JP2005232323A - 黒色化合物及びそれを含有するインク - Google Patents

黒色化合物及びそれを含有するインク Download PDF

Info

Publication number
JP2005232323A
JP2005232323A JP2004043534A JP2004043534A JP2005232323A JP 2005232323 A JP2005232323 A JP 2005232323A JP 2004043534 A JP2004043534 A JP 2004043534A JP 2004043534 A JP2004043534 A JP 2004043534A JP 2005232323 A JP2005232323 A JP 2005232323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
black
black compound
integer
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004043534A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsu Oi
龍 大井
Kenichi Fujii
謙一 藤井
Rihoko Suzuki
理穂子 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP2004043534A priority Critical patent/JP2005232323A/ja
Publication of JP2005232323A publication Critical patent/JP2005232323A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

【課題】耐湿性、耐光性、耐ガス性に優れた、インクジェット用インク用の黒色化合物を提供する。
【解決手段】 下記一般式(1)で表される黒色化合物。
Figure 2005232323

[式中、nは0〜6の整数を表し、Mは各々独立に、アルカリ金属、アミン、或いは第四級アンモニウムを表す。mは0〜6の整数を表し、Rは各々独立に、水素原子、置換或いは未置換のアルキル基、置換或いは未置換のアリール基を表す。n及びmは各々独立に0〜6の整数を表し、nとmが同時に0になることはない。]
【選択図】 なし

