JP2005232991A - 内燃機関の添加弁異常診断装置 - Google Patents

内燃機関の添加弁異常診断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 内燃機関の排気系に設けられた添加弁の故障診断を高精度に実行できる添加弁異常診断装置。
【解決手段】 添加弁から排気系への燃料添加が実行されていない時に(S104で「YES」)、添加弁の漏洩異常の診断(S108〜S114)を実行するとともに、リッチ要求が生じた時には(S106で「NO」)、診断処理を禁止している。このためリッチ要求によって排気空燃比が低下したことを、添加弁からの燃料の漏洩と間違えることが無い。更に添加弁燃料漏洩診断時にリッチ要求と燃料添加とが重なることもない。このため添加弁故障診断を高精度に実行できるようになる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、排気浄化触媒に流入する排気の空燃比を調節するために内燃機関の排気系に還元剤を添加する添加弁からの還元剤漏洩を診断する添加弁異常診断装置に関する。
NOx吸蔵還元触媒などの排気浄化触媒においては各種の触媒制御が実行されている。例えば硫黄被毒回復制御、粒子状物質再生制御あるいはNOx還元制御である。このような触媒制御のために排気系に添加弁を設けて燃料を還元剤として排気浄化触媒に供給することにより排気の空燃比を制御している。
しかし排気系に設けた添加弁は排気中の粒子状物質や内燃機関自身の摺動部から生じる微粒子などにより、添加弁開閉部分に異物が詰まり、閉弁状態が不完全となる故障が生じることがある。このような故障が生じると、燃料添加が不要な期間においても排気中に燃料が漏洩する事態が生じる。
このような排気中への燃料漏洩故障を検出するために燃料を添加制御していない時の排気空燃比を測定してストイキよりも小さい時は漏洩故障であると判断している技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。
更に燃料添加制御中であっても内燃機関が安定している時に排気空燃比を測定してストイキよりも小さい状態が基準時間継続している時は漏洩故障であると判断している技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。
特開2002−168119号公報(第7−8頁、図6) 特開2003−254048号公報(第7−8頁、図10)
しかし、近年、ディーゼルエンジンにおいては、燃料噴射弁からの燃料噴射を圧縮行程から膨張行程にかけて複数回実施する多段噴射が、排気性能や出力性能の向上を目的として実行されている。ここで多段噴射 とは、メイン噴射の前に1回以上のパイロット噴射 を行なうマルチ噴射や、メイン噴射の後に1回以上のアフター噴射を行なうマルチ噴射である。
このような噴射が行われた場合には、通常の燃料噴射による排気空燃比よりも空燃比は低下する。燃料添加がなされていない時に、このようなマルチ噴射による空燃比低下を検出した場合には、添加弁の燃料漏洩故障であると誤診断するおそれがある。同様な誤診断は加速要求等におけるリッチ要求によって燃料噴射弁からの燃料噴射量が増量された場合にも生じる。
このような誤診断が生じると適切に触媒制御が実行できず、排気浄化触媒による浄化性能を低下させるおそれがある。
まして後者の特許文献2のごとく、燃料添加制御中に行う漏洩故障診断の場合には、内燃機関が安定しているとはいえ、添加弁からの燃料添加と燃料噴射弁からのマルチ噴射や増量との重複により、正確に診断を下すことが一層困難となるおそれがある。
このような問題はディーゼルエンジンのみでなく、リーン状態で燃焼するガソリンエンジンにおいても同様である。
本発明は、排気系に設けられた添加弁の故障診断を高精度に実行できる添加弁異常診断装置の提供を目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の内燃機関の添加弁異常診断装置は、排気浄化触媒に流入する排気の空燃比を調節するために内燃機関の排気系に還元剤を添加する添加弁からの還元剤漏洩を診断する添加弁異常診断装置であって、内燃機関の排気系において前記添加弁の下流に設けられた空燃比センサと、前記添加弁からの添加が実行されていない時に前記空燃比センサにより検出される測定空燃比の推移状態が、前記添加弁からの還元剤漏洩を示す空燃比推移状態を示した場合には、前記添加弁は漏洩異常であると診断する漏洩異常診断手段と、内燃機関に対して空燃比を低下させるリッチ要求が生じた時には、前記漏洩異常診断手段による診断処理を禁止するリッチ要求時診断対応手段とを備えたことを特徴とする。
漏洩異常診断手段は添加弁からの添加が実行されていない時に添加弁の漏洩異常の診断を実行している。そしてリッチ要求時診断対応手段は内燃機関に対して空燃比を低下させるリッチ要求が生じた時には漏洩異常診断手段による診断処理を禁止している。
