JP2005235441A - コネクタ一体型ケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】ケーブルとその両端のコネクタにおける電磁シールド性を容易に向上し、且つ取り扱いに便利なコネクタ一体型ケーブルを提供する。
【解決手段】ケーブル体1の両端のコネクタ3,5の筐体125を導電部材で構成し、接地用端子121によりケーブル体1の電磁シールド用のグランド部123と各コネクタ3,5の筐体125とを接続する。両方のコネクタ3,5の筐体125が、ケーブル体1のグランド部123を通じて常に同電位に設定され、各コネクタ3,5の筐体125を車体のシャーシ等のグランド部123に接続すれば、両方のコネクタ3,5の筐体125及びケーブル体1のグランド部123を容易にグランド電位に保つことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、コネクタ一体型ケーブル及びそれに関連する技術に関するものである。
車内LANシステムにおいて、複数のデータ送受信装置をケーブルで接続して相互に通信を行うことが行われている。
この場合のケーブルとしては、電磁シールドを施したSTP(Shielded Twist Pair)ケーブルや同軸ケーブルが使用されたり、高調波抑制フィルタで不要放射の低減を図っている。このようにして車内LANを構成することで、高い通信品質を確保するとともに、不要電磁波の放射を低減することができる。
ここで、高調波抑制フィルタは、高調波次数に共振するリアクトルとコンデンサの直列回路をつくり、該当する高調波電流を吸収しようとするものであるが、高調波電流は必ず電源とフィルタ回路の両方にそれぞれの高調波に対するインピーダンスの逆比に従って流れるので、受動フィルタの設置に際しては、発生する高調波電流の大きさとともに電源インピーダンスを正確に把握することが必要となる。また、回路上の接続位置によっては、対象としている機器以外の高調波電流の流入や、電源側に残留している高調波による電流の流入にも配慮が必要となり、取り扱いにくいという問題がある。
また、上述のように単にSTPケーブルや同軸ケーブルを使用する場合、ケーブル内のシールド部をグランド電位に設定することが必要であるが、そのグランド部位についてどのようにグランド電位を確保するかが問題となる。
さらにケーブル内のシールド部をグランド電位に設定しても、両端のコネクタにおいて電磁シールドを確保できなければ、結局はケーブル内に流れる信号へのノイズの混入や、逆にコネクタからのノイズの放射を防止することが困難であるため、両端のコネクタにおける電磁シールド性を以下に安価に確保できるかが問題となる。
そこで、本発明の課題は、ケーブルとその両端のコネクタにおける電磁シールド性を容易に向上し、且つ取り扱いに便利なコネクタ一体型ケーブルを提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、車両内で電気的な信号でデータ伝送を行うケーブル体と、前記ケーブル体の両端にそれぞれ接続されて車載電子機器及び/または車内ネットワークに接続されるコネクタと、を備え、前記各コネクタのケーシングが導電部材で構成され、前記ケーブル体の電磁シールド用のグランド部が前記各コネクタのケーシングに電気的に接続されたものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコネクタ一体型ケーブルであって、前記各コネクタ内に、前記信号の前記ケーブル体を通じた通信を制御する通信回路が内蔵されたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のコネクタ一体型ケーブルであって、前記ケーブル体の電磁シールド用のグランド部が、電線の周囲に形成された半導電層及び/または磁性体を含むものである。
この発明のコネクタ一体型ケーブルは、ケーブル体の両端にコネクタが一体的に形成されているので、コネクタを各種の車載電子機器や車内LANに接続するだけで、ネットワークが容易に構成され便利である。そして、各コネクタのケーシングを導電部材で構成し、且つ接地用端子によりケーブル体の電磁シールド用のグランド部と各コネクタのケーシングとが相互に接続されるので、両方のコネクタのケーシングが、ケーブル体のグランド部を通じて常に同電位に設定される。そして、各コネクタのケーシングを車体のシャーシ等のグランド部位に接続すれば、両方のコネクタのケーシング及びケーブル体のグランド部を容易にグランド電位に保つことが可能であり、これによりコネクタ一体型ケーブルの電磁シールド性を高水準に維持することが可能となる。