Description

本発明は、新規な黒色化合物およびそのインクに関し、特にインクジェット記録方式に好適なインクに関する。
筆記用具あるいはインクジェット記録方式の記録用に用いられているインクには、基本的に染料、水及び有機溶剤から構成されるが、臭気、人体及び周辺環境への安全性の配慮から、水を主溶媒とする水性インクが主流であり、染料としては水溶性の酸性染料、及び直接性染料等が実用化されている。これに関して染料及びインクには様々な特性が要求されている。
特に、インクジェット記録方式の記録液に用いられる黒色インクには、以下に示す様々な要求特性が挙げられるが、全てを満足できるまでには至っていないのが現状である。
(1)インクの粘度、表面張力、比電導度、密度、pH等の物性値が適当であること。
(2)インクの長期保存安定性が良好であること。
(3)溶解成分の溶解安定性が高く、ノズルを目詰まりさせないこと。
(4)被記録材での速乾性が良好であること。
(5)記録画像が鮮明性であり、滲みがなく、耐光性、耐ガス性、耐水性、耐湿性が良好であること。
従来から知られている黒色染料としては、例えばAcid Black 1や特許文献1などで開示されているジスアゾ染料、特許文献2などで開示されている金属キレートアゾ染料、或いは特許文献3などで開示されているトリスアゾ染料があげられる。しかし、これらアゾ染料は耐光性等の堅牢性の点でまだ不十分である。
以上のように、特にインクジェット記録方式に用いられるインクの諸特性においては、染料固有の特性に影響されるところが大きく、これら諸条件を満たす染料及びインクの創出が極めて重要である。
特開2003−138155号公報 特開2002−30229号公報 特開平5−93143号公報
本発明の目的は、高耐光性、高保存安定性、高耐ガス性を有する新規な黒色化合物、該化合物の特性を保持したインク、さらに高画像品位で滲みがなく、かつ保存安定性、耐光性、耐ガス性、耐湿性に優れたインクジェット記録方式の記録液として有用なインクを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明の化合物が高い耐光性および耐ガス性を有し黒色染料として利用できることが判明し、該化合物を用いたインクも優れた耐光性および耐ガス性を有したまま特性を発揮できる事を見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は、下記一般式(1)で表される黒色化合物およびそれを含有するインク、に関する。
Figure 2005232323
[式中、nは0〜6の整数を表し、Mは各々独立に、アルカリ金属、アミン、或いは第四級アンモニウムを表す。mは0〜6の整数を表し、Rは各々独立に、水素原子、置換或いは未置換のアルキル基、置換或いは未置換のアリール基を表す。n及びmは各々独立に0〜6の整数を表し、nとmが同時に0になることはない。]
本発明の黒色化合物及びそれを用いたインクは、耐湿性、耐光性、耐ガス性に優れ、特にインクジェット用インク用途として有用である。
本発明は、一般式(1)で表される黒色化合物およびそれを含有するインクに関するものである。以下、本発明をさらに詳しく説明する。
まず、本発明において下記一般式(1)で表される黒色化合物について説明する。
Figure 2005232323
[式中、nは0〜6の整数を表し、Mは各々独立に、アルカリ金属、アミン、或いは第四級アンモニウムを表す。mは0〜6の整数を表し、Rは各々独立に、水素原子、置換或いは未置換のアルキル基、置換或いは未置換のアリール基を表す。n及びmは各々独立に0〜6の整数を表し、nとmが同時に0になることはない。]
本発明の一般式(1)で表される黒色化合物において、nは0〜6の整数を表す。
Mは各々独立に、アルカリ金属、アミン、或いは第四級アンモニウムを表す。アルカリ金属としては、特に限定されるものではないが、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム等があげられる。アミンとしては、特に限定されるものではないが、例えばメチルアミン、エチルアミン、エタノールアミン等の一級アミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン等の二級アミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン等の三級アミンがあげられる。
第四級アンモニウムとしては、特に制限されるわけではないが、総炭素数が4つ以上のものが好ましく、例えば、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラプロピルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、テトラ−n−ヘキシルアンモニウム、テトラ−n−オクチルアンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、ベンジルトリエチルアンモニウム、フェニルトリメチルアンモニウム、ビニルトリメチルアンモニウム、n−ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、3−トリクロロメチルフェニルトリメチルアンモニウム、カルボキシメチルトリメチルアンモニウムなどがあげられる。
本発明の一般式(1)で表される黒色化合物において、mは0〜6の整数を表す。
Rは各々独立に、水素原子、置換或いは未置換のアルキル基、置換或いは未置換のアリール基を表す。置換或いは未置換のアルキル基としては、特に制限されるわけではないが、具体的には例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ベンジル基等があげられる。置換或いは未置換のアリール基としては、特に制限されるわけではないが、具体的には例えば、フェニル基、ヒドロキシフェニル基、カルボン酸の置換したフェニル基、スルホン酸の置換したフェニル基、ナフチル基等があげられる。
