JP2005236053A - プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 アッシングの際のウェハ処理室のダメージ、それによるパーティクル発生を防止する。
【解決手段】 プラズマを発生させるウェハ処理室1でウェハ11上のレジストをアッシングする際に、プラズマ発生用ガス供給系10a,デポジットガス供給系10b,マスフローコントローラー15によって、プラズマ発生用ガスに、レジストのアッシング時に発生するデポジット成分の内の少なくとも1種を含んだデポジットガス(例えばCO,CHなど)を添加する。これにより、デポジット成分をウェハ処理室1内面に積極的に堆積させて、当該ウェハ処理室1内面をプラズマから保護することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は半導体装置を製造するためのプラズマ処理方法およびプラズマ処理装置に関し、特にウェハ処理の前工程でアッシングなどを行うプラズマ処理方法およびプラズマ処理装置に関する。
近年、アッシングに、ESC(静電チャック:Electro−static Chack)等の技術が使用されており、設備価格が高騰する傾向にある。そのため高スループットが求められ、アッシング速度を上げるために、マイクロ波が2000W以上で使用されることもある。また、半導体装置の配線等にCuの使用が増えてきており、Cuの酸化を防止するために、アッシングの低温処理が必要になってきている。たとえば、従来はステージ温度200℃以上の高温度領域で行なわれていたアッシングを、Cuを使用するにあたって100℃以下の低温領域で行うことが要求される。しかし低温領域ではアッシング速度は低下する傾向にあるので、アッシング速度を上げるために、マイクロ波の電力を上げることが必要になってきている。
エッチングやアッシング(以下、単にアッシングという)を行うプラズマ処理について図面を参照しながら説明する。
図7(a)に示すように、プラズマ処理装置のウェハ処理室1は上部と下部とで水平方向の断面積が段状に異なっており、断面積がより大きい下部処理室2にステージを兼ねた下部電極3が配置され、上部処理室4に石英天板5とマイクロ波を供給する導波管6とが配置されている。7,8は下部電極3に接続した高周波電源、マッチングボックスである。9,10は排気系、給気系である。
アッシングの際には、レジストが形成されたウェハ11を下部電極3上に設置し、排気系9より排気し、給気系10を通じてプラズマ発生用ガスとしてのOを供給しながら、導波管6を通じてマイクロ波(2.45GHz)を供給し、下部電極3に高周波電源7よりRF電力(13.56MHz)を供給することにより、ウェハ処理室1内でOプラズマを発生させる。プロセス条件は以下に示す通りである。
・マイクロ波電力 2000W
・RF電力 100W
・O 330sccm
・圧力 30Pa
・ステージ温度 30℃
一般にプラズマ処理装置においては、プラズマに晒されることによってウェハ処理室の内面がダメージを受け、パーティクルが発生する。近年ではOプラズマにフッ素系のガスを添加してアッシングを行う場合もあり(例えば、特許文献1参照)、ウェハ処理室がダメージを受け易い。このため、パーティクルの発生を防止するために、チャンバーパーツにアルマイトを使用することが提案されている(例えば特許文献2参照)。
上記したウェハ処理室1でも、図7(b)に示すように、上部処理室4,下部処理室3を構成する壁体1aはアルミニウムで形成され、この壁体1aをプラズマから保護するために内面にアルマイトからなる被膜1bが形成されている。
特開2000−12521号公報 特開平10−50663号公報
しかしながら、上記したような壁構造であっても、プラズマに晒され続けることによってアルマイト被膜1b自体がダメージを受け、下地のアルミニウム壁体1aがプラズマに暴露される結果、パーティクルが発生する。Oラジカル12がアルマイト被膜1bに衝突してクラック1cを発生させ、また発生したクラック1cを広げ、それより露出したアルミニウム壁体1aやアルマイト被膜1bの剥がれを生起するのである。
プラズマにフッ素系のガスを添加してアッシングを行う場合には、アルマイト被膜1bのダメージが更に進行し易くなる傾向がある。またマイクロ波を高い領域で使用するウェハ処理室では、特にプラズマ密度の高い部分でOラジカルのエネルギーが高くなり、ダメージが大きくなる。表面波プラズマ方式を用いるウェハ処理室では、上部処理室でプラズマ密度が高くなり、ダメージが大きくなる。