したがってリッチ要求によって排気空燃比が低下したことを添加弁からの還元剤漏洩と間違えることが無い。更に漏洩異常診断時に、リッチ要求と添加弁からの還元剤添加とが重なることもない。このため添加弁の故障診断を高精度に実行できるようになる。
請求項2に記載の内燃機関の添加弁異常診断装置は、排気浄化触媒に流入する排気の空燃比を調節するために内燃機関の排気系に還元剤を添加する添加弁からの還元剤漏洩を診断する添加弁異常診断装置であって、内燃機関の排気系において前記添加弁の下流に設けられた空燃比センサと、前記添加弁からの添加が実行されていない時に前記空燃比センサにより検出される測定空燃比における基準測定空燃比に対する大小関係の推移状態が、前記添加弁からの還元剤漏洩を示す推移状態を示した場合には、前記添加弁は漏洩異常であると診断する漏洩異常診断手段と、内燃機関に対して空燃比を低下させるリッチ要求が生じた時には、前記漏洩異常診断手段における前記基準測定空燃比のレベルを低くするリッチ要求時診断対応手段とを備えたことを特徴とする。
このように漏洩異常診断手段において測定空燃比の大きさを評価する基準測定空燃比のレベルを、リッチ要求が生じた時にリッチ要求時診断対応手段が低くすることにより、リッチ要求に起因する排気空燃比のリッチ化分が、漏洩異常診断に影響することを抑制することができる。
したがってリッチ要求によって排気空燃比が低下したことを添加弁からの還元剤漏洩と間違えるのを防止することができる。この場合も、漏洩異常診断時に、リッチ要求と添加弁からの還元剤添加とが重なることはない。
このようにして添加弁の故障診断を正確に実行できるチャンスが増加して、迅速に高精度な診断が可能となる。
請求項3に記載の内燃機関の添加弁異常診断装置では、請求項1又は2において、内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段を備え、前記リッチ要求時診断対応手段は、前記吸入空気量検出手段にて検出される吸入空気量と燃料噴射量との比が基準値より小さい場合には前記リッチ要求が生じたものとすることを特徴とする。
リッチ要求の発生を判断するのに、直接、吸入空気量と燃料噴射量との比を算出して大きさを判断しても良い。このようにリッチ要求時診断対応手段は、実際に燃焼室内の空燃比が通常の空燃比に比較してリッチ化されたことを判断するために基準値を設け、この基準値よりも前記比の計算値が小さくなれば、リッチ要求有りと判断する。このことで漏洩異常診断手段による診断処理を禁止したり、基準測定空燃比のレベルを低くする。
したがって添加弁の故障診断を高精度に実行できるようになる。
請求項4に記載の内燃機関の添加弁異常診断装置では、請求項1又は2において、内燃機関の回転数を検出する機関回転数検出手段を備え、前記リッチ要求時診断対応手段は、前記機関回転数検出手段にて検出される回転数と燃料噴射量との関係から得られる内燃機関の運転状態が、基準空燃比よりも空燃比を低下させる運転領域に含まれている場合には前記リッチ要求が生じたものとすることを特徴とする。
内燃機関の燃料噴射量制御において出力増強用マルチ噴射やその他のリッチ要求の程度は、内燃機関の回転数と燃料噴射量との関係から決定される。したがって回転数と燃料噴射量との関係から得られる内燃機関の運転状態が、基準空燃比よりも空燃比を低下させる運転領域に含まれている場合にはリッチ要求が生じたものとできる。このことによりリッチ要求時診断対応手段は漏洩異常診断手段による診断処理を禁止したり、基準測定空燃比のレベルを低くすることができる。
したがって添加弁の故障診断を高精度に実行できるようになる。
請求項5に記載の内燃機関の添加弁異常診断装置では、請求項1又は2において、内燃機関に対する加速要求を検出する機関加速要求検出手段を備え、前記リッチ要求時診断対応手段は、前記機関加速要求検出手段にて検出される加速要求が基準加速要求値よりも大きい場合には前記リッチ要求が生じたものとすることを特徴とする。
例えばアクセル操作が急速な加速を要求している場合にはアフター噴射などが実行されるが、このようなアクセル操作などを機関加速要求検出手段にて検出して、加速要求が基準加速要求値よりも大きい場合にはリッチ要求が生じたものとできる。このことによりリッチ要求時診断対応手段は漏洩異常診断手段による診断処理を禁止したり、基準測定空燃比のレベルを低くすることができる。
したがって添加弁の故障診断を高精度に実行できるようになる。
請求項6に記載の内燃機関の添加弁異常診断装置では、請求項1又は2において、前記リッチ要求時診断対応手段は、マルチ噴射要求が有った場合には前記リッチ要求が生じたものとすることを特徴とする。
リッチ要求時診断対応手段は、マルチ噴射要求が有れば、リッチ要求が生じたものとできる。このことによりリッチ要求時診断対応手段は漏洩異常診断手段による診断処理を禁止したり、基準測定空燃比のレベルを低くすることができる。
したがって添加弁の故障診断を高精度に実行できるようになる。
