JP2005231818A - シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 耐久性に優れると共に、引っ掛かることなくシートを通過させることのできる規制手段を備えたシート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 第1のシート搬送路P1と第2のシート搬送路P3との分岐点に可撓性を有する規制手段72を設けると共に、この規制手段72と対向する方向に第1のシート搬送路P1の側壁を構成する固定ガイド部材61を設け、この固定ガイド部材61に形成された凹部61Sに規制手段72の先端部を進入させることにより、規制手段72により第1のシート搬送路P1を塞ぐようにする。さらに、規制手段72の先端に、第1のシート搬送路P1の下流側方向に折り曲げられた折り曲げ部72Rを設け、かつ折り曲げ部72Rの折り曲げ端72Cが凹部61Sの内部に収まるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、特に片面に画像が形成されたシートの裏面に画像を形成するためシートを再度画像形成部に搬送するシート再搬送部や、片面に画像が形成されたシートを反転させて排出する反転排出部を備えたシート搬送装置の構成に関する。
従来の複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、シートの両面に画像を形成したり、片面に画像が形成されたシートを反転させて排出することができるようにしたものがあり、このような画像形成装置には、片面に画像が形成されたシートを再度画像形成部に搬送するシート再搬送部や、シートを反転させて排出するための反転排出部を備えたシート搬送装置が設けられている。
図5は、このような従来の画像形成装置の一例である複写機の概略構成を示す図であり、同図において、1は複写機本体である。ここで、この複写機本体1の上部には透明ガラス板からなる原稿台2が設けられており、この原稿台2の所定の位置に画像面を下向きにして原稿Gが載置される。なお、この原稿Gは原稿圧着板3により、原稿台上に押圧固定される。
また、この原稿台2の下側には原稿Gを照明するランプ4と、照明した原稿Gの光像を感光ドラム12に導くための反射ミラー5〜10及び結像レンズ11とからなる光学系が設けられている。なお、ランプ4及び反射ミラー5〜7は矢印a方向に所定の速度で移動して原稿Gを走査する。
さらに、複写機本体1の内部には画像形成部1Aが設けられており、この画像形成部1Aは、感光ドラム12と、感光ドラム12の表面に均一な帯電を施すための帯電器13と、帯電器13により帯電された感光ドラム12の表面に前記光学系から照射される光像により形成された静電潜像を現像してシートSに転写すべきトナー像を形成するための現像器14と、感光ドラム12の表面に現像されたトナー像をシートSに転写するための転写帯電器19と、感光ドラム12からトナー像が転写されたシートSを分離するための分離帯電器20と、トナー像を転写した後、感光ドラム12に残留したトナーを除去するためのクリーナ26とを備えている。なお、同図において、27は、複写機の動作を制御するCPUである。
ところで、このような構成の複写機は、シートSの片面に画像を形成するモードと、シートSの表裏両面に画像を形成するモードと、片面に画像が形成されたシートSを反転させて排出するモードを有している。
次に、これらのモードについて説明する。
まず、シートSの片面にコピーし、コピー画像面を表向きに排出するモードについて説明する。このモードの場合、不図示のコピースタートボタンが押されると、給紙トレイ32上のシートSが、ピックアップローラ36A及びリタードローラ対36B,36Cにより1枚ずつ分離されて送り出された後、搬送ローラ対38によりレジストローラ対45まで搬送される。
なお、手差し給紙の場合には、手差しトレイ40上にセットされたシートSは、給紙ローラ対42,43及び搬送ローラ対44によりレジストローラ対45まで搬送される。
次に、このレジストローラ対45により斜行が矯正された後、シートSは所定のタイミングで画像形成部1Aの感光ドラム12と転写帯電器19とにより構成される転写部に送り出される。そして、この転写部において、現像器14により現像された感光ドラム上のトナー像がシートSに転写される。
次に、このようにしてトナー像が転写されたシートSは、画像形成部1Aの下流側に設けられたベルト搬送部21により定着器22に搬送され、この定着器22においてシートS上のトナー像が永久画像として定着される。