特に、各コネクタ内に、前記信号の前記ケーブル体を通じた通信を制御する通信回路が内蔵される場合には、この通信回路を予め電磁シールドした状態で各種の車載電子機器や車内LANに接続することができ便利である。
また、前記ケーブル体の電磁シールド用のグランド部に、電線の周囲に形成された半導電層及び/または磁性体が含まれる場合に、この半導電層及び/または磁性体がコネクタのケーシングに接続されることで、より一層、電磁シールド性が向上する。
図1は本発明の一の実施形態に係るコネクタ一体型ケーブルを示す図である。このコネクタ一体型ケーブルは、図1の如く、電気的な信号でデータ伝送を行うためのケーブル体1と、このケーブル体1の両端に一体的に設けられて各種車載電子機器と接続するためのコネクタ3,5とを備え、この各コネクタ3,5の中にデータ伝送を行うための通信回路7が内蔵されたものであって、特にこの通信回路7の電磁シールドを目的として、図2の如く、各コネクタ3,5の筐体(ケーシング)125として金属パッケージ等の導電部材が適用されるとともに、ケーブル体1としてSTPケーブルまたは同軸ケーブルが適用され、ケーブル体1のグランド部123がコネクタ3,5の筐体125に接続されることで、両コネクタ3,5の筐体125の電位が相互に一致するように構成されるものである。
ケーブル体1は、例えば図3の如く、第1のコネクタ3側から第2のコネクタ5側にデータを送信するための第1のツイストペアケーブル体1aと、逆に第2のコネクタ5側から第1のコネクタ3側にデータを送信するための第2のツイストペアケーブル体1bとが束ねられたものが適用される。
第1のツイストペアケーブル体1aは、STP(Shielded Twisted Pair)ケーブルが適用され、一対の差動信号線101,102がそれぞれ絶縁層103,104によって被覆された状態で束ねられて撚線が形成され、この撚線の周囲に、シールド用のアルペット等の所定の導体膜105、半導電層106、絶縁保護膜107及び被覆材である磁性層107aによって順次被覆されて構成される。
第2のツイストペアケーブル体1bも同様にSTP(Shielded Twisted Pair)ケーブルが適用され、一対の差動信号線111,112がそれぞれ絶縁層113,114によって被覆された状態で束ねられて撚線が形成され、この撚線の周囲に、シールド用のアルペット等の所定の導体膜115、半導電層116、絶縁保護膜117及び被覆材である磁性層117aによって順次被覆されて構成される。
そして、第1のツイストペアケーブル体1aと第2のツイストペアケーブル体1bとは、さらに外側の被覆材である磁性層118及び保護膜119によって順次覆われることで、1本の電線束としてケーブル体1が形成される。
ここで、各ツイストペアケーブル体1a,1bにおいて、シールド用の導体膜105,115の外側に半導電層106,116が形成されるのは、この半導電層106,116が導体膜105,115の直上に被膜されることで、高い電波吸収効果を得ることが可能となるためである。半導電層106,116としては、Fe、NiまたはCu等の金属の微粒子またはカーボンの微粒子が絶縁樹脂に混入されたものが使用される。尚、各ツイストペアケーブル体1a,1bの導体膜105,115及び半導電層106,116は、後述のようにグランド部123としてグランド電位に設定される。
各コネクタ3,5は、図1の如く、それぞれ各種の車載電子機器11,13,15,17,19,23,25,27,29,31及び車内LAN(Local Area Network)21,33に接続されるとともに、両コネクタ3,5間でケーブル体1を通じて例えばギガビット以上等の高速通信を行うもので、例えば、一方のコネクタ3が車両の前部に設置されるとともに、他方のコネクタ5が車両の後部に設置されることで、車両の前後の通信をケーブル体1のみの配策で済ませることが可能になるものである。
一方のコネクタ3には、例えば車両の前方周辺を撮像するための一対のカメラ11,13と、カーナビゲーション装置用のデータ等が格納された記憶媒体としてのハードディスクドライブ(HDD)15と、カーナビゲーション装置の地図表示等を行うモニタ17と、車両の前部に配されてテレビ画像等を出力するビデオ装置19と、車両の前部に配策されて当該車両の前部に設置された所定の車載電子ユニット20が接続される前部LAN21等とが接続される。
