開閉時期を制御する弁開閉時期制御装置が知られている。例えば、内周部に複数の油圧室を形成する仕切壁を備えたタイミングプーリと、前記タイミングプーリに対してカムシャフトを進角方向へ回転させる油圧作動室と遅角側へ回転させる油圧作動室とに前記油圧室を区画するベーンを取り付けた回転部材と、前記各油圧作動室へ連通し作動油を給排する通路と、前記各通路への作動油の給排を制御する油圧調整手段と、前記タイミングプーリと前記回転部材との位相差を保持する保持機構とからなる弁開閉時期制御装置があった(例えば、特許文献1参照)。
また、摺動面の油膜切れ等の問題を解消する従来技術として、互いに摺動する回転部材の軸方向一端面と回転部材を挟み込むプレート部材の一端面との間に溝状の油膜保持手段を設けた弁開閉時期制御装置があった(例えば、特許文献2参照)。
一方、別の従来技術として、ベーンの作動を補助するべく、遅角室の容積が減少すると共に進角室の容積が増加する進角方向に回転部材を付勢するトーションコイルバネを具備した弁開閉時期制御装置もあった。(例えば、特許文献3参照)。
特許第3365199号公報 特開2000−282821号公報 特開2002−276312号公報
特許文献1の弁開閉時期制御装置は、ベーンを作動させるための作動油が充填された油圧室から摺動部材の摺動面に、油圧がかかることによって滲み出た少量の作動油を供給する構成となっている。ところが、このような構成は、摺動面に作動油を積極的に供給するものではないため、油膜切れを起こすおそれがあった。また、摺動面に異物や摩耗粉が入り込むと、摺動部材間におけるフリクションの増加をもたらすため、ベーンの作動応答性が遅延し、さらに摺動部材の摩耗が促進されるという問題があった。
特許文献2の弁開閉時期制御装置は、油膜保持手段によって作動油が溝の内部に略密閉状態に保持されるため、油膜保持手段にスラッジや異物等が次第に堆積し、経時的に潤滑作用が悪化するという問題があった。また、特許文献2のように回転部材を前後のプレートで挟み込んだ所謂サンドイッチ構成の弁開閉時期制御装置では、回転部材が前後のプレートの一方側に偏る傾向があるため作動油の潤滑状態にバラツキが発生し、摺動状態のバランスが悪くなるという問題もあった。
一方、特許文献3の弁開閉時期制御装置では、トーションコイルバネがベーンの進角側への作動をアシストするため、カム機構からの反力に抗してベーンを進角させる際のベーンの作動応答性を高めるという点では一定の効果がある。ところが、特許文献3の弁開閉時期制御装置の構成では、トーションコイルバネと回転部材との間の接触抵抗が大きいため、ベーンの作動が不安定となり、ベーンの切換えを良好に行うことができないという問題が発生していた。また、この弁開閉時期制御装置では、前記接触抵抗により摺動部材に摩耗が発生するという問題もあった。
従って、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、弁開閉時期制御装置において、摺動部材の摺動面が油膜切れを起こすことなく作動油を安定的に供給し、ベーンの進角時または遅角時において作動油を摺動面に確実に供給し、停止時において作動油に混入した異物を排出することを容易にし、摺動面における作動油の潤滑状態のバラツキを防止することを目的とする。
本発明に係る弁開閉時期制御装置の特徴構成は、クランクシャフトと同期回転する駆動側回転部材と、前記駆動側回転部材と同軸状に且つ前記駆動側回転部材と摺動可能に配置された、カムシャフトとともに回転する従動側回転部材と、作動油により、前記駆動側回転部材と前記従動側回転部材との相対回転位相を調整する回転位相調整機構とを備え、前記駆動側回転部材と前記従動側回転部材とによって回転軸に垂直な摺動面が形成され、前記摺動面に対して開口し且つ前記作動油のドレインに連通するオイル溜め部を、前記従動側回転部材に設けた点にある。