請求項7に記載の内燃機関の添加弁異常診断装置では、請求項1〜6のいずれかにおいて、前記漏洩異常診断手段は、前記添加弁からの添加が実行されていない時に前記空燃比センサにより検出される測定空燃比が基準測定空燃比より小さい状態が基準期間継続した場合に、測定空燃比の推移状態が前記添加弁からの還元剤漏洩を示す空燃比推移状態を示したとして、前記添加弁は漏洩異常であると診断することを特徴とする。
漏洩異常診断手段が上記基準期間を設けることにより、還元剤漏洩をより正確に診断することができる。このことにより添加弁の故障診断を高精度に実行できるようになる。
[実施の形態1]
図1は上述した発明が適用された車両用ディーゼルエンジンと、触媒制御装置及び添加弁異常診断装置の機能を果たす制御システムとの概略構成を表すブロック図である。尚、本発明は希薄燃焼式ガソリンエンジンなどについて同様な触媒構成を採用した場合においても適用できる。
ディーゼルエンジン2は複数気筒、ここでは4気筒#1,#2,#3,#4からなる。各気筒#1〜#4の燃焼室4は吸気弁6にて開閉される吸気ポート8及び吸気マニホールド10を介してサージタンク12に連結されている。そしてサージタンク12は、吸気経路13を介して、インタークーラ14及び過給機、ここでは排気ターボチャージャ16のコンプレッサ16aの出口側に連結されている。コンプレッサ16aの入口側はエアクリーナ18に連結されている。サージタンク12には、排気再循環(以下、「EGR」と称する)経路20のEGRガス供給口20aが開口している。そしてサージタンク12とインタークーラ14との間の吸気経路13にはスロットル弁22が配置され、コンプレッサ16aとエアクリーナ18との間には、吸入空気量検出手段としての吸入空気量センサ24及び吸気温センサ26が配置されている。
各気筒#1〜#4の燃焼室4は排気弁28にて開閉される排気ポート30及び排気マニホールド32を介して排気ターボチャージャ16の排気タービン16bの入口側に連結され、排気タービン16bの出口側は排気経路34に接続されている。尚、排気タービン16bは排気マニホールド32において第4気筒#4側から排気を導入している。
この排気経路34には、排気浄化触媒が収納されている3つの触媒コンバータ36,38,40が配置されている。最上流の第1触媒コンバータ36にはNOx吸蔵還元触媒36aが収納されている。ディーゼルエンジン2の通常の運転時において排気が酸化雰囲気(リーン)にある時には、NOxはこのNOx吸蔵還元触媒36aに吸蔵される。そして還元雰囲気(ストイキあるいはストイキよりも低い空燃比)ではNOx吸蔵還元触媒36aに吸蔵されたNOxがNOとして離脱しHCやCOにより還元される。このことによりNOxの浄化を行っている。
そして2番目に配置された第2触媒コンバータ38にはモノリス構造に形成された壁部を有するフィルタ38aが収納され、この壁部の微小孔を排気が通過するように構成されている。この基体としてのフィルタ38aの微小孔表面にコーティングにてNOx吸蔵還元触媒の層が形成されているので、排気浄化触媒として機能し前述したごとくにNOxの浄化が行われる。更にフィルタ壁部には排気中の粒子状物質(以下「PM」と称する)が捕捉されるので、高温の酸化雰囲気でNOx吸蔵時に発生する活性酸素によりPMの酸化が開始され、更に周囲の過剰酸素によりPM全体が酸化される。このことによりNOxの浄化と共にPMの浄化を実行している。尚、ここでは第1触媒コンバータ36と第2触媒コンバータ38とは一体に形成されている。
最下流の第3触媒コンバータ40は、酸化触媒40aが収納され、ここではHCやCOが酸化されて浄化される。
尚、NOx吸蔵還元触媒36aとフィルタ38aとの間には第1排気温センサ44が配置されている。又、フィルタ38aと酸化触媒40aとの間において、フィルタ38aの近くには第2排気温センサ46が、酸化触媒40aの近くには空燃比センサ48が配置されている。
上記空燃比センサ48は、ここでは固体電解質を利用したものであり、排気成分に基づいて排気の空燃比を検出し、空燃比に比例した電圧信号をリニアに出力するセンサである。又、第1排気温センサ44と第2排気温センサ46とはそれぞれの位置で排気温Texin,Texoutを検出するものである。
フィルタ38aの上流側と下流側には差圧センサ50の配管がそれぞれ設けられ、差圧センサ50はフィルタ38aの目詰まりの程度、すなわちPMの堆積度合を検出するためにフィルタ38aの上下流での差圧ΔPを検出している。
尚、排気マニホールド32には、EGR経路20のEGRガス吸入口20bが開口している。このEGRガス吸入口20bは第1気筒#1側で開口しており、排気タービン16bが排気を導入している第4気筒#4側とは反対側である。
EGR経路20の途中にはEGRガス吸入口20b側から、EGRガスを改質するための鉄系EGR触媒52が配置され、更にEGRガスを冷却するためのEGRクーラ54が設けられている。尚、EGR触媒52はEGRクーラ54の詰まりを防止する機能も有している。そしてEGRガス供給口20a側にはEGR弁56が配置されている。このEGR弁56の開度調節によりEGRガス供給口20aから吸気系へのEGRガス供給量の調節が可能となる。
