JP2008169770A - 内燃機関還元剤添加弁診断装置 - Google Patents

内燃機関還元剤添加弁診断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料添加処理の有無にかかわらず添加弁に対して高精度な正常判定を実行し、添加弁が開固着状態にて正常判定されることを防止する内燃機関還元剤添加弁診断装置。
【解決手段】排気系への還元剤の付着可能性が高いと判定されている場合は正常判定要件Aが不成立となり(S102でno)、正常判定(S110)はなされることはない。このように排気系への還元剤の付着可能性が高い状態では、実測空燃比A/Fに基づく添加弁に対する正常判定(S110)は禁止されている。このことから添加弁が開固着状態であるにもかかわらず正常判定されることがない。そして実測空燃比A/Fに基づいて判断される添加弁に対する正常判定の有無は、還元剤の付着可能性が低いと判定されている場合を必須要件としている。このため正常判定の確実性が非常に高いものとなり、添加弁に対する正常判定を高精度に実行することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の排気系に還元剤を放出する添加弁からの還元剤漏洩を排気系の空燃比に基づいて診断する添加弁診断装置に関する。
フィルタや触媒を用いた排気浄化装置においては粒子状物質再生制御等の各種の触媒制御が実行されている。このような触媒制御のために排気系に添加弁を設けて燃料を還元剤として触媒に供給し排気の空燃比を制御している技術が存在する(例えば特許文献1,2参照)。
しかし添加弁は排気中の粒子状物質や内燃機関自身の摺動部から生じる微粒子などにより、添加弁開閉部分に異物が詰まって閉弁が不完全となる故障(開固着)が生じることがある。このような故障が生じると、添加処理を実行していない期間においても排気中に燃料が漏洩して放出される事態が生じる。特許文献1では、添加弁からの還元剤の漏洩は、添加処理を実行していない時に排気の空燃比を検出することで添加弁の開固着を判定している。
特開2005−232991号公報(第8−10頁、図2) 特開2005−54723号公報(第11−12頁、図2)
しかし開固着により添加弁から還元剤が漏洩している場合においても、必ずしもその下流にて空燃比が漏洩に応じた低下を示すとは限らないことが判明した。これは添加弁から漏洩により放出された還元剤が排気系内で付着を生じ、排気により直ちに空燃比検出部に到達しないことがあるためである。したがって正常判定のための他の条件が成立している時に、このような排気系への還元剤付着が生じていると、添加弁が開固着状態であるにもかかわらず正常判定されるおそれがある。
前記特許文献2では、排気マニホールドに付着する添加燃料の推定量を繰り返し計算し、付着量が少ないと推定されている期間において添加処理実行により添加弁から燃料添加された時に限って排気の空燃比により添加弁の状態を判定している。しかし特許文献2の技術は燃料添加処理時の添加量の過多・過少を判定するものであり、開固着状態の有無を判定するものではない。しかも燃料付着量の推定計算は燃料添加が前提であり演算処理も複雑化する。
本発明は、燃料添加処理時に限られることなく行われる添加弁の診断処理であって、添加弁が開固着状態であるにもかかわらず正常判定されることを防止し、添加弁に対して高精度な正常判定を実行することを目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の内燃機関還元剤添加弁診断装置は、内燃機関の排気系にて排気浄化装置の上流から排気流中に還元剤を放出することにより前記排気浄化装置に還元剤を供給する添加弁を備え、該添加弁からの還元剤漏洩を排気系の空燃比に基づいて診断する添加弁診断装置であって、内燃機関の排気系にて前記添加弁の下流に設けられた空燃比センサと、内燃機関の排気系での還元剤の付着可能性を判定する還元剤付着可能性判定手段と、前記還元剤付着可能性判定手段にて還元剤の付着可能性が高いと判定されている場合には、前記空燃比センサにより検出される実測空燃比に基づく前記添加弁に対する正常判定を禁止する正常判定禁止手段とを備えたことを特徴とする。
このように添加弁診断装置は、添加弁からの還元剤漏洩を排気系の空燃比に基づいて診断するものであるため、燃料添加処理時に限られない。
更に還元剤付着可能性判定手段にて還元剤の付着可能性が高いと判定されている場合には、正常判定禁止手段は、空燃比センサにより検出される実測空燃比に基づく添加弁に対する正常判定を禁止している。このことから添加弁が開固着状態であるにもかかわらず正常判定されることがない。
請求項2に記載の内燃機関還元剤添加弁診断装置では、請求項1において、前記還元剤付着可能性判定手段にて還元剤の付着可能性が低いと判定されている要件を、前記空燃比センサにより検出される実測空燃比に基づいて前記添加弁に対する正常判定を実行するための必須要件としている正常判定手段を備えたことを特徴とする。
正常判定手段は、実測空燃比に基づいて正常判定するために、還元剤の付着可能性が低いと判定されていることを必須要件としていることから、正常判定手段による正常判定の確実性が非常に高いものとなり、添加弁に対して高精度な正常判定を実行することができる。