次に、このように定着器22でトナー像が定着されたシートSは内排紙ローラ対23を通過した後、第1フラッパ51の上面にガイドされ、外排紙ローラ対24によって複写機本体1から排出される。ここで、この複写機本体1の外側には排出トレイ25が設けられており、排出ローラ24によって排出されたシートSはこの排出トレイ25に順次積載され、コピーが完了する。
次に、シートSの表裏両面に画像を形成するモード(以下、両面モードという)について説明する。この両面モードの場合、上記片面コピー動作と同様にして画像が定着されたシートSは、まず不図示の駆動源により同図に示す位置から、図6に示す位置に回動した第1フラッパ51によりガイドされ、その下流にある不図示のバネにより弱い力で反時計方向に付勢され、導入パスPaを塞いでいる第2フラッパ52の下側を通過して第1搬送パスP1に搬送され、さらにこの第1搬送パスP1に設けられ、不図示の正逆転可能なステッピングモータにより正逆転駆動される第1反転ローラ対53により下流に搬送される。
次に、このように搬送されたシートSは、通常不図示のバネにより弱い力で図中時計方向に付勢されている第3フラッパ54を下方に回動させながら第2搬送パスP2に搬送され、さらにこの第2搬送パスP2に設けられ、不図示の正逆転可能なステッピングモータにより正逆転駆動される第2反転ローラ対55により下流に搬送される。
次に、このように搬送されたシートSが第3フラッパ54を通過した後、図中Aに示す反転パスP3との分岐点に達した瞬間に第2反転ローラ対55を停止し、続いて逆転する。このとき第3フラッパ54は再び同図に示す位置に回動して戻っており、これによりシートSは第1搬送パスP1ヘ戻ることなく反転パスP3の方向に搬送される。
そして、このように反転パスP3に搬送されたシートSは、横パスローラ対56により、図5に示す給紙側縦パスローラ対38方向へ搬送される。その後の動作は片面コピー動作と同じなので説明は省略する。
次に片面に画像が形成されたシートSを反転させて排出するモード(以下、反転排出モードという)について説明する。この反転排出モードの場合、上記片面コピー動作と同様にして画像が定着されたシートSは、まず不図示の駆動源により図5に示す位置から、図7に示す位置に回動した第1フラッパ51によりガイドされ、その下流にある導入パスPaを塞いでいる第2フラッパ52の下側を通過して第1搬送パスP1に搬送され、シートSが第1搬送パスP1と反転排出通路P4との分岐点を通過すると、第1反転ローラ対53及び第2反転ローラ対55を停止した後、逆転する。
なお、このとき第2フラッパ52は再び導入パスPaを塞ぐ位置に戻っているため、シートSは反転排出通路P4に搬送され、この反転排出通路P4に設けられた排出用搬送ローラ対57を通過し、外排紙ローラ対24により、排出用トレイ25上へ排出される。
ところで、図8は、このようなパスP1,P2,P3を備えたシート再搬送部及びパスPa,P1,P2及び反転排出通路P4を備えた反転排出部を有するシート搬送装置の要部拡大図であり、同図において、62は第1反転ローラ対53の上流および下流側に設けられた縦パス右ガイドである。そして、この縦パス右ガイド62の下流側に第3フラッパ54が軸54Pを介して不図示の前後フレームに軸受けされている。なお、第3フラッパ54は、この軸54Pと、この軸54Pに固着され、シートSに当接する複数のゲート部材54Aとを一体に備えたものである。
また、61は縦パス右ガイド62と対向して設けられた縦パス左ガイドであり、この縦パス左ガイド61と縦パス右ガイド62とにより、第1搬送パスP1が形成されている。
ところで、この縦パス左ガイド61の第3フラッパ54に臨む位置には、既述したようにシートSが搬送されていない状態では、不図示のバネにより時計方向に付勢されている第3フラッパ54の先端部が進入する逃げ穴61Pが設けられている。そして、この逃げ穴61Pに先端部を進入させることにより、第3フラッパ54は第1搬送パスP1を塞いだ状態で保持されるようになっている。
なお、この第3フラッパ54は非常に弱い力で付勢されているため、第1反転ローラ対53により搬送されたシート先端によってゲート部材54Aの上面54FUが押し込まれると、第3フラッパ54はバネ力に抗して図中2点鎖線に示す位置に回動する。
64は第3フラッパ54の下方に設けられた反転ガイドであり、この反転ガイド64と対向側の縦パス左ガイド61とで第2搬送パスP2が形成されている。また、63は上ガイドであり、この上ガイド63と反転ガイド64とで第3搬送パスP3が形成されている。