各気筒#1〜#4に配置されて、各燃焼室4内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁58は、燃料供給管58aを介してコモンレール60に連結されている。このコモンレール60内へは電気制御式の吐出量可変燃料ポンプ62から燃料が供給され、燃料ポンプ62からコモンレール60内に供給された高圧燃料は各燃料供給管58aを介して各燃料噴射弁58に分配供給される。尚、コモンレール60には燃料圧力を検出するための燃料圧センサ64が取り付けられている。
更に、燃料ポンプ62からは別途、低圧燃料が燃料供給管66を介して添加弁68に供給されている。この添加弁68は第4気筒#4の排気ポート30に設けられて、排気タービン16b側に向けて燃料を噴射することにより、排気中に還元剤としての燃料を添加するものである。この燃料添加により後述する触媒制御モードが実行される。
電子制御ユニット(以下「ECU」と称する)70はCPU、ROM、RAM等を備えたデジタルコンピュータと、各種装置を駆動するための駆動回路とを主体として構成されている。そしてECU70は前述した吸入空気量センサ24、吸気温センサ26、第1排気温センサ44、第2排気温センサ46、空燃比センサ48、差圧センサ50、EGR弁56内のEGR開度センサ、燃料圧センサ64及びスロットル開度センサ22aの信号を読み込んでいる。更にアクセルペダル72の踏み込み量(アクセル開度ACCP)を検出するアクセル開度センサ74(機関加速要求検出手段に相当)、及びディーゼルエンジン2の冷却水温THWを検出する冷却水温センサ76から信号を読み込んでいる。更に、クランク軸78におけるエンジン回転数NEを検出する機関回転数検出手段としてのエンジン回転数センサ80、クランク軸78の回転位相あるいは吸気カムの回転位相を検出して気筒判別を行う気筒判別センサ82から信号を読み込んでいる。
そしてこれらの信号から得られるエンジン運転状態に基づいて、ECU70は燃料噴射弁58による燃料噴射量制御や燃料噴射時期制御を実行する。更にEGR弁56の開度制御、モータ22bによるスロットル開度制御、燃料ポンプ62の吐出量制御、及び添加弁68の開弁制御により後述するPM再生制御、S被毒回復制御あるいはNOx還元制御といった触媒制御やその他の各処理を実行する。
ECU70が実行する燃焼モード制御としては、通常燃焼モードと低温燃焼モードとの2種類から選択した燃焼モードを、運転状態に応じて実行する。ここで低温燃焼モードとは、低温燃焼モード用EGR弁開度マップを用いて大量の排気再循環量により燃焼温度の上昇を緩慢にしてNOxとスモークとを同時低減させる燃焼モードである。この低温燃焼モードは、低負荷低中回転領域にて実行し、空燃比センサ48が検出する測定空燃比AFに基づいてスロットル開度TAの調節による空燃比フィードバック制御がなされている。これ以外の燃焼モードが、通常燃焼モード用EGR弁開度マップを用いて通常のEGR制御(EGRしない場合も含める)を実行する通常燃焼モードである。
そして排気浄化触媒に対する触媒制御を実行する触媒制御モードとしては、PM再生制御モード、S被毒回復制御モード、NOx還元制御モード及び通常制御モードの4種類のモードが存在する。PM再生制御モードとは、特に第2触媒コンバータ38内のフィルタ38aに堆積しているPMを高温化により前述したごとく燃焼させてCO2とH2Oにして排出するモードである。このモードでは、ストイキ(理論空燃比)よりも高い空燃比状態で添加弁68からの燃料添加を繰り返して触媒床温を高温化(例えば600〜700℃)するが、更に燃料噴射弁58による膨張行程あるいは排気行程における燃焼室4内への燃料噴射であるアフター噴射を加える場合がある。
S被毒回復制御モードとは、NOx吸蔵還元触媒36a及びフィルタ38aがS被毒してNOx吸蔵能力が低下した場合にS成分を放出させてS被毒から回復させるモードである。このモードでは、添加弁68から燃料添加を繰り返して触媒床温を高温化(例えば650℃)する昇温処理を実行し、更に添加弁68からの間欠的な燃料添加により空燃比をストイキ又はストイキよりもわずかに低い空燃比とする空燃比低下処理を行う。ここではストイキよりもわずかに低い空燃比とするリッチ化を行っている。このモードも燃料噴射弁58によるアフター噴射を加える場合がある。
NOx還元制御モードとは、NOx吸蔵還元触媒36a及びフィルタ38aに吸蔵されたNOxを、N2、CO2及びH2Oに還元して放出するモードである。このモードでは、添加弁68からの比較的時間をおいた間欠的な燃料添加により、触媒床温は比較的低温(例えば250〜500℃)で空燃比をストイキ又はストイキよりも低下させる処理を行う。
尚、これら3つの触媒制御モード以外の状態が通常制御モードとなり、この通常制御モードでは添加弁68からの燃料添加はなされない。
次にECU70により実行される処理の内、添加弁68からの燃料漏洩を診断する処理について説明する。図2に添加弁燃料漏洩診断処理のフローチャートを示す。本処理は一定時間毎に割り込み実行される処理である。