請求項3に記載の内燃機関還元剤添加弁診断装置では、請求項1又は2において、内燃機関の排気系に温度検出手段を備え、前記還元剤付着可能性判定手段は、前記温度検出手段にて検出された温度が付着判定基準温度より低い場合は還元剤の付着可能性が高いと判定することを特徴とする。
排気系の温度が低いと添加弁から放出された還元剤が排気系に付着しやすくなる。したがって付着判定基準温度を設けて、この付着判定基準温度よりも温度検出手段にて検出された温度が低い場合には還元剤の付着可能性が高いと判定する。このことにより、正常判定禁止手段は実測空燃比に基づく添加弁に対する正常判定を適切に禁止することができる。正常判定手段についても添加弁の開固着状態時に正常判定をすることがないので正常判定精度が低下することがない。
しかも付着可能性は排気系の温度にて判定しているので複雑な演算処理を実行することなく、簡易な処理で排気系への還元剤の付着状態を容易に判定できる。
請求項4に記載の内燃機関還元剤添加弁診断装置では、請求項1〜3のいずれかにおいて、内燃機関の排気系に温度検出手段を備え、前記還元剤付着可能性判定手段は、前記温度検出手段にて検出された温度が付着判定基準温度より高い場合は還元剤の付着可能性が低いと判定することを特徴とする。
排気系の温度が高いと添加弁から放出された還元剤が排気系に付着されにくくなる。したがって付着判定基準温度を設けて、この付着判定基準温度よりも温度検出手段にて検出された温度が高い場合には還元剤の付着可能性が低いと判定する。このことにより、正常判定禁止手段は添加弁の正常判定禁止を適切に実行できる。正常判定手段については添加弁の正常判定を適切に実行できる。このことにより正常判定精度を高めることができる。
しかも付着可能性は排気系の温度にて判定しているので複雑な演算処理を実行することなく、簡易な処理で排気系への還元剤の付着状態を容易に判定できる。
請求項5に記載の内燃機関還元剤添加弁診断装置では、請求項3又は4において、前記温度検出手段は、排気温度を検出することを特徴とする。
このように排気温度を検出することにより、複雑な演算処理を実行することなく、簡易な処理で排気系への還元剤の付着状態を容易に判定できる。
請求項6に記載の内燃機関還元剤添加弁診断装置では、請求項1又は2において、内燃機関の吸気系又は排気系にガス流量検出手段を備え、前記還元剤付着可能性判定手段は、前記ガス流量検出手段にて検出されたガス流量が付着判定基準流量より少ない場合には還元剤の付着可能性が高いと判定することを特徴とする。
排気系でのガス流量、すなわち排気流量が少ないと添加弁から放出された還元剤の排気系への付着は多くなり、排気流量が多いと付着は少なくなる傾向にある。この排気ガス流量は吸気系でのガス流量、すなわち吸入空気量にほぼ比例したものとなるので、吸気系でのガス流量の多少によっても、排気系での還元剤の付着も同様に変化する傾向にある。
このためガス流量検出手段にて検出されたガス流量が付着判定基準流量より少ない場合には還元剤の付着可能性が高いと判定する。このことにより、正常判定禁止手段は実測空燃比に基づく添加弁に対する正常判定を適切に禁止することができる。正常判定手段についても添加弁の開固着状態時に正常判定をすることがないので正常判定精度が低下することがない。
しかも複雑な演算処理を実行することなく、簡易な処理で排気系への還元剤の付着状態を容易に判定できる。
請求項7に記載の内燃機関還元剤添加弁診断装置では、請求項1、2又は6において、内燃機関の吸気系又は排気系にガス流量検出手段を備え、前記還元剤付着可能性判定手段は、前記ガス流量検出手段にて検出されたガス流量が付着判定基準流量より多い場合には還元剤の付着可能性が低いと判定することを特徴とする。
ガス流量が多いと添加弁から放出された還元剤が排気系に付着されにくくなる。したがってガス流量検出手段にて検出されたガス流量が付着判定基準流量より多い場合には還元剤の付着可能性が低いと判定する。このことにより、正常判定禁止手段は添加弁の正常判定を適切に禁止できる。正常判定手段については添加弁の正常判定を適切に実行できる。このことにより正常判定精度を高めることができる。
しかも複雑な演算処理を実行することなく、簡易な処理で排気系への還元剤の付着状態を容易に判定できる。
請求項8に記載の内燃機関還元剤添加弁診断装置では、請求項1又は2において、内燃機関の吸気系又は排気系にガス流量検出手段を備え、かつ内燃機関の排気系に温度検出手段を備え、前記還元剤付着可能性判定手段は、前記温度検出手段にて検出された温度が付着判定基準温度より低い、あるいは前記ガス流量検出手段にて検出されたガス流量が付着判定基準流量より少ない場合には還元剤の付着可能性が高いと判定することを特徴とする。
このようにガス流量と排気系の温度とを共に検出して、いずれかが、対応する判定基準値よりも下の値である場合に還元剤の付着可能性が高いと判定する。このことにより、正常判定禁止手段は実測空燃比に基づく添加弁に対する正常判定を一層適切に禁止することができる。正常判定手段についても添加弁の開固着状態時に正常判定をすることがないので正常判定精度低下が一層確実に防止できる。
しかも複雑な演算処理を実行することなく、簡易な処理で排気系への還元剤の付着状態を容易に、かつより適切に判定できる。
請求項9に記載の内燃機関還元剤添加弁診断装置では、請求項1、2又は8において、内燃機関の吸気系又は排気系にガス流量検出手段を備え、かつ内燃機関の排気系に温度検出手段を備え、前記還元剤付着可能性判定手段は、前記温度検出手段にて検出された温度が付着判定基準温度より高く、かつ前記ガス流量検出手段にて検出されたガス流量が付着判定基準流量より多い場合には還元剤の付着可能性が低いと判定することを特徴とする。
