JP2005239812A - ポリエステル用接着剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 PETとPPやPE等のポリオレフィン、PETと金属に対する適度な接着性を有する接着剤組成物、より具体的には、食品や医薬品の容器、包材、または、容器蓋材に好適に使用できる接着剤組成物を提供する。
【解決手段】 不飽和ジカルボン酸無水物及び/又はその開環物のほとんど全部がグラフトした、ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物−ビニル芳香族化合物トリブロック共重合体の水素添加物を主成分とすることを特徴とするポリエステル用接着剤組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は接着剤として有用な接着剤組成物に関するものであり、より詳細にはPETとポリオレフィンまたは金属に対して適度な接着性を有する溶液型のヒートシール用接着剤組成物に関する。
食品や医薬品の容器や包装には、アルミニウム箔、ポリプロピレン(以下PPと略称)、ポリエチレン(以下PEと略称)、ポリエチレンテレフタレート(以下PETと略称)、ナイロン等のフィルムを積層したものを袋状または成形容器等の形態にして使用している。積層するために使用される接着剤には2液の反応型ウレタン系接着性をよく使用するが、このような接着剤は初期接着力が弱くエージングして硬化反応を十分進行させないと、積層後満足すべき接着力を発現させることができない。このため、エージング温度と時間の管理が必要であって、作業性に劣るという欠点がある。また、PPやPEフィルムに対してはあらかじめコロナ処理を行わないと適度な接着力を得ることができない。
本発明はこのような現状に着目し、PETとポリオレフィンまたはPETと金属に対して適度な接着性を有する溶液型のヒートシール用接着性組成物を提供するものである。
本発明は、ポリエステルとポリオレフィン、及びポリエステルと金属に対する適度な接着性を有する接着剤組成物を提供することを目的としている。すなわち、ポリエステルとPPまたはPE、ポリエステルとアルミニウム箔などの素材に対して適度な接着性を発現すので、食品や医薬品の容器、包材、または、容器蓋材に好適に使用できるヒートシール材用接着剤組成物を提供することを目的としている。
本発明者らは鋭意研究の結果、不飽和ジカルボン酸無水物とその開環物でグラフトされたビニル芳香族化合物―共役ジエン化合物共重合体水素添加物を主成分とし、不飽和カルボン酸無水物モノマーとその開環物の含有量が0.01重量%以下であることを特徴とする接着剤組成物がポリエステルとポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン及び金属に対して適度な接着力を発現することを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は以下の[1]〜[8]で特定される。
[1] 不飽和ジカルボン酸無水物及び/又はその開環物のほとんど全部がグラフトした、ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物−ビニル芳香族化合物トリブロック共重合体の水素添加物を主成分とすることを特徴とするポリエステル用接着剤組成物。
[2] 前記トリブロック共重合体の水素添加物にグラフトした不飽和ジカルボン酸無水物及びその開環物の含有量が0.1〜15重量%である[1]記載のポリエステル用接着剤組成物。
[3] 未反応不飽和カルボン酸無水物及びその開環物の含有量が0.01重量%以下である[1]記載のポリエステル用接着剤組成物。
[4] 前記トリブロック共重合体の水素添加物を主成分とし、これを有機溶剤に溶解させてなる[1]記載のポリエステル用接着剤組成物。
[5] ポリエステルとポリオレフィン、またはポリエステルと金属との接着に用いる[4]記載のポリエステル用接着剤組成物。
記載のポリエステル用接着剤組成物。
[6] 前記ポリオレフィンがポリプロピレンまたはポリエチレンである[5]記載のポリエステル用接着剤組成物。
[7] 前記金属がアルミニウム箔である[5]記載のポリエステル用接着剤組成物。
[8] 有機溶剤が、芳香族炭化水素、脂環族炭化水素、脂肪族炭化水素若しくはこれらの混合物、又は、これらの良溶媒とエステル類若しくはケトン系溶媒からなる貧溶媒との混合物ある[4]記載のポリエステル用接着剤組成物。