そして、シートの両面に画像を形成する場合には、シート後端が図中Aポイントに到達した後、第2搬送パスP2に設けられた第2反転ローラ対55を逆転させてシートSを反転させると、このシートSは第3フラッパ54の下面54FLに突き当たり、第1搬送パスP1に戻ることなく、第3搬送パスP3へ搬送されるようになっている。なお、この第3フラッパ54をバネで付勢するのではなく、ソレノイド等で積極的に実線の位置から2点鎖線の位置に回動するようにしておけばコシの小さいシートに対しての信頼性が向上する。
ところで、近年では、このような再シート搬送部において、シートを搬送する第1のシート搬送路である第1搬送パスP1と、第1搬送パスP1(第1のシート搬送路)から分岐した第2のシート搬送路である第3搬送パスP3との分岐点Aに一端が固定されて設けられ、シートが、第1搬送パスP1の下流に設けられた第2搬送パスP2から逆送される場合にはシートの第1搬送パスP1への戻りを規制し、第3搬送パスP3に向わせる規制手段である第3フラッパ54の代わりに、コストダウンの観点から、例えば図9に示すように可撓性部材71を用いたものがある。
なお、この規制手段である可撓性部材71はポリエステル、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン等を主体とする熱可塑性樹脂、あるいはポリイミド、テフロン(登録商標)等を含んだ可撓性シートにより構成されるものである。またこの可撓性部材71は、例えば縦パス右ガイド62の下流部に両面テープ等で貼り付けられている。
そして、このように第3フラッパ54の代わりに可撓性部材71を用いた場合、第1搬送パスP1を塞いだ状態とすることができるよう、第1及び第2搬送パスP1,P2(第1のシート搬送路)の側壁を構成する固定ガイド部材である縦パス左ガイド61の可撓性部材71と対向する部分には、可撓性部材71の先端と当接する凹部61Sが形成されている。ここで、この可撓性部材71が対向する縦パス左ガイド62に当接する角度θは20〜40°程度としている。
なお、図10は、図9において縦パス右ガイド62、反転ガイド64、可撓性部材71等を左上方向から見た斜視図である。
そして、このような可撓性部材71を用いた場合、シートSが第1搬送パスP1から第2搬送パスP2へ搬送される際には、可撓性部材71が小さい力で変形することで済む。また、第2搬送パスP2から第3搬送パスP3へ搬送される場合は、比較的大きな力でも可撓性部材71は、逆の方向に変形しないようになっている。これにより、可撓性部材71と縦パス左ガイド61との間に隙間ができることはなく、確実にシートの第1搬送パスP1への戻りを規制し、シートを第3搬送パスP3へ搬送することができるようになる(特許文献1参照。)。
特開2002−316758号公報
ところで、このような構成のシート搬送装置を備えた従来の画像形成装置において、図7で説明したように、シートの片面にコピーし、コピー画像面を下向きに排出する場合(反転排紙)、例えばA4サイズのシートは上方向から図11に示すような位置、即ち、可撓性部材71を通過する位置まで搬送された後、一旦停止し、逆方向(上方向)へ搬送される。
ここで、このシートが上方向から可撓性部材71と当接しながら通過する時には可撓性部材71の先端部71FはシートSから逃げる方向へ撓む。従って、シートSによる可撓性部材71への接触圧力は小さい。逆に、シートSが図11の位置から上方向へ搬送される時には、可撓性部材71の先端部71FはシートSに対してくい込む方向へ撓む。この場合、シートSによる可撓性部材71への接触圧力は大きくなる。
一方、このようにシートSが搬送されるとき、可撓性部材71の先端部71Fは、シートSの表面と線接触した状態でシートSにより図11中の上下方向に往復動作するようになる。そして、このようにシートSに線接触した状態で上下方向に往復動作することにより、可撓性部材71の先端はめくれたり、削られて短くなったりするようになる。そして、このように可撓性部材71の先端が劣化すると、以下のような問題が発生するようになる。
a.耐久が進行し、可撓性部材71の先端部がめくれると、シートSが可撓性部材71に当接するとき、または両面反転後にシート先端が引っ掛る。さらには、シート先端近傍にバインド用の穴のあいたシートを反転排紙する場合、シートを第2搬送パスP2から第1搬送パスP1(戻し方向)へ搬送するときに、可撓性部材71は先端がくい込む方向へ撓むので、穴の下流側エッジ部が可撓性部材71の先端エッジに引っ掛り易く、穴の下流側に破れが発生する可能性がある。
b.先端が削れて短くなると、縦パス左ガイド61の凹部61Sへの当接角度が大きくなる。この結果、上方から可撓性部材71にシートSが当接する際、シートSの腰が小さい場合には、シートSが挫屈して可撓性部材71を通過できなくなる。また、当接位置が上方へ移動し、両面反転時にシート先端部が可撓性部材71の先端に引っ掛かり、シートを円滑に通過させることができず、ジャムを誘発する可能性がある。