このようにガス流量と排気系の温度とを共に検出して、それぞれ判定基準値よりも上の値である場合に還元剤の付着可能性が低いと判定する。このことにより、正常判定禁止手段は添加弁の正常判定を一層適切に禁止できる。正常判定手段については添加弁の正常判定を一層高精度にすることができる。このことにより正常判定精度を更に高めることができる。
しかも複雑な演算処理を実行することなく、簡易な処理で排気系への還元剤の付着状態を容易に、かつより適切に判定できる。
請求項10に記載の内燃機関還元剤添加弁診断装置では、請求項1〜9のいずれかにおいて、内燃機関の排気系に配置した温度検出手段と前記添加弁からの還元剤漏洩を前記温度検出手段にて検出された温度に基づいて診断する第2診断手段とを備え、前記正常判定禁止手段は、前記還元剤付着可能性判定手段にて還元剤の付着可能性が高いと判定されている条件と、第2診断手段にて正常と判定されていない条件との論理和条件を満足している場合に、前記空燃比センサにより検出される実測空燃比に基づく前記添加弁に対する正常判定を禁止することを特徴とする。
このように排気系の温度に基づいて診断する第2診断手段の検出結果も正常と判定されていない場合についても、正常判定禁止手段は、空燃比センサにより検出される実測空燃比に基づく添加弁に対する正常判定を禁止している。このため実測空燃比に基づく添加弁に対する正常判定を一層適切に禁止することができる。
請求項11に記載の内燃機関還元剤添加弁診断装置では、請求項2〜10のいずれかにおいて、内燃機関の排気系に配置した温度検出手段と前記添加弁からの還元剤漏洩を前記温度検出手段にて検出された温度に基づいて診断する第2診断手段を備え、前記正常判定手段は、前記還元剤付着可能性判定手段にて還元剤の付着可能性が低いと判定されている条件と、第2診断手段にて正常と判定されている条件との論理積条件を、前記空燃比センサにより検出される実測空燃比に基づいて前記添加弁に対する正常判定を実行するための必須要件としていることを特徴とする。
このように還元剤付着可能性判定手段にて還元剤の付着可能性が低いと判定されている条件と共に排気系の温度に基づいて診断する第2診断手段の検出結果が正常と判定されている条件も、正常判定手段にて正常判定する場合の必須要件としている。したがって正常判定手段は添加弁の正常判定を一層高精度にすることができ、このことにより正常判定精度を更に高めることができる。
[実施の形態1]
図1は上述した発明が適用された車両用ディーゼルエンジン及び還元剤添加弁診断装置の機能を果たす制御システムの概略構成を表すブロック図である。尚、本発明は希薄燃焼式ガソリンエンジンなどについて同様な触媒構成を採用した場合においても適用できる。
ディーゼルエンジン2は複数気筒、ここでは4気筒#1,#2,#3,#4からなる。各気筒#1〜#4の燃焼室4は吸気弁6にて開閉される吸気ポート8及び吸気マニホールド10を介してサージタンク12に連結されている。サージタンク12は、吸気経路13を介して、インタークーラ14及び過給機、ここでは排気ターボチャージャ16のコンプレッサ16aの出口側に連結されている。コンプレッサ16aの入口側はエアクリーナ18に連結されている。サージタンク12には、排気再循環(以下、「EGR」と称する)経路20のEGRガス供給口20aが開口している。サージタンク12とインタークーラ14との間の吸気経路13にはスロットル弁22が配置され、コンプレッサ16aとエアクリーナ18との間には、吸入空気量センサ24(ガス流量検出手段に相当)及び吸気温センサ26が配置されている。
各気筒#1〜#4の燃焼室4は排気弁28にて開閉される排気ポート30及び排気マニホールド32を介して排気ターボチャージャ16の排気タービン16bの入口側に連結され、排気タービン16bの出口側は排気経路34に接続されている。尚、排気タービン16bは排気マニホールド32において第4気筒#4側から排気を導入している。
この排気経路34には2つの排気浄化装置38,40が配置されている。上流側の第1排気浄化装置38はDPF(Diesel Particulate Filter)として構成されている。すなわち、内部に酸化触媒が担持されたフィルタ38a,38bを配置して、排気中の粒子状物質(以下「PM」と称する)を捕捉する。PMが捕捉されて或程度蓄積すると高温の酸化雰囲気にて触媒により酸化されることによりPMは除去され浄化される。
下流側の第2排気浄化装置40は、酸化触媒40aが収納され、ここではHCやCOが酸化されて浄化される。
尚、第1排気浄化装置38内の2つのフィルタ38a,38bの間には第1排気温センサ44(温度検出手段に相当)が配置され、入口排気温Texinを検出している。又、フィルタ38bと酸化触媒40aとの間において、フィルタ38bの直下には第2排気温センサ46(温度検出手段に相当)が配置され出口排気温Texoutを検出し、更に空燃比センサ48が配置されて空燃比A/Fを検出している。この空燃比センサ48は、排気成分に基づいて排気の空燃比を検出し、空燃比A/Fに比例した電圧信号をリニアに出力するセンサである。