他方のコネクタ5には、車両の様々な状態表示を行う一対のモニタ装置23,25と、車両の後方周辺を撮像する一対のカメラ27,29と、車両の後部に配されてテレビ画像等を出力するビデオ装置31と、車両の前部に配策されて当該車両の後部に設置された所定の車載電子ユニット32が接続される後部LAN33等とが接続される。
そして、図2の如く、各コネクタ3,5内には、接地用端子121が設けられており、この接地用端子121により、ケーブル体1のグランド部123、即ち、図3に示した各ツイストペアケーブル体1a,1bの電磁シールド用の導体膜105,115及び半導電層106,116と、各コネクタ3,5の金属パッケージである筐体125とが相互に接続される。そして、各コネクタ3,5の筐体125が、車体のシャーシ(図示省略)等のグランド部位に接続されることで接地される。これにより、両方のコネクタ3,5の筐体125がグランド電位に形成されるとともに、ケーブル体1のグランド部123(各ツイストペアケーブル体1a,1bのシールド用の導体膜105,115及び半導電層106,116)を通じて同電位とされ、さらにこれらのグランド部123をグランド電位に保つように構成されている。
各コネクタ5に内蔵された通信回路7は、第1の通信回路部41及び第2の通信回路部43を備え、この両通信回路7が連携してOSI基本参照モデルの物理層とデータリンク層の制御を行う。
通信回路7のOSI基本参照モデルの物理層は、電気信号の電圧調整を含む相互変換方式とネットワークの物理的な接続・伝送方式を制御するもので、例えば100Mbps×16チャネルといった高速のパラレル信号と、1本の信号線で通信できるシリアル信号とを相互に変換したり、ツイストペアケーブル体1a,1bの周波数特性を補償する周波数特性を持つ通信信号を送出して伝送距離を延長する機能を持つ。かかる物理層の制御は、主として第1の通信回路部41によって行われる。この第1の通信回路部41としては、バックプレーン等を用いて低振幅の信号を伝送することで高速且つ低消費電力でデータ伝送を実現するアナログ入出力インターフェース回路(例えば、LVDS:Low Voltage Differential Signaling)回路が適用される。
通信回路7のOSI基本参照モデルのデータリンク層では、信号として流れるデータのリンク(データリンク)を制御する層であり、フレーミング機能、マルチプレクサ(Mux)/デマルチプレクサ(DeMux)機能、データの補償を行うための誤り訂正機能及びルーティング機能(即ち、例えばカメラ11の画像がモニタ17,23,25に自由に配信可能とする機能)といった一般的なOSI基本参照モデルのデータリンク層の制御を司る。かかるデータリンク層の制御は、主として第2の通信回路部43によって行われる。この第2の通信回路部43は、プログラミング可能でデータリンク層を実現するデジタル回路としてのLSIが適用され、各車載電子機器11,13,15,17,19,23,25,27,29,31等の固有のMAC(Media Access Control)アドレスを用いて送信元と送信先のそれぞれをヘッダ情報内に格納したデータを物理層に引き渡すようになっている。
かかるデータリンク層の制御は、主として第2の通信回路部43によって行われる。この第2の通信回路部43の機能構成例を図4及び図5に示す。このうち、図4はケーブル体1を通じて他方のコネクタ3,5にデータ送信を行う場合の第2の通信回路部43のデータ送信機能を示す機能ブロック図であり、図5はケーブル体1を通じて他方のコネクタ3,5からのデータを受信する場合の第2の通信回路部43のデータ受信機能を示す機能ブロック図である。
図4は本実施形態のシステム構成の一例を示すブロック図である。まず第2の通信回路部43のデータ送信機能としては、図4の如く、各車内LAN21,33に接続された車載電子ユニット20,32等のIEEE1394物理層のLSI50aやビデオデコーダIC50b,50c等からの非同期信号を受信して同期化する受信インターフェース(受信I/F)51a〜51cと、それぞれの受信インターフェース51a〜51cで受信した信号に空白データを挿入しながらその同期タイミングをFIFO(先入れ先出し)方式で調整するタイミング調整FIFOブロック52a〜52cと、この各タイミング調整FIFOブロック52a〜52cから与えられる信号を切り替えてデータを再配置する第1のマルチプレクサブロック53と、この第1のマルチプレクサブロック53で再配置されたデータのそれぞれ一部についてFIFO方式でタイミング調整を行うタイミング調整FIFOブロック54a及びリードソロモン符号化方式等を用いて受信側(ケーブル体1を介して一体的に接続される他のコネクタ3,5側)で誤り訂正を行うための符号化を行う一対の符号器54b,54cと、タイミング調整FIFOブロック54a及び符号器54b,54cからの信号を再結合してシリアル信号を出力する第2のマルチプレクサブロック55と、受信側(ケーブル体1を介して一体的に接続される他のコネクタ3,5側)から与えられる同期外れ検知信号に基づいて同期維持を行う同期調整部56と、この同期調整部56からの出力信号を第1の通信回路部(アナログ入出力インターフェース回路)41に出力するLVDS−I/Fブロック57とを備える。