c.シートSの可撓性部材71と当接する側にプリント画像がある場合、可撓性部材71の先端部71Fによって画像にダメージを与える可能性がある。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、耐久性に優れると共に、引っ掛かることなくシートを通過させることのできる可撓性部材(規制手段)を備えたシート搬送装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、シートを搬送する第1のシート搬送路と、前記第1のシート搬送路から分岐した第2のシート搬送路とを備え、前記シートの、前記第1及び第2のシート搬送路の分岐点よりも前記第1のシート搬送路の下流側への搬送を可能とし、前記シートが分岐点を通過した後、逆送されるときには該シートの前記第1のシート搬送路への戻りを規制するようにしたシート搬送装置において、前記分岐点に一端が固定されて設けられ、搬送されるシートが該分岐点を超えて搬送される際は、該シートに押圧されて先端部が撓み、シートが分岐点を通過した後、逆送される場合には該シートの前記第1のシート搬送路への戻りを規制する可撓性を有する規制手段を備え、前記規制手段の他端に、端部が前記第1のシート搬送路とは反対側に位置するように折り曲げた折り曲げ部を備え、該折り曲げ部の折り曲げ端が前記第1のシート搬送路の通紙面から突出しないように配置したことを特徴とする。
本発明のように、規制手段の先端に、第1のシート搬送路の下流側方向に曲げられた折り曲げ部を設けることにより、規制手段に接触しながら通過する際、シートは規制手段に面接触しながら通過することとなり、これによりシートによる当接圧が分散し、規制手段が削れにくくなり、耐久性が向上する。さらに、このように耐久性が向上することにより、規制手段と当接するシートの破損や、シート画像の傷付きを防止することができる。また、折り曲げ部の折り曲げ端が凹部の内部に収まるようにすることにより、第2のシート搬送路に向うシートを引っ掛かることなく通過させることができる。これにより、ジャムの発生を防ぐことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置に設けられたシート搬送装置の構成を示す図である。なお、同図において、図9と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
同図において、72は規制部材である可撓性部材であり、この可撓性部材72の先端は、第1搬送パス側から第2搬送パス側、即ち第1搬送パスP1(第1のシート搬送路)の下流側方向に長さL=5〜10mm程度で180°折り曲げられている。なお、この可撓性部材72は厚さt=50〜300μm程度のポリエステル、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン等を主体とする熱可塑性樹脂、あるいはポリイミド、テフロン(登録商標)等を含んだシートにより形成されている。
ここで、可撓性部材72の端部が第1搬送パスとは反対側になるように折り曲げる、すなわち、可撓性部材72の先端を第1搬送パス側から第2搬送パス側に折り曲げるのは第1搬送パスP1から搬送されてくるシート先端が、折り曲げ部72Rの端部72Eに引っ掛らないようにするためである。即ち、可撓性部材72の先端を第1搬送パス側から第2搬送パス側に折り曲げることにより、第1搬送パスP1から搬送されてくるシート先端が、折り曲げ部72Rの端部72Eに引っ掛らないようにすることができる。
さらに、このように可撓性部材72の先端に折り曲げ部72Rを設けることにより、シートSが第1搬送パスP1から第2搬送パスP2へ搬送される場合及び、反転排出モードの際、シートSが第2搬送パスP2から第1搬送パスP1へ搬送される場合に、つまり可撓性部材72の先端がシートSに対してくい込む方向へ撓み、シートSによる可撓性部材72への接触圧力が大きくなる場合に、シートSは折り曲げ部72Rの折り曲げ端72Cと面接触しながら通過することとなり、これによりシートSによる当接圧が分散し、可撓性部材72が削れにくくなり、耐久性が向上する。さらに、このように耐久性が向上することにより、可撓性部材72と当接するシートSの破損や、シート画像の傷付きを防止することができる。
また、本実施の形態においては、折り曲げ部72Rと可撓性部材72の本体部72Bとは、曲げ内から隙間a(≒0.1〜0.3mm程度)だけあけた位置から折り曲げ部72Rの先端まで両面テープ73により接着されている。さらに、折り曲げ部72Rの曲げ外半径Rと、縦パス左ガイド61の通紙面61Fと凹部61Sとの段差距離hとの関係を、h>2Rと設定している。