フィルタ38bの上流側と下流側には差圧センサ50の配管がそれぞれ設けられている。差圧センサ50は、第1排気浄化装置38内でのフィルタ38a,38bの目詰まりの程度、すなわちPMの堆積度合を検出するために、フィルタ38bの上下流での差圧ΔPを検出している。
尚、排気マニホールド32には、EGR経路20のEGRガス吸入口20bが開口している。このEGRガス吸入口20bは第1気筒#1側で開口しており、排気タービン16bが排気を導入している第4気筒#4側とは反対側である。
EGR経路20の途中には、EGRガス吸入口20b側から、EGRガスを改質するための鉄系EGR触媒52、EGRガスを冷却するためのEGRクーラ54、及びEGR弁56が配置されている。
各気筒#1〜#4に配置されて、各燃焼室4内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁58は、燃料供給管58aを介してコモンレール60に連結されている。このコモンレール60内へは電気制御式の吐出量可変燃料ポンプ62から燃料が供給される。そして燃料ポンプ62からコモンレール60内に供給された高圧燃料は、各燃料供給管58aを介して各燃料噴射弁58に分配供給される。尚、コモンレール60には燃料圧力を検出するための燃料圧センサ64が取り付けられている。
更に、燃料ポンプ62からは別途、低圧燃料が燃料供給管66を介して添加弁68に供給されている。この添加弁68は第4気筒#4の排気ポート30に設けられて、排気タービン16b側に向けて燃料を噴射することにより、排気中に還元剤としての燃料を添加するものである。この燃料添加によりPM再生制御が実行される。
電子制御ユニット(以下「ECU」と称する)70はCPU、ROM、RAM等を備えたデジタルコンピュータと、各種装置を駆動するための駆動回路とを主体として構成されている。そしてECU70は前述した吸入空気量センサ24、吸気温センサ26、第1排気温センサ44、第2排気温センサ46、空燃比センサ48、差圧センサ50、EGR弁56内のEGR開度センサ、燃料圧センサ64及びスロットル開度センサ22aの信号を読み込んでいる。更にアクセルペダル72の踏み込み量(アクセル開度ACCP)を検出するアクセル開度センサ74、及びディーゼルエンジン2の冷却水温THWを検出する冷却水温センサ76から信号を読み込んでいる。更に、クランク軸78におけるエンジン回転数NEを検出するエンジン回転数センサ80、クランク軸78の回転位相あるいは吸気カムの回転位相を検出して気筒判別を行う気筒判別センサ82から信号を読み込んでいる。
そしてこれらの信号から得られるエンジン運転状態に基づいて、ECU70は燃料噴射弁58による燃料噴射量制御や燃料噴射時期制御を実行する。更にEGR弁56の開度制御、モータ22bによるスロットル開度制御、燃料ポンプ62の吐出量制御、及び添加弁68の開弁制御によるPM再生制御といった処理を実行する。
PM再生制御は、特に第1排気浄化装置38内のフィルタ38a,38bに堆積しているPMを高温化により酸化させてCO2及びH2Oにして排出する制御である。この制御では、ストイキ(理論空燃比)よりも高い空燃比状態で添加弁68からの燃料添加を繰り返して触媒床温を高温化(例えば600〜700℃)する。この時に、更に燃料噴射弁58による膨張行程あるいは排気行程における燃焼室4内への燃料噴射であるアフター噴射を加える場合もある。
次にECU70により実行される処理の内、添加弁68からの燃料漏洩(開固着状態)がない状態、すなわち添加弁68が正常な状態か否かを判定する処理について説明する。この処理のフローチャートを図2,3に示す。本処理は一定の時間毎に割り込み実行される処理である。尚、個々の処理に対応するフローチャート中のステップを「S〜」で表す。
添加弁正常診断処理(図2)について説明する。本処理が開始されると、まず正常判定要件Aが成立しているか否かが判定される(S102)。ここで正常判定要件Aとは次の条件(1)〜(13)の論理積である。
(1)エンジン2が十分なレベルの運転状態である。例えば、エンジン回転数センサ80にて検出されるエンジン回転数NEが基準回転数以上である状態である。
(2)診断可能領域である。例えばEGR弁56が閉じてEGRガスがサージタンク12側に導入されていない状態である。
(3)空燃比に影響する燃焼制御を実行していない。例えば、アフターバーン制御、低温ストイキ燃焼がなされていない状態及びこれらの制御後の所定時間内ではない状態である。
(4)排気ターボチャージャ16による過給の過渡状態ではない。
(5)排気ターボチャージャ16が可変ターボ装置である場合には閉制御実行中でない状態である。
(6)燃料噴射弁58が異常でない状態。
(7)吸入空気量センサ24及び第2排気温センサ46が異常でない。次の(8)にて出口排気温Texoutの代わりに入口排気温Texinを用いる場合には第2排気温センサ46の代わりに第1排気温センサ44が異常でないことが条件となる。
(8)第2排気温センサ46にて検出される出口排気温Texoutが基準温度(付着判定基準温度に相当)より高い状態である。
(9)吸入空気量センサ24にて検出される吸入空気量gaが基準量(付着判定基準流量に相当)より多い状態である。
(10)空燃比センサ48が活性化している。
(11)燃料噴射弁58からの燃料噴射量、添加弁68からの燃料添加量及び吸入空気量センサ24からの吸入空気量gaによる計算上の空燃比と、空燃比センサ48にて検出される実測空燃比A/Fとの差が基準値内である。