ここで、一対の符号器54b,54cのうちの一方の符号器54b(図4では「ショート」と付記)は短いデータ長で誤り訂正のための符号化を行うブロックであり、他方の符号器54c(図4では「ロング」と付記)は長いデータ長で誤り訂正を行うブロックである。いずれの符号器54b,54cも、外付けメモリ58内のデータを使用してデータの符号化を実行する。
また、第2の通信回路部43のデータ受信機能としては、図5の如く、第1の通信回路部41から与えられる複数の信号を受信するLVDS−I/Fブロック61と、このLVDS−I/Fブロック61からのデータについて同期外れを検出して送信元(ケーブル体1を介して一体的に接続される他のコネクタ3,5側)に同期外れ検知信号を送信する同期外れ検出部62と、同期外れ検出部62を経過したデータの再配置を行う第3のマルチプレクサブロック63と、この第3のマルチプレクサブロック63で再配置されたデータのそれぞれ一部についてFIFO方式でタイミング調整を行うタイミング調整FIFOブロック64a及びリードソロモン符号化方式等を用いて誤り訂正を行いながらデータの復号化を行う一対の復号器64b,64cと、タイミング調整FIFOブロック64a及び一対の復号器64b,64cからの出力データを再分配する第4のマルチプレクサブロック65と、第4のマルチプレクサブロック65で再分配された各データについて送信元で挿入された空白データを削除してデータギャップの調整を行いながらFIFO(先入れ先出し)方式でタイミング調整を行う複数のタイミング調整FIFO・ギャップ調整ブロック66a〜66cと、この各タイミング調整FIFO・ギャップ調整ブロック66a〜66cから与えられる各信号を、各車内LAN21,33に接続された車載電子ユニット20,32等のIEEE1394物理層のLSI50aやビデオデコーダIC50b,50c等に出力する送信インターフェース(送信I/F)67a〜67cとを備える。ここで、一対の復号器64b,64cのうちの一方の復号器64b(図5では「ショート」と付記)は短いデータ長で誤り訂正のための復号化符号化を行うブロックであり、他方の復号器64c(図5では「ロング」と付記)は長いデータ長で誤り訂正を行うブロックである。いずれの復号器64b,64cも、外付けメモリ58内のデータを使用して誤り訂正及びデータの復号化を実行する。
尚、望ましくは、LVDS−I/Fブロック57とLVDS−I/Fブロック61とが兼用され、また第1のマルチプレクサブロック53と第4のマルチプレクサブロック65とが兼用され、さらに第2のマルチプレクサブロック55と第3のマルチプレクサブロック63とが兼用される。
尚、この実施形態においては、ケーブル体1を通じて両コネクタ3,5間で行う通信の速度は例えばギガビット以上等の以上の高速に設定される。かかるデータ通信速度は、第1の通信回路部(アナログ入出力インターフェース回路)41及び第2の通信回路部43の半導体部品としての処理速度に依存するものである。
そして、第1の通信回路部41及び第2の通信回路部43は、別々のICチップを接続してもよいし、あるいは、これらを集積した1チップのICを使用してもよく、これら41,43は、その他の必要とされる各種電子部品とともに所定の実装基板に実装されて、さらにシールド用の金属パッケージ内に収納されて各コネクタ3,5が形成されることで、電磁シールドが施された外乱ノイズの混入や外部に対するノイズの放射に対する遮蔽性が高いコネクタ3,5を構成できる。そして、この各コネクタ3,5の金属パッケージが、接地用端子121を通じてケーブル体1の各ツイストペアケーブル体1a,1bのシールド用の導体膜105,115及び半導電層106,116に接続される。これにより、両方のコネクタ3,5の金属パッケージと各ツイストペアケーブル体1a,1bのシールド用の導体膜105,115及び半導電層106,116とが共に同電位に保つように構成されている。さらに、ケーブル体1や各車載電子機器11,13,15,17,19,23,25,27,29,31等に接続する各コネクタ3,5の端子部分も、電磁波が漏洩しないように、金属パッケージの奥まった位置に固定止締される。