本発明のポリエステル用接着剤組成物は、ポリエステルとPPやPE等のポリオレフィン、及び、ポリエステルとアルミニウム箔等の金属との接着性に優れている。このため、食品や医薬品の容器、包装、容器用蓋材として使用する場合に有用である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で使用するビニル芳香族化合物−共役ジエン−ビニル芳香族化合物トリブロック共重合体の水素添加物としては、ビニル芳香族化合物としてスチレンを共役ジエンとしてブタジエンを用いて製造するSEBS、ブタジエンの替わりにイソプレンを用いて製造するSEPS等を挙げることができる。スチレン−共役ジエン−スチレントリブロック共重合体の水素添加物は、例えば、特開昭45−20504号公報、特公昭48−3555号公報等に記載されている方法によって製造されるものを挙げることができる。具体的には、市販品としてクレイトンG1652、1657(シェル化(株)製)、タフテックH1052、H1041(旭化成(株)製)、セプトン2002、2007(クラレ(株)製)等を挙げることができる。
ビニル芳香族化合物−共役ジエン−ビニル芳香族化合物トリブロック共重合体のスチレン含有量は5〜50重量%が好ましい。更に好ましくは10〜30重量%である。スチレン含有量が50重量%を越えると、ポリオレフィンとの接着性が低下し、5重量%未満になると、被着体に塗布後乾燥した接着層のタック性が大きくなりハンドリングが難しくなる。
また、ビニル芳香族化合物−共役ジエン−ビニル芳香族化合物トリブロック共重合体の水素添加物のMFR(ASTM D1238に準じて230℃測定)は0.1〜200g/10分が好ましく、更に好ましくは1〜100g/10分である。
ビニル芳香族化合物―共役ジエン化合物−ビニル芳香族化合物トリブロック共重合体の水素添加物にグラフトする不飽和ジカルボン酸無水物の具体的な例としては、無水マレイン酸、無水ハイミック酸、4−メチルシクロヘキセ−4−エン−1,2−ジカルボン酸無水物、ビシクロ[2.2.2]オクト−5−エン−2,3−ジカルボン酸無水物、1,2,3,4,5,8,9,10−オクタヒドロナフタレン−2,3−ジカルボン酸無水物、2−オクタ−1,3−ジケトスピロ[4.4]ノン−7−エン、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボン酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物、x−メチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボン酸無水物、x−メチル−ノルボルネン−5−エン−2,3−ジカルボン酸無水物、ノルボルン−5−エン−2,3−ジカルボン酸無水物などを挙げることができる。不飽和ジカルボン無水物の中では、特に無水マレイン酸または無水ハイミック酸が好ましい。勿論、必要に応じてこれらの不飽和ジカルボン酸無水物の開環物も使用することができる。また、上記不飽和カルボン酸無水物を2種以上組み合せて使用することもできるし、不飽和ジカルボン酸無水物と不飽和ジカルボン酸無水物の開環物を組み合わせて使用することもできる。
ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物−ビニル芳香族化合物トリブロック共重合体の水素添加物にグラフトした不飽和ジカルボン酸無水物とその開環物の含有量は通常、0.05〜15重量%、好ましくは0.1〜10重量%、さらに好ましくは0.1〜3重量%である。グラフト量が上記範囲にある場合、均一なグラフト反応が行われ、優れた接着性を有する樹脂組成物を得ることができる。
不飽和ジカルボン酸無水物及び/又はその開環物を、変性用原料樹脂であるビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物−ビニル芳香族化合物トリブロック共重合体の水素添加物にグラフトさせるには、従来公知の種々の方法を採用することができる。例えば、ビニル芳香族化合物―共役ジエン化合物共重合体水素添加物をトルエン、キシレン等溶媒に溶解し、そこに不飽和ジカルボン酸無水物を添加してグラフト反応させる方法、あるいは、押出機を使用して、ビニル芳香族化合物―共役ジエン化合物共重合体水素添加物を溶融し、そこに不飽和ジカルボン酸無水物を添加してグラフト反応させる方法等が挙げられる。いずれの場合にも前記不飽和カルボン酸無水物を効率よくグラフト共重合させるためには、ラジカル開始剤の存在下にグラフト反応を実施することが好ましい。グラフト反応は、通常60〜350℃の条件で行われる。ラジカル開始剤の使用割合は変性前の樹脂100重量部に対して、通常0.001〜5重量部の範囲である。