本処理が開始されると、まず空燃比センサ48が空燃比を検出できる状態か否かが判定される(S102)。ここでは空燃比センサ48からの信号に基づいて空燃比センサ48に異常が無く、かつディーゼルエンジン2の運転状態から十分に昇温されていてセンサとして活性化している場合には、空燃比を検出できる状態であると判定する。空燃比センサ48が異常であったり、あるいは空燃比センサ48が活性化していなければ、空燃比を検出できない状態であると判定する。
空燃比を検出できない状態であれば(S102で「NO」)、後述するカウンタCをクリアして(S116)、一旦本処理を終了する。
空燃比を検出できる状態であれば(S102で「YES」)、次に燃料添加がなされていない状態か否かが判定される(S104)。前述したごとく触媒制御モードとして、PM再生制御モード、S被毒回復制御モード、NOx還元制御モード及び通常制御モードの4種類のモードが存在する。この内でPM再生制御モード、S被毒回復制御モードおよびNOx還元制御モードのいずれかのモードの実行中は、添加弁68から燃料が排気中に添加されているので(S104で「NO」)、カウンタCをクリアして(S116)、一旦本処理を終了する。
一方、通常制御モードであれば(S104で「YES」)、次にリッチ要求が無いか否かが判定される(S106)。このリッチ要求とは、空燃比が通常よりも低下される制御状態を意味し、例えばメイン噴射自体の燃料増量制御や、アフター噴射やダブルパイロット噴射などによる燃料増量制御によって、空燃比が通常よりもリッチ化される制御状態が挙げられる。
又、アクセル開度ACCPの単位時間当たりの増加量ΔACCPが基準加速要求値に相当する値よりも大きければ、増加量ΔACCPに対応した燃料増量により排気空燃比はストイキあるいはこれ以下になるので、リッチ要求があることになる。又、図3に示すごとくエンジン回転数NEと燃料噴射量Qとのマップにて示される出力増加範囲(基準空燃比よりも空燃比を低下させる運転領域に相当)では、出力増加のためにダブルパイロット噴射やアフター噴射がなされるので、リッチ要求があることになる。又、吸入空気量センサ24により吸入空気量GAを検出しているとともに、燃料噴射制御側にて燃料噴射量Qは判明していることから、直接、吸入空気量GAと燃料噴射量Qとの比を計算して、この比が基準値よりも小さければリッチ要求があることになる。
このようなリッチ要求有無の判定は、いずれか1つを用いても良く、2つ、3つ又は全て組み合わせて1つでもリッチ要求があると判定されると、ステップS106にて「NO」と判定するようにしても良い。
リッチ要求が有る場合には(S106で「NO」)、カウンタCをクリアして(S116)、一旦本処理を終了する。
リッチ要求が無ければ(S106で「YES」)、次に故障診断のための処理(S108〜S112)が行われる。ステップS106で「YES」と判定された状態は、添加弁68から燃料漏洩が無ければ排気空燃比がストイキより低くならない運転状態が達成されているはずである。このことから添加弁68の燃料漏洩故障診断を実行する条件が整ったことになる。
まず空燃比センサ48が測定している測定空燃比AFがストイキを表す空燃比値「14.7」より小さいか否かが判定される(S108)。ここでAF≧14.7であれば(S108で「NO」)、添加弁68からの燃料漏洩は無いと考えられることから、カウンタCをクリアして(S116)、一旦本処理を終了する。
一方、AF<14.7であれば(S108で「YES」)、添加弁68からの燃料漏洩が生じている可能性があるので、カウンタCをインクリメントする(S110)。そしてカウンタCが基準期間を表す値Csより大きいか否かが判定される(S112)。この値Csは空燃比センサ48により検出される測定空燃比AFの推移状態を判定するための期間に相当する。例えば数秒に相当する値が設定されている。
C≦Csである間は(S112で「NO」)、このまま一旦本処理を終了する。したがってステップS102〜S108にて「YES」と判定され続けている場合には、ステップS110のインクリメントによりカウンタCは制御周期毎に増加する。そしてC>Csとなると(S112で「YES」)、添加弁漏洩故障フラグに「ON」を設定する(S114)。尚、添加弁漏洩故障フラグはECU70の起動時に「OFF」に初期設定されているものとする。
このように添加弁漏洩故障フラグ=「ON」となると、ECU70では、別途、異常のための処理が実行されて、ダッシュボードの警告ランプが点灯して、運転者に警告がなされる。
尚、C≦Csである間(S112で「NO」)に、ステップS102〜S108のいずれか1つの処理にて「NO」と判定されると、直ちにカウンタCはクリアされる(S116)。このため、再度ステップS102〜S108の全てで「YES」と判定されるようになっても、カウンタC=0からのインクリメントが開始されることになる。すなわち値Csに該当する基準期間の間、継続して、ステップS102〜S108にて「YES」と判定されていることで、測定空燃比AFの推移状態が、添加弁68からの燃料漏洩を示す空燃比推移状態を示したと判断される。