被アッシング膜であるウェハ上のレジストはCやHなどの元素で構成されており、アッシング時には、これらCやHなどのデポジット成分がプラズマ中に供給され、ウェハ処理室の内面に堆積してプラズマから保護することになる。しかしアッシングが進行してレジストが減少してくると、プラズマ中へのデポジット成分の供給が減少して、ウェハ処理室の内面への堆積量が減少し、ウェハ処理室がダメージを受けるようになる。
半導体装置の製造において、パーティクルは大きな阻害要因の一つであり、歩留の低下をもたらすため、依然としてパーティクルの発生防止が課題となっている。
上記課題を解決するために、本発明のプラズマ処理方法およびプラズマ処理装置は、デポジット成分を含んだデポジットガスをプラズマ発生用ガスに添加することにより、前記デポジット成分をウェハ処理室内面に積極的に堆積させ、ウェハ処理室内面をプラズマから保護するものである。
すなわち本発明のプラズマ処理方法は、被処理基板上のレジストをアッシングするプラズマ処理方法であって、前記レジストのアッシング時に発生するデポジット成分の内の少なくとも1種を含んだデポジットガスをプラズマ発生用ガスに添加してアッシングを行う
ことを特徴とする。
デポジットガスの添加は、レジストあるいはそれから発生するデポジット成分が予め決めた量より減少した後に行ってもよい。
プラズマ中のデポジット成分をモニタリングし、一定量に維持するようにデポジットガスの添加量を制御してもよい。
デポジット成分のモニタリングは、発光強度を測定することにより行うことができる。
アッシング速度とデポジットガスの添加量との関係を予め求め、モニタリングしつつ添加するデポジットガスの添加量からアッシング速度を求め、求めたアッシング速度とアッシング時間とからアッシング量を算出し、このアッシング量が設定値を超えた時にアッシングを終了するようにしてもよい。
デポジットガスは、CwHxOyNz(w、x、y、zは0または正数)からなるものを用いることができる。
また本発明のプラズマ処理装置は、被処理基板上のレジストをアッシングするプラズマ処理装置であって、前記レジストのアッシング時に発生するデポジット成分の内の少なくとも1種を含んだデポジットガスをプラズマ発生用ガスに添加するガス供給手段と、プラズマ中の前記デポジット成分の発光強度を検出する検出器と、前記デポジット成分の発光強度と前記デポジットガスの添加量との関係が予め入力され、前記検出器で検出された発光強度に応じて前記ガス供給手段によるデポジットガスの添加量を決定し制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
アッシング速度とデポジットガスの添加量との関係が予め入力され、制御手段で決定されたデポジットガスの添加量からアッシング速度を求め、求めたアッシング速度とアッシング時間とからアッシング量を算出するアッシング量演算手段を備えることもできる。
本発明のプラズマ処理方法およびプラズマ処理装置は、デポジット成分を含んだデポジットガスをプラズマ発生用ガスに添加する構成を有することにより、レジストからのデポジット成分の発生が減少してもデポジットガスで補なって、デポジット成分をウェハ処理室内面に堆積させることができ、ウェハ処理室内面をプラズマから保護できる。よってウェハ処理室のダメージを防止し、パーティクルの発生を防止できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1におけるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。
図1(a)に示すように、プラズマ処理装置は先に図7を用いて説明した従来のものとほぼ同様の構成を有しており、ウェハ処理室1は上部と下部とで水平方向の断面積が段状に異なっており、断面積がより大きい下部処理室2にステージを兼ねた下部電極3が配置され、上部処理室4に石英天板5とマイクロ波を供給する導波管6とが配置されている。7,8は下部電極3に接続した高周波電源、マッチングボックスである。9,10は排気系、給気系である。
このプラズマ処理装置が従来のものと相違するのは、給気系10に、プラズマ発生用ガス供給系10aとデポジットガス供給系10bと各系のガス流量を制御するマスフローコントローラー15とが設けられている点である。またウェハ処理室1(ここでは下部処理室2)に、下部電極3の上面よりやや高い位置で開口したビューポート13が貫通形成され、このビューポート13を通じてウェハ処理室1内の発光を検出する分光器14が設置されている点である。
図1(b)に示すように、ウェハ処理室1の上部処理室4,下部処理室2を構成する壁体1aはアルミニウムで形成されており、この壁体1aをプラズマから保護するアルマイトの被膜1bが内面に形成されている。