本構成の弁開閉時期制御装置であれば、駆動側回転部材と従動側回転部材との回転軸に垂直な摺動面に開口するオイル溜め部を従動側回転部材に設けてあるので、摺動面はオイル溜め部に入っている作動油によって積極的に潤滑状態に維持される。このため、従動側回転部材の相対回転時(すなわち、ベーンの進角時または遅角時)において作動油が摺動面に確実に供給されると共に、摺動面略全面を潤滑することができ、油膜切れによる故障等を防止することができる。さらに、オイル溜め部は作動油のドレインに連通しているので、弁開閉時期制御装置の停止時には作動油が容易に排出され、摩耗粉等の異物を除去することができる。
本発明の弁開閉時期制御装置では、前記摺動面は、前記従動側回転部材の回転軸方向の両側に配置された2つの摺動面であり、前記オイル溜め部は、前記2つの摺動面に対して開口していてもよい。
本構成の弁開閉時期制御装置であれば、従動側回転部材が回転軸方向の両側に2つの摺動面を有している場合において、従動側回転部材が弁開閉時期制御装置の駆動側回転部材の中で軸方向に片側に偏ったとしても、オイル溜め部が2つの摺動面に対して開口しているので、従動側回転部材の回転軸方向両側の摺動面の潤滑が行われ、従動側回転部材の偏りによる異常摩耗等を防止することができる。
本発明の弁開閉時期制御装置では、前記オイル溜め部は、前記従動側回転部材を、その回転中心から半径方向に向けて、少なくとも一部を窪ませた形状に構成することも可能である。
本構成の弁開閉時期制御装置であれば、従動側回転部材の回転中心から半径方向に向けて窪ませた部分に作動油が溜まる構成であるので、従動側回転部材の回転時においては、遠心力によってオイル溜め部に作動油が容易に充填され、また、従動側回転部材の停止時においては、作動油のドレインへの排出を容易に且つ速やかに行うことができる。このため、摺動面に対する作動油の供給を速やかに行うことができると共に、オイル溜め部にスラッジ等が堆積することがなく、弁開閉時期制御装置のメンテナンスが容易になり、故障の発生を抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施の形態および図面に記載される構成に限定されるものではない。
〔基本構成〕
図1は、本発明の弁開閉時期制御装置100の断面図である。図2は、最遅角位置にある弁開閉時期制御装置100の内部を示す正面図である。また、図3は、最進角位置にある弁開閉時期制御装置100の内部を示す正面図である。
弁開閉時期制御装置100は、自動車用エンジン等のクランクシャフトと同期回転する駆動側回転部材としての外部ロータ2と、外部ロータ2と同軸状に且つ外部ロータ2と摺動可能に配置された、カムシャフトとともに回転する従動側回転部材としての内部ロータ1と、油圧回路からの作動油により、外部ロータ2と内部ロータ1との相対回転位相を調整する回転位相調整機構とを備えている。
上記内部ロータ1は、エンジンのシリンダヘッドに回転可能に設けられたカムシャフトと一体回転するように、カムシャフトの先端部に一体的に組み付けられている。
上記外部ロータ2は、上記内部ロータ1に対して所定の相対回転位相の範囲内で相対回転可能に外装されており、フロントプレート22、リアプレート23、および外部ロータ2の外周に一体的に設けたタイミングスプロケット20を備えている。なお、外部ロータ2は、フロントプレート22およびリアプレート23に対しては相対回転をしないので、本明細書では、特に断りのない限り、外部ロータ2とフロントプレート22等とを一体的に取り扱うものとする。
また、タイミングスプロケット20とエンジンのクランクシャフトに取り付けられたギアとの間には、タイミングチェーンやタイミングベルトV等の動力伝達部材が架設されている。