図4,5のタイミングチャートに制御の一例を示す。図4の例では、リッチ要求は存在しないが燃料添加が実行されている間(t0前)は、ステップS104にて「NO」と判定されることからカウンタC=0(S116)の状態が継続する。燃料添加が終了した後(t0〜)、過渡的に測定空燃比AF<14.7の状態となるが、短時間(t0〜t1)であり、カウンタCがインクリメントされてもC>Csとなることはない。したがって再度、C=0の状態となり(t1)、この状態を継続する。その後、燃料添加無し(S104で「YES」)、及びリッチ要求も無し(S106で「YES」)の状態で、測定空燃比AF<14.7(ストイキ)となったことから(S108で「YES」)、カウンタCのインクリメントが開始される(S110:t2)。この状態が継続し、C>Csとなると(S112で「YES」:t3)、添加弁漏洩故障フラグ=「ON」となる(S114)。
図5の例では、実行されていた燃料添加が終了して測定空燃比AF≧14.7となった状態(t10〜t11)までは、図4の場合(t0〜t1)と同様に推移する。そして、リッチ要求が生じて(t12)、その後、AF<14.7となるが(t13)、リッチ要求による空燃比低下であることから(S106で「NO」)、カウンタC=0(S116)の状態が継続する(t12〜)。そしてリッチ要求が無くなった後に(t14〜)、過渡的に測定空燃比AF<14.7の状態となるが、この時も短時間(t14〜t15)であり、カウンタCがインクリメントされてもC>Csとなることはない。したがって再度、C=0(S116)の状態となり(t15)、この状態を継続する。したがって添加弁漏洩故障フラグ=「OFF」を継続する。
上述した構成において、請求項との関係は、添加弁燃料漏洩診断処理(図2)のステップS104,S108〜S114が漏洩異常診断手段としての処理に、ステップS106がリッチ要求時診断対応手段としての処理に相当する。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).添加弁燃料漏洩診断処理(図2)では、添加弁68からの燃料添加が実行されていない時に添加弁68の漏洩異常の診断を実行するとともに、リッチ要求が生じた時には診断処理を禁止している。
このためリッチ要求によって排気空燃比が低下したことを、添加弁68からの燃料の漏洩と間違えることが無い。更に添加弁燃料漏洩診断時にリッチ要求と添加弁68からの燃料添加とが重なることもない。このため添加弁故障診断を高精度に実行できるようになる。
そして添加弁燃料漏洩診断処理(図2)においては、基準期間(Cs)での測定空燃比AFのリッチ化継続状態により燃料漏洩を判断しているので、添加弁68からの燃料漏洩をより正確に診断することができるようになる。
(ロ).リッチ要求有無は、吸入空気量GAと燃料噴射量Qとの比を基準値と比較する手法、図3に示したエンジン回転数NEと燃料噴射量Qとのマップによる手法、アクセル開度増加量ΔACCPと基準増加量とを比較する手法、マルチ噴射の実行有無による手法の一つあるいは組み合わせにより判定している。
このことにより確実に燃料噴射弁58によるリッチ化状態を排除して添加弁68の故障診断を高精度に実行できる。
[実施の形態2]
本実施の形態では、図6に示す添加弁燃料漏洩診断処理を実行する。この処理ではリッチ要求が有った場合には、基準測定空燃比AFXを、ストイキを表す「14.7」から「12」へと、リッチ側へ変更する点が、前記図2の添加弁燃料漏洩診断処理と異なる。尚、図2の添加弁燃料漏洩診断処理と同一の処理については同一のステップ番号を付している。他の構成は前記実施の形態1と同じであるので、図1,3を参照する。
次に、添加弁燃料漏洩診断処理(図6)について前記図2と異なる点を中心に説明する。
ステップS102,S104にて「YES」と判定された後、リッチ要求が無ければ(S106で「YES」)、基準測定空燃比AFXにストイキを表す「14.7」を設定する(S202)。
一方、リッチ要求が有れば(S106で「NO」)、まずリッチ要求後に遅延時間が経過したか否かが判定される(S203)。これはリッチ化の影響が測定空燃比AFに現れるまで待機するための判定である。この遅延時間は、エンジン回転数NEに応じてエンジン回転数NEが低いほど遅延時間が長くなるように設定されている。
この遅延時間が経過するまでは(S203で「NO」)、基準測定空燃比AFX=14.7とされる(S202)が、遅延時間が経過すれば(S203で「YES」)、基準測定空燃比AFXをリッチ側にずらすために「12」を設定する(S204)。この基準測定空燃比AFX=「12」は、本実施の形態におけるディーゼルエンジン2が添加弁68に漏洩がなければ前記リッチ要求時に生じると想定される最低の空燃比よりわずかに低い空燃比に相当する。したがってエンジンの種類によってステップS204での設定値は異なる。例えば基準測定空燃比AFXを、「13」に、あるいは「12」と「13」との間の値に設定する場合もある。