本発明の黒色化合物の製造においては、特に限定されるものではないが、例えば、下記反応式(2)(式中、yは1〜6の整数を表す)で示すように、ビオラントロンを臭素化後、1−アミノアントラキノンと縮合させた後、スルホン化或いはスルホンアミド化することで得られる。
スルホン化の方法としては特に限定されるわけではないが、一般的には、発煙硫酸中で加熱する方法や、三酸化イオウを用いる方法、クロロ硫酸による方法などが用いられる。また必要であれば、硫酸アンモニウム、硫酸バナジル、ホウ酸などの触媒を添加することもできる。
スルホンアミド化する場合は、スルホン化後、塩化チオニル等でスルホニルクロリドとし、対応するアミンと反応させることで得られる。或いは、クロロ硫酸と反応させた後、対応するアミンと反応させることもできる。
Figure 2005232323
本発明の黒色インクは、各種インク、特にインクジェット記録方式の記録液として有用である。該化合物は、無機塩類の含有量が少ない場合、そのままでも使用可能であるが、特にインクジェット記録方式の記録液として用いる場合、染料中に含まれる無機塩等による記録装置の吐出ノズルの目詰まりを防止するために、例えばイオン交換樹脂や逆浸透膜(RO膜)濾過による脱塩処理やその他脱塩処理方法等による精製を行った方が好ましい。
その他の該黒色化合物の精製方法としては、該化合物をイオン交換水に溶解させ、極性溶媒を添加することで結晶化させて行うか、あるいは、該黒色化合物の水溶液を極性溶媒中へ排出することで結晶化させる方法がある。この方法にて、該黒色化合物に含有されていたKCl、NaCl、Na2SO4などの無機塩類を低減、除去することができる。
本発明の黒色インクの主な成分は、本発明の黒色化合物、水及び必要に応じて有機溶剤を含有するものである。本発明の黒色化合物は、単独で用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。その使用量は、用途、目的、染料の種類、インク組成、インクの印字濃度、目詰まり性にもよるが、水性インク全体に対して、黒色化合物は0.5〜20%であることが好ましく、特に好ましくは1〜10%であり、有機溶剤は0〜80%が好ましい範囲である。
また、インクの色調を調製するため、またその他の特性を改良するために、その他の染料や、インク特性を損なわない程度に、公知の染料や顔料をエマルジョンあるいは微分散状態に処理したものを添加しても差し支えない。
本発明の黒色インクは、溶解型の水性インクであり、主溶媒成分として水を使用するが、インクの乾燥防止、黒色化合物の溶解性を向上させる等の目的で、水溶性有機溶媒と混合して使用することもできる。水溶性有機溶剤としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、グリセリン、チオグリコール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル等の多価アルコールエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド類、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等の含窒素化合物、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール等のアルコール類等が挙げられる。これらの水溶性有機溶媒は単独または2種類以上を混合して用いてもよく、含有量は、5〜50%の範囲で使用することが好ましい。
インクの保存安定性、インクの粘度変化で耐水性を向上させるため、インクのpHは7以上が好ましい。また、耐水性を更に向上させるために、アンモニア等のアミン類とトリエタノールアミン等のヒドロキシアミン類を併用することが好ましい。含有量は、インクに対して0.001〜10%程度が好ましい。
また本発明の黒色化合物を含有するインクに、尿素、チオ尿素、ビウレット、セミカルバジド及びこれら誘導体を併用してもよい。含有量はインクに対して0.1〜15%程度が好ましい。
前記組成から構成される本発明の黒色インクは、筆記用具等のインクあるいはインクジェット記録方式のインクとして、記録特性、保存安定性、被記録材への定着性、記録画像の鮮明性、耐光性、耐オゾン性、耐湿性等に優れたものである。
本発明の黒色インクをインクジェットプリンタで出力する場合、プリンタヘッドの種類に制限はなく、荷電制御方式、ピエゾ方式、サーマル方式等、全てのプリンタヘッドに対応できる。また、印刷メディアとしても、普通紙、写真専用紙、マット紙等、全てのメディアに対応できるが、特に好ましい印刷メディアとしては、写真専用紙である。
また、本発明のインクには、従来使用されている種々の添加剤を必要に応じて加えることができる。例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、キレート化剤、水溶性ポリマー、マスキング剤、防かび剤、防腐剤、粘度調節剤、界面活性剤、表面張力調整剤、pH調整剤、比抵抗値調整剤、近赤外線吸収剤、浸透剤等の添加剤が挙げられる。
本発明の黒色インクは、本発明の黒色化合物を、水、有機溶剤、必要に応じて前記で挙げた添加物等とともに溶解させ、不溶物を除去するためメンブランフィルター等の微小孔径のフィルターで濾過することで製造される。このように製造された黒色インクは、特にインクジェット記録方式の記録液として有用であるが、その他、ボールペン、フェルトペン、万年筆等の筆記用具のインクとしても使用される。
以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の「部」は重量部を示す。
[合成例1]
ビオラントロンを臭素化後、1−アミノアントラキノンと縮合させることで下記(3)で表される構造式を主成分とする黒色化合物を得た。30%発煙硫酸(200g)中に、得られた黒色化合物(30g)を添加し、120℃で10時間反応させた。反応混合物は氷水(750g)中に排出した。混合溶液中に塩化ナトリウム(200g)を加え、黒色結晶を塩析させ、減圧濾過にて濾別した。得られた黒色結晶は、20%塩化ナトリウム水溶液、及び少量の蒸留水で洗浄し、乾燥させることでスルホン酸体(4)を含む化合物(35g)を得た。