(12)添加制御による添加弁68からの添加時間(リッチ時間)が基準時間未満の状態である。この基準時間は開固着と区別することができる適切な時間が実験などで設定されるが、この基準時間を0秒に設定すれば、添加処理がなされていないことが条件となる。
(13)空燃比センサ48にて検出される空燃比A/Fが基準値より大きい状態である。この基準値は、(12)に示した添加時間(リッチ時間)が基準時間内にある場合に到達する可能性のある空燃比と、添加弁68が開固着していた場合に到達する空燃比とを分けるための空燃比値である。
前記(1)〜(12)の条件の下に、前記(13)の条件、すなわち実測空燃比A/Fの値が基準値より大きい状態であれば、空燃比側の観点から添加弁68の開固着状態などによる漏洩はないと判断できる。
これらの条件(1)〜(13)が1つでも成立していない場合には(S102でno)、正常判定要件A成立時の継続時間をカウントする正常判定要件A成立カウンタCaがクリアされる(S112)。こうして一旦本処理を出る。以後、正常判定要件Aが成立していなければ(S102でno)、ステップS112の実行を繰り返すことになる。
正常判定要件Aが成立した場合(S102でyes)、すなわち前記条件(1)〜(13)の全てが成立すると、正常判定要件A成立カウンタCaのカウントアップが実行される(S104)。次にカウントアップされた直後の正常判定要件A成立カウンタCaの値が基準時間TMa以上を示しているか否かが判定される(S106)。ステップS102でyesと判定され始めた時にはCa<TMaであるので(S106でno)、一旦本処理を出る。以後、正常判定要件A成立(S102でyes)が継続する限り正常判定要件A成立カウンタCaのカウントアップ(S104)が継続する。しかしこのように正常判定要件A成立カウンタCaのカウントアップがなされても、Ca≧TMaとなる前に、正常判定要件Aが成立しなくなれば(S102でno)、正常判定要件A成立カウンタCaはクリアされる(S112)。
正常判定要件A成立(S102でyes)が継続することにより、Ca≧TMaとなると(S106でyes)、次に正常判定要件B成立フラグFexがONか否かが判定される(S108)。正常判定要件B成立フラグFexの設定は後述するごとく別途実行されている正常判定要件B判定処理(図3)にてなされる。
ここでFex=OFFに設定されていれば(S108でno)、このまま一旦本処理を出る。しかしFex=ONに設定されていれば(S108でyes)、正常判定がなされる(S110)。すなわち添加弁68は正常であり開固着による燃料漏洩はないと判断される。
正常判定要件B判定処理(図3)について説明する。本処理が開始されると、まず正常判定要件Bが成立しているか否かが判定される(S122)。ここで正常判定要件Bとは次の条件(1)〜(6)の論理積である。
(1)エンジン2が十分なレベルの運転状態である。例えば、エンジン回転数センサ80にて検出されるエンジン回転数NEが基準回転数以上である状態である。
(2)吸入空気量センサ24が異常でない。
(3)吸入空気量センサ24にて検出される吸入空気量gaが基準量より多い状態である。
(4)第1排気温センサ44及び第2排気温センサ46が共に異常でない。
(5)第1排気温センサ44にて検出される入口排気温Texinが基準温度範囲内である。ここでの基準温度範囲は、添加弁68が開固着状態でない場合に添加弁68から添加される燃料によってフィルタ38aがとり得る温度が上限値であり、エンジン2の暖機完了後にとり得る温度が下限値である。このような範囲は標準のエンジンにおいて実験により決定する。
(6)第2排気温センサ46にて検出される出口排気温Texoutが基準温度範囲内である。ここでの基準温度範囲は、添加弁68が開固着状態でない場合に添加弁68から添加される燃料によってフィルタ38bがとり得る温度が上限値であり、エンジン2の暖機完了後にとり得る温度が下限値である。このような範囲は標準のエンジンにおいて実験により決定する。
これらの条件(1)〜(6)が全て成立すれば、排気温(フィルタ38a,38bの温度でもある)側の観点から添加弁68の開固着による漏洩はないと判断できる。
条件(1)〜(6)が1つでも成立していない場合には(S122でno)、正常判定要件B成立時の継続時間をカウントする正常判定要件B成立カウンタCbがクリアされる(S130)。そして正常判定要件B成立フラグFexに「OFF」を設定する(S132)。こうして一旦本処理を出る。以後、正常判定要件Bが成立しなければ(S122でno)、ステップS130,S132の実行を繰り返すことになる。
正常判定要件Bが成立した場合(S122でyes)、すなわち条件(1)〜(6)が全て成立すると、正常判定要件B成立カウンタCbのカウントアップが実行される(S124)。次にカウントアップされた直後の正常判定要件B成立カウンタCbの値が基準時間TMb以上を示しているか否かが判定される(S126)。ステップS122にてyesと判定され始めた時にはCb<TMbであるので(S126でno)、正常判定要件B成立フラグFexにOFFを設定して(S132)、一旦本処理を出る。以後、正常判定要件B成立(S122でyes)が継続する限り正常判定要件B成立カウンタCbのカウントアップ(S124)が連続する。しかしこのように正常判定要件B成立カウンタCbのカウントアップがなされても、Cb≧TMbとなる前に、正常判定要件Bが成立しなくなれば(S122でno)、正常判定要件B成立カウンタCbはクリアされ(S130)、正常判定要件B成立フラグFex=OFFが維持される(S132)。