上記プラズマ処理装置において、レジストが形成されたウェハ11を下部電極3上に設置し、排気系9より排気し、給気系10を通じてプラズマ発生用ガス(アッシングガス)としてのOを供給しながら、導波管6を通じてマイクロ波(2.45GHz)を供給し、下部電極3に高周波電源7よりRF電力(13.56MHz)を供給することにより、ウェハ処理室1内でOプラズマを発生させ、ウェハ11上のレジストをアッシングする。
図2はウェハ11のアッシングを説明する断面図である。図2(a)に示すように、半導体基板303表面の酸化膜302上のレジスト301は、アッシング開始時には、酸化膜302に開口部302aを形成するために用いられた開口部301aが一定幅で開口した状態にある。アッシングが進行するにしたがって、レジスト301は、図2(b)に示すように厚みが減じられるとともに開口部に臨んだ内周上端ほど減じられた状態となり、図2(c)に示すように酸化膜302の上面の一部にのみ突起状に残留する状態を経て、完全に除去される。
その際に給気系10により、レジストから供給されるデポジット成分の内の少なくとも1種を含んだデポジット性のガス(以下、デポジットガスという)、ここではCO、をOに対して添加してウェハ処理室1に供給する。プロセス条件は以下に示す通りである。
・マイクロ波電力 2000W
・RF電力 100W
・O 300sccm
・CO 30sccm
・圧力 30Pa
・ステージ温度 30℃
このプラズマ処理方法によれば、アッシング開始時には、被アッシング膜であるレジストがアッシングされるに伴ってCやHなどのデポジット成分がプラズマ中に供給され、図1(c)に示すように、ウェハ処理室1の側壁などの内面にデポジット物16として堆積する。
アッシングが進行するにしたがってレジストが減少し、プラズマ中へのデポジット成分の供給が減少するが、添加したデポジットガスがその減少を補ない、ウェハ処理室1内面へのデポジット物16の堆積は維持される。なおデポジットガスは、レジストから供給されるデポジット成分の内の少なくとも1種を含んだガスであれば特に制限なく使用することができ、たとえばCwHxOyNz(w、x、y、zは0または正数)で示されるガス、具体的にはCO、CO、CHなどを使用可能である。含有するデポジット成分をレジストから供給されるものに限定したのはウェハ11への影響を防ぐためである。Cはレジストに含まれており、その他の成分であるO、H、Nはガスとして排出されるか、もしくは、Cと結合してデポジット物として堆積する。
このようにしてウェハ処理室1内面がデポジット物16で覆われるため、Oラジカル12が直接にアルマイト被膜1bやアルミニウム壁体1aに衝突することはなく、これらアルマイト被膜1b,アルミニウム壁体1a,およびアルミニウムの化合物(たとえばアルミニウム酸化物)のパーティクルの発生は防止される。よって、レジストの下地を特に考慮する必要はなく、これまで層間絶縁膜に使用されてきたSIO系のFSGやTEOSの他、今後の使用増が予想されるLow−kと呼ばれる絶縁膜などでのレジストアッシング等の用途にも利用できる。
別法として、アッシング開始時はO単ガスでアッシングを行い(STEP1)、レジストから供給されるデポジット成分量が減少してきた時点で、Oにデポジットガスを添加した混合ガスに切り替えてアッシングを行う(STEP2)ようにしてもよい。
その際には、図2に示したレジスト301からのデポジット成分の供給量が減るタイミングで、すなわち図2(b)の状態から図2(c)の状態に移行するタイミングで、O単ガスを用いるSTEP1からOにデポジットガスを添加するSTEP2に切り替えるのである。具体的には、デポジット成分(たとえば炭素)に対応する発光強度を分光器14でモニターし、発光強度が予め決めた量より減少した時点で切り替える。プロセス条件を以下に示す。
STEP1
・マイクロ波電力 2000W
・RF電力 100W
・O 330sccm
・圧力 30Pa
・ステージ温度 30℃
STEP2
・マイクロ波電力 2000W
・RF電力 100W
・O 300sccm
・CO 30sccm
・圧力 30Pa
・ステージ温度 30℃
この第2のプラズマ処理方法は、COなどのデポジットガスを添加した時にアッシング速度が低下するのを防ぐものである。アッシングが殆ど行われていない時(STEP2)のみデポジットガスを供給し、アッシング中(STEP1)にはデポジットガスは供給しないので、アッシング速度が低下することはなく、スループットの低下を最小限に抑えることができる。
(実施形態2)
図3は本発明の実施形態2におけるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。
このプラズマ処理装置は、実施形態1で説明したのと同様のウェハ処理室1を備えている。さらに、分光器14の出力を受けて給気系10を制御する制御装置17が設置されている。制御装置17は、分光器14の検出結果に基づいてデポジットガスの添加量を演算するガス添加量演算装置18と、ガス添加量演算装置18の出力を受けてアッシング量を演算するアッシング量演算装置19とを備えている。