エンジンのクランクシャフトが回転駆動すると、動力伝達部材を介してタイミングスプロケット20に回転動力が伝達されるので、上記タイミングスプロケット20を備えた外部ロータ2が図2に示す回転方向Sに回転駆動し、ひいては、内部ロータ1が回転方向Sに沿って回転駆動してカムシャフトが回転し、カムシャフトに設けられたカムがエンジンの吸気弁または排気弁を押し下げて開弁させる。
〔回転位相調整機構〕
図2および図3に示すように、上記外部ロータ2には、径内方向に突出するシューとして機能する突部4の複数個が回転方向に沿って互いに離間して並設されている。そして、外部ロータ2の隣接する突部4のそれぞれの間には、外部ロータ2と内部ロータ1で規定される流体圧室40が形成されている。
内部ロータ1の外周部の、上記各流体圧室40に対面する箇所にはベーン溝41が形成されており、このベーン溝41には、上記流体圧室40を相対回転方向(図2および図3の矢印S1、S2方向)において進角室43と遅角室42とに仕切るベーン5が放射方向に沿って摺動可能に挿入されている。このベーン5は、その内径側に備えられるスプリング51により、流体圧室内壁面w側に付勢されている。
上記進角室43は内部ロータ1に形成された進角通路11に連通し、遅角室42は内部ロータ1に形成された遅角通路10に連通している。進角通路11および遅角通路10はいずれも図示しない油圧回路に接続されている。油圧回路から進角通路11を介して作動油が流体圧室40の進角室43側に供給されると、油圧によりベーン5が進角方向に移動する(図3の状態)。一方、遅角通路10を介して作動油が流体圧室40の遅角室42側に供給されると、油圧によりベーン5が遅角方向に移動する(図2の状態)。このベーン5の動作により、内部ロータ1の回転位相が変更されるので、内部ロータ1に直結するカムシャフトのカムが吸気弁または排気弁を押し下げるタイミングが変更される。
〔回転位相拘束機構〕
内部ロータ1と外部ロータ2との間には、相対回転位相が最遅角位相に設定された所定のロック位相にあるときに、内部ロータ1と外部ロータ2との相対回転を拘束するためのロック部材6およびロック溝7からなる回転位相拘束機構が構成されている。ロック部材6は、外部ロータ2側に取り付けられたプレート状の部材であり、バネ30によって内部ロータ1側に付勢されている。ロック溝7は、内部ロータ1側に設けられたロック部材6を受け入れ可能な細長溝である。内部ロータ1と外部ロータ2とが上記所定のロック位相の位置関係にある場合、ロック溝7にロック部材6が係合し、内部ロータ1の外部ロータ2に対する相対回転を拘束することができる。
なお、例示している図2の弁開閉時期制御装置100は最遅角位置にある場合を示しており、この状態が上記所定のロック位相に対応している。また、図3に例示する弁開閉時期制御装置100は最進角位置にある場合を示しており、この状態では内部ロータ1の外部ロータ2に対する遅角(S1)方向への相対回転が可能である。
〔オイル溜め部〕
本発明の弁開閉時期制御装置100では、外部ロータ2と内部ロータ1とによって回転軸に垂直な摺動面Pが形成されており、この摺動面Pに対して開口し且つ作動油のドレインに連通するオイル溜め部60が、内部ロータ1に設けられている。このオイル溜め部60は、内部ロータ1を穿孔することによって形成した作動油を保持可能な穴部であってもよいが、例えば、図2または図3に示すように、内部ロータ1に配置される各ベーン5の内隣接するベーン5の間に少なくとも一部を径外方に窪ませた窪み部81を有する花形様空間部80とすることができる。図4に、窪み部81を有する花形様空間部80として構成されるオイル溜め部60を設けた内部ロータ1の斜視図を示す。このような花形様空間部80は、中実の内部ロータ1を切削することによって形成してもよいし、金型を用いた鋳造によって形成してもよい。窪み部81を有する花形様空間部80をオイル溜め部60として構成した内部ロータ1は、エンジンの回転時には、流体圧室40から内部ロータ1と外部ロータ2との境界部分に滲み出てくる作動油を遠心力により窪み部81に溜めて保持することができ、エンジンの停止時には花形様空間部80から外部のドレインに作動油を容易に排出することができる。