ここで、折り曲げ長さを5〜10mmとするのは、折り曲げ部72Rと本体部72Bとを両面テープ73により十分に接着することができるようにすると共に、可撓性部材72の先端となる折り曲げ部72Rの折り曲げ端72Cが縦パス左ガイド61に当接したときのたわみ量λ、即ち可撓性部材71の剛度の変化を最小限にするためである。そして、このように可撓性部材71の剛度の変化を最小限にすることにより、反転排出等の際、シートSを確実に通過させることができる。
また、両面テープ73を曲げ内から隙間a(≒0.1〜0.3mm程度)だけあけた位置から設けるのは、この範囲以外で両面テープ73を設けるようにした場合には可撓性部材71の先端曲げ外半径Rが大きくなってしまい、h>2Rの設定が困難になるためである。
さらに、折り曲げ部72Rの曲げ外半径Rを、縦パス左ガイド61の通紙面61Fと凹部61Sとの段差距離hに対してh>2Rに設定するのは、折り曲げ部72Rの折り曲げ端72Cが凹部61Sの内部に収まるようにするためである。
そして、このように折り曲げ端72Cが凹部61Sの内部に収まるようにすることにより、両面モードの際、シートSが第2搬送パスP2から第3搬送パスP3へ搬送される場合、シートSを、折り曲げ部72Rの折り曲げ端72Cに引っ掛かることなく第2搬送パスP2から第3搬送パスP3へ通過(搬送)させることができる。
このように、可撓性部材72の先端に、第1搬送パス側から第2搬送パス側に曲げられた折り曲げ部72Rを設けることにより、可撓性部材72に接触しながら通過する際、シートは可撓性部材72の曲げ外R面に面接触しながら通過することとなり、これによりシートによる当接圧が分散し、可撓性部材72が削れにくくなり、耐久性が向上する。さらに、このように耐久性が向上することにより、可撓性部材72と当接するシートの破損や、シート画像の傷付きを防止することができる。
また、折り曲げ部72Rの折り曲げ端72Cが凹部61Sの内部に収まるようにすることにより、両面モードの際、第2搬送パスP2から第3搬送パスP3へ搬送されるシートを、引っ掛かることなく通過させることができる。これにより、シートを円滑に通過させることができ、ジャムの発生を防ぐことができる。
ところで、本実施の形態においては、図2に示すように、この可撓性部材72の少なくとも折り曲げ部72Rに、その先端から深さ10mm程度の溝部72Mを、シート搬送方向と直交する幅方向に複数箇所設け、この幅方向に複数に分割された先端部を縦パス左ガイド61に当接させるようにしている。
そして、このように可撓性部材72の少なくとも折り曲げ部72R(先端部)を幅方向に複数に分割して縦パス左ガイド61に当接させることにより、可撓性部材72の折り曲げ部72Rの平面度または真直度、或は縦パス左ガイド61との平行度の精度が多少悪くても、折り曲げ部72Rは縦パス左ガイド61に片当たりすることなく、確実に当接することができる。これにより、両面モードの際、シートSを引っ掛かることなく通過させることができ、シートSの搬送性能を向上することができる。
ここで、本実施の形態において、この溝部72Mは、図2に示すように第2搬送パスP2から第3搬送パスP3へ向かって先端が細くなっていく形状となっており、このような形状とすることにより、第2搬送パスP2から第3搬送パスP3へ向う際、シートの先端が、この溝部72Mに落ち込むのを防止することができる。
なお、本実施の形態では、可撓性部材72の先端、即ち折り曲げ端72Cを縦パス左ガイド61(の凹部61S)に当接させているが、凹部61Sを深くするようにすれば、当接させなくても同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、両面反転パスに設けられた可撓性部材72を例にとって説明したが、図5に示した反転排紙部における第2フラッパ52の代わりに、本実施の形態に係る可撓性部材72を用いるようにしても同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図3は本実施の形態に係る画像形成装置に設けられたシート搬送装置の構成を示す図である。なお、同図において、図1と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