ラジカル開始剤としては、有機ペルオキシドが好ましく、例えばベンゾイルペルオキシド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシドベンゾエート)ヘキシン−3、1,4−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシド、tert−ブチルペルアセテート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2.5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、tert−ブチルペルベンゾエート、tert−ブチルペルフェニルアセテート、tert−ブチルペルイソブチレート、tert−ブチルペル−sec−オクトエート、tert−ブチルペルピバレート、クミルペルピバレートおよびtert−ブチルペルジエチルアセテートなどがあげられる。その他アゾ化合物、例えばアゾビスイソブチロニトリル、ジメチルアゾイソブチレートなどを用いることもできる。
前記トリブロック共重合体の水素添加物等を有機溶剤に溶解、または分散させるための有機溶媒としては、特に限定されないが、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の脂肪族系炭化水素、シクロヘキサン、シクロヘキセン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロへキサン等の脂環族炭化水素、トリクロルエチレン、ジクロルエチレン、クロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素等を挙げることができる。一方、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、プロパンジオール、フェノール等のアルコール、アセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトンペンタノン、ヘキサノン、イソホロン、アセトフェノン等のケトン系溶媒、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ等のセルソルブ類、酢酸メチル、酢酸エチル酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、ギ酸ブチル等のエステル類、等は貧溶剤であるが、前記の良溶剤にこれらの貧溶剤を添加して使用することもできる。これらの中では、脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素類等の良溶剤単品またはこれらの混合物またはこれらの良溶剤とエステル類またはケトン類等の貧溶剤との混合溶剤が環境に対する負荷が小さいという点で好ましい。
不飽和ジカルボン酸無水物とその開環物がグラフトした、ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物−ビニル芳香族化合物トリブロック共重合体の水素添加物中に多量の不飽和ジカルボン酸無水物やその開環物が残留すると剥離強度が低下して適度な強度を発現させることができない。このため、不飽和ジカルボン酸無水物やその開環物である未反応モノマーの残留量が多い場合はメタノールやアセトン等で洗浄除去することが望ましい。未反応モノマーの残留量は0.01重量%以下が好ましく、更に好ましくは0.005重量%以下である。
また、溶剤を用いてグラフト変性すると、不飽和ジカルボン酸無水物やその開環物が付加した溶剤が生成し、この付加物が残留すると、やはり、剥離強度が低下する。このため、付加物が多く生成する場合は、メタノールやアセトン等で洗浄除去することが望ましい。不飽和ジカルボン無水物が付加した溶剤の残留量は0.02重量%以下が好ましく、更に好ましくは、0.01重量%以下である。
本発明の接着剤組成物には本発明の目的を損なわない範囲で公知のプロセス安定剤、耐熱安定剤、耐熱老化剤、オレフィン系エラストマー、ゴム成分、樹脂等の有機物;フィラー等の無機物などを添加することができる。
以上説明した本発明の接着剤組成物は、ポリエステルとポリオレフィン、あるいはポリエステルと金属とを接着する接着剤、として好適に使用出来る。
[実施例]
以下、実施例及び比較例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[評価方法]