上記構成のコネクタ一体型ケーブルの使用方法を説明する。
まず一方のコネクタ3を車両の前部の所定位置に設置するとともに、他方のコネクタ5を車両の後部の所定位置に設置する。この時点で、両コネクタ3,5はケーブル体1と一体的に接続されているため、車両の前部と後部は、通信幹線としてのケーブル体1によって配線されたことになる。
次に、前部のコネクタ3に、カメラ11,13、ハードディスクドライブ15、モニタ17、ビデオ装置19及び前部LAN21等を接続し、後部のコネクタ5に、モニタ装置23,25、カメラ27,29、ビデオ装置31及び後部LAN33等を接続する。このように、コネクタ3,5を各種の車載電子機器11,13,15,17,19,23,25,27,29,31や車内LAN21,33に接続するだけで、ネットワークが容易に構成され、複数の車載電子機器のアプリケーション同士の間でデータの送受信を行う際に、支障無くデータ通信を行うことができる。
具体的に、車両の前部側から後部側にデータを送信する場合は、車両の前部側の第1のコネクタ3の第2の通信回路部43においてOSI基本参照モデルのデータリンク層の制御が行われ、続いて第1の通信回路部41でOSI基本参照モデルの物理層の制御が行われる。
具体的に、第1のコネクタ3の第2の通信回路部43において、図4の如く、まず受信インターフェース(受信I/F)51a〜51cが、各車内LAN21,33に接続された車載電子ユニット20等のIEEE1394物理層のLSI50aやビデオ装置19のビデオデコーダIC50b,50c等からの非同期信号を受信して同期化する。
次に、当該第2の通信回路部43のタイミング調整FIFOブロック52a〜52cは、それぞれの受信インターフェース51a〜51cで受信した信号に空白データを挿入しながらその同期タイミングをFIFO(先入れ先出し)方式で調整する。
この各タイミング調整FIFOブロック52a〜52cから与えられる信号は、第1のマルチプレクサブロック53で切り替えられてデータが再配置され、その一部がタイミング調整FIFOブロック54aによってFIFO方式でタイミングを調整されるとともに、他の一部が一対の符号器54b,54cによってそれぞれリードソロモン符号化方式等にて受信側(コネクタ5側)で誤り訂正を行うための符号化を行う。
続いて、第2のマルチプレクサブロック55により、タイミング調整FIFOブロック54a及び符号器54b,54cからの信号が再結合されて同期調整部56にシリアル信号として出力される。同期調整部56では、受信側(コネクタ5側)からの同期外れ検知信号に基づいて同期維持を行い、この同期調整部56からの出力信号が、LVDS−I/Fブロック57を通じて第1の通信回路部(アナログ入出力インターフェース回路)41に出力される。
第1の通信回路部41では、例えばディジタル信号の「0」値と「1」値のそれぞれの電圧レベル等を制御しながら、第2の通信回路部43から与えられたデータをケーブル体1を通じて車両の後部に配置されたコネクタ5側に送信する。
ケーブル体1を通じてデータを受信したコネクタ5では、まず第1の通信回路部41でデータを受信して、例えばディジタル信号の「0」値と「1」値のそれぞれの電圧レベル等を制御するなどの物理層のデータ制御を行った後、これを第2の通信回路部43に伝達する。
この第2の通信回路部43では第1の通信回路部41から与えられたデータのデータリンク層の制御を行う。具体的にこの第2の通信回路部43では、図5の如く、第1の通信回路部41から与えられる複数の信号をLVDS−I/Fブロック61で受信し、このデータについて同期外れ検出部62で同期外れを検出して、送信元(コネクタ3側)に同期外れ検知信号を送信する。
そして、第3のマルチプレクサブロック63で同期外れ検出部62を経過したデータの再配置を行った後、この再配置されたデータのそれぞれ一部について、タイミング調整FIFOブロック64aでFIFO方式でタイミング調整を行うとともに、一対の復号器64b,64cでリードソロモン符号化方式等を用いて誤り訂正を行いながらデータの復号化を行う。
続いて第4のマルチプレクサブロック65で、タイミング調整FIFOブロック64a及び一対の復号器64b,64cからの出力データを再分配し、この再分配された各データについて、複数のタイミング調整FIFO・ギャップ調整ブロック66a〜66cにより、送信元で挿入された空白データをそれぞれ削除してデータギャップの調整を行いながらFIFO(先入れ先出し)方式でタイミング調整を行う。