同図において、74は規制部材である可撓性部材であり、本実施の形態において、この可撓性部材74は、既述した第1の実施の形態と異なり、先端部には折り曲げ部は設けられておらず、その代わり、基部から先端部までの自由端の長さLsを、従来よりも2〜5mm程度短く設定すると共に、先端部の下面(第2搬送パス)側に厚さtが50〜300μm程度、長さLmが5〜10mmで、かつ先端が第1搬送パス側から第2搬送パス側に180°折り曲げられたステンレスやアルミニウム等の材質からなる金属性部材である金属板75を両面テープ76で貼り付けている。
ここで、このように可撓性部材74の先端部の下面(第2搬送パス)側に金属板75を貼り付けるのは、第1搬送パスP1から搬送されてくるシートSの先端が金属板75の折り曲げ部と反対の端部75Eに引っ掛らないようにするためである。また、金属板75の長さが5〜10mmであるのは、可撓性部材74と金属板75を両面テープ76で接着するのに十分な接着力を得つつ、従来例の可撓性部材の剛度に対して、金属板75を含めた可撓性部材74の剛度の変化を最小限にするためである。
さらに、このように可撓性部材74の先端に、先端が折り曲げられた金属板75を設けることにより、シートが第1搬送パスP1から第2搬送パスP2へ搬送される場合及び、反転排出モードの際、シートSが第2搬送パスP2から第1搬送パスP1へ搬送される場合、シートSは金属板75の折り曲げ端75Cと面接触しながら通過することとなり、これによりシートSによる当接圧が分散し、可撓性部材74が削れにくくなり耐久性が向上する。さらに、このように耐久性が向上することにより、可撓性部材74と当接するシートSの破損や、シート画像の傷付きを防止することができる。またさらに、本実施の形態のように、可撓性部材74の先端部に金属板75を設けることにより、シートSが摺擦しても削れにくくなり、さらに耐久性が向上する。
また、本実施の形態において、金属板75の先端の曲げ外半径Rを、既述した第1の実施の形態と同様、縦パス左ガイド61の通紙面61Fと凹部61Sとの段差距離hに対してh>2Rに設定し、金属板75の折り曲げ端75Cが凹部61Sの内部に収まるようにしている。
そして、このように折り曲げ端75Cが凹部61Sの内部に収まるようにすることにより、両面モードの際、シートSが第2搬送パスP2から第3搬送パスP3へ搬送される場合、シートSを、金属板75の折り曲げ端75Cに引っ掛かることなく第2搬送パスP2から第3搬送パスP3へ通過(搬送)させることができる。
ところで、本実施の形態においては、図4に示すように、この可撓性部材74の少なくとも金属板75に、その先端から深さ10mm程度の溝部74Mを、シート搬送方向と直交する幅方向に複数箇所設け、このように幅方向に複数に分割された先端部を縦パス左ガイド61に当接させるようにしている。なお、各金属板75の幅方向長さは分割した可撓性部材74の先端部の幅と略等しい長さに設定する。
そして、このように可撓性部材74の少なくとも金属板75(先端部)を幅方向で複数に分割して縦パス左ガイド61に当接させることにより、可撓性部材74の金属板75の平面度または真直度、或は縦パス左ガイド61との平行度の精度が多少悪くても、金属板75は縦パス左ガイド61に片当たりすることなく、確実に当接することができる。これにより、両面モードの際、シートSを引っ掛かることなく通過させることができ、シートSの搬送性能を向上することができる。
さらに、シートSが摺擦することによって可撓性部材表面が帯電した場合でも、通常、即ちシートSを搬送していないとき、金属板75を縦パス左ガイド61に当接させて放電することにより、可撓性部材74の帯電によるシートSの搬送性不良や排出後の整合不良等を防止することができる。
また、本実施の形態では、両面反転パスに設けられた可撓性部材74を例にとって説明したが、図5に示した反転排紙部における第2フラッパ52の代わりに、本実施の形態に係る可撓性部材74を用いるようにしても同様の効果を得ることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置に設けられたシート搬送装置の構成を示す図。 上記シート搬送装置に設けられた可撓性部材の斜視図。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置に設けられたシート搬送装置の構成を示す図。 上記シート搬送装置に設けられた可撓性部材の斜視図。 従来の画像形成装置の一例である複写機の概略構成を示す図。 上記複写機に設けられたシート搬送部の、両面画像形成の際の動作を説明する図。 上記複写機に設けられたシート搬送部の、反転排出の際の動作を説明する図。 上記複写機に設けられたシート搬送部の要部拡大図。 上記複写機に設けられた他の構成のシート搬送部の要部拡大図。 図9に示したシート搬送部に設けられた可撓性部材の周辺を示した斜視図。 上記可撓性部材の先端部がシートにより上下方向に往復動作する様子を示した図。