〔塗布、乾燥、接着〕
剥離試験に使用した20μmPETフィルム、300μmPPシート、300μmLLDPEシート、20μアルミニウム箔はバーコーターo.14で変性樹脂溶液を塗布した。溶剤を風乾させた。塗布したフィルムまたはアルミニウム箔を巾25mmにカットした。5点式ヒートシーラーの上段のみを加熱し、300μm厚、巾25mmの、PPシート、L−LDPEシートまたはアルミニウム箔は塗布面を上にして置き、その上に塗布面が下になるようPETフィルムを重ね、100〜180℃、1kg/cm、5秒の条件でヒートシールした。
〔剥離強度の測定〕
ヒートシールした接着体の中心部を巾15mmに切り出した。島津製オートクーラフを使用して、剥離角度180°、剥離速度100mm/minで剥離を行った。ヒートシール部5点の内、3点の剥離強度を測定し平均値をもとめた。
[合成例1]
グラフト変性用樹脂としてスチレン含量30モル%、密度930kg/m、重量平均分子量48,000のポリスチレン−エチレン・プロピレンコポリマー−ポリスチレントリブロック共重合体の水素添加物(ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレントリブロック共重合体水素添加物、SEPS)を使用した。スチレン−エチレン・プロピレン−スチレンブロック共重合体80g、トルエン320gを1リットルオートクレーブに充填した。オートクレーブ内を窒素置換した後、165℃に加熱、撹拌して樹脂を溶解した。165℃に保持して、トルエンで等量に稀釈した無水マレイン酸2.4g、トルエンで等量に稀釈したジターシャリーブチルパーオキサイド1.2gを4時間かけて滴下した。後反応として165℃、2時間加熱、撹拌した。
得られた樹脂の重量平均分子量は65,000であった。
得られた無水マレイン酸グラフトポリマーをアセトンで洗浄、ロ過の操作を3回繰り返し、その後乾燥させて無水マレイン酸グラフト量、および、無水マレイン酸付加トルエン、未反応の無水マレイン酸を分析したその結果を表1に記した。
[合成例2]
ポリスチレン−エチレン・プロピレンコポリマー−ポリスチレントリブロック共重合体100重量部に対し、無水マレイン酸1.2重量部、有機過酸化物(パーへキシン25B、日本油脂製)を0.2重量部加え、充分混合した後、2軸押出機(日本フ゜ラコン社製、30mm押出機、L/D=42、同方向回転、ベント2箇所設置、0.08MPaにベントを減圧)を用いて、押出温度220℃、回転数500回転/分、押出量50kg/時間で押出変性を行った。押出変性品の重量平均分子量は51,000であった。無水マレイン酸グラフト量、および、未反応の無水マレイン酸は表1に記した。
[合成例3]
ポリスチレン−エチレン・プロピレンコポリマー−ポリスチレントリブロック共重合体100重量部に対し、無水マレイン酸1.2重量部、有機過酸化物(パーへキシン25B、日本油脂製)を0.2重量部加え、充分混合した後、2軸押出機(日本フ゜ラコン社製、30mm押出機、L/D=42、同方向回転、ベント無し)を用いて、押出温度200℃、回転数500回転/分、押出量20kg/時間で押出変性を行った。押出変性品の重量平均分子量は51,800であった。無水マレイン酸グラフト量、および、未反応の無水マレイン酸の量は表1に記した。
[合成例4]
ポリスチレン−エチレン・プロピレンコポリマー−ポリスチレントリブロック共重合体100重量部に対し、無水マレイン酸1.0重量部、有機過酸化物(パーへキシン25B、日本油脂製)を0.20重量部加え、充分混合した後、2軸押出機(日本プラコン社製、30mm押出機、L/D=42、同方向回転、ベント2箇所設置、0.08MPaにベントを減圧)を用いて、押出温度220℃、回転数500回転/分、押出量20kg/時間で押出変性を行った。押出変性品の重量平均分子量は50,000であった。無水マレイン酸グラフト量、および、未反応の無水マレイン酸は表1に記した。
合成例1得られた無水マレイン酸グラフトポリマーをポリマーをトルエン中に20重量%で添加、加熱、撹拌により再溶解し、接着剤組成物を得た。前記の方法でPETフィルムとPPシートに塗布、風乾後、PETフィルムとPPシートを100℃から180℃でヒートシールして剥離強度を測定し、表2に示した。
合成例1で得られた無水マレイン酸グラフトポリマーをトルエン中に20重量%で添加、加熱、撹拌により再溶解し、接着剤組成物溶液を得た。前記の方法でPETフィルムとLLDPEシートに塗布、風乾後、PETフィルムとLLDPEシートを100℃から180℃でヒートシールして剥離強度を測定し、表2に示した。