上記構成により、プラズマ中のデポジット成分の発光強度が分光器14で常時モニタリングされ、分光器14の出力を受けたガス添加量演算装置18で、プラズマ中に常に一定量のデポジット成分が存在するようにデポジットガスの添加量が演算され、演算結果がマスフローコントローラー15とアッシング量演算装置19とに出力される。
詳細には、アッシング処理を開始すると、プラズマ中のデポジット成分(例えばC)の発光強度が分光器14で検知され、その結果がガス添加量演算装置18へ出力される。ガス添加量演算装置18には、予備試験で求められた添加ガス流量yとガスの発光強度xとの関係式:y=f1(x)が予め入力されていて、たとえば発光強度x=aと検知された時には、一定量のデポジット成分(発光強度を検知したのと同一成分)を存在させるように添加ガス流量b=f1(a)と演算され、演算結果がマスフローコントローラー15へ出力されると同時に、アッシング量演算装置19へ出力される。
図4(a)はガス(デポジット成分)の発光強度xと添加ガス流量yとの関係を表すグラフである。発光強度xはデポジット成分量に比例しているので、プラズマ中に常に一定量のデポジット成分を存在させるために、発光強度xが小さくなるに比例して添加ガス流量yが大きく決定される一方で、添加ガス流量yに上限が決められていることを示している。
ガス添加量演算装置18の演算結果を受けたマスフローコントローラー15においては、添加ガス流量bとなるように、プラズマ発生用ガス供給系10aとデポジットガス供給系10bとが流量制御される。
一方、アッシング量演算装置19においては、予備試験で求められた添加ガス流量yとアッシング速度sとの関係式:s=f2(y)と、アッシング速度sを時間積分するアッシング量cの演算式:c=∫f2(y)Δtとが予め入力されていて、ガス添加量演算装置18の演算結果に基づいてアッシング速度sが演算され、続いてアッシング量cが演算される。
図4(b)は添加ガス流量yとアッシング速度sとの関係を表すグラフであり、添加ガス流量yが大きくなるに比例してアッシング速度sが小さくなることを示している。
これらの一連の動作がΔt毎に繰り返され、トータルのアッシング量c(t+Δt)=c(t)+∫f2(x)Δtが演算される。そして、アッシング量c(t+Δt)の演算値が予め決められた設定値dを超えた時点で、アッシングが完了したと判断され、アッシング処理が停止される。プロセス条件を以下に示す。
・マイクロ波電力 2000W
・RF電力 100W
・O 300sccm
・CO 0〜30sccm
・圧力 30Pa
・ステージ温度 30℃
図5は上記プロセス条件におけるガスの発光強度と添加ガス流量の関係を示すグラフである。ガスの発光強度が小さくなるに比例して添加ガス流量が0〜30sccmに増大される。30sccmが添加ガス流量の最大値と決められていて、発光強度がさらに小さくなっても30sccmを超える値は採用されない。
このプラズマ処理方法では、ウェハ処理室1内に導入されるOガスとデポジットガスとの比率は常に異なる。各ガスの比率が異なると、アッシング速度が推定しにくく、アッシング時間を長めに設定する必要があるので、それを回避するためにアッシング量演算装置19が利用されている。アッシング量演算装置19に予めアッシング量dを設定するだけで、必要十分なアッシング時間でアッシング処理を完了することができ、スループットの低下を最小限に抑えることができる。
つまりこの第3のプラズマ処理方法は、分光器14の出力を受けて、デポジット成分が一定になるようにガス添加量演算装置18でガス添加流量を演算し、演算結果に基づいてデポジットガスを添加するとともに、同演算結果を用いてアッシング量演算装置19でアッシング量を演算し、算出されたアッシング量が設定値を超えた時点でアッシングを完了させるものであり、ウェハ処理室1の内面を保護しながら、必要最低限のアッシング時間で自動的にアッシング処理を行い、スループットの低下を最小限に抑えることができる。種々の工程、ウェハプロセスに対してプロセス毎にアッシングレシピを設定する必要がないので、マンコストも削減できる。
図6にアッシング対象の半導体装置の代表的構造を示す。
図6(a)はアイソレーションパターンを示し、半導体基板303の表面に形成された酸化膜302の上にレジスト301が設けられ、このレジスト301の開口部301aによって、酸化膜302を貫通して半導体基板303の上層部分にわたる開口部302a,303aが形成されている。
図6(b)はゲート電極を示し、半導体基板303の上にポリシリコン膜305,タングステン膜304がこの順に積層され、これらポリシリコン膜305,タングステン膜304がその上に形成されたレジスト301をマスクとしてパターニングされている。