〔動作〕
以下、弁開閉時期制御装置100の動作について、オイル溜め部60の周辺を中心により詳しく説明する。
エンジンが動作し、弁開閉時期制御装置100の内部ロータ1および外部ロータ2が回転を始めると、作動油が進角通路11または遅角通路10から流体圧室40に供給される。このとき、流体圧室40への作動油の供給圧は、回転による遠心力よりも大きくなるように設定されているため、流体圧室40中の作動油は、外部ロータ2と内部ロータ1との境界部分から徐々に滲み出す。そして、この滲み出した作動油は、内部ロータ1の回転による遠心力によって内部ロータ1の花形様空間部80の窪み部81に溜まるようになっている。一旦窪み部80に作動油が溜まると、回転中は遠心力の作用により、作動油は窪み部80に保持され続ける。ここで、オイル溜め部60である花形様空間部80は、摺動面Pに対して開口しており、摺動面Pを一つの側面とした構成となっている。このため、花形様空間部80の窪み部81に保持された作動油は、窪み部81に隣接する摺動面Pを積極的に潤滑するように作用することができる。
このように、内部ロータ1のオイル溜め部60が花形様空間部80であれば、内部ロータ1の相対回転時(すなわち、ベーン5の進角時または遅角時)において作動油が摺動面Pに速やか且つ確実に供給されると共に、摺動面略全面を潤滑することができ、油膜切れによる故障等を防止することができる。そして、オイル溜め部60にスラッジ等が堆積することがないので、弁開閉時期制御装置100のメンテナンスが容易になり、故障の発生を抑えることができる。
一方、エンジンが停止したときには、内部ロータ1の花形様空間部80は外部のドレインに連通しているので、花形様空間部80から作動油を容易に排出することができる。すなわち、内部ロータ1および外部ロータ2の回転が停止すると、回転による遠心力が消滅するため、花形様空間部80の窪み部81に保持されていた作動油は自然落下し、ドレイン(図示せず)に連通するドレイン側空間61からドレインに向けて排出される。ここで、内部ロータ1の下方に位置するオイル溜め部60には作動油が残留することになるが、この残留作動油は、次回エンジンを動作させたときに、前記摺動面Pに速やかに供給される。このように、本発明の弁開閉時期制御装置100では、エンジンの停止時にドレインから作動油を容易に抜き出すことができるため、混入した異物を容易に除去することができる。
また、本発明のように花形様空間部80として構成されるオイル溜め部60を内部ロータ1に形成することにより、弁開閉時期制御装置100が軽量化され、回転部材のイナーシャを低減することができるので、弁開閉時期をより適切に制御することができるうえ、エンジンの燃費向上に対しても効果がある。なお、花形様空間部80は、その窪み部81を流体圧室40に近接させるように配置すれば、外部ロータ2と内部ロータ1との境界部分から滲み出た作動油の移動距離が短くなり、作動油が速やかに花形様空間部80に入ることができるので好適である。
ところで、内部ロータ1と外部ロータ2との間には、上記で説明した摺動面Pに加えて、さらに後方側(カムシャフト側)にも回転軸に垂直な摺動面Qを有している。図2のように、回転軸方向の両側に2つの摺動面P,Qを有する内部ロータ1において、上記の摺動面に開口し且つ作動油のドレインに連通するオイル溜め部60を、それぞれの側に設けることも可能である。これには次のような利点がある。