ステップS202又はステップS204にて基準測定空燃比AFXが設定されると、AF<AFXか否かが判定される(S206)。すなわちリッチ要求が無い時には、AF<14.7か否かが判定され、リッチ要求が有る時には、AF<12か否かが判定される。
そしてAF<AFX(S206で「YES」)の状態が継続することによって、C>Csとなれば(S112で「YES」)、添加弁漏洩故障フラグが「ON」に設定される(S114)。C>Csとなる前にAF≧AFX(S206で「NO」)となればカウンタCはクリアされて(S116)、添加弁漏洩故障フラグ=「OFF」の状態が継続することになる。
図7,8のタイミングチャートに処理の一例を示す。図7の例では、リッチ要求がなされる直前(t22前)までは、図5の場合(t12前)と同様に推移する。リッチ要求があると(t22)、遅延時間後に基準測定空燃比AFXをストイキ(AFX=14.7)よりもリッチ側(AFX=12)へ移動させる(t24)。この間に過渡的にAF<AFXとなるが(t23〜)、カウンタCのインクリメントは短時間(t23〜t24)で終了し、C>Csには至らない。リッチ要求が終了した後(t25〜)にも、過渡的に測定空燃比AF<AFXの状態となるが、短時間(t25〜t26)であり、カウンタCがインクリメントされてもC>Csとなることはない。したがって再度、C=0(S116)の状態となり(t26)、この状態を継続する。
図8の例では、添加弁68に燃料漏洩があるために燃料添加が終了しても(t30)、測定空燃比AF<AFXのままである。このためカウンタCのインクリメントが開始される(t30〜)。C>Csとなる前にリッチ要求が生じるが(t31〜t34)、この時、遅延時間(t31〜t32)の間はAFX=14.7が継続するので、AF<AFXでありカウンタCのインクリメントは継続する。遅延時間が終了してAFX=12となると(t32)、リッチ要求により測定空燃比AFも低下しているのでカウンタCのインクリメントは継続する(t32〜)。そしてC>Csとなることにより(t33)、添加弁漏洩故障フラグ=「ON」となる。
上述した構成において、請求項との関係は、添加弁燃料漏洩診断処理(図6)のステップS104,S206,S110〜S114が漏洩異常診断手段としての処理に、ステップS106,S202〜S204がリッチ要求時診断対応手段としての処理に相当する。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(イ).添加弁燃料漏洩診断処理(図6)では、添加弁68からの添加が実行されていない時に添加弁68の漏洩異常の診断を実行するとともに、リッチ要求が生じた時には診断処理は禁止せずに、基準測定空燃比AFXの値をリッチ側に変更して、判定レベルを低くしている。このため添加弁燃料漏洩診断において、リッチ要求に起因する排気空燃比のリッチ化分の影響を抑制することができる。
したがってリッチ要求によって排気空燃比が低下したことを、添加弁68からの燃料漏洩と間違えることが防止される。この場合も添加弁燃料漏洩診断時にリッチ要求と添加弁68からの燃料添加とが重なることはない。
このようにして添加弁68の故障診断を正確に実行できるチャンスが増加し、迅速に高精度な診断が可能となる。
(ロ).添加弁燃料漏洩診断処理(図6)において、基準期間(Cs)での測定空燃比AFのリッチ化継続状態により燃料漏洩を判断しているので、添加弁68からの燃料漏洩をより正確に診断することができるようになる。
(ハ).前記実施の形態1の(ロ)の効果を生じる。
[その他の実施の形態]
(a).前記実施の形態2において、リッチ要求有りの場合には遅延時間後に基準測定空燃比AFXに「12」を設定していたが、リッチ要求のレベルに応じて、基準測定空燃比AFXの低下程度を設定しても良い。すなわちリッチ化の程度が大きいリッチ要求の場合には基準測定空燃比AFXの低下程度を大きくし、リッチ化の程度の小さいリッチ要求の場合には基準測定空燃比AFXの低下程度を小さくする。
(b).前記実施の形態2において、リッチ要求有りの場合には遅延時間後に基準測定空燃比AFXを「12」に設定したが、遅延時間の代わりに、徐々に基準測定空燃比AFXを「14.7」から「12」に近づける処理を行っても良い。
又、遅延時間の代わりに吸入空気量GAの累積量に応じて基準測定空燃比AFXを「14.7」から「12」に近づける処理を行っても良い。
実施の形態1における車両用ディーゼルエンジンと、触媒制御装置及び添加弁異常診断装置の機能を果たす制御システムとの概略構成を表すブロック図。 実施の形態1の添加弁燃料漏洩診断処理のフローチャート。 上記添加弁燃料漏洩診断処理にてリッチ要求を判断するための出力増加範囲を求めるマップの構成説明図。 実施の形態1における処理の一例を示すタイミングチャート。 実施の形態1における処理の一例を示すタイミングチャート。 実施の形態2の添加弁燃料漏洩診断処理のフローチャート。 実施の形態2における処理の一例を示すタイミングチャート。 実施の形態2における処理の一例を示すタイミングチャート。