Figure 2005232323
Figure 2005232323
[合成例2]
合成例1で得られたスルホン酸体(4)(5g)を蒸留水(45g)に排出した。溶液を撹拌しながら、溶液のpHが10になるまで10%テトラメチルアンモニウムヒドロキシドを加えた。溶液中にアセトン(300g)を加えて析出した結晶を濾別し、更に90%アセトンで洗浄した。得られた結晶を乾燥し、第四級アンモニウム塩(5)(X=[-SO3 -N+Me4]2)を含む黒色化合物(4g)を得た。
Figure 2005232323
[合成例3〜6]
合成例2において加えた塩基を、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドに変えて、下記表−1に示す塩基を用いて合成例2と同様の操作を行い対応する塩を得た。
Figure 2005232323
Figure 2005232323
[合成例7]
クロロ硫酸(200g)中に、合成例1で用いた黒色化合物(3)(30g)を添加し、120℃で10時間反応させた。反応混合物は氷水(750g)中に排出した。析出した黒色結晶は濾別した。得られた黒色結晶は少量のアンモニアを含む水溶液に排出し、室温で2時間撹拌した後、pH10になるまで、10%水酸化ナトリウム水溶液を加えた。pH混合溶液中に塩化ナトリウム(200g)を加え、黒色結晶を塩析させ、減圧濾過にて濾別した。得られた黒色結晶は、20%塩化ナトリウム水溶液、及び少量の蒸留水で洗浄し、乾燥させることでスルホン酸ナトリウム体(7)を含む化合物(32g)を得た。
Figure 2005232323
[黒色インクの調整及び評価]
<インクの調製>
下記に示す組成にて、黒色化合物を混合溶解させた後、孔径0.8ミクロンのテフロン(登録商標)フィルターで濾過してインクを調製した。
<インクの組成>
合成例2の黒色化合物(5) 5部
グリセリン 5部
ジエチレングリコール 5部
N−メチル−2−ピロリドン 5部
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 10部
イオン交換水 70部
<特性の評価>
上記で調製したインクを用い、ピエゾ方式インクジェットプリンター用インクカートリッジに充填し、インクジェット専用紙(セイコーエプソン(株)製PM写真用紙)に、同方式プリンターにより印字及び画像記録を行い、下記の項目について試験を行った。その結果、
(A)耐湿性評価;◎、(B)耐光性評価;◎、(C)耐酸化ガス性評価;◎、(D)インクの保存安定性評価;○と良好であった。
尚、各試験項目の評価基準は以下の通りである。
画像の形成: ピエゾ方式インクジェットプリンターにより専用紙に印字及び画像記録を行った。
(A)耐湿性評価:試験の画像記録された普通紙を、50℃、湿度85%の条件下、1週間放置したのちの記録画像の状態を目視により耐湿性評価を行った。
評価基準:画像の変化なし; ◎
画像のエッジ部にわずかに滲みが見られるが問題ないレベル; ○
画像のエッジ部に滲みが見られる; △
画像のエッジ部から滲みが広っている; ×
(B)耐光性評価:キセノンフェードメーター(スガ試験機社製)を用い、100時間照
射した後、照射前と照射後の印字濃度(OD値)を反射濃度計(マクベス社製)を用いて測定し、下記式にてOD1値を算出し耐光性評価を行った。
OD1値(%)=(照射後のOD値)/(照射前のOD値)×100
評価基準:OD1値が100〜80%以上;◎
OD1値が80%未満〜70%; ○
OD1値が70%未満〜50%; △
OD1値が50%未満; ×
(C)耐酸化ガス性評価:オゾン濃度を100ppmに調整した窒素気流下、4時間放置し、試験前後の印字濃度(OD値)を反射濃度計(マクベス社製)を用いて測定し、下記式にてOD2値を算出し耐酸化ガス性評価を行った。
OD2値(%)=(試験後のOD値)/(試験前のOD値)×100
評価基準:OD2値が100〜80%以上; ◎
OD2値が80%未満〜70%; ○
OD2値が70%未満〜50%; △
OD2値が50%未満; ×
(D)インクの保存安定性評価(析出物):インクを40℃で1ヶ月間保存後、不溶物の有無を目視にて観察した。
評価基準:不溶物なし; ○
わずかに浮遊物が見られる:△
不溶物あり; ×
[実施例2〜6]
黒色化合物(5)に変えて、合成例3〜6の化合物を用いた以外は実施例1と同様な方法で調整した黒色インクの評価を表−2に示す。
Figure 2005232323
[実施例7〜12]
[黒色インクの調整及び評価]
<インクの調製>
下記に示す組成にて、黒色化合物を混合溶解させた後、孔径0.8ミクロンのテフロン(登録商標)フィルターで濾過してインクを調製した。
<インクの組成>
黒色化合物 5部
トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル 10部
ジエチレングリコール 4部
グリセリン 10部
トリエタノールアミン 1部
尿素 6部
アセチレノールE−H 1部
イオン交換水 63部
<特性の評価>
上記で調製したインクを用い、サーマル方式インクジェットプリンター用インクカートリッジに充填し、インクジェット専用紙(キャノン(株)製プロフェッショナルフォトペーパーPR−101)に、同方式プリンターにより印字及び画像記録を行い、同様に評価した結果を表−3に示す。
Figure 2005232323
[比較例1]
合成例2の黒色化合物の変わりに、ジスアゾ黒色染料、C.I. Acid Black 1を使った以外は、実施例1と同様にインクを調整し、評価したところ、(A)耐湿性評価;△、(B)耐光性評価;×、(C)耐ガス性評価;×、(D)保存安定性評価;○であった。
本発明の黒色化合物及びそれを用いたインクは、耐湿性、耐光性、耐ガス性に優れ、特にインクジェット用インク用途として有用である。