正常判定要件B成立(S122でyes)が継続することにより、Cb≧TMbとなると(S126でyes)、正常判定要件B成立フラグFexにONを設定し(S128)、一旦処理を出る。
このようにして正常判定要件B成立フラグFexにONが設定されると、この時に同時に正常判定要件Aの成立状態が基準時間TMa以上継続している場合には、前述した添加弁正常診断処理(図2)のステップS106にてyesと判定された後に、ステップS108にてもyesと判定される。このため正常判定、すなわち添加弁68は開固着状態は生じていないと判定できる(S110)。
図4のタイミングチャートに本実施の形態における制御の一例を示す。タイミングt0前に既に入口排気温Texinが基準温度範囲THy1〜THy2内となっており、タイミングt1に出口排気温Texoutが基準温度範囲THy1〜THy2内となる。尚、ここでは入口排気温Texinの基準温度範囲と出口排気温Texoutの基準温度範囲とは同じ範囲であるが、第1排気浄化装置38内の組成や構造によっては異なる範囲となる場合もある。
更にタイミングt2にて吸入空気量gaが基準量gaxのラインより上となり、タイミングt3にてエンジン回転数NEが基準回転数NExのラインよりも上となる。このタイミングt3にて正常判定要件Bの他の要件も満足されているとする(図3:S122でyes)。したがって正常判定要件B成立カウンタCbのカウントが開始されて、以後、正常判定要件B成立が基準時間TMb継続すると(図3:S126でyes)、タイミングt6にて正常判定要件B成立フラグFexがOFFからONに設定される(図3:S128)。
更にタイミングt0にて空燃比差ΔA/Fが基準値dAF内となり、タイミングt4にて出口排気温Texoutが基準温度THxのラインよりも上となる。そしてタイミングt5にて空燃比A/Fが基準値AFxのラインよりも上となる。尚、ここではエンジン回転数NE及び吸入空気量gaについては正常判定要件Bでの基準回転数NEx及び基準量gaxによる判定と同じとしている。更にタイミングt5にて正常判定要件Aの他の要件も満足されているとする(図2:S102でyes)。したがって正常判定要件A成立カウンタCaのカウントが開始されて、以後、正常判定要件A成立が基準時間TMa継続すると(図2:S106でyes)、正常判定要件B成立フラグFexの内容が判定される(図2:S108)。ここではタイミングt6にて既にOFFからONに設定されているので(図2:S108でyes)、タイミングt7にて正常判定がなされる(図2:S110)。
上述した構成において請求項との関係は、正常判定要件Aの(8)及び(9)についての判定が還元剤付着可能性判定手段としての処理に、ステップS102,S108が正常判定禁止手段としての処理に、ステップS102,S108,S110が正常判定手段としての処理に相当する。正常判定要件B判定処理(図3)が第2診断手段としての処理に相当する。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(イ).正常判定要件Aにより還元剤の付着可能性が高いと判定されている場合、すなわち正常判定要件Aの内で、(8)が否定されるか、あるいは(9)が否定されると(S102でno)、ステップS110の正常判定はなされることはない。このように正常判定要件Aの(8)又は(9)が否定される状態では、空燃比センサ48により検出される実測空燃比A/Fに基づく、添加弁68に対する正常判定は禁止されている。このことから添加弁68が開固着状態であるにもかかわらず正常判定されることがない。
そして空燃比センサ48により検出される実測空燃比A/Fに基づいて判断される添加弁68に対する正常判定の有無は、還元剤の付着可能性が低いと判定されている場合、すなわち正常判定要件Aの内で(8)と(9)とが共に肯定されることを必須要件としている。このため正常判定の確実性が非常に高いものとなり、添加弁68に対する正常判定を高精度に実行することができる。
(ロ).排気系の温度が低いと添加弁68から放出された燃料が排気マニホールド32や排気経路34などに付着しやすくなり、排気系の温度が高いと付着しにくくなることから、正常判定要件Aの(8)の条件は、第2排気温センサ46が検出する出口排気温Texoutが基準温度より高い状態を判定している。
又、排気系でのガス流量、すなわち排気流量が少ないと添加弁68から放出された燃料の排気系への付着は多くなり、排気流量が多いと付着は少なくなる傾向にある。この排気ガス流量は吸気系でのガス流量、すなわち吸入空気量gaにほぼ比例したものとなるので、正常判定要件Aの(9)の条件は、吸入空気量センサ24が検出する吸入空気量gaが基準量より多い状態を判定している。
この排気温度や吸入空気量の各データの取得は容易であり、複雑な演算処理をしなくても排気系での燃料の付着可能性が容易に判定でき、条件成立の判断が容易にできる。
(ハ).正常判定(S110)に当たって、前記正常判定要件Aの成立のみでなく、第1排気浄化装置38内にて添加燃料の酸化熱に起因した排気温Texin,Texoutの挙動を含む正常判定要件Bの成立も論理積条件としている(S108)。