しかる後、その各信号を、送信インターフェース(送信I/F)67a〜67cを通じて、車内LAN33に接続された車載電子ユニット32のIEEE1394物理層のLSI50aやビデオ装置31のビデオデコーダIC50b,50c等に出力する。
このように、コネクタ3,5を各種の車載電子機器11,13,15,17,19,23,25,27,29,31や車内LAN21,33に接続するだけで、ネットワークが容易に構成され、複数の車載電子機器のアプリケーション同士の間でデータの送受信を行う際に、支障無くデータ通信を行うことができ、車載ネットワークの構築を容易に行うことができる。特に、車種や車格によって車両に搭載される車載電子機器11,13,15,17,19,23,25,27,29,31の種類が大きく異なることが常であるが、このコネクタ一体型ケーブルを用いれば、どのような車載電子機器11,13,15,17,19,23,25,27,29,31やLAN21,33が搭載されても、コネクタ3,5内の通信回路7が、OSI基本参照モデルの物理層だけでなくデータリンク層をも制御するので、このコネクタ一体型ケーブルに車載電子機器11,13,15,17,19,23,25,27,29,31やLAN21,33を接続するだけで、容易に相互の通信を行うことが可能である。
そして、各コネクタ3,5の筐体125を導電部材で構成し、図2の如く、接地用端子121によりケーブル体1の電磁シールド用のグランド部123、即ち、図3に示した各ツイストペアケーブル体1a,1bの導体膜105,115及び半導電層106,116と、各コネクタ3,5の筐体125とが相互に接続されるので、両方のコネクタ3,5の筐体125が、ケーブル体1のグランド部123(各ツイストペアケーブル体1a,1bのシールド用の導体膜105,115及び半導電層106,116)を通じて常に同電位に設定される。そして、各コネクタ3,5の筐体125は外部に露出しているため、これを車体のシャーシ(図示省略)等のグランド部位に接続することが極めて容易である。したがって、両方のコネクタ3,5の筐体125及びケーブル体1のグランド部123(各ツイストペアケーブル体1a,1bのシールド用の導体膜105,115及び半導電層106,116)を容易にグランド電位に保つことが可能であり、これによりコネクタ一体型ケーブルの電磁シールド性を高水準に維持することが可能となる。
尚、上記実施形態では、ケーブル体1の各ツイストペアケーブル体1a,1bとしてSTPケーブルが適用されていたが、これに代えて同軸ケーブルが適用されてもよい。
本発明の一の実施形態に係るコネクタ一体型ケーブルを示すブロック図である。 本発明の一の実施形態に係るコネクタ一体型ケーブルを示す模式図である。 本発明の一の実施形態に係るコネクタ一体型ケーブルのケーブル体を示す断面図である。 本発明の一の実施形態に係るコネクタ一体型ケーブルの各コネクタ内の通信回路の第2の通信回路部のデータ受信機能を示す機能ブロック図である。 本発明の一の実施形態に係るコネクタ一体型ケーブルの各コネクタ内の通信回路の第2の通信回路部のデータ送信機能を示す機能ブロック図である。
符号の説明
1 ケーブル体
1a,1b ツイストペアケーブル体
3,5 コネクタ
7 通信回路
11,13,15,17,19,23,25,27,29,31 車載電子機器
20,32 車載電子ユニット
21,33 車内LAN
101,102,111,112 差動信号線
103,104,113,114 絶縁層
105,115 導体膜
106,116 半導電層
107,117 絶縁保護膜
119 保護膜
121 接地用端子
123 グランド部
125 筐体

Claims (3)

  1. 車両内で電気的な信号でデータ伝送を行うケーブル体と、
    前記ケーブル体の両端にそれぞれ接続されて車載電子機器及び/または車内ネットワークに接続されるコネクタと、
    を備え、
    前記各コネクタのケーシングが導電部材で構成され、
    前記ケーブル体の電磁シールド用のグランド部が前記各コネクタのケーシングに電気的に接続されたコネクタ一体型ケーブル。
  2. 請求項1に記載のコネクタ一体型ケーブルであって、
    前記各コネクタ内に、前記信号の前記ケーブル体を通じた通信を制御する通信回路が内蔵されたことを特徴とするコネクタ一体型ケーブル。
  3. 請求項1または請求項2に記載のコネクタ一体型ケーブルであって、
    前記ケーブル体の電磁シールド用のグランド部が、電線の周囲に形成された半導電層及び/または磁性体を含むコネクタ一体型ケーブル。
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