符号の説明
1 複写機本体
1A 画像形成部
52 第2フラッパ
53 第1反転ローラ対
55 第2反転ローラ対
52 第2フラッパ
61 縦パス左ガイド
61S 縦パス左ガイドの凹部
72 可撓性部材
72R 折り曲げ部
72C 折り曲げ端
72M 溝部
74 可撓性部材
74M 溝部
75 金属板
75C 折り曲げ端
P1 第1搬送パス
P2 第2搬送パス
P3 第3搬送パス
S シート

Claims (12)

  1. シートを搬送する第1のシート搬送路と、前記第1のシート搬送路から分岐した第2のシート搬送路とを備え、前記シートの、前記第1及び第2のシート搬送路の分岐点よりも前記第1のシート搬送路の下流側への搬送を可能とし、前記シートが分岐点を通過した後、逆送されるときには該シートの前記第1のシート搬送路への戻りを規制するようにしたシート搬送装置において、
    前記分岐点に一端が固定されて設けられ、搬送されるシートが該分岐点を超えて搬送される際は、該シートに押圧されて先端部が撓み、シートが分岐点を通過した後、逆送される場合には該シートの前記第1のシート搬送路への戻りを規制する可撓性を有する規制手段を備え、
    前記規制手段の他端に、端部が前記第1のシート搬送路とは反対側に位置するように折り曲げた折り曲げ部を備え、該折り曲げ部の折り曲げ端が前記第1のシート搬送路の通紙面から突出しないように配置したことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記規制手段の先端に設けられた折り曲げ部は、前記規制手段の先端部を前記第1のシート搬送路の下流側方向に曲げて形成されたものであることを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 前記折り曲げ部は、前記規制手段の先端部を180°折り曲げて形成したものであることを特徴とする請求項2記載のシート搬送装置。
  4. 前記規制手段の少なくとも折り曲げ部に切り欠き部を、シート搬送方向と直交する方向に複数設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  5. 前記規制手段の先端に設けられた折り曲げ部は、折り曲げられた板状部材を前記規制手段の前記第1のシート搬送路とは反対側に取り付けて形成されたものであることを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  6. 前記板状部材は金属性部材であることを特徴とする請求項5記載のシート搬送装置。
  7. 前記規制手段の少なくとも板状部材に切り欠き部を、シート搬送方向と直交する方向に複数設けたことを特徴とする請求項5又は請求項6記載のシート搬送装置。
  8. 前記第1のシート搬送路と前記第2のシート搬送路との合流部に配置され、前記第1のシート搬送路を塞ぐよう前記規制手段の折り曲げ端が進入する凹部が形成された固定ガイド部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  9. 前記折り曲げ部の曲げ外半径Rを、前記固定ガイド部材の通紙面と前記凹部との段差距離hに対してh>2Rとなるように設定したことを特徴とする請求項8記載のシート搬送装置。
  10. 前記板状部材の曲げ外半径Rを、前記固定ガイド部材の通紙面と前記凹部との段差距離hに対してh>2Rとなるように設定したことを特徴とする請求項8記載のシート搬送装置。
  11. 片面に画像が形成されたシートを、再度、画像形成部に搬送するシート再搬送部及び前記画像形成部により片面に画像が形成されたシートを、反転させて排出する反転排出部の少なくとも一つを備え、
    前記規制手段を前記シート再搬送部及び反転排出部の少なくとも一つに設けることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  12. シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートを搬送する前記請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のシート搬送装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017130860A (ja) * 2016-01-22 2017-07-27 株式会社リコー 自動原稿読取装置、画像形成装置

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