図6(c)はコンタクトホールを示し、半導体基板303の表面に形成された酸化膜302の上にレジスト301が設けられ、このレジスト301の開口部301aに対応する開口部302aが酸化膜302に貫通形成されている。
このような種々の構造をアッシングする場合、被アッシング膜たるレジスト301から発生するCなどのデポジット成分量も異なるが、第3のプラズマ処理方法によれば、デポジットガスを自動的に適当量だけ添加してウェハ処理室1の内面を保護することができる。
なお、上記した各実施形態ではプラズマ発生用ガスとしてO単ガスを例示したが、OガスにCFガス等を添加した混合ガスなども使用可能である。
本発明のプラズマ処理方法および処理装置は、アッシングの際にウェハ処理室にダメージを与えない方法および装置として有用である。
本発明の実施形態1におけるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図 図1あるいは他のプラズマ処理装置でウェハ上のレジストがアッシングされる状態を示す断面図 本発明の実施形態2におけるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図 図3のプラズマ処理装置で利用する(a)デポジット成分たるガスの発光強度と添加ガス流量との関係を表すグラフ、および、(b)添加ガス流量とアッシング速度との関係を表すグラフ 図3のプラズマ処理装置における特定のプロセス条件でのガスの発光強度と添加ガス流量の関係を示すグラフ アッシング対象である従来の半導体構造を示す断面図 従来のプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図
符号の説明
1 ウェハ処理室
1a 壁体
1b 被膜
3 下部電極
10 給気系
10a プラズマ発生用ガス供給系
10b デポジットガス供給系
11 ウェハ
12 Oラジカル
14 分光器
15 マスフローコントローラー
16 デポジット物
17 制御装置
18 ガス添加量演算装置
19 アッシング量演算装置
301 レジスト
303 半導体基板

Claims (8)

  1. 被処理基板上のレジストをアッシングするプラズマ処理方法であって、前記レジストのアッシング時に発生するデポジット成分の内の少なくとも1種を含んだデポジットガスをプラズマ発生用ガスに添加してアッシングを行うプラズマ処理方法。
  2. デポジットガスの添加は、レジストあるいはそれから発生するデポジット成分が予め決めた量より減少した後に行う請求項1記載のプラズマ処理方法。
  3. プラズマ中のデポジット成分をモニタリングし、一定量に維持するようにデポジットガスの添加量を制御する請求項1または請求項2のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  4. デポジット成分のモニタリングは、発光強度を測定することにより行う請求項3記載のプラズマ処理方法。
  5. アッシング速度とデポジットガスの添加量との関係を予め求め、モニタリングしつつ添加するデポジットガスの添加量からアッシング速度を求め、求めたアッシング速度とアッシング時間とからアッシング量を算出し、このアッシング量が設定値を超えた時にアッシングを終了する請求項3または請求項4のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  6. デポジットガスは、CwHxOyNz(w、x、y、zは0または正数)からなる請求項1から請求項5のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  7. 被処理基板上のレジストをアッシングするプラズマ処理装置であって、前記レジストのアッシング時に発生するデポジット成分の内の少なくとも1種を含んだデポジットガスをプラズマ発生用ガスに添加するガス供給手段と、プラズマ中の前記デポジット成分の発光強度を検出する検出器と、前記デポジット成分の発光強度と前記デポジットガスの添加量との関係が予め入力され、前記検出器で検出された発光強度に応じて前記ガス供給手段によるデポジットガスの添加量を決定し制御する制御手段とを備えたプラズマ処理装置。
  8. アッシング速度とデポジットガスの添加量との関係が予め入力され、制御手段で決定されたデポジットガスの添加量からアッシング速度を求め、求めたアッシング速度とアッシング時間とからアッシング量を算出するアッシング量演算手段を備えた請求項7記載のプラズマ処理装置。
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