弁開閉時期制御装置100は、内部ロータ1が外部ロータ2によって囲まれている。より詳細には、内部ロータ1は、フロントプレート22およびリアプレート23で挟まれた所謂サンドイッチ構成となっている。このような構成では、内部ロータ1が摺動面PまたはQの一方の側に偏ることがある。そうすると、2つの摺動面P,Qの潤滑状態に差が生じ、これが異常摩耗等の原因となる。そこで、2つの摺動面P,Qの各側にそれぞれ開口したオイル溜め部60を内部ロータ1の回転軸方向の両側に設けると、いずれの摺動面P,Qに対しても作動油を確実に供給することができるため両面での潤滑が維持され、内部ロータ1が偏摩耗等するのを防止することができる。
また、オイル溜め部60に貫通穴62を設け、作動油が各摺動面P,Qの間を移動可能にすれば、回転状態に応じた適切な量の作動油を、各摺動面P,Qに自動的に供給することができる。
〔別実施形態〕
<1>本発明では、内部ロータ1および外部ロータ2を、例えば金属粉の焼結によって製造する。焼結法を用いれば、内部ロータ1の両側に対称な形状のオイル溜め部60を型成形によって容易に形成することできるので、製造コストの上昇を抑えることができる。
<2>図4および図5に示すように、弁開閉時期制御装置100には、ベーン5の作動を補助するためのトーションバネ70を設けることも可能である。このトーションバネ70は、その一端がフロントプレート22に固定され、他端が内部ロータ1に固定されている。この結果、トーションバネ70は、ベーン5が進角側に進むように、内部ロータ1を図5の矢印S2方向に付勢している。また、このトーションバネ70は、オイル溜め部60の最内径部63で略点接触により支持されている。図5では、a、b、c、d、e、fの6箇所の最内径部63でトーションバネ70が略点接触し、支持されている。
この最内径部63による略点接触によって、トーションスプリング70は内部ロータ1内において、径方向に適切に位置決めされる。また、このような略点接触により、トーションスプリング70と内部ロータ1との接触面積が非常に小さくなることから、フリクションロスが大幅に低減され、常に適正なトルクを伝達することができる。これにより、トーションスプリング70によるベーン5の作動補助が安定するので、正確且つ迅速なバルブタイミングの切換えを実現することが可能となる。
本発明の弁開閉時期制御装置の断面図 遅角位置にある弁開閉時期制御装置の内部を示す正面図 進角位置にある弁開閉時期制御装置の内部を示す正面図 窪み部を有する花形様空間部として構成されるオイル溜め部を設けた内部ロータの斜視図 ベーンの作動を補助するためのトーションバネを設けた内部ロータの正面図
符号の説明
1 内部ロータ
2 外部ロータ
4 突部
5 ベーン
10 遅角通路
11 進角通路
20 タイミングスプロケット
22 フロントプレート
23 リアプレート
40 流体圧室
41 ベーン溝
42 遅角室
43 進角室
100 弁開閉時期制御装置

Claims (3)

  1. クランクシャフトと同期回転する駆動側回転部材と、
    前記駆動側回転部材と同軸状に且つ前記駆動側回転部材と摺動可能に配置された、カムシャフトとともに回転する従動側回転部材と、
    作動油により、前記駆動側回転部材と前記従動側回転部材との相対回転位相を調整する回転位相調整機構とを備え、前記駆動側回転部材と前記従動側回転部材とによって回転軸に垂直な摺動面が形成され、前記摺動面に対して開口し且つ前記作動油のドレインに連通するオイル溜め部が、前記従動側回転部材に設けてある弁開閉時期制御装置。
  2. 前記摺動面は、前記従動側回転部材の回転軸方向の両側に配置された2つの摺動面であり、前記オイル溜め部は、前記2つの摺動面に対して開口している請求項1に記載の弁開閉時期制御装置。
  3. 前記オイル溜め部は、前記従動側回転部材を、その回転中心から半径方向に向けて、少なくとも一部を窪ませた形状に構成してある請求項1または2に記載の弁開閉時期制御装置。
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