Claims (2)

  1. 下記一般式(1)で表される黒色化合物。
    Figure 2005232323
    [式中、nは0〜6の整数を表し、Mは各々独立に、アルカリ金属、アミン、或いは第四級アンモニウムを表す。mは0〜6の整数を表し、Rは各々独立に、水素原子、置換或いは未置換のアルキル基、置換或いは未置換のアリール基を表す。n及びmは各々独立に0〜6の整数を表し、nとmが同時に0になることはない。]
  2. 請求項1記載の黒色化合物を少なくとも一種含有することを特徴とするインク。
JP2004043534A 2004-02-19 2004-02-19 黒色化合物及びそれを含有するインク Pending JP2005232323A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004043534A JP2005232323A (ja) 2004-02-19 2004-02-19 黒色化合物及びそれを含有するインク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004043534A JP2005232323A (ja) 2004-02-19 2004-02-19 黒色化合物及びそれを含有するインク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005232323A true JP2005232323A (ja) 2005-09-02

Family

ID=35015604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004043534A Pending JP2005232323A (ja) 2004-02-19 2004-02-19 黒色化合物及びそれを含有するインク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005232323A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015078343A (ja) * 2013-09-13 2015-04-23 株式会社リコー インクジェット記録用インク、画像形成方法、画像形成装置及び画像形成物

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58171447A (ja) * 1982-02-24 1983-10-08 チバ−ガイギ・アクチエンゲゼルシヤフト ジベンゾアントロンの臭素化及び1−アミノアントラキノンとの反応によつて得られる建染め染料
JPS59159854A (ja) * 1983-02-22 1984-09-10 チバ−ガイギ・アクチエンゲゼルシヤフト 建染染料の製造方法
JPS62158759A (ja) * 1985-12-23 1987-07-14 チバ−ガイギ アクチエンゲゼルシヤフト 臭素化ジベンズアントロンと1−アミノアントラキノンからバツト染料を製造する方法
DE4241868A1 (de) * 1992-12-11 1994-06-16 Basf Ag Farbstoffmischungen für Grau- und Schwarztöne, enthaltend Küpenfarbstoffe
JPH06240160A (ja) * 1992-12-25 1994-08-30 Sumitomo Chem Co Ltd 顔料誘導体ならびにその応用
JPH06240158A (ja) * 1992-12-25 1994-08-30 Sumitomo Chem Co Ltd 顔料誘導体およびその応用
JPH07157673A (ja) * 1993-10-21 1995-06-20 Basf Ag アントラキノンイミド化合物の製法
JP2003238871A (ja) * 2002-02-19 2003-08-27 Yasusaburo Sakai インクジエツト印刷用水性インク
JP2004533504A (ja) * 2001-04-19 2004-11-04 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド 多孔質材料の着色及びインクジェットプリントにおいて、着色剤として使用されるスルホンアミドの水溶性塩