合成例1で得られた無水マレイン酸グラフトポリマーをトルエン中に20重量%で添加、加熱、撹拌により再溶解し、接着剤組成物溶液を得た。前記の方法でPETフィルムとLLDPEシートに塗布、風乾後、PETフィルムとアルミニウム箔を100℃から180℃でヒートシールして剥離強度を測定し、表2に示した。
合成例2で得られた無水マレイン酸グラフトポリマーをトルエン中に20重量%で添加、加熱、撹拌により再溶解し、接着剤組成物溶液を得た。前記の方法でPETフィルムとLLDPEシートに塗布、風乾後、PETフィルムとPPシートを100℃から180℃でヒートシールして剥離強度を測定し、表2に示した。
合成例2で得られた無水マレイン酸グラフトポリマーをトルエン中に20重量%で添加、加熱、撹拌により再溶解し、接着剤組成物溶液を得た。前記の方法でPETフィルムとLLDPEシートに塗布、風乾後、PETフィルムとLLDPEシートを100℃から180℃でヒートシールし、剥離強度を測定して表2に示した。
合成例2で得られた無水マレイン酸グラフトポリマーをトルエン中に20重量%で添加、加熱、撹拌により再溶解し、接着剤組成物溶液を得た。前記の方法でPETフィルムとLLDPEシートに塗布、風乾後、PETフィルムとアルミニウム箔を100℃から180℃でヒートシールして剥離強度を測定し、表2に示した。
合成例4で得られた無水マレイン酸グラフトポリマーをトルエン中に20重量%で添加、加熱、撹拌により再溶解し、接着剤組成物溶液を得た。前記の方法でPETフィルムとLLDPEシートに塗布、風乾後、PETフィルムとPPシートを100℃から180℃でヒートシールして剥離強度を測定し、表2に示した。
[比較例1]
合成例1で使用した原料であるポリスチレン−エチレン・プロピレンコポリマー−ポリスチレントリブロック共重合体をそのまま使用した以外は、実施例1と同じ方法でPETフィルムとPPシートをヒートシールして剥離強度を測定し、表2に示した。
[比較例2]
合成例3で得られた無水マレイン酸グラフトポリマーをそのまま使用した以外は、実施例2と同じ方法でPETフィルムとLLDPEシートをヒートシールし、剥離強度を測定して表2に示した。
[比較例3]
合成例3で得られた無水マレイン酸グラフトポリマーをそのまま使用した以外は、実施例2と同じ方法でPETフィルムとアルミニウム箔をヒートシールし、剥離強度を測定して表2に示した。
Figure 2005239812
Figure 2005239812
本発明の容器蓋材用の接着剤組成物は、ポリオレフィンと金属の両方に対する適度な接着性を発現するので、ポリオレフィンと金属、特に金属とポリエチレン、若しくはポリプロピレンとの接着の有用である。また、容器蓋材として使用する場合、アルミおよびインキ塗布アルミ、または部分インキ塗布アルミいずれにも接着性に優れるため様々な容器蓋材用接着剤として有用である。

Claims (8)

  1. 不飽和ジカルボン酸無水物及び/又はその開環物のほとんど全部がグラフトした、ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物−ビニル芳香族化合物トリブロック共重合体の水素添加物を主成分とすることを特徴とするポリエステル用接着剤組成物。
  2. 前記トリブロック共重合体の水素添加物にグラフトした不飽和ジカルボン酸無水物及びその開環物の含有量が0.1〜15重量%である請求項1記載のポリエステル用接着剤組成物。
  3. 未反応不飽和カルボン酸無水物及びその開環物の含有量が0.01重量%以下である請求項1記載のポリエステル用接着剤組成物。
  4. 前記トリブロック共重合体の水素添加物を主成分とし、これを有機溶剤に溶解させてなる請求項1記載のポリエステル用接着剤組成物。
  5. ポリエステルとポリオレフィン、またはポリエステルと金属との接着に用いる請求項4記載のポリエステル用接着剤組成物。
  6. 前記ポリオレフィンがポリプロピレンまたはポリエチレンである請求項5載のポリエステル用接着剤組成物。
  7. 前記金属がアルミニウム箔である請求項5記載のポリエステル用接着剤組成物。
  8. 有機溶剤が、芳香族炭化水素、脂環族炭化水素、脂肪族炭化水素若しくはこれらの混合物、または、これらの良溶媒とエステル類もしくはケトン系溶媒からなる貧溶媒との混合物である請求項4記載のポリエステル用接着剤組成物。
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