このため実測空燃比に基づく添加弁68に対する正常判定及びその禁止が、一層精度高く適切に実行できる。
[実施の形態2]
本実施の形態では、前記正常判定要件Aのみで正常判定を実行している。すなわちECU70は前記添加弁正常診断処理(図2)及び正常判定要件B判定処理(図3)の代わりに図5に示す添加弁正常診断処理を実行している。他の構成は前記実施の形態1と同じであるので、図1を参照して説明する。
添加弁正常診断処理(図5)について説明する。本処理は一定の時間毎に割り込み実行される処理である。本処理が開始されると、まず前記実施の形態1で述べた正常判定要件Aが成立しているか否かが判定される(S202)。
前記条件(1)〜(13)が1つでも成立していない場合には(S202でno)、正常判定要件A成立時の継続時間をカウントする正常判定要件A成立カウンタCaがクリアされる(S210)。こうして一旦本処理を出る。以後、正常判定要件Aが成立していなければ(S202でno)、ステップS210の実行を繰り返すことになる。
正常判定要件Aが成立した場合(S202でyes)は、正常判定要件A成立カウンタCaのカウントアップが実行される(S204)。次にカウントアップされた直後の正常判定要件A成立カウンタCaの値が基準時間TMa以上を示しているか否かが判定される(S206)。Ca<TMaであれば(S206でno)、一旦本処理を出る。以後、正常判定要件A成立(S202でyes)が継続する限り正常判定要件A成立カウンタCaのカウントアップ(S204)が継続する。しかしこのように正常判定要件A成立カウンタCaのカウントアップがなされても、Ca≧TMaとなる前に、正常判定要件Aが成立しなくなれば(S202でno)、正常判定要件A成立カウンタCaはクリアされる(S210)。
正常判定要件A成立(S202でyes)が継続することにより、Ca≧TMaとなると(S206でyes)、正常判定がなされる(S208)。すなわち添加弁68は正常であり燃料は漏洩していないと判断される。
本実施の形態では上述した制御により、前記実施の形態1にて説明した図4のタイミングチャートにおいて、排気温Texinと正常判定要件B成立フラグFexとは用いないが、同様にタイミングt7にて正常判定できる。
上述した構成において請求項との関係は、正常判定要件Aの(8)及び(9)についての判定が還元剤付着可能性判定手段としての処理に、ステップS202が正常判定禁止手段としての処理に、ステップS202,S208が正常判定手段としての処理に相当する。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(イ).前記実施の形態1の(イ)及び(ロ)の効果を生じる。
[その他の実施の形態]
(a).前記各実施の形態においては、前記図1に示したごとく第1排気浄化装置38内にはフィルタ38a,38bとしてDPFが配置されていた。このDPF以外に、PMとNOxとを同時浄化するDPNR(Diesel Particulate-NOx Reduction system)が配置されている場合にも本発明を適用でき、同様な効果を生じさせることができる。
(b).前記図2にて述べた正常判定要件Aの論理積条件の組み合わせは一例であり、添加弁68の正常判定を更に高精度に診断するため他の要件を加えても良い。正常判定要件Bについても同じである。
尚、正常判定要件Aの(8)及び(9)は、いずれか一方のみを、還元剤(添加燃料)の付着可能性が低いことを判定する必須要件としても良い。この場合、正常判定要件Aの(8)及び(9)を両方判定して、いずれかが成立していれば還元剤(添加燃料)の付着可能性が低いと判定しても良い。あるいは条件(8)及び(9)の内で、正常判定要件Aに含める条件を、いずれか一方のみとしても良い。
(c).吸入空気量センサ24(図1)により検出される吸入空気量gaの代わりに、排気流量を検出するセンサを設けて該センサにて検出される排気流量を用いても良い。
(d).排気系に備えた温度検出手段としては、前記各実施の形態のごとくに、2つのフィルタ38a,38bの間、あるいは下流側のフィルタ38bの直下に排気温センサ44,46を配置する以外に、上流側のフィルタ38aよりも上流側に排気温センサを配置して排気温度を検出し判定に用いても良い。触媒通過有無にかかわらず、排気が低温であれば排気系への添加燃料付着が生じやすいことから、その排気温の高低により燃料の付着可能性を判定することができる。
実施の形態1の車両用ディーゼルエンジン及び還元剤添加弁診断装置の機能を果たす制御システムの概略構成を表すブロック図。 実施の形態1のECUが実行する添加弁正常診断処理のフローチャート。 同じく正常判定要件B判定処理のフローチャート。 実施の形態1の制御の一例を示すタイミングチャート。 実施の形態2のECUが実行する添加弁正常診断処理のフローチャート。
符号の説明
2…ディーゼルエンジン、4…燃焼室、6…吸気弁、8…吸気ポート、10…吸気マニホールド、12…サージタンク、13…吸気経路、14…インタークーラ、16…排気ターボチャージャ、16a…コンプレッサ、16b…排気タービン、18…エアクリーナ、20…EGR経路、20a…EGRガス供給口、20b…EGRガス吸入口、22…スロットル弁、22a…スロットル開度センサ、22b…モータ、24…吸入空気量センサ、26…吸気温センサ、28…排気弁、30…排気ポート、32…排気マニホールド、34…排気経路、38…第1排気浄化装置、38a,38b…フィルタ、40…第2排気浄化装置、40a…酸化触媒、44…第1排気温センサ、46…第2排気温センサ、48…空燃比センサ、50…差圧センサ、52…EGR触媒、54…EGRクーラ、56…EGR弁、58…燃料噴射弁、58a…燃料供給管、60…コモンレール、62…燃料ポンプ、64…燃料圧センサ、66…燃料供給管、68…添加弁、70…ECU、72…アクセルペダル、74…アクセル開度センサ、76…冷却水温センサ、78…クランク軸、80…エンジン回転数センサ、82…気筒判別センサ。