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58171447A (ja) * 1982-02-24 1983-10-08 チバ−ガイギ・アクチエンゲゼルシヤフト ジベンゾアントロンの臭素化及び1−アミノアントラキノンとの反応によつて得られる建染め染料
JPS59159854A (ja) * 1983-02-22 1984-09-10 チバ−ガイギ・アクチエンゲゼルシヤフト 建染染料の製造方法
JPS62158759A (ja) * 1985-12-23 1987-07-14 チバ−ガイギ アクチエンゲゼルシヤフト 臭素化ジベンズアントロンと1−アミノアントラキノンからバツト染料を製造する方法
DE4241868A1 (de) * 1992-12-11 1994-06-16 Basf Ag Farbstoffmischungen für Grau- und Schwarztöne, enthaltend Küpenfarbstoffe
JPH06240160A (ja) * 1992-12-25 1994-08-30 Sumitomo Chem Co Ltd 顔料誘導体ならびにその応用
JPH06240158A (ja) * 1992-12-25 1994-08-30 Sumitomo Chem Co Ltd 顔料誘導体およびその応用
JPH07157673A (ja) * 1993-10-21 1995-06-20 Basf Ag アントラキノンイミド化合物の製法
JP2004533504A (ja) * 2001-04-19 2004-11-04 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド 多孔質材料の着色及びインクジェットプリントにおいて、着色剤として使用されるスルホンアミドの水溶性塩
JP2003238871A (ja) * 2002-02-19 2003-08-27 Yasusaburo Sakai インクジエツト印刷用水性インク

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015078343A (ja) * 2013-09-13 2015-04-23 株式会社リコー インクジェット記録用インク、画像形成方法、画像形成装置及び画像形成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4794241B2 (ja) 水溶性アゾ化合物、インク組成物及び着色体
EP1767585B1 (en) Azo compound, ink composition, and colored object
JP5691842B2 (ja) インク組成物、記録方法および記録物
WO2007020719A1 (ja) 水溶性アゾ化合物、インク組成物及び着色体
WO2007049366A1 (ja) 水溶性アゾ化合物、インク組成物および着色体
JP3799247B2 (ja) シアン色素混合物、水性シアンインク組成物及びインクジェット記録方法
JP4794270B2 (ja) 水溶性アゾ化合物、インク組成物および着色体
JP3889995B2 (ja) フタロシアニンシアン染料
JP2006503149A5 (ja)
WO2006064784A1 (ja) 新規アゾ化合物または塩、そのアゾ化合物を含有するインク組成物及び着色体
JP2005220268A (ja) 黒色化合物及びそれを含有するインク
JP2005232323A (ja) 黒色化合物及びそれを含有するインク
JP2005200553A (ja) 水溶性染料及び水性インク
US20030079648A1 (en) Water-based ink and process for production of dyes
JPH05222328A (ja) 水性インク組成物及びそれを用いた記録方法
JPH01190770A (ja) 水性インク組成物
JP3398367B2 (ja) 水系インク及び染料の製造方法
JPH01198671A (ja) 水性インク組成物
JP2005008746A (ja) 水溶性染料及び水系インク
JP2018076488A (ja) アゾ化合物又はその塩、及びインク
JP2006232924A (ja) 記録液及びその利用
JP4127569B2 (ja) アゾ化合物、水性インク組成物、着色体及びその着色方法
WO2004035691A1 (ja) インクジェット記録用フタロシアニン化合物、これを含有する水性グリーンインク組成物及びそれを用いて得られる着色体
JP2003055589A (ja) 水性マゼンタインク組成物及びインクジェット記録方法
JP3541018B2 (ja) インクジェット用記録インク

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060612

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20071025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091125

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100323