符号の説明
2…ディーゼルエンジン、4…燃焼室、6…吸気弁、8…吸気ポート、10…吸気マニホールド、12…サージタンク、13…吸気経路、14…インタークーラ、16…排気ターボチャージャ、16a…コンプレッサ、16b…排気タービン、18…エアクリーナ、20…EGR経路、20a…EGRガス供給口、20b…EGRガス吸入口、22…スロットル弁、22a…スロットル開度センサ、22b…モータ、24…吸入空気量センサ、26…吸気温センサ、28…排気弁、30…排気ポート、32…排気マニホールド、34…排気経路、36…第1触媒コンバータ、36a…NOx吸蔵還元触媒、38…第2触媒コンバータ、38a…フィルタ、40…第3触媒コンバータ、40a…酸化触媒、44…第1排気温センサ、46…第2排気温センサ、48…空燃比センサ、50…差圧センサ、52…EGR触媒、54…EGRクーラ、56…EGR弁、58…燃料噴射弁、58a…燃料供給管、60…コモンレール、62…燃料ポンプ、64…燃料圧センサ、66…燃料供給管、68…添加弁、70…ECU、72…アクセルペダル、74…アクセル開度センサ、76…冷却水温センサ、78…クランク軸、80…エンジン回転数センサ、82…気筒判別センサ。

Claims (7)

  1. 排気浄化触媒に流入する排気の空燃比を調節するために内燃機関の排気系に還元剤を添加する添加弁からの還元剤漏洩を診断する添加弁異常診断装置であって、
    内燃機関の排気系において前記添加弁の下流に設けられた空燃比センサと、
    前記添加弁からの添加が実行されていない時に前記空燃比センサにより検出される測定空燃比の推移状態が、前記添加弁からの還元剤漏洩を示す空燃比推移状態を示した場合には、前記添加弁は漏洩異常であると診断する漏洩異常診断手段と、
    内燃機関に対して空燃比を低下させるリッチ要求が生じた時には、前記漏洩異常診断手段による診断処理を禁止するリッチ要求時診断対応手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の添加弁異常診断装置。
  2. 排気浄化触媒に流入する排気の空燃比を調節するために内燃機関の排気系に還元剤を添加する添加弁からの還元剤漏洩を診断する添加弁異常診断装置であって、
    内燃機関の排気系において前記添加弁の下流に設けられた空燃比センサと、
    前記添加弁からの添加が実行されていない時に前記空燃比センサにより検出される測定空燃比における基準測定空燃比に対する大小関係の推移状態が、前記添加弁からの還元剤漏洩を示す推移状態を示した場合には、前記添加弁は漏洩異常であると診断する漏洩異常診断手段と、
    内燃機関に対して空燃比を低下させるリッチ要求が生じた時には、前記漏洩異常診断手段における前記基準測定空燃比のレベルを低くするリッチ要求時診断対応手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関の添加弁異常診断装置。
  3. 請求項1又は2において、内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段を備え、前記リッチ要求時診断対応手段は、前記吸入空気量検出手段にて検出される吸入空気量と燃料噴射量との比が基準値より小さい場合には前記リッチ要求が生じたものとすることを特徴とする内燃機関の添加弁異常診断装置。
  4. 請求項1又は2において、内燃機関の回転数を検出する機関回転数検出手段を備え、前記リッチ要求時診断対応手段は、前記機関回転数検出手段にて検出される回転数と燃料噴射量との関係から得られる内燃機関の運転状態が、基準空燃比よりも空燃比を低下させる運転領域に含まれている場合には前記リッチ要求が生じたものとすることを特徴とする内燃機関の添加弁異常診断装置。
  5. 請求項1又は2において、内燃機関に対する加速要求を検出する機関加速要求検出手段を備え、前記リッチ要求時診断対応手段は、前記機関加速要求検出手段にて検出される加速要求が基準加速要求値よりも大きい場合には前記リッチ要求が生じたものとすることを特徴とする内燃機関の添加弁異常診断装置。
  6. 請求項1又は2において、前記リッチ要求時診断対応手段は、マルチ噴射要求が有った場合には前記リッチ要求が生じたものとすることを特徴とする内燃機関の添加弁異常診断装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかにおいて、前記漏洩異常診断手段は、前記添加弁からの添加が実行されていない時に前記空燃比センサにより検出される測定空燃比が基準測定空燃比より小さい状態が基準期間継続した場合に、測定空燃比の推移状態が前記添加弁からの還元剤漏洩を示す空燃比推移状態を示したとして、前記添加弁は漏洩異常であると診断することを特徴とする内燃機関の添加弁異常診断装置。
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