Claims (11)

  1. 内燃機関の排気系にて排気浄化装置の上流から排気流中に還元剤を放出することにより前記排気浄化装置に還元剤を供給する添加弁を備え、該添加弁からの還元剤漏洩を排気系の空燃比に基づいて診断する添加弁診断装置であって、
    内燃機関の排気系にて前記添加弁の下流に設けられた空燃比センサと、
    内燃機関の排気系での還元剤の付着可能性を判定する還元剤付着可能性判定手段と、
    前記還元剤付着可能性判定手段にて還元剤の付着可能性が高いと判定されている場合には、前記空燃比センサにより検出される実測空燃比に基づく前記添加弁に対する正常判定を禁止する正常判定禁止手段と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関還元剤添加弁診断装置。
  2. 請求項1において、前記還元剤付着可能性判定手段にて還元剤の付着可能性が低いと判定されている要件を、前記空燃比センサにより検出される実測空燃比に基づいて前記添加弁に対する正常判定を実行するための必須要件としている正常判定手段を備えたことを特徴とする内燃機関還元剤添加弁診断装置。
  3. 請求項1又は2において、内燃機関の排気系に温度検出手段を備え、前記還元剤付着可能性判定手段は、前記温度検出手段にて検出された温度が付着判定基準温度より低い場合は還元剤の付着可能性が高いと判定することを特徴とする内燃機関還元剤添加弁診断装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、内燃機関の排気系に温度検出手段を備え、前記還元剤付着可能性判定手段は、前記温度検出手段にて検出された温度が付着判定基準温度より高い場合は還元剤の付着可能性が低いと判定することを特徴とする内燃機関還元剤添加弁診断装置。
  5. 請求項3又は4において、前記温度検出手段は、排気温度を検出することを特徴とする内燃機関還元剤添加弁診断装置。
  6. 請求項1又は2において、内燃機関の吸気系又は排気系にガス流量検出手段を備え、前記還元剤付着可能性判定手段は、前記ガス流量検出手段にて検出されたガス流量が付着判定基準流量より少ない場合には還元剤の付着可能性が高いと判定することを特徴とする内燃機関還元剤添加弁診断装置。
  7. 請求項1、2又は6において、内燃機関の吸気系又は排気系にガス流量検出手段を備え、前記還元剤付着可能性判定手段は、前記ガス流量検出手段にて検出されたガス流量が付着判定基準流量より多い場合には還元剤の付着可能性が低いと判定することを特徴とする内燃機関還元剤添加弁診断装置。
  8. 請求項1又は2において、内燃機関の吸気系又は排気系にガス流量検出手段を備え、かつ内燃機関の排気系に温度検出手段を備え、前記還元剤付着可能性判定手段は、前記温度検出手段にて検出された温度が付着判定基準温度より低い、あるいは前記ガス流量検出手段にて検出されたガス流量が付着判定基準流量より少ない場合には還元剤の付着可能性が高いと判定することを特徴とする内燃機関還元剤添加弁診断装置。
  9. 請求項1、2又は8において、内燃機関の吸気系又は排気系にガス流量検出手段を備え、かつ内燃機関の排気系に温度検出手段を備え、前記還元剤付着可能性判定手段は、前記温度検出手段にて検出された温度が付着判定基準温度より高く、かつ前記ガス流量検出手段にて検出されたガス流量が付着判定基準流量より多い場合には還元剤の付着可能性が低いと判定することを特徴とする内燃機関還元剤添加弁診断装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかにおいて、内燃機関の排気系に配置した温度検出手段と前記添加弁からの還元剤漏洩を前記温度検出手段にて検出された温度に基づいて診断する第2診断手段とを備え、前記正常判定禁止手段は、前記還元剤付着可能性判定手段にて還元剤の付着可能性が高いと判定されている条件と、第2診断手段にて正常と判定されていない条件との論理和条件を満足している場合に、前記空燃比センサにより検出される実測空燃比に基づく前記添加弁に対する正常判定を禁止することを特徴とする内燃機関還元剤添加弁診断装置。
  11. 請求項2〜10のいずれかにおいて、内燃機関の排気系に配置した温度検出手段と前記添加弁からの還元剤漏洩を前記温度検出手段にて検出された温度に基づいて診断する第2診断手段を備え、前記正常判定手段は、前記還元剤付着可能性判定手段にて還元剤の付着可能性が低いと判定されている条件と、第2診断手段にて正常と判定されている条件との論理積条件を、前記空燃比センサにより検出される実測空燃比に基づいて前記添加弁に対する正常判定を実行するための必須要件としていることを特徴とする内燃機関還元剤添加弁診断装置。
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